JP6564627B2 - 車両用アース部材 - Google Patents

車両用アース部材 Download PDF

Info

Publication number
JP6564627B2
JP6564627B2 JP2015123221A JP2015123221A JP6564627B2 JP 6564627 B2 JP6564627 B2 JP 6564627B2 JP 2015123221 A JP2015123221 A JP 2015123221A JP 2015123221 A JP2015123221 A JP 2015123221A JP 6564627 B2 JP6564627 B2 JP 6564627B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
routing
negative electrode
frame
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015123221A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017007441A (ja
Inventor
重公 飯室
重公 飯室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2015123221A priority Critical patent/JP6564627B2/ja
Publication of JP2017007441A publication Critical patent/JP2017007441A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6564627B2 publication Critical patent/JP6564627B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車両用アース部材に関する。
従来、車両においては、搭載されたバッテリのマイナス端子と電装部品とを接続するために、バッテリのマイナス端子と金属製の車体とを接続し、電装部品と車体とを接続するいわゆるボディアースが行われていた。しかしながら、近年、車体が非金属材料を用いて製造される場合があり、このような場合、ボディアースを行う代わりに、バッテリと電装部品とを接続するためのアース配索材が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−184611号公報
ところで、車体のフレームは、車種毎に異なる凹凸形状に形成される。このため、この車体のフレームに配索するアース配索材は、それぞれの車種のフレーム形状に合わせた形状に形成する必要がある。したがって、異なる車種間でのアース配索材の共有が困難であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、異なる形状のフレームを有する車種間で容易に共有することが可能な車両用アース部材を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車両用アース部材は、下記(1)〜(6)を特徴としている。
(1) 車両に搭載される電装部品および電源の負極に電気的に接続される第1配索部と、
前記第1配索部に連結可能で、前記電装部品および前記電源の負極に電気的に接続され、前記車両のフレームに配索された際に、前記フレームの形状に沿って湾曲した第2配索部と、を備え
第1の前記第1配索部は、前記フレームにおける前記車両の左右方向の中央で上方へ突出し且つ前記車両の前後方向に延びるセンタフロアの前記車両の左側にて前記左右方向に沿って配索され、
第2の前記第1配索部は、前記フレームにおける前記センタフロアの前記車両の右側にて前記左右方向に沿って配索され、
前記第2配索部は、前記センタフロアの突出形状に倣って湾曲されて前記左右方向に沿って配索され、前記第1の第1配索部及び前記第2の第1配索部それぞれに接続される
ことを特徴とする車両用アース部材。
(2) 車両に搭載される電装部品および電源の負極に電気的に接続される第1配索部と、
前記第1配索部に連結可能で、前記電装部品および前記電源の負極に電気的に接続され、前記車両のフレームに配索された際に、前記フレームの形状に沿って湾曲した第2配索部と、を備え、
第1の前記第1配索部は、前記フレームにおける前記車両の左右方向の一側端部にて前記車両の前後方向に沿って配索され、
第2の前記第1配索部は、前記フレームにおける前記第1の第1配索部とは前記車両の上下方向にて異なる位置にて前記左右方向に沿って配索され、
前記第2配索部は、前記上下方向に沿って配索され、前記第1の第1配索部及び前記第2の第1配索部それぞれに接続される
ことを特徴とする車両用アース部材。
(3) 前記第2配索部が、前記第1配索部に連結された状態で変形可能な材質により形成されている
ことを特徴とする(1)又は(2)に記載の車両用アース部材。
(4) 前記第1配索部が、前記電装部品の負極と負極用電線を介して接続され、該負極用電線の前記電装部品と反対側に位置する端部が接続される接続部を有し、
前記接続部には、前記端部を複数個所で接続可能である
ことを特徴とする(1)乃至(3)の何れか1つに記載の車両用アース部材。
(5) 前記接続部は、前記第1配索部の長手方向に沿って形成された孔部であり、
前記負極用電線の端部には、前記孔部に摺動可能に挿入される締結具が装着されている
ことを特徴とする請求項4に記載の車両用アース部材。
(6) 前記第2配索部の少なくとも一部が、電線又は編組線である
ことを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載の車両用アース部材。
上記(1)及び(2)の構成の車両用アース部材では、電源の負極及び電装部品の負極を電気的に接続することで、車体が例えば炭素繊維複合材料などの非金属材料を用いて製造される場合であっても、電源の負極と電装部品の負極とを接続してアースを容易に確保することができる。
また、車両のフレームに配索された際に、フレームの形状に沿って湾曲した第2配索部を備えるので、起伏が少なく直線的な車体の単純形状部分には第1配索部を配索し、それ以外の凹凸を有する複雑形状部分には第2配索部を配索することができる。これにより、
車種毎に異なる凹凸形状に形成されるフレームに対して、容易に配索することができ、異なる形状のフレームを有する車種間で容易に共有することができる。
上記()の構成の車両用アース部材では、第2配索部が、可撓性を有する材質など、第1配索部に連結された状態で変形可能な材質により形成されているので、この第2配索部を、車体のフレームの形状に合わせて変形させて円滑に配索させることができる。
上記(4)の構成の車両用アース部材では、第1配索部は、補機の負極に接続された負極電線の電装部品と反対側の端部が接続される接続部が設けられ、この接続部における複数個所で接続が可能であるので、負極用電線の端部を複数個所で接続することができ、車両用アース部材に対して、複数の電装部品の負極を容易に導通させることができる。
上記(5)の構成の車両用アース部材では、孔部に対して、締結具を摺動させることで、締結具での負極用電線の端部の接続位置を容易に調整することができる。
上記(6)の構成の車両用アース部材では、第2配索部の少なくとの一部が、電線又は編組線であるので、この電線または編組線からなる第2配索部をフレームの凹凸形状に沿って容易に変形させることができる。
本発明によれば、異なる形状のフレームを有する車種間で容易に共有することが可能な車両用アース部材を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係る車両用アース部材を備える自動車の概略構成を示す図である。 図2は、本実施形態に係る車両用アース部材が組み込まれた車両のフレームの概略構成図である。 図3は、車両用アース部材の第1配索部を説明する第1配索部の斜視図である。 図4は、車両用アース部材の第1配索部を説明する車両用アース部材の一部の斜視図である。 図5は、車両用アース部材の第1配索部を説明する車両用アース部材の一部の斜視図である。 図6は、車両用アース部材の第2配索部を説明する車両用アース部材の一部の斜視図である。 図7は、車両用アース部材の第2配索部を説明する車両用アース部材の一部の斜視図である。 図8は、車体に配索される一般的なアース配索材の例を示す斜視図である。 図9は、第1配索部の追加工について説明する第1配索部の斜視図である。 図10は、変形例に係る第2配索部の斜視図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用アース部材を備える自動車の概略構成を示す図である。
図1に示すように、車両としての自動車1は、車体2と、バッテリ3と、複数の電装部品(以下、補機と称する場合もある。)4と、車両用アース部材5と、4つのタイヤ6とを有している。
バッテリ3は、車体2の前方に設けられ、複数の補機4に電力を供給する電源である。バッテリ3は、例えば、導電線やバスバなどの導電部材7により車両用アース部材5に接続されている。車両用アース部材5は、車体2のフレーム30に配されている。フレーム30は、例えば炭素繊維複合材料などの非金属材料を用いて形成されている。車両用アース部材5は、バッテリ3の負極と補機4の負極とを電気的に接続する。
複数の補機4は、バッテリ3の電力により駆動され得る機器やシステムを指し、例えば、エアコン、カーオーディオシステム、ワイパー、ヘッドライト、ウィンカー、スタータ、パワーウインドウ、ホーンなどの機器が挙げられ、その種類は任意である。これら複数の補機4は、バッテリ3に接続し、バッテリ3の負極に接続される必要がある。各補機4は、例えば、搭乗者が搭乗する空間である車室S、ルーフ22、フロア23、トランク24、図示しないフロントドア本体及びリアドア本体など、車体2のあらゆる部位に設けられている。なお、図1において、補機4は、トランク24に設けられている。
補機4は、アース線(負極用電線)8を有しており、このアース線8は、その一端が補機4に、他端が車両用アース部材5に接続されている。補機4は、アース線8を車両用アース部材5に接続することにより、車両用アース部材5を介してバッテリ3の負極に接続される。
図2は、本実施形態に係る車両用アース部材が組み込まれた車両のフレームの概略構成図である。
図2に示すように、車両用アース部材5は、第1配索部50と、第2配索部80とを備えており、車体2のフレーム30におけるフロア23部分に主に配索されている。
第1配索部50は、直線状に形成された長尺のアース部材である。この第1配索部50は、導電性材料から形成されたもので、押出成形によって形成されている。この第1配索部50は、車体2のフレーム30における左右側それぞれに、車両の前後方向に沿って配索されている。また、第1配索部50は、車両の前後方向に間隔をあけて車体2のフレーム30の右側及び左側に、幅方向に沿って配索されている。具体的には、第1配索部50は、フレーム30における直線状のサイドシル30a及びクロスメンバ30bに沿って配索されている。
第2配索部80は、第1配索部50同士の間に設けられて車両の左右方向に沿って配索されている。これらの第2配索部80は、第1配索部50の間で、フレーム30に沿った形状に形成されている。具体的には、第2配索部80は、フレーム30における左右中央で上方へ突出する前後方向に沿うセンタフロア30cに沿って湾曲されて配索され、さらに、車体2の前後方向に配索された第1配索部50と、車体2の左右方向に異なる高さ位置で配索された第1配索部50との間に配索される。なお、車体2の前後方向に配索された第1配索部50と、車体2の左右方向に同一高さ位置で配索された第1配索部50とは、第2配索部80を介さずに直接接続されている。
そして、この車両用アース部材5には、その第1配索部50に、バッテリ3から延びる導電部材7及び補機4から延びるアース線8が接続されている。
図3は、車両用アース部材の第1配索部を説明する第1配索部の斜視図である。
図3に示すように、第1配索部50は、その上面に、接続溝(孔部)51が形成されている。この接続溝51は、第1配索部50の長手方向に沿って形成されている。接続溝51は、両側へ向かって凹状に凹む係合凹部51aを有している。また、第1配索部50は、一方の側面にも、接続溝51が形成されている。
第1配索部50は、例えば、プラスチック等の絶縁樹脂材料から形成された板状の絶縁部材53が組み付けられている。絶縁部材53には、係合突起53aが形成されており、この係合突起53aが第1配索部50の下面に形成された係合穴54に嵌合されている。これにより、絶縁部材53は、第1配索部50の下面に組み付けられ、第1配索部50は、その下面が絶縁部材53によって覆われている。これにより、第1配索部50をフレーム30に配索した際に、フレーム30に設けられた金属部分等との絶縁が図られる。そして、第1配索部50は、絶縁部材53で覆われた下面側が車体2に固定される。なお、この絶縁部材53は、第1配索部50を押出成形する際に同時に成形して一体化させても良い。
この接続溝51には、締結具55が装着されている。締結具55は、導電性材料から形成されたもので、係合プレート56と、この係合プレート56に立設された固定ボルト57とを有している。この締結具55は、その係合プレート56の両側部が接続溝51における係合凹部51aに嵌装されて接続溝51に係合されており、固定ボルト57が接続溝51から突出されている。この締結具55は、接続溝51に係合した状態で、第1配索部50の長手方向に沿ってスライド可能とされている。
締結具55には、端子金具61が固定可能とされている。この端子金具61は、バッテリ3から延びる導電部材7または補機4から延びるアース線8に接続されている。この端子金具61は、ナット62によって締結具55の固定ボルト57に締結固定される。このように、第1配索部50は、締結具55が装着される接続溝51が、バッテリ3から延びる導電部材7または補機4から延びるアース線8が接続可能な接続部とされている。
図4及び図5は、車両用アース部材の第1配索部を説明する車両用アース部材の一部の斜視図である。
図4に示すように、一端が補機4の負極に接続されたアース線8は、その他端に設けられた端子金具61がナット62によって第1配索部50の締結具55に固定される。これにより、補機4は、その負極が車両用アース部材5の第1配索部50に導通接続される。
このように、端子金具61をナット62で締結することで、締結具55が第1配索部50に固定され、長手方向へのスライドが規制される。
そして、第1配索部50では、長手方向に沿って形成された接続溝51に複数の締結具55を取り付けることで、複数の補機4に接続されたアース線8の補機4と反対側の端部を接続することができる。これにより、接続溝51には、アース線8の端部を複数個所で接続可能である。
また、締結具55には、連結プレート63が固定可能とされている。連結プレート63は、導電性を有する板材からなるもので、ナット62によって締結具55の固定ボルト57に締結固定される。そして、この連結プレート63を、同一高さ位置に配置された第1配索部50のそれぞれの締結具55に固定することで、これらの第1配索部50同士が互いに連結されて導通される。
また、図5に示すように、一端がバッテリ3の負極に接続された導電部材7は、その他端に設けられた端子金具61がナット62によって第1配索部50の締結具55に固定される。これにより、バッテリ3は、その負極が車両用アース部材5の第1配索部50に導通接続される。このように、端子金具61をナット62で締結することで、締結具55が第1配索部50に固定され、長手方向へのスライドが規制される。
図6及び図7は、車両用アース部材の第2配索部を説明する車両用アース部材の一部の斜視図である。
図6及び図7に示すように、第2配索部80は、両端が接続端部81とされている。この接続端部81には、締結具55の固定ボルト57が挿通可能な孔部(図示略)が形成されている。この第2配索部80は、両端の接続端部81の孔部に固定ボルト57を挿通させてナット62で締結固定することで、第1配索部50に連結されて導通される。第2配索部80は、両端の接続端部81を除く部分が、第1配索部50に連結された状態で変形可能な材質によって形成されている。この第2配索部80は、その少なくとも一部が、電線又は編組線である。なお、第2配索部80としては、電線導電布(金属布等)や導電性カーボンナノチューブなど導電性の可撓性を有する材料も使用可能である。これにより、第2配索部80は、フレーム30に組み付けられて配索された状態で、フレーム30の形状に沿って湾曲される。例えば、上方へ突出するセンタフロア30cを跨いで配索される第2配索部80は、このセンタフロア30cの形状に合わせて湾曲される(図6参照)。また、高さ位置が異なる第1配索部50同士に連結される第2配索部80は、その両端近傍が屈曲されて上下方向に沿って配索される(図7参照)。
このように、本実施形態に係る車両用アース部材5によれば、バッテリ3の負極及び補機4の負極を電気的に接続することで、車体2のフレーム30が例えば炭素繊維複合材料などの非金属材料を用いて製造される場合であっても、バッテリ3の負極と補機4の負極とを接続してアースを容易に確保することができる。
図8は、車体に配索される一般的なアース配索材の例を示す斜視図である。
ここで、図8に示すように、車体2が非金属材料で製造される場合に用いられるハーネス形状のアース配索材Aは、車種毎に異なる車体2のフレーム形状に合わせて加工した金属プレートから構成される。そして、この金属プレートからなるアース配索材Aに設けた接続部Bに、補機4からのアース線8やバッテリ3からの導電部材7が接続されることとなる。このように、車種毎に異なる車体2のフレーム形状に合わせて形成したアース配索材Aでは、車種間での部品の共有が困難である。
これに対して、本実施形態に係る車両用アース部材5によれば、車両のフレーム30に配索された際に、フレーム30の形状に沿って湾曲した第2配索部80を備えるので、例えば、サイドシル30a、クロスメンバ30b、センタフロア30c、ダッシュボード等の起伏が少なく直線的な車体2の単純形状部分には第1配索部50を配索し、それ以外の凹凸を有する複雑形状部分には第2配索部を配索することができる。これにより、車種毎に異なる凹凸形状に形成されるフレーム30に対して、容易に配索することができ、異なる形状のフレーム30を有する車種間で容易に共有することができる。
そして、この車両用アース部材5では、例えば、第1配索部50が車両のフレーム30の左右側それぞれに、車両の前後方向に沿って配索させ、第2配索部80が、車両の左右方向に沿って配索されて第1配索部50にそれぞれに接続される(図2参照)。これにより、車両のフレーム30に対して良好かつ円滑に車両用アース部材5を配索してアースを確保することができる。
特に、第2配索部80が、第1配索部50に連結された状態で変形可能な材質により形成されているので、この第2配索部80を、車体2のフレーム30の形状に合わせて変形させて円滑に配索させることができる。
また、第1配索部は、補機4の負極に接続されたアース線8の補機4と反対側の端部が接続される締結具55が接続溝51に設けられ、締結具55を接続溝51に複数個装着することで、アース線8の端部を複数個所で接続することができる。これにより、車両用アース部材5に対して、複数の補機4の負極を容易に導通させることができる。
しかも、接続溝51に対して、締結具55を摺動させることで、締結具55でのアース線8の端部の接続位置を容易に調整することができる。
また、第2配索部80の少なくとの一部が、電線又は編組線であるので、この電線または編組線からなる第2配索部80をフレームの凹凸形状に沿って容易に変形させることができる。
なお、直線状に形成された第1配索部50は、押出成形によって形成される。したがって、この第1配索部50は、配索箇所に合わせて任意の長さで切り出すことができ、また、容易に追加工ができる。
図9は、第1配索部の追加工について説明する第1配索部の斜視図である。
図9に示すように、車両用アース部材5では、第1配索部50に対して、ドリルなどで穴を形成する切削加工や部分的にプレス加工を施すことで、補機4から延びるアース線8やバッテリ3から延びる導電部材7が接続可能な接続部50a、車体2へ固定するための固定部50bあるいはワイヤハーネスやスカッフプレートなどの他の部品を組み付けるための装着部50cなどを容易に形成することができる。
また、上記実施形態では、第1配索部50の接続溝51に、バッテリ3から延びる導電部材7または補機4から延びるアース線8の端子金具61をナット62で締結する締結具55を設けたが、第1配索部50の接続溝51に摺動可能に装着して導通するコネクタを設け、このコネクタに導電部材7やアース線8を接続しても良い。
次に、第2配索部80の変形例について説明する。
図10は、変形例に係る第2配索部の斜視図である。
図10に示すように、変形例に係る第2配索部90は、車体2における配索箇所に合わせた形状に形成されている。この第2配索部90は、両端に予めL字状に屈曲された同一部品からなる接続板部91を有し、これらの接続板部91同士の間が連結板部92で連結されている。接続板部91及び連結板部92は、導電性金属材料からなる板材から形成されたもので、互いに溶接等によって接合されている。接続板部91は、連結板部92との連結側と反対側の端部に固定用の孔部93が形成されており、この孔部93が形成された端部が接続端部95とされている。この第2配索部90は、両端の接続板部91の孔部93に固定ボルト57を挿通させてナット62で締結固定することで、第1配索部50に連結されて導通される。
このように、この第2配索部90では、接続板部91及び連結板部92からなる複数部品を組み合わせることで、車種毎に対応した形状とし、部品の共有化を図ることができる。例えば、複数の異なる長さの連結板部92と共通形状の連結板部92を用意しておき、配索箇所の形状に合わせて連結板部92を選択し、その両端に接続板部91を接合することで、その車種に合わせた第2配索部90とすることができる。なお、接続板部91及び連結板部92は、いずれも導電性金属材料からなる棒材を用いても良い。
なお、上記実施形態では、車体2のフレーム30のフロア23部分に主に車両用アース部材5を敷設したが、車両用アース部材5は、フロア23部分に限らず、車体2のあらゆる部位に設けることができる。例えば、車両用アース部材5は、ルーフ22、ボンネット25、車室Sとトランク24との間の仕切り部、フロントドア本体、リアドア本体あるいはピラーなどに設けても良い。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態においては、バッテリから延びる導電部材や補機から延びるアース線が第1配索部に接続される場合を例に説明した。しかしながら、これらの導電部材やアース線は、第2配索部に接続されるようにしてもよい。
ここで、上述した本発明に係る車両用アース部材の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 車両に搭載される電装部品(補機4)および電源(バッテリ3)の負極に電気的に接続される第1配索部(50)と、
前記第1配索部に連結可能で、前記電装部品および前記電源の負極に電気的に接続され、前記車両のフレーム(30)に配索された際に、前記フレームの形状に沿って湾曲した第2配索部(80,90)と、を備える
ことを特徴とする車両用アース部材。
[2] 前記第2配索部が、前記第1配索部に連結された状態で変形可能な材質により形成されている
ことを特徴とする[1]に記載の車両用アース部材。
[3] 前記第1配索部は、前記車両のフレームの左右側それぞれに、前記車両の前後方向に沿って配索され、
前記第2配索部は、前記車両の左右方向に沿って配索され、前記第1配索部それぞれに接続される
ことを特徴とする[1]又は[2]に記載の車両用アース部材。
[4] 前記第1配索部が、前記電装部品の負極と負極用電線(アース線8)を介して接続され、該負極用電線の前記電装部品と反対側に位置する端部が接続される接続部を有し、
前記接続部には、前記端部を複数個所で接続可能である
ことを特徴とする[3]に記載の車両用アース部材。
[5] 前記接続部は、前記第1配索部の長手方向に沿って形成された孔部(接続溝51)であり、
前記負極用電線の端部には、前記孔部に摺動可能に挿入される締結具(55)が装着されている
ことを特徴とする請求項4に記載の車両用アース部材。
[6] 前記第2配索部の少なくとも一部が、電線又は編組線である
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれかに記載の車両用アース部材。
3 バッテリ(電源)
4 補機(電装部品)
8 アース線(負極用電線)
30 フレーム
50 第1配索部
51 接続溝(孔部)
55 締結具
80,90 第2配索部

Claims (6)

  1. 車両に搭載される電装部品および電源の負極に電気的に接続される第1配索部と、
    前記第1配索部に連結可能で、前記電装部品および前記電源の負極に電気的に接続され、前記車両のフレームに配索された際に、前記フレームの形状に沿って湾曲した第2配索部と、を備え
    第1の前記第1配索部は、前記フレームにおける前記車両の左右方向の中央で上方へ突出し且つ前記車両の前後方向に延びるセンタフロアの前記車両の左側にて前記左右方向に沿って配索され、
    第2の前記第1配索部は、前記フレームにおける前記センタフロアの前記車両の右側にて前記左右方向に沿って配索され、
    前記第2配索部は、前記センタフロアの突出形状に倣って湾曲されて前記左右方向に沿って配索され、前記第1の第1配索部及び前記第2の第1配索部それぞれに接続される
    ことを特徴とする車両用アース部材。
  2. 車両に搭載される電装部品および電源の負極に電気的に接続される第1配索部と、
    前記第1配索部に連結可能で、前記電装部品および前記電源の負極に電気的に接続され、前記車両のフレームに配索された際に、前記フレームの形状に沿って湾曲した第2配索部と、を備え
    第1の前記第1配索部は、前記フレームにおける前記車両の左右方向の一側端部にて前記車両の前後方向に沿って配索され、
    第2の前記第1配索部は、前記フレームにおける前記第1の第1配索部とは前記車両の上下方向にて異なる位置にて前記左右方向に沿って配索され、
    前記第2配索部は、前記上下方向に沿って配索され、前記第1の第1配索部及び前記第2の第1配索部それぞれに接続される
    ことを特徴とする車両用アース部材。
  3. 前記第2配索部が、前記第1配索部に連結された状態で変形可能な材質により形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用アース部材。
  4. 前記第1配索部が、前記電装部品の負極と負極用電線を介して接続され、該負極用電線の前記電装部品と反対側に位置する端部が接続される接続部を有し、
    前記接続部には、前記端部を複数個所で接続可能である
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の車両用アース部材。
  5. 前記接続部は、前記第1配索部の長手方向に沿って形成された孔部であり、
    前記負極用電線の端部には、前記孔部に摺動可能に挿入される締結具が装着されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の車両用アース部材。
  6. 前記第2配索部の少なくとも一部が、電線又は編組線である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用アース部材。
JP2015123221A 2015-06-18 2015-06-18 車両用アース部材 Active JP6564627B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015123221A JP6564627B2 (ja) 2015-06-18 2015-06-18 車両用アース部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015123221A JP6564627B2 (ja) 2015-06-18 2015-06-18 車両用アース部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017007441A JP2017007441A (ja) 2017-01-12
JP6564627B2 true JP6564627B2 (ja) 2019-08-21

Family

ID=57762678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015123221A Active JP6564627B2 (ja) 2015-06-18 2015-06-18 車両用アース部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6564627B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6822922B2 (ja) * 2017-08-14 2021-01-27 トヨタ自動車株式会社 電子機器の車載構造
JP7000075B2 (ja) * 2017-08-29 2022-02-10 矢崎総業株式会社 車両用回路体

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2612469B1 (fr) * 1987-03-18 1989-07-13 Peugeot Faisceau electrique de vehicule automobile
JP3011521B2 (ja) * 1991-03-28 2000-02-21 矢崎総業株式会社 車両用電気配索構造
JPH0765882A (ja) * 1993-08-26 1995-03-10 Matsushita Electric Works Ltd レール取付型電気機器
JP2000082372A (ja) * 1998-09-08 2000-03-21 Harness Syst Tech Res Ltd 回路遮断器
JP5030023B2 (ja) * 2008-02-08 2012-09-19 トヨタ自動車株式会社 車両用アース構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017007441A (ja) 2017-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6132063B1 (ja) 自動車用電源供給装置
CN107546665B (zh) 线束
JP5464115B2 (ja) ハイブリッド自動車におけるワイヤハーネス・システム
JP5052960B2 (ja) ワイヤハーネスシステム
JP5609972B2 (ja) 自動車のダッシュパネル構造
CN109421627B (zh) 车辆电路体
US20180001848A1 (en) Wire harness
JP6564627B2 (ja) 車両用アース部材
WO2016104101A1 (ja) 自動車用電源供給装置
JP5609239B2 (ja) 電気接続箱
JP5013672B2 (ja) ワイヤハーネス
JP6401725B2 (ja) 電装モジュール
US20190241134A1 (en) Vehicle
JPH10310002A (ja) モジュール体
CN211364463U (zh) 一种汽车发动机线束护套
JP3934296B2 (ja) ワイヤーハーネスの支持構造
JP6762686B2 (ja) アース配索材
JP2016111825A (ja) 車両用アース部材及び車両用アース部材を備える自動車
US11225207B2 (en) Vehicle circuit body
JP6480512B2 (ja) 車両
JP6150695B2 (ja) 車両用インストルメントパネルのハーネス保持構造
JP6549914B2 (ja) 車両用アース部材
JP2019081513A (ja) 車両室内構造
JP6647784B2 (ja) 車両用アース部材の配索構造及び車両用アース部材
JP2017007439A (ja) 車両用内装材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190716

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6564627

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250