開示された実施の形態は単に本発明を例示するにすぎない。本発明の範囲は開示された実施の形態には限定されない。本発明は添付の請求項により定義される。
説明される実施の形態、および「ある例」、「一つの実施の形態」、「ある実施の形態」、「例示的な実施の形態」、「いくつかの実施の形態」等への明細書内での言及は、説明される実施の形態が特定の特徴、構造または特性を備えてもよいが、必ずしもあらゆる実施の形態がその特定の特徴、構造または特性を備える必要はないことを示している。また、このような表現は同一の実施形態を必ずしも指し示すものではない。さらに、ある実施の形態に関連してある特定の特徴、構造または特性が説明される場合、明示的に述べたか否かに関わらず、そのような特徴、構造または特性を他の実施の形態に関連付けて実現することは当業者の知識内であると理解されたい。
しかしながら、こうした実施の形態をより詳細に説明する前に、本開示の実施の形態を実装しうる例示的な環境を提示することは有益である。
図1A及び図1Bはそれぞれ、本開示の実施の形態が実装されうるリソグラフィ装置100及びリソグラフィ装置100’の概略を示す。リソグラフィ装置100及びリソグラフィ装置100’はそれぞれ、放射ビームB(例えば深紫外放射または極紫外放射)を調整するよう構成されている照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えばマスク、レチクル、または動的パターニングデバイス)MAを支持するよう構成されており、パターニングデバイスMAを正確に位置決めするよう構成された第1位置決め装置PMに接続されている支持構造(例えばマスクテーブル)MTと、基板(例えば、レジストで被覆されたウェーハ)Wを保持するよう構成されており、基板Wを正確に位置決めするよう構成された第2位置決め装置PWに接続されている基板テーブル(例えばウェーハテーブル)WTと、を含む。また、リソグラフィ装置100、100’は、パターニングデバイスMAにより放射ビームBに付与されたパターンを基板Wの(例えば1つまたは複数のダイの一部を含む)目標部分Cに投影するよう構成されている投影システムPSを有する。リソグラフィ装置100ではパターニングデバイスMA及び投影システムPSが反射性であり、リソグラフィ装置100’ではパターニングデバイスMA及び投影システムPSが透過性である。いくつかの実施の形態においては、投影システムPSは反射屈折性である。
照明システムILは、屈折光学部品、反射光学部品、磁気的光学部品、電磁気的光学部品、静電的光学部品、あるいは他の種類の光学部品などの各種の光学部品、またはこれらの組合せを含み得るものであり、放射ビームBの向き又は形状を整え、あるいは放射ビームBを制御するためのものである。
支持構造MTは、パターニングデバイスMAの配置、リソグラフィ装置100、100’の設計、及びパターニングデバイスMAが真空環境で保持されるか否か等のその他の条件に応じた方式でパターニングデバイスMAを保持する。支持構造MAは、機械的固定、真空固定、静電固定、またはパターニングデバイスMAを保持するその他の固定技術を用いてもよい。支持構造MTは、例えばフレームまたはテーブルであってもよく、これらは固定されていてもよいし必要に応じて移動可能であってもよい。支持構造MTは、パターニングデバイスMAが例えば投影システムPSに対して所望の位置にあることを保証することができる。
用語「パターニングデバイス」MAは、基板Wの目標部分Cにパターンを生成するために放射ビームBの断面にパターンを与えるのに使用可能である何らかのデバイスを表すと広義に解釈すべきである。放射ビームBに付与されたパターンは、目標部分Cに生成される集積回路などのデバイスにおける特定の機能層に対応してもよい。
パターニングデバイスMAは、(図1Bのリソグラフィ装置100’のように)透過型であってもよいし、(図1Aのリソグラフィ装置100のように)反射型であってもよい。パターニングデバイスMAには例えば、レチクルやマスク、プログラム可能ミラーアレイ、プログラム可能LCDパネルがある。マスクはリソグラフィにおいて周知であり、バイナリマスク、レベンソン型位相シフトマスク、減衰型位相シフトマスク、さらには各種のハイブリッド型マスクなどの種類のマスクが含まれる。プログラム可能ミラーアレイは例えば、小型ミラーのマトリックス配列で構成される。各ミラーは、入射する放射ビームを異なる方向に反射するよう個別的に傾斜可能である。ミラーのマトリックスにより反射された放射ビームBには、傾斜されたミラーによってパターンが付与されている。
用語「投影システム」PSは、使用される露光放射、液浸液の使用または真空の使用等のその他の要因に応じて適切とされる、屈折光学系、反射光学系、反射屈折光学系、磁気的光学系、電磁気的光学系、静電的光学系、またはこれらの組合せを含む何らかの投影システムを包含することができる。EUV放射または電子ビーム放射に真空環境が使用され得るのは、ガスが放射または電子を過度に吸収しうるからである。よって、真空壁及び真空ポンプの利用によってビーム経路の全体に真空環境が提供されてもよい。
リソグラフィ装置100及び/またはリソグラフィ装置100’は、2つまたはそれより多数のテーブル(またはステージまたは支持部)、例えば2以上の基板テーブル(またはマスクテーブル)を有し、または、1以上の基板テーブルと投影システムPSの特性を測定するように構成され基板Wを保持するようには構成されていない1以上のセンサまたは測定テーブルの組み合わせを有する形式のものであってもよい。こうした多重ステージ型の装置においては、追加の基板テーブルWTは並行して使用されるか、あるいは1以上の基板テーブルWTが露光のために使用されている間に1以上のテーブルで準備工程が実行されるようにしてもよい。
図1A及び図1Bを参照するに、イルミネータILは放射ソースSOから放射ビームを受け取る。ソースSOとリソグラフィ装置100、100’とは、例えばソースSOがエキシマレーザであるとき、別体であってもよい。この場合、ソースSOはリソグラフィ装置100、100’の一部を構成するとはみなされなく、放射ビームBはソースSOからイルミネータILへと(図1Bにおける)ビーム搬送系BDを介して進む。ビーム搬送系BDは例えば適当な方向変更用ミラー及び/またはビームエキスパンダを備える。他の場合においては、ソースSOはリソグラフィ装置100、100’に一体の部分であってもよい(例えば、ソースSOが水銀ランプの場合)。ソースSO及びイルミネータILは、必要とされる場合にはビーム搬送系BDも併せて、放射システムと呼ばれることもある。
イルミネータILは放射ビームの角強度分布を調整する(図1Bにおける)アジャスタADを備えてもよい。一般には、イルミネータの瞳面における強度分布の少なくとも外径及び/または内径の大きさ(通常それぞれσアウタ、σインナとも呼ばれる)が調整される。加えてイルミネータILは、インテグレータINやコンデンサCOなどの(図1Bにおける)種々の他の要素を備えてもよい。イルミネータILはビーム断面における所望の均一性及び強度分布を得るべく放射ビームBを調整するために用いられる。ソースSOと同様に、イルミネータILは、リソグラフィ装置の一部を形成するとみなされてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、イルミネータILは、リソグラフィ装置と一体の部分であってもよいし、リソグラフィ装置とは別体であってもよい。後者の場合、リソグラフィ装置は、イルミネータILを搭載可能とするように構成されていてもよい。任意的に、イルミネータILは、取り外し可能であってもよく、(例えば、リソグラフィ装置の製造業者または他の供給業者によって)別個に提供されてもよい。
図1Aを参照するに、放射ビームBは、支持構造(例えばマスクテーブル)MTに保持されているパターニングデバイス(例えばマスク)MAに入射して、パターニングデバイスMAによりパターンが付与される。リソグラフィ装置100では放射ビームBはパターニングデバイス(例えばマスク)MAで反射される。パターニングデバイス(例えばマスク)MAで反射された放射ビームBは投影システムPSを通過する。投影システムPSは放射ビームBを基板Wの目標部分Cに集束させる。第2位置決め装置PWと位置センサIF2(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ、または静電容量センサ)により基板テーブルWTは正確に(例えば放射ビームBの経路に異なる複数の目標部分Cを位置決めするように)移動されることができる。同様に、放射ビームBの経路に対してパターニングデバイス(例えばマスク)MAを正確に位置決めするために第1位置決め装置PMと別の位置センサIF1が使用されてもよい。パターニングデバイス(例えばマスク)MAと基板Wとは、マスクアライメントマークM1、M2、及び基板アライメントマークP1、P2を使用して位置合わせされてもよい。
図1Bを参照するに、放射ビームBは、支持構造MT(例えばマスクテーブル)に保持されているパターニングデバイスMA(例えばマスク)に入射して、パターニングデバイスMAによりパターンが付与される。マスクを透過した放射ビームBは投影システムPSを通過する。投影システムPSはビームを基板Wの目標部分Cに集束させる。投影システムは、照明システム瞳IPUと共役の瞳PPUを有する。放射の複数の部分は、照明システム瞳IPUでの強度分布から発して、マスクパターンでの回折によって影響されることなくマスクパターンを通り、照明システム瞳IPUでの強度分布の像を生成する。
第2位置決め装置PWと位置センサIF(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ、または静電容量センサ)により基板テーブルWTは正確に(例えば放射ビームBの経路に異なる複数の目標部分Cを位置決めするように)移動されることができる。同様に、放射ビームBの経路に対して(例えば走査中やマスクライブラリからの機械的回収後に)マスクを正確に位置決めするために第1位置決め装置PMと別の位置センサ(図1Bに示さず)が使用されてもよい。
一般にマスクテーブルの移動は、第1位置決め装置PMの一部を構成するロングストロークモジュール(粗い位置決め用)及びショートストロークモジュール(精細な位置決め用)により実現される。同様に基板テーブルWTの移動は、第2位置決め装置PWの一部を構成するロングストロークモジュール及びショートストロークモジュールにより実現される。ステッパでは(スキャナとは逆に)、マスクテーブルはショートストロークのアクチュエータにのみ接続されているか、あるいは固定されていてもよい。マスクと基板Wとは、マスクアライメントマークM1、M2及び基板アライメントマークP1、P2を用いてアライメントされてもよい。基板アライメントマークが(図示されるように)専用の目標部分Cを占拠しているが、アライメントマークは目標部分間のスペースに配置されてもよい(これはスクライブライン・アライメントマークとして公知である)。同様に、マスクに複数のダイが設けられた場合にはマスクアライメントマークM1、M2をダイ間に配置してもよい。
マスクテーブル及びパターニングデバイスMAは真空容器内にあってもよい。ここで、真空内ロボットIVRがマスク等のパターニングデバイスMAを真空容器の内外に移動させるために使用されてもよい。あるいは、マスクテーブル及びパターニングデバイスMAが真空容器の外にある場合には、真空内ロボットIVRと同様に、真空外ロボットが各種の搬送動作のために使用されてもよい。真空内及び真空外のロボットはともに、任意の運搬物(例えばマスク)の円滑な移送のために移送ステーションの固定キネマティックマウントに対し校正される必要がある。
リソグラフィ装置100、100’は以下のモードのうち少なくとも1つで使用することができる。
1.ステップモードにおいては、放射ビームBに付与されたパターンの全体が1回の照射で目標部分Cに投影される間、支持構造(例えばマスクテーブル)MT及び基板テーブルWTは実質的に静止状態とされる(すなわち1回の静的な露光)。そして基板テーブルWTがX方向及び/またはY方向に移動されて、異なる目標部分Cが露光される。
2.スキャンモードにおいては、放射ビームBに付与されたパターンが目標部分Cに投影される間、支持構造(例えばマスクテーブル)MT及び基板テーブルWTは同期して走査される(すなわち1回の動的な露光)。支持構造(例えばマスクテーブル)MTに対する基板テーブルWTの速度及び方向は、投影システムPSの拡大(縮小)特性及び像反転特性により定められる。
3.別のモードにおいては、放射ビームBに付与されたパターンが目標部分Cに投影される間、支持構造(例えばマスクテーブル)MTはプログラム可能パターニングデバイスを保持して実質的に静止状態とされ、基板テーブルWTは移動または走査される。パルス放射源SOが用いられ、プログラム可能パターニングデバイスは基板テーブルWTが移動するたびに、または走査中において連続するパルスとパルスの間に、必要に応じて更新される。この動作モードは、本書に言及された形式のプログラム可能ミラーアレイ等のプログラム可能パターニングデバイスを使用するマスクレスリソグラフィに直ちに適用可能である。
上記の使用モードを組み合わせて動作させてもよいし、使用モードに変更を加えて動作させてもよく、さらに全く別の使用モードを用いてもよい。
図2は、基板テーブルWTがイメージセンサを含むある実施の形態に係り、図1Aおよび図1Bのリソグラフィ装置に示される基板テーブルWTの構成を概略的に示す。いくつかの実施の形態においては、図2に示されるように、基板テーブルWTは、2つのイメージセンサIAS1、IAS2を含む。イメージセンサIAS1、IAS2は、パターンの空間像たとえばマスク上のマスクアライメントマークM1、M2などの物体マークの位置を、イメージセンサIAS1、IAS2が空間像を走査することによって決定するように使用されることができる。基板テーブルWTに対するマスク上の物体マークの相対位置は、イメージセンサIAS1、IAS2により取得された情報から推定され、いくつかのパラメータが測定されたマスク上の物体マークの位置から計算されることができる。例えば、こうしたマスクパラメータは、MAの倍率(M)、z軸周りの回転(R)、マスクのx軸およびy軸に沿う並進(Cx,Cy)、y方向の倍率(My)、走査スキュー(RI)を含んでもよい。
2つのイメージセンサIAS1、IAS2に代えて、これより多数または少数のイメージセンサ(例えば1つまたは3つ)が設けられてもよいと理解されなければならない。これらセンサおよび電子機器の形式は当業者に知られているので詳述しない。代替的な形式のアライメント機構も本発明の範囲において可能であり有用である。他の実施の形態においては、イメージセンサIAS1、IAS2を分配し、または、基板を運ぶ基板テーブルから分離した支持部に設けることも可能である。
本書ではICの製造におけるリソグラフィ装置の使用に具体的言及がなされているが、本書に説明したパターニング装置およびリソグラフィ装置は、集積光学システム、磁区メモリ用案内パターンおよび検出パターン、フラットパネルディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜磁気ヘッドなど他の用途も有しうるものと理解されたい。当業者であればこうした代替の用途の文脈において、本書における「ウェーハ」あるいは「ダイ」という用語の使用はそれぞれ「基板」あるいは「目標部分」という、より一般的な用語と同義であるとみなされると理解することができるであろう。本書に言及された基板は露光前または露光後において例えばトラック(典型的にはレジスト層を基板に塗布し、露光後のレジストを現像するツール)、メトロロジツール、及び/またはインスペクションツールにより処理されてもよい。適用可能であれば、本書の開示はこれらのまたは他の基板処理ツールにも適用され得る。また、基板は例えば多層ICを生成するために複数回処理されてもよく、その場合には本明細書における基板という用語は既に処理された1つまたは多数の処理層を含む基板をも意味する。
光リソグラフィの文脈における実施の形態の使用に具体的言及がなされているが、実施の形態は例えばインプリントリソグラフィなど文脈が許す限り他にも適用可能であり、光リソグラフィに限られるものではない。インプリントリソグラフィでは、パターニングデバイスにおけるトポグラフィが基板上に生成されるパターンを定義する。パターニングデバイスのトポグラフィは、基板に与えられたレジスト層に押しつけられ、その状態で電磁放射、熱、圧力またはそれらの組合せを与えることによりレジストが硬化される。レジストの硬化後にパターニングデバイスはレジストから取り外され、そこにパターンが残される。
更なる実施の形態においては、リソグラフィ装置100は、EUVリソグラフィのためのEUV放射ビームを生成するよう構成されている極紫外(EUV)源を含む。一般に、EUV源は放射システム内に構成されており、対応する照明システムはEUV源のEUV放射ビームを調整するよう構成されている。
本書に記載の実施の形態において、「レンズ」及び「レンズ素子」なる用語は文脈が許す限り、屈折光学部品、反射光学部品、磁気的光学部品、電磁的光学部品、及び静電的光学部品を含む各種の光学部品のいずれかまたは任意の組合せを指してもよい。
また、本書における「放射」及び「ビーム」なる用語は、(例えば365nm、248nm、193nm、157nm、または126nmの波長λを有する)紫外(UV)放射、(例えば5乃至20nmの範囲内の波長(例えば13.5nm)を有する)極紫外(EUVまたは軟X線)放射、又は5nm未満で作動する硬X線、さらにはイオンビームまたは電子ビーム等の粒子ビームを含むあらゆる電磁放射を包含する。一般に、約780乃至3000nm(またはそれ以上)の間の波長を有する放射は赤外放射とみなされる。UVとはおよそ100乃至400nmの波長を有する放射をいう。リソグラフィにおいて用語「UV」は水銀放電ランプにより生成可能な波長、つまり436nmのG線、405nmのH線、365nmのI線にも用いられる。真空UVまたはVUV(つまりガスに吸収されるUV)とはおよそ100乃至200nmの波長を有する放射をいう。深紫外(DUV)とは一般に約126nmから約428nmの波長を有する放射をいう。ある実施の形態においては、エキシマレーザが、リソグラフィ装置内で使用されるDUV放射を生成可能である。なお、例えば5乃至20nmの範囲内の波長を有する放射とは5乃至20nmの範囲の少なくとも一部のある波長域を有する放射を言うものと理解されたい。
「レンズ」なる用語は文脈が許す限り、屈折光学部品、反射光学部品、磁気的光学部品、電磁的光学部品、及び静電的光学部品を含む各種の光学部品のいずれかまたは任意の組合せを指してもよい。
公知のパターニング装置は、パターニングデバイス及び/またはパターニングデバイス支持構造(以下では単に支持構造と称する)の熱変動によって誘起される誤差を低減すべくパターニングデバイスの温度を何らかの方法で変化させ又は制御するためにパターニングデバイスの表面の上にガス流れを提供しうる。公知のパターニング装置は、熱変動の影響を制御し低減するために前記ガス流れの制御を有しうる。しかしながら、設けられた制御はパターニングデバイスの熱変動によって誘起される誤差を適切に低減しないという問題がある。第1に、支持構造の温度が適切に考慮されていない。第2に、平面視におけるパターニングデバイスの表面の熱変動を考慮に入れるには、現在利用可能なものよりも具体的な制御が必要となりうる。とくに、パターニングデバイスの上面の上での(例えば幅方向の)熱変動は、公知の温度制御システムを使用する際に考慮されていないかもしれない。加えて、公知のシステムは、パターニングデバイスを支持する支持構造の熱変動を必ずしも直接的に制御していない。さらに、支持構造は、パターニングデバイスを正確に位置決めするために使用される測定システムのマーク及び/または構成要素を備え、またはこれを支持しうる。したがって、このマーク及び/または構成要素に影響する熱変動はパターニングデバイスの位置決めに影響し、オーバレイ誤差などの誤差をもたらしうる。そのため、こうした測定システムのマーク及び/または構成要素の熱変動に影響しうるパターニングデバイスを囲む領域の温度を制御することが有益である。したがって、本発明は、少なくともパターニングデバイスの温度を制御するように構成されたパターニング装置であって、後述するようにガス出口を有する調整システムを備えるパターニング装置を提供する。
図3は、パターニングデバイス14を支持するように構成された支持構造13を備えるパターニング装置5の概略側面図である。支持構造13は、図1Aおよび図1Bに関連して説明した支持構造MT(例えばマスクテーブル)と同じものであってもよく、そうではない場合にはパターニングデバイス支持構造を指し示してもよい。支持構造13は、パターニングデバイス14を支持するように構成されている。パターニングデバイス14は、図1Aおよび図1Bに関連して説明したパターニングデバイスMA(例えば、マスク、レチクル、または動的パターニングデバイス等)と同じものであってもよい。放射ビーム15は、パターニングデバイス14に向けられてもよく、それにより、パターニングデバイス14は放射ビーム15にパターンを付与するために使用されることができる。放射ビーム15は、図1Aおよび図1Bに関連して説明した放射ビームB(例えば、DUVまたはEUV放射)と同じものであってもよい。一般に、放射ビーム15は、パターニングデバイス14で反射され、または通過する。よって、放射ビーム15は概してパターニングデバイス14の表面に入射する。このパターニングデバイス14の表面は、放射ビーム15によって加熱されうる。こうして熱変動がパターニングデバイス14に導入される。放射ビーム15及び/またはパターニングデバイス14の熱変動は、パターニングデバイス14及び/または支持構造13のまわりのガスを加熱しうる。
支持構造13は、パターニングデバイス14を定位置に保持するために、及び/または、任意的に、支持構造13上にパターニングデバイス14を直接支持する支持テーブル(図3に図示せず)にパターニングデバイス14を保持するために、機械固定、真空固定、静電固定、またはその他の固定技術を使用しうる。支持構造13は、パターニングデバイス14が例えばパターニング装置5の外部の他の構成要素に対して特定の位置にあることを保証するように構成されていてもよい。例えば、支持構造13は、パターニングデバイス14を(例えばx軸及び/またはy軸に沿って)正確に位置決めするように構成されたショートストロークモジュール及び/またはロングストロークモジュールなどの可動構成要素を含むことができる。支持構造13は、パターニングデバイス14を支持するためのいかなる適切な形状であってもよく、図示されるようにパターニングデバイス14の下側に開口部を有し、またはパターニングデバイス14の下側を固体としてもよい(図示せず)。支持構造13は、パターニングデバイス14を支持構造13の表面に支持してもよい。支持構造13の表面は、平面であってもよい。あるいは、支持構造13は、パターニングデバイス14が位置決めされる凹部を有してもよい。凹部は任意的に、支持構造13の開口部であってもよい。凹部及び/またはパターニングデバイス14のまわりの表面は、支持構造13の表面と接触し、及び/または、支持構造13の表面に入射しうる放射ビーム15からの何らかの放射と接触しうる周囲の空気による温度変動にさらされうる。
パターニング装置5は、調整システムとも称されうるパターニングデバイス調整システムをさらに備える。調整システムは、図3の側面図に示されるガス出口10を備える。ガス出口10は、パターニングデバイス14およびパターニング支持構造13の上にガス流れ12を提供するように構成されている。ある実施の形態においては、調整システムは、少なくとも1つの第1ガス出口10Aと、少なくとも1つの第2ガス出口10Bとを備える。少なくとも1つの第1ガス出口10Aは、多数のガス出口を備えてもよい。少なくとも1つの第1ガス出口10A(第1ガス出口10Aと称する)は、図4Aおよび図4Bに示されるように、パターニングデバイス14の表面の上にガス流れ12Aを提供するように構成されている。少なくとも1つの第2ガス出口10B(第2ガス出口10Bと称する)は、図4Aおよび図4Cに示されるように、支持構造13の表面の少なくとも一部分の上にガス流れ12Bを提供するように構成されている。支持構造13の表面の少なくとも一部分は、パターニングデバイス14を囲む表面、及び/または、パターニングデバイス14が位置決めされる凹部を囲む表面であってもよい。少なくとも1つの第2ガス出口10Bは、多数のガス出口を備えてもよい。
なお、第1および第2などの用語は置換可能であり、単にどのガス出口に言及しているかを特定するために使用されるものと理解されたい。ガス出口10との言及は、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10B、さらには、含まれうる任意の他のガス出口に言及するために便宜上使用される。ガス流れ12との言及は、ガス出口10によって提供される全体のガス流れに言及するために便宜上使用される。ガス流れ12は図において個別の矢印で示されているが、第1ガス流れ12Aと第2ガス流れ12Bの幅はそれぞれ、各ガス出口たとえばガス出口10Aおよびガス出口10Bによって決定される。このことは、追加のガス出口から提供される追加のガス流れにも適用される。
ガス流れ12は、層流のガス流れであってもよい。パターニングデバイス14または支持構造13などの周囲の領域を横断するガス流れ12の幅は、それぞれのガス出口10を出るときの幅と実質的に同じであってもよい。ガス流れ12は、実質的に除湿されたガスであってもよい。ガス流れ12は、極めて清浄なガスまたは空気を備えてもよく、または、極めて清浄なガスまたは空気から実質的に構成されてもよい。ガス流れ12は、極めて清浄な乾燥空気(すなわち、XCDAとも称される、フィルタ処理され除湿された空気)を備えてもよく、または、極めて清浄な乾燥空気から実質的に構成されてもよい。ガス流れ12は、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン、窒素、及び/または水素を備えてもよい。ガス流れ12は、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン、窒素、または水素から実質的に構成されてもよい。ガス流れ12は、これらのガスのうち少なくとも1つの組み合わせを備え、または、これらのガスのうち少なくとも1つの組み合わせであってもよい。ガス流れ12は、搬入プロセスの妨げとなることを避けるために、パターニングデバイス14が支持構造13に搬入され、または搬出される間は一時的にまたは選択的に停止されてもよい。いくつかの実施の形態においては、ガス流れ12は、パターニングデバイス14の冷却が不要であるときに一時的または選択的に停止されてもよい。
図4Aに示されるように、第1ガス出口10Aは、パターニングデバイス14の表面にわたって進む第1ガス流れ12Aを生成するように配置され構成されている。第2ガス出口10Bは、支持構造13の表面にわたって進む第2ガス流れ12Bを生成するように配置され構成されている。第1ガス出口10Aは、放射ビーム15が当たるパターニングデバイス14の第1表面にわたって進むガス流れ12Aを生成するように配置されてもよい。第2ガス出口10Bは、支持構造13の第2表面にわたって進むガス流れ12Bを生成するように配置されてもよい。第2表面は、平面視における、パターニングデバイス14のまわりの、及び/または、(存在する場合には)支持構造13の凹部のまわりの支持構造13の表面の一部分であってもよい。いくつかの実施の形態においては、ガス出口10からのガス流れ12は、図3に示されるように、パターニングデバイス14の表面に実質的に平行に進む。
パターニング装置5は、第1ガス出口10Aを出るガスおよび第2ガス出口10Bを出るガスの少なくとも1つのパラメータを別個に制御するように構成された制御システム16をさらに備える。換言すると、第1ガス出口10Aを出るガスおよび第2ガス出口10Bを出るガスの少なくとも1つのパラメータは、個別的に制御される。よって、制御システム16は、第1ガス出口10Aと第2ガス出口10Bを独立して制御する。制御システム16は、第1ガス出口10Aを出るガスの温度を制御し、それと別個に、第2ガス出口10Bを出るガスの温度を制御するように構成されている。このようにして、制御システム16は、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bの各々からガスを、予め定められた温度で提供しうる。制御システム16は、ガス出口10を出るガスの追加のパラメータ、例えばガス流量またはガス湿度を制御するように構成されていてもよい。
調整システムが多数の第1ガス出口10Aを備える場合には、多数の第1ガス出口10Aが一緒に制御されてもよい。言い換えると、個々の第1ガス出口10Aの各々が別個に制御される必要はなく、例えば、第1ガス出口10Aは、多数の接続された開口を備えてもよい。調整システムが多数の第2ガス出口10Bを備える場合には、多数の第2ガス出口10Bが一緒に制御されてもよい。言い換えると、個々の第2ガス出口10Bの各々が別個に制御される必要はなく、例えば、第2ガス出口10Bは、多数の接続された開口を備えてもよい。
上述のように、放射ビーム15がパターニングデバイス14に向けられると、放射ビーム15が入射するパターニングデバイス14が加熱される。これにより、パターニングデバイス14のまわりのガスが加熱され、パターニングデバイス14及び/または支持構造13のまわりのガスの温度が影響を受ける。公知のシステムにおいては、ガス流れが、放射ビーム15からの放射によって誘起される熱変動を低減し熱変動の結果生じる誤差を低減または回避すべくパターニングデバイス14の温度を制御する(一般には温度を低下させる)ようにパターニングデバイス14の第1表面の上に提供されうる。しかしながら、多くの場合、この制御はそれらの誤差を許容範囲に低減するのに適切ではない。この理由の一部は、放射ビーム15によるパターニングデバイス14の熱変動が不均一でありうるためである。放射ビーム15は、支持構造13よりもむしろ、パターニングデバイス14に主に全体的に入射する。そのため、パターニングデバイス14は放射ビーム15の放射によって加熱されるが、支持構造13は加熱されないかまたは加熱の程度が小さい。支持構造13の熱変動はパターニングデバイス14からの熱伝導によっても生じうる。したがって、全体としてパターニング装置5の熱変動をさらに制御する方法が必要とされる。
別個に制御されることのできる第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bを設けることによって、第1ガス出口10Aと第2ガス出口10Bを出るガスの温度を異なる値に設定することができる。これは、パターニングデバイス14および支持構造13の温度制御が、不均一でありうるパターニング装置5の異なる各部分の熱変動を考慮に入れてより正確に制御可能となることを意味する。
ある実施の形態においては、制御システム16は、第2ガス出口10Bを出るガスの温度を、第1ガス出口10Aを出るガスの温度よりも高い温度に制御するように構成されている。言い換えると、制御システム16は、支持構造13の表面の上に出るガスを、パターニングデバイス14の表面の少なくとも一部分の上でガス出口から出るガスよりも高い温度に制御するように構成されている。
上述のように、パターニングデバイス14と支持構造13にわたる熱変動は不均一でありうる。パターニングデバイス14が放射ビーム15で露光されると、パターニングデバイス14は支持構造13よりも加熱されうる。パターニングデバイス14は、支持構造13と異なる温度となりうる。例えば、パターニングデバイス14は、放射ビーム15からの放射による加熱のために支持構造13よりも高い温度となりうる。したがって、第1ガス出口10Aと第2ガス出口10Bの各々の温度を別個に制御することによって、この相違を考慮に入れることができる。さらに、支持構造13の上方のガスの温度をパターニングデバイス14の上のガスよりも高い温度となるように制御することによって、熱変動を考慮に入れることができる。言い換えると、支持構造13の上でのガスとは異なる温度でパターニングデバイス14の上でのガスを通過させるということは、パターニングデバイス14と支持構造13にわたる全体の温度が均一となり(または、そうではない場合に比べて少なくともより均一となり)、熱変動による誤差を低減または回避することができる。
ある実施の形態においては、制御システム16は、第1ガス出口10Aを出るガスのガス流量を制御し、それと別個に、第2ガス出口10Bを出るガスのガス流量を制御するように構成されている。したがって、制御システム16は、第1ガス出口10Aを出るガスの温度およびガス流量を制御し、それと別個に、第2ガス出口10Bを出るガスの温度およびガス流量を制御するように構成されていてもよい。加えて、任意的に、制御システム16は、上述のように、第2ガス出口10Bを出るガスの温度を、第1ガス出口10Aを出るガスの温度よりも高い温度に制御するように構成されていてもよい。
パターニングデバイス14の表面および支持構造13の表面の部分の上でガス出口10を出るガスが図において矢印で示されている。しかしながら、流れは、パターニングデバイス14の表面にわたる(例えば幅にわたる)のであり、ガス出口10の各々によって決定される。第2ガス流れ12Bは、第2ガス出口10Bと実質的に同じ幅を有してもよい。例えば、図4Aに示されるパターニング装置5においては、第1ガス出口10Aを出る第1ガス流れ12Aは、第1ガス出口10Aと実質的に同じ幅を有してもよい。よって、第1ガス流れ12Aは、図4Aに示されるように、パターニングデバイス14の幅と実質的に同じ幅を有してもよい。第2ガス流れ12Bは、第2ガス出口10Bと実質的に同じ幅を有してもよい。
第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bの各々からのガス流れ12が個別的に制御されるので、第1ガス出口10Aからのガス流れ12Aは第2ガス出口10Bからのガス流れ12Bと混ざらないことが好ましい。言い換えると、ある実施の形態においては、第1ガス流れ12Aは、第2ガス流れ12Bから実質的に分離されていてもよい。例えば、図4Aにおいては、第1ガス出口10Aから出る第1ガス流れ12Aは、第2ガス出口10Bから出る第2ガス流れ12Bと混ざらないことが好ましい。このような制御は、第1ガス出口10Aと第2ガス出口10Bを出るガスを、それぞれの出口からガスが出る前に分離することによって行われてもよい。それとともに又はそれに代えて、このような制御は、第1ガス出口10Aと第2ガス出口10Bの各々を出るガスのガス流量を別個に制御することによって行われてもよい。このようにして、第1ガス流れ12Aと第2ガス流れ12Bとの間で混ざる量を低減または最小化することができる。異なるガス流れどうしの混合を低減するために、第1ガス流れ12Aとガス流れ12Bは、層流のガス流れとなるように制御されてもよい。第1ガス出口10Aを出るガスのガス流量と第2ガス出口10Bを出るガスのガス流量は、第1ガス流れ12Aが第2ガス流れ12Bとほぼ同じ速さとなるように、別個に制御されてもよい。このようにして、第1ガス流れ12Aと第2ガス流れ12Bの混合を低減または最小化することができ、たとえ異なるガス流れが隣接していたとしても互いに影響し合うことなくパターニングデバイス14または支持構造13の上をガスが通過するようになる(隣接する流れの温度が異なる場合にはとくに有用でありうる)。このようにして、全体としてパターニング装置5の温度制御がより正確に提供される。さらに、こうして第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bは異なる大きさおよび幅を有し、流出するガスを異なるガス流量としつつ、第1ガス出口10Aと第2ガス出口10Bを出るガスはパターニング装置5の特定の部分すなわちパターニングデバイス14または支持構造13の上を進むとき制御されうる。このようにして、パターニング装置5の上での、すなわちパターニングデバイス14および支持構造13の幅にわたるガス流れ12の速さは、実質的に均一に制御されうる。
ある実施の形態においては、図3から図7に示されるように、パターニング装置5は、ガス入口11をさらに備えてもよい。ガス入口11は、ガス流れ12を抽出するように構成されている。ガス入口11は、任意的に、いずれかの実施の形態に含まれうるが、本発明に必須ではない。ガス入口11は、例えば図4A、図5、および図6に示されるように、パターニングデバイス14及び/または支持構造13の表面にわたって進むガス流れ12を受け入れるように配置され構成されている。いくつかの実施の形態においては、ガス流れ12は、実質的に第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bからガス入口11へと進む。ガス入口11は、例えば図4Aに示されるように、パターニングデバイス14に対して第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bの実質的に反対側に配置されていてもよい。ガス入口11は、ガス流れ12が第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bからパターニングデバイス14の反対側に到達すると、ガス流れ12を抽出しうる。いくつかの実施の形態においては、ガス入口11でのガス流れ12の抽出は、能動的または受動的であってもよい。ガス入口11は単一のガス入口として図示されているが、任意の数のガス入口開口を備えてもよく、機械的および熱的に分離されていてもよく、ガス入口11によってどの程度受け入れられるかに影響してもよい。ガス入口11は、独立に制御されるガス出口10の数と同数の分離されたガス入口開口を備えてもよい。
ある実施の形態においては、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bを出るガスの温度は、およそ19℃から23℃の間に、好ましくはおよそ20.5℃から22.5℃の間に、または、より好ましくはおよそ21℃から22℃の間に制御される。ある実施の形態においては、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bを出るガスの温度は、およそ23℃以下、好ましくはおよそ22.5℃以下、または、より好ましくはおよそ22℃以下に制御される。ある実施の形態においては、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bを出るガスの温度は、およそ19℃以上、好ましくはおよそ20.5℃以上、または、より好ましくはおよそ21℃以上に制御される。
ある実施の形態においては、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bを出るガスの速さは、およそ20m/sから50m/sの間に、好ましくはおよそ30m/sから45m/sの間に制御される。ある実施の形態においては、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bを出るガスの速さは、およそ50m/s以下、好ましくはおよそ45m/s以下に制御される。ある実施の形態においては、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bを出るガスの速さは、およそ20m/s以上、好ましくはおよそ30m/s以上に制御される。
上述の実施の形態にいずれかにおいて、第1ガス出口10Aにおけるガスは、第2ガス出口10Bにおけるガスから機械的かつ熱的に分離されていてもよく、すなわち、ガスは、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bを出る前に分離されている。言い換えると、ガス出口10の1つにおけるガスは、当該1つではない他のガス出口におけるガスから物理的に分離されていてもよい。例えば、ガス出口10の各々は、ノズルを備えてもよく、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bの各々は、第1ガス出口10Aが第1ノズルであり、第2ガス出口10Bが第2ノズルであるように分離されたノズルによって形成されている。第1ガス出口10Aは、第2ガス出口10Bから別個すなわち独立に制御される多数のノズルを備えてもよく、それとともに又はそれに代えて、第2ガス出口10Bは、多数のノズルを備えてもよい。第1ガス出口10Aにおけるガスを第2ガス出口10Bにおけるガスから機械的かつ熱的に分離することにより、各出口でのガスの少なくとも1つのパラメータを別個に制御することをより容易に行うことができる。
ある実施の形態においては、ガスは、ガス出口10へとガスソースから供給されてもよく、ガスソース(図示せず)は、第1ガス出口10Aと第2ガス出口10Bに共通であってもよい。あるいは、ガスは、ガス供給システム(図示せず)から供給されてもよく、第1ガス出口10Aと第2ガス出口10B、及び/または第2ガス出口10Bには異なるガスソースからガスが提供されてもよい。いずれにしても、制御システム16は、上述のように少なくともガスの温度を、及び任意的にガス流量を、及び任意的にガスの他の任意のパラメータを制御するために、ガス出口10Aと第2ガス出口10Bを出るガスを制御するように構成されている。
調整システムは、任意的に、図4A、図4B、および図4Cに示される実施の形態のいずれかにおいて、ヒータ17を備えてもよい。制御システム16は、ヒータ17を制御するように構成されていてもよい。図4A、図4B、および図4Cに示されるように、第1ガス出口10Aは、対応する第1ヒータ17Aを有してもよく、第2ガス出口10Bは、対応する第2ヒータ17Bを有してもよい。第1ヒータ17Aおよび第2ヒータ17Bは、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bそれぞれを出るガスの温度を所望のように制御可能とする第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bにおける任意の有用な構成を備えてもよい。制御システム16は、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bの各々を出るガスの温度を別個に制御するために第1ヒータ17Aおよび第2ヒータ17Bそれぞれを別個に制御するように使用されてもよい。これに代えてまたはこれとともに、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bに提供されるガスは、制御システム16によって制御された予め定められた温度で提供されてもよい。例えば、制御システム16は、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bの少なくとも一方に所定温度のガスを提供すべくガスソースでのガスの加熱または冷却を制御してもよい。ヒータ17は、図4A、図4B、および図4Cに示されているが、いずれかの他の図に示された実施の形態において使用されてもよいし、及び/または、図4Aから図4Cにおいてまったく使用されなくてもよい。
上記説明では第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bに言及しているが、任意の適切な数のガス出口が使用されてもよい。したがって、調整システムは、パターニングデバイス14の上に更なるガス流れを提供する更なるガス出口を備えてもよく、及び/または、支持構造13の上に更なるガス流れを提供する更なるガス出口を備えてもよい。したがって、調整システムは、他のガス出口から別個すなわち独立に制御される任意の数の更なるガス出口を備えてもよい。
ある実施の形態においては、調整システムは、図5に示されるように、パターニングデバイス14の上に更なるガス流れを提供するように構成された更なるガス出口10Cを備える。更なるガス出口10Cは、上述の第1ガス出口10Aと同じものであってもよいが、別個に制御される。言い換えると、更なるガス出口10Cは、別個に制御された更なるガス流れ12Cをパターニングデバイス14の上に提供する。この実施の形態においては、制御システム16はさらに、更なるガス出口10Cを出るガスの少なくとも1つのパラメータを別個に制御するように構成されている。言い換えると、制御システム16は、更なるガス出口10Cを出るガスの少なくとも1つのパラメータを、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bのいずれかを出るガスの制御から別個に制御するように構成されている。
このことには、更なるガス出口10Cからパターニングデバイス14の上に出るガスの温度を制御することが含まれてもよい。制御システム16は、更なるガス出口10Cを出るガスの温度を、第2ガス出口10Bから支持構造13の上に出るガスの温度よりも低い温度に制御するように構成されていてもよい。制御システム16は、更なるガス出口10Cを出るガスの温度を、第1ガス出口10Aからパターニングデバイス14の上に出るガスの温度と実質的に同じ温度に制御するように構成されていてもよい。言い換えると、制御システム16は、異なるガス出口からパターニングデバイス14の上に出るガスを別個に制御するが同じ温度に制御するように構成されていてもよい。任意的に、この温度は、第2ガス出口10Bから支持構造13の上に出るガスの温度よりも低くてもよい。制御システム16は、第1ガス出口10Aおよび更なるガス出口10Cの各々を出るガスの温度を、例えばパターニングデバイス14の幅にわたる温度変動を考慮に入れて、若干異なる温度に制御するように構成されていてもよい。パターニングデバイス14の上にガスを出す複数の独立に制御可能なガス出口を設けることは、パターニングデバイス14の幅方向の温度変動のある程度の制御が提供される点で特に有益である。とくに、パターニングデバイス14の表面の上にガス流れを提供するように構成された7つの別個に制御されるガス出口を設けることは、高度の制御を提供するのに有益でありうる。
それとともに又はそれに代えて、制御システム16はさらに、更なるガス出口10Cを出るガスのガス流量を制御するように構成されている。制御システム16は、更なるガス出口10Cを出るガスの速さが第1ガス出口10Aを出るガスの速さと実質的に同じになるように、更なるガス出口10Cを出るガスのガス流量を制御してもよい。制御システム16は、更なるガス出口10Cを出るガスの速さが第2ガス出口10Bを出るガスの速さと実質的に同じになるように、更なるガス出口10Cを出るガスのガス流量を制御してもよい。制御システム16は、パターニングデバイス14および支持構造13の上でのガスの速さがパターニング装置5にわたって実質的に一様に、すなわちパターニングデバイス14および支持構造13にわたって実質的に同じ速さとなるように、第1ガス出口10A、第2ガス出口10B、および更なるガス出口10Cを出るガスのガス流量を制御するように構成されていてもよい。
あるいは、ある実施の形態においては、調整システムは、図6に示されるように、支持構造13の表面の少なくとも一部分の上に更なるガス流れ12Dを提供するように構成された更なるガス出口10Dを備える。更なるガス出口10Dは、上述の第2ガス出口10Bと同じであってもよいが、別個に制御される。言い換えると、更なるガス出口10Dは、別個に制御された更なるガス流れ12Dを支持構造13の上に提供する。
この実施の形態においては、制御システム16はさらに、更なるガス出口10Dを出るガスの少なくとも1つのパラメータを制御するように構成されている。言い換えると、制御システム16は、更なるガス出口10Dを出るガスの少なくとも1つのパラメータを、第1ガス出口10Aおよび第2ガス出口10Bのいずれかを出るガスの制御から別個に制御するように構成されている。このことには、更なるガス出口10Dから支持構造13の上に出るガスの温度を制御することが含まれてもよい。制御システム16は、更なるガス出口10Dを出るガスの温度を、第1ガス出口10Aからパターニングデバイス14の上に出るガスの温度よりも高い温度に制御するように構成されていてもよい。制御システム16は、更なるガス出口10Dを出るガスの温度を、第2ガス出口10Bから支持構造13の上に出るガスの温度と実質的に同じ温度に制御するように構成されていてもよい。言い換えると、制御システム16は、異なるガス出口から支持構造13の上に出るガスを、別個に制御されるが同じ温度となるように制御するように構成されていてもよい。任意的に、この温度は、第1ガス出口10Aからパターニングデバイス14の上に出るガスの温度よりも高くてもよい。
それとともに又はそれに代えて、制御システム16はさらに、更なるガス出口10Dを出るガスのガス流量を制御するように構成されている。制御システム16は、更なるガス出口10Dを出るガスのガス流量を、更なるガス出口10Dを出るガスの速さが第2ガス出口10Bを出るガスの速さと実質的に同じになるように制御してもよい。制御システム16は、更なるガス出口10Dを出るガスのガス流量を、更なるガス出口10Dを出るガスの速さが第1ガス出口10Aを出るガスの速さと実質的に同じになるように制御してもよい。制御システム16は、パターニングデバイス14および支持構造13の上でのガスの速さがパターニング装置5にわたって実質的に一様に、すなわちパターニングデバイス14および支持構造13にわたって実質的に同じ速さとなるように、第1ガス出口10A、第2ガス出口10B、および更なるガス出口10Dを出るガスのガス流量を制御するように構成されていてもよい。
図5の更なるガス出口10Cおよび図6の更なるガス出口10Dは、任意的であり、代替的に設けられてもよく、または、同じ実施の形態に設けられてもよい。これらのガス出口の各々は、さらに別個に制御されるパターニングデバイス14または支持構造13の各々の上での更なるガス流れを提供するために追加のガス出口が含まれてもよいことを表す。実際のところ、パターニングデバイス14の上に任意の合理的な数のガス出口があってもよい。例えば、パターニングデバイス14の上にガス流れを提供する上述の第1ガス出口10Aに相当する1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、またはそれより多数の別個に制御されるガス出口があってもよい。制御システム16は、ガス出口の各々からパターニングデバイス14の上に出るガスを制御するように構成されていてもよい。制御システム16は、パターニングデバイス14の上にガスを出すガス出口の各々を同じ温度に制御するように構成されていてもよい。あるいは、制御システム16は、これらのガス出口の各々を出るガスの温度を、例えばパターニングデバイス14にわたる熱変動を考慮に入れて、若干異なる温度に制御するように構成されていてもよい。複数のガス出口は実質的に均一な幅を有してもよい。これらのガス出口は、互いに位置合わせされていてもよい。これらのガス出口は、例えば図5に示されるようなパターニングデバイス14の縁部に沿って位置合わせされていてもよい。パターニングデバイス14の上にガスを提供するガス出口を組み合わせた全体の幅は、パターニングデバイス14の幅と実質的に同じであってもよい。
加えて、支持構造13の上に第2ガス出口10Bに相当する任意の合理的な数のガス出口があってもよい。例えば、支持構造13の上にガス流れを提供する上述の第2ガス出口10Bに相当する1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、またはそれより多数の別個に制御されるガス出口があってもよい。複数のガス出口は実質的に均一な幅を有してもよい。これらのガス出口は、互いに位置合わせされていてもよい。これらのガス出口は、例えば図5に示されるようなパターニングデバイス14の縁部に沿うガス出口に位置合わせされていてもよい。制御システム16は、支持構造13の上にガスを出すガス出口を別個に制御するように構成されていてもよい。制御システム16は、支持構造13の上にガス出口の各々から出るガスを同じ温度に制御するように構成されていてもよい。あるいは、制御システム16は、これらのガス出口の各々を出るガスの温度を、例えば支持構造13にわたる熱変動を考慮に入れて、若干異なる温度に制御するように構成されていてもよい。
ある実施の形態においては、ガス出口10は位置合わせされている。例えば、ガス出口10は、パターニングデバイス14の縁部に沿って位置合わせされていてもよい。ガス出口10は、パターニングデバイス14の幅全体に沿って配置され、パターニングデバイス14の縁部の一方または両方の端部まで延びていてもよい。図示されるように、ガス出口10は、少なくとも1つのガス出口10がパターニングデバイス14の縁部に位置合わせされ、すなわち平行とされて配置されるようにして配置されてもよい。ある実施の形態においては、ガス出口10は、パターニングデバイス14の片側の縁部の全幅にわたって設けられていてもよい。このようにして、ガス流れ(例えば12Aまたは12C)がパターニングデバイス14の上でパターニングデバイス14の縁部まで提供され、別のガス流れ(例えば12Bまたは12D)が支持構造13の上でパターニングデバイス14の縁部まで提供されてもよい。
上述の実施の形態のいずれかにおいては、制御システム16は、ガス出口10の各々を出るガスの温度を予め定められた温度に制御するように構成されていてもよい。予め定められた温度は、予測される下流温度プロファイルに基づいてもよい。ある実施の形態においては、予め定められた温度は、ガス出口10の少なくとも1つについて決定された最適値に設定されてもよい。予め定められた温度は、パターニングデバイス14に入射する放射ビーム15に依存して、例えばパターニングデバイス14にわたる放射ビーム15の強度に依存して、設定されてもよい。
上述の実施の形態にいずれかにおいては、ガス出口の少なくとも1つを出るガスの温度は、動的に制御されてもよい。例えば、パターニング装置5は、少なくとも1つのセンサ、例えば図6に示されるセンサ18を備えるセンサシステムを備えてもよい。センサ18は、任意的に、図6に示される実施の形態に設けられてもよく、及び/または、図3から図5または図7に示されるような任意の他の実施の形態に設けられてもよい。センサ18は、パターニング装置5の特性を決定するために使用されてもよい。例えば、センサ18は、センサ18の周囲のガスの温度を測定するために使用されてもよい。センサ18による測定結果は、制御システム16に送られてもよい。制御システム16は、例えばガス出口10の少なくとも1つを出るガスの温度を必要に応じて調整することによって、ガス出口10の少なくとも1つを出るガスを動的に制御するために、センサ18からの測定結果を使用するように構成されていてもよい。
上述の実施の形態のいずれかにおいては、支持構造13は、測定システムの構成要素及び/またはマークを支持するように構成されていてもよい。例えば、図7に示されるように、マーク19が支持構造13に設けられていてもよい。本書に説明されるマーク19は、測定システムの構成要素でありうるが、図2の説明において言及された物体マーク、例えばマスクアライメントマークM1、M2と同じものであってもよい。マーク19は図7に示されているが、任意的に図3から図6に関して説明した実施の形態のいずれかに含まれてもよい。マーク19は、支持構造13の場所を決定する測定システムの一部として使用されてもよい。マーク19とパターニングデバイス14との相対位置は既知であってもよく、それにより、パターニングデバイス14の位置を決定すべくマーク19の位置が測定されてもよい。これにより、例えば図2に関して説明した特徴と組み合わせて、放射ビーム15に対するパターニングデバイス14の正確な位置決めが可能となる。
しかしながら、パターニング装置5およびそのまわりのガスの加熱は、マーク19およびパターニングデバイス14に対するマーク19の相対位置に影響しうる熱変動をもたらしうる。これにより、パターニングデバイス14の位置決めにおける誤差、たとえば上述のように基板Wに形成されるパターンにおけるアライメント誤差及び/またはオーバレイ誤差がもたらされうる。よって、マーク19およびその周囲の温度を制御することは有益である。マーク19の表面の上にガス流れを提供するように構成された少なくとも1つのガス出口を設けることによって、それを行うことができる。図7に示されるように、マーク19は、第2ガス出口10Bからの第2ガス流れ12Bの下方に設けられてもよい。したがって、同じガス出口が、マーク19の上と支持構造13の表面の上にガス流れを提供するために使用されてもよい。上述のように、第2ガス出口10Bを出るガスの温度は別個に制御されうるので、マーク19の熱変動が制御されうる。こうして、マーク19の熱安定性を改善し、説明した誤差を低減することができる。
マーク19の上のガスの速さなどの更なるパラメータが第2ガス出口10Bに関して上述したように制御されてもよい。マーク19は図7において第2ガス流れ12Bの下方に示されているが、支持構造13の他の場所に配置されてもよく、代替的または追加的なガス出口10がマーク19の上にガス流れを提供するために使用されてもよい。マーク19は図7において長方形として示されているが、マーク19の形状は限定されず、測定システムにおいて使用されるマークとして適切ないかなる形状を有してもよい。
図においては、ガス出口10は、支持構造13とは別個の構成要素として示されている。ある実施の形態においては、いずれか1つまたはいくつかのガス出口10が支持構造13と一体であってもよい。例えば、いずれか1つまたはいくつかのガス出口10が支持構造13における開口により与えられ、それを通じてガス流れが上述のようにパターニングデバイス14または支持構造13の上に提供されてもよい。
上述の実施の形態は、放射ビーム15が入射するパターニングデバイス14の表面、およびパターニングデバイス14のまわりの支持構造13の表面(及び/または、設けられている場合には、凹部)を平面図で示し、説明している。しかしながら、調整システムは、別の表面、例えば、支持構造13の他の側部に適用されてもよい。この表面は実際にはパターニングデバイス14および支持構造13の底面であってもよい。あるいは、放射ビーム15がパターニング装置5の一方側に与えられたとして、上述の実施の形態のいずれかにおいて説明したガス出口は、パターニング装置5の反対側の表面に設けられ制御されてもよい。
いくつかの実施の形態においては、パターニング装置5は、図1Aおよび図1Bを参照して説明したリソグラフィ装置100または100’において使用されることができる。例えば、パターニング装置5は、放射ビームBを調整するように構成されたイルミネータILを含む上述の図1Aおよび図1Bにおいて述べたリソグラフィ装置100または100’と連結されて使用されてもよい。
本書の言葉遣いおよび専門用語は説明を目的としており限定のためではなく、本明細書の言葉遣いおよび専門用語は上記教示を考慮して当業者によって解釈されるべきものである。
本書に使用される用語「基板」は概して、次の材料層が付加された材料を記述する。いくつかの実施の形態においては、基板自体がパターン付けられるとともに、その最上部に付加された材料もパターン付けられてもよいし、または、基板自体はパターン付けられずにそのまま残されてもよい。
特定の実施形態が上述されたが、説明したもの以外の態様で本発明が実施されてもよい。上述の説明は本発明を限定することを意図しない。
上述の説明は例示であり、限定を意図しない。よって、後述の特許請求の範囲から逸脱することなく既述の本発明に変更を加えることができるということは、関連技術の当業者には明らかなことである。
「発明の概要」および「要約」の欄ではなく、「詳細な説明」の欄が特許請求の範囲の解釈に使用されるよう意図されていることを認識されたい。「発明の概要」および「要約」の欄は、発明者によって考案された実施の形態のうち一つまたは複数について述べているが、全ての例示的な実施形態について述べているわけではなく、したがって、本発明および添付の特許請求の範囲をいかなる方法によっても限定する意図はない。
特定の実施の形態についての上記説明は本発明の一般的性質を完全に公開しており、したがって、当分野の能力に含まれる知識を適用することによって、過度の実験をすることなく、および本発明の一般概念から逸脱することなく、種々の応用に対してそのような特定の実施の形態を直ちに修正しおよび/または適応させることができる。したがって、そのような修正および適応は、本書に提示された教示および助言に基づき、開示された実施の形態の意義および等価物の範囲内であると意図されている。本書の言葉遣いおよび専門用語は説明を目的としており限定のためではなく、本明細書の言葉遣いおよび専門用語は上記教示を考慮して当業者によって解釈されるべきものである。
本発明の広がりおよび範囲は、上述した例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、特許請求の範囲およびそれらの等価物にしたがってのみ規定されるべきである。