JP6556638B2 - 樹脂成形体 - Google Patents

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Description

本発明は、金属製の付属部品(金属製カラー等)を備えると共に所定の取付対象(車両の車体等)に固定されることになる樹脂成形体に関する。
この種の樹脂成形体の一例として、従来から、ワイヤハーネスを構成する電線を収容可能な空間を内部に画成したワイヤハーネス用プロテクタが提案されている。ワイヤハーネス用プロテクタは、一般に、その内部に収容した電線を保護すると共に、ワイヤハーネスを車両の車体等に配索する際の固定具として用いられる。以下、便宜上、ワイヤハーネス用プロテクタを単に「プロテクタ」と称呼する。
例えば、従来のプロテクタの一つ(以下「従来プロテクタ」という。)は、車体から延びるスタッドボルト等を挿通可能な取付孔を有すると共に、その取付孔を金属製カラーによって補強するようになっている。なお、金属製カラーは、インサート成形等の手法により、プロテクタに取り付けられる(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2014−220866号公報
ところで、樹脂成形体の設計上の要求および成形上の不可避的理由などにより、金属製の付属部品(従来プロテクタでは、金属製カラー)が樹脂成形体(プロテクタ)の表面に露出(場合によっては、表面から突出)する場合がある。この場合、樹脂成形体を取付対象(車体)に固定する際、露出・突出した金属製の付属部品が取付対象に接触して取付対象を傷付けることがないよう、作業者が留意する必要がある。その結果、樹脂成形体を取付対象に固定する作業が煩雑になり、作業効率を高め難いことになる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、樹脂成形体の表面に金属製の付属部品が露出・突出している場合であっても取付対象へ固定する際の作業効率を出来る限り向上可能な樹脂成形体、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る樹脂成形体は、下記(1)〜()を特徴としている。
(1)
所定の取付対象に固定される樹脂成形体であって、
金属製の付属部品と、該樹脂成形体から延出する延出片と、を備え、
前記付属部品は、
前記取付対象への固定時に前記取付対象に対面することになる該樹脂成形体の取付面に該付属部品の少なくとも一部が露出するように設けられ、
前記延出片は、
前記取付面よりも外側に該延出片の少なくとも一部が突出するように設けられると共に、前記取付面からの突出長さが前記付属部品の前記取付面からの突出長さよりも大きく、前記取付対象への固定時に前記取付対象から離れる向きに変形可能であり、
該樹脂成形体から延出する一対の壁状部であって、該一対の壁状部の各々の頂部が前記取付面と同一平面上に存在する一対の壁状部を更に有し、
前記延出片が、
前記一対の壁状部に挟まれた空間の内側に固定端を有し且つ前記空間の外側に自由端が突出した片持ち梁状の形状を有すると共に、前記取付対象への固定時に前記空間の内側に収容されるように変形可能である、
樹脂成形体であること。
(2)
上記(1)に記載の樹脂成形体において、
前記付属部品が、
前記取付対象から延びる柱状部を挿通可能な取付孔を形成する金属製カラーであり、
前記延出片が、
予め定められた固定手順に従って該樹脂成形体を前記取付対象に固定する際に前記柱状部が前記樹脂成形体に対して相対移動することになる移動経路を避けるように、配置されている、
樹脂成形体であること。

上記(1)又は上記(2)に記載の樹脂成形体において、
前記取付対象が、車両の車体であり、
該樹脂成形体が、ワイヤハーネス用のプロテクタである、
樹脂成形体であること。
上記(1)の構成の樹脂成形体によれば、樹脂成形体(例えば、プロテクタ)の取付面に露出した金属製の付属部品(例えば、金属製カラー)の突出長さよりも、延出片の突出長さの方が大きい。そのため、取付対象(例えば、車体)への固定時に樹脂成形体が取付対象に接近したとき、金属製の付属部品よりも先に延出片が取付対象に接触することになる。延出片は、樹脂成形体から延出していることから樹脂製であり、金属製の付属部品に比べて取付対象を傷付け難い。よって、延出片が存在しない場合に比べ、樹脂成形体を取付対象に固定する際の作業者の負荷を低減できる。更に、延出片は、取付対象への固定時に取付対象から離れる向きに変形可能であるため、取付対象への固定自体を妨げることはない。
したがって、本構成の樹脂成形体は、従来プロテクタのように延出片が存在しない場合に比べ、樹脂成形体の表面に金属製の付属部品が露出・突出している場合であっても取付対象へ固定する際の作業効率を出来る限り向上できる。
更に、上記(1)の構成の樹脂成形体によれば、取付対象への固定時、一対の壁状部に挟まれた空間の内側に延出片が収容されると共に、一対の壁状部の頂部が取付面の一部として機能することになる。そのため、延出片が取付対象と取付面とに挟まれること等がなく、固定後のがたつき等が生じない。よって、樹脂成形体に延出片を設けても、特段の配慮を必要とすることなく通常通りの(延出片が存在しない場合と同様の)作業により、樹脂成形体を取付対象に固定できる。よって、取付対象への固定時の作業効率を更に向上できる。
ところで、上述した「樹脂成形体」は、金属製の付属部品を備え且つ所定の取付対象に取り付けられ得る成形体であればよく、具体的な用途等は特に制限されない。例えば、樹脂成形体として、ワイヤハーネス用プロテクタ、ヒューズボックス及びリレーボックス等が挙げられる。
上述した延出片の「突出長さ」は、樹脂成形体の取付面よりも外側に(取付対象に近付く向きに)存在する延出片の部分のうち、樹脂成形体の取付面との距離(垂線の長さ)が最大となる部分における同距離、を表す。付属部品の「突出長さ」についても、同様である。
なお、付属部品の配置、用途および形状等によっては、付属部品の突出長さがゼロ(取付面と付属部品とが面一)であっても、付属部品と取付対象との接触を留意すべき場合もある(例えば、付属部品が樹脂成形体の角部分を補強するように設けられている場合等)。そのため、本構成の樹脂成形体において、付属部品の突出長さは必ずしも正の値(即ち、付属部品が取付面から突出)である必要はなく、ゼロ(即ち、付属部品が単に露出)であってもよい。
上記(2)の構成の樹脂成形体によれば、予め定められた固定手順(例えば、プロテクタを車体に固定する固定手順は、一般に予め定められている。)に従って樹脂成形体を取付対象に固定すれば、取付対象から延出する柱状部(例えば、車体に形成されたスタッドボルト)と延出片との干渉を避けられる。そのため、延出片は、樹脂成形体を取付対象へ固定する作業を妨げることがない。よって、取付対象への固定時の作業効率を更に向上できる。
上記()の構成の樹脂成形体によれば、作業効率の向上および取付対象の保護が特に
要求されるワイヤハーネス用プロテクタについて、上記(1)〜()の構成が適用される
。よって、車体へプロテクタを固定する際の作業効率を出来る限り向上できる。
本発明によれば、樹脂成形体の表面に金属製の付属部品が露出・突出している場合であっても取付対象への固定時の作業効率を出来る限り向上可能な樹脂成形体、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係るプロテクタの平面図である。 図2は、図1のプロテクタの側面図(A矢視図)である。 図3は、図1のプロテクタの側面図(B矢視図)である。 図4は、図1のプロテクタの取付面の周辺の構造を説明する図であって、図4(a)及び図4(b)の各々は、異なる向きから取付面の周辺を視た場合の斜視図である。 図5は、図1のプロテクタの取付面の周辺の側面図である。 図6は、図1のプロテクタを車体へ固定する際の各工程を示す図であって、図6(a)〜図6(c)は、同工程におけるプロテクタの位置を時系列順に並べた図(図3と同様の側面図)である。 図7は、図1のプロテクタの取付面の周辺の側面図であって、図7(a)は固定前の状態を表す図であり、図7(b)は固定後の状態を表す図である。 図8は、他の実施形態に係るプロテクタの取付面の周辺の側面図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る樹脂成形体について説明する。本実施形態では、樹脂成形体として、ワイヤハーネス用プロテクタ(以下「プロテクタ10」という。)を例示して説明する。
図1〜図3に示すように、プロテクタ10は、カバー部11と本体部12とによって形成される筒形状を有しており、その中空部を通り抜けるように複数の電線を束ねた電線群13を収容可能となっている。カバー部11及び本体部12は、合成樹脂の射出成形等の手法によって形成される。プロテクタ10及び電線群13は、ワイヤハーネスの構成要素である。なお、プロテクタ10は、後述するように、所定の固定手順(図6を参照。)に従って車両の車体Bに固定される。
プロテクタ10の構造についてより詳細に説明すると、本体部12は、電線群13を収容する収容部を画成するように、電線の引出口14を有する面と、カバー部11が取り付けられる面と、が開放された箱状に形成されている。カバー部11は、本体部12の開口面を覆うように本体部12に装着され、本体部12の収容部を閉鎖する。このとき、カバー部11の側面に設けられたフック状の係合部15と、本体部12の側面に設けられた環状の被係合部16と、が互いに係合することにより、カバー部11が本体部12に固定される。
プロテクタ10は、車体B(図6を参照。)にプロテクタ10を固定するための構造として、プロテクタ10の側面に形成された固定ブラケット部20、固定ブラケット部20に隣接する緩衝部30、及び、固定ブラケット部20とは異なるプロテクタ10の側面に形成された固定ブラケット部40を有している。
図4(a)及び図4(b)に示すように、固定ブラケット部20の固定部21には、付属部品である金属製のカラー22が設けられている。カラー22は、例えば、鉄およびステンレス等の金属材料から形成されており、全体として平板環状の形状を有すると共に、中央に取付孔23(平板の厚さ方向に貫通している貫通孔)を有している。取付孔23は、後述する車体Bから延びるスタッドボルトSB(柱状部)が挿通可能な大きさを有している。カラー22は、プロテクタ10の本体部12の成形時にインサート成形される。なお、固定ブラケット部20の車体Bに対向する側の面(図4(a)における下面)が、プロテクタ10の取付面20aに相当する。
カラー22は、固定ブラケット部20の取付面20aに露出するように設けられている。より具体的には、カラー22は、その一部が周囲の樹脂部分から取付対象である車体B側へ僅かに突出するように設けられている。固定部21は、取付面20aにおいて、カラー22から周辺に向けて放射状に延びる複数のリブ24を有している。これらリブ24により、固定部21の肉厚が抑えられつつ固定部21の強度が高められる。
なお、後述するように、カラー22の取付孔23にスタッドボルトSBが取付面20a側から挿通され、スタッドボルトSBに取付面20aと反対側からナット(図示省略)を螺合することにより、固定部21が車体Bに締結されて固定される。換言すると、プロテクタ10が固定ブラケット部20の固定部21において車体Bに固定される。このとき、固定部21は、金属製のカラー22を備えているため、スタッドボルトSB及びナットによる締結力を受けても損傷することがない。よって、固定部21が車体Bに強固に固定される。更に、カラー22の取付孔23が固定部21の幅方向(図4(b)の左右方向)に長い長孔であるため、スタッドボルトSBが取付孔23の内側を移動可能な範囲内において、固定部21の車体Bに対する固定位置を微調整することも可能である。
緩衝部30は、固定ブラケット部20に隣接する位置(具体的には、固定部21に隣接する位置)に設けられている。緩衝部30は、プロテクタ10の本体部12から車体Bに向かう向きへ延出する一対の壁状部31,32を有している。壁状部31,32は、所定の間隔をあけて互いに略平行に配置され、各々の頂部が取付面20aと同一平面上に存在するように形成されている。これにより、緩衝部30は、一対の壁状部31,32に挟まれた空間Sを有することになる。なお、壁状部31,32の頂部は、車体Bへの固定時に、取付面20aの一部として機能することになる。
図4,5に示すように、緩衝部30は、一対の延出片33,34を有している。延出片33,34は、一対の壁状部31,32に挟まれた空間Sの内側に固定端を有し且つ空間Sの外側に自由端が突出した片持ち梁状の形状を有している。より具体的には、延出片33,34の各々は、壁状部31,32の間においてプロテクタ10の本体部12から車体B側へ延出するように形成された支持壁部35の側面に固定端が繋がるように、形成されている。換言すると、支持壁部35の一の側面から延びるように延出片33が形成され、支持壁部35の逆側の側面から延びるように延出片34が形成されている。延出片33,34は、固定端を中心に撓むように変形(弾性変形)するようになっている。なお、支持壁部35は、壁状部31,32と並列に形成されており、その頂部が取付面20aと同一平面上に存在するように形成されている。
延出片33,34は、支持壁部35から側方へ(図5の左右方向へ)延びる連結板部33a,34aと、連結板部33a,34aの端部から車体B側へ向かって延びる当接板部33b,34bと、が繋がった形状を有している。延出片33,34の当接板部33b,34bの先端と取付面20aとの距離は、カラー22の下面と取付面20aとの距離よりも大きい。換言すると、延出片33,34の取付面20aからの突出長さは、カラー22の取付面20aからの突出長さよりも大きい。
プロテクタ10を予め定められた固定手順(詳細は後述される。図6を参照。)に従って車体Bへ固定する際、車体Bから延びるスタッドボルトSBは、延出片33,34の間の空間を通過するように移動する。換言すると、予め定められた固定手順に従ってプロテクタ10を車体Bに固定する際にスタッドボルトSBがプロテクタ10に対して相対移動することになる移動経路を避けるように、延出片33,34が配置されている。これにより、スタッドボルトSBへの延出片33,34の干渉が防がれることとなる。
再び図1〜3を参照すると、固定ブラケット部40は、固定部41と、固定部41に設けられた取付孔42と、を有している。固定ブラケット部40は、取付孔42にボルト等を挿通して車体Bに締結されてもよく、カラー22に挿通されるスタッドボルトSBとは別のスタッドボルトを取付孔42に挿通した後にそのスタッドボルトにナットを螺合することによって車体Bに締結されてもよい。このように、プロテクタ10は固定ブラケット部40の固定部41においても車体Bに固定される。
以下、プロテクタ10を車体Bに固定する工程について説明する。
まず、図6(a)に示すように、車体BのスタッドボルトSBが立設された所定の固定位置へ向けて、図中の矢印C方向へプロテクタ10を移動させる。なお、この移動の際、プロテクタ10は、プロテクタ10を車体Bへ固定するための予め定められた固定手順(例えば、作業者向けの作業マニュアルに沿った手順)に従ってプロテクタ10を車体Bへ固定する場合にプロテクタ10が移動することになる移動経路に沿って移動する。逆に言えば、スタッドボルトSBは、プロテクタ10の移動と逆向きの移動経路に沿って、プロテクタ10に対して相対移動する。このとき、プロテクタ10に対して相対移動するスタッドボルトSBは、延出片33,34の間を通過する(図5も参照。)。よって、緩衝部30(延出片33,34)とスタッドボルトSBとの干渉を避けられる。なお、プロテクタ10の固定手順は、プロテクタ10が装着された電線群13の配索形状、車体Bにおけるプロテクタ10の取付位置、及び、作業者による作業性等を考慮し、一般に、予め定められている。
次いで、図6(b)に示すように、固定ブラケット部20の固定部21に設けられたカラー22(取付孔23)がスタッドボルトSBに隣接するよう、プロテクタ10の位置を調整する。
次いで、図6(c)に示すように、図中の矢印D方向へ(車体Bへ向けて)プロテクタ10を移動させ、カラー22(取付孔23)にスタッドボルトSBを挿通させる。更に、スタッドボルトSBにナット(図示省略)を螺合させ、固定ブラケット部20の固定部21を車体Bに締結させて固定する。これにより、プロテクタ10は、固定ブラケット部20において、車体Bに固定される。
このとき、図7に示すように、プロテクタ10は、延出片33,34の当接板部33b,34bの先端が車体Bに当接する位置(図7(a))から、延出片33,34が空間Sの内側に収容されるように変形してカラー22が車体Bに当接する位置(図7(b))まで、変位する。なお、図7(b)に示す状態では、プロテクタ10の取付面20aは、厳密にはカラー22の突出長さ分だけ車体Bから離れているが、両者の離間距離はごく僅かである。よって、図7(b)に示す状態では、プロテクタ10の取付面20a(及び、一対の壁状部31,32の頂部、並びに、支持壁部35の頂部)が、実質的に車体Bに当接していると言える。
以上に説明したように、本発明の実施形態に係るプロテクタ10によれば、プロテクタ10の取付面20aに露出した金属製のカラー22の突出長さよりも、延出片33,34の突出長さの方が大きい。そのため、車体Bへの固定時にプロテクタ10が取付対象に接近したとき、延出片33,34が、カラー22よりも先に車体Bに接触することになる。延出片33,34は、プロテクタ10から延出していることから樹脂製であり、金属製のカラー22に比べて取付対象を傷付け難い。よって、延出片33,34が存在しない場合に比べ、プロテクタ10を車体Bに固定する際の作業者の負荷を低減できる。更に、延出片33,34は、車体Bへの固定時に車体Bから離れる向きに変形可能であるため、車体Bへの固定自体を妨げることはない。
したがって、プロテクタ10は、延出片33,34が存在しない場合に比べ、プロテクタ10の表面にカラー22が露出・突出している場合であっても車体Bへの固定時の作業効率を出来る限り向上できる。
更に、予め定められた固定手順に従ってプロテクタ10を車体Bに固定すれば、車体Bから延出するスタッドボルトSBと延出片33,34との干渉を避けられる。そのため、延出片33,34は、プロテクタ10の車体Bへの固定を妨げることがない。よって、固定時の作業効率を更に向上できる。
更に、車体Bへの固定時、一対の壁状部31,32に挟まれた空間Sの内側に延出片33,34が収容されると共に、一対の壁状部31,32の頂部が取付面20aの一部として機能することになる。そのため、延出片33,34が車体Bと取付面20aとに挟まれることがなく、固定後のがたつき等が生じない。よって、プロテクタ10に延出片33,34を設けても、特段の配慮を必要とすることなく通常通りの(延出片33,34が存在しない場合と同様の)作業により、プロテクタ10を車体Bに固定できる。よって、固定時の作業効率を更に向上できる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、緩衝部30の延出片33,34の形状は、上述した実施形態に示す形状に限らない。例えば、延出片33,34は、図8に示すように、支持壁部35の両側部から外側へ直線的に(上述した実施形態のように屈曲することなく)延びる片持ち梁状の形状を有するように、構成されてもよい。
更に、例えば、上述した実施形態における延出片33,34は、プロテクタ10の固定時に弾性変形するようになっている。しかし、延出片33,34は、プロテクタ10の固定時に塑性変形するように構成されてもよい。
更に、上述した実施形態では、樹脂成形体として、ワイヤハーネス用のプロテクタ10を例示している。しかし、本発明の樹脂成形体の他の例として、車両の車体に固定されるヒューズボックス及びリレーボックス等も挙げられる。加えて、金属製の付属部品の他の例として、樹脂成形体の角部分などを補強するための部品等が挙げられる
ここで、上述した本発明に係る樹脂成形体の実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(4)に簡潔に纏めて列記する。
(1)
所定の取付対象(B)に固定される樹脂成形体(10)であって、
金属製の付属部品(22)と、該樹脂成形体から延出する延出片(33,34)と、を備え、
前記付属部品(22)は、
前記取付対象への固定時に前記取付対象に対面することになる該樹脂成形体の取付面(20a)に該付属部品(22)の少なくとも一部が露出するように設けられ、
前記延出片(33,34)は、
前記取付面(20a)よりも外側に該延出片(33,34)の少なくとも一部が突出するように設けられると共に、前記取付面からの突出長さが前記付属部品(22)の前記取付面からの突出長さよりも大きく、前記取付対象への固定時に前記取付対象から離れる向きに変形可能である、
樹脂成形体。
(2)
上記(1)に記載の樹脂成形体において、
前記付属部品(22)が、
前記取付対象から延びる柱状部(SB)を挿通可能な取付孔(23)を形成する金属製カラー(22)であり、
前記延出片(33,34)が、
予め定められた固定手順に従って該樹脂成形体(10)を前記取付対象(B)に固定する際に前記柱状部(SB)が前記樹脂成形体に対して相対移動することになる移動経路を避けるように、配置されている、
樹脂成形体。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載の樹脂成形体であって、
該樹脂成形体(10)から延出する一対の壁状部(31,32)であって、該一対の壁状部(31,32)の各々の頂部が前記取付面(20a)と同一平面上に存在する一対の壁状部を更に有し、
前記延出片(33,34)が、
前記一対の壁状部(31,32)に挟まれた空間(S)の内側に固定端を有し且つ前記空間の外側に自由端が突出した片持ち梁状の形状を有すると共に、前記取付対象(B)への固定時に前記空間の内側に収容されるように変形可能である、
樹脂成形体。
(4)
上記(1)〜上記(3)の何れか一つに記載の樹脂成形体において、
前記取付対象(B)が、車両の車体であり、
該樹脂成形体(10)が、ワイヤハーネス用のプロテクタである、
樹脂成形体。
10 プロテクタ(樹脂成形体)
20a 取付面
22 カラー(付属部品)
23 取付孔
31,32 壁状部
33,34 延出片
B 車体(取付対象)
S 空間
SB スタッドボルト(柱状部)

Claims (3)

  1. 所定の取付対象に固定される樹脂成形体であって、
    金属製の付属部品と、該樹脂成形体から延出する延出片と、を備え、
    前記付属部品は、
    前記取付対象への固定時に前記取付対象に対面することになる該樹脂成形体の取付面に該付属部品の少なくとも一部が露出するように設けられ、
    前記延出片は、
    前記取付面よりも外側に該延出片の少なくとも一部が突出するように設けられると共に、前記取付面からの突出長さが前記付属部品の前記取付面からの突出長さよりも大きく、前記取付対象への固定時に前記取付対象から離れる向きに変形可能であり、
    該樹脂成形体から延出する一対の壁状部であって、該一対の壁状部の各々の頂部が前記取付面と同一平面上に存在する一対の壁状部を更に有し、
    前記延出片が、
    前記一対の壁状部に挟まれた空間の内側に固定端を有し且つ前記空間の外側に自由端が突出した片持ち梁状の形状を有すると共に、前記取付対象への固定時に前記空間の内側に収容されるように変形可能である、
    樹脂成形体。
  2. 請求項1に記載の樹脂成形体において、
    前記付属部品が、
    前記取付対象から延びる柱状部を挿通可能な取付孔を形成する金属製カラーであり、
    前記延出片が、
    予め定められた固定手順に従って該樹脂成形体を前記取付対象に固定する際に前記柱状部が前記樹脂成形体に対して相対移動することになる移動経路を避けるように、配置されている、
    樹脂成形体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の樹脂成形体において、
    前記取付対象が、車両の車体であり、
    該樹脂成形体が、ワイヤハーネス用のプロテクタである、
    樹脂成形体。
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