JP6556599B2 - 顔面装着具のバンド長さ調節体 - Google Patents

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Description

この発明は、スイミングゴーグル、スキーゴーグルなどの各種のゴーグル、眼鏡、マスク等の顔面装着具のバンド長さ調節体に関するものである。
従来、この種の顔面装着具としては、例えば図13に示したようなスイミングゴーグルが存在する(特許文献1)。
このスイミングゴーグルにおいて、バンド連結具11を介して弾性バンド12をアイカップ13に取り付けるには、次のようにして行う。
先ず、図14に示したように、弾性バンド12の一端部をアイカップ13の一方側の外端部14のバンド挿通孔15に挿通させ、バンド連結具11のバンド路孔16、17を挿通させ、再びバンド挿通孔15に挿通させる。
次に、バンド連結具11と外端部14との関係が図15に示す関係になるまで、弾性バンド12を強く引っ張る。同様に、弾性バンド12の他端部についても同様の操作をする。
このような操作が終了した状態では、外端部14の外側端縁14aに表面板18の嵌入凹部19が嵌まり込み、バンド挿通孔15の外側構成壁部15aは嵌入凹部19の構成壁と連結片20の折曲部20aとにより挟み込まれている。そして、連結片20に巻き付いた弾性バンド12は前端バンド挿通孔15の外側構成壁部15aと連結片20の折曲部20aにより挟持された状態となっており、弾性バンド12が連結片20に対して滑ることがない。したがって、このスイミングゴーグルでは、弾性バンド12は不用意に緩むことはないとしている。
さらに、この種の顔面装着具としては、例えば図16に示したようなスイミングゴーグルが存在する(特許文献2)。
このスイミングゴーグルにおいて、操作部材31を介して締付バンド32をアイカップ33に取り付けるには、次のようにして行う。
先ず、図17に示したように、アイカップ33の端部には、押圧面部33aを形成し、この押圧面部33aに所要の間隔をおいて一対の支持アーム34、34を一体として設けたものとしている。前記支持アーム34、34の先端部間には、締付バンド32を巻き付ける支軸35を設けている。さらに、前記支持アーム34、34間には、操作部材31が回動自在として取り付けられている。
そして、前記操作部材31は、内端を押圧操作部31aとし、外端を引上げ操作部31bとしたものとしている。前記操作部材31には、押圧操作部31aに対向して、前記アイカップ33の押圧面部33aを押圧して弾性変形するようにした弾性片36(図18参照)が設けられ、前記押圧操作部31aと引上げ操作部31bの中間部に、係合爪37aを有した係合体37が設けられ、この係合爪37aは、前記支軸35に巻き付けて折り返した締付バンド32の表面側の長さ方向に複数設けた突出部38の何れかに係脱自在としている。
このようにした顔面装着具は、装着した状態において、操作部材31が操作し易くなり、押す操作または引き上げる操作の何れによっても、締付バンド32を緩めることができるようになり、非常に便利なものになるとしている。
特開2003−236018号公報 特開2012−139360号公報
しかしながら、上記したような顔面装着具は、バンド連結具11の後方に弾性バンド12の端部が突き出したり、操作部材31の後方に締付バンド32の端部が突き出しているので、何れも装着状態において、これらバンドの端部がばたついて、邪魔になるという課題を有していた。
さらに、図13〜15に示したような顔面装着具は、装着状態では弾性バンド12の長さを調節することができず、弾性バンド12の長さを調節するには、顔面から外した状態にしなければならないため、弾性バンド12の長さを調節するのが面倒であるという課題を有していた。
また、図16〜18に示したような顔面装着具は、装着状態で締付バンド32の長さを調節することができるが、アイカップ33の端部の構造が複雑になると共に、操作部材31の構造も複雑になるため生産コストの増大に繋がるという課題を有していた。
そこで、この発明は、顔面装着具を装着した状態において、バンドの端部がばたついて邪魔になるということはなく、さらにバンドの長さ調節の操作がし易く、しかも構造が簡単で、生産コストも削減することができる顔面装着具のバンド長さ調節体を提供することを目的としてなされたものである。
この発明の顔面装着具のバンド長さ調節体は、硬質樹脂製の上下枠1a、1bと後枠1cよりなる枠体1とし、この枠体1の後枠1c側から第一仕切り枠2及び第二仕切り枠3を一体に設けたものとし、前記後枠1cと第一仕切り枠2の間を、バンドBの第一挿通空間S とし、前記第一仕切り枠2と第二仕切り枠3の間を、バンドBの第二挿通空間S とし、前記枠体1の開放端において、上下枠1a、1bの間に、バンドBの連結体4を取り付け、前記第一挿通空間S の内方からバンドBを挿通して外方に引き出し、第二挿通空間S の外方からバンドBを挿通して内方に引き出し、さらに顔面装着具Fの端部のバンド挿通孔hの内方から前記バンドBを挿通して外方に引き出し、このバンドBの端部を前記連結体4に連結したものとしている。
この発明の顔面装着具のバンド長さ調節体において、前記連結体4は、軸体4aの両端に嵌合突起4b、4bを設けたものとし、これら嵌合突起4b、4bの嵌合穴5、5を前記上下枠1a、1bに対向して設けたものとしている。
この発明の顔面装着具のバンド長さ調節体において、顔面装着具Fの装着状態において、第一挿通空間S 及び第二挿通空間S に挿通したバンドBの第一接触部aが後枠1cの内側角部dに接触した状態、前記バンドBの第二接触部bが第一仕切り枠2の外側角部eに接触した状態、前記バンドBの第三接触部cが第二仕切り枠3の内側角部fに接触した状態の三か所で接触するようにし、バンド長さ調節時には、前記バンドBの第二接触部bが第一仕切り枠2の外側角部eに接触した状態、前記バンドBの第三接触部cが第二仕切り枠3の内側角部fに接触した状態の二か所で接触するようにしている。
この発明の顔面装着具のバンド長さ調節体において、前記枠体1の上下枠1a、1bを外方に反り返らせたものとしている。
この発明の顔面装着具のバンド長さ調節体において、前記バンドBをショア硬度45〜55度の伸縮性を有する弾性合成樹脂からなるものとしている。
この発明の顔面装着具のバンド長さ調節体において、前記後枠1cの内側角部dの内側角α、第一仕切り枠2の外側角部eの外側角β、第二仕切り枠3の内側角部fの内側角γをそれぞれ鋭角にしている。
この発明の顔面装着具のバンド長さ調節体において、前記第一接触部aと第二接触部bとの起伏差xを、第二接触部bと第三接触部cとの起伏差yの約1/2にしている。
この発明の顔面装着具のバンド長さ調節体において、前記バンドBの第一接触部aでの曲がり角λを145〜155度にしており、バンドBの第二接触部bでの曲がり角μを83〜93度にしており、バンドBの第三接触部cでの曲がり角νを113〜123度にしている。
この発明の顔面装着具のバンド長さ調節体は、以上に述べたように構成されているので、顔面装着具を装着した状態において、バンドの端部がばたついて邪魔になるということはなくなった。
さらに、この発明の顔面装着具のバンド長さ調節体は、顔面装着具を装着した状態において、バンドが緩むことなく、バンドの長さ調節時にはバンドを緩めたり、締め付け易いものとなった。
また、この発明の顔面装着具のバンド長さ調節体は、構造が簡単であり、生産コストも削減することができるものとなった。
この発明のバンド長さ調節体を備えた顔面装着具の斜視図である。 この発明のバンド長さ調節体を外面側から見た斜視図である。 この発明のバンド長さ調節体の連結体を外して、このバンド長さ調節体を内面側から見た斜視図である。 この発明のバンド長さ調節体にバンドを挿通した状態を示す説明図である。 この発明のバンド長さ調節体を備えた顔面装着具の装着状態を示す説明図である。 図5に示す装着状態におけるバンド長さ調節体へのバンドの挿通状態を示す断面説明図である。 図6に示すバンドの挿通状態を示す断面を拡大した説明図である。 この発明のバンド長さ調節体を備えた顔面装着具のバンドの長さの調節状態を示す説明図である。 図8に示すバンドの長さの調節状態を示す断面説明図である。 図9に示すバンドの長さの調節状態を示す断面を拡大した説明図である。 この発明のバンド長さ調節体にバンドを挿通した状態を示す断面説明図である。 比較例としたバンド長さ調節体にバンドを挿通した状態を示す断面説明図である。 従来のバンド長さ調節体を備えた顔面装着具の一例の正面図である。 図13に示すバンド長さ調節体を顔面装着具から外した状態を示す一部断面斜視図である。 図13に示すバンド長さ調節体のバンドの挿通状態を示す断面説明図である。 従来のバンド長さ調節体を備えた顔面装着具の他の例の斜視図である。 図16に示すバンド長さ調節体を顔面装着具から外した状態を示す斜視図である。 図16に示すバンド長さ調節体のバンドの挿通状態を示す断面説明図である。
以下、この発明の顔面装着具のバンド長さ調節体を実施するための形態について、図面に基づき詳細に説明する。
図1は、この発明のバンド長さ調節体を備えた顔面装着具Fとして、スイミング用のゴーグルを示しており、レンズフレームの両端部には、使用者が着用するためのバンドBが取り付けられている。すなわち、前記レンズフレームの両端部には、バンド挿通孔hが設けられており、このバンド挿通孔hに挿通されたバンドBは、バンド長さ調節体によって、長さを調節自在として、前記レンズフレームの両端部に取り付けられている。
この発明のバンド長さ調節体は、図2、3に示したように、ポリカーボート、ポリアミド、ABS樹脂などの硬質樹脂製の上下枠1a、1bと後枠1cよりなる略コ字状の枠体1としており、この枠体1の後枠1c側から第一仕切り枠2及び第二仕切り枠3を一体に設けたものとしている。
そして、この発明のバンド長さ調節体は、前記後枠1cと第一仕切り枠2の間を、バンドBの第一挿通空間S とし、前記第一仕切り枠2と第二仕切り枠3の間を、バンドBの第二挿通空間S としている。
さらに、この発明のバンド長さ調節体は、前記枠体1の開放端において、上下枠1a、1bの間に、バンドBの連結体4を嵌着可能として取り付けている。この連結体4は、軸体4aの両端に嵌合突起4b、4bを設けたものとし、前記上下枠1a、1bには、これら嵌合突起4b、4bの嵌合穴5、5を対向して設けたものとしている。なお、前記連結体4も、枠体1と同様に、ポリカーボート、ポリアミド、ABS樹脂などの硬質樹脂製としている。
また、この発明のバンド長さ調節体は、枠体1の上下枠1a、1bを外方に湾曲させるなどして反り返らせたものとすると共に、これら上下枠1a、1bに複数の粒状突起6を設けたものとして、上下枠1a、1bや後枠1cに着用者の指を引っ掛け易くして、操作性をよくしている。さらに、前記枠体1の後枠1cの内側には、複数の段状突起7を設けたものとして、この後枠1cに着用者の指を引っ掛け易くして、より操作性をよくしている。
なお、この発明のバンド長さ調節体において、前記上下枠1a、1b、第一仕切り枠2、第二仕切り枠3は細長の棒状に形成しており、後枠1cも同様に細長の棒状に形成することができるが、後枠1cは着用者の指を引っ掛け易くするため、後方を湾曲させたり、前記段状突起9を設け易くするため、平らな板状に形成している。
前記バンドBは、エラストマー、シリコン樹脂などのショア硬度45〜55度の伸縮性を有する弾性合成樹脂からなるものとしており、両端部にはバンド長さ調節体の連結体4を挿入することにより、このバンド長さ調節体に連結可能とした挿入孔8が設けられている。
そして、この発明のバンド長さ調節体は、前記第一挿通空間S の内方からバンドBを挿通して外方に引き出し、第二挿通空間S の外方からバンドBを挿通して内方に引き出し、さらに顔面装着具Fの端部のバンド挿通孔hの内方から前記バンドBを挿通して外方に引き出し、このバンドBの端部を連結したものとしている。前記バンド長さ調節体にバンドBの端部を連結するには、このバンドBの端部の挿入孔8に連結体4の軸体4aを挿入し、この挿入孔8の上下から軸体4aに設けた嵌合突起4b、4bを突出させ、これら嵌合突起4b、4bをバンド長さ調節体の上下枠1a、1bの嵌合穴5、5に嵌合させればよい。
なお、この発明のバンド長さ調節体は、一般的には顔面装着具Fの両端部に備えたものとしているが、顔面装着具Fの片端部のみに備えたものとしてもよい。
また、断るまでもないが、この発明のバンド長さ調節体において、内方とは、顔面装着具Fの装着状態における内側方向をいうものとし、外方とは、顔面装着具Fの装着状態における外側方向をいうものとする。
さらに、この発明のバンド長さ調節体は、装着状態においてバンドが緩まないようにすると共に、バンドの長さ調節時にはバンドを緩めたり締め付け易いようにするために、以下のような構成にしている。
先ず、この発明のバンド長さ調節体は、図5〜7に示したような顔面装着具Fの装着状態において、第一挿通空間S 及び第二挿通空間S に挿通した状態では、バンドBの第一接触部aが後枠1cの内側角部dに接触した状態、前記バンドBの第二接触部bが第一仕切り枠2の外側角部eに接触した状態、前記バンドBの第三接触部cが第二仕切り枠3の内側角部fに接触した状態の三か所で接触するようにしている。
そして、この発明のバンド長さ調節体は、図8〜10に示したようなバンド長さ調節時には、前記バンドBの第二接触部bが第一仕切り枠2の外側角部eに接触した状態、前記バンドBの第三接触部cが第二仕切り枠3の内側角部fに接触した状態の二か所で接触するようにしている。
さらに、この発明のバンド長さ調節体は、図11に示したように、前記後枠1cの内側角部dの内側角α、第一仕切り枠2の外側角部eの外側角β、第二仕切り枠3の内側角部fの内側角γをそれぞれ鋭角にしている。具体的には、内側角αを70〜80度にしており、外側角βを40〜50度にしており、内側角γを70〜80度にしている。
また、この発明のバンド長さ調節体は、図11に示したように、前記第一接触部aと第二接触部bとの起伏差xが、第二接触部bと第三接触部cとの起伏差yの約1/2にしている。具体的には、起伏差xを1. 4〜1. 8mmにしており、起伏差yを3. 1〜3. 5mmにしている。
そして、この発明のバンド長さ調節体は、前記バンドBの第一接触部aでの曲がり角λを145〜155度にしており、バンドBの第二接触部bでの曲がり角μを83〜93度にしており、バンドBの第三接触部cでの曲がり角νを113〜123度にしている。
このように構成したこの発明のバンド長さ調節体を備えた顔面装着具の装着状態におけるバンドに緩みが発生しないことを、以下に示すバンド繰り返し荷重試験(JIS S7301 7. 6)によって確認した。
〔試験内容〕
顔面装着具を鋼管(直径約200mm)に装着し、バンド部分を19. 6Nの繰り返し荷重で毎分60回の速さで20分間繰り返し引っ張り、バンドの異状の有無をみる。ただし、バンドは1時間水に浸した後に試験を行う。合格基準は、片側10mm以上のずれ又は切れのないこととなっている。
この発明のバンド長さ調節体の構成としては、図11に示したように、前記後枠1cの内側角部dの内側角αを75度、第一仕切り枠2の外側角部eの外側角βを45度、第二仕切り枠3の内側角部fの内側角γを75度にし、前記第一接触部aと第二接触部bとの起伏差xを1. 6mm、第二接触部bと第三接触部cとの起伏差yを3. 2mmにし、前記バンドBの第一接触部aでの曲がり角λを150度、バンドBの第二接触部bでの曲がり角μを88度、バンドBの第三接触部cでの曲がり角νを118度にした。このようにした場合の前記バンド繰り返し荷重試験では、バンドBのずれや切れは確認できなかった。
比較例としたバンド長さ調節体の構成としては、図12に示したように、前記後枠1cの内側角部dの内側角αを85度、第一仕切り枠2の外側角部eの外側角βを45度、第二仕切り枠3の内側角部fの内側角γを105度にし、前記第一接触部aと第二接触部bとの起伏差xを1. 5mm、第二接触部bと第三接触部cとの起伏差yを1. 5mmにし、前記バンドBの第一接触部aでの曲がり角λを150度、バンドBの第二接触部bでの曲がり角μを99度、バンドBの第三接触部cでの曲がり角νを140度にした。このようにした場合の前記バンド繰り返し荷重試験では、バンドBのずれが確認できた。
以上のように構成したこの発明のバンド長さ調節体を備えた顔面装着具において、バンドの長さを調節するには、以下に述べるような操作によって行われる。
先ず、図5〜7に示したように顔面装着具を装着した状態では、前記したように第一挿通空間S 及び第二挿通空間S に挿通した状態では、バンドBの第一接触部aが後枠1cの内側角部dに接触した状態、前記バンドBの第二接触部bが第一仕切り枠2の外側角部eに接触した状態、前記バンドBの第三接触部cが第二仕切り枠3の内側角部fに接触した状態の三か所で接触しているので、摩擦抵抗が大きく、バンドBは緩むようなことがなくしっかりとした装着状態が保たれている。
そこで、図8〜10に示したようにこの発明のバンド長さ調節体の枠体1の上下枠1a、1bの複数の粒状突起8を指で摘んだり、後枠1cの内側または複数の段状突起9に指を引っ掛けて、着用者の顔面から枠体1を持ち上げて傾斜させると、前記バンドBの第二接触部bが第一仕切り枠2の外側角部eに接触した状態、前記バンドBの第三接触部cが第二仕切り枠3の内側角部fに接触した状態の二か所で接触するようになるので、摩擦抵抗が小さくなり、指で枠体1を図8中の矢印方向へ移動させることができるようになり、この枠体1の移動によってバンドBの長さを調節することができる。なお、前記枠体1の傾斜角θは、図示したように約20度に設定するのが、操作し易いものとなり好ましいが、15〜30度の範囲で任意の角度に設定することができる。
そして、この発明のバンド長さ調節体によりバンドの長さ調節が終わると、枠体1から指を離せば、この枠体1が着用者の顔面方向に戻り、再び図5〜7に示したような状態になるので、摩擦抵抗が元の大きさに戻り、バンドBは緩むようなことがなくしっかりとした装着状態が保たれることになる。
以上のように構成したこの発明のバンド長さ調節体は、顔面装着具Fの端部のバンド挿通孔hの内方からバンドBを挿通して外方に引き出し、このバンドBの端部を連結体4に連結したものとしているので、顔面装着具Fの装着状態において、バンドBの端部がばたついて邪魔になるということはなくなる。
さらに、この発明のバンド長さ調節体を備えた顔面装着具は、顔面への装着状態においては、前記したように三か所で接触しているので、摩擦抵抗が大きく、バンドBは緩むようなことがなくしっかりとした装着状態が保たれ、バンドの長さ調節時には、前記したように二か所で接触するようになるので、枠体1の移動によってバンドBの長さを調節することができ、バンドBを緩めたり、締め付け易いものとなる。
また、この発明の顔面装着具のバンド長さ調節体は、硬質樹脂製の上下枠1a、1bと後枠1cよりなる枠体1とし、この枠体1の後枠1c側から第一仕切り枠2及び第二仕切り枠3を一体に設けたものとしているので、構造が簡単なものとなり、生産コストも削減することができるものとなる。
1 枠体
1a 上枠
1b 下枠
1c 後枠
2 第一仕切り枠
3 第二仕切り枠
4 連結体
4a 軸体
4b 嵌合突起
5 嵌合穴
a 第一接触部
b 第二接触部
c 第三接触部
d 内側角部
e 外側角部
f 内側角部
α 内側角
β 外側角
γ 内側角
λ 曲がり角
μ 曲がり角
ν 曲がり角
x 起伏差
y 起伏差
F 顔面装着具
B バンド
h バンド挿通孔
第一挿通空間
第二挿通空間

Claims (8)

  1. 硬質樹脂製の上下枠(1a、1b)と後枠(1c)よりなる枠体(1)とし、この枠体(1)の後枠(1c)側から第一仕切り枠(2)及び第二仕切り枠(3)を一体に設けたものとし、前記後枠(1c)と第一仕切り枠(2)の間を、バンド(B)の第一挿通空間(S )とし、前記第一仕切り枠(2)と第二仕切り枠(3)の間を、バンド(B) の第二挿通空間(S )とし、前記枠体(1)の開放端において、上下枠(1a、1b)の間に、バンド(B)の連結体(4)を取り付け、前記第一挿通空間(S )の内方からバンド(B)を挿通して外方に引き出し、第二挿通空間(S )の外方からバンド(B)を挿通して内方に引き出し、さらに顔面装着具(F)の端部のバンド挿通孔(h)の内方から前記バンド(B)を挿通して外方に引き出し、このバンド(B)の端部を前記連結体(4)に連結したものとしていることを特徴とする顔面装着具のバンド長さ調節体。
  2. 前記連結体(4)は、軸体(4a)の両端に嵌合突起(4b、4b)を設けたものとし、これら嵌合突起(4b、4b)の嵌合穴(5、5)を前記上下枠(1a、1b)に対向して設けたものとしていることを特徴とする請求項1記載の顔面装着具のバンド長さ調節体。
  3. 顔面装着具(F)の装着状態において、第一挿通空間(S )及び第二挿通空間(S )に挿通したバンド(B)の第一接触部(a)が後枠(1c)の内側角部(d)に接触した状態、前記バンド(B)の第二接触部(b)が第一仕切り枠(2)の外側角部(e)に接触した状態、前記バンド(B)の第三接触部(c)が第二仕切り枠(3)の内側角部(f)に接触した状態の三か所で接触するようにし、バンド長さ調節時には、前記バンド(B)の第二接触部(b)が第一仕切り枠(2)の外側角部(e)に接触した状態、前記バンド(B)の第三接触部(c)が第二仕切り枠(3)の内側角部(f)に接触した状態の二か所で接触するようにしていることを特徴とする請求項1または2記載の顔面装着具のバンド長さ調節体。
  4. 前記枠体(1)の上下枠(1a、1b)を外方に反り返らせたものとしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の顔面装着具のバンド長さ調節体。
  5. 前記バンド(B)をショア硬度45〜55度の伸縮性を有する弾性合成樹脂からなるものとしていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の顔面装着具のバンド長さ調節体。
  6. 前記後枠(1c)の内側角部(d)の内側角(α)、第一仕切り枠(2)の外側角部(e)の外側角(β)、第二仕切り枠(3)の内側角部(f)の内側角(γ)をそれぞれ鋭角にしていることを特徴とする請求項3記載の顔面装着具のバンド長さ調節体。
  7. 前記第一接触部(a)と第二接触部(b)との起伏差(x)を、第二接触部(b)と第三接触部(c)との起伏差(y)の約1/2にしていることを特徴とする請求項3または6に記載の顔面装着具のバンド長さ調節体。
  8. 前記バンド(B)の第一接触部(a)での曲がり角(λ)を145〜155度にしており、バンド(B)の第二接触部(b)での曲がり角(μ)を83〜93度にしており、バンド(B)の第三接触部(c)での曲がり角(ν)を113〜123度にしていることを特徴とする請求項3、6または7のいずれかに記載の顔面装着具のバンド長さ調節体。
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