JP7106134B2 - スイミングゴーグル - Google Patents

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Description

本発明は、スイミングゴーグルに関する。
従来、長さ調節可能なヘッドストラップを備えるスイミングゴーグルは公知である。例えば、特許文献1には、ゴーグル本体と、ゴーグル本体に取り付けられたヘッドストラップと、ヘッドストラップの長さを調節するためのエイト環とを備えたスイミングゴーグルが開示されている。ヘッドストラップは、延在方向において互いに対向する両端部を有し、両端部はゴーグル本体の両側で折り返されて、エイト環を介して折り返された状態が維持されている。また、特許文献2には、ヘッドストラップにその延在方向に間隔を空けて複数の突出部が配置されていて、ゴーグル本体の両側部に取り付けられた操作部材の係合爪を突出部に係合させることで、ヘッドストラップの長さを調整することができる。
特開2010-131326号公報 特開2012-139360号公報
特許文献1に開示のスイミングゴーグルによれば、長さ調整をする場合において、ヘッドストラップのうちのエイト環に挿通された部分を弛ませて、前方又は後方へ引っ張る必要があることから手間であって、装着状態において長さ調整をすることは困難であった。一方、特許文献2に開示のスイミングゴーグルによれば、ヘッドストラップの長さ調整がいわゆるラチェット機構で行われることによって、ヘッドストラップの締め付けを増したとき、ヘッドストラップの折り返された末端部が係合部分から長く延び出してしまい、ばたついて邪魔になるという問題があった。
本発明の課題は、従来のスイミングゴーグルの改良であって、ヘッドストラップの末端がばたついて邪魔になることが抑制されるとともに、装着状態であっても簡易に長さ調整可能なヘッドストラップを備えたスイミングゴーグルを提供することにある。
本願発明に係るスイミングゴーグルは、前後方向を有し、ゴーグル本体と、前記ゴーグル本体の側面に連結されるヘッドストラップと、前記ヘッドストラップの長さを調整するためのスライダとを備えるスイミングゴーグルを対象とする。
本願発明に係るスイミングゴーグルは、前記ヘッドストラップは、延在方向の両端部のうちの少なくとも一方端部において、末端から離間して位置する係合域と、前記末端と前記係合域との間に立設され、かつ、前記延在方向において互いに対向する一対の規制凸部を有し、前記スライダは、前記ヘッドストラップに着脱可能に取り付けられ、前記ヘッドストラップを挿通可能な第1開口及び第2開口を有し、前記一方端部の前記末端は、前記第1開口に挿通されたのち折り返されて前記第2開口に挿通され、前記スライダの前記第2開口側の部分が前記一対の規制凸部間に位置して前記前後方向への移動が規制される一方、前記第1開口側の部分は、前記スライダが前記ヘッドストラップに対して起立した状態において前記前後方向へ移動可能であって、前記スライダが前記ヘッドストラップに対して傾いた状態において、前記係合域が前記第1開口の開口縁に係合されて前記前後方向への移動が阻止されることを特徴とする。
本願発明に係るスイミングゴーグルは、以下の実施態様を含む。
(1)前記係合域が、延在方向に凹凸を繰り返す形状を有する領域である。
(2)前記スライダの前記第1開口が、前記第1開口から前記第2開口に向かう方向において前記第2開口の近くに位置する近位縁と、前記近位縁よりも前記第2開口から遠くに位置する遠位縁を有し、前記遠位縁が、前記第1開口の内側に向かう方向に延出して前記係合域に係合可能な係合突起を備える。
(3)前記スライダの厚さ方向断面において、前記第1開口は前記第2開口よりも前方に位置ずれしている。
本願発明のスイミングゴーグルでは、ヘッドストラップのうちのスライダから後方へ延びる末端がばたついて邪魔になることがない。また、装着状態であっても、スライダをヘッドストラップに対して前後に移動させることによって、ヘッドストラップの締付力を適宜調整することができる。さらに、スライダはヘッドストラップに着脱可能に取り付けられており、スライダ及びヘッドストラップの交換を容易に行うことができる。
図面は、本開示に係る本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本発明の実施形態の一例に係るスイミングゴーグルの斜視図。 (a)ヘッドストラップの第1端部の平面図。(b)図2(a)のII(b)-II(b)線に沿う断面図。 (a)スライダの平面図。(b)図3(a)のIII(b)-III(b)線に沿う断面図。 (a)スライダがヘッドストラップに取り付けられた状態における拡大断面図。(b)スライダが傾いた状態における図4(a)と同様の図。 (a)図1のV(a)-V(a)線に沿う断面図。(b)タブ部を後方へ引っ張った状態における図4(a)と同様の図。(c)タブ部から指を離した状態における図4(b)と同様の図。 (a)スライダを指で摘持した状態を示す、図5(a)と同様の断面図。(b)スライダを指で起立させた状態を示す、図5(a)と同様の図。(c)スライダから指を離した状態における、図5(b)と同様の図。 (a)タブ部を前方へ折り返す前の様子を示す、図6(a)と同様の図。(b)タブ部を前方へ折り返して、スライダを前方へ移動させた状態を示す、図6(b)と同様の図。 (a)他の実施例の一例における図5(b)と同様の断面図。(b)さらに他の実施例の一例における図5(b)と同様の断面図。(c)さらに他の実施例の一例における、ヘッドストラップの係合域の拡大斜視図。
添付の図面を参照して、本発明に係るスイミングゴーグル1の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図4においては、説明の便宜上、断面を表すためのハッチング(斜線)を付す代わりに、薄黒色に着色している。
図1に示すように本発明のスイミングゴーグル1は、上下方向Yと、幅方向Xと、前後方向Zとを有し、前面にレンズ2を備える一対のアイカップ3と、アイカップ3の後方に位置する軟質材料から形成されたパッド部材4とを有するゴーグル本体5と、ゴーグル本体5の両側部に連結されるヘッドストラップ10と、ヘッドストラップ10の長さ調整をするためのスライダ30とを含む。
ゴーグル本体5の両側部には、上下方向Yへ延びるピン7と挿通孔6とから構成されたヘッドストラップ10を連結するための連結部8が位置する。スイミングゴーグル1は、幅方向Xの寸法を2等分する縦断中心線Pをさらに有し、幅方向Xにおいて縦断中心線Pへ向かう方向を内方、反対方向を外方という。
<ヘッドストラップ>
図1及び図2(a)を参照すると、ヘッドストラップ10は、延在方向Aにおける第1及び第2端部10a,10bと、ヘッドストラップ10の延在方向においてそれらの間に位置する二股状の中間部10cとを有する。ヘッドストラップ10は、第1及び第2端部10a,10bを折り返して形成された環状部15を介してゴーグル本体5の連結部8に連結されている。ヘッドストラップ10は、連結部8間において、装着者の頭部の周りに延びる内周囲寸法L1を有する。装着状態において、内周囲寸法L1が大きくなるときに、ヘッドストラップ10の締付力は小さくなり、内周囲寸法L1が小さくなるときに、ヘッドストラップ10の締付力は大きくなるといえる。
ヘッドストラップ10を連結部8に連結する方法としては、例えば、装着者が、ヘッドストラップ10の第1及び第2端部10a,10bの末端12を摘持してスライダ30の後記の第1開口31に後方側から前方へ向かって挿入し、そのままゴーグル本体5の挿通孔6に挿通してピン7に掛け回した後に、さらに後方へ向かって引っ張って後記の第2開口32に挿通することにより、ヘッドストラップ10をゴーグル本体5に連結することができる。
ヘッドストラップ10は、ゴム弾性を有する軟質のものであって、シリコーンゴムや熱可塑性エラストマー等の弾性を有する材料で成形することができる。本実施形態に係るスライダ30は、扁平形状を有する硬質の部材であり、ポリカーボート、ポリアミド、ABS樹脂等の硬質樹脂で成形することができる。
ヘッドストラップ10では、第1端部10aと第2端部10bとが同一の構成を有する。説明を省略するとともに理解を容易にするため、図2~図7においては、ヘッドストラップ10の第1端部10aとそれが挿通されるスライダ30について図示する。また、本明細書では、以降の段落において、第1端部10a及びスライダ30の構成についてのみ説明するが、第2端部10b及びスライダ30についても同様の構成を有することを理解されたい。
図2(a),(b)を参照すると、ヘッドストラップ10の第1端部10aは、厚さ方向C(図1の幅方向Xに沿う方向)において互いに対向する第1面11a及び第2面11bと、末端12から延在方向Aにおいて離間して位置する係合域13を有する。係合域13は、ヘッドストラップ10の延在方向Aに凹凸を繰り返す形状を有する領域である。本実施形態の係合域13では、ヘッドストラップ10の厚さ方向Cにおいてヘッドストラップ10の第1面11aから第2面11bへ凹み、かつ、幅方向B(図1の上下方向Yに沿う方向)に延びる複数の凹部16が、ヘッドストラップ10の延在方向Aにおいて互いに間隔を空けて配置されている。
凹部16は、ヘッドストラップ10の平面視において、ほぼ矩形である。また、凹部16は、ヘッドストラップ10の延在方向Aへ延びる両側縁17から幅方向Bにおいて離間している。別言すれば、凹部16の両側に壁部18が設けられている。壁部18が設けられていることによって、ヘッドストラップ10に後方への引張力が加えられたときに、凹部16が起点となってヘッドストラップ10が破断することが防止される。
図2(b)に示すように、各凹部16は、末端12に近い側に位置する近位直立面21と、ヘッドストラップ10の延在方向Aにおいて近位直立面21に対向する遠位壁面22とを有する。近位直立面21は、ヘッドストラップ10の第1面11aにほぼ直交する面であり、遠位壁面22はヘッドストラップ10の第2面11bとなす角が鈍角の面である。後述するように、スイミングゴーグル1の使用中には、スライダ30が近位直立面21に係合することによりヘッドストラップ10の緩みが防止される。
第1端部10aは、末端12と係合域13との間に立設される一対の規制凸部(ストッパー)14a,14bを有する。規制凸部14a,14bは、スライダ30をヘッドストラップ10に対して位置決めするためのものであって、第1面11a側に位置する規制凸部14aと第2面11b側に位置する規制凸部14bとを有する。規制凸部14a,14bの延在方向Aにおける離間寸法は、スライダ30の後記の第2開口32周辺の厚みを考慮して設定することができる。
規制凸部14a,14bは、それぞれ、ヘッドストラップ10の第1面11a及び第2面11bからなだらかに***する緩斜面23と、垂直に延び出して緩斜面23に交わる直立面24とを有する。規制凸部14a,14bの直立面24どうしは、前後方向Zにおいて互いに対向している。
規制凸部14a,14bの厚さ寸法W1,W2は、スライダ30をヘッドストラップ10に取り付けまたは取り外すために、第1端部10aをスライダ30の第2開口32に挿通させる際に規制凸部14aを弾性変形させて第2開口32を通過させることが可能であって、かつ、スライダ30を係止可能な大きさである。規制凸部14a,14bの厚さ寸法W1,W2は、ヘッドストラップ10を構成する弾性材料の弾性率、規制凸部14a,14bの形状、スライダ30における第2開口32周辺の形状を考慮して決めることができる。
再び、図1を参照すると、ヘッドストラップ10の第1端部10aは、幅方向Xにおいて互いに対向する、幅方向Xの内側に位置する内側部分51と、外側に位置する外側部分52とを有する。
第1端部10aの外側部分52の延在方向Aにおいて、第1面11aに位置する規制凸部14aの直立面24とストラップ部材11の末端12との間の領域は、ヘッドストラップ10の長さを調節する際に装着者が指で摘持するためのタブ部19として機能する領域である。外側部分52は規制凸部14a,14bによって前後方向Zの移動が規制されているので、スライダ30をヘッドストラップ10に取り付けた後に、タブ部19の延在方向Aの長さが変化することはない。スイミングゴーグル1の使用中にタブ部19がばたつくことを防止するため、タブ部19の長さを短くすることが好ましく、例えば2~4cmにすることが好ましい。また、延在方向Aにおいて、規制凸部14aの緩斜面23を長くしてタブ部19の剛性を高めることが好ましい。
<スライダ>
図3(a),(b)を参照すると、スライダ30は、説明の便宜上、その両側縁が図1のスイミングゴーグル1の幅方向Xに延びるように配置されたものであって、幅方向Xに互いに対向して上下方向Yへ延びる内外端部30a,30bと、内外端部30a,30bの間に位置する隔壁部30cと、内端部30aと隔壁部30cとの間に画成される第1開口(内側開口)31と、外端部30bと隔壁部30cとの間に画成される第2開口(外側開口)32とを有する。
隔壁部30cは、第2開口32の近くに位置する近位縁41を有し、内端部30aは、近位縁41よりも第2開口32から遠くに位置する遠位縁42を有する。遠位縁42は、近位縁41へ向かって突出する、ヘッドストラップ10の第1端部10aの係合域13に係合可能な係合突起43を有する。係合突起43と近位縁41との間には、第1開口31のうちでも最も幅狭な最狭部位48が位置する。
遠位縁42の係合突起43は、垂直面45と、垂直面45に連接する傾斜面46とを有する。図3(a)を参照すると、スライダ30の平面視において、本実施形態に係る係合突起43の垂直面45は、矩形状を呈する。
最狭部位48の幅方向Xの寸法D1は、内側開口31に第1端部10aの係合域13を挿通可能な大きさであることが好ましく、例えば最狭部位48の幅方向Xの寸法D1を、ストラップ部材11の厚みと同じか、僅かに大きくすることができるし、第1端部10a(内側部分51)の厚みと同じか、僅かに小さくすることもできる。このような構成にすれば、ヘッドストラップ10を交換するとき、係合域13を第1開口31にスムーズに挿通させることができる。
係合突起43の垂直面45の高さ寸法(幅方向Xの寸法)及び幅寸法(上下方向Yの寸法)に特に制限はないが、係合突起43を第1端部10aの係合域13に配置される凹部16に確実に係合させるために、例えば垂直面45の幅寸法を凹部16の幅寸法の50%~90%、垂直面45の高さ寸法を凹部16の深さの80%~100%にすることができる。
図3(b)を参照すると、スライダ30では、第1開口31及び第2開口32の断面を含む厚み方向断面において、第1開口31は、第2開口32よりも前方にずれて位置している。また、第1開口31は、その幅方向Xの寸法を2等分する仮想中心線K1を有する。
スライダ30の内外端部30a,30bと隔壁部30cの角部は、先鋭状ではなく曲状を有する。このように、各部30a~30cの角部が曲状を有することによって、ヘッドストラップ10が摺接してもヘッドストラップ10及び/又はスライダ30が損傷するのを抑制することができる。また、スライダ30は全体として流線形であって、内外端部30a,30bの前面は、後方へ向かって次第に幅方向Xの内外方へ延びる曲面状を有することから、水中においてヘッドストラップ10とスライダ30との間に乱流が生じるのを抑制することができる。
図1~図5を参照すると、ヘッドストラップ10にスライダ30が取り付けられた状態において、第1端部10aの内側部分51がスライダ30の第1開口31に挿通され、外側部分52が第2開口32に挿通されている。スライダ30の外側部分52の前方及び後方には、規制凸部14a,14bが位置することによって外側部分52の前後方向Zの移動が規制され、スライダ30はヘッドストラップ10に着脱可能に取り付けられる。このように、外側部分52の移動が規制されることによって、タブ部19の長さが変化することはなく、予めタブ部19の長さを摘持することができる限りにおいて小さくすることによって、装着時におけるそのばたつきを抑制することができる。スライダ30は、ヘッドストラップ10に着脱可能に取り付けられていることから、使用劣化した場合等において、スライダ30及び/又はヘッドストラップ10の交換を容易に行うことができる。
また、第1端部10aの内側部分51の係合域13に位置する凹部16と第1開口31の係合突起43とが係脱可能に係止される。係合が解除された状態において、スライダ30の内端部30aを内側部分51に対して前後方向Zへ摺動させることができる。スライダ30が前方へ移動すれば、ヘッドストラップ10の内周囲寸法L1が大きくなって頭部に対する締付力を低くさせることができ、一方、スライダ30を後方へ移動させることによって、ヘッドストラップ10の内周囲寸法L1が小さくなって頭部に対する締付力を高くさせることができる。
図4(a)を参照すると、ヘッドストラップ10に対してスライダ30が起立した状態であって、スライダ30の第1開口31に挿通された、第1端部10aの内側部分51の幅方向Xの寸法を2等分する仮想中心線K2と、仮想中心線K1とが平行な状態となっている。かかる状態においては、最狭部位48において内側部分51を弾性変形させながらスライダ30を前後方へ摺動させることができる。
一方、図4(b)を参照すると、スライダ30が第1端部10aに対して回転して傾いた状態であって、仮想中心線K1と仮想中心線K2とが互いに交差している。かかる状態においては、前後方向Zへ延びる内側部分51に対して第1開口31が交差して位置することから、最狭部位48の幅方向Bの寸法D2が、図4(a)に示された、スライダ30がヘッドストラップ10に対して起立した状態における最狭部位48の幅方向Bの寸法D1よりも小さくなる。それによって、最狭部位48が内側部分51に引っ掛かって、すなわち、凹部16が係合突起43によって近位縁41に押し当てられてより深く係合されて、スライダ30の前後方向Zへの移動が完全にロックされた状態となる。これにより、スイミングゴーグル1が装着された際に、ヘッドストラップ10が装着者の意に反して緩んでしまうことが防止される。
スイミングゴーグル1を使用していないときには、ヘッドストラップ10に張力は作用していない。このとき、第1開口31ではスライダ30の係合突起43がヘッドストラップ10の第1端部10aの凹部16に浅く進入した状態となり、その移動が妨げられている。すなわち、本実施形態に係るヘッドストラップ10は、スイミングゴーグル1を装着していないときでも、スライダ30の係合突起43が凹部16に進入した状態となる。
ただし、ヘッドストラップ10には張力が掛けられていないことから、スライダ30はヘッドストラップ10に対して起立した状態であってその移動が完全にロックされていない状態にある。したがって、装着者が一方の手でスライダ30を抑え、他方の手で第1端部10aの内側部分51を把持して後方へ引っ張ると、凹部16が係合突起43から外れて内側部分51を後方へ移動しうる。それによって、装着する前に、ヘッドストラップ10の内周囲寸法L1の大きさを装着者の頭部の大きさに合わせてある程度調整したり、持ち運び易いように調整することができる。
スライダ30は、一体的に形成されるものであるから、2つ以上の部材を組み合わせて形成される場合に比べて、製造コストを低く抑えることができる。
<ヘッドストラップの締付力を大きくするときのスライダの動作>
次に、図5(a)及び5(b)を参照して、スイミングゴーグル1を装着した状態でヘッドストラップ10の締付力を大きくする際の、スライダ30及び第1端部10aの動作について説明する。
図5(a)は、図1のV(a)-V(a)線に沿う断面図、図5(b)は、タブ部19を後方へ引っ張った状態における図4(a)と同様の図、図5(c)は、タブ部19から指9を離した状態における図4(b)と同様の図である。ヘッドストラップ10の締付力を大きくするときは、タブ部19を後方(図中矢印で示す方向)に向けて引っ張って、ヘッドストラップ10の内周囲寸法L1を小さくする。
図5(a)を参照すると、既述のとおり、スイミングゴーグル1の装着状態では、図4(b)に示すようにスライダ30が傾いた状態にあって、その移動が阻止されている。図5(b)を参照すると、かかる状態から、装着者が、ヘッドストラップ10のタブ部19を指9で摘持して引張力F1で後方へ引っ張ると、スライダ30には、矢印の方向にそれを回転しようとする力が作用し、スライダ30は起立した状態となる。
装着者が、さらにタブ部19を後方へ引っ張り続けると、スライダ30の係合突起43は完全に凹部16から離脱し、内端部30aが後方へ摺動してスライダ30全体が自動的に後方へ移動する。この結果、ヘッドストラップ10の内周囲寸法L1が小さくなり、ヘッドストラップ10の締付力が大きくなる。図5(c)を参照すると、タブ部19を引っ張って所望の締付力になったときに指9をタブ部19から離せば、スライダ30の移動が停止して自動的にヘッドストラップ10に対して傾いた状態となって、スライダ30の係合突起43が再び凹部16に深く係合されて、前後方向への移動が完全にロックされる。
<ヘッドストラップの締付力を小さくするときのスライダの動作>
次に、図6(a)~(c)を参照して、スイミングゴーグル1を頭に装着した状態でヘッドストラップ10の締付力を小さくする際の、スライダ30及び第1端部10aの動作について説明する。図6は、(a)スライダ30を指9で摘持した状態を示す、図5(a)と同様の断面図、図6(b)は、スライダ30を指9で起立させた状態を示す、図5(b)と同様の図、図6(c)は、スライダ30から指9を離した状態における、図5(c)と同様の図である。
図6(a),(b)を参照すると、本実施形態に係るヘッドストラップ10の締付力を小さくするときは、まず、装着時においてヘッドストラップ10に対して傾斜していて、前後方向Zへの移動が完全にロックされた状態にあるスライダ30を指9で摘持する。次に、指9でスライダ30に矢印の方向へ回転させる力を加えてヘッドストラップ10に対して起立した状態として、前後方向Zへの移動のロックを解除する。それによって、比較的に大きな力を要さずに、そのままスライダ30を前方へ移動させることができる。
図6(c)を参照すると、スライダ30を前方へ移動させながら、ヘッドストラップ10の内周囲寸法L1を長くしてその締付力が所望の大きさになったときにスライダ30から指9を離すと、スライダ30が内側部分51に作用する後方への張力で自動的に傾斜した状態となり、再び、スライダ30の前後方向Zへの移動が完全にロックされ、ヘッドストラップ10の所望の締付力が維持される。
図7(a),(b)は、図6(a)~(c)で示した方法とは別のヘッドストラップ10の締付力を小さくする方法を示すものであって、図7(a)は、タブ部を前方へ折り返す前の様子を示す、図6(a)と同様の図、図7(b)は、タブ部を前方へ折り返して、スライダを前方へ移動させた状態を示す、図6(a)と同様の図である。
図7(a),(b)を参照すると、装着状態において、装着者が指でタブ部19を摘持して矢印で示す方向へ内側部分51から離間するように前方へ引っ張ることによって、スライダ30はヘッドストラップ10に対して起立した状態になる。かかる状態においてタブ部19をさらに前方へ引っ張り続けると、内端部30aが前方へ摺動して比較的に大きな力を要さずに、スライダ30を前方へ移動させることができる。ヘッドストラップ10の内周囲寸法L1を長くしてその締付力が所望の大きさになったときにタブ部19から指9を離すと、タブ部19は元の状態に復元するとともに、スライダ30が内側部分51に作用する後方への引張力で自動的に傾斜した状態となる。それによって、再び、スライダ30の前後方向Zへの移動が完全にロックされ、ヘッドストラップ10の所望の締付力が維持される。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係るスイミングゴーグル1では、ヘッドストラップ10のタブ部19を前方又は後方のいずれかに引っ張る操作のみによってヘッドストラップ10を頭部に対して締め付けたり緩めたりすることができるので、ヘッドストラップ10の張力を簡易な操作で調節可能なスイミングゴーグル1が提供される。また、前述のように、本実施形態に係るスイミングゴーグル1は、スイミングゴーグル1が装着されているときだけでなく、装着されていないときでも、スライダ30の係合突起43がヘッドストラップ10の凹部16に浅く進入した状態となるよう構成されている。したがって、ヘッドストラップ10を繰り返し伸縮させたときでも、スライダ30の係合突起43がヘッドストラップ10の凹部16を誤って乗り越えてしまうことを抑制することができる。
<実施例>
各実施例におけるスイミングゴーグル1の基本構成は、図1~図7に示した構成と同じであるから、相違する点についてのみ説明する。
図8(a)は、スイミングゴーグル1の他の実施例の一例における図5(b)と同様の図、図8(b)は、さらに他の実施例の一例における図5(b)と同様の図、図8(c)は、さらに他の実施例の一例における係合域13の拡大斜視図である。
図8(a)を参照すると、本実施例では、ヘッドストラップ10において、第1面11aの規制凸部14aが係合域13側に位置し、第2面11bの規制凸部14bが末端12側に位置しており、ヘッドストラップ10がスライダ30に係止された状態において、規制凸部14aが規制凸部14bの前方側に位置している。かかる態様であっても、ヘッドストラップ10を規制凸部14a,14bによって安定的かつ着脱可能にスライダ30に係止させることができる。
図8(b)を参照すると、本実施例では、ヘッドストラップ10において、第1面11aに前後方向Zに対向する一対の規制凸部14a,14cが位置し、第2面11bに前後方向Zに対向する規制凸部14b,14dが配置され、スライダ30は規制凸部14a~14d間に位置して係止されている。このように、ヘッドストラップ10が4つの規制凸部14a~14dを有することによって、スライダ30により外端部30bの移動が規制される。なお、図示していないが、第1及び第2面11a,11bのうちの一方の面に2つの規制凸部、他方の面に1つの規制凸部を立設してもよい。
図8(c)を参照すると、本実施例では、ヘッドストラップ10の係合域13には、複数の凹部16に代えて、延在方向Aへ互いに間隔を空けて複数の凸部66が配置されている。また、図示していないが、スライダ30には、第1開口31の係合突起43が設けられていない。ヘッドストラップ10を第1開口31に挿通するときに、係合域13の複数の凸部66が第1開口31の遠位縁42に係止されることによって、ヘッドストラップ10の移動が阻止される。
本願発明について実施形態に基づき説明したが、本発明はこれに限定されず、種々変更して実施することができる。例えば、ヘッドストラップ10の第1及び第2端部10a,10bのうちの少なくとも第1端部10aのみがスライダ30と着脱可能に係止されていて、第2端部10bにはスライダ30が係止されていなくてもよいし、又は、スライダ30が着脱不能に係止されていてもよい。また、ヘッドストラップ10の係合域13について、延在方向Aに沿って凹部16を繰り返し配置する構成を例にして説明したが、これに代えて、ヘッドストラップ10の延在方向Aに沿って凸部を繰り返し配置する構成にすることもできる。また、ヘッドストラップ10は、スイミングゴーグルに限らず、水中マスクに使用することもできる。
また、スライダ30の厚み方向断面形状が楕円状である場合を例に説明したが、これに代えて、スライダ30の厚み方向断面形状を緩やかな円弧状や、緩やかに屈曲した「く」の字状の平板形状にすることもできる。
1 スイミングゴーグル
5 ゴーグル本体
10 ヘッドストラップ
10a 第1端部
10b 第2端部
12 末端
13 係合域
14a 規制凸部
14c 規制凸部
30 スライダ
30a 第1開口側の部分(内端部)
30b 第2開口側の部分(外端部)
31 第1開口
32 第2開口
41 近位縁
42 遠位縁
43 係合突起

Claims (4)

  1. 前後方向を有し、ゴーグル本体と、前記ゴーグル本体の側面に連結されるヘッドストラップと、前記ヘッドストラップの長さを調整するためのスライダとを備えるスイミングゴーグルであって、
    前記ヘッドストラップは、延在方向の両端部のうちの少なくとも一方端部において、末端から離間して位置する係合域と、前記末端と前記係合域との間に立設され、かつ、前記延在方向において互いに対向する一対の規制凸部を有し、
    前記スライダは、前記ヘッドストラップに着脱可能に取り付けられ、前記ヘッドストラップを挿通可能な第1開口及び第2開口を有し、
    前記一方端部の前記末端は、前記第1開口に挿通されたのち折り返されて前記第2開口に挿通され、前記スライダの前記第2開口側の部分が前記一対の規制凸部間に位置して前記前後方向への移動が規制される一方、前記第1開口側の部分は、前記スライダが前記ヘッドストラップに対して起立した状態において前記前後方向へ移動可能であって、前記スライダが前記ヘッドストラップに対して傾いた状態において、前記係合域が前記第1開口の開口縁に係合されて前記前後方向への移動が阻止されることを特徴とするスイミングゴーグル。
  2. 前記係合域が、前記延在方向に凹凸を繰り返す形状を有する領域である請求項1に記載のスイミングゴーグル。
  3. 前記スライダの前記第1開口が、前記第1開口から前記第2開口に向かう方向において前記第2開口の近くに位置する近位縁と、前記近位縁よりも前記第2開口から遠くに位置する遠位縁を有し、
    前記遠位縁が、前記第1開口の内側に向かう方向に延出して前記係合域に係合可能な係合突起を有する請求項1又は2に記載のスイミングゴーグル。
  4. 前記スライダの厚さ方向断面において、前記第1開口は前記第2開口よりも前方に位置ずれしている請求項1~3のいずれかに記載のスイミングゴーグル。
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