JP6554938B2 - トルク測定装置付回転伝達装置 - Google Patents
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Description
例えば、前記図20に示した構造に関して、前記トルク伝達軸1の軸方向両端部を、それぞれ転がり軸受によりハウジングに対し回転自在に支持する構造を採用し、これら各転がり軸受を構成する内輪にそれぞれエンコーダ2、2を支持し、これら各転がり軸受を構成する外輪にそれぞれセンサ3、3を支持する事を考える。この様な場合、何れか一方の内輪とこの内輪を外嵌固定した前記トルク伝達軸1とが僅かにでも相対回転すると、このトルク伝達軸1に捻れが生じていないにも拘らず、前記両センサ3、3の出力信号同士の間に位相差を生じてしまう。又、何れか一方の外輪とこの外輪を内嵌固定したハウジングとが僅かにでも相対回転した場合にも、前記トルク伝達軸1には捻れが生じていないにも拘らず、前記両センサ3、3の出力信号同士の間に位相差を生じてしまう。この様に、前記内輪と前記トルク伝達軸1との間部分、又は、前記外輪と前記ハウジングとの間部分に相対回転(クリープ)が生じた場合、トルクの測定精度が低下するといった問題を生じる。
尚、本発明に関連するその他の先行技術としては、上述した特許文献1〜3のほか、特許文献4〜6等に記載された発明がある。
前記トルク伝達軸は、使用時にトルクを伝達するものである。
又、前記転がり軸受は、外輪と、内輪と、複数個の転動体とを備え、前記トルク伝達軸を、使用時に回転しない部分(例えばハウジングやミッションケース等)に対し、回転自在に支持するものである。
前記両エンコーダは、それぞれの被検出面の特性を円周方向に関して交互に変化させており、前記トルク伝達軸に直接又は使用時にこのトルク伝達軸と同期して回転する部材に支持されている。
前記両センサは、前記各エンコーダの被検出面にそれぞれの検出部を対向させた状態で、使用時にも回転しない部分(例えば転がり軸受を構成する外輪やこの外輪を支持するハウジング等)に支持されている。
そして、前記両センサの出力信号(例えば出力信号同士の位相差、位相差比)を利用して、前記トルク伝達軸が使用時に伝達するトルクを測定可能としている。
又、請求項1に記載した発明の場合、前記転がり軸受を構成する回転輪である内輪とこの内輪を外嵌固定した前記トルク伝達軸との間に、これら内輪とトルク伝達軸とが相対回転する事を防止する為の内側回り止め機構を設けている。
そして更に、前記両エンコーダのうち、少なくとも一方のエンコーダを、前記内輪の内周面のうち、前記内側回り止め機構から軸方向に外れた部分に内嵌固定している。
前記トルク伝達軸は、使用時にトルクを伝達するものである。
又、前記転がり軸受は、外輪と、内輪と、複数個の転動体とを備え、前記トルク伝達軸を、使用時に回転しない部分(例えばハウジングやミッションケース等)に対し、回転自在に支持するものである。
前記両エンコーダは、それぞれの被検出面の特性を円周方向に関して交互に変化させており、前記トルク伝達軸の軸方向に離隔した2箇所位置に直接又は他の部材(例えば転がり軸受を構成する内輪等)を介して間接的に支持されている。
前記両センサは、前記各エンコーダの被検出面にそれぞれの検出部を対向させた状態で、使用時にも回転しない部分に支持されている。
そして、前記両センサの出力信号(例えば出力信号同士の位相差、位相差比)を利用して、前記トルク伝達軸が使用時に伝達するトルクを測定可能としている。
又、請求項2に記載した発明の場合、前記外輪とこの外輪を内嵌固定した前記回転しない部分との間に、これら外輪と回転しない部分とが相対回転する事を防止する為の、キー溝と該キー溝に圧入されるキーとから構成された、外側回り止め機構を設けている。
そして更に、前記両センサのうち、少なくとも一方のセンサを、前記外輪に支持し、前記外輪に隣接して配置しており、その検出部を、前記転がり軸受を構成する回転輪である内輪の内周面に内嵌固定されこの内輪に隣接して配置されたエンコーダの被検出面に対向させている。
又、本発明のトルク測定装置付回転伝達装置を実施する場合には、例えば、前記内側回り止め機構として、例えばキー係合、平坦面部を有する非円形同士の嵌合(非円形嵌合)、ボルト止め構造、セレーション係合、スプライン係合等を採用する事ができる。
この様な構成を採用するには、例えば、前記トルク伝達軸を中空状とし、このトルク伝達軸の内径側に、内軸を配置する。そして、この内軸の軸方向一端側部分を、このトルク伝達軸の軸方向一端側部分に直接又は間接的に(他の部材を介して)相対回転不能に連結する。
又、前記両エンコーダのうち、一方のエンコーダを、前記トルク伝達軸の軸方向他端部を回転自在に支持した転がり軸受を構成する内輪に支持固定し、他方のエンコーダを、前記内軸の軸方向他端側部分(トルク伝達軸の軸方向他端部から突出した部分)に、前記一方のエンコーダと隣接した状態で支持固定する。
又、上述の様に、前記トルク伝達軸の内径側に前記内軸を配置する構成を採用した場合には、この内軸を中空状(中空筒状、中空管状)に構成し、この内軸を軽量化すると共に、この内軸の内部空間を、潤滑油を各部に供給する為の流路として利用する事もできる。
又、前記内軸の軸方向中間部外周面を、前記トルク伝達軸の内周面によって案内支持する構成を採用する事もできる。この場合には、前記内軸の軸方向中間部外周面(前記トルク伝達軸の内周面によって案内される面)に、摩耗防止の為の表面処理を施す事もできる。
この様な構成を採用する場合には、前記両エンコーダのうち、少なくとも一方のエンコーダ(好ましくは両方のエンコーダ)を、前記トルク伝達軸を回転自在に支持する為の転がり軸受を構成する内輪に支持固定する。
又、同様に、前記トルク伝達軸からトルクを出力する為の出力部の位置(形成位置、設置位置)は特に限定されず、例えば軸方向一端部に設ける事もできるし、軸方向中間部、又は、軸方向他端部に設ける事もできる。又、出力部としては、例えば、前記トルク伝達軸の外周面又は内周面に、スプライン部(雄スプライン部又は雌スプライン部)、キー係合部、嵌合面部、螺子部を直接形成する構成を採用できる他、出力歯車、出力プーリ、出力スプロケット等を、前記トルク伝達軸と一体に設けたり、或いは、別体として結合固定する構成を採用できる。又、前記トルク伝達軸には、複数の出力部を設ける事も可能であり、この場合には、例えば歯数の異なる複数の出力歯車を設けたり、種類の異なる出力部(例えば出力プーリと出力歯車等)を設ける事ができる。
又、本発明を実施する場合には、例えば、前記トルク伝達軸にトルクを入力する動力源の回転軸を、このトルク伝達軸と同軸、平行、又は直角に配置する事ができる。
尚、本明細書で、軸の軸方向一端側とは、当該軸の中央部よりも軸方向一端に近い側に存在する部分(一端部を含む)を言い、反対に、軸方向他端側とは、当該軸の中央部よりも軸方向他端に近い側に存在する部分(他端部を含む)を言う。
即ち、本発明のうち、請求項1に記載した発明の場合には、1対のエンコーダのうち少なくとも一方のエンコーダを、転がり軸受を構成する内輪に支持しており、請求項2に記載した発明の場合には、1対のセンサのうち少なくとも一方のセンサを、転がり軸受を構成する外輪に支持している。この為、請求項1に記載した発明によれば、エンコーダの取付作業性の向上を図れ、請求項2に記載した発明によれば、センサの取付作業性の向上を図れる。従って、何れの場合にも、トルク測定装置付回転伝達装置の組立作業性の向上を図れる。
又、本発明のうち、請求項1に記載した発明の場合には、前記エンコーダを支持した内輪と、この内輪を外嵌固定したトルク伝達軸との間部分に、内側回り止め機構を設けており、請求項2に記載した発明の場合には、前記センサを支持した外輪と、この外輪を内嵌固定した使用時に回転しない部分との間部分に、外側回り止め機構を設けている。この為、請求項1に記載した発明によれば、前記エンコーダを支持した内輪と前記トルク伝達軸とが相対回転する事を防止する事ができ、請求項2に記載した発明によれば、前記センサを支持した外輪と前記回転しない部分とが相対回転する事を防止できる。従って、何れの場合にも、相対回転に基づいて、1対のセンサの出力信号同士の間に位相差が生じる事を防止できる。この結果、本発明によれば、トルクの測定精度の向上を図れる。
本発明の実施の形態の第1例に就いて、図1〜7を参照しつつ説明する。本例のトルク測定装置付回転伝達装置5は、例えば自動車用の自動変速機に組み込んで使用する。この様なトルク測定装置付回転伝達装置5は、ベルト式CVT等のインプットシャフト(又はカウンタシャフト)として機能する中空状(中空筒状)のトルク伝達軸6と、1対の転がり軸受7a、7bと、入力歯車8と、出力歯車9と、内軸10と、第一エンコーダ11と、第二エンコーダ12と、1個のセンサユニット13と、ハウジング(ミッションケース)14と、を備える。
本例の場合、前記センサユニット13を、前記第一センサ29と、第二センサ30と、第一基板36と、第二基板37と、センサ支持ブロック38と、センサキャップ39とを含んで構成している。このうちの第一センサ29(第二センサ30)は、図5に示した様に、ホール素子、ホールIC、MR素子(GMR素子、TMR素子、AMR素子を含む)等の磁気検出素子を備えた検出部40a(40b)と、この検出部40a(40b)からそれぞれ引き出された1対の端子41a、41a(41b、41b)と、これら両端子41a、41a(41b、41b)の長さ方向中間部同士を導通させる事なく連結する連結部材42a(42b)とを備えている。又、本例の場合には、前記各端子41a、41a(41b、41b)を略コ字形に折り曲げて、前記第一センサ29(第二センサ30)を支持するのに利用している。
即ち、本例の場合には、前記第一エンコーダ11を、前記トルク伝達軸6に比べて、寸法が小さく、且つ、重量の軽い前記転がり軸受7aを構成する内輪16aに取り付けている為、この第一エンコーダ11を、前記トルク伝達軸6に直接取り付ける場合に比べて、この第一エンコーダ11の取付作業性の向上を図れる。又、前記第一センサ29及び前記第二センサ30を、前記センサ支持ブロック38及び前記センサキャップ39を介して、前記転がり軸受7aを構成する外輪15aに支持固定している為、これら第一、第二各センサ29、30を、前記ハウジング14に直接支持する場合に比べて、これら第一、第二各センサ29、30の取付作業性の向上を図れる。従って、本例の場合には、前記トルク測定装置付回転伝達装置5の組立作業性の向上を図れる。
本発明の実施の形態の第2例に就いて、図8を参照しつつ説明する。本例の特徴は、転がり軸受7aを構成する内輪16aと、この内輪16aを外嵌固定したトルク伝達軸6との間部分に設けたキー係合部18aの構造にある。即ち、本例の場合には、前記内輪16aの内周面のうちの円周方向一部に、径方向外方に凹んだ内輪側キー溝19を形成しており、前記トルク伝達軸6の外周面の円周方向一部に、径方向外方に突出した断面矩形状の軸側凸部55を形成している。そして、この軸側凸部55を、前記内輪側キー溝19に隙間なく圧入する事で、前記キー係合部18aを構成している。この様な構成により、本例の場合には、前記実施の形態の第1例の場合に比べて、部品点数の低減によるコスト低減を図れる。
尚、本例の場合にも、前記軸側凸部55の自由状態での幅寸法を、前記内輪側キー溝19の自由状態での幅方向寸法よりも少しだけ大きくして、前記内輪16aと前記トルク伝達軸6とが円周方向にがたつく事を防止している。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
本発明の実施の形態の第3例に就いて、図9を参照しつつ説明する。本例の特徴は、転がり軸受7aを構成する内輪16aと、この内輪16aを外嵌固定したトルク伝達軸6との間部分に設けたキー係合部18bの構造にある。即ち、本例の場合には、前記内輪16aの内周面のうちの円周方向一部に、径方向内方に突出した断面矩形状の内輪側凸部56を形成しており、前記トルク伝達軸6の外周面の円周方向一部に、径方向内方に凹んだ軸側キー溝20を形成している。そして、前記内輪側凸部56を、この軸側キー溝20に隙間なく圧入する事で、前記キー係合部18bを構成している。この様な構成により、本例の場合には、前記実施の形態の第1例の場合に比べて、部品点数の低減によるコスト低減を図れる。
尚、本例の場合にも、前記内輪側凸部56の自由状態での幅寸法を、前記軸側キー溝20の自由状態での幅方向寸法よりも少しだけ大きくして、前記内輪16aと前記トルク伝達軸6とが円周方向にがたつく事を防止している。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
本発明の実施の形態の第4例に就いて、図10を参照しつつ説明する。本例の特徴は、センサユニット13aを構成するセンサキャップ39aを、トルク伝達軸6の軸方向他端寄り部分を回転自在に支持する転がり軸受7aを構成する外輪15aに代えて、ハウジング14に対して支持固定(内嵌固定)する構成を採用した点にある。この様な構成を有する本例の場合には、前記実施の形態の第1例の場合(外輪15aに取り付ける場合)に比べて、前記センサキャップ39aの取付構造に関する自由度を高くできる。又、前記ハウジング14の変形時に、第一、第二両センサ29、30が、第一、第二両エンコーダ11、12に対して同方向に変位する為、前記ハウジング14の変形が、トルクの検出精度に与える影響を小さくできる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
本発明の実施の形態の第5例に就いて、図11を参照しつつ説明する。本例の特徴は、実施の形態の第1例の構造から内軸を省略すると共に、第一エンコーダ11及び第一センサ29の組と、第二エンコーダ12及び第二センサ30の組とを、軸方向に離隔した状態で、トルク伝達軸6の軸方向両側にそれぞれ配置した点にある。その他の部分の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様であるので、以下、本例の特徴部分を説明する。
尚、本発明を実施する場合に、前記第一、第二両エンコーダ11、12のうち、何れか一方のエンコーダのみを内輪に支持固定し、他方のエンコーダに関しては、トルク伝達軸の端部に直接支持固定する構造を採用しても良い。この場合には、前記一方のエンコーダを支持固定した内輪とトルク伝達軸6との間に、キー係合部(内側回り止め機構)を設ける事ができる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例の場合と同様である。
本発明の実施の形態の第6例に就いて、図12を参照しつつ説明する。本例の特徴は、センサユニット13bを構成するセンサキャップ39bを、トルク伝達軸6の軸方向他端寄り部分を回転自在に支持する転がり軸受7aを構成する外輪15aに代えて、ハウジング14に対して支持固定(内嵌固定)すると共に、センサユニット13cを構成するセンサキャップ39cを、トルク伝達軸6の軸方向一端寄り部分を回転自在に支持する転がり軸受7bを構成する外輪15bに代えて、ハウジング14に対して支持固定(内嵌固定)した点にある。この様な構成を有する本例の場合には、前記実施の形態の第5例の場合に比べて、前記各センサキャップ39b、39cの取付構造に関する自由度を高くできる。又、前記ハウジング14の変形時に、第一、第二両センサ29、30が、第一、第二両エンコーダ11、12に対して同方向に変位する為、前記ハウジング14の変形が、トルクの検出精度に与える影響を小さくできる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例及び第5例の場合と同様である。
本発明の実施の形態の第7例に就いて、図13〜14を参照しつつ説明する。上述した実施の形態の第1例〜第6例では、エンコーダを固定した転がり軸受を構成する内輪と、この内輪を外嵌固定したトルク伝達軸との間部分に、内側回り止め機構(キー係合部)を設けた構造に就いて説明した。これに対し、本例の場合には、前述した実施の形態の第5例の場合と基本的な構成を同じとし、内側回り止め機構に代えて、第一センサ29を固定した転がり軸受7aを構成する外輪15aと、この外輪15aを外嵌固定したハウジング14との間部分、及び、第二センサ30を固定した転がり軸受7bを構成する外輪15bと、この外輪15bを外嵌固定した前記ハウジング14との間部分に、それぞれ外側回り止め機構である、キー係合部57、57aを設けている。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例及び第5例の場合と同様である。
本発明の実施の形態の第8例に就いて、図15を参照しつつ説明する。本例の特徴は、転がり軸受7a(7b)を構成する外輪15a(15b)と、この外輪15a(15b)を内嵌固定したハウジング14との間部分に設けたキー係合部57bの構造にある。即ち、本例の場合には、前記外輪15a(15b)の外周面のうちの円周方向一部に、特許請求の範囲に記載したキーに相当する、径方向外方に突出した断面矩形状の外輪側凸部61を形成しており、前記ハウジング14の内周面の円周方向一部に、径方向外方に凹んだハウジング側キー溝59(59a)を形成している。そして、前記外輪側凸部61を、このハウジング側キー溝59(59a)に隙間なく圧入する事で、前記キー係合部57bを構成している。この様な構成により、本例の場合には、前記実施の形態の第7例の場合に比べて、部品点数の低減によるコスト低減を図れる。
尚、本例の場合にも、前記外輪側凸部61の自由状態での幅寸法を、前記ハウジング側キー溝59(59a)の自由状態での幅方向寸法よりも少しだけ大きくして、前記外輪15a(15b)と前記ハウジング14とが円周方向にがたつく事を防止している。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例及び第5例の場合と同様である。
本発明の実施の形態の第9例に就いて、図16を参照しつつ説明する。本例の特徴は、転がり軸受7a(7b)を構成する外輪15a(15b)と、この外輪15a(15b)を内嵌固定したハウジング14との間部分に設けたキー係合部57cの構造にある。即ち、本例の場合には、前記外輪15a(15b)の外周面のうちの円周方向一部に、径方向内方に凹んだ外輪側キー溝58(58a)を形成しており、前記ハウジング14の内周面の円周方向一部に、特許請求の範囲に記載したキーに相当する、径方向内方に突出した断面矩形状のハウジング側凸部62を形成している。そして、このハウジング側凸部62を、前記外輪側キー溝58(58a)に隙間なく圧入する事で、前記キー係合部57cを構成している。この様な構成により、本例の場合には、前記実施の形態の第7例の場合に比べて、部品点数の低減によるコスト低減を図れる。
尚、本例の場合にも、前記ハウジング側凸部62の自由状態での幅寸法を、前記外輪側キー溝58(58a)の自由状態での幅方向寸法よりも少しだけ大きくして、前記外輪15a(15b)と前記ハウジング14とが円周方向にがたつく事を防止している。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例及び第5例の場合と同様である。
本発明に関する参考例の第1例に就いて、図17を参照しつつ説明する。本参考例の特徴は、転がり軸受7a(7b)を構成する外輪15a(15b)と、この外輪15a(15b)を内嵌固定したハウジング14との間部分に設けた外側回り止め機構(非円形嵌合)の構造にある。即ち、本参考例の場合には、前記外輪15a(15b)の外周面のうちの円周方向一部に、断面形状が直線状の外輪側平坦面部63を形成しており、前記ハウジング14の内周面の円周方向一部に、断面形状が直線状のハウジング側平坦面部64を形成している。そして、前記ハウジング14の内側に前記外輪15a(15b)を内嵌固定した状態で、前記外輪側平坦面部63と前記ハウジング側平坦面部64とを当接させて、非円形嵌合させている。この様な構成により、本参考例の場合には、前記実施の形態の第7例の場合に比べて、部品点数の低減によるコスト低減を図れる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例及び第5例の場合と同様である。
本発明に関する参考例の第2例に就いて、図18〜19を参照しつつ説明する。本参考例の特徴は、転がり軸受7a、7bを構成する外輪15a、15bと、これら各外輪15a、15bを内嵌固定したハウジング14との間部分に設けた外側回り止め機構(ボルト止め)の構造にある。即ち、本参考例の場合には、前記ハウジング14のうち、前記外輪15a、15bを内嵌固定した部分にそれぞれ、直径方向に貫通したねじ孔65a、65bを形成している。そして、これら各ねじ孔65a、65bに対し、径方向外方から固定ねじ66a、66bをそれぞれ螺合させている。そして、これら各固定ねじ66a、66bの先端部(内径側端部)により、前記ハウジング14に内嵌固定された前記各外輪15a、15bの外周面を径方向内方に向けて抑え付けている。
その他の構成及び作用効果に就いては、前記実施の形態の第1例及び第5例の場合と同様である。
2 エンコーダ
3 センサ
4 ハーネス
5 トルク測定装置付回転伝達装置
6 トルク伝達軸
7a、7b 転がり軸受
8 入力歯車
9 出力歯車
10 内軸
11 第一エンコーダ
12 第二エンコーダ
13、13a センサユニット
14 ハウジング
15a、15b 外輪
16a、16b 内輪
17 転動体
18、18a、18b、18c キー係合部
19、19a 内輪側キー溝
20、20a 軸側キー溝
21 キー部材
22 大径部
23 支持環
24 支持環
25 エンコーダ本体
26 エンコーダ本体
27 第一被検出面
28 第二被検出面
29 第一センサ
30 第二センサ
31、31a 小径筒部
32、32a 大径筒部
33、33 円輪部
34a、34b 屈曲部
35 取付段差部
36 第一基板
37 第二基板
38、38a、38b センサ支持ブロック
39、39a、39b、39c センサキャップ
40a、40b 検出部
41a、41b 端子
42a、42b 連結部材
43a、43b 取付部
44 係合孔
45 固定用ピン
46 ハーネス
47 底部
48 外側筒部
49 円輪部
50 支持筒部
51 外輪軌道
52 肩部
53 嵌合段差部
54 ハーネス引出孔
55 軸側凸部
56 内輪側凸部
57、57a、57b、57c キー係合部
58、58a 外輪側キー溝
59、59a ハウジング側キー溝
60、60a キー部材
61 外輪側凸部
62 ハウジング側凸部
63 外輪側平坦面部
64 ハウジング側平坦面部
65a、65b ねじ孔
66a、66b 固定ねじ
Claims (2)
- 使用時にトルクを伝達するトルク伝達軸と、
このトルク伝達軸を使用時に回転しない部分に対し、回転自在に支持する為の転がり軸受と、
それぞれの被検出面の特性を円周方向に関して交互に変化させ、前記トルク伝達軸に直接又は使用時にこのトルク伝達軸と同期して回転する部材に支持された1対のエンコーダと、
これら各エンコーダの被検出面にそれぞれの検出部を対向させた状態で、使用時にも回転しない部分に支持された1対のセンサと、を備えた、
トルク測定装置付回転伝達装置であって、
前記転がり軸受を構成する回転輪である内輪とこの内輪を外嵌固定した前記トルク伝達軸との間に、これら内輪とトルク伝達軸とが相対回転する事を防止する為の内側回り止め機構が設けられており、
前記両エンコーダのうち、少なくとも一方のエンコーダが、前記内輪の内周面のうち、前記内側回り止め機構から軸方向に外れた部分に内嵌固定されている、
事を特徴とするトルク測定装置付回転伝達装置。 - 使用時にトルクを伝達するトルク伝達軸と、
このトルク伝達軸を使用時に回転しない部分に対し、回転自在に支持する為の転がり軸受と、
それぞれの被検出面の特性を円周方向に関して交互に変化させ、前記トルク伝達軸の軸方向に離隔した2箇所位置に直接又は他の部材を介して間接的にそれぞれ支持された1対のエンコーダと、
これら各エンコーダの被検出面にそれぞれの検出部を対向させた状態で、使用時にも回転しない部分に支持された1対のセンサと、を備えた、
トルク測定装置付回転伝達装置であって、
前記転がり軸受を構成する静止輪である外輪とこの外輪を内嵌固定した前記回転しない部分との間に、これら外輪と回転しない部分とが相対回転する事を防止する為の、キー溝と該キー溝に圧入されるキーとから構成された、外側回り止め機構が設けられており、
前記両センサのうち、少なくとも一方のセンサが、前記外輪に支持され、この外輪に隣接して配置されており、その検出部を、前記両エンコーダのうち、前記転がり軸受を構成する回転輪である内輪の内周面に内嵌固定されこの内輪に隣接して配置されたエンコーダの被検出面に対向させている、
事を特徴とするトルク測定装置付回転伝達装置。
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JP2015129517A JP6554938B2 (ja) | 2015-06-29 | 2015-06-29 | トルク測定装置付回転伝達装置 |
Publications (3)
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