JP6551253B2 - 防曇装置 - Google Patents

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本発明は、車両のフロントウィンドウの曇りを抑制する防曇装置に関する。
車両には空調装置が設けられており、この空調装置によって車両のフロントウィンドウの曇りが抑制される。空調装置としては、冷凍サイクルを利用したものが知られている。冷凍サイクルを構成するエバポレータによって除湿された空気が車室内に供給され、フロントウィンドウの曇りが抑制される。
このような空調装置を利用した防曇装置の他に、下記特許文献1記載の防曇装置も提案されている。下記特許文献1記載の防曇装置は、車両のフロントウィンドウに視界を確保できる程度の薄さの金属パターンであるヒータを形成し、このヒータに通電することでフロントウィンドウを昇温して曇りを抑制している。
特開2014−218103号公報
冷凍サイクルを利用した空調装置は、コンプレッサを駆動する必要があるため、簡便な電気自動車のようにコンプレッサを駆動する手段が備わっていない場合に採用することができない。現状では、簡便な車両は空調装置を搭載できないため、窓曇りを防止するため、車室を密閉せずに開放する構成を取らざるを得ない。従って、従来の冷凍サイクルを利用した空調装置を搭載しない簡便な車両に適用可能な防曇装置は、車室を密閉可能な簡便車両の実現に資するものである。また、シートヒータやスポット空調装置のようなものが設けられている場合に、防曇機能を独立させた防曇装置を別途搭載することが求められる場合もある。
一方、上記特許文献1に記載されているように、フロントウィンドウにヒータを設けた場合には、確かに従来の空調装置に頼らずに防曇機能を発現できるものではあるものの、防曇のために常にヒータに通電することは、省エネルギーの観点から改善すべきものである。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、他の空調装置とは異なる系の防曇装置であって、エネルギー消費を極力抑制し、フロントウィンドウの防曇性能を確保することが可能な防曇装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る防曇装置は、車両のフロントウィンドウ(20)の曇りを抑制する防曇装置であって、ブロワ(108)を駆動することで車室内の空気と車室外の空気との換気量を調整可能な換気部(10)と、フロントウィンドウの車室内側にフロントウィンドウの視界を遮らずにフロントウィンドウを加熱するヒータ部(21)と、ブロワ及びヒータ部を制御する制御部(30)と、を備える。制御部は、前記フロントウィンドウが曇っていると判断できる防曇実行条件を満たした場合に、前記ブロワの回転数を上昇させ、その後も前記フロントウィンドウの曇りが除去されない場合は前記ヒータ部に通電する防曇モードを実行する。前記制御部は、前記防曇モードの実行にあたって、車室内の湿度を保つ指示情報の入力があった場合には、前記ブロワの回転数を少なくとも低減させ、前記ヒータ部に通電する。
本発明では、制御部が、フロントウィンドウが曇っていると判断すると、ブロワの回転数を上昇させる。ブロワを駆動することで車室内の空気と車室外の空気との換気量を調整できるので、車室内の湿度が下がり、フロントウィンドウの曇りが解消する方向に作用する。更に、ブロワの駆動によってもフロントウィンドウの曇りが除去されない場合は、ヒータ部に通電するので、フロントウィンドウの曇りを解消することができる。このように、先にブロワを駆動し、その後ヒータ部に通電するので、最初からヒータ部に通電して曇りを除去する場合に比較してエネルギー消費を抑制することができる。更に、ブロワは車室内外の空気を入れ替えることができればよい換気部に設けられているものなので、冷凍サイクルを利用した空調装置を設けることなく、防曇性能を発揮することができる。
尚、「課題を解決するための手段」及び「特許請求の範囲」に記載した括弧内の符号は、後述する「発明を実施するための形態」との対応関係を示すものであって、「課題を解決するための手段」及び「特許請求の範囲」に記載の発明が、後述する「発明を実施するための形態」に限定されることを示すものではない。
本発明によれば、他の空調装置とは異なる系の防曇装置であって、エネルギー消費を極力抑制し、フロントウィンドウの防曇性能を確保することが可能な防曇装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態である防曇装置の概略構成を説明するための図である。 図2は、本発明の実施形態である防曇装置の機能的な構成要素の相互関係を説明するための図である。 図3は、本発明の実施形態である防曇装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図4は、ブロワの回転数を上げた場合の湿度変化の一例を示すグラフである。 図5は、ブロワの回転数を上げた場合の湿度変化の一例を示すグラフである。 図6は、ブロワの回転数を上げた場合の湿度変化の一例を示すグラフである。 図7は、本発明の実施形態である防曇装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図8は、本発明の実施形態である防曇装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、本発明の実施形態である防曇装置2は、換気部10と、フィルムヒータ21とを備えている。防曇装置2は更に、湿度センサ22と、操作パネル23と、外気温センサ24と、外気検知センサ25と、を備えている。
換気部10は、防曇装置2が設けられている車両の室内換気を行う装置である。換気部10は、換気風路101と、顕熱交換器102と、ブロワ108と、を備えている。
ブロワ108が駆動されると、車室内の空気と車室外の空気とが交換されるように、換気風路101に空気流が発生する。顕熱交換器102は、車室内から車室外に出る空気の顕熱と、車室外から車室内に入る空気の顕熱とを交換する熱交換器である。従って、車室内の湿気は車室外に放出され、車室内の温度は下がらないように構成されている。
フィルムヒータ21は、フロントウィンドウ20の車室内側に設けられている。フィルムヒータ21は、フロントウィンドウ20を通した視界を遮らないように形成されている。フィルムヒータ21は、カーボンナノチューブ(CNTとも呼ばれる)、金属粒子、カーボン粒子、及び金属酸化物粒子のいずれかを含む透明薄膜状又は線状のヒータ部を含む層であり、金属蒸着膜として構成されていてもよい。また、例えばバインダとなる樹脂内にカーボンナノチューブ、金属粒子、カーボン粒子、及び金属酸化物粒子のいずれかを分散させた薄膜として構成されていてもよい。また、カーボンナノチューブを用いて形成したワイヤを用いた複数の線分状の発熱線によって構成されてもよい。フィルムヒータ21には、保護膜や断熱膜が設けられることも好ましい態様である。フィルムヒータ21及びそれに付随する構成要素は、本発明のヒータ部に相当する。
湿度センサ22は、車室内、特にフロントウィンドウ20近傍の湿度を検出するためのセンサである。湿度センサ22が検知する湿度に寄って、フロントウィンドウ20が曇っているか否かを判断できるので、湿度センサ22は本発明の曇り検知センサに相当する。
操作パネル23は、換気状態を設定することができる入力手段である。操作パネル23を操作し、防曇モードの実行を選択することで、ブロワ108を駆動させることや、後述するようにフィルムヒータ21との連携によって、フロントウィンドウ20の曇りを除去することもできる。また、操作パネル23には、「防曇モード」「美肌モード」といったモード入力のための入力インターフェイスも設けられている。
外気温センサ24は、車室外の温度を検出するためのセンサである。外気検知センサ25は、外気の汚れ具合を検知するためのセンサである。
図2に示されるように、本発明の制御部に相当するECU(Electronic Control Unit)30には、湿度センサ22、操作パネル23、外気温センサ24、及び外気検知センサ25から出力される検出信号や操作信号が入力される。ECU30は、これらの検出信号や操作信号に基づいて演算を実行し、ブロワ108及びフィルムヒータ21に対して、それらを駆動するための駆動信号を出力する。
続いて、図3を参照しながら、防曇装置2の動作について説明する。尚、特記しない限り判断及び動作の主体はECU30である。ステップS101では、フロントウィンドウ20の窓曇りを検知したか否かを判断する。窓曇りの判断は、湿度センサ22が検知する湿度に基づいて判断することができる。また、湿度センサ22が検知する湿度とフロントウィンドウ20の温度とに基づいて判断することもできる。フロントウィンドウ20の温度は直接検知してもよく、外気温度や車速から推定してもよい。また、外気温度、乗員数、車速、天候、及びブロワ108の回転数の少なくとも1つを用いて推定することもできる。フロントウィンドウ20の窓曇りを検知すればステップS102の処理に進み、フロントウィンドウ20の窓曇りを検知しなければステップS103の処理に進む。
ステップS103では、ブロワ108及びフィルムヒータ21の停止状態を維持し、リターンする。ステップS102では、ブロワ108を第1上限回転数まで上昇させて駆動する。ステップS102に続くステップS104では、湿度センサ22が検知する湿度が下降し始めたか否かを判断する。湿度センサ22が検知する湿度が下降すればステップS105の処理に進み、湿度センサ22が検知する湿度が下降しなければステップS106の処理に進む。
図4に例示するように、ブロワ108を時刻t1から駆動し始めて、時刻t2において第1上限回転数に到達した場合、湿度は湿度線L1のように上昇し続けるか、湿度線L2のように下降に転じるかの挙動を示す。尚、図4においては、図示簡略化のため湿度線L1を線形的上昇するように描いているが、実際にはブロワ108の駆動に応じてやや上昇度合いが減じられるように上昇する場合が多い。
湿度線L2のように時刻t2に向けて上昇度合いが減少し、時刻t2において下降に転じた場合、ブロワ108の回転数は第1上限回転数で維持される。時刻t3において、湿度が結露閾値を下回ることになり、フロントウィンドウ20の曇りが除去される。図3のステップS104において「YES」の判断をする場合は、一例として湿度線L2のような挙動を示す場合である。図3のステップS104において「NO」の判断をする場合は、一例として湿度線L1のような挙動を示す場合である。
図3のステップS104において「YES」の判断をした後のステップS105では、ブロワ108を第1上限回転数で回転する状態を維持する。図4に例示される、時刻t2から時刻t3の状態である。ステップS105の処理が終了するとリターンする。
図3のステップS104において「NO」の判断をした後のステップS106では、ブロワの回転数を第2上限回転数まで上昇させる。ステップS106に続くステップS107では、湿度センサ22が検知する湿度が下降し始めたか否かを判断する。湿度センサ22が検知する湿度が下降すればステップS108の処理に進み、湿度センサ22が検知する湿度が下降しなければステップS109の処理に進む。
図5に例示するように、ブロワ108を時刻t2より少し後の時刻t4の後も回転数が上昇するように制御し、時刻t5において第2上限回転数に到達した場合、湿度は湿度線L1Aのように上昇し続けるか、湿度線L2Aのように下降に転じるかの挙動を示す。
湿度線L2Aのように時刻t5に向けて上昇度合いが減少し、時刻t5において下降に転じた場合、ブロワ108の回転数は第2上限回転数で維持される。時刻t6において、湿度が結露閾値を下回ることになり、フロントウィンドウ20の曇りが除去される。図3のステップS107において「YES」の判断をする場合は、一例として湿度線L2Aのような挙動を示す場合である。図3のステップS107において「NO」の判断をする場合は、一例として湿度線L1Aのような挙動を示す場合である。
図3のステップS107において「YES」の判断をした後のステップS108では、ブロワ108を第2上限回転数で回転する状態を維持する。図5に例示される、時刻t5から時刻t6の状態である。ステップS108の処理が終了するとリターンする。
図3のステップS107において「NO」の判断をした後のステップS109では、フィルムヒータ21に通電し作動させる。フィルムヒータ21を作動させると、図6に例示されるように、湿度の結露閾値が上昇する。従って、ブロワ108を第2上限回転数で駆動しても曇りが除去できない場合であっても、フィルムヒータ21の作動で曇りを除去することができる。
上記したように本実施形態に係る防曇装置2は、車両のフロントウィンドウ20の曇りを抑制するものであって、ブロワ108を駆動することで車室内の空気と車室外の空気との換気量を調整可能な換気部10と、フロントウィンドウ20の車室内側にフロントウィンドウ20の視界を遮らずにフロントウィンドウ20を加熱するヒータ部としてのフィルムヒータ21と、ブロワ108及びフィルムヒータ21を制御する制御部としてのECU30と、を備えている。ECU30は、フロントウィンドウ20が曇っていると判断できる防曇実行条件を満たした場合に、ブロワ108の回転数を上昇させ、その後もフロントウィンドウ20の曇りが除去されない場合はフィルムヒータ21に通電する防曇モードを実行する。
ECU30が、フロントウィンドウ20が曇っていると判断すると、ブロワ108の回転数を上昇させる。ブロワ108を駆動することで車室内の空気と車室外の空気との換気量を調整できるので、車室内の湿度が下がり、フロントウィンドウ20の曇りが解消する方向に作用する。更に、ブロワ108の駆動によってもフロントウィンドウ20の曇りが除去されない場合は、フィルムヒータ21に通電するので、フロントウィンドウ20の曇りを解消することができる。このように、先にブロワ108を駆動し、その後フィルムヒータ21に通電するので、最初からフィルムヒータ21に通電して曇りを除去する場合に比較してエネルギー消費を抑制することができる。更に、ブロワ108は車室内外の空気を入れ替えることができればよいので、冷凍サイクルを利用した空調装置を設けることなく、防曇性能を発揮することができる。
また本実施形態では、換気部10は、車室内の空気を車室外に放出すると共に車室外の空気を車室内に取り込み、車室内の空気と車室外の空気との間で顕熱交換する顕熱交換器102を有している。顕熱交換器102を設けることで、車室内の温度変化を少なくしながら換気することができる。
また本実施形態では、ECU30は、防曇モードの実行にあたって、防曇実行条件を満たした場合に、ブロワ108の回転数を第1上限回転数まで上昇させ、フロントウィンドウの曇りが除去されたか否かを判断し、曇りが除去されると判断すれば第1上限回転数を維持し、曇りが除去されないと判断すれば第1上限回転数よりも高い第2上限回転数までブロワ108の回転数を上昇させている。ブロワ108の回転数を段階的に上げていくことで、より低い回転数で曇りが除去できればその低い回転数でブロワ108を駆動することができるので、消費エネルギーを抑制することができる。尚、本実施形態では、ブロワ108の回転数を2段階で制御したけれども、10段階といったもっと多段の回転数制御を行うこともできる。
また本実施形態では、ECU30は、ブロワ108の回転数を第2上限回転数以上まで上昇させてもフロントウィンドウ20の曇りが除去されないと判断した場合に、フィルムヒータ21への通電を開始している。ブロワ108の駆動のみではフロントウィンドウ20の曇りが除去できない場合にフィルムヒータ21に通電するので、曇りを除去するための消費エネルギーを抑制することができる。尚、ブロワ108の回転数を3段階以上の他端制御する場合には、第2上限回転数は最も回転数の高い段階に相当させることが好ましい。
また本実施形態では、フロントウィンドウ20の曇り状態を検知する曇り検知センサとしての湿度センサ22が設けられている。ECU30は、湿度センサ22によってフロントウィンドウ20が曇っていることを検知した場合に、防曇実行条件を満たしていると判断することができる。湿度センサ22によってフロントウィンドウ20近傍の湿度を測定することができるので、フロントウィンドウ20の曇り状態をより的確に把握することができる。
また本実施形態では、ECU30は、フロントウィンドウ20の曇り状態を、外気温度、乗員数、車速、天候、及びブロワ108の回転数の少なくとも1つを用いて推定することで、防曇実行条件を満たしているか否かを判断することもできる。この場合、湿度センサ22を用いること無く防曇実行条件を判断することができる。
続いて、操作パネル23において「美肌モード」が選択可能な場合の処理について、図7を参照しながら説明する。「美肌モード」とは、フロントウィンドウ20の曇りは除去するものの、車室内の湿度を下げ過ぎないようにするモードである。尚、特記しない限り判断及び動作の主体はECU30である。
ステップS201では、フロントウィンドウ20の窓曇りを検知したか否かを判断する。窓曇りの判断は、湿度センサ22が検知する湿度に基づいて判断することができる。また、湿度センサ22が検知する湿度とフロントウィンドウ20の温度とに基づいて判断することもできる。フロントウィンドウ20の温度は直接検知してもよく、外気温度や車速から推定してもよい。また、外気温度、乗員数、車速、天候、及びブロワ108の回転数の少なくとも1つを用いて推定することもできる。フロントウィンドウ20の窓曇りを検知すればステップS201Aの処理に進み、フロントウィンドウ20の窓曇りを検知しなければステップS203の処理に進む。
ステップS203では、ブロワ108及びフィルムヒータ21の停止状態を維持し、リターンする。ステップ201Aでは、「美肌モード」の設定がなされているか否かを判断する。「美肌モード」の設定がなされていれば、ステップS209の処理に進み、「美肌モード」の設定がなされていなければ、ステップS202の処理に進む。
ステップS202では、ブロワ108を第1上限回転数まで上昇させて駆動する。ステップS202に続くステップS204では、湿度センサ22が検知する湿度が下降し始めたか否かを判断する。湿度センサ22が検知する湿度が下降すればステップS205の処理に進み、湿度センサ22が検知する湿度が下降しなければステップS206の処理に進む。
ステップS204において「YES」の判断をした後のステップS205では、ブロワ108を第1上限回転数で回転する状態を維持する。ステップS205の処理が終了するとリターンする。
ステップS204において「NO」の判断をした後のステップS206では、ブロワの回転数を第2上限回転数まで上昇させる。ステップS206に続くステップS207では、湿度センサ22が検知する湿度が下降し始めたか否かを判断する。湿度センサ22が検知する湿度が下降すればステップS208の処理に進み、湿度センサ22が検知する湿度が下降しなければステップS209の処理に進む。
ステップS207において「YES」の判断をした後のステップS208では、ブロワ108を第2上限回転数で回転する状態を維持する。ステップS208の処理が終了するとリターンする。
ステップS207において「NO」の判断をした後のステップS209では、フィルムヒータ21に通電し作動させる。フィルムヒータ21を作動させると、湿度の結露閾値が上昇する。従って、ブロワ108を第2上限回転数で駆動しても曇りが除去できない場合であっても、フィルムヒータ21の作動で曇りを除去することができる。
ステップS209に続くステップS210では、湿度センサ22が検知する湿度が下降し始めたか否かを判断する。湿度センサ22が検知する湿度が下降すればリターンし、湿度センサ22が検知する湿度が下降しなければステップS211の処理に進む。
ステップS211の処理は、「美肌モード」を選択した場合のみの処理である。「美肌モード」の場合は、ブロワ108の回転数を上昇させずにフィルムヒータ21を作動させているので、湿度を確保しつつ曇りの除去をすることができる。しかしながら、フィルムヒータ21のみでは曇りが除去できない場合もあるので、ブロワ108の回転数を低く保ちながら換気を実行する。ステップS211の処理が終了するとリターンする。
このように、防曇モードの実行にあたって、「美肌モード」のように車室内の湿度を保つ指示情報の入力があった場合には、ブロワ108の回転数を少なくとも低減させ、フィルムヒータ21に通電する。フィルムヒータ21による防曇を優先実行することで、車室内の湿度を適度に保ちつつ、フロントウィンドウ20の曇りを除去することができる。
続いて、外気が汚れている場合の対応について、図8を参照しながら説明する。尚、特記しない限り判断及び動作の主体はECU30である。
ステップS201では、フロントウィンドウ20の窓曇りを検知したか否かを判断する。窓曇りの判断は、湿度センサ22が検知する湿度に基づいて判断することができる。また、湿度センサ22が検知する湿度とフロントウィンドウ20の温度とに基づいて判断することもできる。フロントウィンドウ20の温度は直接検知してもよく、外気温度や車速から推定してもよい。また、外気温度、乗員数、車速、天候、及びブロワ108の回転数の少なくとも1つを用いて推定することもできる。フロントウィンドウ20の窓曇りを検知すればステップS201Bの処理に進み、フロントウィンドウ20の窓曇りを検知しなければステップS203の処理に進む。
ステップS203では、ブロワ108及びフィルムヒータ21の停止状態を維持し、リターンする。ステップ201Bでは、外気臭気レベルが高いか、内気循環要求があるかを判断する。外気臭気レベルは、外気検知センサ25の検知結果に基づいて判断される。外気臭気レベルが高いか、内気循環要求があれば、ステップS209Bの処理に進み、外気臭気レベルが高くなく、内気循環要求がなければ、ステップS202の処理に進む。
ステップS202では、ブロワ108を第1上限回転数まで上昇させて駆動する。ステップS202に続くステップS204では、湿度センサ22が検知する湿度が下降し始めたか否かを判断する。湿度センサ22が検知する湿度が下降すればステップS205の処理に進み、湿度センサ22が検知する湿度が下降しなければステップS206の処理に進む。
ステップS204において「YES」の判断をした後のステップS205では、ブロワ108を第1上限回転数で回転する状態を維持する。ステップS205の処理が終了するとリターンする。
ステップS204において「NO」の判断をした後のステップS206では、ブロワの回転数を第2上限回転数まで上昇させる。ステップS206に続くステップS207では、湿度センサ22が検知する湿度が下降し始めたか否かを判断する。湿度センサ22が検知する湿度が下降すればステップS208の処理に進み、湿度センサ22が検知する湿度が下降しなければステップS209Bの処理に進む。
ステップS207において「YES」の判断をした後のステップS208では、ブロワ108を第2上限回転数で回転する状態を維持する。ステップS208の処理が終了するとリターンする。
ステップS207において「NO」の判断をした後のステップS209Bでは、フィルムヒータ21に通電し作動させる。フィルムヒータ21を作動させると、湿度の結露閾値が上昇する。従って、ブロワ108を第2上限回転数で駆動しても曇りが除去できない場合であっても、フィルムヒータ21の作動で曇りを除去することができる。
ステップS201Bにおいて「YES」の判断をした後のステップS209Bでは、ブロワ108を停止し、フィルムヒータ21に通電し作動させる。換気を行わずにフロントウィンドウ20の曇りを除去するためである。ステップS209Bの処理が終了するとリターンする。
このように、ECU30は、防曇モードの実行にあたって、外気が汚染されていると判断した場合には、ブロワ108の回転数を少なくとも低減させ、より好ましくは停止させ、フィルムヒータ21に通電する。ブロワ108の回転駆動を抑制するので、汚染された外気を導入せずに防曇を実行することができる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
2:防曇装置
10:換気部
20:フロントウィンドウ
21:フィルムヒータ
22:湿度センサ
102:顕熱交換器
108:ブロワ

Claims (3)

  1. 車両のフロントウィンドウ(20)の曇りを抑制する防曇装置であって、
    ブロワ(108)を駆動することで車室内の空気と車室外の空気との換気量を調整可能な換気部(10)と、
    前記フロントウィンドウの車室内側に前記フロントウィンドウの視界を遮らずに前記フロントウィンドウを加熱するヒータ部(21)と、
    前記ブロワ及び前記ヒータ部を制御する制御部(30)と、を備え、
    前記制御部は、前記フロントウィンドウが曇っていると判断できる防曇実行条件を満たした場合に、前記ブロワの回転数を上昇させ、その後も前記フロントウィンドウの曇りが除去されない場合は前記ヒータ部に通電する防曇モードを実行するものであって、
    前記制御部は、前記防曇モードの実行にあたって、車室内の湿度を保つ指示情報の入力があった場合には、前記ブロワの回転数を少なくとも低減させ、前記ヒータ部に通電する、防曇装置。
  2. 車両のフロントウィンドウ(20)の曇りを抑制する防曇装置であって、
    ブロワ(108)を駆動することで車室内の空気と車室外の空気との換気量を調整可能な換気部(10)と、
    前記フロントウィンドウの車室内側に前記フロントウィンドウの視界を遮らずに前記フロントウィンドウを加熱するヒータ部(21)と、
    前記ブロワ及び前記ヒータ部を制御する制御部(30)と、を備え、
    前記制御部は、前記フロントウィンドウが曇っていると判断できる防曇実行条件を満たした場合に、前記ブロワの回転数を上昇させ、その後も前記フロントウィンドウの曇りが除去されない場合は前記ヒータ部に通電する防曇モードを実行するものであって、
    更に、外気の汚さを検知する外気検知センサ(25)が設けられており、
    前記制御部は、前記防曇モードの実行にあたって、外気が汚染されていると判断した場合には、前記ブロワの回転数を少なくとも低減させ、前記ヒータ部に通電する、防曇装置。
  3. 前記換気部は、車室内の空気を車室外に放出すると共に車室外の空気を車室内に取り込み、車室内の空気と車室外の空気との間で顕熱交換する顕熱交換器を有する、請求項1又は2記載の防曇装置。
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