JP6167848B2 - 車両用暖房装置及び車両用暖房装置駆動プログラム - Google Patents

車両用暖房装置及び車両用暖房装置駆動プログラム Download PDF

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Description

本発明は、輻射熱を利用して暖房する車両用暖房装置及び車両用暖房装置駆動プログラムに関する。
一般的な車両用暖房装置は、車室内に設けた熱交換器にエンジンの冷却水を循環させることによって車室内を暖房する。近年では、ハイブリッド自動車や電気自動車等の普及に伴って、電気ヒータ等の輻射熱を利用した暖房を併用して車室内を暖房するものが知られている。
例えば、特許文献1には、車室内外の環境情報と車両運転情報に応じて空調ユニットの必要吹出温度を算出して車室内空調を制御する車室内空調装置であって、前記空調ユニットの足元吹出し風量が、調整可能である車室内空調装置と、乗員の足元雰囲気を暖房する輻射熱暖房装置とを具備する車両用暖房装置において、前記足元吹出し風量が保有する足元吹出し熱量と、輻射熱暖房装置の投入電力との相互の割合が、乗員の足において同一温感となるように、前記車室内空調装置と前記輻射熱暖房装置を制御することが提案されている。
特開2012−192829号公報
ところで、特許文献1のように、空調装置と輻射熱暖房装置(以降、輻射熱発生装置と称す)とを共に備える場合には、輻射熱発生装置の輻射熱発生部を制御するために、空調装置に設けられた内気温センサを用いて車室内温度を検出して輻射熱発生部の駆動を制御することにより、輻射熱発生装置に内気温センサを設ける必要がなく構成を簡略化することができる。
このような構成では、空調装置と輻射熱発生装置とを共に作動させる場合には、内気温センサがオン(検出可能状態)となり車室内温度を検出することができる。しかしながら、空調装置をオフのまま輻射熱発生装置のみを単独で作動させる場合には、内気温センサが検出可能状態にならないため、車室内温度を検出した制御を行うことができない。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、輻射熱を発生する輻射熱発生部と、車室内を空調する空調装置とを備えた車両用暖房装置において、車室内温度を検出する既存の検出部を用いて輻射熱発生部を単独で制御可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、車室内温度を検出する検出部を備え、前記検出部の検出結果に基づいて車室内を空調する空調装置と、輻射熱を発生して車室内を暖房する輻射熱発生部と、前記空調装置を作動させずに前記輻射熱発生部によって輻射熱を発生して暖房する場合に、前記検出部に通電して検出可能状態へ遷移するように制御する遷移制御部と、前記検出部の検出結果に基づいて、前記輻射熱発生部の駆動を制御する制御部と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、空調装置は、車室内温度を検出する検出部を備えており、検出部の検出結果に基づいて車室内が空調される。また、輻射熱発生部では、輻射熱を発生して車室内が暖房される。
また、遷移制御部では、空調装置を作動させずに輻射熱発生部によって輻射熱を発生して暖房する場合に、検出部に通電して検出可能状態へ遷移するように制御される。
そして、制御部では、検出部の検出結果に基づいて、輻射熱発生部の駆動が制御される。
すなわち、空調装置を作動しない場合であっても、検出部が検出可能状態に遷移されるので、輻射熱発生部の制御が可能となる。従って、輻射熱を利用した輻射熱発生部と、車室内を空調する空調装置とを備えた車両用暖房装置において、既存の検出部を用いて輻射熱発生部を単独で制御することが可能となる。
なお、検出部が、請求項2に記載の発明のように、空調するための風を送風する送風部が作動することにより検出可能状態へ遷移する場合には、遷移制御部が、空調装置を作動させずに前記輻射熱発生部によって輻射熱を利用して暖房する場合に、前記送風部が作動するように制御するようにしてもよい。これによって前記検出部を検出可能状態へ遷移させることができる。
この場合、請求項3に記載の発明のように、フロントウインドシールドガラスへ風を吹き出す吹出し口を含む複数の吹出し口の中から送風部から送風する風を吹き出す吹き出し口を切り換える切換部を更に備え、遷移制御部が、送風部から送風する風をフロントウインドシールドガラスへ吹き出すように前記切換を更に制御するようにしてもよい。
なお、本発明は、請求項4に記載の発明のように、コンピュータを、請求項1〜3の何れか1項に記載の遷移制御部及び制御部として機能させるための車両用暖房装置駆動プログラムとしてもよい。
以上説明したように本発明によれば、輻射熱を利用した輻射熱発生部と、車室内を空調する空調装置とを備えた車両用暖房装置において、車室内温度を検出する既存の検出部を用いて輻射熱発生部を単独で制御可能にすることができる、という効果がある。
本発明の実施の形態に係る車両用暖房装置の概略車両搭載位置を示す図である。 (A)は輻射熱発生装置の概略構成を示す斜視図であり、(B)は(A)の点線部分の断面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用暖房装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る車両用暖房装置の輻射熱暖房コントローラで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る車両用暖房装置の概略車両搭載位置を示す図である。
本実施の形態に係る車両用暖房装置10は、図1に示すように、輻射熱暖房コントローラ12、及び輻射熱発生装置14を備えている。
輻射熱発生装置14は、放熱側となる乗員側に防護格子14Bが設けられている。また、輻射熱発生装置14は、輻射熱暖房コントローラ12によって輻射熱発生部14Aが制御される。
本実施の形態では、輻射熱暖房コントローラ12には、輻射熱発生部14Aが接続されていると共に、車室内を空調する空調装置20が接続されており、輻射熱暖房コントローラ12が、空調装置20から輻射熱発生部14Aの駆動を制御するために車室内温度の検出結果を取得して、輻射熱発生部14Aを制御するようになっている。
輻射熱発生部14Aは、例えば、図1に示すように、インストルメントパネルの下方の乗員の足下付近に設けられ、乗員の足下を輻射熱により暖房する。輻射熱発生部14Aは、例えば、電気ヒータ線やPTC特性のある抵抗等の各種発熱体を適用することができる。
図2(A)は、輻射熱発生装置14の概略構成を示す斜視図であり、図2(B)は、図2(A)の点線部分の断面図である。
輻射熱発生装置14は、輻射熱発生部14Aの放熱側となる前面側(乗員側)に防護格子14Bが設けられており、輻射熱発生部14Aに乗員が直接触れることができないように構成されている。
また、防護格子14Bの輻射熱発生部14A側には、図2(B)に示すように、反射層14Cが設けられており、輻射熱の伝熱が該反射層14Cによって抑制される。すなわち、輻射熱発生部14Aから防護格子14Bへの輻射伝熱や、周辺の対流による対流伝熱、が熱伝導によって防護格子14Bへ伝導されるが、反射層14Cによって一部が反射されることにより、防護格子14Bの発熱が抑制される。これにより、輻射熱発生装置14の周辺への熱害が抑制される。
図3は、本発明の実施の形態に係る車両用暖房装置10の概略構成を示すブロック図である。
車両用暖房装置10は、上述のように、輻射熱暖房コントローラ12及び輻射熱発生部14Aを備えている。また、車両用暖房装置10には、輻射熱発生部14Aによる輻射熱の発生をオンオフするための輻射熱暖房スイッチ16が設けられており、輻射熱暖房コントローラ12に接続されている。
一方、輻射熱暖房コントローラ12に接続された空調装置20は、一般的な冷媒サイクルを備えている。図3では、一般的な冷媒サイクルを備えた空調装置20の一例を示す
すなわち、空調装置20は、コンプレッサ21、コンデンサ23、エキスパンションバルブ18、及びエバポレータ27を含む冷媒の循環路によって冷凍サイクルが構成されている。
コンプレッサ21は、冷媒を圧縮して循環路を循環させる。なお、コンプレッサ21は、車両の動力を利用して機械的に駆動するようにしてもよいし、電動コンプレッサを適用して車両の動力なしで駆動可能なようにしてもよい。機械的に駆動する場合には動力の伝達有無を行う電磁クラッチによってコンプレッサ21のオンオフを制御することができる。また、機械的に駆動するコンプレッサを適用する場合には、エンジン等の内燃機関の動力で走行する車両や、エンジンとモータを備えたハイブリッド車両等に空調装置20を搭載することができ、電動コンプレッサを適用する場合には、上記に加えて電気自動車等に空調装置20を搭載することが可能となる。
エバポレータ27は、圧縮されて液化している冷媒を気化することにより、このエバポレータ27を通過する空気(以下、エバポレータ後の空気という)を冷却する。この時、エバポレータ27では、通過する空気を冷却することにより、空気中の水分を結露させるようになっており、これにより、エバポレータ27後の空気が除湿される。
エバポレータ27の上流側に設けられているエキスパンションバルブ18は、液化している冷媒を急激に減圧することにより、冷媒を霧状にしてエバポレータへ供給するようになっており、これによってエバポレータ27での冷媒の気化効率を向上させている。
空調装置20のエバポレータ27は、空調ダクト38の内部に設けられている。この空調ダクト38は、両端が開口しており、一方の開口端には、空気取入口40、42が形成されている。また他方の開口端には、車室内へ向けて開口された複数の空気吹出口44(本実施の形態では一例として44A、44B、44Cを図示)が形成されている。なお、空気吹き出し口44としては、例えば、ガラスへ向けて吹き出す吹出し口(DEF)、乗員へ向けて吹き出す吹出し口(FACE)、足下へ向けて吹き出す吹出し口(FOOT)等がある。
空気取入口42は、車両外部と連通し、空調ダクト38内に外気を導入可能となっている。また、空気取入口40は、車室内と連通しており車室内の空気(内気)を空調ダクト38内に導入可能となっている。なお、空気吹出し口44は、一例としてウインドシールドガラスへ向けて空気を吹き出すデフロスタ吹出し口44A、サイド及びセンタレジスタ吹出し口44B、足下吹出し口44Cとなっている。
空調ダクト38内には、エバポレータ27と空気取入口40、42との間に、空調するための風を送風するためのブロワファン46が設けられている。また、空気取入口40、42の近傍には、モード切換ダンパ48が設けられている。モード切換ダンパ48は、モード切換ダンパ用モータ24等のアクチュエータの作動によって、空気取入口40、42の開閉を行う。
ブロワファン46は、ブロワモータ22の駆動によって回転して、空気取入口40乃至空気取入口42から空調ダクト38内に吸引し、さらにこの空気をエバポレータ27へ向けて送出する。この時、モード切換ダンパ48による空気取入口40、42の開閉状態に応じて、空調ダクト38内に外気又は内気が導入されるようになっている。すなわち、モード切換ダンパ48によって内気循環モードと外気導入モードが切換えられる。
エバポレータ27の下流には、エアミックスダンパ50及びヒータコア52が設けられている。エアミックスダンパ50は、エアミックスダンパ用モータ36の駆動によって回動してエバポレータ27後の空気の、ヒータコア52を通過する量とヒータコア52をバイパスする量を調整する。ヒータコア52は、エンジン冷却水が循環し、該エンジン冷却水によってエアミックスダンパ50によって案内された空気を加熱する。
エバポレータ27後の空気は、エアミックスダンパ50の開度に応じてヒータコア52へ案内されて加熱され、さらに、ヒータコア52によって加熱されていない空気と混合された後に、空気吹出し口44へ向けて送出される。空調装置20では、エアミックスダンパ50をコントロールしてヒータコア52により加熱される空気の量を調節することで、空気吹出し口44から車室内へ向けて吹き出す空気の温度調整を行う。
各空気吹出し口44の近傍には、それぞれに対応して吹出し口切換ダンパ54が設けられている。空調装置20では、これらの吹出し口切換ダンパ54によって空気吹出し口44A、44B、44Cを開閉することにより、温度調整した空気を所望の位置から車室内へ吹き出すことができる。
また、空調装置20は、空調装置20の各種制御を行うためのエアコンECU(Electronic Control Unit)11を備えている。エアコンECU11には、上述のブロワモータ22、モード切換ダンパ用モータ24、エアミックスダンパ用モータ36、吹出し口切換ダンパ用モータ34、コンプレッサ21、外気温センサ32、内気温センサ30、日射センサ28、ガラス湿度センサ13、及びガラス温度センサ15が接続されていると共に、空調装置20の温度設定や吹出し口の選択等の空調装置20の各種操作を行うための操作部19が接続されており、外気温センサ32、内気温センサ30、日射センサ28、ガラス湿度センサ13、及びガラス温度センサ15の検出値がエアコンECU11に入力され、各センサの検出結果に基づいて操作部19の設定等に応じて車室内の空調制御を行うようになっている。なお、ガラス湿度センサ13及びガラス温度センサ15は、それぞれガラスに設けられており、ガラス湿度センサ13は車室内(特にガラス付近)の湿度を検出し、ガラス温度センサ15は、ガラス雰囲気温度を検出する。また、ガラス湿度センサ13及びガラス温度センサ15は別々に示すが一体構成としてもよい。また、ガラス湿度センサ13及びガラス温度センサ15は省略した構成としてもよい。
さらに、エアコンECU11には、エンジンの動作を制御するエンジンECU25が接続されている。本実施の形態では、エンジンECU25に入力されるエンジン冷却水の水温を検出する水温センサ17の検出値がエアコンECU11に入力されるようになっている。なお、本実施の形態では、エンジンECU25を介して水温センサ17の検出値がエアコンECU11に入力される例を示すが、エアコンECU11に水温センサ17を直接接続するようにしてもよい。
エアコンECU11は、各センサの検出値に基づいて、ブロワモータ22、コンプレッサ21、モード切換ダンパ用モータ24、エアミックスダンパ用モータ36、及び吹き出し口切換ダンパ用モータ34等を制御することにより、車室内の空調を行うようになっている。
エアコンECU11が行う各種制御の一例としては、例えば、イグニッションスイッチがオンの際に、各センサの検出結果及び操作部19の設定内容等に基づいて目標吹出し温度を以下の(1)によって求めて、目標吹出し温度になるように空調制御を行う。
Tao=k1・Tset−k2・Ta−k3・Tr−k4・ST+C・・・(1)
ここで、k1、k2、k3、k4、Cはそれぞれ定数を表し、Tsetは設定温度、Trは車室内温度、Taは外気温、STは日射量を表す。
また、エアコンECU11は空調制御を行う際には、目標吹出し温度等に応じて、コンプレッサ21のオンオフ制御や、エアミックスダンパ用モータ36の駆動制御、空気吹出し口44の切換制御、空気取入口40、42の切換制御(内気循環モードや外気導入モードのモード切換制御)等の制御(所謂オートエアコン制御)を行う。なお、空気取入口40、42の切換制御は、乗員が操作部19を操作して手動で行うようにしてもよい。
また、エアコンECU11は、ガラス湿度センサ13によって検出された湿度が予め定めた閾値湿度以上になった場合に、コンプレッサ21をオンするように制御して除湿することにより、防曇制御も行うようになっている。
また、エアコンECU11は水温センサ17によって検出された水温が予め定めた閾値水温以下の場合にブロワモータ22の作動を禁止して、冬場の冷風感を防止する制御を行うようになっている。
なお、本実施の形態では、輻射熱暖房コントローラ12は、空調装置20のエアコンECU11から内気温センサ30の検出結果を取得して、検出結果に基づいて、輻射熱発生部14Aの駆動を制御する。例えば、空調装置20の目標吹き出し温度TAOに対する快適性で決まる輻射熱発生部14Aの目標温度をマップ化して、目標吹き出し温度から快適性で決まる輻射熱発生部14Aの目標温度を求めて、輻射熱発生部14Aを制御する。輻射熱発生部14Aの制御は、例えば、輻射熱発生部14Aを駆動するパルス電圧のデューティ比と輻射熱発生部14Aの目標温度との対応関係を予め定めておくことにより、輻射熱発生部14Aの目標温度に対応するデューティ比のパルス電圧を輻射熱発生部14Aへ印加することにより行われる。
ところで、上述のように構成された車両用暖房装置10では、空調装置20と、輻射熱発生装置14とを備えており、車室内温度を検出するための内気温センサが空調装置20のエアコンECU11に接続されているが、車室内温度は、輻射熱発生装置14の輻射熱発生部14Aを制御するためにも必要であるため、輻射熱暖房コントローラ12が空調装置20のエアコンECU11から内気温センサ30の検出結果を取得する。
しかしながら、内気温センサ30は、空調装置20が作動(本実施の形態では、ブロワモータ22が作動)していないと検出可能状態にならないため車室内温度を検出できず、このままの構成では、輻射熱発生装置14を単独で作動して制御することができない。
そこで、本実施の形態では、輻射熱発生装置14を単独で作動させる場合には、ブロワモータ22を作動させることにより、内気温センサ30を検出可能状態へ遷移させるようになっている。これにより、既存の内気温センサ30を用いて輻射熱発生装置14を単独で作動させることができる。なお、本実施の形態では、ブロワモータ22が作動することにより、防曇制御を行うためにガラス湿度センサ13等の他のセンサもオンされる。
また、輻射熱発生装置14を単独で作動させると、フロントウインドシールドガラス等のガラスが曇り易くなるので、ガラスへ向けて吹き出すデフロスタ吹出し口(DEF)44から吹き出すと共に、防曇制御を行うようになっている。これにより、ガラスの曇りも抑制することが可能となる。
なお、輻射熱発生部14Aを制御するための車室内温度は、本実施の形態では、空調装置20のエアコンECU11を介して内気温センサ30の検出結果を輻射熱暖房コントローラ12が取得するが、内気温センサ30の検出結果を輻射熱暖房コントローラ12が直接取得するようにしてもよい。この場合には、輻射熱発生装置14を単独で作動させる際には、ブロワモータ22はオフのまま、内気温センサ30のみを検出可能状態へ遷移させるようにしても、輻射熱発生装置14を単独で作動させることが可能となる。
続いて、上述のように構成された車両用暖房装置10の輻射熱暖房コントローラ12で行われる具体的な処理について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る車両用暖房装置10の輻射熱暖房コントローラ12で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図4の処理は、本実施の形態では、輻射熱暖房スイッチ16がオンされた場合に開始するものとして説明する。
輻射熱暖房スイッチ16がオンされるとステップ100では、空調装置20がオンされているか否か輻射熱暖房コントローラ12によって判定される。該判定は、操作部19によってブロワファン46の作動が指示されているか否かをエアコンECU11を介して確認することによって行われ、該判定が肯定された場合にはステップ102へ移行し、否定された場合にはステップ104へ移行する。
ステップ102では、 目標吹き出し温度TAOに基づいて空調装置20の作動を考慮して輻射熱発生部14Aが制御され、当該処理がリターンされる。例えば、空調装置20については、エアコンECU11によって目標吹き出し温度TAOに基づいてコンプレッサ21の動作や、風量、エアミックスダンパ50等の制御を行い、輻射熱発生装置14については、空調装置20が作動している場合の目標吹き出し温度TAOに対する快適性で決まる輻射熱発生部14Aの温度を予め定めておき、目標吹き出し温度に対応する輻射熱発生部14Aの温度を求めて、求めた温度になるように輻射熱発生部14Aへ印加する電圧のデューティ比等を制御する。なお、処理がリターンされた場合に、割込処理がある場合には他の処理を行い、割込処理がない場合にはステップ100に戻って上述の処理が繰り返される。
一方、ステップ104では、吹き出し口がDEFに切り換えられてステップ106へ移行する。本実施の形態では、輻射熱暖房コントローラ12がエアコンECU11へ吹き出し口をDEFに切り換える指示を行うことにより、エアコンECU11が吹出し口切換ダンパ用モータ34を駆動することにより、デフロスタ吹出し口(DEF)44から送風するに切り換える。
ステップ106では、ブロワモータ22がオンされてステップ108へ移行する。すなわち、輻射熱暖房コントローラ12がエアコンECU11に対してブロワモータ22をオンする指示を行うことにより、ブロワモータ22を作動させる。これにより、本実施の形態では、内気温センサ30が検出可能状態に遷移し、空調装置20の作動指示がされない場合でも輻射熱発生部14Aの制御が可能となる。
ステップ108では、窓曇り環境により防曇制御が行われてステップ110へ移行する。防曇制御としては、例えば、ガラス湿度センサ13によって検出された湿度が予め定めた閾値湿度以上になった場合に、コンプレッサ14をオンするように制御して除湿することにより、防曇制御を行う。なお、防曇制御は、ガラス湿度センサ13の検出結果だけではなく、ガラス温度センサ15や水温センサ17の検出結果も用いて、コンプレッサ14のオンオフを制御するようにしてもよい。また、防曇制御は、各種センサの検出結果に基づいてブロワモータ22を制御して、単に風量のみを制御するようにしてもよいし、コンプレッサ14の作動と風量制御とを行うようにしてもよい。
ステップ110では、目標吹き出し温度TAOに基づいて輻射熱発生部14Aが制御されて、当該処理がリターンされる。例えば、目標吹き出し温度TAOに対する快適性で決まる輻射熱発生部14Aの温度を予め定めておき、目標吹き出し温度に対応する輻射熱発生部14Aの温度を求めて、求めた温度になるように輻射熱発生部14Aへ印加する電圧のデューティ比等を制御する。なお、処理がリターンされた場合に、割込処理がある場合には他の処理を行い、割込処理がない場合にはステップ100に戻って上述の処理が繰り返される。
すなわち、本実施の形態に係る車両用暖房装置10では、空調装置20の作動が指示されていない場合でも、ブロワモータ22を作動することにより、内気温センサ30を検出可能状態へ遷移させるので、輻射熱を利用した輻射熱発生部と、空調装置とを備えた車両用暖房装置において、既存の内気温センサ30を用いて輻射熱発生部を単独で制御可能にすることが可能となる。
また、輻射熱発生部14Aを単独で使用する場合には、デフロスタ吹出し口(DEF)44から送風するように切り換えられてブロワモータ22がオンされるので、フロントウインドシールドガラスの曇りを抑制することが
さらには、輻射熱発生部14Aを制御させるために、専用の内気温センサを設けることなく、既存の内気温センサ30を用いて上記制御を行うので、安価な構成とすることができる。
なお、上記実施の形態では、空調装置20として上述のオートエアコン制御や防曇制御等の機能を有するものを一例として説明したが、オートエアコン制御や防曇制御等の機能を備えない場合には、上述のステップ106のブロワモータ22をオンする際に最小の風量で作動するようにブロワモータ22を制御してステップ108を省略するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態における輻射熱暖房コントローラ12で行われる処理は、プログラムとして記憶媒体等に記憶して流通するようにしてもよい。
10 車両用暖房装置
12 輻射熱暖房コントローラ(遷移制御部及び制御部)
14 輻射熱発生装置
14A 輻射熱発生部
30 内気温センサ

Claims (4)

  1. 車室内温度を検出する検出部を備え、前記検出部の検出結果に基づいて車室内を空調する空調装置と、
    輻射熱を発生して車室内を暖房する輻射熱発生部と、
    前記空調装置を作動させずに前記輻射熱発生部によって輻射熱を発生して暖房する場合に、前記検出部に通電して検出可能状態へ遷移するように制御する遷移制御部と、
    前記検出部の検出結果に基づいて、前記輻射熱発生部の駆動を制御する制御部と、
    を備えた車両用暖房装置。
  2. 前記検出部は、空調するための風を送風する送風部が作動することにより検出可能状態に遷移し、
    前記遷移制御部が、前記空調装置を作動させずに前記輻射熱発生部によって輻射熱を発生して暖房する場合に、前記送風部が作動するように制御する請求項1に記載の車両用暖房装置。
  3. フロントウインドシールドガラスへ風を吹き出す吹出し口を含む複数の吹出し口の中から前記送風部から送風する風を吹き出す吹き出し口を切り換える切換部を更に備え、
    前記遷移制御部が、前記送風部から送風する風をフロントウインドシールドガラスへ吹き出すように前記切換を更に制御する請求項2に記載の車両用暖房装置。
  4. コンピュータを、請求項1〜3の何れか1項に記載の前記遷移制御部及び前記制御部として機能させるための車両用暖房装置駆動プログラム。
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