JP6546038B2 - 電子時計および電子時計の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子時計および電子時計の制御方法に関する。
指針を用いて文字板上に時刻を表示するアナログ電子時計がある。アナログ電子時計では、タイマー機能やストップウォッチ機能を有しているものもある。このようなアナログ電子時計では、時刻の修正、タイマー機能やストップウォッチ機能において指針を初期位置に戻す場合に、指針の早送り動作が行われる。また、アナログ電子時計では、指針が正転方向とそれに対する逆転方向とにステッピングモータによって駆動される。なお、正転方向とは、時計回りの回転方向である。また、指針には、12時間で1回転する時針、60分間で1回転する分針、1分間で1回転する秒針、タイマー機能やストップウォッチ機能で用いられる機能針が含まれる。そして、ステッピングモータは、所定の駆動電圧及び所定の駆動周波数に応じたパルス幅の駆動パルスによって回転動作を行い、輪列機構を介して、各指針を駆動している。
例えば、特許文献1に記載のアナログ電子時計において、定電圧回路によって、電池電圧(約1.58[V])から約1.2[V]の低定電圧を生成する。そして、特許文献1に記載のアナログ電子時計では、生成された低定電圧を用いて、時刻表において指針を通常の速さで送る駆動と、ストップウォッチ機能において機能針の位置を早送りする駆動とを行う。なお、時刻表示において、時針と分針と秒針とを通常の速さで駆動することを、通常運針といい、指針を早送りの速さで駆動することを、早送り運針という。
また、近年、光エネルギーを太陽電池によって電気エネルギーに変換して、変換された電気エネルギーを二次電池に蓄えて、指針の駆動電力に用いるアナログ電子時計がある。この二次電池の電圧値は、例えば2.0〜2.6[V]である。このため、このようなアナログ電子時計では、レギュレータによって、二次電池の電圧を、例えば2.2Vの定電圧に変換して用いている。
例えば、特許文献2に記載のアナログ電子時計では、発電装置によって発電された電気エネルギーを蓄える二次電池の電圧値を検出する。そして、制御ロジック回路は、検出した電圧値が所定の値以上である場合、駆動回路に放電電流を流す制御を行うことで、放電制御を行う。これにより、特許文献2に記載のアナログ電子時計では、モータに供給される電圧を迅速に定電圧に低下させて利用する。このように、放電する理由は、脱調現象を防ぐためである。なお、脱調現象とは、入力されるパルスのエネルギーが目標から外れてしまうことでステッピングモータが所定の位置で静止できなくなる現象である。
特開平2−138895号公報 特開2012−145594号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載の技術では、通常運針と早送り運針とに用いる駆動電圧が、定電圧であるため、アナログ電子時計の消費電流を、この定電圧に基づいた値までしか削減することができなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、通常運針と早送り運針とによって計時するアナログ電子時計において、消費電流を低減することができる電子時計および電子時計の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る電子時計は、ソーラー電源と、前記ソーラー電源から供給された電力を用いて、定電圧を生成する定電圧回路と、第1の運針速度と、前記第1の運針速度より速い第2の運針速度とによって回転体を駆動して計時する制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記第1の運針速度の場合に、前記ソーラー電源の電圧で前記回転体を駆動し、前記第2の運針速度の場合に、前記定電圧および前記ソーラー電源の電圧のうち一方の電圧で前記回転体を駆動するように選択する。
また、本発明の一態様に係る電子時計において、前記回転体は、時針、分針、および秒針を備え、前記時針、前記分針、前記秒針それぞれを駆動する複数のモータ、を備え、前記制御回路は、前記第1の運針速度の場合に、前記時針、前記分針、および前記秒針を前記ソーラー電源の電圧で駆動するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る電子時計において、前記制御回路は、前記ソーラー電源の電圧値を判別するための第1閾値と前記第1閾値より小さい第2閾値との2つの閾値を有し、前記ソーラー電源の電圧値と前記2つの閾値とを比較し、比較した結果に応じて前記第2の運針速度の場合に用いる電圧を切り替えるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る電子時計は、前記ソーラー電源の電圧値を検出する検出部、を備え、前記制御回路は、検出された前記ソーラー電源の電圧値が前記第1閾値より大きい場合に、前記第1の運針速度による駆動を前記ソーラー電源の電圧で駆動し、前記第2の運針速度による駆動を前記定電圧で行い、検出された前記ソーラー電源の電圧値が前記第1閾値以下かつ前記第2閾値以上の場合に、前記第1の運針速度による駆動および前記第2の運針速度による駆動を前記ソーラー電源の電圧で行い、検出された前記ソーラー電源の電圧値が前記第2閾値未満の場合に、前記第1の運針速度による駆動を前記ソーラー電源の電圧値より小さい電圧で行い、前記第2の運針速度による駆動を停止させるように切り換えるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る電子時計は、指示を受け付ける入力部、を備え、前記検出部は、前記入力部が受け付けた指示が前記第2の運針速度による駆動を行う指示である場合、前記ソーラー電源の電圧値を検出するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る電子時計において、前記第2の運針速度による駆動は、駆動パルス幅が前記第2の運針速度の進行に伴って長くなるようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る電子時計において、前記第2の運針速度で駆動させる前記回転体は、正転および逆転動作を含み、前記制御回路は、前記第1閾値および前記第2閾値それぞれの値を、正転または逆転動作に応じて選択および変更のうち少なくとも1つを行うようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る電子時計の制御方法は、ソーラー電源の電圧値を判別するための第1閾値と前記第1閾値より小さい第2閾値との2つの閾値を有し、第1の運針速度と、前記第1の運針速度より速い第2の運針速度とによって回転体を駆動して計時する電子時計の制御方法であって、定電圧回路が、前記ソーラー電源から供給された電力を用いて、定電圧を生成する定電圧手順と、制御回路が、前記第1の運針速度の場合に、前記ソーラー電源の電圧で前記回転体を駆動する手順と、前記制御回路が、前記ソーラー電源の電圧値が前記第1閾値より大きい場合に、前記第1の運針速度による駆動を前記ソーラー電源の電圧で駆動し、前記第2の運針速度による駆動を前記定電圧で行う手順と、前記制御回路が、前記ソーラー電源の電圧値が前記第1閾値以下かつ第2閾値以上場合に、前記第1の運針速度による駆動および前記第2の運針速度による駆動を前記ソーラー電源の電圧で行う手順と、前記制御回路が、前記ソーラー電源の電圧値が前記第2閾値未満の場合に、前記第1の運針速度による駆動を前記ソーラー電源の電圧値より小さい電圧で行い、前記第2の運針速度による駆動を停止させるように切り換える手順と、を含む。
本発明によれば、通常運針と早送り運針とによって計時するアナログ電子時計において、消費電流を低減することができる。
第1実施形態に係る電子時計の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る電子時計の概略断面図である。 第1実施形態に係るモータの構成図である。 第1実施形態に係る二次電池における電圧値の変化の一例を説明する図である。 第1実施形態に係る通常送りと早送りについて説明する図である。 第1実施形態に係る電子時計の通常送りと早送りにおける処理の手順のフローチャートである。 従来技術に係る電子時計の通常送りと早送りにおける処理の手順のフローチャートである。 第2施形態に係る電子時計の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る記憶部に記憶されている第1閾値と第2閾値の例を示す図である。 第2実施形態に係る記憶部に記憶されている電池電圧と閾値と、通常送りに使用される電圧と、早送りに使用される電圧との関係を示す図である。 第2実施形態に係る記憶部に記憶されている正転時と逆転時との定電圧の電圧値、第1閾値、第2閾値の一例を示す図である。 第2実施形態に係る電池電圧値と通常送りとの関係、電池電圧値と早送りとの関係を説明する図である。 第2実施形態に係る電子時計の通常送りと早送りにおける処理の手順のフローチャートである。 第2実施形態の変形例における早送り駆動中の二次電池の電圧降下の例と、早送りパルスの例を示す図である。 第2実施形態の変形例における記憶部に記憶されている情報の一例を示す図である。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係る電子時計1の構成を示すブロック図である。また、図2は、本実施形態に係る電子時計1の概略断面図である。
なお、本実施形態の電子時計1は、指針で時刻をアナログ表示するアナログ電子時計である。
図1に示すように、電子時計1は、発振回路101、分周回路102、制御回路103、ソーラーパネル104、二次電池105、電源電圧検出回路106、定電圧回路107、早送りパルス生成部108、通常送りパルス生成部109、補助駆動パルス生成部110、モータ111、回転検出判定回路112、入力部113、文字板121、時針122、分針123、および秒針124を含んで構成されている。以下、時針122、分針123、および秒針124のいずれか1つを特定しない場合は、指針125をいう。
まず、図2を用いて、電子時計1内の各部品の配置等について説明する。
図2に示すように、電子時計1は、ソーラーパネル104、文字板121、時針122、分針123、秒針124、指針軸126、基板131、風防141、裏蓋142、ベゼル143、ケース144、およびベルト145を含んで構成される。図2において、電子時計1のベルト145の縁と平行な方向をx軸方向、x軸と垂直な方向をy軸方向、電子時計1の厚み方向をz軸方向とする。
ケース144の内部には、z軸方向に下方向から順番に、基板131、ソーラーパネル104、文字板121、指針軸126、時針122、分針123、および秒針124が組み込まれている。ケース144は、例えば略円筒状に形成され、表面側の開口にはベゼル143を介して風防141が取り付けられている。さらに、ケース144には、ベルト145が取り付けられている。ケース144の材質は、例えば樹脂、ゴム、金属(チタン等)、セラミック等である。
風防141は、文字板121や電子時計1の内部の部品を保護するために、ベゼル143によってケースに取り付けられている。風防141は、充電に必要な太陽光や照明の光を透過する材質で形成されている。風防141の材質は、例えば、無機ガラスやサファイヤガラスやプラスチックなどである。
文字板121は、ソーラーパネル104が充電に必要な太陽光や照明の光を透過する材質で形成されている。なお、文字板121は、充電に必要な太陽光や照明の光を透過するように、例えば微小な穴が複数形成されていてもよい。
ソーラーパネル104は、文字板121と基板131との間に配置されている。なお、ソーラーパネル104が半透明の透過型の場合、ソーラーパネル104は、文字板121と風防141との間に配置されていてもよい。
指針軸126は、時針122、分針123、および秒針124それぞれの軸を有している。指針軸126のそれぞれの軸には、時針122、分針123、および秒針124が、はめ込まれている。
なお、図1および図2に示した例では、モータ111によって駆動される回転体として、時針122、分針123、および秒針124を示したが、回転体は、数字や曜日等の文字が印字された円盤であってもよい。
基板131には、図1に示した発振回路101、分周回路102、制御回路103、電源電圧検出回路106、定電圧回路107、早送りパルス生成部108、通常送りパルス生成部109、補助駆動パルス生成部110、モータ111、および回転検出判定回路112が取り付けられている。また、基板131には、ソーラーパネル104、二次電池105(図1)、及び入力部113(図1)が接続されている。
裏蓋142は、電子時計1の裏面を保護する蓋である。裏蓋142の材質は、一例として樹脂、金属である。
ベゼル143は、風防141の周りに取り付けられた部品である。ベゼル143は、風防141の保護、防水性の確保する機能、または電子時計1の表示機能を補う印字等を有している。
ベルト145は、利用者の手首(腕)に装着されるために使用される。
図1に戻って、電子時計1の各機能部の説明をする。
入力部113は、ユーザによる操作の入力を受け付け、受け付けた操作内容を示す情報を制御回路103に出力する。入力部113は、竜頭(りゅうず)、ボタンである。また、入力部113は、不図示の携帯端末から情報を受信する通信装置を有していてもよい。
発振回路101は、水晶振動子を備え、水晶振動子の振動に基づいた所定周波数(例えば32[kHz])の発振クロック信号を発生させる。発振回路101は、発生させた発振信号を分周回路102に出力する。
分周回路102は、発振回路101から入力された発振信号を分周して通常運針時に用いられる通常信号と、早送り運針時に用いられる早送り信号とを生成する。通常運針時に用いられる通常信号の駆動周波数は、例えば1[Hz]である。ここで、時刻表示において、時針と分針と秒針とを駆動することを、通常運針(第1の運針速度による駆動)といい、指針を早送りして駆動することを、早送り運針(第2の運針速度による駆動)という。早送り信号の限界駆動周波数は、例えば256[Hz]である。なお、限界駆動周波数
とは、モータ111が脱調現象を生じない最大の駆動周波数である。また、駆動周波数とは、モータ111を駆動するパルス信号の周波数である。分周回路102は、生成した通常信号と早送り信号とを制御回路103に出力する。
制御回路103には、二次電池105から電池電圧が供給される。また、制御回路103には、入力部113から、操作内容を示す情報が入力される。制御回路103は、入力された操作内容を示す情報が、早送り指示を示す情報の場合、二次電池105の電圧値を検出する指示を電源電圧検出回路106に出力する。制御回路103には、電圧値を検出する指示に応じて、電源電圧検出回路106から、電圧値を示す情報が入力される。制御回路103は、供給された電池電圧を定電圧回路107、通常送りパルス生成部109、および補助駆動パルス生成部110に供給する。また、制御回路103は、電圧値を示す情報が所定の電圧値以下の場合、供給された電池電圧を定電圧回路107への供給から、早送りパルス生成部108への供給に切り換える。なお、所定の電圧値は、例えば2.3[V]である。
制御回路103は、入力部113から早送りを示す情報が入力された場合、早送りパルスを生成する指示(以下、早送り指示という)を、早送りパルス生成部108に出力する。また、制御回路103は、入力部113から早送りを示す情報が入力されていない場合、通常送りパルスを生成する指示(以下、通常送り指示という)を、通常送りパルス生成部109に出力する。また、制御回路103は、回転検出判定回路112から入力された情報に基づいて、通常送りパルス信号を補正する必要があると判定した場合、パルス信号を補正するようにパルス幅を調整し、またはパルス信号の数を調整する補助駆動パルス信号の生成指示を、補助駆動パルス生成部110に出力する。
また、制御回路103は、ソーラーパネル104が発電した電気エネルギーの二次電池105への充電制御を行う。また、制御回路103は、二次電池105の過充電防止制御を行う。
さらに、制御回路103は、回転検出判定回路112から入力された誘起信号のパターンに基づいて、モータ111の回転状況を判定する。制御回路103は、判定した結果に基づいて、補正駆動を行う必要がある場合、補助駆動パルス生成部110に補正指示(以下、補助駆動指示という)を示す情報を出力する。
ソーラーパネル104は、光(太陽、照明など)を受光して電気エネルギーに変換する発電部として動作する。ソーラーパネル104は、変換した電気エネルギーを二次電池105に供給する。
二次電池105は、ソーラーパネル104から供給された電気エネルギーが、制御回路103の制御によって充電される電池である。二次電池105は、制御回路103に電力を供給する。
電源電圧検出回路106は、制御回路103から入力された電圧値を検出する指示に応じて、二次電池105の電圧値を検出し、検出した電圧値を示す情報を制御回路103に出力する。
定電圧回路107は、制御回路103から供給された電圧を、電源電圧の変動に依存しない所定の定電圧に変換し、変換した定電圧を早送りパルス生成部108に供給する。所定の定電圧とは、例えば2.3[V]である。
早送りパルス生成部108は、制御回路103から早送り指示が入力されたとき、制御回路103から供給された電池電圧、または定電圧回路107から供給された定電圧を用いて、制御回路103から入力された早送り指示に応じて、早送りパルス信号を生成する。ここで、早送りパルス信号は、二次電池105の電圧値が2.3[V]より高い場合、駆動電圧値が定電圧の2.3[V]であり、駆動周波数が例えば128[Hz]である。また、早送りパルス信号は、二次電池105の電圧値が2.3[V]以下の場合、駆動電圧値が二次電池105の電圧値(ただし2.3[V]以下)であり、駆動周波数が例えば128[Hz]である。早送りパルス生成部108は、生成した早送りパルス信号をモータ111に出力する。
なお、二次電池105の電圧をそのまま早送り動作に用いない理由は、駆動電圧を2.8[V]、駆動周波数を128[Hz]で指針125を駆動すると、モータ111に供給されるエネルギーが大きすぎるためモータ111に脱調現象が生じる場合があるからである。
通常送りパルス生成部109は、制御回路103から通常送り指示が入力されたとき、制御回路103から供給された電池電圧を用いて、制御回路103から入力された通常送り指示に応じて、通常送りパルス信号を生成する。ここで、通常送りパルス信号は、二次電池105の電圧値が2.3[V]より高い場合、駆動電圧値が二次電池105の電圧値(例えば2.6[V]〜2.3[V])であり、駆動周波数が1[Hz]である。通常送りパルス生成部109は、生成した通常送りパルス信号をモータ111に出力する。
なお、通常送りの動作を定電圧の2.3[V]より高い電圧値の二次電池105の電圧で駆動した場合、駆動周波数が1[Hz]であるため、十分なロータ202(図3参照)の静止時間が得られることで、モータ111に脱調現象は、ほぼ生じない。このため、電子時計1は、二次電池105の電圧で通常送り動作を行っても、指針を安定して動作させることができる。
補助駆動パルス生成部110は、制御回路103から補助駆動指示が入力されたとき、制御回路103から供給された電池電圧を用いて、制御回路103から入力された補助駆動指示に応じて、補助駆動パルス信号を生成する。補助駆動パルス生成部110は、生成した補助駆動パルス信号をモータ111に出力する。
モータ111は、ステッピングモータである。モータ111は、早送りパルス生成部108から早送りパルス信号が入力された場合、入力された早送りパルス信号に応じて、指針125を駆動する。または、モータ111は、通常送りパルス生成部109から通常送りパルス信号が入力された場合、入力された通常送りパルス信号に応じて、指針125を駆動する。または、モータ111は、補助駆動パルス生成部110から補助駆動パルス信号が入力された場合、入力された補助駆動パルス信号に応じて、指針125を駆動する。
回転検出判定回路112は、モータ111の回転駆動時の自由振動によって発生する誘起信号を検出し、モータ111の回転状況(モータ111が回転したか否か等の駆動状態)を表す誘起信号のパターンを制御回路103に出力する。なお、回転検出判定回路112は、例えば、特開2008−154336号公報に記載の手法を用いて、モータ111の回転状況を検出する。
時針122は、12時間で1回転し、分針123は、60分間で1回転し、秒針124は、1分間に1回転する。
なお、本実施形態では、制御回路103に二次電池105から電力が供給される例を説明したが、これに限られない。二次電池105の電力を定電圧回路107に供給し、定電圧回路107が、定電圧を制御回路103に供給するようにしてもよい。
次に、モータ111の構成と動作について説明する。
図3は、本実施形態に係るモータ111の構成図である。
図3に示すように、モータ111は、ロータ収容用貫通孔203を有するステータ201、ロータ収容用貫通孔203に回転可能に配設されたロータ202、ステータ201と接合された磁心208、磁心208に巻回されたコイル209を備えている。
モータ111では、ステータ201及び磁心208が、ネジ(図示せず)あるいは熱カシメによって地板(図示せず)に固定され、互いに接合される。コイル209は、第1端子OUT1、第2端子OUT2を有している。
ロータ202は、2極(S極及びN極)に着磁されている。磁性材料によって形成されたステータ201の外端部には、ロータ収容用貫通孔203を挟んで対向する位置に複数(図3の例では2個)の切り欠き部(外ノッチ)206、207が設けられている。各外ノッチ206、207とロータ収容用貫通孔203との間には、可飽和部210、211が設けられている。
可飽和部210、211は、ロータ202の磁束によっては磁気飽和せず、コイル209が励磁されたときに磁気飽和して磁気抵抗が大きくなるように構成されている。ロータ収容用貫通孔203は、輪郭が円形の貫通孔の対向部分に複数(図3の例では2つ)の半月状の切り欠き部(内ノッチ)204、205を一体形成した円孔形状に構成されている。
切り欠き部204、205は、ロータ202の停止位置を決めるための位置決め部を構成している。コイル209が励磁されていない状態では、ロータ202は、図3に示すように前記位置決め部に対応する位置に安定して停止している。すなわち、ロータ202の磁極軸Aが、切り欠き部204、205を結ぶ線分と直交する位置(角度θ0位置)に安定して停止している。図3に示す例の角度θ0は、x軸に対して約45度である。ロータ202の回転軸(回転中心)を中心とするXY座標空間を4つの象限(第1象限I〜第4象限IV)に区分している。
例えば、通常送りパルス生成部109から矩形波の通常送りパルス信号をコイル209の端子OUT1とOUT2との間に供給して、図3の矢印方向に電流iを流すと、ステータ201には破線矢印方向に磁束が発生する。ここで、例えば、第1端子OUT1側を正極、第2端子OUT2側を負極とする。
これにより、可飽和部210、211が飽和して磁気抵抗が大きくなり、その後、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は反計回り方向に180度回転し、磁極軸Aが角度θ1位置で安定的に停止する。図3に示す例の角度θ1は、x軸に対して約225度である。
次に、二次電池105における電圧値の変化について説明する。
図4は、本実施形態に係る二次電池105における電圧値の変化の一例を説明する図である。図4において、横軸は二次電池105の容量[mAh]、縦軸は電圧値[V]である。曲線g301は、二次電池105の電圧値対容量の関係を示している。図4に示す例では、ソーラーパネル104に光が照射されて、二次電池105が満(フル)充電された後、再充電が行われていない場合の例である。
図4に示す例では、容量がc1のとき、電圧値が2.6[V]である。容量がc1〜c2の期間、曲線g301に示すように、電圧値は、2.6[V]から2.3[V]に下がり、容量もc1[mAh]からc2[mAh]に下がる。そして、容量がc2〜c3の期間、曲線g301に示すように、電圧値は、ほぼ2.3[V]を維持する。そして、容量がc3以降、曲線g301に示すように、電圧値は、2.3[V]から0[V]に向けて下がっていく。
本実施形態では、容量がc1〜c2の第1の期間、符号g311が示す領域の電気エネルギーを、通常送りパルス信号に用いる。符号g311が示す領域のように、第1の期間制御回路103(図1)から通常送りパルス生成部109に供給される電圧値は、約2.6[V]〜2.3[V]に変化する。
容量がc2〜c3の期間を、第2の期間とすると、第1の期間と第2の期間との比は、約4対6程度である。従来技術では、この第1の期間、二次電池105の電圧を定電圧に変換していたため、符号g311が示す領域の電気エネルギーを有効に利用できていなかった。一方、本実施形態では、この第1の期間の電気エネルギーを、通常送りパルス信号に用いることで、有効利用することができる。
次に、通常送りと早送りについて説明する。
図5は、本実施形態に係る通常送りと早送りについて説明する図である。
図5に示すように、通常送りの場合は、電池電圧でモータ111を駆動し、このため駆動電圧の平均電圧値が2.6[V]である。このとき回転可能なレベルまでパルス幅を短くする駆動制御が取られている場合、指針を駆動するときのモータ111による消費電力が、1[μW]であるなら、駆動電圧の平均電圧値が2.6[V]の場合、消費電流は、約0.38[μA](=1[μW]/2.6[V])である。また、通常送りの場合、駆動周波数は、1[Hz]である。
ここで、仮に通常送りの駆動電圧を2.3Vの定電圧で駆動する場合の消費電力を説明する。この場合、消費電流は、約0.43[μA](=1[μW]/2.3[V])である。
このように、本実施形態では、通常送りを電池電圧で駆動するため、定電圧で駆動する場合と比較して、消費電流を約0.05[μA](=0.43[μA]−0.38[μA])低減することができる。消費電流を低減することで、フル充電された二次電池105により駆動できる時間を長くすることができる。充電中も通常送りによって電流が消費されていたので、通常送りの消費電流を低減することで、二次電池105への充電時間を短縮することができる。一般的に、時計の大きさが小さい女性用の電子時計1では、ソーラーパネル104の大きさが、男性用の電子時計1より小さい。このような場合、通常送りのときの消費電流の低減によって、充電時間の短縮と、二次電池105の電力による使用可能時間が伸びる効果は、利用者にとって非常に大きなメリットとなる。
また、回転可能なレベルまでパルス幅を短くする駆動制御でなく、回転に余裕がある範囲までパルス幅を短くする駆動制御においても同程度の有意差を維持することができる。
早送りの場合は、定電圧でモータ111を駆動し、このため駆動電圧の電圧値が2.3[V]である。指針を駆動するときのモータ111による消費電力は、約1[μW]であるため、消費電流は、約0.43[μA](=1[μW]/2.3[V])である。また、早送りの場合、限界駆動周波数は、256[Hz]である。なお、256[Hz]より高い駆動周波数では、モータ111に脱調現象が生じる場合があるため、本実施形態において256[Hz]が限界駆動周波数である。
なお、本実施形態では、早送りの駆動周波数を16[Hz]以上で使用する。
次に、電子時計1の通常送りと早送りにおける処理の手順を説明する。
図6は、本実施形態に係る電子時計1の通常送りと早送りにおける処理の手順のフローチャートである。
(ステップS1)制御回路103は、入力部113から早送りを示す情報が入力されたか否かを判別する。制御回路103は、早送りを示す情報が入力された場合、早送りを行うと判別(ステップS1;YES)し、ステップS3に進める。また、制御回路103は早送りを示す情報が入力されていない場合、早送りを行わないと判別(ステップS1;NO)し、ステップS2に進める。
(ステップS2)制御回路103は、通常送りを行うため、通常送りパルス生成部109に電池電圧を供給し、通常送り指示を出力する。次に、通常送りパルス生成部109は、供給された電池電圧を用いて、入力された通常送り指示に応じて、通常送りパルス信号を生成する。次に、通常送りパルス生成部109は、生成した通常送りパルス信号をモータ111に出力することで、通常送りの速さで指針125を回転させるように駆動する。制御回路103は、通常送りの速さで指針125を駆動した後、処理をステップS1に戻す。
(ステップS3)制御回路103は、二次電池105の電圧値を検出するため、二次電池105の電圧値を検出する指示を電源電圧検出回路106に出力する。次に、制御回路103は、電源電圧検出回路106から電圧値を示す情報を受け取る。制御回路103は、処理をステップS4進める。
(ステップS4)制御回路103は、二次電池105の電圧値が2.3[V]より高い電圧値であるか否かを判別する。制御回路103は、2.3[V]より高い電圧値であると判別した場合(ステップS4;YES)、ステップS5に進め、2.3[V]以下の電圧値であると判別した場合(ステップS4;NO)、ステップS6に進める。
(ステップS5)制御回路103は、電池電圧を定電圧回路107に供給する。次に、制御回路103は、早送りパルス生成部108に、早送り指示を出力する。次に、定電圧回路107は、入力された電池電圧を定電圧に変換し、変換した定電圧を早送りパルス生成部108に供給する。次に、早送りパルス生成部108は、供給された定電圧を用いて、入力された早送り指示に応じて、早送りパルス信号を生成する。次に、早送りパルス生成部108は、生成した早送りパルス信号をモータ111に出力することで、早送りの速さで指針125を回転させるように駆動する。制御回路103は、早送りの速さで指針125を駆動した後、処理をステップS1に戻す。なお、ステップS5に示した処理の手順は一例であり、処理の順番は異なっていてもよい。
(ステップS6)制御回路103は、電池電圧を早送りパルス生成部108に供給する。次に、制御回路103は、早送りパルス生成部108に、早送り指示を出力する。次に、早送りパルス生成部108は、供給された電池電圧を用いて、入力された早送り指示に応じて、早送りパルス信号を生成する。次に、早送りパルス生成部108は、生成した早送りパルス信号をモータ111に出力することで、早送りの速さで指針125を回転させるように駆動する。制御回路103は、早送りの速さで指針125を駆動した後、処理をステップS1に戻す。なお、ステップS6に示した処理の手順は一例であり、処理の順番は異なっていてもよい。
電子時計1は、上述した通常送りの処理を1秒に一回行い、入力部113から早送りの指示があったときに早送りの処理を行う。
ここで、従来技術を用いた電子時計の動作の一例を説明する。
なお、従来技術に係る電子時計は、ソーラーパネル、二次電池、制御回路、電源電圧検出回路、定電圧回路、早送りパルス生成部、通常送りパルス生成部、補助駆動パルス生成部、モータ、回転検出判定回路、入力部、文字板、および指針を有している。
図1に示した電子時計1との差異は、通常送りで用いられる電圧である。また、電源電圧検出回路は、所定の時間間隔で、二次電池の電圧を計測し、計測した電圧値を示す情報を制御回路に出力しているとする。
図7は、従来技術に係る電子時計の通常送りと早送りにおける処理の手順のフローチャートである。
(ステップS11)制御回路は、電源電圧検出回路から二次電池の電圧値を示す情報を受け取ることで、二次電池の電圧値を検出する。
(ステップS12)制御回路は、二次電池の電圧値が2.3[V]より高い電圧値であるか否かを判別する。制御回路は、2.3[V]より高い電圧値であると判別した場合(ステップS12;YES)、ステップS13に進め、2.3[V]以下の電圧値であると判別した場合(ステップS13;NO)、ステップS14に進める。
(ステップS13)制御回路は、電池電圧を定電圧回路に供給する。次に、制御回路は、入力部から早送り指示が入力された場合、早送りパルス生成部に早送り指示を出力し、入力部から早送り指示が入力されていない場合、通常送りパルス生成部に通常送り指示を出力する。次に、定電圧回路は、入力された電池電圧を定電圧に変換し、変換した定圧を早送りパルス生成部と通常送りパルス生成部とに供給する。次に、早送りパルス生成部は、早送りが入力された場合、供給された定電圧を用いて、入力された早送り指示に応じて、早送りパルス信号を生成する。次に、早送りパルス生成部は、生成した早送りパルス信号をモータに出力することで、指針を早送りで駆動する。または、通常送りパルス生成部は、早送りが入力されていない場合、供給された定電圧を用いて、入力された通常送り指示に応じて、通常送りパルス信号を生成する。次に、通常送りパルス生成部は、生成した通常送りパルス信号をモータに出力することで、指針を通常送りで駆動する。制御回路は、通常送り、または早送り後、処理をステップS11に戻す。
(ステップS14)制御回路は、電池電圧を早送りパルス生成部と通常送りパルス生成部とに供給する。次に、制御回路は、入力部から早送り指示が入力された場合、早送りパルス生成部に早送り指示を出力し、入力部から早送り指示が入力されていない場合、通常送りパルス生成部に通常送り指示を出力する。次に、早送りパルス生成部は、早送りが入力された場合、供給された電池電圧を用いて、入力された早送り指示に応じて、早送りパルス信号を生成する。次に、早送りパルス生成部は、生成した早送りパルス信号をモータに出力することで、指針を早送りで駆動する。または、通常送りパルス生成部は、早送りが入力されていない場合、供給された電池電圧を用いて、入力された通常送り指示に応じて、通常送りパルス信号を生成する。次に、通常送りパルス生成部は、生成した通常送りパルス信号をモータに出力することで、指針を通常送りで駆動する。制御回路は、通常送り、または早送り後、処理をステップS11に戻す。
上述したように、従来技術の電子時計では、二次電池の電圧値が2.3[V]より高い電圧値であれば、通常送りと早送りとを定電圧で駆動していた。そして、二次電池の電圧値が2.3[V]以下であれば、通常送りと早送りとを電池電圧で駆動していた。このため、従来技術の電子時計では、図4の符号g311に示した領域(第1領域)の電気エネルギーを有効に利用できていなかった。また、従来技術の電子時計では、二次電池の電圧値が2.3[V]より高い電圧値の場合、図7に示したように、通常送りも定電圧で駆動していたため、本実施形態の電子時計1と比較して通常送りのときの消費電流が多かった。なお、利用者が早送りの操作を行うのは、例えば時刻合わせのときであり、早送りの状態になる状態の頻度が、一般的に低い。一方、通常送りの状態は、計時を行っている状態のため、頻度が高い。このため、通常送りの消費電流が、電子時計の消費電流の大部分を占めている。このため、本実施形態の電子時計1では、図6を用いて説明したように、通常送りの動作を、電池の電圧を用いて行うことで、消費電流を低減することができる。特に、本実施形態では、当該第1領域を例えば太陽電池により出力される高電圧領域とできるので、通常運針時の消費電流を効率的に抑制することができる。よって、本実施形態では、駆動頻度の高い通常運針時の消費電流を抑えることで、早送りを行う電子時計においてもその電池寿命を効果的に長持ちさせることができるようになる。さらに、本実施形態では、早送り運針時には、通常運針時と同様の高電圧を用いないことで、早送り運針時に
もモータ111の脱調を抑えることができる。したがって、本実施形態によれば、低消費化と高速化とを同時に達成できる早送り駆動可能な電子時計1を提供することができる。
さらに、従来技術の電子時計では、電源電圧検出回路が、所定の時間間隔で二次電池の電圧値を検出していたので、電源電圧検出回路による消費電力が所定の時間間隔で発生していた。一方、本実施形態の電子時計1では、図6を用いて説明したように、早送り指示があった場合に、電源電圧検出回路へ二次電池の電圧値を検出する指示を行う。この結果、本実施形態の電子時計1では、早送り指示があった場合に電源電圧検出回路による電圧値の検出が行われるので、電源電圧検出回路の消費電力も低減することができる。
以上のように、本実施形態の電子時計1は、電池(例えばソーラーパネル104と二次電池105)と、電池から供給された電力を用いて、定電圧(例えば2.3[V])を生成する定電圧回路(例えば定電圧回路107)と、第1の運針速度(例えば通常送りで駆動する速度)と第2の運針速度(例えば早送りで駆動する速度)とによって回転体(例えば指針または円盤)を駆動して計時する制御回路(例えば制御回路103)と、を備え、制御回路は、第1の運針速度の場合に、定電圧の電圧値以上である第1領域(例えば図4の符号g311が示す領域)を含む電池の電圧(例えば2.6[V]〜2.3[V])で回転体を駆動し、第2の運針速度の場合に、定電圧で回転体を駆動する。
この構成によって、本実施形態の電子時計1は、通常送りを行うときのモータ111の消費電流を定電圧で駆動する従来技術の電子時計より低減することができる。これにより、本実施形態の電子時計1では、二次電池105による駆動時間を従来技術の電子時計より長くすることができる。さらに、本実施形態の電子時計1では、充電中も通常送りの動作が行われているため、通常送りを行うときのモータ111の消費電流を低減することで、二次電池への充電時間を短くすることができる。
また、本実施形態の電子時計1において、電池(例えばソーラーパネル104と二次電池105)の電圧値を検出する検出部(例えば電源電圧検出回路106)、を備え、制御回路(例えば制御回路103)は、検出された電池の電圧値が定電圧(例えば2.3[V])の電圧値以上である第1領域(例えば、図4において容量がc1〜c3の領域)の場合に、第2の運針速度による駆動(例えば早送り)を定電圧で行い、検出された電池の電圧値が定電圧の電圧値以下の第2領域(例えば、図4において容量がc3以下の領域)の場合に、第2の運針速度による駆動を電池の電圧で行うように切り換える。
この構成によって、本実施形態の電子時計1は、二次電池105の電圧値が定電圧より高い場合、従来技術のように放電したり定電圧に変換したりせずに、二次電池105の電圧をそのまま使用するので、図4の符号g311に示した領域(第1領域)の電気エネルギーを有効利用することができる。
また、本実施形態の電子時計1において、利用者の操作を受け付ける入力部(例えば入力部113)、を備え、検出部(例えば電源電圧検出回路106)は、入力部が受け付けた操作が第2の運針速度による駆動(例えば早送り)を行う指示である場合、前記電池の電圧値を検出する。
この構成によって、本実施形態の電子時計1は、早送り指示があった場合に、電源電圧検出回路へ二次電池の電圧値を検出する指示を行う。この結果、本実施形態の電子時計1では、早送り指示があった場合に電源電圧検出回路による電圧値の検出が行われるので、電源電圧検出回路の消費電力も低減することができる。
また、本実施形態の電子時計1において、第1の運針速度による駆動(例えば通常送り)は、計時に応じた速さで回転体(例えば指針または円盤)を回転させ、第2の運針速度による駆動(例えば早送り)は、第1の運針速度より速く、回転体を所定の位置(例えば初期位置、12時を示す位置)に回転させる。
この構成によって、本実施形態の電子時計1は、通常送りの場合は、計時に応じた速さで指針や円盤を回転させ、早送りの場合は、通常送りの場合より速く、指針や円盤を所定の位置に回転させることができる。
また、本実施形態の電子時計1において、第2の運針速度(例えば早送りで駆動する速度)は、回転体(例えば指針または円盤)の脱調を抑制できる周波数で駆動される速度である。
この構成によって、本実施形態の電子時計1は、指針や円盤の脱調を抑制できる。
また、本実施形態の電子時計1において、第2の運針速度で駆動(例えば早送り)させる回転体(例えば指針または円盤)は、正転及び逆転動作を含む。
この構成によって、本実施形態の電子時計1は、早送りで駆動させる指針や円盤を、正回転方向または逆回転方向に回転させて、指針や円盤を所定の位置に回転させることができる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、制御回路が、通常送りを電池電圧で駆動し、電池電圧の電圧値(以下、電池電圧値ともいう)が定電圧(例えば2.3V)の電圧値(以下、定電圧値ともいう)より高い場合に電池電圧で早送りし、電池電圧値が定電圧値以下の場合に低電圧で早送りする例を説明した。本実施形態では、電池電圧値に対する2つの閾値を用いて、制御回路が通常送りと早送りを制御する例を説明する。
図8は、本実施形態に係る電子時計1Aの構成を示すブロック図である。図8に示すように、電子時計1Aは、発振回路101、分周回路102、制御回路103A、ソーラー電源151、電源電圧検出回路106、定電圧回路107A、早送りパルス生成部108A、通常送りパルス生成部109A、補助駆動パルス生成部110、モータ111A、回転検出判定回路112、入力部113A、記憶部115、文字板121、時針122、分針123、および秒針124を含んで構成されている。また、ソーラー電源151は、ソーラーパネル104、二次電池105を備える。また、第1実施形態においても、ソーラーパネル104と二次電池105を、ソーラー電源ともいう。なお、電子時計1と同じ機能を有する機能部には、同じ符号を用いて説明を省略する。
また、電子時計1Aは、端末3と接続されて、端末3から指示を受け取る。なお、本実施形態では、電子時計1Aが端末3と近距離通信、例えばBluetooth(登録商標) LE(Low Energy、以下、BLEという)規格の通信方式によって無線通信を行う例を説明するが、通信方式は、他の無線通信方式であってもよく、有線通信方式であってもよい。
<端末3の構成>
まず、端末3について説明する。
端末3は、BLE規格の通信方式の通信機能を有する端末であり、例えばスマートフォン、タブレット端末、携帯ゲーム機器等である。
端末3は、制御部301、通信部302、アンテナ303、表示部304、タッチパネル部305を備えている。
制御部301は、端末3の各機能部を制御する。制御部301は、端末3にインストールされているアプリケーションや設定に応じた画像を表示部304に表示させる。なお、アプリケーションや設定には、BLE規格の通信方式のペアリング開始の指示、時刻合わせ指示等が含まれている。制御部301は、タッチパネル部305が検出した操作結果を受け取る。制御部301は、操作結果に応じて、通信部302、アンテナ303を介して、BLE規格の通信方式で電子時計1Aとの通信を行う。なお、電子時計1Aの通信には、例えば、電子時計1Aと端末3とのペアリング処理のための通信、端末3から電子時計1Aへの指示、電子時計1Aから端末3への応答等が含まれている。
通信部302は、制御部301の制御に基づいて、アンテナ303を介して電子時計1Aと情報4の送受信を行う。
アンテナ303は、通信部302が出力する2.4[GHz]帯の電気信号を電波として空間に送信する。また、アンテナ303は、電子時計1Aが送信した2.4[GHz]帯の電波を受信し、受信した電波を電気信号に変換して通信部302に出力する。
表示部304は、制御部301が出力した画像を表示する。表示部304は、例えば液晶パネルであり、バックライトを有している。
タッチパネル部305は、表示部304の上に設けられているタッチパネル方式のセンサであり、利用者による操作を検出し、検出した操作結果を制御部301に出力する。
<電子時計1Aの構成>
次に、電子時計1Aについて説明する。
二次電池105は、ソーラーパネル104(ソーラーセルともいう)から供給された電気エネルギーが充電された電圧VBの電力を、制御回路103Aに供給し、電源電圧検出回路106に出力する。
定電圧回路107Aは、変換した定電圧を早送りパルス生成部108Aと通常送りパルス生成部109Aに供給する。
モータ111Aは、モータ1111、モータ1112、およびモータ1113を備えている。
モータ1111は、早送りパルス生成部108Aが出力した早送りパルス信号、または通常送りパルス生成部109Aが出力した通常送りパルス信号に応じて、時針122を駆動する。
モータ1112は、早送りパルス生成部108Aが出力した早送りパルス信号、または通常送りパルス生成部109Aが出力した通常送りパルス信号に応じて、分針123を駆動する。
モータ1113は、早送りパルス生成部108Aが出力した早送りパルス信号、または通常送りパルス生成部109Aが出力した通常送りパルス信号に応じて、秒針124を駆動する。
早送りパルス生成部108Aは、制御回路103Aから早送り指示DFが入力されたとき、制御回路103Aから供給された電池電圧VB、または定電圧回路107Aから供給された定電圧VCを用いて、制御回路103Aから入力された早送り指示DFに応じて、早送りパルス信号を生成する。ここで、二次電池105の電圧値が2.3[V]より高い場合、駆動電圧値が定電圧の2.3[V]であり、また、二次電池105の電圧値が2.3[V]以下の場合、駆動電圧値が二次電池105の電圧値(ただし2.3[V]以下)である。早送りパルス生成部108Aは、生成した早送りパルス信号をモータ111Aに出力する。
通常送りパルス生成部109Aは、制御回路103Aから通常送り指示DNが入力されたとき、制御回路103Aから供給された電池電圧VBを用いて、制御回路103Aから入力された通常送り指示に応じて、秒針124を駆動する通常送りパルス信号を生成する。また、通常送りパルス生成部109Aは、制御回路103Aから通常送り指示DNが入力されたとき、定電圧回路107Aから供給された定電圧VCを用いて、制御回路103Aから入力された通常送り指示に応じて、分針123および時針122を駆動する通常送りパルス信号を生成する。通常送りパルス生成部109Aは、生成した通常送りパルス信号をモータ111Aに出力する。
なお、時刻表示を行うとき、例えば、秒針124は1秒に1回駆動され、分針123は10秒に1回駆動され、時針122は10分に1回駆動される。このように、消費電力に最も影響しているのは秒針124の駆動である。このため、本実施形態では、通常駆動時、秒針124のみを電池電圧VBで駆動することで、電池の電力を有効に使用することができる。さらに、本実施形態によれば、電池電圧VBが定電圧VCより高い場合であっても、分針123および時針122を定電圧VCで駆動することで、分針123および時針122を安定したトルクで駆動することができる。
なお、第1実施形態においても、電池電圧VBが定電圧VCより高い場合は、秒針124のみ電池電圧VBで駆動し、分針123および時針122を定電圧VCで駆動するようにしてもよい。
記憶部115には、図9に示すように第1閾値としてVref1、第2閾値としてVref2が記憶されている。図9は、本実施形態に係る記憶部115に記憶されている第1閾値と第2閾値の例を示す図である。また、図10は、本実施形態に係る記憶部115に記憶されている電池電圧と閾値と、通常送りに使用される電圧と、早送りに使用される電圧との関係を示す図である。また、記憶部115には、図10に示すように、電池電圧値と閾値(第1閾値Vref1、第2閾値Vref2)と通常送りの秒針送りに使用される電圧、電池電圧値と閾値と早送りに使用される電圧が対応付けられて記憶されている。図10に示すように、電池電圧値が第1閾値Vref1より大きい場合、通常送りの秒針送りに使用される電圧は電池電圧であり、早送りに使用される電圧は定電圧である。また、電池電圧値が第1閾値Vref1以下かつ第2閾値Vref2以上の場合、通常送りの秒針送りに使用される電圧は電池電圧であり、早送りに使用される電圧は電池電圧である。さらに、電池電圧値が第2閾値Vref2より小さい場合、通常送りの秒針送りに使用される電圧は電池電圧であり、早送りには電圧が供給されない。なお、第1閾値Vref1の電圧値は、例えば2.6[V]であり、第2閾値Vref2の電圧値は、例えば2.0[V]である。
なお、上述した各閾値の値は一例であり、これに限られない。第1閾値Vref1の電圧値は、例えば2.4〜2.2[V]の範囲の値であってもよく、第2閾値Vref2の電圧値は、例えば2.1〜1.9[V]の範囲の値であってもよい。
なお、モータ111の駆動の仕方が正転時と逆転時とで異なる場合(例えば、特開2014−117028号公報参照)、モータ111の駆動に必要な電圧値が異なる場合がある。このような場合、定電圧VC、第1閾値Vref1、および第2閾値Vref2は、図11に示すように、正転時と逆転時とで異なっていてもよい。図11は、本実施形態に係る記憶部115に記憶されている正転時と逆転時との定電圧の電圧値、第1閾値、第2閾値の一例を示す図である。図11に示すように、記憶部115には、正転時の定電圧の電圧値、第1閾値、第2閾値が対応付けられて記憶され、また、逆転時の定電圧の電圧値、第1閾値、第2閾値が対応付けられて記憶されている。この場合、制御回路103Aは、回転検出判定回路112によって検出された回転方向、または、入力部113Aから入力された指示に応じた回転方向に応じて、定電圧VC、第1閾値Vref1、および第2閾値Vref2は、正転時と逆転時とで切り替えるようにしてもよい。または、逆転時、制御回路103Aは、例えば、正転時の第2閾値Vref2のみを選択して、選択した第2閾値を用いて、通常送りに使用する電圧、早送りに使用する電圧を切り替えるようにしてもよい。例えば、電池電圧値が第2閾値Vref2以上のときは、通常送りと早送りに電池電圧を使用するようにしてもよい。そして、電池電圧が第2閾値Vref2以下のときは、低電圧動作モードで通常送りを行い、早送りを停止または行わないようにしてもよい。
なお、制御回路103Aは、例えば現在の表示時刻と、入力部113Aが出力した時刻合わせのための時刻とを比較することで、モータ111を正転させるか逆転させるか判別するようにしてもよい。
図8に戻って、電子時計1Aの説明を続ける。
入力部113Aは、通信部1131、アンテナ1132を備えている。
通信部1131は、制御回路103Aの制御に応じて、アンテナ1132を介して端末3との通信を行う。
アンテナ1132は、通信部1131が出力する2.4[GHz]帯の電気信号を電波として空間に送信する。また、アンテナ1132は、端末3が送信した2.4[GHz]帯の電波を受信し、受信した電波を電気信号に変換して通信部1131に出力する。
なお、入力部113Aは、竜頭やプッシュスイッチ等を備えていてもよい。利用者は、竜頭を操作して時刻合わせを行うようにしてもよく、または、時刻合わせの指示を、端末3を操作して行い、端末3から電子時計1Aに早送り指示を送信するようにしてもよい。
制御回路103Aは、制御回路103の処理のうち、入力部113Aから情報が入力された際に行う処理の代わりに以下の処理を行う。制御回路103Aは、入力部113Aから、ペアリング指示が入力された場合、BLE規格の通信方式に従って、ペアリング処理を行う。
制御回路103Aは、入力部113Aから早送りを示す情報が入力された場合、電池電圧値と第1閾値Vref1または第2閾値Vref2とを比較する。制御回路103Aは、電池電圧値が第1閾値Vref1以上の場合、定電圧回路107Aに電池電圧を供給する。制御回路103Aは、電池電圧値が第1閾値Vref1未満かつ第2閾値Vref2より大きいの場合、早送りパルス生成部108Aに電池電圧を供給する。制御回路103Aは、電池電圧値が第2閾値Vref2以下の場合、定電圧回路107Aおよび早送りパルス生成部108Aに電池電圧を供給しない。また、制御回路103Aは、入力部113Aから早送りを示す情報が入力された場合、早送り指示DFを早送りパルス生成部108Aに出力する。
制御回路103Aは、通常送り状態の場合、通常送りパルス生成部109Aに電池電圧を供給する。また、制御回路103Aは、電池電圧値と第1閾値Vref1または第2閾値Vref2とを比較する。制御回路103Aは、電池電圧値が第2閾値Vref2より大きい場合、秒針124を1秒に一回送るようにパルスを生成する指示DNを通常送りパルス生成部109Aに出力する。制御回路103Aは、電池電圧値が第2閾値Vref2以下の場合、秒針124を2秒のうち、最初の1秒以内に2回送る(低電圧動作モード)ようにパルスを生成する指示DNを通常送りパルス生成部109Aに出力する。
早送りパルス生成部108Aは、制御回路103Aから早送り指示DFが入力されたとき、制御回路103Aから供給された電池電圧VBまたは定電圧回路107Aから供給された定電圧VCを用いて、早送りパルス信号を生成する。早送りパルス生成部108Aは、生成した早送りパルス信号をモータ111に出力する。なお、早送りパルス生成部108Aは、電池電圧VBまたは定電圧VCが供給されていない場合、早送りパルス信号を生成しない。
通常送りパルス生成部109Aは、制御回路103Aから通常送り指示DNが入力されたとき、制御回路103Aから供給された電池電圧VBを用いて、通常送りパルス信号を生成する。通常送りパルス生成部109Aは、生成した通常送りパルス信号をモータ111に出力する。具体的には、秒針124を1秒に一回送るようにパルスを生成する指示DNが入力されたとき、通常送りパルス生成部109Aは、秒針124を1秒に一回送るようにパルスを生成する。または、秒針124を2秒のうち、最初の1秒以内に2回送るようにパルスを生成する指示DNが入力されたとき、通常送りパルス生成部109Aは、秒針124を2秒のうち、最初の1秒以内に2回送るようにパルスを生成する。
すなわち、本実施形態では、通常送りパルス生成部109Aには、電池電圧VBの電圧に関わらず、制御回路103Aから電池電圧VBが供給される。
一方、早送りパルス生成部108Aには、電池電圧VBが第1閾値Vref1より大きい場合、定電圧回路107Aを介して定電圧VCが供給される。また、早送りパルス生成部108Aには、電池電圧VBが第1閾値Vref1以下かつ第2閾値Vref2以上の場合、電池電圧VBが供給される。さらに、早送りパルス生成部108Aには、電池電圧VBが第2閾値Vref2より小さい場合、電池電圧VBおよび定電圧VCが供給されない。
<電池電圧値と通常送りとの関係、電池電圧値と早送りとの関係>
次に、電池電圧値と通常送りとの関係、電池電圧値と早送りとの関係を説明する。
図12は、本実施形態に係る電池電圧値と通常送りとの関係、電池電圧値と早送りとの関係を説明する図である。図12の縦軸と横軸は、図4と同様である。
電池電圧値が第1閾値Vref1より大きい場合(容量がc11〜c12の区間)、電池電圧VBを用いて通常送り駆動され、定電圧VCを用いて早送り駆動される。例えば、秒針124が、電池電圧VBを用いて生成された通常送りパルスによって、1秒に一回駆動され、指針125が、定電圧VCを用いて生成された早送りパルスによって駆動される。
電池電圧値が第1閾値Vref1以下かつ第2閾値Vref2以上の場合、電池電圧VBを用いて通常送り駆動され、電池電圧VBを用いて早送り駆動される。例えば、秒針124が、電池電圧VBを用いて生成された通常送りパルスによって、1秒に一回駆動され、指針125が、電池電圧VBを用いて生成された早送りパルスによって駆動される。
電池電圧値が第2閾値Vref2より小さい場合、電池電圧VBを用いて低電圧モードで通常送り駆動される。例えば、秒針124が、電池電圧VBを用いて2秒のうち、最初の1秒以内に2回駆動され、指針125が、早送り駆動されず、早送り動作が停止する。
<通常送りと早送りにおける処理の手順>
次に、電子時計1Aの通常送りと早送りにおける処理の手順を説明する。
図13は、本実施形態に係る電子時計1Aの通常送りと早送りにおける処理の手順のフローチャートである。
(ステップS101)制御回路103Aは、二次電池105の電圧値を検出するため、二次電池105の電圧値を検出する指示を電源電圧検出回路106に出力する。次に、制御回路103Aは、電源電圧検出回路106から電池電圧値を示す情報を受け取る。
(ステップS102)制御回路103Aは、受け取った電池電圧値と第1閾値Vref1および第2閾値Vref2とを比較する。
(ステップS103)制御回路103Aは、電池電圧値が第1閾値Vref1より大きい場合、ステップS104に処理を進め、電池電圧値が第1閾値Vref1以上かつ第2閾値Vref2以下の場合、ステップS107に処理を進める。制御回路103Aは、電池電圧値が第2閾値Vref2より小さい場合、ステップS109に処理を進める。
(ステップS104)制御回路103Aは、入力部113Aから早送りを示す情報が入力されたか否かを判別する。制御回路103Aは、早送りを示す情報が入力された場合、早送りを行うと判別し(ステップS104;YES)、ステップS105に処理を進める。また、制御回路103Aは早送りを示す情報が入力されていない場合、早送りを行わないと判別(ステップS104;NO)し、ステップS106に処理を進める。
(ステップS105)制御回路103Aは、早送りパルス生成部108Aに定電圧VCを用いて早送りパルスを生成する指示DFを出力し、生成された早送りパルスを用いて指針125を早送り駆動する。早送り処理終了後、制御回路103Aは、ステップS101に処理を戻す。
(ステップS106)制御回路103Aは、通常送りパルス生成部109Aに電池電圧VBを用いて通常送りパルスを生成する指示DNを出力し、生成された通常送りパルスを用いて秒針124を通常送り駆動する。通常送り処理終了後、制御回路103Aは、ステップS101に処理を戻す。
(ステップS107)制御回路103Aは、入力部113Aから早送りを示す情報が入力されたか否かを判別する。制御回路103Aは、早送りを示す情報が入力された場合、早送りを行うと判別し(ステップS107;YES)、ステップS108に処理を進める。また、制御回路103Aは早送りを示す情報が入力されていない場合、早送りを行わないと判別(ステップS107;NO)し、ステップS106に処理を進める。
(ステップS108)制御回路103Aは、早送りパルス生成部108Aに電池電圧VBを用いて早送りパルスを生成する指示DFを出力し、生成された早送りパルスを用いて指針125を早送り駆動する。早送り処理終了後、制御回路103Aは、ステップS101に処理を戻す。
(ステップS109)制御回路103Aは、入力部113Aから早送りを示す情報が入力されたか否かを判別する。制御回路103Aは、早送りを示す情報が入力された場合、早送りを行うと判別し(ステップS109;YES)、ステップS110に処理を進める。また、制御回路103Aは早送りを示す情報が入力されていない場合、早送りを行わないと判別(ステップS110;NO)し、ステップS111に処理を進める。
(ステップS110)制御回路103Aは、早送りパルス生成部108Aに電池電圧VBおよび定電圧VCを供給しない。そして、制御回路103Aは、指針125を早送り駆動しない。制御回路103Aは、ステップS101に処理を戻す。
(ステップS111)制御回路103Aは、通常送りパルス生成部109Aに電池電圧VBを用いて通常送りパルスを生成する指示DNを出力し、生成された通常送りパルスを用いて秒針124を低電圧動作モードで通常送り駆動する。低電圧動作モードによる通常送り処理終了後、制御回路103Aは、ステップS101に処理を戻す。
<第2実施形態の変形例>
次に、本実施形態の変形例を説明する。
図14は、本実施形態の変形例における早送り駆動中の二次電池105の電圧降下の例と、早送りパルスの例を示す図である。
時刻を合わせるときに早送りを行うと、図14の曲線g401に示すように、早送り駆動中、二次電池105の電圧が時刻と共に下がっていく。
このため、制御回路103Aは、早送り駆動中の電圧値を電源電圧検出回路106から取得する。そして、制御回路103Aは、取得した電圧値に応じて、図14の符号g411で囲んだ領域に示すように、パルス幅(L1、L2、L3)を変更する指示を早送りパルス生成部108Aに出力する。
早送りパルス生成部108Aは、制御回路103Aが出力したパルス幅を変更する指示に応じて、時刻と共にパルス幅を変更する。
早送りを周波数fH[Hz]で行う場合の例を、図13を参照して説明する。
二次電池105の電圧値がV1のとき、デューティ比が50%であるとする。
早送りパルス生成部108Aは、二次電池105の電圧値がV1のとき、パルス幅がL1{=(1/fH)/2}の早送りパルス信号を生成する。
二次電池105の電圧値がV1からV2(V2はV1未満)に下がったとき、早送りパルス生成部108Aは、パルス幅がL2{=(V1×(1/fH)/2)/V2}の早送りパルス信号を生成する。電圧値がV2のときのパルス幅L2は、電圧値V1のときのパルス幅L1よりV1/V2だけ長い。
さらに、二次電池105の電圧値がV2からV3(V3はV2未満)に下がったとき、早送りパルス生成部108Aは、パルス幅がL3{=(V1×(1/fH)/2)/V3}の早送りパルス信号を生成する。電圧値がV3のときのパルス幅L3は、電圧値V1のときのパルス幅L1よりV1/V3だけ長い。
すなわち、変形例では、早送り駆動時、二次電池105の電圧の低下に応じて、早送りパルス幅を広げるように制御回路103Aが制御する。これにより、電圧が低下した場合であっても、早送り駆動を開始したときと同等のエネルギーを用いて、早送り駆動を行って時刻合わせを行うことができる。
なお、一般的に、早送りを行って時刻合わせを行う場合、数秒〜数十秒、長くても1分以内で作業が終了する。このため、電圧が低下しても、例えば1分の間、早送り駆動を行えれば、時刻合わせを行うことが可能になる。
変形例において、二次電池105の電圧が第2閾値Vref2以下になった場合であっても、例えば1分の間、二次電池105の電圧値に応じて早送りパルス幅を変更して早送り駆動を行うようにしてもよい。
上述した例では、制御回路103Aが、電源電圧検出回路106によって検出された二次電池105の電圧値を用いて、早送りパルス幅を算出する例を説明したが、これに限られない。図14に示すように、二次電池105の電圧値と、早送りパルス幅とが対応付けられて記憶部115に記憶されていてもよい。この場合、制御回路103Aは、取得した電圧値に対応する早送りパルス幅を記憶部115から読み出し、読み出した早送りパルス幅を示す情報を早送りパルス生成部108Aに出力するようにしてもよい。
また、早送り駆動時の二次電池105の電圧値と時刻との関係を予め求めておき、図14に示すように、二次電池105の電圧値と時刻と早送りパルス幅とを対応付けて記憶部115に記憶させておいてもよい。この場合、制御回路103Aは、早送り駆動開始時の二次電池105の電圧値を取得し、取得した電圧値と、早送り駆動を開始してからの時刻とに応じたパルス幅を記憶部115から読み出すようにしてもよい。
図15は、本実施形態の変形例における記憶部115に記憶されている情報の一例を示す図である。また、図15に示す例は、早送り周波数が128[Hz]、二次電池105の電圧値が2.3[V]のときデューティ比が50%の例である。図15に示す例では、時刻と、二次電池105の電圧値と、早送りパルス幅とが対応付けられて記憶部115に記憶されている。
例えば、電圧値が2.3[V]のとき、早送りパルス幅は約3.90[msec]であり、電圧値が2.25[V]のとき、早送りパルス幅は約3.99[msec]{=(2.3×(1/128)/2)/2.25}である。
なお、時刻は、早送り駆動が開始されたときから計測された時間である。例えば、早送り駆動が2.3[V]から開始された場合、制御回路103Aは、時刻t0を開始時間とし、時間(t1−t0)経過時に電圧値が2.25[V]に下がっているものとし、早送りパルス幅3.99[msec]を読み出す。
なお、本実施形態では、デューティ比が50%の例として示したが、動作が安定する範囲でデューティ比を変更しても良い。
以上のように、本実施形態の電子時計1Aは、ソーラー電源151(ソーラーパネル104、二次電池105)と、ソーラー電源から供給された電力を用いて、定電圧VCを生成する定電圧回路107Aと、第1の運針速度(通常送り)と、第1の運針速度より速い第2の運針速度(早送り)とによって回転体(時針122、分針123、秒針124)を駆動して計時する制御回路103Aと、を備え、制御回路は、第1の運針速度の場合に、ソーラー電源の電圧VBで回転体を駆動し、第2の運針速度の場合に、定電圧VCおよびソーラー電源の電圧VBのうち少なくとも一方の電圧で回転体を駆動するように選択する。
この構成によって、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、通常送りを行うときのモータ111の消費電流を定電圧で駆動する従来技術の電子時計より低減することができる。これにより、本実施形態の電子時計1Aでは、第1実施形態と同様に、二次電池105による駆動時間を従来技術の電子時計より長くすることができる。さらに、第1実施形態と同様に、本実施形態の電子時計1Aでは、充電中も通常送りの動作が行われているため、通常送りを行うときのモータ111の消費電流を低減することで、二次電池への充電時間を短くすることができる。
また、本実施形態の電子時計1Aにおいて、回転体は、時針122、分針123、および秒針124を備え、時針、分針、秒針それぞれを駆動する複数のモータ(1111、1112、1113)、を備え、制御回路103Aは、第1の運針速度(通常送り)の場合に、回転体のうちの少なくとも秒針をソーラー電源151(ソーラーパネル104、二次電池105)の電圧VBで駆動する。
この構成によって、本実施形態によれば、指針125のうち、最も駆動頻度の高い秒針124を、時刻表示である通常送りのときに電池電圧を用いて駆動することで、モータ1111の消費電流を定電圧で駆動する従来技術の電子時計より低減することができる。これにより、本実施形態の電子時計1Aでは、二次電池105による駆動時間を従来技術の電子時計より長くすることができる。
また、本実施形態の電子時計1Aにおいて、制御回路103Aは、ソーラー電源151(ソーラーパネル104、二次電池105)の電圧値を判別するための第1閾値Vref1と第1閾値より小さい第2閾値Vref2との2つの閾値を有し、ソーラー電源の電圧値と2つの閾値とを比較し、比較した結果に応じて第2の運針速度(早送り)の場合に用いる電圧を切り替える。
この構成によって、本実施形態によれば、第1閾値Vref1と第2閾値Vref2を用いて、早送りに用いる電圧を切り替えて使用することで、二次電池105の電力を有効に使用することができ、かつ安定した早送り駆動を行うことができる。
また、本実施形態の電子時計1Aにおいて、ソーラー電源151(ソーラーパネル104、二次電池105)の電圧値を検出する検出部(電源電圧検出回路106)、を備え、制御回路103Aは、検出されたソーラー電源の電圧値が第1閾値Vref1より大きい場合に、第1の運針速度(通常送り)による駆動をソーラー電源の電圧VBで駆動し、第2の運針速度(早送り)による駆動を定電圧VCで行い、検出されたソーラー電源の電圧値が第1閾値以下かつ第2閾値Vref2以上の場合に、第1の運針速度による駆動および第2の運針速度による駆動をソーラー電源の電圧で行い、検出されたソーラー電源の電圧値が第2閾値未満の場合に、第1の運針速度による駆動をソーラー電源の電圧値より小さい電圧で行い、第2の運針速度による駆動を停止させるように切り換える。
この構成によって、本実施形態によれば、太陽光によって発電された電力を蓄える二次電池105の電圧値に応じて、早送り駆動に用いる電圧を切り替えて使用することで、二次電池105の電力を有効に使用することができ、かつ安定した早送り駆動を行うことができる。
また、本実施形態の電子時計1Aにおいて、指示を受け付ける入力部113A、を備え、検出部(電源電圧検出回路106)は、入力部が受け付けた指示が第2の運針速度(早送り)による駆動を行う指示である場合、ソーラー電源の電圧値を検出する。
この構成によって、本実施形態によれば、利用者によって入力部113Aが操作された結果に応じて早送り指示を入力部113Aが受け取り、または、入力部113Aが端末3から早送り指示を受け取る。そして、電子時計1Aは、受け取った早送り指示に応じて、早送り駆動を行うときに、二次電池105の電圧値を取得する。これにより、本実施形態では、早送り指示を受け取ったときのみ、二次電池105の電池電圧を検出するため、二次電池105の電圧値の検出にかかる消費電力を低減することができる。
また、本実施形態の電子時計1Aにおいて、第2の運針速度(早送り)による駆動は、駆動パルス幅が第2の運針速度の進行に伴って長くなる。
この構成によって、本実施形態によれば、早送り駆動中に、パルス幅を電圧値の減少に応じて長くするように制御する。この結果、本実施形態によれば、早送り駆動中に、二次電池105の電圧値が早送り駆動開始時より下がった場合であっても、早送り駆動を安定して行うことができる。
また、本実施形態の電子時計1Aにおいて、第2の運針速度(早送り)で駆動させる回転体(時針122、分針123、秒針124)は、正転および逆転動作を含み、制御回路103Aは、第1閾値Vref1および第2閾値Vref2それぞれの値を、正転または逆転動作に応じて選択および変更のうち少なくとも1つを行う。
この構成によって、本実施形態によれば、正転時と逆転時とで、指針125を駆動するモータ111に必要な電圧値が異なるような場合に、第1閾値および第2閾値それぞれの値を、正転または逆転動作に応じて選択および変更のうち少なくとも1つを行う。この結果、本実施形態によれば、正転時にも逆転時にも安定した早送り駆動を行うことができる。
なお、第1実施形態および第2実施形態では、電子時計1または1Aが、ソーラー電源として、ソーラーパネル104(太陽電池)と二次電池105とを備える例を説明したが、不図示の一次電池を備えていてもよい。この場合、制御回路103または制御回路103Aは、例えば、二次電池105の電圧値が定電圧の2.3[V]以下になった場合、一次電池から供給された電力を定電圧回路107または107Aに供給するようにしてもよい。なお、一次電池とは、コイン型(またはボタン型)のリチウム電池、酸化銀電池等である。
また、二次電池は、蓄電池であり、または所定の容量以上の電解コンデンサであってもよい。
また、第1実施形態および第2実施形態で説明した各電圧値は一例であり、これに限られない。例えば、二次電池105の最大電圧値は、定電圧以上であればよく、例えば約3.0[V]より低い電圧値であればよい。また、定電圧の電圧値も2.3[V]に限られず、二次電池105の図4を用いて説明した第2の領域以上の電圧であればよい。
また、第1実施形態および第2実施形態では、補助駆動パルス生成部110を備える例を説明したが、これに限られない。例えば、制御回路103または103Aは、回転検出判定回路112から入力された情報に基づいて、通常送りパルス信号を補正する必要があると判定した場合、分周回路102の分周比を補正して制御するようにしてもよい。例えば、補正を行う周期である補正周期が「10」秒、補正単位時間(=(発振クロック周波数)-1)が「1/32768」秒、調整量が「1」、調整方向が「時間を早める」方向である場合、制御回路103または103Aは、10秒毎に、1つのクロック信号のパルス幅を「1」×「1/32768」秒の分だけ短くするように分周回路102を制御するようにしてもよい。
また、第1実施形態および第2実施形態で説明した電子時計1または1Aは、腕時計であってもよく、壁掛け時計であってもよく、置き時計であってもよく、アナログ表示の電子時計であればよい。
なお、上述した実施形態における電子時計1または1Aが備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
1、1A…電子時計、3…端末、101…発振回路、102…分周回路、103、103A…制御回路、104…ソーラーパネル、105…二次電池、106…電源電圧検出回路、107、107A…定電圧回路、108、108A…早送りパルス生成部、109、109A…通常送りパルス生成部、110…補助駆動パルス生成部、111、111A…モータ、112…回転検出判定回路、113、113A…入力部、121…文字板、122…時針、123…分針、124…秒針、125…指針、126…指針軸、131…基板、141…風防、142…裏蓋、143…ベゼル、144…ケース、145…ベルト、151…ソーラー電源、301…制御部、302…通信部、303…アンテナ、304…表示部、305…タッチパネル部、1111…モータ、1112…モータ、1113…モータ、1131…通信部、1132…アンテナ

Claims (8)

  1. ソーラー電源と、
    前記ソーラー電源から供給された電力を用いて、定電圧を生成する定電圧回路と、
    第1の運針速度と、前記第1の運針速度より速い第2の運針速度とによって回転体を駆動して計時する制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、
    前記第1の運針速度の場合に、前記ソーラー電源の電圧で前記回転体を駆動し、
    前記第2の運針速度の場合に、前記定電圧および前記ソーラー電源の電圧のうち一方の電圧で前記回転体を駆動するように選択する、電子時計。
  2. 前記回転体は、時針、分針、および秒針を備え、
    前記時針、前記分針、前記秒針それぞれを駆動する複数のモータ、を備え、
    前記制御回路は、
    前記第1の運針速度の場合に、前記時針、前記分針、および前記秒針を前記ソーラー電源の電圧で駆動する、請求項1に記載の電子時計。
  3. 前記制御回路は、
    前記ソーラー電源の電圧値を判別するための第1閾値と前記第1閾値より小さい第2閾値との2つの閾値を有し、
    前記ソーラー電源の電圧値と前記2つの閾値とを比較し、比較した結果に応じて前記第2の運針速度の場合に用いる電圧を切り替える、請求項1または請求項2に記載の電子時計。
  4. 前記ソーラー電源の電圧値を検出する検出部、を備え、
    前記制御回路は、
    検出された前記ソーラー電源の電圧値が前記第1閾値より大きい場合に、前記第1の運針速度による駆動を前記ソーラー電源の電圧で駆動し、前記第2の運針速度による駆動を前記定電圧で行い、
    検出された前記ソーラー電源の電圧値が前記第1閾値以下かつ前記第2閾値以上の場合に、前記第1の運針速度による駆動および前記第2の運針速度による駆動を前記ソーラー電源の電圧で行い、
    検出された前記ソーラー電源の電圧値が前記第2閾値未満の場合に、前記第1の運針速度による駆動を前記ソーラー電源の電圧値より小さい電圧で行い、前記第2の運針速度による駆動を停止させるように切り換える、請求項3に記載の電子時計。
  5. 指示を受け付ける入力部、を備え、
    前記検出部は、
    前記入力部が受け付けた指示が前記第2の運針速度による駆動を行う指示である場合、前記ソーラー電源の電圧値を検出する、請求項4に記載の電子時計。
  6. 前記第2の運針速度による駆動は、駆動パルス幅が前記第2の運針速度の進行に伴って長くなる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子時計。
  7. 前記第2の運針速度で駆動させる前記回転体は、正転および逆転動作を含み、
    前記制御回路は、
    前記第1閾値および前記第2閾値それぞれの値を、正転または逆転動作に応じて選択および変更のうち少なくとも1つを行う、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の電子時計。
  8. ソーラー電源の電圧値を判別するための第1閾値と前記第1閾値より小さい第2閾値との2つの閾値を有し、第1の運針速度と、前記第1の運針速度より速い第2の運針速度とによって回転体を駆動して計時する電子時計の制御方法であって、
    定電圧回路が、前記ソーラー電源から供給された電力を用いて、定電圧を生成する定電圧手順と、
    制御回路が、前記第1の運針速度の場合に、前記ソーラー電源の電圧で前記回転体を駆動する手順と、
    前記制御回路が、前記ソーラー電源の電圧値が前記第1閾値より大きい場合に、前記第1の運針速度による駆動を前記ソーラー電源の電圧で駆動し、前記第2の運針速度による駆動を前記定電圧で行う手順と、
    前記制御回路が、前記ソーラー電源の電圧値が前記第1閾値以下かつ第2閾値以上場合に、前記第1の運針速度による駆動および前記第2の運針速度による駆動を前記ソーラー電源の電圧で行う手順と、
    前記制御回路が、前記ソーラー電源の電圧値が前記第2閾値未満の場合に、前記第1の運針速度による駆動を前記ソーラー電源の電圧値より小さい電圧で行い、前記第2の運針速度による駆動を停止させるように切り換える手順と、
    を含む電子時計の制御方法。
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