JP6543905B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンク内の燃料を燃料タンク外の内燃機関側へ供給する燃料供給装置に、関する。
従来、燃料タンク内から吸入した燃料を吐出口から吐出する燃料ポンプと、燃料タンクの貫通孔を閉塞する蓋部材との間に、通路形成部材を介装してなる燃料供給装置は、広く知られている。こうした構造の燃料供給装置では、例えば特許文献1に開示されるように、燃料ポンプの吐出口から吐出されて蓋部材を通して内燃機関側へと供給される燃料を流通させるために、燃料通路が燃料タンク内の通路形成部材により形成されている。
さて、特許文献1の燃料供給装置において通路形成部材の形成する燃料通路には、燃料ポンプの吐出口から吐出された燃料がフィルタハウジング内を介して案内されている。そのため、吐出口からの吐出燃料は、フィルタハウジング内を通過することで、脈動を低減される。これによれば、吐出口からの吐出燃料が燃料通路の通路壁面に衝突することで発生する衝撃音は、和らげられるので、当該衝撃音が蓋部材を透過して騒音を招く事態の抑止が可能となる。
特開2006−57602号公報
上述した特許文献1の燃料供給装置に対して、構造の簡素化を目指すために本発明者らは、燃料ポンプの吐出口から吐出された燃料を、通路形成部材の燃料通路へと直接に案内する構造につき、鋭意研究を行ってきた。その結果として判明したことは、脈動をもって吐出口から吐出された燃料が燃料通路へと直接に案内されると、当該吐出燃料が燃料通路の通路壁面に衝突することで、低周波数且つ大音圧の衝撃音が発生するという知見である。ここで、特許文献1の燃料供給装置では、通路形成部材と蓋部材の間に介在する空間にて衝撃音が音圧減衰するものの、当該空間が燃料タンク内に露出していることに起因して共鳴した衝撃音が蓋部材を透過することで、騒音を招くおそれがあった。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、静粛性を高めた燃料供給装置の提供にある。
上述した課題を解決するために開示された発明は、燃料タンク(2)内の燃料を燃料タンク外の内燃機関(3)側へ供給する燃料供給装置(1)であって、燃料タンク内から吸入した燃料を吐出口(240)から吐出する燃料ポンプ(24)と、燃料タンクの貫通孔(2b)を閉塞する蓋部材(10)と、吐出口から吐出されて蓋部材を通して内燃機関側へ供給される燃料を流通させるように、燃料通路(264)を形成する通路形成部材(26)として、燃料タンク内において蓋部材及び燃料ポンプの間に介装される通路形成部材とを、備え、燃料通路は、屈曲状に形成される屈曲部(265)と、吐出口から屈曲部の上流端(265a)まで連続して延伸する第一通路部(266)と、屈曲部の下流端(265b)から蓋部材までL字形に連続して延伸し、屈曲部により曲げられた燃料の流通方向を蓋部材側へさらに曲げる第二通路部(267)とを、有し、通路形成部材は、燃料タンク内のうち屈曲部及び蓋部材の間に介在して周囲を囲まれる容積空間(268)を、画成することを特徴とする。
この発明によると、燃料ポンプの吐出口から吐出された燃料は、通路形成部材の形成する燃料通路のうち、同吐出口から屈曲部の上流端まで連続延伸する第一通路部へ案内される。ここで、燃料通路のうち屈曲部の下流端からは、第二通路部が蓋部材まで連続延伸する。故に、第一通路部へと案内された吐出燃料は、屈曲部の通路壁面に衝突して流通方向を曲げられてから、第二通路部及び蓋部材を通して内燃機関側へと供給されることになる。このとき、屈曲部への燃料衝突により発生する衝撃音は、屈曲部及び蓋部材の間に介在する容積空間にて音圧減衰され得る。しかも、燃料タンク内にて周囲を囲まれるように画成された容積空間では、低周波数の衝撃音が共鳴するのを抑制し得る。したがって、これら音圧減衰作用及び共鳴抑制作用によれば、低周波数且つ大音圧の衝撃音が蓋部材を透過して騒音を招く事態を抑止できるので、静粛性を高めることが可能となる。
また、開示された別の発明は、通路形成部材は、燃料ポンプを収容する収容空間(260)と、収容空間の周囲に形成される筒面状の周面(26b)から格子状に突出する格子状リブ(263)とを、有することを特徴とする。
この発明の通路形成部材では、燃料ポンプを収容する収容空間の周囲にて、筒面状の周面から格子状リブが突出する。これによれば、燃料ポンプの吐出作動で発生した振動が伝播することで、通路形成部材のうち格子状リブに囲まれた凹部分における振動は、当該伝播振動よりも高周波数且つ低振幅の振動となる。故に、通路形成部材の振動音は、燃料ポンプからの伝播振動よりも高周波数域側へとずれると共に、振幅に応じて音圧の低減された音となる。したがって、通路形成部材の振動音が騒音を招く事態を抑止して、静粛性を高めることが可能となる。
一実施形態による燃料供給装置を示す正面図である。 一実施形態による燃料供給装置を示す断面図である。 図1,2に示す蓋部材の底面図である。 図1,2に示す通路形成部材の上面図である。 図1,2に示す通路形成部材の正面図である。 図1,2に示す通路形成部材の右側面図である。 図1,2に示す通路形成部材の背面図である。 図1,2に示す通路形成部材の左側面図である。 一実施形態による燃料供給装置の特性を説明するためのグラフである。 図2の変形例による燃料供給装置を示す断面図である。 図2の変形例による燃料供給装置を示す断面図である。 図2の変形例による燃料供給装置を示す断面図である。 図2の変形例による燃料供給装置を示す断面図である。 図2の変形例による燃料供給装置を示す断面図である。 図2の変形例による燃料供給装置を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、本発明の一実施形態による燃料供給装置1は、車両の燃料タンク2に搭載される。装置1は、燃料タンク2内の燃料を、内燃機関3の燃料噴射弁へ直接的に又は高圧ポンプ等を介して間接的に供給する。ここで、装置1の搭載される燃料タンク2は、中空状に樹脂又は金属から形成されることで、内燃機関3側へ供給する燃料を貯留する。また、装置1から燃料を供給する内燃機関3としては、ガソリンエンジンであってもよいし、ディーゼルエンジンであってもよい。尚、図1及び後述する図2,5〜8において上下方向及び横方向はそれぞれ、水平面上の車両における鉛直方向及び水平方向と実質一致している
(構成及び作動)
まず、装置1の構成及び作動を説明する。
図1,2に示すように装置1は、蓋部材10及びポンプユニット20を備えている。
蓋部材10は、円板状に樹脂から形成され、燃料タンク2の天板部2aに装着されている。蓋部材10は、天板部2aとの間にパッキン10aを挟み込むことにより、同板部2aに形成された貫通孔2bを閉塞している。蓋部材10は、燃料供給管12、リターン管14及び電気コネクタ16を一体に有している。
燃料供給管12は、燃料タンク2内においてポンプユニット20に連通していると共に、燃料タンク2外において内燃機関3との間の燃料経路4に連通している。こうした連通形態の燃料供給管12は、ポンプユニット20の燃料ポンプ24により燃料タンク2内から圧送される燃料を、燃料タンク2外の内燃機関3側へと供給する。図1に示すようにリターン管14は、燃料タンク2外にて燃料経路4からの分岐通路4aに連通していると共に、ポンプユニット20に連通している。こうした連通形態のリターン管14は、内燃機関3側への供給燃料から分流したリターン燃料を、燃料タンク2外から同タンク2内のポンプユニット20のうちレギュレータバルブ27へとリターンさせる。電気コネクタ16は、ポンプユニット20のうち燃料ポンプ24及び残量検出器28を、燃料タンク2外の制御回路(図示しない)に対して電気接続する。
図1,2に示すようにポンプユニット20は、燃料タンク2内に収容され、サブタンク5の内外に跨って配置されている。ここでサブタンク5は、有底筒状に樹脂又は金属から形成され、燃料タンク2の底部2c上に載置されている。サブタンク5は、自身の底部5b近傍となる下部に、自然流入口5aを有している。サブタンク5は、自然流入口5aを通じて燃料タンク2内から自然流入する燃料を、貯留する。
ポンプユニット20は、サクションフィルタ22、燃料ポンプ24、通路形成部材26、レギュレータバルブ27及び残量検出器28等から構成されている。
サクションフィルタ22は、例えば不織布フィルタ等であり、燃料タンク2内においてサブタンク5内の底部5b上に収容されている。サクションフィルタ22は、サブタンク5内から燃料ポンプ24に吸入させる燃料を濾過することで、当該吸入燃料中の異物を除去する。
燃料タンク2内において燃料ポンプ24は、サブタンク5内のサクションフィルタ22上から同タンク5外まで張り出している。燃料ポンプ24の吸入口(図示しない)は、サクションフィルタ22に連通している。燃料ポンプ24は、本実施形態では電動式のポンプであり、図1に示す湾曲自在のフレキシブル配線24bを介して電気コネクタ16に電気接続されている。燃料ポンプ24は、電気コネクタ16を通じて制御回路からの駆動制御を受けることで、作動する。かかる作動中の燃料ポンプ24は、燃料タンク2内のうちサブタンク5内からサクションフィルタ22を通して吸入した燃料を、加圧する。その結果、加圧された燃料は、燃料ポンプ24のうち図2に示す吐出口240から吐出される。
図1,2に示すように通路形成部材26は、樹脂成形により中空状に形成されている。燃料タンク2内において通路形成部材26は、サブタンク5内から同タンク5外まで張り出すことで、蓋部材10及び燃料ポンプ24の間に介装されている。通路形成部材26は、下方へ向かって開口する収容空間260,262を、有している。ここで図2に示すように、通路形成部材26の形成するポンプ収容空間260には、燃料ポンプ24のうち上部24aの吐出口240を含む大半部分が、収容されている。
通路形成部材26はさらに、上部26aからポンプ収容空間260まで貫通する燃料通路264を、有している。燃料通路264は、燃料ポンプ24の吐出口240に連通していると共に、当該吐出口240よりも上方の燃料供給管12に連通している。こうした連通形態により、吐出口240から吐出されて燃料通路264を流通する燃料は、蓋部材10を通して内燃機関3側へと供給されることになる。
図1に示すようにレギュレータバルブ27は、燃料タンク2内のうちサブタンク5の上方において、通路形成部材26により保持されている。レギュレータバルブ27は、通路形成部材26の形成するバルブ収容空間262に収容されることで、リターン管14に連通し且つ燃料タンク2内に開放されている。こうした連通形態及び開放形態下、作動中の燃料ポンプ24から加圧燃料が吐出されると、レギュレータバルブ27は開弁して、余剰燃料を燃料タンク2内へ排出しながら、内燃機関3側への供給燃料を調圧する。
燃料タンク2内において残量検出器28は、通路形成部材26の外周面26bに保持され、サブタンク5の上方から同タンク5外まで張り出している。残量検出器28は、本実施形態ではセンダゲージであり、湾曲自在のフレキシブル配線28aを介して電気コネクタ16に電気接続されている。残量検出器28は、燃料タンク2内の燃料に浮くフロート280を保持するアーム281の回転角に基づき、同タンク2内での燃料残量を検出する。その結果、燃料残量を表す検出信号は、残量検出器28から電気コネクタ16を通じて制御回路に出力される。
(通路形成部材の詳細構成)
次に、通路形成部材26の詳細構成について説明する。
図2に示すように、通路形成部材26の形成する燃料通路264は、屈曲部265と、それを挟む両側にそれぞれ第一通路部266と第二通路部267とを有している。
屈曲部265は、燃料通路264の中途部に屈曲状に設けられている。屈曲部265は、逆L字形の円筒孔により構成され、実質直角に屈曲されている。屈曲部265のうち蓋部材10側となる上側の通路壁面265cは、略1/4の球面形凹面状に湾曲している。
第一通路部266は、燃料通路264のうち屈曲部265よりも上流側に直線状に設けられている。第一通路部266は、ストレートな円筒孔により構成され、上下方向に延伸している。第一通路部266は、燃料ポンプ24の吐出口240に連通していると共に、当該吐出口240にも上方にて屈曲部265の上流端265aに連通している。こうした連通形態により第一通路部266は、吐出口240から屈曲部265の上流端265aまで連続することで、吐出口240からの吐出燃料(以下、単に「吐出燃料」ともいう)を屈曲部265まで流通させる。その結果、屈曲部265に流入した吐出燃料は、凹面状の通路壁面265cに衝突することで、流通方向を当該壁面265cに沿って横方向へと曲げられる。
第二通路部267は、燃料通路264のうち屈曲部265よりも下流側に屈曲状に設けられている。第二通路部267は、L字形の円筒孔により構成され、中間部267aにおいて実質直角に屈曲されている。第二通路部267は、中間部267aを挟む両側に、それぞれ上流通路部267b及び下流通路部267cを形成している。上流通路部267bは、第一通路部266に対して屈曲された屈曲部265の下流端265bに、連通している。上流通路部267bは、屈曲部265及び中間部267aの間を横方向に延伸している。下流通路部267cは、蓋部材10のうち上方に位置する燃料供給管12の下流端12aに、連通している。下流通路部267cは、中間部267a及び燃料供給管12の間を上下方向に延伸している。
こうした各通路部267b,267cの連通形態及び延伸形態により、屈曲部265の下流端265bから蓋部材10まで連続している第二通路部267は、屈曲部265により横方向へと曲げられた吐出燃料の流通方向を、今度は上方の蓋部材10側へと曲げる。その結果、蓋部材10に到達した吐出燃料は、燃料供給管12を通して内燃機関3側へと供給される。
このような通路形成部材26は、蓋部材10と協働することで、通路部266,267間の屈曲部265よりも上方に容積空間268を画成している。具体的に容積空間268は、燃料タンク2内のうちサブタンク5の上方において、屈曲部265及び蓋部材10の間に介在している。容積空間268の周囲は、全体として環状を呈する環状リブ261により、囲まれている。ここで、図2〜4に示すように環状リブ261は、通路形成部材26の上部26aに設けられたロアリブ261aに対して、平面視では実質同一の環状をもって蓋部材10の下部10bに設けられたアッパリブ261bを、上下方向に接合してなる。即ち本実施形態では、各部材26,10の有するリブ261a,261bが互いに接合されることで、屈曲部265及び蓋部材10間の容積空間268を環状に囲む形態に、環状リブ261が設けられている。
また、図2に示すように通路形成部材26は、容積空間268から下方へ貫通する縦孔269を、直線状に形成している。縦孔269は、ストレートな円筒孔により構成され、燃料タンク2内のうちサブタンク5の上方に下端269aを開口させている。
さらに、図1,2に示すように通路形成部材26は、ポンプ収容空間260の周囲にて筒面状に形成された外周面26bと一体に、格子状リブ263を有している。図1,2,5〜8に示すように格子状リブ263は、かかる外周面26bから横方向、又は横方向に対する斜め下方に、突出している。格子状リブ263は、上下方向に延伸する縦リブ263aと、当該縦リブ263aに対して交差する横リブ263bとを、格子状に組み合わせてなる。こうした格子状リブ263の縦リブ263aと横リブ263bとにより囲まれる凹部分は、本実施形態では格子凹部263cとして、通路形成部材26に複数設けられている。尚、図1,2,5〜8では、縦リブ263a、横リブ263b及び格子凹部263cのそれぞれにつき、一部のみに符号を付して、残部への符号の付与は省略している。
ここで横方向において、縦リブ263a間の格子幅Wxが同一の幅毎に格子凹部263cの組を想定した場合には、各格子凹部263cは、当該幅Wxを相異ならされた複数組のうちいずれかに属している。例えば図5に示すように、組αに属する格子凹部263cの格子幅Wxは、組βに属する格子凹部263cの格子幅Wxとは異なっている。さらに上下方向においても、横リブ263b間の格子幅Wyが同一の幅毎に格子凹部263cの組を想定した場合に、各格子凹部263cは、当該幅Wyを相異ならされた複数組のうちいずれかに属している。例えば図7に示すように、組γに属する格子凹部263cの格子幅Wyは、組δに属する格子凹部263cの格子幅Wyとは異なっている。
(作用効果)
以上説明した装置1の作用効果を、以下に説明する。
装置1によると、燃料ポンプ24の吐出口240から吐出された燃料は、通路形成部材26の形成する燃料通路264のうち、同口240から屈曲部265の上流端265aまで連続延伸する第一通路部266へ案内される。ここで、燃料通路264のうち屈曲部265の下流端265bからは、第二通路部267が蓋部材10まで連続延伸する。故に。第一通路部266へと案内された吐出燃料は、屈曲部265の通路壁面265cに衝突して流通方向を曲げられてから、第二通路部267及び蓋部材10を通して内燃機関3側へと供給されることになる。このとき、屈曲部265への燃料衝突により発生する衝撃音は、屈曲部265及び蓋部材10の間に介在する容積空間268にて音圧減衰され得る。しかも、燃料タンク2内にて周囲を囲まれるように画成された容積空間268では、低周波数の衝撃音が共鳴するのを抑制し得る。したがって、これら音圧減衰作用及び共鳴抑制作用によれば、低周波数且つ大音圧の衝撃音が蓋部材10を透過して騒音を招く事態を抑止できるので、静粛性を高めることが可能となる。
また、装置1によると、蓋部材10側の通路壁面265cにおいて凹面状に湾曲する屈曲部265に衝突した燃料は、当該壁面265cから剥離して渦流となるのを抑制されつつ、第二通路部267側へと流通方向を曲げられる。故に、渦流に起因して通路形成部材26の振動音が発生する事態を抑止できるのみならず、そうした振動音が発生したとしても、先述した音圧減衰作用及び共鳴抑制作用により、騒音を招く事態も抑止できるので、静粛性を高めることが可能となる。しかも、凹面状に湾曲する屈曲部265のうち蓋部材10側の通路壁面265cでは、燃料流れが第二通路部267側へ曲がる際の流動抵抗を小さくできる。故に、第二通路部267から蓋部材10を通して内燃機関3側へと供給される燃料の圧力損失につき、低減可能となる。
さらに、装置1によると、互いに接合される蓋部材10及び通路形成部材26は、それら両部材10,26間の環状リブ261により補強されることで、振動により発生する振動音の振幅を低減し得る。これによれば、屈曲部265での燃料衝突により発生した衝撃音の伝播や、燃料ポンプ24の吐出作動により発生した振動の伝播に起因して、蓋部材10及び通路形成部材26に振動音が発生したとしても、当該振動音が騒音となるのを抑止できる。しかも、環状リブ261により環状に囲まれた容積空間268によれば、屈曲部265での燃料衝突により発生した衝撃音の共鳴抑制作用を発揮し得るので、当該衝撃音が騒音となるのも抑止できる。以上のことから環状リブ261は、静粛性を高める上にて有効となる。
またさらに、装置1によると、通路形成部材26の形成する縦孔269は、容積空間268から下方へ貫通して燃料タンク2内に開口する。故に、水分を含んだ燃料が容積空間268に浸入したとしても、比重差により燃料から分離した水分は、縦孔269を通じて下方の開口から燃料タンク2内へと排出され得る。これによれば、容積空間268への浸入燃料が水分により酸化して通路形成部材26が劣化するのを抑止できるので、耐久性の向上に貢献可能となる。
加えて、装置1の通路形成部材26では、燃料ポンプ24を収容するポンプ収容空間260の周囲にて、筒面状の外周面26bから格子状リブ263が突出する。これによれば、燃料ポンプ24の吐出作動で発生した振動が伝播することで、通路形成部材26のうち格子状リブ263に囲まれた凹部分としての格子凹部263cにおける振動は、図9に示すように、当該伝播振動よりも高周波数且つ低振幅の振動となる。故に、通路形成部材26の振動音は、燃料ポンプ24からの伝播振動よりも高周波数域側へとずれると共に、振幅に応じて音圧の低減された音となる。したがって、通路形成部材26の振動音が騒音を招く事態を抑止して、静粛性を高めることが可能となる。しかも、筒面状の外周面26bから格子状に突出する格子状リブ263は、通路形成部材26の樹脂成形により容易に形成できる。故に、静粛性を高めるために格子状リブ263を追加した構成につき、生産性も高めることが可能となる。
また加えて、装置1によると、格子状リブ263に囲まれた複数の格子凹部263cが格子幅Wx,Wyを相異ならされることで、それら各格子凹部263cにおける振動の周波数数も、相異ならされる。これによれば、各格子凹部263cにおける振動が重なり合うことで、当該重なり合った振動の振幅に応じた音圧は、周波数分布での強弱差を小さく抑えられ得る。故に、通路形成部材26の振動音が騒音とはなり難くなるので、静粛性を高めることが可能である。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的には、図10に示すように変形例1では、屈曲部265において蓋部材10側の通路壁面265cを、例えば横方向に沿ってストレートに設けてもよい。また、図11,12に示すように変形例2では、第一通路部266及び上流端265aに対する下流端265bの屈曲角度を鈍角に設定して、第二通路部267の上流通路部267bを横方向に対する斜め上方に延伸させてもよい。さらにまた、図12に示すように変形例3では、第二通路部267に中間部267a及び下流通路部267cを設けないで、上流通路部267bのみから構成した第二通路部267を、燃料供給管12の下流端12aに連通させてもよい。
図13に示すように変形例4では、蓋部材10の下部10bに設けられて通路形成部材26の上部26aに接合されるアッパリブ261bのみから、容積空間268を囲む環状リブ261を構成してもよい。また、図14に示すように変形例5では、通路形成部材26の上部26aに設けられて蓋部材10の下部10bに接合されるロアリブ261aのみから、容積空間268を囲む環状リブ261を構成してもよい。さらにまた、図15に示すように変形例6では、環状リブ261に代えて、通路形成部材26のうち蓋部材10の下部10bに接合される上部26aに開口した開口凹部268aにより、容積空間268を画成してもよい。
変形例7では、通路形成部材26を容積空間268から下方へ貫通する限りにて、屈曲状又は湾曲状の縦孔269を形成してもよい。また、変形例8では、通路形成部材26に縦孔269を設けなくてもよい。
変形例9では、格子状リブ263に囲まれる各格子凹部263cの格子幅Wx,Wyのうち少なくとも一方を、それら凹部263cの全てにおいて実質同一幅に設定してもよい。また、変形例10では、格子状リブ263を、通路形成部材26の外周面26bに加えて又は代えて、同部材26のうちポンプ収容空間260の周囲となる内周面に設けてもよい。さらにまた、変形例11では、格子状リブ263を通路形成部材26に設けなくてもよい。
1 燃料供給装置、2 燃料タンク、2b 貫通孔、3 内燃機関、5 サブタンク、10 蓋部材、12 燃料供給管、24 燃料ポンプ、26 通路形成部材、26b 外周面、240 吐出口、260 ポンプ収容空間、261 環状リブ、261a ロアリブ、261b アッパリブ、263 格子状リブ、263a 縦リブ、263b 横リブ、263c 格子凹部、264 燃料通路、265 屈曲部、265a 上流端、265b 下流端、265c 通路壁面、266 第一通路部、267 第二通路部、267b 上流通路部、267c 下流通路部、268 容積空間、269 縦孔、Wx,Wy 格子幅

Claims (7)

  1. 燃料タンク(2)内の燃料を前記燃料タンク外の内燃機関(3)側へ供給する燃料供給装置(1)であって、
    前記燃料タンク内から吸入した燃料を吐出口(240)から吐出する燃料ポンプ(24)と、
    前記燃料タンクの貫通孔(2b)を閉塞する蓋部材(10)と、
    前記吐出口から吐出されて前記蓋部材を通して前記内燃機関側へ供給される燃料を流通させるように、燃料通路(264)を形成する通路形成部材(26)として、前記燃料タンク内において前記蓋部材及び前記燃料ポンプの間に介装される通路形成部材とを、備え、
    前記燃料通路は、
    屈曲状に形成される屈曲部(265)と、
    前記吐出口から前記屈曲部の上流端(265a)まで連続して延伸する第一通路部(266)と、
    前記屈曲部の下流端(265b)から前記蓋部材までL字形に連続して延伸し、前記屈曲部により曲げられた燃料の流通方向を前記蓋部材側へさらに曲げる第二通路部(267)とを、有し、
    前記通路形成部材は、前記燃料タンク内のうち前記屈曲部及び前記蓋部材の間に介在して周囲を囲まれる容積空間(268)を、画成することを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記屈曲部は、前記蓋部材側の通路壁面(265c)において凹面状に湾曲することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 互いに接合される前記蓋部材及び前記通路形成部材のうち少なくとも一方には、それら両部材間の前記容積空間を環状に囲む環状リブ(261)が、設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記通路形成部材は、前記容積空間から下方へ貫通して前記燃料タンク内に開口する縦孔(269)を、有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  5. 前記通路形成部材は、
    前記燃料ポンプを収容する収容空間(260)と、
    前記収容空間の周囲に形成される筒面状の周面(26b)から格子状に突出する格子状リブ(263)とを、有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  6. 前記通路形成部材は、前記格子状リブにより囲まれて格子幅(Wx,Wy)の相異なる複数の格子凹部(263c)を、有することを特徴とする請求項5に記載の燃料供給装置。
  7. 前記通路形成部材は、樹脂成形により形成され、
    前記格子状リブは、前記筒面状の外周面(26b)に設けられることを特徴とする請求項5又は6に記載の燃料供給装置。
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