JP6542480B2 - 自動二輪車用のフロントライト構造 - Google Patents

Description

本発明は、自動二輪車の車両前部を覆うフロントカバーと、このフロントカバー内に取り付ける左右一対のウィンカーライトとを備える自動二輪車用のフロントライト構造に関する。

特許文献１には、自動二輪車用のフロントライト構造が開示されており、操舵ハンドルの前部を覆うハンドルカバー（２６）内にヘッドライト（２９）が配置され、車両の前部を覆うフロントカバーの下部に左右一対のウィンカーライト（２８Ｌ、２８Ｒ）が配置されている。このような従来の自動二輪車用のフロントライト構造において、ウィンカーライトの外側レンズの形状は、フロントカバーの形状に応じて設計される。

特許公報第５５５７６０７号

但し、このような従来の自動二輪車用のフロントライト構造は、ウィンカーライトとは別にヘッドライトを配置している。ウィンカーライトがフロントカバー内に配置されておりヘッドライトに近づけた設計を有するような種類の車両であっても、両方のライトが互いに隣接して配置されている場合には大きくかさばるような設計のように見える。ウィンカーライトによって作り出される大きくかさばらないように見える層構造のような新規な設計の場合、平面視においてヘッドライトの稜線よりも広く延びる稜線を有する。

本発明は上述の状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、ヘッドライトとウィンカーライトとが互いに隣接して配置されていても、これらのライトによって形成されるスポーティーでコンパクトである等の新規な設計を提供可能である自動二輪車用のフロントライト構造を提供することである。

請求項１の発明は、自動二輪車の前部を覆うフロントカバーを含む自動二輪車用のフロントライト構造である。ヘッドライトはフロントカバーに取り付けられる。一対のウィンカーライトはヘッドライトの上部に取り付けられる。ウィンカーライトはヘッドライトの上に重なるように取り付けられ、ウィンカーライトの稜線は、自動二輪車の平面視において、ヘッドライトの稜線より広く延びるよう形成される。

請求項２の発明は、請求項１に記載の自動二輪車用のフロントライト構造であって、ウィンカーライトは一対の張り出し部を有し、一対の張り出し部は、ヘッドライトの上部におけるウィンカーライトとヘッドライトの稜線の程度の差異によって形成される。

請求項３の発明は、請求項２に記載の自動二輪車用のフロントライト構造であって、ヘッドライトは、ポジションライトと、ヘッドライトの上部に取り付けられる一対のリフレクタとを備え、一対のリフレクタは張り出し部の位置の下側に位置する。

請求項４の発明は、請求項３に記載の自動二輪車用のフロントライト構造であって、一対のウィンカーライトには、ポジションライトからの光の漏れを防止するための遮蔽リブが、リフレクタの両側部に沿って延びて形成される。

請求項５の発明は、請求項４に記載の自動二輪車用のフロントライト構造であって、ポジションライトは、正面視においてヘッドライトの内側で自動二輪車の中央部に位置し、フロントカバーによって覆われている。

請求項６の発明は、請求項３に記載の自動二輪車用のフロントライト構造であって、一対のウィンカーライトには、張り出し部に接続する突出形状であって、下向きにフック形状に突出し、自動二輪車の正面視においてヘッドライトの上部コーナー部を覆うための突出形状が形成される。

請求項１の発明によれば、ヘッドライトはフロントカバーに取り付けられ、一対のウィンカーライトはヘッドライトの上部に取り付けられ、ウィンカーライトはヘッドライトの上に重なるように取り付けられる。ウィンカーライトの稜線は、自動二輪車の平面視においてヘッドライトの稜線より広く延びるように形成される。これによって、ヘッドライトの稜線より広く延びるよう形成した稜線をウィンカーライトが有することによって形成される新規な設計が可能となる。

言い換えると、全体構造の外観はコンパクトに見える（表面同士が分かれている）が、これは稜線の度合いが異なることによって、ウィンカーライトとヘッドライトとの間に層構造が形成され、ウィンカーライトとヘッドライトとが互いに隣接して配置されているものの層構造が大きくかさばるような構造には見えないことによるものである。

請求項２の発明によれば、ウィンカーライトは一対の張り出し部を有し、この一対の張り出し部は、ヘッドライトの上部におけるウィンカーライトとヘッドライトの稜線の程度の差異によって形成される。実際、この層構造によって、この層より低い部分に暗い影の領域が得られる。これによって、魅力的な構造である、陰影を有する暗い影の領域に見える新しい設計イメージが得られる。

請求項３の発明によれば、ヘッドライトは、ヘッドライトの上部に取り付けたポジションライトと一対のリフレクタとを備え、この一対のリフレクタは張り出し部の位置の下側に位置するので、リフレクタにおいてポジションライトの照明がより明るくなってよりはっきりと見えるようになる。これは、リフレクタが暗く影の領域に位置しており、この領域がウィンカーライトとヘッドライトとの程度の差異の箇所の下側にあるからである。

請求項４の発明によれば、一対のウィンカーライトには、ポジションライトからの光の漏れを防止するための遮蔽リブが、リフレクタの両側部に沿って延びて形成される。ヘッドライトとウィンカーライトとが共に何らカバー手段なく配置されているので、光が漏れやすくなる可能性が高い。ポジションランプが照らす箇所であるリフレクタの両側部に沿って延びる遮蔽リブによって更に、ポジションライトからの光が漏れないようにするためのカバー手段が提供されるので、部品数の低減が可能となる。

請求項５の発明によれば、ポジションライトは、正面視においてヘッドライトの内側で自動二輪車の中央部に位置しフロントカバーによって覆われているので、ポジションライトによって効率的に左右側に光を照らすことができ、更にポジションライトは自動二輪車を正面から見たときに直接見えない。

請求項６の発明によれば、一対のウィンカーライトには、張り出し部に接続する突出形状であって、下向きにフック形状に突出し、自動二輪車の正面視においてヘッドライトの上部コーナー部を覆うための突出形状が形成される。突出形状がヘッドライトの前方に空間を有する張り出し部に接続しているので、突出形状の設計が容易である。従って、これにより張り出し部とフック形状とを組み合わせた設計となり、品格があって独特な視点の設計となる。更に、フック形状によってウィンカーライトがヘッドライトを拘束しているように見えて、一体的な部品のように見える。

本発明の一実施形態による自動二輪車用ウィンカーライト構造を備える自動二輪車の側面図 この自動二輪車の正面図 フロントカバーと自動二輪車用のフロントライト装置との間の位置関係を示す側面図 フロントカバーと自動二輪車用のフロントライト装置との間の位置関係を示す正面図 フロントカバーと自動二輪車用のフロントライト装置との間の位置関係を示す平面図 自動二輪車用フロントライト装置の正面図 自動二輪車用ウィンカーライトの正面図 自動二輪車用ウィンカーライトの背面図 自動二輪車用フロントライト装置の平面図 自動二輪車用フロントライト装置の側面図 図４のＸ−Ｘ線に沿った断面図 図４のＸＩ−ＸＩ線に沿った断面図 図４のＸＩＩ−ＸＩＩ線に沿った断面図 図６ｂのＸＩＩＩ−ＸＩＩＩ線に沿った断面図

図面を参照しながら、本発明の実施形態について以下に具体的に説明する。

本実施形態に係る自動二輪車用のフロントライト構造は、図１及び図２に示すようなスクーター型の自動二輪車に使用されるが、他の種類の自動二輪車を含み、これに限定されるものではない。自動二輪車は、前方ハンドルカバー１ａと後方ハンドルカバー１ｂ、車両の前部を覆うフロントカバー２、フロントフード３、フロントカバー２内に取り付ける左右一対のウィンカーライト４及びヘッドライト５、左右一対のバックミラー６（Ｌ、Ｒ）、左右一対のハンドル７（Ｌ、Ｒ）、フロントブレーキレバー８ａ及びリアブレーキレバー８ｂ、フロントタイヤ９、フロントブレーキ用のロータとキャリパー１０、外側フロントフォーク１１、レッグシールド１２、フロアパネル１３、サイドスタンド１４、メインスタンド１５、ベルトコンバータカバー１６、エアクリーナー１７、リアタイヤ１８、リアクッション１９、フロントフェンダー２０ａ及びリアフェンダー２０ｂ、リアコンビネーションライト２１、リアグリップ２２、シート２３、センターカバー２４、サイドカバー２５、上部インナーカバー２６ａ及び下部インナーカバー２６ｂ、及び一対の同乗者用ステップ２７を備える。

図３から図６に示すように、本実施形態に係るフロントライト構造において特に、ヘッドライト５はフロントカバー２内に取り付け、ウィンカーライト４はヘッドライト５の上部の上に重なるように取り付ける。フロントカバー２は、自動二輪車の（図示しない）ヘッドパイプの前部を覆うように取り付け、ヘッドパイプの後部は、上部インナーカバー２６ａと下部インナーカバー２６ｂとで覆い、下部インナーカバー２６ｂを開けて運転者の持ち物を収容して輸送する。

図７から図１１に示すように、ウィンカーライト４には、各ケースＨ１内に複数の取り付け部Ｍが形成されており、取り付け部Ｍ内でネジ止めをすることにより、フロントカバー２の所定の位置に固定する。一方図９及び図１０において、ヘッドライト５は、ケースＨ２の下部中央にソケットＳ２が形成されてヘッドライトバルブＢ２をこのソケットＳ２に取り付けるようになっている。ヘッドライトバルブＢ２の光はケースＨ２の前方側に形成したレンズＧ２（図１０から図１２を参照）を通過して、車両の前方へと出射される。図２、図６ａ及び図１１に示すように、ケースＨ２の上部は、左側リフレクタＢＬと右側リフレクタＢＲである二つのセッションに分割されており、ソケットＳ３に取り付けたポジションライトＢ３がこれらのセッションの間の中央部に形成されている。このポジションライトＢ３は、左側及び右側リフレクタＢＬ、ＢＲを照らすことができ、ポジションライトに二つの光源があるかのように見える。具体的には図１０に示すように、ヘッドライト５のケースＨ２には、仕切り部Ｈ２ｃが形成されており、この仕切り部は、ヘッドライトバルブＢ２とポジションライトＢ３との間でレンズＧ２へと前方に延びる。この仕切り部Ｈ２ｃによってヘッドライトバルブＢ２とポジションライトＢ３とを隔てることができ、ヘッドライトバルブＢ２からの照明がポジションライトＢ３で見えることはない。

ウィンカーライト４は、左右別々となっており、ヘッドライト５の上部の上に別々に取り付けられ、運転手による（図示しない）ウィンカーライトスイッチの操作によって選択的に点滅させることができる。具体的に、図１２に示すように、ウィンカーライト４は、左右ケースＨ１それぞれの中央部にソケットＳ１が形成されており、各ソケットＳ１にウィンカーバルブＢ１を取り付けるようになっている。ウィンカーバルブＢ１の光は、ケースＨ１の前方側に形成したレンズＧ１（図１１から図１３を参照）を通過して、車両の前方へと出射される。特に、図１１及び図１２は、望ましくない方向を照らすような方向に反射したポジションライトＢ３の照明が、ウィンカーライト４のケースＨ１の裏面と左右リフレクタＢＬ、ＢＲに沿って延びる遮蔽リブ４ｃによって遮られる様子を示す図である。言い換えると、左右リフレクタＢＬ、ＢＲで反射して、図１２に示すような光のみが正しい方向を通ってレンズＧ２を通過可能である。フロントライト構造のこのような配置によれば、ポジションライトＢ３の照明は或る領域においてのみ見える。

図８に示すように、ウィンカーライト４は、重なり領域Ａにてヘッドライト５の上部の上に重なるように取り付け、ポジションライトＢ３の少なくとも両側を覆うように前方且つ下向きに延びる延長部４ｂを有する。即ち、延長部４ｂの後方にて、上述のような望ましくない方向への光の漏れが防げる。これに対応して、図５に示すように、ウィンカーライトによって稜線Ｌ１が形成され、この稜線はヘッドライト５の上部にある稜線Ｌ２より広くかつその外側に延びて、張り出し部４ｅを形成するためのものである。このように、張り出し部４ｅによって全体的な構成がコンパクトに見えるようになるが、これは張り出し部４ｅによって稜線の度合いが異なることにより、ウィンカーライトとヘッドライトの間に層構造が形成され、フロントライト構造が顧客にとって新しい魅力的な設計のように見える。更に、ヘッドライト５より広く且つ外側に延びるウィンカーライト４の稜線の程度の違いによって暗く影のある領域が形成される。

従って、ポジションライトＢ３はヘッドライト５の上部に位置するが、張り出し部４ｅよりは低い位置であって暗く即ち影の領域となる。これによって、左右リフレクタＢＬ、ＢＲでのポジションライトＢ３の照明がより明るいものとなってよりはっきりと見える。更に、図４、図６（ａ、ｂ）、図１０及び図１４に示すように、本実施形態に係るウィンカーライト４には、張り出し部４ｅに接続する一対の突出形状４ｄが形成される。ヘッドライト５の稜線Ｌ２より広く且つ外側に延びる張り出し部４ｅの空間に対して、この一対の突出部４ｄは十分な空間を有し容易に設計される。具体的に、この一対の突出部４ｄは、ヘッドライトの上部コーナー部５ａにて下向きに延びるフック形状のように設計する。一対の突出形状４ｄのフック形状は、ヘッドライト５の両方の上部コーナー部５ａを拘束（ｂｉｎｄ）しているように見えるので、フロントライト構造の一体的な設計のイメージが得られる。図６（ａ、ｂ）及び図７に示すように、ウィンカーライト４は、ケースＨ２の左右リフレクタＢＬ、ＢＲに沿って延びる遮蔽リブ４ｃを備える。図４、図６（ａ）及び図１１に示すように、この遮蔽リブ４ｃによれば、図１１及び図１２に規定するような望ましくない方向にポジションライトＢ３の光が漏れないようにすることができる。尚、国によっては、自動二輪車の前方部にライセンスプレートＬｉを設けることが義務付けられている場合がある。このような国では、ライセンスプレートＬｉを図４に示すような位置に設けるとよい。

更に図８に示すように、本実施形態に係るウィンカーライト４の延長部４ｂは、ヘッドライト５の上部の上に重なり領域Ａを備え、図９に示すように、この重なり領域Ａには、ウィンカーライト４とヘッドライト５との間に隙間Ｃが形成されている。このように、重なり領域Ａは、カバー構造を用いずに照明装置の特性を最適化するための領域である。従って、ウィンカーライト４とヘッドライト５との間の隙間Ｃは、乗車時の振動によってライト同士が干渉したり破損したりすることを避けるためのものである。

具体的に、図３から図５に詳細に示すように、ウィンカーライト４の一対の側端部４ａは、車両の正面視において、ヘッドライト５の左右端部（図６（ａ）のヘッドライト５の上部コーナー部５ａの左右コーナー部）の上部を越えて右方向及び左方向に延びる部分に位置する。これにより、ウィンカーライト４の稜線Ｌ３が左右方向により広く延びるように見え、魅力的なイメージが得られる。一方、ヘッドライト５は、ウィンカーライト４の延長部の影響は受けずに、その寸法構造をコンパクトに維持可能である。稜線Ｌ１、Ｌ３及びＬ２は、ウィンカーライト４とヘッドライト５とをそれぞれ構成するレンズＧ１及びＧ２の縁部境界線を含む。更に、図３に示すように、本実施形態に係るウィンカーライト４の稜線Ｌ１は、延長部４ａから始まって、ウィンカーライト４の側端部４ａ上で稜線Ｌ３の二方向へと分岐し、それぞれの分岐端部が位置するフロントカバー２の部分から、稜線Ｌ３は車両の側部へと延びる。稜線Ｌ４は、フロントカバー２の縁部境界線を含む。ウィンカーライト４の稜線Ｌ３とフロントカバー２の稜線Ｌ４との間の対応する設計により、ウィンカーライト４の外観は、広く且つフロントカバー２の設計に応じた滑らかなものに見え、外観的にシャープでスポーティーな品格のある設計が強化される。

本実施形態によれば、ヘッドライト５はフロントカバー２に取り付け、一対のウィンカーライト４はヘッドライト５の上部に取り付け、ウィンカーライト４はヘッドライト５の上に重なるように取り付ける。ウィンカーライト４の稜線Ｌ１は、自動二輪車の平面視においてヘッドライト５の稜線Ｌ２より広く延びるように形成する。これによって、ヘッドライト５の稜線Ｌ２より広く延びるよう形成した稜線Ｌ１をウィンカーライト４が有することによって作り出される新規な設計が可能となる。

言い換えると、全体的な構造の外観はコンパクトに見えるが（表面同士が分かれている）、これは稜線の度合いが異なることによって、ウィンカーライト４とヘッドライト５との間の層構造が形成され、ウィンカーライト４とヘッドライト５とは互いに隣接して配置されているものの層構造が大きくかさばるような構造には見えないことによるものである。

ウィンカーライト４は一対の張り出し部４ｅを有し、この張り出し部はヘッドライト５の上部でウィンカーライト４の稜線Ｌ１とヘッドライト５との間の程度の差異によって形成される。実際、この層構造によって、この層より低い部分に暗い影の領域が得られる。これによって、魅力的な構造である、陰影を有する暗い影の領域に見える新しい設計イメージが得られる。

更に、ヘッドライト５は、ヘッドライト５の上部に取り付けたポジションライトＢ３と一対のリフレクタ（ＢＲ、ＢＬ）とを備え、この一対のリフレクタ（ＢＲ、ＢＬ）は張り出し部４ｅの位置の下側に位置するので、リフレクタ（ＢＲ、ＢＬ）においてポジションライトＢ３の照明がより明るくなってよりはっきりと見えるようになる。これはリフレクタ（ＢＲ、ＢＬ）が暗い即ち影の領域に位置しており、この領域がウィンカーライト４とヘッドライト５との間の程度の差異の箇所の下側にあるからである。更に、一対のウィンカーライト４には、リフレクタ（ＢＲ、ＢＬ）の両側部に沿って延びる遮蔽リブ４ｃが形成されており、ポジションライトＢ３からの光の漏れを防止するためのものである。ヘッドライト５とウィンカーライト４とが共に何らカバー手段なく配置されているので、光が漏れやすくなる可能性が高い。ポジションライトが照らすリフレクタ（ＢＲ、ＢＬ）の両側部に沿って延びる遮蔽リブ４ｃによって更に、ポジションライトからの光が漏れないようにするためのカバー手段が提供されるので、部品数の低減が可能となる。

加えて、ポジションライトＢ３は、正面視においてヘッドライト５の内側で自動二輪車の中央部に位置しフロントカバー２によって覆われているので、ポジションライトＢ３によって効率的に左右側に光を照らすことができ、更にポジションライトＢ３は自動二輪車を正面から見たときに直接見えない。更に、一対のウィンカーライト４には、張り出し部４ｅに接続する突出形状が形成されており、下向きにフック形状に突出するものであって、自動二輪車の正面視においてヘッドライト５の上部コーナー部を覆うためのものである。突出形状がヘッドライト５の前方に空間を有する張り出し部４ｅに接続しているので突出形状の設計が容易である。従って、これにより張り出し部４ｅとフック形状と組み合わせた設計となり、品格があって独特な視点の設計となる。更に、フック形状によってウィンカーライト４がヘッドライト５を拘束しているように見えて、一体的な部品のように見える。

本実施形態について説明してきたが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。本発明は、ヘッドライト５の上に重なるように取り付けたウィンカーライト４を有し、ウィンカーライト４の稜線Ｌ１が自動二輪車の平面視においてヘッドライト５の稜線Ｌ２より広く延びるよう形成した、自動二輪車のフロントライト構造を備える。
ウィンカーライト４とヘッドライト５の正面視形状は、この実施形態の形状に限定されず、稜線Ｌ１及びＬ２が上述のような関係を有するものであれば任意の外形であってよい。本実施形態に係るフロントライト構造を備える自動二輪車は様々な車両の種類であってよく、本実施形態のようなスクーターに限定されない。

自動二輪車用のフロントライト構造は、様々な外観を有する自動二輪車用フロントライト構造又は他の機能が追加される自動二輪車用フロントライト構造等に使用可能であって、ヘッドライトがフロントカバーに取り付けられ、ウィンカーライトがヘッドライトの上部の上に重なるように取り付けられ、ウィンカーライトの稜線が車両の平面視においてヘッドライトの上部の稜線より外側に張り出すように形成されていればよい。

１ａ 前方ハンドルカバー
１ｂ 後方ハンドルカバー
２ フロントカバー
３ フロンドフード
４ ウィンカーライト
４ａ 側端部
４ｂ 延長部
４ｃ 遮蔽リブ
４ｄ 突出形状
４ｅ 張り出し部
５ ヘッドライト
６ バックミラー
７ ハンドル
８ ブレーキレバー
９ フロントタイヤ
１０ ロータとキャリパー
１１ 外側フロントフォーク
１２ レッグシールド
１３ フロアパネル
１４ サイドスタンド
１５ メインスタンド
１６ ベルトコンバータカバー
１７ エアクリーナー
１８ リアタイヤ
１９ リアクッション
２０ リアフェンダー
２１ リアコンビネーションライト
２２ リアグリップ
２３ シート
２４ センターカバー
２５ サイドカバー
２６ インナーカバー
２７ 同乗者用ステップ
Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３、Ｌ４ 稜線
Ｈ１ ウィンカーライトのケース
Ｈ２ ヘッドライトのケース
Ｂ３ ポジションライト
ＢＲ、ＢＬ リフレクタ

Claims (6)

1. 自動二輪車用フロントライト構造であって、
   前記自動二輪車の前部を覆うフロントカバー（２）と、
   前記フロントカバー（２）に取り付けられるヘッドライト（５）と、
   前記ヘッドライト（５）の上部に取り付けられる一対のウィンカーライト（４）と、を備え、
   前記ウィンカーライトは、前記ヘッドライトの上に重なるように取り付けられ、
   前記ウィンカーライトの下部の稜線（Ｌ１）は、前記自動二輪車の平面視において、前記ヘッドライトの上部の稜線（Ｌ２）より長く、かつ、外側に延びるよう形成されることを特徴とする、自動二輪車のフロントライト構造。
2. 前記ウィンカーライト（４）は一対の張り出し部（４ｅ）を有し、前記一対の張り出し部は、前記ヘッドライト（５）の上部におけるウィンカーライト（４）とヘッドライト（５）の前記稜線（Ｌ１、Ｌ２）の程度の差異によって形成される、請求項１に記載の自動二輪車用のフロントライト構造。
3. 前記ヘッドライトは、ポジションライト（Ｂ３）と、前記ヘッドライト（５）の前記上部に取り付けられる一対のリフレクタ（ＢＲ、ＢＬ）とを備え、
   前記一対のリフレクタ（ＢＲ、ＢＬ）は前記張り出し部（４ｅ）の位置の下側に位置する、請求項２に記載の自動二輪車用のフロントライト構造。
4. 前記一対のウィンカーライトには、前記ポジションライト（Ｂ３）からの光の漏れを防止するための遮蔽リブ（４ｃ）が、前記リフレクタ（ＢＲ、ＢＬ）の両側部に沿って延びて形成される、請求項３に記載の自動二輪車用のフロントライト構造。
5. 前記ポジションライト（Ｂ３）は、正面視において前記ヘッドライト（５）の内側で自動二輪車の中央部に位置し、前記フロントカバー（２）によって覆われている、請求項４に記載の自動二輪車用のフロントライト構造。
6. 前記一対のウィンカーライトには、前記張り出し部（４ｅ）に接続する突出形状（４ｄ）であって、下向きにフック形状に突出し、前記自動二輪車の正面視において前記ヘッドライトの上部コーナー部（５ａ）を覆うための突出形状（４ｄ）が形成される、請求項３に記載の自動二輪車用のフロントライト構造。
   

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