JP6540945B2 - 車両用ペダルの支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、運転席のフットスペースに配される車両用ペダルを支持する車両用ペダルの支持構造に関する。
車両の前方から外力が作用すると、エンジンルームと車室を仕切るダッシュパネル(トーボード)が車室側に変形し、運転席のフットスペースが縮小されることが考えられる。運転席のフットスペースが縮小した場合、運転者の足(すね、ひざ)が車両用ペダル(ブレーキペダル)に干渉する虞があった。このため、運転者の足(すね、ひざ)とブレーキペダルとの干渉を抑制する技術が従来から提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に開示された技術は、ペダルブラケットの車両後方部分を離脱可能に車体側の部材と連結し、ダッシュパネルが後方に移動した際に、ペダルブラケットの車両後方部分が下方側に案内されて車体側の部材から離脱し、ブレーキペダルが車両の前方側に相対的に移動するように構成されたものである。
これにより、車両の前方から外力が作用してダッシュパネルが車室側に変形して運転席のフットスペースが縮小したとしても、ブレーキペダルが車両の前方側に相対移動して、運転者の足(すね、ひざ)とブレーキペダルとの干渉を抑制することができる。
しかし、特許文献1の技術は、ペダルブラケットの車両後方部分を離脱可能に車体側の部材と連結しているため、連結機構(締結構造)が介在している。このため、車体側の部材との連結が解除されるための動きが必要になり、ブレーキペダルを移動させるために、連結を解除するための移動とブレーキペダルを移動させるための移動が必要になり、ダッシュパネルの車室側への変形量が多く必要とされていた。
また、締結構造における締結力のばらつきや、組み付け状態のばらつきにより、連結解除のタイミングやペダルブラケットの移動量がばらつくことがあった。このため、ブレーキペダルの車両前方側への変位(後退抑制)を安定して行えないことがあった。
特許第3804651号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、車両の前方からの外力に対し、簡単な構成で、車両用ペダルの車両前方側への変位量を確保しつつ後退抑制を安定して制御できる車両用ペダルの支持構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の車両用ペダルの支持構造は、車両前方側の第1車両部材に基端部が取り付けられ、先端部が車両後方に延びて前記先端部側が下方に変位可能とされたペダルブラケットと、前記ペダルブラケットに上端部が揺動自在に支持され、下端部に踏部が設けられた車両用ペダルと、前記ペダルブラケットより車両後方かつ上方側に配置された第2車両部材と、前記第2車両部材と前記ペダルブラケットとの間に斜めに掛け渡され、前記ペダルブラケットの後退に応じて、前記第2車両部材側を中心に車両後方側へ回動しつつ前記ペダルブラケットを下方に変位させるステー部材と、前記第2車両部材から下方に延設され、前記ステー部材の車両後方側への回動を所定の位置で規制する車両側ブラケットと、を備え、前記ステー部材は、一端側において前記ペダルブラケットの上面に固定される第1固定部と、前記第1固定部から所定の長さを有して車両後方側に延び、前記ペダルブラケットの上面に重ねて配置される重合部と、前記重合部の後端から屈曲されて前記第2車両部材側に向かって車両後方斜め上方に延びるステー本体部と、他端側において前記第2車両部材側に固定され、前記ステー本体部を前記第2車両部材側に支持する第2固定部と、を有し、前記ステー本体部は、前記第2車両部材に対して車両前後方向に回動可能に支持され、前記重合部は、前記ステー本体部に対して車両前後方向に回動可能とされており、前記第1固定部と前記重合部との間に、前記ペダルブラケットに対して前記重合部が離れる方向に変形可能な変形許容部(24)を有することを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、第1車両部材が車両後方側に移動した際に、ペダルブラケットが車両後方側に移動し、ステー本体部が第2固定部材に対して車両後方向に回動し、重合部がペダルブラケットに重ねられた状態でステー本体部に対して車両前方向に回動する。ステー本体部が更に車両後方向に回動して車両側ブラケットに回動位置が規制され、重合部がペダルブラケットに対して相対的に回動し、重合部がペダルブラケットから離れつつ車両後方向に回動しペダルブラケットの先端が下方に押し下げられる。これにより、ペダルブラケット等が車両部材から離脱することなく車両用ペダルが相対的に車両前方側に移動する。
そして、第1固定部と重合部との間の変形許容部(第1変形許容部24)により、第1固定部から離れる方向への重合部の変形が的確に行われる。
従って、車両の前方からの外力に対し、簡単な構成で、車両用ペダルの車両前方側への変位量を確保しつつ後退抑制を安定して制御することが可能になる。
そして、請求項2に係る本発明の車両用ペダルの支持構造は、請求項1に記載の車両用ペダルの支持構造において、前記ステー部材は、前記ステー本体部と前記第2固定部との間、および前記重合部と前記ステー本体部との間に、前記ペダルブラケットの後退に応じて変形される変形許容部(28、34)を有し、前記ステー本体部および前記重合部は、前記変形許容部が変形することで当該変形許容部を中心にして車両前後方向に回動可能とされていることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、ステー本体部と第2固定部との間、および重合部とステー本体部との間に変形許容部を有しているので、ペダルブラケットの後退に応じてステー本体部および重合部が変形許容部を中心に車両前後方向に回動可能となり、的確に回動させることができる。
また、請求項3に係る本発明の車両用ペダルの支持構造は、請求項1もしくは請求項2に記載の車両用ペダルの支持構造において、前記ステー部材の前記ステー本体部および前記重合部には、それぞれ、長手方向に沿った両側縁部にフランジが形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、ステー部材のステー本体部および重合部にフランジが形成されているので、ステー本体部および重合部の曲がりを抑制することができ、ステー本体部および重合部の直線状態を維持して第1固定部に対して回動させることができる。また、第2固定部に対して直線状態に維持されたステー本体部および重合部の位置が規制され、ステー本体部および重合部の回動の規制を確実に行うことができる。
また、請求項4に係る本発明の車両用ペダルの支持構造は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用ペダルの支持構造において、前記変形許容部の幅方向の両側部には、切欠き部が形成されていることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、変形許容部の幅方向の両側部に欠き部が形成されているので、適切な部位で折り曲げて回動動作を行うことができる。尚、欠き部の間の変形許容部の面に折れ線部を形成することも可能である。
また、請求項5に係る本発明の車両用ペダルの支持構造は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両用ペダルの支持構造において、前記第1車両部材は、エンジンルームと車室を仕切るダッシュパネルであり、前記第2車両部材は、ダッシュパネルの上部の車両後側に配され、車両の幅方向に沿って延びるデッキクロスメンバであることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、ダッシュパネルが車両後方側に移動した際に、デッキクロスメンバが設けられたステー本体部が回動してペダルブラケットの先端を下方に移動させ、更に、ダッシュパネルが車両後方側に移動した際に、ステー本体部の回動が規制された状態で重合部が回動してペダルブラケットから離されると同時にペダルブラケットの先端を更に下方に移動させることができる。
本発明の車両用ペダルの支持構造は、車両の前方からの外力に対し、簡単な構成で、車両用ペダルの車両前方側への変位量を確保しつつ後退抑制を安定して制御することが可能になる。
本発明の一実施例に係る車両用ペダルの支持構造の全体構成を表す側面図である。 図1の外観図である。 図1中のIII−III線矢視図である。 ステー部材の構造の説明図である。 車両用ペダルの支持構造の動作を説明する図である。
図1から図4に基づいて本発明の一実施例に係る車両用ペダルの支持構造を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る車両用ペダルの支持構造の全体構成を示す側面図、図2は図1に示す車両用ペダルの支持構造の斜視図、図3は図1中のIII−III線矢視の断面図。また、図4はステー部材の詳細構造の説明する図であり、図4(a)は側面図、図4(b)は平面図、図4(c)は正面図である。
車体のエンジンルーム1と車室2は、第1車両部材として、ダッシュパネル(トーボード兼用)3で仕切られている。ダッシュパネル3の下端部は図示しないフロアパネルに接続され、ダッシュパネル3の上端部は車幅方向に延びるカウルトップ4に接続されている。ダッシュパネル3のエンジンルーム1に臨む面にはブレーキブースタ6を主構成とする倍力装置7が取り付けられ、倍力装置7の操作ロッド8はダッシュパネル3の車室2側に突出している。
ダッシュパネル3の車室2に臨む面にはペダルブラケット11が設けられている。ペダルブラケット11は、ダッシュパネル3の車室2側の面から、先端部が車両後方に延びて設けられ、ペダルブラケット11は、先端部が下方に変位するように、基端部(ダッシュパネル3への支持部)が折り曲がり変形可能に支持されている。
ペダルブラケット11の中央部の下部には車両用ペダルとしてのブレーキペダル12が回動自在に吊り下げられている。ブレーキペダル12の踏み面12aの上側のアーム部12bには、倍力装置7の操作ロッド8の先端が接続されている。運転者がブレーキペダル12の踏み面12aを踏み込むことで、倍力装置7を通して制動操作が行われる。
また、ペダルブラケット11より車両後方側かつ上方側、具体的には、ダッシュパネル3上部のカウルトップ4の車両後方側(後方上部側)には、第2車両部材として車幅方向に延びるデッキクロスメンバ5が設けられている。デッキクロスメンバ5には、図示しないインストルパネル等の部材が取り付けられる。
ペダルブラケット11とデッキクロスメンバ5との間には、ペダルブラケット11が後退した際にペダルブラケット11の先端部を下方に変位させるためのステー部材16が斜めに掛け渡されている。ステー部材16は、長尺状の板金部材で形成され、一端がペダルブラケット11の上面に連結され、他端がデッキクロスメンバ5側に設けられた車両側ブラケットとしてのデッキクロスブラケット13に車両前後方向に回動可能に連結されている。
そして、ステー部材16は、ペダルブラケット11の後退に応じて、デッキクロスブラケット13に連結される他端側を中心に車両後方に回動しつつペダルブラケット11の先端側を下方へ変位させるよう構成されている。
デッキクロスブラケット13には、上下方向に延びて、ステー部材16の回動位置を規制する規制面14が設けられている。規制面14の幅方向両側部にはフランジ部15が形成され、断面がコ字型にされている。
ステー部材16は、主に図1、図4に示すように、ステー部材16の主要部を成すステー本体部31と重合部19、そして、ステー部材16の長手方向の一端部(ペダルブラケット11側の端部)と他端部(デッキクロスブラケット13側の端部)でそれぞれペダルブラケット11とデッキクロスブラケット13に固定される第1固定部18と第2固定部25とを一体で備えている。
ステー本体部31は、ペダルブラケット11とデッキクロスブラケット13との間でペダルブラケット11からデッキクロスブラケット13(デッキクロスメンバ5)側へ向かって車両後方斜め上方に延設されている(図1参照)。また、ステー本体部31の長手方向に沿った両側縁部にはフランジ部32が形成され、断面がコ字型とされている。これにより、ステー本体部31の剛性を確保している。
重合部19は、ステー本体部31の下方側(前方側)の端部から車両前方に屈曲されて車両前後方向に所定の長さを有して延設されている。重合部19は、ペダルブラケット11の先端の上面に沿って重なるよう配置されている。また、重合部19の長手方向に沿った両側縁部には、上方に向かってフランジ部20が形成され、断面が上方に開口するコ字型とされている。これにより、重合部19の剛性を確保している。
第1固定部18は、重合部19のステー本体部31と反対側の端部、すなわちステー部材16の一端部(ペダルブラケット11側の端部)に設けられている。第1固定部18は、重合部19に連続してペダルブラケット11の上面に沿って車両前後方向に延設され、ペダルブラケット11の上面にボルトで固定されている。
第2固定部25は、ステー本体部31の上方側(後方側)の端部、すなわちステー部材16の他端部(デッキクロスブラケット13側の端部)に設けられている。第2固定部25は、ステー本体部31から上方に屈曲されてデッキクロスブラケット13の規制面14に沿って車両上下方向に延設され、デッキクロスブラケット13の規制面14の上部にボルトで固定されている。
そして、第1固定部18、重合部19、ステー本体部31、第2固定部25の各部の間には、それぞれ、ペダルブラケット11の車両後方側への後退に応じて変形するよう設定された変形許容部としての第1変形許容部24、第2変形許容部28、第3変形許容部34が設けられており、ステー部材16は、第1変形許容部24、第2変形許容部28、第3変形許容部34で折り曲げ変形可能に構成されている。これにより、ステー部材16に第1固定部18と重合部19、重合部19とステー本体部31、ステー本体部31と第2固定部25とがそれぞれ互いに相対的に回動可能に連結されている。
第1変形許容部24は、第1固定部18と重合部19との間に設けられており、第1変形許容部で折り曲げ変形されることで、第1変形許容部24を中心に重合部19がペダルブラケット11の上面から離れる方向に回動可能とされている。尚、第1変形許容部24の幅方向両側部には、第1切欠き23が形成されて、他の部位より折り曲げ変形し易くされている。
また、第2変形許容部28は、ステー本体部31と第2固定部25との間の屈曲部分に設けられており、第2変形許容部(屈曲部分)で折り曲げ変形されることで、ステー本体部31が第2固定部25に対して第2変形許容部(屈曲部分)28を中心に車両後方側(図1中反時計回り方向)へ回動可能とされている。つまり、ステー本体部31は、第2変形許容部28によって、デッキクロスブラケット13(デッキクロスメンバ5)に対して車両前後方向に回動可能とされている。
また、第3変形許容部34は、ステー本体部31と重合部19との間の屈曲部分に設けられており、第3変形許容部34(屈曲部分)が折り曲げ変形されることで、ステー本体部31と重合部19とが互いに第3変形許容部34(屈曲部分)を中心に車両前後(上下)方向に回動可能とされている。つまり、重合部19は、ステー本体部31に対して車両前後方向に回動可能な構成とされている。尚、第3変形許容部34(屈曲部分)の幅方向両側部には、第3切欠き33が形成されて、第1変形許容部24と同様に、折り曲げ変形し易くされている。
このように、ステー部材16は、ペダルブラケット11の上面に固定される第1固定部18と、第1固定部18から車両後方に所定の長さで延設されると共にペダルブラケット11の上面に重ねて配置される重合部19と、重合部19から屈曲されてデッキクロスブラケット13(デッキクロスメンバ5側)に向かって車両後方斜め上方へ延設されるステー本体部31と、デッキクロスブラケット13の規制面14に固定され、ステー本体部31をデッキクロスブラケット13(デッキクロスメンバ5側)に対して回動可能に支持する第2固定部25とで構成されている。
尚、ステー本体部31は、第2変形許容部28を中心に車両後方側(図1中反時計回り方向)に回動可能とされているが、ステー本体部31が所定の位置、本実施例では、鉛直方向に沿って延びる位置まで移動すると、デッキクロスブラケット13の規制面14に当接してそれ以上の後方への回動が規制される仕組みとなっている。
図5に基づいて上記構成の車両用ペダルの支持構造の動作を説明する。
図5には、本発明の一実施例に係る車両用ペダルの支持構造の衝突時における動作の状況を示してあり、図5(a)は、ペダルブラケットが後退する前の状態(通常の状態)、図5(b)は、ペダルブラケットが後退している途中の状態図5(c)は、ペダルブラケットが更に後退した状態(例えば、衝突後の状態)である。
図5(a)に示すように(図1に示すように)、通常の場合、ペダルブラケット11の上面に、ステー部材16の第1固定部18が固定されると共に重合部19が重ねられて配置されている。また、デッキクロスブラケット13の規制面14の上部にステー部材16の第2固定部25が固定されている。この状態で、ステー本体部31は、所定の傾斜角度に傾けられた状態で配置され、ペダルブラケット11とデッキクロスブラケット13とがステー部材16で連結されている。
例えば、衝突により、ダッシュパネル3が室内側(後方)に変形し、ペダルブラケット11が後方に後退すると、ステー部材16の下端側(ステー本体部31の下端)がペダルブラケット11によって後方へ押されるため、ステー部材16は、第2変形許容部28と第3変形許容部34を変形させながら後退する。
このとき、第2変形許容部28は、ステー本体部31が第2固定部25に対して角度が拡がる方向(車両後方側)へ回動するよう変形され、第3変形許容部34は、重合部19がステー本体部31に対して角度が小さくなる方向(車両前方側)へ回動するよう変形される。
これにより、ステー本体部31が第2変形許容部28を中心に車両後方側(図中反時計回り方向)に回動される一方、重合部19がペダルブラケット11の上面に重ねられた状態でペダルブラケット11と共に後退される。このとき、ステー本体部31の後方への回動に従って、ペダルブラケット11の先端がステー本体部31によって次第に下方に押し下げられるので、ブレーキペダル12(踏み面12a)が車両前方側(図中左側)に相対的に変位される。
そして、図5(b)に示すように、ステー本体部31がデッキクロスブラケット13の規制面14に当接する位置まで回動されると、ステー本体部31(ステー部材16)のそれ以上の回動が規制される。
図5(b)の状態からダッシュパネル3に押されてペダルブラケット11が更に後方に後退すると、ステー本体部31の回動がデッキクロスブラケット13の規制面14によって規制されているので、重合部19が第3変形許容部を中心に後方へ回動しようとする。このとき、第1変形許容部24が折り曲げられることで重合部19が第1固定部18(ペダルブラケット11)に対して相対的に回動される。
これにより、重合部19は、ペダルブラケット11から離れつつ後方に回動され、図5(c)に示すように、ステー本体部31の下方にほぼ直線状に延びた状態とされる。この重合部19の後方への回動により、更にペダルブラケット11の先端が下方へ押し下げられ、ブレーキペダル12(踏み面12a)が車両前方側に更に相対的に変位される。
従って、車両の前方から外力が作用してダッシュパネル3が車室2側に変形して運転席のフットスペースが縮小したとしても、ブレーキペダル12が車両の前方側に相対変位して、運転者の足(すね、ひざ)とブレーキペダル12との干渉を抑制することができる。
上記構成の車両用ペダルの支持構造によれば、ペダルブラケット11、デッキクロスブラケット13、ステー部材16をダッシュパネル3やデッキクロスメンバ5から離脱させることなく、ブレーキペダル12を相対的に車両前方側に変位させることができる。従って、部品の組み付け状態のばらつき等の影響を受け難く、ペダルブラケット11が確実に下方側へ移動されるので、ブレーキペダル12の後退抑制を安定して制御することができる。
また、連結部をデッキクロスメンバ側から離脱させるための移動が必要なく、ペダルブラケット11が後退し始めると同時にペダルブラケット11が下方へ移動されるので、衝突早期の段階でブレーキペダル12の後退抑制が開始されることとなり、より安全性が向上される。
尚、ペダルブラケット11の下方への移動量、つまりブレーキペダル12の前方側への変位量は、ステー本体部31の長さに左右されるが、重合部19がステー本体部31に対して回動されて下方側に延びる構成としているので、ステー部材16(ステー本体部31)の長さを抑えつつ、ペダルブラケット11の下方への変位量を確保することができる。
また、ステー部材16には、第1変形許容部24、第2変形許容部28、第3変形許容部34が設けられて、これら第1変形許容部24、第2変形許容部28、第3変形許容部34によって互いに、的確な状態で回動可能に構成されているので、非常に簡単な構成でブレーキペダル12の後退抑制を実現することができ、コストや重量を抑制することができる。
しかも、第1変形許容部24および第3変形許容部34の幅方向側部には、それぞれ第1切欠き23および第3切欠き33が形成されているので、他の部位に比べて第1および第3変形許容部での変形が容易となり、よりスムーズにステー部材16を適切な部位で変形させることができ、ブレーキペダル12の後退抑制をより安定して行うことができる。
そして、ステー部材16の重合部19およびステー本体部31には、それぞれ長手方向に沿った両側縁部にフランジ部20、32が形成され、断面がコ字型にされているので、重合部19およびステー本体部31の剛性が確保されている。従って、ステー部材16の第1変形許容部24、第2変形許容部28、第3変形許容部34での変形がより確実に行われ、ブレーキペダル12の後退抑制をより安定して行うことができる。
また、ステー本体部31がデッキクロスブラケット13の規制面14に当接して移動が規制された状態で、ステー本体部31の曲がりを抑制することができるので、ステー部材16の回動の規制を確実に行うことができる。また、重合部19がステー本体部31に対して車両後方側に回動する際に、重合部19の変形を抑制することができるので、重合部19の回動によりペダルブラケット11を確実に下方へ押し下げることができる。
上述した車両用ペダルの支持構造は、連結機構の解除を必要とせずに、ブレーキペダル12を相対的に前方側に変位させることができるので、簡単な構成で車両の前方からの外力に対し、ブレーキペダル12の後退抑制を安定して制御することが可能になる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
本発明は、車両用ペダルの支持構造の産業分野で利用することができる。
1 エンジンルーム
2 車室
3 ダッシュパネル
4 カウルトップ
5 デッキクロスメンバ
6 ブレーキブースタ
7 倍力装置
8 操作ロッド
11 ペダルブラケット
12 ブレーキペダル
13 デッキクロスブラケット
14 規制面
15、20、32 フランジ部
16 ステー部材
18 第1固定部
19 重合部
23 第1切欠き
24 第1変形許容部
25 第2固定部
28 第2変形許容部
31 ステー本体部
33 第3切欠き
34 第3変形許容部

Claims (5)

  1. 車両前方側の第1車両部材に基端部が取り付けられ、先端部が車両後方に延びて前記先端部側が下方に変位可能とされたペダルブラケットと、
    前記ペダルブラケットに上端部が揺動自在に支持され、下端部に踏部が設けられた車両用ペダルと、
    前記ペダルブラケットより車両後方かつ上方側に配置された第2車両部材と、
    前記第2車両部材と前記ペダルブラケットとの間に斜めに掛け渡され、前記ペダルブラケットの後退に応じて、前記第2車両部材側を中心に車両後方側へ回動しつつ前記ペダルブラケットを下方に変位させるステー部材と、
    前記第2車両部材から下方に延設され、前記ステー部材の車両後方側への回動を所定の位置で規制する車両側ブラケットと、を備え、
    前記ステー部材は、
    一端側において前記ペダルブラケットの上面に固定される第1固定部と、
    前記第1固定部から所定の長さを有して車両後方側に延び、前記ペダルブラケットの上面に重ねて配置される重合部と、
    前記重合部の後端から屈曲されて前記第2車両部材側に向かって車両後方斜め上方に延びるステー本体部と、
    他端側において前記第2車両部材側に固定され、前記ステー本体部を前記第2車両部材側に支持する第2固定部と、を有し、
    前記ステー本体部は、前記第2車両部材に対して車両前後方向に回動可能に支持され、前記重合部は、前記ステー本体部に対して車両前後方向に回動可能とされており、
    前記第1固定部と前記重合部との間に、前記ペダルブラケットに対して前記重合部が離れる方向に変形可能な変形許容部(24)を有する
    ことを特徴とする車両用ペダルの支持構造。
  2. 請求項1に記載の車両用ペダルの支持構造において、
    前記ステー部材は、
    前記ステー本体部と前記第2固定部との間、および前記重合部と前記ステー本体部との
    間に、前記ペダルブラケットの後退に応じて変形される変形許容部(28、34)を有し、
    前記ステー本体部および前記重合部は、
    前記変形許容部が変形することで当該変形許容部を中心にして車両前後方向に回動可能
    とされている
    ことを特徴とする車両用ペダルの支持構造。
  3. 請求項1もしくは請求項2に記載の車両用ペダルの支持構造において、
    前記ステー部材の前記ステー本体部および前記重合部には、
    それぞれ、長手方向に沿った両側縁部にフランジが形成されている
    ことを特徴とする車両用ペダルの支持構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車両用ペダルの支持構造において、
    前記変形許容部の幅方向の両側部には、切欠き部が形成されている
    ことを特徴とする車両用ペダルの支持構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両用ペダルの支持構造において、
    前記第1車両部材は、エンジンルームと車室を仕切るダッシュパネルであり、
    前記第2車両部材は、ダッシュパネルの上部の車両後側に配され、車両の幅方向に沿って延びるデッキクロスメンバである
    ことを特徴とする車両用ペダルの支持構造。
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