JP6595315B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。
従来の車両用シートとして、特許文献1には、乗員が着座するシート座面の前端部を、モータや減速機などを利用して前後に移動させることで、シート座面の前後方向の長さを調整することが開示されている。
特開2007−118706号公報
しかし、従来の車両用シートは、シート座面の前後方向の長さ調整のために、シート座面の前端部を前後方向に移動させているだけなので、乗員がシート座面の前端部に足を載せて長時間乗車時での下肢の疲労を改善するのは困難である。
そこで、本発明は、乗員の長時間乗車時における下肢の疲労を改善することを目的としている。
本発明は、座部可動部が、シート座部の前部に位置する装着状態と、装着状態に対して前方かつ下方に位置する切り離し状態との間を平行移動するように、座部可動部を支持するリンク機構と、座部可動部と座部本体とをつなぎ、かつ、切り離し状態で座部可動部と座部本体との間を覆うカバーと、を備え、カバーは、座部可動部の装着状態と切り離し状態との間の移動に応じて変形することを特徴とする。
本発明によれば、シート座部に着座した乗員は、前方かつ下方に位置させた座部可動部に足を載せた状態とすることが容易にでき、長時間乗車時おける下肢の疲労を改善することができる。
切り離し状態では、座部可動部と座部本体との間を覆うカバーが、下方のリンク機構を覆って外部への露出を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係わる車両用シートを助手席に適用した場合の図4のA−A断面図である。 図1の車両用シートの斜視図である。 図2の車両用シートにおけるリンク機構などの機構部を示す斜視図である。 図1の車両用シートの正面図である。 図1に対し、乗員が座部可動部に足を載せて座部可動部を前方かつ下方に平行移動させた状態を示す動作説明図である。 図5に対し、座部可動部の上に足を載せた乗員があぐらをかいた状態を示す動作説明図である。 本発明の一実施形態に係わる車両用シートを運転席に適用した場合の図1に対応する断面図である。 図7の車両用シートの正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、自動車における助手席の車両用シート(以下、単にシートという。)1が、車室3内のフロアパネル5上に設置されている状態を示す。シート1には乗員7が着座している。図1中の矢印FRで示す方向が車両前方である。以下で説明する「前後方向」は、特に断りがない限り車両の前後方向とする。フロアパネル5の前方には、ダッシュパネル8が設けられ、ダッシュパネル8の上部にはダッシュボード9が設けられている。
シート1は、図2にも示すように、乗員7が着座する着座面11aを備えるシート座部11と、乗員7が後方に寄り掛かる背凭れ面13aを備えるシート背部13とを備えている。シート背部13の上部にはヘッドレスト15を設けている。シート座部11は、車幅方向(図1中で紙面に直交する方向)の両端部に、着座面11aに対して上方に突出するサイドサポート部11bを備えている。シート背部13も同様に、サイドサポート部13bを備えている。
図2、図4に示すように、シート1は、左右一対設けられたシートスライド機構17によって、フロアパネル5に対して前後方向に移動する。シートスライド機構17は、フロアパネル5側に固定される固定側のロアレール19と、シート1側に固定される可動側のアッパレール21とを有する。
ロアレール19は、フロアパネル5上に取り付けてある支持台23上に固定されている。支持台23は、ロアレール19とほぼ同等な前後方向の長さを備えている。アッパレール21は、シート座部11のサイドサポート部11bの下面に取り付けてある。このとき、アッパレール21はサイドサポート部11bのフレーム部分に固定される。アッパレール21がロアレール19に対して前後方向に移動することで、シート1がフロアパネル5に対して前後方向に移動する。
シート座部11は、図1中で左側の前部に対応する位置に、シート座部11の一部として着脱自在に設けられる座部可動部25を備えている。座部可動部25を除く、図1中で座部可動部25の後方に位置する部分の座部11は、座部本体26を構成する。座部可動部25は、平板形状の基板部25Aと、基板部25A上に固定されるクッション部25Bとを備えており、図2、図4に示すように左右のサイドサポート部11b相互間に位置している。
クッション部25Bは、その上面25Baが、図1の状態で着座面11aの前方側の一部を構成している。上面25Baを含む着座面11aは、前方側が後方側よりもフロアパネル5から高い位置にある。このため、クッション部25Bは、上下方向の厚さが後方側より前方側が厚くなっている。
座部可動部25は、図2〜図4に示すように、左右に配置した一対のリンク機構27によって、図1に示す「装着状態」と図5に示す「切り離し状態」との間を、ほぼ平行に移動する。座部可動部25が平行移動する際には、「装着状態」から前方へ例えば50mm、下方へ例えば35mmそれぞれ移動して「切り離し状態」となる。左右の各リンク機構27は、互いに同じ構造である。「切り離し状態」では、座部可動部25の後端部25aと、座部本体26の前端部26cとをつなぐ可撓性を有するシート状のカバー28によって、下方の機構部を覆っている。カバー28は、「装着状態」では後端部25aと前端部26cとの間で折りたたまれた状態となる。
各リンク機構27は、車両前後方向に沿って配置される前リンク29及び後リンク31の2本のリンクを平行リンク機構として備えている。前リンク29及び後リンク31の上部は、上部ブラケット33及び35に、それぞれ前側上部支持軸37及び後側上部支持軸39を介して回転自在に支持されている。上部ブラケット33及び35は、座部可動部25の基板部25Aの下面に固定されている。
前リンク29及び後リンク31の下部は、下部ブラケット41及び43に、それぞれ前側下部支持軸45及び後側下部支持軸47を介して回転自在に支持されている。下部ブラケット41及び43は、底板49の上に固定されている。底板49は、フロアパネル5に対して離間しており、図3に示すように平面視でほぼ正方形である。
図4に示すように、底板49は、リンク機構27より車幅方向外側の端部が、底板保持具51の下部に固定されて支持されている。底板保持具51は、図2、図3に示すように、底板49の前後方向ほぼ中央から後部側にわたって配置されている。
図4に示すように、底板保持具51の上部は、車幅方向外側の側部が、サイドサポート部11bのフレーム部分の内側に固定保持されている。したがって、前述したシートスライド機構17によって、シート1がアッパレール21とともに前後にスライド移動する際には、底板保持具51、底板49及びリンク機構27などが、シート1と一体となって前後にスライド移動する。
リンク機構27は、座部可動部25が図1に示す「装着状態」で、前側上部支持軸37が前側下部支持軸45よりも後方に位置し、後側上部支持軸39が後側下部支持軸47よりも後方に位置している。つまり、座部可動部25の「装着状態」で、前リンク29及び後リンク31は、上部が下部よりも後方となるよう傾斜している。
図1に示すように、座部可動部25を含むシート座部11に着座した乗員7の荷重は、座部可動部25に対してほぼ下方に向けて付与される。このとき、前リンク29及び後リンク31は、図1のように傾斜していることで、前側下部支持軸45及び後側下部支持軸47を中心として図1中で時計回り方向に回転する方向の力を受ける状態となる。
この場合、座部可動部25は、後端部25aが、シート座部11における座部本体26の前端部26cに当接して支持され、これにより図1の「装着状態」が保持される。すなわち、図1に示す座部可動部25の「装着状態」でシート座部11に乗員7が着座したときに、リンク機構27は、座部可動部25の「装着状態」を保持する方向の力を受ける。
左右の下部ブラケット43の車両後方側の底板49上にはスプリング取付具53をそれぞれ設けてあり、各スプリング取付具53とその前方の対応する各上部ブラケット35との間には、スプリングとしての引張コイルスプリング55をそれぞれ取り付けている。各引張コイルスプリング55は、上部ブラケット35側がスプリング取付具53側よりも上方位置となっており、これにより上部ブラケット35に対し後方かつ下方に向けて引っ張る力を付与している。
したがって、座部可動部25は、引張コイルスプリング55によって、後端部25aが座部本体26の前端部26cに押し付けられて「装着状態」が確保される。引張コイルスプリング55は、座部可動部25が図5の「切り離し状態」のときに、座部可動部25を「装着状態」に復帰させる復帰機構を構成している。
図1〜図3に示すように、左右の各リンク機構27において、下部ブラケット41,43相互間で、かつ、車幅方向に関して後リンク31と同じ位置の底板49上に、ストッパ部材57をそれぞれ設けている。各ストッパ部材57は、座部可動部25が図5の「切り離し状態」で、後リンク31が上端の傾斜面57aに当接することで、後リンク31の回転を規制し、リンク機構27全体の回転を規制する。
図2〜図4に示すように、左右の下部ブラケット43の内側近傍の底板49上にアクチュエータ取付具59をそれぞれ配置し、各アクチュエータ取付具59上にロック用の電磁アクチュエータ61をそれぞれ設けている。各電磁アクチュエータ61は、対応する各後リンク31に向けて進退移動するロックピン63を備えている。
一方、左右の各後リンク31には、車幅方向に貫通するロック孔31aを設けている。座部可動部25の図1の「装着状態」で、ロックピン63がロック孔31aに挿入されることで、リンク機構27の作動がロックされる。すなわち、本実施形態は、リンク機構27を、座部可動部25の「装着状態」でロックするロック機構を備えている。ロックピン63やロック孔31aなどによりロック機構を構成している。
電磁アクチュエータ61は、図示しないスイッチを乗員7が操作することで駆動する。スイッチは、例えばシート座部11の側部や図示しないドアの内面に設けることができる。
次に、作用を説明する。
座部可動部25が図1の「装着状態」では、ロックピン63がロック孔31aに挿入された状態のままで、ロック機構はロック状態が維持されている。これにより、リンク機構27の「装着状態」からの作動が規制され、座部可動部25の前方へ移動が規制される。このとき、乗員7は通常どおりシート1に着座することができる。
ここで、着座時間が長くなると、乗員7は、脚部にむくみなどが発生して疲労することがある。その際、乗員7は、前記した図示しないスイッチを投入すると、電磁アクチュエータ61が駆動し、ロックピン63がロック孔31aから後退してロックが解除される。
この場合、図5に示すように、乗員7が例えば片足を座部可動部25に載せて前方向に荷重を付与することで、座部可動部25を前方へ向けて移動させることができる。座部可動部25の前方への移動は、前リンク29及び後リンク31が、引張コイルスプリング55の弾性力に抗して、前側下部支持軸45及び後側下部支持軸47を中心として図1中で反時計回り方向に回転することによりなされる。
前リンク29及び後リンク31は、回転する途中で、図1の傾斜状態から鉛直状態に移行することによって、上部が前方かつ上方に移動する。前リンク29及び後リンク31の鉛直状態から、さらに座部可動部25を足で前方へ移動させることで、座部可動部25は図5の「切り離し状態」となる。このとき、後リンク31がストッパ部材57の上端の傾斜面57aに当接してそれ以上の回転が規制される。また、図1の「装着状態」では折りたたまれた状態のカバー28が、図5のように後端部25aと前端部26cとの間で引っ張られて拡がり、下方の機構部を覆って外部への露出を抑制する。
図5は、前方かつ下方に移動させた「切り離し状態」の座部可動部25に、乗員7が片足を載せた立膝姿勢としているが、両足を載せた姿勢としてもよい。また、座部可動部25に両足を載せた状態で、図6のように、座部可動部25の上であぐらをかいた姿勢でもよい。なお、図5、図6は、図1に対し、シート背部13を図示しないリクライニング機構によって後方に傾斜させているが、傾斜させなくてもよい。
このように、本実施形態は、シート座部11に着座した乗員7が、前方かつ下方に平行移動させた状態の座部可動部25の上に足を載せた足上げ姿勢をとることができる。これにより乗員7は、長時間乗車時における下肢の疲労を改善することができる。
図5または図6の座部可動部25の「切り離し状態」から、図1の「装着状態」とするには、乗員7が座部可動部25から足を離し、足による座部可動部25への押付動作(荷重付与)を解除する。これにより座部可動部25は、引張コイルスプリング55に引っ張られて後方へ向けて移動し、図1の「装着状態」に戻る。このとき、前リンク29及び後リンク31は、前側下部支持軸45及び後側下部支持軸47を中心として図5、図6中で時計回り方向に回転する。
図5または図6の「切り離し状態」から、図1の「装着状態」に戻った座部可動部25を、例えば図示しないセンサなどが検知することで、電磁アクチュエータ61を駆動し、ロックピン63を前進移動させてロック孔31aに挿入しロック状態とする。上記したような座部可動部25の「装着状態」と「切り離し状態」との間の平行移動は、乗員7の意志によって自由に行うことができる。
本実施形態のリンク機構27は、座部可動部25が「装着状態」のシート座部11に乗員7が着座したときに、座部可動部25の装着状態を保持する方向の力を受ける。この場合、乗員7がシート1に着座しているだけで、図1の「装着状態」を確保することができ、リンク機構27自体がロック機構の役目を果たす。これにより、ロックピン63やロック孔31aを備えるロック機構を設けなくてもよく、構造の簡素化を図ることができる。
本実施形態のリンク機構27は、上部が上部ブラケット33及び35を介して座部可動部25に連結され、下部が下部ブラケット41,43を介して底板49に連結される前、後リンク29,31を備えている。また、前、後リンク29,31は、座部可動部25の「装着状態」で上部が下部よりも後方に位置し、「切り離し状態」で上部が下部よりも前方に位置する。この場合、前、後リンク29,31を単に傾斜させるという単純な構造で、座部可動部25の「装着状態」を容易に確保できる。
なお、底板49は、底板保持具51、サイドサポート部11bのフレーム部分、シートスライド機構17及び支持台23を介してフロアパネル5に連結されている。したがって、前、後リンク29,31の下部は、フロアパネル5を含む車体に対し、下部ブラケット41,43を介して回転自在に連結されることになる。
本実施形態は、座部可動部25が図5、図6の「切り離し状態」のときに、座部可動部25を図1の「装着状態」に復帰させる復帰機構となる引張コイルスプリング55を備えている。この場合、乗員7が図5、図6の足上げ姿勢から足を座部可動部25から離反させるように上に移動させるだけで、引張コイルスプリング55の弾性力によって座部可動部25を図1の「装着状態」に戻すことができる。このため、手動により復帰させるという煩わしい作業が不要となり、利便性が向上する。
上記した復帰機構は引張コイルスプリング55で構成している。このため、後述するアクチュエータを使用する場合に比較して、より簡素でより低コストな構造によって座部可動部25を図1の「装着状態」に復帰させることができる。
復帰機構として引張コイルスプリング55に代えてアクチュエータを使用してもよい。アクチュエータとしては、エアシリンダやリニアモータあるいは回転式サーボモータなどが挙げられる。復帰機構としてアクチュエータを使用することで、引張コイルスプリング55を使用する場合に比較して、座部可動部25を図5、図6の切り離し状態から図1の「装着状態」に、より速やかにかつより確実に復帰させることができる。
図7は、自動車における運転席の車両用シート(以下、単にシートという。)10が、車室3内のフロアパネル5上に設置されている状態を示す。シート10には乗員(ここでは運転者)70が着座して前方のステアリング65を掴み、アクセルペダル67を操作している。ブレーキペダルは省略している。
図8に示す電磁アクチュエータ61は、マイクロコンピュータなどによって構成される制御部69により駆動制御される。制御部69は、シート10を備える車両に対し加減速及び操舵を自動で行なわせる自動運転制御部を含んでいる。さらに、制御部69は、自動運転制御部によって車両が自動運転制御されていることを判断する自動運転判断部と、自動運転判断部が、自動運転制御部によって車両が自動運転制御されていると判断したときに、ロック機構のロックを解除するロック機構解除部とを含んでいる。
自動運転中であるかどうかの判断は、車両情報として用いられる車両の走行状態や、各種センサからの情報を基にして行う。各種センサとしては、乗員が、自動運転を開始するために操作する図示しない自動運転開始スイッチを含む。自動運転開始スイッチを投入した後に、車両の速度やステアリング操舵角などの走行状態によって自動運転であるかの判断をしてもよい。
その他の構成は、図1〜図4などに示した助手席側と同様である。ただし、電磁アクチュエータ61を駆動するスイッチは設けていない。
次に、作用を説明する。なお、以下の説明では、車両が自動運転を行っていない通常の運転状態(手動運転)を「通常運転モード」とし、自動運転を行っている状態を「自動運転モード」とする。
通常運転モードでは、ロックピン63がロック孔31aに挿入された状態のままでロック機構はロック状態が維持されている。これにより、図7の「装着状態」からのリンク機構27の作動が規制され、座部可動部25の前方へ移動が規制される。このとき、乗員70はシート10に着座した状態で、アクセル操作やステアリング操作を通常通り行える。
通常運転モードで乗員70が自動運転スイッチを投入するなどして自動運転モードに移行すると、制御部69は車両が自動運転中であることを判断する。車両が自動運転中であると判断した制御部69は、電磁アクチュエータ61を駆動制御し、ロックピン63をロック孔31aから後退させてロックを解除する。
車両が自動運転モードに移行して、例えば自動運転状態の時間が長くなると、乗員70は、脚部にむくみなどが発生して疲労することがある。この場合、図5と同様に、乗員70が例えば片足を座部可動部25に載せて前方向に荷重を付与することで、座部可動部25を前方へ向けて移動させて「切り離し状態」とすることができる。この場合でも、図6のように、両足を載せた姿勢として、さらに座部可動部25の上であぐらをかいた姿勢としてもよい。
このように、本実施形態は、シート座部11に着座した乗員70が、前方かつ下方に平行移動させた状態の座部可動部25の上に足を載せた足上げ姿勢をとることができる。これにより乗員70は、長時間乗車時における下肢の疲労を改善することができる。
座部可動部25の「切り離し状態」から、図7の「装着状態」とするには、助手席の場合と同様に、乗員70が座部可動部25から足を離し、足による座部可動部25への押付動作(荷重付与)を解除すればよい。これにより座部可動部25は、引張コイルスプリング55に引っ張られて後方へ向けて移動し、「装着状態」となる。
座部可動部25は、自動運転モードにおいて、図7の「装着状態」と、図5、図6と同様の「切り離し状態」との間の平行移動を、乗員70の意志によって自由に行うことができる。
自動運転モードで乗員70が自動運転スイッチを解除するなどして通常運転モードに移行する場合には、乗員70は自動運転中にあらかじめ座部可動部25を図7の「装着状態」に戻しておく。図7の「装着状態」で、自動運転モードから通常運転モードに移行すると、制御部69は電磁アクチュエータ61を駆動制御し、ロックピン63を前進移動させてロック孔31aに挿入しロック状態とする。
制御部69が電磁アクチュエータ61を駆動制御してロック状態とするにあたり、座部可動部25が図7の装着状態となった状態を検知するセンサをシート座部11の適宜位置に設けてもよい。センサが座部可動部25を検知した時点で、制御部69が電磁アクチュエータ61を駆動制御しロックピン63をロック孔31aに挿入してロック状態とする。これにより、座部可動部25が図7の「装着状態」となった状態でのロックを確実にできる。
本実施形態は、自動運転制御部によって車両が自動運転制御されていると自動運転判断部が判断したときに、ロック機構解除部が、座部可動部25の「装着状態」でのリンク機構27に対するロック状態を解除する。このため、乗員70は、自動運転中に足を上げて下肢のむくみを改善したいときには、ロック解除されたリンク機構27の作動によって前方かつ下方に移動させた座部可動部25の上に足を載せることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含む。
例えば、上記した実施形態では、図1のシート1が助手席の場合を説明したが、後席であっても本発明を適用することができる。
リンク機構27については、上記した実施形態に示す構造に限定されるものではなく、座部可動部25を「装着状態」と「切り離し状態」との間で平行移動できるものであればよい。
1、10 車両用シート
7,70, 乗員
11 シート座部
11a シート座部の着座面
25 シート座部の座部可動部
27 リンク機構
29,31 リンク
31a ロック孔(ロック機構)
55 引張コイルスプリング(スプリング、復帰機構)
63 ロックピン(ロック機構)
69 制御部(自動運転制御部、自動運転判断部、ロック機構解除部)

Claims (7)

  1. 乗員が着座する着座面を備えるシート座部と、
    前記シート座部の後方部分を構成する座部本体と、
    前記シート座部の前部に、当該シート座部の一部として着脱自在に設けられる座部可動部と、
    前記座部可動部が、前記シート座部の前部に位置する装着状態と、当該装着状態に対して前方かつ下方に位置する切り離し状態と、の間を平行移動するように、前記座部可動部を支持するリンク機構と、
    前記座部可動部と前記座部本体とをつなぎ、かつ、前記切り離し状態で前記座部可動部と前記座部本体との間を覆うカバーと、
    を備え
    前記カバーは、前記座部可動部の前記装着状態と前記切り離し状態との間の移動に応じて変形することを特徴とする車両用シート。
  2. 乗員が着座する着座面を備えるシート座部と、
    前記シート座部の前部に、当該シート座部の一部として着脱自在に設けられる座部可動部と、
    前記座部可動部が、前記シート座部の前部に位置する装着状態と、当該装着状態に対して前方かつ下方に位置する切り離し状態と、の間を平行移動するように、前記座部可動部を支持するリンク機構と、
    前記座部可動部が切り離し状態のときに、前記座部可動部を装着状態に復帰させる復帰機構と、
    を備えることを特徴とする車両用シート。
  3. 前記復帰機構は、スプリングで構成されていることを特徴とする請求項に記載の車両用シート。
  4. 前記復帰機構は、アクチュエータで構成されていることを特徴とする請求項に記載の車両用シート。
  5. 乗員が着座する着座面を備えるシート座部と、
    前記シート座部の前部に、当該シート座部の一部として着脱自在に設けられる座部可動部と、
    前記座部可動部が、前記シート座部の前部に位置する装着状態と、当該装着状態に対して前方かつ下方に位置する切り離し状態と、の間を平行移動するように、前記座部可動部を支持するリンク機構と、
    前記シート座部を備える車両に対し加減速及び操舵を自動で行なわせる自動運転制御部と、
    前記自動運転制御部によって前記車両が自動運転制御されていることを判断する自動運転判断部と、
    前記リンク機構を、前記座部可動部が装着状態でロックするロック機構と、
    前記自動運転判断部が、前記自動運転制御部によって前記車両が自動運転制御されていると判断したときに、前記ロック機構のロックを解除するロック機構解除部と、
    を備えることを特徴とする車両用シート。
  6. 前記リンク機構は、前記座部可動部が装着状態の前記シート座部に乗員が着座したときに、前記座部可動部の装着状態を保持する方向の力を受けることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車両用シート。
  7. 前記リンク機構は、上部が前記座部可動部に対して回転自在に連結される一方、下部が車体に対して回転自在に連結されるリンクを備え、
    前記リンクは、前記座部可動部が装着状態で上部が下部よりも車両後方に位置する一方、前記座部可動部が切り離し状態で上部が下部よりも車両前方に位置することを特徴とする請求項に記載の車両用シート。
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