JP6540213B2 - バーナ装置およびエンジンシステム - Google Patents

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Description

本発明は、一次燃焼室および二次燃焼室における燃焼熱で排気ガスを昇温するバーナ装置、および、エンジンシステムに関する。
従来、エンジン等の装置の排気ガス中で燃料を燃焼させる場合がある。例えば、ディーゼルエンジンの場合、排気ガスに含まれる煤等の粒子状物質を除去するパティキュレートフィルタの再生処理が必要となる。
この再生処理では、酸化触媒で排気ガスを昇温するが、特許文献1では、酸化触媒を活性温度まで迅速に上昇させるため、補助的にバーナ装置で燃料を燃焼させて排気ガスを昇温する構成が記載されている。このバーナ装置には、一次燃焼室と二次燃焼室が設けられている。一次燃焼室は、二次燃焼室よりも流通するガス流量が少ないことから着火し易い。一方、二次燃焼室は、一次燃焼室よりも流通するガス流量が多いことからより多くの燃料を燃焼させることができる。そして、一次燃焼室で着火した後、一次燃焼室における燃焼熱を受けて、二次燃焼室に噴射された燃料が着火する構成となっている。
特開2014−47699号公報
上記のように、二次燃焼室では、一次燃焼室からの燃焼熱を受けて着火するが、ガス流速が速過ぎるなど、二次燃焼室で着火し難い場合、排気ガスの昇温に時間がかかってしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、着火性を向上し、排気ガスを迅速に昇温することが可能なバーナ装置、および、エンジンシステムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の、排気ガスを昇温するバーナ装置は、燃料を噴射する第1燃料噴射部と、噴射された燃料が燃焼する一次燃焼室と、一次燃焼室と連通孔を介して連通し、一次燃焼室における燃焼で生じた排気ガスが連通孔より流入する二次燃焼室と、二次燃焼室に燃料を噴射する第2燃料噴射部と、二次燃焼室に、連通孔に対向して配され、一次燃焼室に噴射されて未燃のまま二次燃焼室に滴下させた燃料を受けるとともに、一次燃焼室からの燃焼熱によって昇温することで、滴下させた燃料に着火させる着火部と、を備えることを特徴とする。
第2燃料噴射部は、着火部に向かって燃料を噴射してもよい。
二次燃焼室に酸素を含むガスを供給する酸素供給部をさらに備えてもよい。
酸素供給部は、着火部に向かってガスを導いてもよい。
着火部は、連通孔のうち、二次燃焼室側の端部に設けられてもよい。
上記課題を解決するために、本発明のエンジンシステムは、上記バーナ装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、着火性を向上し、排気ガスを迅速に昇温することが可能となる。
ディーゼルエンジンを備えたエンジンシステムの排気系を説明するための説明図である。 バーナ装置の構造を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、ディーゼルエンジン1を備えたエンジンシステムSの排気系を説明するための説明図である。図1中、矢印は排気ガスの流れを示す。図1(a)に示すように、ディーゼルエンジン1はレシプロエンジンであり、ピストンによってシリンダ内の空気を圧縮して高温高圧化するとともに、燃料タンク2に蓄えられた、軽油、重油等の燃料を燃料ポンプ3や噴射ポンプ4で昇圧して、その高温高圧化された空気中に噴射することで爆発を起こさせ、その爆発によって生じるエネルギーを動力に変える。過給機5は、ディーゼルエンジン1の排気ガスのエネルギーでタービンを回転させ、吸気を圧縮して吸気圧を高めることでエンジン出力を向上させる装置である。
排気管6は、ディーゼルエンジン1の排気口から排出された排気ガスを外部に排出する配管である。そして、排気管6には、ディーゼルパティキュレートフィルタ7(DPF:Diesel Particulate Filter)が設けられている。
ディーゼルパティキュレートフィルタ7は、図1(b)の縦断面図に示すように、セラミックや金属をハニカム構造に形成した多孔質材7aで形成され、ディーゼルエンジン1の排気ガスに含まれる、例えば10ミクロン以上の大きさの粒子状物質PMを捕集し、排気ガスから粒子状物質PMを分離する。
粒子状物質PMが分離された排気ガスは外部に放出される。このとき、ディーゼルパティキュレートフィルタ7に粒子状物質PMが堆積し過ぎると、多孔質材7aが目詰まりを起こすことがある。目詰まりは排気圧の上昇を招き、燃費の悪化や出力低下につながる。そこで、排気管6のうち、ディーゼルパティキュレートフィルタ7の上流側には、ディーゼル酸化触媒部8(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)が設けられている。
ディーゼル酸化触媒部8は、排気管6のうち、ディーゼルパティキュレートフィルタ7の上流に設けられ、例えばプラチナ、パラジウム等の触媒で構成される。そして、ディーゼルエンジン1の排気ガス中に含まれる酸素を利用し、未燃の燃料を触媒燃焼させることによって排気ガスを昇温する。
昇温された排気ガスは、下流のディーゼルパティキュレートフィルタ7に流れ、ディーゼルパティキュレートフィルタ7に堆積した粒子状物質PMを燃焼(酸化)して二酸化炭素として排気させ、ディーゼルパティキュレートフィルタ7の目詰まりを解消する(フィルタ再生処理)。
このようなフィルタ再生処理は、ディーゼルパティキュレートフィルタ7の目詰まりが所定の閾値を超えたことを契機とし、その目詰まりがある程度解消されるまで、所望するタイミングで所望する期間実行されるバッチ処理である。しかし、ディーゼルエンジン1の始動時や低負荷時には排気ガスの温度が低く、ディーゼル酸化触媒部8が活性温度に達していないことがある。
この場合、ディーゼル酸化触媒部8のみでは排気ガスを昇温できず、その下流に位置するディーゼルパティキュレートフィルタ7において、所望するタイミングでフィルタ再生処理を行うことができない。そこで、エンジンシステムSにおいては、排気管6のうち、ディーゼル酸化触媒部8の上流側に、温度センサ9およびバーナ装置100を設けている。
温度センサ9は、排気管6のうち、ディーゼル酸化触媒部8の上流側近傍に設けられ、ディーゼル酸化触媒部8に流入する排気ガスの温度を検出し、バーナ装置100に出力する。バーナ装置100は、排気管6のうち、温度センサ9の上流側に接続され、排気管6内を流通する排気ガスを昇温する。
図2は、バーナ装置100の構造を説明するための説明図であり、バーナ装置100および配管6aの概略断面図を示す。配管6aは、円筒形状であって、図2中、左右方向に延在する。配管6aの左右の両端にはフランジ面6bが設けられ、両フランジ面6bが不図示の配管と連結されることで、上記の排気管6を形成している。
配管6aの内部には、円筒形状の内筒10が設けられている。内筒10は、図2中、左側の一端10aが、配管6aの左側のフランジ面6bと面一に配置され、他端10bが配管6aの内部に位置する。すなわち、配管6aと内筒10は二重管を形成している。
また、配管6aおよび内筒10の内部には、排気流路6cが形成されており、排気流路6c内を、図2中、白抜き矢印で示すように、左側から右側に向かって排気ガスが流通する。そして、内筒10の内部には、不図示の整流板が配されている。整流板は、内筒10の中心軸方向に平行に延在し、内筒10の内部を流通する排気ガスの流れを整流する。
バーナ装置100の外壁102は、例えば、矩形形状の中空部材であって、配管6aから、図2中、上側に立設している。ここでは、外壁102と配管6aが鋳造により一体形成されている。外壁102のうち、配管6aと反対側の端部(図2中、上側の端部)は、上蓋104によって閉塞されている。上蓋104には、ヒートシンク106が取り付けられており、ヒートシンク106によって上蓋104からの放熱を促進している。
外壁102の内部には、外壁102内部を区画する第1仕切壁108が形成されている。第1仕切壁108は、例えば、矩形の板形状であって、外壁102のうち、図2中、左側の左壁102aと離隔して大凡平行に対向配置される。
第1仕切壁108のうち、上蓋104側の端部には、左壁102a側に屈曲する屈曲部108aが形成されている。また、第1仕切壁108のうち、配管6a側の端部は、配管6aの内部まで突出する突出部108bとなっており、突出部108bに内筒10の他端10bが当接している。
この第1仕切壁108と左壁102aとの対向空間が流入路110となっている。そして、突出部108bと内筒10が当接しており、流入路110のうち、配管6a側が、内筒10によって閉塞されている。
また、左壁102aのうち、上蓋104側の端部には、流入孔112が設けられている。流入孔112は、左壁102aを貫通する孔であって、流入孔112のうち、外壁102の外側には吸気管114が連結されている。この吸気管114に、不図示の送気装置(例えば、エアポンプ、ファン、コンプレッサ等)から送出された酸素を含むガス(本実施形態では空気)が導かれ、流入孔112から流入路110に流入する。
第1仕切壁108で区画された外壁102の内部空間のうち、流入路110と反対側(図2中、右側)は、燃焼室116となっている。燃焼室116は、第2仕切壁118で区画されている。第2仕切壁118は、例えば、矩形の板形状であって、燃焼室116内に配され、第1仕切壁108から、外壁102のうち、図2中、右側の右壁102bまで延在し、上蓋104と離隔して大凡平行に対向配置される。
そして、燃焼室116のうち、第2仕切壁118で区画された上蓋104側の空間が一次燃焼室116aであって、排気流路6c側の空間が二次燃焼室116bとなっている。すなわち、二次燃焼室116bは、一次燃焼室116aと排気流路6cとの間に配される。
また、第1仕切壁108の屈曲部108aには、流入路110と一次燃焼室116aとを連通する一次吸気口120が設けられており、流入路110から一次燃焼室116aへ空気を流入させる。
同様に、第1仕切壁108のうち、流入路110と二次燃焼室116bとを区画する部位には、流入路110と二次燃焼室116bとを連通する二次吸気口122(酸素供給部)が設けられており、流入路110から二次燃焼室116bへ空気を流入させる。
また、第2仕切壁118には、一次燃焼室116aから二次燃焼室116bまで貫通する連通孔124が形成されており、一次燃焼室116aと二次燃焼室116bが連通している。ここでは、連通孔124は、上蓋104側から見たとき、大凡矩形形状となっている。
第1燃料噴射部126および第2燃料噴射部128は、例えばノズルを有するインジェクタ等の燃料噴射装置で構成され、それぞれの本体部が外壁102の外側に位置する。第1燃料噴射部126は、ノズルの先端が右壁102bを貫通して一次燃焼室116a内に突出し、第2燃料噴射部128は、ノズルの先端が右壁102bを貫通して二次燃焼室116b内に突出している。
また、一次燃焼室116aのうち、第1燃料噴射部126のノズルの噴射方向前方には、保炎部130が設けられている。保炎部130は、例えば、金網、焼結金属、金属繊維、ガラス布、セラミック多孔体、セラミックファイバ、軽石等の多孔質体で形成され、第1燃料噴射部126から噴射された燃料を内部もしくは表面に一時的に留める。
上記のヒートシンク106には、グロープラグ132が取り付けられており、グロープラグ132の先端部が一次燃焼室116a内に突出している。グロープラグ132の先端部は、保炎部130に覆われている。
基台134は、上蓋104の一次燃焼室116a側の内面に取り付けられた中空部材であって、グロープラグ132の先端が貫通するとともに、保炎部130を上蓋104や外壁102から離隔して配置させるための台座となる。
制御部136は、温度センサ9からの出力に基づいて、グロープラグ132、第1燃料噴射部126、および、第2燃料噴射部128を制御する。例えば、制御部136は、温度センサ9の出力などから排気ガスの昇温が必要と判断すると、グロープラグ132の先端部に通電させて燃料の着火温度以上に加熱させるとともに、第1燃料噴射部126に燃料を噴射させる。
第1燃料噴射部126から噴射された燃料は、保炎部130に一時的に留まり、一次吸気口120から一次燃焼室116aに流入した空気の酸素と反応して、グロープラグ132の先端部からの熱によって着火する。こうして、一次燃焼室116aで燃料の燃焼が開始すると、燃焼に伴う高温の排気ガスおよび未燃の燃料が、連通孔124を通って二次燃焼室116bに流入する。
連通孔124を形成する第2仕切壁118のうち、二次燃焼室116b側の面には、連通孔124に沿って孔壁138が形成される。孔壁138は、二次燃焼室116b側に突出し、二次燃焼室116b側への突出長さが、第1仕切壁108側から右壁102b側に向かって長くなっている。
第2燃料噴射部128は、ノズルの噴射方向前方に孔壁138が位置する向きに配置されており、一次燃焼室116aで着火後、制御部136の制御によって、第2燃料噴射部128から燃料が噴射されると、燃料が孔壁138に衝突して霧散する。
二次燃焼室116bでは、こうして二次燃焼室116b内に散布された燃料とともに、一次燃焼室116aから流入する未燃の燃料が、二次吸気口122から流入する空気に含まれる酸素と反応して燃焼する。
このように、燃焼室116を一次燃焼室116aおよび二次燃焼室116bで構成し、一次燃焼室116aでは二次燃焼室116bよりも空気の流量を抑えることで着火性を向上させ、二次燃焼室116bでは一次燃焼室116aよりも空気の流量を多くすることで、多量の燃料の燃焼を可能としている。
一次燃焼室116aおよび二次燃焼室116bの燃焼によって生じた高温の排気ガスは、二次燃焼室116bから排気流路6c(配管6a)に流入する。こうして、排気流路6c内を流れる排気ガスが昇温され、ディーゼル酸化触媒部8を活性温度に昇温し、ディーゼルパティキュレートフィルタ7においてフィルタ再生処理を行うことが可能となる。
ところで、二次燃焼室116bでは、一次燃焼室116aから流入する高温の排気ガスなどの燃焼熱を受けて燃料が着火する。しかし、上記のように、二次燃焼室116bには、一次燃焼室116aよりも多量の空気が流入する。また、排気流路6cから二次燃焼室116bに排気ガスが流入することもあり、二次燃焼室116b内は、一次燃焼室116a内よりもガス流速が速くなる。そのため、二次燃焼室116b内のガス流速が速過ぎるなど、二次燃焼室116bでの着火に時間がかかり、排気ガスの昇温に時間がかかってしまう。
そこで、本実施形態では、二次燃焼室116b内に着火部140を設けている。着火部140は、例えば、矩形の板形状であって、連通孔124のうち、二次燃焼室116b側の端部124aに設けられている。詳細には、連通孔124の端部124a(すなわち、孔壁138)のうち、最も右壁102b側の部位に、着火部140の一端140aが固定されている。
また、着火部140の他端140bは、一端140aよりも排気流路6c側、かつ、第1仕切壁108側に位置している。すなわち、着火部140は、他端140b側ほど第1仕切壁108に近接する向きに傾斜して配されている。
そして、制御部136は、第1燃料噴射部126に、一次燃焼室116aでは燃焼しきれない量の燃料を噴射させる。一次燃焼室116aに噴射されて未燃のまま二次燃焼室116bに滴下させた燃料は、連通孔124を通って二次燃焼室116bに滴下する。着火部140は、この滴下した燃料を受ける。
また、一次燃焼室116aにおける燃焼で生じた高温の排気ガスも、連通孔124を通って二次燃焼室116bに流入する。着火部140は、この高温の排気ガスによって加熱される。さらに、燃焼条件によっては、一次燃焼室116aで生じた火炎が、連通孔124を通って二次燃焼室116b内まで延び、着火部140を直接加熱する場合もある。
このように、着火部140が一次燃焼室116aからの燃焼熱によって昇温されることから、連通孔124を通って着火部140に滴下した燃料は、着火部140の熱で容易に着火する。そのため、着火性を向上し、排気ガスを迅速に昇温することが可能となる。
また、上記のように、第2燃料噴射部128は、ノズルの噴射方向前方に孔壁138が位置する向きに配置されている。詳細には、第2燃料噴射部128は、ノズルの噴射方向前方に、孔壁138と着火部140の一端140aとの固定部分が位置する向きに配置されている。すなわち、第2燃料噴射部128は、孔壁138および着火部140に向かって燃料を噴射することとなる。
制御部136は、温度センサ9の出力に基づいて、温度上昇によって一次燃焼室116aでの着火を確認後、さらなる温度上昇から二次燃焼室116bでの着火を確認すると、第2燃料噴射部128に燃料を噴射させる。
第2燃料噴射部128で燃料が噴射されるときには、二次燃焼室116bでは着火部140によってすでに燃料が着火した後となり、着火部140は、二次燃焼室116b内の火炎によってさらに加熱されている。第2燃料噴射部128から噴射された燃料は、着火部140に衝突し、着火部140の熱を受けつつ霧散することから燃焼しやすく、二次燃焼室116b内の火炎がさらに成長することとなる。
このとき、着火部140のうち、連通孔124側の正面では、連通孔124から滴下した燃料が着火して火炎が形成されている。そのため、二次燃焼室116bにおける火炎形成初期では、燃料の火炎への直接噴射を避け、第2燃料噴射部128から噴射された燃料を、着火部140のうち、連通孔124と反対側の背面に衝突させている。その結果、燃料は着火部140に衝突して霧散した後に火炎側に移動することから、消炎が回避される。その後、火炎が成長しながら着火部140の背面側まで回り込むこととなる。
また、二次吸気口122は、着火部140の他端140bと対向しており、二次吸気口122から二次燃焼室116bに流入した空気は、着火部140に向かって流れる。すなわち、二次吸気口122は、着火部140に向かって空気を導いている。
上記のように、二次燃焼室116b内では、火炎は着火部140を起点に成長していることから、着火部140に空気を導くことで、火炎に空気が導かれることとなり、空気を効率的に反応させて燃焼を促進することが可能となる。
上述した実施形態では、第2燃料噴射部128が、着火部140に向かって燃料を噴射する場合について説明したが、第2燃料噴射部128は、着火部140以外の部材に向かって燃料を噴射してもよい。
また、上述した実施形態では、二次吸気口122を設ける場合について説明したが、二次吸気口122を設けず、連通孔124から流入する空気や排気ガス、および、排気流路6cから流入する排気ガスを燃焼に利用してもよい。ただし、二次吸気口122を設けて二次吸気口122から二次燃焼室116bに空気を導く構成により、二次燃焼室116bにおける着火性を向上するとともに、二次燃焼室116bでより多量の燃料を燃焼させることが可能となる。
また、上述した実施形態では、一次燃焼室116aおよび二次燃焼室116bには、空気を導入する場合について説明したが、酸素を含むガスであれば、空気に限らず、例えば、排気流路6cから流入路110に導かれた排気ガスを、一次燃焼室116aおよび二次燃焼室116bに導いてもよい。ただし、空気を導入する構成により、燃焼量を増加させて昇温性能を向上させることができる。
また、上述した実施形態では、二次吸気口122が、着火部140に向かって空気を導く場合について説明したが、二次吸気口122は、着火部140以外の部材に向かって空気を導いてもよい。
また、上述した実施形態では、着火部140は、連通孔124のうち、二次燃焼室116b側の端部124aに設ける場合について説明したが、着火部140を二次燃焼室116b内の他の部位に設けてもよい。ただし、着火部140を、連通孔124のうち、二次燃焼室116b側の端部124aに設けることで、着火部140が、連通孔124から滴下した燃料を受け易くなる。
また、上述した実施形態では、着火部140が板形状である場合について説明したが、着火部140は板形状以外の形状であってもよい。ただし、例えば、着火部140を凹形状として燃料の滞留量が多くなりすぎると、滞留した燃料が煤となって堆積してしまう。着火部140を板形状とすることで、着火部140に滴下した燃料が滞留する量が一定量に抑えられ、煤の堆積が抑制される。この場合、上記のように、着火部140を傾斜させることで、燃料の滞留量がさらに抑えられ、煤の堆積が一層抑制される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、一次燃焼室および二次燃焼室における燃焼熱で排気ガスを昇温するバーナ装置、および、エンジンシステムに利用することができる。
S エンジンシステム
100 バーナ装置
116a 一次燃焼室
116b 二次燃焼室
122 二次吸気口(酸素供給部)
124 連通孔
124a 端部
126 第1燃料噴射部
128 第2燃料噴射部
140 着火部

Claims (6)

  1. 排気ガスを昇温するバーナ装置であって、
    燃料を噴射する第1燃料噴射部と、
    噴射された前記燃料が燃焼する一次燃焼室と、
    前記一次燃焼室と連通孔を介して連通し、該一次燃焼室における燃焼で生じた排気ガスが該連通孔より流入する二次燃焼室と、
    前記二次燃焼室に燃料を噴射する第2燃料噴射部と、
    前記二次燃焼室に、前記連通孔に対向して配され、前記一次燃焼室に噴射されて未燃のまま該二次燃焼室に滴下させた燃料を受けるとともに、該一次燃焼室からの燃焼熱によって昇温することで、該滴下させた燃料に着火させる着火部と、
    を備えることを特徴とするバーナ装置。
  2. 前記第2燃料噴射部は、前記着火部に向かって燃料を噴射することを特徴とする請求項1に記載のバーナ装置。
  3. 前記二次燃焼室に酸素を含むガスを供給する酸素供給部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のバーナ装置。
  4. 前記酸素供給部は、前記着火部に向かって前記ガスを導くことを特徴とする請求項3に記載のバーナ装置。
  5. 前記着火部は、前記連通孔のうち、前記二次燃焼室側の端部に設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のバーナ装置。
  6. 前記請求項1から5のいずれか1項に記載のバーナ装置を備えることを特徴とするエンジンシステム。
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