JP5867279B2 - バーナ装置および排気昇温装置 - Google Patents

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本発明は、燃料を燃焼させるバーナ装置および排気昇温装置に関する。
従来、通電加熱されたグロープラグ等の着火部に、インジェクタから液体の燃料を直接噴霧して燃焼させるバーナ装置が知られている。バーナ装置では、燃料が直接着火部に噴霧されると、未燃の燃料の液滴が落下するなどして燃焼に寄与せずに燃焼効率が低下してしまう場合がある。このような場合、噴霧された燃料を、一旦、着火部近傍に配した担体に付着させて落下を抑制した上で着火させる構成を採るとよい。
このような燃料を付着させる担体としては、空孔を有し燃料の保持性が高い多孔質体が適している。特許文献1に記載の燃焼装置では、このような担体として用いられる多孔質体として、例えば、金属繊維、セラミックス繊維等が例に挙げられている。
特開2006−57892号公報
上述したような、インジェクタから噴霧した液体の燃料を多孔質体に付着させて保持させる構成において、多孔質体のセル密度を高く空孔を小さくすると、燃料が空孔に吸収されずに弾かれて落下する割合が多くなる。
一方、着火部が配される燃焼室内には、燃焼のために酸素などの気体が導入されているが、多孔質体のセル密度を低く空孔を大きくすると、気体の流速が速くなり、着火部における着火性が低下してしまう。
本発明は、このような課題に鑑み、燃料の保持性および着火性を向上することが可能なバーナ装置および排気昇温装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のバーナ装置は、燃焼室と、前記燃焼室に気体を供給する気体供給部と、前記燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、前記燃焼室に設けられ、燃料を着火する着火部と、前記着火部の近傍に配置され、前記気体供給部から供給される気体が導かれるとともに、前記燃料供給部から供給される燃料を保持する燃料保持部と、を備え、前記燃料保持部は、多孔質体で形成される第1層と、該第1層を形成する多孔質体よりセル密度が高い多孔質体で形成される第2層とが積層されており、前記第1層は、前記燃料供給部に臨み、前記第2層は、前記気体供給部側に臨んでいることを特徴とする。
前記第1層は、前記燃料供給部側の面が凹んでいてもよい。
前記第1層と前記第2層との積層部分に挿通穴が設けられ、前記着火部は、前記第1層と前記第2層と非接触で、前記挿通穴に挿設されていてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の排気昇温装置は、ディーゼルエンジンの排気経路において、排気ガスを浄化する排気後処理装置の前段に配置され、前記排気ガスを昇温するバーナ装置を有する排気昇温装置であって、前記バーナ装置は、燃焼室と、前記燃焼室に前記排気ガスまたは前記排気ガスとは別の気体を供給する気体供給部と、前記燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、前記燃焼室に設けられ、燃料を着火する着火部と、前記着火部の近傍に配置され、前記気体供給部から供給される気体が導かれるとともに、前記燃料供給部から供給される燃料を保持する燃料保持部と、を備え、前記燃料保持部は、多孔質体で形成される第1層と、該第1層を形成する多孔質体よりセル密度が高い多孔質体で形成される第2層とが積層されており、前記第1層は、前記燃料供給部に臨み、前記第2層は、前記気体供給部側に臨んでいることを特徴とする。
前記気体供給部は、空気を送出するエアポンプで構成されていてもよい。
本発明によれば、燃料の保持性および着火性を向上することが可能となる。
ディーゼルエンジンの排気構造を説明するための説明図である。 排気昇温装置の構造を説明するための説明図である。 排気昇温装置の構造を説明するための説明図である。 燃料保持部を説明するための説明図である。 変形例を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
本実施形態では、排気昇温装置は、例えば、ディーゼルエンジンの排気経路において、排気ガスを浄化する排気後処理装置、具体的には、排気ガスを酸化するディーゼル酸化触媒の前段に配置されるものを例に挙げて説明する。しかし、排気昇温装置は、かかる用途に限らず、燃料を噴射してグロープラグ等の着火部で着火する構成を有する様々な装置に適用できる。
図1は、ディーゼルエンジン1の排気構造を説明するための説明図である。図1(a)に示すように、ディーゼルエンジン1は、ピストンによってシリンダ内の空気を圧縮して高温高圧化し、燃料タンク2に蓄えられた、軽油、重油等の燃料を燃料ポンプ3や噴射ポンプ4で昇圧して噴射し、爆発を起こして、その爆発によって生じるエネルギーを動力に変えるレシプロエンジンである。過給機5は、ディーゼルエンジン1の排気ガスのエネルギーでタービンを回転し、吸気を圧縮して吸気圧を高めることでエンジン出力を向上させる装置である。
排気経路6は、ディーゼルエンジン1から排出された排気ガスを外部に排気するための配管7によって形成され、配管7の一端がディーゼルエンジン1の排気口と接続され、他端がディーゼル酸化触媒8に接続される。パティキュレートフィルタ9は、ディーゼルエンジン1の排気ガスに含まれる煤等の粒子状物質を、例えば、10ミクロン程度の孔で捕集して除去する、セラミックや金属のフィルタで構成される。パティキュレートフィルタ9のフィルタ9aは、図1(b)の断面図に示すように、粒子状物質10が堆積し過ぎると目詰まり11を起こす。目詰まり11は排気圧の上昇を招き燃費の悪化や出力低下につながる。
ディーゼル酸化触媒8は、排気ガスを浄化する排気後処理装置であって、ディーゼルエンジン1とパティキュレートフィルタ9の間に設けられ、例えばプラチナ、パラジウム等の触媒で構成され、ディーゼルエンジン1の排気ガス中に含まれる酸素を利用し未燃の燃料を触媒燃焼させることによって排気ガスを昇温する。昇温された排気ガスは、後段のパティキュレートフィルタ9に流れ、パティキュレートフィルタ9に堆積した粒子状物質10を燃やし二酸化炭素として排気させ、パティキュレートフィルタ9の目詰まりを解消する(フィルタ再生処理)。
このようなフィルタ再生処理は、パティキュレートフィルタ9が目詰まりを起こしたとき、例えば、目詰まりが解消されるまで実行されるバッチ処理である。しかし、ディーゼル酸化触媒8は、ディーゼルエンジン1の始動時や低負荷時等、排気ガスの温度が低く酸化が促進される活性温度に達していない間、排気ガスを昇温できず、その後段のパティキュレートフィルタ9においてフィルタ再生処理を行うことができない。そこで、本実施形態では、排気経路6の排気ガスを分流し流速を抑制して、流速が抑制された排気ガス中に配置された触媒を備える排気昇温装置100で燃料を燃焼させ、昇温した排気ガスを排気経路6に戻すことでディーゼル酸化触媒8の昇温を助勢するようにしている。
以下の実施形態では、例えば、上述した排気経路6の排気ガスを昇温する用途で用いられる排気昇温装置100について詳述する。
図2および図3は、排気昇温装置100の構造を説明するための説明図である。図2には、排気昇温装置100およびその前後の配管7の一部を、排気経路6に平行かつ排気昇温装置100の中心を含む面で切った断面の概念図を示す。図3(a)には、図2のIII(a)−III(a)線断面を示し、図3(b)には、図2のIII(b)−III(b)線断面を示す。
外壁110は、図3(a)、(b)に示すように、例えば、円筒形状であって、図2に示す上端に底面を有し、下端が配管7内の排気経路6と連通している。外壁110の内部には、外壁110内部を区画する第1仕切部材112が配される。第1仕切部材112は、例えば、板材で構成され、図2に示す上端が円筒の底面に固定され、下端が配管7の内部まで突き出している。
流入路114は、外壁110内部の第1仕切部材112で区画された空間のうち、排気ガス(Exhaust Gas:図中、Exh.Gasで示す)の流れ方向の上流側に位置する空間である。流入路114には、排気経路6から分流した排気ガスが、排気経路6を流れる排気ガスの流量の例えば20%程度流入する。
外壁110内部の第1仕切部材112で区画された空間のうち、排気ガスの流れ方向の下流側に位置する空間は、さらに、第2仕切部材116で区画される。第2仕切部材116は、例えば、板材で構成され、外周面が外壁110と第1仕切部材112に固定されており、第2仕切部材116の図2に示す上面側と下面側の空間を仕切る。第2仕切部材116で仕切られた上面側の空間は火炎を生成するための火炎燃焼室118(燃焼室)であり(図3(a)参照)、下面側の空間は燃焼を発達させるための2次燃焼室120である(図3(b)参照)。
気体供給部122は、例えば、エアポンプ等で構成され、火炎燃焼室118に気体、本実施形態においては空気を供給し、火炎燃焼室118内における火炎の生成を助ける。気体供給部122は、エアポンプに限らず、ファン、コンプレッサ等で構成されてもよい。
第1仕切部材112には、流入路114から火炎燃焼室118へ貫通する孔112aが設けられている。第1仕切部材112および孔112aによって、火炎燃焼室118へ流入する排気ガスおよび空気の流量が制限される。
また、第1仕切部材112には、流入路114から2次燃焼室120へ貫通する孔112bが設けられている。第1仕切部材112および孔112bによって、2次燃焼室120へ流入する排気ガスの流量が制限される。
さらに、第2仕切部材116には、火炎燃焼室118から2次燃焼室120へ貫通する孔116aが設けられている。第2仕切部材116および孔116aによって、火炎燃焼室118から流出する排気ガスの流量が制限される。こうして、火炎燃焼室118および2次燃焼室120における排気ガスおよび空気の流速が抑制され、火炎燃焼室118における着火性および保炎性が向上し、2次燃焼室120においては、火炎燃焼を継続可能な温度域および酸素濃度域を拡大できる。
火炎燃料供給部124(燃料供給部)は、例えばノズルを有するインジェクタ等の燃料噴射装置で構成され、火炎燃焼室118に燃料を、霧状に噴射して供給する。
着火部126は、例えばグロープラグ等の着火装置で構成され、燃料の着火温度以上に加熱されて、着火部126の熱で気化した燃料と排気ガスと空気の混合気を着火させる。
邪魔板128は、例えば板材で構成され、一端が外壁110の底面に固定され、他端側が孔112aに対向する位置に配される。邪魔板128は、孔112aを通って火炎燃焼室118へ流入する排気ガスおよび空気が、着火部126に直接衝突する流れを妨げる。かかる構成により、着火部126付近の排気ガス、空気および混合気の流速を抑制でき、着火性が向上する。
2次燃料供給部130は、火炎燃料供給部124と同様に、例えばインジェクタ等の燃料噴射装置で構成され、2次燃焼室120内に燃料を、霧状に噴霧して供給する。
2次燃焼室120内では、火炎燃焼室118で発生した種火を発達させるために、2次燃料供給部130によってさらに燃料が噴射され、排気ガスを巻き込みながら混合気の燃焼を促進する。
そして、昇温後の高温の排気ガスは、排気経路6に流入し、排気経路6を通過する排気ガスの温度を高める。このように、排気経路6を通過する排気ガスは、図2中、Heated Exh.Gasで示すように、排気昇温装置100によって昇温されて下流側に導かれることとなる。
ところで、火炎燃料供給部124が着火部126に直接燃料を噴霧すると、未燃の燃料の液滴が落下して燃焼効率が低下してしまうおそれがある。そこで、排気昇温装置100は、燃料を保持する担体として燃料保持部134を備える。
上述した火炎燃焼室118、気体供給部122、火炎燃料供給部124、着火部126、および燃料保持部134は、火炎を生成するバーナ装置100aを構成する。
燃料保持部134は、着火部126近傍、例えば、着火部126の一端を覆う位置に配置され、例えば、金網、焼結金属、金属繊維、ガラス布、セラミック多孔体、セラミックファイバ、軽石等の多孔質体で形成され、気体供給部122から供給される気体が導かれるとともに、火炎燃料供給部124から供給された燃料が燃焼されるまで、当該燃料を一時的に保持する。また、燃料保持部134は、多孔質体として形成された触媒であってもよい。
図4は、燃料保持部134を説明するための説明図である。特に、図4(a)は、図2における燃料保持部134近傍の部分拡大図を示し、図4(b)は、図4(a)のIV(b)−IV(b)線断面図を示し、図4(c)は、燃料保持部134の分解斜視図を示す。
図4(a)、(b)に示すように、燃料保持部134は、第1層134aと、第2層134bとが積層され、例えば、不図示の筐体に嵌入されている。第1層134aは、火炎燃料供給部124から噴霧される燃料の粒径よりも大凡大きい空孔を持つ多孔質体で形成される。第2層134bは、第1層134aを形成する多孔質体よりセル密度が高い多孔質体で形成される。ここで、セル密度は、例えば、単位体積当たりのセル(空孔)の数をいう。
また、筐体は、例えば金網等の網状部材で形成されており、排気ガス、空気および燃料の燃料保持部134の内外への流出入を妨げない。
そして、第1層134aは、火炎燃料供給部124に臨み、第2層134bは、気体供給部122側に臨むように配置されている。
本実施形態の燃料保持部134は、火炎燃料供給部124から噴射された燃料を、セル密度が低い第1層134aで受け止める。第1層134aは、空孔が大きいため、燃料を弾き難い。また、第1層134aにはセル密度が高い第2層134bが積層されている。燃料は第2層134bにまで到達すると、空孔が細かく表面張力が大きくなる第2層134bで保持されるため、第1層134aから落下する燃料の量を抑制できる。
また、第2層134bが気体供給部122側に臨んでいるため、気体供給部122から着火部126に流れる気体は、高いセル密度の多孔質体を通過する際に流速が低下することとなる。そのため、着火部126近傍の流速が抑制され、着火部126における着火性が向上する。
第1層134aは、図4(c)に示すように、火炎燃料供給部124側の面が凹んでいる(凹み134cを有する)。かかる構成により、火炎燃料供給部124から噴射された燃料の一部が弾かれたとしても、弾かれた後、凹みの他の部分に再度付着する可能性が高まる。そのため、燃料保持部134は、燃料の保持性が向上する。
また、第1層134aと第2層134bとの積層部分に挿通穴134dが設けられ、着火部126は、第1層134aと第2層134bと非接触で、挿通穴134dに挿設されている。
多孔質体は一般に切削等の加工が難しい。しかし、例えば、図4(c)に示すように、第1層134aと第2層134bそれぞれに挿通穴134dを半分ずつ設ける構成であれば、例えば、治具を押し当てる等して変形させるだけで、挿通穴134dを設けることが可能となる。また、着火部126を、第1層134aおよび第2層134bと非接触とする構成により、着火部126の熱が第1層134aおよび第2層134bに伝熱することに起因する放熱がされ難くなるため、着火部126の温度を効率的に上昇させることが可能となる。
排気昇温装置100は、酸素濃度が低い排気ガスであっても、バーナ装置100aの着火性が高いため、安定的に排気ガスを昇温できる。また、排気昇温装置100は、燃料保持部134の燃料の保持性が高いため、未燃の燃料が意図せずに排気ガス中に流出する可能性が低く、例えば、ディーゼルエンジン1を搭載した自動車の排気ガス規制といった厳しい環境規制に適応し易い。
また、上述したように、気体供給部122は、例えば、空気を送出するエアポンプで構成されている。かかる構成により、気体供給部122から送出される空気の流速が速くとも、第2層134bがその流速を低下させることができるため、排気昇温装置100は、気体供給部122に十分な酸素を供給させることで、着火性や保炎性が向上し、安定的に排気ガスを昇温可能となる。
(変形例)
上述した実施形態では、2次燃焼室120で火炎燃焼が行われる排気昇温装置100の構成について説明した。変形例では、2次燃焼室120での燃焼をより安定的に維持することができる排気昇温装置200について説明する。なお、上述した実施形態と実質的に機能が等しい構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図5は、変形例を説明するための説明図であり、排気昇温装置200における、図2の概念図に対応する位置の断面を示す。
図5に示すように、変形例の排気昇温装置200では、上記排気昇温装置100の構成に加えて、2次燃焼室120にバーナ触媒232が配されている。
バーナ触媒232は、基材と基材を覆う例えばプラチナ、パラジウム等の触媒のコーティング材で構成され、2次燃焼室120内における空気と燃料の混合気の燃焼を促進する。ここでは、触媒燃焼を促進するためバーナ触媒232を2重に配置しているが、1重としてもよいし3重以上としてもよい。
着火部126で着火が成功すると、火炎燃焼室118から孔116aを通過して触媒燃焼室120に流入した排気ガスは、バーナ触媒232を加熱する。また、火炎燃焼室118で生成された火炎も、孔116aを通ってバーナ触媒232を加熱する。
バーナ触媒232は、活性温度以上に加熱され、2次燃料供給部130から供給された燃料と、孔112b、116aから流入した排気ガスとが混合した混合気を触媒燃焼させる。そして、燃焼後の高温の排気ガスは、排気経路6に流入し、排気経路6を通過する排気ガスの温度を高める。
このように、2次燃焼室120内にバーナ触媒232を備える構成により、排気昇温装置200は、2次燃焼室120内における燃料の燃焼を安定的に維持することができる。
上述した実施形態では、バーナ装置100aを、ディーゼル酸化触媒8を活性化させるための排気ガスの昇温に用いたが、かかる場合に限られず、バーナ装置100aは、燃焼室に気体を供給してグロープラグ等の着火部に燃料を供給して着火する、様々な装置に適用できる。
上述した実施形態では、気体供給部122が供給する空気と、排気ガスとの双方が火炎燃焼室118に導かれる場合について説明したが、火炎燃焼室118に供給する気体は、空気と排気ガスのいずれか一方でもよい。特に、火炎燃焼室118に排気ガスのみを供給する場合には、孔112aが気体供給部として機能し、気体である排気ガスを火炎燃焼室118に供給することとなる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、燃料を燃焼させるバーナ装置および排気昇温装置に利用することができる。
100 …排気昇温装置
100a …バーナ装置
118 …火炎燃焼室(燃焼室)
122 …気体供給部
124 …火炎燃料供給部(燃料供給部)
126 …着火部
128 …温度測定部
134 …燃料保持部
134a …第1層
134b …第2層
134d …挿通穴
1 …ディーゼルエンジン
6 …排気経路
8 …ディーゼル酸化触媒

Claims (5)

  1. 燃焼室と、
    前記燃焼室に気体を供給する気体供給部と、
    前記燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、
    前記燃焼室に設けられ、燃料を着火する着火部と、
    前記着火部の近傍に配置され、前記気体供給部から供給される気体が導かれるとともに、前記燃料供給部から供給される燃料を保持する燃料保持部と、を備え、
    前記燃料保持部は、
    多孔質体で形成される第1層と、該第1層を形成する多孔質体よりセル密度が高い多孔質体で形成される第2層とが積層されており、
    前記第1層は、前記燃料供給部に臨み、
    前記第2層は、前記気体供給部側に臨んでいることを特徴とするバーナ装置。
  2. 前記第1層は、前記燃料供給部側の面が凹んでいることを特徴とする請求項1に記載のバーナ装置。
  3. 前記第1層と前記第2層との積層部分に挿通穴が設けられ、
    前記着火部は、前記第1層と前記第2層と非接触で、前記挿通穴に挿設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のバーナ装置。
  4. ディーゼルエンジンの排気経路において、排気ガスを浄化する排気後処理装置の前段に配置され、前記排気ガスを昇温するバーナ装置を有する排気昇温装置であって、
    前記バーナ装置は、
    燃焼室と、
    前記燃焼室に前記排気ガスまたは前記排気ガスとは別の気体を供給する気体供給部と、
    前記燃焼室に燃料を供給する燃料供給部と、
    前記燃焼室に設けられ、燃料を着火する着火部と、
    前記着火部の近傍に配置され、前記気体供給部から供給される気体が導かれるとともに、前記燃料供給部から供給される燃料を保持する燃料保持部と、を備え、
    前記燃料保持部は、
    多孔質体で形成される第1層と、該第1層を形成する多孔質体よりセル密度が高い多孔質体で形成される第2層とが積層されており、前記第1層は、前記燃料供給部に臨み、前記第2層は、前記気体供給部側に臨んでいることを特徴とする排気昇温装置。
  5. 前記気体供給部は、空気を送出するエアポンプで構成されることを特徴とする請求項4に記載の排気昇温装置。
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