JP6536031B2 - 製袋機およびその制御方法 - Google Patents

製袋機およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6536031B2
JP6536031B2 JP2014258758A JP2014258758A JP6536031B2 JP 6536031 B2 JP6536031 B2 JP 6536031B2 JP 2014258758 A JP2014258758 A JP 2014258758A JP 2014258758 A JP2014258758 A JP 2014258758A JP 6536031 B2 JP6536031 B2 JP 6536031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing unit
bag
transport
film
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014258758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016117229A (ja
Inventor
俊光 ▲えん▼舘
俊光 ▲えん▼舘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2014258758A priority Critical patent/JP6536031B2/ja
Publication of JP2016117229A publication Critical patent/JP2016117229A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6536031B2 publication Critical patent/JP6536031B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Making Paper Articles (AREA)

Description

この発明は,一定の印刷ピッチで少なくとも基準マーク(基準マークとして利用可能な印刷柄を含む)が印刷された長尺の製袋用フィルム(一般にはプラスチックフィルム)を,前記印刷ピッチに対応する長さ(距離)ずつ間欠的に搬送し,停止状態において,製袋用フィルムに所定の加工(シール,パンチ,カットなど)を施して袋を作製する製袋機およびその制御方法に関する。
従来の製袋機では,製袋用プラスチックフィルムの伸縮に依るシール位置のズレ,搬送時の滑り等に依る位置ズレは目視で検出していた。フィルムに加工を施す加工ユニットを検出した位置ズレ量に応じて微少変位させる必要があるが,これも手動で調整していた。特に一定のピッチで柄が繰返し印刷されたフィルムの場合には,シール位置のズレは無視できない。
特許文献1には,プラスチックフィルムの伸びまたは縮みに依って印刷柄の位置と加工位置(特に横シール位置など)がズレてしまう問題を自動的に解消する製袋機が示されている。
特許第4819110号公報
特許文献1に記載の製袋機では,プラスチックフィルムの伸縮に依り印刷ピッチが変動したときに,光学センサの検出信号に基づき,印刷ピッチの変動量が求められる。印刷ピッチの変動量および検出信号にもとづき,加工ユニットの位置と印刷位置との間にズレが生じない位置に加工ユニットを微少変位させる。この加工ユニットの自動位置調整により手動調整を行なわずに生産効率を上げることが提案されている。しかしながら,加工ユニットの位置調整精度と調整速度に問題がある。
すなわち,特許文献1に記載の製袋機では,印刷ピッチを演算し,加工ユニットの変位量を決定しているが,製袋機によるプラスチックフィルムの搬送誤差を考慮しておらず,調整精度が高まらない。また,プラスチックフィルムの搬送停止後に加工ユニットを駆動しており,生産速度を速くすることができない。
この発明は,製袋機において,まず搬送装置に起因する製袋用フィルムの滑りや搬送装置の制御装置の安定性に基づく搬送誤差を考慮して,加工ユニットの位置微調整の精度を高めることを目的とする。
次に,この発明は加工ユニットの微調整の開始時点を早めることにより製袋機の生産速度を高めることを目的とする。
もちろん,この発明は製袋用フィルムの伸縮に基づく位置変動に充分に対処し得るものである。
この発明による製袋機は,一定のピッチで少なくとも基準マークが印刷された長尺製袋用フィルムを間欠的に搬送する搬送装置,製袋用フィルムの搬送経路に臨んで,搬送方向前方および後方に変位可能に配置され,製袋用フィルムが停止しているときに製袋用フィルムに所定の加工を施す加工ユニット,前記加工ユニットを,指示された変位方向に変位量,変位させる加工ユニット駆動装置,製袋用フィルムが前段の停止位置から前記一定ピッチに相当する距離搬送されるまでの間において前記基準マークを検出するように,前記加工ユニットに関連して前記搬送経路に臨んで配置されたマークセンサ,ならびに前段の停止状態から搬送を開始し,前記マークセンサが基準マークを検出するまでの実測搬送量を測定し,測定した実測搬送量および前記搬送装置の制御装置から出力される搬送目標値に基づいて残り搬送量を求め,この残り搬送量と基準残り搬送量との比較に基づいて前記加工ユニットの変位方向と変位量とを算出して前記加工ユニット駆動装置を制御する加工ユニットの変位制御手段を備えるものである。
好ましい実施態様では,前記加工ユニットの変位制御手段は,搬送される製袋用フィルムの次段の停止より前に,前記加工ユニット駆動装置の駆動が開始するように制御するものである。
この発明による製袋機の制御方法は,一定のピッチで少なくとも基準マークが印刷された長尺製袋用フィルムを間欠的に搬送する搬送装置,製袋用フィルムの搬送経路に臨んで,搬送方向前方および後方に変位可能に配置され,製袋用フィルムが停止しているときに製袋用フィルムに所定の加工を施す加工ユニット,前記加工ユニットを,指示された変位方向に変位量,変位させる加工ユニット駆動装置,ならびに製袋用フィルムが前段の停止位置から前記一定ピッチに相当する距離搬送されるまでの間において前記基準マークを検出するように,前記加工ユニットに関連して前記搬送経路に臨んで配置されたマークセンサを備える製袋機において,前段の停止状態から搬送を開始し,前記マークセンサが基準マークを検出するまでの実測搬送量を測定し,測定した実測搬送量および前記搬送装置の制御装置から出力される搬送目標値に基づいて残り搬送量を求め,この残り搬送量と基準残り搬送量との比較に基づいて前記加工ユニットの変位方向と変位量とを算出し,搬送される製袋用フィルムの次段の停止より前に,前記加工ユニット駆動装置の駆動が開始するように制御するものである。
搬送装置の制御装置は,好ましくは間欠搬送ごとに,またはいくつかの間欠搬送おきに,実際の搬送量に関連するデータを取得し,このデータに基づいて搬送目標値を更新しかつ出力する。
この発明によると,停止状態からフィルムの搬送を開始し,前記マークセンサが搬送されるフィルムの基準マークを検出するまでの実測搬送量を測定している。そして,測定した実測搬送量と,搬送装置の制御装置から出力される搬送目標値に基づいて残り搬送量を求め,この残り搬送量と基準残り搬送量との比較に基づいて加工ユニットの変位方向と変位量を算出し,この算出した変位方向と変位量に基づいて加工ユニットの変位を制御している。
搬送装置における滑りや不安定性等に依る搬送誤差は搬送装置の制御装置から出力される搬送目標値に反映されている。加工ユニットの位置微調整のためにこの搬送目標値を一つのパラメータとして用いているから,搬送誤差を考慮した加工ユニットの位置微調整が実現し,その精度を高めることができる。また,停止位置からフィルムの搬送を開始し,マークセンサが基準マークを検出するまでの実測搬送量が測定され,この実測搬送量も加工ユニットの位置微調整のパラメータの一つとして用いられている。実測搬送量にはフィルムの伸びや縮みが反映されるので,フィルムの伸縮に依るフィルムの停止位置の変動を考慮した加工ユニットの位置微調整が実現する。さらに,算出した変位方向と変位量とに基づく加工ユニットの変位駆動を,フィルムの次段の停止よりも前に開始しているから,加工ユニットの微調整の開始時点が早まり,より高速の製袋生産が可能となる。
製袋用フィルムの搬送経路に沿って複数台の加工ユニットが配置されている場合には,前記マークセンサが前記各加工ユニットごとに設けられる。そして,前記加工ユニットの変位制御手段は,前記加工ユニットごとに,対応する前記マークセンサによる基準マークの検出に基づいて前記加工ユニットの変位方向と変位量を算出して対応する加工ユニットのユニット駆動装置を制御する。
このようにして,複数台の加工ユニットがある場合にも,この発明が適用される。
好ましくは,前記基準残り搬送量は,前記変位制御手段において,間欠通りの適当な数の繰返しの後に,適当な範囲にわたる残り搬送量の平均値に基づいて更新される。
製袋機の全体構成を示す。 製袋工程を示す。 (A),(B),(C) は加工ユニットの変位制御のための各種量の測定,演算の方式を示す。 制御装置による処理手順を示す。
図1は製袋機の全体的構成の概要を斜視的に示し,図2は図1に示す製袋機による製袋工程を平面図として示すものである。
製袋機は長尺の製袋用フィルム(またはシート)1を間欠的に搬送する搬送装置10を備えている。この搬送装置10はロール等(図示略)に巻回された原反フィルム1を巻戻してその長手方向に搬送するものである。フィルム1は2枚が重ねられており,この実施例では水平面内を搬送される。一般にフィルム1はプラスチックフィルムであり,絵柄(文字等を含む)(図示略)が一定のピッチ(印刷ピッチ)で繰返し印刷されている。この絵柄の一部に基準マーク2がある。基準マーク2も上記一定ピッチで設けられており,搬送装置10の搬送制御,後述する加工ユニットの微少変位制御等に利用される。
搬送装置10の搬送経路(搬送路)に沿って上下一対のニップロール13が多数(その一部のみ図示)配置されている。これらの上下一対のニップロール13は2枚の重ねられたフィルム1をその間に挟んで搬送する。ニップロール13は駆動装置(モータ)12により,たとえばタイミングベルト等を介して回転駆動される。搬送装置10はさらに,その制御装置11,エンコーダ14および光学センサ15を含む。エンコーダ14は,たとえばニップロール13の回転軸(またはモータの回転軸,その他これに同期して回転する軸)に取付けられ,その回転量,すなわちニップロール13によるフィルム1の搬送量を測定するために使用される。エンコーダ14の出力信号は制御装置11に与えられる。光学センサ15はフィルム1に印刷された基準マーク2を検出するものであり,搬送経路の適所に配置される。この光学センサ15は後述する光学センサ33,43,46,49,63,73のいずれかと兼用してもよい。光学センサ15はその取付位置を基準マーク2が通過する毎に検出信号(たとえば基準マーク2の先端を立上りで表わすパルス)を出力し,制御装置11に与える。
制御装置11は駆動モータ12(したがってニップロール13)を間欠的に回転駆動するように制御する。すなわち,フィルム1の搬送は間欠的に繰返され,搬送と搬送との間ではフィルム1は停止する。この停止時間において,袋作製のためのフィルム1への加工(シール,パンチ,カット等)が行なわれる。搬送装置10による間欠搬送の1回の搬送量は,印刷ピッチ,すなわち隣接する基準マーク2間の距離(長さ)に相当する。
制御装置11による搬送制御は,搬送目標値L(印刷ピッチに相当する)を設定し,搬送量(エンコーダ14の出力により測定)がこの目標値に達するまでモータ12の駆動(始動と停止)を行うものである。そして制御装置11は,エンコーダ14の出力に基づいて測定した1回分の間欠搬送の搬送量と印刷ピッチ(光学センサ15から出力信号が発生してから次の出力信号が発生するまでに搬送された,または搬送されるであろう長さ)とを比較し,この比較結果に基づいて,次の間欠搬送のための搬送目標値Lを生成する(搬送目標値Lを更新する)。測定した搬送量が印刷ピッチよりも小さければ(たとえば,間欠搬送が終了しても光学センサ15から次の出力信号が発生しない),前回の搬送目標値よりもわずかに大きい値を次の搬送目標値Lとして出力する。逆に測定した搬送量が印刷ピッチよりも大きければ(基準マーク2が光学センサ15の位置を通りすぎてしまう),前回の搬送目標値よりもわずかに小さい値を次の搬送目標値Lとして出力する。搬送目標値を増減する量は,オーバーシュートや搬送目標値Lが頻繁に増減する現象の発生を防止するために,測定した搬送量と印刷ピッチとの差分に必ずしも比例する値ではなく,搬送目標値が漸次(ゆるやかに)増大または減少するように,きわめて微小な値とすることが好ましい。上記の搬送制御それ自体は既に知られた技術である。更新された搬送目標値Lは制御装置11から,加工ユニットの変位制御装置21に与えられる。
搬送装置10の搬送経路に沿って,上流側(搬送方向後方。図1,図2において右側。)から下流側(搬送方向前方。図1,図2において左側。)に向って,縦シールユニット31,冷却ユニット34,横シールユニット41,44,47,冷却ユニット51,52,パンチユニット61,カッタユニット71の順に配置されている。これらのユニットを総称して加工ユニット(加工装置)という。各加工ユニットは搬送方向に沿う方向に(前後方向に)移動可能(位置調整自在に)に支持されている。間欠搬送されるフィルム1の搬送が停止したときにこれらの加工ユニットによる加工(シール,冷却,パンチ,カット)が行なわれるので,各加工ユニットはフィルム1の停止位置で加工を行うのに適した位置に配置されており,後述するように最適な位置に微調整される。
縦シールユニット31はモータを含む駆動装置(加工ユニット駆動装置)32によってその搬送方向に沿う方向に(前後方向に)微少変位(位置調整)駆動される。同じように,横シールユニット41,44,47はそれぞれ駆動装置42,45,48により搬送前,後方向に微少変位可能である。パンチユニット61は駆動位置62により,カッタユニット71は駆動装置72により,それぞれ搬送方向前方または後方に微少変位させられる。
さらに,縦シールユニット31の上流側には光学センサ33が,横シールユニット41,44,47の上流側には光学センサ43,46,49が,パンチユニット61の上流側には光学センサ63が,カッタユニット71の上流側には光学センサ73がそれぞれ配置されている。これらの光学センサ33,43,46,49,63,73はフィルム1に印刷された基準マーク2を検出するものである(たとえば,光学センサ15の出力信号と同じように,これらの光学センサの出力信号の立上りで基準マーク2の検出のタイミングとする)。
フィルム1は上述のように印刷ピッチに相当する距離ずつ間欠送りされる。各光学センサ33,43,46,49,63,73はフィルム1の前段の停止位置から所定距離はなれた位置に至った基準マーク2を検出するように,隣接する停止位置間の間(ほぼ中間が好ましい)に配置されている。光学センサ33,43,46,49,63,73の検出信号は加工ユニットの変位制御装置21に与えられる。変位制御装置21は,これらの光学センサからの検出信号,搬送装置10の制御装置11から与えられる搬送目標値Lおよび後述する実測搬送量yに基づいて,各加工ユニット駆動装置32,42,45,48,62,72を制御して,加工ユニット31,41,44,47,61,71の搬送方向に沿う前後位置を微調整する。
縦シールユニット31は2枚重ねのフィルム1の両側部を1印刷ピッチ分の長さずつ加熱して融着(溶着)する(縦シール部3の形成)。冷却ユニット34は融着された縦シール部3を冷却する。横シールユニット41,44,47は2枚重ねのフィルム1を1印刷ピッチ分の間隔ごとに幅方向に加熱して融着する(横シール部4の形成)。これらの横シールユニット41,44,47によって同じ場所が加熱される。冷却ユニット51,52は横シール部4を冷却する。パンチユニット61は,横シール部4のほぼ中央部に2箇所に切り込み(袋の開封用ノッチ)6を形成する。カットユニット73は横シール部4をその中心線(カット線7)に沿って切断する。カットユニット73によって,フィルム1をその幅方向の中心線(カット線8)で切断してもよいし,さらに下流側に配置されたカッタ(図示略)によってカット線8に沿う切断を行なってもよい。このようにして,2枚重ねのフィルム1から,3辺がシールされた袋が,印刷ピッチごとに2つずつ作製される。
各ユニット駆動装置の制御,すなわち各加工ユニットの微調整は次のようにして行なわれる。
図3は間欠送りされる製袋用フィルム1が間欠搬送される様子を示している。図3(A) は搬送が停止している状態である。印刷ピッチごとにある基準マーク2のうちの1つを,説明の便宜のために符号2Aで表わす。基準マーク2Aを含む印刷ピッチの停止位置を,特に図3(A) では前段(前回)停止位置として明示してある(その中心位置を矢印で示す)。停止位置では加工装置によるフィルムへの加工が行なわれる。
図3(A) の状態からフィルム1の搬送が開始し,基準マーク2Aが光学センサ33によって検出された瞬間(光学センサ33の出力信号の立上り)の状態が図3(B) に示されている。フィルム1は搬送され続けている。前段停止位置から搬送を開始し,基準マーク2Aが光学センサ33によって検出されるまでの間にフィルム1が搬送された量(長さ,距離)を実測搬送量yとする。この実測搬送量yはエンコーダ14の出力信号に基づいて,制御装置11または変位制御装置21によって測定される。エンコーダ14の出力信号を直接に変位制御装置21に入力してもよい。好ましくは,実測搬送量yが搬送目標値Lの半分程度(その前後)になるように,光学センサ33の設置位置を定める。
変位制御装置21は,搬送制御装置11から与えられる搬送目標値Lと測定した実測搬送量yとに基づいて,次式(式(1) )により,残り搬送量xを算出する。
x=L−y ‥‥式(1)
残り搬送量xは,搬送装置10がフィルム1を搬送目標値Lに相当する距離(長さ)搬送するために,あとどれだけの長さ(搬送量)搬送すればよいかを示す。
さらに変位制御装置21は,所与の基準残り搬送量xo と上記残り搬送量xとを用いて,次式(式(2) )により,加工ユニット(縦シールユニット31)の位置についての微調整変位量Δxを算出する。
Δx=x−xo ‥‥式(2)
基準残り搬送量xo の初期値は,標準的な印刷ピッチ(伸び縮みのないフィルムにおける印刷ピッチ)と,フィルムの設定停止位置と,光学センサの設置位置とに基づいて定められる。製袋機の稼働後は, 100〜1000回程度の間欠搬送ごとに,前後10〜50回の残り搬送量xの平均値により基準残り搬送量xo が更新される。
算出した変位量Δxは,光学センサ33に関連する(光学センサ33と対をなす)加工ユニット(縦シールユニット31)の位置の微調整のために用いられる。Δxが正の場合には(x>xo ),印刷ピッチ分のフィルム部分(印刷柄)が少し余分に下流側に進んでしまうために,加工ユニットを搬送方向の下流側に,Δxの絶対値に相当する変位量,動かす。逆に,Δxが負の場合には(x<xo ),加工ユニットを上流側に,Δxの絶対値に相当する変位量,動かす。加工ユニットの変位は,制御装置21の制御の下に,対応する駆動装置(縦シールユニット31の場合には駆動装置32)によって行なわれる。このようにして,フィルムには,フィルム1の伸縮,搬送制御装置11による搬送誤差にかかわらず,その印刷ピッチに合致する位置で加工ユニットによる加工が行なわれる。
図3(C) は,停止状態(図3(A) )から搬送目標値Lに相当する搬送量分フィルムが搬送された後に再び停止した状態を示している。この停止位置でもフィルムへの加工が行なわれる。重要なことは,光学センサ33による基準マーク2Aの検出(図3(B) )から,次回(次段)のフィルムの停止(図3(C) )までの間に,残り搬送量xと変位量Δxの計算,そして駆動装置による加工ユニットの変位駆動の開始が行なわれていることである。加工ユニットの変位駆動が終了するのはフィルムが停止(図3(C) )した後になることがあってもよい。もちろん,加工ユニットの微調整が終了した後にフィルムへの加工が行なわれる。
上述したように搬送装置の制御装置11は間欠搬送ごとに搬送目標値Lを更新している。これは滑りに基づく搬送誤差,搬送制御の不安定性に基づく搬送誤差を修正するためである。そのために,フィルムの印刷ピッチ(基準マーク2を含む印刷柄の位置)が加工装置の位置と微妙に異なることが起こりうる。加工ユニットの位置の微調整によりこれを修正して,常に加工ユニットがフィルムの印刷ピッチと合致した箇所に加工が加えられるようになる。上述したように,搬送目標値Lが大きくなったときには(簡単のために実測搬送量yは一定とする),フィルムの印刷ピッチ(基準マーク2)が行き過ぎることになるので,加工ユニットも下流側へ(きわめてわずかな量ではあるが)移動させる。逆に搬送目標値Lが小さくなったときには,印刷ピッチ(基準マーク2)が加工ユニットの位置まで届かないことになるので,加工ユニットの位置を上流側へ移動させる。
また,フィルムの伸縮にも対処し得る。たとえば,フィルムが伸びた場合には,実測搬送量yが大きくなり(簡単のために搬送目標値Lは一定とする),残り搬送量xが小さくなるので,加工ユニットを上流側へ移動させる(わずかな変位量ではあるが)。逆に,フィルムが縮んだ場合には,実測搬送量yが小さくなり,残り搬送量xが大きくなるので加工ユニットを下流側へ移動させる。
さらに,光学センサが基準マークを検出した時点から式(1),(2)に基づく演算を行い,その結果に基づいて加工ユニットの位置微調整を開始しているので(フィルムの搬送が停止する前に加工ユニット駆動装置の駆動を開始している),フィルムの搬送が停止した後に加工ユニットの移動を開始する場合に比べて,迅速な製袋を実現できる。
加工ユニットと光学センサが対となっており,加工ユニットの近傍,好ましくは上流側の直近位置(1印刷ピッチ以内が好ましく,2印刷ピッチ程度でもよい)に配置された光学センサの検出信号に基づいて上記の演算を行っているので,フィルムの部分的な伸縮にも対処できる。加工ユニットの大きさによっては,1印刷ピッチ内に加工ユニットと光学センサを配置することも可能である。
図4は制御装置11と21による制御処理手順を示している。S11,S16,S18が搬送装置の制御装置11による処理,残りは変位制御装置21による処理である。変位制御装置21による処理は,対をなす光学センサと加工装置との組ごとに,別個に行なわれる。
搬送が停止した状態(図3(A),(C))からフィルムの搬送が開始される(S11)。光学センサからの検出信号が入力すると(S12),その毎に,加工ユニットと光学センサの組ごとに残り搬送量xが算出される(S12),さらに各加工ユニットの変位量Δxが算出されと変位方向が決定され(S14),この結果に基づいて各加工ユニットの駆動装置の駆動が開始される(S15)。
そして搬送開始(S11)から搬送目標値Lの搬送が終ると,フィルムの搬送が停止し(S16),各加工ユニットによる加工が開始される(S17)。S11〜S17の処理は,ロールに巻回されたフィルムがなくなるまで繰返し続けられる(S18)。
1 製袋用フィルム
2,2A 基準マーク
3 縦シール部
4 横シール部
6 切り込み
7,8 カット線
10 搬送装置
11 搬送装置の制御装置
14 エンコーダ
21 変位制御装置
31 縦シールユニット(加工ユニット)
32,42,45,48,62,72 駆動装置
33,43,46,49,63,73 光学センサ
34,51,52 冷却ユニット
41,44,47 横シールユニット
61 パンチユニット
71 カッタユニット

Claims (7)

  1. 一定のピッチで少なくとも基準マークが印刷された長尺製袋用フィルムを間欠的に搬送する搬送装置,
    製袋用フィルムの搬送経路に臨んで,搬送方向前方および後方に変位可能に配置され,製袋用フィルムが停止しているときに製袋用フィルムに所定の加工を施す加工ユニット,
    前記加工ユニットを,指示された変位方向に変位量,変位させる加工ユニット駆動装置,
    製袋用フィルムが前段の停止位置から前記一定ピッチに相当する距離搬送されるまでの間において前記基準マークを検出するように,前記加工ユニットに関連して前記搬送経路に臨んで配置されたマークセンサ,ならびに
    前段の停止状態から搬送を開始し,前記マークセンサが基準マークを検出するまでの実測搬送量を測定し,測定した実測搬送量および前記搬送装置の制御装置から出力される搬送目標値に基づいて,L−yの演算により残り搬送量を求め,この残り搬送量と基準残り搬送量 o との比較に基づいて前記加工ユニットの変位方向と変位量とを算出して前記加工ユニット駆動装置を制御する加工ユニットの変位制御手段,
    を備える製袋機。
  2. 前記加工ユニットの変位制御手段は,搬送される製袋用フィルムの次段の停止より前に,前記加工ユニット駆動装置の駆動が開始するように制御するものである,
    請求項1に記載の製袋機。
  3. 製袋用フィルムの搬送経路に沿って配置された複数台の加工ユニットを含み,
    前記マークセンサが前記各加工ユニットごとに設けられ,
    前記加工ユニットの変位制御手段は,前記加工ユニットごとに,対応する前記マークセンサによる基準マークの検出に基づいて前記加工ユニットの変位方向と変位量を算出して対応する加工ユニットのユニット駆動装置を制御するものである,
    請求項1または2に記載の製袋機。
  4. 前記加工ユニットの変位制御手段は,基準残り搬送量を残り搬送量の平均値に基づいて更新する,請求項1から3のいずれか一項に記載の製袋機。
  5. 前記搬送装置の制御装置は,実際の搬送量に関連するデータを取得し,このデータに基づいて搬送目標値を出力するものである,請求項1から4のいずれか一項に記載の製袋機。
  6. 一定のピッチで少なくとも基準マークが印刷された長尺製袋用フィルムを間欠的に搬送する搬送装置,
    製袋用フィルムの搬送経路に臨んで,搬送方向前方および後方に変位可能に配置され,製袋用フィルムが停止しているときに製袋用フィルムに所定の加工を施す加工ユニット,
    前記加工ユニットを,指示された変位方向に変位量,変位させる加工ユニット駆動装置,ならびに
    製袋用フィルムが前段の停止位置から前記一定ピッチに相当する距離搬送されるまでの間において前記基準マークを検出するように,前記加工ユニットに関連して前記搬送経路に臨んで配置されたマークセンサを備える製袋機において,
    前段の停止状態から搬送を開始し,前記マークセンサが基準マークを検出するまでの実測搬送量を測定し,測定した実測搬送量および前記搬送装置の制御装置から出力される搬送目標値に基づいて,L−yの演算により残り搬送量を求め,この残り搬送量と基準残り搬送量 o との比較に基づいて前記加工ユニットの変位方向と変位量とを算出し,搬送される製袋用フィルムの次段の停止より前に,前記加工ユニット駆動装置の駆動が開始するように制御する,
    製袋機の制御方法。
  7. 製袋用フィルムの搬送経路に沿って配置された複数台の加工ユニットを含み,マークセンサが前記各加工ユニットごとに設けられた製袋機において,
    前記加工ユニットごとに,対応する前記マークセンサの基準マークの検出に基づいて前記加工ユニットの変位方向と変位量を算出して対応する加工ユニットのユニット駆動装置を制御する,
    請求項6に記載の製袋機の制御方法。
JP2014258758A 2014-12-22 2014-12-22 製袋機およびその制御方法 Active JP6536031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014258758A JP6536031B2 (ja) 2014-12-22 2014-12-22 製袋機およびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014258758A JP6536031B2 (ja) 2014-12-22 2014-12-22 製袋機およびその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016117229A JP2016117229A (ja) 2016-06-30
JP6536031B2 true JP6536031B2 (ja) 2019-07-03

Family

ID=56243553

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014258758A Active JP6536031B2 (ja) 2014-12-22 2014-12-22 製袋機およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6536031B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102625794B1 (ko) * 2023-03-08 2024-01-17 (주)재성에프에이 제대기의 위치 제어 방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108859261B (zh) * 2018-07-06 2023-09-29 河北方大新材料股份有限公司 一种塑料袋纵向热封流水线热封质量在线检测装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09201886A (ja) * 1996-01-29 1997-08-05 Totani Giken Kogyo Kk 製袋機の袋切断装置
JP2003033981A (ja) * 2001-07-25 2003-02-04 Seibu Kikai Kk 製袋装置
JP2004338716A (ja) * 2003-05-12 2004-12-02 Omori Mach Co Ltd 自動包装機
JP5256715B2 (ja) * 2007-12-04 2013-08-07 大日本印刷株式会社 袋の製造管理方法、袋の製造管理装置及び袋の製造管理装置の制御プログラム
JP4819110B2 (ja) * 2008-10-28 2011-11-24 トタニ技研工業株式会社 製袋機
JP2012035467A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Toppan Printing Co Ltd 製袋装置及び製袋方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102625794B1 (ko) * 2023-03-08 2024-01-17 (주)재성에프에이 제대기의 위치 제어 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016117229A (ja) 2016-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6821966B2 (ja) 製袋機およびその制御方法
JP4819110B2 (ja) 製袋機
JP5274201B2 (ja) Ptpシート製造装置
JP5346113B1 (ja) プラスチックフィルムの印刷ピッチ矯正装置
JP6223476B2 (ja) 所定輪郭を有する板金素材の切断方法
JP6536031B2 (ja) 製袋機およびその制御方法
JP2019026365A (ja) ブリスター包装機
JP4121722B2 (ja) プラスチックフィルムの印刷ピッチ矯正装置
JP6837080B2 (ja) レジスタ、加工機、及び板状要素の配置方法
EP2664554B1 (en) Machine and method for vertical packaging
EP3831753B1 (en) Intermittent transport device
JP7459617B2 (ja) 製袋機、製袋機の制御方法、および袋の製造方法
JP5148204B2 (ja) 製袋搬送装置
JP7193690B2 (ja) フィルム加工システム及びフィルム加工方法
US20180009555A1 (en) Method for separating portions of a food mass
JP3872449B2 (ja) プラスチックフィルムの印刷ピッチ矯正装置
JP6997448B2 (ja) 包装機及び包装方法
JP2005138994A (ja) 送り装置及び送り方法
JP4281002B2 (ja) Ptpシートのマーク合わせ装置
JP4525970B2 (ja) 包材繰出し制御装置
JP7174401B2 (ja) 製袋充填包装機
WO2022153623A1 (ja) 製袋機、および、製袋方法
JP2014231174A (ja) 製袋機および製袋方法
JP2006137437A (ja) Ptpシートのマーク合わせ装置
JPH0626866B2 (ja) 自動製袋機の移送制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180904

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190315

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6536031

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150