JP4281002B2 - Ptpシートのマーク合わせ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、PTP機によって製造されるPTPシートのマーク合わせ装置に関するものである。
PTP、すなわちプレス・スルー・パッキング(Press Through Packing)は、一般に図8及び図9に示すように熱可塑性プラスチックフィルムを加熱ロール1と成形ドラム2とにより、連続的に加熱して多数のポケット3aを有するポケットフィルム3を成形し、各ポケット3aに錠剤、カプセル等を充填し、その上にアルミ箔等からなるカバーフィルム4を重ねてシールドラム5とシールロール6との間を通し、両者を熱接着する包装方式をいい、それによって得られたシートをPTPシート7と称している。このようにして得られたPTPシート7は、所定の大きさに切断されて個々のシートとなり、さらに錠剤、カプセル等が充填された個々のポケット3aの周縁部分を切断し易いようにミシン目8が入れられている。
ところで、このようなPTPシート7においては、カバーフィルム4の表面、裏面、又は表裏面に、レジマークと称される商標、薬品の記号、会社名等が印刷されている場合が多い。そして、このレジマークは、ミシン目8に沿ってポケット3a部分を切り離しても、各ポケット3aごとに独立して表示されていることが要求される。すなわち、ポケットフィルム3にカバーフィルム4を溶着するにあたり、レジマークは、ミシン目8にかからず、かつポケット3aのほぼ中央部にあるようにしなければならない。
しかしながら、ポケットフィルム3とカバーフィルム4は、皺が発生しないようにそれぞれ張力をかけて重ね合わせ、シールドラム5とシールロール6との間を通しているため、PTP機の運転中に両者の間に伸縮の差が生じ、ポケット3aの位置とレジマークの位置とが整合しなくなることが多い。
そこで従来は、基本的に同期させる必要のある成形ドラム2とシールドラム5の駆動源として、単一のモータを用い、これらドラム2,5と駆動モータとを多段のギヤ機構を介して連結するとともに、駆動モータの回転からポケットフィルム3のシートピッチを検出するカム板を有する検出器を、駆動モータ出力側の減速機に別のギヤ機構を介して連結し、更に成形ドラム2への動力伝達系の途中に差動歯車装置を介してポケットフィルム張力調整用のサーボモータを配置し、カバーフィルム4のマークセンサに検出されたレジマークの位置と前記カム板により検出されたシートピッチとに基づいて、サーボモータにより、その発生トルクが動力伝達系を介してシールドラム5側へ伝わって影響を与えるのを前記差動歯車装置により回避しつつ、成形ドラム2側の回転を制御することで、ポケットフィルム3の張力を調整し、ポケット3aの位置とレジマークの位置とを整合させるようにしている(例えば特許文献1)。
特公平2−60561号公報
しかしながら、成形ドラム2とシールドラム5を同期制御するために、単一の駆動モータを用い、各ドラム2,5を多段のギヤ機構を介して連結するようにした従来装置にあっては、バックラッシュの影響が大きく、駆動系の調整に多大な時間を費やしていた。
また、シートピッチの検出も駆動モータ出力側の減速機にギヤ機構を介して連結したカム板を有する検出器により行っているため、バックラッシュの影響が大きく、シートピッチ検出系の調整に多大な時間を費やしていた。更に、このシートピッチ検出系とこれに連結されている駆動系との間の調整もバックラッシュの影響を受け、これらのマッチング調整に多大な時間を費やしていた。このような問題は、ポケットフィルムやカバーフィルムのロール終了後の更新の度に発生していた。更にまた、ロット切替に際しては、変更するシートピッチに合わせてギヤ比の変更やカム板の交換が必要となり、これに前述のバックラッシュやマッチング調整の問題が加わるため、ロット切替に多大な時間を費やしていた。
また、ポケット3aとレジマークとの位置ズレの補正を、ポケットフィルム3側の張力を調整することのみで行なっているため、ポケット3aとレジマークが整合するまでに時間を要し、その間に供給された包材が無駄となっていた。
さらに、カバーフィルム4のマークピッチは、1シートあたり0.1mmでも違うと、これがカバーフィルム4の送りに伴って短時間のうちに累積され大きなズレになるため、このズレを、伸長可能量を大きくできないポケットフィルム3側の張力調整により補正する従来の手法では制御が困難となる。したがって、これまではマークの印刷位置の精度に頼るばかりであり、最適のピッチ印刷でない場合、その包材は無駄となっていた。
本発明の技術的課題は、フィルムロール更新時の駆動系の調整や、シートピッチの設定、変更が容易で、ラフな制御も可能ならしめるようにすることにある。
本発明に係るPTPシートのマーク合わせ装置は、下記の構成からなるものである。すなわち、成形ドラムで成形したポケットフィルムのポケットに錠剤、カプセル等を充填し、レジマークが印刷された金属箔からなるカバーフィルムと重ねてシールドラムとシールロールとの間を通過させ、熱溶着により両者を一体に接着するPTP機において、成形ドラムを駆動する成形ドラム駆動モータと、シールドラムを駆動するシールドラム駆動モータと、カバーフィルムの供給系の途中に設けられてこのカバーフィルムに常時テンションをかける張力調整用のブレーキ付ローラと、前記カバーフィルムに印刷されたレジマークの位置を検出してマーク位置信号を出力するマークセンサと、各前記ドラムの駆動系から独立させて設置され、外部入力により設定される速度で回転してパルス信号を出力するエンコーダと、ロット情報に基づき、エンコーダ1回転で1シートピッチとなるように成形ドラム駆動モータ及びシールドラム駆動モータの速度を決定して各前記駆動モータを同期制御するとともに、ポケットフィルム側の基準位置を設定し、このポケットフィルム側の基準位置と前記マークセンサからのマーク位置信号とに基づき当該基準位置に対するレジマークの位置ズレを検出し、この位置ズレを、ブレーキ付ローラに加える制動力を制御することで補正する制御装置と、を備えるものである。
また、本発明に係るPTPシートのマーク合わせ装置は、制御装置が、カウンタを有し、ロット情報に基づいて基準位置の前後に複数のマーク検出ポジションを設定し、かつ基準位置を含むこれらマーク検出ポジションに、対応するエンコーダポジションのパルスを設定し、このエンコーダポジションのパルス信号とマークセンサからのマーク位置信号とを比較することで、ポケットフィルムに対するレジマークの位置を判定するものである。
また、本発明に係るPTPシートのマーク合わせ装置は、ロットの1つにおけるポケットフィルム側の実際の基準位置とこれに対応するエンコーダポジションの基準パルス位置とが合致するように、予めエンコーダのポジションとシールドラムのポジションが調整されており、これを基準として他のロットの相対的なパルスポジションが設定されるものである。
本発明のPTPシートのマーク合わせ装置においては、成形ドラムとシールドラムをそれぞれ独立駆動方式とし、これらドラムの駆動系から独立して設置されて外部入力により設定される速度で回転してパルス信号を出力するエンコーダを設け、ロット情報に基づき、エンコーダ1回転で1シートピッチとなるように成形ドラム駆動モータ及びシールドラム駆動モータの速度を決定してこれら各駆動モータを同期制御するとともに、ポケットフィルム側の基準位置を設定し、このポケットフィルム側の基準位置とマークセンサからのマーク位置信号とに基づき当該基準位置に対するレジマークの位置ズレを検出し、この位置ズレを、カバーフィルムの供給系の途中に設けられてこのカバーフィルムに常時テンションをかける張力調整用のブレーキ付ローラに加える制動力を制御することで補正するようにしているので、駆動系やシートピッチ検出系におけるバックラッシュの問題がほぼ解消され、フィルムロール更新時の駆動系の調整や、シートピッチの設定、変更が容易となり、制御が容易となって、ラフな制御も可能となる。また、カバーフィルムに皺が発生せず、ロット切替に際し、変更するシートピッチに合わせて従来のようなギヤ比の変更やカム板の交換等は不要となり、これに前述のバックラッシュやマッチング調整の問題の解消の効果が加わるため、ロット切替時間の大幅な圧縮が可能となる。
また、本発明のPTPシートのマーク合わせ装置においては、制御装置が、カウンタを有し、ロット情報に基づいて基準位置の前後に複数のマーク検出ポジションを設定し、かつ基準位置を含むこれらマーク検出ポジションに、対応するエンコーダポジションのパルスを設定し、このエンコーダポジションのパルス信号とマークセンサからのマーク位置信号とを比較することで、ポケットフィルムに対するレジマークの位置を判定するようにしているので、基準位置に対するレジマークの位置ズレの状態を高精度に検出することができる。
また、本発明のPTPシートのマーク合わせ装置においては、ロットの1つにおけるポケットフィルム側の実際の基準位置とこれに対応するエンコーダポジションの基準パルス位置とが合致するように、予めエンコーダのポジションとシールドラムのポジションが調整されており、これを基準として他のロットの相対的なパルスポジションが設定されるようにしているので、ロット切替に際してはそのロット情報(パルスポジション)を制御装置に入力するだけで、変更するシートピッチに合わせてパルスポジションが切り替わり、そのシートの基準位置とこれに対応するエンコーダポジションの基準パルス位置とが合致し、そのシートの基準位置に対するレジマークの位置ズレを検出することが可能となる。
以下、図示実施形態に基づき本発明のPTPシートのマーク合わせ装置について説明する。図1は本発明の一実施形態に係るPTPシートのマーク合わせ装置を示す構成図、図2は本実施形態装置にて使用されるカバーフィルムマークピッチの印字例(パウダーブレーキに電圧を印加する前の状態)の説明図、図3はパウダーブレーキに最低電圧を印加した時のレジマークとポケットの相対位置関係を示す説明図、図4はパウダーブレーキに基準電圧を印加した時のレジマークとポケットの相対位置関係を示す説明図、図5はパウダーブレーキに最高電圧を印加した時のレジマークとポケットの相対位置関係を示す説明図、図6はカバーフィルム張力調整後のレジマークとポケットの相対位置関係を示す説明図、図7は本実施形態装置の動作の説明図であり、各図中、従来に相当する部分には同一符号を付してある。なお、説明にあたっては前述の図9を参照するものとする。
本実施形態のPTPシートのマーク合わせ装置は、図1のように熱可塑性プラスチックフィルムを加熱ロール1と成形ドラム2とにより、連続的に加熱して多数のポケット3aを有するポケットフィルム3を成形し、各ポケット3aに錠剤、カプセル等を充填し、その上にレジマークが印刷された金属箔(例えばアルミ箔)からなるカバーフィルム4を重ねてシールドラム5とシールロール6との間を通し、両者を熱接着してPTPシート7を得る。このようにして得られたPTPシート7は、所定の大きさに切断されて個々のシートとなり、さらに錠剤、カプセル等が充填された個々のポケット3aの周縁部分を切断し易いようにミシン目8が入れられる。この基本的な流れは従来と同様である。本実施形態装置は、成形ドラム2とシールドラム5の駆動系、シートピッチ検出系、及びポケット3aの位置とレジマークmの位置との整合、調整の手法が従来と異なっている。
すなわち、本実施形態装置では、成形ドラム2とシールドラム5の駆動系が、それぞれ直交軸間の回転伝動機構11,12を介してそれぞれのドラムに連結された専用の駆動モータ(例えばサーボモータ)13,14から構成されている。ここで、回転伝動機構11,12は、各駆動モータ13,14をライン方向に向けさせて本実施形態装置の幅方向寸法を圧縮するために使用したもので、減速機構ではなく、1:1のギヤ比に設定されている。つまり、成形ドラム2とシールドラム5は、基本的にダイレクトドライブにより運転される。
シートピッチ検出系は、ポケットフィルム3の張力変動の影響を受けないようにするために、成形ドラム2とシールドラム5の各駆動系と連結されることなく独立して設置されている。すなわち、外部入力により設定される速度で回転するインバータモータ21と、インバータモータ21により回転させられてパルス信号(1回転で4096パルス発信)を出力するエンコーダ22とを有し、ロットの1つにおけるポケットフィルム3側の実際の基準位置(図7中の例えば0の位置)とこれに対応するエンコーダポジションの基準パルス位置(図7中の例えばパルス4096の位置)とが合致するように、予めエンコーダ22のポジションとシールドラム5のポジションとが調整されており、これを基準としてシートピッチが異なる他のロットの相対的なエンコーダポジションのパルス(以下、パルスポジションという)が設定されるようになっている。そして、後述の制御装置31により、ロット情報(シートピッチに対応するパルスポジション等)に基づきエンコーダ1回転(4096パルス=360°)で1シートピッチとなるように各駆動モータ13,14の速度が制御されるようになっている。換言すれば、成形ドラム2とシールドラム5の各駆動系から独立して設置されているシートピッチ検出系のインバータモータ21へ外部入力により設定される速度値に従って装置全体の速度が決定される。
ポケット3aの位置とレジマークの位置との整合、調整も速度制御と共に制御装置31により行われる。すなわち、制御装置31は、カウンタ32と、速度算出手段33と、マーク位置判定手段34と、ブレーキ運転モード切替手段35とを有し、ロット情報とエンコーダ22からのパルス信号とカバーフィルム供給系の途中に設けたマークセンサ23からのマーク位置信号とに基づき、成形ドラム2の駆動モータ13及びシールドラム5の駆動モータ14の速度を決定して各駆動モータ13,14を同期制御するとともに、ポケットフィルム3側の基準位置を設定して、この基準位置に対するレジマークの位置ズレを検出し、この位置ズレを、カバーフィルム供給系の途中に設けた張力調整用のブレーキ付ローラ(例えばパウダーブレーキ付ゴムローラ)30に加える制動力(印加電圧)を制御することで補正する機能を備えている。
これを更に詳述すると、カウンタ32は、エンコーダ22より送られてくるパルス信号(1回転で4096パルス発信)を1回転毎に0から繰り返しカウントし、カウント値を速度算出手段33とマーク位置判定手段34にそれぞれ入力する機能を有する。
速度算出手段33は、ロット情報と、エンコーダ22の発信パルスの間隔すなわちカウンタ32のカウント速度とからエンコーダ1回転で1シートピッチとなるような各駆動モータ13,14の速度を算出する機能を有する。
マーク位置判定手段34は、カウンタ32から送られてくるカウント値と、ロット情報とに基づいて、ポケットフィルム3側の基準位置(図7の0点位置)およびその前後に複数のマーク検出ポジションA,B,Cを設定し、かつ基準位置を含むこれらマーク検出ポジションA,B,Cに、対応するエンコーダポジションのパルスすなわちカウンタ32のカウント値を、例えば基準位置は4096パルス、ポジションAは4000パルス、ポジションBは200パルス、ポジションCは2000パルスを設定し、エンコーダ22からのパルス信号すなわちカウンタ32のカウント値とマークセンサ23からのマーク位置信号とを比較することで、レジマークm(図3参照)の位置がポケットフィルム3側のマーク検出ポジションA,B,Cのどの位置(領域)にあるかを判定して、ポケットフィルム3側の基準位置に対するレジマークmの位置ズレを検出する機能を有する。
ブレーキ運転モード切替手段35は、マーク位置判定手段34の判定結果に基づいてブレーキ付ローラ30に加える制動力(印加電圧)を3段階(基準電圧運転モード、最低電圧運転モード、最高電圧運転モード)で変化させることで、カバーフィルム4のテンションを調整し、ポケットフィルム3側の基準位置に対するレジマークmの位置ズレを補正して、カバーフィルム4のマークピッチをポケットフィルム3の1シートピッチに合わせる機能を有する。
ここで、基準電圧運転モードとは、ブレーキ付ローラ30のパウダーブレーキに基準電圧を印加して、図4のようにカバーフィルム4のマークピッチがポケットフィルム3の1シートピッチより若干大きくなる程度にカバーフィルム4にテンションをかけて運転する状態をいう。
また、最低電圧運転モードとは、ブレーキ付ローラ30のパウダーブレーキに最低電圧を印加して、カバーフィルム4のテンションを基本テンションより可能な限り少なく張り、図3のようにカバーフィルム4のマークピッチがポケットフィルム3の1シートピッチより小さくなるようにカバーフィルム4にテンションをかけて運転する状態をいう。
また、最高電圧運転モードとは、ブレーキ付ローラ30のパウダーブレーキに最高電圧を印加して、カバーフィルム4のテンションを基本テンションより可能な限り多く張り、図5のようにカバーフィルム4のマークピッチがポケットフィルム3の1シートピッチより大きくなるようにカバーフィルム4にテンションをかけて運転する状態をいう。
なお、図1中の符号4A,4Bはカバーフィルム4のフィルムロールを示しており、同図では両方のフィルムロール4A,4Bからカバーフィルム4,4が同時に引き出されているように記載しているが、これは各フィルムロール4A,4Bからの繰り出し経路を視覚的に理解できるようにするため、便宜上そのように記載したものであり、一方のフィルムロールは予備ロールである。
ところで、PTPシートのマーク合わせ制御において、カバーフィルム4にかけるテンションやそれに伴うマークピッチは重要である。既述したようにポケットフィルム3とカバーフィルム4には皺が発生しないようにそれぞれテンションをかけており、それよりも張力を緩めることはできない。したがって、最低電圧運転モードにより発生するカバーフィルム4のテンションは、前記皺発生防止テンションよりも張力が高くなるように設定する。
また、基準電圧運転モードにより発生するカバーフィルム4のテンションに伴うレジマークmのピッチは、シールドラム5の送りピッチ、つまりポケットフィルム3の1シートピッチより少し長くし、基準電圧運転モード下においては、図4のようにポケットフィルム3のポケット3aの位置に対してレジマークmの位置が進行方向後方へ次第にズレていくように設定し、カバーフィルム4側で基本テンション以下に張力調整(最低電圧運転モードによる運転)することで、カバーフィルム4側の延伸量を可能な範囲で抑制し、カバーフィルム4のマークピッチをポケットフィルム3の1シートピッチより可能な範囲で小さくして、図6のようにレジマークmの位置とポケット3aの位置の整合を図ることができるようにする。
また、カバーフィルム4のマークピッチがポケット3aの位置に対して進行方向前方へ大きくズレている場合は、カバーフィルム4側で基本テンション以上の張力に調整(最高電圧運転モードによる運転)することで、図5のようにカバーフィルム4側の延伸量を可能な範囲で大きくして、カバーフィルム4のマークピッチをポケットフィルム3の1シートピッチより可能な範囲で大きくし、図6のようにレジマークmの位置とポケット3aの位置の整合を図ることができるようにする。
次に、本実施形態のPTPシートのマーク合わせ装置の動作について図7に基づき図1〜6,9を参照しながら説明する。まず、制御装置31にロット情報の入力があり、かつエンコーダ22のインバータモータ21へ速度の設定があると、ポケットフィルム3側の基準位置(図7の0点位置)およびマーク検出ポジションA,B,Cへのエンコーダポジションのパルスすなわちカウンタ32のカウント値の設定が行われる。ここでは、基準位置は4096パルス、ポジションAは4000パルス、ポジションBは200パルス、ポジションCは2000パルスに設定されているものとする。また、ブレーキ付ローラ30のパウダーブレーキに基準電圧が印加される。すなわち、初期設定として基準電圧運転モードが設定される。次いで、エンコーダ22の回転速度に基づいて、エンコーダ1回転で1シートピッチとなるような速度で各駆動モータ13,14が共に駆動され同期制御が行われる。そして、エンコーダ22からのパルス信号すなわちカウンタ32のカウント値とマークセンサ23からのマーク位置信号とが比較され、レジマークの位置がポケットフィルム3側のマーク検出ポジションA,B,Cのどの位置(領域)にあるかが判定され、ポケットフィルム3側の基準位置に対するレジマークmの位置ズレの検出が行われ、以下の3条件により、ブレーキ付ローラ30に加える制動力(印加電圧)が3段階で変化させられ、カバーフィルム4のテンションが調整され、ポケットフィルム3側の基準位置に対するレジマークmの位置ズレが補正される。
条件1
カバーフィルム4のレジマークmの位置が境界A−Bの範囲内にあるときには、OK範囲内であるため、ブレーキ付ローラ30に加える制動力(印加電圧)は状態イ(基準電圧:基本テンション)のままとする。この場合、カバーフィルム4のレジマークm位置は、ポケットフィルム3に対し進行方向後方へ次第にズレていく(図4参照)。
条件2
カバーフィルム4のレジマークmの位置が境界B−Cの範囲内にあるときには、OK範囲外のため、状態ロ(最低電圧:基本テンションより少なく張る)により、カバーフィルム4のレジマークmの検出位置が、ポケットフィルム3に対し進行方向前方へ次第にズレていく(図3参照)ようにする。すなわち、結果として図6の状態となるようにもっていく。
条件3
カバーフィルム4のレジマークmの検出位置が境界C−Aの範囲にあるときには、OK範囲外だが前記条件2の場合と違い、状態ハ(最高電圧:基本テンションより多く張る)になり、カバーフィルム4のレジマークm位置が、ポケットフィルム3に対し進行方向後方へ次第に大きくズレていく(図5参照)ようにする。すなわち、結果として図6の状態となるようにもっていく。
このように、本実施形態のPTPシートのマーク合わせ装置においては、成形ドラム2とシールドラム5をそれぞれ独立駆動方式とし、これらドラム2,5の駆動系から独立させて設置したエンコーダ22からのパルス信号とロット情報とマークセンサ23からのマーク位置信号とに基づき、成形ドラム駆動モータ13及びシールドラム駆動モータ14の速度を決定してこれら駆動モータ13,14を同期制御するとともに、ポケットフィルム3側の基準位置を設定してこの基準位置に対するレジマークmの位置ズレを検出し、この位置ズレを、カバーフィルム4の供給系の途中に設けた張力調整用のブレーキ付ローラ30に加える制動力を制御することで補正するようにしているので、駆動系やシートピッチ検出系におけるバックラッシュの問題がほぼ解消され、フィルムロール4A,4B更新時の駆動系の調整や、シートピッチの設定、変更が容易となり、制御が容易となって、ラフな制御も可能となる。
また、制御装置31が、エンコーダ1回転で1シートピッチとなるように各駆動モータ13,14の速度を制御するので、ロット切替に際し、変更するシートピッチに合わせて従来のようなギヤ比の変更やカム板の交換等は不要となり、これに前述のバックラッシュやマッチング調整の問題の解消の効果が加わり、ロット切替時間の大幅な圧縮が可能となる。
また、制御装置31が、カウンタ32を有し、ロット情報に基づいて基準位置の前後に複数のマーク検出ポジションを設定し、かつ基準位置を含むこれらマーク検出ポジションに、対応するエンコーダポジションのパルスを設定し、このエンコーダポジションのパルス信号とマークセンサ23からのマーク位置信号とを比較することで、ポケットフィルム3に対するレジマークmの位置を判定するようにしているので、基準位置に対するレジマークmの位置ズレの状態を高精度に検出することができる。
また、ロットの1つにおけるポケットフィルム側の実際の基準位置とこれに対応するエンコーダポジションの基準パルス位置とが合致するように、予めエンコーダ22のポジションとシールドラム5のポジションが調整されており、これを基準として他のロットの相対的なパルスポジションが設定されるようにしているので、ロット切替に際してはそのロット情報(パルスポジション)を制御装置31に入力するだけで、変更するシートピッチに合わせてパルスポジションが切り替わり、そのシートの基準位置とこれに対応するエンコーダポジションの基準パルス位置とが合致し、そのシートの基準位置に対するレジマークmの位置ズレを検出することが可能となる。
本発明の一実施形態装置の構成図である。 本実施形態装置にて使用されるカバーフィルムマークピッチの印字例の説明図である。 本実施形態装置によるパウダーブレーキに最低電圧を印加した時のレジマークとポケットの相対位置関係を示す説明図である。 本実施形態装置によるパウダーブレーキに基準電圧を印加した時のレジマークとポケットの相対位置関係を示す説明図である。 本実施形態装置によるパウダーブレーキに最高電圧を印加した時のレジマークとポケットの相対位置関係を示す説明図である。 本実施形態装置によるカバーフィルム張力調整後のレジマークとポケットの相対位置関係を示す説明図である。 本実施形態装置の動作の説明図である。 従来のPTP機の作用説明図である。 PTPシートの一例を示す平面図および側面図である。
符号の説明
2 成形ドラム
3 ポケットフィルム
3a ポケット
m レジマーク
4 カバーフィルム
5 シールドラム
6 シールロール
13 成形ドラム駆動モータ
14 シールドラム駆動モータ
21 インバータモータ
22 エンコーダ
23 マークセンサ
30 ブレーキ付ローラ
31 制御装置
32 カウンタ
A,B,C マーク検出ポジション

Claims (3)

  1. 成形ドラムで成形したポケットフィルムのポケットに錠剤、カプセル等を充填し、レジマークが印刷された金属箔からなるカバーフィルムと重ねてシールドラムとシールロールとの間を通過させ、熱溶着により両者を一体に接着するPTP機において、
    前記成形ドラムを駆動する成形ドラム駆動モータと、
    前記シールドラムを駆動するシールドラム駆動モータと、
    前記カバーフィルムの供給系の途中に設けられて該カバーフィルムに常時テンションをかける張力調整用のブレーキ付ローラと、
    前記カバーフィルムに印刷されたレジマークの位置を検出してマーク位置信号を出力するマークセンサと、
    各前記ドラムの駆動系から独立させて設置され、外部入力により設定される速度で回転してパルス信号を出力するエンコーダと、
    ロット情報に基づき、エンコーダ1回転で1シートピッチとなるように前記成形ドラム駆動モータ及び前記シールドラム駆動モータの速度を決定して各前記駆動モータを同期制御するとともに、ポケットフィルム側の基準位置を設定し、このポケットフィルム側の基準位置と前記マークセンサからのマーク位置信号とに基づき当該基準位置に対するレジマークの位置ズレを検出し、この位置ズレを、前記ブレーキ付ローラに加える制動力を制御することで補正する制御装置と、
    を備えることを特徴とするPTPシートのマーク合わせ装置。
  2. 前記制御装置は、カウンタを有し、ロット情報に基づいて前記基準位置の前後に複数のマーク検出ポジションを設定し、かつ前記基準位置を含むこれらマーク検出ポジションに、対応するエンコーダポジションのパルスを設定し、該エンコーダポジションのパルス信号と前記マークセンサからのマーク位置信号とを比較することで、ポケットフィルムに対するレジマークの位置を判定することを特徴とする請求項1記載のPTPシートのマーク合わせ装置。
  3. ロットの1つにおけるポケットフィルム側の実際の基準位置とこれに対応するエンコーダポジションの基準パルス位置とが合致するように、予めエンコーダのポジションとシールドラムのポジションが調整されており、これを基準として他のロットの相対的なパルスポジションが設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のPTPシートのマーク合わせ装置。
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