JP6533264B2 - フック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばシートを倒して荷台あるいは荷室として使用した場合に、倒したシート上に荷物を固定するのに好適なフック装置に関する。
車両用シートとして、いわゆるダイブダウンシートが知られている。このシートは、車両のフロア面に下端が連結された少なくとも前倒し可能なシートクッションと、該シートクッションの後端に対して回動可能に連結され、シートクッションとの着座面合わせでの折りたたみを可能としたシートバックとを備える。そして、このシートは、例えばシートバックの折りたたみを伴ったシートクッションの前倒しにより、シートバック及びシートクッションを低いフロア面上に格納可能である。
特許文献1は、上述のような車両用シートに適用した場合に、荷物を拘束するための部材を小型化することを課題としている。
当該課題を解決するため、特許文献1に係る装置は、下記構成を採用している。すなわち、フロアに配置されている2つの前席と、2つの前席よりも後方でフロアに配置されている後席とを備える。2つの前席は、フロアに対し左右一対で立設し、2つの前席のシート体の脚となる左右一対のライザを備える。
そして、この車両用シートは、後席の背面が後席よりも後方のフロアと連続するように、後席のシートバックを倒すことで、後席の背面に例えば自転車の前輪を乗せることができる荷台が形成される。2つの前席の上記一対のライザの互いに対向する側面であって、且つ、フロアから上方に離間した位置に一対のタイダウンフックを備える。一対のタイダウンフックにかけたロープを使って自転車の前輪を前席側に引っ張って前輪を固定する。
また、従来のタイダウンフック構造としては、例えば図10A〜図11に示す構造がある。
図10Aに示すタイダウンフック100は、車両の床面等に取り付けられ、荷物等を固定するタイダウンベルト等を係止するアンカーとして用いられる。タイダウンフック100は、フック本体102及び該フック本体102を揺動可能に保持するフック用ブラケット104を有し、フック用ブラケット104がフロア106等の車体にボルト108を用いて固定される。
図11に示すタイダウンフック200は、車体のフロア106に固定される第1板片202aと、先端にフック本体204が固定された第2板片202bとを有するL字状のフック用ブラケットである。第2板片202bの長さは、後席シート206のシートバック208を倒した状態での後席シート206の高さと略同じである。そして、このタイダウンフック200を使用する場合は、第1板片202aを車体のフロア106にボルト210等で固定し、タイダウンフック200の上端に位置するフック本体204にタイダウンベルト212を通して、倒した後席シート206に置かれた荷物214の上部をタイダウンベルト212で押さえるようにしている。
特開2013−112002号公報
上述したように、特許文献1記載の装置は、車両の後部から車両内に収容した自転車の前輪を、倒した後席の背面に乗せ、さらに、前輪を、一対の前席に固定したタイダウンフックにかけたロープを使って前方に引き寄せるようにしている。
しかしながら、特許文献1の構成では、倒した後席の背面に荷物を固定するという考えがない。なぜなら、前席に固定したタイダウンフックにかけたロープを使って荷物を前席側に引き寄せても、後席の背面に荷物を固定することは難しいからである。
図10A〜図11に示すタイダウンフック100、200は、フロア106の固定点からタイダウンベルト212の引っ掛け部分までに荷物固定時の入力に耐えられる強固な部材が必要である。また、座席を着座状態にした場合もフロア106に残るため、乗員の乗降時の妨げになる。
なお、例えば図10A及び図10Bに示すタイダウンフック100を座席の背面に設置した場合、荷物の固定時にタイダウンベルトからの入力に耐えられる座席のロック機構及び骨格構造が必要となる。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、荷物の固定時にベルトからの入力に耐えられる座席のロック機構及び骨格構造を新たに設置する必要がなく、しかも、乗員の乗降時の妨げにならないフック装置を提供することを目的とする。
[1] 第1の本発明に係るフック装置は、車両の内部に設置されるフック装置であって、車両用シートがフロアに収納された状態において、荷物を固定するベルトと、前記車両用シートを支持するブラケットの後部であって、且つ、車幅方向外側に取り付けられた第1フックと、前記ブラケットの後部であって、且つ、車幅方向内側に取り付けられた第2フックとを有し、前記ベルトは、前記第1フックと前記第2フックとに引っ掛けられて、前記荷物を押さえ、前記第1フックは、その幅方向が車両の左右方向に沿うように取り付けられ、前記第2フックは、その幅方向が前記車両の前後方向に沿うように取り付けられていることを特徴とする。
第1フック及び第2フックを車両用シートを支持するブラケットに設置したので、第1フック及び第2フックのフロアからの突出量を抑えることができる。また、荷室面までの強固な部材として、ブラケットを利用することができる。すなわち、車両用シートを支持するシートブラケットを、第1フック及び第2フックをフロアに強固に固定する部材として兼用することができる。
これにより、荷物の固定時にベルトからの入力に耐えられる座席のロック機構及び骨格構造を新たに設置する必要がない。しかも、第1フック及び第2フックにおけるベルト引っ掛け部からの力をブラケットを介してフロアまで効率的に伝達することができる。
車両用シートを支持するブラケットの後部であって、且つ、車幅方向外側に取り付けられた第1フックを、その幅方向を車両の左右方向に沿うように取り付けるようにしたので、乗員の乗降時に、第1フックは乗降時の妨げにならず、乗員の足が第1フックに当たり難くすることができる。
[2] 第1の本発明において、前記車両は、前席シートと後席シートとの間に設置されたボードと、前記ボードを介して前記前席シートから前記後席シートにかけて略平坦に形成されて荷室を構成し、前記荷物が前記荷室に置かれて前記ベルトにより押さえられてもよい。
これにより、荷室に、例えばロール状態のカーペット等の長い荷物を容易に固定することができる。
また、第1フック及び第2フックをそれぞれブラケットに設置したので、座席を着座状態から収納状態や荷室の状態にアレンジしたり、座席を収納状態や荷室の状態から着座状態にアレンジする際にも、第1フック及び第2フックが干渉することがない。第1フック及び第2フックを設置しても、シート構造を新たに変更する必要がない。
[3] 第1の本発明において、前記車両の内部の前方に取り付けられた第3フックを有してもよい。
車幅方向内側に取り付けられた第2フックの幅方向を車両の前後方向に沿うようにしたので、車両の車幅方向に設置された第1フックのみならず、車両の前方に設置された第3フックにもベルトを引っ掛け易くなる。その結果、荷室に、例えばロール状態のカーペット等の長い荷物を容易に固定することができる。
[4] 第2の本発明に係るフック装置は、車両の内部に設置されるフック装置であって、車両用シートがフロアに収納された状態において、荷物を固定するベルトと、前記車両の内部の前方に取り付けられた前方フックと、前記車両用シートを支持するブラケットの後部であって、且つ、前記車両の幅方向で見たとき、前記前方フックの取付位置とは反対側に取り付けられた後方フックとを有し、前記ベルトは、前記前方フックと前記後方フックとに引っ掛けられて、前記荷物を押さえ、前記後方フックは、設置位置が車幅方向外側であれば、その幅方向が車両の左右方向に沿うように取り付けられ、設置位置が車幅方向内側であれば、その幅方向が前記車両の前後方向に沿うように取り付けられていることを特徴とする。
後方フックを車両用シートを支持するブラケットに設置したので、後方フックのフロアからの突出量を抑えることができる。また、荷室面までの強固な部材として、シートブラケットを利用することができる。すなわち、車両用シートを支持するシートブラケットを、後方フックをフロアに強固に固定する部材として兼用することができる。
これにより、荷物の固定時にベルトからの入力に耐えられる座席のロック機構及び骨格構造を新たに設置する必要がない。しかも、後方フックにおけるベルト引っ掛け部からの力をブラケットを介してフロアまで効率的に伝達することができる。
後方フックの設置位置が車幅方向外側の場合に、後方フックの幅方向を車両の左右方向に沿うようにしたので、乗員の乗降時に、後方フックは乗降時の妨げにならず、乗員の足が後方フックに当たり難くすることができる。
後方フックの設置位置が車幅方向内側の場合に、後方フックの幅方向を車両の前後方向に沿うようにしたので、車両の前方に設置された前方フックにベルトを引っ掛け易くなる。
[5] 第2の本発明において、前記車両は、前席シートと後席シートとの間に設置されたボードと、前記ボードを介して前記前席シートから前記後席シートにかけて略平坦に形成されて荷室を構成し、前記荷物が前記荷室に置かれて前記ベルトにより押さえられてもよい。
これにより、荷室に、例えばロール状態のカーペット等の長い荷物を容易に固定することができる。
後方フックをブラケットに設置したので、座席を着座状態から収納状態や荷室の状態にアレンジしたり、座席を収納状態や荷室の状態から着座状態にアレンジする際にも、後方フックが干渉することがない。後方フックを設置しても、シート構造を新たに変更する必要がない。
本発明に係るフック装置によれば、荷物の固定時にベルトからの入力に耐えられる座席のロック機構及び骨格構造を新たに設置する必要がなく、しかも、乗員の乗降時の妨げにならない。
本実施の形態に係るフック装置を有する車両用シートを示す斜視図である。 前席シートのシート着座状態を示す斜視図である。 シート収納状態にした前席シートと後席シートとの間にボードを設置した状態を一部省略して示す斜視図である。 図4Aはシート収納状態にした前席シートと後席シートを一部省略して示す拡大斜視図であり、図4Bはシート収納状態にした前席シートと後席シートとの間にボードを設置した状態を一部省略して示す拡大斜視図である。 図5Aは前席シートと後席シートを収納状態にて荷室を形成した状態を示す平面図であり、図5Bは荷室に掛けられるベルトの一例を示す図である。 第1フックと第2フックの取付状態を示す斜視図である。 図7Aは第1フックの取付状態を示す拡大斜視図であり、図7Bは第2フックの取付状態を示す拡大斜視図である。 第3フックの設置例を示す斜視図である。 第1フック、第2フック及び第3フックの位置関係と、ベルトの引っ掛け状態の例を示す説明図である。 図10Aは従来例に係るタイダウンフックの例を示す平面図であり、図10Bは図10AにおけるXB−XB線上の断面図である。 他の従来例に係るタイダウンフックの例を示す断面図である。
以下、本発明に係るフック装置の実施の形態例を図1〜図9を参照しながら説明する。
先ず、本実施の形態に係るフック装置10が適用される車両用シート12は、例えば図1に示すように、前方に収納可能な前席シート14と、前方に収納可能な後席シート16とを有する。
すなわち、前席シート14は、例えば図2に示すように、前脚18fと、後脚20fと、シートクッション22fと、シートバック24fと、ヘッドレスト26fとを備えている。後席シート16も同様の構成を有し、前脚18rと、後脚20rと、シートクッション22rと、シートバック24rと、ヘッドレスト26rとを備えている。なお、後席シート16は、この例では、後脚20rとシートバック24rとが一体となっているが、前席シート14のように、別体でもよい。
車両用シート12は、図1に示すように、シートクッション(22f、22r)が車両のフロア28の上方に配置される「シート着座状態」と、後脚(20f、20r)が前方に回動され、シートクッション(22f、22r)がフロア28の上方に配置されると共に、シートクッション(22f、22r)の上にシートバック(24f、24r)が重ねられ、シートバック(24f、24r)の背面が上面となる「シート収納状態」(図3参照)との間で移動可能となっている。
図2に示すように、前脚18fは、立設状態においてシートクッション22fを下方から支持すると共に、フロア28に固定された一対のブラケット30a及び30b(図1参照)の各前端部に回転自在に取り付けられた軸部と、シートクッション22fの前方底部に回転自在に取り付けられた軸部とをそれぞれ回転中心として前方に回動可能となっている。一対のブラケット30a及び30bは、例えば図4Aにも示すように、側面から見て略台形状を有し、上端面32が略平坦面とされ、前方に向かって下り傾斜の傾斜面34が形成されている。
後脚20fは、立設状態においてシートクッション22f及びシートバック24fを下方から支持すると共に、フロア28に固定された一対のブラケット30a、30bの後部に回転自在に取り付けられた軸部と、シートクッション22fの後部に回転自在に取り付けられた軸部とをそれぞれ回転中心として前方に回動可能となっている。
また、図3に示すように、一対の後脚20fの背面にかけて目隠し板36が固定されている。目隠し板36は、3つの板部材(第1板部材36a、第2板部材36b及び第3板部材36c)が一体に形成されて構成されている。第1板部材36aは、車両用シート12が「シート着座状態」の際に、シートバック24fの下端からブラケット30a、30bの上端にかける隙間を埋めるように固定される。第2板部材36bは、第1板部材36aの一方(例えば車幅方向外側)に一体に形成され、第1板部材36aから車幅方向外側を埋めるように固定される。第3板部材36cは、第1板部材36aの他方(例えば車幅方向内側)に一体に形成され、第1板部材36aから車幅方向内側、すなわち、隣の前席シート14との間を埋めるように固定される。
さらに、シートクッション22fの後端は、L字状のアーム38を介してシートバック24fに回転自在に取り付けられている。すなわち、アーム38はシートクッション22fに固定されていると共に、その上端が軸部を介してシートバック24fの下端に取り付けられている。そして、シートバック24fが軸部を中心に前方に回動可能となっている。
図3に示す上述した「シート収納状態」の際には、前脚18f(図2参照)が軸部を中心に前方に回動すると共に、後脚20fが軸部を中心に前方に回動する。すなわち、前脚18fとシートクッション22fは、上述の回動に伴って折りたたみ可能な構成となっている。
また、シートクッション22fの後部は、アーム38を介してシートバック24fに回転自在に連結されているため、後脚20fの回動に伴って前下方に移動する。シートバック24fは、軸部を中心に前方に回動する。
すなわち、車両用シート12を上述した「シート収納状態」にする際には、シートクッション22fがフロア28に向かって略平行に移動する。そして、車両用シート12がフロア28に形成された凹部に収納された状態では、シートバック24fの前面とシートクッション22fの上面とが相対する位置になると共に、シートバック24f及び目隠し板36の各背面が略水平となる。このとき、一対のブラケット30a、30bの一部が上方に露出した状態となる。
同様に、後席シート16も、詳細は省略するが、シートクッション22rが車両のフロア28の上方に配置される「シート着座状態」と(図1参照)、後脚20rが前方に回動され、シートクッション22rがフロア28の上方に配置されると共に、シートクッション22rの上にシートバック24rが重ねられ、シートバック24rの背面が上面となる「シート収納状態」(図3参照)との間で移動可能となっている。
すなわち、車両用シート12を上述した「シート収納状態」にする際には、先ず、前席シート14のヘッドレスト26f及び後席シート16のヘッドレスト26rを取り外す。シートクッション22f、22rをフロア28に向かって略平行に移動する。そして、車両用シート12がフロア28の凹部に格納された状態では、シートバック24f、24rの前面とシートクッション22f、22rの上面とが相対する位置になると共に、シートバック24f、24rの背面が略水平となる。
また、本実施の形態では、前席シート14及び後席シート16が共に前方に「シート収納状態」のとき、図3に示すように、前席シート14と後席シート16との間にボード50が設置される。
具体的には、先ず、後席シート16のシートバック24rの上端部にボード50の後端部の一部が入り込む凹部52(図1、図4A参照)が形成されている。凹部52の深さはボード50の厚みと略同じである。
そして、図4Aに示すように、前席シート14及び後席シート16が共に前方に「シート収納状態」のとき、目隠し板36と後席シート16の上端との間に一対のブラケット30a、30bの上端面32が露出している。従って、図4B及び図5Aに示すように、ボード50は目隠し板36の後端と後席シート16の上記凹部52との間に橋渡すように設置される。これによって、前席シート14の背面、目隠し板36、ボード50及び後席シート16の背面にかけて例えば荷物54(図5A参照)を設置するための荷室56が形成される。なお、ボード50は、一対のブラケット30a及び30bの一部並びに目隠し板36によって、例えば前方に滑り出すのを防止される。また、目隠し板36は、上述したように、第1板部材36a、第2板部材36b及び第3板部材36cを有する。そのため、目隠し板36が荷室56の一部を形成したとき、前席シート14と、ボード50と、隣の前席シート14と、車幅方向外側との間を埋めるように、これら第1板部材36a、第2板部材36b及び第3板部材36cが配置される。その結果、荷室56中、荷物54を置くことができる領域の面積を拡大させることができる。
そして、本実施の形態においては、図1、図5Aに示すように、例えば前席シート14及び後席シート16がフロア28に収納された状態において、荷物54を固定するフック装置10を有する。このフック装置10は、ベルト60(図5B参照)と、第1フック62aと、第2フック62b(図5A、図6参照)とを有する。
第1フック62aは、図6に示すように、例えば逆U字状を有し、前席シート14を支持する一対のブラケット30a、30bのうち、車幅方向外側のブラケット30aの後部に、湾曲部分(又は矩形部分)を上方に露出させて取り付けられている。また、第1フック62aは、その幅方向が車両の左右方向に沿うように取り付けられている。第1フック62aをブラケット30aに取り付ける場合、直接取り付けてもよいが、図6及び図7Aに示すように、第1フック62aの取り付け方向を規制する例えば金属製の第1取付板64aを介してブラケット30aに取り付けてもよい。この場合、第1フック62aのブラケット30aへの固定は、第1フック62aを第1取付板64aに例えば溶接にて取り付けた後、第1取付板64aをブラケット30aに例えば溶接やボルト締めにて取り付けてもよいし、第1取付板64aをブラケット30aに例えば溶接やボルト締めにて取り付けた後、第1フック62aを第1取付板64aに例えば溶接にて取り付けてもよい。
一方、第2フック62bは、図6に示すように、例えば逆U字状を有し、一対のブラケット30a及び30bのうち、車幅方向内側のブラケット30bの後部に、湾曲部分(又は矩形部分)を上方に露出させて取り付けられている。また、第2フック62bは、その幅方向が車両の前後方向に沿うように取り付けられている。第2フック62bをブラケット30bに取り付ける場合、直接取り付けてもよいが、図6及び図7Bに示すように、第2フック62bの取り付け方向を規制する例えば金属製の第2取付板64bを介してブラケット30bに取り付けてもよい。この場合、第1フック62aと同様に、第2フック62bを第2取付板64bに例えば溶接にて取り付けた後、第2取付板64bをブラケット30bに例えば溶接やボルト締めにて取り付けてもよいし、第2取付板64bをブラケット30bに例えば溶接やボルト締めにて取り付けた後、第2フック62bを第2取付板64bに例えば溶接にて取り付けてもよい。
図5Aに示すように、荷物54は、荷室56を構成するボード50上、あるいは、シート収納状態にある後席シート16の背面上からボード50上にわたる領域に載置される。あるいは、共にシート収納状態にある前席シート14の背面上から後席シート16の背面上にわたる領域に載置される。
ベルト60は、第1フック62aと第2フック62bとに引っ掛けられると共に、荷物54にかけられて、荷物54を例えば下方に押さえつける。これによって、荷室56上に荷物54を固定することができる。
次に、本実施の形態に係るフック装置10の変形例について、図8及び図9を参照しながら説明する。
変形例に係る第1フック装置10Aは、図8に示すように、車両の内部の前方、例えば助手席のドア66の前方部分、あるはドア66に隣接するインナーパネル68に第3フック62cを取り付ける。
そして、図9に示すように、荷室56に、例えばロール状態のカーペット等の長い荷物54を載置し、ベルト60を例えば第3フック62c、第2フック62b及び第1フック62aの順番で引っ掛けて、荷物54にかけることで、荷物54を例えば下方に押さえつけて固定することができる。もちろん、ベルト60を例えば第1フック62a、第2フック62b及び第3フック62cの順番で引っ掛けてもよい。あるいは、第1フック62aと第2フック62bとに引っ掛けたベルトとは別のベルトを第3フック62cと第2フック62bに引っ掛けて、荷物54に掛けるようにしてもよい。
他の変形例に係る第2フック装置10Bとしては、図9に示すように、車両の内部の前方、例えば運転席と助手席との間に第4フック62dを取り付ける。
そして、荷室56に、例えばロール状態のカーペット等の長い荷物54を載置し、ベルト60を例えば第4フック62d、第1フック62a及び第2フック62bの順番で引っ掛けて、荷物54にかけることで、荷物54を例えば下方に押さえつけて固定することができる。もちろん、ベルト60を例えば第2フック62b、第1フック62a及び第3フック62cの順番で引っ掛けてもよい。あるいは、第1フック62aと第2フック62bとに引っ掛けたベルトとは別のベルトを第4フック62dと第1フック62aに引っ掛けて、荷物54にかけるようにしてもよい。
上述した第1フック装置10A及び第2フック装置10Bにおいて、長い荷物54の重量が軽い等の場合は、第1フック62aと第2フック62bとの間にベルト60を引っ掛けないようにしてもよい。例えば第1フック62aと第4フック62dとの間にベルト60を引っ掛ける場合や、例えば第2フック62bと第3フック62cとの間にベルト60を引っ掛ける場合等が挙げられる。
また、第2フック62bは、第2フック62bの向く方向、すなわち、第2フック62bの両端を結ぶ方向が第2フック62bと第3フック62cとを結ぶ方向に略一致させてもよい。これにより、車両の車幅方向に設置された第1フック62aのみならず、車両の前方に設置された第3フック62cにもベルト60を引っ掛け易くなる。
このように、本実施の形態に係るフック装置10は、車両の内部に設置されるフック装置10であって、車両用シート12がフロア28に収納された状態において、荷物54を固定するベルト60と、車両用シート12を支持するブラケット30aの後部であって、且つ、車幅方向外側に取り付けられた第1フック62aと、ブラケット30bの後部であって、且つ、車幅方向内側に取り付けられた第2フック62bとを有し、ベルト60は、第1フック62aと第2フック62bとに引っ掛けられて、荷物54を押さえ、第1フック62aは、その幅方向が車両の左右方向に沿うように取り付けられ、第2フック62bは、その幅方向が車両の前後方向に沿うように取り付けられていることを特徴とする。
第1フック62a及び第2フック62bを車両用シート12を支持するブラケット(シートブラケット)30a、30bに設置したので、第1フック62a及び第2フック62bのフロア28からの突出量を抑えることができる。また、荷室56の荷物載置面までの強固な部材として、ブラケット30a、30bを利用することができる。すなわち、車両用シート12を支持するブラケット30a、30bを、第1フック62a及び第2フック62bをフロア28に強固に固定する部材として兼用することができる。これにより、荷物54の固定時にベルト60からの入力に耐えられる座席のロック機構及び骨格構造を新たに設置する必要がない。しかも、第1フック62a及び第2フック62bにおけるベルト引っ掛け部からの力をブラケット30a、30bを介してフロア28まで効率的に伝達することができる。
車両用シート12を支持するブラケット30aの後部であって、且つ、車幅方向外側に取り付けられた第1フック62aを、その幅方向を車両の左右方向に沿うように取り付けるようにしたので、乗員の乗降時に、第1フック62aは乗降時の妨げにならず、乗員の足が第1フック62aに当たり難くすることができる。
本実施の形態において、車両は、前席シート14と後席シート16との間に設置されたボード50と、ボード50を介して前席シート14から後席シート16にかけて略平坦に形成されて荷室56を構成し、荷物54が荷室56に置かれてベルト60により押さえられてもよい。
これにより、荷室56に、例えばロール状態のカーペット等の長い荷物54を容易に固定することができる。また、第1フック62a及び第2フック62bをそれぞれブラケット30a、30bに設置したので、座席を着座状態から収納状態や荷室56の状態にアレンジしたり、座席を収納状態や荷室56の状態から着座状態にアレンジする際にも、第1フック62a及び第2フック62bが干渉することがない。第1フック62a及び第2フック62bを設置しても、シート構造を新たに変更する必要がない。
本実施の形態において、車両の内部の前方に取り付けられた第3フック62cを有してもよい。車幅方向内側に取り付けられた第2フック62bの幅方向を車両の前後方向に沿うようにしたので、車両の車幅方向に設置された第1フック62aのみならず、車両の前方に設置された第3フック62cにもベルト60を引っ掛け易くなる。その結果、荷室56に、例えばロール状態のカーペット等の長い荷物54を容易に固定することができる。
また、本実施の形態に係るフック装置10は、車両の内部に設置されるフック装置10であって、車両用シート12がフロア28に収納された状態において、荷物54を固定するベルト60と、車両の内部の前方に取り付けられた前方フック(62c、62d)と、車両用シート12を支持するブラケット(30a、30b)の後部であって、且つ、車両の幅方向で見たとき、前方フック(62c、62d)の取付位置とは反対側に取り付けられた後方フック(62a、62b)とを有し、ベルト60は、前方フック(62c、62d)と後方フック(62a、62b)とに引っ掛けられて荷物54を押さえ、後方フック(62a、62b)は、設置位置が車幅方向外側であれば、その幅方向が車両の左右方向に沿うように取り付けられ、設置位置が車幅方向内側であれば、その幅方向が前記車両の前後方向に沿うように取り付けられていることを特徴とする。
後方フック(62a、62b)を車両用シート12を支持するブラケット(30a、30b)に設置したので、後方フック(62a、62b)のフロア28からの突出量を抑えることができる。また、荷室56の面までの強固な部材として、ブラケット(30a、30b)を利用することができる。すなわち、車両用シート12を支持するブラケット(30a、30b)を、後方フック(62a、62b)をフロア28に強固に固定する部材として兼用することができる。これにより、荷物54の固定時にベルト60からの入力に耐えられる座席のロック機構及び骨格構造を新たに設置する必要がない。しかも、後方フック(62a、62b)におけるベルト引っ掛け部からの力をブラケット(30a、30b)を介してフロア28まで効率的に伝達することができる。
後方フック62aの設置位置が車幅方向外側の場合に、後方フック62aの幅方向を車両の左右方向に沿うようにしたので、乗員の乗降時に、後方フック62aは乗降時の妨げにならず、乗員の足が後方フック62aに当たり難くすることができる。しかも、車両の前方に設置された前方フック62dにベルト60を引っ掛け易くなる。
後方フック62bの設置位置が車幅方向内側の場合に、後方フック62bの幅方向を車両の前後方向に沿うようにしたので、車両の前方に設置された前方フック62cにベルト60を引っ掛け易くなる。
本実施の形態において、車両は、前席シート14と後席シート16との間に設置されたボード50と、ボード50を介して前席シート14から後席シート16にかけて略平坦に形成されて荷室56を構成し、荷物54が荷室56に置かれてベルト60により押さえられてもよい。
これにより、荷室56に、例えばロール状態のカーペット等の長い荷物54を容易に固定することができる。
後方フック(62a、62b)をブラケット(30a、30b)に設置したので、座席を着座状態から収納状態や荷室56の状態にアレンジしたり、座席を収納状態や荷室56の状態から着座状態にアレンジする際にも、後方フック(62a、62b)が干渉することがない。後方フック(62a、62b)を設置しても、シート構造を新たに変更する必要がない。
なお、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10、10A、10B…フック装置 12…車両用シート
14…前席シート 16…後席シート
18f…前脚(前席シート) 18r…前脚(後席シート)
20f…後脚(前席シート) 20r…後脚(後席シート)
22f…シートクッション(前席シート)
22r…シートクッション(後席シート)
24f…シートバック(前席シート)
24r…シートバック(後席シート)
26f…ヘッドレスト(前席シート)
26r…ヘッドレスト(後席シート)
28…フロア 30a、30b…一対のブラケット
36a…第1板部材 36b…第2板部材
36c…第3板部材 50…ボード
54…荷物 56…荷室
60…ベルト 62a…第1フック
62b…第2フック 62c…第3フック
64a…第1取付板 64b…第2取付板

Claims (5)

  1. 車両の内部に設置されるフック装置であって、
    車両用シートがフロアに収納された状態において、荷物を固定するベルトと、
    前記車両用シートを支持するブラケットの後部であって、且つ、車幅方向外側に取り付けられた第1フックと、
    前記ブラケットの後部であって、且つ、車幅方向内側に取り付けられた第2フックとを有し、
    前記ベルトは、前記第1フックと前記第2フックとに引っ掛けられて、前記荷物を押さえ、
    前記第1フックは、その幅方向が車両の左右方向に沿うように取り付けられ、
    前記第2フックは、その幅方向が前記車両の前後方向に沿うように取り付けられていることを特徴とするフック装置。
  2. 請求項1記載のフック装置において、
    前記車両は、前席シートと後席シートとの間に設置されたボードと、
    前記ボードを介して前記前席シートから前記後席シートにかけて略平坦に形成されて荷室を構成し、
    前記荷物が前記荷室に置かれて前記ベルトにより押さえられることを特徴とするフック装置。
  3. 請求項2記載のフック装置において、
    前記車両の内部の前方に取り付けられた第3フックを有することを特徴とするフック装置。
  4. 車両の内部に設置されるフック装置であって、
    車両用シートがフロアに収納された状態において、荷物を固定するベルトと、
    前記車両の内部の前方に取り付けられた前方フックと、
    前記車両用シートを支持するブラケットの後部であって、且つ、前記車両の幅方向で見たとき、前記前方フックの取付位置とは反対側に取り付けられた後方フックとを有し、
    前記ベルトは、前記前方フックと前記後方フックとに引っ掛けられて、前記荷物を押さえ、
    前記後方フックは、設置位置が車幅方向外側であれば、その幅方向が車両の左右方向に沿うように取り付けられ、設置位置が車幅方向内側であれば、その幅方向が前記車両の前後方向に沿うように取り付けられていることを特徴とするフック装置。
  5. 請求項4記載のフック装置において、
    前記車両は、前席シートと後席シートとの間に設置されたボードと、
    前記ボードを介して前記前席シートから前記後席シートにかけて略平坦に形成されて荷室を構成し、
    前記荷物が前記荷室に置かれて前記ベルトにより押さえられることを特徴とするフック装置。
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