JP6529372B2 - 3次元計測装置、3次元計測方法、及びプログラム - Google Patents

3次元計測装置、3次元計測方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、対象物に対し運動するカメラにより異なる撮影位置から撮影された画像を用いてステレオ写真測量を行い前記対象物の3次元座標を計測する装置、方法及びプログラムに関する。
物体上の点の3次元座標を求める技術としてステレオ写真測量が知られている。ステレオ写真測量は、異なる位置(視点)に配置したカメラから撮影した2つの画像に共通に写っている対応点を三角測量の原理に基づいて3次元座標を算出する。例えば、ステレオ写真測量技術を用いて、衛星、航空機等に搭載したカメラにより撮影した空中写真から地物の形状を求めることが行われている。
ここで、測定対象物の形状や障害物に起因して、画像にはそれを撮影する視点から見て影となる部分が生じ得、当該部分の座標はステレオ写真測量で取得できない。この現象をオクルージョンという。オクルージョンは、2つの画像を撮影するカメラの位置の間隔(基線長)を短くし、2つの画像間の視差を小さくすることで軽減できる。また、短基線とすることで、画像間での対象物の幾何形状や輝度状況などの変化が小さくなり、これにより対応点のマッチングが容易となる。
特許第5311016号公報
短基線のステレオ写真測量では、カメラを搭載するプラットフォームが基線長を移動するのに要する時間が短くなる。近年ではマルチコプター型の無人航空機(Unmanned Aerial Vehicle:UAV)を用いて航空測量を行うことができる。例えば、UAVを秒速5メートルで飛行させながら、基線長0.5メートルのステレオ写真測量を連続して行う場合、写真撮影は10コマ/秒での高速連写を要する。一方、写真測量には高解像度の写真を必要とする。高解像度の画像ほどデータサイズが大きくなるため、通常のデジタルスチルカメラでは高速連写を持続することが難しい。つまり、短基線のステレオ写真測量のための画像取得を連続して行うことが難しい。ここで、プラットフォームの速度を下げると、撮影作業の効率が低下する。また、基線長ごとの撮影で得られる画像の枚数は基線長が短くなるほど多くなることから、短基線のステレオ写真測量を連続して行うことは処理負荷が大きく処理時間が長くなる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、オクル―ジョンを抑えつつ、ステレオ写真測量の撮影の効率化、更に計算コストの低減をバランスよく行うことができる3次元計測装置、3次元計測方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
(1)本発明に係る3次元計測装置は、対象物に対し運動するカメラにより異なる撮影位置から撮影された画像を用いてステレオ写真測量を行い前記対象物の対応点の3次元座標を計測する装置であって、前記カメラの経路に沿って休止区間と交互に画像取得区間を設定し、前記画像取得区間にて順次撮影される複数の前記画像を取得する画像取得手段と、同じ前記画像取得区間にて撮影された前記画像同士を用いた前記ステレオ写真測量により前記3次元座標を算出する座標算出手段と、を有し、先行画像取得区間と後続画像取得区間との間にて前記画像の取得を休止する前記休止区間の長さは、前記先行画像取得区間における前記画像同士の重複撮影領域と前記後続画像取得区間における前記画像同士の重複撮影領域とが互いにつながるように設定され、かつ前記画像取得区間の長さは前記休止区間より短く設定される。
(2)上記(1)の3次元計測装置において、前記画像取得手段は、前記画像取得区間にて3つ以上の撮影位置での前記画像を取得し、マルチベースラインステレオ写真測量を行う構成とする。この結果、3次元点群の高さ精度やロバスト性を向上させることができる。
(3)上記(1),(2)の3次元計測装置は、さらに、前記先行画像取得区間における前記画像と前記後続画像取得区間における前記画像とを用いた前記ステレオ写真測量を行い、これにより得られた前記3次元座標を基準として前記座標算出手段により算出された前記3次元座標の前記ステレオ写真測量における奥行き方向の位置を補正する座標補正手段を有し得る。
(4)本発明に係る3次元計測方法は、対象物に対し運動するカメラにより異なる撮影位置から撮影された画像を用いてステレオ写真測量を行い前記対象物の対応点の3次元座標を計測する方法であって、前記カメラの経路に沿って休止区間と交互に画像取得区間を設定し、前記画像取得区間にて順次撮影される複数の前記画像を取得する画像取得ステップと、前記各画像取得区間内の前記画像同士を用いた前記ステレオ写真測量により前記3次元座標を算出する座標算出ステップと、を有し、先行画像取得区間と後続画像取得区間との間にて前記画像の取得を休止する前記休止区間の長さは、前記先行画像取得区間における前記画像同士の重複撮影領域と前記後続画像取得区間における前記画像同士の重複撮影領域とが互いにつながるように設定され、かつ前記画像取得区間の長さは前記休止区間より短く設定される。
(5)本発明に係るプログラムは、対象物に対し運動するカメラにより異なる撮影位置から撮影された画像を用いてステレオ写真測量を行い前記対象物の対応点の3次元座標を計測する処理をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、当該コンピュータを、前記カメラの経路に沿って休止区間と交互に画像取得区間を設定し、前記画像取得区間にて順次撮影される複数の前記画像を取得する画像取得手段、及び、前記各画像取得区間内の前記画像同士を用いた前記ステレオ写真測量により前記3次元座標を算出する座標算出手段、として機能させ、先行画像取得区間と後続画像取得区間との間にて前記画像の取得を休止する前記休止区間の長さは、前記先行画像取得区間における前記画像同士の重複撮影領域と前記後続画像取得区間における前記画像同士の重複撮影領域とが互いにつながるように設定され、かつ前記画像取得区間の長さは前記休止区間より短く設定される。
本発明によれば、ステレオ写真測量においてオクル―ジョンを抑えつつ撮影の効率化、更に計算コストの低減をバランスよく行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係る3次元計測装置の概略の構成を示すブロック図である。 ステレオ写真測量の原理を説明する模式図である。 本発明の実施形態における撮影ポイントと撮影範囲とを示す模式図である。 本発明の実施形態における3次元計測方法の概略のフロー図である。 3次元点群の高さ誤差の補正処理を説明する模式図である。 本発明の実施形態における撮影ポイントの他の例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)である3次元計測装置2について、図面に基づいて説明する。
図1は3次元計測装置2の概略の構成を示すブロック図であり、3次元計測装置2は演算処理装置4及び記憶装置6を含んで構成される。本実施形態では3次元計測装置2はマルチコプター型UAVに搭載され、カメラ8、GNSS/IMU(Global Navigation Satellite System:グローバル衛星測位システム、Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)10を備える。なお、UAVの飛行用モーターやその制御機構は図1にて図示を省略しているが、それらは基本的に従来技術により構成される。ちなみにUAVは無線で遠隔操縦される構成であってもよいし、記憶装置6に予め格納された飛行プログラムに従って自動飛行する構成であってもよい。また、3次元計測装置2はUAV以外に航空機やMMS(Mobile Mapping System)等の移動体に搭載してもよい。
演算処理装置4は例えば、コンピュータ及び、当該コンピュータ上で実行されるプログラムを用いて構築される。当該コンピュータのCPU(Central Processing Unit)が演算処理装置4を構成し、後述する画像取得手段20、座標算出手段22及び座標補正手段24として機能する。
記憶装置6は半導体メモリやハードディスクなどで構成される。記憶装置6は演算処理装置4を画像取得手段20、座標算出手段22及び座標補正手段24として機能させるためのプログラム及びその他のプログラムや、本システムの処理に必要な各種データを記憶する。例えば、記憶装置6はカメラ8により撮影された画像や3次元計測装置2による計測結果である3次元点群の座標などを記憶する。
カメラ8はデジタル画像を撮影する。本実施形態では計測対象は地物であり、カメラ8は飛行中のUAVから地物を撮影可能なように撮影方向を下向きしてUAVに搭載される。例えば、カメラ8の光軸15の向きは、UAVの姿勢が水平である状態にて鉛直方向となるように設定されている。カメラ8の視野角θは計測対象範囲の地物の高低差等に応じて選択され得る。例えば、一般の空中写真測量ではθが90°程度の広角カメラが用いられ、平地等の高低差の少ない地域を計測する場合にはθは120°程度とすることができ、一方、山岳地域、森林地域、高層構造物が存在する地域を計測する場合にはθは60°程度とされ得る。カメラ8は撮影した画像データを演算処理装置4へ出力する。例えば、演算処理装置4はカメラ8から入力される画像データを記憶装置6に保存する。
GNSS/IMU10は、衛星から信号を受信すると共に、IMUによりUAVの加速度・角速度を計測し、それらに基づいて、UAVの位置・姿勢を表すGNSS/IMUデータを生成し、演算処理装置4へ出力する。例えば、演算処理装置4は画像データを取得した時刻のGNSS/IMUデータを、当該画像データと対応付けて記憶装置6に保存する。
画像取得手段20は、カメラ8に撮影タイミングを指示し、当該タイミングでの画像データを取得する。後述するように、画像取得手段20は、カメラ8の経路(又はUAVの飛行経路)に沿って、画像取得区間と休止区間とを交互に設定する。画像取得区間では、画像取得手段20は比較的短い撮影位置の間隔Bでカメラ8に撮影を指示し、複数枚の画像を取得する。一方、休止区間は撮影を行わない区間であり、先行画像取得区間における最後の撮影位置から後続画像取得区間における最初の撮影位置までの区間と定義することができる。休止区間は画像取得区間より長く設定される一方、先行画像取得区間における画像同士の重複撮影領域と後続画像取得区間における画像同士の重複撮影領域とが互いにつながるように設定される。
座標算出手段22は、同じ画像取得区間にて撮影された画像同士を用いたステレオ写真測量により、対象物の3次元座標を算出し、対象物の形状に応じて分布する3次元点群を求める。また、座標算出手段22はステレオマッチングに先立って、SfM(Structure from Motion)手法を用いてカメラの正確な位置・姿勢を求める。その際、GNSS/IMUデータを初期値として使用することができる。
座標補正手段24は、座標算出手段22と同様、対象物の3次元座標をステレオ写真測量により算出するが、座標算出手段22が同じ画像取得区間内の画像同士でステレオマッチングを行うのに対し、座標補正手段24は異なる画像取得区間の画像同士でステレオマッチングを行う。すなわち、座標補正手段24は先行画像取得区間の画像と後続画像取得区間の画像とを用いて3次元座標を算出する。座標補正手段24は算出した3次元座標を基準として、座標算出手段22により算出された3次元点群の座標を補正する。具体的には、座標補正手段24はステレオ写真測量における奥行き方向に関する3次元点群の位置、つまり本実施形態においては高さを補正する。
図2はステレオ写真測量の原理を説明する模式図である。3次元空間の座標を直交座標系XYZで表し、Z軸を高さ方向、XY平面を水平面とし、UAVの飛行方向、つまり基線に沿った方向をY軸とする。図2はXZ面内での位置関係を示しており、縦方向がZ軸に対応し、横方向がX軸に対応する。
図2において点O,Oはそれぞれ視点位置(カメラの位置)である。ここでは説明を簡単にするため、UAVは水平な姿勢を保ち、かつ水平に飛行する場合を説明する。この場合、点O,Oは同じ高さにあり、また、カメラ8の光軸は視点O,Oのいずれにおいても鉛直下方を向く。I,Iは視点O,Oに対応するカメラ8の投影面を表し、各投影面は視点から焦点距離fの位置にある。座標算出手段22は、投影面I,Iに撮影された画像同士をステレオマッチング処理し、対応点Mの投影面I,Iにおける像P,Pを求める。P,Pの画像上での2次元座標をそれぞれ(ζ,η),(ζ,η)とする。ここで、ζ,η座標それぞれの座標軸はX軸,Y軸と同じ向きとすると、ζ−ζが点Mに関する視点O,O間でのX軸方向の視差となる。この視差を用いて、点Mの基線OからのZ方向の距離である撮影距離Hは例えば次式で算出される。なお、Bは基線Oの長さ(基線長)である。ちなみにY軸方向の視差は原理的には0となるため、η−ηも0となる。
H=f・B/(ζ−ζ) ………(1)
ここで、視点OをXYZ座標系の原点とすると、点MのZ座標zは、
=−H
となる。さらに、ζ,η座標の原点を投影面と光軸との交点と定義すると、x,yは次式で表される。
=ζ・B/(ζ−ζ) ………(2)
=η・B/(ζ−ζ) ………(3)
ちなみに上述したように図2に示す位置関係は単純な例であり、実際には点O,Oに高低差が存在したり、光軸が鉛直方向からずれたりし得る。そのような場合でも、座標算出手段22は、SfMによるカメラの位置・姿勢データから各視点でのカメラ8と対応点Mとの位置関係を把握し、エピポーラ幾何を利用して点Mの3次元座標を算出することができる。
図3は本発明の実施形態における撮影ポイントと撮影範囲とを示す模式図である。図3はXZ面内での位置関係を示しており、縦方向がZ軸(高さ)に対応し、横方向がX軸(水平方向の位置)に対応する。O(i=1,2,3,…)は撮影ポイントである。S(i=1,2,3,…)はOでのカメラ8の撮影範囲である。
ここで、撮影ポイントの間隔は均一ではなく、UAVの飛行経路、つまりカメラの経路30に沿って、比較的近距離で2つの撮影ポイントが並ぶ区間(画像取得区間R)と、それらに挟まれ撮影ポイントが存在しない比較的長い区間(休止区間R)とが設けられる。画像取得区間Rの2つの撮影ポイントの間隔をB、休止区間Rの長さをBと表すと、B,Bは、(B+B)/H、又はB/Hが長基線ステレオ写真測量における基線比(B/H)に相当する値(例えば、B/H=0.1〜1)となり、B/Hが短基線ステレオ写真測量における基線比(B/H)に相当する値(例えば、B/H<0.1)となるように設定される。
画像取得区間Rにて隣り合う2つの撮影ポイント(例えば点O,O、又は点O,O)にてカメラ8は共通視野を有し、例えば、座標算出手段22は、Oから撮影した画像とOから撮影した画像との重複撮影領域32aにて地物の3次元点群をステレオ写真測量により算出できる。同様に、撮影ポイントO,Oの重複撮影領域32bにて地物の3次元点群が得られる。
休止区間Rの長さBは、先行する画像取得区間における画像同士の重複撮影領域32aと後続する画像取得区間における画像同士の重複撮影領域32bとが互いにつながるように設定される。例えば、図3に示す例では重複撮影領域32a,32bが互いに重複領域34を有するようにBが設定される。これにより、地表を隙間無く計測することができる。
また、画像取得区間の長さは休止区間より短く設定される。具体的には本実施形態ではB<Bである。
図4は3次元計測装置2による3次元計測方法の概略のフロー図である。画像取得手段20は例えば、GNSSデータに基づいてカメラ8が撮影ポイントに来たことを検知してカメラ8に撮影を指示する。これにより、画像取得区間にて間隔Bで撮影した複数枚の画像が得られる(ステップS10)。
座標算出手段22は、同じ画像取得区間にて撮影された画像同士について対応点マッチング処理を行う(ステップS20)。なお、マッチング処理に先立って座標算出手段22はSfM手法を用いて当該画像を撮影した時のカメラ8の位置・姿勢を求める。座標算出手段22は画像における対応点の2次元座標とカメラ8の位置・姿勢とからエピポーラ幾何を利用して対応点の3次元座標を算出する(ステップS30)。
ここで、基線長が短くなるほど、ステレオ計測により算出される3次元点群の高さ精度は、マッチングした画像における対応点の視差の誤差の影響を受けやすくなる。この点、ステップS20にて高精度の画像マッチング手法を用いることで、ステレオ計測における視差の推定誤差を低減できる。例えば、高精度のマッチング手法として位相限定相関法を用いることができる。視差の誤差低減によりステップS30にて3次元座標の高さの精度を向上できる。
ステップS30にて短い基線長Bのステレオ写真測量で算出された3次元座標は記憶装置6に格納される。
座標補正手段24は、長い基線長のステレオ写真測量で算出した対応点の3次元座標を用いてステップS30にて算出した3次元座標の高さを補正する(ステップS40)。座標補正手段24は記憶装置6に記憶されている画像から、例えば、休止区間を挟んで隣り合う2つの画像取得区間にて撮影された画像を読み出し、それら異なる画像取得区間の画像同士をステレオマッチング処理して対応点の3次元座標を算出する。例えば、当該処理では図3の重複領域34の対応点の座標が得られる。
座標補正手段24は、同じ対応点についてステップS30で算出された高さと、ステップS40にて算出された高さとの差に応じて、ステップS30で算出された3次元座標の高さを補正する(ステップS50)。
図5は座標補正手段24による3次元点群の高さ誤差の補正処理を説明する模式図である。図5はXZ面内での位置関係を示しており、縦方向がZ軸(高さ)に対応し、横方向がX軸(水平方向の位置)に対応する。O2i−1,O2i,O2i+1(iは自然数である。)は撮影ポイントであり、O2i−1,O2iは同じ画像取得区間にて間隔Bで隣り合う撮影ポイントであり、O2i+1はO2i−1,O2iの隣の画像取得区間の撮影ポイントである。また、E2i−1,E2i,E2i+1はそれぞれ撮影ポイントO2i−1,O2i,O2i+1から、対象物40上の対応点Mへの視線である。
ここでは、撮影ポイントO2iでのカメラ8の位置姿勢に推定誤差が存在する場合を例として説明する。当該誤差に伴い、撮影ポイントO2iでの視線E2iは正しい視線E'2iからずれている。そのため、撮影ポイントO2i−1,O2iに関する基線長Bでのステレオ写真測量で算出される対応点Mの推定位置は点Mにずれている。図5にて点線42は当該点Mのように比較的短い基線長Bでのステレオ写真測量で得られた3次元点群からなる対象物40の形状を表している。ちなみに、短基線のステレオ写真測量での視線の誤差は高さの誤差を大きくし得ることから、図5では短基線ステレオ写真測量による計測結果42を対象物の形状40を高さ方向にずらした線で表現している。
座標補正手段24は、例えば撮影ポイントO2i+1とO2iとに関するステレオ写真測量を行い、対応点Mの推定位置として点ML1を算出する。撮影ポイントO2i+1とO2iとのステレオ写真測量は、撮影ポイントO2i−1,O2iに関するステレオ写真測量より基線長が長いため、撮影ポイントO2iの誤差(又は視線E2iが有する誤差)の影響を受けにくく、点ML1は点Mより高さ方向の誤差が小さいことが期待できる。そこで、例えば、点Mと点ML1との高さの差に応じて、短基線ステレオ写真測量による計測結果42を補正する。例えば、計測結果42である3次元点群の高さを点Mに対する点ML1の高さだけずらし、補正した計測結果44を得る。
実際には、いずれの撮影ポイントに誤差が存在するかを知ることは容易ではないことが多い。その場合、例えば、異なる画像取得区間に属する撮影ポイントの複数の組についてステレオ写真測量を行い、それらの結果の平均値などに基づいて補正することができる。具体的には図5の例において、対応点Mの推定位置として上述のML1に加え、撮影ポイントO2i+1とO2i−1とに関するステレオ写真測量により点ML2を算出する。そして、点M,ML1の高さの差と点M,ML2の高さの差との平均値で計測結果42を補正する。
図6は本発明の実施形態における撮影ポイントOの他の例を示す模式図である。上述の説明では画像取得区間に設定する撮影ポイントの数nは2つとしてきたが、撮影ポイント数nは図6に示すように3つ以上とすることができ、画像取得区間内で撮影された複数枚の画像を用いてマルチベースラインステレオ写真測量を行うことができる。ここで、nの値はカメラ8の連写の性能、演算処理装置4でのマルチベースラインステレオ写真測量の処理負荷や作成する3次元点群の必要精度などを総合的に考慮して決める。なお、撮影ポイントの間隔をBとすると画像取得区間Rの長さは(n−1)Bとなる。
3次元計測装置2は短い基線長でのステレオ写真測量を画像取得区間のみで行い、画像取得区間同士の間には画像取得区間より長い休止区間が設けられる。基線長を短くすることにより、オクルージョンの軽減が図られ、またステレオマッチングが容易になる。これにより、3次元点群を高密度に抽出することが可能となる。一方、常時、短基線のステレオ写真測量を行うのではなく、休止期間を設けることにより、処理負荷の軽減、処理時間の短縮が図られ、3次元点群の抽出をより容易に行うことが可能となる。例えば、画像撮影と並行して3次元点群の生成が可能となる。
2 3次元計測装置、4 演算処理装置、6 記憶装置、8 カメラ、10 GNSS/IMU、20 画像取得手段、22 座標算出手段、24 座標補正手段。

Claims (5)

  1. 対象物に対し運動するカメラにより異なる撮影位置から撮影された画像を用いてステレオ写真測量を行い前記対象物の対応点の3次元座標を計測する3次元計測装置であって、
    前記カメラの経路に沿って休止区間と交互に画像取得区間を設定し、前記画像取得区間にて順次撮影される複数の前記画像を取得する画像取得手段と、
    同じ前記画像取得区間にて撮影された前記画像同士を用いた前記ステレオ写真測量により前記3次元座標を算出する座標算出手段と、を有し、
    先行画像取得区間と後続画像取得区間との間にて前記画像の取得を休止する前記休止区間の長さは、前記先行画像取得区間における前記画像同士の重複撮影領域と前記後続画像取得区間における前記画像同士の重複撮影領域とが互いにつながるように設定され、かつ前記画像取得区間の長さは前記休止区間より短く設定されること、
    を特徴とする3次元計測装置。
  2. 請求項1に記載の3次元計測装置において、
    前記画像取得手段は、前記画像取得区間にて3つ以上の撮影位置での前記画像を取得し、
    マルチベースラインステレオ写真測量を行う構成とすること、
    を特徴とする3次元計測装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の3次元計測装置において、
    前記先行画像取得区間における前記画像と前記後続画像取得区間における前記画像とを用いた前記ステレオ写真測量を行い、これにより得られた前記3次元座標を基準として前記座標算出手段により算出された前記3次元座標の前記ステレオ写真測量における奥行き方向の位置を補正する座標補正手段を有すること、
    を特徴とする3次元計測装置。
  4. 対象物に対し運動するカメラにより異なる撮影位置から撮影された画像を用いてステレオ写真測量を行い前記対象物の対応点の3次元座標を計測する3次元計測方法であって、
    前記カメラの経路に沿って休止区間と交互に画像取得区間を設定し、前記画像取得区間にて順次撮影される複数の前記画像を取得する画像取得ステップと、
    前記各画像取得区間内の前記画像同士を用いた前記ステレオ写真測量により前記3次元座標を算出する座標算出ステップと、を有し、
    先行画像取得区間と後続画像取得区間との間にて前記画像の取得を休止する前記休止区間の長さは、前記先行画像取得区間における前記画像同士の重複撮影領域と前記後続画像取得区間における前記画像同士の重複撮影領域とが互いにつながるように設定され、かつ前記画像取得区間の長さは前記休止区間より短く設定されること、
    を特徴とする3次元計測方法。
  5. 対象物に対し運動するカメラにより異なる撮影位置から撮影された画像を用いてステレオ写真測量を行い前記対象物の対応点の3次元座標を計測する処理をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、当該コンピュータを、
    前記カメラの経路に沿って休止区間と交互に画像取得区間を設定し、前記画像取得区間にて順次撮影される複数の前記画像を取得する画像取得手段、及び、
    前記各画像取得区間内の前記画像同士を用いた前記ステレオ写真測量により前記3次元座標を算出する座標算出手段、として機能させ、
    先行画像取得区間と後続画像取得区間との間にて前記画像の取得を休止する前記休止区間の長さは、前記先行画像取得区間における前記画像同士の重複撮影領域と前記後続画像取得区間における前記画像同士の重複撮影領域とが互いにつながるように設定され、かつ前記画像取得区間の長さは前記休止区間より短く設定されること、
    を特徴とするプログラム。
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