JP3227580B2 - ステレオ写真測量用カメラ - Google Patents

ステレオ写真測量用カメラ

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JP3227580B2 JP15598692A JP15598692A JP3227580B2 JP 3227580 B2 JP3227580 B2 JP 3227580B2 JP 15598692 A JP15598692 A JP 15598692A JP 15598692 A JP15598692 A JP 15598692A JP 3227580 B2 JP3227580 B2 JP 3227580B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真測量用カメラに係わ
り、特に、撮影現場で最適な画像を選択し、その場でデ
ジタル画像データに変換することが可能であり、確実に
対象物の立体形状を計測できるステレオ写真測量用カメ
ラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の写真測量では図2に示す様に、第
一の撮影地点a、第二の撮影地点bの2点以上で写真を
撮影し、撮影された撮影場所cを三角測量の原理によっ
て求めることが行われていた。従って作業者は、第一の
撮影地点a、第二の撮影地点b等の少なくとも2点以上
の地点で撮影した写真を持ち帰って現像し、その写真に
計測対象物が含まれているか、及び写真が写真測量に適
切であるか否か等の判断を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の写
真測量では、写真撮影に失敗する場合もあり、この場合
は現場に戻って撮り直す必要があった。更に、この撮り
直しを防止するためには多数の写真を撮影しなければな
らず不経済であるという問題点があった。また現像した
写真は、図化機を使用して解析したり、或はスキャナ等
による読み取り後、図化機を使用して解析していた。こ
の時、撮影した写真の条件、例えばカメラの左右上下の
「あおり」による傾き、撮影位置等の観点から、測量に
最適な写真を選択する必要がある。この選択を行うため
には、これらの解析機を通して画像を修正、解析処理し
た後、表示装置等に投影して確認を取らなければなら
ず、最適な測量写真を得るためには、更に多数の写真を
要求されるという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、ステレオ写真測量に用いる画像を電
気信号に変換するための撮像部と、この撮像部からの画
像データを記憶するためのデータ記憶部と、このデータ
記憶部に記憶された画像データの座標変換を行う演算処
理部と、前記データ記憶部からの画像データを保存する
ための保存記憶部と、少なくとも前記演算処理部で座標
変換された変換画像データに基づいた変換画像を含む画
像が観察可能であり、使用者が、前記撮像部で取り込ん
だ画像データがステレオ写真測量に適しており、保存に
値するか否かを判断するための観察手段とから構成され
ている。
【0005】また本発明の観察手段は、上記演算処理部
により座標変換された画像データに基づ<画像に加え
て、上記撮像部により撮像された画像データに基づく画
像を観察可能に表示する表示部を含む様に構成すること
もでき、更に、本発明の観察手段は、上記撮像部により
既に撮像された画像データに基づきステレオ画像を立体
観察可能に表示する表示部を含む様に構成することもで
きる。
【0006】
【発明の実施の形態】以上の様に構成された本発明は、
撮像部が、ステレオ写真測量に用いる画像を電気信号に
変換し、データ記憶部が、撮像部からの画像データを記
憶し、演算処理部が、データ記憶部に記憶された画像デ
ータの座標変換を行い、保存記憶部が、データ記憶部か
らの画像データを保存し、少なくとも演算処理部で座標
変換された変換画像データに基づいた変換画像を含む画
像が観察可能な観察手段が、使用者が、撮像部で取り込
んだ画像データがステレオ写真測量に適しており、保存
に値するか否かを判断することができる。
【0007】また本発明の観察手段に含まれた表示部
が、演算処理部により座標変換された画像データに基づ
<画像に加えて、撮像部により撮像された画像データに
基づく画像を観察可能に表示することもでき、更に、本
発明の観察手段に含まれた表示部が、撮像部により既に
撮像された画像データに基づきステレオ画像を立体観察
可能に表示することもできる。
【0008】
【実施例】
【0009】本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0010】本実施例の写真測量用カメラは、光学系1
と、撮像部2と、データ記憶部に相当する第1記憶部3
及び第2記憶部4と、演算処理部5と、表示部6と、保
存記憶部に相当する大容量記憶部7と、CPU8と、入
力用キー9とから構成されている。
【0011】光学系1は、撮像部2に像を結像させるた
めのものであり、適宜の光学レンズが使用されている。
撮像部2は、光学系1で結像された像を画像信号(電気
信号)に変換するためのものであり、エリアCCD、リ
ニアCCDを走査させるタイプのものであってもよく、
或は撮像管等の受光素子を採用してもよい。
【0012】撮像部2には、撮像部駆動手段21と、信
号処理部22と、A/D変換部23とが接続されてい
る。撮像部駆動手段21は、CPU8の制御に基づいて
撮像部2を駆動させるためのものである。撮像部2がC
CDの場合には、撮像部駆動手段21の内部に走査回路
が装備される。信号処理部22には増幅回路等が装備さ
れており、画像信号がA/D変換部23に取り込めるよ
うに処理される。A/D変換部23は、画像信号である
アナログ信号をディジタル信号に変換させるためのもの
である。
【0013】第1記憶部3は、A/D変換部23で変換
されたディジタル信号を記憶するためのものである。第
2記憶部4は、演算処理部5の制御に基づいて第1記憶
部3の画像データを記憶したり、演算処理部5により縮
小変換等の処理が施された画像データを記憶するための
ものである。
【0014】演算処理部5は、座標変換演算処理機能及
び、第1記憶部3や第2記憶部4の制御機能を有してい
る。座標変換演算処理機能は、第1記憶部3に記憶され
た画像データに対して縮小変換等の処理を行う機能であ
る。そして演算処理部5は、この変換処理を画像転送と
共に、同時に実時間で実行できる様になっている。
【0015】表示部6は観察手段に該当するもので、第
1記憶部3に記憶された画像データや、第2記憶部4に
記憶された変換処理が施された画像データを表示するた
めのものである。表示部6は、CRTモニタや液晶モニ
タ等何れの表示デバイスを採用することができる。表示
部6には、表示用制御部61と、表示用記憶部62と、
D/A変換部63と、表示用信号処理部64とが接続さ
れている。表示用制御部61は、表示用記憶部62を制
御するためのもので、第1記憶部3及び第2記憶部4の
画像データを表示用記憶部62に記憶させるものであ
る。従って表示用記憶部62には、第1記憶部3に記憶
されている画像データや、演算処理部5により縮小等の
変換を施された画像データが記憶される。なお表示用記
憶部62は揮発性メモリでもよく、更に、第1記憶部3
や第2記憶部4より容量を少なくすることができる。な
ぜならば、表示部6に画像データを表示する際に、演算
処理部5が画像データを表示用記憶部62に対して縮小
転送させればよいからである。D/A変換部63は、表
示用記憶部62に記憶された画像データをアナログ信号
に変換するためのものであり、表示用信号処理部64
は、変換されたアナログ信号を表示部6で表示可能な信
号に処理するためのものである。
【0016】大容量記憶部7は、第1記憶部3又は第2
記憶部4の画像データを記憶するためのものであり、大
量の画像データを記憶するため、光ディスクや、DAT
等の不揮発性記憶装置が最適である。大容量記憶部7に
は、大容量記憶制御部71が接続されており、入力用キ
ー9から「記憶」の命令が入力された場合に、大容量記
憶制御部71が、第1記憶部3又は第2記憶部4の画像
データを大容量記憶部7に記憶させる様になっている。
この動作が画像データの保存に該当するものである。
【0017】CPU8は、各種制御部、記憶部等全体の
制御を司るものである。入力用キー9は、画像データの
大容量記憶部7に対する記憶を命令したり、演算処理部
5が実行する座標変換の処理内容を選択命令するための
ものである。
【0018】以上の様に構成された本実施例は、図2の
第1の撮影地点aから撮影場所cを撮影すると、光学系
1により撮影場所cの画像が撮像部2に形成される。そ
して撮像部2で画像電気信号に変換され、この画像デー
タは、信号処理部22を介してA/D変換部23に送ら
れる。A/D変換部23でディジタル化された画像信号
は、第1記憶部3に記憶される。更に第1記憶部3に記
憶された画像データは、そのまま第2記憶部4に送られ
るか、或は、入力用キー9から縮小等の変換処理が命令
された場合には、演算処理部5で変換処理が施された
後、第2記憶部4に送られる。また第1記憶部3或は第
2記憶部4に記憶された画像データは、表示用制御部6
1により表示用記憶部62に送出されるか、或は演算処
理部5で縮小等の変換を施されながら、表示用制御部6
1により表示用記憶部62に記憶される。
【0019】そして、表示用記憶部62に記憶された画
像データは、D/A変換部63によりディジタル化さ
れ、表示用信号処理部64を介して表示部6に送られ
る。この結果、表示部6には、演算処理部5で各種変換
を施した画像データや、変換を施さない画像データ等を
ほとんど実時間で表示することができ、使用者は、撮影
された画像をその場で確認することができる。
【0020】更に使用者が確認した画像データをOKと
判断した場合には、入力用キー9により、大容量記憶部
7に記憶することを指示する。従って、第1記憶部3或
は第2記憶部4の画像データは大容量記憶部7に記憶さ
れる。必要があれば数枚の画像データを同様な手順で撮
影し、大容量記憶部7に記憶させていく。また、第2記
憶部4又は表示用記憶部62に、撮影した画像データを
順次縮小転送した場合には、図3に示す様に、縮小画像
データ100、100・・・・を同時に表示することが
できる。本実施例では1画面を16に分割し、16個の
縮小画像データ100、100・・・・を同時に表示し
ているので、使用者は、複数枚の撮影画像データを同時
に確認しながら撮影することができる。
【0021】次に、具体的な撮影手順を詳細に説明す
る。
【0022】まず上述の様に、図2の第1の撮影地点a
から撮影場所cを撮影する。ここで第1の撮影地点aか
ら撮影した画像を画像Aとする。次に第2の撮影地点b
に写真測量用カメラを移動して、第2の撮影地点bから
撮影場所cを撮影する。ここで第1の撮影地点bから撮
影した画像を画像Bとする。第2の撮影地点bから撮影
を行う場合には、図4に示す様に、第1の撮影地点aに
より撮影した画像Aと第2の撮影地点bから撮影する画
像Bには、共に計測対象が含まれていなければならずオ
ーバーラップ領域である画像ABが必要である。従っ
て、この画像ABの確認をしながら第2の撮影地点bを
決定する必要がある。
【0023】なお、第1記憶部3に記憶された画像デー
タが表示部6にそのまま表示されている場合には、その
表示を見ながら第2の撮影地点bを決定することができ
る。また第1記憶部3に記憶された画像データがそのま
ま表示されていない場合には、大容量記憶部7から第1
の撮影地点aの画像データAを第2記憶部4に送出さ
せ、演算処理部5が表示用記憶部61に対して、第1の
撮影地点aから撮影した画像Aを送ることにより、表示
部6の画像を見ながら第二の撮影地点bを決定すること
ができる。更に、第2の撮影地点bの候補点で画像デー
タBを写真測量用カメラに撮り込ませて表示部6に表示
し、使用者が確認しながら第二の撮影地点bを決定して
もよい。
【0024】次に第2の撮影地点bの画像データを取り
込む手順を説明する。
【0025】図2の第2の撮影地点bから撮影場所cを
撮影すると、光学系1により撮影場所cの画像が撮像部
2に形成される。写真測量用カメラは、第1の撮影地点
aから撮影と同様な動作を行い、第2の撮影地点bから
撮影された画像データBは、第一記憶部3に記憶され
る。なお、この時点では、第2記憶部4には第1の撮影
地点aの画像データAが記憶されている。そして第1記
憶部3或は第2記憶部4に記憶された画像データA及び
画像データBは、表示用制御部61により表示用記憶部
62に送出されるか、或は演算処理部5で縮小等の変換
を施されながら、表示用制御部61により表示用記憶部
62に記憶される。従って表示用記憶部62には、図5
に示す様に画像データAと画像データBが記憶され、表
示部6に表示される。
【0026】次に、採取した二つの画像データに計測対
象物が含まれているか、そしてオーバーラップはどの程
度であるか等を確認する必要がある。オーバーラップを
確認する場合には、第1記憶部3に記憶された第2の撮
影地点bの画像データB又は、第2記憶部4に記憶され
ている第1の撮影地点aの画像データAを、演算処理部
5によりシフトさせながら表示させることにより、オー
バーラップ領域の確認及びオーバーラップ量を算出すれ
ばよい。なお本実施例のシフト動作は、入力用キー9か
ら命令を入力させる構成となっている。
【0027】そして、確認した第2の撮影地点bから取
り込んだ画像データBがOKと判断された場合には、入
力用キー9を起動させて画像データBを大容量記憶部7
に記憶させる。なお第1記憶部3の画像データBは、そ
のまま大容量記憶制御部71の制御により大容量記憶部
7に記憶される。
【0028】以上の様に2点からの撮影手順を説明した
が、2点以上の撮影地点からの撮影手順も同様に上述の
手順を繰り返し実施すればよい。
【0029】なお実際に写真測量用カメラで撮影する場
合は、撮影精度の向上や、カメラの画角等から図6の様
に多点で撮影する場合が多くなっている。図6(a)に
示す様に、撮影地点を1〜nとした場合に、第1の撮影
地点の画像を画像1とし、第nの撮影地点の画像を画像
Nとすれば、図6(b)に示す様に、撮影地点1〜nで
撮影したそれぞれ両隣の画像には、オーバーラップ領域
の画像1・2、画像2・3、・・・・・画像(N−1)
・Nが必要となり、計測対象物が必ず含まれていなけれ
ばならない。
【0030】更に図7に示す様に、水平方向に1〜n地
点、垂直方向に1〜m地点で画像を撮影する場合には、
n*m個の撮影地点が得られる。そして左最上方の撮影
地点の座標を(1、1)とし、右最下方の撮影地点座標
を(n、m)とすれば、撮影地点(1、1)の撮影画像
を画像11と定義し、撮影地点(n、m)の撮影画像を画
nmと定義することができる。そして画像11と画像12
オーバーラップ領域の画像を画像(11・12) とすれば、画
(11・12) 、画像(12・13) 、・・・画像[1(m-1 )・1m]
画像(21・22)、画像(22・23)、・・・・画
[2(m-1)・2m]、・・・・・・・・・・・画像(n1・n2)
画像(n2・n3)、・・・・・画像[n(m-1)・nm] のオーバー
ラップ領域が必要となり、それら全てに計測対象物が含
まれていなければならない。
【0031】次に図3の様に分割して表示させる手順を
説明する。撮像部2で撮影されて画像信号に変換された
後、第1記憶部3に記憶された画像データは、演算処理
部5により、撮影毎に縮小処理を施されながら第2記憶
部4或は表示用制御部61に追加記憶される。なお、こ
の方式に限らず、大容量記憶部7に既に撮影記憶されて
いる画像データを、大容量記憶制御部71と演算処理部
5により縮小処理を施しながら、表示用記憶部62或は
第2記憶部4に記憶させる方式でもよく、最初から図3
に示す様な形式に画像データを演算処理部5が変換処理
して、大容量記憶部7に記憶させる方式であってもよ
い。また最初から図3に示す様な形式に変換処理する方
式は、表示用記憶部62から画像データを呼び出すだけ
で、表示用制御部61によって表示部6に画像データを
表示することができる。
【0032】次に、本実施例の写真測量用カメラにステ
レオ画像を表示させる構成について説明する。このステ
レオ画像を表示させる写真測量用カメラは、左右画像を
ステレオ視して確認することができるので、更に確実な
計測データを採取することができる。
【0033】まず図8〜図10に示す光学系概略図に基
づいて、表示部6が一つで構成された双眼のぞき込みス
テレオ表示方法を説明する。
【0034】図8に示す第1のステレオ表示方法の光学
系は、右眼100aに対する右眼光学系Aと、左眼10
0Bに対する左眼光学系Bとから構成されており、右眼
光学系Aにはシャッター機能を有するハーフミラー65
が挿入されており、左眼光学系Bにはミラー66が挿入
されている。そして、右眼データと左眼データとを交互
に表示部6に表示させ、ハーフミラー65のシャッター
を表示部6に同期させて駆動させることにより、立体視
を実現することができる。
【0035】次に図9に示す第2のステレオ表示方法の
光学系は、右眼100aに対する右眼光学系Aと、左眼
100Bに対する左眼光学系Bとから構成されており、
右眼光学系Aにはシャッター機能のない通常のハーフミ
ラー67が挿入されており、左眼光学系Bにも通常のハ
ーフミラー68が挿入されている。更に右眼光学系Aに
は、右眼用シャッター69aが、ハーフミラー67と右
眼100aの間に挿入されている。また左眼光学系B
は、左眼用シャッター69bが、ハーフミラー68と左
眼100bの間に挿入されている。そして、右眼データ
と左眼データとを継時的に表示部6に表示させ、表示部
6に同期させて右眼用シャッター69a及び左眼用シャ
ッター69bを開閉させることにより立体視を実現でき
る。
【0036】次に図10に示す第3のステレオ表示方法
の光学系は、右眼100aに対する右眼光学系Aと、左
眼100Bに対する左眼光学系Bとから構成されてお
り、右眼光学系Aは表示部6が観察可能となっており、
左眼光学系Bは、現在観察している実画像には電気的処
理を加えず、望遠鏡光学系200を通して観察するもの
である。即ち表示部6には、左右何れか先に記憶された
画像データを表示させ、他眼は等倍率で結像された望遠
鏡光学系200の像を使用することにより、立体視を実
現するものである。
【0037】なお、第1〜第3のステレオ表示方法の光
学系は、右眼光学系Aと左眼光学系Bの構成を逆にする
こともできる。更に右眼光学系Aと左眼光学系Bとは、
等倍率に構成されている。また右眼光学系Aと左眼光学
系Bの組合せは、観察手段に該当するものである。
【0038】次に、第1〜第3のステレオ表示方法の電
気的構成を図11に基づいて説明する。この電気的構成
は、図1に示した基本的構成と同様であるが、図11に
示す様に、表示用記憶部62が、右眼用表示記憶部62
aと左眼用表示記憶部62bの二つから構成されてお
り、左右何れの画像データを選択するか決定するための
マルチプレクサ300が追加されている。
【0039】ここで図2に示す第1の撮影地点aから撮
影する画像Aを右眼用画像、第2の撮影地点bから撮影
する画像Bを左眼用画像とした場合を例に説明すること
にする。まず、先に右眼用画像データを収集する場合に
は、右眼用画像データを第1記憶部3に取り込み、表示
部6に画像データを表示させる。そして、右眼用画像デ
ータが有用であると判断した場合には、入力キー9を作
動させて、右眼用画像データを大容量記憶部7に記憶さ
せる。なお右眼用画像データが、有用でないと判断した
場合には、撮影条件を変えて再び再撮影する必要があ
る。更に、第2記憶部4に第1記憶部3の右眼用画像デ
ータを記憶させる。また右眼用表示記憶部62aに、右
眼用画像データを記憶させ、この記憶データに基づき表
示部6が右眼用画像を表示させてもよい。
【0040】次に左眼用画像データを撮影可能な場所に
写真測量用カメラを移動する。この時、写真測量用カメ
ラが撮影時に上下左右に傾いていたり、撮影位置が悪い
等の場合では、画像データを補正しなければ立体視する
ことができない。例えば、平面の補正にはアフィン変換
を、奥行きの補正には斜影変換の処理を施す必要があ
る。なお本実施例の演算処理部5は、各種変換処理が画
像転送と共に同時に実時間で実行できる様になってい
る。
【0041】そして写真測量用カメラを移動させた後、
左眼用画像データを同様の手順で第1記憶部3に撮り込
むが、必要であれば、各種変換を施しながら第1記憶部
3に撮り込んだ画像データを左眼用表示記憶部62bに
記憶させる。なお、左眼用表示部記憶部62bに画像デ
ータが記憶されておらず、第2記憶部4にも画像データ
が記憶されていない場合には、大容量記憶部7から第2
記憶部4に対して、左眼用画像データを送り込み、その
後必要があれば、左眼用画像データに対して変換を施し
ながら左眼用表示記憶部62bへ転送することができ
る。また左眼用表示記憶部62bに画像データが記憶さ
れておらず、第2記憶部4には画像データが存在する場
合には、必要があれば、第2記憶部4の左眼用画像デー
タに対して変換を施しながら左眼用表示記憶部62bへ
転送することもできる。
【0042】この結果、表示用記憶部62の右眼用表示
記憶部62aには、右眼用表示画像データが記憶され、
表示用記憶部62の左眼用表示記憶部62bには、左眼
用表示画像データが記憶される。そしてマルチプレクサ
300が、CPU8からのマルチプレクサ制御信号30
1により右眼の画像データを選択した場合には、右眼の
画像データがD/A変換部63、表示用信号処理部64
を介して表示部6に送られ、表示部6に右眼画像が表示
され様になっている。
【0043】なお図11に示した電気的構成の変形例を
図12に基づいて説明する。本変形例の電気的構成は、
マルチプレクサ300を用いず、右眼用D/A変換部6
3a、左眼用D/A部63bを用意し、アナログ変換さ
れた信号を二つのアナログスイッチ401、402によ
り切り替えるものである。即ち、アナログスイッチ制御
信号に基づき、二つのアナログスイッチ401、402
を制御して画像信号を切り替えることができる。なお、
表示用信号処理部64を左右二つ用意し、アナログスイ
ッチ401、402を左右表示用信号処理部の後方に配
置する構成にしてもよい。
【0044】従って図8に示す第1のステレオ表示方法
では、左眼用表示画像は、シャッター機能を有するハー
フミラー65により左眼用光学系Bが選択され、ミラー
66で反射された右眼用表示画像は、左眼100bに到
達する。そして、右眼用表示画像を表示部6に表示させ
る場合には、マルチプレクサ300が右眼用表示画像デ
ータを選択し、更に右眼用表示画像は、シャッター機能
を有するハーフミラー65により右眼用光学系Aが選択
されて右眼100aに到達する様になっている。この様
に右眼用画像データと左眼用画像データとを、交互に表
示部6に表示させれば、左右両眼で観察することにより
立体視が可能となる。
【0045】なお立体視が不可能な場合には、変換のパ
ラメータを変化させ、表示用記憶部62に画像データを
変換転送させて再び表示確認する。これでも立体視が不
可能な場合には、撮影条件を変更して新たに画像データ
を取り込み、表示確認するという手順を繰り返せばよ
い。
【0046】以上の様に構成された本実施例は、撮影場
所で無駄な画像データを確認しながら放棄することがで
き、短時間に有用な画像データだけを選択、記憶するこ
とができるという効果がある。また撮影現場で最適な変
換を施した画像データを大容量記憶装置7に記憶させて
保存できるという卓越した効果がある。
【0047】次に図9に示す第2のステレオ表示方法
は、シャッター機能を有するハーフミラー65の代わり
に普通のハーフミラー67を採用し、右眼用シャッター
69a及び左眼用シャッター69bを独立して形成した
ものである。左右眼画像データを継時的に表示させ、こ
の画像データに同期させて右眼用シャッター69a及び
左眼用シャッター69bを開閉すれば、同様に立体視が
可能となる。
【0048】次に図10に示す第3のステレオ表示方法
は、右眼光学系Aは表示部6が観察可能となっており、
左眼光学系Bは、現在観察している実画像には電気的処
理を加えず、望遠鏡光学系200を通して観察するもの
であり、同様に立体視が可能となる。
【0049】以上の様に構成された第1〜第3のステレ
オ表示方法は、1個の表示部6を使用していたが、図1
3に示す第4のステレオ表示方法は、表示部6が、右眼
用表示部6a、左眼用表示部6bの2個から構成されて
いるものである。この様に構成された本実施例は、シャ
ッター等の制御を必要とせずに立体視することができ
る。
【0050】この場合の電気的構成は図14に示す様
に、右眼用D/A変換部63a、左眼用D/A変換部6
3b、右眼表示用信号処理部64a、左眼表示用信号処
理部64b、右眼表示部6a、左眼表示部6bと全て二
個ずつ独立させた構成にすればよい。
【0051】以上の様に構成された実施例は、双眼のぞ
き込みステレオ表示方法であるが、図15(a)に示す
様にシャッター機能付き眼鏡400を使用することもで
きる。このシャッター機能付き眼鏡400は、左右眼の
選択を光学系内部でなく、眼鏡部のシャッター機能によ
り行わせるものである。即ち、表示部6に左右画像を継
時的に表示させ、それに眼鏡のシャッターを同期させる
ことで立体視させるものである。電気的構成は、図11
に示された構成と同一なもので実現できる。
【0052】また図15(b)に示す様に、偏光メガネ
500を使用することも可能である。この偏光メガネ5
00の右眼部には垂直偏光板501が形成され、左眼部
には水平偏光板502が形成されている。そして表示部
6は、右眼表示部6a、左眼表示部6bの2個に分離し
て形成すると共に、右眼表示部6aには水平偏光板50
20を設置し、左眼表示部6bには垂直偏光板5010
を設置している。
【0053】以上の様に構成された実施例では、左右眼
の画像を直交した偏光成分の光として表示し、同様の偏
光板を用いた偏光メガネ500を使用して立体視するも
のである。この場合の電気的構成は、図14に示された
構成と同一なもので実現できる。なお、偏光板を青、赤
のフィルターに代えることも可能である。
【0054】なお上記の実施例においては、左右の眼の
光学系を反対としても支障がないことはもちろんであ
る。
【0055】また撮影地点が2点の場合で説明したが、
この撮影地点が図3の様に多点になっても、両隣の画像
に対して全く同様の手順を繰り返せばよい。
【0056】尚、大容量のICカード等を利用すれば、
データ記憶部(第1記憶部3及び第2記憶部4)と保存
記憶部(大容量記憶部7)とを、共通の不揮発性メモリ
で構成することができる。
【0057】
【効果】以上の様に構成された本発明は、ステレオ写真
測量に用いる画像を電気信号に変換するための撮像部
と、この撮像部からの画像データを記憶するためのデー
タ記憶部と、このデータ記憶部に記憶された画像データ
の座標変換を行う演算処理部と、前記データ記憶部から
の画像データを保存するための保存記憶部と、少なくと
も前記演算処理部で座標変換された変換画像データに基
づいた変換画像を含む画像が観察可能であり、使用者
が、前記撮像部で取り込んだ画像データがステレオ写真
測量に適しており、保存に値するか否かを判断するため
の観察手段とから構成されているので、従来の測量写真
の様に、撮影した画像を持ち帰って現像する必要がな
く、現場で撮影した画像が不都合がないか判断すること
ができるという効果がある。また、従来の様に現場に戻
って再撮影を行う必要もなく、更に不必要に多くの撮影
を要求されることがないので、極めて経済的であるとい
う効果がある。また撮影現場において、測量に最適な画
像を選択し、必要であれば画像の修正等も加えて、その
場でデジタル画像データに変換して持ち帰ることができ
るという卓越した効果がある。
【0057】また本発明は、撮像部が少なくともステレ
オ画像のデータを取り込み、前記データ記憶部には該ス
テレオ画像データが記憶され、観察手段には、該ステレ
オ画像のデータに基づいたステレオ画像が形成される様
に構成されているので、立体視可能な形態に画像データ
を変換し、立体視を行って画像データを選択、採取する
ことができ、確実に対象物の立体形状を計測できるとい
う効果がある。そして、立体視可能な様に修正を加えた
画像データを大容量記憶装置に記憶しておけば、解析機
の負担を大幅に減らし、全体の処理時間の高速化が図れ
るという卓越した効果がある。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の電気的構成を示す図である。
【図2】本実施例の撮影地点を説明する図である。
【図3】本実施例が16個の縮小画像データ100、1
00・・・を同時に表示した場合を説明する図である。
【図4】画像データのオーバーラップ領域を説明する図
である。
【図5】撮影された画像データを説明する図である。
【図6】撮影地点が1〜nの場合の撮影画像を説明する
図である。
【図7】画像データのオーバーラップ領域を説明する図
である。
【図8】本実施例の第1のステレオ表示方法の光学系を
説明する図である。
【図9】本実施例の第2のステレオ表示方法の光学系を
説明する図である。
【図10】本実施例の第3のステレオ表示方法の光学系
を説明する図である。
【図11】本実施例の第1〜3のステレオ表示方法の電
気的構成を説明する図である。
【図12】本実施例の第1〜3のステレオ表示方法の電
気的構成を説明する図である。
【図13】本実施例の第1〜3のステレオ表示方法の電
気的構成の変形例を説明する図である。
【図14】本実施例の第4のステレオ表示方法の電気的
構成を説明する図である。
【図15】本実施例の眼鏡を用いたステレオ表示方法を
説明する図である。
【符号の説明】
1 光学系 2 撮像部 21 撮像部駆動手段 22 信号処理部 23 A/D変換部 3 第1記憶部3 4 第2記憶部 5 演算処理部 6 表示部 61 表示用制御部 62 表示用記憶部 63 D/A変換部 64 表示用信号処理部 7 大容量記憶部 71 大容量記憶制御部71 8 CPU 9 入力用キー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大谷 仁志 東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社 トプコン内 (56)参考文献 特開 平3−273315(JP,A) 特開 平2−281380(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 11/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステレオ写真測量に用いる画像を電気信
    号に変換するための撮像部と、この撮像部からの画像デ
    ータを記憶するためのデータ記憶部と、このデータ記憶
    部に記憶された画像データの座標変換を行う演算処理部
    と、前記データ記憶部からの画像データを保存するため
    の保存記憶部と、少なくとも前記演算処理部で座標変換
    された変換画像データに基づいた変換画像を含む画像が
    観察可能であり、使用者が、前記撮像部で取り込んだ画
    像データがステレオ写真測量に適しており、保存に値す
    るか否かを判断するための観察手段とから構成されてい
    ることを特徴とするステレオ写真測量用カメラ。
  2. 【請求項2】 上記観察手段は、上記演算処理部により
    座標変換された画像データに基づ<画像に加えて、上記
    撮像部により撮像された画像データに基づく画像を観察
    可能に表示する表示部を含む様に構成されている請求項
    1記載のステレオ写真測量用カメラ。
  3. 【請求項3】 上記観察手段は、上記撮像部により既に
    撮像された画像データに基づきステレオ画像を立体観察
    可能に表示する表示部を含む様に構成されている請求項
    1記載のステレオ写真測量用カメラ。
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