JP6527741B2 - Led点灯装置 - Google Patents

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Description

本発明は,LED点灯装置に関する。
発光ダイオード(以下,LED:Light Emitting Diode)は,高効率かつ長寿命の光源デバイスであり,自動車の車内照明やヘッドライト,信号機,液晶ディスプレイのバックライト,一般照明などの幅広い分野において利用されている。また,オフィス,店舗,工場といったあらゆる施設において,省エネ施策としてLED照明の導入が進んでいる。
LEDを点灯させるLED点灯装置は,電力変換回路を備えており,これによって電源電圧を変換してLED負荷に給電する。照明用途などで交流電源を用いる場合,上記の電力変換回路の構成として,AC−DC回路によって交流電源電圧を一旦直流電圧に変換し,この直流電圧をDC−DC回路によって電圧変換してLED負荷に給電する構成が用いられる。このうちAC−DC回路は,入力電流の低次高調波成分を低減する力率改善(PFC:Power Factor Correction)回路としての役割を担い,DC−DC回路は,LED負荷に出力する電流(以下,LED電流と記す)を制御する。具体的な回路方式として,AC−DC回路を全波整流回路(ダイオードブリッジ)と昇圧チョッパで,DC−DC回路を降圧チョッパでそれぞれ実現する方式がよく用いられる。すなわち,AC−DC回路とDC−DC回路の両者にスイッチング方式の電源回路を利用する方式である。
近年、小型のLED点灯装置の実現が望まれている。
上記の構成と比べて小型のLED点灯装置を実現するために,DC−DC回路を省略し,AC−DC回路の出力をLED負荷に直接接続する構成(ワンコンバータ方式と呼ばれることもある)が考えられる。
小型のLED点灯装置を実現する別の方式として,DC−DC回路として降圧チョッパのようなスイッチング回路の代わりにドロッパ方式の電源回路(以下、ドロッパ回路)を用いる構成が考えられる。ドロッパ回路は,スイッチング回路において大きな体積を占めるチョークコイル(またはトランス)が不要であるため,LED点灯装置の小型化に有利である。また,AC−DC回路の出力電圧をLED負荷の電圧(以下,LED電圧と記す)より十分高く設定して,ドロッパ回路を定電流回路として動作させれば,AC−DC回路を力率改善動作させる場合もLED電流を一定に(脈動なしで)制御できる。特開2006−314168号(特許文献1)には,ドロッパ回路(文献ではシリーズレギュレータと記載されているが,ドロッパ回路と考えられる)によってLEDに給電する構成が示されている。
特開2006−314168号公報
ワンコンバータ方式では,AC−DC回路によって力率改善を行う都合上,LED電流が交流電源(の2倍)の周波数で大きく脈動する。LED及び点灯装置の寿命を考慮すると,この脈動の振幅,特にピーク値は小さくするべきである。また,周波数が高いとはいえ,ちらつき(フリッカ)の点からもLED電流の脈動は小さい方がよい。AC−DC回路の出力端子間に接続するコンデンサを大容量化すればLED電流の脈動を低減できるが,コンデンサの体積が大きくなり,LED点灯装置を小型化するメリットは損なわれる。
一方,ドロッパ方式定電流回路でも半導体素子を利用するが,その制御方式がスイッチング回路の場合とは異なる。ドロッパ回路では,入力電圧の大きさに依らず一定の電流を出力するように半導体素子の導通抵抗が制御される。その結果,半導体素子には入力電圧と負荷電圧の差分がドロップ電圧として印加される。ドロップ電圧と負荷電流の積として大きな損失が発生し,LED点灯装置の効率を低下させる。また,放熱フィンを取り付けるなどして半導体素子の放熱を強化する必要があり,これがLED点灯装置の大型化を招く。
以上を踏まえて,小型・高効率であり,LED電流の脈動(ピーク値)を所定値以下に低減可能なLED点灯装置を実現することが本発明の課題である。

上記課題は,交流電源電圧を整流するAC−DC回路と,該AC−DC回路の出力電圧を平滑する第1コンデンサと,前記AC−DC回路の出力端子間に接続されるLED負荷と半導体素子と電流検出手段と,前記AC−DC回路と前記半導体素子を制御する制御回路を備え,該制御回路は,前記半導体素子をドロッパ方式(リニアレギュレータ方式)定電流回路用の素子として利用する第1動作と,前記半導体素子をオン(スルー)状態として前記AC−DC回路によって出力を制御する第2動作の2通りの動作を行うことを特徴とするLED点灯装置によって解決される。
小型・高効率であり,LED電流の脈動(ピーク値)を所定値以下に低減可能なLED点灯装置を実現する。
実施例1におけるLED点灯装置のブロック図である。 実施例1の動作タイミングチャートである。 本発明(図2)との比較対象であり,AC−DC回路の出力をLED負荷に直接接続する構成において考えられる動作タイミングチャートである。 実施例1(図1)におけるAC−DC回路102と制御回路106の具体例である。 実施例1の別例であり,AC−DC回路102としてフライバックコンバータ118を,半導体素子104としてバイポーラトランジスタを用いる構成である。 実施例1の別例であり,AC−DC回路102として昇圧チョッパ125を用いる構成である。 実施例2の動作タイミングチャートである。 実施例2における制御回路106の具体例である。 実施例3の動作タイミングチャートである。 実施例3におけるLED点灯装置の具体例である。 実施例3の動作タイミングチャートの別例である。 実施例4におけるLED点灯装置のブロック図である。 実施例4の動作タイミングチャートである。
以下,本発明の実施例について,図面を用いて説明する。
<ブロック図>
図1は,実施例1におけるLED点灯装置のブロック図である。図1のLED点灯装置は,外部から入力される交流電源100の電圧を変換してLED負荷101に出力(給電)する。LED点灯装置は,交流電源100の電圧を整流するAC−DC回路102と,AC−DC回路102の出力電圧を平滑するコンデンサ103(第1コンデンサ)と,AC−DC回路102の出力端子間に接続されるLED負荷101と半導体素子104と電流検出手段105と,AC−DC回路102と半導体素子104を制御する制御回路106を備える。
LED負荷101は,少なくとも1個のLEDを備える。LED負荷101が複数のLEDを備えるとき,LEDの個数や接続形態は問わない。また,LEDには,保護用素子などを内蔵したLEDモジュールも含まれる。
図1では,半導体素子104としてMOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)を示したが,バイポーラトランジスタやIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)など他種の素子であってもよい。
電流検出手段105として,抵抗(シャント抵抗)が一般的であるが,ホールセンサなど他種の検出手段であってもよい。電流検出手段105は,LED電流を検出するために利用されるが,図1のようにLED電流を直接検出する位置に接続する必要はない。例えば,AC−DC回路102の部品に流れる電流を検出する位置に電流検出手段105を接続し,この部品の電流から間接的にLED電流を検出してもよい。
制御回路106は,図1に記載したように,半導体素子104をドロッパ方式(リニアレギュレータ方式)定電流回路用の素子として利用する第1動作と,半導体素子104をオン(スルー)状態としてAC−DC回路102によって出力電流を制御する第2動作の2通りの動作を行う。
図1では,制御回路106がAC−DC回路102に発生する電圧または電流を検出する構成を示したが,制御回路106の構成によってはこの検出を省略できる。また,図1では,LED点灯装置の外部から制御回路106に調光信号が入力され,制御回路106が調光信号に従ってLED電流を可変することを想定した。調光信号は,専用の制御配線を介して制御回路106に入力されるものであっても,無線通信によって制御回路106に入力されるものであってもよい。LED電流を一定値に制御するのであれば,調光信号は不要である。
<動作タイミングチャート>
図2は,実施例1の動作タイミングチャートである。具体的には,交流電源100の1周期における交流電源100の電圧,AC−DC回路102の出力電圧,LED電圧,半導体素子104の電圧,LED電流の動作波形を示した。半導体素子104の電圧とは,半導体素子104がMOSFETであればそのドレイン−ソース電圧,バイポーラトランジスタやIGBTであればコレクタ−エミッタ電圧である。また,図2には制御回路106の動作についても記載しており,制御回路106は(1)と記載された期間において上記の第1動作を,(2)と記載された期間において第2動作をそれぞれ行う。図2では,AC−DC回路102によって力率改善を行う,すなわちPFC回路として動作させることを想定した。そのため,図2のようにLED電流は脈動するが,後に説明するようにAC−DC回路102によってその平均値を所定の第1設定値(I1)に制御することを想定した。
図3には,本発明(図2)との比較対象として,AC−DC回路の出力をLED負荷に直接接続する(図1において半導体素子104をショートする)構成において考えられる動作タイミングチャートを示した。図3は本発明の動作タイミングチャートではないため,交流電源やAC−DC回路などに付加する符号は省略した。既に説明したように,AC−DC回路が力率改善動作する場合,LED電流は交流電源(の2倍)の周波数でほぼ正弦波状に脈動する。LED電流の平均値については図2と同様にI1とし,その振幅をΔIとした。LED電圧もLED電流と同期して脈動するが,LED負荷の電圧−電流(V−I)特性上,LED電流に比べて脈動振幅は十分小さいため,図3では一定値とした。なお,電流検出手段での電圧降下を無視すれば,図3に記載したようにAC−DC回路の出力電圧とLED電圧は一致する。
図2の本発明では,交流電源周期のうちLED電流が大きくなる期間において,制御回路106が第1動作を行う。すなわち,半導体素子104をドロッパ方式定電流回路の素子として利用し,その電流設定値を所定の第2設定値(I2)とすることで,LED電流のピーク値をI2に抑制(クランプ)する。図2では省略したが,制御回路106は,半導体素子104に流れる電流がI2で一定になるように,半導体素子104に制御信号を出力する(半導体素子104がMOSFETやIGBTであれば,ゲート電圧を出力し,バイポーラトランジスタであれば,ベース電流を出力する)。LED電流がI2で一定となる一方,AC−DC回路102の出力電圧がLED電圧より高くなり,図2のように変動する。半導体素子104の電圧,すなわちドロップ電圧は,AC−DC回路102の出力電圧とLED電圧の差分となる。以上から,LED電流脈動のピーク値を所定値に制御可能であり,LED負荷101やLED点灯装置に過大な電流が流れること,ひいては,これらの寿命短縮を防止できる。ただし,この期間では,上記の通り半導体素子104でドロップ電圧が発生するため,ドロップ電圧とI2の積として半導体素子104の損失が発生する。
LED電流が小さくなる期間では,制御回路106は第2動作を行い,半導体素子104をオン(スルー)状態にする。このオン状態とは,半導体素子104がスイッチング電源回路の素子として利用される場合のオン状態を意味する。制御回路106の具体的な動作としては,半導体素子104がMOSFETやIGBTであれば,そのオン閾値電圧より十分高い電圧をゲートに印加すればよい。半導体素子104のドロップ電圧は略ゼロ,すなわち半導体素子104は短絡状態と見なせる。したがって,この期間では半導体素子104の損失は小さくなる。その一方,LED電流は図2のように脈動する。
以上のように,本発明の第1実施例では,交流電源周期の一部期間において制御回路106が第1動作を,残りの期間において第2動作を行う。これによって,従来(図3)と比べて同じ容量すなわち寸法のコンデンサ103に対してLED電流の脈動をより小さくできる。言い換えれば,同じLED電流の条件に対して,コンデンサ103を小容量化すなわち小型化できる。また,従来(特許文献1から考えられる構成)と比べて半導体素子104のドロップ電圧による損失を低減でき,LED点灯装置を高効率化できる。
図2の動作タイミングチャートを実現するためには,第2設定値I2を適切に設定する必要がある。図2から分かるように,I2は,第1設定値I1より大きく設定される。また,図3の動作タイミングチャートを,特にLED電流の脈動振幅ΔIを実験または回路シミュレーションによって測定できるのであれば,I2は(I1+ΔI)より小さく設定することが目安となる。すなわち,I2の設定範囲は,I1<I2<(I1+ΔI)となる。
<AC−DC回路102の具体例>
図4では,図1に示したLED点灯装置について,AC−DC回路102及び制御回路106の構成をより具体的に示した。AC−DC回路102は,整流回路107と昇降圧チョッパ108を備える。これらの他に,ノイズフィルタやヒューズなどを備えていてもよい。図4では,電流検出手段105を抵抗116として構成した。抵抗116に発生する電圧が,LED電流及び半導体素子104に流れる電流を示す。
整流回路107の具体的構成として,ダイオードブリッジによる全波整流回路が考えられる。図4の昇降圧チョッパ108は,スイッチング素子であるMOSFET(109と110)とダイオード(111と112)を2個ずつ,さらにチョークコイル113を備えるHブリッジ方式である。昇降圧チョッパ108は,力率改善回路として利用可能であり,また,名称の通り降圧も昇圧も可能であるため,他の方式と比べて幅広い入力電圧条件に対応できる。スイッチング素子として,MOSFETの他にバイポーラトランジスタやIGBTを用いてもよい。昇降圧チョッパ108の詳細な動作については説明を省略する。
<制御回路106の具体例>
図2を用いて説明した動作を実現できれば,制御回路106の具体的な構成については問わない。ここでは,図4を用いてその一例について説明する。
制御回路106の電流設定値生成部は,第1設定値I1を生成する。図4のように,外部から入力される調光信号がある場合,調光信号にしたがってI1を可変する。
抵抗116によって検出されるLED電流は,図2で示したように脈動,すなわちAC成分を含む。制御回路の平均値演算部は,AC成分を除去して交流電源周期におけるLED電流の平均値を計算する。
I1と検出したLED電流との誤差は,制御演算部に入力される。制御演算部は,例えばPI(比例−積分)制御などの演算によって上記の誤差を増幅する,すなわちエラーアンプとして動作する。その一方,制御回路106は,整流回路107の直流出力電圧に当たる整流電圧を検出する。なお,整流電圧を検出する過程で,分圧,ローパスフィルタリングなどの処理を実施してもよい。検出した整流電圧は,乗算部にて上記の制御演算部の出力と乗算される。乗算の結果は,AC−DC回路102の電流設定値となり,その波形は全波整流された正弦波状になる。PWM制御部は,AC−DC回路102のスイッチング素子やチョークコイルに流れる電流を上記の設定値にしたがって制御するように,AC−DC回路102の駆動信号を生成する。これらの部品に流れる電流の波形は,設定値と同様,全波整流された正弦波状となる。結果として,LED点灯装置に入力される電流波形は正弦波状となり,力率改善が実現される。以上の制御演算によって,LED電流の平均値をI1に制御し,かつ,入力電流波形を正弦波状にする力率改善動作が可能である。制御演算部とPWM制御部の詳細な動作については省略する。
制御回路106のI2演算部は,I1をもとにドロッパ方式定電流回路の電流設定値である第2設定値I2を生成する。既に説明したように,I2はI1より大きい値に設定される。図4のように外部から入力される調光信号を利用する場合,I2演算部はI1の変更に合わせて適宜I2を変更する。調光信号を利用せず,I1を一定にする場合では,I2演算部を省略してもよい。
制御回路106の半導体素子制御部は,第1動作を行う,すなわち,半導体素子104をドロッパ方式定電流回路の素子として動作させるために,オペアンプ(演算増幅器)114を備える。図4には,オペアンプ114の動作電圧を生成する直流電源115を示した。直流電源115の生成方法については問わないが,検出した整流電圧を利用する方法が考えられる。直流電源115の電圧は,半導体素子104をオン(スルー)状態にするために十分な電圧とする。半導体素子104がMOSFETやIGBTであれば,そのオン閾値電圧より十分高い電圧,例えば8V以上とすればよい。
オペアンプ114のプラス入力端子には,ドロッパ方式定電流回路の電流設定値I2に対応する電圧が印加される。LED電流を検出する抵抗116の抵抗値をRsとすると,+端子に印加する電圧を(Rs×I2)とすればよい。オペアンプ114のマイナス入力端子には,抵抗116に発生する電圧,すなわち,検出したLED電流に対応する電圧が印加される。オペアンプ114の出力端子は,半導体素子104の制御端子,すなわち,半導体素子104がMOSFETやIGBTであればそのゲート端子に,バイポーラトランジスタであればそのベース端子に接続される。図4では,抵抗117を介してゲート端子に接続する構成としたが,抵抗117は省略(短絡)してもよい。
オペアンプ114,半導体素子104,抵抗116によって構成されるドロッパ方式定電流回路によって,LED電流はI2より大きくなることはない。図2でも説明したように,交流電源周期のうちLED電流が大きくなる期間でも,LED電流をI2に抑制できる。この動作は,制御回路106の第1動作に当たる。一方,LED電流がI2より小さくなる期間,すなわち,ドロッパ回路による電流制限が不要となる期間では,オペアンプ114の出力が飽和する。このとき,直流電源115の電圧が半導体素子104のゲートに印加され,半導体素子104はオン状態となる。すなわち,制御回路106は第2動作を行う。
以上から,制御回路106は,交流電源100の位相やLED点灯装置の動作状態に応じて第1動作と第2動作を切り替えることができる。これによって,制御目的であるLED電流の平均値を制御すること,LED電流のピーク値を制限すること,力率改善動作をすることの3点を実現できる。
以上で説明した制御回路106の各構成要素の実現方法は問わないが,簡単なアナログ回路によって実現可能である。また,制御回路106の実現においてマイクロコンピュータ(以下,マイコンと記す),DSP(Digital Signal Processor),ICといった制御デバイスを利用する場合,これらの全部または一部をこれらの制御デバイスに実装してもよい。
<AC−DC回路102と半導体素子104の別例>
図5は,AC−DC回路102としてフライバックコンバータ118を,半導体素子104としてバイポーラトランジスタを用いる構成である。フライバックコンバータ118は,トランス119を備え,その1次側にはスイッチング素子であるMOSFET120を,2次側にはダイオード121をそれぞれ備える。トランス119の1次巻線には,コンデンサ122,抵抗123,ダイオード124から成るスナバ回路が接続される。フライバックコンバータ118は,交流電源100とLED負荷101の間で絶縁が必要な場合に利用可能であり,昇降圧チョッパ108と同様に降圧も昇圧も可能であるため,幅広い入力電圧条件に対応できる。
制御回路106は第2動作において,バイポーラトランジスタがオン状態となるのに十分なベース電流を供給すればよい。図4に示した制御回路106の構成を適用し,直流電源115の電圧及び抵抗117を調整することでこれを実現できる。
図6は,AC−DC回路102として昇圧チョッパ125を用いる構成である。昇圧チョッパ125は,スイッチング素子であるMOSFET126,ダイオード127,チョークコイル128を備え,図4の昇降圧チョッパ108より少ない部品数で構成できる。
しかし,昇圧チョッパ125は名称の通り昇圧しかできないため,昇圧チョッパ125で安定に力率改善動作を行うためには,LED電圧を交流電源100のピーク電圧より高く設定する必要がある。例えば,交流電源100の電圧実効値が200Vacであるとき,そのピーク値は約283Vであり,LED電圧の設定例として約300Vが考えられる。LED電圧は,LED負荷101におけるLEDの直列接続数によって調整可能である。
なお,以上の別例は,本発明の全ての実施例に適用できる。
図7は,本発明の実施例2における動作タイミングチャートであり,図8は,これを実現する制御回路106の具体例である。実施例2において,制御回路106以外の構成については,実施例1で説明した構成をそのまま適用できる。図7と図2を比較すると分かるように,実施例1とほぼ同様の動作タイミングチャートとなる。そのため,図7の詳細な説明については省略する。
図8の制御回路106は,検出されたLED電流の最小値検出部を備え,交流電源周期におけるLED電流の最小値を検出する。この最小値検出は,マイコンやDSPといった制御デバイスを用いて簡単に実現できる。制御回路106は,LED電流の最小値を所定の第3設定値(I3)に制御するようにAC−DC回路102の駆動信号を生成する。すなわち,実施例1ではLED電流の平均値を制御することに対して,実施例2ではLED電流の最小値を制御する。制御回路106の第1動作と合わせて,LED電流の最大値をI2に,最小値をI3にそれぞれ制御可能であり,脈動振幅を実施例1より厳密に制御できる。
第3設定値I3は,I2より小さく設定されることはもちろん,実施例1で説明したLED電流の平均値に関する第1設定値I1より小さく設定される。実施例2の制御動作は,以下で説明する他の実施例にも適用できる。
図9は,本発明の実施例3における動作タイミングチャートである。図9では,制御回路106が調光信号にしたがってLED電流の平均値(上記の第1設定値I1)を可変することを前提として,(a)調光レベル(I1)が所定の閾値より大きい場合,(b)調光レベル(I1)が同閾値より小さい場合について示した。図9(a)の調光レベルが大きい場合,制御回路106の動作,及び,タイミングチャートは,図2に示した実施例1と同様である。一方,図9(b)の調光レベルが小さい場合,制御回路106は第1動作のみを行う。このとき,LED電流は上記の第2設定値(図9(a)のI2とは異なる値であるため,図9(b)では区別するためにI2’と記した)に従って一定に制御される。図9(b)に記載した通り,I2’はI1と同値に設定される。AC−DC回路102が力率改善動作をするため,その出力電圧は交流電源(の2倍の)周波数で脈動するが,交流電源周期に渡ってLED電圧より高くなるように制御される。
図10は,図9の動作を実現するLED点灯装置,特に制御回路106の具体例である。図10と図4を比較すると分かるように,制御回路106以外の構成については,図4の実施例1と同様である。図10のように,制御回路106は,LED電流の平均値をI1に制御する構成と,AC−DC回路102の出力電圧を所定の第4設定値(V1)に制御する構成の両方を備え,調光レベルによっていずれかの制御構成を選択する。図9の動作を実現するためには,(a)調光レベルが所定の値より大きい場合,LED電流の制御を選択し,(b)調光レベルが同値より小さい場合,AC−DC回路102の出力電圧の制御を選択すればよい。2通りの制御構成のうちLED電流の平均値を制御する構成については,実施例1(図4)と同様であるため,詳細な説明を省略する。なお,図10では,(b)調光レベルが所定の値より小さい場合について示した。
制御回路106の設定値生成部は,I1の他にV1を生成する。既に説明した通り,V1はLED電圧より高い値に設定される。また,制御回路106は,AC−DC回路102の出力電圧を検出する。制御切替部は,V1と検出されたAC−DC回路102の出力電圧の誤差,または,I1と検出されたLED電流の誤差のうち,どちらを制御演算部に入力するか選択する。また,制御切替部は,どちらの制御を行うかによって,制御演算部のゲインを変更する機能を備えていてもよい。なお,AC−DC回路102の出力電圧を直接検出してこれを制御する構成の他に,半導体素子104の電圧を検出し,これを所定の値に制御する構成もある。
制御回路106のI2演算部は,I1に基づいてI2を生成する。調光レベルが所定の閾値より大きい場合,すなわち,図9(a)の場合については,実施例1と同様であるため説明を省略する。調光レベルが同閾値より小さい場合,すなわち,図9(b)の場合については,I2’をI1と同値に設定すればよい。上記の通りAC−DC回路102の出力電圧がLED電圧より常に高く制御されれば,半導体素子104は自動的にドロッパ方式定電流回路の素子として動作し,LED電流はI2’で一定に制御される。
調光レベルが小さい場合,LED電流が小さいため,半導体素子104をドロッパ方式定電流回路で動作させたときの損失も小さくなる。図9(b)に示した動作によって,半導体素子104の損失低減と比べてLED電流の脈動低減を優先し,LED電流を一定値に制御できる。
図11は,本発明の実施例3における動作タイミングチャートの別例である。図11では,(a)調光レベルが所定の閾値より大きい場合,制御回路106は第2動作のみを行う。これを実現するためには,図10の制御回路106において,I2をI1に比べて十分大きく設定すればよい。なお,(b)調光レベルが同閾値より大きい場合については,図9(b)の動作と同様である。
調光レベルが大きい場合,LED電流が大きいため,半導体素子104をドロッパ方式定電流回路で動作させたときの損失も大きくなる。図11(a)の動作によって,LED電流の脈動低減と比べて半導体素子104の損失低減を優先し,半導体素子104のドロップ電圧を略ゼロにして損失を低減できる。
以上から,実施例3では,制御回路106は調光レベル(I1)に応じて第1動作と第2動作を切り替えると言うこともできる。
図12は,本発明の実施例4におけるLED点灯装置のブロック図であり,図13は動作タイミングチャートである。図12のように,AC−DC回路102の出力を平滑するコンデンサ103(第1コンデンサ)とは別に,LED負荷101と並列にコンデンサ129(第2コンデンサ)を接続する。これによって,図13のようにLED電流の脈動をより低減できる。また,LED電流に含まれる高周波成分を低減し,脈動波形を正弦波に近づけることができる。なお,実施例4の構成は,本発明の全ての実施例に適用できる。

100 交流電源
101 LED負荷
102 AC−DC回路
103 コンデンサ(122,129も同様)
104 半導体素子
105 電流検出手段
106 制御回路
107 整流回路
108 Hブリッジ方式昇降圧チョッパ
109 MOSFET(110,120,126も同様)
111 ダイオード(112,121,124,127も同様)
113 チョークコイル(128も同様)
114 オペアンプ
115 直流電源
116 抵抗(117,123も同様)
118 フライバックコンバータ
119 トランス
125 昇圧チョッパ

Claims (10)

  1. 交流電源電圧を整流するAC−DC回路と,該AC−DC回路の出力電圧を平滑する第1コンデンサと,前記AC−DC回路の出力端子間に接続されるLED負荷と半導体素子と電流検出手段と,前記AC−DC回路と前記半導体素子を制御する制御回路を備え,
    該制御回路は,前記半導体素子をドロッパ方式(リニアレギュレータ方式)定電流回路用の素子として利用する第1動作と,前記半導体素子をオン(スルー)状態として前記AC−DC回路によって出力を制御する第2動作の2通りの動作を行うことを特徴とするLED点灯装置。
  2. 請求項1に記載のLED点灯装置において,
    前記AC−DC回路は,前記LED負荷に流れる電流の平均値を所定の第1設定値に制御し,前記制御回路は,前記第1動作における前記ドロッパ方式定電流回路の電流設定値を所定の第2設定値に設定し,該第2設定値は,前記第1設定値より大きいことを特徴とするLED点灯装置。
  3. 請求項1に記載のLED点灯装置において,
    前記AC−DC回路は,前記LED負荷に流れる電流の最小値を所定の第3設定値に制御し,前記制御回路は,前記第1動作における前記ドロッパ方式定電流回路の電流設定値を所定の第2設定値に設定し,該第2設定値は,前記第3設定値より大きいことを特徴とするLED点灯装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載のLED点灯装置において,
    前記制御回路は,前記交流電源の周期の一部期間において前記第1動作を行い,残りの期間において前記第2動作を行うことを特徴とするLED点灯装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載のLED点灯装置において,
    前記制御回路は,前記LED負荷に流れる電流の平均値を可変する機能を備え,前記LED負荷に流れる電流の平均値を所定の閾値より小さく制御するとき,前記第1動作のみを行うとともに,前記AC−DC回路の出力電圧を所定の第4設定値に制御し,該第4設定値は,前記LED負荷の電圧より高いことを特徴とするLED点灯装置。
  6. 請求項5に記載のLED点灯装置において,
    前記制御回路は,前記LED負荷に流れる電流の平均値を前記所定の閾値より大きく制御するとき,前記第2動作のみを行うことを特徴とするLED点灯装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載のLED点灯装置において,
    前記AC−DC回路は,前記交流電源電圧を整流して整流電圧を生成する整流回路と,前記整流電圧を変換して前記LED負荷に給電する昇降圧チョッパを備え,前記制御回路は,前記昇降圧チョッパを力率改善(PFC)回路として動作させることを特徴とするLED点灯装置。
  8. 請求項1乃至6の何れか1項に記載のLED点灯装置において,
    前記AC−DC回路は,前記交流電源電圧を整流して整流電圧を生成する整流回路と,前記整流電圧を変換して前記LED負荷に給電する昇圧チョッパを備え,前記制御回路は,前記昇圧チョッパを力率改善(PFC)回路として動作させ,前記LED負荷の電圧は,前記交流電源の電圧のピーク値より高く設定されることを特徴とするLED点灯装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載のLED点灯装置において,
    前記LED負荷と並列に接続される第2コンデンサを備えることを特徴とするLED点灯装置。
  10. 請求項2又は3に記載のLED点灯装置において,
    前記電流検出手段は,前記半導体素子に流れる電流を電圧に変換して検出する抵抗であり,
    前記制御回路は,前記第1動作を行うためのオペアンプ(演算増幅器)を備え,該オペアンプのプラス入力端子には,前記第2設定値に相当する電圧が入力され,前記オペアンプのマイナス入力端子には,前記抵抗に発生する電圧が入力され,前記オペアンプの出力端子は,前記半導体素子の制御端子に接続され,前記オペアンプを動作させる直流電源の電圧は,前記半導体素子をオン状態にするのに十分な電圧に設定されることを特徴とするLED点灯装置。
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