JP6525855B2 - 半導体素子パッケージおよび半導体装置 - Google Patents

半導体素子パッケージおよび半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体素子を収納する半導体素子パッケージおよび半導体装置に関する。
半導体素子は、半導体素子を保護するとともに、半導体素子と外部の信号配線とを接続するために半導体素子パッケージに収納される。特許文献1には、半導体素子パッケージの一例として高周波半導体素子用のパッケージが記載されている。
特許文献1記載の半導体素子収納用パッケージは、基体と、枠体と、絶縁端子部材と、蓋体とを備え、枠体には、絶縁端子部材が接合される切欠部が設けられ、切欠部から上面にかけて溝が形成されている。
特開2001−168220号公報
半導体素子が動作するとジュール熱が発生し、発生した熱によって半導体素子収納用パッケージの温度が上昇する。発生した熱を半導体素子収納用パッケージの外部に放熱することで半導体素子を冷却するために、半導体素子収納用パッケージを、実装基板やヒートシンクなどの冷却部材に基体を固定し、基体裏面から冷却部材に伝熱させる。半導体素子が高周波素子、高出力素子のような発熱量が大きい素子の場合には、基体を大きくして伝熱面積を大きくするとともに、パッケージを冷却部材にねじ止めして、基体裏面と冷却部材との密着性を高くし、基体から冷却部材への熱抵抗を小さくする。
しかしながら、ねじ止めの際にパッケージに加わる力によってセラミック材料からなる絶縁端子部材にクラックや割れが生じるという問題があった。
本発明の実施形態に係る半導体素子パッケージは、半導体素子が載置される主面を有する矩形板状の基体であって、四隅に、厚み方向に貫通する第1貫通孔が設けられる基体と、前記基体の主面の、前記第1貫通孔よりも内方の領域に設けられる、金属材料からなる矩形状の枠部材であって、対向する一対の長辺壁体および対向する一対の短辺壁体を有し、該一対の短辺壁体には、前記主面側の端部の中央において前記主面側から切欠かれた矩形状の切欠き溝が設けられ、前記一対の短辺壁体は、前記主面側の端部の、前記切欠き溝を挟む両側の外壁に、長辺方向に平行かつ外方に突出し、前記主面に直交する方向に貫通して前記第1貫通孔に連通する第2貫通孔が設けられた突出片を有し、前記切り欠き溝は、底面が前記主面に平行であり、側面が前記主面に垂直であり、前記短辺壁体の前記主面側の端部の、前記底面を含む部分の厚みが、前記短辺壁体の前記主面側の端部の、前記側面を含む部分の厚みよりも薄い枠部材と、セラミックス材料からなる誘電体層、および前記半導体素子と電気的に接続する接続端子を有する矩形板状の端子部材であって、一方主面の一部が前記底面を含む部分に接合し、互いに平行な側面の一部が前記側面を含む部分に接合し、他方主面が前記基体の主面に接合する端子部材と、を備えることを特徴とする。
また本発明の実施形態に係る半導体装置は、半導体素子パッケージと、前記基体の前記
主面に載置された半導体素子と、前記枠部材の開口を塞ぐ蓋体と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、端子部材が接合される切り欠き溝において、短辺壁体の主面側の端部の、切欠き溝の底面を含む部分の厚みが、短辺壁体の主面側の端部の、側面を含む部分の厚みよりも薄いので、半導体素子パッケージを製造する際や、ねじまたはボルト等による締結時、もしくは蓋体を枠部材に接合する際に、端子部材に伝わる力を低減させてクラックや割れの発生を抑制することができ、信頼性の高い半導体素子パッケージおよび半導体装置を提供することができる。
本発明の実施形態である半導体素子パッケージ1の構成を示す斜視図である。 半導体素子パッケージ1の分解斜視図である。 半導体素子パッケージ1の平面図である。 図3の切断面線X−Xにおける半導体素子パッケージ1の断面図である。 図4に示した断面図の短辺壁体3b近傍を拡大した拡大断面図である。 本発明の実施形態である半導体装置100の構成を示す分解斜視図である。 半導体装置100の短辺壁体3b近傍を拡大した拡大断面図である。
図1は、本発明の実施形態である半導体素子パッケージ1の構成を示す斜視図であり、図2は、半導体素子パッケージ1の分解斜視図である。また、図3は、半導体素子パッケージ1の平面図であり、図4は、図3の切断面線X−Xにおける半導体素子パッケージ1の断面図である。なお、本発明の実施形態である半導体素子パッケージ1は、例えば光通信、マイクロ波通信またはミリ波通信等の高周波数で作動する各種半導体素子を収容するパッケージである。
半導体素子パッケージ1は、基体2と枠部材3と端子部材4とを備える。本実施形態では、半導体素子パッケージ1に収納される半導体素子は、特に限定されないが、例えば動作周波数が1GHz〜40GHzの高周波素子、発熱量が0.1W〜1000Wの高出力素子であってもよい。
基体2は、矩形板状に形成されており、主面2aに半導体素子を載置するとともに、枠部材3が設けられる。基体2の四隅には、ねじ止めまたはボルト止めのために、ねじまたはボルトが挿通される第1貫通孔2bが設けられている。
本実施形態の基体2は、半導体素子を冷却するために、熱伝導性に優れた材料からなるものであればよく、セラミックス材料または金属材料を用いることができる。セラミックス材料としては、酸化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体または窒化珪素質焼結体等を用いることができ、ガラスセラミック材料を用いることもできる。金属材料としては、例えば、鉄、銅、ニッケル、クロム、コバルト、モリブデンまたはタングステンのような金属、あるいはこれらの金属の合金、たとえば銅−タングステン合金、銅−モリブデン合金、鉄−ニッケル−コバルト合金などを用いることができる。金属材料を用いることで、基体2の放熱性をより高めることができる。
基体2がセラミック材料からなる場合は、上記材料のガラス粉末およびセラミック粉末を含有する原料粉末、有機溶剤並びにバインダを混ぜることにより混合部材を作製する。
この混合部材をシート状に成形することにより複数のセラミックグリーンシートを作製する。作製された複数のセラミックグリーンシートを積層することにより積層体を作製する。第1貫通孔2bは、セラミックグリーンシートまたは積層体にパンチング、レーザ加工などで予め貫通孔を形成しておく。貫通孔が形成された積層体を約1600度の温度で焼成することにより基体2が作製される。
基体2が金属材料からなる場合は、合金のインゴットに圧延加工や打ち抜き加工等の従来周知の金属加工法を施すことによって矩形板状に作製される。第1貫通孔2bは、例えば、打ち抜き加工時に外形の打ち抜きと同時に形成することができたり、切削加工によって形成することができる。
なお、基体2がセラミック材料からなる場合、複数積層された構成に限られるものではない。一つのセラミック基板により基体2が構成されていてもよい。また、基体2として、矩形板状の異なる金属材料を積層したり、金属材料とセラミック材料とを積層するなど、複数の材料を用いてもよい。
枠部材3は、平面視において矩形状の枠体であり、基体2の主面に設けられている。枠部材3は、基体2の金属材料と同様の金属材料からなり、枠部材3と基体2とは、枠部材3の下面と基体の主面2aとの間で、銀ろうなどのろう材によって接合される。
枠部材3は、対向する一対の長辺壁体3aおよび対向する一対の短辺壁体3bを有しており、長辺壁体3aと短辺壁体3bは、基体2の主面2aのうち、4つの第1貫通孔2bよりも内側の領域に設けられる。本実施形態では、短辺壁体3bの長さと基体2の短辺との長さが同じであり、長辺壁体3aの長さよりも基体2の長辺の長さの方が長い。平面視したときに、基体2は、枠部材3よりも長辺方向両側に延出している。この延出した部分には、長辺壁体3aと短辺壁体3bとによって形成される角部に近接して、4つの第1貫通孔2bがそれぞれ設けられている。この一対の短辺壁体3bは、基体2の主面2a側の端部の中央において主面2a側から切り欠かれた矩形状の切欠き溝31を有しており、主面2a側の端部の、切欠き溝31を挟む両側の外壁において、長辺壁体3aが延びる長辺方向に平行かつ外方に突出する突出片30を有している。1つの短辺壁体3bが2つの突出片30を有しており、一対の短辺壁体3bは合計4つの突出片30を有している。この4つの突出片30は、それぞれ基体2の四隅に設けられた4つの第1貫通孔2bの位置にそれぞれ対応している。
4つの突出片30には、基体2の主面2aに直交する方向に貫通する第2貫通孔30aが設けられており、第2貫通孔30aは、基体2に設けられた第1貫通孔2bに連通する。基体2に設けられた4つの第1貫通孔2bと、枠部材3の突出片30に設けられた4つの第2貫通孔30aとが各々連通して、ねじ止めまたはボルト止めのために、ねじまたはボルトが挿通され、基体2および枠部材3が、実装基板またはヒートシンクなどの冷却部材に締結されて固定される。
枠部材3の短辺壁体3bに形成された切欠き溝31は、基体2の主面側から矩形状に切り欠かれており、切欠き溝31の底面を含む部分である底面部31aが基体2の主面2aに平行であり、切欠き溝31の側面を含む部分である側面部31bが基体2の主面2aに垂直である。短辺壁体3bにおいて、切欠き溝31の底面部31aの厚みは、側面部31bの厚みよりも薄い。
枠部材3の切欠き溝31に嵌合して切欠き溝31を塞ぐように端子部材4が設けられる。端子部材4は、切欠き溝31の底面部31aおよび側面部31bに接合されるとともに、基体2の主面2aに接合される。
図5は、図4に示した断面図の短辺壁体3b近傍を拡大した拡大断面図である。端子部材4は、セラミックス材料からなる矩形板状の第1誘電体層41と、第1誘電体層41の表層に設けられ、半導体素子パッケージ1に収納された半導体素子と電気的に接続する接続端子43と、接続端子43の略中央部において、接続端子を覆う、セラミック材料からなる帯状の第2誘電体層42とを有し、端子部材4全体として矩形板状に構成されている。
帯状の第2誘電体層42は、枠部材3の切欠き溝31に接合される場合に、枠部材3の切欠き溝31と接続端子43とが接触して短絡しないように、枠部材3の切欠き溝31と接続端子43との間に介在する。また、第2誘電体層42は、帯状に限らず、第1誘電体層41と同形状の矩形状に設けられていてもよいが、その場合は、接続端子43が第1誘電体層41と第2誘電体層42との間に内層されるので、接続端子43の両端部が露出するように第2誘電体層42の一部を切り欠く、または貫通導体および表面接続端子などを設ける等、接続端子43と半導体素子とを接続できるような構成とすればよい。
端子部材4によって、枠部材3の枠内から枠外へまたは枠外から枠内へと電気信号を入出力させることができる。接続端子43の一方端が枠部材3の枠内に位置し、収納される半導体素子と枠内で電気的に接続される。接続端子43の他方端は、枠外に位置し、外部の実装基板などと電気的に接続される。
第1誘電体層41および第2誘電体層42は、基体2で説明したセラミック材料と同様のセラミックス材料から構成される。接続端子43は、金、銀、銅、ニッケル、タングステン、モリブデンおよびマンガンなどの金属材料からなり、第1誘電体層41および第2誘電体層42の表層または内層にメタライズ層の形態で同時焼成されたり、これらのメタライズ層に金属めっきされてなるものでもよい。また、接続端子43は、金属材料の線材が所定の形状に加工されて作製され、第1誘電体層41の表層に設けられためっき層にろう材等の接合材を介して接合されたものがリード端子として接続されていてもよく、この場合、第1誘電体層41または第2誘電体層42との同時焼成が可能な金属材料に限らず、例えば、鉄、ニッケル、コバルトおよびクロム等からなる金属合金が所定のリード端子の形状に加工され、第1誘電体層41の表層に設けられためっき層にAu(金)−Sn(錫)合金から成るろう材で接合されたものも使用できる。
第1誘電体層41が、例えば酸化アルミニウム質焼結体からなる場合であれば、次のようにして作製することができる。まず酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素等の原料粉末を適当な有機バインダおよび有機溶剤とともにシート状に成形して矩形シート状の複数のセラミックグリーンシートを作製する。次にこれらのセラミックグリーンシートを積層して積層体を作製する。その後、この積層体を1300〜1600℃の温度で焼成することによって第1誘電体層41を作製することができる。なお、セラミックグリーンシートは必ずしも複数層を積層する必要はなく、第1誘電体層41としての機械的な強度等の点で支障がなければ、1層のみでも構わない。
また、第1誘電体層41が酸化アルミニウム質焼結体からなる場合は、接続端子43は、例えばタングステンを含んでなる。タングステンの粉末を有機溶剤および有機バインダと混合して作製した金属ペーストを第1誘電体層41となるセラミックグリーンシートの表面(主面)に、所定のパターン形状となるように、スクリーン印刷法等の方法で印刷する。その後、第2誘電体層42となる帯状のセラミックグリーンシートを金属ペーストのパターン上に積層し、これらのセラミックグリーンシートおよび金属ペーストを同時焼成する方法で、端子部材4を形成することができる。
また、端子部材4が貫通導体を含む場合も、上記と同様の金属材料を用い、同様の方法で形成することができる。貫通導体の場合には、予め第1誘電体層41、第2誘電体層42となるセラミックグリーンシートに厚み方向に貫通する貫通孔を設けておいて、この貫通孔内に金属ペーストを充填し、セラミックグリーンシートおよび金属ペーストを同時焼成すればよい。
このようにして得られる矩形板状の端子部材4は、枠部材3に形成される切欠き溝31に嵌合して切欠き溝31を塞ぐように、枠部材3および基体2に接合される。
端子部材4の一方主面の一部、すなわち枠部材3の切欠き溝31の底面部31aに対向する第2誘電体層42の表面の一部が、枠部材3の切欠き溝31の底面部31aに接合され、端子部材4の平行な側面の一部、すなわち第2誘電体層42の表面の底面部31aに接合された部分に連なる、枠部材3の切欠き溝31の側面部31bに対向する第2誘電体層42の側面の部分とそれに連なる第1誘電体層41の側面の部分とが、切欠き溝31の側面部31bに接合され、端子部材4の他方主面、すなわち基体2の主面2aに対向する第1誘電体層41の表面が、基体2の主面2aに接合される。
枠部材3と端子部材4との、切欠き溝31における接合は、銀銅ろうなどのろう材を用いればよく、基体2と端子部材4との、主面2aにおける接合は、前述と同様に銀銅ろうなどのろう材を用い、端子部材4が基体2および切欠き溝31に接合されればよい。
上記のように、本実施形態の半導体素子パッケージ1は、基体2の第1貫通孔2bおよび枠部材3の突出片30の第2貫通孔30aに、ねじまたはボルトを挿通して冷却部材に締結固定される。締結時には、半導体素子パッケージ1の四隅に外力が加わり、外力が加わる位置により近く、突出片30を有する短辺壁体3bに接合された端子部材4には、外力がより伝わり易い。枠部材3が金属材料からなり、端子部材4は接続端子43を除きセラミック材料からなるので、締結時の外力によって端子部材4にクラックや割れが生じるおそれがある。これに対して、本実施形態では、直接端子部材4に接合されている切欠き溝31の底面部31aの厚みを側面部31bの厚みよりも薄くすることにより、半導体素子パッケージ1の四隅に加えられた外力が短辺壁体3bを介して端子部材4に伝わる力を低減させ、端子部材4のクラックや割れの発生を抑制している。
また、切欠き溝31を設けるとともに、底面部31aの厚みより側面部31bの厚みを厚くすることで、例えば、半導体素子パッケージ1の組立時において、端子部材4を枠部材3の切欠き溝31に嵌合させて接合する際に、端子部材4の側面が側面部31bに当接する面積を比較的大きくして、端子部材4の両側面を側面部31bによって保持するので、前述の作用効果に加え、端子部材4が主面に直交する軸線まわりに回転して、基体2の主面2aにろう材を介して接合されてしまうことを抑制することができる。
本実施形態では、底面部31aの厚みは、側面部31bの厚みよりも薄ければよいが、例えば、底面部31a厚みの側面部31bに対する比率が0.2〜0.8とすればよい。
本実施形態では、短辺壁体3bにおいて、外壁が内方に凹んだ凹部32が設けられることによって、底面部31aの厚みが薄くなっている。底面部31aの厚みが、側面部31bの厚みより薄ければ、端子部材4におけるクラックや割れの発生を抑制することができるので、例えば、短辺壁体3bにおいて、内壁が外方に凹んでいてもよく、外壁および内壁が双方とも凹んでいてもよい。さらに、凹部32は、枠部材3の短辺方向に平行な方向の幅が底面部31aの幅より広い方が好ましい。これにより、半導体素子パッケージ1は、凹部32によって半導体素子パッケージ1の四隅、すなわち突出片30に加えられる外力が短辺壁体3bを介して端子部材4に伝わることをより低減させることができ、端子部材4に生じるクラックや割れをより抑制することができる。また、凹部32は、基体2の主面2aに直交する方向の高さが、突出片30の基体2の主面2aに直交する方向の高さより高い方が好ましい。これにより、半導体素子パッケージ1は、凹部32によって半導体素子パッケージ1の四隅、すなわち突出片30に加えられる外力が短辺壁体3bを介して端子部材4に伝わることをより低減させることができ、端子部材4に生じるクラックや割れをより抑制することができる。
また、本実施形態のように、この凹部32は、底面部31a近傍だけではなく、短辺壁体3bの基体2の主面2a側の端部とは反対側の端部、すなわち上部側の端部近傍を除く領域に広く設けていてもよい。短辺壁体3bの上部側の端部の厚みは、短辺壁体3bの主面側の端部の、側面を含む部分の厚みとしての側面部31bの厚みと同じとしてもよい。
図6は、本発明の実施形態である半導体装置100の構成を示す分解斜視図である。図7は、半導体装置100の短辺壁体3b近傍を拡大した拡大断面図である。
半導体装置100は、半導体素子パッケージ1と、基体2の主面2aに載置された半導体素子10,11と、枠部材3の基体2とは反対側に接合される蓋体5と、枠部材3と蓋体5とを接合するシールリング6と、を備える。なお、蓋体5およびシールリング6は、半導体装置100において必須の構成ではなく、たとえば封止樹脂など他の保護部材で半導体素子10,11を保護できる構成であれば蓋体5を備えなくてもよく、蓋体5を枠部材3の上面にシーム溶接やはんだ等で接合すればシールリング6を備えなくてもよい。
半導体装置100が、半導体素子パッケージ1を備えることにより、端子部材4にクラックなどが発生することを抑制することができ、信頼性の高い半導体素子装置を提供することができる。
半導体素子10,11は、上記のように、半導体素子パッケージ1に収納可能なものであればよく、本実施形態では、高周波信号を処理する複数の高周波素子である。半導体素子10,11は、端子部材4の接続端子43と、ボンディングワイヤ12などの接続部材で電気的に接続されており、半導体素子10,11と外部との電気信号の入出力が可能となっている。端子部材4と半導体素子10,11とを接続するために、例えば、サブマウント7を介して基体2の主面2aに搭載されていてもよい。
半導体素子と端子部材4の接続端子43との接続は、電気信号が伝送できればどのような接続でもよく、ボンディングワイヤ12による接続に限らず、フリップチップ接続、異方性導電フィルム(ACF)による接続などであってもよい。
蓋体5は、半導体装置100の内部に水分や微粒子などの侵入を防止できるものであればよく、枠部材3と同様の金属材料や端子部材4の第1誘電体層41と同様のセラミックス材料などを板状に加工、成形したものを用いることができる。
蓋体5は、枠部材3の上面にシールリング6によって固定される。半導体装置100を組み立てる場合、予め半導体素子パッケージ1を準備し、基体2に半導体素子10,11を載置して基体2に固定し、半導体素子10,11と端子部材4の接続端子43とを電気的に接続する。その後、蓋体5を、シールリング6によって枠部材3に固定する。蓋体5をシーム溶接によって枠部材3の上面に固定するために蓋体5の周縁部をローラ電極によって加熱するが、シーム溶接のために加えた力がシールリング6を介して枠部材3や端子部材3に伝導する。このときには、短辺壁体3bの上部側の端部の厚み、すなわち、シールリング6を支持する支持部の厚みが、側面部31bの厚みと同じであれば、ローラ電極による力に抗する十分な機械的強度を有し、さらに、底面部31aの厚みが薄いことで、端子部材4に伝わる力が緩和されて、端子部材4のクラックや割れの発生を抑制することができる。
また、枠部材3の側面部31bがシーム溶接時に加えられる力に抗する十分な機械的強度を有する場合には、蓋体5は、シールリング6を介さずに枠部材3の上面に接合されてもよく、上記と同様に、底面部31aの厚みが薄いことで、蓋体5を枠部材3にシーム溶接する際や、はんだで接合する際に生じる力が端子部材3に伝わることを緩和することができ、端子部材4のクラックや割れの発生を抑制することができる。
上記の実施形態では、2つの短辺壁体3bのいずれにも切欠き溝31を設け、端子部材4を有する構成としたが、これは、収納する半導体素子10,11のそれぞれに対応する2つの端子部材4を有する構成としている。収納する半導体は、2つに限らず、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
さらに、長辺壁体3aに切欠き溝を設けて端子部材4を接合するようにしてもよい。この場合、ねじまたはボルトにより締結時に端子部材4に加わる外力は、短辺壁体3b側に設けた端子部材4に加わる力よりも小さいので、短辺壁体3bに設けた切欠き溝31のように、底面部31aの厚みを側面部31bの厚みよりも薄くする必要はないが、底面部31aの厚みを側面部31bの厚みよりも薄くしてもよい。
1 半導体素子パッケージ
2 基体
2a 主面
2b 第1貫通孔
3 枠部材
3a 長辺壁体
3b 短辺壁体
4 端子部材
5 蓋体
6 シールリング
7 サブマウント
10 半導体素子
12 ボンディングワイヤ
30 突出片
30a 第2貫通孔
31 切欠き溝
31a 底面部
31b 側面部
32 凹部
41 第1誘電体層
42 第2誘電体層
43 接続端子
100 半導体装置

Claims (5)

  1. 半導体素子が載置される主面を有する矩形板状の基体であって、四隅に、厚み方向に貫通する第1貫通孔が設けられる基体と、
    前記基体の主面の、前記第1貫通孔よりも内方の領域に設けられる、金属材料からなる矩形状の枠部材であって、対向する一対の長辺壁体および対向する一対の短辺壁体を有し、該一対の短辺壁体には、前記主面側の端部の中央において前記主面側から切欠かれた矩形状の切欠き溝が設けられ、前記一対の短辺壁体は、前記主面側の端部の、前記切欠き溝を挟む両側の外壁に、長辺方向に平行かつ外方に突出し、前記主面に直交する方向に貫通して前記第1貫通孔に連通する第2貫通孔が設けられた突出片を有し、前記切り欠き溝は、底面が前記主面に平行であり、側面が前記主面に垂直であり、前記短辺壁体の前記主面側の端部の、前記底面を含む部分の厚みが、前記短辺壁体の前記主面側の端部の、前記側面を含む部分の厚みよりも薄い枠部材と、
    セラミックス材料からなる誘電体層、および前記半導体素子と電気的に接続する接続端子を有する矩形板状の端子部材であって、一方主面の一部が前記底面を含む部分に接合し、互いに平行な側面の一部が前記側面を含む部分に接合し、他方主面が前記基体の主面に接合する端子部材と、を備えることを特徴とする半導体素子パッケージ。
  2. 前記枠部材は、前記短辺壁体の外壁面が内方に凹んでいることを特徴とする請求項1記載の半導体素子パッケージ。
  3. 前記短辺壁体の前記主面側の端部と反対側の端部の厚みは、前記側面を含む部分の厚みと同じであることを特徴とする請求項1または2記載の半導体素子パッケージ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体素子パッケージと、
    前記基体の主面に載置された半導体素子と、
    前記枠部材の開口を塞ぐ蓋体と、を備えることを特徴とする半導体装置。
  5. 前記半導体素子は、複数の高周波素子を含むことを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
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