JP6522364B2 - 包装用箱 - Google Patents

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Description

この発明は、蓋片を閉じて箱体の開口部を閉鎖して成る包装用箱に関する。
従来、商品を収容して店頭に陳列する包装用箱には、1枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片を組み立てたものがあり、4枚の側面が連接して設けられて筒体に組み立てられ、側面の一方の端部には底部が形成され、他方の端部には蓋部が設けられ、開口を閉鎖し、底部や蓋部に、改ざんを防止する構造が設けられているものがある。
例えば、特許文献1に開示されている包装用箱は、4つの側面の筒体の開口部を閉鎖する蓋片と、蓋片の先端に折罫線を介して連接して設けられた差込片と、差込片の先端部に形成された突起片が設けられている。蓋片が設けられた側面に対向する側面には、突起片が差し込まれて係止する切断線が設けられ、差込片が切断線に係止されることにより、確実に改ざんを防止することができる。
特許文献2に開示されている包装箱は、蓋部である天面の先端部に取付片と幅広の差込片が設けられている。取付片を係止させるために左右の内フラップの前縁に所定形状の切り欠きから成る係止部が設けられている。そして、取付片を係止部に係止させ、差込片の後端縁を内フラップの下面に位置させることにより、確実に改ざんを防止することができる。
特開2014−141276号公報 特開2010−215263号公報
上記背景技術の場合、係止される差込片または差込片が大きいため、比較的大きい包装用箱に適したものであり、小さい包装用箱には不向きである。さらに、差込片または差込片を小さくすると係止強度が低くなったり、係止するときに変形したりするおそれがある。また、引用例1は側面に凹部と差込片が位置し、箱の背面に細字を印刷する際にデザインに影響を及ぼすものである。引用例2は、利用者が使用するときに開封しづらいという問題もある。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、高い改ざん防止効果を有し、開封の痕跡を確実に残すことができ、確実に改ざんを防ぐ包装用箱を提供することを目的とする。
本発明は、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片から成り、前記箱体形成片には、互いに平行に連接され筒体に組み立てられる側面と、前記側面の一つに折罫線を介して連接され前記折罫線で曲げられて前記側面の筒体の開口部を閉鎖する蓋片と、前記蓋片の前記折罫線に交差する側縁部に折り曲げ線を介して連接された係止片と、前記係止片の先端部に一体に形成されたロック片と、前記蓋片が設けられている前記側面に隣接し前記係止片の近傍に位置する前記側面に形成された被差込部が設けられ、前記箱体形成片の組立状態で前記蓋片が前記折罫線で折り曲げられて閉鎖されるとき、前記係止片は前記折り曲げ線で折り曲げられて前記被差込部が設けられた前記側面に対して平行となり、前記折罫線に対して交差し、前記蓋片が前記折罫線で折り曲げられるにつれて、前記係止片は前記折罫線を中心軸として回転し、前記係止片の先端部は前記ロック片とともに前記被差込部に差し込まれ、前記ロック片が前記被差込部に係止されて引抜きが困難となる包装用箱である。
前記ロック片は、直線状の逃げ部と直線状の当接部で形成された三角形状の突起であり、前記被差込部は前記係止片の回転方向に交差する切断線で設けられ、前記切断線の一部には所定の角度で曲がる傾斜部が設けられ、前記係止片が前記ロック片とともに前記被差込部に差し込まれるとき、前記ロック片の前記逃げ部は前記傾斜部に交差し、前記蓋片が閉鎖したとき、前記ロック片の前記当接部は前記傾斜部に略平行に一致する。さらに、前記被差込部を挟んで前記側面の端部側は前記係止片の裏面側に位置し、前記側面の中央側は前記係止片の表面側に位置し、前記傾斜部の端面と、前記ロック片の端面が、互いに対向して係止され、引抜が困難となる。
前記被差込部が設けられた前記側面には、前記被差込部の近い部分に、前記被差込部に交差し前記係止片に近づく方向に延出する折線が設けられている。
前記蓋片の前記折罫線に交差する一対の側縁部に各1個の前記係止片が設けられ、前記蓋片が設けられている前記側面に隣接する一対の前記側面に各々前記被差込部が設けられている。
前記折罫線は、破断線で形成されてもよい。また、前記折り曲げ線は、破断線で形成されてもよい。
本発明の包装用箱は、高い改ざん防止効果を有し、開封の痕跡を確実に残すことができ、確実に改ざんを防ぐものである。側面の被差込部に係合するロック片は簡単な形状で強度が高く、ロック片が小形でも変形することがなく確実に係止されて改ざんを防止することができる。箱体が小さい場合にも高い改ざん防止効果を得ることができる。そして、利用者が使用するときは簡単に開封することができる。
この発明の第一実施形態の包装用箱の斜視図である。 この発明の第一実施形態の包装用箱の蓋片を閉鎖する前の状態を示す斜視図である。 この発明の第一実施形態の包装用箱の展開図である。 この発明の第一実施形態の包装用箱の折り畳み状態を示す正面図である。 この発明の第一実施形態の包装用箱の組立工程を示す概略図である。 この発明の第二実施形態の包装用箱の斜視図である。 この発明の第二実施形態の包装用箱の蓋片を閉鎖する前の状態を示す斜視図である。 この発明の第二実施形態の包装用箱の展開図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図5はこの発明の第一実施形態を示すもので、この実施形態の包装用箱10は、紙製等の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された箱体形成片12を組み立てて設けられている。
図3は箱体形成片12を表面から見た展開図であり、箱体形成片12は、側面14,16,18,20が、互いに平行に連接して形成されている。側面14,16,18,20は、互いにほぼ同じ大きさの矩形であり、連接方向の長さよりも幅方向が長い長方形である。側面20の側縁部には、包装用箱10の組立状態で側面14の裏面に糊付けされる糊付片22が設けられている。そして、側面14,16,18,20、糊付片22は、各々折罫線24,26,28,30で区切られている。
側面14の、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一対の端部には、矩形のフラップ32が折罫線34で区切られて各々設けられている。
側面16の、側面14の折罫線34に隣接する一方の端部には、略正方形の蓋片36が折罫線38で区切られて設けられている。折罫線38は破断線で形成され、折罫線34に隣接する部分はミシン線38aであり、残りの部分はジッパー線38bである。蓋片36の、折罫線24の延長線に位置する側縁部36aは、フラップ32と接する部分がフラップ32側に位置して僅かに蓋片36の外側へ突出する摘み部40が形成されている。
蓋片36の折罫線38と反対側の端部には、差込片42が折罫線44で区切られて設けられている。折罫線44の、側縁部36aに隣接する部分には切込線46が設けられている。側面16の、折罫線38と反対側の端部には、蓋片36と同じ形状の蓋片48が折罫線50で区切られて設けられている。蓋片48の折罫線50と反対側の端部には、差込片52が折罫線54で区切られて設けられ、折罫線54の、フラップ32に近い部分には切込線56が設けられている。
側面18の、側面16の折罫線38に隣接する端部には、係止片58が切離し線60で区切られて設けられ、切離し線60は切断線として形成されている。係止片58の、折罫線26の延長線に位置する側縁部は、折り曲げ線64を介して蓋片36に連続している。折り曲げ線64は、折罫線26の延長線上よりもわずかに係止片58側に位置している。係止片58の折り曲げ線64と反対側の側縁部58aは、折罫線28の延長線上よりも少し側面18の内側に位置している。係止片58の、切離し線60と反対の先端部58bは、蓋片36の折罫線44の延長線上に位置し、先端部58bと側縁部58aで囲まれた角部にはロック片66が形成されている。ロック片66は、側縁部58aに所定角度で交差して連続する直線状の逃げ部66aと、逃げ部66aに交差する直線状の当接部66bで形成された三角形状の突起である。ロック片66の頂点は、先端部58bとほぼ同じ高さになっている。先端部58bの、ロック片66の当接部66bに連続する部分は外側に膨出する湾曲線を描きながら、徐々に係止片58の中心に向かいロック片66の当接部66bの端部に達している。
側面18は、中心よりも折罫線38の延長線に近い部分に、係止片58が差し込まれる被差込部68が設けられている。被差込部68は、切離し線60に対して平行な直線の切断線であり、折罫線26と折罫線28の間を連続して側面18を横切って設けられている。被差込部68の、折罫線28に連続する部分は、切離し線60から離れる方向へ傾斜する直線で形成された傾斜部68aである。切離し線60と被差込部68の間には、切離し線60と被差込部68に対して直角に位置する折線70が設けられ、折線70は切離し線60の中心よりも少し傾斜部68aに近い位置に設けられている。側面18の、反対側の端部、つまり折罫線50の延長線に近い部分にも同様に、被差込部68と折線70が、切離し線60に対して平行な仮想線で線対称となる形状で設けられ、傾斜部68aは端部から離れる方向へ傾斜して設けられている。
側面18の、側面16の折罫線50に隣接する他端部にも、側面16の折罫線38に隣接する端部と同様に、係止片58が切離し線60で区切られて設けられ、切離し線60に対して平行な仮想線で線対称となる形状であり、蓋片48に折り曲げ線72を介して連続している。そして、側縁部58aと先端部58bで囲まれた角部にはロック片66が形成されている。ロック片66は、側縁部58aに交差して連続する直線状の逃げ部66aと、逃げ部66aに交差する直線状の当接部66bで形成された三角形状の突起である。
なお、側面18に隣接する側面20と糊付片22の両端部には、他の部材は設けられていない。
次に、この実施形態の包装用箱10の組立方法の一例について説明する。なお、ここでは図3が包装用箱10の箱体形成片12の表面を見たものであり、箱体形成片12の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、糊付片22の表面に糊74を塗布する。そして折罫線28を正折りし、折罫線24を正折りする。これにより、側面14は糊74により糊付片22の表面に糊付けされ、図4に示す折り畳み状態となり、包装用箱10はこの折り畳み状態で出荷される。
次に、収容物を収容し包装する工場等において、折罫線24,26,28,30を各々90°に正折りして四角形の筒体にする。次に、箱体の蓋片48が設けられている一方の端部を組み立て、底部を形成する。
まず、折り曲げ線72で係止片58を蓋片48に対して約90°に正折りする。これにより、係止片58は側面18の表面に対して平行となり、折罫線50に対して交差する。そして折罫線34でフラップ32を90°に正折りし、折罫線50で蓋片48を90°に正折りする。このとき、係止片58は側面18の外側に位置させる。蓋片48が折罫線50で折り曲げられるにつれて、係止片58は折罫線50を中心軸として回転し、側面18の外表面に沿って移動する。係止片58が側面18の被差込部68に達すると、側縁部58aと、切離し線60に接していた端部で囲まれた角部から被差込部68に差し込み、係止片58の側縁部58aが側面18の裏面に出る。さらに折罫線50を折っていくとロック片66が被差込部68から差し込まれ、ロック片66には逃げ部66aが設けられているため、折罫線28と傾斜部68aが交差する位置を通過可能となる。
蓋片48が折罫線50で約90°に正折りされて閉じられた時、ロック片66の当接部66bが傾斜部68aに対して平行になる。傾斜部68aの、側面18端部側の側縁部は係止片58の裏面に位置し、側面18中央側の側縁部は係止片58の表面に位置し、傾斜部68aの厚み方向の端面と、ロック片66の厚み方向の端面が、互いに対向して係止され、元に戻ることを防ぐ。側面18の、被差込部68と切離し線60の間には折線70が形成され、折線70は、係止片58が差し込まれるときに内側に僅かに逆折りされてくぼみ、差し込みやすいように設けられている。
そして、差込片52を、折罫線54で正折りすると同時に側面20の裏面に差し込み係止する。これにより、包装用箱10の底部が形成される。蓋片48を引き起こす方向に力がかかると、ロック片66の当接部66bは被差込部68の傾斜部68aに当接して外れることがなく、無理に引き抜くと係止片58に損傷が生じる。このため、開封する方向に力が働いても痕跡を残すことなく開封することができない。また蓋片48の切込線56は、フラップ32の側縁部に係止されるため、蓋片48の、係止片58と反対側の側縁部も開きにくいものとなる。
次に、組み立てられた側面14,16,18,20と底部から成る箱体の内側に収容物を入れ、底部と同様の工程で上面を形成する。先ず、折り曲げ線64で係止片58を蓋片36に対して90°に正折りし、折罫線34でフラップ32を90°に正折りし、折罫線38で蓋片36を90°に正折りする。そして、係止片58を被差込部68に係止し、蓋片36の切込線46はフラップ32に係止し、上面を形成する。
底部と上面は開封することができないため、封止のための粘着テープや糊等の別部材が不要である。なお、上述の組み立て方法において、底面と上面のどちらを先に組み立ててもよく、図5に示すように、同時に組み立ててもよい。
包装用箱10を開封する時は、蓋片36の摘み部40に指をかけて蓋片36を引き起こし、折罫線38を切断し、蓋片36を上に持ち上げて開封する。
この実施形態の包装用箱10によれば、簡単な構造で箱体形成片12を組み立てるだけで確実に開口部を封止することができる。しかも、高い改ざん防止機能を持たせ、商品を改ざんから保護することができる。ロック片66は、係止片58の縁部に形成された三角形状の突起であり、強度が高く、ロック片66が小形でも変形することがなく確実に係止されて改ざんを防止することができる。特に、箱体が小さい場合にも高い改ざん防止効果を得ることができる。ロック片66を被差込部68に差し込むときなどにも変形することがなく、簡単できれいに組み立てることができる。また、封止のための粘着テープや糊等の別部材が不要であり、組立工程が簡単で、コストが安価となる。ロック片66は側面18で覆われるため、外側から係合の様子を見ることができず、ねじる等して外すことができず、係合が確実である。側面18は、組立状態で一対の係止片58と面一に連続するため、印刷のデザインに影響を及ぼすことがない。開封する時は摘み部40を押し上げて折罫線38を切断し、蓋片36を上に持ち上げて簡単に開封することができる。
次、にこの発明の第二実施形態について図6〜図8に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態の包装用箱76は、紙製等の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された箱体形成片78を組み立てて設けられている。
図8は、箱体形成片78を表面から見た展開図であり、箱体形成片78は、側面80,82,84,86が、互いに平行に連接して形成されている。側面80,82,84,86は、ほぼ同じ大きさの矩形であり、連接方向の長さよりも幅方向が長い長方形である。側面80の側縁部には、包装用箱76の組立状態で側面86の裏面に糊付けされる糊付片88が設けられている。そして、糊付片88、側面80,82,84,86は、折罫線90,92,94,96で区切られている。
側面80の、側面同士の連接方向に対して直角な方向の一対の端部には、半円形のフラップ98が折罫線100で区切られて設けられている。側面80の、折罫線100と反対側の端部には底部を形成する第1底蓋片102が折罫線104で区切られて設けられている。第1底蓋片102は、折罫線104を一辺とする三角状に形成され、折罫線90に連続する辺は直線であり、折罫線92に連続する辺は途中まで直線であり直線よりも先端部分は外側に膨出する曲線で設けられている。第1底蓋片102の、折罫線92に連続する辺の直線と曲線の境界と、折罫線104との距離は、包装用箱10の組立状態で底部の中心に達する長さとほぼ等しい。第1底蓋片102の、折罫線92に連続する辺の直線部分には、略三角形の底部糊付片106が折罫線108で区切られて設けられている。
側面82の、側面80の折罫線100に隣接する端部82aには、端部82aの中心付近から側面84に近い部分に、係止片110が切離し線112で区切られて設けられている。係止片110は、折罫線94の延長線上に位置する側縁部110aと、端部82aの中心付近に位置し側縁部110aに対して平行で長さが側縁部110aより短い側縁部110bと、側縁部110aと110bの先端同士を結ぶ先端部110cと、切離し線112とで囲まれた変形した矩形である。側縁部110bと先端部110cで囲まれた角部にはロック片114が形成されている。ロック片114は、側縁部110bに所定角度で交差して連続する直線状の逃げ部114aと、逃げ部114aに交差する直線状の当接部114bで形成された三角形状の突起である。ロック片114の頂点は、傾斜する先端部110cの延長線上とほぼ同じ高さになっている。先端部110cの、ロック片114の当接部114bに連続する部分は外側に膨出する湾曲線を描きながら、徐々に係止片110の中心に向いロック片114の当接部114bの端部に達している。切離し線112は切断線として形成されている。
側面82は、中心よりも端部82aに近い部分に、係止片110が差し込まれる被差込部118が設けられている。被差込部118は、端部82aに対して平行な直線の切断線であり、折罫線94に連続し折罫線92から離間して設けられ、被差込部118の、折罫線94と反対側の端部は、端部82aから離れる方向へ傾斜する直線で形成された傾斜部118aである。切離し線112と被差込部118の間には、切離し線112と被差込部118に対して直角に位置する折線120が設けられている。
側面82の、端部82aと反対側の端部には、底部を形成する台形状の底フラップ122が折罫線124で区切られて設けられている。
側面84の、側面82の端部82aに隣接する端部には、略正方形の蓋片126が折罫線128で区切られて設けられている。蓋片126の、折罫線128と反対側の端部126aの中心には、わずかに外側に円弧状に膨出する摘み部130が設けられている。蓋片126の、折罫線94の延長線に位置する側縁部は、折り曲げ線である破断線132を介して係止片110の側縁部110aに連続している。破断線132は、ジッパー線で形成されている。側面84の、折罫線128と反対側の端部には、底部を形成する第2底蓋片134が折罫線136で区切られて設けられている。第2底蓋片134は、第1底蓋片102と同形状であり、折罫線136を一辺とする三角状に形成され、折罫線94に連続する辺は直線であり、折罫線96に連続する辺は途中まで直線であり直線よりも先端部分は外側に膨出する曲線で設けられている。第2底蓋片134の、折罫線96に連続する辺の直線と曲線の境界と、折罫線136との距離は、包装用箱76の組立状態で底部の中心に達する長さとほぼ等しい。第2底蓋片134の、折罫線96に連続する辺の直線部分には、略三角形の底部糊付片138が折罫線140で区切られて設けられている。
側面86の、側面84の折罫線128に隣接する端部86aには、端部86aの中心付近から側面84に近い部分に、係止片110の線対称の形状である係止片142が切離し線144で区切られて設けられている。係止片142は、折罫線96の延長線上に位置する側縁部142aと、端部86aの中心付近に位置し側縁部142aに対して平行で長さが側縁部142aより短い側縁部142bと、側縁部142aと側縁部142bの先端同士を結ぶ先端部142cと、切離し線144とで囲まれた変形した矩形である。側縁部142aは、折り曲げ線である破断線143を介して蓋片126に連続し、破断線143はジッパー線で形成されている。側縁部142bと先端部142cで囲まれた角部にはロック片146が形成されている。ロック片146は、側縁部142bに交差して連続する直線状の逃げ部146aと、逃げ部146aに交差する直線状の当接部146bで形成された三角形状の突起である。ロック片146の頂点は、傾斜する先端部142cの延長線上とほぼ同じ高さになっている。先端部142cの、ロック片146の当接部146bに連続する部分は外側に膨出する湾曲線を描きながら、徐々に係止片142の中心に向いロック片146の当接部146bの端部に達している。切離し線144は切断線として形成されている。
側面86は、中心よりも端部86aに近い部分に、係止片142が差し込まれる被差込部150が設けられている。被差込部150は、端部86aに対して平行な直線の切断線であり、折罫線96に連続し折罫線96と反対側の側縁部から離間して設けられ、被差込部150の、折罫線96と反対側の端部は、端部86aから離れる方向へ傾斜する直線で形成された傾斜部150aである。切離し線144と被差込部150の間には、切離し線144と被差込部150に対して直角に位置する折線152が設けられている。
側面86の、端部86aと反対側の端部には、底部を形成する台形状の底フラップ154が折罫線156で区切られて設けられている。
次に、この実施形態の包装用箱76の組立方法の一例について説明する。なお、ここでは図8が箱体形成片78の表面を見たものであり、箱体形成片78の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、折罫線104,124,136,156を正折りし、折罫線108,140を逆折りし、底部糊付片106,138の裏面に糊158,160を塗布する。そして、糊付片88の表面に糊162を塗布する。折罫線92を正折りし、折罫線96を正折りする。これにより糊付片88の表面は糊162により側面86の裏面に糊付けされ、底部糊付片106の裏面は糊158により底フラップ122の表面に、底部糊付片138の裏面は糊160により底フラップ154の表面に糊付けされる。これにより箱体形成片78による折り畳み状態となり、包装用箱76はこの折り畳み状態で出荷される。
次に収容物を収容し包装する工場等において、折罫線90,92,94,96を各々90°に正折りして四角形の箱体にする。この時、第1底蓋片102の底部糊付片106は底フラップ122に、第2底蓋片134の底部糊付片138は底フラップ154に糊付けされているため、二つ折りされていた折罫線104,124,136,156は自動的に引き起こされてほぼ90°に開き、底部が形成される。第1底蓋片102と第2底蓋片134の外側に膨出する曲線の部分は、組み立てる途中は互いに当接し弾性変形しながら乗り越えて、組み立てた時には弾性変形が復元して互いにロックされ、箱体の底部の形状を保つ。
次に、組み立てられた側面80,82,84,86と底部から成る箱体の内側に収容物を入れ、上面を形成する。まず、破断線132,143で係止片110,142を蓋片126に対して約90°に正折りする。これにより、係止片110,142は側面82,86の表面に対して各々平行となり、折罫線128に対して交差する。そして折罫線100でフラップ98を90°に正折りし、折罫線128で蓋片126を90°に正折りする。蓋片126が折罫線128で折り曲げられるにつれて係止片110,142は折罫線128を中心軸として回転し、側面82,86の表面に沿って各々移動する。側面82,86の被差込部118,150に達すると、側縁部110b,142bと、切離し線112,144に接していた端部で囲まれた角部から被差込部118,150に差し込まれ、側面82,86の裏面に出る。さらに折罫線128を折っていくとロック片114,146が被差込部118,150から差し込まれ、ロック片114,146には逃げ部114a,146aが設けられているため被差込部118,150の傾斜部118a150aの先端を通過可能となる。蓋片126が折罫線128で約90°に正折りされて閉じられた時、ロック片114,146の当接部114b,146bが傾斜部118a,傾斜部150aに対して各々平行になる。傾斜部118a,150aの、端部82a,86a側の側縁部は係止片110,142の裏面に各々位置し、傾斜部118a,150aの、反対側の側縁部は係止片110,142の表面に各々位置し、傾斜部118a,150aの厚み方向の端面と、ロック片114,146厚み方向の端面が、互いに対向して係止され、元に戻ることを防ぐ。被差込部118,150と切離し線112,144の間には折線120,152が各々設けられ、係止片110,142が差し込まれるときに内側に僅かに逆折りされてくぼみ、差し込みやすい。これにより、蓋片126は係止片110,142により端部に閉じて係止され、箱体形成片78の上面が形成される。蓋片126を引き起こす方向に力がかかると、ロック片114,146の当接部114b,146bは被差込部118,150の傾斜部118a,150aに各々当接して外れることがなく、無理に引き抜くと係止片110,142に損傷が生じる。このため、開封する方向に力が働いても痕跡を残すことなく開封することができない。上面は開封することができないため、封止のための粘着テープや糊等の別部材が不要である。
包装用箱76を開封する時は、蓋片126の摘み部130に指をかけて蓋片126を引き起こし、破断線132,143を切断し、蓋片126を上に持ち上げて開封する。
この実施形態の包装用箱76によれば、上記実施の形態と同様の効果を有すものであり、蓋片126の両側に係止片110,142が各々連続し、各々被差込部118,150に係止されるため、より高い改ざん防止効果がある。係止片110,142は、側面82,86の約半分の幅を有するもので、側面82,86に対して比較的小形であり、大きい収容物を入れる大きい包装用箱76にコンパクトな係止片110,142を設けて改ざん防止効果を得ることができる。底部がワンタッチに組み立てられ、組立が簡単である。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各側面の大きさや形状、底部の構造、フラップの形状や数等、自由に変更可能である。蓋片はどの側面に設けられてもよく、蓋片に連続する係止片が対向する側面に被差込部が設けられていればよい。ロック片と被差込部の形状は上記以外でもよく、係止片が被差込部に差し込まれたときに確実に係止されるものであれば良い。また、側面の一部が大きく形成されたものでもよく、組み立てられた時に包装用箱の外側へ突出する表示片となるものでもよい。蓋片と係止片の間や、蓋片と側面の間に開封用の破断線が設けられてなくてもよく、側面の途中に開封口が設けられているなど、開封方法は自由に変更可能である。素材は、紙以外に自由に変更可能でありPPなどの樹脂素材でもよい。
10,76 包装用箱
12,78 箱体形成片
14,16,18,20,80,82,84,86 側面
36,48,126 蓋片
38,128 折罫線
58,110,142 係止片
58b,110c,142c 先端部
64 折り曲げ線
66,114,146 ロック片
66a,114a,146a 逃げ部
66b,114b,146b 当接部
68,118,150 被差込部
68a,118a,150a 傾斜部
70,120,152 折線
132,143 破断線

Claims (3)

  1. 一枚のブランクシートの箱体形成片から成り、前記箱体形成片には、互いに平行に連接され筒体に組み立てられる側面と、前記側面の一つに折罫線を介して連接され前記折罫線で曲げられて前記側面の筒体の開口部を閉鎖する蓋片と、前記蓋片の前記折罫線に交差する側縁部に折り曲げ線を介して連接された係止片と、前記係止片の先端部に一体に形成されたロック片と、前記蓋片が設けられている前記側面に隣接し前記係止片の近傍に位置する前記側面に形成された被差込部が設けられ、
    前記ロック片は、逃げ部と当接部が形成された突起であり、前記被差込部は前記係止片の回転方向に交差する切断線で設けられ、前記切断線の一部には所定の角度で傾斜部が設けられ、
    前記箱体形成片の組立状態で前記蓋片が前記折罫線で折り曲げられて、前記筒体の開口部が閉鎖されるとき、前記係止片は前記折り曲げ線で折り曲げられて前記被差込部が設けられた前記側面に対して平行となり、前記折罫線に対して交差し、前記蓋片が前記折罫線で折り曲げられるにつれて、前記係止片は前記折罫線を中心軸として回転し、前記係止片の先端部は前記ロック片とともに前記被差込部に差し込まれ、
    前記係止片が前記ロック片とともに前記被差込部に差し込まれるとき、前記ロック片の前記逃げ部は前記傾斜部に交差し、前記蓋片が閉鎖したとき、前記ロック片の前記当接部は前記傾斜部に一致し、前記被差込部を挟んで前記側面の前記開口部側は前記係止片の裏面側に位置し、前記側面の中央側は前記係止片の表面側に位置し、前記傾斜部の端面と、前記ロック片の端面が、互いに対向して係止され、引抜が困難となることを特徴とする包装用箱。
  2. 前記被差込部が設けられた前記側面には、前記被差込部の近い部分に、前記被差込部に交差し前記係止片に近づく方向に延出する折線が設けられている請求項1記載の包装用箱。
  3. 前記蓋片の前記折罫線に交差する一対の側縁部に各1個の前記係止片が設けられ、前記蓋片が設けられている前記側面に隣接する一対の前記側面に各々前記被差込部が設けられている請求項1記載の包装用箱。
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