JP6521834B2 - ガス発生器 - Google Patents

ガス発生器

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Description

本発明は、自動車等に装備される乗員保護装置としてのエアバッグ装置に組み込まれるガス発生器に関し、特に、長尺円柱状の外形を有するガス発生器に関する。
従来、自動車等の乗員の保護の観点から、乗員保護装置であるエアバッグ装置が普及している。エアバッグ装置は、車両等衝突時に生じる衝撃から乗員を保護する目的で装備されるものであり、車両等衝突時に瞬時にエアバッグを膨張および展開させることにより、展開されたエアバッグで乗員の体を受け止めるものである。ガス発生器は、このエアバッグ装置に組み込まれ、車両等衝突時に瞬時にガスを発生させてエアバッグを膨張および展開させる機器である。
ガス発生器には、車両等に対する設置位置や出力等の仕様に基づき、種々の構成のものが存在している。その一つに、シリンダ型ガス発生器と称されるものが存在する。シリンダ型ガス発生器は、その外形が長尺円柱状であり、サイドエアバッグ装置や助手席側エアバッグ装置、カーテンエアバッグ装置、ニーエアバッグ装置、シートクッションエアバッグ装置等に好適に組み込まれる。
通常、シリンダ型ガス発生器においては、ハウジングの軸方向の一端部に点火器が設置され、当該ハウジングの軸方向の一端部側にガス発生剤が収容された燃焼室が設けられ、ハウジングの軸方向の他端部側にフィルタが収容されたフィルタ室が設けられ、当該フィルタ室を規定する部分のハウジングの周壁部にガス噴出口が設けられる。このように構成されたシリンダ型ガス発生器においては、一般に、燃焼室にて発生したガスがフィルタ室に流入することでフィルタの内部を通過し、フィルタを通過した後のガスがガス噴出口を介して外部に噴出されることになる。なお、長尺円柱状の外形を有するガス発生器としては、このシリンダ型ガス発生器の他にも、いわゆるT字型ガス発生器と呼ばれるもの等が存在している。
上記構成のシリンダ型ガス発生器の具体的な構造が開示された文献としては、たとえば特開2005−313812号公報(特許文献1)や特開平11−78766号公報(特許文献2)、国際公開第2010/079710号(特許文献3)等がある。これら特許文献1ないし3には、両端が閉塞された長尺円筒状のハウジングの内部に仕切り部材を配置することにより、ハウジングの内部の空間がガス発生剤が収容される燃焼室とフィルタが収容されるフィルタ室とに区画されてなるシリンダ型ガス発生器が開示されている。
特開2005−313812号公報 特開平11−78766号公報 国際公開第2010/079710号
一般に、ガス発生器においては、ガス発生剤の吸湿を防止するために、ガス発生剤が収容された空間が外部の空間から確実に封止されていることが重要である。仮に、ガス発生剤が適切に封止されていない場合には、外気が侵入することでガス発生剤が吸湿してしまい、ガス発生器の作動時において所望の出力特性が得られない不具合が発生してしまう。
ガス発生剤の吸湿を防止する方法としては、種々の方法が存在するが、上記特許文献3に開示されるように、機械的強度が相対的に低い密閉容器にガス発生剤を収容してこれを密閉し、当該密閉容器をハウジングの内部に配置する方法が好適に用いられる。この方法を採用することにより、上記特許文献1および2に開示されるようなOリング等を用いた複雑なシール構造を採用せずとも容易にガス発生剤を封止することが可能になり、組立作業が容易化することで製造コストを抑制することができる。
一方で、燃焼室とフィルタ室とを区画する仕切り部材には、ガス発生器が作動した場合に燃焼室にて発生する高温高圧のガスの推力に耐え、これにより燃焼室の内圧を高く維持し、その後、燃焼室の内圧が十分に高まった時点でこれを開放することができる圧力隔壁としての機能が求められる。
ここで、部品点数を削減する観点からは、上述した密閉容器の一部の厚みを厚くすることにより、当該厚くした部分の密閉容器によって上記仕切り部材を構成することが想定される。しかしながら、密閉容器は、上述したように元来、機械的強度が相対的に低い部材にて構成されているため、これを相当程度に厚く構成した場合にも、燃焼室の内圧が十分に上昇する前にこれが破裂または溶融してしまい、ガス発生剤の持続的な燃焼が継続しなかったり、排出されるガスに一酸化炭素等の有害な成分が多く含まれたりし、結果として十分なガス出力や良好なガス出力が得られない問題が発生してしまう。
これに対し、上記特許文献1および2に開示のガス発生器においては、ハウジングの周壁部の所定位置を内側に向けてかしめることでハウジングに内挿された仕切り部材を軸方向に固定し、これにより上述した圧力隔壁としての機能が仕切り部材によって発揮されるように構成されている。
しかしながら、当該構成を採用した場合には、仕切り部材の取付けのためにハウジングにかしめ加工を実施することが別途必要になったり、ハウジングによってのみ支持された仕切り部材に意図しない変形が生じることを防止すべく仕切り部材を厚肉に形成したりすることが必要になり、ガス発生器の短尺化や小径化、軽量化を図る上で障害となってしまう。また、上記かしめ加工を施す作業も比較的煩雑なものであるため、製造コストが増大する要因ともなってしまう。
一方、上記特許文献3に開示のガス発生器においては、仕切り部材として環状板部と筒状部とを具備したものを用い、仕切り部材の環状板部によってフィルタの軸方向端面が覆われるようにするとともに、仕切り部材の筒状部をフィルタの中空部に内挿し、さらに筒状部を環状板部から遠ざかるにつれて開口面積が変化するように縮径または拡径させることにより、ガス発生器の作動時において当該仕切り部材とこれに隣接する部分のフィルタとに意図した変形を生じさせ、これによって上述した圧力隔壁としての機能が発揮されるように構成されている。
当該構成を採用した場合には、上述した特許文献1および2に開示の構成を採用した場合に比べ、ガス発生器の短尺化や小径化、軽量化を図る上で有利になるといったメリットや、製造が容易になるといったメリットが得られるものの、仕切り部材の筒状部の形状に合わせてフィルタにも特殊な形状加工が必要となり、この点において製造コストが増大してしまう問題があった。
したがって、本発明は、上述した問題を解決すべくなされたものであり、ガス発生剤の吸湿を防止するためのシール処理が容易であり、性能を低下させることなく小型軽量化が可能でかつ製造コストを大幅に抑制することができるガス発生器を提供することを目的とする。
本発明に基づくガス発生器は、ハウジングと、点火器と、仕切り部材と、密閉容器とを備えている。上記ハウジングは、ガス発生剤が配置された燃焼室およびフィルタが配置されたフィルタ室を内部に含んでおり、軸方向の一端部および他端部が閉塞された長尺筒状の形状を有している。上記点火器は、上記ガス発生剤を燃焼させるためのものであり、上記ハウジングの上記一端部に組付けられている。上記仕切り部材は、上記ハウジングの上記一端部側の位置に上記燃焼室が形成されるとともに、上記ハウジングの上記他端部側の位置に上記フィルタ室が形成されるように、上記ハウジングの内部の空間を軸方向に仕切っている。上記密閉容器は、上記ガス発生剤を密閉した状態で収容している。上記ハウジングは、上記フィルタ室を規定する部分にガスを外部に向けて噴出するためのガス噴出口を有しており、上記フィルタは、上記ハウジングの軸方向に沿って延びかつ上記燃焼室側に位置する軸方向端面に達する中空部を有している。上記密閉容器は、上記ガス発生剤の燃焼により、上記フィルタの上記中空部に対向する部分の少なくとも一部が上記燃焼室の圧力上昇または温度上昇に伴って破裂または溶融するように、上記仕切り部材よりも機械的強度の低い材料からなる部材にて構成されている。上記仕切り部材は、上記ガス発生剤の燃焼により、上記フィルタの上記中空部に対向する部分の少なくとも一部が上記燃焼室の圧力上昇に伴って破裂することで上記燃焼室と上記フィルタ室とを連通させる連通孔が形成されるように、上記密閉容器よりも機械的強度の高い材料からなる単一の部材にて構成されている。
上記本発明に基づくガス発生器にあっては、上記密閉容器が、上記フィルタ室側に位置する軸方向端部が上記フィルタの上記燃焼室側に位置する軸方向端面に当接するように配置されていてもよく、その場合には、上記仕切り部材が、上記密閉容器の上記フィルタ室側に位置する軸方向端部に当接するように上記密閉容器の内部に配置されていることが好ましい。以下、この態様を第1の態様と称する。
上記本発明に基づくガス発生器の第1の態様においては、上記仕切り部材が、平板状の形状を有していてもよい。
上記本発明に基づくガス発生器の第1の態様において、上記仕切り部材が平板状の形状を有している場合には、上記密閉容器の上記フィルタ室側に位置する軸方向端部が、相対的に厚みの薄い薄肉部と、相対的に厚みの厚い厚肉部とを含んでいることが好ましい。その場合には、上記薄肉部が、上記フィルタの上記中空部に対向する部分に少なくとも位置していることが好ましく、上記厚肉部が、上記フィルタの上記燃焼室側に位置する軸方向端面の外縁部に対向する部分に少なくとも位置していることが好ましい。
上記本発明に基づくガス発生器の第1の態様においては、上記仕切り部材が、平板状の天板部および筒板状の側板部を含むカップ状の形状を有していてもよい。その場合には、上記天板部が、上記フィルタの上記燃焼室側に位置する軸方向端面に当接しているとともに、上記側板部が、上記密閉容器の側壁部に当接していることが好ましい。
上記本発明に基づくガス発生器にあっては、上記仕切り部材が、上記フィルタの上記燃焼室側に位置する軸方向端面に当接するように上記密閉容器の外部に配置されていてもよく、その場合には、上記密閉容器が、上記フィルタ室側に位置する軸方向端部が上記仕切り部材に当接するように配置されていることが好ましい。以下、この態様を第2の態様と称する。
上記本発明に基づくガス発生器の第2の態様においては、上記仕切り部材が、平板状の形状を有していてもよい。
上記本発明に基づくガス発生器の第2の態様において、上記仕切り部材が平板状の形状を有している場合には、上記密閉容器の上記フィルタ室側に位置する軸方向端部が、相対的に厚みの薄い薄肉部と、相対的に厚みの厚い厚肉部とを含んでいることが好ましい。その場合には、上記薄肉部が、上記フィルタの上記中空部に対向する部分に少なくとも位置していることが好ましく、上記厚肉部が、上記フィルタの上記燃焼室側に位置する軸方向端面の外縁部に対向する部分に少なくとも位置していることが好ましい。
上記本発明に基づくガス発生器の第2の態様においては、上記仕切り部材が、平板状の天板部および筒板状の側板部を含むカップ状の形状を有していてもよい。その場合には、上記天板部が、上記フィルタの上記燃焼室側に位置する軸方向端面に当接しているとともに、上記側板部が、上記ハウジングの周壁部に当接していることが好ましい。
上記本発明に基づくガス発生器にあっては、上記仕切り部材が、上記フィルタの上記中空部に対向する部分にスコアを有していることが好ましい。
上記本発明に基づくガス発生器にあっては、上記仕切り部材が、上記フィルタの上記中空部に対向する部分に貫通孔を有していてもよい。
上記本発明に基づくガス発生器にあっては、上記密閉容器が、アルミニウム製またはアルミニウム合金製であるとともに、上記仕切り部材が、鉄製または鉄合金製であることが好ましい。
本発明によれば、ガス発生剤の吸湿を防止するためのシール処理が容易であり、性能を低下させることなく小型軽量化が可能でかつ製造コストを大幅に抑制することができるガス発生器とすることができる。
本発明の実施の形態1におけるシリンダ型ガス発生器の概略図である。 図1に示すシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図である。 図1に示す仕切り部材の斜視図である。 図1に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。 第1変形例に係るシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図である。 図5に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。 第2変形例に係るシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図である。 第3変形例に係るシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図である。 図8に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。 第4変形例に係るシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図である。 図10に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態2におけるシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図である。 図12に示す仕切り部材の斜視図である。 図12に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態3におけるシリンダ型ガス発生器の概略図である。 図15に示すシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図である。 図15に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。 第5変形例に係るシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図である。 図18に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態4におけるシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図である。 図20に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。以下に示す実施の形態は、サイドエアバッグ装置に組み込まれるシリンダ型ガス発生器に本発明を適用した場合を例示するものである。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるシリンダ型ガス発生器の概略図である。まず、この図1を参照して、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aの構成について説明する。
図1に示すように、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aは、長尺円柱状の外形を有しており、軸方向に位置する一端部および他端部が閉塞された長尺円筒状のハウジングを有している。ハウジングは、ハウジング本体10と、ホルダ20と、閉塞部材30とを含んでいる。これらハウジング本体10、ホルダ20および閉塞部材30にて構成されたハウジングの内部には、内部構成部品としての点火器40、密閉容器50A、ガス発生剤60、クッション材61、コイルバネ62、仕切り部材70Aおよびフィルタ80が収容されている。また、ハウジングの内部には、上述した内部構成部品のうちのガス発生剤60が主として配置された燃焼室S1と、フィルタ80が配置されたフィルタ室S2とが位置している。
ハウジング本体10は、軸方向の両端に開口が形成された長尺円筒状の周壁部を有する部材からなる。ホルダ20は、ハウジング本体10の軸方向と同方向に沿って延びる貫通部21を有する筒状の部材からなり、その外周面に後述するかしめ固定のための環状溝部22を有している。閉塞部材30は、所定の厚みを有する円盤状の部材からなり、その周面に後述するかしめ固定のための環状溝部31を有している。これらかしめ固定のための環状溝部22,31は、いずれもホルダ20の外周面および閉塞部材30の周面に周方向に沿って延びるように形成されている。
ホルダ20は、ハウジング本体10の軸方向の一方の開口端を閉塞するようにハウジング本体10に固定されている。具体的には、ハウジング本体10の上記一方の開口端にホルダ20が内挿された状態で、当該ホルダ20の外周面に設けられた環状溝部22に対応する部分のハウジング本体10の周壁部が径方向内側に向けて縮径させられて当該環状溝部22に係合されることにより、ホルダ20がハウジング本体10に対してかしめ固定されている。これにより、ハウジングの軸方向の一端部がホルダ20によって構成されることになる。
閉塞部材30は、ハウジング本体10の軸方向の他方の開口端を閉塞するようにハウジング本体10に固定されている。具体的には、ハウジング本体10の上記他方の開口端に閉塞部材30が内挿された状態で、当該閉塞部材30の周面に設けられた環状溝部31に対応する部分のハウジング本体10の周壁部が径方向内側に向けて縮径させられて当該環状溝部31に係合されることにより、閉塞部材30がハウジング本体10に対してかしめ固定されている。これにより、ハウジングの軸方向の他端部が閉塞部材30によって構成されることになる。
これらかしめ固定は、ハウジング本体10の周壁部を径方向内側に向けて略均等に縮径させる八方かしめと呼ばれるかしめ固定である。この八方かしめを行なうことにより、ハウジング本体10の周壁部には、かしめ部12,13が設けられることになり、当該かしめ部12,13がそれぞれ環状溝部22,31に密着することになる。これにより、ハウジング本体10とホルダ20との間およびハウジング本体10と閉塞部材30との間に隙間が生じることが防止されている。
ハウジング本体10は、ステンレス鋼や鉄鋼、アルミニウム合金、ステンレス合金等の金属製の部材にて構成されていてもよいし、SPCEに代表される圧延鋼板をプレス加工することで円筒状に成形したプレス成形品にて構成されていてもよいし、STKMに代表される電縫管にて構成されていてもよい。特に、ハウジング本体10を圧延鋼板のプレス成形品や電縫管にて構成した場合には、ステンレス鋼や鉄鋼等の金属製の部材を用いた場合に比べて安価にかつ容易にハウジング本体10を形成することができるとともに、大幅な軽量化が可能になる。一方、ホルダ20および閉塞部材30は、ステンレス鋼や鉄鋼、アルミニウム合金、ステンレス合金等の金属製の部材にて構成されている。
点火器40は、ホルダ20によって支持されることでハウジングの軸方向の上述した一端部に組付けられている。点火器40は、ガス発生剤60を燃焼させるためのものであり、ハウジングの内部の空間に面するように設置されている。より詳細には、ホルダ20は、点火器40をかしめ固定するためのかしめ部23をハウジングの内部の空間に面する方の軸方向端部に有しており、点火器40が貫通部21に内挿されてホルダ20の貫通部21を規定する部分の壁部に当て留めされた状態で上述したかしめ部23がかしめられることにより、点火器40がホルダ20に挟持されて固定されている。
点火器40は、点火部41と、一対の端子ピン42とを含んでいる。点火部41の内部には、一対の端子ピン42に接続するように抵抗体(ブリッジワイヤ)が取付けられており、この抵抗体を取り囲むようにまたはこの抵抗体に接するように点火部41内に点火薬が充填されている。また、点火部41内には、必要に応じて伝火薬が装填されていてもよい。
ここで、抵抗体としては、一般にニクロム線やプラチナおよびタングステンを含む合金製の抵抗線等が用いられ、点火薬としては、一般にZPP(ジルコニウム・過塩素酸カリウム)、ZWPP(ジルコニウム・タングステン・過塩素酸カリウム)、鉛トリシネート等が用いられる。また、伝火薬としては、B/KNO、B/NaNO、Sr(NO等に代表される金属粉/酸化剤からなる組成物や、水素化チタン/過塩素酸カリウムからなる組成物、B/5−アミノテトラゾール/硝酸カリウム/三酸化モリブデンからなる組成物等が用いられる。なお、点火部41を囲うスクイブカップは、一般に金属製またはプラスチック製である。
衝突を検知した際には、端子ピン42を介して抵抗体に所定量の電流が流れる。抵抗体に所定量の電流が流れることにより、抵抗体においてジュール熱が発生し、点火薬が燃焼を開始する。燃焼により生じた高温の火炎は、点火薬を収納しているスクイブカップを破裂させる。抵抗体に電流が流れてから点火器40が作動するまでの時間は、抵抗体にニクロム線を利用した場合には一般に2ミリ秒以下である。
ホルダ20の外部に露出する方の軸方向端部には、上述した貫通部21に連続して凹部24が設けられている。凹部24は、点火器40とコントロールユニット(不図示)とを結線するためのハーネスの雄型コネクタ(図示せず)を受け入れる雌型コネクタ部を形成しており、当該凹部24内には、点火器40の端子ピン42の先端寄りの部分が露出して位置している。当該雌型コネクタ部としての凹部24には、雄型コネクタが挿し込まれ、これによりハーネスの芯線と端子ピン42との電気的導通が実現される。
ハウジングの内部の空間のうち、ホルダ20およびこれに組付けられた点火器40が配置された空間に隣接する空間には、密閉容器50Aが配置されている。密閉容器50Aは、カップ体51と、当該カップ体51の開口を閉塞するキャップ体52とを含んでおり、ハウジング本体10の周壁部に内挿されている。密閉容器50Aにおいては、カップ体51とキャップ体52とが組み合わされて接合されることにより、密閉容器50Aの内部に形成される収容空間53が当該密閉容器50Aの外部から気密に封止されている。
密閉容器50Aは、ガス発生剤60の燃焼によって少なくともその一部が破裂または溶融するように、機械的強度が低い材料からなる部材にて構成されている。より具体的には、カップ体51およびキャップ体52は、たとえば銅やアルミニウム、銅合金、アルミニウム合金等の金属製のプレス成形品や、射出成形やシート成形等によって形成された樹脂成形品等からなる。また、カップ体51とキャップ体52との接合には、ろう付けや接着、溶着、巻き締め(かしめ)等が好適に用いられる。当該接合の際に別途シール剤を使用することとすれば、気密性をさらに高めることもできる。
密閉容器50Aのカップ体51は、頂壁部51aと側壁部51bとを含んでいる。頂壁部51aは、ハウジングの内部の空間を軸方向に区画するように位置することで密閉容器50Aのフィルタ室S2側に位置する軸方向端部を構成しており、側壁部51bは、頂壁部51aの外周側端部からハウジング本体10の内周面に沿ってホルダ20側に向けて延設されている。
なお、密閉容器50Aは、ハウジング本体10の周壁部に対して嵌合または遊嵌されており、ハウジング本体10の周壁部には、当該密閉容器50Aを固定するためのかしめ加工は施されていない。ここで、嵌合とは、いわゆる圧入固定を含むものであり、密閉容器50Aの外周面がハウジング本体10の内周面に接触した状態で取付けられた状態を言う。また、遊嵌とは、密閉容器50Aの外周面とハウジング本体10の内周面とが全周にわたって必ずしも接触しておらず、多少の隙間(あそび)をもって内挿された状態を言う。なお、組立ての容易化の観点からは、密閉容器50Aをハウジング本体10の周壁部に対して遊嵌することが好ましい。
密閉容器50Aの収容空間53には、ガス発生剤60、クッション材61および仕切り部材70Aが収容されている。より詳細には、密閉容器50Aの点火器40が位置する側の端部には、クッション材61が配置されており、密閉容器50Aのフィルタ80が位置する側の端部には、仕切り部材70Aが配置されており、これらクッション材61および仕切り部材70Aが配置された部分を除く部分(すなわちこれらの間)には、ガス発生剤60が配置されている。
ガス発生剤60は、点火器40が作動することによって生じた熱粒子によって着火されて燃焼することでガスを発生させる薬剤である。ガス発生剤60としては、非アジド系ガス発生剤を用いることが好ましく、一般に燃料と酸化剤と添加剤とを含む成形体として構成される。燃料としては、たとえばトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体、ヒドラジン誘導体等またはこれらの組み合わせが利用される。具体的には、たとえばニトログアニジンや硝酸グアニジン、シアノグアニジン、5−アミノテトラゾール等が好適に利用される。また、酸化剤としては、たとえば塩基性硝酸銅等の塩基性硝酸塩や、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸カリウム等の過塩素酸塩、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、アンモニアから選ばれたカチオンを含む硝酸塩等が利用される。硝酸塩としては、たとえば硝酸ナトリウム、硝酸カリウム等が好適に利用される。また、添加剤としては、バインダやスラグ形成剤、燃焼調整剤等が挙げられる。バインダとしては、たとえばカルボキシメチルセルロースの金属塩、ステアリン酸塩等の有機バインダや、合成ヒドロタルサイト、酸性白土等の無機バインダが好適に利用可能である。スラグ形成剤としては、窒化珪素、シリカ、酸性白土等が好適に利用可能である。また、燃焼調整剤としては、金属酸化物、フェロシリコン、活性炭、グラファイト等が好適に利用可能である。
ガス発生剤60の成形体の形状には、顆粒状、ペレット状、円柱状等の粒状のもの、ディスク状のものなど様々な形状のものがある。また、円柱状のものでは、成形体内部に貫通孔を有する有孔状(たとえば単孔筒形状や多孔筒形状等)の成形体も利用される。これらの形状は、シリンダ型ガス発生器1Aが組み込まれるエアバッグ装置の仕様に応じて適宜選択されることが好ましく、たとえばガス発生剤60の燃焼時においてガスの生成速度が時間的に変化する形状を選択するなど、仕様に応じた最適な形状を選択することが好ましい。また、ガス発生剤60の形状の他にもガス発生剤60の線燃焼速度、圧力指数などを考慮に入れて成形体のサイズや充填量を適宜選択することが好ましい。
クッション材61は、成形体からなるガス発生剤60が振動等によって粉砕されてしまうことを防止する目的で設けられるものであり、好適にはセラミックスファイバの成形体やロックウール、発泡樹脂(たとえば発泡シリコーン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレン等)、クロロプレンおよびEPDMに代表されるゴム等が利用される。このクッション材61は、点火器40が作動することによって生じた熱粒子によって開口または分断し、場合によっては焼失する。なお、クッション材61に代えて、たとえばコイルバネを利用することもできる。
仕切り部材70Aは、平面視円形の平板状の形状を有しており、上述した密閉容器50Aよりも機械的強度が高い材料からなる部材にて構成されている。より具体的には、仕切り部材70Aは、鉄製または鉄合金製であることが好ましく、たとえばステンレス鋼や鉄鋼等によって構成されている。
仕切り部材70Aは、その主面がハウジング本体10の軸方向と直交するように配置されている。これにより、ハウジングの内部の空間は、当該仕切り部材70Aによって、ホルダ20側に位置する燃焼室S1と、閉塞部材30側に位置するフィルタ室S2とに軸方向に仕切られている。
なお、仕切り部材70Aは、シリンダ型ガス発生器1Aが作動した場合に燃焼室S1にて発生する高温高圧のガスの推力に耐え、これにより燃焼室S1の内圧を高く維持し、その後、燃焼室S1の内圧が十分に高まった時点でこれを開放することができる圧力隔壁としての機能を発揮することになるが、その詳細な構成や機能等については後述することとする。
ホルダ20と密閉容器50Aとの間には、点火器40の点火部41を取り囲むようにコイルバネ62が配置されている。当該コイルバネ62は、密閉容器50Aおよびフィルタ80をハウジングの内部において軸方向に固定するための部材であり、同時にこれら構成部品の軸方向長さのばらつきを吸収するための部材でもある。そのため、コイルバネ62は、密閉容器50Aとホルダ20とによってハウジング本体10の軸方向において挟み込まれて固定されている。なお、コイルバネ62に代えて、たとえばクッション材61と同様の部材にてこれを構成することとしてもよい。
ハウジングの内部の空間のうち、密閉容器50Aが配置された空間に隣接する空間であってかつ当該密閉容器50Aと閉塞部材30とによって挟まれた空間には、フィルタ80が配置されている。フィルタ80は、ハウジング本体10の軸方向と同方向に延びる中空部81を有する円筒状の部材からなり、その軸方向の一方の端面が密閉容器50Aの頂壁部51aに当接しており、その軸方向の他方の端面が閉塞部材30に当接している。
フィルタ80は、ガス発生剤60が燃焼することによって発生したガスがこのフィルタ80中を通過する際に、ガスが有する高温の熱を奪い取ることによってガスを冷却する冷却手段として機能するとともに、ガス中に含まれるスラグ(残渣)等を除去する除去手段としても機能する。上述したように円筒状の部材からなるフィルタ80を利用することにより、作動時においてフィルタ室S2を流動するガスに対する流動抵抗が低く抑えられることになり、効率的なガスの流動が実現可能となる。
フィルタ80としては、好適にはステンレス鋼や鉄鋼等からなる金属線材または金属網材の集合体にて構成されたものが利用できる。具体的には、メリヤス編みの金網や平織りの金網、クリンプ織りの金属線材の集合体、またはこれらをプレスにより押し固めたもの等が利用できる。また、これに代えて、孔あき金属板を巻き回したもの等も利用できる。この場合、孔あき金属板としては、たとえば、金属板に千鳥状に切れ目を入れるとともにこれを押し広げて孔を形成して網目状に加工したエキスパンドメタルや、金属板に孔を穿つとともにその際に孔の周縁に生じるバリを潰すことでこれを平坦化したフックメタル等が利用できる。
フィルタ室S2を規定する部分のハウジング本体10の周壁部には、ガス噴出口11が当該周壁部の周方向および軸方向に沿って複数設けられている。これら複数のガス噴出口11は、フィルタ80を通過した後のガスをハウジングの外部に導出するためのものである。
図2は、図1に示すシリンダ型ガス発生器の図1中に示す領域IIの拡大断面図であり、図3は、図1に示す仕切り部材の斜視図である。次に、これら図2および図3を参照して、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aの仕切り部材70Aの詳細な構成について説明する。
図2および図3を参照して、上述したように、仕切り部材70Aは、平面視円形の平板状の形状を有しており、密閉容器50Aの収容空間53のうちのフィルタ室S2側の端部に配置されている。より詳細には、仕切り部材70Aは、その主面が密閉容器50Aの頂壁部51aに当接するとともに、その周面が密閉容器50Aの側壁部51bに当接するように配置されている。
仕切り部材70Aの頂壁部51aに当接する主面には、スコア70aが設けられている。当該スコア70aは、ガス発生剤60の燃焼による燃焼室S1の内圧上昇に伴って仕切り部材70Aに所望の形状変化(すなわち、仕切り部材70Aの一部が破裂することで後述する連通孔73(図4参照)が形成される形態変化)を生じさせるためのものであり、たとえば放射状に互いに交差するように設けられた複数の溝にて構成される。スコア70aは、仕切り部材70Aのうちのフィルタ80の中空部81に対向する部分に設けられている。なお、本実施の形態においては、スコア70aの直径が、フィルタ80の中空部81の直径と合致するように構成されている。
図4は、図1に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。次に、この図4と前述の図1とを参照して、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aの作動時における動作について説明する。
図1を参照して、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aが搭載された車両が衝突した場合には、車両に別途設けられた衝突検知手段によって衝突が検知され、これに基づいて車両に別途設けられたコントロールユニットからの通電によって点火器40が作動する。
点火器40が作動すると、点火薬またはこれに加えて伝火薬が燃焼することによって点火部41内の圧力が上昇し、これによって点火部41が破裂して熱粒子が点火部41の外部へと流出する。流出した熱粒子により、密閉容器50Aのキャップ体52が破裂または溶融し、当該熱粒子がクッション材61へと至る。クッション材61へと達した熱粒子は、クッション材61を燃焼させてこれを開口または分断し、これによって熱粒子がガス発生剤60へと至る。
ガス発生剤60に達した熱粒子は、ガス発生剤60を燃焼させ、これにより多量のガスが発生する。これに伴い、燃焼室S1の内圧および温度が上昇する。
次いで、燃焼室S1の内圧が所定の圧力にまで達することにより、仕切り部材70Aのうちのスコア70aが設けられた部分に破断が生じる。これにより、図4に示すように、フィルタ80の中空部81に対向する部分において仕切り部材70Aに連通孔73が形成され、燃焼室S1とフィルタ室S2とが当該連通孔73を介して連通した状態となる。なお、その際、上述したように密閉容器50Aの機械的強度は仕切り部材70Aのそれよりも十分に低いため、仕切り部材70Aの破裂の衝撃によって密閉容器50Aの頂壁部51aも同時に破裂して開口することになる。
仕切り部材70Aに連通孔73が形成されることにより、燃焼室S1において発生したガスがフィルタ室S2へと流入する。フィルタ室S2に流れ込んだガスは、フィルタ80の中空部81を軸方向に沿って流動した後に径方向に向けて向きを変え、フィルタ80の内部を通過する。その際に、フィルタ80によって熱が奪われてガスが冷却されるとともに、ガス中に含まれるスラグがフィルタ80によって除去される。
ここで、カップ体51の頂壁部51aのフィルタ80に当接した部分は、破裂することなく残存することになる。このとき、燃焼室S1において発生したガスの推力は、仕切り部材70Aの破裂した部分を介して頂壁部51aの残存する部分に対して径方向に作用することになるため、当該部分がハウジング本体10の内周面に向けて強く押し付けられてこれに密着することになる。これにより、頂壁部51aの残存する部分とハウジング本体10との間に隙間が生じることがなくなるため、当該部分を経由したガスの漏れ出しも防止できることになる。
そして、フィルタ80を通過した後のガスは、ガス噴出口11を介してハウジングの外部へと噴出される。噴出されたガスは、シリンダ型ガス発生器1Aに隣接して設けられたエアバッグの内部に導入され、エアバッグを膨張および展開する。
以上において説明した本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aにおいては、作動時において燃焼室S1が開放される(すなわち、燃焼室S1とフィルタ室S2とが連通する)際の開放圧が、密閉容器50Aよりも機械的強度の高い仕切り部材70Aによって決定できることになる。そのため、仕切り部材を設けずに密閉容器の一部のみによって当該開放圧が決定されるように構成されたシリンダ型ガス発生器とした場合に比べて、より開放圧を高めることができ、燃焼室S1においてガス発生剤60の燃焼に適した高温高圧の状態を維持することが可能になる。したがって、ガス発生剤60の持続的な燃焼が可能になるとともに、排出されるガスに含まれる一酸化炭素等の有害な成分の低減も可能になり、結果として十分でかつ良好なガス出力が得られることになる。
なお、上述した開放圧は、仕切り部材70Aの厚みやスコア70aの形状、大きさ等を調整することで種々変更できるため、使用するガス発生剤60に応じてこれを最適化することも容易に行なえる。したがって、従来に比して、より高性能のシリンダ型ガス発生器を提供することも可能になる。
加えて、上述した本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aにおいては、ガス発生剤60が密閉容器50Aの内部に収容されることで外部から密閉された構成であるため、ハウジングにOリング等を用いた複雑なシール構造を採用することなくガス発生剤60の吸湿を防止することができる。したがって、組立作業が容易化することで製造コストを抑制することもできる。
ここで、密閉容器自体を機械的強度の高い部材にて構成し、当該機械的強度の高い密閉容器の一部によって開放圧が決定されるように構成することも想定されるが、そのように構成した場合には、密閉容器の重量が大幅に増加してしまい、シリンダ型ガス発生器の軽量化が十分に図れないといった問題や、機械的強度の高い部材にて比較的大きな密閉容器を構成することが必要になるため、製造コストが嵩んでしまうといった問題が生じる。
これに対し、上述した本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aにおいては、圧力隔壁として機能させるべき必要最小限の部分のみを相対的に機械的強度の高い部材にて構成しているとともに、シール性を確保すべき密閉容器50Aを相対的に機械的強度の低い部材にて構成しているため、大幅な軽量化の効果が得られるばかりでなく、製造コストの削減にも繋がる。
以上のように、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aとすることにより、ガス発生剤60の吸湿を防止するためのシール処理が容易であり、性能を低下させることなく小型軽量化が可能でかつ製造コストを大幅に抑制できるシリンダ型ガス発生器とすることができる。
(第1変形例)
図5は、本実施の形態に基づいた第1変形例に係るシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図であり、図6は、図5に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。以下、この図5および図6を参照して、本実施の形態に基づいた第1変形例に係るシリンダ型ガス発生器1A1について説明する。なお、本第1変形例に係るシリンダ型ガス発生器1A1は、上述した本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aにおいて開放圧を変更させた場合の一例を示すものである。
図5に示すように、第1変形例に係るシリンダ型ガス発生器1A1は、上述したシリンダ型ガス発生器1Aと比較した場合に、スコア70aの大きさが異なる仕切り部材70A1を備えている点においてのみ相違している。
より具体的には、フィルタ80の中空部81の直径をR1とし、スコア70aの直径R2とした場合に、スコア70aの直径R2は、中空部81の直径R1よりも小さく構成されている(R2>R1)。
このように構成した場合には、図6に示すように、作動時において仕切り部材70A1に形成される連通孔73の大きさが、中空部81の大きさよりも十分に小さくなる。したがって、仕切り部材70A1に設けるスコア70aの大きさを中空部81の直径よりも小さい範囲で種々変更することにより、フィルタ80の中空部81の大きさを変更することなく開放圧を自由に設定できることになる。さらには、連通孔73の大きさにより、燃焼室S1の燃焼圧力を制御することもできる。
なお、開放圧および燃焼圧力を変更させる場合の他の要素としては、上述したような仕切り部材の厚みやスコアの形状等が挙げられ、さらにはこれに加えて仕切り部材の材質やフィルタの中空部の大きさ等も挙げられる。
(第2変形例)
図7は、本実施の形態に基づいた第2変形例に係るシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図である。以下、この図7を参照して、本実施の形態に基づいた第2変形例に係るシリンダ型ガス発生器1A2について説明する。
図7に示すように、第2変形例に係るシリンダ型ガス発生器1A2は、上述したシリンダ型ガス発生器1Aと比較した場合に、異なる構成の仕切り部材70A2を備えている点においてのみ相違している。
具体的には、仕切り部材70A2は、スコア70aに加えて、当該スコア70aの底部に形成された貫通孔70bを有している。
このように、仕切り部材70A2に貫通孔70bを設けた場合には、当該貫通孔70bが形成された部分が起点となって、スコア70aが設けられた部分を確実に破断させることができる。したがって、より安定的な動作が実現されることになり、出力特性の安定化が図られることになる。なお、本第2変形例に係るシリンダ型ガス発生器1A2の作動時における仕切り部材70A2およびその近傍における状態は、図4に示したシリンダ型ガス発生器1Aのそれとほぼ同様になる。
(第3変形例)
図8は、本実施の形態に基づいた第3変形例に係るシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図であり、図9は、図8に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。以下、この図8および図9を参照して、本実施の形態に基づいた第3変形例に係るシリンダ型ガス発生器1A3について説明する。
図8に示すように、第3変形例に係るシリンダ型ガス発生器1A3は、上述したシリンダ型ガス発生器1Aと比較した場合に、異なる構成の密閉容器50A1を備えている点においてのみ相違している。
具体的には、密閉容器50A1は、カップ体51の頂壁部51aに相対的に厚みの薄い薄肉部51a1と相対的に厚みの厚い厚肉部51a2とを含んでいる。
薄肉部51a1は、フィルタ80の中空部81に対向する部分に位置しており、厚肉部51a2は、フィルタ80の中空部81を除く軸方向端面に対向する部分に位置している。すなわち、カップ体51の頂壁部51aとフィルタ80とをハウジング本体10の軸方向に沿って当該軸方向と直交する面に投影した場合に、薄肉部51a1と厚肉部51a2との境界は、フィルタ80の中空部81を除く部分の内縁(すなわち中空部81の外縁)に重なることになる。これにより、厚肉部51a2は、フィルタ80の燃焼室S1側に位置する軸方向端面の外縁部に対向することになる。
なお、薄肉部51a1は、仕切り部材70Aの破裂に伴って同じく破裂するように十分に薄く形成されており、その厚みは、密閉容器50A1がアルミニウム合金製である場合にたとえば0.1[mm]以上1.0[mm]以下とされる。一方、厚肉部51a2は、ガス発生剤60の燃焼によっても破裂および溶融することがないように薄肉部51a1の厚みよりも厚く形成されており、その厚みは、密閉容器50A1がアルミニウム合金製である場合にたとえば0.4[mm]以上4.0[mm]以下とされる。
このように構成した場合には、図9に示すように、作動時において厚肉部51a2が残存することになり、厚肉部51a2とハウジング本体10との間に隙間が生じることがなくなるため、当該部分を経由したガスの漏れ出しが防止できることになる。
ここで、本第3変形例の如くの構成を採用した場合には、カップ体51の頂壁部51aの残存部分である厚肉部51a2の厚みが厚い分だけ、上述した本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aよりも、ハウジング本体10の軸方向に沿って長い距離の密着部を形成できることになり、当該部分を経由したガスの漏れ出しがさらに確実に防止できることになる。
(第4変形例)
図10は、本実施の形態に基づいた第4変形例に係るシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図であり、図11は、図10に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。以下、この図10および図11を参照して、本実施の形態に基づいた第4変形例に係るシリンダ型ガス発生器1A4について説明する。
図10に示すように、第4変形例に係るシリンダ型ガス発生器1A4は、上述したシリンダ型ガス発生器1A3と比較した場合に、異なる構成の密閉容器50A2および異なる構成の仕切り部材70A3を備えている点においてのみ相違している。
具体的には、密閉容器50A2は、上述した密閉容器50A1と比較した場合に、薄肉部51a1の外縁部がフィルタ80の軸方向端面にまで達するように大きく構成されており、厚肉部51a2がフィルタ80の軸方向端面のうちの外縁部のみに対向するように設けられている。
また、仕切り部材70A3は、上述した仕切り部材70Aに比べてその径方向の大きさが小さく構成されており、カップ体51の頂壁部51aの内面に形成された凹部(頂壁部51aに上述した薄肉部51a1および厚肉部51a2を形成することで生じる段差部)に嵌め込まれている。
このように構成した場合にも、図11に示すように、作動時において厚肉部51a2が残存することになり、厚肉部51a2とハウジング本体10との間に隙間が生じることがなくなるため、当該部分を経由したガスの漏れ出しが確実に防止できることになる。
(実施の形態2)
図12は、本発明の実施の形態2におけるシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図である。また、図13は、図12に示す仕切り部材の斜視図であり、図14は、図12に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。以下、これら図12ないし図14を参照して、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Bについて説明する。
図12および図13に示すように、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Bは、上述した実施の形態1におけるシリンダ型ガス発生器1Aと比較した場合に、異なる構成の仕切り部材70Bを備えている点においてのみ相違している。なお、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Bが具備する密閉容器50Bは、上述した実施の形態1における密閉容器50Aと基本的に同様の構成を有している。
具体的には、仕切り部材70Bは、カップ状の形状を有しており、天板部71と側板部72とを有している。天板部71は、平面視円形の平板状の形状を有しており、側板部72は、当該天板部71の外縁部から立設された筒板状の形状を有している。
仕切り部材70Bは、密閉容器50Bよりも機械的強度が高い材料からなる部材にて構成されており、具体的には鉄製または鉄合金製であることが好ましく、たとえばステンレス鋼や鉄鋼等によって構成されている。
仕切り部材70Bは、密閉容器50Bの収容空間53のうちのフィルタ室S2側の端部に配置されており、より詳細には、天板部71の外側主面が密閉容器50Bの頂壁部51aに当接するとともに、側板部72の外周面が密閉容器50Bの側壁部51bに当接するように配置されている。
仕切り部材70Bの天板部71の外側主面には、スコア70aが設けられている。当該スコア70aは、ガス発生剤60の燃焼による燃焼室S1の内圧上昇に伴って仕切り部材70Bに所望の形状変化(すなわち、仕切り部材70Bの一部が破裂することで後述する連通孔73(図14参照)が形成される形態変化)を生じさせるためのものであり、たとえば放射状に互いに交差するように設けられた複数の溝にて構成される。スコア70aは、仕切り部材70Bのうちのフィルタ80の中空部81に対向する部分に設けられている。
ここで、図14に示すように、シリンダ型ガス発生器1Bの作動時においては、燃焼室S1の内圧が所定の圧力にまで達することにより、仕切り部材70Bのうちのスコア70aが設けられた部分に破断が生じる。これにより、フィルタ80の中空部81に対向する部分において仕切り部材70Bに連通孔73が形成され、燃焼室S1とフィルタ室S2とが当該連通孔73を介して連通した状態となる。なお、その際、上述したように密閉容器50Bの機械的強度は仕切り部材70Bのそれよりも十分に低いため、仕切り部材70Bの破裂の衝撃によって密閉容器50Bの天板部71も同時に破裂して開口することになる。
このように構成された本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Bにおいても、作動時において燃焼室S1が開放される(すなわち、燃焼室S1とフィルタ室S2とが連通する)際の開放圧が、密閉容器50Bよりも機械的強度の高い仕切り部材70Bによって決定できることになる。したがって、上述した実施の形態1の場合と同様の効果を得ることができる。
ここで、本実施の形態の如くカップ状の仕切り部材70Bを用いることとすれば、作動時において、燃焼室S1において発生したガスの推力が仕切り部材70Bの側板部72に対して径方向に作用することになるため、当該側板部72が密閉容器50Bの側壁部51bを介してハウジング本体10の内周面に向けて強く押し付けられてこれに密着することになる。これにより、側板部72とハウジング本体10との間に隙間が生じることがなくなるため、当該部分を経由したガスの漏れ出しも確実に防止できることになる。
(実施の形態3)
図15は、本発明の実施の形態3におけるシリンダ型ガス発生器の概略図である。また、図16は、図15に示すシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図であり、図17は、図15に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。以下、これら図15ないし図17を参照して、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Cについて説明する。
図15および図16に示すように、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Cは、上述した実施の形態1におけるシリンダ型ガス発生器1Aと比較した場合に、基本的にその構成は同じであるもののその配設位置が異なる仕切り部材70Cを備えている点においてのみ相違している。なお、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Cが具備する密閉容器50Cは、上述した実施の形態1における密閉容器50Aと基本的に同様の構成を有している。
具体的には、仕切り部材70Cは、密閉容器50Cの内部に収容されておらず、当該密閉容器50Cの外部に配置されている。より詳細には、仕切り部材70Cは、その主面がフィルタ80の燃焼室S1側に位置する軸方向端面に当接するとともに、その周面がハウジング本体10の周壁部の内周面に当接するように配置されている。
一方、密閉容器50Cのフィルタ室S2側に位置する軸方向端部は、仕切り部材70Cに当接している。これにより、仕切り部材70Cは、フィルタ80と密閉容器50Cとによって挟持された状態で配設されている。なお、仕切り部材70Cのフィルタ室S2側に位置する主面には、スコア70aが位置している。
ここで、図17に示すように、シリンダ型ガス発生器1Cの作動時においては、燃焼室S1の内圧上昇および温度上昇に伴って、密閉容器50Cの頂壁部51aが破裂または溶融するとともに、当該燃焼室S1の内圧が所定の圧力にまで達することにより、仕切り部材70Cのうちのスコア70aが設けられた部分に破断が生じる。これにより、フィルタ80の中空部81に対向する部分において仕切り部材70Cに連通孔73が形成され、燃焼室S1とフィルタ室S2とが当該連通孔73を介して連通した状態となる。
このように構成された本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Cにおいても、作動時において燃焼室S1が開放される(すなわち、燃焼室S1とフィルタ室S2とが連通する)際の開放圧が、密閉容器50Cよりも機械的強度の高い仕切り部材70Cによって決定できることになる。したがって、上述した実施の形態1の場合と同様の効果を得ることができる。
(第5変形例)
図18は、本実施の形態に基づいた第5変形例に係るシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図であり、図19は、図18に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。以下、この図18および図19を参照して、本実施の形態に基づいた第5変形例に係るシリンダ型ガス発生器1C1について説明する。
図18に示すように、第5変形例に係るシリンダ型ガス発生器1C1は、上述したシリンダ型ガス発生器1Cと比較した場合に、異なる構成の密閉容器50C1を備えている点においてのみ相違している。
具体的には、密閉容器50C1は、カップ体51の頂壁部51aに相対的に厚みの薄い薄肉部51a1と相対的に厚みの厚い厚肉部51a2とを含んでいる。
薄肉部51a1は、フィルタ80の中空部81に対向する部分に位置しており、厚肉部51a2は、フィルタ80の中空部81を除く軸方向端面に対向する部分に位置している。すなわち、カップ体51の頂壁部51aとフィルタ80とをハウジング本体10の軸方向に沿って当該軸方向と直交する面に投影した場合に、薄肉部51a1と厚肉部51a2との境界は、フィルタ80の中空部81を除く部分の内縁(すなわち中空部81の外縁)に重なることになる。これにより、厚肉部51a2は、フィルタ80の燃焼室S1側に位置する軸方向端面の外縁部に対向することになる。
なお、薄肉部51a1は、仕切り部材70Cの破裂に伴って同じく破裂するように十分に薄く形成されており、その厚みは、密閉容器50C1がアルミニウム合金製である場合にたとえば0.1[mm]以上1.0[mm]以下とされる。一方、厚肉部51a2は、ガス発生剤60の燃焼によっても破裂および溶融することがかないように薄肉部51a1の厚みよりも厚く形成されており、その厚みは、密閉容器50C1がアルミニウム合金製である場合にたとえば0.4[mm]以上4.0[mm]以下とされる。
このように構成した場合には、図19に示すように、作動時において厚肉部51a2が残存することになり、厚肉部51a2とハウジング本体10との間に隙間が生じることがなくなるため、当該部分を経由したガスの漏れ出しが防止できることになる。
ここで、本第5変形例の如くの構成を採用した場合には、カップ体51の頂壁部51aの残存部分である厚肉部51a2の厚みが厚い分だけ、上述した本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Cよりも、ハウジング本体10の軸方向に沿って長い距離の密着部を形成できることになり、当該部分を経由したガスの漏れ出しがさらに確実に防止できることになる。
(実施の形態4)
図20は、本発明の実施の形態4におけるシリンダ型ガス発生器の要部拡大断面図であり、図21は、図20に示すシリンダ型ガス発生器の作動時の状態を示す要部拡大断面図である。以下、これら図20および図21を参照して、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Dについて説明する。
図20に示すように、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Dは、上述した実施の形態3におけるシリンダ型ガス発生器1Cと比較した場合に、異なる構成の仕切り部材70Dおよび異なる構成の密閉容器50Dを備えている点においてのみ相違している。
具体的には、仕切り部材70Dは、カップ状の形状を有しており、天板部71と側板部72とを有している。天板部71は、平面視円形の平板状の形状を有しており、側板部72は、当該天板部71の外縁部から立設された筒板状の形状を有している。
仕切り部材70Dは、密閉容器50Dよりも機械的強度が高い材料からなる部材にて構成されており、具体的には鉄製または鉄合金製であることが好ましく、たとえばステンレス鋼や鉄鋼等によって構成されている。
仕切り部材70Dは、天板部71の外側主面がフィルタ80の燃焼室S1側に位置する軸方向端面に当接するとともに、側板部72の外周面がハウジング本体10の周壁部の内周面に当接するように配置されている。
密閉容器50Dは、そのフィルタ室S2側の端部が段差形状を有するように先端部が僅かに細く構成されており、当該先端部が仕切り部材70Dの内部に挿し込まれている。これにより、密閉容器50Dのフィルタ室S2側に位置する軸方向端部は、仕切り部材70Dに当接しており、仕切り部材70Dが、フィルタ80と密閉容器50Dとによって挟持されている。
仕切り部材70Dの天板部71の外側主面には、スコア70aが設けられている。当該スコア70aは、ガス発生剤60の燃焼による燃焼室S1の内圧上昇に伴って仕切り部材70Dに所望の形状変化(すなわち、仕切り部材70Dの一部が破裂することで後述する連通孔73(図21参照)が形成される形態変化)を生じさせるためのものであり、たとえば放射状に互いに交差するように設けられた複数の溝にて構成される。スコア70aは、仕切り部材70Dのうちのフィルタ80の中空部81に対向する部分に設けられている。
ここで、図21に示すように、シリンダ型ガス発生器1Dの作動時においては、燃焼室S1の内圧上昇および温度上昇に伴って、密閉容器50Dの頂壁部51aが破裂または溶融するとともに、当該燃焼室S1の内圧が所定の圧力にまで達することにより、仕切り部材70Dのうちのスコア70aが設けられた部分に破断が生じる。これにより、フィルタ80の中空部81に対向する部分において仕切り部材70Dに連通孔73が形成され、燃焼室S1とフィルタ室S2とが当該連通孔73を介して連通した状態となる。
このように構成された本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Dにおいても、作動時において燃焼室S1が開放される(すなわち、燃焼室S1とフィルタ室S2とが連通する)際の開放圧が、密閉容器50Dよりも機械的強度の高い仕切り部材70Dによって決定できることになる。したがって、上述した実施の形態3の場合と同様の効果を得ることができる。
ここで、本実施の形態の如くカップ状の仕切り部材70Dを用いることとすれば、作動時において、燃焼室S1において発生したガスの推力が密閉容器50Dの側壁部51bを介して仕切り部材70Dの側板部72に対して径方向に作用することになるため、当該側板部72がハウジング本体10の内周面に向けて強く押し付けられてこれに密着することになる。これにより、側板部72とハウジング本体10との間に隙間が生じることがなくなるため、当該部分を経由したガスの漏れ出しも確実に防止できることになる。
上述した本発明の実施の形態1ないし4およびそれらの変形例においては、仕切り部材にスコアを設けた場合を例示して説明を行なったが、スコアは必ずしも必須の構成ではなく、スコアが設けられていない単なる平板状の部材あるいはカップ状の部材等にて仕切り部材を構成することとしてもよい。その場合にも、燃焼室の内圧上昇を受けて、仕切り部材のフィルタの中空部に対向する部分を破裂させることが可能であり、これにより上述した開放圧を制御することが可能になる。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし4およびそれらの変形例においては、仕切り部材のうちのフィルタ室側に位置する主面にスコアが設けられた場合を例示して説明を行なったが、当該スコアは、仕切り部材のうちの燃焼室側に位置する主面に設けられていてもよいし、一対の主面の双方に設けられていてもよい。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし4およびそれらの変形例においては、点火器の点火部内に点火薬のみまたは点火薬と伝火薬とが装填された場合を例示して説明を行なったが、伝火薬を装填する場合にこれが点火器の点火部内に装填されている必要は必ずしもなく、点火器の点火部とガス発生剤との間の位置にたとえばカップ状の部材や容器等を用いてこれが装填されていてもよい。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし4およびそれらの変形例においては、ハウジング本体とホルダとをかしめ固定することで連結するとともに、ハウジング本体と閉塞部材とをかしめ固定することで連結した場合を例示して説明を行なったが、ハウジング本体とホルダとの固定および/またはハウジング本体と閉塞部材との固定に溶接等を利用することも当然に可能である。
また、上述した本発明の実施の形態1ないし4およびそれらの変形例においては、ハウジング本体と閉塞部材とを別部材にて構成した場合を例示して説明を行なったが、これら一体的に構成することにより、単一の部材からなる有底筒状の部材にてハウジングのホルダ以外の部分を構成することとしてもよい。
加えて、上述した本発明の実施の形態1ないし4およびそれらの変形例においては、本発明をサイドエアバッグ装置に組み込まれるシリンダ型ガス発生器に適用した場合を例示して説明を行なったが、本発明の適用対象はこれに限られるものではなく、助手席用エアバッグ装置やカーテンエアバッグ装置、ニーエアバッグ装置、シートクッションエアバッグ装置等に組み込まれるシリンダ型ガス発生器や、シリンダ型ガス発生器と同様に長尺状の外形を有するいわゆるT字型ガス発生器にもその適用が可能である。
さらには、上述した本発明の実施の形態1ないし4およびそれらの変形例において示した特徴的な構成は、装置構成上、許容される範囲で当然に相互にその組み合わせが可能である。
このように、今回開示した上記実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1A,1A1〜1A4,1B,1C,1C1,1D シリンダ型ガス発生器、10 ハウジング本体、11 ガス噴出口、12,13 かしめ部、20 ホルダ、21 貫通部、22 環状溝部、23 かしめ部、24 凹部、30 閉塞部材、31 環状溝部、40 点火器、41 点火部、42 端子ピン、50A,50A1,50A2,50B,50C,50C1,50D 密閉容器、51 カップ体、51a 頂壁部、51a1 薄肉部、51a2 厚肉部、51b 側壁部、52 キャップ体、53 収容空間、60 ガス発生剤、61 クッション材、62 コイルバネ、70A,70A1〜70A3,70B〜70D 仕切り部材、70a スコア、70b 貫通孔、71 天板部、72 側板部、73 連通孔、80 フィルタ、81 中空部、S1 燃焼室、S2 フィルタ室。

Claims (9)

  1. ガス発生剤が配置された燃焼室およびフィルタが配置されたフィルタ室を内部に含み、軸方向の一端部および他端部が閉塞された長尺筒状のハウジングと、
    前記ハウジングの前記一端部に組付けられ、前記ガス発生剤を燃焼させる点火器と、
    前記ハウジングの前記一端部側の位置に前記燃焼室が形成されるとともに、前記ハウジングの前記他端部側の位置に前記フィルタ室が形成されるように、前記ハウジングの内部の空間を軸方向に仕切る仕切り部材と、
    前記ガス発生剤を密閉した状態で収容する密閉容器とを備え、
    前記ハウジングは、前記フィルタ室を規定する部分にガスを外部に向けて噴出するためのガス噴出口を有し、
    前記フィルタは、前記ハウジングの軸方向に沿って延びかつ前記燃焼室側に位置する軸方向端面に達する中空部を有し、
    前記密閉容器は、前記ガス発生剤の燃焼により、前記フィルタの前記中空部に対向する部分の少なくとも一部が前記燃焼室の圧力上昇または温度上昇に伴って破裂または溶融するように、前記仕切り部材よりも機械的強度の低い材料からなる部材にて構成されており、
    前記仕切り部材は、前記ガス発生剤の燃焼により、前記フィルタの前記中空部に対向する部分の少なくとも一部が前記燃焼室の圧力上昇に伴って破裂することで前記燃焼室と前記フィルタ室とを連通させる連通孔が形成されるように、前記密閉容器よりも機械的強度の高い材料からなる単一の部材にて構成されている、ガス発生器。
  2. 前記密閉容器は、前記フィルタ室側に位置する軸方向端部が前記フィルタの前記燃焼室側に位置する軸方向端面に当接するように配置され、
    前記仕切り部材は、前記密閉容器の前記フィルタ室側に位置する軸方向端部に当接するように前記密閉容器の内部に配置されている、請求項1に記載のガス発生器。
  3. 前記仕切り部材は、平板状の形状を有している、請求項2に記載のガス発生器。
  4. 前記密閉容器の前記フィルタ室側に位置する軸方向端部は、相対的に厚みの薄い薄肉部と、相対的に厚みの厚い厚肉部とを含み、
    前記薄肉部は、前記フィルタの前記中空部に対向する部分に少なくとも位置し、
    前記厚肉部は、前記フィルタの前記燃焼室側に位置する軸方向端面の外縁部に対向する部分に少なくとも位置している、請求項3に記載のガス発生器。
  5. 前記仕切り部材は、平板状の天板部および筒板状の側板部を含むカップ状の形状を有し、
    前記天板部は、前記フィルタの前記燃焼室側に位置する軸方向端面に当接し、
    前記側板部は、前記密閉容器の側壁部に当接している、請求項2に記載のガス発生器。
  6. 前記仕切り部材は、前記フィルタの前記燃焼室側に位置する軸方向端面に当接するように前記密閉容器の外部に配置され、
    前記密閉容器は、前記フィルタ室側に位置する軸方向端部が前記仕切り部材に当接するように配置されている、請求項1に記載のガス発生器。
  7. 前記密閉容器の前記フィルタ室側に位置する軸方向端部は、相対的に厚みの薄い薄肉部と、相対的に厚みの厚い厚肉部とを含み、
    前記薄肉部は、前記フィルタの前記中空部に対向する部分に少なくとも位置し、
    前記厚肉部は、前記フィルタの前記燃焼室側に位置する軸方向端面の外縁部に対向する部分に少なくとも位置している、請求項6に記載のガス発生器。
  8. 前記仕切り部材は、前記フィルタの前記中空部に対向する部分にスコアを有している、請求項1から7のいずれかに記載のガス発生器。
  9. 前記仕切り部材は、前記フィルタの前記中空部に対向する部分に貫通孔を有している、請求項1から8のいずれかに記載のガス発生器。
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