JP6520286B2 - シート折り装置及び製本システム - Google Patents

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Description

本発明は、シート折り装置及び製本システムに関する。
従来、あるシートの端部を挟むように、別のシートを折り畳む装置が知られている。例えば、特許文献1には、複数枚の中紙を集積してその集積方向両端に表紙を付け、表紙の外側にカバーを付けて製本する製本装置であって、カバーの両端を表紙の端辺をくるむように折り畳み、カバー付きの冊子として製本するものが記載されている。具体的には、特許文献1に記載の装置において、上部ユニット37のレバー135の先端135aによってカバーKの中途部がローラー102、137間のニップに押し込まれ、その後、ローラー102が回転する。ローラー102の回転により、カバーKが表紙S1の端辺を伴ってローラー102、137間のニップを通過されて折り畳まれる。このようにして、表紙S1の端辺をくるむようにカバーKが折り畳まれる。その後、装置から排出されることによって、カバー付冊子Bが完成する。
特開2003−25755号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置を用いる場合には、以下に説明するように、用紙(シート)にかかる負荷が大きくなるという問題点があった。
特許文献1に記載の装置において、カバーが折り畳まれる前は、カバー及び表紙は略鉛直方向に保持されている。そして、カバーが折り畳まれる際に、カバーのうち折り畳まれる部分の近傍や表紙の端辺の近傍は略水平方向に向きを変更してローラー102、137間のニップを通過する。このとき、カバー及び表紙は、ローラー102の半径程度の比較的小さい曲率半径(大きい曲率)で屈曲される。
このような装置においては、比較的小さい曲率半径でシートが屈曲された際に、シートの屈曲された部分に筋が入ったり、シートに湾曲が付与されていわゆるカールした状態となってしまったりして、完成した冊子の見栄えが悪くなる場合がある。特に、厚紙のような剛性の大きいシートを用いた場合に、このような問題がより生じやすい。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、第1シートの一の端部を挟むように第2シートを折り返す際に、第1シートや第2シートにかかる負荷を低減することができるシート折り装置及び製本システムを提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明の一の態様によれば、
シート折り装置は、
第1シートの一の端部を挟むように、第2シートの折り返し部を折り返すシート折り装置であって、
前記第1シートの前記一の端部に対して前記第2シートの前記折り返し部が突出した状態で厚さ方向に隣接する前記第1シート及び前記第2シートを支持する支持部と、
前記支持部に支持された前記第1シートの前記一の端部における厚さ方向のうち前記第2シートから前記第1シートへ向かう方向である第1方向と、前記支持部に支持された前記第1シート内で前記一の端部から離れる方向である第2方向と、に移動可能に構成された折り部材と、
前記折り部材が前記第2シートの前記折り返し部を折り返す際に、前記折り部材と対向して前記第2シートの折り目を挟持する対向部材と、を有し、
前記折り部材は、前記支持部に支持された前記第2シートの前記折り返し部に対して、前記第1シートと反対側から接した状態で、前記第1方向に移動し、その後、前記第2方向に移動して、前記折り返し部を折ることを特徴としている。
また、本発明の他の態様によれば、
製本システムは、
前記第1シートを表紙として有する冊子を製本する製本装置と、
前記製本装置により製本された前記冊子を搬送する搬送部と、
前記搬送部により搬送された冊子の前記第1シートの前記一の端部を挟むように、前記第2シートの前記折り返し部を折り返す前記シート折り装置と、
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、第1シートの一の端部を挟むように第2シートを折り返す際に、第1シートや第2シートにかかる負荷を低減することができるシート折り装置及び製本システムを提供することができる。
本発明を適用した実施形態のシート折り装置100の概略構成を示す斜視図である。 図1に示すA−A切断面における断面図である。 シート折り装置100の機能構成を示すブロック図である。 シート折り装置100が実行する冊子BKにカバーシートCVを折り込む動作(折り動作)における制御方法の一例を示すフローチャートである。 カバーシートCVがカバーシート保持部10にセットされた状態における断面図である。 冊子BKとカバーシートCVとが密着した状態で挟持部40により背表紙近傍が挟持された状態における断面図である。 冊子BK及びカバーシートCVが挟持部40により挟持されている状態において、上方から見たときのカバーシートCV、冊子BK、表紙開き部50の位置関係を示す説明図である。 表紙開き部50によって表紙FCが開かれた状態を示す断面図である。 押さえ部材60によってカバーシートCV及び支持部20に対して表紙FCが押圧された状態を示す断面図である。 折りローラー71が回動している状態を示す断面図である。 折りローラー71が回動するとともに、対向ローラー72が回転している状態を示す断面図である。 対向ローラー72を回転させることなく折りローラー71により折り返し部FBを折り返した場合に生じ得る問題を説明するための説明図である。 カバーシートCVの条件と対向ローラー72の回転速度との関係の一例を示す条件テーブルである。 折りローラー71が初期位置へ復帰した状態を示す断面図である。 シート折り装置100を含む製本システムの一例を示す概念図である。 調整部の構成の一例を示す断面図である。 調整部の構成の他の一例を示す断面図である。 表紙開き部50の実施形態の他の一例を示す断面図である。
(実施形態)
[1.構成の説明]
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。但し、発明の範囲は、図示例に限定されない。なお、以下の説明において、鉛直方向をZ方向とし、シート折り装置100の奥行き方向をX方向とし、シート折り装置100の幅方向をY方向とする。
図1は、本発明を適用した実施形態のシート折り装置100の概略構成を示す斜視図である。また、図2は、図1に示すA−A切断面における断面図である。ここで、A−A切断面は、YZ平面と平行な平面であって、後述する表紙開き部50を通る面である。以下の説明で参照する断面図は、いずれもA−A切断面におけるシート折り装置100の断面図である。また、図3は、シート折り装置100の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態のシート折り装置100は、シート折り装置100に挿入された冊子BKにカバーシートCVを自動的に折り込む。冊子BKは複数のシート(用紙)からなり、冊子BKの両端側の最表面のシート(最初のページを含むシート及び最後のページを含むシート)を表紙FCと称する。詳細は後述するが、シート折り装置100は、図6〜図12に示すように、冊子BKの表紙FC(第1シート)の小口側の端部EG(一の端部)を挟むように、カバーシートCV(第2シート)の折り返し部FBを折り返す。
以下に、本実施形態のシート折り装置100の構成を説明する。シート折り装置100は、主に、カバーシート保持部10と、支持部20と、検知部30と、挟持部40と、表紙開き部50と、押さえ部材60と、折込部70と、排出部80と、制御部90と、を備えて構成されている。
カバーシート保持部10は、カバーシートCVを所定の位置に固定して保持する。図2は、カバーシートCVが保持されていない状態を示す断面図である。そして、図5は、カバーシートCVが保持された状態を示す断面図である。なお、ユーザーが手動により図5に示すようにカバーシート保持部10にカバーシートCVをセットしてもよいし、カバーシートCVを収容するカバーシート収容部(不図示)から、カバーシートCVを搬送してカバーシート保持部10にセットするカバーシート搬送部(不図示)によりカバーシートCVを搬送して、図5に示すようにカバーシート保持部10にセットしてもよい。
支持部20は、カバーシート保持部10に保持されたカバーシートCVを支持する。また、支持部20は、後述する表紙開き部50により冊子BKの表紙FCが開かれた際に、表紙FCをも支持する(図8参照)。
検知部30は、冊子BKが挿入されたことを検知するセンサーである。検知部30は図2等の断面図には図示していないが、挟持部40近傍であって、冊子BKの挿入を検知できる位置に設けられている。
挟持部40は、シート折り装置100に挿入された冊子BKの背表紙の近傍を、シート折り装置100の幅方向(Y方向)の両側から挟持する。挟持部40によりカバーシートCVと一緒に冊子BKを挟持することで、カバーシートCVと冊子BKとを密着させる(図6参照)。
表紙開き部50は、挟持部40に挟持された冊子BKの表紙FCを吸引して表紙FCを開き、表紙FCが支持部20に支持された状態とする。表紙開き部50は、カバーシート保持部10の長手方向(X方向)の一端側に配置される(図7参照)。そして、表紙開き部50は、カバーシート保持部10からはみ出した冊子BKの天側又は地側の表紙FCの近傍にある空気を吸引する吸引手段を有する。表紙開き部50は、冊子BKのうち、カバーシート保持部10と接していない部分の近傍の空気を吸引手段で吸引して、表紙FCを引き寄せることにより、冊子BKの表紙FCを開く(図8参照)。表紙開き部50が有する吸引手段は、例えば、エアを取り入れるシート吸引穴と、エア負圧を発生させてエアを吸引する吸引ファンと、エアの流れを導くエアダクトと、により構成される。そして、制御部90は、吸引ファンによりエアを吸引させることで、エアダクト内を負圧とし、シート吸引穴からエアを取り入れるとともに、冊子BKの表紙FCを吸引させる。なお、表紙開き部50は最表面のシートである表紙FCのみを開いてもよいし、表紙FC及びその内側の数枚のシートを同時に開いてもよい。
押さえ部材60は、折りローラー71がカバーシートCVの折り返し部FBを折り返す際に、表紙開き部50により開かれた冊子BKの表紙FCをカバーシートCVと反対側から押さえる。押さえ部材60は、押さえブレード61と、回転軸62と、駆動部と、を有する。押さえブレード61は、回転軸62からカバーシート保持部10側に伸びた板状の部材であり、回転軸62の回転に伴って回動する。回転軸62は、シート折り装置100の筐体に対して固定されており、制御部90に制御された駆動部により回転駆動されて押さえブレード61を回動させる。
押さえブレード61は、回転軸62により回動されて待機位置Pwと押圧位置Ppとの間を移動する。待機位置Pwは、図6等に示す押さえブレード61の位置であり、冊子BKが挿入される前に押さえブレード61が待機する位置である。押圧位置Ppは、図9における押さえブレード61の位置であり、冊子BKの表紙FCを押さえて、カバーシートCV及び支持部20に対して押圧する位置である。押さえブレード61が表紙FCを押さえる押圧位置Ppは、表紙FCの端部EG近傍であることが好ましい。折りローラー71によりカバーシートCVの折り返し部FBを折り返す際に、カバーシートCVや表紙FCが浮いてしまうことをより確実に防ぐためである。表紙FCの端部EG近傍とは、折りローラー71によりカバーシートCVの折り返し部FBを折り返す際に、カバーシートCVや表紙FCが浮いてしまうことを抑制できる程度の距離を指す。
折込部70は、カバーシート保持部10で挟持された冊子BKの表紙FCの両面の側(図9等の左右側)にそれぞれ配置されており、冊子BKの表紙FCの小口側の端部EGを挟むように、カバーシートCV(第2シート)の折り返し部FBを折り返す(図9〜12参照)。折込部70は、互いに対向してニップを形成する折りローラー71及び対向ローラー72を有する。
折りローラー71は対向ローラー72との間にニップを形成した状態で、対向ローラー72の回転軸を中心として回動可能に構成されており(図10の矢印F方向及び図14に示すB方向)、図10に矢印D1で示す第1方向及び図10に矢印D2で示す第2方向に移動可能である。より具体的には、折りローラー71を回動させる不図示の駆動部を制御部90が制御することによって、折りローラー71が回動する。
対向ローラー72は所定の位置に固定されている。そして、対向ローラー72は、折りローラー71がカバーシートCVの折り返し部FBを折り返す際に、折りローラー71と対向してカバーシートCVの折り目FDを挟持する。
対向ローラー72は、制御部90により制御される不図示の駆動部に駆動され、図11に示す矢印R方向に回転可能に構成される。一方、折りローラー71は対向ローラー72の回転に従って従動回転できるように構成される。折りローラー71も対向ローラー72と同様に、駆動部により回転駆動されるように構成しても良いが、図11,12を参照して後述するように、折りローラー71は従動回転する方が、カバーシートCVの折り返し部FBの位置がずれたり、カバーシートCVが傷むことを防ぐことができるため、好ましい。
折込部70は、カバーシート保持部10によりカバーシートCVと冊子BKとを密着され、表紙開き部50により冊子BKの表紙FCを開かれた状態で、折りローラー71がカバーシートCVの折り返し部FBに接しながら、図10に示す矢印F方向に回動することにより、表紙FCが開いた冊子BKにカバーシートCVを折り込む。なお、折込部70によりカバーシートCVの折り返し部FBを折る際の詳細な動作については、図9〜12を参照して後述する。
排出部80は、折込部70により冊子BKに対してカバーシートCVが折り込まれた後に、排出口81から冊子BK及びカバーシートCVを排出させる。より具体的には、排出部80は、カバーシート保持部10で支持されている冊子BK及びカバーシートCVの天又は地を押してシート折り装置100の奥側(+X方向)に移動させるアクチュエータ等の駆動部を有する。排出部80の駆動部は図1等に図示していないが、シート保持部近傍であって、シート折り装置100の手前側(−X方向)の端部近傍の位置であり、冊子BK又はカバーシートCVの背表紙の近傍を押圧できる位置に設けられている。制御部90は駆動部を制御して冊子BK又はカバーシートCVの天又は地を奥側(+X方向)に押して移動させることにより、排出口81(図1参照)から冊子BK及びカバーシートCVを排出させることができる。
制御部90は、例えば、CPU(Central Processing Unit)91、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)93等を備えて構成されている。
CPU91は、ROM92から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM93に展開し、展開されたプログラムと協働してシート折り装置100の各ブロック(カバーシート保持部10、支持部20、検知部30、挟持部40、表紙開き部50、押さえ部材60、折込部70、排出部80等)の動作を集中制御する。このとき、例えば、不揮発性の半導体メモリー(フラッシュメモリー)やハードディスクドライブで構成された記憶部(不図示)に格納されている各種データが参照される。
ここで、制御部90は、例えば、LANカード等で構成された通信部(図示略)を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行っても良い。
[2.動作の説明]
ここで、シート折り装置100の動作を図4に示すフローチャートを用いて説明する。図4は、シート折り装置100が実行する冊子BKにカバーシートCVを折り込む動作(折り動作)における制御方法の一例を示すフローチャートである。なお、以下に説明するフローチャートにおける制御は、制御部90のCPU91が、ROM92などに予め格納されている各種処理を実行するためのプログラムをRAM93などに展開して実行することにより実現される。また、併せて、図9〜12に示す説明図を用いて冊子BKにカバーシートCVが折り込まれる状況を説明する。なお、冊子BKの表紙FCにカバーシートCVを折り込む折り動作においては、シート折り装置100の幅方向(Y方向)の両側で同様かつ対照的な動作が行われるため、部材の符号等は一方にのみ付す。
最初に、図5に示すように、カバーシートCVがカバーシート保持部10にセットされる。図5は、カバーシートCVがカバーシート保持部10にセットされた状態における断面図である。この状態において、カバーシートCVは、支持部20にも支持されている。カバーシートCVは、ユーザーが手動でセットしてもよいし、不図示のカバーシートCVを収容するカバーシート収容部(不図示)から、カバーシートCVを搬送してカバーシート保持部10にセットするカバーシート搬送部(不図示)によりカバーシートCVを搬送してセットしてもよい。カバーシート収容部は、例えば、複数のカバーシートCVを収容するトレイにより構成することができる。カバーシート搬送部は、例えば、カバーシートCVを搬送する一対又は複数対のローラーにより構成することができる。
また、いずれの方法によってカバーシートCVがカバーシート保持部10にセットされる場合であっても、カバーシートCVは、シート折り装置100の奥行き方向(X方向)について、表紙開き部50と対向しない位置にセットされる(図7参照)。後述するように、表紙開き部50と冊子BKとが接して、冊子BKの表紙FCを開くことができるようにするためである。
なお、カバーシートCV上で、対向ローラー72と接する位置から端部EGの間の部分を、折り返し部FBと称する(図9参照)。後述するように、カバーシートCVの折り返し部FBが、折込部70により折り返されて、表紙FCに折り込まれる。
カバーシートCVがセットされた状態で動作を開始すると、まず、制御部90は、冊子BKがシート折り装置100に挿入されたことが検知部30により検知されたか否かを判断する(ステップS101)。そして、制御部90は、冊子BKがシート折り装置100に挿入されたことが検知部30により検知されていないと判断した場合には(ステップS101:No)、ステップS101に戻る。ここで、冊子BKはユーザーにより手動でシート折り装置100に挿入されてもよいし、冊子BKを搬送する冊子BK搬送部により冊子BKがシート折り装置100に挿入されてもよい。冊子BK搬送部は、例えば、冊子BKを狭持して搬送する一対又は複数のローラー対により構成される。なお、いずれの方法によって冊子BKがシート折り装置100に挿入される場合であっても、冊子BKは背表紙が下向き(−Z方向)であり、小口が上向き(+Z方向)となる姿勢で挿入される。
制御部90は、冊子BKがシート折り装置100に挿入されたことが検知部30により検知されたと判断した場合には(ステップS101:Yes)、挟持部40によりカバーシートCVと一緒に冊子BKを(Y方向)の両側から挟持することで、カバーシートCVと一緒に冊子BKとを密着させる(ステップS102)。図6は、冊子BKとカバーシートCVとが密着した状態で挟持部40により背表紙の近傍が挟持された状態における断面図である。なお、冊子BKは、シート折り装置100の奥行き方向(X方向)について、冊子BKの一部が表紙開き部50と対向する位置に挿入される(図7参照)。後述するように、表紙開き部50と冊子BKとが接して、冊子BKの表紙FCを開くことができるようにするためである。
次に、制御部90は、表紙開き部50により冊子BKの表紙FCを開いて支持部20に支持された状態とする(ステップS103)。図7は、冊子BK及びカバーシートCVが挟持部40により挟持されている状態において、上方から見たときのカバーシートCV、冊子BK、表紙開き部50の位置関係を示す説明図である。上述したように、カバーシートCVは表紙開き部50と対向しない位置にセットされており、冊子BKはその一部が表紙開き部50と対向している。カバーシートCV、冊子BK、表紙開き部50がこのような位置関係にあるため、表紙開き部50は、冊子BKの表紙FCのうち表紙開き部50と対向する部分を吸引して引き寄せることにより、表紙FCを内側のシートから離れさせ、表紙FCを開くことができる。そして、表紙開き部50によって開かれた表紙FCは、支持部20によって支持される。図8は、表紙開き部50によって表紙FCが開かれた状態を示す断面図である。
次に、制御部90は、押さえ部材60により、カバーシートCV及び支持部20に対して表紙FCを押圧する(ステップS104)。より具体的には、制御部90は、押さえ部材60の回転軸62を回転させる駆動部を制御して回転軸62を回転させ、押さえブレード61を、待機位置Pwから押圧位置Ppへ回動させる。押さえブレード61は、押圧位置Ppにおいて、カバーシートCV及び支持部20に対して表紙FCを押圧する。図9は、押さえ部材60によってカバーシートCV及び支持部20に対して表紙FCが押圧された状態を示す断面図である。押さえ部材60により表紙FCを押さえることによって、折りローラー71によりカバーシートCVの折り返し部FBを折り返す際に、カバーシートCVや表紙FCが浮いてしまうことを防ぐことができ、このため、折り目FDをつける箇所がずれてしまうことをより確実に防ぐことができる。
次に、制御部90は、折りローラー71を移動させる駆動部を制御して、折りローラー71を正転方向(図10における矢印F方向)に回動させ始める(ステップS105)。図10は、折りローラー71が回動している状態を示す断面図である。折りローラー71が対向ローラー72の周囲を回動し始めると、折りローラー71は、カバーシートCVの折り返し部FBに対して、冊子BKの表紙FCと反対側から接した状態で、図10に矢印D1で示す第1方向に移動し、その後、図10に矢印D2で示す第2方向に移動する。なお、第1方向は、支持部20に支持された表紙FCの端部EGにおける厚さ方向のうちカバーシートCVから表紙FCへ向かう方向である。また、第2方向は、支持部20に支持された表紙FC内で端部EGから離れる方向である。なお、第1方向及び第2方向は互いに垂直な方向である。
折りローラー71の回動が開始すると、制御部90は、不図示のカウンターによって、折りローラー71の回動が開始してから経過した時間のカウントを開始する(ステップS106)。
そして、制御部90は、カウンターのカウントが所定時間t1を超えたか否かを判断する(ステップS107)。制御部90が、カウンターのカウントが所定時間t1を超えていないと判断した場合には(ステップS107:No)、ステップS107に戻る。一方、制御部90が、カウンターのカウントが所定時間t1を超えたと判断した場合には(ステップS107:Yes)、ステップS108へ進む。
ステップS108において、制御部90は、対向ローラー72の駆動部を制御して、対向ローラー72を図11の矢印R方向に回転させ始める。図11は、折りローラー71が回動するとともに、対向ローラー72が回転している状態を示す断面図である。対向ローラー72の回転方向は、カバーシートCV上の折り目FDに対して折り返し部FBと反対側の部分(図11においてRMで示す部分)を、折り目FD側に移動させる向きである。このような向きに対向ローラー72を回転させることによって、以下に説明するように、カバーシートCV上の折り目FDに対して折り返し部FBと反対側の部分が撓むことを抑制でき、より正確な位置に折り目FDをつけることができる。
図12は、対向ローラー72を回転させることなく折りローラー71により折り返し部FBを折り返した場合に生じ得る問題を説明するための説明図である。カバーシートCV上の折り目FDに対して折り返し部FBと反対側の部分に、図12に示すような撓みTが生じ得る。撓みTが生じた状態で折り動作を行うと、折り目FDの位置がずれてしまう場合がある。一方、本実施形態のように、カバーシートCV上の折り目FDに対して折り返し部FBと反対側の部分を、折りローラー71と対向ローラー72とのニップに巻き込むような方向に対向ローラー72を回転させることで、カバーシートCVに撓みTが生じることなく折り返し部FBを折ることができる。このため、より正確な位置に折り目FDをつけることができる。
なお、対向ローラー72の回転を開始させる所定時間t1は、任意に設定することができるが、折りローラー71と対向ローラー72とが折り目FDを挟持した後に回転を開始するような設定することが望ましい。所定時間t1が短すぎる場合、すなわち、対向ローラー72の回転開始が早すぎる場合には、カバーシートCVに対して過剰な力を与えてしまい、対向ローラー72とカバーシートCVとの間の摩擦により、カバーシートCVに傷がついてしまう場合があるからである。さらに、所定時間t1は、折りローラー71の回転軸と対向ローラー72の回転軸とを結ぶ直線が、支持部20に支持された表紙FCと垂直となるようなタイミングに対応した時間を設定することがより好ましい。所定時間t1が長すぎる場合、すなわち、対向ローラー72の回転開始が遅すぎる場合には、図12のように撓みTが生じてしまう場合があるからである。
また、対向ローラー72の回転速度は、カバーシートCVの条件に応じて変更することがより望ましい。図13は、カバーシートCVの条件と対向ローラー72の回転速度との関係の一例を示す条件テーブルである。 図13に示すような条件テーブルを制御部90内の不図示の記憶部に予め記憶させておき、制御部90は、カバーシートCVのシート条件に応じて、条件テーブルを参照して、回転速度を決定する。
図13の条件テーブルにおいては、カバーシートCVの剛度が小さいほど、対向ローラー72の回転速度が速い速度となるような条件が設定されている。カバーシートCVの剛度が小さいほど、図12に示すような撓みTが生じやすい。したがって、カバーシートCVの剛度が小さい場合には、対向ローラー72の回転速度を速くして、撓みTが生じうる箇所に対して、折り目FD側へ移動させる向きにより大きい力を与えることによって、より確実に撓みTが生じることを抑制し、正確な位置に折り目FDをつけることができる。なお、カバーシートCVのシート条件は、シート折り装置100が有するタッチパネル等の操作部(不図示)によりユーザーが入力してもよいし、シート折り装置100外の情報端末等から送信された情報を取得してもよい。
次に、制御部90は、カウンターのカウントが所定時間t2を超えたか否かを判断する(ステップS109)。制御部90が、カウンターのカウントが所定時間t2を超えていないと判断した場合には(ステップS109:No)、ステップS109に戻る。一方、制御部90が、カウンターのカウントが所定時間t2を超えたと判断した場合には(ステップS109:Yes)、ステップS110へ進む。
ステップS110において、制御部90は、対向ローラー72の回転を停止させる。続いて、制御部90は、正転方向への折りローラー71の回動を停止させ、逆方向(図14における矢印B方向)に回動させて初期位置(図6における折りローラー71の位置)へ移動させる(ステップS111)。図14は、折りローラー71が初期位置へ復帰した状態を示す断面図である。
ここで、折りローラー71の回動を停止させる所定時間t2は、任意に設定することができるが、折りローラー71が、折りローラー71及び対向ローラー72により形成されるニップのニップ面と支持部20に支持された表紙FCとが平行となる位置を超えて回動するような時間を設定することがより好ましい。折り目FDに対して十分に押圧力を加えることで、より確実に折り目FDをつけることができるからである。なお、折りローラー71及び対向ローラー72により形成されるニップのニップ面とは、折りローラー71の回転軸と対向ローラー72の回転軸とを結ぶ直線と垂直な平面であって、ニップNを通る平面をいう。
最後に、制御部90は、排出部80を制御して冊子BKの天地と、カバーシートCVの天地を揃えて冊子BKを排出する(ステップS112)。ステップS112において、制御部90は、排出部80の駆動部を制御して、押さえ部材60により表紙FCを押さえた状態で、冊子BKの背表紙側の端部をシート折り装置100の奥行き方向(+X方向)へ冊子BKとカバーシートCVの双方の天地を揃えるとともに、排出口81から冊子BKを排出する。
以上のように、本実施の形態によれば、シート折り装置100は、表紙FC(第1シート)の端部EG(一の端部)を挟むように、カバーシートCV(第2シート)の折り返し部FBを折り返すシート折り装置100であって、表紙FCの端部EGに対して折り返し部FBが突出した状態で厚さ方向に隣接する表紙FC及びカバーシートCVを支持する支持部20と、支持部20に支持された表紙FCの端部EGにおける厚さ方向のうちカバーシートCVから表紙FCへ向かう方向である第1方向(図10のD1方向)と、支持部20に支持された表紙FC内で端部EGから離れる方向である第2方向(図10のD2方向)と、に移動可能に構成された折りローラー71(折り部材)と、を有し、折りローラー71は、支持部20に支持されたカバーシートCVの折り返し部FBに対して、表紙FCと反対側から接した状態で、第1方向に移動し、その後、第2方向に移動して、折り返し部FBを折る。
このため、折りローラー71によってカバーシートCVの折り返し部FBを押圧して折り返す際に、カバーシートCVの他の部分や表紙FCは支持部20に支持されており、屈曲されることがない。すなわち、表紙FC(第1シート)の端部EG(一の端部)を挟むようにカバーシートCV(第2シート)を折り返す際に、表紙FCやカバーシートCVにかかる負荷を低減することができるシート折り装置及び製本システムを提供することができる。
また、本実施の形態によれば、シート折り装置100は、折りローラー71がカバーシートCVの折り返し部FBを折り返す際に、折りローラー71と対向してカバーシートCVの折り目FDを挟持する対向ローラー72(対向部材)を有する。
このため、折りローラー71及び対向ローラー72により折り目FDを挟持するように折り動作を行うため、カバーシートCVに確実に折り目FDをつけることができる。
また、本実施の形態によれば、シート折り装置100は、回転する対向ローラー72を対向部材として備え、対向ローラー72を制御する制御部90をさらに有し、制御部90は、折りローラー71が折り返し部FBを折り返す際に、カバーシートCV上の折り目FDに対して折り返し部FBと反対側の部分を、折り目FD側に移動させる向きに回転させるように対向ローラー72を制御する。
このため、カバーシートCV上の折り目FDに対して折り返し部FBと反対側の部分が撓むことを抑制でき、より正確な位置に折り目FDをつけることができる。
また、本実施の形態によれば、制御部90は、折りローラー71と対向ローラー72とが折り目FDを挟持した後に回転を開始するように対向ローラー72を制御する。
このため、カバーシートCVの位置がずれることで折り目FDの位置がずれることや、対向ローラー72との間の摩擦によりカバーシートCVが傷むことを防ぐことができる。
また、本実施の形態によれば、制御部90は、カバーシートCVの条件に応じて、対向ローラー72の回転速度を変更する。
このため、シートの条件に応じた適切な回転速度で対向ローラー72が回転することで、カバーシートCVの折り目FDの位置ずれや、対向ローラー72との間の摩擦によるカバーシートCVの傷みを、より確実に抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、制御部90は、カバーシートCVの剛度が小さいほど、対向ローラー72の回転速度を速くする。
このため、カバーシートCVの剛性が小さく、カバーシートCV上の折り目FDに対して折り返し部FBと反対側の部分に撓みが生じやすい場合であっても、カバーシートCVの折り目FDの位置ずれや、対向ローラー72との間の摩擦によるカバーシートCVの傷みを、より確実に抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、シート折り装置100は、折り部材として折りローラー71を備え、折りローラー71は、対向ローラー72との間にニップを形成した状態で、対向ローラー72の回転軸を中心とし、回動可能に構成される。
このため、簡易な構成によりカバーシートCVを折り返すことができる。
また、本実施の形態によれば、折りローラー71は、折りローラー71及び対向ローラー72により形成されるニップのニップ面と支持部20に支持された表紙FCとが平行となる位置を超えて回動する。
このため、カバーシートCVに折り目FDをつける方向に十分に力をかけることができ、より確実に折り目FDをつけることができる。
また、本実施の形態によれば、折りローラー71は、対向ローラー72の回転により従動回転する。
このため、カバーシートCVの折り目FDの位置がずれることや、対向ローラー72との間の摩擦によりカバーシートCVが傷むことをより確実に抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、シート折り装置100は、折りローラー71が折り返し部FBを折り返す際に、表紙FCをカバーシートCVと反対側から押さえる押さえ部材60を有し、制御部90は、表紙FCを押さえるように押さえ部材60を制御し、押さえ部材60が表紙FCを押さえている状態でカバーシートCVの折り返し部FBを折り返すように折りローラー71を制御する。
このため、折りローラー71によりカバーシートCVの折り返し部FBを押圧する際に、カバーシートCVや表紙FCが支持部20から離間することを抑制することができ、カバーシートCV上のより正確な位置に折り目FDをつけることができる。
なお、押さえ部材60により押さえることによって、より正確な位置に折り目FDをつけることができるとの効果を得ることができるが、押さえ部材60によって押さえない場合であっても、カバーシートCVの折り返し部FBを折り返すことは可能である。
また、本実施の形態によれば、シート折り装置100は、冊子BKが閉じた状態から少なくとも表紙FCを開いて表紙FCが支持部20に支持された状態とするシート開き部50をさらに有し、制御部90は、表紙FCを開くようにシート開き部50を制御し、表紙FCが開かれて支持部20に支持された状態でカバーシートCVの折り返し部FBを折り返すように折りローラー71を制御する。
このため、冊子BKの表紙FCを開いてカバーシートCVをかける動作を自動で行うことができる。
(第2実施形態)
[3.製本システム]
実施形態の説明に際しては、シート折り装置100単体で使用しているが、シート折り装置100を既存の製本装置の後処理装置として用いることにより製本システムを構成してもよい。
図15は、シート折り装置100を含む製本システムSの一例を示す概念図である。図15に示すように、製本システムSは、製本装置200の後段に、シート折り装置100を3台連結して構成される。製本装置200は、中綴じ製本やくるみ綴じ製本の方法によって冊子BKを製本する既存の装置である。
製本装置200により製本された冊子BKは、不図示の搬送部によって、シート折り装置100に搬送される。搬送部は、例えば、冊子BKを挟持して搬送する搬送ローラー対であっても良いし、冊子BKを載置して搬送する搬送ベルトであっても良い。
製本装置200の後段には、表紙カバーFVの折り込み用のシート折り装置100と、帯の折り込み用のシート折り装置100と、ブックカバーの折り込み用のシート折り装置100が3台連結されている。これらのシート折り装置100においては、表紙カバーFV、帯、ブックカバーがそれぞれシート折り装置100によって折り込まれるカバーシートCV(第2シート)に相当し、それぞれ対応するシートを冊子BKに折り込む。なお、シート折り装置100間での冊子BKの搬送も、上述した製本装置200及びシート折り装置100間の搬送部と同様の構成を有する搬送部により行うことができる。
図15に示す製本システムによれば、表紙カバーFV、帯及びブックカバーがそれぞれ折り込まれた冊子BKを一括して製造することができる。
(その他の実施形態)
以上に説明した実施形態においては、カバーシートCVの折り返し部FBを折り返す際に、冊子BKの表紙FCの端部EGと折りローラー71との位置関係は一定であった。すなわち、折りローラー71によってカバーシートCV上に折り目FDがつけられる位置(対向ローラー72上)に、表紙開き部50によって開かれた冊子BKの表紙FCが位置するような実施形態であった。しかし、本発明の実施形態はこれに限られることはなく、折りローラー71と支持部20に支持された表紙FCの端部EGとの位置関係を調整する調整部を備えてもよい。
調整部の具体的な構成としては、例えば、支持部20に支持された表紙FCの端部EGの辺と垂直な方向(図16に示す矢印方向)に、折込部70(折りローラー71及び対向ローラー72)と押さえ部材60とを同期させて移動させるローラー移動部材を設けることができる。図16は、調整部の構成の一例を示す断面図である。制御部90は、折込部70及び押さえ部材60を移動部材により移動させることで、表紙FCの端部EGと折りローラー71との位置関係を調整することができる。
また、調整部の具体的な構成の他の例として、挟持部40を上下方向(Z方向)に移動させる挟持移動部材を設けることもできる。図17は、調整部の構成の他の一例を示す断面図である。制御部90は、挟持移動部材により挟持部40を図17に示す矢印方向に移動させることで、表紙FCの端部EGと折りローラー71との位置関係を調整することができる。
そして、シート折り装置100が上述のような調整部を備える場合、制御部90が、折りローラー71がカバーシートCVに折り目FBをつける位置に表紙FCの端部EGが位置するように調整部を制御し、その後、カバーシートCVの折り返し部FBを折り返すように折りローラー71を制御することが望ましい。このように制御することによって、表紙FCの大きさが標準サイズと異なる場合であっても、適切な位置でカバーシートCVを折り返すことができるからである。
この実施の形態によれば、シート折り装置100は、折りローラー71と支持部20に支持される表紙FCの端部EGとの位置関係を調整する調整部を有し、制御部90は、折りローラー71がカバーシートCVに折り目FDをつける位置に表紙FCの端部EGが位置するように調整部を制御し、その後、カバーシートCVの折り返し部FBを折り返すように折りローラー71を制御する。
このため、表紙FCの大きさに応じて、適切な位置でカバーシートCVを折り返すことができる。
なお、表紙FCの大きさは、不図示の操作部によりユーザーが入力してもよいし、シート折り装置100外の情報端末等から送信された情報を取得してもよい。そして、制御部90は、取得した表紙FCの大きさに応じて、調整部により表紙FCの端部EGと折りローラー71との位置関係を調整する。
また、実施形態の説明に際しては、カバーシート保持部10からはみ出した冊子BKの天側又は地側の一端に接触する位置の空気を吸引する手段を有する表紙開き部50を例示しているが、表紙開き部50の構成はこれに限られない。例えば、冊子BKが表紙カバーFV付き冊子BKである場合には、シート折り装置100は、表紙開き部50の他の実施形態の一例として、以下に説明するような一対のローラーを有してもよい。ここで、表紙カバーFV付き冊子BKとは、製本された冊子BK本体の表面に位置するシートである表紙FCに対して、シート折り装置100により折りこまれるカバーシートCVとは別のカバーシートCV(表紙カバーFV)が折りこまれた冊子BKをいう。
図18は、表紙開き部50の実施形態の他の一例を示す断面図である。そして、表紙カバーFV付き冊子BKを扱う場合は、表紙開き部50は、表紙カバーFV付き冊子BKを背側から挟持して圧着する一対の円筒形のローラーであってもよい。例えば、一対のローラーを一方向に回転させてカバー付き冊子BKに折り込まれたカバーを背側方向に搬送させる。この時、一対のローラーの回転に伴って、カバー付き冊子BKに折り込まれたカバーが、表紙FCの表面で滑って、カバーのみが冊子BKの背側に搬送されて撓みが生じることにより、カバー付き冊子BKの表紙FCを開く。より具体的には、制御部90が、表紙開き部50を構成する一対のローラーを回転させると、ローラーの回転に伴って、冊子BKに折り込まれた表紙カバーFVが、表紙FCの表面で滑って、表紙カバーFVのみが冊子BKの背表紙側に搬送されて撓み部が生じる。これによって、表紙FCは、表紙カバーFVに引っ張られて湾曲し、結果として、冊子BKの表紙FCが開かれることになる。
また、以上に説明した実施形態においては、支持部20は、表紙FCやカバーシートCVを下方から支持する構成のみ示したが、鉛直方向を向いた状態で厚さ方向に隣接する表紙FC及びカバーシートCVを水平方向に狭持して支持する構成であってもよい。
なお、本発明の実施形態において、冊子BKを構成するシートやカバーシートCVは紙製の用紙である場合に限られることはなく、樹脂製のフィルム等であっても構わない。
100 シート折り装置
10 カバーシート保持部
20 支持部
30 検知部
40 挟持部
50 表紙開き部
60 押さえ部材
70 折込部
71 折りローラー(折り部材)
72 対向ローラー(対向部材)
80 排出部
90 制御部
200 製本装置
BK 冊子
SP 背表紙
FC 表紙
EG 端部
FB 折り返し部
FD 折り目
CV カバーシート
FV 表紙カバー

Claims (12)

  1. 第1シートの一の端部を挟むように、第2シートの折り返し部を折り返すシート折り装置であって、
    前記第1シートの前記一の端部に対して前記第2シートの前記折り返し部が突出した状態で厚さ方向に隣接する前記第1シート及び前記第2シートを支持する支持部と、
    前記支持部に支持された前記第1シートの前記一の端部における厚さ方向のうち前記第2シートから前記第1シートへ向かう方向である第1方向と、前記支持部に支持された前記第1シート内で前記一の端部から離れる方向である第2方向と、に移動可能に構成された折り部材と、
    前記折り部材が前記第2シートの前記折り返し部を折り返す際に、前記折り部材と対向して前記第2シートの折り目を挟持する対向部材と、
    少なくとも前記折り部材を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記支持部に支持された前記第2シートの前記折り返し部に対して、前記第1シートと反対側から接した状態で、前記第1方向に移動し、その後、前記第2方向に移動して、前記折り返し部を折るように前記折り部材を制御することを特徴とするシート折り装置。
  2. 前記対向部材は、回転する対向ローラーであり、
    前記制御部は、前記折りローラーが前記折り返し部を折り返す際に、前記第2シート上で前記折り目に対して前記折り返し部と反対側の部分を、前記折り目側に移動させる向きに回転させるように前記対向ローラーを制御することを特徴とする請求項に記載のシート折り装置。
  3. 前記制御部は、前記折り部材と前記対向ローラーとが前記折り目を挟持した後に回転を開始するように前記対向ローラーを制御することを特徴とする請求項に記載のシート折り装置。
  4. 前記制御部は、前記第2シートの条件に応じて、前記対向ローラーの回転速度を変更することを特徴とする請求項2又は3のいずれか一項に記載のシート折り装置。
  5. 前記制御部は、前記第2シートの剛度が小さいほど、前記対向ローラーの回転速度を速くすることを特徴とする請求項に記載のシート折り装置。
  6. 前記折り部材は、折りローラーであり、
    前記折りローラーは、前記対向ローラーとの間にニップを形成した状態で、前記対向ローラーの回転軸を中心として回動可能に構成されることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載のシート折り装置。
  7. 前記折りローラーは、前記折りローラー及び前記対向ローラーにより形成されるニップのニップ面と前記支持部に支持された前記第1シートとが平行となる位置を超えて回動することを特徴とする請求項に記載のシート折り装置。
  8. 前記折りローラーは、前記対向ローラーの回転により従動回転することを特徴とする請求項6又は7に記載のシート折り装置。
  9. 前記折り部材が前記折り返し部を折り返す際に、前記第1シートを前記第2シートと反対側から押さえる押さえ部材と、
    少なくとも前記押さえ部材及び前記折り部材を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記第1シートを押さえるように前記押さえ部材を制御し、前記押さえ部材が前記第1シートを押さえている状態で前記第2シートの前記折り返し部を折り返すように前記折り部材を制御することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のシート折り装置。
  10. 前記折り部材と前記支持部に支持される前記第1シートの前記一の端部との位置関係を調整する調整部と、
    前記調整部及び前記折り部材を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記折り部材が前記第2シートに折り目をつける位置に前記第1シートの前記一の端部が位置するように前記調整部を制御し、その後、前記第2シートの前記折り返し部を折り返すように前記折り部材を制御することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のシート折り装置。
  11. 前記第1シートは、複数のシートからなる冊子の表紙であり、
    前記冊子が閉じた状態から少なくとも前記第1シートを開いて前記第1シートが前記支持部に支持された状態とするシート開き部をさらに有し、
    前記制御部は、前記表紙を開くように前記シート開き部を制御し、前記表紙が開かれて前記支持部に支持された状態で前記第2シートの前記折り返し部を折り返すように前記折り部材を制御することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のシート折り装置。
  12. 前記第1シートを表紙として有する冊子を製本する製本装置と、
    前記製本装置により製本された前記冊子を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送された冊子の前記第1シートの前記一の端部を挟むように、前記第2シートの前記折り返し部を折り返すことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のシート折り装置と、
    を備えることを特徴とする製本システム。
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