JP3351132B2 - 用紙搬送方向切換装置 - Google Patents

用紙搬送方向切換装置

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JP3351132B2
JP3351132B2 JP27840994A JP27840994A JP3351132B2 JP 3351132 B2 JP3351132 B2 JP 3351132B2 JP 27840994 A JP27840994 A JP 27840994A JP 27840994 A JP27840994 A JP 27840994A JP 3351132 B2 JP3351132 B2 JP 3351132B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊星ローラとして構成
した排出ローラ部材を用いて用紙を反転排出する排出装
置に関し、特に、用紙を排出ローラ部材により反転排出
させる際に、用紙に大きなループを形成させることによ
り、厚紙や、腰の弱い用紙類等を反転排出させ得るよう
にする用紙搬送方向切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機やレーザビームプリンタ
等の画像形成装置に接続して、用紙を綴じ込んだりする
処理を行うためには、例えば、特開昭61−13949
5号公報や、特開平2−219601号公報等に示され
るような綴じ込み装置を用いることが知られている。前
記綴じ込み装置を画像形成装置に接続して用いる例にお
いては、画像形成装置から排出されるコピーとしての用
紙を、綴じ込み装置のトレイ部材に堆積させ、用紙を整
列させた後で、ステープラー機構を作動させて綴じ込
み、製本物として排出させるようにしている。また、前
記従来例とは別に、特開昭58−36496号公報に示
されるような装置では、製本物として作成したものを折
り込み装置に案内し、2つ折りにした製本物として排出
させ得るように構成している。
【0003】ところが、前記各従来例においては、画像
形成装置から排出させる用紙を、綴じ込み装置のトレイ
等に順次堆積させた状態で、そのまま綴じ込みの動作を
行う手段を用いるので、排出される用紙の頁の順序や、
画像面の向き等によっては、そのままの状態で綴じ込み
作業を行うことができない場合がある。そこで、前述し
たような問題に対処させるためには、画像形成装置の用
紙排出部に用紙反転機構を配置して、用紙の頁を製本物
に対応させて処理する等の製本の前処理を行うことも行
われている。また、画像形成装置の用紙搬送路に対して
反転排出機構を設けない場合には、例えば、特開平6−
56325号公報等に示されるように、用紙を遊星ロー
ラ装置を用いて反転排出させる手段を、排出装置に対し
て設けることも1つの方法とされる。前記従来例におい
ては、画像形成装置に接続する排出装置に対して、搬送
路の端部に遊星ローラ装置として構成する排出ローラ部
材を配置し、ステープラーを配置する下部トレイ部材に
用紙を収容させる場合には、排出ローラ部材に用紙の先
端部をニップした状態で、排出ローラ部材の駆動ローラ
部材の周囲にピンチローラ部材を遊星回転させるように
している。
【0004】前記従来例の排出ローラ部材を用いた用紙
の反転排出装置では、図20に示すように、上下のガイ
ド板5a、6aにより規定される搬送路3aの端部に排
出ローラ部材10を配置し、前記排出ローラ部材10を
固定位置に設けた駆動ローラ部材11と、前記駆動ロー
ラ部材の周囲を遊星回転するピンチローラ部材15によ
り構成している。そして、用紙Pの先端部を駆動ローラ
部材11とピンチローラ部材15の間にニップした状態
で、図21に示すようにしてピンチローラ部材15を駆
動ローラ部材11の回りに遊星回転させ、図22に示す
ように、駆動ローラ部材11の下部にピンチローラ部材
15が位置する状態で、用紙を下部のトレイ等に対して
反転排出させ得るように構成している。前述したような
ピンチローラ部材を遊星回転させる手段を構成した場合
には、トリロール装置や、反転搬送経路を複写機本体等
に設けなくても、排出された用紙に対する反転収容の動
作を容易に行い得るものとなり、用紙の綴じ込み等の後
処理の機構を簡素化することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したような排出ロ
ーラ部材を用いた反転装置では、普通紙等のコピー作成
に多く使用される種類の用紙に対応させて、駆動ローラ
部材11を形成していることが多い。したがって、普通
紙や、それよりも腰の弱い用紙類等を駆動ローラ部材に
沿わせて湾曲させる動作は、図23に示すようにして、
比較的容易に行うことができる。ところが、比較的厚い
用紙類等を反転させようとする場合には、駆動ローラ部
材の径の小さいものを用いて行うと、小径の駆動ローラ
部材の周囲に用紙を湾曲させる作用が良好に行われず
に、用紙の反転の動作に支障が生じることがある。そこ
で、前述したような厚紙を対象とする場合には、例え
ば、図24に示すように、駆動ローラ部材11aを大径
のものとして構成し、厚紙や特に腰の強い用紙類に対し
て、排出ローラ部材を用いた反転装置を構成することも
考えられる。しかしながら、駆動ローラ部材11aを大
径のものとして構成した場合には、排出ローラ部材の構
造と収容スペースが大きくなり、排出装置を小型に構成
する場合の障害となる。
【0006】前述したような反転装置に加えて、排出ロ
ーラ部材10を用いて用紙を反転させてステープラーを
配置した下部トレイ部材20に排出させる機構を、図2
5に示すように構成することも考えられる。ところが、
用紙の腰が強い場合に、用紙が排出ローラ部材にニップ
された状態で反転される途中では、用紙のループPrが
一定の大きさに設定されるが、用紙の後端部が排出ロー
ラ部材のニップ位置を外れた状態では、図26に示すよ
うに、用紙の後端部Peが後側に大きく飛び跳ねるとい
う問題がある。そして、用紙の後端部が後側に飛び跳ね
る状態が発生することが想定される場合には、排出ロー
ラ部材の周囲に他の装置等を配置することができないた
めに、排出装置の全体の構造にも大きな影響を及ぼす。
また、ステープラー等を下部トレイ部材に配置して構成
する綴じ込み装置では、装置全体を小型に構成するため
に、下部トレイ部材を小さく形成することが行われてい
るが、特にそのような小型の下部トレイ部材では、大サ
イズの用紙の後端部が大きくトレイから露出する状態に
なる。したがって、用紙の排出の最終段階で、用紙の後
端部が飛び跳ねるような状態が生じると、周囲の他の装
置等に用紙が接触する等の問題が発生し、そのような問
題の解決のために、装置の設計や製作時に、余分な問題
を多く提起する等の不都合が生じる。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述したような従来の排出ロ
ーラ部材を用いた排出装置の問題を解消するもので、駆
動ローラ部材を小径に構成した場合でも、搬送路の上ガ
イド板を揺動させることにより用紙のループを大きく形
成して、用紙の反転の動作を容易に行い得る装置を提供
することを第1の目的とし、用紙の後端部が跳ねる状態
を抑制可能な手段を提供することを第2の目的とし、さ
らに、腰の弱い用紙類に対して反転排出の動作を正確に
行い得る装置を提供することを第3の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像形成装置
から用紙を排出する搬送路の用紙排出端部に、遊星機能
を設けた排出ローラ部材を配置し、前記排出ローラ部材
の遊星機能を用いずに直接排出トレイに排出させる手段
と、前記排出ローラ部材の遊星機能を用いて前記排出経
路の下部に設けた下部トレイに向けて反転排出させる手
段と、を設け、前記排出ローラ部材の遊星機能を用い
て、用紙を下部トレイに排出する際に用いる用紙搬送方
向切換装置に関する。本発明の請求項1の発明は、前記
搬送路の上流部に配置する搬送ローラ装置の搬送速度に
対して、排出ローラ部材の搬送速度を低速に設定すると
ともに、前記搬送ローラ装置と排出ローラ部材の間に配
置する搬送路の下ガイド板に対して、上ガイド板を搬送
ローラ装置に近接させて設けた支軸を中心にして揺動可
能に設け、前記排出される用紙の先端部を排出ローラ部
材にニップした状態で、前記排出ローラ部材に配置する
駆動ローラ部材の周囲をピンチローラ部材が遊星回転さ
せて、用紙を排出ローラ部材の下側にある下部トレイ部
材に向けて用紙を反転排出するに際して、前記搬送路の
上側に形成される用紙のループに対応させて、上ガイド
板を揺動させることを特徴とする。したがって、前述し
たように構成したことにより、画像形成装置から排出さ
れる用紙を、排出トレイに直接排出させるモードと、反
転させて下部トレイ部材に収容するモードとを任意に選
択することができる。そして、下部トレイ部材に向けて
排出ローラ部材を用いて用紙を案内する際に、排出ロー
ラ部材の上流部の上ガイド板を用紙に形成するループに
対応して揺動させることにより、腰の強い用紙類等に対
する反転の案内の動作を良好な状態で行うことができ、
上ガイド板を構成する駆動ローラ部材の径が小さい場合
でも、反転の動作を容易に行うことができる。
【0009】請求項2の発明は、前記排出ローラ部材と
用紙を直接排出トレイに向けて排出する経路の上部に、
パドル部材を配置し、排出ローラ部材により反転させて
排出される用紙のループの大きさを、前記パドル部材に
より制限することを特徴とする。そして、排出ローラ部
材に対応させてパドル部材を配置することにより、用紙
の後端部が排出ローラ部材のニップ位置を外れた際に跳
ね返って、周囲の部材を叩いたりする問題に対処させる
ことが可能であり、用紙の案内を良好な状態で行うこと
ができる。
【0010】請求項3の発明は、前記搬送路の上流部に
配置する搬送ローラ装置と、排出ローラ部材の間に配置
する搬送路を湾曲させて構成し、前記搬送ローラ装置の
搬送速度と排出ローラ部材の搬送速度を同一に設定する
とともに、前記搬送ローラ装置と排出ローラ部材の間に
配置する搬送路の下ガイド板に対して、上ガイド板を搬
送ローラ装置に近接させて設けた支軸を中心にして揺動
可能に設け、前記排出ローラ部材の遊星機能により、排
出ローラ部材の下側にある下部トレイ部材に向けて用紙
を反転排出する際に、搬送路の上側に形成されるループ
に対応して上ガイド板が揺動するものとして構成したこ
とを特徴とする。したがって、搬送ローラ装置と排出ロ
ーラ部材の間に形成する搬送路を湾曲させて構成し、両
ローラ間の直線距離よりも用紙が長い状態でも、良好に
排出の動作を行うことができる。そして、排出ローラ部
材の遊星作用により用紙の先端部を湾曲させて搬送する
際に、上ガイド板を揺動させると、用紙は自然な状態で
上部の余裕空間に向けてループを形成するので、前記2
つのローラ装置に対して駆動速度を同一に設定しても、
用紙のループを良好な状態で形成させることができる。
【0011】請求項4の発明は、前記搬送ローラ装置と
排出ローラ部材の間に配置する搬送路の下ガイド板に対
して、上ガイド板を搬送ローラ装置に近接させて設けた
支軸を中心にして揺動可能に設け、前記排出ローラ部材
を構成する駆動ローラ部材とピンチローラ部材とを、用
紙の幅方向にコルゲーションを付与する装置として構成
するとともに、前記排出ローラ部材のピンチローラ部材
に対して一体に移動するガイド部材を配置し、先端部が
排出ローラ部材によりニップされた状態で反転される用
紙に対して、ガイド部材により用紙を下部トレイ部材に
向けて案内する手段を構成し、排出ローラ部材の遊星機
能により排出ローラ部材の下側にある下部トレイ部材に
向けて用紙を反転排出する際に、搬送路の上側に形成さ
れるループに対応して上ガイド板が揺動することを特徴
とする。そして、排出ローラ部材をコルゲーションロー
ラとして構成することにより、比較的腰の弱い用紙類を
排出トレイに向けて案内する際に、用紙が途中で曲がっ
たりすることを防止でき、用紙を排出ローラ部材を用い
て反転させる際にも、下部トレイ部材に向けて案内する
作用を正確に行うことができる。したがって、前述した
ように構成してなる装置では、駆動ローラ部材とピンチ
ローラ部材を組み合わせて構成した排出ローラ部材を用
いて、用紙を下部トレイ部材等に向けて反転搬送する作
用を良好に発揮させることが可能であり、装置の構造を
複雑にすることなしに、用紙の案内装置を構成すること
ができる。
【0012】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明の用紙搬
送方向切換装置を説明する。図1に示される例におい
て、本発明の排出装置1は電子写真複写機やレーザビー
ムプリンタ等の画像形成装置に接続されて、記録紙とし
て排出される用紙類を、排出トレイ25に直接排出させ
るか、下部トレイ部材20に反転排出させる機構を構成
している。前記排出装置1においては、画像形成装置か
ら排出される用紙を、挿入口2から搬送路3に設けた搬
送ローラ装置4、4aを用いて搬送し、排出ローラ部材
10を用いて、排出させるようにする。前記排出ローラ
部材10は、遊星機能を有するものとして構成されてお
り、駆動ローラ部材11に対してピンチローラ部材15
を固定位置に設定して用紙を送り出す状態と、ピンチロ
ーラ部材15を駆動ローラ部材11の周囲に遊星回転さ
せる状態を設定することにより、前記排出ローラ部材1
0を介して2つのトレイに向けて排出する動作とを任意
に選択して行い得るようにする。
【0013】また、前記搬送ローラ装置4と排出ローラ
部材10の間に配置する搬送路では、固定位置に設けた
下ガイド板5と支軸7を介して揺動可能に設けた上ガイ
ド板6により構成している。そして、前記排出ローラ部
材により下部トレイ部材に向けて用紙を反転排出させる
際に、搬送路の上ガイド板6を開くようにして上部空間
を大きく設定し、用紙に形成するループに対応させた余
裕空間を形成できるようにしている。なお、前記搬送路
3には、用紙の通過を検知するためのセンサSを配置し
ており、前記センサSにより用紙の先端部を検知した情
報にしたがって、排出ローラ部材10が用紙の先端部を
ニップするタイミングを見て、排出ローラ部材のピンチ
ローラ部材を遊星移動させる動作を行わせるようにす
る。さらに、前記排出ローラ部材による用紙の反転の動
作に対応させて、上ガイド板6を揺動させる動作を行わ
せるとともに、用紙の後端部の検知情報により用紙が排
出ローラ部材から排出されるタイミングを見て、排出ロ
ーラ部材のピンチローラ部材を元の位置に戻す動作と、
上ガイド板6を戻す動作とを行わせるようにする。
【0014】前記排出装置1において、排出ローラ部材
10の遊星機能を作動させずに、用紙を直接真っ直ぐに
排出する際には、排出トレイ25との間に排出ローラ装
置26を用いて案内するが、前記排出ローラ装置26で
は、駆動ローラ27に対してピンチローラ28を配置し
ている。そして、前記ピンチローラ28を板バネ等の弾
性支持アーム部材28aを介して保持し、前記弾性支持
アーム部材28aの基部を支軸28bにより支持する。
また、前記ピンチローラ28は、図示を省略する駆動手
段を用いて、支軸を介して揺動させることが可能であ
り、下部トレイ部材20に向けて用紙を反転排出する際
には、前記ピンチローラ28を図の鎖線で示す位置に揺
動させておくようにする。
【0015】前記排出ローラ部材10により反転排出さ
れる用紙を受ける下部トレイ部材20には、ステープラ
ー24を配置しており、傾斜させて配置する下部トレイ
部材20の先端部に対応させてストッパ22を設け、ト
レイに収容される用紙の先端部をストッパに係止させる
状態で整列させる。そして、前記下部トレイ部材20に
整列された用紙の上下部に対応させて、クリンチャとス
テッチャとを別個に配置したステープラー24をそれぞ
れ位置決めして、用紙に対する綴じ込みの動作を行う
が、前記ステープラーにより綴じ込む位置を任意に設定
が可能であり、端部の1箇所綴じと、2箇所綴じ、中央
部の綴じ込み等の任意のモードを選択して行うことがで
きる。また、下部トレイ部材に収容した用紙に対して綴
じ込みを行って作成した文書は、搬送ローラ装置21、
排出ローラ装置23を作動させて、下部に配置する排出
トレイ等に向けて送り出すようにする。
【0016】前記排出装置1の排出ローラ部材10と搬
送ローラ装置4の間の搬送路では、前述したように、固
定位置に設けた下ガイド板5と、支軸7を介して揺動可
能に設けた上ガイド板6を組み合わせて構成しており、
排出ローラ部材10のピンチローラ部材15を駆動ロー
ラ部材11の周囲に遊星回転させる動作に連動させて、
上ガイド板6を揺動させる動作を行うように構成してい
る。本発明の排出ローラ部材により用紙を反転排出させ
る際には、図2に示すように、搬送路に案内される用紙
Pが搬送ローラ装置4を通過して、排出ローラ部材10
の駆動ローラ部材11とピンチローラ部材15によりニ
ップされる状態で、ピンチローラ部材15を駆動ローラ
部材11の周囲に遊星移動させる動作を開始する。
【0017】前記排出ローラ部材10により、用紙を下
部トレイ部材に向けて案内する際には、図3に示される
ように、駆動ローラ部材11の周囲にピンチローラ部材
15を遊星移動させると同時に、上ガイド板6を支軸7
を介して揺動させるようにする。そして、前記排出ロー
ラ部材10により用紙Pが湾曲された際に、排出ローラ
部材の上流部で用紙のループPrが形成される際に、そ
のループPrの形成に上ガイド板が邪魔にならないよう
な余裕空間を設定できるようにする。また、前述したよ
うにして、用紙の反転搬送を行う際に、搬送ローラ装置
4による搬送速度を排出ローラ10の搬送速度よりも高
速に設定し、両ローラの間で用紙にルーを増大させなが
ら搬送する作用を行うと、厚紙等の腰の強い用紙類に対
する反転の動作を容易に行わせることができる。
【0018】前記図2、3に示す実施例では、搬送路を
規制する上下のガイド板5、6が直線状のものの場合で
示しているが、本発明においては、図1にも示されたよ
うに、搬送路を若干湾曲させた状態に構成している。そ
こで、前記図1に示されるように、搬送路3を湾曲路と
して構成した場合には、図4に示すように、搬送路の湾
曲状態に対応させて、上下のガイド板5、6を湾曲させ
て構成し、両ガイド板を所定の間隔を介して配置するこ
とにより、用紙に対する案内を行い得るように構成して
いる。前記図4に示される例においても、上ガイド板6
は支軸7を介して揺動可能に設けているものであり、前
記上ガイド板6を支軸7を介して揺動させた状態では、
図5に示されるように、用紙のループPrに対応させた
余裕空間部を形成できるようにしている。そして、排出
ローラ部材10の駆動ローラ部材11に対して、ピンチ
ローラ部材15を鎖線で示す位置から実線で示す位置に
向けて遊星回転させた状態で、用紙のループPrを形成
する動作を十分に許容できるようにする。
【0019】前記図5に示すような用紙の反転排出を行
わせるために、本発明においては、図6に示すようなピ
ンチローラ部材の遊星移動と、上ガイド板6の揺動のた
めの装置を構成することができる。前記図6に示す例
は、排出ローラ部材10と上ガイド板6に対して、前述
したような動作を行わせるための構成を示しているもの
で、支軸7を介して揺動可能に設けた上ガイド板6に
は、スプリング8と、ガイド揺動装置30による押圧機
構を配置している。また、排出ローラ部材10において
は、ピンチローラ部材15を駆動ローラ部材11の周囲
に遊星移動させるために駆動伝導装置17を配置し、前
記駆動伝導装置17においては、ステッピングモータ1
8とギヤ装置19による駆動系を配置する。前記排出ロ
ーラ部材10においては、駆動ローラ部材11の駆動の
ために、装置本体の駆動装置からベルト14を用いた伝
導系を介して駆動伝達する手段を構成し、駆動ローラ部
材の軸12に設けたプーリ13を介して駆動する。
【0020】前記排出ローラ部材10においては、駆動
ローラ部材11に対してピンチローラ部材15を押圧す
ることにより、両ローラの間に用紙をニップした状態で
搬送作用を行わせるように構成している。前記排出ロー
ラ部材10により用紙を反転排出させる際には、駆動伝
導装置17のモータ18を駆動し、ギヤ装置19を介し
てピンチローラ部材15の軸15aを駆動する。そし
て、ピンチローラ部材15の軸15aの両側端部を支持
する支持アーム16、16aを、駆動ローラ部材11の
軸に対して軸受け部材を介して自由な回転を許容する状
態に配置し、ピンチローラ部材15を駆動ローラ部材の
軸12を中心にして回転させる動作を行い、支持アーム
16と一体に設けた端部ギヤ19aを介して、ピンチロ
ーラ部材15を駆動ローラ部材の周囲に遊星移動させる
ことができるようにする。また、前記排出ローラ部材1
0において、用紙を反転させる状態で排出し終えると、
モータ18を逆転駆動することによってピンチローラ部
材15を駆動ローラ部材11の上部に向けて移動させ、
用紙を新たにニップする位置に戻すような動作を行わせ
る。
【0021】前記排出ローラ部材のピンチローラ部材に
対する駆動伝導装置17に対して、その駆動伝導系のギ
ヤ装置19の1つに対して、トルクリミッター31を介
して軸32を配置し、前記軸32に板バネ等の押圧部材
33、33aを設けて、上ガイド板6の上部から押圧す
る手段を構成している。前記押圧部材33、33aによ
る押圧手段は、上ガイド板6に対して配置するスプリン
グ8と共同して、上ガイド板6を上下動させるためのガ
イド揺動装置30を構成しており、前記スプリング8に
より支軸7を介して揺動させる作用に対して、軸32に
設けた押圧部材33、33aによる押圧の動作を組み合
わせて、上ガイド板6の揺動の動作を行わせる。また、
前記押圧部材を設けた軸32の端部には、ストッパーア
ーム34を一体に設けており、前記ストッパーアーム3
4の揺動範囲に対して、図示を省略する停止部材を設け
ることにより、軸32の回転角度を規制することができ
るようにする。
【0022】そして、モータ18を一方に回転させて駆
動伝導装置17を駆動する際に、ガイド揺動装置30の
トルクリミッター31を介して押圧部材を設けた軸32
を回転させ、押圧部材33、33aを図の鎖線で示す位
置から実線で示す位置にまで揺動させることにより、上
ガイド板6を支軸7を介してスプリング8の力により引
き上げるような動作を行わせる。また、上ガイド板6を
上に揺動させた状態で、駆動伝導装置17に対する駆動
を継続しても、押圧部材を設けた軸32にはストッパー
アーム34による係止の作用が付与され、トルクリミッ
ター31が滑ることによる駆動の伝達が行われないの
で、上ガイド板を上昇位置に保持させることができる。
さらに、排出ローラ部材から用紙を排出し終えた状態
で、モータ18を逆転させる際には、駆動ローラ部材1
1の上部に向けてピンチローラ部材15を移動させる動
作を行うとともに、押圧部材を支持する軸32を逆転方
向に駆動し、スプリング8の力に対抗させて、上ガイド
板6を下方に揺動させる作用を行わせるようにする。
【0023】前述したように構成された本発明の反転排
出装置では、図7〜9に示すような順序にしたがって、
各装置に対する作動を行わせ、用紙を下部トレイ部材に
向けて反転排出させることができる。まず、図7に示す
ように、搬送ローラ装置4に対応させて配置したセンサ
Sにより、用紙Pの先端部が検知されると、その検知情
報にもとづいて用紙の先端部が排出ローラ部材のローラ
間にニップされるタイミングを見て、ピンチローラ部材
15を遊星回転させるとともに、上ガイド板6を揺動さ
せる動作を開始する。そして、図8に示すように、排出
ローラ部材のピンチローラ部材15を駆動ローラ部材1
1の周囲に遊星回転させる動作と並行して、上ガイド板
6を支軸7を介して揺動させる動作を行うようにして、
用紙Pが排出ローラ部材によりニップされる部分の上流
部で、用紙にループPrを形成することができるように
する。
【0024】前述したようにして用紙にループを形成し
ながら、排出ローラ部材10のニップ位置の接線を下部
トレイ部材に向ける状態で、駆動ローラ部材11と搬送
ローラ装置4に対する駆動を行い、用紙を下部トレイ部
材に向けて反転排出させる。なお、搬送路に配置する搬
送ローラ装置4と排出ローラ部材10では、前記図4お
よび図7に示すように、搬送路を湾曲させて構成してい
る。そして、前記ローラ装置4、10の間の直線距離よ
りも、用紙が長い状態となっているので、排出ローラ1
0での遊星作用に同期させて上ガイド板を揺動させた際
に、用紙の腰の強さと排出ローラの遊星回転の動作によ
り上向きのループが用紙に生じる。したがって、前述し
たように、搬送路を湾曲させて配置した場合に、前後の
ローラ装置4、10の間で、ローラの搬送速度を同一に
設定しても、反転排出される用紙には、排出ローラの上
流部で自然なループが形成されることになる。なお、前
記実施例においても、前記搬送路に配置する搬送ローラ
装置4と排出ローラ部材10では、搬送ローラ装置の搬
送速度を大きく設定し、前後のローラ装置の間で用紙に
ループを形成する動作を行わせることにより、厚紙等に
対する反転排出の動作を容易に行い得るようにさせるこ
ともできる。
【0025】前記図8に示すように、下部トレイ部材に
向けて用紙を排出する状態で、用紙の後端部がセンサS
により検知されると、その検知信号を受けてから所定の
時間経過後に、搬送ローラ装置4のニップ位置から用紙
の後端部が抜け出すタイミングを見て、駆動伝導装置を
逆転駆動する動作を行わせるようにする。そして、図9
に示すようにして、用紙の後端部が排出ローラ部材によ
るニップ位置を抜け出す前に、ピンチローラ部材を元の
位置に戻す動作と、上ガイド板6を下降させる動作を行
っても、用紙の後端部は搬送ローラ装置に拘束されず
に、フリーな状態にあるので、用紙のループを小さくす
るような動作を行っても、用紙の後端部に形成するルー
プ部分が折れ曲がったりすることはない。さらに、前記
図9に示すように、用紙Pの先端部が下部トレイ部材に
設けたストッパ22に当接したとしても、排出ローラ部
材のピンチローラ部材を元の位置に戻す動作には、特に
大きな影響を与えることはないことになる。
【0026】
【実施例2】前記図6に示された実施例とは別に、本発
明においては、図10に示すような反転排出装置を構成
することもできるもので、前記図6の装置と同様に、排
出ローラ部材10に対応させて上ガイド板6を揺動させ
る機構を設ける。さらに、前記図10に示される装置で
は、排出ローラ部材10からの用紙排出部に対応させて
パドル部材35を設け、前記パドル部材35が排出ロー
ラ部材10から排出される用紙に対して、外側にループ
Ppを形成させる作用を助長するとともに、ループPp
の形状を規制する作用を行うようにする。そして、前記
パドル部材により用紙を上から押圧する動作を行わせる
ことにより、排出ローラ部材から排出される用紙の後端
部が跳ね返ったりすることを防止できるようにしてい
る。また、前記パドル部材35は軸36に支持されて、
図示を省略する駆動手段により駆動ローラ部材の回転速
度よりも高速で駆動され、用紙に対する押圧の動作を行
うことができるようにされる。
【0027】前述したようにして、パドル部材を追加し
て配置することの他に、前記図10に示される排出部で
は、排出ローラ部材10を構成する駆動ローラ部材11
とピンチローラ部材15の機構と、ピンチローラ部材1
5を駆動ローラ部材11に対して遊星回転させる機構等
は同様に構成され、排出ローラ部材10とその上流部に
配置する搬送ローラ装置の間で、上ガイド板6を揺動さ
せる機構等も同様に構成する。前記図10に示されるよ
うな排出装置において、図11に示されるように、用紙
Pを直接排出ローラ部材10から排出トレイに向けて排
出する際に、前記パドル部材35が用紙に対して当接し
ない位置に設けられるもので、用紙Pの通過経路とパド
ル部材35との間には、ギャップsが設定される。そし
て、排出ローラ部材10から排出トレイに向けて排出さ
れる用紙Pに対しては、パドル部材35は接触しない状
態となり、排出トレイに排出される用紙には、パドル部
材は何等作用しないものとされる。
【0028】図12に示す例は、排出ローラ部材10の
上流部に配置した搬送ローラ装置の部分を用紙の後端部
が通過し終えて、排出ローラ部材10のピンチローラ部
材15を元の位置に戻して、用紙の後端部の排出の動作
を継続する際に、用紙の先端部が下部トレイ部材のスト
ッパ等に係合して、用紙にループPpが形成される状態
を示している。そして、排出ローラ部材10と図示を省
略した下部トレイ部材のストッパの間で、用紙にループ
Ppを形成する状態で送り出す際に、パドル部材により
用紙のループを押圧する作用を行わせ、用紙の後端部が
跳ね返ったりすることを防止できるようにしている。
【0029】前述したようにして、用紙の先端部がスト
ッパ等により係止された状態では、排出ローラ部材10
から用紙を送り出す作用により、最初に用紙のループP
p1の状態となるが、その後にはループPp2のように
順次大きくなり、用紙の後端部が排出ローラ部材による
ニップ位置を離れた状態では、用紙のループの上部分が
パドル部材35に当接する状態となる。さらに、前記用
紙のループPp2に対して、パドル部材35により搬送
作用が加えられると、用紙の後端部が次第に移動してパ
ドル部材による規制位置から外れてPp3の状態から、
トレイ側に真っ直ぐに堆積されるようになる。その際に
は、比較的小さくされたループが跳ね返る状態となるの
で、用紙の後端部がトレイ等を強く打ちつけるような作
用は生じないものとなる。
【0030】また、前記図10に示される反転排紙装置
を使用する場合に、排出装置による用紙の反転排出の作
用と、用紙に形成するループの状態等を、図13ないし
図16にしたがって説明する。図13に示す例は、用紙
の先端部が排出ローラ部材10にニップされた状態を示
すもので、搬送ローラ装置4と排出ローラ部材10のそ
れぞれのローラに用紙がニップされた状態で、排出ロー
ラ部材10のピンチローラ部材15を遊星回転させるよ
うにする。そして、ピンチローラ部材を遊星回転させる
動作に並行して、図14に示すように、上ガイド板6を
支軸を介して上に揺動させる動作を行わせ、搬送ローラ
装置4と排出ローラ部材による用紙の搬送速度の差に対
応させて、用紙のループPrを形成させるための余裕空
間を搬送路に形成する。
【0031】前記図14に示すようにして、用紙にルー
プを形成しながら排出ローラ部材10により下部トレイ
部材に向けて送り出している途中で、用紙の後端部がセ
ンサにより検知される。そして、センサの検知情報が入
力された後で、所定の時間経過後に用紙の後端部が搬送
ローラ装置のニップ位置を外れるので、図15に示すよ
うに、排出ローラ部材のピンチローラ部材15を元の位
置に戻す動作と、上ガイド板6を下降させる動作が行わ
れる。また、下部トレイ部材に向けて送り出される用紙
の先端部は、ストッパ22に係止されるので、排出ロー
ラ部材10により送り出される用紙にはループPrが形
成されて、その用紙のループPrが次第に大きくなり、
その後には、図16に示すように、用紙のループPrの
上部分がパドル部材35に当接する状態となる。したが
って、前記図16に示される状態で用紙のループが大き
くなると、前記図12に示されるようにして、用紙の後
端部をパドル部材により案内する作用が行われ、用紙を
下部トレイ部材に対して反転排出させる動作が行われ
る。
【0032】
【実施例3】前述したような実施例とは別に、本発明に
おいては、排出ローラ部材のローラ部材をコルゲーショ
ン装置として構成し、腰の弱い用紙類に対する排出の作
用を良好な状態で行わせることもできる。図17に示す
例では、排出ローラ部材10aに配置する駆動ローラ部
材をフランジ付ロール40で構成し、本体部41の両側
にフランジ部材42を突出させて配置したものを用いて
いる。そして、前記フランジ付ロール40の本体部41
の中央部にピンチローラ部材15を位置させる状態で、
両ローラの間に用紙Pを入り込ませることにより、用紙
の幅方向に凹凸を形成させるようなコルゲーションを付
与して、用紙の長さ方向の剛性を強化し、排出ローラ部
材10aにより送り出される用紙の腰を強くして排出さ
せるようにする。なお、前記コルゲーション装置を用い
た排出ローラ部材では、駆動ローラ部材として設けるロ
ーラの全部をフランジ付ロールとして構成することが可
能であるが、その他に、用紙の両側に位置するローラ部
材をフランジ付ロールで構成すること等の手段を用いる
ことも可能である。
【0033】また、前記図17の排出ローラ部材10a
に加えて、図18に示すように、ピンチローラ部材15
と一体に移動するガイド部材45を配置して、用紙に対
する案内の作用を行わせることもできる。また、前記ガ
イド部材45に対応させて、下部トレイ部材には固定ガ
イド部材46を配置しており、排出ローラ部材10aを
用いて用紙を下部トレイ部材に案内する際に、2つのガ
イド板の間に用紙を通過させるように構成している。前
記ガイド部材45の用紙搬送方向の上流側の部分は、上
ガイド板6の端部に接続されるように形成しており、下
流部の延長部は任意の長さに設定することが可能であ
る。そして、用紙を排出ローラ部材10aから真っ直ぐ
に排出トレイに向けて排出する際には、送り出される用
紙が腰の弱いような薄いものであっても、その用紙が途
中で座屈を生じたりすることがないようにして送られ
る。また、排出ローラ部材10aのピンチローラ部材を
遊星回転させて下部トレイ部材に向けて反転させる状態
で送り出す場合には、図19に示されるように、ピンチ
ローラ部材15を下部の位置まで移動させて、用紙を下
部トレイ部材に収容する際に、下部トレイ部材に対応さ
せて配置する固定ガイド部材46と、ガイド部材45と
の間に隙間tを設定できるようにして、その非常に狭い
隙間tを介して用紙の先端部を案内できるようにする。
【0034】前記図19に示すようにして、排出ローラ
部材から下部トレイ部材に向けて用紙を案内する際に
は、用紙にコルゲーションを付与した状態で紙の腰を強
化して、排出ローラ部材のニップ位置から真っ直ぐに突
出される用紙の先端部を2つのガイド部材45、46の
間に挿入することができる。したがって、前述したよう
な用紙の案内方式を用いる場合には、比較的薄い用紙類
等を排出ローラ部材を用いて反転排出させる際に、用紙
が丸まったりすることがなく、下部トレイ部材の上に正
確に堆積させることができる。また、本発明のコルゲー
ション装置を適用する排出ローラ部材は、前記図6また
は図10に示されるような装置に組み込んで使用するこ
とが可能であり、特に、薄い紙類等に対しては、排出性
能を良好に発揮させることができる。
【0035】なお、本発明の実施例において、排出装置
に配置する用紙路の構成や、用紙路に設ける搬送ローラ
装置の数や配置間隔等は、任意に設定されるものであ
る。また、排出装置に組み込む下部トレイ部材の配置位
置や、下部トレイ部材に配置する綴じ込み装置等の構成
も、従来より使用されている任意の装置を対象とするこ
とが可能である。さらに、排出ローラ部材を構成する駆
動ローラ部材やピンチローラ部材の構造と、ピンチロー
ラ部材の遊星回転の角度等の条件は、排出装置の搬送路
と下部トレイ部材との間隔等の条件に応じて設定するこ
とができるものであり、搬送路の上ガイド板に対する揺
動角度や、揺動の動作のタイミングの設定条件等も、画
像形成装置において多く使用される用紙に対応させて構
成することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の用紙搬送方向切換装置は、前述
したように構成したものであるから、本発明の排出装置
において、画像形成装置から排出される用紙を、排出ト
レイに直接排出させるモードと、反転させて下部トレイ
部材に収容するモードとを任意に選択して排出させるこ
とができる。そして、下部トレイ部材に向けて排出ロー
ラ部材を用いて用紙を案内する際に、排出ローラ部材の
上流部の上ガイド板を用紙に形成するループに対応して
揺動させることにより、腰の強い用紙類等に対する反転
の案内の動作を良好な状態で行うことができ、上ガイド
板を構成する駆動ローラ部材の径が小さい場合でも、反
転の動作を容易に行うことができる。また、本発明の排
出ローラ部材に対応させてパドル部材を配置する場合に
は、用紙の後端部が排出ローラ部材のニップ位置を外れ
た際に、跳ね返って周囲の部材を叩いたりする問題に対
処させることが可能であり、用紙の案内を良好な状態で
行うことができる。
【0037】さらに、本発明においては、搬送ローラ装
置と排出ローラ部材の間に形成する搬送路を湾曲させて
構成し、両ローラ間の直線距離よりも用紙が長い状態と
される。そして、排出ローラ部材の遊星作用により用紙
の先端部を湾曲させて搬送する際に、上ガイド板揺動さ
せると、用紙は自然な状態で上部の余裕空間に向けてル
ープを形成するので、前記2つのローラ装置に対して駆
動速度を同一に設定しても、用紙のループを良好な状態
で形成させることができる。また、本発明において、排
出ローラ部材をコルゲーションローラとして構成する場
合には、比較的腰の弱い用紙類を排出トレイに向けて案
内する際に、用紙が途中で丸まったりすることを防止で
き、用紙を排出ローラ部材を用いて反転させる際にも、
下部トレイ部材に向けて案内する作用を正確に行うこと
ができる。したがって、本発明の排出装置では、駆動ロ
ーラ部材とピンチローラ部材を組み合わせて構成した排
出ローラ部材を用いて、用紙を下部トレイ部材等に向け
て反転搬送する作用を良好に発揮させることが可能であ
り、装置の構造を複雑にすることなしに、用紙の案内装
置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の排出装置の構成を示す説明図であ
る。
【図2】 搬送路を直線状に構成する装置の説明図であ
る。
【図3】 排出ローラ部材により用紙を下部のトレイに
反転排出させる状態の説明図である。
【図4】 搬送路を湾曲路として構成する例の説明図で
ある。
【図5】 用紙を反転排出する状態の説明図である。
【図6】 排出ローラ部材による反転排出部の構成を示
す斜視図である。
【図7】 図6の装置により用紙を搬送する状態の説明
図である。
【図8】 排出ローラ部材のピンチローラ部材を遊星回
転させて用紙を下部の給紙トレイに案内する状態の説明
図である。
【図9】 用紙の後端部が搬送ローラ装置から抜け出し
た状態の説明図である。
【図10】 排出ローラ部材に対応させてパドル部材を
配置する例の説明図である。
【図11】 用紙を排出トレイに向けて排出する状態の
説明図である。
【図12】 用紙を下部のトレイに排出する際のパドル
部材による案内状態を示す説明図である。
【図13】 図10の装置を用いて用紙を搬送する状態
の説明図である。
【図14】 排出ローラ部材により用紙を反転方向に案
内する途中の状態の説明図である。
【図15】 排出ローラ部材を元の位置に戻す状態の説
明図である。
【図16】 用紙を排出ローラ部材から排出し終える状
態の説明図である。
【図17】 排出ローラ部材をコルゲーション装置とし
て構成する例の正面図である。
【図18】 コルゲーション装置機能を設けた排出ロー
ラ部材により用紙を排出トレイに排出する状態の説明図
である。
【図19】 コルゲーション装置機能を設けた排出ロー
ラ部材により用紙を下部のトレイに排出する状態の説明
図である。
【図20】 従来の排出ローラ部材により用紙を案内す
る状態の説明図である。
【図21】 排出ローラ部材のピンチローラ部材を遊星
回転させる状態の説明図である。
【図22】 排出ローラ部材により下部のトレイに用紙
を案内する動作の説明図である。
【図23】 駆動ローラを小径のローラで構成した状態
の説明図である。
【図24】 駆動ローラ部材を大径のローラで構成した
例の説明図である。
【図25】 図21とは異なる排出ローラ部材のピンチ
ローラ部材を遊星回転させる状態の説明図である。
【図26】 図25の装置により下部のトレイに用紙を
案内する際の用紙の後端部の動作の説明図である。
【符号の説明】
1 排出装置、 3 搬送路、 4 搬送ローラ
装置、5 下ガイド板、 6 上ガイド板、 7
支軸、10 排出ローラ部材、 11 駆動ロー
ラ部材,15 ピンチローラ部材、 16 支持ア
ーム、17 駆動伝導装置、 18 モータ、 2
0 下部トレイ部材、22 ストッパ、 23
排出ローラ装置、 25 排出トレイ、26 排出
ローラ装置、 30 ガイド揺動装置、31 トル
クリミッター、 33 板バネ、35 パドル部
材、 40 フランジ付ロール、45 ガイド部
材、 46 固定ガイド部材。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置から用紙を排出する搬送路
    の用紙排出端部に、遊星機能を設けた排出ローラ部材を
    配置し、 前記排出ローラ部材の遊星機能を用いずに直接排出トレ
    イに排出させる手段と、 前記排出ローラ部材の遊星機能を用いて前記排出経路の
    下部に設けた下部トレイに向けて反転排出させる手段
    と、を設け、 前記排出ローラ部材の遊星機能を用いて、用紙を下部ト
    レイに排出する際に用いる用紙搬送方向切換装置におい
    て、 前記搬送路の上流部に配置する搬送ローラ装置の搬送速
    度に対して、排出ローラ部材の搬送速度を低速に設定す
    るとともに、 前記搬送ローラ装置と排出ローラ部材の間に配置する搬
    送路の下ガイド板に対して、上ガイド板を搬送ローラ装
    置に近接させて設けた支軸を中心にして揺動可能に設
    け、 前記排出される用紙の先端部を排出ローラ部材にニップ
    した状態で、前記排出ローラ部材に配置する駆動ローラ
    部材の周囲をピンチローラ部材が遊星回転させて、用紙
    を排出ローラ部材の下側にある下部トレイ部材に向けて
    用紙を反転排出するに際して、 前記搬送路の上側に形成される用紙のループに対応させ
    て、上ガイド板を揺動させることを特徴とする用紙搬送
    方向切換装置。
  2. 【請求項2】 前記排出ローラ部材と用紙を直接排出ト
    レイに向けて排出する経路の上部に、パドル部材を配置
    し、 排出ローラ部材により反転させて排出される用紙のルー
    プの大きさを、前記パドル部材により制限することを特
    徴とする請求項1に記載の用紙搬送方向切換装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送路の上流部に配置する搬送ロー
    ラ装置と、排出ローラ部材の間に配置する搬送路を湾曲
    させて構成し、 前記搬送ローラ装置の搬送速度と排出ローラ部材の搬送
    速度を同一に設定するとともに、 前記搬送ローラ装置と排出ローラ部材の間に配置する搬
    送路の下ガイド板に対して、上ガイド板を搬送ローラ装
    置に近接させて設けた支軸を中心にして揺動可能に設
    け、 前記排出ローラ部材の遊星機能により、排出ローラ部材
    の下側にある下部トレイ部材に向けて用紙を反転排出す
    る際に、搬送路の上側に形成されるループに対応して上
    ガイド板が揺動するものとして構成したことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の用紙搬送方向切換装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送ローラ装置と排出ローラ部材の
    間に配置する搬送路の下ガイド板に対して、上ガイド板
    を搬送ローラ装置に近接させて設けた支軸を中心にして
    揺動可能に設け、 前記排出ローラ部材を構成する駆動ローラ部材とピンチ
    ローラ部材とを、用紙の幅方向にコルゲーションを付与
    する装置として構成するとともに、 前記排出ローラ部材のピンチローラ部材に対して一体に
    移動するガイド部材を配置し、先端部が排出ローラ部材
    によりニップされた状態で反転される用紙に対して、ガ
    イド部材により用紙を下部トレイ部材に向けて案内する
    手段を構成し、 排出ローラ部材の遊星機能により排出ローラ部材の下側
    にある下部トレイ部材に向けて用紙を反転排出する際
    に、搬送路の上側に形成されるループに対応して上ガイ
    ド板が揺動することを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の用紙搬送方向切換装置。
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