JP6512069B2 - 輻射ヒータ装置 - Google Patents

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Description

本開示は、移動体に搭載されて非接触で乗員を暖める輻射ヒータ装置に関する。
従来、輻射熱を放射する発熱部を有する本体部の周囲に物体が検出された際に、発熱部に対して電力供給する通電部への通電量を通常状態よりも少なくなるように制御するヒータ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−190674号公報
ところで、ヒータ装置の発熱部を、ユーザに対向する位置、例えば、車両におけるインストルメントパネル等に取り付ける場合、意図せずに乗員が触れてしまう可能性がある。この点について、注意喚起のため、発熱部に触れないように警告表示等を施したとしても、子供等の全てのユーザに認知させることは困難である。
本発明は、発熱した輻射ヒータへの乗員の接触を抑制可能な輻射ヒータ装置を提供することを目的とする。
請求項1、2、4に記載の発明は、移動体に搭載されて非接触で乗員を暖める輻射ヒータ装置を対象としている。上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、移動体における乗員が着座するシートに対向する部位に配置され、通電により発熱する輻射ヒータ(20)と、シートに乗員が着座した着座状態であるか否かを判定する乗員検知部(30a)と、輻射ヒータへの通電の許可および禁止を決定する作動決定部(30b)と、を備える。
そして、作動決定部は、乗員検知部にて着座状態であると判定された場合に輻射ヒータへの通電を許可し、乗員検知部にて着座状態でないと判定された場合に輻射ヒータへの通電を禁止する構成となっている。
請求項1に記載の発明では、乗員検知部は、シートに対して加わる荷重を検知する荷重センサ(511)の検知荷重が所定の基準荷重を超え、且つ、シートベルト(61)の装着を検知する装着検知部(642)にてシートベルトの装着が検知された場合に着座状態であると判定し、荷重センサの検知荷重が基準荷重以下となる場合、又は、装着検知部にてシートベルトの装着が検知されていない場合に着座状態でないと判定する。
請求項2に記載の発明では、乗員検知部は、室内におけるシートを含む部位の表面温度を検知する非接触温度センサ(71)の検知温度が乗員の表面温度に相当する温度であり、且つ、シートベルト(61)の装着を検知する装着検知部(642)にてシートベルトの装着が検知された場合に、着座状態であると判定し、非接触温度センサの検知温度が乗員の表面温度に相当する温度でない場合、又は、装着検知部にてシートベルトの装着が検知されていない場合に、着座状態でないと判定する。
請求項4に記載の発明は、輻射ヒータへの通電量を制御する通電制御部(30c)と、シートに着座した乗員に動きがあるか否かを判定する動作判定部(30d)と、を備え、通電制御部は、動作判定部にて乗員に動きがあると判定された場合に乗員の動きがないと判定された場合に比べて、輻射ヒータへの通電量を低下させる。
これによると、乗員が着座して乗員の動ける範囲が制限されている場合に輻射ヒータの作動が許可され、乗員が着座せずに乗員の動ける範囲が制限されていない場合に輻射ヒータの作動が禁止される。これによれば、意図せずに乗員が発熱した輻射ヒータに触れてしまうことを抑えることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の輻射ヒータ装置を適用した自動車の概略構成図である。 第1実施形態の輻射ヒータ装置のブロック図である。 第1実施形態の輻射ヒータ装置の制御装置が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の輻射ヒータ装置のブロック図である。 第2実施形態の輻射ヒータ装置の制御装置が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態の輻射ヒータ装置のブロック図である。 第3実施形態の輻射ヒータ装置の制御装置が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。 第4実施形態の輻射ヒータ装置のブロック図である。 第4実施形態の輻射ヒータ装置の制御装置が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。 第5実施形態の輻射ヒータ装置のブロック図である。 第5実施形態の輻射ヒータ装置の制御装置が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。 第6実施形態の輻射ヒータ装置のブロック図である。 第6実施形態の輻射ヒータ装置の制御装置が実行する通電制御処理の流れを示すフローチャートである。 引き出し量の変化量と低通電量との関係を説明するための説明図である。 第7実施形態の輻射ヒータ装置のブロック図である。 第7実施形態の輻射ヒータ装置の制御装置が実行する通電制御処理の流れを示すフローチャートである。 検知荷重の変化量と低通電量との関係を説明するための説明図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。本実施形態では、非接触で乗員を暖める輻射ヒータ装置10を、移動体である自動車1に搭載した例について説明する。図1に示すように、本実施形態の輻射ヒータ装置10は、通電により発熱する輻射ヒータ20、輻射ヒータ20の作動を制御する制御装置30を備える。
輻射ヒータ20は、自動車1に搭載された図示しない電池や発電機等の電源から給電されて発熱する電気ヒータである。輻射ヒータ20は、薄い板状に形成されている。輻射ヒータ20は、その表面に対向する対象物を非接触で暖めるために、主として表面に対して交差する方向へ向けて輻射熱を放出する。
輻射ヒータ20は、シート2に通常の姿勢で着座した乗員に対向するように設置されている。本実施形態の輻射ヒータ20は、シート5に着座した乗員の足元に輻射熱が放射されるように、自動車1のグローブボックスやステアリングコラムといった構造体7における乗員の足元に対向する部位に設置されている。
シート5は、シートクッション51、シートバック52、およびヘッドレスト53を備える。シートクッション51には、シート5に加わる荷重を検知する荷重センサ511が内蔵されている。荷重センサ511としては、静電容量式のセンサや、抵抗式のセンサを採用することができる。なお、荷重センサ511は、シートバック52に内蔵されていてもよい。
シート5には、シート5に着座した乗員の肩部分や腰部分の動きを拘束するシートベルト装置6が併設されている。シートベルト装置6は、シートベルト61、シートベルト61を巻き取るリトラクタ62を備える。
本実施形態のシートベルト装置6は、シートベルト61を、室内の上方に固定されたアッパアンカ63、室内の下方であってシート5の左右両側に固定されたセンタアンカ64、図示しないロアアンカにより支持する三点支持構造となっている。
センタアンカ64には、シートベルト61に挿通されたタング611を脱着可能なバックル641が固定されている。バックル641には、バックルスイッチ642が内蔵されている。
バックルスイッチ642は、タング611がバックル641に取り付けられているか否かを検知するセンサである。すなわち、バックルスイッチ642は、シートベルト6が装着されたか否かを検知するセンサである。本実施形態のバックルスイッチ642は、シートベルト6が装着されている場合にON信号を出力し、シートベルト642が装着されていない場合にOFF信号を出力する。本実施形態では、バックルスイッチ642がシートベルト61の装着を検知する装着検知部を構成する。
リトラクタ62には、シートベルト61の引き出し量を検知する引出量検知部621が内蔵されている。引出量検知部621は、例えば、シートベルト61を巻き取るリールの回転角を検出する回転角センサを採用することができる。
室内には、室内におけるシート2を含む部位の表面温度を非接触で検出する非接触温度センサ71が設置されている。非接触温度センサ71は、シート2に通常の姿勢で着座した乗員に対向するように、グローブボックスやステアリングコラムといった構造体7に設置されている。非接触温度センサ7としては、例えば、入力される赤外線量の変化に対応した起電力の変化を温度変化として出力する赤外線センサを採用することができる。
また、室内には、輻射ヒータ装置10の操作パネル40が設けられている。操作パネル40は、図示しないが、輻射ヒータ装置10の作動をオン・オフするヒータスイッチ、ヒータの設定温度を設定する設定スイッチ等が設けられている。なお、設定スイッチは、Hi、Lo等のように段階的に温度を設定するスイッチや、設定温度の値を入力するスイッチで構成される。
続いて、制御装置30は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータとその周辺回路とから構成された電子制御装置である。制御装置30は、ROM等の記憶部に予め記憶されたコンピュータプログラムに従って種々の制御処理を実行する。
図2に示すように、本実施形態の制御装置30は、その入力側にバックルスイッチ642、および操作パネル40が接続されている。制御装置30には、バックルスイッチ642の検出信号、および操作パネル40の各種操作信号が入力される。
本実施形態の制御装置30は、その出力側に、輻射ヒータ20、および乗員に対して輻射ヒータ20の作動状態を報知する報知部45が接続されている。なお、報知部45は、音声、表示灯、ディスプレイ等を介して輻射ヒータ20の作動状態を乗員に対して報知する装置である。
ここで、本実施形態の如く、輻射ヒータ20を乗員に対向する位置に設置する場合、意図せずに乗員が触れてしまう可能性がある。乗員と輻射ヒータ20との接触は、特に乗員がシート2に着座していない場合に生じ易い。
そこで、本実施形態では、制御装置30が、乗員がシート2に着座しているか否かを判定し、乗員がシート2に着座していない場合に輻射ヒータ20への通電を禁止する処理を実行する構成としている。
ここで、本実施形態の制御装置30は、入力側に接続された機器からの入力信号から作動環境を把握する処理、出力側に接続された制御対象となる各機器を制御する処理を実行する構成が一体に構成されたものである。
例えば、本実施形態の制御装置30は、乗員がシート2に着座した着座状態であるか否かを判定する判定処理を実行する。本実施形態では、制御装置30における着座状態であるか否かを判定する構成が乗員検知部30aを構成する。
また、本実施形態の制御装置30は、乗員がシート2に着座した着座状態である場合に輻射ヒータ20への通電を許可し、着座状態でない場合に輻射ヒータ20への通電を禁止する処理を実行する。本実施形態では、制御装置30における輻射ヒータ20への通電の許可および禁止を決定する構成が作動決定部30bを構成する。
さらに、本実施形態の制御装置30は、輻射ヒータ20への通電量を制御する通電制御処理を実行する。本実施形態では、制御装置30における輻射ヒータ20への通電量を制御する構成が通電制御部30cを構成する。
次に、本実施形態の輻射ヒータ装置10の制御装置30が実行する制御処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。図3に示す制御処理は、制御装置30により周期的に実行される。
図3に示すように、制御装置30は、まず、ヒータスイッチがON(オン)されているか否かを判定する(S10)。この結果、ヒータスイッチがONされていない場合には、本制御処理を終了する。
一方、ヒータスイッチがONされている場合には、バックルスイッチ642がON信号を出力しているか否かを判定する(S11)。すなわち、ステップS11の判定処理では、シートベルト61の装着が検知されているか否かを判定する。
この結果、バックルスイッチ642がON信号を出力している、すなわち、シートベルト61の装着が検知されていると判定された場合には、シート2に乗員が着座した着座状態であると判断して、輻射ヒータ20への通電を許可する(S12)。そして、輻射ヒータ20への通電量を制御する通電制御処理を実行する(S13)。本実施形態の制御装置30は、操作パネル40の設定スイッチで設定された設定温度に応じた基準通電量を輻射ヒータ20へ通電する。
ステップS11の判定処理の結果、バックルスイッチ642がON信号を出力していない、すなわち、シートベルト61の装着が検知されていないと判定された場合には、着座状態でないと判断して、輻射ヒータ20への通電を禁止する(S14)。そして、制御装置30は、シートベルト61を装着していないことに起因して輻射ヒータ20の作動を停止していることを報知部45によって乗員に報知する(S15)。
ステップS13、S15の処理後に、ヒータスイッチがOFF(オフ)されたか否かを判定する(S16)。この結果、ヒータスイッチがOFFされていないと判定された場合には、ステップS11の判定処理に戻り、ヒータスイッチがOFFされたと判定された場合には、本制御処理を終了する。
以上説明した本実施形態の輻射ヒータ装置10は、シート2に乗員が着座した着座状態であるか否かを判定し、着座状態である場合に輻射ヒータ20への通電を許可し、着座状態でない場合に輻射ヒータ20への通電を禁止する構成となっている。
これによると、シート2に乗員が着座して乗員の動ける範囲が制限されている場合に輻射ヒータ20の作動が許可され、シート2に乗員が着座せずに乗員の動ける範囲が制限されていない場合に輻射ヒータ20の作動が禁止される。これによれば、意図せずに乗員が発熱した輻射ヒータ20に触れてしまうことを抑えることができる。
また、本実施形態の構成によれば、乗員が着座しない限り、輻射ヒータ30への通電が禁止される。このため、乗員がシート2から離れる際に、ヒータスイッチをOFFすることを忘れていても、輻射ヒータ30の作動が停止することになる。このことは、無駄なエネルギ消費を抑えることができる点で有効である。
また、本実施形態の制御装置30は、シートベルト61の装着の有無をバックルスイッチ642で検知する構成としている。すなわち、本実施形態の制御装置30は、バックルスイッチ642にてシートベルト61の装着が検知された場合に着座状態であると判定し、バックルスイッチ642にてシートベルト61の装着が検知されていない場合に着座状態でないと判定する。
これによると、シートベルト61で乗員の動ける範囲が制限される場合に輻射ヒータ20の作動を許可し、シートベルト61で乗員の動ける範囲が制限されていない場合に輻射ヒータ20の作動を禁止することになる。これによれば、乗員が発熱した輻射ヒータ20に触れてしまうことをより一層抑制可能となる。
さらに、本実施形態では、シートベルト61を装着しない限り、輻射ヒータ20への通電が許可されない構成となっているため、シートベルト61の装着を乗員に対して促す効果もある。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図4、図5を参照して説明する。本実施形態では、荷重センサ511の検知荷重に基づいてシート2に乗員が着座した着座状態であるか否かを判定する点が第1実施形態と相違している。
図4に示すように、本実施形態の制御装置30は、その入力側に着座センサ511、および操作パネル40が接続されている。制御装置30には、着座センサ511の検知信号、および操作パネル40の各種操作信号が入力される。
本実施形態では、制御装置30が、着座センサ511の検知荷重に基づいて、乗員がシート2に着座しているか否かを判定し、乗員がシート2に着座していない場合に輻射ヒータ20への通電を禁止する処理を実行する。
次に、本実施形態の輻射ヒータ装置10の制御装置30が実行する制御処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。図5に示す制御処理は、制御装置30により周期的に実行される。
図5に示すように、制御装置30は、まず、ヒータスイッチがON(オン)されているか否かを判定する(S20)。この結果、ヒータスイッチがONされていない場合には、本制御処理を終了する。
一方、ヒータスイッチがONされている場合には、着座センサ511の検知荷重が所定の基準荷重を超えているか否かを判定する(S21)。なお、基準荷重は、シート2に乗員が着座した際に、シート2に加わると想定される最小荷重(例えば、10kgf)に設定される。
ステップS21の判定処理の結果、着座センサ511の検知荷重が基準荷重を超えていると判定された場合には、シート2に乗員が着座した着座状態であると判断して、輻射ヒータ20への通電を許可する(S22)。そして、輻射ヒータ20への通電量を制御する通電制御処理を実行する(S23)。なお、本実施形態の通電制御処理は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS21の判定処理の結果、着座センサ511の検知荷重が基準荷重以下と判定された場合には、着座状態でないと判断して、輻射ヒータ20への通電を禁止する(S24)。そして、制御装置30は、乗員がシート2に着座していないことに起因して輻射ヒータ20の作動を停止していることを報知部45により乗員に報知する(S25)。
ステップS23、S25の処理後に、ヒータスイッチがOFF(オフ)されたか否かを判定する(S26)。この結果、ヒータスイッチがOFFされていないと判定された場合には、ステップS21の判定処理に戻り、ヒータスイッチがOFFされたと判定された場合には、本制御処理を終了する。
本実施形態では、着座センサ511の検知荷重に基づいてシート2に乗員が着座した着座状態であるか否かを判定し、着座状態である場合に輻射ヒータ20への通電を許可し、着座状態でない場合に輻射ヒータ20への通電を禁止する構成としている。従って、本実施形態の輻射ヒータ装置10でも、第1実施形態と同様に、意図せずに乗員が発熱した輻射ヒータ20に触れてしまうことを抑えることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図6、図7を参照して説明する。本実施形態では、非接触温度センサの検知温度に基づいてシート2に乗員が着座した着座状態であるか否かを判定する点が第1実施形態と相違している。
図6に示すように、本実施形態の制御装置30は、その入力側に非接触温度センサ71、および操作パネル40が接続されている。制御装置30には、非接触温度センサ71の検知温度、および操作パネル40の各種操作信号が入力される。
本実施形態では、制御装置30が、非接触温度センサ71の検知温度に基づいて、乗員がシート2に着座しているか否かを判定し、乗員がシート2に着座していない場合に輻射ヒータ20への通電を禁止する処理を実行する。
次に、本実施形態の輻射ヒータ装置10の制御装置30が実行する制御処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。図7に示す制御処理は、制御装置30により周期的に実行される。
図7に示すように、制御装置30は、まず、ヒータスイッチがON(オン)されているか否かを判定する(S30)。この結果、ヒータスイッチがONされていない場合には、本制御処理を終了する。
一方、ヒータスイッチがONされている場合には、非接触温度センサ71の検知温度が予め乗員の表面温度に相当する温度に設定された基準温度範囲内であるか否かを判定する(S31)。なお、基準温度範囲は、乗員の平均体温(例えば、36℃)に対して±5℃程度の温度範囲(例えば、33℃〜38℃)に設定される。
ステップS31の判定処理の結果、非接触温度センサ71の検知温度が基準温度範囲内であると判定された場合には、シート2に乗員が着座した着座状態であると判断して、輻射ヒータ20への通電を許可する(S32)。そして、輻射ヒータ20への通電量を制御する通電制御処理を実行する(S33)。なお、本実施形態の通電制御処理は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS31の判定処理の結果、非接触温度センサ71の検知温度が基準温度範囲外であると判定された場合には、着座状態でないと判断して、輻射ヒータ20への通電を禁止する(S34)。そして、制御装置30は、乗員がシート2に着座していないことに起因して輻射ヒータ20の作動を停止していることを報知部45により乗員に報知する(S35)。
ステップS33、S35の処理後に、ヒータスイッチがOFF(オフ)されたか否かを判定する(S36)。この結果、ヒータスイッチがOFFされていないと判定された場合には、ステップS31の判定処理に戻り、ヒータスイッチがOFFされたと判定された場合には、本制御処理を終了する。
本実施形態では、非接触温度センサ71の検知温度に基づいてシート2に乗員が着座した着座状態であるか否かを判定し、着座状態である場合に輻射ヒータ20への通電を許可し、着座状態でない場合に輻射ヒータ20への通電を禁止する構成としている。従って、本実施形態の輻射ヒータ装置10でも、第1実施形態と同様に、意図せずに乗員が発熱した輻射ヒータ20に触れてしまうことを抑えることができる。
また、本実施形態の如く、非接触温度センサ71にて乗員がシート2に着座した着座状態であるか否かを判定する構成とすれば、単にシート2に物が置かれた状態と、シート2に乗員が着座した状態とを区別して判定することができる点で有効である。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図8、図9を参照して説明する。本実施形態では、バックルスイッチ642の検知信号、および荷重センサ511の検知荷重に基づいてシート2に乗員が着座した着座状態であるか否かを判定する点が第1実施形態と相違している。
図8に示すように、本実施形態の制御装置30は、その入力側にバックルスイッチ642、荷重センサ511、および操作パネル40が接続されている。制御装置30には、バックルスイッチ642の検知信号、荷重センサ511の検知信号、および操作パネル40の各種操作信号が入力される。
本実施形態の制御装置30は、バックルスイッチ642の検知信号、および着座センサ511の検知温度に基づいて、乗員がシート2に着座しているか否かを判定し、乗員がシート2に着座していない場合に輻射ヒータ20への通電を禁止する処理を実行する。
次に、本実施形態の輻射ヒータ装置10の制御装置30が実行する制御処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。図9に示す制御処理は、制御装置30により周期的に実行される。
図9に示すように、制御装置30は、まず、ヒータスイッチがON(オン)されているか否かを判定する(S40)。この結果、ヒータスイッチがONされていない場合には、本制御処理を終了する。
一方、ヒータスイッチがONされている場合には、バックルスイッチ642がON信号を出力しているか否かを判定する(S41)。すなわち、ステップS41の判定処理では、シートベルト61の装着が検知されているか否かを判定する。
この結果、バックルスイッチ642がON信号を出力している、すなわち、シートベルト61の装着が検知されていると判定された場合には、さらに、着座センサ511の検知荷重が所定の基準荷重を超えているか否かを判定する(S42)。
ステップS42の判定処理の結果、着座センサ511の検知荷重が基準荷重を超えていると判定された場合には、シート2に乗員が着座した着座状態であると判断して、輻射ヒータ20への通電を許可する(S43)。そして、輻射ヒータ20への通電量を制御する通電制御処理を実行する(S44)。なお、本実施形態の通電制御処理は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
一方、ステップS41の判定処理の結果、バックルスイッチ642がON信号を出力していない、すなわち、シートベルト61の装着が検知されていないと判定された場合には、着座状態でないと判断して、輻射ヒータ20への通電を禁止する(S45)。
同様に、ステップS42の判定処理の結果、着座センサ511の検知荷重が基準荷重以下と判定された場合には、着座状態でないと判断して、輻射ヒータ20への通電を禁止する(S45)。
そして、制御装置30は、シートベルト61を装着していないことに起因して輻射ヒータ20の作動を停止していることを報知部45により乗員に報知する(S46)。その後、ヒータスイッチがOFF(オフ)されたか否かを判定する(S47)。この結果、ヒータスイッチがOFFされていないと判定された場合には、ステップS41の判定処理に戻り、ヒータスイッチがOFFされたと判定された場合には、本制御処理を終了する。
本実施形態では、バックルスイッチ642の検出信号、着座センサ511の検知荷重に基づいてシート2に乗員が着座した着座状態であるか否かを判定する。そして、着座状態である場合に輻射ヒータ20への通電を許可し、着座状態でない場合に輻射ヒータ20への通電を禁止する構成としている。
このように、本実施形態では、2段階でシート2に乗員が着座した着座状態であるか否かを判定する構成としているので、着座状態であるか否かの判定精度を向上させることができる。これにより、意図せずに乗員が発熱した輻射ヒータ20に触れてしまうことをより一層抑えることが可能となる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について、図10、図11を参照して説明する。本実施形態では、バックルスイッチ642の検知信号、および非接触温度センサ71の検知温度に基づいてシート2に乗員が着座した着座状態であるか否かを判定する点が第1実施形態と相違している。
図10に示すように、本実施形態の制御装置30は、その入力側にバックルスイッチ642、非接触温度センサ71、および操作パネル40が接続されている。制御装置30には、バックルスイッチ642の検知信号、非接触温度センサ71の検知温度、および操作パネル40の各種操作信号が入力される。
本実施形態の制御装置30は、バックルスイッチ642の検知信号、および非接触温度センサ71の検知温度に基づいて、乗員がシート2に着座しているか否かを判定し、乗員がシート2に着座していない場合に輻射ヒータ20への通電を禁止する処理を実行する。
次に、本実施形態の輻射ヒータ装置10の制御装置30が実行する制御処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。図11に示す制御処理は、制御装置30により周期的に実行される。
図11に示すように、制御装置30は、まず、ヒータスイッチがON(オン)されているか否かを判定する(S50)。この結果、ヒータスイッチがONされていない場合には、本制御処理を終了する。
一方、ヒータスイッチがONされている場合には、バックルスイッチ642がON信号を出力しているか否かを判定する(S51)。すなわち、ステップS51の判定処理では、シートベルト61の装着が検知されているか否かを判定する。
この結果、バックルスイッチ642がON信号を出力している、すなわち、シートベルト61の装着が検知されていると判定された場合には、さらに、非接触温度センサ71の検知温度が所定の基準温度範囲内であるか否かを判定する(S52)。
ステップS52の判定処理の結果、非接触温度センサ71の検知温度が基準温度範囲内であると判定された場合には、シート2に乗員が着座した着座状態であると判断して、輻射ヒータ20への通電を許可する(S53)。そして、輻射ヒータ20への通電量を制御する通電制御処理を実行する(S54)。なお、本実施形態の通電制御処理は、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
一方、ステップS51の判定処理の結果、バックルスイッチ642がON信号を出力していない、すなわち、シートベルト61の装着が検知されていないと判定された場合には、着座状態でないと判断して、輻射ヒータ20への通電を禁止する(S55)。
同様に、ステップS52の判定処理の結果、非接触温度センサ71の検知温度が基準温度範囲外であると判定された場合には、着座状態でないと判断して、輻射ヒータ20への通電を禁止する(S55)。
そして、制御装置30は、シートベルト61を装着していないことに起因して輻射ヒータ20の作動を停止していることを報知部45により乗員に報知する(S56)。その後、ヒータスイッチがOFF(オフ)されたか否かを判定する(S57)。この結果、ヒータスイッチがOFFされていないと判定された場合には、ステップS51の判定処理に戻り、ヒータスイッチがOFFされたと判定された場合には、本制御処理を終了する。
本実施形態では、バックルスイッチ642の検出信号、非接触温度センサ71の検知温度に基づいてシート2に乗員が着座した着座状態であるか否かを判定する。そして、着座状態である場合に輻射ヒータ20への通電を許可し、着座状態でない場合に輻射ヒータ20への通電を禁止する構成としている。
このように、本実施形態では、2段階でシート2に乗員が着座した着座状態であるか否かを判定する構成としているので、着座状態であるか否かの判定精度を向上させることができる。これにより、意図せずに乗員が発熱した輻射ヒータ20に触れてしまうことをより一層抑えることが可能となる。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について、図12〜図14を参照して説明する。本実施形態では、シート2に着座した乗員の動きに応じて輻射ヒータ20への通電量を変更する点が第1実施形態と相違している。
図12に示すように、本実施形態の制御装置30は、その入力側にバックルスイッチ642、引出量検知部621、および操作パネル40が接続されている。制御装置30には、バックルスイッチ642の検知信号、引出量検知部621の検出値、および操作パネル40の各種操作信号が入力される。
ここで、通常の姿勢で乗員がシート2に着座している際には、輻射ヒータ20に乗員が接触する可能性が低い。ところが、乗員がシート2に着座していても、例えば、乗員がシート2上で動くと、意図せずに輻射ヒータ20に接触してしまう虞がある。
そこで、本実施形態では、制御装置30が、シート2上で乗員に動きがあるか否かを判定し、乗員に動きがある場合、乗員に動きがない場合に比べて、輻射ヒータ20への通電量を低下させる処理を実行する構成としている。
ここで、乗員がシート2に着座した着座状態で、乗員がシート2上で動くと、シートベルト61の引き出し量が大きく変化する。この点に着眼し、本実施形態の制御装置30は、引出量検知部621の検出値に基づいて、シート2上に着座した乗員に動きがあるか否かを判定する。本実施形態では、制御装置30におけるシート2上に着座した乗員に動きがあるか否かを判定する構成が動作判定部30dを構成する。
次に、本実施形態の輻射ヒータ装置10の制御装置30が実行する通電制御処理について、図13のフローチャートを参照して説明する。図13に示す制御処理は、乗員がシート2に着座した着座状態であると判定され、輻射ヒータ20への通電が許可された場合に実行される。
図13に示すように、制御装置30は、まず、引出量検知部621の検出値に基づいてシートベルト61の引き出し量の変化量を算出する(S100)。具体的には、乗員がシート2に着座し、通常の姿勢でシートベルト61を装着した際のシートベルト61の引き出し量を基準として、その後のシートベルト61の引き出し量の変化を変化量として算出する。
続いて、ステップS100で算出したシートベルト61の引き出し量の変化量が予め定めた基準変化量を超えたか否かを判定する(S101)。なお、基準変化量は、例えば、乗員が手の指を輻射ヒータ20に接触する位置付近まで延ばした際のシートベルト61の引き出し量の変化量に設定される。
ステップS101の判定処理の結果、シートベルト61の引き出し量の変化量が基準変化量以下であると判定された場合には、乗員に動きがないと判断して、輻射ヒータ20への目標通電量を基準通電量に設定する(S102)。なお、基準通電量は、操作パネル40の設定スイッチで設定された設定温度に応じた通電量である。
一方、ステップS101の判定処理の結果、シートベルト61の引き出し量の変化量が基準変化量を超えていると判定された場合には、乗員に動きがあると判断して、輻射ヒータ20への目標通電量を基準通電量よりも少ない低通電量に設定する(S103)。
ここで、シートベルト61の引き出し量の変化量が多い程、乗員の動きが大きく、乗員が輻射ヒータ20に接する可能性が高くなる。このため、本実施形態の制御装置30は、図14に示すように、低通電量を、シートベルト61の引き出し量の変化量の増加に伴って輻射ヒータ20への通電量が少なくなるように設定する。
図13に戻り、ステップS102、S103にて目標通電量を設定した後、当該目標通電量を輻射ヒータ20へ通電する(S104)。
その他は、第1実施形態と同様である。本実施形態の輻射ヒータ装置10は、シート2上で乗員に動きがある場合、乗員に動きがない場合に比べて、輻射ヒータ20への通電量を低下させる構成としている。これによれば、発熱した輻射ヒータ20に意図せず乗員が接触してしまうことを抑制することができる。
特に、本実施形態では、シートベルト61の引き出し量の変化量の増加に伴って輻射ヒータ20への通電量が少なくなる構成としているので、発熱した輻射ヒータ20に乗員が接触することを確実に抑制することができる。
ここで、本実施形態では、第1実施形態の構成において、シート2に着座した乗員の動きに応じて輻射ヒータ20への通電量を変更する例について説明したが、これに限定されない。例えば、第2〜第5実施形態の構成において、シート2に着座した乗員の動きに応じて輻射ヒータ20への通電量を変更するようにしてもよい。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について、図15〜図17を参照して説明する。本実施形態では、シート2に着座した乗員の動きに応じて輻射ヒータ20への通電量を変更する点が第1実施形態と相違している。
図15に示すように、本実施形態の制御装置30は、その入力側にバックルスイッチ642、着座センサ511、および操作パネル40が接続されている。制御装置30には、バックルスイッチ642の検知信号、着座センサ511の検出荷重、および操作パネル40の各種操作信号が入力される。
ここで、乗員がシート2に着座した着座状態で、乗員がシート2上で動くと、シート上における乗員の重心の位置が変化することで、シート2に加わる荷重が大きく変化する。この点に着眼し、本実施形態では、制御装置30が、荷重センサ511の検知荷重の変化量に基づいて、シート2上に着座した乗員に動きがあるか否かを判定する。
次に、本実施形態の輻射ヒータ装置10の制御装置30が実行する通電制御処理について、図16のフローチャートを参照して説明する。図16に示す制御処理は、乗員がシート2に着座した着座状態であると判定され、輻射ヒータ20への通電が許可された場合に実行される。
図16に示すように、制御装置30は、まず、荷重センサ511の検知荷重の変化量を算出する(S200)。具体的には、前回検知した検知荷重と今回検知した検知荷重との差分を検知荷重の変化量として算出する。
続いて、ステップS200で算出した荷重センサ511の検知荷重の変化量が予め定めた基準変化量を超えたか否かを判定する(S201)。なお、基準変化量は、例えば、乗員が手の指を輻射ヒータ20に接触する位置付近まで延ばした際のシート2に加わる荷重の変化量に設定される。
ステップS201の判定処理の結果、荷重センサ511の検知荷重の変化量が基準変化量以下であると判定された場合には、乗員に動きがないと判断して、輻射ヒータ20への目標通電量を基準通電量に設定する(S202)。なお、基準通電量は、操作パネル40の設定スイッチで設定された設定温度に応じた通電量である。
一方、ステップS201の判定処理の結果、荷重センサ511の検知荷重の変化量が基準変化量を超えていると判定された場合には、乗員に動きがあると判断して、輻射ヒータ20への目標通電量を基準通電量よりも少ない低通電量に設定する(S203)。
ここで、荷重センサ511の検知荷重の変化量が多い程、乗員の動きが大きく、乗員が輻射ヒータ20に接する可能性が高くなる。このため、本実施形態の制御装置30は、図17に示すように、低通電量を、荷重センサ511の検知荷重の変化量の増加に伴って輻射ヒータ20への通電量が少なくなるように設定する。
図16に戻り、ステップS202、S203にて目標通電量を設定した後、当該目標通電量を輻射ヒータ20へ通電する(S204)。
その他は、第1実施形態と同様である。本実施形態の輻射ヒータ装置10は、シート2上で乗員に動きがある場合、乗員に動きがない場合に比べて、輻射ヒータ20への通電量を低下させる構成としている。これによれば、発熱した輻射ヒータ20に意図せず乗員が接触してしまうことを抑制することができる。
特に、本実施形態では、荷重センサ511の検知荷重の変化量の増加に伴って輻射ヒータ20への通電量が少なくなる構成としているので、発熱した輻射ヒータ20に乗員が接触することを確実に防止することができる。
ここで、本実施形態では、第1実施形態の構成において、シート2に着座した乗員の動きに応じて輻射ヒータ20への通電量を変更する例について説明したが、これに限定されない。例えば、第2〜第5実施形態の構成において、シート2に着座した乗員の動きに応じて輻射ヒータ20への通電量を変更するようにしてもよい。
(他の実施形態)
以上、本開示の代表的な形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の各実施形態では、輻射ヒータ装置10を自動車に適用する例を説明したが、これに限定されない。例えば、輻射ヒータ装置10を船舶、航空機、列車等の移動体に適用してもよい。
上述の第1〜第5実施形態では、乗員がシート2に着座した着座状態であるか否かを、バックルスイッチ642の検出信号、着座センサ511の検知荷重、赤外線温度センサ71の検知温度等に基づいて判定する例について説明したが、これに限定されない。例えば、シートベルト61の引き出し量が所定の基準変化量を超えた際に、着座状態であると判定する構成としてもよい。また、室内にカメラを設置し、カメラによる画像データから着座状態であるか否かを判定してもよい。
上述の第1〜第5実施形態の如く、乗員がシート2に着座していないことに起因して輻射ヒータ20の作動を停止していることを報知部45により乗員に報知することが望ましいが、これに限定されず、乗員に対して特に報知しない構成としてもよい。
上述の第6、第7実施形態では、乗員の動きをシートベルト61の引き出し量の変化量や、荷重センサ511の検知荷重の変化量で検知する例について説明したが、これに限定されない。例えば、室内にカメラを設置し、カメラによる画像データから乗員の動きを検知したり、赤外線センサの検出値の変化から乗員の動きを検知したりしてもよい。
上述の第6、第7実施形態では、シート2上での乗員の動きを検知した際に、輻射ヒータ20への通電量を低下させる例について説明したが、これに限定されない。例えば、シート2上での乗員の動きを検知した際に、輻射ヒータ20への通電量をゼロにして、輻射ヒータ20への通電を実質的に禁止してもよい。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、輻射ヒータ装置は、移動体における乗員が着座するシートに対向する部位に配置され、通電により発熱する輻射ヒータと、シートに乗員が着座した着座状態であるか否かを判定する乗員検知部と、輻射ヒータへの通電の許可および禁止を決定する作動決定部と、を備える。そして、作動決定部は、乗員検知部にて着座状態であると判定された場合に輻射ヒータへの通電を許可し、乗員検知部にて着座状態でないと判定された場合に輻射ヒータへの通電を禁止する構成となっている。
また、第2の観点によれば、輻射ヒータ装置は、乗員検知部が、シートベルトの装着を検知する装着検知部にてシートベルトの装着が検知された場合に着座状態であると判定し、装着検知部にてシートベルトの装着が検知されていない場合に着座状態でないと判定する構成となっている。
このように、シートベルトで乗員の動ける範囲が制限される場合に輻射ヒータの作動を許可し、シートベルトで乗員の動ける範囲が制限されていない場合に輻射ヒータの作動を禁止すれば、乗員が発熱した輻射ヒータに触れてしまうことをより一層抑制可能となる。
また、第3の観点によれば、輻射ヒータ装置は、乗員検知部が、シートに対して加わる荷重を検知する荷重センサの検知荷重が所定の基準荷重を超えた場合に着座状態であると判定し、荷重センサの検知荷重が基準荷重以下である場合に着座状態でないと判定する構成となっている。このように、乗員がシートに着座しているか否かを荷重センサの検知荷重に基づいて判定するようにしてもよい。
また、第4の観点によれば、輻射ヒータ装置は、乗員検知部が、室内におけるシートを含む部位の表面温度を検知する非接触温度センサの検知温度が乗員の表面温度に相当する温度である場合に着座状態であると判定し、非接触温度センサの検知温度が乗員の表面温度に相当する温度でない場合に着座状態でないと判定する構成となっている。
このように、非接触温度センサの検知温度に基づいて乗員がシートに着座しているか否かを判定する構成とすれば、シートに物が置かれた状態と、シートに乗員が着座した状態とを区別して判定することが可能となる。
また、第5の観点によれば、輻射ヒータ装置は、乗員検知部が、シートに対して加わる荷重を検知する荷重センサの検知荷重が所定の基準荷重を超え、且つ、シートベルトの装着を検知する装着検知部にてシートベルトの装着が検知された場合に着座状態であると判定する構成となっている。さらに、荷重センサの検知荷重が基準荷重以下となる場合、又は、装着検知部にてシートベルトの装着が検知されていない場合に着座状態でないと判定する構成となっている。
これによれば、乗員がシートに着座しているか否かを精度良く検知することができるので、意図せずに乗員が発熱した輻射ヒータに触れてしまうことをより確実に抑えることができる。
また、第6の観点によれば、輻射ヒータ装置は、乗員検知部が、室内におけるシートを含む部位の表面温度を検知する非接触温度センサの検知温度が乗員の表面温度に相当する温度であり、且つ、シートベルトの装着を検知する装着検知部にてシートベルトの装着が検知された場合に、着座状態であると判定する構成となっている。さらに、非接触温度センサの検知荷重が乗員の表面温度に相当する温度でない場合、又は、装着検知部にてシートベルトの装着が検知されていない場合に、着座状態でないと判定する構成となっている。
これによっても、乗員がシートに着座しているか否かを精度良く検知することができるので、意図せずに乗員が発熱した輻射ヒータに触れてしまうことをより確実に抑えることができる。
また、第7の観点によれば、輻射ヒータ装置は、輻射ヒータへの通電量を制御する通電制御部と、シートに着座した乗員に動きがあるか否かを判定する動作判定部と、を備える。そして、通電制御部が、動作判定部にて乗員に動きがあると判定された場合に乗員の動きがないと判定された場合に比べて、輻射ヒータへの通電量を低下させる構成となっている。
このように、シートに着座した乗員に動きがある場合に、輻射ヒータへの通電量を低下させる構成とすれば、発熱した輻射ヒータに意図せず乗員が接触してしまうことを抑制することができる。
また、第8の観点によれば、輻射ヒータ装置は、動作判定部が、シートベルトの引き出し量の変化を検知するベルト検知部にて検知された引き出し量の変化量が所定の基準変化量を超えた場合に乗員に動きがあると判定し、ベルト検知部にて検知された引き出し量の変化量が基準変化量以下である場合に乗員に動きがないと判定する構成となっている。これによれば、シートに着座した乗員に動きがあるか否かを正確に判定することが可能となる。
また、第9の観点によれば、輻射ヒータ装置は、動作判定部が、シートに対して加わる荷重を検知する荷重センサの検知荷重の変化量が所定の基準変化量を超えた場合に乗員に動きがあると判定し、荷重センサの検知荷重の変化量が基準変化量以下である場合に乗員に動きがないと判定する構成となっている。これによれば、シートに着座した乗員に動きがあるか否かを正確に判定することが可能となる。
10 輻射ヒータ装置
20 輻射ヒータ
30a 乗員検知部
30b 作動決定部
30c 通電制御部

Claims (6)

  1. 移動体に搭載されて非接触で乗員を暖める輻射ヒータ装置であって、
    移動体における乗員が着座するシートに対向する部位に配置され、通電により発熱する輻射ヒータ(20)と、
    前記シートに乗員が着座した着座状態であるか否かを判定する乗員検知部(30a)と、
    前記輻射ヒータへの通電の許可および禁止を決定する作動決定部(30b)と、を備え、
    前記作動決定部は、
    前記乗員検知部にて前記着座状態であると判定された場合に前記輻射ヒータへの通電を許可し、
    前記乗員検知部にて前記着座状態でないと判定された場合に前記輻射ヒータへの通電を禁止し、
    前記乗員検知部は、
    前記シートに対して加わる荷重を検知する荷重センサ(511)の検知荷重が所定の基準荷重を超え、且つ、シートベルト(61)の装着を検知する装着検知部(642)にて前記シートベルトの装着が検知された場合に前記着座状態であると判定し、
    前記荷重センサの検知荷重が前記基準荷重以下となる場合、又は、前記装着検知部にて前記シートベルトの装着が検知されていない場合に前記着座状態でないと判定する輻射ヒータ装置。
  2. 移動体に搭載されて非接触で乗員を暖める輻射ヒータ装置であって、
    移動体における乗員が着座するシートに対向する部位に配置され、通電により発熱する輻射ヒータ(20)と、
    前記シートに乗員が着座した着座状態であるか否かを判定する乗員検知部(30a)と、
    前記輻射ヒータへの通電の許可および禁止を決定する作動決定部(30b)と、を備え、
    前記作動決定部は、
    前記乗員検知部にて前記着座状態であると判定された場合に前記輻射ヒータへの通電を許可し、
    前記乗員検知部にて前記着座状態でないと判定された場合に前記輻射ヒータへの通電を禁止し、
    前記乗員検知部は、
    室内における前記シートを含む部位の表面温度を検知する非接触温度センサ(71)の検知温度が乗員の表面温度に相当する温度であり、且つ、シートベルト(61)の装着を検知する装着検知部(642)にて前記シートベルトの装着が検知された場合に、前記着座状態であると判定し、
    前記非接触温度センサの検知温度が乗員の表面温度に相当する温度でない場合、又は、前記装着検知部にて前記シートベルトの装着が検知されていない場合に、前記着座状態でないと判定する輻射ヒータ装置。
  3. 前記輻射ヒータへの通電量を制御する通電制御部(30c)と、
    前記シートに着座した乗員に動きがあるか否かを判定する動作判定部(30d)と、を備え、
    前記通電制御部は、前記動作判定部にて乗員に動きがあると判定された場合に乗員の動きがないと判定された場合に比べて、前記輻射ヒータへの通電量を低下させる請求項1または2に記載の輻射ヒータ装置。
  4. 移動体に搭載されて非接触で乗員を暖める輻射ヒータ装置であって、
    移動体における乗員が着座するシートに対向する部位に配置され、通電により発熱する輻射ヒータ(20)と、
    前記シートに乗員が着座した着座状態であるか否かを判定する乗員検知部(30a)と、
    前記輻射ヒータへの通電の許可および禁止を決定する作動決定部(30b)と、
    前記輻射ヒータへの通電量を制御する通電制御部(30c)と、
    前記シートに着座した乗員に動きがあるか否かを判定する動作判定部(30d)と、を備え、
    前記作動決定部は、
    前記乗員検知部にて前記着座状態であると判定された場合に前記輻射ヒータへの通電を許可し、
    前記乗員検知部にて前記着座状態でないと判定された場合に前記輻射ヒータへの通電を禁止し、
    前記通電制御部は、前記動作判定部にて乗員に動きがあると判定された場合に乗員の動きがないと判定された場合に比べて、前記輻射ヒータへの通電量を低下させる輻射ヒータ装置。
  5. 前記動作判定部は、
    シートベルトの引き出し量の変化を検知するベルト検知部(621)にて検知された前記引き出し量の変化量が所定の基準変化量を超えた場合に乗員に動きがあると判定し、
    前記ベルト検知部にて検知された前記引き出し量の変化量が前記基準変化量以下である場合に乗員に動きがないと判定する請求項に記載の輻射ヒータ装置。
  6. 前記動作判定部は、
    前記シートに対して加わる荷重を検知する荷重センサ(511)の検知荷重の変化量が所定の基準変化量を超えた場合に乗員に動きがあると判定し、
    前記荷重センサの検知荷重の変化量が前記基準変化量以下である場合に乗員に動きがないと判定する請求項に記載の輻射ヒータ装置。
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