JP6508609B2 - 撮影装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、振れ補正部材の駆動を制御することにより光学的なローパスフィルタ効果を得る撮影装置及びその制御方法に関する。
所定の振れ補正部材を光軸と直交する平面内で微小に駆動(振動)させることにより、光学的なローパスフィルタ効果を得る撮影装置が知られている。この種の撮影装置の具体的構成が、例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の撮影装置は、撮像素子の画素ピッチ情報を基に振幅が設定される高周波の駆動信号を生成すると共に角度センサ等により検出された振れに基づく振れ検出信号を生成し、生成された高周波の駆動信号と振れ検出信号とを合成し、合成された信号に基づいて振れ補正部材を駆動制御する。これにより、撮像素子の受光面上での像振れが補正されると共に、被写体像が画素ピッチ分ぼかされることによる光学的なローパスフィルタ効果(モアレや偽色等の軽減)が得られる。以下、説明の便宜上、振れ補正部材を像振れ補正で駆動させることを「像振れ補正駆動」と記し、振れ補正部材を光学的なローパスフィルタ効果が得られるように駆動させることを「LPF駆動」と記す。
特開2002−354336号公報
振れ補正部材を像振れ補正駆動させるだけよりも像振れ補正駆動させると同時にLPF駆動させる方が必要な駆動電流が高い。そのため、像振れ補正駆動だけ可能な撮影装置よりも像振れ補正駆動とLPF駆動の両方が可能な撮影装置の方が振れ補正部材を駆動させるためのドライバIC(Integrated Circuit)に要求される定格電力も高い。後者の撮影装置は、ドライバICの定格電力を鑑みると、前者の撮影装置よりもドライバICの選択肢が限られるため、ドライバICの調達面やコスト面で不利になることがある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、振れ補正駆動とLPF駆動の両方が可能でありつつも振れ補正部材を駆動させるための電力を抑えるのに好適な撮影装置及びその制御方法を提供することである。
本発明の一実施形態に係る撮影装置は、被写体を撮像する撮像素子と、所定の複数の情報を取得する情報取得手段と、情報取得手段により取得された複数の情報に基づいて撮影光学系の一部をなすレンズと撮像素子の少なくとも一方を該撮影光学系の光軸に対して駆動することにより、該撮像素子の受光面上での被写体像の入射位置を調整する像調整手段と、情報取得手段により取得された複数の情報に基づく所定の閾値判定を行い、判定結果に基づいて像調整手段に供給する電力を計算する電力計算手段と、電力計算手段により計算された電力を像調整手段に供給する電力供給手段とを備える。
また、本発明の一実施形態に係る撮影装置は、撮像素子の受光面上での像振れを検知する像振れ検知手段を備える構成としてもよい。この構成において、情報取得手段は、像振れ検知手段により検知された像振れの情報を取得する構成としてもよい。また、電力計算手段は、情報取得手段により取得された像振れの情報に基づいて像調整手段に供給する第一の電力を計算する構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態に係る撮影装置は、撮像素子の画素ピッチに基づく該撮像素子の駆動軌跡の情報を保持する駆動軌跡情報保持手段を備える構成としてもよい。この構成において、情報取得手段は、駆動軌跡情報保持手段に保持された駆動軌跡の情報を取得する構成としてもよい。また、電力計算手段は、情報取得手段により取得された駆動軌跡の情報に基づいて像調整手段に供給する第二の電力を計算する構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態において、電力計算手段は、第一及び第二の電力を暫定的に計算し、計算された暫定的な第一と第二の合計の電力と所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて第一及び第二の電力を再計算する構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態において、電力計算手段は、計算された暫定的な第一の電力が所定の閾値以上であるとき、合計の電力が該閾値未満となるように第一及び第二の両方の電力を再計算する構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態において、電力計算手段は、計算された暫定的な第一の電力が所定の閾値以上であるとき、合計の電力が該閾値未満となるように該第一の電力に対応する電流量及び第二の電力に対応する電流量を均等にx(0<x<1)倍する構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態において、電力計算手段は、計算された暫定的な第一の電力が所定の閾値未満であるとき、該第一の電力を再計算することなく確定させつつ、合計の電力が該閾値以下となるように第二の電力を再計算する構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態において、所定の閾値は、例えば、電力供給手段の許容電力に基づく値である。
また、本発明の一実施形態に係る撮影装置は、像調整手段の温度を検出する温度検出手段を備える構成としてもよい。この構成において、所定の閾値は、温度検出手段により検出される温度に応じて変えられてもよい。
また、本発明の一実施形態に係る撮影装置は、撮影装置の姿勢を検出する姿勢検出手段を備える構成としてもよい。この構成において、電力計算手段は、姿勢検出手段により検出された姿勢に基づいて所定の閾値判定の実行の可否を判定し、所定の閾値判定を実行しないと判定したときには、暫定的な第一と第二の合計の電力を再計算することなく確定させる構成としてもよい。
また、本発明の一実施形態に係る撮影装置の制御方法は、所定の複数の情報を取得する情報取得ステップと、情報取得ステップにて取得された複数の情報に基づいて撮影光学系の一部をなすレンズと撮像素子の少なくとも一方を該撮影光学系の光軸に対して駆動することにより、該撮像素子の受光面上での被写体像の入射位置を調整する像調整ステップと、情報取得ステップにて取得された複数の情報に基づく所定の閾値判定を行い、判定結果に基づいて、撮影光学系の一部をなすレンズと撮像素子の少なくとも一方を駆動する所定の駆動部に供給する電力を計算する電力計算ステップと、電力計算ステップにて計算された電力を駆動部に供給する電力供給ステップとを含む。
本発明の一実施形態によれば、振れ補正駆動とLPF駆動の両方が可能でありつつも振れ補正部材を駆動させるための電力を抑えるのに好適な撮影装置及びその制御方法が提供される。
本発明の実施形態の撮影装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の撮影装置に備えられる像振れ補正装置の構成を概略的に示す図である。 本発明の実施形態の撮影装置に備えられる像振れ補正装置の構成を概略的に示す図である。 本発明の実施形態におけるLPF駆動の説明を補助する図である。 電流制御例1におけるシステムコントローラによる電流制御フローを示す図である。 電流制御例2におけるシステムコントローラによる電流制御フローを示す図である。
以下、本発明の実施形態の撮影装置について図面を参照しながら説明する。以下においては、本発明の一実施形態として、デジタル一眼レフカメラについて説明する。なお、撮影装置は、デジタル一眼レフカメラに限らず、例えば、ミラーレス一眼カメラ、コンパクトデジタルカメラ、ビデオカメラ、カムコーダ、タブレット端末、PHS(Personal Handy phone System)、スマートフォン、フィーチャフォン、携帯ゲーム機など、撮影機能を有する別の形態の装置に置き換えてもよい。
[撮影装置1全体の構成]
図1は、本実施形態の撮影装置1の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、撮影装置1は、システムコントローラ100、操作部102、駆動回路104、撮影レンズ106、絞り108、シャッタ110、像振れ補正装置112、信号処理回路114、画像処理エンジン116、バッファメモリ118、カード用インタフェース120、LCD(Liquid Crystal Display)制御回路122、LCD124、ROM(Read Only Memory)126、ジャイロセンサ128及び温度センサ130を備えている。なお、撮影レンズ106は複数枚構成であるが、図1においては便宜上一枚のレンズとして示す。また、撮影レンズ106の光軸AXと同じ方向をZ軸方向と定義し、Z軸方向と直交し且つ互いに直交する二軸方向をそれぞれX軸方向(水平方向)、Y軸方向(垂直方向)と定義する。
操作部102には、電源スイッチやレリーズスイッチ、撮影モードスイッチなど、ユーザが撮影装置1を操作するために必要な各種スイッチが含まれる。ユーザにより電源スイッチが操作されると、図示省略されたバッテリから撮影装置1の各種回路に電源ラインを通じて電源供給が行われる。
システムコントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)及びDSP(Digital Signal Processor)を含む。システムコントローラ100は電源供給後、ROM126にアクセスして制御プログラムを読み出してワークエリア(不図示)にロードし、ロードされた制御プログラムを実行することにより、撮影装置1全体の制御を行う。
レリーズスイッチが操作されると、システムコントローラ100は、例えば、固体撮像素子112aにより撮像されたライブビュー(後述)に基づいて計算された測光値や、撮影装置1に内蔵されたTTL(Through The Lens)露出計(不図示)で測定された測光値に基づき適正露出が得られるように、駆動回路104を介して絞り108及びシャッタ110を駆動制御する。より詳細には、絞り108及びシャッタ110の駆動制御は、プログラムAE(Automatic Exposure)、シャッタ優先AE、絞り優先AEなど、撮影モードスイッチにより指定されるAE機能に基づいて行われる。また、システムコントローラ100はAE制御と併せてAF(Autofocus)制御を行う。AF制御には、アクティブ方式、位相差検出方式、コントラスト検出方式等が適用される。また、AFモードには、中央一点の測距エリアを用いた中央一点測距モード、複数の測距エリアを用いた多点測距モード等がある。システムコントローラ100は、AF結果に基づいて駆動回路104を介して撮影レンズ106を駆動制御し、撮影レンズ106の焦点を調整する。なお、この種のAE及びAFの構成及び制御については周知であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
図2及び図3は、像振れ補正装置112の構成を概略的に示す図である。図2及び図3に示されるように、像振れ補正装置112は、固体撮像素子112aを備えている。被写体からの光束は、撮影レンズ106、絞り108、シャッタ110を通過して固体撮像素子112aの受光面112aaにて受光される。なお、固体撮像素子112aの受光面112aaは、X軸及びY軸を含むXY平面と平行な面である。固体撮像素子112aは、ベイヤ型画素配置を有する単板式カラーCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサである。固体撮像素子112aは、受光面112aa上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積して、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の画像信号を生成して出力する。なお、固体撮像素子112aは、CCDイメージセンサに限らず、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやその他の種類の撮像装置に置き換えられてもよい。固体撮像素子112aはまた、補色系フィルタを搭載したものであってもよい。
信号処理回路114は、固体撮像素子112aより入力される画像信号に対してクランプ、デモザイク等の所定の信号処理を施して、画像処理エンジン116に出力する。画像処理エンジン116は、信号処理回路114より入力される画像信号に対してマトリクス演算、Y/C分離、ホワイトバランス等の所定の信号処理を施して輝度信号Y、色差信号Cb、Crを生成し、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の所定のフォーマットで圧縮する。バッファメモリ118は、画像処理エンジン116による処理の実行時、処理データの一時的な保存場所として用いられる。また、撮影画像の保存形式は、JPEG形式に限らず、最小限の画像処理(例えばクランプ)しか施されないRAW形式であってもよい。
カード用インタフェース120のカードスロットには、メモリカード200が着脱可能に差し込まれている。
画像処理エンジン116は、カード用インタフェース120を介してメモリカード200と通信可能である。画像処理エンジン116は、生成された圧縮画像信号(撮影画像データ)をメモリカード200(又は撮影装置1に備えられる不図示の内蔵メモリ)に保存する。
また、画像処理エンジン116は、生成された輝度信号Y、色差信号Cb、Crをフレームメモリ(不図示)にフレーム単位でバッファリングする。画像処理エンジン116は、バッファリングされた信号を所定のタイミングで各フレームメモリから掃き出して所定のフォーマットのビデオ信号に変換し、LCD制御回路122に出力する。LCD制御回路122は、画像処理エンジン116より入力される画像信号を基に液晶を変調制御する。これにより、被写体の撮影画像がLCD124の表示画面に表示される。ユーザは、AE制御及びAF制御に基づいて適正な輝度及びピントで撮影されたリアルタイムのスルー画(ライブビュー)を、LCD124の表示画面を通じて視認することができる。
画像処理エンジン116は、ユーザにより撮影画像の再生操作が行われると、操作により指定された撮影画像データをメモリカード200又は内蔵メモリより読み出して所定のフォーマットの画像信号に変換し、LCD制御回路122に出力する。LCD制御回路122が画像処理エンジン116より入力される画像信号を基に液晶を変調制御することで、被写体の撮影画像がLCD124の表示画面に表示される。
[像振れ補正駆動に関する説明]
次に、像振れ補正駆動に関する説明を行う。ジャイロセンサ128は、像振れ補正を検出するためのセンサである。具体的には、ジャイロセンサ128は、撮影装置1に加わる二軸周り(X軸周り、Y軸周り)の角速度を検出し、検出された二軸周りの角速度をXY平面内(換言すると、固体撮像素子112aの受光面112aa内)の振れを示す振れ検出信号としてシステムコントローラ100に出力する。
本実施形態では、固体撮像素子112aが光軸AXと直交する平面内(すなわち、XY平面内)で微小に駆動されることにより、像振れが補正されると共に光学的なローパスフィルタ効果が得られる。なお、像振れ補正駆動及びLPF駆動される振れ補正部材は固体撮像素子112aに限らず、撮影レンズ106内に含まれる一部のレンズ又は該レンズと固体撮像素子112aの両方であってもよい。
図2及び図3に示されるように、像振れ補正装置112は、撮影装置1が備えるシャーシ等の構造物に固定された固定支持基板112bを備えている。固定支持基板112bは、固体撮像素子112aが搭載された可動ステージ112cをスライド可能に支持している。
可動ステージ112cと対向する固定支持基板112bの面上には、磁石MYR、MYL、MXD、MXUが取り付けられている。また、固定支持基板112bには、磁性体であるヨークYYR、YYL、YXD、YXUが取り付けられている。ヨークYYR、YYL、YXD、YXUはそれぞれ、固定支持基板112bから可動ステージ112cを回り込んで磁石MYR、MYL、MXD、MXUと対向する位置まで延びた形状を持ち、磁石MYR、MYL、MXD、MXUとの間に磁気回路を構成する。また、可動ステージ112cには、駆動用コイルCYR、CYL、CXD、CXUが取り付けられている。駆動用コイルCYR、CYL、CXD、CXUが磁気回路の磁界内において電流を受けることにより、駆動力が発生する。可動ステージ112c(固体撮像素子112a)は、発生した駆動力により、固定支持基板112bに対してXY平面内で微小に駆動される。
対応する磁石、ヨーク及び駆動用コイルはボイスコイルモータを構成する。以下、便宜上、磁石MYR、ヨークYYR及び駆動用コイルCYRよりなるボイスコイルモータに符号VCMYRを付し、磁石MYL、ヨークYYL及び駆動用コイルCYLよりなるボイスコイルモータに符号VCMYLを付し、磁石MXD、ヨークYXD及び駆動用コイルCXDよりなるボイスコイルモータに符号VCMXDを付し、磁石MXU、ヨークYXU及び駆動用コイルCXUよりなるボイスコイルモータに符号VCMXUを付す。
各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXU(駆動用コイルCYR、CYL、CXD、CXU)は、システムコントローラ100の制御下でPWM(Pulse Width Modulation)駆動される。ボイスコイルモータVCMYRとVCMYLは、固体撮像素子112aの下方であって、水平方向(X軸方向)に所定の間隔を空けて並べて配置されており、ボイスコイルモータVCMXDとVCMXUは、固体撮像素子112aの側方であって、垂直方向(Y軸方向)に所定の間隔を空けて並べて配置されている。
固定支持基板112b上であって駆動用コイルCYR、CYL、CXD、CXUの各近傍位置には、ホール素子HYR、HYL、HXD、HXUが取り付けられている。ホール素子HYR、HYL、HXD、HXUはそれぞれ、磁石MYR、MYL、MXD、MXUの磁力を検出して、可動ステージ112c(固体撮像素子112a)のXY平面内の位置を示す位置検出信号をシステムコントローラ100に出力する。具体的には、ホール素子HYR及びHYLにより可動ステージ112c(固体撮像素子112a)のY軸方向位置及び傾き(回転)が検出され、ホール素子HXD及びHXUにより可動ステージ112c(固体撮像素子112a)のX軸方向位置及び傾き(回転)が検出される。
システムコントローラ100は、ボイスコイルモータ用のドライバICを内蔵している。システムコントローラ100は、ジャイロセンサ128より出力される振れ検出信号及びホール素子HYR、HYL、HXD、HXUより出力される位置検出信号に基づいて、ドライバICの定格電力(許容電力)を超えない範囲内において各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXU(駆動用コイルCYR、CYL、CXD、CXU)に流す電流のバランスを崩さないようにデューティ比を計算する。システムコントローラ100は、計算されたデューティ比で各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに駆動電流を流し、固体撮像素子112aを像振れ補正駆動する。これにより、固体撮像素子112aが重力や外乱等に抗して規定の位置に保持されつつ固体撮像素子112aの受光面112aa上での像振れが補正(別の言い方によれば、受光面112aa上での被写体像の入射位置が振れないように固体撮像素子112aの位置が調整)される。
[LPF駆動に関する説明]
次に、LPF駆動に関する説明を行う。本実施形態において、像振れ補正装置112は、ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに所定の駆動電流を流すことにより、XY平面内において所定の軌跡を描くように可動ステージ112c(固体撮像素子112a)を駆動して、被写体像を固体撮像素子112aの検出色(R、G又はB)の異なる複数の画素に入射させる。これにより、光学的なローパスフィルタ効果が得られる。
図4(a)、図4(b)は、LPF駆動の説明を補助する図である。同図に示されるように、固体撮像素子112aの受光面112aa上には、複数の画素PIXが所定の画素ピッチPでマトリックス状に並べて配置されている。説明の便宜上、同図の各画素PIXについて、前面に配置されたフィルタ色に対応させて符号(R、G、Bの何れか1つ)を付す。
図4(a)は、固体撮像素子112aが光軸AXを中心とする正方形軌跡を描くように駆動される例を示す。この正方形軌跡は、例えば固体撮像素子112aの画素ピッチPを一辺とした正方形の閉じた経路とすることができる。図4(a)の例では、固体撮像素子112aは、X軸方向とY軸方向とに1画素ピッチP単位で交互に且つ正方形経路となるように駆動される。
図4(b)は、固体撮像素子112aが光軸AXを中心とする回転対称な円形軌跡を描くように駆動される例を示す。この円形軌跡は、例えば固体撮像素子112aの画素ピッチPの√2/2倍を半径rとする円形の閉じた経路とすることができる。
なお、画素ピッチPを含む駆動軌跡の情報は、システムコントローラ100の内部メモリ又はROM126に予め保持されている。
図4(a)(又は図4(b))に例示されるように、露光期間中、固体撮像素子112aが駆動軌跡の情報に基づいて所定の正方形軌跡(又は円形軌跡)を描くように駆動されると、被写体像が4つのカラーフィルタR、G、B、G(4つ(二行二列)の画素PIX)に均等に入射される。これにより、光学的なローパスフィルタと同等の効果が得られる。すなわち、何れのカラーフィルタ(画素PIX)に入射された被写体像も、その周辺のカラーフィルタ(画素PIX)に必ず入射されるため、恰も光学的なローパスフィルタを被写体像が通過したときの同等の効果(モアレや偽色等の軽減)が得られる。
なお、ユーザは、操作部102を操作することにより、像振れ補正駆動、LPF駆動のそれぞれのオン/オフを切り替えることができる。
[ボイスコイルモータの電流制御に関する説明]
各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに流す電流量は、像振れ補正駆動に必要な電流量とLPF駆動に必要な電流量とに分けて考えることができる。以下、説明の便宜上、像振れ補正駆動に必要な電流量を「像振れ補正電流量」と記し、LPF駆動に必要な電流量を「LPF電流量」と記す。システムコントローラ100は、像振れ補正電流量とLPF電流量とを別個独立に制御することができる。これにより、像振れ補正駆動とLPF駆動とを同時に実行した場合に各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに供給される最大電流量が抑えられることから、定格電力の高くないドライバICの搭載が可能となる。そのため、ドライバICの選択肢が広がって製造面やコスト面で有利となり、また、撮影装置1の省電力化にも資する。
以下に、電流制御例1として、像振れ補正駆動がオン、LPF駆動がオフのケースを説明し、電流制御例2として、像振れ補正駆動とLPF駆動の両方がオンのケースを説明する。
本段落では、電流制御例1及び2の説明に必要な定義を列記する。なお、下記定義では、便宜上、像振れ補正駆動に必須ではないが推奨されるデューティ比を「像振れ補正デューティ比」と記し、LPF駆動に必須ではないが推奨されるデューティ比を「LPFデューティ比」と記している。
(A)電力値S=Σ(像振れ補正デューティ比の電流量)
=(電流量S1XU+(電流量S1XD+(電流量S1YL+(電流量S1YR
(B)電力値S=Σ(LPFデューティ比の電流量)
=(電流量S2XU+(電流量S2XD+(電流量S2YL+(電流量S2YR
(C)電力値S12=Σ(像振れ補正デューティ比の電流量+LPFデューティ比の電流量)
=(電流量S1XU+電流量S2XU+(電流量S1XD+電流量S2XD+(電流量S1YL+電流量S2YL+(電流量S1YR+電流量S2YR
(D)電力値S=Σ(像振れ補正デューティ比の電流量×LPFデューティ比の電流量)
=(電流量S1XU×電流量S2XU)+(電流量S1XD×電流量S2XD)+(電流量S1YL×電流量S2YL)+(電流量S1YR×電流量S2YR
なお、説明の便宜上、回路内の抵抗は正規化された値(ここでは1)とする。また、「電流量S1(符号)」は、対応する符号のボイスコイルモータに供給される像振れ補正デューティ比の電流量を示し、「電流量S2(符号)」は、対応する符号のボイスコイルモータに供給されるLPFデューティ比の電流量を示す。一例として、「電流量S1XU」は、ボイスコイルモータVCMXUに供給される像振れ補正デューティ比の電流量を示す。
[電流制御例1]
図5は、電流制御例1におけるシステムコントローラ100による電流制御フローを示す。図5に示される電流制御フローは、レリーズスイッチが半押し(又は全押し)された時点で開始される。
[図5のS11(暫定電力値Sの計算)]
本処理ステップS11では、4つのボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに対する像振れ補正デューティ比が計算され、計算された像振れ補正デューティ比の電流量が二乗されることにより、4つのボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに供給される合計の電力値Sが暫定値として計算される。
[図5のS12(暫定電力値Sの閾値判定)]
本処理ステップS12では、処理ステップS11(暫定電力値Sの計算)にて計算された暫定電力値Sが所定の閾値Tを超えるか否かが判定される。閾値Tは、例えばボイスコイルモータ用のドライバICの定格電力値を示す。
[図5のS13(係数xの計算)]
本処理ステップS13は、処理ステップS12(暫定電力値Sの閾値判定)にて暫定電力値Sが所定の閾値Tを超えると判定された場合(S12:YES)に実行される。本処理ステップS13では、暫定電力値Sがボイスコイルモータ用のドライバICの定格電力値を超えることから、像振れ補正駆動に用いる電力を暫定電力値Sよりも低減させる必要がある。そこで、本処理ステップS13では、所定の係数x(0<x<1)が計算される。係数xは、次式(1)により示される。
=√(T/S)・・・(1)
但し、T=(x×S1XU+(x×S1XD+(x×S1YL+(x×S1YR
[図5のS14(駆動電流の供給)]
本処理ステップS14では、処理ステップS11(暫定電力値Sの計算)にて計算された像振れ補正デューティ比がx倍され、x倍された像振れ補正デューティ比の電流量が各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに流される。これにより、4つのボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに供給される合計の電力値がボイスコイルモータ用のドライバICの定格電力値以下に抑えられつつ像振れ補正駆動が行われる。
[図5のS15(駆動電流の供給)]
本処理ステップS15は、処理ステップS12(暫定電力値Sの閾値判定)にて暫定電力値Sが所定の閾値T以下と判定された場合(S12:NO)に実行される。本処理ステップS15では、像振れ補正デューティ比が再計算されることなく、処理ステップS11(暫定電力値Sの計算)にて計算された像振れ補正デューティ比に確定し、確定された像振れ補正デューティ比で各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに電流が流される。本処理ステップS15においても、4つのボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに供給される合計の電力値がボイスコイルモータ用のドライバICの定格電力値以下に抑えられつつ像振れ補正駆動が行われる。
[電流制御例2]
図6は、電流制御例2におけるシステムコントローラ100による電流制御フローを示す。図6に示される電流制御フローも、レリーズスイッチが半押し(又は全押し)された時点で開始される。
[図6のS21(暫定電力値S12の計算)]
本処理ステップS21では、4つのボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに対するデューティ比(像振れ補正デューティ比とLPFデューティ比との和)が計算され、計算されたデューティ比の電流量が二乗されることにより、4つのボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに供給される合計の電力値S12が暫定値として計算される。
[図6のS22(暫定電力値S12の閾値判定)]
本処理ステップS22では、処理ステップS21(暫定電力値S12の計算)にて計算された暫定電力値S12が所定の閾値Tを超えるか否かが判定される。
[図6のS23(駆動電流の供給)]
本処理ステップS23は、処理ステップS22(暫定電力値S12の閾値判定)にて暫定電力値S12が所定の閾値T以下と判定された場合(S22:NO)に実行される。本処理ステップS23では、デューティ比が再計算されることなく、処理ステップS21(暫定電力値S12の計算)にて計算されたデューティ比(像振れ補正デューティ比とLPFデューティ比との和)に確定し、確定されたデューティ比で各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに電流が流される。これにより、4つのボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに供給される合計の電力値がボイスコイルモータ用のドライバICの定格電力値以下に抑えられつつ像振れ補正駆動とLPF駆動とが同時に実行される。
[図6のS24(暫定電力値Sの計算)]
本処理ステップS24は、処理ステップS22(暫定電力値S12の閾値判定)にて暫定電力値S12が所定の閾値Tを超えると判定された場合(S22:YES)に実行される。本処理ステップS24では、暫定電力値S12がボイスコイルモータ用のドライバICの定格電力値を超えることから、像振れ補正駆動及びLPF駆動に用いる電力を暫定電力値S12よりも低減させる必要がある。そこで、まずは、本処理ステップS24にて暫定電力値Sが計算される。
[図6のS25(暫定電力値Sの閾値判定)]
本処理ステップS25では、処理ステップS24(暫定電力値Sの計算)にて計算された暫定電力値Sが所定の閾値T以上か否かが判定される。
[図6のS26(係数xの計算)]
本処理ステップS26は、処理ステップS25(暫定電力値Sの閾値判定)にて暫定電力値Sが所定の閾値T以上と判定された場合(S25:YES)に実行される。この場合、暫定電力値S12がボイスコイルモータ用のドライバICの定格電力値を超えるだけでなく、暫定電力値S単独でボイスコイルモータ用のドライバICの定格電力値以上となる。像振れ補正駆動とLPF駆動とを同時に実行するためには、処理ステップS21(暫定電力値S12の計算)にて計算されたデューティ比(像振れ補正デューティ比とLPFデューティ比との和)を下げて、各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに供給すべき電力を低減させる必要がある。そこで、本処理ステップS26では、所定の係数x(0<x<1)が計算される。係数xは、次式(2)により示される。
=√(T/S12)・・・(2)
但し、T={x(S1XU+S2XU)}+{x(S1XD+S2XD)}+{x(S1YL+S2YL)}+{x(S1YR+S2YR)}
[図6のS27(駆動電流の供給)]
本処理ステップS27では、処理ステップS21(暫定電力値S12の計算)にて計算されたデューティ比(像振れ補正デューティ比とLPFデューティ比との和)がx倍され、x倍されたデューティ比の電流量が各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに流される。これにより、本処理ステップS27においても、4つのボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに供給される合計の電力値がボイスコイルモータ用のドライバICの定格電力値以下に抑えられつつ像振れ補正駆動とLPF駆動とが同時に実行される。
[図6のS28(係数xの計算)]
本処理ステップS28は、処理ステップS25(暫定電力値Sの閾値判定)にて暫定電力値Sが所定の閾値T未満と判定された場合(S25:NO)に実行される。本処理ステップS28では、暫定電力値Sがボイスコイルモータ用のドライバICの定格電力値未満であることから、必ずしも像振れ補正デューティ比を下げる必要がない。本実施形態では、ローパスフィルタ効果によるモアレや偽色等の軽減よりも像振れ補正を重視する点から、像振れ補正デューティ比が処理ステップS21(暫定電力値S12の計算)にて計算された値に確定され、LPFデューティ比のみが下げられる。そのため、本処理ステップS28では、所定の係数x(0<x<1)が計算される。係数xは、次式(3)により示される。
=[√{S −S(S−T)}−S]/S・・・(3)
[図6のS29(駆動電流の供給)]
本処理ステップS29では、処理ステップS21(暫定電力値S12の計算)にて計算されたLPFデューティ比のみがx倍され、再計算後のデューティ比(x倍されたLPFデューティ比と、処理ステップS21(暫定電力値S12の計算)にて計算された像振れ補正デューティ比との和)の電流量が各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに流される。本処理ステップS29では、4つのボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに供給される合計の電力値がボイスコイルモータ用のドライバICの定格電力値以下に抑えられると共に像振れ補正駆動に充分な電力が用いられつつLPF駆動も同時に実行される。
次式(4)は、像振れ補正デューティ比を変更せず(すなわち1倍)LPFデューティ比のみをx倍した場合の電力値と閾値Tとの関係を示す。次式(4)をxについて解くと、式(3)が導出される。
T=(S1XU+x×S2XU+(S1XD+x×S2XD+(S1YL+x×S2YL+(S1YR+x×S2YR・・・(4)
なお、回路内の温度がある一定値以上に上昇すると、各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに供給可能な電力が低減する。そこで、閾値Tは、温度センサ130により検出される回路(例えばボイスコイルモータ用のドライバIC)内の温度に応じて変更されてもよい。例示的には、閾値Tは、回路内の温度がある一定値以上に上昇すると、所定の関数に従って小さくなる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本願の実施形態に含まれる。
上記の実施形態では、図6のS28(係数xの計算)及びS29(駆動電流の供給)において、ローパスフィルタ効果によるモアレや偽色等の軽減よりも像振れ補正を重視する点から、LPFデューティ比のみが下げられている。その一方で、像振れ補正よりもローパスフィルタ効果によるモアレや偽色等の軽減を重視するという考えもある。この考えに基づき、処理ステップS21(暫定電力値S12の計算)にて計算された像振れ補正デューティ比のみ下げ、再計算後のデューティ比(下げられた像振れ補正デューティ比と、処理ステップS21(暫定電力値S12の計算)にて計算されたLPFデューティ比との和)の電流量が各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに流されてもよい。
また、撮影装置1の姿勢によって、重力に抗して固体撮像素子112aを規定の位置に保持するために必要な電力量が変化する。この電力量は、固体撮像素子11aの受光面112aaが天地方向(天井や地面、床等)を向く姿勢であるときに低減する。例示的には、撮影装置1がこの姿勢であるときは、4つのボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに対して閾値Tに基づく電力制限を行う必要がないと判断される。例えば、図6に示される電流制御例2では、処理ステップS21(暫定電力値S12の計算)にて計算された暫定電力値S12がそのまま確定され、確定された暫定電力値S12に対応するデューティ比で各ボイスコイルモータVCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXUに電流が流される。これにより、システムコントローラ100の処理負荷が軽減されると共に処理時間が短縮される。
1 撮影装置
100 システムコントローラ
102 操作部
104 駆動回路
106 撮影レンズ
108 絞り
110 シャッタ
112 像振れ補正装置
112a 固体撮像素子
112aa (固体撮像素子の)受光面
112b 固定支持基板
112c 可動ステージ
114 信号処理回路
116 画像処理エンジン
118 バッファメモリ
120 カード用インタフェース
122 LCD制御回路
124 LCD
126 ROM
128 ジャイロセンサ
130 温度センサ
200 メモリカード
YR、CYL、CXD、CXU 駆動用コイル
YR、HYL、HXD、HXU ホール素子
YR、MYL、MXD、MXU 磁石
PIX 画素
VCMYR、VCMYL、VCMXD、VCMXU ボイスコイルモータ
YR、YYL、YXD、YXU ヨーク

Claims (8)

  1. 被写体を撮像する撮像素子と、
    所定の複数の情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段により取得された複数の情報に基づいて撮影光学系の一部をなすレンズと前記撮像素子の少なくとも一方を前記撮影光学系の光軸に対して駆動することにより、前記撮像素子の受光面上での被写体像の入射位置を調整する像調整手段と、
    前記情報取得手段により取得された複数の情報に基づく所定の閾値判定を行い、判定結果に基づいて前記像調整手段に供給する電力を計算する電力計算手段と、
    前記電力計算手段により計算された電力値の電力を前記像調整手段に供給する電力供給手段と、
    を備え
    前記電力計算手段は、
    前記情報取得手段によって取得された第一の情報及び第二の情報に基づいて前記像調整手段に供給する合計の電力値を計算し、
    前記計算された合計の電力値が所定の閾値を超えるとき、前記情報取得手段によって取得された第一の情報に基づいて第一の電力値を計算し、
    前記計算された第一の電力値が前記所定の閾値未満であるとき、前記計算された第一の電力値を確定すると共に、前記確定された第一の電力値と前記第二の情報に基づいて求まる第二の電力値との合計が前記所定の閾値に収まるように、前記合計の電力値を再計算する、
    撮影装置。
  2. 前記受光面上での像振れを検知する像振れ検知手段と、
    前記撮像素子の画素ピッチに基づく前記撮像素子の駆動軌跡の情報を保持する駆動軌跡情報保持手段と、
    を備え、
    前記情報取得手段は、
    前記像振れ検知手段により検知された像振れの情報及び前記駆動軌跡情報保持手段に保持された駆動軌跡の情報の一方を前記第一の情報として取得し、前記像振れ検知手段により検知された像振れの情報及び前記駆動軌跡情報保持手段に保持された駆動軌跡の情報の他方を前記第二の情報として取得する、
    請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記電力計算手段は、
    前記計算された第一の電力値が前記閾値以上であるとき、前記合計の電力前記閾値未満となるように前記合計の電力値を再計算する、
    請求項1又は請求項2に記載の撮影装置。
  4. 前記電力計算手段は、
    前記計算された第一の電力値が前記閾値以上であるとき、前記合計の電力前記閾値未満となるように前記第一の電力値に対応する電流量及び前記計算された第二の電力値に対応する電流量を均等にx(0<x<1)倍する、
    請求項に記載の撮影装置。
  5. 前記所定の閾値は、
    前記電力供給手段の許容電力に基づく値である、
    請求項から請求項の何れか一項に記載の撮影装置。
  6. 前記像調整手段の温度を検出する温度検出手段
    を備え、
    前記所定の閾値は、
    前記温度検出手段により検出される温度に応じて変わる、
    請求項から請求項の何れか一項に記載の撮影装置。
  7. 前記撮影装置の姿勢を検出する姿勢検出手段
    を備え、
    前記電力計算手段は、
    前記姿勢検出手段により検出された姿勢に基づいて前記所定の閾値判定の実行の可否を判定し、
    前記所定の閾値判定を実行しないと判定したときには、前記合計の電力値を再計算することなく確定させる、
    請求項から請求項の何れか一項に記載の撮影装置。
  8. 所定の複数の情報を取得する情報取得ステップと、
    前記情報取得ステップにて取得された複数の情報に基づいて撮影光学系の一部をなすレンズと撮像素子の少なくとも一方を前記撮影光学系の光軸に対して駆動することにより、前記撮像素子の受光面上での被写体像の入射位置を調整する像調整ステップと、
    前記情報取得ステップにて取得された複数の情報に基づく所定の閾値判定を行い、判定結果に基づいて、前記撮影光学系の一部をなすレンズと前記撮像素子の少なくとも一方を駆動する所定の駆動部に供給する電力を計算する電力計算ステップと、
    前記電力計算ステップにて計算された電力値の電力を前記駆動部に供給する電力供給ステップと、
    を含み、
    前記電力計算ステップにて、
    前記情報取得ステップで取得された第一の情報及び第二の情報に基づいて、前記レンズと前記撮像素子の少なくとも一方を前記撮影光学系の光軸に対して駆動する手段に供給する合計の電力値を計算し、
    前記計算された合計の電力値が所定の閾値を超えるとき、前記情報取得ステップで取得された第一の情報に基づいて第一の電力値を計算し、
    前記計算された第一の電力値が前記所定の閾値未満であるとき、前記計算された第一の電力値を確定すると共に、前記確定された第一の電力値と前記第二の情報に基づいて求まる第二の電力値との合計が前記所定の閾値に収まるように、前記合計の電力値を再計算する
    撮影装置の制御方法。
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