JP6507801B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6507801B2
JP6507801B2 JP2015074792A JP2015074792A JP6507801B2 JP 6507801 B2 JP6507801 B2 JP 6507801B2 JP 2015074792 A JP2015074792 A JP 2015074792A JP 2015074792 A JP2015074792 A JP 2015074792A JP 6507801 B2 JP6507801 B2 JP 6507801B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
hybrid vehicle
travel route
time
engine operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015074792A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016194271A (ja
Inventor
貴士 南出
貴士 南出
健太郎 渡邊
健太郎 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2015074792A priority Critical patent/JP6507801B2/ja
Publication of JP2016194271A publication Critical patent/JP2016194271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6507801B2 publication Critical patent/JP6507801B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
従来、内燃機関の暖気後に温められた機関冷却水の一部を温水として抽出し、蓄熱タンクに蓄える温水回収を行い、機関の冷却始動時に機関冷却水の一部を蓄熱タンクに蓄えられた温水に置き換え、これにより機関を温めるハイブリッド車両用温水式蓄熱装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2003−293769号公報
しかしながら、特許文献1に記載のハイブリッド車両用温水式蓄熱装置では、機関の冷間始動時には常に機関冷却水の一部を蓄熱タンクに蓄えられた温水に置き換えるため、機関を運転させる車両走行が短い場合には、燃費向上への寄与が小さいという課題がある。
本発明は、エンジン始動後のエンジン運転継続時間を予測し、予測したエンジン運転継続時間に基づいて蓄熱器の放熱を行うことにより、燃費を向上する技術を提供することを目的とする。
本発明によるハイブリッド車両の制御装置は、目的地までの走行経路を演算し、演算した走行経路に基づいて、エンジンの始動後のエンジン運転継続時間を予測する。そして、演算された走行経路において、エンジン運転継続時間が所定時間以上である場合にエンジンの始動を行う場所を特定し、特定された場所にハイブリッド車両が到達する前に蓄熱器に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給する。
本発明によれば、エンジン運転継続時間が長い場合に、蓄熱器に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給することができるので、エンジン運転中にエンジンの昇温を促進して燃費を向上させるとともに、排気エミッションを低減することができる。また、エンジン運転継続時間が短い場合には、蓄熱器に蓄えられている温水の放出は行わないので、エンジン運転継続時間が長いと予測される次回以降のエンジン始動時のために、蓄熱器に温水を蓄えておくことができ、無駄な放熱を抑えて、燃費を向上させることができる。
図1は、第1の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置を備えたプラグインハイブリッド車両のシステム構成の概略を模式的に表した図である。 図2は、エンジンを冷却する冷却水が循環する冷却水循環経路を示す図である。 図3は、エンジンオイルが循環するエンジンオイル循環経路を示す図である。 図4は、トランスミッションオイルが循環するトランスミッションオイル循環経路を示す図である。 図5は、第1の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置において、蓄熱器に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給する処理手順を示すフローチャートである。 図6は、第1の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置において、蓄熱器に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給する処理手順を示すフローチャートである。 図7は、第1の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置において、蓄熱器に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給する処理手順を示すフローチャートである。 図8は、第2の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置において、蓄熱器に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給する処理手順を示すフローチャートである。 図9は、第2の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置において、蓄熱器に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給する処理手順を示すフローチャートである。 図10は、第2の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置において、蓄熱器に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給する処理手順を示すフローチャートである。 図11は、第2の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置において、本実施形態の制御におけるエンジン水温の変化と、従来の制御におけるエンジン水温の変化とを表した図である。
以下では、本発明によるハイブリッド車両の制御装置をプラグインハイブリッド車両に適用した例について説明する。ただし、適用されるハイブリッド車両がプラグインハイブリッド車両に限定されることはない。
−第1の実施形態−
図1は、第1の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置を備えたプラグインハイブリッド車両(以下、単にハイブリッド車両とも呼ぶ)のシステム構成の概略を模式的に表した図である。このハイブリッド車両は、駆動源としてエンジン(内燃機関)1およびモータジェネレータ2(以下、モータ2と呼ぶ)を備えている。エンジン1および/またはモータ2の動力は、変速機5を介して駆動輪6に伝達される。
インバータ3は、バッテリ4の直流電力を交流電力に変換して、モータ2に供給する。車両の減速制動時等にモータ2の回生運転により発電された交流電力は、インバータ3により直流電力に変換されて、バッテリ4の充電に用いられる。
蓄熱器12は、エンジン1の運転中に温められたエンジン冷却水の一部を一時的に蓄えて保温することができる。また、家庭用コンセント等の外部電源を用いてプラグインハイブリッド車両のバッテリ4を充電している間は、蓄熱器12に蓄えられている水を温めることができる。
蓄熱器13は、エンジン1の運転中に温められたエンジンオイルの一部、およびエンジン1の運転中に温められた変速機5のトランスミッションオイルの一部を一時的に蓄えて保温することができる。また、家庭用コンセント等の外部電源を用いてプラグインハイブリッド車両のバッテリ4を充電している間は、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルおよびトランスミッションオイルを温めることができる。蓄熱器13の内部には、エンジンオイルとトランスミッションオイルとが混じり合わないように、しきりが設けられている。
車速センサ8は、車速を検出する。
ナビゲーション装置9は、演算装置9aと記憶装置9bとを備え、ユーザが設定した目的地までの推奨走行ルートを演算する。また、ナビゲーション装置9は、通信装置10を介して、データセンタ11から道路交通情報等の様々なデータを取得する。道路交通情報には、IT(情報技術)や、ITS(高度道路交通システム)を利用した情報も含まれる。
車両制御装置7は、ハイブリッド車両のシステム状態(ハイブリッド車両に関する諸条件)として、アクセル開度に基づく運転者が要求する駆動トルクや、バッテリ4の充電量、あるいは車両の運転条件(例えば加減速状態)などを考慮して、ハイブリッド車両のシステム全体に要求されるトルクを満足しつつ、燃費やバッテリ充電量を良好に維持するように、エンジン1が負担するトルク(エンジン指令トルク)とモータ2が負担するトルク(モータ指令トルク)とを決定する。車両制御装置7はまた、決定したエンジン指令トルクが得られるように、エンジン1を制御し、決定したモータ指令トルクに応じて、モータ2を制御する。
ハイブリッド車両は、モータ2のみを走行駆動源とするEV走行時に、車両全体の要求出力が大きくなると、エンジン1を始動してエンジン1およびモータ2を走行駆動源とするHEV走行に切り替わる。車両制御装置7は、ナビゲーション装置9から推奨走行ルートおよび道路交通情報を取得し、推奨走行ルート走行時におけるエンジン始動後のエンジン運転継続時間を予測する。例えば、推奨走行ルートに高速道路が含まれており、高速道路の進入後にエンジン1が始動された場合には、高速道路の走行中は車両全体の要求出力が大きく、エンジン運転を継続すると予測する。また、推奨走行ルートに登坂路が含まれており、登坂路にさしかかったときにエンジン1が始動された場合には、登坂路の走行中は車両全体の要求出力が大きく、エンジン運転を継続すると予測する。
車両制御装置7はまた、予測したエンジン運転継続時間に基づいて、蓄熱器12に蓄えられている温水の放出、および、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルおよびトランスミッションオイルの放出を行う。
図2は、エンジン1を冷却する冷却水が循環する冷却水循環経路を示す図である。エンジン1の内部には、冷却水が流れる冷却水通路が設けられており、冷却水が循環する冷却水循環経路を形成する。すなわち、エンジン1の内部に設けられた冷却水通路から流れ出た冷却水は、冷却水循環ポンプ25によって、導管21、ラジエータ26、および導管22を介して、エンジン1の内部に戻る。
バイパス通路23は、冷却水がラジエータ26をバイパスして流れる通路である。エンジン1内の冷却水通路およびバイパス通路23を循環する経路も冷却水循環経路を形成している。
導管22には、サーモスタット弁24が設けられている。サーモスタット弁24は、冷却水温度が低いときには冷却水循環ポンプ25の吸入側をバイパス通路23に接続する。これにより、冷却水は、ラジエータ26を通過することなく、エンジン1内の冷却水通路およびバイパス通路23を循環する。また、サーモスタット弁24は、冷却水温度が所定温度以上に上昇すると、冷却水循環ポンプ25の吸入側を導管22に接続する。これにより、冷却水は、ラジエータ26およびエンジン1内の冷却水通路を循環し、ラジエータ26において冷却される。冷却水の温度は、冷却水温度センサ33によって検出される。
また、エンジン1内の冷却水通路は、導管29、切換弁31、および導管30を介して蓄熱器12に接続されている。蓄熱器12は、エンジン1内で温められた冷却水の一部を温水として回収し、また、外部電源を用いたバッテリ4の充電時に、内部に蓄えている水を温めて、後述するタイミングにおいて、内部に蓄えている温水を冷却水循環経路に供給する。蓄熱器12には、蓄熱器12に蓄えられている温水の温度を検出する温水温度センサ32が設けられている。
蓄熱器12はまた、導管27を介して導管22に接続されている。導管27には、電動ポンプ28が設けられている。
切換弁31は、冷却水温度が低い場合には、導管29と導管30の間を遮断する。切換弁31はまた、エンジン1内で温められた冷却水を蓄熱器12に回収する場合、および、蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給する場合には、導管29と導管30の間を接続する。切換弁31の制御は、車両制御装置7によって行われる。
図3は、エンジンオイルが循環するエンジンオイル循環経路を示す図である。エンジン1の内部には、エンジンオイルが流れるエンジンオイル通路が設けられており、エンジンオイルが循環するエンジンオイル循環経路を形成する。すなわち、エンジン1の内部に設けられたエンジンオイル通路から流れ出たエンジンオイルは、循環ポンプ45によって、導管41、オイルクーラ46、および導管42を介して、エンジン1の内部に戻る。
バイパス通路43は、エンジンオイルがオイルクーラ46をバイパスして流れる通路である。エンジン1内のエンジンオイル通路およびバイパス通路43を循環する経路もエンジンオイル循環経路を形成している。
導管42には、サーモスタット弁44が設けられている。サーモスタット弁44は、エンジンオイル温度が低いときには循環ポンプ45の吸入側をバイパス通路43に接続する。これにより、エンジンオイルは、オイルクーラ46を通過することなく、エンジン1内のエンジンオイル通路およびバイパス通路43を循環する。また、サーモスタット弁44は、エンジンオイル温度が所定温度以上に上昇すると、循環ポンプ45の吸入側を導管42に接続する。これにより、エンジンオイルは、オイルクーラ46およびエンジン1内のエンジンオイル通路を循環し、オイルクーラ46において冷却される。エンジンオイルの温度は、エンジンオイル温度センサ53によって検出される。
また、エンジン1内のエンジンオイル通路は、導管49、切換弁51、および導管50を介して蓄熱器13に接続されている。蓄熱器13は、エンジン1内で温められたエンジンオイルの一部を回収し、また、外部電源を用いたバッテリ4の充電時に、内部に蓄えているエンジンオイルを温めて、後述するタイミングにおいて、内部に蓄えているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給する。蓄熱器13には、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルの温度を検出する蓄熱器エンジンオイル温度センサ52が設けられている。
蓄熱器13はまた、導管47を介して導管42に接続されている。導管47には、電動ポンプ48が設けられている。
切換弁51は、エンジンオイル温度が低い場合には、導管49と導管50の間を遮断する。切換弁51はまた、エンジン1内で温められたエンジンオイルを蓄熱器13に回収する場合、および、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給する場合には、導管49と導管50の間を接続する。切換弁51の制御は、車両制御装置7によって行われる。
図4は、トランスミッションオイルが循環するトランスミッションオイル循環経路を示す図である。変速機5の内部には、トランスミッションオイルが流れるトランスミッションオイル通路が設けられており、トランスミッションオイルが循環するトランスミッションオイル循環経路を形成する。すなわち、変速機5の内部に設けられたトランスミッションオイル通路から流れ出たトランスミッションオイルは、循環ポンプ65によって、導管61、オイルクーラ66、および導管62を介して、変速機5の内部に戻る。
バイパス通路63は、トランスミッションオイルがオイルクーラ66をバイパスして流れる通路である。変速機5内のトランスミッションオイル通路およびバイパス通路63を循環する経路もトランスミッションオイル循環経路を形成している。
導管62には、サーモスタット弁64が設けられている。サーモスタット弁64は、トランスミッションオイル温度が低いときには循環ポンプ65の吸入側をバイパス通路63に接続する。これにより、トランスミッションオイルは、オイルクーラ66を通過することなく、変速機5内のトランスミッションオイル通路およびバイパス通路63を循環する。また、サーモスタット弁64は、トランスミッションオイル温度が所定温度以上に上昇すると、循環ポンプ65の吸入側を導管62に接続する。これにより、トランスミッションオイルは、オイルクーラ66および変速機5内のトランスミッションオイル通路を循環し、オイルクーラ66において冷却される。トランスミッションオイルの温度は、トランスミッションオイル温度センサ73によって検出される。
また、変速機5内のトランスミッションオイル通路は、導管69、切換弁71、および導管70を介して蓄熱器13に接続されている。蓄熱器13は、変速機5内で温められたトランスミッションオイルの一部を回収し、また、外部電源を用いたバッテリ4の充電時に、内部に蓄えているトランスミッションオイルを温めて、後述するタイミングにおいて、内部に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給する。蓄熱器13には、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルの温度を検出する蓄熱器トランスミッションオイル温度センサ72が設けられている。
蓄熱器13はまた、導管67を介して導管62に接続されている。導管67には、電動ポンプ68が設けられている。
切換弁71は、トランスミッションオイル温度が低い場合には、導管69と導管70の間を遮断する。切換弁71はまた、変速機5内で温められたトランスミッションオイルを蓄熱器13に回収する場合、および、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給する場合には、導管69と導管70の間を接続する。切換弁71の制御は、車両制御装置7によって行われる。
ここで、蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給するタイミングについて説明する。エンジン1の冷間始動時に蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給することにより、エンジン1の昇温を促進し、燃費を向上させるとともに、排気エミッションを低減することができる。しかしながら、エンジン始動後のエンジン運転時間が短い場合には、温水を冷却水循環経路に供給することによる燃費向上効果が低い。また、初回のエンジン始動時に蓄熱器12に蓄えられている温水を放出してしまうと、次回のエンジン始動後のエンジン運転時間が長い場合でも、次回のエンジン始動時に蓄熱器12に温水が蓄えられておらず、冷却水循環経路に温水を供給することができない場合がある。
従って、本実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置では、エンジン1の始動時にエンジン運転の継続時間を予測し、予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上である場合に、蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給する。また、同様の理由により、エンジン1の始動時に、予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上である場合に、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給するとともに、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給する。
上述したように、予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上である場合に、蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給するので、例えば、信号が多い道路などで、エンジン1の停止および始動を繰り返す頻度が多いと予測される場合には、蓄熱器12に蓄えられている温水の放出は行わない。これにより、温水供給による燃費向上効果が高い状況下において、蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給することができ、燃費を効果的に向上させることができる。蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルおよびトランスミッションオイルの放出についても同じである。
図5は、蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給する処理手順を示すフローチャートである。車両制御装置7は、EV走行時に、所定時間ごとに、ステップS10から始まる処理を繰り返し行う。
ステップS10では、蓄熱器12に蓄えられている温水の温度が所定温度T1以上であるか否かを判定する。蓄熱器12に蓄えられている温水の温度は、温水温度センサ32によって検出する。蓄熱器12に蓄えられている温水の温度が所定温度T1以上であると判定すると、ステップS20に進む。一方、蓄熱器12に蓄えられている温水の温度が所定温度T1未満であると判定すると、蓄熱器12に蓄えられている温水(水)を冷却水循環経路に供給することによる燃費向上効果が望めないため、フローチャートの処理を終了する。
ステップS20では、エンジン1がオフ状態(エンジン停止状態)からオン状態(エンジン稼働状態)に移行したか否かを判定する。エンジン1がオフ状態のままで変化がない場合には、フローチャートの処理を終了し、エンジン1がオフ状態からオン状態に移行したと判定すると、ステップS30に進む。
ステップS30では、ナビゲーション装置9から取得した推奨走行ルートおよび道路交通情報に基づいて、エンジン運転継続時間を予測する。なお、この処理は、エンジン1の始動前、すなわち、ステップS20の前に、エンジン1を始動させたとの仮定に基づいて事前に行っておいてもよい。エンジン始動前に事前に予測を行っておくことにより、エンジン1の始動から、蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給するまでの時間を短くすることができるので、エンジン1の昇温を早くし、燃費をより向上させることができる。
ステップS40では、ステップS30で予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上であるか否かを判定する。エンジン運転継続時間が所定時間以上であると判定するとステップS50に進み、所定時間未満であると判定すると、フローチャートの処理を終了する。
ステップS50では、蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給する。具体的には、切換弁31を制御することによって、導管29と導管30の間を接続する。
図6は、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給する処理手順を示すフローチャートである。車両制御装置7は、EV走行時に、所定時間ごとに、ステップS100から始まる処理を繰り返し行う。
ステップS100では、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルの温度が所定温度T2以上であるか否かを判定する。蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルの温度は、蓄熱器エンジンオイル温度センサ52によって検出する。蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルの温度が所定温度T2以上であると判定すると、ステップS110に進む。一方、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルの温度が所定温度T2未満であると判定すると、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給することによる燃費向上効果が望めないため、フローチャートの処理を終了する。
ステップS110では、エンジン1がオフ状態からオン状態に移行したか否かを判定する。エンジン1がオフ状態のままで変化がない場合には、フローチャートの処理を終了し、エンジン1がオフ状態からオン状態に移行したと判定すると、ステップS120に進む。
ステップS120では、ナビゲーション装置9から取得した推奨走行ルートおよび道路交通情報に基づいて、エンジン運転継続時間を予測する。なお、この処理は、エンジン1の始動前、すなわち、ステップS110の前に、エンジン1を始動させたとの仮定に基づいて事前に行っておいてもよい。エンジン始動前に事前に予測を行っておくことにより、エンジン1の始動から、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給するまでの時間を短くすることができるので、エンジン1の昇温を早くし、燃費をより向上させることができる。
ステップS130では、ステップS120で予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上であるか否かを判定する。エンジン運転継続時間が所定時間以上であると判定するとステップS140に進み、所定時間未満であると判定すると、フローチャートの処理を終了する。
ステップS140では、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給する。具体的には、切換弁51を制御することによって、導管49と導管50の間を接続する。
図7は、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給する処理手順を示すフローチャートである。車両制御装置7は、EV走行時に、所定時間ごとに、ステップS200から始まる処理を繰り返し行う。
ステップS200では、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルの温度が所定温度T3以上であるか否かを判定する。蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルの温度は、蓄熱器トランスミッションオイル温度センサ72によって検出する。蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルの温度が所定温度T3以上であると判定すると、ステップS210に進む。一方、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルの温度が所定温度T3未満であると判定すると、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給することによる燃費向上効果が望めないため、フローチャートの処理を終了する。
ステップS210では、エンジン1がオフ状態からオン状態に移行したか否かを判定する。エンジン1がオフ状態のままで変化がない場合には、フローチャートの処理を終了し、エンジン1がオフ状態からオン状態に移行したと判定すると、ステップS220に進む。
ステップS220では、ナビゲーション装置9から取得した推奨走行ルートおよび道路交通情報に基づいて、エンジン運転継続時間を予測する。なお、この処理は、エンジン1の始動前、すなわち、ステップS210の前に、エンジン1を始動させたとの仮定に基づいて事前に行っておいてもよい。エンジン始動前に事前に予測を行っておくことにより、エンジン1の始動から、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給するまでの時間を短くすることができるので、エンジン1の負荷を低減することにより、燃費をより向上させることができる。
ステップS230では、ステップS220で予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上であるか否かを判定する。エンジン運転継続時間が所定時間以上であると判定するとステップS240に進み、所定時間未満であると判定すると、フローチャートの処理を終了する。
ステップS240では、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給する。具体的には、切換弁71を制御することによって、導管69と導管70の間を接続する。
以上、第1の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置によれば、目的地までの推奨走行ルートを演算し、演算した推奨走行ルートに基づいて、エンジン始動後のエンジン運転継続時間を予測する。そして、予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上の場合に、蓄熱器12に蓄えられている温水を、エンジンの冷却水が循環する冷却水循環経路に供給する。これにより、エンジン運転継続時間が長い場合に、蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給することができるので、エンジン運転中にエンジン1の昇温を促進して燃費を向上させるとともに、排気エミッションを低減することができる。また、エンジン運転継続時間が短い場合には、蓄熱器12に蓄えられている温水の放出は行わないので、エンジン運転継続時間が長いと予測される次回のエンジン始動時のために、蓄熱器12に温水を蓄えておくことができ、無駄な放熱を抑えて、燃費を向上させることができる。
また、第1の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置によれば、予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上の場合に、蓄熱器13に蓄えられている温められたエンジンオイルを、エンジンオイルが循環するエンジンオイル循環経路に供給する。これにより、エンジン運転継続時間が長い場合に、蓄熱器13に蓄えられている温められたエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給することができるので、エンジン運転中にエンジン1の昇温を促進して燃費を向上させるとともに、排気エミッションを低減することができる。また、エンジン運転継続時間が短い場合には、蓄熱器13に蓄えられている温められたエンジンオイルの放出は行わないので、エンジン運転継続時間が長いと予測される次回のエンジン始動時のために、温められたエンジンオイルを蓄熱器13に蓄えておくことができ、無駄な放熱を抑えて、燃費を向上させることができる。
さらに、第1の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置によれば、予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上の場合に、蓄熱器13に蓄えられている温められたトランスミッションオイルを、トランスミッションオイルが循環するトランスミッションオイル循環経路に供給する。これにより、エンジン運転継続時間が長い場合に、蓄熱器13に蓄えられている温められたトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給することができるので、エンジン運転中に変速機5の昇温を促進してエンジン1の負荷を軽減することにより燃費を向上させるとともに、排気エミッションを低減することができる。また、エンジン運転継続時間が短い場合には、蓄熱器13に蓄えられている温められたトランスミッションオイルの放出は行わないので、エンジン運転継続時間が長いと予測される次回のエンジン始動時のために、温められたトランスミッションオイルを蓄熱器13に蓄えておくことができ、無駄な放熱を抑えて、燃費を向上させることができる。
また、第1の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置によれば、道路交通情報を取得し、推奨走行ルートおよび道路交通情報に基づいて、エンジン1の始動後のエンジン運転継続時間を予測するので、実際の道路交通情報も考慮してエンジン運転継続時間を精度良く予測することができる。
なお、上述した説明において、第1の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置は、図5〜図7のフローチャートの処理を全て行うものとしたが、いずれか一つまたは任意の二つのフローチャートの処理を行うようにしてもよい。
−第2の実施形態−
第1の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置では、エンジン始動時に、予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上である場合に、蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給し、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給し、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給した。第2の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置では、予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上であると判定した場合に、エンジン1の始動前から蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給し、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給し、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給する。これにより、エンジン始動時にはエンジン1や変速機5がある程度温まっているので、燃費をより向上させるとともに、排気エミッションをより低減させることができる。
図8は、第2の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置において、蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給する処理手順を示すフローチャートである。車両制御装置7は、EV走行時に、ステップS300から始まる処理を繰り返し行う。
ステップS300では、蓄熱器12に蓄えられている温水の温度が所定温度T1以上であるか否かを判定する。蓄熱器12に蓄えられている温水の温度が所定温度T1以上であると判定すると、ステップS310に進み、所定温度T1未満であると判定すると、フローチャートの処理を終了する。
ステップS310では、ナビゲーション装置9から取得した推奨走行ルートおよび道路交通情報に基づいて、車両全体の要求出力増加に応じてエンジン始動を行うことが予測される場所を特定し、特定した場所においてエンジン1を始動した場合のエンジン運転継続時間を予測する。例えば、推奨走行ルートに高速道路が含まれている場合には、高速道路の進入後に車両全体の要求出力が大きくなるため、エンジン1を始動すると予測し、また、高速道路の走行中はエンジン運転を継続すると予測する。
ステップS320では、ナビゲーション装置9に設定されている推奨ルート上に、ステップS310で予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上である場所が存在するか否かを判定する。エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所が存在すると判定するとステップS330に進み、存在しないと判定すると、フローチャートの処理を終了する。
ステップS330では、エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所に到着する一定時間前であるか否かを判定する。具体的には、エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所に到着する予想時刻を求め、現在時刻が求めた予想時刻の一定時間前であるか否かを判定する。エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所に到着する予想時刻は、ナビゲーション装置9が求めてもよいし、車両制御装置7が求めてもよい。エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所に到着する一定時間前であると判定するとステップS340に進み、一定時間前ではないと判定するとステップS330で待機する。
ステップS340では、蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給する。具体的には、切換弁31を制御することによって、導管29と導管30の間を接続する。
図9は、第2の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置において、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給する処理手順を示すフローチャートである。車両制御装置7は、EV走行時に、ステップS400から始まる処理を繰り返し行う。
ステップS400では、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルの温度が所定温度T2以上であるか否かを判定する。蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルの温度が所定温度T2以上であると判定すると、ステップS410に進み、所定温度T2未満であると判定すると、フローチャートの処理を終了する。
ステップS410では、ナビゲーション装置9から取得した推奨走行ルートおよび道路交通情報に基づいて、車両全体の要求出力増加に応じてエンジン始動を行うことが予測される場所を特定し、特定した場所においてエンジン1を始動した場合のエンジン運転継続時間を予測する。
ステップS420では、ナビゲーション装置9に設定されている推奨ルート上に、ステップS410で予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上である場所が存在するか否かを判定する。エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所が存在すると判定するとステップS430に進み、存在しないと判定すると、フローチャートの処理を終了する。
ステップS430では、エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所に到着する一定時間前であるか否かを判定する。具体的には、エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所に到着する予想時刻を求め、現在時刻が求めた予想時刻の一定時間前であるか否かを判定する。エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所に到着する予想時刻は、ナビゲーション装置9が求めてもよいし、車両制御装置7が求めてもよい。エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所に到着する一定時間前であると判定するとステップS440に進み、一定時間前ではないと判定するとステップS430で待機する。
ステップS440では、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給する。具体的には、切換弁51を制御することによって、導管49と導管50の間を接続する。
図10は、第2の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置において、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給する処理手順を示すフローチャートである。車両制御装置7は、EV走行時に、ステップS500から始まる処理を繰り返し行う。
ステップS500では、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルの温度が所定温度T3以上であるか否かを判定する。蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルの温度が所定温度T3以上であると判定すると、ステップS510に進み、所定温度T3未満であると判定すると、フローチャートの処理を終了する。
ステップS510では、ナビゲーション装置9から取得した推奨走行ルートおよび道路交通情報に基づいて、車両全体の要求出力増加に応じてエンジン始動を行うことが予測される場所を特定し、特定した場所においてエンジン1を始動した場合のエンジン運転継続時間を予測する。
ステップS520では、ナビゲーション装置9に設定されている推奨ルート上に、ステップS510で予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上である場所が存在するか否かを判定する。エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所が存在すると判定するとステップS530に進み、存在しないと判定すると、フローチャートの処理を終了する。
ステップS530では、エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所に到着する一定時間前であるか否かを判定する。具体的には、エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所に到着する予想時刻を求め、現在時刻が求めた予想時刻の一定時間前であるか否かを判定する。エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所に到着する予想時刻は、ナビゲーション装置9が求めてもよいし、車両制御装置7が求めてもよい。エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所に到着する一定時間前であると判定するとステップS540に進み、一定時間前ではないと判定するとステップS530で待機する。
ステップS540では、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給する。具体的には、切換弁71を制御することによって、導管69と導管70の間を接続する。
ここで、図11を参照して、本実施形態の制御におけるエンジン水温の変化と、従来の制御におけるエンジン水温の変化とについて説明する。
図11は、本実施形態の制御におけるエンジン水温の変化と、従来の制御におけるエンジン水温の変化とを表した図である。図11の横軸は時間を表している。図11の上段は、車速の変化を示している。下段は、本実施形態の制御におけるエンジン水温の変化(実線)、および、従来の制御におけるエンジン水温の変化(破線)を示している。また、図中においてグレイで示される区間はHEV走行区間を、グレイではない区間はEV走行区間を表している。
図中の左端におけるHEV走行区間においては、エンジン始動時をトリガとして放熱を開始する従来制御におけるエンジン水温が大きく上昇しているのに対して、本実施形態の制御におけるエンジン水温の上昇は小さい。これは、本実施形態の制御においては、上述の通り、交通情報等から、今回のHEV走行が短時間で終了することが予測されているので、蓄熱器12からの無駄な放熱は行わないように制御されるからである。一方で、図中のBで示す区間においては、図中の右端に示すHEV走行区間が一定時間を越えて長時間続くと予測されているので、本実施形態の制御においても放熱を行う。また、図中の左端における短いHEV走行区間において放熱を抑えているため、蓄熱器12から十分に放熱することができるので、従来制御に比べて、エンジン水温が高く、燃費効率の良い状態を長く維持できる。
次に、図中のAに注目すると、本実施形態の制御では、従来の制御に比べてエンジン水温の上昇開始タイミングが早い。このエンジン水温の上昇開始タイミングは、実際のエンジン1の運転開始タイミングより早い。したがって、放出した熱が暖めたい箇所まで輸送され、エンジン1の必要部分が所望の温度まで暖まるタイミングを、実際のエンジン運転開始タイミングと一致させることができる。このため、エンジン始動時の暖気を効率よく行うことができる。他方、従来の制御では、エンジン始動時に放熱を開始するので、放出した熱がエンジン1の必要部分に輸送されるのがエンジン運転開始タイミングより遅くなり、エンジン運転開始時に十分な暖気効果を得ることができない。
以上、第2の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置によれば、予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上である場所を特定し、特定した場所にハイブリッド車両が到達する前に蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給する。これにより、供給した温水によりエンジン1の必要部分が所望の温度まで暖まるタイミングを、実際のエンジン運転の開始タイミングと一致させることができ、エンジン始動時の暖気を効率よく行うことができるので、燃費を向上させることができる。
また、第2の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置によれば、予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上である場所を特定し、特定した場所にハイブリッド車両が到達する前に蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給する。これにより、供給したエンジンオイルによりエンジン1の必要部分が所望の温度まで暖まるタイミングを、実際のエンジン運転の開始タイミングと一致させることができ、エンジン始動時の暖気を効率よく行うことができるので、燃費を向上させることができる。
また、第2の実施形態におけるハイブリッド車両の制御装置によれば、予測したエンジン運転継続時間が所定時間以上である場所を特定し、特定した場所にハイブリッド車両が到達する前に蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給する。これにより、供給したトランスミッションオイルによりトランスミッションの必要部分が所望の温度まで暖まるタイミングを、実際のエンジン運転の開始タイミングと一致させることができるので、燃費を向上させることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されることはない。例えば、第2の実施形態では、エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所に到着する一定時間前になると、蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給し、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給し、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給した。しかし、エンジン運転継続時間が所定時間以上である場所の所定距離前にハイブリッド車両が到着すると、蓄熱器12に蓄えられている温水を冷却水循環経路に供給し、蓄熱器13に蓄えられているエンジンオイルをエンジンオイル循環経路に供給し、蓄熱器13に蓄えられているトランスミッションオイルをトランスミッションオイル循環経路に供給するようにしてもよい。
1…エンジン
2…モータ
7…車両制御装置
9…ナビゲーション装置
12…蓄熱器
13…蓄熱器

Claims (7)

  1. エンジンの冷却水が循環する冷却水循環経路に供給可能な温水を蓄える蓄熱器と、
    目的地までの走行経路を演算する走行経路演算手段と、
    前記走行経路演算手段によって演算された走行経路に基づいて、前記エンジンの始動後のエンジン運転継続時間を予測するエンジン運転継続時間予測手段と、
    前記走行経路演算手段によって演算された走行経路において、前記エンジン運転継続時間予測手段によって予測されたエンジン運転継続時間が所定時間以上である場合に前記エンジンの始動を行う場所を特定する特定手段と、
    ハイブリッド車両が前記特定手段によって特定された場所に到達する前に前記蓄熱器に蓄えられている温水を前記冷却水循環経路に供給する制御手段と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 前記ハイブリッド車両が前記特定手段によって特定された場所に到着する予想時刻を求める到着時間予測手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記予想時刻の一定時間前に前記蓄熱器に蓄えられている温水を前記冷却水循環経路に供給し、
    前記一定時間とは当該温水により前記エンジンが所望の温度まで暖まるのに要する一定時間である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  3. 温められたエンジンオイルを蓄えることができる蓄熱器と、
    目的地までの走行経路を演算する走行経路演算手段と、
    前記走行経路演算手段によって演算された走行経路に基づいて、前記エンジンの始動後のエンジン運転継続時間を予測するエンジン運転継続時間予測手段と、
    前記走行経路演算手段によって演算された走行経路において、前記エンジン運転継続時間予測手段によって予測されたエンジン運転継続時間が所定時間以上である場合に前記エンジンの始動を行う場所を特定する特定手段と、
    ハイブリッド車両が前記特定手段によって特定された場所に到達する前に前記蓄熱器に蓄えられている温められたエンジンオイルを、前記エンジンの内部をエンジンオイルが流れて循環するエンジンオイル循環経路に供給する制御手段と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記ハイブリッド車両が前記特定手段によって特定された場所に到着する予想時刻を求める到着時間予測手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記予想時刻の一定時間前に前記蓄熱器に蓄えられている温められたエンジンオイルを前記エンジンオイル循環経路に供給し、
    前記一定時間とは当該エンジンオイルにより前記エンジンが所望の温度まで暖まるのに要する一定時間である、
    ことを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  5. 温められたトランスミッションオイルを蓄えることができる蓄熱器と、
    目的地までの走行経路を演算する走行経路演算手段と、
    前記走行経路演算手段によって演算された走行経路に基づいて、前記エンジンの始動後のエンジン運転継続時間を予測するエンジン運転継続時間予測手段と、
    前記走行経路演算手段によって演算された走行経路において、前記エンジン運転継続時間予測手段によって予測されたエンジン運転継続時間が所定時間以上である場合に前記エンジンの始動を行う場所を特定する特定手段と、
    ハイブリッド車両が前記特定手段によって特定された場所に到達する前に前記蓄熱器に蓄えられている温められたトランスミッションオイルを、トランスミッションの内部をトランスミッションが流れて循環するトランスミッションオイル循環経路に供給する制御手段と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  6. 前記ハイブリッド車両が前記特定手段によって特定された場所に到着する予想時刻を求める到着時間予測手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記予想時刻の一定時間前に前記蓄熱器に蓄えられている温められたトランスミッションオイルを前記トランスミッションオイル循環経路に供給し、
    前記一定時間とは当該トランスミッションオイルにより前記トランスミッションが所望の温度まで暖まるのに要する一定時間である、
    ことを特徴とする請求項5に記載のハイブリッド車両の制御装置。
  7. 請求項1から請求項6に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    道路交通情報を取得する道路交通情報取得手段をさらに備え、
    前記エンジン運転継続時間予測手段は、前記走行経路演算手段によって演算された走行経路、および、前記道路交通情報取得手段によって取得された道路交通情報に基づいて、前記エンジンの始動後のエンジン運転継続時間を予測する、
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
JP2015074792A 2015-04-01 2015-04-01 ハイブリッド車両の制御装置 Active JP6507801B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015074792A JP6507801B2 (ja) 2015-04-01 2015-04-01 ハイブリッド車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015074792A JP6507801B2 (ja) 2015-04-01 2015-04-01 ハイブリッド車両の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016194271A JP2016194271A (ja) 2016-11-17
JP6507801B2 true JP6507801B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=57323472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015074792A Active JP6507801B2 (ja) 2015-04-01 2015-04-01 ハイブリッド車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6507801B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002156031A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Toyota Motor Corp 駆動系油の早期暖機装置
JP3843866B2 (ja) * 2002-03-07 2006-11-08 トヨタ自動車株式会社 車両搭載用内燃機関
JP3757892B2 (ja) * 2002-04-03 2006-03-22 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車輌用温水式蓄熱装置
JP5330025B2 (ja) * 2009-02-25 2013-10-30 本田技研工業株式会社 トランスミッション用潤滑油の温度制御装置
JP5713111B2 (ja) * 2011-09-13 2015-05-07 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置および制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016194271A (ja) 2016-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9126498B2 (en) Method and system for distributing a recuperation for a vehicle
JP5259752B2 (ja) 車両走行用モータの制御装置及びそれを搭載した車両
JP4306782B2 (ja) 車両の冷却制御装置および冷却制御方法
US9750085B2 (en) Apparatus and method for controlling vehicle
CN106545401B (zh) 冷却轻度混合动力车辆的发动机的***及其方法
JP4692192B2 (ja) ハイブリッド車両バッテリ充放電制御システム
JP6059218B2 (ja) ハイブリッド車両における電力管理方法および装置
JP6011800B2 (ja) 電動車両の冷却制御装置
JP2018107923A (ja) バッテリ冷却装置
JP5104708B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
JP2016113040A (ja) 車両用バッテリ温調システム
JP2016003603A (ja) 車両
GB2523666A (en) Hybrid vehicle
JP6492430B2 (ja) プラグインハイブリッド車両の制御装置
JP2008126970A (ja) 車両用加熱装置
JP2009160978A (ja) 内燃機関制御装置
JP5929678B2 (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP6507801B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6503649B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置及び制御方法
JP4453633B2 (ja) 内燃機関の蓄熱装置
JP2020075678A (ja) ハイブリッド車両
JP2010198795A (ja) 車載電池の加温装置
JP2005113831A (ja) ハイブリッド自動車用冷却システム
JP6975567B2 (ja) 電動車両
CN113246951B (zh) 控制装置以及计算机可读存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190318

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6507801

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151