JP6501125B2 - 画像読取装置、画像読取方法、画像形成装置及び画像読取プログラム - Google Patents

画像読取装置、画像読取方法、画像形成装置及び画像読取プログラム Download PDF

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本発明は、画像読取装置、画像読取方法、画像形成装置及び画像読取プログラムに関する。
複写やスキャンを行う際に、原稿がカラー原稿とモノクロ原稿のいずれであるかをユーザーがその都度指定しなくても、原稿を読み込んだ際に自動で識別するACS(Auto Color Selection)機能が搭載されているカラー複合機が普及している。一方、自動原稿送り装置(ADF)の普及により、光学走査系を固定し、原稿を光学走査系の上を搬送させることで、高速にかつ大量の原稿を一気に読み取るケースが増えてきている。ところが、自動原稿送り装置(ADF)は、その紙送り速度が不安定となる箇所(ジターの発生箇所)によって、CCDラインセンサーのライン間のギャップの補正に悪影響を及ぼすことがある。このため、ADFの利用は、R,G,Bの間で色ズレを発生させて黒画素がカラー画素と誤認識される要因となっている。ジターは、一般に原稿搬送用のローラに原稿が突入するときや、原稿がローラから抜けるときに発生する。
このような問題に対して、たとえば特許文献1は、自動原稿送り装置の機構に着目し、原稿画像のうちでジターの発生によって色ズレが発生する副走査方向位置を管理し、ACS機能の判定用の閾値を変更して誤認定を抑制している。一方、たとえば特許文献2は、原稿画像のうちでジターの発生によって色ズレが発生する副走査方向位置において、ACS機能を動作させないようにしている。
特開平2003−298859号公報 特開平2005−80101号公報
しかし、特許文献1の技術では、ACS機能の閾値の変動によって誤認識を減らすことができるものの色ズレに起因する判定精度の低下を解決する本質的な解決策とはなっていなかった。一方、特許文献2の技術は、色ズレが発生する副走査方向位置にカラー画像が存在する場合には、色ズレが発生する誤認識が避けられない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ACS機能の判定において色ズレによる誤認識を抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、原稿の紙送りを行う自動紙送り部と、3つの色をそれぞれ検知する3個の検知部を有し、前記紙送りで前記原稿を走査して前記原稿上の画像を前記3つの色の組合せとして取得する画像読取部と、前記走査速度の変動に起因する色ズレが比較的に発生しにくい通常領域と、前記色ズレが比較的に発生しやすい色ズレ領域とに前記取得した画像を区分けする領域区分部と、前記通常領域において予め設定されている第1の閾値より多くの数の有彩色の画素を検出した場合には、前記原稿が少なくとも一部に有彩色の領域を有する有彩色原稿であると判定し、前記通常領域において前記第1の閾値以下の数の有彩色の画素を検出した場合において、前記色ズレ領域において予め設定されている第2の閾値以下の数の有彩色の画素を検出したときには、前記有彩色の領域を有しない無彩色原稿であると判定する原稿色判定部とを備え、前記原稿色判定部は、前記色ズレ領域において前記第2の閾値より多くの数の有彩色の画素を検出した場合において、前記色ズレ領域において予め設定されている第3の閾値より多くの数の真性カラー画素を検出したときには、前記有彩色原稿であると判定し、前記第3の閾値以下の数の前記真性カラー画素を検出したときには、前記無彩色原稿であると判定し、前記真性カラー画素は、前記3つの色のいずれかの色の画素と前記3つの色の補色のいずれかの色の画素とを含む特定色の画素を、前記有彩色の画素から除外した画素である。
本発明の画像形成方法は、原稿の紙送りを行う自動紙送り工程と、3つの色をそれぞれ検知する3個の検知部を用いて、前記紙送りで前記原稿を走査して前記原稿上の画像を前記3つの色の組合せとして取得する画像読取工程と、前記走査速度の変動に起因する色ズレが比較的に発生しにくい通常領域と、前記色ズレが比較的に発生しやすい色ズレ領域とに前記取得した画像を区分けする領域区分工程と、前記通常領域において予め設定されている第1の閾値より多くの数の有彩色の画素を検出した場合には、前記原稿が少なくとも一部に有彩色の領域を有する有彩色原稿であると判定し、前記通常領域において前記第1の閾値以下の数の有彩色の画素を検出した場合において、前記色ズレ領域において予め設定されている第2の閾値以下の数の有彩色の画素を検出したときには、前記有彩色の領域を有しない無彩色原稿であると判定する原稿色判定工程とを備え、前記原稿色判定工程は、前記色ズレ領域において前記第2の閾値より多くの数の有彩色の画素を検出した場合において、前記色ズレ領域において予め設定されている第3の閾値より多くの数の真性カラー画素を検出したときには、前記有彩色原稿であると判定し、前記第3の閾値以下の数の前記真性カラー画素を検出したときには、前記無彩色原稿であると判定する工程を含み、前記真性カラー画素は、前記3つの色のいずれかの色の画素と前記3つの色の補色のいずれかの色の画素とを含む特定色の画素を、前記有彩色の画素から除外した画素である。
本発明は、原稿の紙送りを行う自動紙送り部を有する画像読取装置を制御する画像形成プログラムを提供する。前記画像形成プログラムは、3つの色をそれぞれ検知する3個の検知部を有し、前記紙送りで前記原稿を走査して前記原稿上の画像を前記3つの色の組合せとして取得する画像読取部、前記走査速度の変動に起因する色ズレが比較的に発生しにくい通常領域と、前記色ズレが比較的に発生しやすい色ズレ領域とに前記取得した画像を区分けする領域区分部、及び前記通常領域において予め設定されている第1の閾値より多くの数の有彩色の画素を検出した場合には、前記原稿が少なくとも一部に有彩色の領域を有する有彩色原稿であると判定し、前記通常領域において前記第1の閾値以下の数の有彩色の画素を検出した場合において、前記色ズレ領域において予め設定されている第2の閾値以下の数の有彩色の画素を検出したときには、前記有彩色の領域を有しない無彩色原稿であると判定する原稿色判定部として前記画像読取装置を機能させ、前記原稿色判定部は、前記色ズレ領域において前記第2の閾値より多くの数の有彩色の画素を検出した場合において、前記色ズレ領域において予め設定されている第3の閾値より多くの数の真性カラー画素を検出したときには前記有彩色原稿であると判定し、前記第3の閾値以下の数の前記真性カラー画素を検出したときには前記無彩色原稿であると判定し、前記真性カラー画素は、前記3つの色のいずれかの色の画素と前記3つの色の補色のいずれかの色の画素とを含む特定色の画素を、前記有彩色の画素から除外した画素である。
本発明によれば、ACS機能の判定において色ズレによる誤認識を抑制する技術を提供する。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す概略構成図である。 一実施形態に係る自動カラー判定処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る原稿画像の通常領域と色ズレ領域とを示す説明図である。 一実施形態に係る色ズレ解析処理の内容を示すフローチャートである。 色ズレに起因して発生する有彩色を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す概略構成図である。画像形成装置1は、制御部10と、画像解析部20と、画像形成部30と、記憶部40と、操作表示部50と、画像読取部100とを備えている。画像読取部100は、自動原稿送り装置(ADF)160と原稿台170とを有し、原稿から画像を読み取ってデジタルデータである画像データIDを生成する。自動原稿送り装置160は、自動紙送り部とも呼ばれる。
画像形成部30は、画像データIDに基づいて印刷媒体(図示せず)に画像を形成して排出する。また、画像形成装置1が外部端末装置と接続されている場合には、外部端末装置から送られてくる画像データIDに基づいて印刷媒体(図示せず)に画像を形成して排出することもできる。操作表示部50は、タッチパネルとして機能するディスプレイ(図示せず)や各種ボタンやスイッチ(図示せず)からユーザーの操作入力を受け付ける。
制御部10は、RAMやROM等の主記憶手段、及びMPU(Micro Processing Unit)やCPU(Central Processing Unit)等の制御手段を備えている。また、制御部10は、各種I/O、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、バス、その他ハードウェア等のインターフェイスに関連するコントローラ機能を備え、画像形成装置1全体を制御する。
記憶部40は、非一時的な記録媒体であるハードディスクドライブやフラッシュメモリー等からなる記憶装置で、制御部10や画像解析部20が実行する処理の制御プログラムやデータを記憶する。
画像読取部100は、光源部110と、第1反射鏡131と、第1キャリッジ120と、第2反射鏡135と、第3反射鏡136と、第2キャリッジ137と、集光レンズ138と、イメージセンサ141とを備えている。第1反射鏡131は、原稿からの反射光Lを第2反射鏡135の方向に反射する。第2反射鏡135は、反射光Lを第3反射鏡136の方向に反射する。第3反射鏡136は、反射光Lを集光レンズ138の方向に反射する。集光レンズ138は、反射光Lをイメージセンサ141の受光面に結像する。
第1キャリッジ120は、光源部110と第1反射鏡131とを搭載し、副走査方向Sに往復動する。第2キャリッジ137は、第2反射鏡135と第3反射鏡136とを搭載し、副走査方向Sに往復動する。第1キャリッジ120及び第2キャリッジ137は、制御部10によって制御される走査機構の一部をなし、光源部110は原稿を副走査方向に走査することができる。これにより、イメージセンサ141は、原稿台170に裁置された原稿上の2次元画像に応じてアナログ電気信号を出力し、このアナログ電気信号がA/D変換されて画像データIDが生成される。プラテンカバー171は、原稿台170の上面に対して開閉可能に設けられている。
イメージセンサ141は、R,G,Bの3つの色をそれぞれ検知する3個の検知部としての3本のCCDラインセンサ(図示せず)を有し、原稿を走査(副走査)して原稿上の画像をR,G,Bに対応する電圧値の組合せとして取得する。3本のCCDラインセンサーは、走査方向においてライン間のギャップが存在するので、タイミングをずらしてR,G,Bのライン間のギャップを補正して各画素を一致させている。
ADF160は、プラテンローラ161と、原稿読取スリット162と、ピックアップローラ163と、レジストローラ164と、排紙ローラ165と、原稿載置トレイ166とを備えている。ADF160は、原稿載置トレイ166にセットされた複数枚の原稿Pを1枚ずつ連続的に自動給紙することができる。
原稿を自動的に搬送するADF160が使用される場合には、第1キャリッジ120及び第2キャリッジ137は、予め設定されている副走査位置に固定され、原稿の自動送りによって走査(副走査)が行われる。この場合には、第1キャリッジ120が予め設定されている副走査位置に固定されるので、第1キャリッジ120に搭載されている光源部110も所定位置に固定されることになる(図1参照)。
ピックアップローラ163は、原稿載置トレイ166にセットされた複数枚の原稿Pを1枚ずつピックアップしてレジストローラ164に搬出する。レジストローラ164は、所定のタイミングで原稿をプラテンローラ161に搬送する。プラテンローラ161は、原稿を所定の原稿読取スリット162を経由して排紙ローラ165に搬送する。排紙ローラ165は、読み取り完了後の原稿Pを外部に排出する。このように、ADF160では、原稿の読み取りが原稿読取スリット162を介して行われる。
図2は、一実施形態に係る自動カラー判定処理の内容を示すフローチャートである。自動カラー判定処理は、原稿Pから画像を読み取って、その画像が有彩色原稿であるか無彩色原稿であるかを自動的に判定する処理である。有彩色原稿とは、カラー原稿とも呼ばれ、少なくとも一部に有彩色の領域を有する原稿である。無彩色原稿とは、モノクロ原稿とも呼ばれ、有彩色の領域を有しない原稿である。
ステップS10では、ユーザーは、原稿読込処理を実行する。原稿読込処理では、ユーザーは、原稿載置トレイ166に原稿Pを載置し、操作表示部50のスタートボタン(図示略)を押下する。これにより、制御部10は、画像読取部100のADF160を起動させて、画像の読み取りを開始する。画像読取部100は、画像データIDを生成し、画像データIDを画像解析部20に送信する。
ステップS20では、画像解析部20は、通常領域で画素色を判定する。通常領域とは、比較的に色ズレが生じにくい領域である。色ズレ領域は、比較的に色ズレが生じやすい領域である。色ズレは、本実施形態では、ADF160の紙送り速度が不安定となって発生する。
図3は、一実施形態に係る原稿画像の通常領域と色ズレ領域とを示す説明図である。色ズレ領域R2は、原稿Pの後端がレジストローラ164から抜けるときに搬送速度が変動し、その変動により、CCDラインセンサー(図示せず)のライン間のギャップの補正に悪影響を及ぼすことで、R,G,Bの間で色ズレが発生しやすい領域となっている。色ズレ領域R4は、原稿Pの先端が排紙ローラ165に突入するときに搬送速度が変動し、R,G,Bの間で色ズレが発生してしやすい領域となっている。
一方、3つの通常領域R1,R3,R5は、プラテンローラ161、レジストローラ164及び排紙ローラ165のいずれかによって安定して搬送される領域である。したがって、通常領域R1,R3,R5は、色ズレ領域R2,R4よりも比較的に色ズレが発生しにくい領域となっている。画像解析部20は、走査速度(紙送り速度)の変動に起因する色ズレが比較的に発生しにくい通常領域と、色ズレが比較的に発生しやすい色ズレ領域とに取得した画像を区分けする領域区分部として機能する。
ステップS30では、画像解析部20は、通常領域R1,R3,R5においてカラー画素数をカウントする。ステップS40では、画像解析部20は、カラー画素のカウント数が予め設定されている第1の閾値Aよりも多い場合には、カラー原稿であると判定する(ステップS50)。画像解析部20は、カラー画素のカウント数が予め設定されている第1の閾値A以下の場合には、通常領域R1,R3,R5は、モノクロ領域であると判定する(ステップS60)。このように、画像解析部20は、原稿色判定部としても機能する。
このように、画像解析部20は、通常領域R1,R3,R5においてカラー画素数をカウントすることによって以下の判定を行うことができる。
(1)カウント数>第1の閾値A
原稿Pは、少なくとも一部に有彩色の領域を有するカラー原稿である。
(2)カウント数≦第1の閾値A
原稿Pの通常領域R1,R3,R5は、有彩色の領域を有しないモノクロ領域である。
ステップS70では、画像解析部20は、色ズレ領域R2,R4で画素色を判定する。色ズレ領域とは、前述のように比較的に色ズレが生じやすい領域である。これにより、カラー画素が検出されることになる。ステップS80では、画像解析部20は、色ズレ領域R2,R4においてカラー画素数をカウントする。
ステップS90では、画像解析部20は、カラー画素のカウント数が予め設定されている第2の閾値Bよりも多い場合には、処理を色ズレ解析処理(ステップS100)に進める。画像解析部20は、カラー画素のカウント数が予め設定されている第2の閾値B以下の場合には、色ズレ領域R2,R4は、モノクロ領域であると判定する。これにより、画像解析部20は、通常領域R1,R3,R5がモノクロ領域であるとの判定と合わせて、原稿Pが有彩色の領域を有しないモノクロ原稿であると判定する(ステップS200)。
図4は、一実施形態に係る色ズレ解析処理の内容を示すフローチャートである。色ズレ解析処理では、画像解析部20は、カラー画素と判定された画素が原稿の色を反映したカラー画素であるのか、あるいは色ズレによって有彩色となったカラー画素であるのかを解析する。本願発明者は、色ズレによって有彩色となる画素の色が事実上以下の特定色に限定されることを見いだした。
図5は、色ズレに起因して発生する有彩色を示す説明図である。図5(a)は、黒色のドットDk1が色ズレに起因して有彩色として再現されている様子を示している。黒色のドットDk1は、色ズレが無ければ、同一の階調を有する赤色のRドットDr、緑色のGドットDg及び青色のBドットDbを重ね合わせることによって再現される。図5(a)では、中央部分では、黒色領域Kが再現されている。
しかしながら、赤色のRドットDrと緑色のGドットDgとが紙送り方向において、ズレ量Srgだけずれるとともに、緑色のGドットDgと青色のBドットDbとが紙送り方向において、ズレ量Sgbだけずれているので、赤色の純色領域Rと、緑色の純色領域Gと、B色の純色領域Bとが発生している。純色領域とは、彩度が最高の色の領域である。
さらに、赤色のRドットDrと緑色のGドットDgとが重なる一方、青色の純色領域Bと重ならない領域として、青色の補色としてのイエロー色の純色領域Yが発生している。加えて、緑色の純色領域Gと青色の純色領域Bとが重なる一方、赤色の純色領域Rと重ならない領域として、赤色の補色としてのシアン色の純色領域Cが発生している。
図5(b)は、黒色のドットDk2が他の順序の色ズレに起因して有彩色として再現されている様子を示している。図5(b)では、図5(a)で発生している有彩色に加えて、さらに赤色の純色領域Rと青色の純色領域Bとが重なる一方、緑色の純色領域Gと重ならない領域として、緑色の補色としてのマゼンタ色の純色領域Mが発生している。
図5(c)は、黒色のドットDk3がさらに他の順序の色ズレに起因して有彩色として再現されている様子を示している。図5(c)では、図5(a)と図5(b)で再現されている色が再現されている。
このように、本願発明者は、色ズレによって発生する有彩色がR,G,B,C,M,Y及びKの色(特定色とも呼ばれる。)であることを新たに見いだして以下の解析方法を新規に創作した。
ステップS110では、画像解析部20は、カラー判定された画素の色がR,G,B,C,M,Y及びKのいずれかの色、すなわち特定色であるか否かを解析する。特定色は、所定の階調値の範囲内の画素、すなわち、画素値(R,G,B)が(255,0,0)、(0,255,0)、(0,0,255)、(0,255,255)、(255,0,255)、(255,255,0)のいずれか(予め設定されている近傍を含む。)の色である。なお、255は最大階調値であり、0は最小階調値である。
ステップS120では、画像解析部20は、カラー判定された画素の画素値が指定の色領域内(特定色)でない場合には、その画素が原稿の有彩色を再現した可能性が高い画素である真性カラー画素であると判定する(ステップS125)。これにより、真性カラー画素が検出されることになる。一方、画像解析部20は、カラー判定された画素の画素値が指定の色領域内(特定色)である場合には、処理をステップS130に進める。
ステップS130では、画像解析部20は、周辺画素の色解析を行う。周辺画素は、判定対象となる着目画素の周囲において(N×Mの画素)の範囲の画素である。N及びMは、設定可能な2以上の自然数である。図5から分かるように、色ズレによる赤色のカラー画素(R)が発生している場合には、その補色(C)あるいは他の検知色(G又はB)の画素が周辺に発生することになる。したがって、画像解析部20は、着目画素が特定色である場合には、その着目画素の周辺に特定色の画素が相当数発生していることで色ズレによるカラー画素であることを確認している。特定色の周辺画素は、特定画素とも呼ばれる。
ステップS140では、画像解析部20は、特定画素のカウント数が予め設定されている特定閾値よりも多い場合には、着目画素を色ズレによるカラー画素と判定する(ステップS150)。画像解析部20は、特定画素のカウント数が予め設定されている特定閾値以下の場合には、着目画素を真性カラー画素と判定する(ステップS145)。これにより、真性カラー画素が検出されることになる。
画像解析部20は、ステップS110乃至ステップS150の処理を、ステップS70でカラー画素と判定された画素の全てについて実行する。
ステップS160では、画像解析部20は、真性カラー画素数を算出する。真性カラー画素数は、ステップS125とステップS145とで真性カラー画素と判定された画素の数の和として算出することができる。真性カラー画素数は、ステップS70(図2参照)でカラー画素と判定された画素から色ズレによるカラー画素の数を控除した値としても把握できる。
ステップS170では、画像解析部20は、控除後のカラー画素のカウント数が予め設定されている第3の閾値Cよりも多い場合には、色ズレ領域R2,R4がカラー領域であると判定する(ステップS172)。画像解析部20は、カラー画素のカウント数が予め設定されている第3の閾値C以下の場合には、色ズレ領域R2,R4がモノクロ領域であると判定する(ステップS174)。
これにより、画像解析部20は、色ズレ領域R2,R4がカラー領域であると判定された場合には、原稿Pがカラー原稿であると判定する(ステップS50、図2)。一方、画像解析部20は、色ズレ領域R2,R4がモノクロ領域であると判定された場合には、通常領域R1,R3,R5がモノクロ領域であるとの判定と合わせて、原稿Pが有彩色の領域を有しないモノクロ原稿であると判定する(ステップS200、図2)。
このように、本実施形態に係る画像形成装置1は、カラー画素のうち色ズレに起因する画素を排除(除外)して、原稿がカラー原稿とモノクロ原稿のいずれであるか判定することができる。これにより、画像形成装置1は、ACS機能の判定において色ズレによる誤認識を抑制することができる。
本発明は、上記実施形態だけでなく、以下のような変形例でも実施することができる。
変形例1:上記実施形態は、着目画素の色だけでなく、周辺画素の色も解析してカラー画素が色ズレに起因するか否かを判定しているが、必ずしも周辺画素の色の解析は、必須の構成要素ではない。具体的には、本発明は、たとえばステップS130乃至ステップS150の工程を省略しても良い。本変形例では、ステップS125で真性カラー画素と判定された画素が真性カラー画素となる。
ただし、上記実施形態は、ステップS130乃至ステップS150の工程でACS機能の判定精度を向上させることができるという利点を有し、ステップS130乃至ステップS150の工程を省略すれば、処理を簡略化することができるという利点がある。
変形例2:上記実施形態は、第3の閾値Cは、第2の閾値Bと相違しているが、一致する閾値としてもよい。第1乃至第3の閾値A,B,Cは、機種毎にあるいは個体毎に調整可能に構成してもよい。
変形例3:上記実施形態は、片面印刷を想定して説明がなされているが、出力文書は、両面印刷がなされたものであってもよい。両面印刷の場合には、反転機構による紙送り速度の不安定性も考慮して、色ズレ領域や閾値が設定される。
変形例4:上記実施形態は、画像読取機能を有する画像形成装置に本発明が適用されているが、本発明は、画像読取装置に適用することも可能である。
1 画像形成装置
10 制御部
20 画像解析部
30 画像形成部
40 記憶部
50 操作表示部
100 画像読取部
110 光源部
141 イメージセンサ
160 自動原稿送り装置(ADF)
162 原稿読取スリット
163 ピックアップローラ
164 レジストローラ
165 排紙ローラ
166 原稿載置トレイ
170 原稿台
171 プラテンカバー
161 プラテンローラ
162 原稿読取スリット
170 原稿台

Claims (4)

  1. 画像読取装置であって、
    原稿の紙送りを行う自動紙送り部と、
    3つの色をそれぞれ検知する3個の検知部を有し、前記紙送りで前記原稿を走査して前記原稿上の画像を前記3つの色の組合せとして取得する画像読取部と、
    前記走査の速度の変動に起因する色ズレが比較的に発生しにくい通常領域と、前記色ズレが比較的に発生しやすい色ズレ領域とに前記取得した画像を区分けする領域区分部と、
    前記通常領域において予め設定されている第1の閾値より多くの数の有彩色の画素を検出した場合には、前記原稿が少なくとも一部に有彩色の領域を有する有彩色原稿であると判定し、前記通常領域において前記第1の閾値以下の数の有彩色の画素を検出した場合において、前記色ズレ領域において予め設定されている第2の閾値以下の数の有彩色の画素を検出したときには、前記有彩色の領域を有しない無彩色原稿であると判定する原稿色判定部と、
    を備え、
    前記原稿色判定部は、前記色ズレ領域において前記第2の閾値より多くの数の有彩色の画素を検出した場合において、前記色ズレ領域において予め設定されている第3の閾値より多くの数の真性カラー画素を検出したときには前記有彩色原稿であると判定し、前記第3の閾値以下の数の前記真性カラー画素を検出したときには前記無彩色原稿であると判定し、
    前記真性カラー画素は、前記3つの色のいずれかの色の画素と前記3つの色の補色のいずれかの色の画素とを含む特定色の画素を、前記有彩色の画素から除外した画素であり、
    前記原稿色判定部は、判定の対象となる画素の階調値の全てが、最大階調値から予め設定されている範囲内と、最小階調値から予め設定されている範囲内とのいずれかである所定の階調値の範囲内の画素であって、前記画素の周囲に予め設定されている範囲内の画素である周辺画素のうちで前記所定の階調値の範囲内の画素の数が予め設定されている特定閾値より多い画素が前記特定色の画素であると判定する画像読取装置。
  2. 画像形成装置であって、
    請求項記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置によって読み取られた画像を印刷媒体上に形成する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
  3. 画像読取方法であって、
    原稿の紙送りを行う自動紙送り工程と、
    3つの色をそれぞれ検知する3個の検知部を用いて、前記紙送りで前記原稿を走査して前記原稿上の画像を前記3つの色の組合せとして取得する画像読取工程と、
    前記走査の速度の変動に起因する色ズレが比較的に発生しにくい通常領域と、前記色ズレが比較的に発生しやすい色ズレ領域とに前記取得した画像を区分けする領域区分工程と、 前記通常領域において予め設定されている第1の閾値より多くの数の有彩色の画素を検出した場合には、前記原稿が少なくとも一部に有彩色の領域を有する有彩色原稿であると判定し、前記通常領域において前記第1の閾値以下の数の有彩色の画素を検出した場合において、前記色ズレ領域において予め設定されている第2の閾値以下の数の有彩色の画素を検出したときには、前記有彩色の領域を有しない無彩色原稿であると判定する原稿色判定工程と、
    を備え、
    前記原稿色判定工程は、前記色ズレ領域において前記第2の閾値より多くの数の有彩色の画素を検出した場合において、前記色ズレ領域において予め設定されている第3の閾値より多くの数の真性カラー画素を検出したときには前記有彩色原稿であると判定し、前記第3の閾値以下の数の前記真性カラー画素を検出したときには前記無彩色原稿であると判定する工程を含み、
    前記真性カラー画素は、前記3つの色のいずれかの色の画素と前記3つの色の補色のいずれかの色の画素とを含む特定色の画素を、前記有彩色の画素から除外した画素であり、
    前記原稿色判定工程は、判定の対象となる画素の階調値の全てが、最大階調値から予め設定されている範囲内と、最小階調値から予め設定されている範囲内とのいずれかである所定の階調値の範囲内の画素であって、前記画素の周囲に予め設定されている範囲内の画素である周辺画素のうちで前記所定の階調値の範囲内の画素の数が予め設定されている特定閾値より多い画素が前記特定色の画素であると判定する画像読取方法。
  4. 原稿の紙送りを行う自動紙送り部を有する画像読取装置を制御する画像読取プログラムであって
    つの色をそれぞれ検知する3個の検知部を有し、前記紙送りで前記原稿を走査して前記原稿上の画像を前記3つの色の組合せとして取得する画像読取部、
    前記走査の速度の変動に起因する色ズレが比較的に発生しにくい通常領域と、前記色ズレが比較的に発生しやすい色ズレ領域とに前記取得した画像を区分けする領域区分部、及び 前記通常領域において予め設定されている第1の閾値より多くの数の有彩色の画素を検出した場合には、前記原稿が少なくとも一部に有彩色の領域を有する有彩色原稿であると判定し、前記通常領域において前記第1の閾値以下の数の有彩色の画素を検出した場合において、前記色ズレ領域において予め設定されている第2の閾値以下の数の有彩色の画素を検出したときには、前記有彩色の領域を有しない無彩色原稿であると判定する原稿色判定部として前記画像読取装置を機能させ、
    前記原稿色判定部は、前記色ズレ領域において前記第2の閾値より多くの数の有彩色の画素を検出した場合において、前記色ズレ領域において予め設定されている第3の閾値より多くの数の真性カラー画素を検出したときには前記有彩色原稿であると判定し、前記第3の閾値以下の数の前記真性カラー画素を検出したときには前記無彩色原稿であると判定し、
    前記真性カラー画素は、前記3つの色のいずれかの色の画素と前記3つの色の補色のいずれかの色の画素とを含む特定色の画素を、前記有彩色の画素から除外した画素であり、
    前記原稿色判定部は、判定の対象となる画素の階調値の全てが、最大階調値から予め設定されている範囲内と、最小階調値から予め設定されている範囲内とのいずれかである所定の階調値の範囲内の画素であって、前記画素の周囲に予め設定されている範囲内の画素である周辺画素のうちで前記所定の階調値の範囲内の画素の数が予め設定されている特定閾値より多い画素が前記特定色の画素であると判定する画像読取プログラム。
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