JP6496478B2 - シールド電線及びシールド電線の製造方法 - Google Patents

シールド電線及びシールド電線の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、シールド電線及びシールド電線の製造方法に関する。
既存のワイヤーハーネスにおける電磁ノイズからの保護対策として、アルミ箔や銅箔等のシールドテープで被誘導ノイズ及び起誘導ノイズを遮蔽する方法が一般的に用いられている(例えば特許文献1参照)。
このような保護対策が施されたシールド線501は、図7(A)〜(D)に示すように、芯線503を絶縁樹脂層505で被覆したコア線507と、1本のドレン線509と、コア線507とドレン線509の外周長さの加算値よりも幅広とした金属箔テープからなるシールドテープ511と、絶縁樹脂テープ513とからなる。コア線507とドレン線509とは、シールドテープ511を挟んだ状態でツイストされている。コア線507とドレン線509の外周には、ツイストされたシールドテープ511が巻き付けられて被覆される。外周に巻き付けられたシールドテープ511の外周には、更に絶縁樹脂テープ513が巻き付けられている。
上記シールド線501は、図8(A)〜(C)に示す形成工程により形成される。
先ず、図8(A)に示すように、コア線507とドレン線509とを平行に配置し、その間にシールドテープ511を配置する。
ついで、図8(B)に示すように、コア線507、ドレン線509、シールドテープ511を一体として長さ方向の一端側から捩って(即ち、ツイストして)、シールドテープ511を挟んだ状態でコア線507とドレン線509とをツイスト電線とする。このツイスト作業は、コア線507とドレン線509とを把持してツイスト線とすると、シールドテープ511がツイスト線となるコア線507とドレン線509の外周に巻き込まれる。これにより、コア線507とドレン線509のいずれも、その全外周面がシールドテープ511で被覆されることになる。
最後に、図8(C)に示すように、ツイストして一体化したコア線507、ドレン線509、シールドテープ511の外周面、即ち、外周面に位置するシールドテープ511の外周に絶縁樹脂テープ513を拝み巻状に巻き付け、端部を粘着剤で固着してシールド線501を形成している。
上記構成のシールド線501は、コア線507とドレン線509の間に金属箔テープを挟んでツイストした構成としているため、金属箔テープからなるシールド層はコア線507の外周面およびドレン線509の外周面にそれぞれ大きな接触面積で且つ十分な接触圧で接触させることができ、シールド性能を安定させることができる利点を有する。
特開2011−165631号公報
しかしながら、上記した従来のシールド線501は、コア線507とドレン線509の間にシールドテープ511を挟んだ状態でツイストするため、シールドテープ511の設置に手間がかかる。また、金属箔テープであるシールドテープ511が外側に表出するため、車載環境を考慮した際、絶縁樹脂テープ513を巻く絶縁処理が必須となり、製造コストが増大する。更に、絶縁樹脂テープ513を巻いた場合であっても、絶縁樹脂テープ513の摩耗により、車体とショートする虞がある。また、シールドテープ511を8の字状に外周に巻き付けることからテープ幅が増大し、これによっても製造コストが増大する。更に、コア線507とドレン線509との間に線長差があると、被覆しているシールドテープ511の外にドレン線509が延長されて飛び出し、製品構造が成立しない場合等がある問題も内包している。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、品質を落とすことなく低コストで容易に製造できるシールド電線及びシールド電線の製造方法を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 絶縁被覆されたコア電線及び導体が露出したドレン線と、前記コア電線及び前記ドレン線に縦添えされ、外側に絶縁層が形成され導体面となる内面同士を向き合わせるようにして前記コア電線及び前記ドレン線を包み、長手方向両端のみが前記コア電線及び前記ドレン線に固定されて前記コア電線及び前記ドレン線と共にツイストされたシールドテープと、を備えることを特徴とするシールド電線。
上記(1)の構成のシールド電線によれば、並列に配置したコア電線とドレン線が、縦添えされたシールドテープによって包まれ、これらコア電線、ドレン線及びシールドテープが共にツイストされている。ツイストされたコア電線及びドレン線の外周に、共にツイストされたシールドテープが巻き付けられ、コア電線及びドレン線がシールドテープによって被覆される。シールドテープは、内面の導体面が、ツイストされているコア電線及びドレン線の内、導体が露出したドレン線と導通される。また、ツイストされたシールドテープは、巻き締められることで、浮き上がりによる空隙が発生せず、露出されているドレン線に十分な接圧で導通される。コア電線及びドレン線の外周には、シールドテープの導体面によってシールド層が形成され、このシールド層とドレン線が巻き締めによって電気的に接続され、ドレン線をアース接続することによって、シールド電線はシールド効果が得られる。また、シールドテープの絶縁層が外側に配置されるので、シールド電線は、車体等に接触することによるシールド性能の低下が回避される。
(2) 上記(1)の構成のシールド電線であって、前記ドレン線が、前記シールドテープとツイストされる前に前記コア電線に予め巻き付けられていることを特徴とするシールド電線。
上記(2)の構成のシールド電線によれば、共にツイストされる前のコア電線、ドレン線及びシールドテープの内、ドレン線のみが予めコア電線に巻き付けられている。そこで、例えばコア電線が複数本であっても、その外周にドレン線が巻かれた状態となる。即ち、ドレン線は、複数のコア電線の間に埋もれない。これにより、複数のコア電線と共にツイストされたドレン線とシールドテープの導体面との接触面積が減少しない。
(3) 上記(1)の構成のシールド電線であって、前記ドレン線が、前記シールドテープとツイストされる前に前記コア電線と予めツイストされていることを特徴とするシールド電線。
上記(3)の構成のシールド電線によれば、シールドテープと共にツイストされる前のコア電線とドレン線のみが予めツイストされている。そこで、例えばコア電線とドレン線との間に線長差(寸法差)があっても、ツイストすることでその線長差を吸収することができる。即ち、シールドテープが内面同士を向き合わせるようにしてコア電線及びドレン線を包む際に、長い方の線がシールドテープから垂れ下がってしまうことがない。これにより、線長差があるコア電線とドレン線がシールドテープと共にツイストされた際にも、長い方の線がツイストされたシールドテープの間から飛び出してしまうことがない。
(4) 絶縁被覆された複数のコア電線及び導体が露出したドレン線と、ツイストされた前記複数のコア電線と前記ドレン線とに縦添えされ、外側に絶縁層が形成され導体面となる内面同士を向き合わせるようにして前記複数のコア電線及び前記ドレン線を包み、長手方向両端のみが前記複数のコア電線及び前記ドレン線に固定されて前記複数のコア電線のツイストの撚り戻りがキャンセルされるまで前記複数のコア電線及び前記ドレン線と共に前記複数のコア電線のツイスト撚り戻し方向にツイストされたシールドテープと、を備えることを特徴とするシールド電線。
上記(4)の構成のシールド電線によれば、複数のコア電線のツイストの撚り戻りがキャンセルされるまで、複数のコア電線及びドレン線と共にシールドテープが、複数のコア電線のツイスト撚り戻し方向にツイストされる(即ち、複数のコア電線のツイスト方向と逆方向にツイストされる)ことで、ツイストされた複数のコア電線の外周に、ドレン線とシールドテープが巻き付けられている。ドレン線は、ツイストされた複数の縦添えされたコア電線の外周に巻き付けられている。シールドテープも、ドレン線と共に複数のコア電線の外周に巻き付けられている。この構造は、予めツイストされた複数のコア電線が、縦添えされたドレン線及びシールドテープと共に、複数のコア電線のツイストの撚り戻りがキャンセルされるまで巻き戻される(ツイストされた複数のコア電線のツイスト撚り戻し方向にツイストされる)ことにより得られている。即ち、コア電線が複数本であっても、その外周にドレン線が巻かれた状態となる。ドレン線は、複数のコア電線の間に埋もれない。これにより、複数のコア電線と共にツイストされたドレン線と、シールドテープの導体面との接触面積が減少しない。また、ツイストの撚り戻りが解かれるまでドレン線及びシールドテープと共にツイスト撚り戻し方向にツイストされた複数のコア電線は、今度はドレン線及びシールドテープによって巻き締められる。これにより、シールド電線は、コア電線とドレン線との間の空間が絞り込まれ、細径化が実現されるとともに、シールドテープとドレン線の密着性も更に向上する。
(5) 絶縁被覆されたコア電線及び導体が露出したドレン線がツイストされ、
前記コア電線及び前記ドレン線に縦添えされ、外側に絶縁層が形成され導体面となる内面同士を向き合わせるようにして前記コア電線及び前記ドレン線を包み、長手方向両端のみが前記コア電線及び前記ドレン線に固定されて前記コア電線及び前記ドレン線と共に更にツイストされたシールドテープと、
を備えることを特徴とするシールド電線。
上記(5)の構成のシールド電線の製造方法によれば、ツイストされたコア電線とドレン線が、縦添えされたシールドテープによって包まれ、これらコア電線、ドレン線及びシールドテープが共に更にツイストされている。即ち、シールドテープ共に更にツイストされる前のコア電線とドレン線のみが予めツイストされている。そこで、コア電線とドレン線との間に線長差があっても、ツイストすることでその線長差を吸収することができる。即ち、シールドテープが導体面となる内面同士を向き合わせるようにしてコア電線及びドレン線を包む際に、長い方のドレン線又はコア電線がシールドテープから垂れ下がってしまうことがない。これにより、ドレン線とコア電線がシールドテープと共に更にツイストされた際にも、長い方のドレン線又はコア電線がツイストされたシールドテープの間から飛び出してしまうことがない。
(6) 絶縁被覆されたコア電線に導体が露出したドレン線を添える工程と、外側に絶縁層が形成され内面が導体面となるシールドテープを前記コア電線及び前記ドレン線に縦添えする工程と、前記シールドテープの内面同士を向き合わせるようにして前記コア電線及び前記ドレン線を包む工程と、前記コア電線及び前記ドレン線と共に前記シールドテープの長手方向両端を固定してツイストする工程と、を有することを特徴とするシールド電線の製造方法。
上記(6)の構成のシールド電線の製造方法によれば、シールドテープに被覆されたシールド電線が得られる。これにより、シート送りユニット、導体巻きつけ型、絶縁巻きつけ型等を備える専用のハーネス組立装置を用いずに、簡易な設備で容易にシールド電線の製造が可能となる。また、コア電線とドレン線のツイスト作業とシールド形成作業が同時にできるため、サイクルタイムが短くなり、製造コストの低減が可能となる。また、長手方向両端のみをシールドテープに包んだ状態で固定し、ツイストすれば成形が可能となるので、コア電線及びドレン線と、シールドテープの位置関係を高精度に位置決めする必要がなく、セット作業が容易となる。シールドテープはコア電線とドレン線を挟むように包んで巻き込むため、8の字状に巻き付ける従来のものと比較しテープ幅が小さくなり、部材費の削減が可能となる。更に、自動端子圧着されたコア電線及びドレン線を使用してシールド電線が製造できるため、後加工の削減が可能となる。
本発明に係るシールド電線によれば、品質を落とすことなく低コストで容易に製造できる。
本発明に係るシールド電線の製造方法によれば、ツイスト機構があればシールド電線の製造が可能なため、設備を簡素にでき、品質を落とすことなく低コストで容易にシールド電線を製造できる
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
(a)は本発明の第1実施形態に係るシールド電線の側面図、(b)は絶縁テープが全ての外周に巻かれたシールド電線の側面図、(c)はシールド電線を絶縁テープの位置で切断した断面図である。 (a)は第1実施形態に係るシールド電線の並列配置工程の正面図、(b)は(a)の側面図、(c)はクランプ工程の正面図、(d)は(c)の側面図、(e)はシールドテープとのツイスト工程の正面図、(f)は(e)の側面図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係るシールド電線の並列配置工程の正面図、(b)は(a)の側面図、(c)はドレン線の巻き付け工程の正面図、(d)は(c)の側面図、(e)はクランプ工程の正面図、(f)は(e)の側面図、(g)はシールドテープツイスト工程の正面図、(h)は(g)の側面図である。 (a)は本発明の第3実施形態に係るシールド電線の並列配置工程の正面図、(b)は(a)の側面図、(c)は複数のコア電線のツイスト工程の正面図、(d)は(c)の側面図、(e)はクランプ工程の正面図、(f)は(e)の側面図、(g)はシールドテープとのツイスト工程の正面図、(h)は(g)の側面図である。 (a)は本発明の第4実施形態に係るシールド電線の並列配置工程の正面図、(b)は(a)の側面図、(c)はドレン線とコア電線のツイスト工程の正面図、(d)は(c)の側面図、(e)はクランプ工程の正面図、(f)は(e)の側面図、(g)はシールドテープとのツイスト工程の正面図、(h)は(g)の側面図である。 (a)は比較例に係るシールド電線の並列配置工程の正面図、(b)はクランプ工程の正面図、(c)はシールドテープとのツイスト工程の正面図である。 従来のシールド線を示し、(A)は斜視図、(B)は(A)のA−A線断面図、(C)は(A)のB−B線断面図、(D)は(A)のC−C線断面図である。 (A)〜(C)は、従来のシールド線の形成工程を示す説明図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1(a)〜(c)に示すように、本第1実施形態に係るシールド電線11は、コア電線13と、ドレン線15と、シールドテープ17と、を主要な部材として備える。これに加え、シールド電線11の長手方向両端、或いは全周に巻かれる絶縁テープ19が使用されてもよい。
コア電線13は、銅系金属線からなる素線をよりあわせた芯線21が絶縁樹脂層23で被覆されている。 ドレン線15は、導体25である銅系金属線からなる素線のより線のみ、あるいは銅系金属線からなる単芯線が絶縁樹脂層27で被覆されている。ドレン線15は、例えば長手方向両端以外の絶縁樹脂層27が除去(皮剥き)され、導体25が露出される。ドレン線15の端末の導体25には、アース端子あるいはコネクタ端子を予め圧着できる。なお、導体25は銅系金属線からなる素線に限らず、アルミニウム又はアルミニウム合金製の素線でもよい。
シールドテープ17は、導体層と、この導体層に積層された絶縁層と、を備えた長尺のテープ状に形成される。
シールドテープ17は、コア電線13及びドレン線15に縦添えされる。縦添えされたシールドテープ17は、絶縁層が外側となり、導体面29となる内面同士を向き合わせるようにしてコア電線13及びドレン線15を包み、長手方向両端のみがコア電線13及びドレン線15に固定されて、コア電線13及びドレン線15と共にツイストされている。
次に、上記構成を有するシールド電線11の製造方法を説明する。
本実施形態のシールド電線11の製造方法は、絶縁被覆されたコア電線13に導体25が露出したドレン線15を添える工程と、外側に絶縁層が形成され内面が導体面29となるシールドテープ17をコア電線13及びドレン線15に縦添えする工程(図2(a)参照)と、シールドテープ17の内面同士を向き合わせるようにしてコア電線13及びドレン線15を包む工程(図2(c)参照)と、コア電線13及びドレン線15と共にシールドテープ17の長手方向両端を固定してシールドテープ17とツイストする工程(図2(e)参照)と、を有する。即ち、コア電線13とドレン線15のツイスト作業と同時にシールドテープ17が巻き付けられる。
より具体的には次の5つのステップからなる。
第1ステップでは、図2(a)に示すように、コア電線13とドレン線15を並列に配置し、外側に絶縁層が形成され内面が導体面29となるシールドテープ17を縦添えする。
第2ステップでは、図2(c)に示すように、両端末部のみコア電線13及びドレン線15を包んだ状態でシールドテープ17を固定する。
第3ステップでは、図2(e)に示すように、片端(両端でもよい)を回転させることで、コア電線13とドレン線15の撚り(ツイスト)と同時に、シールドテープ17が外周に巻き付けられる。
第4ステップでは、コア電線13とシールドテープ17をツイストした後に、撚り戻しをすることで、コア電線13とシールドテープ17の撚り戻りを防止する。
第5ステップでは、シールドテープ17が外周に巻かれた状態で、端末部または全長(仕様に応じて)に絶縁テープ19を巻きつける。絶縁テープ19の巻き方は、縦添え巻き、らせん巻き、拝み巻き等の何れでもよい。
本第1実施形態に係るシールド電線11によれば、並列に配置したコア電線13とドレン線15が、縦添えされたシールドテープ17によって包まれ、これらコア電線13及びドレン線15とシールドテープ17とが共にツイストされている。ツイストされたコア電線13及びドレン線15の外周には、共にツイストされたシールドテープ17が巻き付けられ、コア電線13及びドレン線15がシールドテープ17によって被覆される。
シールドテープ17は、内面の導体面29が、ツイストされているコア電線13及びドレン線15の内、導体25が露出したドレン線15と導通される。また、ツイストされたシールドテープ17は、巻き締められることで、浮き上がりによる空隙が発生せず、露出されているドレン線15に十分な接圧で導通される。コア電線13及びドレン線15の外周には、シールドテープ17の導体面29によってシールド層が形成され、このシールド層とドレン線15が巻き締めによって電気的に接続され、ドレン線をアース接続することによって、シールド電線11はシールド効果が得られる。また、シールドテープ17の絶縁層が外側に配置されるので、シールド電線11は車体等に接触することによるシールド性能の低下が回避される。
また、本第1実施形態に係るシールド電線11の製造方法によれば、コア電線13にドレン線15を添え、これをシールドテープ17で包み、長手方向両端を固定してツイストすることで、シールドテープ17に被覆されたシールド電線11が得られる。これにより、シート送りユニット、導体巻きつけ型、絶縁巻きつけ型等を備える専用のハーネス組立装置を用いずに、簡易な設備で容易にシールド電線11の製造が可能となる。また、コア電線13とドレン線15のツイスト作業とシールド形成作業が同時にできるため、サイクルタイムが短くなり、製造コストの低減が可能となる。
また、長手方向両端のみをシールドテープ17に包んだ状態で固定し、ツイストすれば成形が可能となるので、コア電線13及びドレン線15と、シールドテープ17の位置関係を高精度に位置決めする必要がなく、セット作業が容易となる。シールドテープ17はコア電線13とドレン線15を挟むように包んで巻き込むため、8の字状に巻き付ける従来のシールド線501(図7(a)〜(d)参照)と比較しテープ幅が小さくなり、部材費の削減が可能となる。更に、自動端子圧着されたコア電線13及びドレン線15を使用してシールド電線11が製造できるため、後加工の削減が可能となる。
次に、本発明の第2実施形態に係るシールド電線31を説明する。
なお、以下の本第2実施形態の説明において、図1、図2に示した第1実施形態のシールド電線11の部材と同等の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
本第2実施形態に係るシールド電線31は、図3(c)に示すように、ドレン線15が、ツイストされる前にコア電線13に予め巻き付けられている。これ以外の構造、及び製造方法は、上記した第1実施形態のシールド電線11と同じである。
本第2実施形態に係るシールド電線31によれば、共にツイストされる前のコア電線13、ドレン線15及びシールドテープ17の内、ドレン線15のみが予めコア電線13に巻き付けられている。そこで、例えばコア電線13が複数本であっても、その外周にドレン線15が巻かれた状態となる。即ち、ドレン線15は、複数のコア電線13の間に埋もれない。これにより、複数のコア電線13と共にツイストされたドレン線15とシールドテープ17の導体面29との接触面積が減少しない。また、コア電線13とドレン線15に寸法差があっても、先にコア電線13をツイストするまたはドレン線15を巻き付ける等の処理で、寸法差を解消することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係るシールド電線33を説明する。
なお、以下の本第3実施形態の説明において、上記第1実施形態のシールド電線11の部材と同等の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
本第3実施形態に係るシールド電線33は、先ず、図4(a)に示す複数(本実施形態3では2本)のコア電線13が、図4(c)に示すようにツイストされた状態で、ツイストされていないドレン線15に縦添えされる。
通常、ツイストされた複数の電線には、長手方向両端部のクランプ固定が解除されると、電線自体のスプリングバックにより撚り戻りが生じる。そこで、スプリングバックによる回転戻り分を予め撚り戻して(逆回転して)、ツイスト電線にスプリングバックにより撚り戻りが生じるのを防止する撚り戻し処理が施されるのが一般的である。
そこで、図4(c)に示す2本のコア電線13は、ツイストされただけで撚り戻し処理が施されていない状態であり、これにドレン線15が縦添えされる。更に、これらコア電線13及びドレン線15に、シールドテープ17が更に縦添えされる。縦添えされるシールドテープ17は、図4(e)に示すように、外側に絶縁層が形成され導体面29となる内面同士を向き合わせるようにしてコア電線13及びドレン線15を包み、長手方向両端のみがコア電線13及びドレン線15と共にクランプ固定される。
そして、図4(g)に示すように、撚り戻し処理による2本のコア電線13のツイストの撚り戻りがキャンセルされるまで、2本のコア電線13及びドレン線15と共にシールドテープ17が、2本のコア電線13のツイスト撚り戻し方向にツイストされる。
本第3実施形態に係るシールド電線33によれば、2本のコア電線13のツイストの撚り戻りがキャンセルされるまで、2本のコア電線13及びドレン線15と共にシールドテープ17が、2本のコア電線13のツイスト撚り戻し方向にツイストされる(即ち、2本のコア電線13のツイスト方向と逆方向にツイストされる)ことで、ツイストされた2本のコア電線13の外周に、ドレン線15とシールドテープ17が巻き付けられている。ドレン線15は、ツイストされた2本の縦添えされたコア電線13の外周に巻き付けられている。シールドテープ17も、ドレン線15と共にコア電線13の外周に巻き付けられている。この構造は、予めツイストされた2本のコア電線13が、縦添えされたドレン線15及びシールドテープ17と共に、2本のコア電線13のツイストの撚り戻りがキャンセルされるまで巻き戻される(ツイストされた2本のコア電線13のツイスト撚り戻し方向にツイストされる)ことにより得られている。即ち、コア電線13が2本であっても、その外周にドレン線15が巻かれた状態となる。ドレン線15は、コア電線13の間に埋もれない。これにより、2本のコア電線13と共にツイストされたドレン線15と、シールドテープ17の導体面29との接触面積が減少しない。
また、ツイストの撚り戻りが解かれるまでドレン線15及びシールドテープ17と共にツイスト撚り戻し方向にツイストされた2本のコア電線13は、今度はドレン線15及びシールドテープ17によって巻き締められる。これにより、シールド電線33は、コア電線13とドレン線15との間の空間が絞り込まれ、細径化が実現されるとともに、シールドテープ17とドレン線15の密着性も更に向上する。
次に、本発明の第4実施形態に係るシールド電線35を説明する。また、本第4実施形態の作用効果を明確にするため、比較例のシールド電線401を合わせて説明する。
なお、以下の本第4実施形態及び比較例の説明において、図3に示した第2実施形態のシールド電線31の部材と同等の部材には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
本第4実施形態に係るシールド電線35は、図5(c)に示すように、ドレン線15が、シールドテープ17とツイストされる前にコア電線13と予めツイストされている。これ以外の構造、及び製造方法は、上記した第2実施形態のシールド電線11と同じである。
本第4実施形態に係るシールド電線35によれば、シールドテープ17共にツイストされる前のコア電線13とドレン線15のみが予めツイストされている。そこで、図5(a)に示すようにドレン線15がコア電線13よりも長く、コア電線13とドレン線15との間に線長差があっても、ツイストすることでその線長差を吸収することができる。即ち、シールドテープ17が導体面29となる内面同士を向き合わせるようにしてコア電線13及びドレン線15を包む際に、図5(e)に示すように長い方のドレン線15がシールドテープ17から垂れ下がってしまうことがない。これにより、ドレン線15とコア電線13がシールドテープ17と共にツイストされた際にも、長い方のドレン線15がツイストされたシールドテープ17の間から飛び出してしまうことがない。
これに対し、比較例のシールド電線401は、図6(a)に示すようにドレン線15がコア電線13よりも長く、コア電線13とドレン線15との間に線長差があると、シールドテープ17が導体面29となる内面同士を向き合わせるようにしてコア電線13及びドレン線15を包む際に、図6(b)に示すように長い方のドレン線15がシールドテープ17から垂れ下がってしまう可能性がある。これにより、ドレン線15とコア電線13とがシールドテープ17と共にツイストされた際には、図6(c)に示すように長い方のドレン線15がツイストされたシールドテープ17の間から飛び出してしまう。
従って、上述した各実施形態に係るシールド電線11、シールド電線31、シールド電線33及びシールド電線35によれば、品質を落とすことなく低コストで容易に製造できる。
更に、上述した各本実施形態に係るシールド電線11、シールド電線31、シールド電線33の製造方法によれば、ツイスト機構があれば製造が可能なため、設備を簡素にでき、品質を落とすことなく低コストで容易にシールド電線を製造できる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
11…シールド電線
13…コア電線
15…ドレン線
17…シールドテープ
25…導体
29…導体面

Claims (4)

  1. 絶縁被覆されたコア電線及び導体が露出したドレン線と、
    前記コア電線及び前記ドレン線に縦添えされ、外側に絶縁層が形成され導体面となる内面同士を向き合わせるようにして前記コア電線及び前記ドレン線を包み、長手方向両端のみが前記コア電線及び前記ドレン線に固定されて前記コア電線及び前記ドレン線と共にツイストされたシールドテープと、を備えることを特徴とするシールド電線。
  2. 絶縁被覆された複数のコア電線及び導体が露出したドレン線と、
    ツイストされた前記複数のコア電線と前記ドレン線とに縦添えされ、外側に絶縁層が形成され導体面となる内面同士を向き合わせるようにして前記複数のコア電線及び前記ドレン線を包み、長手方向両端のみが前記複数のコア電線及び前記ドレン線に固定されて前記複数のコア電線のツイストの撚り戻りがキャンセルされるまで前記複数のコア電線及び前記ドレン線と共に前記複数のコア電線のツイスト撚り戻し方向にツイストされたシールドテープと、を備えることを特徴とするシールド電線。
  3. 絶縁被覆されたコア電線及び導体が露出したドレン線がツイストされ、
    前記コア電線及び前記ドレン線に縦添えされ、外側に絶縁層が形成され導体面となる内面同士を向き合わせるようにして前記コア電線及び前記ドレン線を包み、長手方向両端のみが前記コア電線及び前記ドレン線に固定されて前記コア電線及び前記ドレン線と共に更にツイストされたシールドテープと、を備えることを特徴とするシールド電線。
  4. 絶縁被覆されたコア電線に導体が露出したドレン線を添える工程と、
    外側に絶縁層が形成され内面が導体面となるシールドテープを前記コア電線及び前記ドレン線に縦添えする工程と、
    前記シールドテープの内面同士を向き合わせるようにして前記コア電線及び前記ドレン線を包む工程と、
    前記コア電線及び前記ドレン線と共に前記シールドテープの長手方向両端を固定してツイストする工程と、を有することを特徴とするシールド電線の製造方法。
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