JP6496110B2 - ファスナ付き収納体及びそのファスナ並びに収納体用連続シート - Google Patents
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Description
また、特許文献5にあっては、カットテープの他に、線状体や開封用粗面部を設けることも開示されている。
また、本発明は、開閉ファスナを構成するファスナ半部の双方を、収納体の一方の面を構成するシートに取り付けるタイプのファスナ付き包装体において、開封開始位置を、収納体の両端に限ることなく、収納体の中央においても配置することができるようにしたファスナ付き包装体の提供を課題とする。
また、本発明は、上記の課題を解決するのに適した収納体用連続シートの提供を課題とする。
この開封済み部は、前記ファスナの長手方向に0.7〜4cmの長さの切り目部分と、前記ファスナの長手方向に4cmを超える長さのカットラインと、前記ファスナの長手方向と幅方向とに開口した面積を備えた開口部分との少なくとも1種であるものとして実施することができる。
具体的には、前記他方のファスナ半部の前記上方側の固定部を、前記収納体の正面側から背面側へ押さえた状態で、前記収納体の背面側から、前記雌雄嵌合部付近の位置を前記収納体の正面側に押し出すことで、前記一方のファスナ半部の前記下方側の基部を正面の方に開いて、前記開封済み部の開きを大きくすることで、使用者の指先を挿入し易くすることができる。
また、前記開封部は、前記同一面シートの一部を開封時に切断することによって、少なくとも指先が挿入できる範囲が開封状態となる未開封部を備えたものとしても実施することができる。この未開封部は、前記同一面シートに形成されたミシン目又はハーフカットラインとすることができる。また、前記同一面シートを、方向性を有する延伸フィルムを備えたものとして、前記同一面シートのストレートカット性を示す易カット方向が前記ファスナの長手方向に沿った方向となるように、前記同一面シートが配置されることによって、前記未開封部を形成することもできる。
なお、前記同一面シートは、収納体の一つの面をなすものとして実施すればよく、前記同一面シート自体か複数のシートを接合して構成されたものであってもよいが、接合されていない単一のシートとして実施することもできる。
また、本発明の収納体にあっては、開封開始位置を、収納体の両端に限ることなく、収納体の中央においても配置することができるようにしたものである。
また、本発明は、上記の課題を解決するのに適した収納体用連続シートを提供することができたものである。
(概要)
図1は、第1の実施の形態に係る収納体31を示すものである。この収納体31は、正面側シート32と背面側シート33との2枚の柔軟性を有するシートの周囲を熱溶着などで接着した袋体である。正面側シート32と背面側シート33とは、一層又は複数層のフィルムを備えた合成樹脂製を主体とするシートを好適に用いることができ、必要に応じて金属層や紙層を含む複合素材製のシートであってもよい。収納体31の形状は種々変更して実施することができ、襠部を有するものであってもよく、底部のシートを有するものであってもよく、さらに、一部が剛性の高い成形品で構成されたものであってもよい。正面側シート32は背面側シート33とは、別体のシート体から構成してもよく、連続した1枚のシートを折り畳んで正面と背面とに配置したものであってよい。
まず、第2ファスナ半部21から説明する。第2ファスナ半部21は、通常の合成樹脂製のファスナに用いられるものと同様のもので、基部22と、基部22の背面側に設けられた雌雄嵌合部23とを備える。雌雄嵌合部23の正面側の全面あるいは幅方向の一部が固定部24を構成し、固定部24と正面側シート32の背面側とが熱溶着などの接着によって固定されている。
この例では、第2ファスナ半部21は開封部34の下方に配置されているが、上方に配置することもできる。
次に、第1ファスナ半部11は、第2ファスナ半部21と嵌合する合成樹脂製のファスナ半部であり、基部12と、基部12の正面側に設けられた雌雄嵌合部13とを備える。この雌雄嵌合部13は、第2ファスナ半部21の雌雄嵌合部23と着脱可能に嵌合するものであり、第2ファスナ半部21の雌雄嵌合部23と上下方向において略同一位置に設けられたものであり、開封部34の下方に配置されている。なお、第2ファスナ半部21が開封部34の上方に配置された場合には、第1ファスナ半部11の雌雄嵌合部13も上方に配置される。図1の例では、第2ファスナ半部21の雌雄嵌合部23が突条の雄嵌合部、第1ファスナ半部11の雌雄嵌合部13が雌嵌合部として実施されているが、図2(A)に示すように、雌雄は逆にして実施することもでき、複数条の突条と凹溝とが互い嵌合する形状など、ファスナの雌雄嵌合部は種々変更して実施することができる。またいわゆるダブルチャックと呼ばれるように、複数の雌雄嵌合部同士を嵌合させるようにしてもよい。
開封部34は、正面側シート32に形成されたもので、上下方向において、第1ファスナ半部11の固定部14と、第2ファスナ半部21の固定部24との間に挟まれた位置に形成されている。開封部34は、左右方向に伸びる未開封部35と、その適宜位置(この例では中央)に形成された開封済み部36とを備える。この例では、未開封部35は正面側シート32に形成されたミシン目であり、開封済み部36は正面側シート32に形成された切り目部分である。この切り目部分は、指先が入る程度の大きさで、7mm以上、好ましくは10〜40mm程度の左右長さを有するものとして実施することが適当である。切り目部分は、線状にカットされていればよく、その上下方向の幅は0mmで足りるが、数mm〜10mm程度の上下幅として実施することもできる。
開封に際しては、まず、開封済み部36から指fを押し込み空間39内に差し込む。この例では、開封済み部36は、予めカットされた切り目部分であり、また中間部16が前述のように凹部となっているため、無理なく指fを背面側に押し込むことができる。そして、差し込んだ指fを左右に動かすことで、ミシン目の未開封部35を容易に破っていくことができる。勿論、開封済み部36に差し込んだ指で正面側シート32を摘むなどして、上下方向に引っ張る要領で未開封部35を破るようにしてもよい。いずれにしても、開封済み部36を押し込み空間39に押し込むことで、開封済み部36からの開封を極めて容易に行うことができる。
この収納体31の製造は、極めて容易になすことができる。従来、この種のファスナ10は、ウエブ状に連続して送られる正面側シート32に対して、第1ファスナ半部11と第2ファスナ半部21とを嵌合させた状態で、第1ファスナ半部11の固定部14及び第2ファスナ半部21の固定部24が、熱溶着などで接着固定される。本発明の実施の形態では、この接着固定に先立って、正面側シート32に開封部34(未開封部35及び開封済み部36)を押し切り装置などで形成するだけで足りる。このように、予め形成された開封部34の上下両側に第1ファスナ半部11の固定部14と第2ファスナ半部21の固定部24とが位置するように、位置合わせして接着を行うだけで足りるため、製造工程の数を多大にすることもなく、低コストで、製造することができる。
図3(A)に、第2の実施の形態を示す。先の実施の形態にあっては、開封部34の未開封部35をミシン目としたものであったが、この例では、未開封部35をシートの性質を利用したストレートカット性のあるものとしている点が相違するものであり、他の点については、先の実施の形態に関する説明を適用できる。
このように、未開封部35は、ファスナ10の長手方向に沿う方向に、容易に切り裂くことができる種々の手段に変更して実施することができる。
図3(B)に、開封部34の変更例を示す。先の2つの実施の形態にあっては、切り目部分による開封済み部36を設けたが、この例では、開封済み部36を設けないようにしたものであり、他の点については、先の何れの実施の形態に関する説明を適用できる。この図3(B)の例では、未開封部35についてミシン目としているが、このミシン目よりも小さな力で開封できる最弱開封部分37を開封済み部36の代わりに設けたものである。
このように、未開封部35と、開封済み部36又は最弱開封部37とを、ファスナ10の長手方向に連続して設けるることで、開封の容易性と正面側シート32の無用な開封を防止する点で好ましい。但し、指fで破ることができることを条件に、開封済み部36や最弱開封部37を設けずに、未開封部35のみで構成する(例えば、全体を均一なミシン目で構成する)ことも可能である(図3(C)参照)。その場合には、開封部34の何れの箇所からも開封することができるが、使用者が迷わないように、矢印などで開封位置を示しておくこともできる。このような開封位置の表示は、他の例にあっても設けておくことが望ましい。
このように、開封部34の構成については、その構造や数や大きさなど種々変更して実施することができ、種々の組み合わせで実施することができる。
第1ファスナ半部11の凸部15については、前述したように、嵌合状態の雌雄嵌合部13と雌雄嵌合部23との厚みに略等しい高さに、突出させて、その先端の固定部14と、第2ファスナ半部21の固定部24とが略同じ高さとなるようにすることが最も望ましいが、図2(B)に示すように、両者の高さに若干の相違を設けて実施することもできる。図2(B)の例では、凸部15の高さを、嵌合状態の雌雄嵌合部13と雌雄嵌合部23との厚みの約2分の1としているが、3分の1以上程度でもよい。また、凸部15を全く設けずに固定部14と中間部16とを同じ高さとして実施することも不可能ではないが、開封部34の押し込みを良好になす観点や、正面側シート32に対する熱溶着などの接着を良好になす観点からは、凸部15を設けて実施することが望ましい。
また、前述までの実施の形態では、両ファスナ半部11、21の基部12、22の図示下端の下方への長さを略同じ長さとしていたが、両者の長さを異なるようにしてもよい。特に、図2(C)に示すように、第1ファスナ半部11の基部12を、第2ファスナ半部21の基部22よりも下方に長く伸ばすことも好ましい。このように、ファスナ10の幅方向(図2の上下方向)において、第1ファスナ半部11の基部12の端部に延長部17を設けて、この延長部17を、第2ファスナ半部21の基部22よりも幅方向に突出するようにしておく。これによって、両ファスナ半部11、21の基部12、22を、固定部14、12において正面側シート32に熱溶着する際に、延長部17も正面側シート32に対して、軽く熱溶着され、仮接合部18が形成される。なお、図では、仮接合部18の厚みが大きく描かれているが、実際は正面側シート32や延長部17等が厚み方向に自然と曲がるため、仮接合部18が厚み自体は、他の固定部14、24と同じでよい。但し、延長部17の厚みを他の固定部14、24と異なるように(例えば厚みを厚くして仮接合が確実に行なわれるように、もしくは、厚みを薄くして仮接合の強度を調整するように)してもよい。
他方、開封に際しては、開封部34から開封され、雌雄嵌合部13、23が外される際に、第1ファスナ半部11の基部12及びその延長部17と、正面側シート32とが、離反するように図示左右に強く引っ張られるため、この延長部17の仮接合部18が外れて、収容体31の内外を連通させることができる。
本発明に係る収納体31を工業的に量産する場合、袋の連続製造の常法に従い、図4に示す連続シート51の形態を採るものを製造して、この連続シート51に対して収納物を収納しながら又は収納せずに各収納体31を製造することができる。この連続シート51は、収納体31を構成できる正面側シート32(又は必要に応じて正面側シート32の背面に背面側シートを配置して左右のサイドシールを施し筒状となった2枚のシート体でもよい)を、複数枚分長手方向(図4の上下方向)に連続して配置したものである。この例では、図1の収納体31を連続生産できるものを示すが、他の実施の形態に係る収納体31であってもよい。この連続シート51には、各収納体31毎に、等間隔で前述の開閉用のファスナが配置され、固定部14、24で固定されている。そして、固定部14、24の間に、開封部34(未開封部35及び開封済み部36や、図示はしないが最弱開封部37)が正面側シート32に等間隔で形成されている。この連続シート51は、通常ロール状に巻回されて保管移送され、収納体31の完成工程にて、収納体31と収納体31との間の境界部分52に、袋の天部のシールと底部のシールとが施されると共に切断され、一つずつの収納体31が完成させられる。なお、連続した状態の連続シート51の境界部分52には、袋の天部のシールと底部のシールとを予め施しておかないことが一般的であるが、底部シールのみを施したり、両シールを施しておくようにしたり、種々変更して実施し得るものである。
図5は開封動作の一例を示すものである。この図5にあっては、凸部15を設けていない場合であっても、容易に開封部34からの開封が可能な例を示したものである。
図5(A)は、図2に示したものと同様の状態を示すものである。この例では、開封部34(特に開封済み部36)の全部又は一部が、第2ファスナ半部21の固定部24の間近の位置(具体的には0〜4mm程度の位置)に配置されている。より望ましくは、第1ファスナ半部11の固定部14よりも、第2ファスナ半部21の固定部24に近い位置に、開封済み部36を設けるようにする(図5(D)参照)。開封済み部36が直線状の切り目部分で、固定部24と平行に設けられている場合には、開封部34(特に開封済み部36)の全部が上記の間近の位置に設けられることになる。開封済み部36が波打ったように形成されている場合(図5(E)参照)や、図示は省略するが傾斜して設けられている場合などには、その一部が上記の間近の位置に配置されればよい。また、図5(F)に示すように、開封済み部36が後に詳述する開口部41である場合には、開封済み部36(開口部41)の一部が、固定部24の上端よりも下方の位置に配置される場合もあり得るが、この場合に関しても、上記0mmの位置に含まれるものとする。開封済み部36(開口部41)の一部が、固定部24の上端よりも下方の位置にしても、この固定部24には第2ファスナ半部21の基部22が存在するため、実質的な開口の大きさは、開封済み部36の上辺からファスナの基部22の上端辺によって規定されることになるため、上記0mmの位置に含まれるとするのが合理的である。同様に、図5(G)に示されるように、第1ファスナ半部11の固定部14よりも上方に開封済み部36(開口部41)の一部が存在する場合には、実質的な開口の上辺は、ファスナ半部11の基部12の下端辺によって規定されることになり、図5(G)の例では、上下両辺が、両ファスナ半部11、21の基部12、22によって規定されることになる。
また、両ファスナ半部11、21の固定部14、24同士の位置を近づけておくことも望ましく、具体的には6mm以下程度が望ましい。
図6〜図11は、上述の種々の構成を整理したものであり、以下、その種類毎に順次説明する。
図6(A)〜(E)は、それぞれ開封部34を図示したものである。
図6(A)は、開封部34を開封済み部36のみで構成したものである。この開封済み部36は、全体が長い切り目によって構成されているものである。なお、便宜上、4cm以下の短い切り目を切り目部分と呼び、4cmを超える長い切り目をカットラインと呼ぶ。このカットラインは、開封部34の全長を構成してもよく、図6(B)に示すように、一部が切断されずに繋がっている部分38となっている複数のカットラインで構成してもよい。開封済み部36のカットラインが長くなり過ぎると、移送時などに開封済み部36が大きく開いてしまって雌雄嵌合部が開いてしまうおそれがあるため、繋がっている部分38を適宜間隔で設けることも好ましい。また、開封部34は、収納体10の左右両側に達するようにすることが好ましいが、収納体10の中央にのみ設けるなど、その形成位置は適宜変更して実施することができる。
このように、開封部34は、未開封部35と開封済み部36のうち、同一種類のみで全体を構成することもできるし、前述のように、未開封部35と開封済み部36とを組み合わせて連続して開封されるように構成することもできる。
図7及び図8は、開封部34を未開封部35や開封済み部36などを混在させと構成する場合のパターンを示したものである。
図8(A)は、半円形に打ち抜くなどした開口部41を、未開封部35(ミシン目)に対して連続して設けたものである。図8(B)は、半円形に湾曲した開封済み部36(切り目)を、未開封部35(ミシン目)に対して連続して設けたものである。図8(C)は、半円形に湾曲した未開封部35(ミシン目)を、直線状の未開封部35(ミシン目)に対して連続して設けたものである。この場合、湾曲した未開封部35(ミシン目)を前述の最弱開封部37として実施することもできる。
直線上の未開封部35(又は開封済み部36)に対して、開口部41、未開封部35、開封済み部36を設ける際、これらは種々の形状のものとして実施することができるものであり、その例を図9〜図11に。図9(A)は円形、図9(B)(C)は半円形、図9(D)はバツ印、図9(E)は長方形、図9(F)(G)は台形の例である。図10(A)は6角形などの多角形、図10(B)は鼓形状、図10(C)(D)は平行四辺形の例である。図11(A)(B)(C)はそれぞれ3角形の例であり、図11(D)は矢印形の例である。
図12は仮接合部18を設ける位置を示すものである。
図12(A)は、図2(C)と同様、基部12の下端に仮接合部18が設けたものであり、開封部34と、雌雄嵌合部13、23と、仮接合部18との順で、収納体の収納部奥の方に近づくように並べられている。この例では、開封部34を開封した後、雌雄嵌合部13、雌雄嵌合部23の嵌合を外すことで、仮接合部18を袋の前後に大きく開いて引っ張ることができるため、仮接合部18の仮接着が強い場合でも、開封が容易になるという利点がある。
以上、本発明は、上記の具体例を種々組み合わせて実施することができることはもちろん、本発明の目的を達成できることを条件に種々変更して実施することができるものである。
11 第1ファスナ半部
12 基部
13 雌雄嵌合部
14 固定部
15 凸部
16 中間部
21 第2ファスナ半部
22 基部
23 雌雄嵌合部
24 固定部
25 凸部
26 中間部
31 収納体
32 正面側シート
33 背面側シート
34 開封部
35 未開封部
36 開封済み部
39 押し込み空間
40 ストレートカット性を示す易カット方向
41 開口部
51 連続シート
Claims (9)
- シートと、前記シートに設けられた開閉用のファスナとを備えた収納体であって、
前記ファスナは、開閉可能な一方と他方のファスナ半部を備え、
前記両ファスナ半部は、互いに着脱可能に嵌合する雌雄嵌合部と、前記シートに対する固定部とを備え、
前記雌雄嵌合部と前記固定部とは、共に前記ファスナの長手方向に沿って形成されたものであり、
前記一方のファスナ半部は下方側の固定部を備え、前記他方のファスナ半部は前記下方側の固定部より上方に位置する上方側の固定部を備え、
両ファスナ半部は、前記収納体の分離されていない同一面シートに対して、それぞれの前記固定部によって固定されたものであり、
前記同一面シートにおける前記両ファスナ半部の前記両固定部の間に開封部が設けられ、前記開封部が開かれることで、前記収納体の開封がなされるようにしたファスナ付き収納体において、
前記一方のファスナ半部は、正面に前記下方側の固定部を有する基部と、前記基部の背面に設けられた前記雌雄嵌合部とを備え、
前記他方のファスナ半部は、正面に前記上方側の固定部を有する基部と、前記基部の正面に設けられた前記雌雄嵌合部とを備え、
前記他方のファスナ半部の前記基部は、中間部を備え、
前記中間部は、前記他方のファスナ半部の前記雌雄嵌合部と前記上方側の固定部とが上下方向に距離を隔てて配置されることにより、前記雌雄嵌合部と前記固定部との間に設けられた部分であり、
前記両ファスナ半部は、前記一方のファスナ半部の前記背面と前記他方のファスナ半部の前記正面とが向き合うように、それぞれの前記固定部によって前記同一面シートに対して固定され、
上下方向において、前記中間部と同じ位置を含む部分に、前記開封部が配置され、
前記開封部を開くと共に前記両ファスナ半部の前記雌雄嵌合部同士の嵌合を開いて、前記収納体の開封がなされるようにしたものであって、
前記開封部は、前記同一面シートの一部を予め切断することによって、少なくとも指先が挿入できる範囲が開封されている開封済み部を備え、
前記開封済み部は、前記ファスナの長手方向に0.7〜4cmの長さの切り目部分と、前記ファスナの長手方向に4cmを超える長さのカットラインと、前記ファスナの長手方向と幅方向とに開口した面積を備えた開口部分との少なくとも1種であり、
前記開封済み部の少なくとも一部は、前記他方のファスナ半部の前記上方側の固定部からよりも、前記一方のファスナ半部の前記下方側の固定部からの方が近い間近の位置に配置され、且つ前記間近の位置は、前記開封済み部の少なくとも一部と前記下方側の固定部との上下方向の距離が0〜4mmの位置であり、
前記他方のファスナ半部の前記上方側の固定部を、前記収納体の正面側から背面側へ押さえた状態で、前記収納体の背面側から、前記雌雄嵌合部付近の位置を前記収納体の正面側に押し出すことで、前記一方のファスナ半部の前記下方側の基部を正面の方に開いて、前記開封部の開きを大きくすることができるようにしたことを特徴とするファスナ付き収納体。 - 前記開封部は、前記同一面シートの一部を開封時に切断することによって、少なくとも指先が挿入できる範囲が開封状態となる未開封部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のファスナ付き収納体。
- 前記未開封部は、前記同一面シートに形成されたミシン目又はハーフカットラインであることを特徴とする請求項2に記載のファスナ付き収納体。
- 前記同一面シートは方向性を有する延伸フィルムを備え、
前記同一面シートのストレートカット性を示す易カット方向が前記ファスナの長手方向に沿った方向となるように、前記同一面シートが配置されることによって、前記未開封部が形成されたものであることを特徴とする請求項2に記載のファスナ付き収納体。 - 前記開封部は、前記開封済み部と前記未開封部とが連続して形成されていることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載のファスナ付き収納体。
- 前記同一面シートの表面側に、前記開封部の少なくとも一部を閉じる開封シールを備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のファスナ付き収納体。
- 前記他方のファスナ半部は仮接着部を備え、
前記仮接着部は、前記固定部と前記同一面シートとの接着よりも弱い接着部であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のファスナ付き収納体。 - 前記他方のファスナ半部の前記基部は、前記中間部よりも正面側に突出する凸部を備え、前記凸部の正面が前記上方側の固定部とされたことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のファスナ付き収納体。
- 請求項1〜8の何れかに記載のファスナ付き収納体を構成できるシートを複数枚分長手方向に連続して配置した連続シートと、前記連続シートに取り付けられた複数の開閉用のファスナとを備えた収納体用連続シートであって、
前記ファスナは、1つの収納体を構成できる前記シート毎に前記連続シートに配置されたものであり、
前記両ファスナ半部のそれぞれは、前記連続シートを前記同一面シートとして、前記固定部によって固定されることものであり、
前記中間部の正面側における前記同一面シートに、前記ファスナの長手方向に沿って伸びる開封部が形成された収納体用連続シート。
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