JP6492446B2 - ターミナルおよびターミナルを備えた圧縮機 - Google Patents

ターミナルおよびターミナルを備えた圧縮機 Download PDF

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Description

本発明は、ターミナル、特には密閉型の圧縮機に装着されるターミナル、および、そのターミナルを備えた圧縮機に関する。
従来、特許文献1(特開昭62−284974号公報)のように、圧縮機外部から圧縮機内部に向かって延びるピンと、ピンの圧縮機内部側に固定された、端子を接続するための端子板と、を備えたターミナルが知られている。このようなターミナルでは、特許文献1(特開昭62−284974号公報)に示されているように、端子板は、圧縮機中心側に向かってピンの圧縮機中心側の端面まで延びる。
ところで、現在、圧縮機の大容量化に伴い、モータに大きな電流を供給するため、1つのピンにモータのステータコイルから延びる2本のリード線が接続される場合がある。このような場合には、特許文献1(特開昭62−284974号公報)に開示されているような端子板が、ピンの2箇所に取り付けられたターミナルが用いられる。
ところが、このような構造のターミナルを用いる場合、端子板全体がピンと隣接し、端子板間の距離が近いため、端子板への端子の接続時に、端子板が固定されたピンや、そのピンの他方の端子板に接続された他の端子が、端子板に接続しようとする端子と干渉しやすく、端子の接続作業の作業性が悪い。
本発明の課題は、圧縮機に装着される、ピンの圧縮機中心側に一対の端子板が固定されたターミナルであって、端子板への端子の接続作業の作業性に優れたターミナル、および、当該ターミナルを備えた圧縮機を提供することにある。
本発明の第1観点に係るターミナルは、密閉型の圧縮機に装着される。ターミナルは、本体と、円柱状のピンと、一対の端子板と、を備える。ピンは、当該ターミナルが圧縮機に装着された状態において、圧縮機の中心側に配置される内側部および圧縮機の外部側に配置される外側部を有する。ピンは、本体を貫通して延びる。端子板は、ピンの内側部の外周面に固定される。ターミナルでは、一対の端子板は、それぞれ、当該ターミナルが圧縮機に装着された状態において、内側部の圧縮機の中心側の端面よりも圧縮機の中心側に延びる延長部を有する。好ましくは、ピンの内側部の外径が、ピンの外側部の外径よりも大きい。ターミナルは、一対の外側端子を更に備える。外側端子は、ピンの外側部の外周面に固定される。外側端子は、それぞれ、ピンに対して折り曲げられ、他方の外側端子と接触した状態で、圧縮機に電力を供給する電線に接続される。
ここでは、端子板が延長部を有するという構成、および、ピンの内側部の外径が、外側部の外径よりも大きいという構成、の少なくとも一方をターミナルが備えているため、端子の端子板への取付性を向上させることができる。
また、ここでは、外側端子毎に電線を接続するのではなく、ピンに1本の電線を接続するだけで、圧縮機に電力を供給できる。
なお、第1観点に係るターミナルのような構成においては、一対の外側端子を折り曲げて互いに接触させる際に、外側端子周りを嵩張らせないため、ピンの外側部が細く形成されることが好ましい。そのため、ピンの内側部の外径を太くする場合、ピンを一様に太くするのではなく、ピンの内側部の外径を外側部の外径よりも太くすることが特に有効である。
本発明の第2観点に係るターミナルは、第1観点に係るターミナルであって、一方の端子板は、他方の端子板と平行に対向する。
ここでは、両端子板が平行に対向するため、両端子板が平行でない場合に比べて端子板間の距離が確保されやすい。そのため、一方の端子板への端子の取り付け時に、他方の端子板やその端子板に取り付けられる端子が邪魔になりにくく、端子の端子板への取付性を向上させることができる
発明の第観点に係る圧縮機は、密閉型の圧縮機である。圧縮機は、モータと、ケーシングと、複数のリード線と、端子と、ターミナルと、を備える。モータは、ステータコイルを有する。ケーシングは、モータを収容する。リード線は、ステータコイルと接続される。端子は、各リード線の先端に取り付けられる。ターミナルは、ケーシングに取り付けられる。ターミナルは、本体と、円柱状の複数のピンと、各ピンにそれぞれ固定される一対の端子板と、を有する。本体は、ケーシングと固定される。ピンは、当該圧縮機の中心側に配置される内側部および当該圧縮機の外部側に配置される外側部を含む。ピンは、本体を貫通して延びる。一対の端子板は、各ピンの内側部の外周面にそれぞれ固定される。各リード線の先端に取り付けられる端子は、端子板のいずれかに接続される。圧縮機では、各ピンに固定された一対の端子板は、内側部の当該圧縮機の中心側の端面よりも当該圧縮機の中心側に延び、端子が接続される延長部を有する。好ましくは、各ピンにおいて、内側部の外径が、外側部の外径よりも大きい。ターミナルは、一対の外側端子を更に備える。外側端子は、ピンの外側部の外周面に固定される。外側端子は、それぞれ、ピンに対して折り曲げられ、他方の外側端子と接触した状態で、圧縮機に電力を供給する電線に接続される。
ここでは、圧縮機が、端子の取付性に優れたターミナルを備えているため、端子の取付作業性に優れた圧縮機を実現できる。
本発明の第観点に係る圧縮機は、第観点に係る圧縮機であって、各ピンに固定される一対の端子板は、互いに平行に対向する。各ピンに固定される一方の端子板に接続される端子と、他方の端子板に接続される端子と、からは、ピンが延びる方向と垂直な方向であって、同一の向きにリード線が延びる。
ここでは、各ピンに平行に取り付けられた端子板と接続される一対の端子から同一の向きにリード線が延びるため、各端子から反対向きにリード線が延びる場合に比べ、リード線の配置が複雑になりにくい。そのため、リード線の配置が複雑になることに伴う、端子の取付作業性の低下を抑制できる。
本発明の第観点に係る圧縮機は、第観点に係る圧縮機であって、各ピンに固定された一対の端子板に接続される端子から延びるリード線の長さは、ピン別に定められた長さに統一されている。
ここでは、端子から延びるリード線の長さが、その端子が接続される端子板の固定されたピン別に統一されているため、リード線が誤って他の端子板に接続されることが防止されやすい。
本発明に係るターミナルでは、端子板が延長部を有するという構成、および、ピンの内側部の外径が、外側部の外径よりも大きいという構成、の少なくとも一方をターミナルが備えているため、端子の端子板への取付性を向上させることができる。
本発明に係る圧縮機は、端子の取付性に優れたターミナルを備えているため、端子の取付作業性に優れた圧縮機を実現できる。
本発明の一実施形態に係るターミナルを備えた、本発明の圧縮機の一実施形態に係るスクロール圧縮機の概略縦断面図である。図1は、スクロール圧縮機のターミナルに電力を供給するための電線が接続される前のスクロール圧縮機を描画している。 図1のスクロール圧縮機のターミナルの縦断面図である。 図2のターミナルを、ターミナルピンが延びる方向に沿って、ケーシング内部から見た側面図である。 図2のターミナルの外側端子が、外側端子とスクロール圧縮機に電力を供給する電線の端子とを接続するための端子台に差し込まれた状態を描画した図である。 図1のスクロール圧縮機のモータのステータおよびリード線アセンブリの概略平面図である。 図5のリード線アセンブリの模式図である。 図5のリード線アセンブリの端子の形状を説明するための、第1端子の概略の外観図である。 図1のスクロール圧縮機における、ターミナルの端子板とリード線の端子との接続状態を模式的に描画した図である。図8は、ターミナルを、ターミナルピンが延びる方向に沿って、ケーシング内部から見た図である。ここでは、端子については、端子の端子板接続部をターミナルピンに垂直な断面で切断した状態を描画している。 図1のスクロール圧縮機における、ターミナルとリード線との接続状態を描画した図である。図9は、ターミナルを、ターミナルピンが延びる方向に沿って、ケーシング内部から見た図である。 変形例Bのスクロール圧縮機における、延長部を有さない端子板を備えたターミナルとリード線との接続状態を描画した図である。図10は、ターミナルを、ターミナルピンが延びる方向に沿って、ケーシング内部から見た図である。 変形例Bのスクロール圧縮機における、ターミナルの端子板とリード線の端子との接続状態を模式的に描画した図である。図11は、ターミナルを、ターミナルピンが延びる方向に沿って、ケーシング内部から見た図である。ここでは、端子については、端子の端子板接続部をターミナルピンに垂直な断面で切断した状態を描画している。 延長部を有さない端子板を備えたターミナルとリード線との接続状態の一例を描画した図である。図12は、ターミナル等を、ターミナルピンが延びる方向に沿って、ケーシング内部から見た図である。 図12の、延長部を有さない端子板を備えたターミナルとリード線との接続状態について、端子と端子板との接続状態を拡大して描画した図である。図13は、ターミナルを、ターミナルピンが延びる方向に沿って、ケーシング内部から見た図である。ここでは、端子については、端子の端子板接続部をターミナルピンに垂直な断面で切断した状態を描画している。
本発明の一実施形態に係るターミナル60と、ターミナル60を備えた、本発明に係る圧縮機の一実施形態のスクロール圧縮機10とを、図面を参照しながら説明する。
なお、下記の実施形態は、実施例に過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(1)全体構成
スクロール圧縮機10は、密閉型の圧縮機である。スクロール圧縮機10は、例えば、空気調和装置の室外機に使用され、空気調和装置の冷媒回路の一部を構成する。
スクロール圧縮機10には、ターミナル60が装着されている。ターミナル60は、後述するスクロール圧縮機10のモータ40と、スクロール圧縮機10に電力を供給する電線Pとを接続する。
図1は、一実施形態に係るスクロール圧縮機10の概略縦断面図である。スクロール圧縮機10は、ケーシング20(図1参照)、圧縮機構30(図1参照)、モータ40(図1参照)、クランク軸50(図1参照)、ターミナル60(図1参照)、リード線アセンブリ100(図5参照)、および下部軸受90(図1参照)を主に有する。
(2)詳細構成
スクロール圧縮機10のケーシング20、圧縮機構30、モータ40、クランク軸50、ターミナル60、リード線アセンブリ100、および下部軸受90について以下に説明する。
なお、以下の説明では、方向や配置を説明するために、「上」、「下」等の表現を用いる場合があるが、特に断りの無い場合、図1中の矢印Uの方向を上とする。また、以下の説明では、平行、直角、水平、垂直等の表現を用いる場合があるが、これには実質的に平行、直角、水平、垂直等である場合、つまり略平行、略直角、略水平、略垂直等である場合を含む。
(2−1)ケーシング
ケーシング20は、上下が開口した円筒状の円筒部材21と、円筒部材21の上端および下端にそれぞれ設けられた上蓋22aおよび下蓋22bと、を有する(図1参照)。円筒部材21と、上蓋22aおよび下蓋22bとは、気密を保つように溶接により固定される。
ケーシング20は、その内部に、圧縮機構30、モータ40、クランク軸50、リード線アセンブリ100、および下部軸受90を含むスクロール圧縮機10の構成機器を収容する(図1参照)。また、ケーシング20の円筒部材21の側面には、ターミナル60が取り付けられる。
ケーシング20の上部には、圧縮機構30の圧縮対象である低圧のガス冷媒を、スクロール圧縮機10が接続される冷媒回路から吸入する吸入管23が、ケーシング20の上蓋22aを貫通して設けられる(図1参照)。吸入管23の下端は、後述する圧縮機構30の固定スクロール31に接続される。吸入管23は、圧縮機構30の圧縮室Scと連通する。
ケーシング20の円筒部材21の中間部には、ケーシング20外に吐出されるガス冷媒が通過する吐出管24が設けられる(図1参照)。吸入管23から吸入され、圧縮機構30により圧縮されたガス冷媒は、吐出管24を通過してケーシング20外に吐出される。
(2−2)圧縮機構
圧縮機構30は、主に、ハウジング33と、ハウジング33の上方に配置される固定スクロール31と、固定スクロール31とハウジング33との間に配置される可動スクロール32と、を有する(図1参照)。
圧縮機構30では、固定スクロール31の下面と可動スクロール32の上面とが対向する状態で、固定スクロール31の下面から下方に突出する渦巻状の固定側ラップ31aと、可動スクロール32の上面から上方に突出する渦巻状の可動側ラップ32aとが組み合わされる。その結果、隣接する固定側ラップ31aと可動側ラップ32aとの間には、圧縮室Scが形成される。
可動スクロール32は、その下部に設けられたボス部32bにクランク軸50の偏心部51が挿入されることで、クランク軸50と連結される。クランク軸50は、後述するモータ40のロータ45とも連結されている。モータ40が駆動され、ロータ45と連結されているクランク軸50が回転すると、可動スクロール32は固定スクロール31に対して自転することなく公転する。その結果、圧縮室Sc内の冷媒が圧縮される。圧縮室Scで圧縮された冷媒は、固定スクロール31の上部に形成された吐出口31bから上方に吐出され、固定スクロール31およびハウジング33に形成された、図示しない冷媒通路を通過して、ハウジング33の下方の空間へと流入する。
ハウジング33は、ケーシング20の円筒部材21に圧入され、ハウジング33の外周面の全周が、円筒部材21の内周面に固定されている。ハウジング33の上面には、固定スクロール31が固定される。また、ハウジング33は、可動スクロール32を下方側から支持する。また、ハウジング33の下部には、クランク軸50を軸支する上部軸受35が設けられる(図1参照)。上部軸受35は、クランク軸50の主軸52を回転自在に軸支する。
(2−3)モータ
モータ40は、ターミナル60およびリード線アセンブリ100を介して3相交流電流の供給を受け、圧縮機構30を駆動する。モータ40は、ハウジング33に設けられた上部軸受35と、後述する下部軸受90との間に配置される(図1参照)。
モータ40は、ステータ41と、ロータ45と、を主に有する(図1参照)。ステータ41は、円筒状に形成されている。ステータ41の内部(中空部)には、ロータ45が僅かな隙間(エアギャップG)を介して収容される(図1参照)。
ステータ41は、ステータコア42と、インシュレータ43と、ステータコイル44と、を有する(図1参照)。
ステータコア42は、円筒状に形成されている。ステータコア42は、ケーシング20の円筒部材21の内周面に固定されている。ステータコア42の円筒状の外周面の一部には、径方向中心側に凹む様に切り欠かれた、コアカット部42aが形成されている(図1参照)。
インシュレータ43は、ステータコア42の上下両端部に取り付けられている。インシュレータ43は、ステータコア42とステータコイル44とを絶縁するために設けられている。
ステータコイル44は、ステータコア42およびインシュレータ43に巻回されている。ステータコイル44の3つの相(U相、V相、W相)は、それぞれ、後述するリード線アセンブリ100の、第1リード線210および第2リード線220、第3リード線230および第4リード線240、および、第5リード線250および第6リード線260、に接続される(図6参照)。ステータコイル44は、リード線アセンブリ100により、後述するターミナル60と結ばれている。
ロータ45は、ステータ41の中空部に、回転自在に収容されている。ロータ45の中央部には、クランク軸50の主軸52を挿入するための中央穴45aが形成されている(図1参照)。ロータ45の中央穴45aに主軸52が挿入されることで、ロータ45は、クランク軸50を介して可動スクロール32と連結される。
ロータ45には、複数の永久磁石(図示せず)が埋め込まれている。ステータコイル44に電流が供給されると、回転磁界が発生する。ロータ45は、ロータ45に設けられた永久磁石が回転磁界の影響を受けることで回転し、クランク軸50を介して連結される可動スクロール32を回転させる。
ロータ45の下方には、下部バランスウェイト80が取り付けられている。下部バランスウェイト80は、後述する上部バランスウェイト53と共に用いられて、モータ40のロータ45およびクランク軸50を含む回転体の質量分布の不釣合いを解消し、回転体の振動を抑制する。
(2−4)クランク軸
クランク軸50は、モータ40の駆動力を可動スクロール32に伝達する伝動軸である。クランク軸50は、ケーシング20の円筒部材21の軸心に沿って上下方向に延びるように配置され、モータ40のロータ45と、圧縮機構30の可動スクロール32とを連結する(図1参照)。
クランク軸50は、円筒部材21の軸心と中心軸Oが一致する主軸52と、主軸52の中心軸Oに対して(円筒部材21の軸心に対して)偏心した偏心部51とを有する(図1参照)。
偏心部51は、主軸52の上端に配置され、可動スクロール32のボス部32bに連結される。
主軸52は、ハウジング33に設けられた上部軸受35、および、後述する下部軸受90により、回転自在に軸支される。また、主軸52は、上部軸受35と下部軸受90との間で、モータ40のロータ45と連結される。主軸52は、上下方向に延びる中心軸O周りを回転する(図1参照)。主軸52には、上部バランスウェイト53が取り付けられている。上部バランスウェイト53は、ロータ45の上方であって、ハウジング33の下方に配置される(図1参照)。
(2−5)ターミナル
ターミナル60は、密閉型のスクロール圧縮機10のケーシング20の円筒部材21に取り付けられる気密端子である。ターミナル60は、主に、本体の一例としてのターミナルボディ61と、3本のターミナルピン62と、各ターミナルピン62に2つずつ設けられる端子板63と、各ターミナルピン62に2つずつ設けられる外側端子64と、を有する(図2参照)。
ターミナルボディ61は、3本のターミナルピン62を支持する部材である。ターミナルボディ61は、円形状の基部61aにより一端が閉じられた円筒状に形成されている(図2参照)。円筒状のターミナルボディ61は、基部61aがスクロール圧縮機10の外部側に配置されるような姿勢で円筒部材21に溶接により固定される(図1参照)。基部61aには、ターミナルピン62が挿通される穴61b(図2参照)が3箇所に形成されている。
ターミナルピン62は、ピンの一例である。ターミナルピン62は、ターミナルボディ61を貫通して延びる。具体的には、ターミナルピン62は、ターミナルボディ61の基部61aに形成された穴61bに挿通され、基部61aを貫通するように延びる。ターミナルピン62は、例えばガラス等の絶縁材料を介してターミナルボディ61に固定されている。各ターミナルピン62と、ターミナルボディ61とは、絶縁材料により絶縁されている。ターミナルピン62は、ケーシング20の外部から、スクロール圧縮機10の中心側に向かって、言い換えれば円筒部材21の中心側に向かって延びる(図1参照)。3本のターミナルピン62は、それぞれ他のターミナルピン62と平行に延びる。
ターミナルピン62は、位置により外径が異なる段付きの円柱状に形成されている。具体的には、ターミナルピン62は、ターミナル60がスクロール圧縮機10に装着された状態において、スクロール圧縮機10の中心側(円筒部材21の中心側)に配置される内側部62a、および、スクロール圧縮機10の外部側に配置される外側部62bを有する。内側部62aの外径D1は、外側部62bの外径D2よりも大きく形成されている(図2参照)。内側部62aと外側部62bとは、内側部62a側から外側部62b側に向かって次第に外径が細くなるテーパ部62cにより接続されている。
ターミナルピン62の内側部62aの外周面には、一対の端子板63が固定されている。一対の端子板63は、内側部62aの外周面周りに、ターミナルピン62の中心に対して180°離して取り付けられている(図3参照)。言い換えれば、1つのターミナルピン62に取り付けられる一方の端子板63の一部分は、そのターミナルピン62に取り付けられる他方の端子板63の一部分との間でターミナルピン62の内側部62aを挟むように、内側部62aに固定されている。端子板63は、平板状に形成されている。1のターミナルピン62に取り付けられる一方の端子板63の平板面は、そのターミナルピン62に取り付けられる他方の端子板63の平板面と平行に対向するように配置されている。
各端子板63は、ターミナル60がスクロール圧縮機10に装着された状態において、ターミナルピン62の内側部62aのスクロール圧縮機10の中心側の端面62aaよりも、スクロール圧縮機10の中心側に延びる延長部63aを有する。つまり、端子板63は、ターミナル60がスクロール圧縮機10に装着された状態において、ターミナルピン62よりもスクロール圧縮機10の中心側(円筒部材21の中心側)に延びる。言い換えれば、ターミナルピン62の外側部62b側を後方側、ターミナルピン62の内側部62a側を前方側と呼んだ場合に、内側部62aに固定される端子板63は、ターミナルピン62の内側部62aの端面62aaよりも更に前方に延びる。延長部63aは、ターミナルピン62の内側部62aのスクロール圧縮機10の中心側の端面62aaを超えて、同一の長さEだけ延びる。延長部63aは、ターミナルピン62とは接触していない。
ターミナルピン62を、ターミナルピン62の軸方向に沿って、ケーシング20の内部側から見た時に、端子板63の平板面が延びる(平板面が広がる)方向は、端子板63が取り付けられたターミナルピン62毎に異なる(図3参照)。つまり、各ターミナルピン62に取り付けられた端子板63の平板面は、他のターミナルピン62に取り付けられた端子板63の平板面のいずれとも平行ではない(図3参照)。
なお、各端子板63の延長部63aには、後述するリード線アセンブリ100のリード線200の端部の先端に取り付けられた端子400(第1端子410、第2端子420、第3端子430、第4端子440、第5端子450、第6端子460)が接続される(図9参照)。端子板63と端子400との接続については後述する。
ターミナルピン62の外側部62bの外周面には、一対の外側端子64が固定されている。一対の外側端子64は、外側部62bの外周面周りに、ターミナルピン62の中心に対して180°離して取り付けられている。言い換えれば、1のターミナルピン62に取り付けられる一方の外側端子64の一部分は、そのターミナルピン62に取り付けられる他方の外側端子64の一部分との間でターミナルピン62の外側部62bを挟むように、外側部62bに固定されている。
外側端子64は、リング状の接続部64aを有する丸型端子である(図2参照)。接続部64aに形成された穴64aa(図2参照)には、スクロール圧縮機10に電力を供給する電線Pに設けられた丸型端子Tと、外側端子64とを接続するためのネジ(図示せず)が挿通される。なお、外側端子64の形状は一例であって、外側端子64は、例えばU字形状の接続部を有するU型端子等であってもよい。電線Pの接続前のターミナル60において、1のターミナルピン62に取り付けられる一方の外側端子64の接続部64aの平面(穴64aaが形成された面)は、そのターミナルピン62に取り付けられる他方の外側端子64の接続部64aの平面と平行に対向するように配置されている(図2参照)。
電線Pが外側端子64に接続される際には、ターミナルピン62に固定される各外側端子64は、そのターミナルピン62に固定された他の外側端子64と接触するように、ターミナルピン62に対して折り曲げられて用いられる。具体的には、スクロール圧縮機10に電力を供給する電線Pは、外側端子64と以下のようにして接続される。
3本の電線P(U相、V相、およびW相の電線P)と外側端子64との接続には、図4のような形状の端子台65が用いられる。端子台65は、樹脂等の絶縁材料で形成されている。端子台65には、各ターミナルピン62に固定された外側端子64と接続される1の(U相、V相、W相のいずれかの)電線Pが内部に配置される溝65aが、3箇所に形成されている(図4参照)。電線Pを外側端子64に接続する際には、各ターミナルピン62に固定された一対の外側端子64は、接続部64aが溝65a内に配置されるように、端子台65を貫通して溝65aと連通するように形成された貫通穴65bの1つにそれぞれ挿入される(図4参照)。その後、各ターミナルピン62に固定された一対の外側端子64は、ターミナルピン62に対して略直角に折り曲げられ、互いの接続部64aが接触した状態で、1の相の電線Pの先端に取り付けられた丸型端子Tと共に、端子台65にネジ(図示せず)で固定される。具体的には、外側端子64の接続部64aの穴64aaと丸型端子Tの接続部の穴Taとを挿通させたネジを、端子台65に形成されたねじ穴65cにねじ込むことで、一対の外側端子64と丸型端子Tとが端子台65に固定される。その結果、外側端子64と丸型端子Tとが接続され、ターミナル60を介して、後述するリード線アセンブリ100のリード線200と、電線Pとが接続される。
なお、一対の外側端子64がターミナルピン62に対して折り曲げられた時に、一対の外側端子64の接続部64aの穴64aaが重なるように、一方の(外側端子64を折り曲げる方向における前方側の)外側端子64の長さが、他方の(外側端子64を折り曲げる方向における後方側の)外側端子64よりも短く形成されている。
(2−6)リード線アセンブリ
リード線アセンブリ100は、ステータコイル44とターミナル60とを結ぶ。
リード線アセンブリ100は、リード線200と、束ね紐300と、端子400と、を有する(図5参照)。
リード線200は、ステータコイル44とターミナル60とを結ぶ導線である。リード線200は、第1リード線210、第2リード線220、第3リード線230、第4リード線240、第5リード線250、および、第6リード線260を含む(図6参照)。第1リード線210および第2リード線220は、一端がターミナル60のU相に接続され、他端がステータコイル44のU相に接続される。第3リード線230および第4リード線240は、一端がターミナル60のV相に接続され、他端がステータコイル44のV相に接続される。第5リード線250および第6リード線260は、一端がターミナル60のW相に接続され、他端がステータコイル44のW相に接続される。つまり、ここでは、ステータコイル44のU相,V相、W相が、それぞれ2本のリード線で、ターミナル60のU相,V相、W相と結ばれる。
なお、U相に接続される第1リード線210および第2リード線220と、V相に接続される第3リード線230および第4リード線240と、W相に接続される第5リード線250および第6リード線260とは、それぞれ被覆の色が異なる。
端子400は、リード線200のターミナル60側の先端に取り付けられ、ターミナルピン62に固定された端子板63と接続される部材である。端子400は、ファストン端子である。端子400は、端子400に接続されるリード線200が、端子400の挿抜方向(端子400の端子板63に対する取付/取外し方向)と直交するように配置される、いわゆる旗型の端子である。端子400は、第1端子410、第2端子420、第3端子430、第4端子440、第5端子450、および、第6端子460を含む(図6参照)。第1端子410、第2端子420、第3端子430、第4端子440、第5端子450、および、第6端子460は、それぞれ、第1リード線210、第2リード線220、第3リード線230、第4リード線240、第5リード線250、および第6リード線260の先端(ターミナル60側の先端)に取り付けられている。第1端子410および第2端子420のそれぞれは、ターミナル60のU相のターミナルピン62に固定されている一対の端子板63の一方に接続される。第3端子430および第4端子440のそれぞれは、ターミナル60のV相のターミナルピン62に固定されている一対の端子板63の一方に接続される。第5端子450および第6端子460のそれぞれは、ターミナル60のW相のターミナルピン62に固定されている一対の端子板63の一方に接続される。なお、スクロール圧縮機10の組立作業時には、例えば、第1端子410および第2端子420、第3端子430および第4端子440、第5端子450および第6端子460の順に、端子400が、ケーシング20の円筒部材21に固定されたターミナル60の端子板63と接続される。
端子400の形状について更に説明する。ここでは、図7に示す第1端子410の概略の外観図を用いて、端子400の形状を説明する。第2端子420、第3端子430、第4端子440、第5端子450、および、第6端子460の形状は、第1端子410の形状と同様であるので、図面および説明は省略する。
第1端子410は、端子板63と接続される端子板接続部410aと、第1リード線210と接続されるリード線接続部410bと、を含む(図7参照)。
端子板接続部410aは、筒状に形成され、内部に端子板63が挿入される。なお、端子板接続部410aの側面には、第1端子410の挿抜方向(第1端子410の端子板63に対する取付/取外し方向)に延びるスロット410aa(図7参照)が形成されている。そのため、筒状の端子板接続部410aの断面は環状ではなく、概ねC字形状である(図8参照)。筒状の端子板接続部410aの両端部は開口しており、第1端子410と端子板63とを接続する際には、一方の端部開口410ab(図7参照)から端子板63が挿入される。なお、他方の端部開口410acは、リード線接続部410bに隣接しており、リード線接続部410bにより端部開口410acが塞がれているため、端部開口410acからは端子板63を挿入できない。
リード線接続部410bは、筒状に形成されている。リード線接続部410bの中空部に第1リード線210の被覆されていない部分を挿入し固定することで、第1端子410と第1リード線210とが接続される。
図8は、ターミナル60のU相のターミナルピン62に固定される端子板63と、その端子板63に接続される第1端子410および第2端子420を模式的に示した図である。以下に、図8に基づいて、第1端子410および第2端子420と、端子板63との接続状態とについて説明する。
なお、第3端子430、第4端子440、第5端子450、および第6端子460の形状や、第3端子430、第4端子440、第5端子450、および第6端子460と端子板63との接続状態は、第1端子410および第2端子420の形状や、第1端子410および第2端子420と端子板63との接続状態と同様であるので、図面および説明は省略する。
端子板63に取り付けられた状態の第1端子410の端子板接続部410aおよび第2端子420の端子板接続部420aを、ターミナルピン62の軸方向(ターミナルピン62の延びる方向)に垂直な断面で切断した時に、端子板接続部410aおよび端子板接続部420aは、C字形状に形成されている(図8参照)。端子板接続部410aおよび端子板接続部420aは、端子板63に取り付けられた状態でターミナルピン62の軸方向に延びる筒状に形成されている。第1端子410および第2端子420が端子板63と接続された状態では、端子板接続部410aおよび端子板接続部420aの内部に、端子板63の延長部63aが配置された状態となる(図8参照)。第1端子410および第2端子420を端子板63に取り付ける際には、C字断面の筒状の端子板接続部410aおよび端子板接続部420aの内部に端子板63の延長部63aが挿入されるように、ターミナルピン62の軸方向に沿って端子板接続部410aおよび端子板接続部420aが動かされる。なお、筒状の端子板接続部410aおよび端子板接続部420aは、一端の開口側からのみ(例えば、端子板接続部410aでは、端部開口410abからのみ)、端子板接続部410aおよび端子板接続部420aの内部に端子板63を挿入可能に構成されている。第1端子410および第2端子420は、図8のように、第1端子410および第2端子420から図8における下方に第1リード線210および第2リード線220が延び、端子板接続部410aのスロット410aaおよび端子板接続部420aのスロット420aaが右方向を向く場合に、筒状の第1端子410および第2端子420の紙面奥側の端部側からのみ端子板63が挿入可能に構成されている。なお、図8の構成は一例であって、これに限定されるものではない。例えば、図8とは逆に、第1端子410および第2端子420は、第1端子410および第2端子420から図8における下方に第1リード線210および第2リード線220が延び、端子板接続部410aのスロット410aaおよび端子板接続部420aのスロット420aaが左方向を向く場合に、筒状の第1端子410および第2端子420の紙面奥側の端部側からのみ端子板63が挿入可能に構成されてもよい。第1端子410および第2端子420は、同じ向きに、言い換えればターミナルピン62の軸方向に沿って見た時に、C字形状の開口(スロット410aa,420aa)が同じ方向(図8中では右方向)を向くように、ターミナルピン62に装着される。なお、ここでは、端子板63が、ターミナルピン62の内側部62aのスクロール圧縮機10の中心側(円筒部材21の中心側)の端面62aaよりも、スクロール圧縮機10の中心側に延びる延長部63aを有する。そのため、第1端子410および第2端子420を同じ向きに端子板63に取り付けても、第1端子410および第2端子420のいずれもターミナルピン62には接触しない。言い換えれば、第1端子410および第2端子420を同じ向きに端子板63に取り付けても、ターミナルピン62が第1端子410および第2端子420の取り付けを阻害することがない。同じ向きに端子板63に接続された第1端子410および第2端子420のそれぞれからは、ターミナルピン62に対して同一方向に第1リード線210および第2リード線220が延びる(図8および図9参照)。言い換えれば、1のターミナルピン62の一方の端子板63に接続される第1端子410と、他方の端子板63に接続される第2端子420と、からは、ターミナルピン62が延びる方向(ターミナルピン62の軸方向)と垂直な方向であって、同一の向きに、第1リード線210および第2リード線220がそれぞれ延びる(図8および図9参照)。例えば、図8を用いて説明すれば、互いに平行に対向する端子板63に接続された第1端子410および第2端子420のそれぞれからは、ターミナルピン62に対して図8における下方に第1リード線210および第2リード線220が延びる。そのため、ここでは、複数のリード線200とターミナルピン62とを整然と接続することが容易である(図9参照)。
また、ここでは、ターミナルピン62の内側部62aの外径D1は、外側部62bの外径D2よりも大きく形成されているため、内側部62aの外径を外側部62bの外径と同じD2とする場合に比べ、端子板63の距離が確保されやすい。そのため、1のターミナルピン62の一方の端子板63に端子400を取り付ける際に、他方の端子板63が邪魔になりにくく、端子400の取付性が確保されやすい。
なお、仮に、ターミナルピン62の内側部62aの外周面に固定される端子板63が、延長部63aを有さないとすれば、一方の端子がターミナルピン62に接触する。例えば、延長部63aを有しない端子板63に、第1端子410および第2端子420を図8のような向きに取り付ける場合、第1端子410については、端子板接続部410aのスロット410aaにターミナルピン62が配置されるため、第1端子410はターミナルピン62と接触しない。しかし、第2端子420については、スロット420aaがターミナルピン62と反対側に開口するため、端子板接続部420aがターミナルピン62に接触し、第2端子420を端子板63に取り付けることが困難である。
ここでは、延長部63aを有しない端子板を端子板163と呼び、端子板63の代わりに端子板163を備えるターミナルをターミナル160と呼ぶことにする。ターミナル160が用いられる場合には、例えば一対の端子400は、ターミナルピン62に固定された端子板163に、ターミナルピン62に対して互いに逆方向から取り付けられる(図13参照)。そのため、各ターミナルピン62に接続される2本のリード線200は、図13のように逆方向に延びることになる。そのため、複数のリード線200の配線が複雑になりやすく(図12参照)、リード線200がスクロール圧縮機10の組立作業の邪魔になりやすい。また、組立後も、弛んだリード線200がスクロール圧縮機10の振動等によりケーシング20の円筒部材21に接触し、騒音を発生させる等の問題が生じやすい。
束ね紐300は、複数のリード線200を束ねるための紐である。束ね紐300により束ねられるリード線200は、バラバラになることが無いよう、束ね紐300により強く結束されている。束ね紐300は、第1束ね紐310、第2束ね紐320、第3束ね紐330、第4束ね紐340、および、第5束ね紐350を含む(図6参照)。第1リード線210および第2リード線220は、第1束ね紐310によって束ねられる(図6参照)。第1束ね紐310から、第1リード線210および第2リード線220のターミナル60側の先端までの距離(第1リード線210および第2リード線220の長さと呼ぶ)は、それぞれ第1距離L1で等しい(図6参照)。第1距離L1は、第1リード線210および第2リード線220の先端の第1端子410および第2端子420が、ターミナル60の所定の(U相の)ターミナルピン62の端子板63に取り付けられた際に、第1リード線210および第2リード線220に過度に引張力が作用した状態や、第1リード線210および第2リード線220が過度に弛んだ状態になることがないように、適切な長さに決定されている。第3リード線230および第4リード線240は、第2束ね紐320によって束ねられる(図6参照)。第2束ね紐320から、第3リード線230および第4リード線240のターミナル60側の先端までの距離(第3リード線230および第4リード線240の長さと呼ぶ)は、それぞれ第2距離L2で等しい(図6参照)。第2距離L2は、第3リード線230および第4リード線240の先端の第3端子430および第4端子440が、ターミナル60の所定の(V相の)ターミナルピン62の端子板63に取り付けられた際に、第3リード線230および第4リード線240に過度に引張力が作用した状態や、第3リード線230および第4リード線240が過度に弛んだ状態になることがないように、適切な長さに決定されている。第5リード線250および第6リード線260は、第3束ね紐330によって束ねられる(図6参照)。第3束ね紐330から、第5リード線250および第6リード線260のターミナル60側の先端までの距離(第5リード線250および第6リード線260の長さと呼ぶ)は、それぞれ第3距離L3で等しい(図6参照)。第3距離L3は、第5リード線250および第6リード線260の先端の第5端子450および第6端子460が、ターミナル60の所定の(W相の)ターミナルピン62の端子板63に取り付けられた際に、第5リード線250および第6リード線260に過度に引張力が作用した状態や、第5リード線250および第6リード線260が過度に弛んだ状態になることがないように、適切な長さに決定されている。以上のように、各ターミナルピン62に固定された一対の端子板63に接続される端子400から延びるリード線200の長さは、ターミナルピン62別に定められた長さに統一されている。特に、ここでは、リード線200の誤配線を防止するため、第1距離L1と、第2距離L2と、第3距離L3とは、それぞれ異なる値に設定されている。
第1リード線210、第2リード線220、および第3リード線230は、第1束ね紐310および第2束ね紐320よりもステータコイル44側で、第4束ね紐340によって束ねられる(図6参照)。第4リード線240、第5リード線250、および第6リード線260は、第2束ね紐320および第3束ね紐330よりもステータコイル44側で、第5束ね紐350によって束ねられる(図6参照)。このため、リード線200を一体として管理することができる。特に、ここでは、ステータコイル44側において、リード線200全部を1本の束ね紐で束ねるのではなく、3本ずつ2本の束ね紐で束ねているため、リード線200のターミナル60への接続時に、リード線200の向きを個別に調整することが比較的容易で、スクロール圧縮機10の組立性を向上させることができる。
なお、リード線アセンブリ100のリード線200の、第4束ね紐340および第5束ね紐350により束ねられている部分は、ステータコイル44と共にワニス(例えば、樹脂)により固めて固定されている。
(2−7)下部軸受
下部軸受90は、クランク軸50を軸支する軸受であって、モータ40の下方に配置される(図1参照)。下部軸受90は、ケーシング20の円筒部材21に固定されている。下部軸受90は、クランク軸50の主軸52を回転自在に軸支する。
(3)スクロール圧縮機の動作説明
スクロール圧縮機10の動作について説明する。
電線Pから、ターミナル60およびリード線アセンブリ100を介してステータコイル44に電流が供給され、モータ40が駆動されると、ロータ45が回転し、ロータ45と連結されたクランク軸50が回転する。クランク軸50が回転することで、可動スクロール32が駆動される。可動スクロール32は、自転することなく固定スクロール31に対して公転する。
可動スクロール32の公転に伴い、圧縮機構30の圧縮室Scの容積は周期的に変化する。圧縮室Scの容積が増加する際には、低圧のガス冷媒が、吸入管23を通って圧縮室Scに供給される。より具体的には、最周縁側の圧縮室Scの容積が増加する際に、吸入管23から供給される低圧のガス冷媒が、最周縁側の圧縮室Scに供給される。一方、圧縮室Scの容積が減少する際には、圧縮室Sc内でガス冷媒が圧縮され、最終的に高圧のガス冷媒となる。高圧のガス冷媒は、固定スクロール31の上面の中心付近に位置する吐出口31bから吐出される。吐出口31bから吐出された高圧のガス冷媒は、固定スクロール31およびハウジング33に形成された図示されない冷媒通路を通過して、ハウジング33の下方の空間へと流入する。圧縮機構30により圧縮された高圧のガス冷媒は、最終的に吐出管24からスクロール圧縮機10外に吐出される。
(4)特徴
(4−1)
本実施形態に係るターミナル60は、密閉型のスクロール圧縮機10に装着される。ターミナル60は、本体の一例としてのターミナルボディ61と、円柱状のターミナルピン62と、ターミナルピン62のそれぞれに取り付けられる各一対の端子板63と、を備える。ターミナルピン62は、当該ターミナル60がスクロール圧縮機10に装着された状態において、スクロール圧縮機10の中心側に配置される内側部62aおよびスクロール圧縮機10の外部側に配置される外側部62bを有する。ターミナルピン62は、ターミナルボディ61を貫通して延びる。ターミナルピン62のそれぞれに取り付けられる各一対の端子板63は、ターミナルピン62の内側部62aの外周面に固定される。ターミナルピン62のそれぞれに取り付けられる各一対の端子板63は、それぞれ、当該ターミナル60がスクロール圧縮機10に装着された状態において、内側部62aのスクロール圧縮機10の中心側の端面62aaよりも、スクロール圧縮機10の中心側に延びる延長部63aを有する。ターミナルピン62の内側部62aの外径D1が、外側部62bの外径D2よりも大きい。
ここでは、端子板63が延長部63aを有するという構成、および、ターミナルピン62の内側部62aの外径D1が、外側部62bの外径D2よりも大きいという構成をターミナル60が備えているため、端子400の端子板63への取付性を向上させることができる。
(4−2)
本実施形態に係るターミナル60では、ターミナルピン62のそれぞれに取り付けられる各一対の端子板63において、一方の端子板63は、他方の端子板63と平行に対向する。
ここでは、ターミナルピン62のそれぞれに取り付けられる各一対の端子板63において両端子板63が平行に対向するため、両端子板63が平行でない場合に比べて端子板63間の距離が確保されやすい。そのため、一方の端子板63への端子400の取り付け時に、他方の端子板63やその端子板63に取り付けられる端子400が邪魔になりにくく、端子400の端子板63への取付性を向上させることができる。
(4−3)
本実施形態に係るターミナル60は、各ターミナルピン62の外側部62bの外周面に固定される各一対の外側端子64を備える。外側端子64は、それぞれ、取り付けられたターミナルピン62に対して折り曲げられ、他方の外側端子64と接触した状態で、スクロール圧縮機10に電力を供給する電線Pに接続される。
ここでは、外側端子64毎に電線Pを接続するのではなく、ターミナルピン62毎に1本の電線Pを接続するだけで、スクロール圧縮機10に電力を供給できる。
なお、本実施形態では、ターミナルピン62の外側部62bの外径D2が内側部62aの外径D1に対して小さく形成されており、外側部62bの外径を内側部62aの外径D1と一様にする場合に比べ、一対の外側端子64を折り曲げて互いに接触させる際に、外側端子64周りが嵩張りにくい。そのため、ターミナル60およびターミナル60周りの構成(具体的には、外側端子64と電線Pの丸型端子Tとが接続される端子台65等)をコンパクト化することが可能である。
(4−4)
本実施形態に係るスクロール圧縮機10は、密閉型の圧縮機である。スクロール圧縮機10は、モータ40と、ケーシング20と、複数のリード線200と、端子400と、ターミナル60と、を備える。モータ40は、ステータコイル44を有する。ケーシング20は、モータ40を収容する。リード線200は、ステータコイル44と接続される。端子400は、各リード線200の先端に取り付けられる。ターミナル60は、ケーシング20の円筒部材21に取り付けられる。ターミナル60は、本体としてのターミナルボディ61と、円柱状の複数のターミナルピン62と、ターミナルピン62にそれぞれ固定される各一対の端子板63と、を有する。ターミナルボディ61は、ケーシング20の円筒部材21と固定される。ターミナルピン62は、スクロール圧縮機10の中心側に配置される内側部62aおよびスクロール圧縮機10の外部側に配置される外側部62bを含む。ターミナルピン62は、ターミナルボディ61を貫通して延びる。一対の端子板63は、各ターミナルピン62の内側部62aの外周面にそれぞれ固定される。各リード線200の先端に取り付けられる端子400は、端子板63のいずれかに接続される。各ターミナルピン62に固定された一対の端子板63は、ターミナルピン62の内側部62aのスクロール圧縮機10の中心側の端面62aaよりもスクロール圧縮機10の中心側に延び、端子400が接続される延長部63aを有する。各ターミナルピン62において、内側部62aの外径D1が、外側部62bの外径D2よりも大きい。
ここでは、スクロール圧縮機10が、端子400の取付性に優れたターミナル60を備えているため、端子400の取付作業性に優れたスクロール圧縮機10を実現できる。
(4−5)
本実施形態に係るスクロール圧縮機10では、各ターミナルピン62に固定される一対の端子板63は、互いに平行に対向する。各ターミナルピン62に固定される一方の端子板63に接続される端子400と、他方の端子板63に接続される端子400と、からは、ターミナルピン62が延びる方向と垂直な方向であって、同一の向きにリード線200が延びる。
具体的には、1のターミナルピン62に固定される一方の端子板63に接続される第1端子410と、他方の端子板63に接続される第2端子420と、からは、ターミナルピン62が延びる方向と垂直な方向であって、同一の向きにそれぞれ第1リード線210および第2リード線220が延びる(図9参照)。また、1のターミナルピン62に固定される一方の端子板63に接続される第3端子430と、他方の端子板63に接続される第4端子440と、からは、ターミナルピン62が延びる方向と垂直な方向であって、同一の向きにそれぞれ第3リード線230および第4リード線240が延びる(図9参照)。1のターミナルピン62に固定される一方の端子板63に接続される第5端子450と、他方の端子板63に接続される第6端子460と、からは、ターミナルピン62が延びる方向と垂直な方向であって、同一の向きにそれぞれ第5リード線250および第6リード線260が延びる(図9参照)。
ここでは、各ターミナルピン62に平行に取り付けられた端子板63と接続される一対の端子400から、同一の向きにリード線200が延びるため、各端子400から反対向きにリード線200が延びる場合(図12参照)に比べ、リード線200の配置が複雑になりにくい。そのため、リード線200の配置が複雑になることに伴う、端子400の取付作業性の低下を抑制できる。
(4−6)
本実施形態に係るスクロール圧縮機10では、各ターミナルピン62に固定された一対の端子板63に接続される端子400から延びるリード線200の長さは、ターミナルピン62別に定められた長さに統一されている。
なお、ここでは、各ターミナルピン62に固定された一対の端子板63に接続される一対の端子400から延びる一対のリード線200を束ねている第1〜第3束ね紐310,320,330から、端子400までの長さをリード線200の長さと呼ぶ。
具体的には、1のターミナルピン62に固定された一対の端子板63に接続される第1端子410および第2端子420からそれぞれ延びる第1リード線210および第2リード線220の長さは、長さL1に統一されている(図6参照)。1のターミナルピン62に固定された一対の端子板63に接続される第3端子430および第4端子440からそれぞれ延びる第3リード線230および第4リード線240の長さは、長さL2に統一されている(図6参照)。1のターミナルピン62に固定された一対の端子板63に接続される第5端子450および第6端子460からそれぞれ延びる第5リード線250および第6リード線260の長さは、長さL3に統一されている(図6参照)。
ここでは、端子400から延びるリード線200の長さが、その端子400が接続される端子板63の固定されたターミナルピン62別に統一されているため、リード線200が誤って他の端子板63に接続されることが防止される。
(5)変形例
以下に上記実施形態の変形例を示す。なお、以下に示す変形例は、互いに矛盾しない範囲で、複数組み合わして適用されてもよい。
(5−1)変形例A
上記実施形態のターミナル60では、以下の(A)(B)の構成を両方備える。
(A)ターミナルピン62のそれぞれに取り付けられる各一対の端子板63のそれぞれは、ターミナル60がスクロール圧縮機10に装着された状態において、内側部62aのスクロール圧縮機10の中心側の端面62aaよりも、スクロール圧縮機10の中心側に延びる延長部63aを有する。
(B)各ターミナルピン62の内側部62aの外径D1が、外側部62bの外径D2よりも大きい。
しかし、これに限定されるものではなく、ターミナル60は、(A)および(B)のいずれかの構成を有するものであってもよい。ターミナル60が(A)および(B)のいずれかの構成を有することで、ターミナル60が装着されるスクロール圧縮機10の配線作業(リード線200の先端の端子400と、ターミナル60の端子板63との接続作業)の作業性を向上させることができる。
(5−2)変形例B
例えば、ターミナル60が、各ターミナルピン62の内側部62aの外径D1が、外側部62bの外径D2よりも大きいという特徴のみを有する場合(端子板63が延長部63aを有しない場合)には、1のターミナルピン62の一対の端子板63に接続される端子400において、C字形状の断面の端子板接続部の開口(スロット)が、いずれもターミナルピン62側を向くようにリード線アセンブリ100が構成されてもよい。
図10および図11を用いて具体的に説明する。ターミナル160は、上記実施形態のターミナル60と、端子板163が延長部63aを有しない点が相違する。図11は1のターミナルピン62の一対の端子板163(延長部63aを有しない端子板)に取り付けられる第1端子410および第2端子420’を描画している。他のターミナルピン62に取り付けられる端子については同様であるため、図面および説明は省略する。
上記実施形態との違いは、第2端子420’は、図11のように、第2端子420’から図11における下方に第2リード線220が延びる場合に、第2端子420’の端子板接続部420aのスロット420aaがターミナルピン62側に向くように、上記実施形態の第2端子420と対称に構成されている。言い換えれば、上記実施形態では、第1端子410の端子板接続部410aのスロット410aaと、第2端子420の端子板接続部420aのスロット420aaとは、同じ向き(図8中では右)を向くように構成されているのに対し(図8参照)、変形例Bでは、端子板接続部410aのスロット410aaと、端子板接続部420aのスロット420aaとは、互いに向かい合うように線対称に構成されている。説明は省略するが、第3端子430および第4端子440’と、第5端子450および第6端子460’についても、同様に構成されている(図10参照)。このように構成されることで、1のターミナルピン62に平行に取り付けられた端子板163と接続される一対の端子410,420’から、同一の向きにリード線200が延びる場合に、第1端子410および第2端子420’のいずれもターミナルピン62と接触しない。
ただし、このように構成される場合には、1のターミナルピン62の一対の端子板163に接続される端子の形状が2種類存在することになるので、リード線アセンブリ100の製造(組立)行程が複雑になりやすく、作業の手間がかかりやすい。リード線アセンブリ100の組立性の観点からは、リード線アセンブリ100に使用される端子400は1種類であることが好ましい。
なお、ここでは、ターミナルとして延長部63aを有さない端子板163が用いられる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。延長部63aを有する端子板63が用いられる場合であっても、1のターミナルピン62の一対の端子板63に接続される端子400において、端子板接続部の開口(スロット)が、いずれもターミナルピン62側を向くようにリード線アセンブリ100が構成されてもよい。
(5−3)変形例C
上記実施形態のターミナル60のターミナルピン62の数や配置、各ターミナルピン62に固定される端子板63の向き等は例示であって、これに限定されるものではない。
例えば、1のターミナルピン62に固定される端子板63の平板面と、他のターミナルピン62に固定される端子板63の平板面とは、平行であってもよい。ただし、上記実施形態のように、ターミナルピン62が延びる方向から見た時に、ターミナルピン62に固定される端子板63の延びる方向が、ターミナルピン62毎に異なる場合には、ターミナルピン62同士の距離が比較的近接する場合にも、ターミナル60の端子板63と端子400との接続作業を行いやすい。
(5−4)変形例D
上記実施形態では、リード線200の長さに関し、第1距離L1<第2距離L2<第3距離L3の関係があるが、第1距離L1、第2距離L2、および、第3距離L3の距離の関係は一例であって、これに限定されるものではない。
(5−5)変形例E
上記実施形態の端子400の形状は一例であって、これに限定されるものではない。端子400の形状には各種の形状を適用可能である。
また、上記実施形態では、各ターミナルピン62の一対の端子板63に取り付けられる端子400から、そのターミナルピン62に対して同じ側にリード線200が延びる。ただし、これに限定されるものではなく、リード線200は、各ターミナルピン62の一対の端子板63に取り付けられる端子400から、そのターミナルピン62に対して異なる側にリード線200が延びるように構成されてもよい。例えば、図8を例に説明すれば、第1リード線210は、端子板63に取り付けられる第1端子410からターミナルピン62に対して図8における下方に、第2リード線220は、端子板63に取り付けられる第2端子420からターミナルピン62に対して図8における上方に、それぞれ延びるように構成されてもよい。
ただし、各ターミナルピン62の一対の端子板63に取り付けられる端子400から、そのターミナルピン62に対して同じ側に一対のリード線200が延びる場合には、その一対のリード線200のいずれかに過度に引張力が作用した状態や、その一対のリード線200のいずれかが過度に弛んだ状態が発生しにくい。
(5−6)変形例F
上記実施形態に係る圧縮機は、スクロール圧縮機であるが、これに限定されるものではない。例えば、圧縮機は、上記実施形態のターミナル60を備えた密閉型のロータリ圧縮機であってもよい。
(5−7)変形例G
上記実施形態に係るスクロール圧縮機10に用いられるリード線アセンブリ100の構成は、上記のものに限定されるものではない。
例えば、束ね紐300によるリード線200の束ね方は、上記実施形態のものに限定されるものではなく、6本のリード線200が1本の束ね紐により束ねられてもよい。ただし、束ね紐300によりリード線200を上記のように束ねることで、リード線200の端子400と、ターミナル60の端子板63とを、誤接続すること無く、かつ、容易に接続作業を行うことができる。
また、各ターミナルピン62に固定された一対の端子板63に接続される端子400から延びるリード線200の長さは、上記実施形態のように、ターミナルピン62別に定められた長さに統一されていなくてもよい。ただし、一対の端子板63に接続される端子400から延びるリード線200の長さを統一することで、誤接続を防止することができる。また、一対の端子板63に接続される端子400から延びるリード線200の長さを統一することで、リード線200が過剰に余って他のリード線200の接続作業の邪魔になる、リード線200が弛んで、スクロール圧縮機10の運転時にリード線200が振動して騒音を発生される等の問題の発生を抑制しやすい。
(5−8)変形例H
上記実施形態では、端子板63は、図2のように、ターミナルピン62の内側部62aのスクロール圧縮機10の中心側の端面62aaを超えて同一の長さEだけ延びる延長部63aを有するが、これに限定されるものではない。例えば、1のターミナルピン62に固定される一方の端子板63の延長部63aの長さは、そのターミナルピン62に固定される他方の端子板63の延長部63aの長さと異なるものであってもよい。また、例えば、端子板63の延長部63aの長さは、ターミナルピン62によって異なるものであってもよい。
本発明に係るターミナルは、端子板への端子の接続作業の作業性に優れたターミナルとして有用である。また、当該ターミナルを備えた本発明に係る圧縮機は、リード線のターミナルへの接続作業が容易で有用である。
10 スクロール圧縮機(圧縮機)
20 ケーシング
40 モータ
44 ステータコイル
60,160 ターミナル
61 ターミナルボディ(本体)
62 ターミナルピン(ピン)
62a 内側部
62aa 端面
62b 外側部
63,163 端子板
63a 延長部
64 外側端子
200 リード線
400 端子
D1 外径(内側部の外径)
D2 外径(外側部の外径)
P 電線
特開昭62−284974号公報

Claims (5)

  1. 密閉型の圧縮機(10)に装着されるターミナルであって、
    本体(61)と、
    当該ターミナルが前記圧縮機に装着された状態において、前記圧縮機の中心側に配置される内側部(62a)および前記圧縮機の外部側に配置される外側部(62b)を有し、前記本体を貫通して延びる円柱状のピン(62)と、
    前記ピンの前記内側部の外周面に固定される一対の端子板(63,163)と、
    を備え、
    一対の前記端子板は、それぞれ、当該ターミナルが前記圧縮機に装着された状態において、前記内側部の前記圧縮機の中心側の端面(62aa)よりも前記圧縮機の中心側に延びる延長部(63a)を有
    前記ターミナルは、前記ピンの前記外側部の外周面に固定される一対の外側端子(64)を更に備え、
    前記外側端子は、それぞれ、前記ピンに対して折り曲げられ、他方の前記外側端子と接触した状態で、前記圧縮機に電力を供給する電線(P)に接続される、
    ターミナル(60,160)。
  2. 一方の前記端子板は、他方の前記端子板と平行に対向する、
    請求項1に記載のターミナル。
  3. ステータコイル(44)を有するモータ(40)と、
    前記モータを収容するケーシング(20)と、
    前記ステータコイルと接続される複数のリード線(200)と、
    各前記リード線の先端に取り付けられる端子(400)と、
    前記ケーシングに取り付けられるターミナル(60,160)と、
    を備えた密閉型の圧縮機であって、
    前記ターミナルは、
    前記ケーシングと固定される本体(61)と、
    当該圧縮機の中心側に配置される内側部(62a)および当該圧縮機の外部側に配置される外側部(62b)を含み、前記本体を貫通して延びる、円柱状の複数のピン(62)と、
    各前記ピンの前記内側部の外周面にそれぞれ固定される一対の端子板(63,163)と、
    を有し、
    前記端子は、前記端子板のいずれかに接続され、
    各前記ピンに固定された一対の前記端子板は、前記内側部の当該圧縮機の中心側の端面(62aa)よりも当該圧縮機の中心側に延び、前記端子が接続される延長部(63a)を有
    前記ターミナルは、前記ピンの前記外側部の外周面に固定される一対の外側端子(64)を更に備え、
    前記外側端子は、それぞれ、前記ピンに対して折り曲げられ、他方の前記外側端子と接触した状態で、前記圧縮機に電力を供給する電線(P)に接続される、
    圧縮機(10)。
  4. 各前記ピンに固定される一対の前記端子板は、互いに平行に対向し、
    各前記ピンに固定される一方の前記端子板に接続される前記端子と、他方の前記端子板に接続される前記端子と、からは、前記ピンが延びる方向と垂直な方向であって、同一の向きに前記リード線が延びる、
    請求項に記載の圧縮機。
  5. 各前記ピンに固定された一対の前記端子板に接続される前記端子から延びる前記リード線の長さは、前記ピン別に定められた長さに統一されている、
    請求項に記載の圧縮機。
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