JP6488999B2 - 走行管理システム - Google Patents

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Description

本発明は走行管理システムに関する。
特許文献1に従来の走行管理システムが開示されている。この走行管理システムは、予め設定された走行経路を走行する複数の自動走行車と、各自動走行車の走行を管理する管理装置としてのコントローラとを備えている。
コントローラは、走行経路を複数のブロックに分割し、自動走行車が目的地に到達する予定時刻を決定し、その予定時刻に基づいて、自動走行車の出発地から目的地までにおいて、各ブロックを自動走行車が通過する時刻を目的地に対応するブロックから出発地に対応するブロックに向けて順に予約し、その予約された時刻に従って自動走行車を走行させるように制御する。
より詳しくは、コントローラは、自動走行車ごとに決定された到着目標時間から遡って、各ブロックの進入時刻、退出時刻及び通過時間を算出することで、走行開始時間と交差点通過時間とを決定する。また、ブロックの通過時間に競合が発生する場合は、各自動走行車が交差点をノンストップで通過できるように、予め通過予定時間を遅らせて設定する。つまり、コントローラは、各自動走行車の走行を順立てする。
こうして、この走行管理システムでは、交差点での自動走行車の待ち合わせ等、自動走行車が走行途中で停止することのないように、各自動走行車を計画的に制御して、自動走行車の円滑な運行を図っている。
特開2011−227716号公報
ところで、上記従来の走行管理システムは、人の通行や障害物の存在等があり得る環境下での運用を想定していないが、そのような環境下でも走行管理システムを運用する場合があり得る。そして、その場合に、ある自動走行車が走行途中で人の通行や障害物の存在等によって遅延する事態が発生するおそれがある。すると、順立てした通りに各自動走行車の走行を行おうとしても、その通りに走行できずに停止する自動走行車が発生するおそれがある。その結果、この走行管理システムでは、複数の自動走行車を効率良く走行させることが難しい。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、種々の環境下において、複数の自動走行車を効率良く走行させることができる走行管理システムを提供することを解決すべき課題としている。
本発明の走行管理システムは、予め設定された走行経路を走行する複数の自動走行車と、前記各自動走行車の走行を管理する管理装置とを備えた走行管理システムであって、
前記走行経路は、複数の通行路と、少なくとも2本の前記通行路が交差することにより形成される交差点と、前記交差点を含む前記通行路の一部に設定される交差領域と、前記交差領域内における前記交差点の手前に設定される停止ポイントとを含み、
前記各自動走行車は、前記管理装置との間で通信の送受信を行う第1通信部を有し、
前記管理装置は、前記各自動走行車の走行制御を行う制御部と、前記第1通信部との間で通信の送受信を行う第2通信部とを有し、
前記制御部は、最先に前記交差領域に進入した前記自動走行車を先行車と認定する第1認定処理と、
前記先行車よりも後に前記交差領域に進入した前記自動走行車を後行車と認定する第2認定処理と、
前記先行車が前記交差点を退出するまでは、前記後行車に対して前記停止ポイントを越えることを禁止する第1制御処理と、
前記後行車が前記停止ポイントに到達するまでに前記先行車が前記交差点を退出するように、前記先行車が走行する第1速度及び前記後行車が走行する第2速度の少なくとも一方を変更して、前記先行車に対して前記後行車を相対的に遅く走行させる第2制御処理とを行うことを特徴とする。
本発明の走行管理システムは、走行経路が通行路、交差点、交差領域及び停止ポイントを含む。そして、管理装置の制御部が第1認定処理、第2認定処理、第1制御処理及び第2制御処理を行う。これにより、同じ交差点に進入しようとする自動走行車が複数ある場合に、後行車が停止ポイントに到達するまでに先行車が交差点を退出するように、先行車に対して後行車を相対的に遅く走行させる。その結果、先行車が遅延する事態が発生しても、後行車は、停止ポイントにおける停止動作及び発進動作を行うことなく、ノンストップで交差点を通過できる。
したがって、本発明の走行管理システムでは、種々の環境下において、複数の自動走行車を効率良く走行させることができる。また、この走行管理システムでは、自動走行車の停止ポイントにおける停止動作及び発進動作をなくすことにより、自動走行車の動力損失を抑制できるので、電力や燃料等の消費エネルギーを低減できる。
走行経路は、各通行路における交差点に接近する入口に設定される進入ポイントと、各通行路における交差点から離間する出口に設定される退出ポイントとを含んでいることが望ましい。交差領域は、各通行路における進入ポイントから退出ポイントまでの範囲に設定されていることが望ましい。停止ポイントは、各通行路における進入ポイントと交差点との間に設定されていることが望ましい。第1通信部は、自動走行車が進入ポイントに到達すれば管理装置に進入情報を送信する第1送信処理と、自動走行車が退出ポイントに到達すれば管理装置に退出情報を送信する第2送信処理とを行うことが望ましい。そして、制御部は、第1認定処理では、最先に進入情報を送信した自動走行車を先行車と認定し、第2認定処理では、先行車よりも後に進入情報を送信した自動走行車を後行車と認定し、第1制御処理では、第2通信部が先行車の退出情報を受信するまでは、後行車に対して停止ポイントを越えることを禁止し、第2制御処理では、後行車が停止ポイントに到達するまでに先行車が退出ポイントに到達するように、第1速度及び第2速度の少なくとも一方を変更することが望ましい。このような具体的構成により、管理装置の制御部は、第1認定処理、第2認定処理、第1制御処理及び第2制御処理を一層効果的に行うことができる。
第2制御処理では、第2速度を第1速度よりも低下させることが望ましい。この場合、第1速度を第2速度よりも増加させる場合と比較して、時間的余裕ができるので、第2制御処理を容易に行うことができる。
第2制御処理では、第1速度を一定に維持することが望ましい。この場合、第1速度及び第2速度を同時に変更する場合と比較して、演算処理量を減らすことができるので、第2制御処理を容易に行うことができる。
第2制御処理では、先行車と後行車との相対位置関係に基づき、第2速度の減速目標値を1つ以上設定することが望ましい。この場合、先行車と後行車との相対位置関係に基づいて、後行車の減速制御を効果的に行うことができる。その結果、後行車の走行がスムーズとなり、複数の自動走行車を一層効率良く走行させることができる。
減速目標値は1つであることが望ましい。この場合、第2制御処理における後行車の減速制御を容易に行うことができる。
第2制御処理では、後行車が交差領域に進入した際における第2速度を進入速度とし、複数設定された減速度のいずれか1つを選択して、第2速度を進入速度から減速目標値まで選択された減速度で低下させることが望ましい。この場合、各自動走行車の性能や搬送時の搬送重量等に応じて減速度を選択することで、第2速度を効果的に低下させることができる。
第2制御処理では、後行車が交差領域に進入した際における第2速度を進入速度とし、第2速度を進入速度から減速目標値まで1つの減速度で低下させることが望ましい。この場合、第2制御処理における後行車の減速制御を一層容易に行うことができる。
第2制御処理では、後行車が交差領域に進入した時点から、第2速度を低下させることが望ましい。この場合、後行車の第2速度を低下させる期間を長く確保することができるので、先行車に対して後行車を相対的に遅く走行させることを好適に実現できる。
本発明の走行管理システムは、種々の環境下において、複数の自動走行車を効率良く走行させることができる。
図1は、実施例の走行管理システムの概要を示す模式平面図である。 図2は、無人搬送車と管理装置との関係を示すブロック図である。 図3は、通行路、交差点、進入ポイント、退出ポイント及び停止ポイントを示す模式平面図である。 図4は、無人搬送車の交差点進入時に管理装置が行う制御プログラムのフローチャートである。 図5は、交差点に進入する無人搬送車が行う処理プログラムのフローチャートである。 図6は、交差点に進入する無人搬送車が行う処理プログラムのフローチャートである。 図7は、先行車及び後行車と、管理装置との間で行われる処理を説明する模式平面図である。 図8は、先行車及び後行車と、管理装置との間で行われる処理を説明する模式平面図である。 図9は、先行車及び後行車と、管理装置との間で行われる処理を説明する模式平面図である。 図10は、先行車及び後行車と、管理装置との間で行われる処理を説明する模式平面図である。 図11は、後行車の第2速度の変化を示すグラフである。 図12は、後行車の第2速度の変化を示すグラフである。 図13は、後行車の第2速度の変化を示すグラフである。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の走行管理システム1は、本発明の走行管理システムの具体的態様の一例である。この走行管理システム1は、図1及び図2に示すように、複数の無人搬送車10と管理装置20とを備えている。この走行管理システム1は、図1に示すように、例えば、工場の屋内や屋外において、製造ライン及び保管エリアの周辺や、物流ポート及び倉庫の周辺に設けられた走行エリア9を走行する各無人搬送車10を管理装置20によって管理するものである。
<通行路、交差点及び走行経路の構成>
走行エリア9には、複数の通行路が設けられている。本実施例では、説明の便宜上、走行エリア9に、複数の通行路A、B、C、D、a、b、c、dが格子状に配列されている。4本の通行路A〜Dは、図1の紙面における左右方向に延びている。4本の通行路a〜dは、図1の紙面における上下方向に延びている。
各通行路A〜D、a〜dは、任意の2本が交差することにより複数の交差点Jを形成している。具体例を挙げると、通行路Aと通行路bとは、交差することにより交差点J(Ab)を形成している。通行路Cと通行路bとは、交差することにより交差点J(Cb)を形成している。通行路Cと通行路cとは、交差することにより交差点J(Cc)を形成している。無人搬送車10は、各交差点Jにおいて、直進、右折及び左折することができる。
図1では、各通行路A〜D、a〜dを線で図示しているが、実際には、図3に仮想線で示すように、各通行路A〜D、a〜dは、横幅が各無人搬送車10の車両長及び車両幅よりも大きく設定されて、略帯状に延びている。また、図1では、各交差点Jを点で図示しているが、実際には、図3に仮想線で示すように、各交差点Jは、帯状に延びる各通行路A〜D、a〜dが交差してなる略矩形状の領域である。図1及び図3では、各通行路A〜D、a〜dを直線で図示しているが、実際には、各通行路は湾曲したり、S字状に曲がっていてもよい。なお、図3では、図1に示す交差点J(Cb)の周辺を拡大して図示している。後で示す図7〜図10も、図3と同様である。
図示は省略するが、各通行路A〜D、a〜dのうちの特定の通行路には、物品を無人搬送車10に積み込むための積込位置や、無人搬送車10に積載された物品を積み降ろすための積降位置が設定されている。
走行エリア9には、各無人搬送車10が走行する走行経路が予め設定されている。走行経路は、各通行路A〜D、a〜dにおける各交差点J間の区間が任意に選択され、それらが連続するように組み合わされてなる。具体例としては、図1に示す無人搬送車10(10A)の走行経路は、通行路Cの左端から右向きに直進して交差点J(Cb)を通過し、交差点J(Cc)で曲がって上向きに直進するルートに設定されている。また、図1に示す無人搬送車10(10B)の走行経路は、通行路bの下端から上向きに直進して交差点J(Cb)を通過し、交差点J(Ab)で曲がって右向きに直進するルートに設定されている。
図3に示すように、走行経路は、進入ポイントP1、退出ポイントP2、停止ポイントP3及び交差領域E1を含んで設定されている。なお、図3では、交差点J(Cb)を右向きに直進する場合の設定を説明しているが、交差点J(Cb)を左折又は右折する場合や、交差点J(Cb)を逆向きに通過する場合等には、それらに応じて、進入ポイントP1、退出ポイントP2、停止ポイントP3及び交差領域E1が適宜設定される。また、図3に示す交差点J(Cb)以外の各交差点Jの周辺でも、進入ポイントP1、退出ポイントP2、停止ポイントP3及び交差領域E1が同様に設定される。
無人搬送車10が交差点J(Cb)を右向きに直進する場合、進入ポイントP1は、通行路Cにおける交差点J(Cb)に接近する入口、つまり、通行路C上において交差点J(Cb)である略矩形状の領域よりも左にずれた位置に設定されている。退出ポイントP2は、通行路Cにおける交差点J(Cb)から離間する出口、つまり、通行路C上において交差点J(Cb)である略矩形状の領域よりも右にずれた位置であって、無人搬送車10の後述するセンサ16が退出ポイントP2の真上に到達した状態で、無人搬送車10の後端が交差点J(Cb)から離間する位置に設定されている。停止ポイントP3は、通行路Cにおける進入ポイントP1と交差点J(Cb)との間で他の通行路bを走行する無人搬送車10を妨げないように、つまり、通行路C上において交差点J(Cb)である略矩形状の領域よりも左にずれた位置であって、進入ポイントP1よりも右にずれた位置に設定されている。交差領域E1は、通行路Cにおける進入ポイントP1から退出ポイントP2まで帯状に延びる範囲に設定されている。
なお、各通行路A〜D、a〜dにおいて、積込位置、積降位置、進入ポイントP1、退出ポイントP2及び停止ポイントP3に対応する箇所には、磁石式マーカー等である図示しない被検知部材が設置されている。被検知部材は、積込位置、積降位置、進入ポイントP1、退出ポイントP2又は停止ポイントP3に、無人搬送車10が到達したことを認識するためのものである。
<無人搬送車の構成>
図1に示すように、各無人搬送車10は、本実施例では、バッテリの電力により駆動される図示しないモータによって走行する自動走行車である。各無人搬送車10は、物品の搭載のための図示しない荷台と、物品の積み込み及び積み降ろしを行うための図示しない移載機構とを有している。各無人搬送車10は、工場屋内で製造ライン及び保管エリアを行き来して、部品の搬入及び完成品の搬出等の作業を行ったり、工場屋外で物流ポート及び倉庫を行き来して、物品の搬出、搬入及び保管等の作業を行う。図2に示すように、各無人搬送車10は、車両制御部15、センサ16及び第1通信部11を有している。
車両制御部15は、CPU、ROM、RAM等によって構成された演算処理部である。車両制御部15は、無人搬送車10の駆動系等の各部を制御して、無人搬送車10を自動走行させる。この際、車両制御部15は、発進時の加速及び停止時の減速を除き、無人搬送車10が走行する速度を一定の巡航速度Vcに維持するようにモータを制御する。また、車両制御部15は、走行経路の情報や、各通行路A〜D、a〜d及び各交差点Jに関する情報を記憶している。さらに、車両制御部15は、図5及び図6に示す処理プログラムを実行する。なお、車両制御部15は、交差点J等に関する情報を予め記憶する代わりに、例えば、以下のような処理を行ってもよい。走行エリア9の床面の各所に、交差点J等に関する情報が設定されたマークを配置する。そして、無人搬送車10がそのマークの近傍を通過する際に、車両制御部15がそのマークから交差点J等に関する情報を取得して、無人搬送車10の制御に利用する。
図2に示すように、センサ16は、本実施例では、無人搬送車10の前端部の下面から下向きに突出するように設けられている。センサ16は、各通行路A〜D、a〜dにおける上述した被検知部材が設置された箇所の真上に到達することにより、被検知部材を検知し、検知信号を車両制御部15に送信する。なお、センサ16の設置位置は、無人搬送車10の前端部には限定されず、被検知部材を検知可能であれば、どのような位置に設置してもかまわない。
第1通信部11は、車両制御部15に制御されて、管理装置20との間で無線通信の送受信を行う。具体的には、センサ16の検知信号が車両制御部15に送信されると、車両制御部15は、その検知信号に基づいて、積込位置、積降位置、進入ポイントP1、退出ポイントP2又は停止ポイントP3に、無人搬送車10が到達したことを認識する。また、車両自体に異常が発生したり、車両の近傍に障害物が存在することを検知したりすると、車両制御部15が駆動系の制御を中止して、無人搬送車10を異常停止させる。これらの場合に、車両制御部15は、無人搬送車10の現在位置に係る情報等を第1通信部11によって、管理装置20に送信する。
具体的には、センサ16の検知信号に基づいて、無人搬送車10が進入ポイントP1に到達したと車両制御部15が認識した場合、第1通信部11は、「無人搬送車10が進入ポイントP1に到達した」という内容の進入情報を管理装置20に送信する。進入情報は、無人搬送車10が交差領域E1に進入したことを意味する。この送信処理は、後述する図5に示すステップS202の処理である。
また、センサ16の検知信号に基づいて、無人搬送車10が退出ポイントP2に到達したと車両制御部15が認識した場合、第1通信部11は、「無人搬送車10が退出ポイントP2に到達した」という内容の退出情報を管理装置20に送信する。退出情報は、無人搬送車10が交差点Jを退出したことを意味する。この送信処理は、後述する図5に示すステップS206、S215の処理である。
<管理装置の構成>
図1に示すように、管理装置20は、本実施例では、走行エリア9内に設置されている。なお、管理装置20は、各無人搬送車10の第1通信部11との間で無線通信の送受信が可能であれば、走行エリア9の外に設置することもできる。管理装置20は、本実施例では、パーソナルコンピュータ等の周知の情報端末である。図2に示すように、管理装置20は、制御部25、記憶部27及び第2通信部22を有している。
制御部25は、CPU、ROM、RAM等によって構成された演算処理部である。制御部25は、図4に示す制御プログラム等を実行し、各無人搬送車10の走行制御を行う。
記憶部27は、各無人搬送車10の詳細情報や、走行経路の詳細情報や、各通行路A〜D、a〜d及び各交差点Jに関する詳細情報を記憶している。また、本実施例では、記憶部27は、各無人搬送車10の走行速度を管理するための各種情報を記憶している。
第2通信部22は、制御部25に制御されて、各無人搬送車10の第1通信部11との間で無線通信の送受信を行う。具体的には、第2通信部22は、制御部25に随時制御されて、各無人搬送車10との間でポーリング通信を行う。第2通信部22は、ポーリング通信において、各無人搬送車10に対して順番に定期的に問い合わせを行い、ある無人搬送車10が一定の条件を満たした場合に、その無人搬送車10に係る送受信や処理を行う。このようなポーリング通信により、制御部25は、各無人搬送車10の現在位置や走行状態等を示す各種情報を随時取得して、内部で記憶する制御情報を更新する。
<2台の無人搬送車が交差点に前後して進入する場合の走行制御>
実施例の走行管理システム1では、2台の無人搬送車10が交差点Jに前後して進入する場合に、管理装置20の制御部25が図4に示す制御プログラムを実行して、それらの無人搬送車10に対する走行制御の処理を行うとともに、それらの無人搬送車10の車両制御部15が図5及び図6に示す処理プログラムを実行して、制御部25の指令に対応して走行する。以下の説明では、図3及び図7〜図10に示すように、交差点J(Cb)に前後して進入する2台の無人搬送車10(10A、10B)を例として説明する。
管理装置20の制御部25は、各無人搬送車10の走行制御を開始すると、図4に示す制御プログラムを実行する。また、各無人搬送車10の車両制御部15は、走行を開始すると、図5及び図6に示す処理プログラムを実行する。
制御部25は、図4に示すように、ステップS101において、各無人搬送車10のいずれか1台から進入情報が送信されれば、その進入情報を受信する。そして、ステップS102に移行する。
各無人搬送車10の車両制御部15は、図5に示すように、ステップS201において、センサ16の検知信号に基づいて進入ポイントP1に到達したことを認識すると、ステップS202に移行して、第1通信部11によって、管理装置20の第2通信部22に向けて進入情報を送信した後、ステップS203に移行する。ステップS202は、本発明の「第1送信処理」の一例である。
具体的には、図3に示すように、通行路Cを右向きに走行する無人搬送車10(10A)と、通行路bを上向きに走行する無人搬送車10(10B)とが交差点J(Cb)に進入しようとしている。そして、図7に示すように、無人搬送車10(10A)は、最先に進入ポイントP1に到達すると、進入情報を送信する。その後、図8に示すように、無人搬送車10(10B)は、無人搬送車10(10A)よりも後に進入ポイントP1に到達すると、進入情報を送信する。
管理装置20の制御部25は、図4に示すように、ステップS102に移行すると、進入情報を送信した無人搬送車10の現在位置情報を確認し、その無人搬送車10が進入する交差点J(Cb)の状態を確認する。
次に、制御部25は、ステップS103に移行し、無人搬送車10が交差点J(Cb)に最先に進入するか否かを判断する。具体的には、制御部25は、ステップS101で無人搬送車10(10A)の進入情報を受信した場合、ステップS103において「Yes」となり、ステップS104に移行する。その一方、制御部25は、ステップS101で無人搬送車10(10B)の進入情報を受信した場合、ステップS103において「No」となり、ステップS106に移行する。
制御部25は、ステップS103からステップS104に移行すると、無人搬送車10(10A)を先行車10Aと認定する。ステップS104は、本発明の「第1認定処理」の一例である。そして、制御部25は、ステップS105に移行し、先行車10Aに対し、交差点J(Cb)に進入許可する指令を第2通信部22によって送信する。そして、制御部25は、図4に示す制御プログラムを終了した後、ステップS101から繰り返す。先行車10Aが走行する速度を第1速度V1とする。車両制御部15が無人搬送車10の走行速度を一定の巡航速度Vcに維持するようにモータを制御することから、先行車10Aが進入情報を送信する際の第1速度V1は、巡航速度Vcである。
その一方、制御部25は、ステップS103からステップS106に移行すると、無人搬送車10(10B)を後行車10Bと認定する。ステップS106は、本発明の「第2認定処理」の一例である。後行車10Bが走行する速度を第2速度V2とする。車両制御部15が無人搬送車10の走行速度を一定の巡航速度Vcに維持するようにモータを制御することから、後行車10Bが進入情報を送信する際の第2速度V2も、巡航速度Vcである。
次に、制御部25は、ステップS107に移行して、先行車10Aの進入情報に基づいて、現時点から先行車10Aが退出ポイントP2に到達するまでの所要時間Taを算出する。具体的には、制御部25は、記憶部27に記憶された交差点J(Cb)の詳細情報を参照し、進入ポイントP1から退出ポイントP2までの距離を取得する。そして、その距離、先行車10Aが進入情報を送信した際の位置及び時間、先行車10Aの第1速度V1等に基づいて、所要時間Taを算出する。
次に、制御部25は、ステップS108に移行して、後行車10Bが停止ポイントP3に到達するまでに先行車10Aが退出ポイントP2に到達するためには後行車10Bの減速が必要か否かを判断する。この判断は、所要時間Ta、後行車10Bの現在位置から停止ポイントP3までの距離、後行車10Bの第2速度V2等に基づいて行われる。
制御部25は、後行車10Bの減速が必要であると判断する場合、ステップS108において「Yes」となり、ステップS109に移行する。
その一方、制御部25は、後行車10Bの減速が必要ないと判断する場合、ステップS108において「No」となり、ステップS116に移行する。そして、制御部25は、ステップS116において、後行車10Bに対し、交差点J(Cb)に進入許可する指令を第2通信部22によって送信した後、図4に示す制御プログラムを終了する。
制御部25は、ステップS108からステップS109に移行すると、後行車10Bに対し、停止ポイントP3を越えることを禁止する指令を第2通信部22によって送信する。
次に、制御部25は、ステップS110に移行して、所要時間Taが閾値Tgよりも大きいか否かを判断する。閾値Tgは、減速目標値Vaを低速であるVsに設定するか、又は中速であるVmにするかを決定するために所望の値に適宜設定される。所要時間Taが閾値Tgよりも大きいか否かは、先行車10Aと後行車10Bとの相対位置関係に対応するパラメータである。
制御部25は、所要時間Taが閾値Tgより大きい場合、ステップS110において「Yes」となり、ステップS111に移行する。そして、制御部25は、先行車10Aが退出ポイントP2に到達するまで後行車10Bを低速で走行させる必要があると判断し、減速目標値Vaを低速Vsに設定した後、ステップS113に移行する。
その一方、制御部25は、所要時間Taが閾値Tg以下である場合、ステップS110において「No」となり、ステップS112に移行する。そして、制御部25は、先行車10Aが退出ポイントP2に到達するまで後行車10Bを中速で走行させればよいと判断し、減速目標値Vaを中速Vmに設定した後、ステップS113に移行する。
制御部25は、ステップS111又はステップS112からステップS113に移行すると、第2速度V2を巡航速度Vcから減速目標値Vaまで低下させる際の減速度αgを予め決められた1つの値αg1に設定する。
次に、制御部25は、ステップS114に移行して、後行車10Bに対し、第2速度V2を巡航速度Vcから減速度αg(=αg1)で減速目標値Vaまで低下させる指令を第2通信部22によって送信する。
次に、制御部25は、ステップS115に移行して、第2通信部22が先行車10Aの退出情報を受信したか否かを判断する。先行車10Aが退出ポイントP2に到達した場合、図5に示すステップS206において先行車10Aの退出情報が送信されるので、図4に示すように、ステップS115において「Yes」となり、ステップS116に移行する。その一方、先行車10Aが退出ポイントP2に到達していない場合、ステップS115において「No」となり、先行車10Aが退出ポイントP2に到達するまでステップS115を繰り返す。
ステップS109、S115は、本発明の「第1制御処理」の一例である。つまり、制御部25は、ステップS109、S115を実行することにより、第2通信部22が先行車10Aの退出情報を受信するまでは、後行車10Bに対して停止ポイントP3を越えることを禁止する。
制御部25は、ステップS115からステップS116に移行すると、後行車10Bに対し、交差点J(Cb)に進入許可する指令を第2通信部22によって送信する。そして、制御部25は、図4に示す制御プログラムを終了する。
ステップS110〜S114は、本発明の「第2制御処理」の一例である。つまり、制御部25は、ステップS110〜S114を実行することにより、後行車10Bが停止ポイントP3に到達するまでに先行車10Aが退出ポイントP2に到達するように、先行車10Aの第1速度V1を一定に維持する一方で後行車10Bの第2速度V2を低下させて、先行車10Aに対して後行車10Bを相対的に遅く走行させる。
各無人搬送車10の車両制御部15は、図5に示すように、ステップS203に移行すると、先行車と認定された否かを判断する。具体的には、無人搬送車10(10A)の車両制御部15は、上述したように先行車10Aと認定されたので、ステップS203において「Yes」となり、ステップS204に移行する。その一方、無人搬送車10(10B)の車両制御部15は、ステップS203において「No」となり、ステップS211に移行する。
先行車10Aの車両制御部15は、ステップS203からステップS204に移行すると、先行車10Aが停止ポイントP3を越えて交差点J(Cb)に進入するようにモータを制御する。そして、ステップS205に移行する。図8は、交差点J(Cb)を通過する先行車10Aを示している。この際、図11及び図12に示すように、先行車10Aの車両制御部15は、先行車10Aの第1速度V1を巡航速度Vcに維持する。
先行車10Aの車両制御部15は、図5に示すように、ステップS205に移行すると、先行車10Aが退出ポイントP2に到達したか否かを判断する。先行車10Aの車両制御部15は、センサ16の検知信号に基づいて、先行車10Aが退出ポイントP2に到達したことを認識した場合、ステップS205において「Yes」となり、ステップS206に移行する。図9は、退出ポイントP2に到達した先行車10Aを示している。その一方、先行車10Aの車両制御部15は、先行車10Aが退出ポイントP2に到達したことを認識しない場合、図5に示すように、ステップS205において「No」となり、先行車10Aが退出ポイントP2に到達するまで、ステップS205を繰り返す。
先行車10Aの車両制御部15は、ステップS205からステップS206に移行すると、先行車10Aの第1通信部11によって、管理装置20の第2通信部22に向けて退出情報を送信する。そして、図5及び図6に示す処理プログラムを終了する。ステップS206は、本発明の「第2送信処理」の一例である。
後行車10Bの車両制御部15は、図5に示すように、ステップS203からステップS211に移行すると、後行車10Bとして認定されたと判断する。
次に、後行車10Bの車両制御部15は、ステップS212に移行して、減速なしで交差点に進入許可されたか否かを判断する。後行車10Bの車両制御部15は、図4に示すステップS108で「No」となってステップS116で後行車10Bに対して進入許可の指令を第2通信部22が送信した場合、図5に示すステップS212において「Yes」となり、ステップS213に移行する。その一方、後行車10Bの車両制御部15は、図4に示すステップS108で「Yes」となってステップS109〜S115を経てからステップS116で後行車10Bに対して進入許可の指令を第2通信部22が送信した場合、図5に示すステップS212において「No」となり、図6に示すステップS221に移行する。
後行車10Bの車両制御部15は、図5に示すように、ステップS212からステップS213に移行すると、後行車10Bが停止ポイントP3を越えて交差点J(Cb)に進入するようにモータを制御する。この際、後行車10Bの車両制御部15は、後行車10Bの第2速度V2を巡航速度Vcに維持する。
次に、後行車10Bの車両制御部15は、ステップS214に移行して、後行車10Bが退出ポイントP2に到達したか否かを判断する。後行車10Bの車両制御部15は、センサ16の検知信号に基づいて、後行車10Bが退出ポイントP2に到達したことを認識した場合、ステップS214において「Yes」となり、ステップS215に移行する。その一方、後行車10Bの車両制御部15は、後行車10Bが退出ポイントP2に到達したことを認識しない場合、ステップS214において「No」となり、後行車10Bが退出ポイントP2に到達するまで、ステップS214を繰り返す。
後行車10Bの車両制御部15は、ステップS214からステップS215に移行すると、後行車10Bの第1通信部11によって、管理装置20の第2通信部22に向けて退出情報を送信する。そして、図5及び図6に示す処理プログラムを終了する。ステップS215は、本発明の「第2送信処理」の一例である。
後行車10Bの車両制御部15は、図5に示すステップS212から図6に示すステップS221に移行すると、後行車10Bの第1通信部11によって、図4に示すステップS114で送信された第2速度V2の減速指令を受信する。
次に、後行車10Bの車両制御部15は、ステップS222に移行して、減速指令に基づいて、第2速度V2を巡航速度Vcから減速度αg(=αg1)で減速目標値Vaまで低下させる。第2速度V2の減速が開始される直前の速度である巡航速度Vcは、本発明の「後行車が交差領域に進入した際における第2速度である進入速度」の一例である。
ここで、後行車10Bの車両制御部15が図5に示すステップS202で進入情報を送信し、管理装置20の制御部25が図4に示すステップS114で第2速度V2の減速指令を送信し、後行車10Bの車両制御部15が図6に示すステップS221、S222で第2速度V2の減速を開始するまでの一連の処理は、コンピュータ処理により極めて短時間で行われる。つまり、管理装置20の制御部25は、後行車10Bが交差領域E1に進入した時点から、第2速度V2を低下させる。
後行車10Bの車両制御部15は、図6に示すように、ステップS222からステップS223に移行すると、第2速度V2が減速目標値Vaまで低下したか否かを判断する。後行車10Bの車両制御部15は、ステップS223において「Yes」の場合、ステップS224に移行する。その一方、後行車10Bの車両制御部15は、ステップS223において「No」の場合、第2速度V2が減速目標値Vaまで低下するまで、ステップS222、S223を繰り返す。
後行車10Bの車両制御部15は、ステップS223からステップS224に移行すると、第2速度V2を減速目標値Vaのまま一定に保つようにモータを制御し、後行車10Bを定速走行させる。そして、ステップS225に移行する。
ここで、図4に示すステップS111で減速目標値Vaを低速Vsに設定した場合、後行車10Bの車両制御部15は、図11に示すように、第2速度V2を減速目標値Va=Vsまで低下させた後、その速度で一定に保つ。その一方、図4に示すステップS112で減速目標値Vaを中速Vmに設定した場合、後行車10Bの車両制御部15は、図12に示すように、第2速度V2を減速目標値Va=Vmまで低下させた後、その速度で一定に保つ。
後行車10Bの車両制御部15は、図6に示すように、ステップS224からステップS225に移行すると、後行車10Bが停止ポイントP3に到達したか否かを判断する。後行車10Bの車両制御部15は、センサ16の検知信号に基づいて、後行車10Bが停止ポイントP3に到達したことを認識しない場合、ステップS225において「No」となり、ステップS227に移行する。その一方、後行車10Bの車両制御部15は、センサ16の検知信号に基づいて、後行車10Bが停止ポイントP3に到達したことを認識した場合、ステップS225において「Yes」となり、ステップS226に移行する。具体的には、図10に示すように、障害物G1等によって先行車10Aが交差点J(Cb)内で異常停止したまま動かない場合、管理装置20は、後行車10Bに対し、停止ポイントP3を越えることを禁止する指令を出したままである。このため、定速走行する後行車10Bが停止ポイントP3に到達すると、図6に示すステップS225において「Yes」となる。そして、後行車10Bの車両制御部15は、ステップS226に移行すると、モータを制御して、後行車10Bを停止ポイントP3に停止させた後、ステップS227に移行する。
後行車10Bの車両制御部15は、ステップS225又はステップS226からステップS227に移行すると、交差点J(Cb)に進入許可する指令を受信したか否かを判断する。後行車10Bの車両制御部15は、図4に示すステップS116で後行車10Bに対する進入許可指令が送信されている場合、図6に示すステップS227において「Yes」となり、ステップS228に移行する。その一方、後行車10Bの車両制御部15は、後行車10Bに対する進入許可指令を受信していない場合、ステップS227において「No」となり、ステップS224に戻る。
後行車10Bの車両制御部15は、ステップS227からステップS228に移行すると、図11及び図12に示すように、第2速度V2を巡航速度Vcまで増加させるようにモータを制御して、後行車10Bを加速させながら交差点J(Cb)に進入させる。そして、後行車10Bの車両制御部15は、図5に示すステップS214に移行する。図5に示すステップS214、S215の処理は上述した通りである。
<作用効果>
実施例の走行管理システム1では、2台の無人搬送車10が交差点Jに前後して進入する場合に、管理装置20の制御部25が図4に示す制御プログラムを実行する。また、各無人搬送車10の車両制御部15が図5及び図6に示す処理プログラムを実行し、先行車10A又は後行車10Bとして処理を行う。これにより、図7〜図12に具体例を示すように、同じ交差点Jに進入しようとする無人搬送車10が複数ある場合に、後行車10Bが停止ポイントP3に到達するまでに先行車10Aが退出ポイントP2に到達するように、先行車10Aに対して後行車10Bを相対的に遅く走行させることができる。これにより、先行車10Bが遅延する事態が発生しても、後行車10Bは、停止ポイントP3における停止動作及び発進動作を行うことなく、ノンストップで交差点Jを通過できる。
したがって、実施例の走行管理システム1では、種々の環境下において、複数の無人搬送車10を効率良く走行させることができる。また、この走行管理システム1では、無人搬送車10の停止ポイントP3における停止動作及び発進動作をなくすことにより、無人搬送車10の動力損失を抑制できるので、電力や燃料等の消費エネルギーを低減できる。
また、この走行管理システム1では、図4に示すステップS110〜S114で、第1速度V1を一定に維持する一方、第2速度V2を第1速度V1よりも低下させる。これにより、時間的余裕ができ、また、演算処理量を減らすことができる。その結果、ステップS110〜S114の処理を容易に行うことができる。
さらに、この走行管理システム1では、図4に示すステップS110〜S112で、先行車10Aと後行車10Bとの相対位置関係に対応する「所要時間Taが閾値Tgよりも大きいか否か」というパラメータに基づき、第2速度V2の減速目標値Vaを低速Vs又は中速Vmに設定する。これにより、先行車10Aと後行車10Bとの相対位置関係が近ければ、図11に示すように、後行車10Bを低速Vsまで減速させる一方、先行車10Aと後行車10Bとの相対位置関係が遠ければ、図12に示すように、後行車10を中速Vmまで減速させる等、後行車10Bの減速制御を効果的に行うことができる。その結果、後行車10Bの走行がスムーズとなり、複数の無人搬送車10を一層効率良く走行させることができる。
さらに、この走行管理システム1では、図4に示すステップS113で、第2速度V2を巡航速度Vcから減速目標値Vaまで低下させる際の減速度αgを1つの値αg1に設定する。これより、演算処理量を減らすことができるので、後行車10Bの減速制御を一層容易に行うことができる。
また、この走行管理システム1では、後行車10Bの車両制御部15が図5に示すステップS202で進入情報を送信し、管理装置20の制御部25が図4に示すステップS114で第2速度V2の減速指令を送信し、後行車10Bの車両制御部15が図6に示すステップS221、S222で第2速度V2の減速を開始する一連の処理は、コンピュータ処理により極めて短時間で行われる。つまり、管理装置20の制御部25は、後行車10Bが交差領域E1に進入した時点から、第2速度V2を低下させる。これにより、後行車10Bの第2速度V2を低下させる期間を長く確保することができるので、先行車10Aに対して後行車10Bを相対的に遅く走行させることを好適に実現できる。
(変形例1)
実施例の走行管理システム1では、減速目標値Vaが2つ(Vs、Vm)あるが、減速目標値Vaが1つであってもよい。具体的には、図4に示す制御プログラムにおいて、ステップS110、S112を無くし、ステップS109からステップS111に移行した後、ステップS113に移行するように変更する。これにより、減速目標値Vaが1つ(Vs)となるので、演算処理量を減らすことができ、後行車10Bの減速制御を容易に行うことができる。
(変形例2)
実施例の走行管理システム1では、図4に示すステップS113で、第2速度V2を巡航速度Vcから減速目標値Vaまで低下させる際の減速度αgを1つの値αg1に設定しているが、複数設定された減速度のいずれか1つを選択して、第2速度V2を巡航速度Vcから減速目標値Vaまで選択された減速度で低下させてもよい。具体的には、図4に示す制御プログラムにおいて、ステップS113の代わりに、「後行車10Bが物品を積載しているか否か」を判断するステップと、その判断ステップにおいて「Yes」の場合に、減速度αg=αg1に設定する第1の設定ステップと、その判断ステップにおいて「No」の場合に、減速度αg=αg2に設定する第2の設定ステップとを設ける。αg2は、αg1よりも大きな傾きで第2速度V2を低下させるように設定されている。これにより、後行車10Bが物品を積載して重い場合には、図11又は図12に示すように、第2速度V2を減速度αg=αg1で低下させる一方、後行車10Bが物品を積載しておらず軽い場合には、図13に示すように、第2速度V2を減速度αg=αg2で低下させることができる。その結果、後行車10Bの状況に応じて、第2速度V2を効果的に低下させることができる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
自動走行車は、実施例では無人搬送車10であるが、この構成には限定されない。自動走行車は、例えば、搬送以外の作業を行う産業車両であってもよいし、運転手なしの自動運転で人を輸送する自動運転バス等の交通機関であってもよい。
交差点は、実施例では十字路の交差点Jであるが、この構成には限定されない。交差点は、例えば、T字路、Y字路、放射状路等の交差点であってもよい。
実施例では、管理装置20の制御部25は、後行車10Bが交差領域E1に進入した時点から、第2速度V2を低下させるが、この構成には限定されない。例えば、管理装置20の制御部25は、先行車10Aと後行車10Bとの相対位置関係等に基づいて、第2速度V2を低下させるタイミングを変更してもよい。
本発明は複数の自動走行車の走行管理に利用可能である。
1…走行管理システム
10…自動走行車(無人搬送車)
20…管理装置
A、B、C、D、a、b、c、d…通行路
J…交差点
P1…進入ポイント
P2…退出ポイント
P3…停止ポイント
E1…交差領域
11…第1通信部
22…第2通信部
25…制御部
10A…先行車
10B…後行車
V1…第1速度
V2…第2速度
Va…減速目標値
S202…第1送信処理
S206、S215…第2送信処理
S104…第1認定処理
S106…第2認定処理
S109、S115…第1制御処理
S110〜S114…第2制御処理

Claims (9)

  1. 予め設定された走行経路を走行する複数の自動走行車と、前記各自動走行車の走行を管理する管理装置とを備えた走行管理システムであって、
    前記走行経路は、複数の通行路と、少なくとも2本の前記通行路が交差することにより形成される交差点と、前記交差点を含む前記通行路の一部に設定される交差領域と、前記交差領域内における前記交差点の手前に設定される停止ポイントとを含み、
    前記各自動走行車は、前記管理装置との間で通信の送受信を行う第1通信部を有し、
    前記管理装置は、前記各自動走行車の走行制御を行う制御部と、前記第1通信部との間で通信の送受信を行う第2通信部とを有し、
    前記制御部は、最先に前記交差領域に進入した前記自動走行車を先行車と認定する第1認定処理と、
    前記先行車よりも後に前記交差領域に進入した前記自動走行車を後行車と認定する第2認定処理と、
    前記先行車が前記交差点を退出するまでは、前記後行車に対して前記停止ポイントを越えることを禁止する第1制御処理と、
    前記後行車が前記停止ポイントに到達するまでに前記先行車が前記交差点を退出するように、前記先行車が走行する第1速度及び前記後行車が走行する第2速度の少なくとも一方を変更して、前記先行車に対して前記後行車を相対的に遅く走行させる第2制御処理とを行うことを特徴とする走行管理システム。
  2. 前記走行経路は、前記各通行路における前記交差点に接近する入口に設定される進入ポイントと、前記各通行路における前記交差点から離間する出口に設定される退出ポイントとを含み、
    前記交差領域は、前記各通行路における前記進入ポイントから前記退出ポイントまでの範囲に設定され、
    前記停止ポイントは、前記各通行路における前記進入ポイントと前記交差点との間に設定され、
    前記第1通信部は、前記自動走行車が前記進入ポイントに到達すれば前記管理装置に進入情報を送信する第1送信処理と、
    前記自動走行車が前記退出ポイントに到達すれば前記管理装置に退出情報を送信する第2送信処理とを行い、
    前記制御部は、前記第1認定処理では、最先に前記進入情報を送信した前記自動走行車を前記先行車と認定し、
    前記第2認定処理では、前記先行車よりも後に前記進入情報を送信した前記自動走行車を前記後行車と認定し、
    前記第1制御処理では、前記第2通信部が前記先行車の前記退出情報を受信するまでは、前記後行車に対して前記停止ポイントを越えることを禁止し、
    前記第2制御処理では、前記後行車が前記停止ポイントに到達するまでに前記先行車が前記退出ポイントに到達するように、前記第1速度及び前記第2速度の少なくとも一方を変更する請求項1記載の走行管理システム。
  3. 前記第2制御処理では、前記第2速度を前記第1速度よりも低下させる請求項1又は2記載の走行管理システム。
  4. 前記第2制御処理では、前記第1速度を一定に維持する請求項3記載の走行管理システム。
  5. 前記第2制御処理では、前記先行車と前記後行車との相対位置関係に基づき、前記第2速度の減速目標値を1つ以上設定する請求項3又は4記載の走行管理システム。
  6. 前記減速目標値は1つである請求項5記載の走行管理システム。
  7. 前記第2制御処理では、前記後行車が前記交差領域に進入した際における前記第2速度を進入速度とし、複数設定された減速度のいずれか1つを選択して、前記第2速度を前記進入速度から前記減速目標値まで選択された前記減速度で低下させる請求項5又は6記載の走行管理システム。
  8. 前記第2制御処理では、前記後行車が前記交差領域に進入した際における前記第2速度を進入速度とし、前記第2速度を前記進入速度から前記減速目標値まで1つの減速度で低下させる請求項5又は6記載の走行管理システム。
  9. 前記第2制御処理では、前記後行車が前記交差領域に進入した時点から、前記第2速度を低下させる請求項3乃至8のいずれか1項記載の走行管理システム。
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