JP2019174304A - 自動車両制御システム、サーバ装置、自動車両、自動車両制御方法、サーバ装置の制御方法、自動車両の制御方法、およびプログラム - Google Patents

自動車両制御システム、サーバ装置、自動車両、自動車両制御方法、サーバ装置の制御方法、自動車両の制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】各状況に応じた自動車両の走行の制御を円滑に行うことができる自動車両制御システムを提供する。【解決手段】自動車両制御システム1は、自動車両200とサーバ装置100とを備え、サーバ装置100は、エリア情報131を格納しているサーバ記憶部131と、エリア情報131を構成する複数のパスポイントから経路情報を生成する経路探索部121とを含み、自動車両200は、走行制御部221を含み、走行制御部221は、自動車両200の運転モードを特定し、経路情報のうちの特別区間にあるパスポイントに続く新たなパスポイントとして、少なくとも1つの第1パスポイントを、特定された運転モードに対応する制御条件にしたがって生成し、経路情報がその少なくとも1つの第1パスポイントを含むように、その経路情報を更新する。【選択図】図1

Description

本開示は、自動車両の動作を制御する自動車両制御システム等に関する。
特許文献1には、自動車が今いるところから呼出を受けたところまで、エリア内の地図から自動車の走行経路を決定し、経路によってその標識の内容を変更し、その標識を認識することで今後の運転経路を決め自動車に自律性を与えて自律走行制御することで、自動車を無人運転し、配車を行う自動配車システムが開示されている。
特開平11−184521号公報
本開示は、各状況に応じた自動車両の走行の制御を円滑に行うことができる自動車両制御システムを提供する。
本開示における自動車両制御システムは、自動車両と、前記自動車両と通信するサーバ装置とを備える自動車両制御システムであって、前記サーバ装置は、所定エリア内における複数のパスポイントにより構成されるエリア情報を格納しているサーバ記憶部と、前記エリア情報を構成する前記複数のパスポイントから、前記自動車両が走行する走行経路を示す複数のパスポイントを選択し、選択された複数のパスポイントに基づく経路情報を生成する経路探索部と、生成された前記経路情報を前記自動車両に送信するサーバ通信部とを含み、前記エリア情報を構成する前記複数のパスポイントのそれぞれは、当該パスポイントの位置を含む区間の区間種別と、前記自動車両の走行属性とを示し、前記走行属性は、当該走行属性に対応するパスポイントの位置と、当該位置における前記自動車両の動作状態とを含み、前記区間種別は、運転モードの適用が可能な特別区間、または、前記運転モードの適用が不可能な通常区間であり、前記自動車両は、前記サーバ通信部と無線通信を行うことにより、前記経路探索部により生成された前記経路情報を取得する車両通信部と、前記自動車両の走行を制御する走行制御部とを含み、前記走行制御部は、前記自動車両の運転モードを特定し、前記車両通信部により取得された前記経路情報を構成する複数のパスポイントのうちの前記特別区間にあるパスポイントに続く新たなパスポイントとして、少なくとも1つの第1パスポイントを、特定された前記運転モードに対応する制御条件にしたがって生成し、前記車両通信部により取得された前記経路情報が前記少なくとも1つの第1パスポイントを含むように、当該経路情報を更新し、更新された前記経路情報に基づいて、前記自動車両の走行を制御する。
本開示における自動車両制御システムによれば、各状況に応じた自動車両の走行の制御を円滑に行うことが可能となる。
図1は、実施の形態における自動車両制御システムを概略的に示す概念図である。 図2は、図1のサーバ装置の構成を模式的に示すブロック図である。 図3は、図1の自動車両の構成を模式的に示すブロック図である。 図4は、サーバ装置のサーバ記憶部に記憶されているエリア情報とパスポイントを示す概念図である。 図5は、サーバ装置のサーバ記憶部に記憶されているエリア情報とパスポイントの一例を示す図である。 図6Aは、サーバ装置のサーバ記憶部に記憶される全車経路情報のうちの経路情報の一例を示す概念図である。 図6Bは、サーバ装置のサーバ記憶部に記憶される全車経路情報のうちの経路情報の他の一例を示す概念図である。 図7Aは、サーバ装置のサーバ記憶部に記憶される全車経路情報のうちの経路情報の一例を示す図である。 図7Bは、サーバ装置のサーバ記憶部に記憶される全車経路情報のうちの経路情報の他の一例を示す図である。 図8は、サーバ装置および自動車両の記憶部が記憶する車両情報の一例を示す図である。 図9は、サーバ装置のサーバ記憶部に記憶される車両状態情報の一例を示す図である。 図10Aは、自動車両の車両記憶部に記憶される走行情報の一例を示す概念図である。 図10Bは、自動車両の車両記憶部に記憶される走行情報の他の一例を示す概念図である。 図11Aは、自動車両の車両記憶部に記憶される走行情報の一例を示す図である。 図11Bは、自動車両の車両記憶部に記憶される走行情報の他の一例を示す図である。 図12は、サーバ装置による自動車両の経路探索動作の流れを示すフローチャートである。 図13は、自動車両の乗り心地を説明するための図である。 図14は、サーバ記憶部に格納されている運転モード設定情報の一例を示す図である。 図15は、特別区間と通常区間とを示す図である。 図16は、自動車両の車両記憶部に格納されている選択運転モード情報および制御条件情報の一例を示す図である。 図17は、各運転モードでの操舵角の時間変化および移動距離の一例を示す図である。 図18は、運転モードごとに生成される複数のパスポイントを示す図である。 図19は、変更開始通知情報の一例を示す図である。 図20は、更新された経路情報の一例を示す図である。 図21は、自動車両における運転モードに関する処理動作を示すフローチャートである。 図22は、サーバ装置における運転モードに関する処理動作を示すフローチャートである。 図23は、自動車両がサーバ装置に送信する状態通知情報の一例を示す図である。 図24は、サーバ装置が自動車両に送信する車両制御情報の一例を示す図である。 図25Aは、利用者搬送時のサーバ装置及び自動車両の動作の流れを示すシーケンス図である。 図25Bは、利用者搬送時のサーバ装置及び自動車両の動作の流れを示すシーケンス図である。 図26は、自動車両の制動距離を説明するための図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下の実施の形態で示される数値、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ(工程)、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、以下の実施の形態において、位置とは、緯度(度)及び経度(度)の組合せを指すものとする。
(実施の形態)
以下、図面を参照しつつ、実施の形態1における自動車両制御システム1について説明する。
[自動車両制御システム1の全体構成]
図1は、実施の形態1における自動車両制御システム1を概略的に示す概念図である。
図1を参照すると、自動車両制御システム1は、サーバ装置100と、複数の自動車両200と、少なくとも1つの基地局400とを備える。サーバ装置100と基地局400とは通信ネットワーク401に接続されている。基地局400は、中継局に相当する。
サーバ装置100は、通信ネットワーク401および基地局400を介して自動車両200と通信し、自動車両200の動作を制御する。自動車両200は、所定エリア内で利用者を搬送する車両であり、利用者を乗せ、目的地まで自動で走行する。自動車両200は、蓄電装置(図示せず)を有し、蓄電装置が供給するエネルギーにより動作する。基地局400は、自動車両200とサーバ装置100との間の通信を中継する機器である。基地局400は、無線通信を介して自動車両200と通信する。また、基地局400は、通信ネットワーク401を介して、サーバ装置100と通信する。
基地局400と自動車両200との間の無線通信には、Wi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)などの無線LAN(Local Area Network)が適用されてもよく、その他の無線通信が適用されてもよい。基地局400とサーバ装置100との間の通信ネットワーク401には、インターネットが適用されてもよい。基地局400及びサーバ装置100と通信ネットワーク401との間の通信には、無線LAN、有線LAN等の無線通信又は有線通信が適用されてもよい。
[サーバ装置100の構成]
本実施の形態におけるサーバ装置100の構成を説明する。サーバ装置100は、所定エリア内において複数の自動車両200各々が走行可能な走行経路を探索し、自動車両200毎の動作を管理する構成要素である。また、サーバ装置100は、各自動車両200から車両位置、充電残量、故障情報等を含む情報を定期的に受信し、受信した情報に基づき当該情報に対応する自動車両200が走行する走行経路の修正、および、当該自動車両200の動作の制御等を実施する。
図2は、図1のサーバ装置100の構成を模式的に示すブロック図である。
図2を参照すると、サーバ装置100は、サーバ通信部110、制御部120、及び、サーバ記憶部130を有する。制御部120は、経路探索部121を有する。また、サーバ記憶部130は、エリア情報131、全車経路情報132、車両情報133、車両状態情報134および運転モード設定情報136を記憶している。サーバ装置100は、コンピュータ等の情報処理装置でもよい。サーバ装置100は、1つ以上のサーバ装置を含んでもよく、クラウドシステムを構成してもよい。
サーバ通信部110は、自動車両200等と通信する構成要素である。サーバ通信部110は、通信器、又は通信インタフェースを含む処理回路等であってよい。サーバ通信部110は、制御部120による制御に従って、通信ネットワーク401を介して、自動車両200等と通信する。具体的には、サーバ通信部110は、有線通信又は無線通信を介して通信ネットワーク401に接続し、通信ネットワーク401及び基地局400を介して、自動車両200と通信する。サーバ通信部110は、複数の自動車両200の位置を含む複数の自動車両の状態に関する車両状態情報を複数の自動車両から取得してもよい。サーバ通信部110は、受信した情報を制御部120及びサーバ記憶部130のいずれに送るように構成されてもよく、制御部120及びサーバ記憶部130のいずれから情報を受け取り、受け取った情報を送信するように構成されてもよい。
制御部120は、サーバ装置100の全体を制御する制御機能を備えるものであればよく、どのように実現されてもよい。例えば、制御部120は、専用のハードウェアで構成されてもよい。また例えば、制御部120は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。この場合、制御部120は、例えば、演算処理部(図示せず)と、制御プログラムを記憶する記憶部(図示せず)とを備えてもよい。演算処理部としては、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)などが例示される。記憶部としては、メモリなどが例示される。なお、制御部120は、集中制御を行う単独の制御部で構成されていてもよく、互いに協働して分散制御を行う複数の制御部で構成されていてもよい。
制御部120は、サーバ通信部110から送られる情報の受信、並びに、サーバ記憶部130への情報の格納、及び、サーバ記憶部130に格納された情報の取り出し等を実施することができる。具体的には、制御部120は、サーバ通信部110を制御して、通信ネットワーク401を介して基地局400との間で情報の送受信を行う。つまり、制御部120は、サーバ通信部110を制御して、通信ネットワーク401及び基地局400を介して、各自動車両200との間で情報の送受信を行う。制御部120は、各自動車両200から定期的に送られる情報を受信する、並びに、各自動車両200に対して生成した経路情報、自動車両200の動作指令など等の情報等を、自動車両200に随時送るように構成される。
制御部120は、各自動車両200から受け取る情報、経路探索部121によって探索されることで生成される自動車両200の経路情報等の情報をサーバ記憶部130に加えて記憶させることによって、サーバ記憶部130に格納されているエリア情報131、全車経路情報132及び車両状態情報134等を新たな情報に更新する。
制御部120は、経路探索部121を制御して、各自動車両200に設定すべき走行経路を経路探索部121に探索させる。経路探索部121は、サーバ通信部110を介して自動車両200の出発地の位置及び/又は目的地の位置が入力されると、エリア情報131に基づき、当該自動車両200が走行する走行経路を探索する。例えば、経路探索部121は、自動車両200の出発地の位置または自動車両200の現在位置から目的地までの走行経路を探索する。そして、経路探索部121は、探索した走行経路上における自動車両の動作状態を示す走行属性のパラメータを、車両情報133に応じて変更することで経路情報を生成する。経路探索部121は、生成した経路情報を、サーバ記憶部130の全車経路情報132に反映する。
制御部120は、全車経路情報132のうち、送信する対象の自動車両200に対応する経路情報のみを自動車両200に送信してもよいし、全車経路情報132全部を自動車両200に送信してもよい。つまり、制御部120は、全車経路情報132のうち、少なくとも、送信する対象の自動車両200に対応する経路情報を含む情報を送信する。なお、経路情報の送信は、サーバ通信部110によって行われる。すなわち、サーバ通信部110は、生成された経路情報を自動車両200に送信する。自動車両200は、受け取った経路情報に従って、走行(動作)する。
また、制御部120は、自動車両の周囲における障害物の有無及び位置に関する障害物情報を自動車両200から受け取ると、自動車両200がなすべき動作を決定し、上記決定に基づき自動車両200に指示を送る。このとき、障害を回避できるように自動車両200の走行速度を変更する走行指示を、自動車両200に送ってもよい。上記の代わりに又は上記に加えて、制御部120は、経路探索部121に障害を回避可能な走行経路を新たに探索させることによって、走行経路を変更し、変更後の経路情報を自動車両200に送信してもよい。
サーバ記憶部130は、種々の情報を記憶する構成要素である。サーバ記憶部130は、半導体メモリ等から構成されてもよく、揮発性メモリ又は不揮発性メモリ等から構成されてよい。また、サーバ記憶部130は、読み取り専用のメモリ、つまり、書き換え不可のメモリでもよい。サーバ記憶部130は、サーバ装置100内に組み込まれるものであってもよく、サーバ装置100がアクセス可能なクラウドサーバ内に存在するものであってもよい。サーバ記憶部130は、後述する、自動車両が走行する所定エリアの走行経路に関するエリア情報131、自動車両200毎の車両属性を示す車両情報133を格納している。さらに、サーバ記憶部130は、運転モードごとに、その運転モードにおける自動車両200の運転に関する制御条件を示す運転モード設定情報136を格納している。また、サーバ記憶部130は、経路探索部121により生成された複数の自動車両200それぞれの経路情報を全車経路情報132として格納してもよい。サーバ記憶部130は、サーバ通信部110により取得された車両状態情報134を格納してもよい。
[自動車両200の構成]
図3は、図1の自動車両200の構成要素の関係を模式的に示すブロック図である。
図3を参照すると、自動車両200は、車両通信部210及び制御部220を有する。自動車両200は、さらに、車両記憶部230、外界センサ240、自己位置推定部250、障害物検知部260、入力受付部270、および蓄電装置280を有していてもよい。制御部220は、走行制御部221を有する。また、車両記憶部230は、走行情報231、車両情報232、選択運転モード情報233、および制御条件情報234などを記憶する。
車両通信部210は、サーバ装置100等と通信する構成要素である。車両通信部210は、通信器、又は通信インタフェースを含む処理回路等であってよい。車両通信部210は、制御部220による制御に従って、基地局400を介して、サーバ装置100等と通信する。具体的には、車両通信部210は、無線通信を介して基地局400に接続し、通信ネットワーク401を介して、サーバ装置100と通信する。車両通信部210は、例えば、サーバ通信部110と無線通信を行うことにより、経路探索部121により生成された、当該自動車両200に対応する経路情報を取得する。車両通信部210は、受信した情報を制御部220及び車両記憶部230のいずれに送るように構成されてもよく、制御部220及び車両記憶部230のいずれから情報を受け取り、受け取った情報を送信するように構成されてもよい。
制御部220は、自動車両200の全体を制御する制御機能を備えるものであればよく、どのように実現されてもよい。例えば、制御部220は、専用のハードウェアで構成されてもよい。また例えば、制御部220は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。この場合、制御部220は、例えば、演算処理部(図示せず)と、制御プログラムを記憶する記憶部(図示せず)とを備えてもよい。演算処理部としては、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)などが例示される。記憶部としては、メモリなどが例示される。なお、制御部220は、集中制御を行う単独の制御部で構成されていてもよく、互いに協働して分散制御を行う複数の制御部で構成されていてもよい。
制御部220は、車両通信部210、外界センサ240、自己位置推定部250、障害物検知部260、および蓄電装置280の制御を行う。さらに、制御部220は、入力受付部270から受け付ける入力の受信、並びに、車両記憶部230への情報の格納及び車両記憶部230に格納された情報の取り出し等を実施することができる。
具体的には、制御部220は、外界センサ240を制御して、自動車両200の進行方向を走査させる。外界センサ240は、検知結果を自己位置推定部250及び障害物検知部260に送る。外界センサ240は、検知結果を、自己位置推定部250及び障害物検知部260の代わりに制御部220及び車両記憶部230の少なくとも一方に送ってもよいし、自己位置推定部250及び障害物検知部260に加えて、制御部220及び車両記憶部230の少なくとも一方に送ってもよい。
制御部220は、外界センサ240の検知結果に基づき、自己位置推定部250に自動車両200の位置及び向きを推定させ、その推定結果を取得する。自己位置推定部250は、その推定結果を、制御部220の代わりに車両記憶部230に送ってもよいし、制御部220に加えて車両記憶部230に送ってもよい。
制御部220は、外界センサ240の検知結果等に基づき、障害物検知部260に自動車両200の周囲における障害物の有無及びその位置等に関する情報である障害物情報を生成させ、障害物情報を取得する。障害物検知部260は、障害物情報を、制御部220の代わりに車両記憶部230に送ってもよいし、制御部220に加えて車両記憶部230に送ってもよい。障害物情報の障害物には、他の自動車両200も含まれてもよい。また、制御部220は、自動車両200の走行経路又はその近傍に障害物を検知した場合、自動車両200を停止させてもよい。その後、制御部220は、外界センサ240により走行経路又はその近傍で障害物を確認できなくなれば、自動車両200の走行を開始してもよい。又は、制御部220は、サーバ装置100から受け取る経路情報に基づき、走行情報を生成して、自動車両200の動作を制御してもよい。
制御部220は、車両通信部210を制御して、基地局400と情報の送受信を行う。つまり、制御部220は、車両通信部210を制御して、基地局400を介して、サーバ装置100と情報の送受信を行う。制御部220は、例えば、車両通信部210を制御して、自動車両200の位置、向き、動作状態などの自動車両200の車両状態、並びに、自動車両200の周囲の障害物情報等を、例えば1秒毎等のように定期的にサーバ装置100に送るように構成される。
走行制御部221は、サーバ装置100から受信した当該自動車両200に対応する経路情報から後述する走行情報を生成し、車両記憶部230に記憶させる。つまり、走行制御部221は、車両通信部210により取得された経路情報に基づいて自動車両200の走行を制御する。例えば、走行制御部221は、車両記憶部230に記憶されている車両情報232に応じて、経路情報を構成する複数のパスポイントで示される走行経路上に、さらに、他のパスポイントを追加し、追加することで得られた走行情報に基づいて自動車両200の走行を制御してもよい。走行制御部221は、車両記憶部230に記憶させた走行情報に従って、自車両の走行を制御する。走行制御部221は、VCU(Vacuum Control Unit)や操舵、速度、ブレーキなどの制御を行うモータなどを含む。
車両記憶部230は、種々の情報を記憶する構成要素である。車両記憶部230は、半導体メモリ等から構成されてもよく、揮発性メモリ又は不揮発性メモリ等から構成されてよい。また、車両記憶部230は、読み取り専用のメモリ、つまり、書き換え不可のメモリでもよい。車両記憶部230は、後述する走行情報231を記憶する。また、車両記憶部230は、自車両に対応する車両情報232を記憶している。さらに、本実施の形態では、車両記憶部230は、選択運転モード情報233および制御条件情報234を記憶している。選択運転モード情報233は、自動車両200に対して、サーバ装置100または自動車両200によって選択された運転モードを選択運転モードとして示す。制御条件情報234は、その選択運転モードの制御条件を示す。選択運転モード情報233および制御条件情報234の詳細については、後述する。
外界センサ240は、自動車両200の周囲の物体の有無を検知する構成要素である。外界センサ240は、例えば、ミリ波レーダである。
自己位置推定部250は、自動車両200の位置を推定する構成要素である。自己位置推定部250は、上述した制御部220のような構成を有してもよく、制御部220の一部に含まれてもよい。自己位置推定部250は、外界センサ240による検知結果より、自動車両200の位置及び方位を検出する。
なお、自動車両200は、加速度センサ、角速度センサ(ジャイロセンサとも呼ばれる)等も備えてもよく、自己位置推定部250は、上記センサの検知結果も使用して、自動車両200の位置及び方位を検出してもよい。これにより、自動車両200の位置及び方位の検出精度が向上する。なお、自己位置推定部250は、加速度センサ及び角速度センサの検知結果から、自動車両200の走行軌跡と姿勢角つまり旋回角を求めてもよい。又は、自動車両200は、GPS送受信機を備え、自身の位置情報を受信するように構成されてもよい。
障害物検知部260は、走行経路上に障害物を検知する構成要素である。障害物検知部260は、上述した制御部220のような構成を有してもよく、制御部220の一部に含まれてもよい。障害物検知部260は、外界センサ240による検知結果と、自己位置推定部250による自動車両200の位置及び方位の検出結果とに基づき、外界センサ240が検知した物体の位置を検出する。障害物検知部260は、認知した障害物及びその位置情報を含む障害物情報を、制御部220及び車両記憶部230の少なくとも一方に送る。つまり、障害物検知部260は、外界センサ240の検知結果に基づき、当該自動車両200の周囲における物体の有無及び当該物体の位置を含む障害物情報を生成し、生成した障害物情報を出力する。そして、走行制御部221は、走行経路上に物体があることを障害物検知部260が検知すると自車両を停止させると共に、障害物情報をサーバ装置100に送信してもよい。なお、自己位置推定部250は、障害物検知部260により出力された障害物情報を取得し、自動車両200の位置及び方位の検出の際のフィードバック等に用いてもよい。
なお、外界センサ240は、自動車両200の周囲を撮像するカメラにより構成されており、障害物検知部260は、外界センサ240を構成するカメラにより撮像された画像を画像処理することで自動車両200の周囲の物体を検知する画像処理部により構成されていてもよい。
入力受付部270は、自動車両200に乗車する利用者が目的地等の入力を受け付ける構成要素である。本実施の形態では、入力受付部270は、タッチパネルやキーボードなどからなる構成を有していてもよい。なお、入力受付部270により受け付けられた入力が示す目的地などの情報は、車両通信部210によりサーバ装置100に送信される。
蓄電装置280は、自動車両200を駆動するエネルギーを供給する。
[エリア情報]
図4は、サーバ装置100のサーバ記憶部130に記憶されているエリア情報131を構成する複数のパスポイントを示す概念図である。図5は、サーバ装置100のサーバ記憶部130に記憶されているエリア情報131を構成する複数のパスポイント135の一例を示す図である。図4では、説明のために、走行経路における進行方向に矢印を付与している。
図4を参照すると、エリア情報131は、所定エリア内において自動車両200が走行可能な走行経路を示す情報である。エリア情報131は、所定エリア内において自動車両200が走行可能な走行経路R1およびR2上に黒丸で示される複数のパスポイントの集合で構成されている。パスポイントは、走行経路R1およびR2上における自動車両200の動作の変化点を示す。パスポイントは、当該パスポイントの位置、パスポイント通過時の自動車両200の車両速度(走行速度ともいう)、当該自動車両200の進入角度、及び当該自動車両200の進行方向などの情報を含む。図4においては、走行経路R1のエリア情報131は、20個のパスポイントで構成されている。
図5を参照すると、複数のパスポイント135のそれぞれは走行属性および区間種別を示す。走行属性は、パスポイント通過時の進入角度[rad]、パスポイントの位置(緯度、経度)、パスポイント通過時の自動車両200の期待速度[km/h]、パスポイント通過時の進行方向(前進/後退)、および上記利用者である乗客(乗車/降車)の有無を含む。なお、走行属性は、さらに、停車(停止/一時停止/禁止)、車庫入れ(入庫/出庫)の有無、および充電所の有無等を含んでいてもよい。なお、図5において、進行方向はfwd(前進)で標記している。区間種別は、そのパスポイントの位置を含む区間の種別であって、特別区間または通常区間である。
このように、本実施の形態では、サーバ記憶部130は、所定エリア内における複数のパスポイント135により構成されるエリア情報131を格納している。また、エリア情報131を構成する複数のパスポイント135のそれぞれは、そのパスポイント135の位置を含む区間の区間種別と、自動車両200の走行属性とを示す。走行属性は、上述のように、当該走行属性に対応するパスポイント135の位置と、当該位置における自動車両200の動作状態(例えば進入角度および車両速度など)とを含む。そして、区間種別は、運転モードの適用が可能な特別区間、または、その運転モードの適用が不可能な通常区間である。。なお、特別区間および通常区間の詳細については、後述する。
図4及び図5において、特徴となるパスポイントを説明する。例えば、パスポイントIDがP0であるパスポイントP0は、一時停止して、乗客の乗場又は降場を行うパスポイントとして例示される。以下、パスポイントIDがPn(nは0以上の整数)であるパスポイントをパスポイントPnと表記する。
[経路情報]
図6A及び図6Bは、サーバ装置100のサーバ記憶部130に記憶される全車経路情報132のうちの経路情報の一例を示す概念図である。図6Aは、自動車両200が普通乗用車などの小型車である場合の経路情報の一例を示す概念図である。図6Bは、自動車両200がトラックやバスなどの大型車である場合の経路情報の一例を示す概念図である。図6A及び図6Bでは、説明のために、走行経路における進行方向に矢印を付与している。
図6A及び図6Bは、図4のエリア情報131で示される走行経路R1およびR2のうちで、実際に自動車両200が走行する走行経路R1に対応する走行経路の経路情報を示している。図6Aに示す経路情報が示す走行経路は、図4のエリア情報における走行経路R1と同一である。これに対して、図6Bに示す経路情報が示す走行経路は、図4のエリア情報における走行経路R1と比較して、波線矩形で示す領域S1及び領域S2で囲まれたカーブの領域におけるパスポイントが異なっている。
これは、カーブを走行する場合、同じ走行速度や進入角度で制御しても、車長や車幅、車両の重量により、実際にカーブを走行する際の走行経路が異なるためである。例えば、大型車に対して図6Aで示す経路情報で自動車両200の走行制御を行うと、領域S1及び領域S2のカーブを曲がりきれない可能性がある。このような状況を回避するために、本開示のサーバ装置100は、複数の自動車両200それぞれの車両属性に応じて、パスポイントの設定を行う。
例えば、図6Aの領域S1においては、カーブ開始時に1つのパスポイントP30、カーブ終了時に1つのパスポイントP40が設定されている。これに対して、図6Bの領域S1においては、カーブ開始時に2つのパスポイントP31、P32、カーブ終了時に3つのパスポイントP41、P42、P43が設定されている。また、領域S2においては、カーブの開始時に、図6Aでは1つのパスポイントP10が設定されているのに対して、図6Bでは、3つのパスポイントP11、P12、P13が設定されている。
これは、大型車は小型車と比べ、車長や車幅が大きく、ブレーキがきき始めるまでに進む距離の違い、同じ速度でカーブを曲がった場合に生じる遠心力の違いなどを考慮して設定したことによる。図6Bに示す大型車の場合、カーブに対して設定されるパスポイントは図6Aに示す小型車の場合に比べて、カーブを大きく曲がるように設定されている。
図7A及び図7Bは、サーバ装置100のサーバ記憶部130に記憶される全車経路情報132のうちの、1つの自動車両200の経路情報の一例を示す図である。図7Aは、図6Aに示す小型車に対応する経路情報を示す図である。図7Bは、図6Bに示す大型車に対応する経路情報を示す図である。
図7A及び図7Bに示すように、経路情報は複数のパスポイントの集合である。また、複数の経路情報では、それぞれの経路情報に対応する自動車両200が同じ走行経路を走行する場合でも、その自動車両200の車両情報(すなわち車両属性)に応じて、設定されるパスポイントの数、パスポイントが含む走行属性のパラメータが異なる。図7Bに示す大型車の経路情報では、カーブに対して設定されるパスポイントが、図7Aの小型車の経路情報よりも多く設定される。また、カーブに対して設定されるパスポイントにおいて、大型車の車両速度は小型車の車両速度より遅く設定されている。
このように、本実施の形態では、経路探索部121は、エリア情報131を構成する複数のパスポイント135から、自動車両200が走行する走行経路を示す複数のパスポイントを選択し、選択された複数のパスポイントに基づく経路情報を生成する。この経路情報は、エリア情報131から選択された複数のパスポイントから構成されていてもよい。または、経路情報を構成する複数のパスポイントのパラメータは、上述のように車両情報(大型車または小型車など)に応じて変更されていてもよい。または、経路情報は、エリア情報131から選択された複数のパスポイントだけでなく、上述のように車両情報に応じて設定された新たなパスポイントを含んでいてもよい。
[車両情報]
車両情報133及び車両情報232は、全ての自動車両200のそれぞれにおける、当該自動車両に関する情報を含む。車両情報133は、複数の自動車両200毎の車両属性を示す情報である。
図8は、サーバ装置100のサーバ記憶部130及び自動車両200の車両記憶部230が記憶する車両情報の一例を示す図である。
図8に示すように、車両情報には、車両を一意に識別する車両ID、車両の型番、車種名、車両番号、車長[mm]、車幅[mm]、車高[mm]、重量[kg]、車両情報を登録した登録日時、車両情報を更新した更新日などが、含まれる。また、車両情報は、操舵角など運転に関連する情報をさらに含んでいてもよい。
[車両状態情報]
車両状態情報134は、自動車両200からサーバ装置100に定期的に送られる自動車両200の現在位置及び現在状態などを示す情報であり、当該情報に対応する自動車両200を識別する車両IDなどの識別情報を含む。本実施の形態では、自動車両200は、上記情報を定期的(例えば1秒毎)にサーバ装置100に送る。これにより、サーバ装置100は、自動車両200の状態をほぼリアルタイムに取得することができる。
図9は、サーバ装置100のサーバ記憶部130に記憶される車両状態情報134の一例を示す図である。
図9に示すように、自動車両200の現在位置は、緯度(度)と経度(度)で示される。自動車両200の車両状態には、サーバ装置100が管理する車両状態、自動車両200がサーバ装置100に通知してきた車両状態、パスポイント通過時の進入角度[rad]、パスポイント通過時の速度[km/h]、パスポイント通過時の進行方向[前進/後退]、蓄電装置280の残量[0〜100%]、故障情報、最終通過パスポイントのパスポイントID、出発地のパスポイントのパスポイントID、目的地のパスポイントのパスポイントIDなどを含む。故障情報は、NULL(正常)、ギア故障、車輪故障などが含まれる。
サーバ装置100が管理している状態と自動車両200が報告してきた状態は、走行、停止、運搬、タイムアウト、降車完了、充電、緊急状態、配車などを含んでもよい。より詳細には、走行は、自動走行中、途中下車が指定された自動走行中、行先変更が指示された自動走行中、自律走行中、マニュアル走行中などを含んでもよい。また、停止は、待機、目的地到着、一時停止、障害物検知、入庫完了、出庫完了、非常停止などを含んでもよい。また、運搬は、乗車完了、降車完了などを含んでもよい。
また、本実施の形態における車両状態情報134は、各車両IDに対応付けられた運転モードを示す。この運転モードは、その車両IDの自動車両200に対して、自動車両200またはサーバ装置100によって選択されたモードである。サーバ装置100の経路探索部121は、この車両状態情報134を参照することによって、各自動車両200において選択されている運転モードを特定することができる。なお、運転モードの詳細については、後述する。
[走行情報]
図10A及び図10Bは、自動車両200の車両記憶部230に記憶される走行情報231の一例を示す概念図である。図10Aは、自動車両200が普通乗用車などの小型車である場合の走行情報の一例を示す概念図である。図10Bは、自動車両200がトラックやバスなどの大型車である場合の走行情報の一例を示す概念図である。図10A及び図10Bでは、説明のために、走行経路における進行方向に矢印を付与している。
図10A及び図10Bは、それぞれ、図6A及び図6Bの経路情報から生成された走行情報を示している。図10A及び図10Bにおいて、波線矩形で示す領域S1〜S4における黒三角は、走行制御部221によって追加されたパスポイントを示す。領域S1〜S4は全てカーブの領域である。自動車両200は、サーバ装置100が生成した経路情報において、カーブのように、車両属性に応じて走行経路が異なるところでは、さらに細かい走行制御を行ってもよい。
例えば、図10Aの領域S1においては、2つのパスポイントP30、P40間に新たに3つのパスポイントP301、P302、P303が追加設定されている。また、図10Bの領域S1においては、パスポイントP32、P41間に3つのパスポイントP321、P322、P323が設定されている。同様に、図10A、図10Bの領域S2〜S4においても、経路情報におけるパスポイントのうち、カーブに設定された2つのパスポイント間に複数のパスポイントが追加設定されている。
図11A及び図11Bは、自動車両200の車両記憶部230に記憶される走行情報231の一例を示す図である。図11Aは、図10Aに示す走行情報を示す図である。図11Bは、図10Bの走行情報を示す図である。
図11A及び図11Bに示すように、走行情報は複数のパスポイントの集合である。図11A及び図11Bの走行情報は、それぞれ、図7A及び図7Bの経路情報に対して領域S1のパスポイントが追加されていることが分かる。具体的には、上述したように、走行制御部221によって、車両記憶部230に記憶されている車両情報232に応じて、経路情報を構成する複数のパスポイントで示される走行経路上に、さらに、パスポイントが追加される。
なお、本実施の形態では、走行制御部221は、上述のように走行情報231を生成し、その走行情報231に基づいて自動車両200の走行を制御するが、その走行情報231を生成しなくてもよい。この場合には、走行制御部221は、経路情報に基づいて自動車両200の走行を制御する。
[サーバ装置100による自動車両200の経路探索動作]
図12を参照して、自動車両制御システム1の動作のうちのサーバ装置100による自動車両200の経路探索動作を説明する。
図12は、サーバ装置100による自動車両200の経路探索動作の流れを示すフローチャートである。
図12を参照すると、サーバ装置100の制御部120は、サーバ装置100のサーバ通信部110を介して、自動車両200の走行経路を設定する指示を受ける、又は、障害物情報等に基づき自動車両200の走行経路を設定する必要性があると判断すると、経路探索部121に経路探索を行わせる。
経路探索部121は、制御部120の制御に従い、まず、サーバ装置100のサーバ記憶部130に格納されるエリア情報131を読み込む(ステップS1201)。
次いで、経路探索部121は、サーバ記憶部130に格納される車両情報133及び車両状態情報134を読み込む(ステップS1202)。
次いで、経路探索部121は、走行経路の出発地及び目的地を、エリア情報131に含まれるパスポイントのパスポイントIDを用いて設定する(ステップS1203)。上記出発地及び目的地は、サーバ通信部110を介して出発地及び目的地の情報を受信した制御部120の指示に基づいて設定される。
次いで、経路探索部121は、エリア情報131を用いて、出発地及び目的地の間を結ぶパスポイントの配置に沿った走行経路を探索する(ステップS1204)。
次いで、経路探索部121は、選択した走行経路の経路情報を生成する(ステップS1205)。経路探索部121は、当該自動車両200に対応する車両情報に応じて選択した複数のパスポイントにより構成される経路情報を生成する。具体的には、経路探索部121は、小型車に対応する車両情報、または、大型車に対応する車両情報に基づいて、経路情報を生成する。例えば、経路探索部121は、車両情報に応じて、(i)経路情報に、さらに、他のパスポイントを追加する、及び、(ii)選択した複数のパスポイントの走行属性のパラメータを変更する、の少なくとも一方を行う。このように、経路探索部121は、エリア情報131から選択したパスポイントを取得し、走行順に並べ、必要に応じて、各パスポイントの属性のパラメータを変更する。
経路探索部121は、作成した経路情報を全車経路情報132に記憶させ保存する(ステップS1206)。
[特別区間における運転モードに基づく制御]
ここで、本実施の形態における自動車両制御システム1では、複数の運転モードが設定されている。各自動車両200は、走行経路における特別区間では、当該自動車両200において選択されている運転モードにしたがって、経路情報によって示される走行経路または動作状態の変更を開始することができる。運転モードは、自動車両200の乗客の乗り心地、走行時間帯、交通量、路面状況(例えば、乾燥、半湿、湿潤、シャーベット、積雪、圧雪、または凍結)、および路面温度などに基づいて選択される。
図13は、自動車両200の乗り心地を説明するための図である。図13の(a)は、自動車両200の各時点における走行速度の一例を示す。図13の(b)は、自動車両200の各時点における加速度の一例を示す。図13の(c)は、自動車両200の各時点における加加速度の一例を示す。
例えば、図13の(a)に示すように、自動車両200は、時刻t0から時刻t1まで一定の走行速度で走行し、急ブレーキをかける。このとき、自動車両200は、図13の(a)の破線で示すように、時刻t1から時刻t2までの短い期間で走行速度を急に減少させて停止する。なお、走行速度の時間変化の割合は、加速度であり、加速度の時間変化の割合は、加加速度(Jerkともいう)である。この場合、図13の(b)の破線で示すように、自動車両200の前方への加速度は、時刻t1から時刻t2の間でのみ、一定の負の値を示す。また、図13の(c)の破線で示すように、自動車両200の前後方向の加加速度は、時刻t1で負側に瞬間的に大きくなって0に戻り、時刻t2で正側に瞬間的に大きくなって0に戻る。
一方、図13の(a)に示すように、自動車両200は、時刻t0から時刻t1まで一定の走行速度で走行し、ゆっくりブレーキをかける。このとき、自動車両200は、図13の(a)の実線で示すように、時刻t1からt3(t3>t2)までの長い期間で走行速度をゆっくり減少させて停止する。この場合、図13の(b)の実線で示すように、自動車両200の前方への加速度は、時刻t1から時刻t3の間でのみ、一定の負の値を示す。しかし、この場合における加速度の絶対値は、上述の急ブレーキの場合と比べると小さい。また、ゆっくりブレーキの場合、図13の(c)の実線で示すように、自動車両200の前後方向の加加速度は、時刻t1で負側に瞬間的に大きくなって0に戻り、時刻t3で正側に瞬間的に大きくなって0に戻る。しかし、この場合における加加速度の絶対値は、上述の急ブレーキの場合と比べると小さい。
このように、自動車両200のブレーキのかけ方などのように、運転モードによって、加速度および加加速度は異なる。ここで、加速度または加加速度(具体的には加速度または加加速度の絶対値)が大きい場合には、小さい場合に比べて、乗客の乗り心地は悪い。つまり、自動車両200の乗客は、自動車両200の曲がり始め、走り始めなどを強く体感する。しかし、乗客の嗜好に応じて、あるいは緊急時などには、大きな加速度または加加速度が必要な場合がある。逆に、加速度または加加速度が小さい場合には、大きい場合に比べて、乗客の乗り心地は良い。つまり、自動車両200の乗客は、自動車両200の曲がり始め、走り始めなどを体感しにくくなる。しかし、制動時間もしくは旋回時間、または、制動距離もしくは移動距離は長くなる。
そこで、本実施の形態における自動車両制御システム1では、サーバ装置100または自動車両200は、その自動車両200に対して、複数の運転モードから何れ1つの運転モードを選択することができる。運転モードは、自動車両200の走行の態様である。複数の運転モードでは、自動車両200を走行させるための制御条件が異なっている。制御条件は、例えば自動車両200の走行における操舵レートまたは加加速度の上限値などを含む。このような複数の運転モードのそれぞれの制御条件は、サーバ装置100の運転モード設定情報136に示されている。
図14は、サーバ記憶部130に格納されている運転モード設定情報136の一例を示す図である。
運転モード設定情報136は、例えば4つの運転モード「緊急」、「雑」、「一般」および「上級」のそれぞれの制御条件を示す。制御条件は、操舵レート、横Jerkの上限値および横加速度の上限値を含む。なお、操舵レート、横Jerkおよび横加速度は、絶対値として示されている。また、横加速度は、例えば4mの車線の変更を行う場合の値である。
また、制御条件のうちの操舵レートは、自動車両200の走行速度に応じて設定されている。運転モード「緊急」は、加加速度が大きく乗り心地が悪くても、自動車両200の操舵角を速く変化させて自動車両200を速く横方向に移動させるモードである。運転モード「雑」は、運転モード「緊急」よりも加加速度は小さく、乗り心地も悪くはないが、自動車両200の操舵角を速く変化させて自動車両200を速く横方向に移動させるモードである。運転モード「一般」は、運転モード「雑」よりも加加速度は小さく、乗り心地も良く、自動車両200の操舵角を通常の速さで変化させて自動車両200を横方向に移動させるモードである。運転モード「上級」は、運転モード「一般」よりもさらに加加速度は小さく、乗り心地もさらに良く、自動車両200の操舵角をゆっくり変化させて自動車両200を横方向にゆっくり移動させるモードである。
例えば、運転モード「緊急」では、走行速度60、50、40、・・・および5km/hのそれぞれにおける操舵レートとして、a1、a2、a3、・・・およびa7(deg/s)が設定されている。さらに、運転モード「緊急」では、横Jerkの上限値としてA1が設定され、横加速度の上限値としてB1が設定されている。
また、運転モード「雑」では、走行速度60、50、40、・・・および5km/hのそれぞれにおける操舵レートとして、b1、b2、b3、・・・およびb7(deg/s)が設定されている。さらに、運転モード「雑」では、横Jerkの上限値としてA2が設定され、横加速度の上限値としてB2が設定されている。
また、運転モード「一般」では、走行速度60、50、40、・・・および5km/hのそれぞれにおける操舵レートとして、c1、c2、c3、・・・およびc7(deg/s)が設定されている。さらに、運転モード「一般」では、横Jerkの上限値としてA3が設定され、横加速度の上限値としてB3が設定されている。
また、運転モード「上級」では、走行速度60、50、40、・・・および5km/hのそれぞれにおける操舵レートとして、d1、d2、d3、・・・およびd7(deg/s)が設定されている。さらに、運転モード「上級」では、横Jerkの上限値としてA4が設定され、横加速度の上限値としてB4が設定されている。
なお、操舵レートは、走行速度が遅いほど大きくなるように設定されている。また、操舵レート、横Jerkおよび横加速度のそれぞれは、運転モード「緊急」、「雑」、「一般」、「上級」の順で小さくなるように設定されている。
このように、本実施の形態では、自動車両200の運転モードに対応する制御条件は、自動車両200の操舵レート、加速度の上限値、および加加速度の上限値のうちの少なくとも1つを示す。また、制御条件は、自動車両200の走行速度ごとに互いに異なる複数の操舵レートを示す。これにより、自動車両200は、運転モードが選択された場合には、その運転モードに対応する制御条件にしたがって、車線変更などを適切に行うことができる。つまり、運転モード「緊急」が選択された場合には、乗り心地が悪くても車線変更を速く行うことができ、運転モード「上級」が選択された場合には、車線変更がゆっくり行われても乗り心地を良くすることができる。
図15は、特別区間と通常区間とを示す図である。
自動車両200の経路情報を構成する複数のパスポイントは、自動車両200の走行経路を示す。また、その複数のパスポイントのそれぞれは、そのパスポイントの位置を含む区間の区間種別を示している。区間種別は、特別区間または通常区間である。したがって、複数の連続するパスポイントの区間種別が特別区間である場合、その複数の連続するパスポイントを含む区間は、走行経路上の特別区間である。また、複数の連続するパスポイントの区間種別が通常区間である場合、その複数の連続するパスポイントを含む区間は、走行経路上の通常区間である。特別区間は、自動車両200の走行属性を選択運転モードに応じて変更することが可能な区間であり、通常区間は、その走行属性を変更することが不可能な区間である。なお、この走行属性は、経路情報の各パスポイントによって示されている走行属性であって、例えば、パスポイントの位置、進入角度および車両速度などである。
例えば、図15に示すように、自動車両200は、経路情報によって示される走行経路Ra1を走行する。この走行経路Ra1は、片道2車線のうちの一車線(具体的には外側車線)であって、交差点を直進するための経路である。自動車両200は、この走行経路Ra1における特別区間では、その走行経路Ra1を変更することができる。
例えば、自動車両200の制御部220は、自動車両200を交差点で右折させるために、車線変更が必要と判断する。このとき、制御部220は、走行制御部221に対して、走行経路Ra1を外側車線から内側車線に変更させる。走行制御部221は、車両記憶部230の選択運転モード情報233および制御条件情報234を参照し、それらの情報に基づいて、走行経路Ra1を変更する。つまり、走行制御部221は、内側車線から外側車線に車線変更するための少なくとも1つの新たなパスポイントを生成し、その少なくとも1つの新たなパスポイントを含む複数のパスポイントからなる走行経路に、走行経路Ra1を変更する。
また、自動車両200の制御部220は、自動車両200が交差点で右折せずに直進したときに、車線減少のために、車線変更が必要と判断する。このときにも、制御部220は、上述と同様に、走行制御部221に対して、走行経路Ra1を外側車線から内側車線に変更させる。なお、制御部220による車線変更の必要性の判断は、例えば、外界センサ240による検出結果、障害物検知部260による検知結果、道路交通情報、または、地図情報などに基づいて行われてもよい。
このように、本実施の形態における自動車両200の走行制御部221は、自動車両200の運転モードを特定する。すなわち、走行制御部221は、選択運転モードを特定する。そして、走行制御部221は、車両通信部210により取得された経路情報を構成する複数のパスポイントのうちの特別区間にあるパスポイントに続く新たなパスポイントとして、少なくとも1つの第1パスポイントを、特定された運転モードに対応する制御条件にしたがって生成する。次に、走行制御部221は、車両通信部210により取得された経路情報が、その少なくとも1つの第1パスポイントを含むように、その経路情報を更新する。そして、走行制御部221は、更新された経路情報に基づいて、自動車両200の走行を制御する。つまり、本実施の形態では、自動車両200の走行制御部221は、経路情報によって示される走行経路を、特別区間のパスポイントから少なくとも1つの第1パスポイントに続く走行経路に変更する。
なお、走行制御部221は、上述のように走行情報を生成する場合には、経路情報の代わりにその走行情報を制御条件にしたがって更新してもよい。また、走行制御部221は、自動車両200の運転モードを特定するときには、車両記憶部230の選択運転モード情報233を参照することによって特定する。さらに、走行制御部221は、少なくとも1つの第1パスポイントを生成する場合には、車両記憶部230の制御条件情報234によって示される制御条件にしたがって、その少なくとも1つの第1パスポイントを生成する。
図16は、自動車両200の車両記憶部230に格納されている選択運転モード情報233および制御条件情報234の一例を示す図である。
選択運転モード情報233は、図16の(a)に示すように、自動車両200において選択されている運転モードを選択運転モードとして示す。例えば、選択運転モードは「一般」である。
このような選択運転モード情報233に示される運転モードは、自動車両200によって選択されてもよい。例えば、運転モードは、自動車両200の乗客によって選択されてもよい。つまり、自動車両200の入力受付部270は、乗客からの操作を受け付け、その受け付けられた操作に応じた運転モードを制御部220に通知する。制御部220は、その通知された運転モードを示す情報を選択運転モード情報233として生成し、その選択運転モード情報233を車両記憶部230に格納する。
乗客は、入力受付部270を操作するときには、その操作によって自らの年齢を入力してもよい。この場合、例えば、制御部220は、乗客の年齢が20〜40の範囲にある場合には、運転モード「雑」を選択運転モードとして示す選択運転モード情報233を生成してもよい。また、乗客の年齢が60以上である場合には、制御部220は、運転モード「上級」を選択運転モードとして示す選択運転モード情報233を生成してもよい。あるいは、乗客は、入力受付部270を操作するときには、その操作によって複数の運転モードから何れか1つの運転モードを選択してもよい。この場合、例えば、制御部220は、選択された運転モードを示す選択運転モード情報233を生成する。
つまり、自動車両200は、ユーザによる操作によって運転モードを選択する入力受付部270を含む。自動車両200の走行制御部221は、自動車両200の運転モードの特定では、入力受付部270によって選択された運転モードを、自動車両200の運転モードとして特定する。
また、自動車両200に乗客を撮影するカメラが設置されている場合には、制御部220は、そのカメラの撮影画像に基づいて、乗客の年代または年齢層を特定してもよい。そして、制御部220は、その年代などに応じた運転モードを選択運転モードとして示す選択運転モード情報233を生成してもよい。なお、撮影画像に基づく年代などの特定には、ニューラルネットワークなどの機械学習を用いてもよい。
このように、自動車両200が運転モードを選択する場合には、自動車両200の車両通信部210は、その運転モードである選択運転モードを自動車両200の車両IDに関連付けてサーバ装置100に通知する。サーバ装置100の制御部120は、サーバ通信部110を介して、その選択運転モードおよび車両IDを取得し、サーバ記憶部130の車両状態情報134に反映する。これにより、車両状態情報134には、各自動車両200の運転モードが車両IDに関連付けて記録される。
あるいは、選択運転モード情報233に示される運転モードは、サーバ装置100によって選択されてもよい。例えば、サーバ装置100の経路探索部121は、各状況に基づいて、自動車両200の運転モードを選択し、サーバ通信部110を介して、その運転モードを自動車両200に通知する。各状況は、走行時間帯、交通量、路面状況(例えば、乾燥、半湿、湿潤、シャーベット、積雪、圧雪、または凍結)および路面温度などである。自動車両200の制御部220は、車両通信部210を介して、その通知された運転モードを受け付け、その運転モードを選択運転モードとして示す選択運転モード情報233を生成し、生成された選択運転モード情報233を車両記憶部230に格納する。
具体的には、サーバ装置100の経路探索部121は、サーバ記憶部130の車両状態情報134を参照し、各自動車両200が走行している場所を特定する。そして、経路探索部121は、多くの自動車両200が走行する走行経路では、それらの自動車両200に対して、運転モード「雑」を選択する。逆に、経路探索部121は、少ない自動車両200が走行する走行経路では、それらの自動車両200に対して、運転モード「上級」を選択する。また、経路探索部121は、交通量が多い時間帯に自動車両200が走行していれば、その自動車両200に対して、運転モード「雑」を選択してもよい。逆に、経路探索部121は、交通量が少ない時間帯に自動車両200が走行していれば、その自動車両200に対して、運転モード「上級」を選択してもよい。交通量が多い時間帯および交通量が少ない時間帯は、予め定められていてもよい。
つまり、サーバ装置100の経路探索部121は、各状況に応じて運転モードを選択してもよい。各状況は、経路情報によって示される走行経路を自動車両が走行する走行時間帯と、その走行経路の交通量と、路面状況(例えば、乾燥、半湿、湿潤、シャーベット、積雪、圧雪、または凍結)と、路面温度とのうちの少なくとも1つである。この場合、自動車両200の走行制御部221は、自動車両200の運転モードの特定では、経路探索部121によって選択された運転モードを、自動車両200の運転モードとして特定する。
制御条件情報234は、例えば図16の(b)に示すように、選択運転モード情報233によって示される運転モードの制御条件と、運転モード「緊急」の制御条件とを示す。制御条件は、上述のように、操舵レート、横Jerkの上限値、および横加速度の上限値を含む。例えば、自動車両200の制御部220は、選択運転モード情報233を生成すると、その選択運転モード情報233によって示される運転モード(すなわち選択運転モード)の制御条件を、車両通信部210を介して、サーバ装置100に問い合わせる。サーバ装置100の制御部120は、サーバ通信部110を介して、自動車両200からその問い合わせを受け付ける。制御部120は、その問い合わせの対象とされている運転モードの制御条件と、運転モード「緊急」の制御条件とを、サーバ記憶部130の運転モード設定情報136を参照することによって特定する。そして、制御部120は、サーバ通信部110を介して、その特定された各運転モードの制御条件を、問い合わせをしてきた自動車両200に通知する。自動車両200の制御部220は、車両通信部210を介して、サーバ装置100から通知された各運転モードの制御条件を示す制御条件情報234を生成し、その生成された制御条件情報234を車両記憶部230に格納する。
自動車両200の走行制御部221は、制御条件情報234に示される選択運転モードの制御条件を参照し、その制御条件にしたがって上述の新たなパスポイントである第1パスポイントを生成する。しかし、走行制御部221は、例えば障害物検知部260によって自動車両200の近くに障害物が検知された場合などの緊急時には、制御条件情報234に示される運転モード「緊急」の制御条件を参照してもよい。この場合には、走行制御部221は、選択運転モードの制御条件の代わりに、運転モード「緊急」の制御条件にしたがって上述の新たなパスポイントである第1パスポイントを生成する。
なお、本実施の形態における制御条件情報234は、選択運転モード以外の運転モード(例えば運転モード「緊急」)に対応する制御条件も示しているが、この制御条件を示さず、選択運転モードに対応する制御条件のみを示していてもよい。
図17は、各運転モードでの操舵角の時間変化および移動距離の一例を示す図である。
例えば、自動車両200が一定の速度で車線変更するときには、図17の(a)に示すように、運転モード「緊急」では、左側への操舵角が一定の操舵レートで大きくなり、続いて、その左側への操舵角が一定の操舵レートで逆に小さくなる。さらに、右側への操舵角が一定の操舵レートで大きくなり、続いて、その右側への操舵角が一定の操舵レートで逆に小さくなる。この一定の操舵レートは、図14に示すように、自動車両200が例えば60km/hで走行している場合、a1(deg/s)である。
また、運転モード「上級」では、左側への操舵角が一定の操舵レートで大きくなり、続いて、その左側への操舵角が一定の操舵レートで逆に小さくなる。さらに、右側への操舵角が一定の操舵レートで大きくなり、続いて、その右側への操舵角が一定の操舵レートで逆に小さくなる。この一定の操舵レートは、図14に示すように、自動車両200が例えば60km/hで走行している場合、d1(deg/s)であって、上述のa1(deg/s)よりも小さい。
また、自動車両200が一定の速度で、かつ、一定の操舵レートで車線変更を行う場合には、図17の(b)に示すように、自動車両200の進行方向および横方向のそれぞれの移動距離は、自動車両200の運転モードに応じて異なる。なお、図17の(b)に示すグラフにおいて、縦軸は、横方向の移動距離である横幅距離を示し、横軸は、進行方向の移動距離である進行方向距離を示す。
また、図17の(b)に示すように、自動車両200が一定の速度で、かつ、一定の操舵レートで車線変更を行う場合には、自動車両200は、クロソイド曲線を描くように走行する。
つまり、本実施の形態では、自動車両200の走行制御部221は、経路情報によって示さられる走行経路を、特別区間のパスポイントから少なくとも1つの第1パスポイントに続く走行経路に変更する場合には、クロソイド曲線に沿った走行経路に変更する。言い換えると、走行制御部221は、クロソイド曲線に沿って配列される少なくとも1つの第1パスポイントを生成する。
図18は、運転モードごとに生成される複数のパスポイントを示す図である。
例えば、自動車両200の走行制御部221は、パスポイントPa1、Pa2、・・・、Pa15によって示される車線Rb1を走行経路として走行しているときに、パスポイントPb1、Pb2、・・・、Pb14によって示される車線Rb2に車線変更する。このとき、走行制御部221は、制御条件情報234によって示される選択運転モードの制御条件にしたがって、2つの車線Rb1およびRb2間に配置される新たな複数の第1パスポイントを生成する。
具体的には、走行制御部221は、車線Rb1のパスポイントPa2〜Pa10までの特別区間において、パスポイントPa4を車線変更の変更開始ポイントとして決定する。なお、このような変更開始ポイントの決定は、自動車両200の周辺の走行状況によって走行制御部221によって決定される。そして、選択運転モードが「一般」である場合、走行制御部221は、車線Rb1の変更開始ポイントPa4から、車線Rb2のパスポイントである終了ポイントPb9に至るまでの範囲で、新たなパスポイントPc1〜Pc9を生成する。新たなパスポイントPc1〜Pc9のそれぞれは、上述の第1パスポイントである。
また、走行制御部221は、上述のように決定された変更開始ポイントPa4を、車両通信部210を介してサーバ装置100に通知する。この変更開始ポイントPa4は、変更開始通知情報によって通知される。
図19は、変更開始通知情報の一例を示す図である。
変更開始通知情報は、車両IDと、変更開始ポイントとを示す。変更開始ポイントは、図18に示す例の場合、パスポイントPa4である。サーバ装置100は、このような変更開始通知情報を取得すると、自動車両200と同様に、経路情報の更新を行う。
具体的には、サーバ装置100の制御部120は、サーバ通信部110を介して、変更開始通知情報を取得すると、その変更開始通知情報によって示される車両IDの自動車両200の経路情報を経路探索部121に更新させる。このとき、経路探索部121は、変更開始通知情報によって示される車両IDの自動車両200の運転モードを、サーバ記憶部130の車両状態情報134から特定する。さらに、経路探索部121は、変更開始通知情報によって示される車両IDの自動車両200の経路情報を、サーバ記憶部130の全車経路情報132から特定する。そして、経路探索部121は、特定された経路情報によって示される走行経路のうち、変更開始通知情報によって示される変更開始ポイントからの経路を変更する。この経路の変更には、上述と同様に、自動車両200の運転モードの制御条件が用いられる。これによって、走行経路が変更される。つまり、経路情報が更新される。
このように、本実施の形態では、自動車両200の車両通信部210は、特別区間内のパスポイントを変更開始ポイントとしてサーバ装置100に通知する。この変更開始ポイントの通知には、上述の変更開始通知情報が用いられる。また、サーバ装置100の経路探索部121は、既に生成された経路情報をサーバ記憶部130に格納している。そして、経路探索部121は、自動車両200から変更開始ポイントが通知されると、その自動車両200の運転モードを特定する。次に、経路探索部121は、サーバ記憶部130に格納された経路情報を構成する複数のパスポイントのうちの変更開始ポイントに続く新たなパスポイントとして、少なくとも1つの第2パスポイントを、特定された運転モードに対応する制御条件にしたがって生成する。そして、経路探索部121は、サーバ記憶部130に格納されている経路情報がその少なくとも1つの第2パスポイントを含むように、その経路情報を更新する。
また、本実施の形態では、自動車両200の走行制御部221と、サーバ装置100の経路探索部121とは、その自動車両200に対して同じソフトウェアプログラムを用いて新たなパスポイントを生成する。したがって、上述の少なくとも1つの第1パスポイントと少なくとも1つの第2パスポイントとはそれぞれ同一である。
したがって、サーバ装置100は、自動車両200において経路情報が更新されても、自らが保持する経路情報を、その自動車両200と同様に更新することができる。したがって、サーバ装置100と自動車両200との間で、経路情報を同期させることができる。その結果、サーバ装置100は、自動車両200の走行を適切に制御することができる。
なお、新たなパスポイントを生成するソフトウェアプログラムは、例えば車種ごとに設定されていてもよい。つまり、各自動車両200は、自らの車種に応じたソフトウェアプログラムを保持し、サーバ装置100は、各車種に応じたソフトウェアプログラムを保持している。そして、サーバ装置100は、自動車両200から変更開始通知情報取得したときには、その自動車両200の車種を特定し、その車種に応じたソフトウェアプログラムを用いることによって、上述の第2パスポイントを生成する。
これにより、自動車両200およびサーバ装置100では、自動車両200の車種に応じた新たなパスポイントを適切に生成することができる。
図20は、更新された経路情報の一例を示す図である。
図20に示すように、更新された経路情報は、パスポイントPa1〜Pa4と、新たなパスポイントPc1〜Pc9と、パスポイントPb9〜Pb14とから構成される。パスポイントPc1〜Pc9はそれぞれ、特別区間の変更開始ポイントであるパスポイントPa4に続く新たなパスポイントである。
なお、自動車両200の走行制御部221は、変更開始ポイントPa4に続く新たなパスポイントPc1〜Pc9を生成する場合には、それらのパスポイントPc1〜Pc9の位置を、上述のようにクロソイド曲線に基づいて決定する。また、走行制御部221は、新たなパスポイントPc1〜Pc9のそれぞれの進入角度を、当該新たなパスポイントと変更開始ポイントPa4との相対角度に基づいて決定してもよい。相対角度は、例えばクロソイド曲線における、新たなパスポイントの位置での接線と、変更開始ポイントPa4の位置での接線との間の角度である。走行制御部221は、変更開始ポイントPa4の進入角度を、その相対角度だけ回転させることによって、新たなパスポイントの進入角度を決定する。
図21は、自動車両200における運転モードに関する処理動作を示すフローチャートである。
まず、自動車両200の制御部220は、乗客の入力操作などに基づいて、運転モードを決定してサーバ装置100に通知する(ステップS101)。さらに、制御部220は、乗客の入力操作などに基づいて、目的地を設定してサーバ装置100に通知する(ステップS102)。そして、制御部220は、その通知された運転モードおよび目的地などに基づいてサーバ装置100から送信される、制御条件情報234および経路情報を取得する(ステップS103)。走行制御部221は、その経路情報に基づいて走行を開始する(ステップS104)。
次に、走行制御部221は、経路情報によって示される走行経路上の判定対象パスポイントが、特別区間にあるか否かを判定する(ステップS105)。ここで、判定対象パスポイントが特別区間にないと判定すると(ステップS105のNo)、走行制御部221は、後述するステップS110の処理を行う。一方、判定対象パスポイントが特別区間にあると判定すると(ステップS105のYes)、走行制御部221は、さらに、その判定対象パスポイントから車線変更するか否かを判定する(ステップS106)。
ここで、走行制御部221は、車線変更しないと判定すると(ステップS106のNo)、ステップS104からの処理を繰り返し実行する。一方、車線変更すると判定すると(ステップS106のYes)、走行制御部221は、その判定対象パスポイントを変更開始ポイントとしてサーバ装置100に通知する(ステップS107)。さらに、走行制御部221は、ステップS103で取得されて車両記憶部230に格納されている制御条件情報234を参照し、ステップS101で決定された運転モード、すなわち選択運転モードに対応する制御条件を特定する。そして、走行制御部221は、その制御条件にしたがって車線変更するための新たなパスポイントを生成する(ステップS108)。これにより、ステップS103で取得された経路情報によって示される走行経路は、変更開始ポイントからその新たなパスポイントを含む走行経路に変更される。走行制御部221は、その新たなパスポイントを含む走行経路にしたがって走行を継続する(ステップS109)。
そして、走行制御部221は、ステップS102で設定された目的地に自動車両200が到着したか否かを判定する(ステップS110)。ここで、目的地に到着したと判定すると(ステップS110のYes)、自動車両200における処理動作は終了する。一方、目的地に到着していないと判定すると(ステップS110のNo)、走行制御部221は、ステップS104からの処理を繰り返し実行する。
図22は、サーバ装置100における運転モードに関する処理動作を示すフローチャートである。
まず、サーバ装置100の制御部120は、自動車両200から通知される運転モードおよび目的地を受け取る(ステップS201)。そして、制御部120は、その運転モードに基づいてサーバ記憶部130の車両状態情報134を更新する(ステップS202)。つまり、制御部120は、その通知された運転モードを、通知してきた自動車両200の車両IDに関連付けて車両状態情報134に書き込む。さらに、制御部120は、通知された目的地などに基づいて自動車両200の経路情報を経路探索部121に生成させ(ステップS203)、その生成された経路情報を、目的地を通知してきた自動車両200に送信する(ステップS204)。
次に、制御部120は、自動車両200から変更開始通知情報を受信したか否かを判定する(ステップS205)。ここで、変更開始通知情報を受信していないと判定すると(ステップS205のNo)、制御部120は、後述するステップS207の処理を実行する。一方、変更開始通知情報を受信したと判定すると(ステップS205のYes)、制御部120は、新たなパスポイントを経路探索部121に生成させる(ステップS121)。つまり、経路探索部121は、サーバ記憶部130の運転モード設定情報136を参照し、ステップS201で取得された運転モードに対応する制御条件を特定する。そして、経路探索部121は、変更開始通知情報によって示される変更開始ポイントから、その制御条件にしたがって車線変更するための新たなパスポイントを生成する。これにより、ステップS203で生成された経路情報によって示される走行経路は、変更開始ポイントからその新たなパスポイントを含む走行経路に変更される。
そして、制御部120は、ステップS102で取得された目的地に自動車両200が到着したか否かを判定する(ステップS207)。ここで、目的地に到着したと判定すると(ステップS207のYes)、サーバ装置100による自動車両200に対する処理動作は終了する。一方、目的地に到着していないと判定すると(ステップS207のNo)、制御部120は、ステップS205からの処理を繰り返し実行する。
ここで、ステップS207における判定では、サーバ装置100の制御部120は、自動車両200から周期的に送信される状態通知情報に基づいて、自動車両200が目的地に到着したか否かを判定する。
図23は、自動車両200がサーバ装置100に送信する状態通知情報の一例を示す図である。
図23に示すように、状態通知には、車両を一意に識別する車両ID、車両状態を示す状態、車両の現在位置を示す緯度と経度、進入角度[rad]、蓄電装置280の充電残量[%]、故障情報などが、含まれる。
ここで、状態には、走行、停止、乗車完了、降車完了、タイムアウト、充電、緊急状態などが含まれる。ここで、タイムアウトとは、例えば、自動車両200がドアを解錠してから所定時間経過しても利用者が乗車しなかった状態、利用者が乗車後、所定時間経過しても目的地設定を行わない状態、目的地に到着してから所定時間を経過しても利用者が乗車しない場合などを示す。また、充電残量は、0〜100%で表される、蓄電装置280の充電残量を示す情報である。故障情報は、NULL(正常)、ギア故障、車輪故障などが含まれる。
また、サーバ装置100は、車両制御情報を自動車両200に送信することによって、その自動車両200を制御してもよい。
図24は、サーバ装置100が自動車両200に送信する車両制御情報の一例を示す図である。図24に示すように、車両制御情報には、車両を一意に識別する車両ID、制御内容、制御内容に応じたパラメータなどが、含まれる。制御内容には、車両の電源(ON/OFF)、充電(開始/停止)、ドアロック(解錠/施錠)、ドア(開/閉)、走行(許可/禁止)、停止(緊急/一時)、後退、駐車、障害物回避などが含まれる。
[1−2−2.利用者を搬送する際のサーバ装置101及び自動車両200の動作]
利用者を搬送する際のサーバ装置100及び自動車両200の動作について、説明する。この場合、自動車両200は、走行が他の自動車両200及び障害物から干渉を受けない通常走行であるとする。
図25Aおよび図25Bは、利用者搬送時の自動車両200のサーバ装置100及び自動車両200の動作の流れを示すシーケンス図である。具体的には、図25Aおよび図25Bは、自動車両200が利用者を乗車させ、利用者を設定された目的地まで搬送する場合のサーバ装置100と自動車両200の動作を示す。
なお、自動車両200は、稼働中、1秒毎のように定期的に車両の状態を示す状態通知情報をサーバ装置100に送信する。また、自動車両200は、サーバ装置の制御に応じた動作を行うと、動作の結果を報告する。
まず、図25Aに示すように、自動車両200は、選択運転モードをサーバ装置100に通知する。サーバ装置100の制御部120は、その選択運転モードに基づいて、図9に示すサーバ記憶部130の車両状態情報134を更新する(ステップS301)。
次に、サーバ装置100の制御部120は、受信した状態通知情報を用いて、さらに、車両状態情報134を更新する(ステップS302)。
次いで、サーバ装置100の制御部120は、ドア開放を指示する車両制御情報を自動車両200に送信する。
自動車両200の制御部220は、ドア開放の車両制御情報を受信すると、ドアを開放する。自動車両200の制御部220は、ドアが開放したことをサーバ装置100に報告する(ステップS303)。
自動車両200の制御部220は、利用者が乗車したことを検知すると、サーバ装置100に乗車が完了したことを通知する(ステップS304)。
サーバ装置100の制御部120は、自動車両200の状態を配車に更新する。自動車両200の制御部220はドアを閉め、ドアを閉めたことをサーバ装置100に報告する(ステップS305)。
利用者が例えば、自動車両200内に備えられた入力装置(図示せず)を用いて目的地を設定すると、自動車両200の制御部220は入力された目的地をサーバ装置100に送信する(ステップS306)。この時、自動車両200は出発地の情報も送信してもよい。
サーバ装置100の制御部120は、目的地を含む情報を受信する。サーバ装置100の制御部120は、出発地の情報を受信していない場合は、現在の自動車両200の位置を出発地とし、出発地及び目的地を含む走行経路を、経路探索部121に上述したように探索させる(ステップS307、ステップS308)。
次いで、サーバ装置100の制御部120は、経路探索部121に、探索された走行経路に関する経路情報を作成させ、サーバ記憶部130の全車経路情報132に保存させる(ステップS309)。サーバ装置100の制御部120は、その経路情報を自動車両200へ送信する。
経路情報を受信した自動車両200の走行制御部221は、受信した経路情報に従って、自動車両200の走行を制御する(ステップS310)。なお、走行制御部221は、経路情報に基づいて上述の走行情報を生成し、その走行情報にしたがって自動車両200の走行を制御してもよい。
自動車両200は、走行経路上を出発点から目的点まで走行する間、1秒毎などのように定期的に状態通知情報をサーバ装置100に送信し、サーバ装置100の制御部120は、受信した状態通知情報を用いて、サーバ記憶部130に格納される自動車両200の車両状態情報134をその都度更新する(ステップS311)。サーバ装置100の制御部120は、自動車両200が利用者の搬送を始めると、車両状態を運搬に更新する。
そして、図25Bに示すように、自動車両200の走行制御部221は、車線変更の変更開始ポイントを決定すると、その変更開始ポイントをサーバ装置100に通知する(ステップS321)。さらに、走行制御部221は、その変更開始ポイントから順に配列される、車線変更のための新たなパスポイントを生成する(ステップS322)。同様に、サーバ装置100の経路探索部121は、その変更開始ポイントを受けると、その変更開始ポイントから順に配列される、車線変更のための新たなパスポイントを生成する(ステップS323)。自動車両200とサーバ装置100とで生成される新たなパスポイントは互いに同一である。また、このような新たなパスポイントの生成によって、ステップS309によって生成された経路情報、すなわち走行経路は変更される。
自動車両200は、目的地に到着すると目的地に到着したことを示す状態通知情報をサーバ装置100に送信する(ステップS324)。
サーバ装置100の制御部120は状態通知情報を受信し、サーバ記憶部130の車両状態情報134を更新する(ステップS325)。その後、サーバ装置100の制御部120は、自動車両200にドア開放を指示する車両制御情報を送信する。
自動車両200の制御部220は、ドア開放の車両制御情報を受信すると、ドアを開放する。自動車両200の制御部220は、ドアが開放したことをサーバ装置100に報告する(ステップS326)。
自動車両200の制御部220は、利用者が降車したことを検知すると、サーバ装置100に降車乗車が完了したことを通知する(ステップS327)。
サーバ装置100の制御部120は、自動車両の状態を待機に更新する。自動車両の制御部220はドアを閉め、ドアを閉めたことをサーバ装置100に報告する(ステップS328)。
ここで、上述の例では、運転モードに応じた車線変更を自動車両200にさせるが、横方向に進行方向を変えることなく運転モードに応じた加速、減速または停止を自動車両200にさせてもよい。
図26は、自動車両200の制動距離を説明するための図である。図26の(a)は、自動車両200の各時点における走行速度の一例を示す。図26の(b)は、自動車両200の各時点における制動距離の一例を示す。なお、図26の(b)に示す制動距離は、ブレーキが効きはじめた時点からの自動車両200の進行方向の移動距離を示す。
例えば、図26の(a)に示すように、自動車両200は、時刻t0から時刻t1まで一定の走行速度で走行し、急ブレーキをかける。このとき、自動車両200は、図26の(a)の細実線に示すように、時刻t1から時刻t2までの短い期間で走行速度を急に減少させて停止する。また、図26の(a)の太実線で示すように、自動車両200は、時刻t0から時刻t1まで一定の走行速度で走行し、ゆっくりブレーキをかける。つまり、自動車両200は、時刻t1から時刻t3(t3>t2)までの長い期間で走行速度をゆっくり減少させて停止する。
急ブレーキがかけられた場合には、図26の(b)の細実線で示すように、自動車両200は、時刻t1からt2までの短い期間で停止するため、その制動距離は短い。また、この場合には、急ブレーキのため、前後方向の加速度および加加速度は大きい。一方、ゆっくりブレーキがかけられた場合には、図26の(b)の太実線で示すように、自動車両200は、時刻t1からt3までの長い期間で停止するため、その制動距離は長い。また、この場合には、ゆっくりブレーキのため、前後方向の加速度および加加速度は小さい。
このように、ブレーキのかけ方に応じて、乗り心地と制動距離が異なる。言い換えれば、加速および減速の態様に応じて、乗り心地と移動距離が異なる。つまり、自動車両200に対して運転モードが選択された場合には、その運転モードに応じて自動車両200の乗り心地と移動距離が異なる。具体的には「緊急」、「雑」、「一般」および「上級」などの運転モードに応じて移動距離が異なる。
したがって、本実施の形態における自動車両200およびサーバ装置100はそれぞれ、自動車両200が車線変更するときだけでなく、減速(具体的には停止)または加速するときにも、運転モードの制御条件にしたがって新たなパスポイントを生成する。これにより、自動車両200は、例えば障害物との衝突を避けるために停止するときには、その運転モードに応じた制御条件にしたがって停止するように、サーバ装置100で生成された経路情報を更新することができる。つまり、状況に応じた移動距離だけ自動車両200が走行するように、経路情報が更新される。
例えば、自動車両が走行している道路の先に凹凸している区間がある場合、自動車両200は、その凹凸区間の手前の地点Aで減速し、その凹凸区間を通過してから、地点Bで加速する。これにより、凹凸区間での乗り心地を良くすることができる。自動車両200にこのような走行を実現させるために、エリア情報131は、地点Aから地点Bを含む区間を特別区間として示し、凹凸区間における各パスポイントは、遅い車両速度を示す。自動車両200は、凹凸区間の開始位置から手前にある変更開始ポイントの位置を、選択運転モードに対応する制御条件にしたがって算出する。そして、自動車両200は、その変更開始ポイントに続く新たなパスポイントを生成することによって、経路情報を更新する。これにより、自動車両200は、凹凸区間の開始位置までに、選択運転モードの制御条件にしたがって適切に減速することができる。さらに、自動車両200は、凹凸区間の後にあるパスポイントを変更開始ポイントとして決定し、運転モードに応じた加速が行われるように、その変更開始ポイントに続く新たなパスポイントを生成してもよい。このときにも、経路情報は更新される。これにより、自動車両200が凹凸区間を通過するような場合でも、適切な乗り心地で自動車両200を走行させることができる。
[1−3.効果等]
上述したように、本実施の形態における自動車両制御システム1は、自動車両200と、自動車両200と通信するサーバ装置100とを備える。
サーバ装置100は、サーバ記憶部130と、経路探索部121と、サーバ通信部110とを備える。サーバ記憶部130は、所定エリア内における複数のパスポイントにより構成されるエリア情報131を格納している。経路探索部121は、エリア情報131を構成する複数のパスポイントから、自動車両200が走行する走行経路を示す複数のパスポイントを選択し、選択された複数のパスポイントに基づく経路情報を生成する。サーバ通信部110は、生成された経路情報を自動車両200に送信する。ここで、エリア情報131を構成する複数のパスポイントのそれぞれは、当該パスポイントの位置を含む区間の区間種別と、自動車両200の走行属性とを示す。その走行属性は、当該走行属性に対応するパスポイントの位置と、当該位置における自動車両200の動作状態とを含む。上述の区間種別は、運転モードの適用が可能な特別区間、または、その運転モードの適用が不可能な通常区間である。一方、自動車両200は、車両通信部210と、走行制御部221とを含む。車両通信部210は、サーバ通信部110と無線通信を行うことにより、経路探索部121により生成された経路情報を取得する。走行制御部221は、自動車両200の走行を制御する。具体的には、走行制御部221は、自動車両200の運転モードを特定する。そして、走行制御部221は、車両通信部210により取得された経路情報を構成する複数のパスポイントのうちの特別区間にあるパスポイントに続く新たなパスポイントとして、少なくとも1つの第1パスポイントを、特定された運転モードに対応する制御条件にしたがって生成する。さらに、走行制御部221は、車両通信部210により取得された経路情報が少なくとも1つの第1パスポイントを含むように、当該経路情報を更新する。そして、走行制御部221は、更新された経路情報に基づいて、自動車両200の走行を制御する。
例えば、自動車両200の運転モードに対応する制御条件は、自動車両200の操舵レート、加速度の上限値、および加加速度の上限値のうちの少なくとも1つを示してもよい。具体的には、制御条件は、自動車両200の走行速度ごとに互いに異なる複数の操舵レートを示してもよい。
例えば、仮に、サーバ装置100によって生成された経路情報だけで、状況に応じた車線変更などを自動車両200にさせる場合には、莫大なデータ量を有する経路情報を生成する必要がある。しかし、本開示では、サーバ装置100によって生成された経路情報は、自動車両200によって新たなパスポイントを含む経路情報に更新される。したがって、自動車両200は、サーバ装置100によって生成された経路情報によって示される走行経路を、その経路情報によって示される動作状態で走行していても、状況に応じて、その走行経路および動作状態の少なくとも一方を変更することができる。つまり、莫大なデータ量を有する経路情報を生成することなく、自動車両200は、状況に応じて、車線変更したり、加速または減速を円滑に行うことができる。
また、新たなパスポイントは、自動車両200の運転モードに対応する制御条件にしたがって生成される。したがって、運転モードに応じて、乗り心地が良い走行経路、または、乗り心地が悪いが緊急回避可能な走行経路を容易に作成することができる。また、制御条件が、操舵レートと加速度の上限値とを示している場合には、加減速指令と操舵指令を同時に行う混合制御による走行経路も作成することができる。
さらに、サーバ装置100によって生成された経路情報を構成する複数のパスポイントによって、特別区間と通常区間とを有する走行経路が示される。つまり、経路情報によって示される走行経路には、運転モードの適用が不可能な通常区間が含まれている。したがって、走行経路のどの位置からでも、運転モードに対応する制御条件にしたがって、新たなパスポイントを生成することができることなく、その新たなパスポイントの生成は、特別区間に制限されている。これにより、自動車両200は、経路情報を構成する全てのパスポイントからの新たなパスポイントの生成を行う必要がなく、経路情報の更新に伴う自動車両200での計算処理の負荷の増加を抑えることができる。
さらに、特別区間が、走行時間帯、道路幅、道路の凹凸の有無、および路面状況などの情報を考慮して設けられている場合には、様々な状況における円滑な自動運転を自動車両200に実行させることができる。
また、自動車両200の車両通信部210は、特別区間にあるパスポイントを変更開始ポイントとしてサーバ装置100に通知してもよい。サーバ装置100の経路探索部121は、生成された経路情報をサーバ記憶部130に格納してもよい。さらに、経路探索部121は、自動車両200の運転モードを特定してもよい。また、経路探索部121は、サーバ記憶部130に格納された経路情報を構成する複数のパスポイントのうちの変更開始ポイントに続く新たなパスポイントとして、少なくとも1つの第2パスポイントを、特定された運転モードに対応する制御条件にしたがって生成してもよい。そして、経路探索部121は、サーバ記憶部130に格納されている経路情報がその少なくとも1つの第2パスポイントを含むように、当該経路情報に更新してもよい。例えば、その少なくとも1つの第1パスポイントと少なくとも1つの第2パスポイントとはそれぞれ同一であってもよい。
これにより、サーバ装置100においても、サーバ装置100によって生成されてサーバ記憶部130に格納されている経路情報が、自動車両200と同様に、新たなパスポイントを含む経路情報に更新される。したがって、サーバ装置100は、自動車両200が経路情報の更新を行っても、自らに保持されている経路情報を、その更新された経路情報に合わせることができる。言い換えれば、サーバ装置100の経路情報を、自動車両200の経路情報に同期させることができる。これにより、サーバ装置100は、自動車両200の走行を適切に制御することができる。
また、サーバ装置100のサーバ記憶部130は、さらに、運転モードごとに、当該運転モードの制御条件を示す運転モード設定情報136を保持してもよい。サーバ装置100の経路探索部121は、上述の経路情報の更新では、運転モード設定情報136に示される各制御条件から、自動車両200に対して特定された運転モードに対応する制御条件を選択し、選択された制御条件にしたがって上述の少なくとも1つの第2パスポイントを生成してもよい。
これにより、サーバ装置100では、自動車両200がどのような運転モードであっても、その運転モードに応じて、自動車両200の経路情報を更新することができる。
また、自動車両200は、ユーザによる操作によって運転モードを選択する入力受付部270を含んでもよい。自動車両200の走行制御部221は、自動車両200の運転モードの特定では、入力受付部270によって選択された運転モードを、自動車両200の運転モードとして特定してもよい。
これにより、例えば自動車両200の乗客などのユーザによって運転モードが選択されるため、ユーザの嗜好に応じて、乗り心地が良い走行経路、または、乗り心地が悪いが緊急回避可能な走行経路を容易に作成することができる。
また、サーバ装置100の経路探索部121は、各状況に応じて運転モードを選択してもよい。各状況は、経路情報によって示される走行経路を自動車両200が走行する走行時間帯と、その走行経路の交通量と、路面状況(例えば、乾燥、半湿、湿潤、シャーベット、積雪、圧雪、または凍結)と、路面温度とのうちの少なくとも1つである。この場合、自動車両200の走行制御部221は、自動車両200の運転モードの特定では、経路探索部121によって選択された運転モードを、自動車両200の運転モードとして特定してもよい。
これにより、上記各状況に応じて自動車両200の運転モードがサーバ装置100によって選択される。したがって、様々な状況における円滑な自動運転を自動車両200に実行させることができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態及び下記の他の実施形態で説明する各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
(A)
各実施の形態では、自動車両は走行前に設定した目的地へ走行する場合について説明したが、自動車両に乗車した利用者が、乗車途中で目的地を変更してもよい。この場合、自動車両はサーバ装置へ目的地を変更したことを通知し、サーバ装置は経路探索部に目的地を変更して経路情報を作成させ、自動車両は経路探索部が作成した経路情報に基づいて走行を行う。
(B)
各実施の形態では、自動車両は目的地まで利用者を搬送する場合について説明したが、利用者が自動車両に停止指示を行い、途中下車してもよい。この場合、自動車両は進行方向にある最寄りのパスポイントで停車して利用者を降車させる。また、自動車両は途中下車の要求があったことをサーバ装置に通知し、サーバ装置は自動車両の車両状態情報を更新する。
(C)
各実施の形態では、利用者は無線端末を用いて配車要求を行ってもよく、配車要求時に、配車を希望する日時を指定してもよい。
(D)
本開示では、位置を緯度と経度の組合せとしてが、標高を含んでも構わない。
(E)
また、本開示では、自動車両200は、受信した経路情報と車両情報を用いて、走行情報を作成したが、サーバ装置100から送信された経路情報を走行情報としてそのまま使用し、サーバ装置100が生成した経路情報に従って走行してもよい。この場合、サーバ装置100の経路探索部121は、本開示において、自動車両200の走行制御部221が作成した図11A、図11Bに示すような走行情報と同等の内容の経路情報を作成してもよい。
(F)
また、本開示では、サーバ装置100および自動車両200は、自動車両200が車線変更するときに、クロソイド曲線に沿う少なくとも1つの新たなパスポイントを生成する。しかし、サーバ装置100および自動車両200は、車線変更だけでなく、自動車両200がどのような旋回を行うときにも、上述と同様に、少なくとも1つの新たなパスポイントを生成してもよい。また、上述の例では、クロソイド曲線に沿う少なくとも1つの新たなパスポイントが生成されるが、その少なくとも1つの新たなパスポイントによって示される曲線はクロソイド曲線に限らない。つまり、サーバ装置100および自動車両200は、クロソイド曲線以外の曲線に沿う少なくとも1つの新たなパスポイントを生成してもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、自動車両、その自動車両を制御するサーバ装置、その自動車両およびサーバ装置を含む自動車両制御システムに適用可能である。
1 自動車両配車システム
100 サーバ装置
110 サーバ通信部
120、220 制御部
121 経路探索部
122 運行制御部
130 サーバ記憶部
131 エリア情報
132 全車経路情報
133、232 車両情報
134 車両状態情報
135 パスポイント
136 運転モード設定情報
200 自動車両
210 車両通信部
221 走行制御部
230 車両記憶部
231 走行情報
233 選択運転モード情報
234 制御条件情報
240 外界センサ
250 自己位置推定部
260 障害物検知部
270 入力受付部
401 通信ネットワーク

Claims (14)

  1. 自動車両と、前記自動車両と通信するサーバ装置とを備える自動車両制御システムであって、
    前記サーバ装置は、
    所定エリア内における複数のパスポイントにより構成されるエリア情報を格納しているサーバ記憶部と、
    前記エリア情報を構成する前記複数のパスポイントから、前記自動車両が走行する走行経路を示す複数のパスポイントを選択し、選択された複数のパスポイントに基づく経路情報を生成する経路探索部と、
    生成された前記経路情報を前記自動車両に送信するサーバ通信部とを含み、
    前記エリア情報を構成する前記複数のパスポイントのそれぞれは、当該パスポイントの位置を含む区間の区間種別と、前記自動車両の走行属性とを示し、
    前記走行属性は、当該走行属性に対応するパスポイントの位置と、当該位置における前記自動車両の動作状態とを含み、
    前記区間種別は、運転モードの適用が可能な特別区間、または、前記運転モードの適用が不可能な通常区間であり、
    前記自動車両は、
    前記サーバ通信部と無線通信を行うことにより、前記経路探索部により生成された前記経路情報を取得する車両通信部と、
    前記自動車両の走行を制御する走行制御部とを含み、
    前記走行制御部は、
    前記自動車両の運転モードを特定し、
    前記車両通信部により取得された前記経路情報を構成する複数のパスポイントのうちの前記特別区間にあるパスポイントに続く新たなパスポイントとして、少なくとも1つの第1パスポイントを、特定された前記運転モードに対応する制御条件にしたがって生成し、
    前記車両通信部により取得された前記経路情報が前記少なくとも1つの第1パスポイントを含むように、当該経路情報を更新し、
    更新された前記経路情報に基づいて、前記自動車両の走行を制御する、
    自動車両制御システム。
  2. 前記自動車両の前記車両通信部は、さらに、
    前記特別区間にある前記パスポイントを変更開始ポイントとして前記サーバ装置に通知し、
    前記サーバ装置の前記経路探索部は、さらに、
    生成された前記経路情報を前記サーバ記憶部に格納し、
    前記自動車両の運転モードを特定し、
    前記サーバ記憶部に格納された前記経路情報を構成する複数のパスポイントのうちの前記変更開始ポイントに続く新たなパスポイントとして、少なくとも1つの第2パスポイントを、特定された前記運転モードに対応する制御条件にしたがって生成し、
    前記サーバ記憶部に格納されている前記経路情報が前記少なくとも1つの第2パスポイントを含むように、当該経路情報に更新する、
    請求項1に記載の自動車両制御システム。
  3. 前記少なくとも1つの第1パスポイントと前記少なくとも1つの第2パスポイントとはそれぞれ同一である、
    請求項2に記載の自動車両制御システム。
  4. 前記サーバ装置の前記サーバ記憶部は、さらに、
    運転モードごとに、当該運転モードの制御条件を示す運転モード設定情報を保持し、
    前記サーバ装置の前記経路探索部は、前記経路情報の更新では、
    前記運転モード設定情報に示される各制御条件から、前記自動車両に対して特定された前記運転モードに対応する前記制御条件を選択し、選択された前記制御条件にしたがって前記少なくとも1つの第2パスポイントを生成する、
    請求項2または3に記載の自動車両制御システム。
  5. 前記自動車両は、さらに、
    ユーザによる操作によって運転モードを選択する入力受付部を含み、
    前記自動車両の走行制御部は、前記自動車両の運転モードの特定では、
    前記入力受付部によって選択された運転モードを、前記自動車両の運転モードとして特定する、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の自動車両制御システム。
  6. 前記サーバ装置の前記経路探索部は、さらに、
    前記経路情報によって示される走行経路を前記自動車両が走行する走行時間帯と、前記走行経路の交通量とのうちの少なくとも1つに応じて運転モードを選択し、
    前記自動車両の前記走行制御部は、前記自動車両の運転モードの特定では、
    前記経路探索部によって選択された運転モードを、前記自動車両の運転モードとして特定する、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の自動車両制御システム。
  7. 前記自動車両の運転モードに対応する前記制御条件は、前記自動車両の操舵レート、加速度の上限値、および加加速度の上限値のうちの少なくとも1つを示す、
    請求項1〜6の何れか1項に記載の自動車両制御システム。
  8. 前記制御条件は、前記自動車両の走行速度ごとに互いに異なる複数の操舵レートを示す、
    請求項7に記載の自動車両制御システム。
  9. 自動車両を制御するサーバ装置であって、
    所定エリア内における複数のパスポイントにより構成されるエリア情報を格納しているサーバ記憶部と、
    前記エリア情報を構成する前記複数のパスポイントから、前記自動車両が走行する走行経路を示す複数のパスポイントを選択し、選択された複数のパスポイントに基づく経路情報を生成する経路探索部と、
    生成された前記経路情報を前記自動車両に送信するサーバ通信部とを備え、
    前記エリア情報を構成する前記複数のパスポイントのそれぞれは、当該パスポイントの位置を含む区間の区間種別と、前記自動車両の走行属性とを示し、
    前記走行属性は、当該走行属性に対応するパスポイントの位置と、当該位置における前記自動車両の動作状態とを含み、
    前記区間種別は、運転モードの適用が可能な特別区間、または、前記運転モードの適用が不可能な通常区間である、
    サーバ装置。
  10. サーバ装置と通信する自動車両であって、
    前記サーバ装置と無線通信を行うことにより、前記自動車両が走行する走行経路を示す複数のパスポイントにより構成される経路情報を取得する車両通信部と、
    前記自動車両の走行を制御する走行制御部とを備え、
    前記複数のパスポイントのそれぞれは、当該パスポイントの位置を含む区間の区間種別と、前記自動車両の走行属性とを示し、
    前記走行属性は、当該走行属性に対応するパスポイントの位置と、当該位置における前記自動車両の動作状態とを含み、
    前記区間種別は、運転モードの適用が可能な特別区間、または、前記運転モードの適用が不可能な通常区間であり、
    前記走行制御部は、
    前記自動車両の運転モードを特定し、
    前記車両通信部により取得された前記経路情報を構成する複数のパスポイントのうちの前記特別区間にあるパスポイントに続く新たなパスポイントとして、少なくとも1つの第1パスポイントを、特定された前記運転モードに対応する制御条件にしたがって生成し、
    前記車両通信部により取得された前記経路情報が前記少なくとも1つの第1パスポイントを含むように、当該経路情報を更新し、
    更新された前記経路情報に基づいて、前記自動車両の走行を制御する、
    自動車両。
  11. 自動車両と、前記自動車両と通信するサーバ装置とを備える自動車両制御システムにおける自動車両制御方法であって、
    前記サーバ装置は、
    所定エリア内における複数のパスポイントにより構成されるエリア情報をサーバ記憶部に格納し、
    前記エリア情報を構成する前記複数のパスポイントから、前記自動車両が走行する走行経路を示す複数のパスポイントを選択し、
    選択された複数のパスポイントに基づく経路情報を生成し、
    生成された前記経路情報を前記自動車両に送信し、
    前記エリア情報を構成する前記複数のパスポイントのそれぞれは、当該パスポイントの位置を含む区間の区間種別と、前記自動車両の走行属性とを示し、
    前記走行属性は、当該走行属性に対応するパスポイントの位置と、当該位置における前記自動車両の動作状態とを含み、
    前記区間種別は、運転モードの適用が可能な特別区間、または、前記運転モードの適用が不可能な通常区間であり、
    前記自動車両は、
    前記サーバ装置と無線通信を行うことにより、前記サーバ装置により生成された前記経路情報を取得し、
    前記自動車両の運転モードを特定し、
    取得された前記経路情報を構成する複数のパスポイントのうちの前記特別区間にあるパスポイントに続く新たなパスポイントとして、少なくとも1つの第1パスポイントを、特定された前記運転モードに対応する制御条件にしたがって生成し、
    取得された前記経路情報が前記少なくとも1つの第1パスポイントを含むように、当該経路情報を更新し、
    更新された前記経路情報に基づいて、前記自動車両の走行を制御する、
    自動車両制御方法。
  12. サーバ装置が自動車両を制御する制御方法であって、
    所定エリア内における複数のパスポイントにより構成されるエリア情報をサーバ記憶部に格納し、
    前記エリア情報を構成する前記複数のパスポイントから、前記自動車両が走行する走行経路を示す複数のパスポイントを選択し、
    選択された複数のパスポイントに基づく経路情報を生成し、
    生成された前記経路情報を前記自動車両に送信し、
    前記エリア情報を構成する前記複数のパスポイントのそれぞれは、当該パスポイントの位置を含む区間の区間種別と、前記自動車両の走行属性とを示し、
    前記走行属性は、当該走行属性に対応するパスポイントの位置と、当該位置における前記自動車両の動作状態とを含み、
    前記区間種別は、運転モードの適用が可能な特別区間、または、前記運転モードの適用が不可能な通常区間である、
    サーバ装置の制御方法。
  13. 自動車両の走行を制御する制御方法であって、
    サーバ装置と無線通信を行うことにより、前記自動車両が走行する走行経路を示す複数のパスポイントにより構成される経路情報を取得し、
    前記自動車両の走行を制御し、
    前記複数のパスポイントのそれぞれは、当該パスポイントの位置を含む区間の区間種別と、前記自動車両の走行属性とを示し、
    前記走行属性は、当該走行属性に対応するパスポイントの位置と、当該位置における前記自動車両の動作状態とを含み、
    前記区間種別は、運転モードの適用が可能な特別区間、または、前記運転モードの適用が不可能な通常区間であり、
    前記走行の制御では、
    前記自動車両の運転モードを特定し、
    取得された前記経路情報を構成する複数のパスポイントのうちの前記特別区間にあるパスポイントに続く新たなパスポイントとして、少なくとも1つの第1パスポイントを、特定された前記運転モードに対応する制御条件にしたがって生成し、
    取得された前記経路情報が前記少なくとも1つの第1パスポイントを含むように、当該経路情報を更新し、
    更新された前記経路情報に基づいて、前記自動車両の走行を制御する、
    自動車両の制御方法。
  14. 請求項12または13に記載の制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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