JP2017107270A - 走行管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の自動走行車を効率良く走行させることができる走行管理システムを提供する。【解決手段】管理装置20の制御部25は、最先に交差領域E1に進入した自動走行車10を先行車10Aと認定する第1認定処理S104と、先行車10Aよりも後に交差領域E1に進入した自動走行車10を後行車10Bと認定する第2認定処理S106と、先行車10Aが交差点Jを退出するまでは、後行車10Bを停止ポイントP3で停止させる第1制御処理S121、S122と、第2通信部22が先行車10Aの停止位置情報を受信した場合に、停止位置情報と車両寸法とに基づいて、後行車10Bの交差点Jへの進入可否判断を行う第1判断処理S126、S127と、第1判断処理S126、S127において後行車10Bが交差点Jへ進入可能と判断された場合に、後行車10Bに対して交差点Jへの進入を許可する第2制御処理S132とを行う。【選択図】図5

Description

本発明は走行管理システムに関する。
特許文献1に従来の走行管理システムが開示されている。この走行管理システムは、予め設定された走行経路を走行する複数の自動走行車と、各自動走行車の走行を管理する管理装置としての無線基地局とを備えている。
各自動走行車は、走行経路に含まれる交差点の状況を示すルート内交差点情報を保持している。無線基地局は、交差点に対する自動走行車の進入・退出状況を示す交差点管理情報を保持している。
自動走行車が交差点の手前に到達したとき、自動走行車と無線基地局との間で通信の送受信が行われる。これにより、無線基地局は、交差点管理情報を更新し、更新後の交差点管理情報に基づいて交差点に対する自動走行車の進入可否を判別する。それに伴って、自動走行車と無線基地局との間で再び通信の送受信が行われる。これにより、自動走行車は、進入可否の判別結果を認識し、その判別結果に基づいて交差点に進入するか、又は交差点で待機する。
自動走行車が交差点に進入し、又は交差点で待機した後、かつ自動走行車が交差点から退出した後においても、自動走行車と無線基地局との間で通信の送受信が行われる。その都度、無線基地局は、交差点管理情報を更新する。
つまり、同じ交差点に複数の自動走行車が進入しようとした場合、無線基地局は、交差点の手前に最先に到達した自動走行車、すなわち先行車に対して交差点への進入を許可する一方、交差点の手前に先行車よりも後に到達した自動走行車、すなわち後行車に対して、先行車が交差点を退出するまでは、交差点の手前で待機させる。こうして、この走行管理システムでは、交差点における自動走行車同士の衝突の防止を図っている。
特開2006−293588号公報
しかしながら、上記従来の走行管理システムでは、交差点への進入を許可された先行車が交差点を通過する途中において、例えば、車両自体に異常が発生したり、車両の近傍に障害物が存在することを検知したりすることによって、先行車が停止する事態が生じ得る。そして、このような事態が生じた場合には、先行車が交差点内を塞いでいない状況であっても、より具体的には、これから交差点内に進入する後行車が通過する領域と、交差点内で停止する先行車が占有する領域とが重ならないことにより、後行車がその停止する先行車に阻害されることなく交差点を通過できる状況であっても、先行車が交差点を退出するまで、後行車が交差点の手前で待機したままとなってしまう。このため、この走行管理システムでは、後行車が停止する期間が長くなり、各自動走行車が走行可能な機会が減少するので、複数の自動走行車を効率良く走行させることが難しくなるおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、複数の自動走行車を効率良く走行させることができる走行管理システムを提供することを解決すべき課題としている。
本発明の走行管理システムは、予め設定された走行経路を走行する複数の自動走行車と、前記各自動走行車の走行を管理する管理装置とを備えた走行管理システムであって、
前記走行経路は、複数の通行路と、少なくとも2本の前記通行路が交差することにより形成される交差点と、前記交差点を含む前記通行路の一部に設定される交差領域と、前記交差領域内における前記交差点の手前に設定される停止ポイントとを含み、
前記各自動走行車は、前記管理装置との間で通信の送受信を行う第1通信部を有し、
前記第1通信部は、前記自動走行車が前記交差領域内で停止すれば停止位置情報を前記管理装置に送信する第1送信処理を行い、
前記管理装置は、前記各自動走行車の走行制御を行う制御部と、前記第1通信部との間で通信の送受信を行う第2通信部と、前記各自動走行車の車両寸法を記憶する記憶部とを有し、
前記制御部は、最先に前記交差領域に進入した前記自動走行車を先行車と認定する第1認定処理と、
前記先行車よりも後に前記交差領域に進入した前記自動走行車を後行車と認定する第2認定処理と、
前記先行車が前記交差点を退出するまでは、前記後行車を前記停止ポイントで停止させる第1制御処理と、
前記第2通信部が前記先行車の前記停止位置情報を受信した場合に、前記停止位置情報と前記車両寸法とに基づいて、前記後行車の前記交差点への進入可否判断を行う第1判断処理と、
前記第1判断処理において前記後行車が前記交差点へ進入可能と判断された場合に、前記後行車に対して前記交差点への進入を許可する第2制御処理とを行うことを特徴とする。
本発明の走行管理システムでは、走行経路が通行路、交差点、交差領域及び停止ポイントを含む。そして、各自動走行車の第1通信部が第1送信処理を行い、管理装置の制御部が第1認定処理、第2認定処理、第1制御処理、第1判断処理及び第2制御処理を行う。これにより、先行車が交差点を含む交差領域内で停止した場合でも、特定の条件下において、後行車がその交差点を通過することができる。その結果、後行車が停止する期間を短縮でき、ひいては、各自動走行車が走行可能な機会を増やすことができる。
したがって、本発明の走行管理システムによれば、複数の自動走行車を効率良く走行させることができる。
走行経路は、各通行路における交差点に接近する入口に設定される進入ポイントと、各通行路における交差点から離間する出口に設定される退出ポイントとを含んでいることが望ましい。交差領域は、各通行路における進入ポイントから退出ポイントまでの範囲に設定されていることが望ましい。停止ポイントは、各通行路における進入ポイントと交差点との間に設定されていることが望ましい。第1通信部は、自動走行車が進入ポイントに到達すれば管理装置に進入情報を送信する第2送信処理と、自動走行車が退出ポイントに到達すれば管理装置に退出情報を送信する第3送信処理とを行うことが望ましい。そして、制御部は、第1認定処理では、最先に進入情報を送信した自動走行車を先行車と認定し、第2認定処理では、先行車よりも後に進入情報を送信した自動走行車を後行車と認定し、第1制御処理では、第2通信部が先行車の退出情報を受信するまでは、後行車を停止ポイントで停止させることが望ましい。このような具体的構成により、管理装置の制御部は、第1認定処理、第2認定処理、第1制御処理、第1判断処理及び第2制御処理を一層効果的に行うことができる。
制御部は、第2制御処理において後行車に対して交差点への進入を許可する場合に、予め先行車に対して走行を禁止する第3制御処理を行うことが望ましい。この場合、第2制御処理によって後行車が交差点を走行している際に、不意に先行車が走行を再開することを防止できる。
第1通信部は、自動走行車が交差領域内で停止すれば停止理由情報を管理装置に送信する第4送信処理を行うことが望ましい。そして、制御部は、第1制御処理によって後行車が停止ポイントで停止する場合に、停止理由情報に基づいて先行車の前進又は後退の可否判断を行う第2判断処理と、第2判断処理において先行車の前進又は後退が可能であると判断された場合に、後行車が交差点に進入可能となる位置まで先行車を前進又は後退させた後、後行車に対して交差点への進入を許可する第4制御処理とを行うことが望ましい。例えば、停止理由情報が車両の近傍に障害物が存在することを検知した旨の情報であれば、先行車は、障害物を避けるように前進又は後退可能であると考えられる。このような場合に、後行車が交差点に進入可能となる位置まで先行車を前進又は後退させることで、後行車が停止する期間を一層短縮できる。
本発明の走行管理システムは、複数の自動走行車を効率良く走行させることができる。
図1は、実施例の走行管理システムの概要を示す模式平面図である。 図2は、無人搬送車と管理装置との関係を示すブロック図である。 図3は、通行路、交差点、進入ポイント、退出ポイント、停止ポイント及び交差領域を示す模式平面図である。 図4は、自走走行車の交差点進入時に管理装置が行う制御プログラムのフローチャートである。 図5は、先行車と後行車とが認定された場合に管理装置が行う制御プログラムのフローチャートである。 図6は、交差点に進入する無人搬送車が行う処理プログラムのフローチャートである。 図7は、交差点に進入する無人搬送車が行う処理プログラムのフローチャートである。 図8は、先行車及び後行車と、管理装置との間で行われる処理を説明する模式平面図である。 図9は、先行車及び後行車と、管理装置との間で行われる処理を説明する模式平面図である。 図10は、先行車及び後行車と、管理装置との間で行われる処理を説明する模式平面図である。 図11は、先行車及び後行車と、管理装置との間で行われる処理を説明する模式平面図である。 図12は、先行車及び後行車と、管理装置との間で行われる処理を説明する模式平面図である。 図13は、先行車及び後行車と、管理装置との間で行われる処理を説明する模式平面図である。 図14は、先行車及び後行車と、管理装置との間で行われる処理を説明する模式平面図である。 図15は、先行車及び後行車と、管理装置との間で行われる処理を説明する模式平面図である。 図16は、先行車及び後行車と、管理装置との間で行われる処理を説明する模式平面図である。 図17は、先行車及び後行車と、管理装置との間で行われる処理を説明する模式平面図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の走行管理システム1は、本発明の走行管理システムの具体的態様の一例である。この走行管理システム1は、図1及び図2に示すように、複数の無人搬送車10と管理装置20とを備えている。この走行管理システム1は、図1に示すように、例えば、工場の屋内や屋外において、製造ライン及び保管エリアの周辺や、物流ポート及び倉庫の周辺に設けられた走行エリア9を走行する各無人搬送車10を管理装置20によって管理するものである。
<通行路、交差点及び走行経路の構成>
走行エリア9には、複数の通行路が設けられている。本実施例では、説明の便宜上、走行エリア9に、複数の通行路A、B、C、D、a、b、c、dが格子状に配列されている。4本の通行路A〜Dは、図1の紙面における左右方向に延びている。4本の通行路a〜dは、図1の紙面における上下方向に延びている。
各通行路A〜D、a〜dは、任意の2本が交差することにより複数の交差点Jを形成している。具体例を挙げると、通行路Aと通行路bとは、交差することにより交差点J(Ab)を形成している。通行路Cと通行路bとは、交差することにより交差点J(Cb)を形成している。通行路Cと通行路cとは、交差することにより交差点J(Cc)を形成している。無人搬送車10は、各交差点Jにおいて、直進、右折及び左折することができる。
図1では、各通行路A〜D、a〜dを線で図示しているが、実際には、図3に仮想線で示すように、各通行路A〜D、a〜dは、横幅が各無人搬送車10の車両長及び車両幅よりも大きく設定されて、略帯状に延びている。また、図1では、各交差点Jを点で図示しているが、実際には、図3に仮想線で示すように、各交差点Jは、帯状に延びる各通行路A〜D、a〜dが交差してなる略矩形状の領域である。図1及び図3では、各通行路A〜D、a〜dを直線で図示しているが、実際には、各通行路は湾曲したり、S字状に曲がっていてもよい。なお、図3では、図1に示す交差点J(Cb)の周辺を拡大して図示している。後で示す図8〜図17も、図3と同様である。
図示は省略するが、各通行路A〜D、a〜dのうちの特定の通行路には、物品を無人搬送車10に積み込むための積込位置や、無人搬送車10に積載された物品を積み降ろすための積降位置が設定されている。
走行エリア9には、各無人搬送車10が走行する走行経路が予め設定されている。走行経路は、各通行路A〜D、a〜dにおける各交差点J間の区間が任意に選択され、それらが連続するように組み合わされてなる。具体例としては、図1に示す無人搬送車10(10A)の走行経路は、通行路Cの左端から右向きに直進して交差点J(Cb)を通過し、交差点J(Cc)で曲がって上向きに直進するルートに設定されている。また、図1に示す無人搬送車10(10B)の走行経路は、通行路bの下端から上向きに直進して交差点J(Cb)を通過し、交差点J(Ab)で曲がって右向きに直進するルートに設定されている。
図3に示すように、走行経路は、進入ポイントP1、退出ポイントP2、停止ポイントP3及び交差領域E1を含んで設定されている。なお、図3では、交差点J(Cb)を右向きに直進する場合の設定を説明しているが、交差点J(Cb)を左折又は右折する場合や、交差点J(Cb)を逆向きに通過する場合等には、それらに応じて、進入ポイントP1、退出ポイントP2、停止ポイントP3及び交差領域E1が適宜設定される。また、図3に示す交差点J(Cb)以外の各交差点Jの周辺でも、進入ポイントP1、退出ポイントP2、停止ポイントP3及び交差領域E1が同様に設定される。
無人搬送車10が交差点J(Cb)を右向きに直進する場合、進入ポイントP1は、通行路Cにおける交差点J(Cb)に接近する入口、つまり、通行路C上において交差点J(Cb)である略矩形状の領域よりも左にずれた位置に設定されている。退出ポイントP2は、通行路Cにおける交差点J(Cb)から離間する出口、つまり、通行路C上において交差点J(Cb)である略矩形状の領域よりも右にずれた位置であって、無人搬送車10の後述するセンサ16が退出ポイントP2の真上に到達した状態で、無人搬送車10の後端が交差点J(Cb)から離間する位置に設定されている。停止ポイントP3は、通行路Cにおける進入ポイントP1と交差点J(Cb)との間で他の通行路bを走行する無人搬送車10を妨げないように、つまり、通行路C上において交差点J(Cb)である略矩形状の領域よりも左にずれた位置であって、進入ポイントP1よりも右にずれた位置に設定されている。交差領域E1は、通行路Cにおける進入ポイントP1から退出ポイントP2まで帯状に延びる範囲に設定されている。
なお、各通行路A〜D、a〜dにおいて、積込位置、積降位置、進入ポイントP1、退出ポイントP2及び停止ポイントP3に対応する箇所には、磁石式マーカー等である図示しない被検知部材が設置されている。被検知部材は、積込位置、積降位置、進入ポイントP1、退出ポイントP2又は停止ポイントP3に、無人搬送車10が到達したことを認識するためのものである。
<無人搬送車の構成>
図1に示すように、各無人搬送車10は、本実施例では、バッテリの電力により駆動される図示しないモータによって走行する自動走行車である。各無人搬送車10は、物品の搭載のための図示しない荷台と、物品の積み込み及び積み降ろしを行うための図示しない移載機構とを有している。各無人搬送車10は、工場屋内で製造ライン及び保管エリアを行き来して、部品の搬入及び完成品の搬出等の作業を行ったり、工場屋外で物流ポート及び倉庫を行き来して、物品の搬出、搬入及び保管等の作業を行う。図2に示すように、各無人搬送車10は、車両制御部15、センサ16及び第1通信部11を有している。
車両制御部15は、CPU、ROM、RAM等によって構成された演算処理部である。車両制御部15は、無人搬送車10の駆動系等の各部を制御して、無人搬送車10を自動走行させる。また、車両制御部15は、走行経路の情報や、各通行路A〜D、a〜d及び各交差点Jに関する情報を予め記憶している。さらに、車両制御部15は、図6及び図7に示す処理プログラムを実行する。なお、車両制御部15は、交差点J等に関する情報を予め記憶する代わりに、例えば、以下のような処理を行ってもよい。走行エリア9の床面の各所に、交差点J等に関する情報が設定されたマークを配置する。そして、無人搬送車10がそのマークの近傍を通過する際に、車両制御部15がそのマークから交差点J等に関する情報を取得して、無人搬送車10の制御に利用する。
図2に示すように、センサ16は、本実施例では、無人搬送車10の前端部の下面から下向きに突出するように設けられている。センサ16は、各通行路A〜D、a〜dにおける上述した被検知部材が設置された箇所の真上に到達することにより、被検知部材を検知し、検知信号を車両制御部15に送信する。なお、センサ16の設置位置は、無人搬送車10の前端部には限定されず、被検知部材を検知可能であれば、どのような位置に設置してもかまわない。
第1通信部11は、車両制御部15に制御されて、管理装置20との間で無線通信の送受信を行う。具体的には、センサ16の検知信号が車両制御部15に送信されると、車両制御部15は、その検知信号に基づいて、積込位置、積降位置、進入ポイントP1、退出ポイントP2又は停止ポイントP3に、無人搬送車10が到達したことを認識する。また、車両自体に異常が発生したり、車両の近傍に障害物が存在することを検知したりすると、車両制御部15が駆動系の制御を中止して、無人搬送車10を異常停止させる。これらの場合に、車両制御部15は、無人搬送車10の現在位置に係る情報等を第1通信部11によって、管理装置20に送信する。
具体的には、センサ16の検知信号に基づいて、無人搬送車10が進入ポイントP1に到達したと車両制御部15が認識した場合、第1通信部11は、「無人搬送車10が進入ポイントP1に到達した」という内容の進入情報を管理装置20に送信する。進入情報は、無人搬送車10が交差領域E1に進入したことを意味する。この送信処理は、後述する図6に示すステップS202の処理である。
また、センサ16の検知信号に基づいて、無人搬送車10が退出ポイントP2に到達したと車両制御部15が認識した場合、第1通信部11は、「無人搬送車10が退出ポイントP2に到達した」という内容の退出情報を管理装置20に送信する。退出情報は、無人搬送車10が交差点Jを退出したことを意味する。この送信処理は、後述する図6に示すステップS208、S225の処理である。
また、センサ16の検知信号や無人搬送車10の異常停止等に基づいて、無人搬送車10が交差領域E1内で停止したと車両制御部15が認識した場合、第1通信部11は、「無人搬送車10が交差領域E1内のどの位置で停止したか」を示す内容の停止位置情報を管理装置20に送信する。この送信処理は、後述する図7に示すステップS210の処理である。
また、センサ16の検知信号や無人搬送車10の異常停止等に基づいて、無人搬送車10が交差領域E1内で停止したと車両制御部15が認識した場合、第1通信部11は、「無人搬送車10が交差領域E1内でどのような理由によって停止したか」を示す内容の停止理由情報を管理装置20に送信する。ここで、停止理由は、例えば、「車両自体に異常が発生した」や「車両の近傍に障害物が存在する」等の理由である。この送信処理は、後述する図7に示すステップS211の処理である。
<管理装置の構成>
図1に示すように、管理装置20は、本実施例では、走行エリア9内に設置されている。なお、管理装置20は、各無人搬送車10の第1通信部11との間で無線通信の送受信が可能であれば、走行エリア9の外に設置することもできる。管理装置20は、本実施例では、パーソナルコンピュータ等の周知の情報端末である。図2に示すように、管理装置20は、制御部25、記憶部27及び第2通信部22を有している。
制御部25は、CPU、ROM、RAM等によって構成された演算処理部である。制御部25は、図4及び図5に示す制御プログラム等を実行し、各無人搬送車10の走行制御を行う。
記憶部27は、各無人搬送車10の詳細情報や、走行経路の詳細情報や、各通行路A〜D、a〜d及び各交差点Jに関する詳細情報を記憶している。また、本実施例では、記憶部27は、各無人搬送車10の車両寸法、例えば、車両長及び車両幅を記憶している。
第2通信部22は、制御部25に制御されて、各無人搬送車10の第1通信部11との間で無線通信の送受信を行う。具体的には、第2通信部22は、制御部25に随時制御されて、各無人搬送車10との間でポーリング通信を行う。第2通信部22は、ポーリング通信において、各無人搬送車10に対して順番に定期的に問い合わせを行い、ある無人搬送車10が一定の条件を満たした場合に、その無人搬送車10に係る送受信や処理を行う。このようなポーリング通信により、制御部25は、各無人搬送車10の現在位置や走行状態等を示す各種情報を随時取得して、内部で記憶する制御情報を更新する。
<2台の無人搬送車が交差点に前後して進入する場合の走行制御>
実施例の走行管理システム1では、2台の無人搬送車10が交差点Jに前後して進入する場合に、管理装置20の制御部25が図4及び図5に示す制御プログラムを実行して、それらの無人搬送車10に対する走行制御の処理を行うとともに、それらの無人搬送車10の車両制御部15が図6及び図7に示す処理プログラムを実行して、制御部25の指令に対応して走行する。以下の説明では、図3及び図8〜図17に示すように、交差点J(Cb)に前後して進入する2台の無人搬送車10(10A、10B)を例として説明する。
管理装置20の制御部25は、各無人搬送車10の走行制御を開始すると、図4に示す制御プログラムを実行する。また、各無人搬送車10の車両制御部15は、走行を開始すると、図6及び図7に示す処理プログラムを実行する。
制御部25は、図4に示すように、ステップS101において、各無人搬送車10のいずれか1台から進入情報が送信されれば、その進入情報を受信する。そして、ステップS102に移行する。
各無人搬送車10の車両制御部15は、図6に示すように、ステップS201において、センサ16の検知信号に基づいて進入ポイントP1に到達したことを認識すると、ステップS202に移行して、第1通信部11によって、管理装置20の第2通信部22に向けて進入情報を送信した後、ステップS203に移行する。ステップS202は、本発明の「第2送信処理」の一例である。
具体的には、図3に示すように、通行路Cを右向きに走行する無人搬送車10(10A)と、通行路bを上向きに走行する無人搬送車10(10B)とが交差点J(Cb)に進入しようとしている。そして、図8に示すように、無人搬送車10(10A)は、最先に進入ポイントP1に到達すると、進入情報を送信する。その後、図9に示すように、無人搬送車10(10B)は、無人搬送車10(10A)よりも後に進入ポイントP1に到達すると、進入情報を送信する。
管理装置20の制御部25は、図4に示すように、ステップS102に移行すると、進入情報を送信した無人搬送車10の現在位置情報を確認し、その無人搬送車10が進入する交差点J(Cb)の状態を確認する。
次に、制御部25は、ステップS103に移行し、無人搬送車10が交差点J(Cb)に最先に進入するか否かを判断する。具体的には、制御部25は、ステップS101で無人搬送車10(10A)の進入情報を受信した場合、ステップS103において「Yes」となり、ステップS104に移行する。その一方、制御部25は、ステップS101で無人搬送車10(10B)の進入情報を受信した場合、ステップS103において「No」となり、ステップS106に移行する。
制御部25は、ステップS103からステップS104に移行すると、無人搬送車10(10A)を先行車10Aと認定する。ステップS104は、本発明の「第1認定処理」の一例である。そして、制御部25は、ステップS105に移行し、先行車10Aに対し、交差点J(Cb)に進入許可する指令を第2通信部22によって送信する。そして、制御部25は、図4に示す制御プログラムを終了した後、ステップS101から繰り返す。
その一方、制御部25は、ステップS103からステップS106に移行すると、無人搬送車10(10B)を後行車10Bと認定する。ステップS106は、本発明の「第2認定処理」の一例である。そして、制御部25は、ステップS107に移行し、後行車10Bに対し、交差点J(Cb)の手前の停止ポイントP3で停止させる指令を第2通信部22によって送信する。そして、制御部25は、図4に示す制御プログラムを終了した後、ステップS101から繰り返す。
各無人搬送車10の車両制御部15は、図6に示すように、ステップS203に移行すると、先行車と認定された否かを判断する。具体的には、無人搬送車10(10A)の車両制御部15は、上述したように先行車10Aと認定されたので、ステップS203において「Yes」となり、ステップS204に移行する。その一方、無人搬送車10(10B)の車両制御部15は、上述したように後行車10Bと認定されたので、ステップS203において「No」となり、ステップS221に移行する。
先行車10Aの車両制御部15は、ステップS203からステップS204に移行すると、先行車10Aが交差点J(Cb)に進入可能か否かを判断する。管理装置20の制御部25が図4のステップS105において送信した交差点J(Cb)に進入許可する指令を先行車10Aの第1通信部11が受信していれば、ステップS204において「Yes」となり、ステップS206に移行する。その一方、交差点J(Cb)に進入許可する指令を先行車10Aの第1通信部11が受信していなければ、ステップS204において「No」となり、ステップS205に移行する。そして、ステップS205において、先行車10Aが停止ポイントP3で停止するようにモータを制御し、交差点J(Cb)に進入許可する指令を先行車10Aの第1通信部11が受信するまで、ステップS204、S205を繰り返す。
先行車10Aの車両制御部15は、ステップS204からステップS206に移行すると、先行車10Aが停止ポイントP3を越えて交差点J(Cb)に進入するようにモータを制御する。そして、ステップS207に移行する。図9は、交差点J(Cb)を通過する先行車10Aを示している。
先行車10Aの車両制御部15は、図6に示すように、ステップS207に移行すると、先行車10Aが退出ポイントP2に到達したか否かを判断する。先行車10Aの車両制御部15は、センサ16の検知信号に基づいて、先行車10Aが退出ポイントP2に到達したことを認識した場合、ステップS207において「Yes」となり、ステップS208に移行する。図10は、退出ポイントP2に到達した先行車10Aを示している。その一方、先行車10Aの車両制御部15は、先行車10Aが退出ポイントP2に到達したことを認識しない場合、図6に示すように、ステップS207において「No」となり、ステップS209に移行する。
先行車10Aの車両制御部15は、ステップS207からステップS208に移行すると、先行車10Aの第1通信部11によって、管理装置20の第2通信部22に向けて退出情報を送信する。そして、図6及び図7に示す処理プログラムを終了する。ステップS208は、本発明の「第3送信処理」の一例である。
その一方、先行車10Aの車両制御部15は、ステップS207からステップS209に移行すると、先行車10Aが交差領域E1内で停止したか否かを判断する。先行車10Aの車両制御部15は、センサ16の検知信号や無人搬送車10の異常停止等に基づいて、先行車10Aが交差領域E1内で停止したと認識した場合、ステップS209において「Yes」となり、図7に示すステップS210に移行する。その一方、先行車10Aの車両制御部15は、先行車10Aが交差領域E1内で停止したと認識しない場合、ステップS209において「No」となり、図6に示すステップS207に戻る。図12〜図14及び図16は、車両自体に異常G1が発生したり、車両の近傍に障害物G2、G3が存在することを検知したりすることによって、交差領域E1内で停止した先行車10Aを示している。
先行車10Aの車両制御部15は、図6に示すステップS209から図7に示すステップS210に移行すると、先行車10Aの第1通信部11によって、管理装置20の第2通信部22に向けて停止位置情報を送信する。ステップS210は、本発明の「第1送信処理」の一例である。
次に、先行車10Aの車両制御部15は、ステップS211に移行すると、先行車10Aの第1通信部11によって、管理装置20の第2通信部22に向けて停止理由情報を送信する。ステップS211は、本発明の「第4送信処理」の一例である。
図7に示すステップS212〜S215の処理については、後述する。
管理装置20の制御部25は、図4に示す制御プログラムにおいて、先行車10A及び後行車10Bを認定すると、図5に示す制御プログラムを実行する。
制御部25は、ステップS121において、先行車10Aの退出情報を受信したか否かを判断する。先行車10Aが退出ポイントP2に到達した場合、図6に示すステップS208において先行車10Aの退出情報が送信されるので、ステップS121において「Yes」となり、ステップS132に移行する。その一方、先行車10Aが退出ポイントP2に到達していない場合、図5に示すように、ステップS121において「No」となり、ステップS122に移行する。
制御部25は、ステップS121からステップS132に移行すると、後行車10Bに対し、交差点J(Cb)に進入許可する指令を第2通信部22によって送信する。そして、制御部25は、図5に示す制御プログラムを終了する。
制御部25は、ステップS121からステップS122に移行すると、先行車10Aの停止位置情報及び停止理由情報を受信したか否かを判断する。制御部25は、図7に示すステップS210、S211で送信された先行車10Aの停止位置情報及び停止理由情報を受信した場合、図5に示すように、ステップS122において「Yes」となり、ステップS123に移行する。その一方、制御部25は、先行車10Aの停止位置情報及び停止理由情報を受信しない場合、ステップS122において「No」となり、ステップS121に戻る。
ステップS121、S122は、本発明の「第1制御処理」の一例である。ステップS123〜S131の処理については、図7に示すステップS212〜S215の処理に関連するので、後述する。
後行車10Bの車両制御部15は、図6に示すように、ステップS203からステップS221に移行すると、後行車10Bが停止ポイントP3で停止するようにモータを制御する。そして、ステップS222に移行して、後行車10Bが交差点J(Cb)に進入可能か否かを判断する。管理装置20の制御部25が図5のステップS132において送信した交差点J(Cb)に進入許可する指令を後行車10Bの第1通信部11が受信していれば、ステップS222において「Yes」となり、ステップS223に移行する。その一方、交差点J(Cb)に進入許可する指令を後行車10Bの第1通信部11が受信していなければ、ステップS222において「No」となる。後行車10Bの車両制御部15は、交差点J(Cb)に進入許可する指令を後行車10Bの第1通信部11が受信するまで、ステップS222を繰り返す。図9は、先行車10Aが交差点J(Cb)を通過中であるため、交差点J(Cb)に進入許可する指令を受けていない後行車10Bが停止ポイントP3で停止する状態を示している。
後行車10Bの車両制御部15は、図6に示すように、ステップS222からステップS223に移行すると、後行車10Bが停止ポイントP3を越えて交差点J(Cb)に進入するようにモータを制御する。そして、ステップS224に移行する。図10は、先行車10Aが退出ポイントP2に到達したことによって、管理装置20から交差点J(Cb)に進入許可され、停止ポイントP3から交差点J(Cb)に向かって発進しようとする後行車10Bを示している。図11は、先行車10Aが退出ポイントP2を通過した後、交差点J(Cb)を通過する後行車10Bを示している。
後行車10Bの車両制御部15は、図6に示すように、ステップS224に移行すると、後行車10Bが退出ポイントP2に到達したか否かを判断する。後行車10Bの車両制御部15は、センサ16の検知信号に基づいて、後行車10Bが退出ポイントP2に到達したことを認識した場合、ステップS224において「Yes」となり、ステップS225に移行する。その一方、後行車10Bの車両制御部15は、後行車10Bが退出ポイントP2に到達したことを認識しない場合、ステップS224において「No」となり、後行車10Bが退出ポイントP2に到達するまで、ステップS224を繰り返す。
後行車10Bの車両制御部15は、ステップS224からステップS225に移行すると、後行車10Bの第1通信部11によって、管理装置20の第2通信部22に向けて退出情報を送信する。そして、図6及び図7に示す処理プログラムを終了する。ステップS225も、本発明の「第3送信処理」の一例である。
本実施例では、図12に示すように、車両自体に異常G1が発生したり、図14及び図16に示すように、車両の近傍に障害物G2、G3が存在することを検知したりすることによって、先行車10Aが交差領域E1内で停止した場合であっても、管理装置20の制御部25及び先行車10Aの車両制御部15が以下に説明する処理を実行することにより、特定の条件下において、図13、図15及び図17に示すように、後行車10Bが交差点J(Cb)を通過することができる。
上述したように、先行車10Aが交差領域E1内で停止した場合、先行車10Aの車両制御部15は、図7に示すように、先行車10Aの第1通信部11によって、ステップS210において停止位置情報を送信し、ステップS211において停止理由情報を送信した後、管理装置20の制御部25からの指令を待つ。すると、管理装置20の制御部25は、図5に示すように、ステップS122において「Yes」となり、ステップS123に移行して、先行車10Aが交差領域E1内で停止したと判断する。
次に、制御部25は、ステップS124に移行して、受信した停止位置情報から先行車10Aの停止位置を取得する。
次に、制御部25は、ステップS125に移行して、管理装置20の記憶部27から、先行車10A及び後行車10Bの車両寸法を取得する。本実施例では、制御部25は、先行車10Aの車両長及び車両幅と、後行車10Bの車両長及び車両幅とを取得する。
次に、制御部25は、ステップS126に移行して、先行車10Aの停止位置と、先行車10Aの車両長及び車両幅と、後行車10Bの車両長及び車両幅とに基づいて、後行車10Bの交差点J(Cb)への進入可否を演算処理する。
次に、制御部25は、ステップS127に移行して、後行車10Bが交差点J(Cb)に進入可能か否かを判断する。制御部25は、ステップS126の演算結果から後行車10Bが交差点J(Cb)に進入可能であれば、ステップS127において「Yes」となり、ステップS131に移行する。その一方、制御部25は、ステップS126の演算結果から後行車10Bが交差点J(Cb)に進入不能であれば、ステップS127において「No」となり、ステップS128に移行する。ステップS126、S127は、本発明の「第1判断処理」の一例である。
図12の例では、制御部25は、演算処理により、先行車10Aの前端が後行車10Bの左側面よりも左方に位置していると認識する。このため、ステップS127において「Yes」となる。その一方、図14の例では、制御部25は、演算処理により、先行車10Aの前端及び後端が交差点J(Cb)内に位置して、後行車10Bの前方を塞いでいると認識する。このため、ステップS127において「No」となる。また、図16の例では、制御部25は、演算処理により、先行車10Aの後端が交差点J(Cb)内に位置して、後行車10Bの前方を塞いでいると認識する。このため、ステップS127において「No」となる。
制御部25は、図5に示すように、ステップS127からステップS131に移行すると、先行車10Aに対し、走行禁止の指令を第2通信部22によって送信する。ステップS131は、本発明の「第3制御処理」の一例である。そして、制御部25は、ステップS132に移行して、後行車10Bに対し、交差点J(Cb)に進入許可する指令を第2通信部22によって送信する。そして、図5に示す制御プログラムを終了する。ステップS123等を経由するステップS132は、本発明の「第2制御処理」の一例である。
その一方、制御部25は、ステップS127からステップS128に移行すると、受信した停止理由情報から先行車10Aの停止理由を取得する。
次に、制御部25は、ステップS129に移行して、先行車10Aが前進又は後退可能な停止理由を取得したか否かを判断する。制御部25は、図12の例で示すように、停止理由が車両自体に発生した異常G1等である場合、先行車10Aが自走不能である可能性が高いので、ステップS129において「No」となり、図5に示す制御プログラムを終了する。そして、先行車10Aに対する異常回復作業が別途実施される。
その一方、制御部25は、図14及び図16の例で示すように、停止理由が障害物G2、G3等である場合、先行車10Aが前進又は後退できると考えられるので、ステップS129において「Yes」となり、ステップS130に移行する。
ステップS128、S129は、本発明の「第2判断処理」の一例である。
制御部25は、ステップS129からステップS130に移行すると、先行車10Aに対し、後行車10Bが交差点J(Cb)に進入可能となる位置まで前進又は後退させる指令を第2通信部22によって送信する。停止理由が図14に示す障害物G2である場合、制御部25は、図15に示すように、先行車10Aの前端が後行車10Bの左側面よりも左方に位置するようになるまで、先行車10Aを後退させる指令を送信する。停止理由が図16に示す障害物G3である場合、制御部25は、図17に示すように、先行車10Aの後端が後行車10Bの右側面よりも右方に位置するようになるまで、先行車10Aを前進させる指令を送信する。
次に、制御部25は、ステップS131に移行して、先行車10Aに対し、走行禁止の指令を第2通信部22によって送信する。そして、制御部25は、ステップS132に移行して、後行車10Bに対し、交差点J(Cb)に進入許可する指令を第2通信部22によって送信する。そして、図5に示す制御プログラムを終了する。
ステップS130、S132は、本発明の「第4制御処理」の一例である。
管理装置20の制御部25からの指令を待っている先行車10Aの車両制御部15は、図7に示すように、ステップS212において、前進又は後退の指令を受信したか否かを判断する。先行車10Aの第1通信部11が管理装置20の制御部25から、後行車10Bが交差点J(Cb)に進入可能となる位置まで前進又は後退させる指令を受信した場合、ステップS212において「Yes」となり、ステップS213に移行する。その一方、先行車10Aの第1通信部11が管理装置20の制御部25から前進又は後退の指令を受信しなかった場合、ステップS212において「No」となり、ステップS214に移行する。
先行車10Aの車両制御部15は、ステップS212からステップS213に移行すると、モータを制御して、後行車10Bが交差点J(Cb)に進入可能となる位置まで先行車10Aが前進又は後退するようにモータを制御する。そして、ステップS214に移行する。
図14に示すように、障害物G2によって先行車10Aが停止している場合、先行車10Aの車両制御部15は、図15に示す位置まで、先行車10Aを後退させて、後行車10Bの前方を開放する。図16に示すように、障害物G3によって先行車10Aが停止している場合、先行車10Aの車両制御部15は、図17に示す位置まで、先行車10Aを前進させて、後行車10Bの前方を開放する。
先行車10Aの車両制御部15は、ステップS212又はステップS213からステップS214に移行すると、走行禁止の指令を受信したか否かを判断する。先行車10Aの第1通信部11が管理装置20の制御部25から、走行禁止の指令を受信した場合、ステップS214において「Yes」となり、ステップS215に移行する。その一方、先行車10Aの第1通信部11が管理装置20の制御部25から走行禁止の指令を受信しなかった場合、ステップS214において「No」となる。そして、図6及び図7に示す処理プログラムを終了する。そして、先行車10Aに対する異常回復作業が別途実施される。
先行車10Aの車両制御部15は、ステップS214からステップS215に移行すると、後行車10Bの交差点J(Cb)への進入を阻害しないように、モータを制御して先行車10Aの停止状態を維持する。そして、図6及び図7に示す処理プログラムを終了する。そして、先行車10Aに対する異常回復作業が別途実施される。
後行車10Bの車両制御部15は、図12に示すように、車両自体に発生した異常G1によって先行車10Aが交差領域E1内で停止する場合に、管理装置20の制御部25から、交差点J(Cb)に進入許可する指令を受信すると、図13に示すように、停止ポイントP3で停止する後行車10Bを発進させる。その結果、後行車10Bは、先行車10Aに阻害されることなく、交差点J(Cb)を通過できる。
また、後行車10Bの車両制御部15は、図14に示すように、障害物G2によって先行車10Aが交差領域E1内で停止する場合に、図15に示すように、先行車10Aが後退して後行車10Bの前方を開放し、管理装置20の制御部25から、交差点J(Cb)に進入許可する指令を受信すると、停止ポイントP3で停止する後行車10Bを発進させる。その結果、後行車10Bは、先行車10Aに阻害されることなく、交差点J(Cb)を通過できる。
また、後行車10Bの車両制御部15は、図16に示すように、障害物G3によって先行車10Aが交差領域E1内で停止する場合に、図17に示すように、先行車10Aが前進して後行車10Bの前方を開放し、管理装置20の制御部25から、交差点J(Cb)に進入許可する指令を受信すると、停止ポイントP3で停止する後行車10Bを発進させる。その結果、後行車10Bは、先行車10Aに阻害されることなく、交差点J(Cb)を通過できる。
<作用効果>
実施例の走行管理システム1では、2台の無人搬送車10が交差点Jに前後して進入する場合に、管理装置20の制御部25が図4及び図5に示す制御プログラムを実行する。また、各無人搬送車10の車両制御部15が図6及び図7に示す処理プログラムを実行し、先行車10A又は後行車10Bとして処理を行う。これにより、図12、図14及び図16に具体例を示すように、先行車10Aが交差点Jを含む交差領域E1内で停止した場合でも、上述した特定の条件下において、図13、図15及び図17に示すように、後行車10Bがその交差点Jを通過することができる。その結果、後行車10Bが停止する期間を短縮でき、ひいては、各無人搬送車10が走行可能な機会を増やすことができる。
したがって、実施例の走行管理システム1によれば、複数の無人搬送車10を効率良く走行させることができる。
また、この走行管理システム1では、図5に示す制御プログラムを実行する管理装置20の制御部25は、先行車10Aが交差領域E1内で停止する場合に、ステップS131で、予め先行車10Aに対して走行を禁止する指令を送信した後、ステップS132で、後行車10Bに交差点Jへの進入を許可する指令を送信する。これにより、この走行管理システム1では、先行車10Aが交差領域E1内で停止する状態で後行車10Bが交差点Jを走行している際に、不意に先行車10Aが走行を再開することを防止できる。
さらに、この走行管理システム1では、図14〜図17に具体例を示すように、障害物G2、G3等によって先行車10Aが交差領域E1内で停止する場合に、図5に示す制御プログラムを実行する管理装置20の制御部25は、ステップS128〜S130で、後行車10Bが交差点Jに進入可能となる位置まで先行車10Aを前進又は後退させる指令を送信し、図6及び図7に示す処理プログラムを実行する先行車10Aの車両制御部15は、図7に示すステップS212、S213で、後行車10Bが交差点Jに進入可能となる位置まで先行車10Aを前進又は後退させる。その結果、この走行管理システム1では、後行車10Bが停止する期間を一層短縮できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
自動走行車は、実施例では無人搬送車10であるが、この構成には限定されない。自動走行車は、例えば、搬送以外の作業を行う産業車両であってもよいし、運転手なしの自動運転で人を輸送する自動運転バス等の交通機関であってもよい。
交差点は、実施例では十字路の交差点Jであるが、この構成には限定されない。交差点は、例えば、T字路、Y字路、放射状路等の交差点であってもよい。
本発明は複数の自動走行車の走行管理に利用可能である。
1…走行管理システム
10…自動走行車(無人搬送車)
20…管理装置
A、B、C、D、a、b、c、d…通行路
J…交差点
P1…進入ポイント
P2…退出ポイント
P3…停止ポイント
E1…交差領域
11…第1通信部
22…第2通信部
25…制御部
27…記憶部
10A…先行車
10B…後行車
S210…第1送信処理
S202…第2送信処理
S208、S225…第3送信処理
S211…第4送信処理
S104…第1認定処理
S106…第2認定処理
S121、S122…第1制御処理
S132…第2制御処理
S131…第3制御処理
S130、S132…第4制御処理
S126、S127…第1判断処理
S128、S129…第2判断処理

Claims (4)

  1. 予め設定された走行経路を走行する複数の自動走行車と、前記各自動走行車の走行を管理する管理装置とを備えた走行管理システムであって、
    前記走行経路は、複数の通行路と、少なくとも2本の前記通行路が交差することにより形成される交差点と、前記交差点を含む前記通行路の一部に設定される交差領域と、前記交差領域内における前記交差点の手前に設定される停止ポイントとを含み、
    前記各自動走行車は、前記管理装置との間で通信の送受信を行う第1通信部を有し、
    前記第1通信部は、前記自動走行車が前記交差領域内で停止すれば停止位置情報を前記管理装置に送信する第1送信処理を行い、
    前記管理装置は、前記各自動走行車の走行制御を行う制御部と、前記第1通信部との間で通信の送受信を行う第2通信部と、前記各自動走行車の車両寸法を記憶する記憶部とを有し、
    前記制御部は、最先に前記交差領域に進入した前記自動走行車を先行車と認定する第1認定処理と、
    前記先行車よりも後に前記交差領域に進入した前記自動走行車を後行車と認定する第2認定処理と、
    前記先行車が前記交差点を退出するまでは、前記後行車を前記停止ポイントで停止させる第1制御処理と、
    前記第2通信部が前記先行車の前記停止位置情報を受信した場合に、前記停止位置情報と前記車両寸法とに基づいて、前記後行車の前記交差点への進入可否判断を行う第1判断処理と、
    前記第1判断処理において前記後行車が前記交差点へ進入可能と判断された場合に、前記後行車に対して前記交差点への進入を許可する第2制御処理とを行うことを特徴とする走行管理システム。
  2. 前記走行経路は、前記各通行路における前記交差点に接近する入口に設定される進入ポイントと、前記各通行路における前記交差点から離間する出口に設定される退出ポイントとを含み、
    前記交差領域は、前記各通行路における前記進入ポイントから前記退出ポイントまでの範囲に設定され、
    前記停止ポイントは、前記各通行路における前記進入ポイントと前記交差点との間に設定され、
    前記第1通信部は、前記自動走行車が前記進入ポイントに到達すれば前記管理装置に進入情報を送信する第2送信処理と、
    前記自動走行車が前記退出ポイントに到達すれば前記管理装置に退出情報を送信する第3送信処理とを行い、
    前記制御部は、前記第1認定処理では、最先に前記進入情報を送信した前記自動走行車を前記先行車と認定し、
    前記第2認定処理では、前記先行車よりも後に前記進入情報を送信した前記自動走行車を前記後行車と認定し、
    前記第1制御処理では、前記第2通信部が前記先行車の前記退出情報を受信するまでは、前記後行車を前記停止ポイントで停止させる請求項1記載の走行管理システム。
  3. 前記制御部は、前記第2制御処理において前記後行車に対して前記交差点への進入を許可する場合に、予め前記先行車に対して走行を禁止する第3制御処理を行う請求項1又は2記載の走行管理システム。
  4. 前記第1通信部は、前記自動走行車が前記交差領域内で停止すれば停止理由情報を前記管理装置に送信する第4送信処理を行い、
    前記制御部は、前記第1制御処理によって前記後行車が前記停止ポイントで停止する場合に、前記停止理由情報に基づいて前記先行車の前進又は後退の可否判断を行う第2判断処理と、
    前記第2判断処理において前記先行車の前進又は後退が可能であると判断された場合に、前記後行車が前記交差点に進入可能となる位置まで前記先行車を前進又は後退させた後、前記後行車に対して前記交差点への進入を許可する第4制御処理とを行う請求項1乃至3のいずれか1項記載の走行管理システム。
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