JP6483835B2 - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP6483835B2
JP6483835B2 JP2017532579A JP2017532579A JP6483835B2 JP 6483835 B2 JP6483835 B2 JP 6483835B2 JP 2017532579 A JP2017532579 A JP 2017532579A JP 2017532579 A JP2017532579 A JP 2017532579A JP 6483835 B2 JP6483835 B2 JP 6483835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
bottom plate
skin material
skin
vehicle seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017532579A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017022676A1 (ja
Inventor
達郎 小川
達郎 小川
裕一 本間
裕一 本間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
TS Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TS Tech Co Ltd filed Critical TS Tech Co Ltd
Publication of JPWO2017022676A1 publication Critical patent/JPWO2017022676A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6483835B2 publication Critical patent/JP6483835B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/12Box-shaped seats; Bench-type seats, e.g. dual or twin seats
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/18Covers for saddles or other seats; Paddings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/18Covers for saddles or other seats; Paddings
    • B62J1/20Detachable covers; Detachable pads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/18Covers for saddles or other seats; Paddings
    • B62J1/22Covers with built-in paddings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、乗物用シートに係り、特に、表皮材に付着した液体を排出する排出孔を有する乗物用シートに関する。
自動二輪車に搭載されたシートのように屋外で露出する乗物用シートにおいては、雨滴等の液体がシートに溜まることがある。そして、シートに着座することで、シートに溜まる液体によって着座者の衣服が汚れてしまったり、衣服に液体が付着することによって着座者に不快感を与えることがあった。
このような乗物用シートのうち二三輪車用シートのバックレストとシート本体との間に液体が溜まることを防止する技術として、特許文献1には、バックレストとシート本体との間にリブを形成することによって、両者間に間隙を形成して液体が溜まることを防ぐ技術が開示されている。
より具体的には、バックレストとシート本体との間に液体が溜まり、着座時にバックレストが押圧されることでシート本体からバックレストが離れて、両者の間から液体が滲み出て衣服を汚すことがあった。この問題を、特許文献1に開示された技術によれば、リブにより前もって両者間に間隙を形成することによって、両者間への液体の滞留を防ぐというものである。
特許第5337560号公報
ところで、特許文献1のように、バックレストとシート本体との間に間隙を形成することによって、液体の滞留を防止することができたが、バックレストとシート本体との間以外の部分への液体の滞留を防止することは困難であった。
例えば、クッション材に溝を設け、その溝に表皮材を吊り込んだシートにおいては、溝部分に液体が滞留してしまうことがあった。
このため、表皮材の隙間に浸水した水を溜めずに排水する構造を有する乗物用シートが求められていた。
さらに、表皮材から排水する際には、意図せぬ部分、例えば、加水分解を起こすクッション材やコネクタ等の電気系統がある部分に水が浸入することを防ぐ必要がある。
そこで、本発明の目的は、シートの表皮材上に留まった液体によって衣服が濡れることがないように、表皮材にかかった液体を円滑に排出可能な乗物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、意図せぬ部分に液体が漏れ出ることを防止することにある。
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、底板と、該底板に取り付けられる表皮材と、を有する乗物用シートであって、前記底板には、前記表皮材にかかった液体を排出する排出孔が形成されており、前記表皮材は、第一部分と第二部分とに分割する分割部を有し、前記表皮材には、前記第一部分の一部と前記第二部分の一部とを溶着する溶着部が形成されており、該溶着部は、前記表皮材が前記底板に取り付けられた状態において、前記排出孔にかけて下方に傾斜して、前記表皮材上にかかった液体の排出をガイドする排出ラインを形成することにより解決される。
上記構成によれば、表皮材の分割部に液体が浸入しても、分割部の一部同士を溶着する溶着部によって形成された排出ラインの傾斜に沿って液体を流し、排出孔から排出することができることで、分割部に液体が溜まることがなく、着座者の衣服が濡れることを抑制することができる。
また、前記底板の表面側には、前記排出孔の周りを囲う表側突出部が形成されていると好ましい。
上記構成によれば、表側突出部によって、表皮材から流れる液体を排出孔の周りに留めることができ、排出孔の周囲のクッション材等に意図せず液体が漏れ出ることを防止できる。
さらに、前記底板の裏面側には、前記排出孔の周りを囲う裏側突出部が形成されていると好ましい。
上記構成によれば、裏側突出部によって、排出孔から出た液体が底板の裏面側の電気配線、コネクタ等に浸入することを防止することができる。
さらには、前記表皮材は、前記底板の前記排出孔に挿入されて前記液体の排出をガイドする排出案内部を有し、該排出案内部は、周囲よりも突出して形成されていると好ましい。
上記構成によれば、表皮材が排出案内部を有することで、表皮材から流れる液体が排出案内部を伝って排出孔に案内されるために、排出孔の周囲への液体の漏出を防ぐことができる。
また、前記第一部分と前記第二部分とは、前記表皮材が前記底板に取り付けられた状態において、前記排出ラインの先において開放部を形成するように、前記排出孔を通った先で前記底板の異なる位置に固定されていてもよい。
上記構成によれば、第一部分と第二部分が、排出孔を通った先で、開放部を形成するように底板の異なる位置に固定されていることで、開放部から液体を円滑に排出することができる。
また、前記表皮材には、前記第一部分と前記第二部分と前記溶着部とに囲まれる空間と外部とを連通する通し孔が形成されており、前記表皮材は、複数の前記排出ラインが前記排出孔よりも下方まで延在し、前記通し孔が前記排出孔よりも下方に配置されるように、前記底板に取り付けられていると好ましい。
上記構成によれば、表皮材に通し孔が形成されていることで、排出ラインの延長上において液体を排出する構成ではなく、通し孔から液体を排出することが可能となる。このため、例えば排出ラインの延長上がステープル等によって閉じられていても、通し孔から液体を円滑に排出することができる。
さらに、前記第一部分と前記第二部分とは、前記表皮材が前記底板に取り付けられた状態において、前記排出孔を通った先で重なり合った状態で前記底板に固定されており、前記通し孔は、前記第一部分及び前記第二部分のうち、下側に配置される部分に形成されていてもよい。
上記構成によれば、第一部分と第二部分とが重なりあっていることで、これらをステープル等によって底板にまとめて固定することができ、かつ、これらのうち下側に配置される部分に通し孔が形成されていることで、通し孔から液体を円滑に排出することができる。
また、前記底板は、ボトム部と、該ボトム部よりも後方に配置されたバックレスト部と、を備え、前記表皮材は、前記ボトム部と前記バックレスト部とを覆っており、前記排出孔は、前記ボトム部と前記バックレスト部との間に形成されており、前記分割部は、前記表皮材が前記底板に取り付けられた状態において、前記ボトム部と前記バックレスト部との間に配置されていてもよい。
上記構成によれば、ボトム部とバックレスト部との間に、排出孔が形成され、かつ、分割部が配置されていることにより、底板が表皮材に覆われた状態においても、分割部からボトム部とバックレスト部との間にある排出孔を通して液体を排出することができる。
本発明によれば、表皮材の分割部に液体が溜まることがなく、着座者の衣服が濡れることを抑制することができる。
また、排出孔の周囲への液体の漏出を防いで、クッション材やコネクタ等の意図せぬ部分に液体が漏れ出ることを防止することができる。
また、排出孔を通る液体を開放部又は通し孔から円滑に排出することができる。
さらには、表皮材の第一部分と第二部分とを底板にまとめて固定可能としつつ、排出孔を通る液体を通し孔から円滑に排出することができる。
また、ボトム部とバックレスト部との間にある排出孔を通して液体を排出することができる。
本発明の第1実施形態に係る着座シートの斜視図である。 図1のII-II断面を示すものであり、底板に対する表皮材の端末の固定部分を示す模式的な断面図である。 底板上面及び下面に設けられた立壁を示す斜視図である。 表皮材の裏面の端末を示す図であり、溶着部によって形成された排出ラインと、液体の流れについて説明する模式図である。 表皮材に設けられた排出部の周囲の状態を示す斜視図である。 図1のVI-VI断面に対応する断面を示すものであり、第2実施形態に係る表皮材の底板への固定状態を示す模式的な断面図である。 重ね合わせられた前側表皮の一部と後側表皮の一部とを、溶着部によって溶着させた状態を示す模式的な斜視図である。 溶着部の一例を示す模式図である。 他の溶着部の例を示す模式図である。 図1のIX-IX断面に対応する断面を示すものであり、第3実施形態に係る表皮材の底板への固定状態を示す模式的な断面図である。 通し孔を有する前側表皮を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の乗物用シートは、屋外で露出するシートを有する乗物、具体的には自動二輪車、自動三輪車、産業用車両等に好適に用いられるものである。
以下の実施形態においては、自動二輪車の着座シート1について説明する。
そして、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
なお、以下の説明中、「前後方向」とは、着座シート1の前後方向に相当し、自動二輪車の走行方向と一致する方向である。また、「幅方向」とは、着座シート1の幅(横幅)方向に相当する。
<<第1実施形態>>
<着座シートの構成について>
まず、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態に係る着座シート1の構成について説明する。なお、図1は、着座シート1の斜視図、図2は、図1のII-II断面を示すものであり、底板2に対する表皮材4の端末の固定部分を示す模式的な断面図、図3は、底板2上面及び下面に設けられた立壁2f,2gを示す斜視図である。また、図4は、表皮材4の裏面の端末を示す図であり、溶着部4b,4cによって形成された排出ラインL1,L2と、液体の流れについて説明する模式図、図5は、表皮材4に設けられた排出案内部4gの周囲の状態を示す斜視図である。なお、図4及び図5では、矢印にて液体の流れ方向を示している。
着座シート1は、乗物用シートの一例であり、自動二輪車の乗員が跨いで着座する鞍状のシートである。この着座シート1は、自動二輪車のフレームに設けられたシート取り付け部(不図示)に取り付けられている。
着座シート1は、図1及び図2に示すように、底板2と、底板2上に載置されたクッション材3と、クッション材3を覆って底板2に取り付けられる表皮材4と、から主に構成される。
底板2は、合成樹脂等により形成されている。特に、底板2には、表皮材4を吊り込む後述するループ4fを通すための図3に示す吊り込み穴2hが形成されている。
また、底板2には、表皮材4の端末が通されて、表皮材4にかかった雨水等の液体を排出するための排出孔2eが、吊り込み穴2hの近傍に形成されている。
そして、図2及び図3に示すように、排出孔2e及び吊り込み穴2hを囲むように、底板2の表側に突出して形成された表側突出部としての立壁2f、及び底板2の裏側に突出して形成された裏側突出部としての立壁2gが底板2に形成されている。
クッション材3は、スラブウレタン等の発泡材から形成され、図2に示すように、シート幅方向に中央部3aと側部3bとその他複数とに分かれて構成されている。
表皮材4は、ビニールレザー等から成る複数の表皮が縫製されて形成され、その端末をステープル5によって底板2に固定されている。
また、表皮材4は、シート幅方向中央側にある本発明に係る第一部分としての中央側表皮4iと、シート幅方向サイド側にある本発明に係る第二部分としてのサイド側表皮4jと、を備える。中央側表皮4iにおけるサイド側の部分と、サイド側表皮4jにおける中央側の部分とは、重ね合わせられており、クッション材3における中央部3aと側部3bとの間に入り込み、本発明に係る分割部としてのスリット4aを外観上形成している。中央部3aと側部3bとの間に入り込んだ中央側表皮4i及びサイド側表皮4jのそれぞれの端末が、図4に示すループ4fによって吊り込み穴2hに吊り込まれることによって、表皮材4はクッション材3と密着して伸長状態となっている。
なお、ループ4fは、表皮材4に縫い付けられた補強布としてのターポリン4eによって保持されている。
表皮材4における中央側表皮4iとサイド側表皮4jとが重なり合わせられる部分の下側の端末には、液体の排出をガイドする排出案内部4gが形成されている。
排出案内部4gは、底板2の排出孔2eに挿し込まれるように他の部位よりも下方に突出して舌状に形成されている。そして、中央側表皮4iにおける排出案内部4gの先の端末は、図2に示すように、シート幅方向中央側の底板2にステープル5によって固定されている。一方、サイド側表皮4jにおける排出案内部4gの先の端末は、シート幅方向サイド側の底板2にステープル5によって固定されている。このように中央側表皮4i及びサイド側表皮4jにおける排出案内部4gの先の端末が、底板2の異なる位置に固定されていることで、排出案内部4gを通る液体を排出するための開放部4rが表皮材4に形成されている。
また、図4に示すように、中央側表皮4iとサイド側表皮4jとは、スリット4aにおいて重なられた状態で溶着されている。このように溶着された溶着部4b,4cによって、排出ラインL1,L2の一部が形成されている。この排出ラインL1、L2は、表皮材4のクッション材3に接する面である裏面の端末におけるループ4f及びターポリン4eの上方に位置している。
溶着部4b,4cは高周波ウェルダ加工によって形成され、表面同士が重ねられた表皮材4は溶着部4b,4cにおいて隙間なく密着している。
なお、表皮材4における排出ラインL1,L2は、隙間なく密着できればよく、高周波ウェルダ加工によって溶着されるものに限定されず、接着剤等の接合により形成されるものでもよい。
排出ラインL1,L2は、上述のように溶着部4b,4cによって形成され、表皮材4の表面から滴り落ちる液体を排出案内部4gに導くものである。具体的には、排出ラインL1,L2の一部は、表皮材4の幅方向外側両端のそれぞれから排出案内部4gに向かうに連れて若干斜め下方に傾斜して形成されており、排出案内部4gにおける幅方向外側の縁の延長上まで延在している。換言すると、排出ラインL1,L2の一部は、排出案内部4gの上方近傍まで延在しており、排出ラインL1,L2の一部の対向する端部は互いに離間している。排出ラインL1,L2の他部は、これらの一部の対向する端部からそれぞれ連続して、排出案内部4gの幅方向外側の縁に沿って排出案内部4gの下端に向かって延在している。
<着座シートの作用について>
上記のように構成された着座シート1は、排出ラインL1,L2が形成されていることにより、スリット4aから入り込んだ液体が、図4及び図5に矢印で示す方向に流れ、排出孔2eに挿入された排出案内部4gを伝って底板2の下方に排出されることとなる。
また、表皮材4によって底板2が覆われているとしても、表皮材4にスリット4aが形成されているため、スリット4aから排出孔2eを通して液体を排出できることとなる。このため、スリット4a部分に液体が溜まることを防止し、溜まった液体によって着座者の衣服が濡れることを防ぐことができる。
また、上記のように、立壁2f,2gが形成されていることにより、後述する排出案内部4gを通る液体が、底板2の上面において立壁2fの外側、底板2の下面において立壁2gの外側に浸出することを防止できる。
このため、電気系統の漏電や、クッション材3の加水分解を抑制することができる。
また、液体の排出部である排出孔2eは、クッション材3及び表皮材4に覆われる底板2に形成されているため外部に露出しない。よって、排出孔2eを設けることによって、意匠的観点から機能が制限されることがなく、外観についての商品性を害することもない。
上記の排出ラインL1,L2は、排出ラインL1,L2のそれぞれの一部から連続してそれぞれの他部が排出案内部4gの幅方向外側の縁に沿って排出案内部4gの下端に向かって形成されているものとして説明したが、本発明はこのような構成に限定されない。
例えば、排出ラインL1,L2を伝って流れる液体が立壁2f,2gを越えない場合には、排出ラインL1,L2における排出案内部4gの縁に沿って形成される部分は必ずしも必要ではない。例えば、このような場合は、排出ラインL1,L2における対向する端部同士が十分に近接しているときに想定される。
<<第2実施形態>>
次に、第2実施形態に係る表皮材4を構成する本発明に係る第一部分としての前側表皮4m、及び本発明に係る第二部分としての後側表皮4nの構成について、図6、図7、図8A及び図8Bを参照して説明する。なお、第1実施形態との差異を明確にするため、第2実施形態においては、第1実施形態と異なる部分について主に説明し、同一の部分については説明を省略する。
また、図6は、図1のVI-VI断面に対応する断面を示すものであり、第2実施形態に係る表皮材4の底板2への固定状態を示す模式的な断面図である。また、図7は、重ね合わせられた前側表皮4mの一部と後側表皮4nの一部とを、溶着部4dによって溶着させた状態を示す模式的な斜視図である。そして、図8Aは、溶着部4dの一例を示す模式図、図8Bは、他の溶着部4hの例を示す模式図である。
本実施形態に係る底板2は、ボトム部2iとボトム部2iの後方に設けられたバックレスト部2jとを有する。底板2におけるボトム部2iとバックレスト部2jとの間には、表皮材4の端末が通されて雨水等の液体を排出するための排出孔2kが形成されている。
クッション材3は、図6に示すように、シート前後方向に前部3cと後部3dとに分かれて構成されている。
表皮材4は、ボトム部2iの上方にありクッション材3の前部3cの表面を覆う前側表皮4mと、バックレスト部2jの上方にあり前側表皮4mの後方に配置され、後部3dの表面を覆う後側表皮4nと、を備える。
表皮材4は、クッション材3における前部3cと後部3dとの間に入り込み、本発明に係る分割部としてのスリット4kを外観上形成している。このスリット4kにより、表皮材4によってボトム部2i及びバックレスト部2jが覆われているとしても、スリット4kから排出孔2kを通して液体を排出できることとなる。
前部3cと後部3dとの間に入り込む前側表皮4mと後側表皮4nとが重ね合わせられる部分の下側の端末、つまり、スリット4kの部分の下側の端末には、図7に示すように、液体の排出をガイドする排出案内部4qが形成されている。
そして、前側表皮4mにおける排出案内部4qの先の端末は、図6に示すように、底板2のボトム部2iにステープル5によって固定されている。一方、後側表皮4nにおける排出案内部4qの先の端末は、底板2のバックレスト部2jにステープル5によって固定されている。このように前側表皮4m及び後側表皮4nにおける排出案内部4qの先の端末が、排出孔2kを通った先で底板2の異なる位置に固定されていることで、排出案内部4qを通る液体を排出するための開放部4rが表皮材4に形成されている。
<溶着部について>
また、図7及び図8Aに示すように、前側表皮4mと後側表皮4nとは、スリット4kにおいて重なられた状態で溶着されている。このように溶着された溶着部4dによって、シート幅方向中心を対称とした一対の排出ラインL3が形成されている。
この一対の排出ラインL3は、前側表皮4m及び後側表皮4nの縁に沿って延在している。具体的には、一対の排出ラインL3は、上側にあるシート幅方向外側部分が略平行に延在し、下側の所定位置においてシート幅方向中央側に屈曲して斜め下方に延在し、排出案内部4gに上方に至る部分で、再度平行に排出案内部4gの端末に方向に延在している。そして、一対の排出ラインL3は、表皮材4の排出案内部4qの端末が底板2に取り付けられた状態において、底板2の排出孔2kよりも下方まで延在するように形成されている。
さらに、一対の排出ラインL3は、排出案内部4gの端末部分において、開放部4rを形成するために前側表皮4mと後側表皮4nとを引き離して折り曲げ可能なように、排出案内部4gの端末までは形成されておらず、当該端末から所定の間隔が空けられている。
また、本発明に係る溶着部及び排出ラインの形状は、溶着部4d及び溶着部4dによって形成される排出ラインL3の形状に限定されるものではなく、図8Bに示すような溶着部4h及び排出ラインL4の形状であってもよい。
排出ラインL4は、前側表皮4m及び後側表皮4nの縁に沿って形成されていない。具体的には排出ラインL4は、排出ラインL3と異なり、上側にあるシート幅方向外側部分において、略平行に延在する部分がなく、排出案内部4gに向かってテーパ状に形成されており、排出ラインL3の斜め下方に延在する部分よりも鋭角に延在している。
このように、排出ラインL4の傾斜部分が排出ラインL3の傾斜部分よりも鋭角に形成されていることで、表皮材4にかかった液体を、排出ラインL4に沿って円滑に排出することが可能となる。
一方で、排出ラインL3は、前側表皮4m及び後側表皮4nの縁に沿って形成されているため、スリット4k内における溶着部4hによって形成される前側表皮4mと後側表皮4nとの間の空間を排出ラインL4によって形成される空間よりも広くすることができる。このため、スリット4kに液体が大量に入ったとしても、スリット4kから着座者の座る表皮材4の表面側に液体が溢れだすことを抑制することができる。
上記の前側表皮4mと後側表皮4nとの間に形成される排出ラインL3又は排出ラインL4の構成は、第1実施形態に係る中央側表皮4iとサイド側表皮4jとの間に形成される、排出ラインL1及び排出ラインL2の構成に適用することも当然可能である。
<<第3実施形態>>
最後に、第3実施形態に係る表皮材4を構成する本発明に係る第一部分としての前側表皮4p及び後側表皮4nの構成について、図9及び図10を参照して説明する。なお、図9は、図1のIX-IX断面に対応する断面を示すものであり、第3実施形態に係る表皮材4の底板2への固定状態を示す模式的な断面図、図10は、通し孔4paを有する前側表皮4pを示す模式図である。
第1実施形態に係る中央側表皮4iとサイド側表皮4j、第2実施形態に係る前側表皮4mと後側表皮4nにおける、それぞれの排出案内部4g又は排出案内部4qの端末部分は、底板2の異なる部分にステープル5で固定されるものとして説明した。
本実施形態に係る前側表皮4pと後側表皮4nにおける排出案内部4qの端末部分は、底板2の同じ部分にステープル5で固定されることを特徴とする。
具体的には、前側表皮4p及び後側表皮4nにおける排出案内部4qの先の端末は、図9に示すように、底板2のバックレスト部2jにステープル5によって重なりあった状態で固定されている。このように前側表皮4p及び後側表皮4nにおける排出案内部4qの先の端末が、重なりあった状態で底板2の同じ位置に固定されていることで、当該端末の底板2への固定作業が容易となる。
そして、前側表皮4pにおける排出案内部4qにある一対の排出ラインL3の間には、前側表皮4pの厚さ方向に貫通する通し孔4paが形成されている。つまり、通し孔4paは、前側表皮4pと後側表皮4nと溶着部4dとに囲まれる空間と外部とを連通するように形成されており、この空間内を通る液体を外部に排出するための孔である。
この通し孔4paは、表皮材4の排出案内部4qの端末が底板2に取り付けられた状態において、底板2の排出孔2kよりも下方に配置されるように形成されている。
この通し孔4paにより、前側表皮4p及び後側表皮4nにおける排出案内部4qの先の端末が排出孔2kを通った先で底板2の同じ位置に固定されることで、開放部4rが形成されないとしても、液体を排出孔2kの下方に好適に排出することが可能となる。
なお、ボトム部2i側に前側表皮4p及び後側表皮4nをステープル5で固定する場合には、後側表皮4n側に通し孔4paを形成すればよい。つまり、前側表皮4p及び後側表皮4nのうち、排出孔2kから下方に出て、重なり合うように折り返された場合に、下側に位置する部分に通し孔4paを形成すればよい。このようにすれば、開放部4rがなくとも、通し孔4paによって液体を下方に排出することが可能となる。
また、排出ラインL1,L2の計2本、又は一対の排出ラインL3,L4が表皮材4に形成されているものとして説明したが、本発明はこのような構成に限定されない。
例えば、表皮材4の端末における前後又は左右のいずれか一側の端部に排出案内部4g,4qが形成されているならば、他側の端部から傾斜して形成される一本の排出ラインのみが表皮材4に形成されていてもよい。
なお、シートの一部に、電気信号によって可動する可動部を有する乗物用シートにおいては、固定部と可動部との間のスリットから浸水することが考えられる。
このようなシートにおいても、排出ラインL1,L2,L3,L4を有して、底板2の下方に液体を排出する上記構成によれば、液体の電気系統への浸入による電気トラブルを防止できる。このため、上記の構成は、このようなシートに特に好適に用いられる。
1 着座シート(乗物用シート)
2 底板
2e 排出孔
2f 立壁(表側突出部)
2g 立壁(裏側突出部)
2h 吊り込み穴
2i ボトム部
2j バックレスト部
2k 排出孔
3 クッション材
3a 中央部
3b 側部
3c 前部
3d 後部
4 表皮材
4a スリット(分割部)
4b,4c,4d,4h 溶着部
4e ターポリン(補強布)
4f ループ
4g 排出案内部
4i 中央側表皮(第一部分)
4j サイド側表皮(第二部分)
4k スリット(分割部)
4m 前側表皮(第一部分)
4n 後側表皮(第二部分)
4p 前側表皮(第一部分)
4pa 通し孔
4q 排出案内部
4r 開放部
5 ステープル
L1,L2,L3,L4 排出ライン

Claims (8)

  1. 底板と、該底板に取り付けられる表皮材と、を有する乗物用シートであって、
    前記底板には、前記表皮材にかかった液体を排出する排出孔が形成されており、
    前記表皮材は、第一部分と第二部分とに分割する分割部を有し、
    前記表皮材には、前記第一部分の一部と前記第二部分の一部とを溶着する溶着部が形成されており、
    該溶着部は、前記表皮材が前記底板に取り付けられた状態において、前記排出孔にかけて下方に傾斜して、前記表皮材上にかかった液体の排出をガイドする排出ラインを形成することを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記底板の表面側には、前記排出孔の周りを囲う表側突出部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記底板の裏面側には、前記排出孔の周りを囲う裏側突出部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  4. 前記表皮材は、前記底板の前記排出孔に挿入されて前記液体の排出をガイドする排出案内部を有し、
    該排出案内部は、周囲よりも突出して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  5. 前記第一部分と前記第二部分とは、前記表皮材が前記底板に取り付けられた状態において、前記排出ラインの先において開放部を形成するように、前記排出孔を通った先で前記底板の異なる位置に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  6. 前記表皮材には、前記第一部分と前記第二部分と前記溶着部とに囲まれる空間と外部とを連通する通し孔が形成されており、
    前記表皮材は、複数の前記排出ラインが前記排出孔よりも下方まで延在し、前記通し孔が前記排出孔よりも下方に配置されるように、前記底板に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  7. 前記第一部分と前記第二部分とは、前記表皮材が前記底板に取り付けられた状態において、前記排出孔を通った先で重なり合った状態で前記底板に固定されており、
    前記通し孔は、前記第一部分及び前記第二部分のうち、下側に配置される部分に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の乗物用シート。
  8. 前記底板は、ボトム部と、該ボトム部よりも後方に配置されたバックレスト部と、を備え、
    前記表皮材は、前記ボトム部と前記バックレスト部とを覆っており、
    前記排出孔は、前記ボトム部と前記バックレスト部との間に形成されており、
    前記分割部は、前記表皮材が前記底板に取り付けられた状態において、前記ボトム部と前記バックレスト部との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
JP2017532579A 2015-07-31 2016-07-29 乗物用シート Active JP6483835B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015152364 2015-07-31
JP2015152364 2015-07-31
PCT/JP2016/072367 WO2017022676A1 (ja) 2015-07-31 2016-07-29 乗物用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017022676A1 JPWO2017022676A1 (ja) 2018-05-24
JP6483835B2 true JP6483835B2 (ja) 2019-03-13

Family

ID=57943065

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017532579A Active JP6483835B2 (ja) 2015-07-31 2016-07-29 乗物用シート

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10272963B2 (ja)
JP (1) JP6483835B2 (ja)
WO (1) WO2017022676A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6503161B2 (ja) * 2014-07-11 2019-04-17 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 火力制御装置、火力制御方法およびコンピュータプログラム

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5651686U (ja) * 1979-09-28 1981-05-07
JPS60173480U (ja) * 1984-04-26 1985-11-16 東京シ−ト株式会社 ボトムプレ−ト
JP4216965B2 (ja) * 1999-09-01 2009-01-28 本田技研工業株式会社 自動二輪車
JP2001341680A (ja) * 2000-05-31 2001-12-11 T S Tec Kk 二輪車用シート
JP2010012807A (ja) * 2008-06-30 2010-01-21 Honda Motor Co Ltd 車両用着座席
JP5210764B2 (ja) * 2008-08-27 2013-06-12 本田技研工業株式会社 自動二輪車のシートレール
JP5337560B2 (ja) 2009-03-31 2013-11-06 テイ・エス テック株式会社 バックレストを備えた二三輪車用シート
JP5631273B2 (ja) * 2011-07-19 2014-11-26 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両,及び鞍乗り型車両の車体フレームの製作方法
JP5890239B2 (ja) * 2012-04-26 2016-03-22 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両のシート構造
JP5961492B2 (ja) * 2012-08-31 2016-08-02 本田技研工業株式会社 鞍乗リ型車両の後部構造
WO2015019413A1 (ja) * 2013-08-06 2015-02-12 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両のシートヒンジ構造
JP6366913B2 (ja) * 2013-08-08 2018-08-01 テイ・エス テック株式会社 二三輪車用シート

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017022676A1 (ja) 2017-02-09
US10272963B2 (en) 2019-04-30
US20180251176A1 (en) 2018-09-06
JPWO2017022676A1 (ja) 2018-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8888176B2 (en) Vehicle seat
JP4096559B2 (ja) 車体構造
JP5372165B2 (ja) 車体前部構造
CN110461646B (zh) 乘坐物用座椅
JP5692776B2 (ja) 車両用ドアフレーム
JP6050097B2 (ja) 乗物用シート
JP6434846B2 (ja) 車両用シート
CN107010124A (zh) 车辆地板部结构
JP2010012807A (ja) 車両用着座席
JP5508064B2 (ja) シートバックフレーム
EP2460713B1 (en) Structure for front section of vehicle body
CN110091942B (zh) 车辆的座椅结构
JP6483835B2 (ja) 乗物用シート
JP2017217984A (ja) 車両用シート
WO2015015610A1 (ja) 自動二輪車のボディカバー構造
JP6639333B2 (ja) 車両用シート
JP6967100B2 (ja) 車体
CN110091943B (zh) 车辆的座椅结构
JP7022485B2 (ja) 車両構造
JP2007237890A (ja) 車両の上部車体構造
JP6055449B2 (ja) 車両下部構造
JP6347406B2 (ja) 自動車のフロア構造
JP6963190B2 (ja) 乗物用シート
JP2019093827A (ja) 車両後部構造
JP6054058B2 (ja) ダクト部材の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6483835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250