JP6481359B2 - 潤滑構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のピストンとクランクシャフトとを連結するコンロッド及びその潤滑構造に関する。
内燃機関は、コンロッドによってピストンの往復運動をクランクシャフトに伝達し、回転駆動力として出力する。コンロッドの小端部とピストンとは、ピストンピンによって連結される。ピストンを円滑に往復運動させるには、ピストンピンと摺動する小端部の内周面に効率よく潤滑油を供給し潤滑を促進する必要がある。シリンダブロックやピストンから噴射される潤滑油や、クランクシャフトに掻き上げられた潤滑油が、コンロッドの小端部の外周面に付着する。そのような潤滑油を利用して小端部の内周面に給油する構造がある。
特許文献1には、コンロッドに油溜部を設け、この油溜部からピストンピンに連通する油穴を穿設し、油穴を通して通路穴から滴下供給される冷却油をピストンピンに供給するピストンピンの潤滑油供給装置が開示されている。また、特許文献2には、空洞部を通ってオイル出口通路及びガイド端部から流下したピストン冷却オイルを、このオイル出口通路とガイド端部とにそれぞれ対応してコンロッドに穿設された2箇所のオイル穴で受けるピストンの給油装置が開示されている。
実開昭56−49213号公報 実開平4−30248号公報
しかしながら、特許文献1に開示された潤滑油供給装置では、コンロッドの小端部に外周面から突出した油溜部を形成している。このような形状を外周面に追加すると、小端部の重量が増加しNVH(Noise,Vibration,Harshness)が悪化する。さらに、小端部が大きくなるため、ピストンのコンプレッションハイトも大きくなり、ピストンの重量が増加する。しかも、金型を新たに作り直さなければならない。
また、特許文献2に開示された給油装置では、オイル穴以外の部位に落下したオイルはピストンピンに届かない。そのため、ピストン冷却オイルの落下点とオイル穴とが一致する特定のタイミングでなければ、ピストンピンに給油することができない。
そこで、本発明は、広いクランク角に亘って小端部の内周面に給油可能でありながら、小型かつ軽量に形成され、しかも、新たに金型を用意する必要がないコンロッドを提供する。
本発明の潤滑構造は、外周面と内周面とを有する小端部を具備し、外周面には、小端部の周方向に長さを有し、一端から他端まで延びる凹部と、凹部と一端で連通し、外周面から内周面まで貫通する貫通孔とが形成されたコンロッドと、コンロッドに連結されたピストンとを具備している。ピストンの内部には、潤滑油が流れるクーリングチャンネルが該ピストンの周方向に形成されている。クーリングチャンネルの途中には、噴射孔が形成されている。ピストンの下死点において、貫通孔は噴射孔と対向して位置付けられるとともに、凹部の他端は一端より小端部の先端側に位置付けられる。
このとき、凹部は、外周面においてピストンが下死点に向かって減速する間に噴射孔と対向する領域に含まれるように形成されてもよい。また、凹部は、小端部の先端を除く領域に形成されてもよい。また、小端部の上面に形成されてもよい。また、一端から他端まで一定の深さで形成されてもよい。貫通孔が一端寄りに形成されるとき、凹部は、一端から他端に向かうに従い浅くなるように形成されてもよい。あるいは、他端寄りに潤滑油を貯留する貯留部が形成されてもよい。また、外周面に小端部の周方向に延びる凸部が形成されるとき、凹部は、凸部に形成されていてもよい
本発明のコンロッドによれば、凹部が周方向に長さを有し広いクランク角に対応して小端部の外周面に付着する潤滑油を集め貫通孔に導くことができる。凹部に集めた潤滑油が追加して供給されるため、貫通孔から内周面に供給される潤滑油が増量する。さらに、本発明では、貫通孔が凹部の中央ではなく一端側に偏った位置に形成されている。慣性力が働いて潤滑油が他端側から一端側へ移動する際、効率よく貫通孔へ潤滑油を流し込むことができる。しかも、本発明では、小端部の外周面を利用して凹部を加工するため、コンロッドの小端部やピストンを小型かつ軽量に形成できる。さらに、凹部を形成するために新たに金型を用意する必要がない。
また、凹部が小端部の先端を除く領域に形成されていれば、最も負荷がかかる先端の部位の機械的強度を確保することができる。また、凹部が小端部の上面に形成されていれば、コンロッドが上昇する際に働く慣性力によって、凹部に集めた潤滑油を貫通孔に流し込むことができる。
また、一定の深さの凹部にすると、工作機械等によって簡易に凹部を形成できる。貫通孔から離れるに従い浅くなる凹部にすると、凹部から貫通孔への潤滑油の移動を慣性力によって促進できる。貯留部が形成された凹部にすると、凹部に受け取ることができる潤滑油の容量を増やすことができる。また、外周面を完全な平坦にする必要がない場合、上型と下型との分割面に沿って形成されるバリの一部が凸部として残っていてもよい。小端部のうち他の部位よりも肉厚である凸部に凹部を形成すれば、凹部を形成してもその部位の機械的強度を確保することができる。しかも、この凸部を形成するために新たに金型を用意する必要がない。
本発明の潤滑構造によれば、噴射孔から噴射した潤滑油を貫通孔から小端部の内周面へ導き、内周面の潤滑を促進することができる。この潤滑構造では、ピストンが下死点に向かって減速する間、噴射孔と対向する領域に潤滑油が噴射される。このような領域に凹部が含まれていれば、より効率よく凹部に潤滑油を集めることができる。
第1の実施形態の潤滑構造をクランクシャフトに垂直な面で切断した断面図。 図1に示されたコンロッドの小端部を一部切り欠いて示す断面図。 図1に示されたピストンを背面側から見た斜視図。 下死点に向かって減速し始めたピストン及びコンロッドの位置を示す模式図。 下死点に移動したピストン及びコンロッドの位置を示す模式図。 位置A及び位置Bと一端及び他端との関係を示す拡大図。 第1の実施形態を示す外周面の展開図。 第1の実施形態を示す小端部の断面図。 第2の実施形態を示す外周面の展開図。 第2の実施形態を示す小端部の断面図。 第2の実施形態の変形例を示す小端部の断面図。 第3の実施形態を示す外周面の展開図。 第3の実施形態を示す小端部の断面図。 第3の実施形態の変形例を示す小端部の断面図。 第4の実施形態を示すコンロッドの斜視図。
本発明の第1の実施形態に係るコンロッド11及び潤滑構造10について、図1から図8を参照して説明する。図1は、内燃機関1のシリンダブロック2に組み付けられた潤滑構造10を鉛直方向に切断した断面図である。図2は、コンロッド11の正面図である。
潤滑構造10は、図1に示すように、コンロッド11とピストン12とを備えている。コンロッド11は、図2に示すように、凹部33と、凹部33に連通する貫通孔34とが小端部21の外周面31に形成されている。凹部33は一端35から他端36まで小端部21の周方向に延びている。貫通孔34は一端35において凹部33と連通している。
凹部33が小端部21の周方向に長さを有しており、広いクランク角に対応して潤滑油を集められる。貫通孔34が一端35側に偏って配置されており、他端36から一端35に向かう一方通行の流れにより効率よく潤滑油を供給できる。凹部33は外周面31の表面から窪むように形成されるので、コンロッド11の小端部21やピストン12を小型軽量に形成でき、しかも、金型を作り直さなくてよい。各構成について詳しく説明する。
実施形態の説明の便宜上、シリンダブロック2に組み付けられたピストン12の動きを基準に下死点側を「下」、下死点側とは反対側を「上」と定義する。内燃機関1を傾けて配置する場合、「上」及び「下」は重力方向と必ずしも一致しない。
コンロッド11は、図2に示すように略棒状に形成され、小端部21と、大端部22と、ロッド部23とを備えている。小端部21は、コンロッド11の先端に形成され、外周面31と内周面32とを有する円筒状に形成されている。
外周面31には、凹部33と、貫通孔34とが形成されている。凹部33は、外周面31において内周面32に向かって窪むように形成され、小端部21の周方向に沿って一端35から他端36まで延びている。貫通孔34は、外周面31から内周面32まで貫通し、凹部33の一端35と連通している。凹部33の形状については後で詳しく説明する。
大端部22は、コンロッド11の基端に形成され、小端部21より大径の円筒状に形成されている。ロッド部23は、小端部21と大端部22とを連結する略棒状に形成されている。図1に示すように、小端部21にはピストンピン15が一定のオイルクリアランスを有して挿通され、ピストン12と連結される。大端部22にはクランクシャフト13と連結される。
ピストン12は、図3に示すように、クラウン部41と、ピンボス42と、スカート部43と、サイドウォール部44と、クーリングチャンネル47とを備えている。
クラウン部41は、図1に示すように、シリンダブロック2のシリンダボア14とともに燃焼室3を構成する。図3に示すように、燃焼室3と反対側に位置するクラウン部41の背面46には、一対のピンボス42が互いに対向して配置されている。ピンボス42には、ピン孔45が同心軸上にそれぞれ形成されている。スカート部43は、クラウン部41の外周縁から燃焼室3と反対側に向かってそれぞれ延びている。サイドウォール部44は、ピンボス42の周囲に広がりスカート部43と連続している。
クラウン部41の内部には、ピストン12の周方向に延びる中空円環状のクーリングチャンネル47が形成されている。クーリングチャンネル47は、背面46に開口するオイル入口48及びオイル出口49を有している。オイル入口48とオイル出口49とは周方向に約180°離間した位置、すなわちピストン12の中心軸に対して対称の位置に配置されている。
オイル入口48からオイル出口49までの途中には、背面46まで貫通する噴射孔50が開口している。噴射孔50は、ピストンピン15の軸に垂直な面によりピストン12を二等分したとき、面とクーリングチャンネル47とが交わる2箇所のうちのオイル入口48から遠い側に配置されている。なお、噴射孔50は、前記2箇所のうちのオイル入口48から近い側に配置されてもよい。
潤滑構造10について、コンロッド11及びピストン12がシリンダブロック2に組み付けられた状態で説明する。図1に矢印Lで示すように、シリンダブロック2に設けられたオイルジェット16からオイル入口48に向けて潤滑油が噴射されている。オイル入口48からクーリングチャンネル47に導入された潤滑油は、時計回り及び反時計回りの二手に分かれてクーリングチャンネル47を流れピストン12を冷却する。
クーリングチャンネル47を流れる潤滑油のうち一部は、噴射孔50からコンロッド11の小端部21の外周面31に向かって噴射される。噴射孔50から噴射されなかった残りの潤滑油は、オイル出口49から排出されクランク室内に落ちる。
凹部33の形状について、図4から図8を参照してさらに詳しく説明する。図4は、下死点に向かって減速し始めたピストン12の動きを表す模式図である。図5は、下死点に移動したピストン12の動きを表す模式図である。図6は、図4及び図5の各位置を示す小端部21の拡大図である。
図4に示す位置Aは、下死点に向かって減速し始めた下死点前90°のタイミングにおいて、噴射孔50から噴出する潤滑油と外周面31が交わる位置である。図5に示す位置Bは、下死点のタイミングにおいて、噴射孔50から噴出する潤滑油と外周面31が交わる位置である。図6に示すように、他端36は位置Aから位置Bまでの領域に含まれるように配置されている。一端35は位置Bに配置されている。このとき一端35は他端36よりも相対的に下方に位置している。
図2に示す位置Cは、小端部21の中心軸及び大端部22の中心軸に沿う面に外周面31が交わる位置である。本明細書において小端部21の先端とは位置Cのことを意味している。図4に示す位置Dは、下死点に向かって減速し始めたタイミングにおいて、小端部21の中心軸に沿いピストン12の中心軸に垂直な面Hと外周面31が交わる位置である。図5に示すように、下死点のタイミングにおいても位置C及び位置Dは面Hに対して同じ側に配置される。
本明細書において上面Eとは、図6に示すように位置Cから位置Dの領域の外周面31のことを意味している。噴射孔50の位置や角度の設計を変更すれば、位置A及び位置Bの配置を種々に変更できる。位置A及び位置Bをどのように変更しても、一端35及び他端36は上面Eに含まれるように配置することが好ましい。
本実施形態のコンロッド11及び潤滑構造10は、凹部33が小端部21の周方向に長さを有する。そのため、図4及び図5に示す広いクランク角に対応して外周面31に付着する潤滑油を集めることができる。さらに、凹部33に集めた潤滑油を追加して供給できるため、内周面32に供給する潤滑油を増量することができる。
図5に示す下死点のタイミングにおいて、コンロッド11の小端部21はクランクシャフト13と連動して上昇運動に転じる。一方、凹部33に集められた潤滑油は慣性力により下方に向かって移動し続ける。そのため、他端36と一端35との間に溜められた潤滑油は、他端36から一端35に向かって相対的に加速される。潤滑油が移動できない行き止まりとなる一端35に貫通孔34が形成されているため、潤滑油を効率よく貫通孔34へ流し込むことができる。
しかも、凹部33を外周面31の表面から窪ませるように形成しているため、コンロッド11の小端部21やピストン12を小型かつ軽量に形成できる。さらに、凹部33を形成するために新たに金型を作り直さなくてよい。凹部33が一定の深さであるため、エンドミル等の工作機械によって簡易に凹部33を加工することができる。
また、上面Eに含まれるように凹部33が配置されている。つまり、小端部21において最も負荷がかかる先端(位置C)を除いた領域に凹部33が形成されている。そのため、凹部33を形成しても先端におけるコンロッド11の機械的強度を確保することができる。
また、凹部33が配置された上面Eは、小端部21がクランクシャフト13に連動して揺動する間、面Hより常に上側に位置している。つまり、上面Eでは、外周面31から内周面32に向かう方向は面Hよりも常に下向きになる。貫通孔34はそのような上面Eのうちの最も下側に配置されている。
下向きの慣性力が潤滑油に働くとき、移動先に配置された貫通孔34へと潤滑油が流入する。貫通孔34近傍において内周面32は外周面31よりも相対的に下方となるため外周面31から内周面32に向かって潤滑油が流れ込む。その結果、小端部21の内周面32に効率よく潤滑油を供給することができる。
続いて、第2から第4の実施形態及びその変形例について説明する。第2及び第3の実施形態及びその変形例は、凹部33の形状が第1の実施形態と相違している。第4の実施形態は、外周面31の形状が第1の実施形態と相違している。それ以外の構成は第1の実施形態と同様である。そのため、第2の実施形態から第4の及びその変形例において、第1の実施形態と同一の構成については同一の参照符号を付して、その説明を省略する。
第2の実施形態及びその変形例は、図9から図11を参照して説明する。第2の実施形態及びその変形例では、一端35から他端36に向かうに従って凹部33が浅くなるように形成されている。また、凹部33は貫通孔34の直径よりも幅狭に形成されている。凹部33は、図10に示すように深さが非線形に変化する、すなわち円弧状に変化するように形成されてもよいし、図11に示すように深さが線形に変化する、すなわち直線に形成されてもよい。このような凹部33を形成すると、他端36から一端35への潤滑油の移動を慣性力によって促進することができる。
さらに、第3の実施形態及びその変形例について、図12から図14を参照して説明する。第3の実施形態では、他端36に偏った位置にピストンピン15の中心軸に沿う方向に幅を有した貯留部37が形成されている。貯留部37は、図13に示すように一定の深さに形成してもよいし、図14に示すように球面に形成してもよい。貯留部37を形成すると、凹部33に受け取ることができる潤滑油の容量を増やすことができる。
さらに、本発明の第4の実施形態について、図15を参照して説明する。コンロッド11を鍛造で成形した場合、上型と下型との分割面に沿ってバリが形成される。コンロッド11の外周面31を仕上げるとき、このバリを切断や研磨により除去する。外周面31を完全な平坦にする必要がない場合、バリが完全に除去されず、薄く帯状に盛り上がった凸部38として外周面31に残っていてもよい。小端部21のうち他の部位よりも若干肉厚である凸部38に凹部33を形成することで、凹部33を形成しても機械的強度を確保することができる。しかも、この凸部38を形成するために新たに金型や工数増加を必要としない。
上記した各実施形態は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、コンロッドの小端部が銅等のブッシュをさらに備えてもよい。ブッシュを備える場合、貫通孔は小端部の外周面からブッシュの内周面まで貫通するように形成される。また、オイル出口の配置を凹部と対向する位置に変更し、オイル出口が噴射孔の機能を兼ねるように構成してもよい。クランクシャフトに掻き上げられた潤滑油が小端部の外周面に付着するように構成してもよい。
10…潤滑構造、11…コンロッド、12…ピストン、13…クランクシャフト、21…小端部、31…外周面、32…内周面、33…凹部、34…貫通孔、35…一端、36…他端、37…貯留部、38…凸部、47…クーリングチャンネル、50…噴射孔、E…上面

Claims (8)

  1. 外周面と内周面とを有する小端部を具備し、前記外周面には、前記小端部の周方向に長さを有し、一端から他端まで延びる凹部と、前記凹部と前記一端で連通し、前記外周面から前記内周面まで貫通する貫通孔と、が形成されたコンロッドと、
    前記コンロッドに連結されたピストンと、を具備し、
    前記ピストンの内部には、潤滑油が流れるクーリングチャンネルが該ピストンの周方向に形成され、
    前記クーリングチャンネルの途中には、噴射孔が形成され、
    前記ピストンの下死点において、前記貫通孔は前記噴射孔と対向して位置付けられるとともに、前記凹部の前記他端は前記一端より前記小端部の先端側に位置付けられることを特徴とする潤滑構造
  2. 前記凹部は、前記外周面において前記ピストンが下死点に向かって減速する間に前記噴射孔と対向する領域に含まれるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の潤滑構造
  3. 前記凹部は、前記小端部の先端を除く領域に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の潤滑構造
  4. 前記凹部は、前記小端部の上面に形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の潤滑構造
  5. 前記凹部は、前記一端から前記他端まで一定の深さで形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の潤滑構造
  6. 前記凹部は、前記一端から前記他端に向かうに従い浅くなるように形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の潤滑構造
  7. 前記凹部は、前記他端寄りに潤滑油を貯留する貯留部が形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の潤滑構造
  8. 前記外周面には、前記小端部の周方向に延びる凸部が形成され、
    前記凹部は、前記凸部に形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の潤滑構造
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