JP6474296B2 - 車両用変速装置のトランスミッションケース - Google Patents

車両用変速装置のトランスミッションケース Download PDF

Info

Publication number
JP6474296B2
JP6474296B2 JP2015064795A JP2015064795A JP6474296B2 JP 6474296 B2 JP6474296 B2 JP 6474296B2 JP 2015064795 A JP2015064795 A JP 2015064795A JP 2015064795 A JP2015064795 A JP 2015064795A JP 6474296 B2 JP6474296 B2 JP 6474296B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
transmission
shaft
cylinder
flange portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015064795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016183753A (ja
Inventor
博明 柏木
博明 柏木
上野 成央
成央 上野
亮 柿実
亮 柿実
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
JATCO Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd, JATCO Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2015064795A priority Critical patent/JP6474296B2/ja
Priority to KR1020160024848A priority patent/KR101833122B1/ko
Priority to CN201610149733.0A priority patent/CN106015525B/zh
Publication of JP2016183753A publication Critical patent/JP2016183753A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6474296B2 publication Critical patent/JP6474296B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/02Gearboxes; Mounting gearing therein
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H47/00Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing
    • F16H47/06Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing the fluid gearing being of the hydrokinetic type
    • F16H47/065Combinations of mechanical gearing with fluid clutches or fluid gearing the fluid gearing being of the hydrokinetic type the mechanical gearing being of the friction or endless flexible member type

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

本発明は、2つのプーリ間に巻き掛けたVベルトにより、一方のプーリの回転駆動力を他方のプーリに伝達するベルト式変速機構を主体とする車両用の無段変速装置(Continuously Variable Transmission:CVT)におけるトランスミッションケースに関する。
従来のCVTとしては、エンジンのシリンダブロック(以下、単にエンジンと言う)に接続されるコンバータハウジングとこのコンバータハウジングに結合するトランスミッションハウジングとでトランスミッションケースを形成し、コンバータハウジングにトルクコンバータを収納し、トランスミッションハウジングに変速機構を収納している。
多く採用されてきた変速機構は、トルクコンバータに連結される入力軸を第1軸としてプライマリプーリを配置し、入力軸と平行な第2軸にセカンダリプーリを配置して両プーリ間にVベルトを巻き掛けてベルト式の主変速機構を形成し、さらにそれぞれ入力軸と平行な第3軸にカウンタギア、第4軸にファイナルギアを配置して構成されており、カウンタギアがセカンダリプーリの回転をファイナルギアに伝達する。
コンバータハウジングは軸方向において駆動源であるエンジン側が開口し他側が隔壁をなすコンバータ収納部を形成するとともに、隔壁はトランスミッションハウジングに結合したときに各軸の支持部を形成する。
コンバータ収納部の開口周縁はエンジンとの合わせ面を有するフランジ部となっている。
なお、第1軸上にはトルクコンバータとの間にプラネタリギアなどからなる副変速機構を備える場合もある。
ところで、トランスミッションハウジングの下部にはオイルが溜められ、ギアその他の回転部材の潤滑必要箇所へのオイル供給安定確保のため、傾斜路面等による車両姿勢の変化や発進あるいはブレーキング時等でもオイル面が所定高さを保持するように設定されている。しかし他方、プーリや副変速機構においてはオイル内への浸漬量が大きいために攪拌抵抗が増大して燃費性能に悪影響を及ぼすことになる。
この対策として、例えば特開2011−21662号公報に示されるように、プライマリプーリおよびセカンダリプーリをCVTの車載姿勢において第1軸の入力軸から上方にオフセットさせた第2軸および第3軸に配置すれば、オイル面の高さを保持しながらプーリとオイルの接触量を低減することができる。
この場合、変速機構における軸数が増大すると軸受数増大を含めてコストの増大を招くとともにトランスミッションハウジングのサイズも大型化するので、プライマリプーリのオフセット前と同じ4軸に抑えるため、カウンタギアはセカンダリプーリと同じ第3軸の軸線上に配置される。
ここで、第4軸のファイナルギアはこれと一体のデファレンシャルがホイールの駆動シャフトと連結する関係でできるだけ入力軸の第1軸よりも低い位置に設定されるが、カウンタギア(およびセカンダリプーリ)は第2軸(プライマリプーリ)からプライマリプーリとセカンダリプーリの径サイズで決まる距離および第4軸からカウンタギアとファイナルギアの径サイズで決まる距離とで定まる位置に設定される。
第3軸のカウンタギアはファイナルギアよりも小径で、ファイナルギアとで最終減速段をなしているので、ホイール駆動時には大きなトルクがかかるとともに、例えばパーキングギア係止時にはホイール側から衝撃的な逆トルクがかかるなど大きな負荷を受ける。このため、その支持構造に歪みなどがあると車両走行時の振動騒音の原因となる。
このカウンタギアを支持するためのコンバータハウジング隔壁の支持部は、トランスミッションハウジング側に開口するとともにエンジン側に突出するシリンダ部となっており、そのシリンダ穴にブッシュが治具で圧入されて駆動ギアの軸心を規定するようになっている。シリンダ部の壁厚は隔壁の一般壁厚と同等である。
ここで、シリンダ部はその壁厚が隔壁と同じく薄いので、ブッシュの圧入の際に変形してシリンダ穴の軸線が倒れるとともに、ベアリング突き当て面の平面度が悪化するなどのおそれがあり、上述の振動騒音を招く。
そこで、従来、図6に示すように、シリンダ部50' がコンバータ収納部35を囲むフランジ部36'より外方に位置する場合には、シリンダ部50'外壁から放射方向にリブ46を設けてシリンダ部50'の剛性を高めるようにしている。
特開2011−21662号公報
しかしながら、第2軸の位置やプライマリプーリとセカンダリプーリの径サイズ、あるいはカウンタギアとファイナルギアの径サイズ等の設定によっては、軸方向から見たときカウンタギア(第3軸)すなわちシリンダ部50'の位置がフランジ部36と重なるまで第1軸寄りとなる場合がある。この結果はシリンダ部(の外壁)50'がコンバータ収納部35内に露出することになる。
この場合、フランジ部36が部分的にリブ機能を果たすとしても、コンバータ収納部35内では第1軸の軸線まわりに不図示のトルクコンバータが回転するため、シリンダ部50'からコンバータ収納部35内方へ向かうような放射状を想定した補強リブは設けることができないため剛性バランスが崩れ、ブッシュ圧入の際などにシリンダ部50'に歪みが生ずることになる。
この問題はトルクコンバータを収納するコンバータハウジングを有するトランスミッションケースのみでなく、トルクコンバータの代わりに電磁クラッチその他の継手を収納する継手ハウジング一般を有するトランスミッションケースにおいても同様である。
したがって本発明は、上述の問題に鑑み、トランスミッションハウジングと結合され、カウンタギアの軸を支持するシリンダ部が駆動源との合わせ面を有するフランジ部と重なる位置となる継手ハウジングにおいて、シリンダ部の剛性を向上させたトランスミッションケースを提供することを目的とする。
このため本発明は、継手と変速機構とを有してその変速機構にホイール側最終段のファイナルギアと噛み合うカウンタギアを備える車両用変速装置のトランスミッションケースであって、隔壁により継手収納部と変速機構収納部に区画され、継手収納部は駆動源に接続するフランジ部で囲まれ、変速機構収納部側にシリンダ孔が開口してカウンタギアの軸を支持するシリンダ部がその外壁を継手収納部に露出するように軸方向から見てフランジ部と重なり、シリンダ部の軸心は、軸方向から見てフランジ部上に位置しており、継手収納部の内側に、シリンダ部の外壁に接続するとともにフランジ部にそって延びる補強壁を有しているものとした。

本発明によれば、補強壁がシリンダ部の外壁に接続しフランジ部にそって延びるので、継手収納部の内方へ向かうリブの設定が不可であるにもかかわらず、シリンダ部に高い剛性が得られる。
実施の形態にかかるCVTを含むパワートレーンを示す図である。 CVTの断面展開図である。 コンバータハウジングの正面図である。 カウンタ軸を支持するシリンダ部の断面を示す図である。 金型中子抜き用の押しボスを参照して設定した補強壁の説明図である。 従来例を示すコンバータハウジングの正面図である。
以下、本発明をトルクコンバータを継手として備えるCVTのトランスミッションケースに適用した実施の形態について説明する。
図1は実施の形態にかかるCVTを含むパワートレーンを示す図、図2はCVTの断面展開図である。
図1に示すように、エンジン1の出力がCVT2のトルクコンバータ3および変速機構4を経て、駆動シャフト5を介してホイール6に伝達される。
変速機構4においては、トルクコンバータ3に連結する入力軸10が第1ギア11を備え、プライマリプーリ13の軸(プライマリ軸12)が第2ギア14を備えて、第1ギア11と第2ギア14の噛み合いによりトルクコンバータ3の出力がプライマリプーリ13、Vベルト15およびセカンダリプーリ17からなる主変速機構7に入り、主変速機構7の出力が副変速機構8を経てファイナルドライブ9に入る。
ファイナルドライブ9はカウンタギア19とデファレンシャル21に取り付けられてカウンタギア19に噛み合うファイナルギア20とからなり、ファイナルギア20の回転が、デファレンシャル21を経て駆動シャフト5に伝達される。
副変速機構8はセカンダリプーリ17の軸(セカンダリ軸16)線上に配置され、カウンタギア19の軸(カウンタ軸18)もセカンダリ軸16の軸線上にある。
カウンタ軸18にはパーキングギア22も取り付けられている。
図1のパワートレーンは特開2010−14269号公報に記載されたものと実質同一であり、副変速機構8の詳細は同公報を引用して省略する。
パワートレーンのトルクコンバータ3以下、デファレンシャル21までの構成部品は、図2に示すように、コンバータハウジング31とトランスミッションハウジング66とで形成されるトランスミッションケース30内に設けられ、トランスミッションハウジング66はまたハウジング本体67とサイドカバー68とからなる。
トルクコンバータ3はコンバータハウジング31のコンバータ収納部35に配置され、トランスミッションハウジング66内に第1ギア11を位置させた入力軸10がコンバータハウジング31の隔壁32を貫通してコンバータ収納部35内に延び、トルクコンバータ3の出力を主変速機構7に入力する。
入力軸10は、トルクコンバータ3に接続する一端がハウジング本体67の第1隔壁70からコンバータ収納部35へ延びるステータシャフト70aを貫通することにより当該ステータシャフト70aに支持され、他端がハウジング本体67の第2隔壁71に支持される。
なお、トルクコンバータ3からはコンバータスリーブ3aがステータシャフト70aの外周側をトランスミッションハウジング66側へ延びている。
トランスミッションハウジング66内では、入力軸10と並行にプライマリ軸12が設けられ、プライマリプーリ13を挟む軸方向一端はサイドカバー68に支持され、他方は第2隔壁71に支持されるとともに、当該第2隔壁71を貫通した先端に入力軸10の第1ギア11と噛み合う第2ギア14を備えている。
セカンダリ軸16もセカンダリプーリ17を挟む軸方向一端がサイドカバー68に支持され、他方は第2隔壁71に支持されている。
カウンタ軸18はセカンダリ軸16と同一の軸線上で、セカンダリ軸16よりコンバータハウジング31側に配置され、カウンタギア19を挟む一方の側をコンバータハウジング31の隔壁32に形成したシリンダ部50に支持され、他方の側はハウジング本体67内の第1隔壁70に支持されるとともに当該第1隔壁70を貫通してセカンダリ軸16側へ延びている。そして、軸方向セカンダリプーリ17とカウンタギア19の間に配置した副変速機構8は、とくに図示しないがその入力軸をセカンダリ軸16に連結させ、出力軸をカウンタ軸18に連結させている。
なお、プライマリプーリ13をオフセットさせる場合、入力軸10とプライマリ軸12の間は第1ギア11と第2ギア14の噛み合いにより連結することになるので、トランスミッションハウジング66の大型化によらなければ、これらのギアとの干渉を避けて副変速機構8をプライマリプーリ13ととともにオフセットさせることはできない。このため、副変速機構8はセカンダリプーリ17より後段に配置してある。
また、コンバータハウジング31は隔壁32のシリンダ部50に隣接する所定部位をコンバータ収納部35におけるよりもトランスミッションハウジング66から遠ざかるように所定量後退させた後退壁部32aとする。そして、この後退壁部32aに対応させてハウジング本体67もコンバータハウジング31との合わせ面から離間した対向壁部73を有している。これにより後退壁部32aと対向壁部73の間にデファレンシャル収納スペースが形成され、デファレンシャル21はその軸の一端を後退壁部32aに支持され、他端を対向壁部73に支持されて、ファイナルギア20がカウンタギア19と噛み合う。
なお上述した各軸の支持は、特記する以外とくに参照符号は付さないが、負荷に応じた図示のボールベアリングあるいはローラベアリングを介している。
つぎに、カウンタ軸18を支持するコンバータハウジング31のシリンダ部50まわりの詳細について説明する。
シリンダ部50は、隔壁32の一般肉厚と同等の壁厚をもって形成され、シリンダ孔としてトランスミッションハウジング66側に開口するベアリング受け部51と、その奥に続くより小径のスリーブ受け部52を有し、さらにスリーブ受け部52の奥は閉じた軸端収容部53となっており(後掲の図4の(b)参照)、外壁が隔壁32からコンバータハウジング31内方へ立ち上がる山形をなしている。
ベアリング受け部51には、カウンタ軸18にインナロータを圧入したベアリング60のアウタロータが保持される。スリーブ受け部52にはスリーブ61が圧入されており、このスリーブ61にカウンタ軸18が挿入されて当該カウンタ軸の軸心位置を規定する。そして、カウンタ軸18のスリーブ61を貫通した先端が軸端収容部53に延びている。
図3はコンバータハウジング31を軸方向エンジン側から見た正面図である。
コンバータ収納部35の開口を囲む周縁はエンジン1との合わせ面を有するフランジ部36となっており、フランジ部36には周方向適宜の間隔でエンジン取り付け用のボルト孔39が設けられている。
フランジ部36は面圧確保のため所定の軸方向肉厚を有しているので、ボルト孔39まわりを除いて可能な部位には多くの肉抜き穴40を形成して、重量および材料費の軽減を図っている。このため、フランジ部36は肉抜き穴40を挟んで離間したアウタ壁37とインナ壁38とからなる2重壁を呈している。すなわち、各ボルト孔39はアウタ壁37とインナ壁38間の幅内に位置している。
隔壁32のコンバータ収納部35中央には、内側に入力軸10を通したトルクコンバータ3のコンバータスリーブ3aを貫通させるスリーブ孔42が設けられており、その中心を入力軸10が通る。
また、フランジ部36の外方にはデファレンシャル収納スペースの外壁(後退壁部32a)が図面手前方向に膨出しており、デファレンシャル21からトランスミッションケース30外のホイール6へ延びる駆動シャフト5を通すシャフト通過孔55が設けられている。
シャフト通過孔55のトランスミッションハウジング66側の端にはベアリング受け部56を備えてデファレンシャル21を支持するベアリング62を保持する(図2参照)。
後退壁部32aの外面にはシャフト通過孔55の周囲に放射状にリブ57を設けて剛性を高め、ベアリング受け部56の変形、倒れを防止している。
なお、仮想線は入力軸10(スリーブ孔42)からオフセットしたプライマリプーリ13とセカンダリプーリ17を示している。
カウンタギア19を支持するシリンダ部50はフランジ部36と重なっており、シリンダ部50(シリンダ孔:ベアリング受け部51、スリーブ受け部52)の軸心がほぼフランジ部36のインナ壁38上に位置している。
そこで本実施の形態では、フランジ部36(アウタ壁37、インナ壁38)より内径側に、シリンダ部50の外壁に接続するとともにフランジ部36にそって延びる補強壁45を設けてある。補強壁45はシリンダ部50と重なっている部分のアウタ壁37およびインナ壁38と同等の壁厚を有するとともに、スリーブ孔42を中心とする弧状をなし、シリンダ部50からコンバータ収納部35の周方向両側にほぼ同等長さだけ延びた上で、適宜のボルト孔39近傍でフランジ部36のインナ壁38に合流して終わる。これにより、シリンダ部50の少なくともスリーブ受け部52がフランジ部36から補強壁45にわたる幅W内に収まる(後掲の図4の(b)参照)。
図4の(a)は図3におけるA−A部断面を示し、(b)は図3におけるB−B部断面を示す。
(a)に示すように、補強壁45の軸方向高さはフランジ部36上端の合わせ面Mと面一になるようになっている。
補強壁45のフランジ部36からの張り出し量、逆に言えばスリーブ孔42からの距離(半径)にはコンバータ収納部35で回転するトルクコンバータ3との干渉を避けるために限度があって、回転時の遠心力や熱によるトルクコンバータ3の膨張も考慮する必要がある。
そこで、図5に示すように、コンバータハウジング鋳造における金型中子抜き用の押しボス44がフランジ部36より内側に設定してある場合には、当該押しボス44の位置をトルクコンバータ3と干渉しない最小径位置とすればよい。すなわち、図3、図5に示すように補強壁45の内径側壁面が押しボス44におけるトルクコンバータ3の回転軸線(スリーブ孔42の中心)から最短距離の側面に接するように形成すればよい。
ここでは押しボス44がフランジ部36からコンバータ収納部35内へ突出するとともにシリンダ部50と重なる位置に設定してあるので、図4の(b)に示すように、シリンダ部50の頂部においてフランジ部36のインナ壁38と補強壁45とが平坦な上面をもってつながり、この上面を押しボス44の端面としている。
こうして、シリンダ部50がフランジ部36と重なっているので、フランジ部36のアウタ壁37およびインナ壁38はそれぞれシリンダ部50の外壁に接続したリブとして機能する。そしてコンバータ収納部35に露出する部分についてもさらに弧状の補強壁45がリブとして機能することになって、コンバータ収納部35内方へ向かうなど放射状リブの設定が不可であるにもかかわらず、3重壁で偏りのない剛性バランスが得られる。しかも、フランジ部36のアウタ壁37、インナ壁38はシリンダ部50の頂部よりも高く、補強壁45もこれらと同一高さを有しているので、シリンダ部50にとくに高い剛性を与える。
本実施の形態では、エンジン1が発明における駆動源であり、CVT2が車両用変速装置であり、トルクコンバータ3が継手に該当する。また、入力軸10が第1軸に該当し、プライマリ軸12が第2軸に、カウンタ軸18(およびセカンダリ軸16)が第3軸に、そしてデファレンシャル21が第4軸に該当する。
コンバータハウジング31のコンバータ収納部35が継手収納部に該当し、トランスミッションハウジング66が変速機構収納部に該当する。
また、ベアリング受け部51とスリーブ受け部52がそれぞれシリンダ孔を形成している。
実施の形態は以上のように構成され、CVT2のトランスミッションケース30において、隔壁32によりトルクコンバータ3を収納するコンバータ収納部35と変速機構4を収納するトランスミッションハウジング66に区画され、コンバータ収納部35はエンジン1に接続するフランジ部36で囲まれて、トランスミッションハウジング66側に開口するベアリング受け部51とスリーブ受け部52を有してカウンタ軸18を支持するシリンダ部50がその外壁をコンバータ収納部35に露出するように軸方向から見てフランジ部36と重なり、コンバータ収納部35の内側に、シリンダ部50の外壁に接続するとともにフランジ部36にそって延びる補強壁45を有しているものとしたので、シリンダ部50がフランジ部36より外側に位置するときのようなコンバータ収納部35内方へ向かうリブの設定が不可であるにもかかわらず、シリンダ部50に高い剛性が得られる。
(請求項1に対応する効果)
シリンダ部50のスリーブ受け部52にはカウンタギア軸18の軸線を規定するスリーブ61が圧入され、少なくともこのスリーブ受け部52がフランジ部36から補強壁45にわたる幅W内に収まるようにしているので、スリーブ圧入の際にスリーブ受け部52まわりが変形して歪むことが防止される。
(請求項2、請求項3に対応する効果)
補強壁45はとくにトルクコンバータ3の回転軸線を中心とする弧状をなしているので、フランジ部36よりもコンバータ収納部35内へ張り出すにもかかわらず、トルクコンバータとの干渉が補強壁45の長手方向に沿うどの場所でも安定して回避される。(請求項4に対応する効果)
この場合、とくに補強壁45の内径側壁面が金型中子抜き用の押しボス44におけるトルクコンバータ3の回転軸線から最短距離の側面に接するように設定することにより、押しボス44がトルクコンバータ3と干渉しない位置に設定されていることから確実な干渉回避が得られる。(請求項5に対応する効果)
フランジ部36がアウタ壁37およびインナ壁38の2重壁とされ、補強壁45がアウタ壁37およびインナ壁38と同等の壁厚を有するとともに、フランジ部36のエンジンとの合わせ面Mまでと同一の高さを有して、フランジ部36と補強壁45とで3重壁を形成しているので、バランスに偏りがなく且つとくに高い剛性を有する。
(請求項6に対応する効果)
実施の形態はトルクコンバータを継手として備えるCVTを例として示したが、継手としてはメカニカルクラッチや電磁クラッチその他でもよく、本発明は継手の種類に制限はない。駆動源もエンジンに限定されず、電動モータその他も採用可能である。
シリンダ部はベアリング受け部51に加えてスリーブ受け部52を有するものとしたが、カウンタ軸の支持にスリーブを用いない場合には、スリーブ受け部は不要である。
また、実施の形態では変速装置がプーリとベルトを用いた無段変速の機構を有するものとしたが、他の形式による無段変速機構を有するものでもよく、さらにはシリンダ部がファイナルドライブにおいてファイナルギアと噛み合うカウンタギアの軸を支持するものであれば、本発明は有段変速装置のトランスミッションケースにも適用可能である。
1 エンジン
2 CVT
3 トルクコンバータ
3a コンバータスリーブ
4 変速機構
5 駆動シャフト
6 ホイール
7 主変速機構
8 副変速機構
9 ファイナルドライブ
10 入力軸
11 第1ギア
12 プライマリ軸
13 プライマリプーリ
14 第2ギア
15 Vベルト
16 セカンダリ軸
17 セカンダリプーリ
18 カウンタ軸
19 カウンタギア
20 ファイナルギア
21 デファレンシャル
22 パーキングギア
30 トランスミッションケース
31 コンバータハウジング
32 隔壁
32a 後退壁部
35 コンバータ収納部
36 フランジ部
37 アウタ壁
38 インナ壁
39 ボルト孔
40 肉抜き穴
42 スリーブ孔
44 押しボス
45 補強壁
46 リブ
50 シリンダ部
51 ベアリング受け部
52 スリーブ受け部
53 軸端収容部
55 シャフト通過孔
56 ベアリング受け部
57 リブ
60 ベアリング
61 スリーブ
62 ベアリング
66 トランスミッションハウジング
67 ハウジング本体
68 サイドカバー
70 第1隔壁
70a ステータシャフト
71 第2隔壁
73 対向壁部
M 合わせ面

Claims (6)

  1. 継手と変速機構とを有してその変速機構にホイール側最終段のファイナルギアと噛み合うカウンタギアを備える車両用変速装置のトランスミッションケースであって、
    隔壁により継手収納部と変速機構収納部に区画され、
    前記継手収納部は駆動源に接続するフランジ部で囲まれ、
    前記変速機構収納部側にシリンダ孔が開口して前記カウンタギアの軸を支持するシリンダ部がその外壁を前記継手収納部に露出するように軸方向から見て前記フランジ部と重なり、
    前記シリンダ部の軸心は、前記軸方向から見て前記フランジ部上に位置しており、
    前記継手収納部の内側に、前記シリンダ部の外壁に接続するとともに前記フランジ部にそって延びる補強壁を有していることを特徴とする車両用変速装置のトランスミッションケース。
  2. 前記シリンダ部のシリンダ孔が前記フランジ部から前記補強壁にわたる幅内に収まっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用変速装置のトランスミッションケース。
  3. 前記カウンタギアの軸がその軸線をスリーブにより規定され、前記シリンダ孔が少なくとも前記スリーブが圧入されるスリーブ受け部であることを特徴とする請求項2に記載の車両用変速装置のトランスミッションケース。
  4. 前記補強壁は前記継手の回転軸線を中心とする弧状をなしていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載の車両用変速装置のトランスミッションケース。
  5. 前記補強壁は、その内径側壁面が金型中子抜き用の押しボスにおける前記継手の回転軸線から最短距離の側面に接するように設定したことを特徴とする請求項4に記載の車両用変速装置のトランスミッションケース。
  6. 前記フランジ部が前記継手収納部の径方向に2重壁とされ、前記補強壁が前記フランジ部の前記駆動源との合わせ面までと同一の高さを有して、前記フランジ部と前記補強壁とで3重壁を形成していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1に記載の車両用変速装置のトランスミッションケース。
JP2015064795A 2015-03-26 2015-03-26 車両用変速装置のトランスミッションケース Active JP6474296B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015064795A JP6474296B2 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 車両用変速装置のトランスミッションケース
KR1020160024848A KR101833122B1 (ko) 2015-03-26 2016-03-02 차량용 변속 장치의 트랜스미션 케이스
CN201610149733.0A CN106015525B (zh) 2015-03-26 2016-03-16 车辆用变速装置的变速器箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015064795A JP6474296B2 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 車両用変速装置のトランスミッションケース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016183753A JP2016183753A (ja) 2016-10-20
JP6474296B2 true JP6474296B2 (ja) 2019-02-27

Family

ID=57082817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015064795A Active JP6474296B2 (ja) 2015-03-26 2015-03-26 車両用変速装置のトランスミッションケース

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6474296B2 (ja)
KR (1) KR101833122B1 (ja)
CN (1) CN106015525B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018162874A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 アイシン・エーアイ株式会社 変速機
CN107830157B (zh) * 2017-10-30 2020-08-14 兴化市雅兰机械制造有限公司 一种齿轮装配齿轮箱
WO2019146324A1 (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 ジヤトコ株式会社 駆動力伝達装置
CN112654804A (zh) * 2018-10-26 2021-04-13 加特可株式会社 动力传递装置的壳体部件

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3571991B2 (ja) * 2000-03-22 2004-09-29 ジヤトコ株式会社 変速機ユニット
JP4020240B2 (ja) * 2001-07-10 2007-12-12 ジヤトコ株式会社 無段変速機における潤滑構造
JP4581548B2 (ja) * 2004-08-05 2010-11-17 トヨタ自動車株式会社 動力伝達装置のハウジングおよび変速機
JP4627240B2 (ja) 2005-10-14 2011-02-09 ジヤトコ株式会社 4輪駆動用変速機ハウジング構造
JP5347539B2 (ja) 2008-03-26 2013-11-20 日産自動車株式会社 無段変速装置
JP5041249B2 (ja) * 2008-12-16 2012-10-03 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用駆動装置
JP4861455B2 (ja) * 2009-07-15 2012-01-25 ジヤトコ株式会社 自動変速機
JP5769642B2 (ja) * 2012-01-20 2015-08-26 ジヤトコ株式会社 自動変速機
JP2013210009A (ja) 2012-03-30 2013-10-10 Aisin Aw Co Ltd 変速装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR101833122B1 (ko) 2018-02-27
KR20160115711A (ko) 2016-10-06
JP2016183753A (ja) 2016-10-20
CN106015525B (zh) 2018-08-31
CN106015525A (zh) 2016-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4627240B2 (ja) 4輪駆動用変速機ハウジング構造
JP6474296B2 (ja) 車両用変速装置のトランスミッションケース
JP5246466B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
JP6327396B2 (ja) 遊星歯車機構
JP6447648B2 (ja) 車両のトランスファ構造
EP3783778A1 (en) Dynamo-electric machine, and drive device for vehicle comprising dynamo-electric machine
JP6509084B2 (ja) 車両用変速装置のトランスミッションケース
WO2019163316A1 (ja) 動力伝達装置
JP6127904B2 (ja) トランスミッションケース
JP6135450B2 (ja) デファレンシャル装置
EP3001069B1 (en) Transmission case and transmission equipped with the same
JP6098619B2 (ja) 車両の駆動装置及びその組付け方法
JP6380260B2 (ja) デフケース
JP5002244B2 (ja) 回転駆動力を伝達する部材が固定されるフランジ構造
JP2006090739A (ja) 回転体のバランス取り構造
JP7082035B2 (ja) 差動装置
JP2019184016A (ja) 動力伝達装置
JP7483307B2 (ja) 変速ユニット
JP7120102B2 (ja) 車両用ドライブシャフト
JP2006199222A (ja) 車両用動力伝達装置
JP2017110740A (ja) 車両の動力伝達装置
WO2020084990A1 (ja) 動力伝達装置のハウジング部材
JP5939128B2 (ja) 動力伝達装置
JP2023065019A (ja) 車両用駆動装置
WO2017033781A1 (ja) 回転軸ケース

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6474296

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150