JP6471480B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの液体噴射装置に関する。
液体噴射装置の一例として、顔料などの沈降性の成分を含有するインク(液体)をヘッドから用紙(媒体)に噴射することで印刷を行うインクジェット式のプリンターがある。こうしたプリンターでは、インクの流動が止まった状態が長く続くと、インク中の顔料が沈降することでインク濃度に差が生じ、その後に行われる印刷の品質が低下してしまうことがある。
そのため、インクを収容するインクカートリッジとインクタンクとの間を連通路で連通させると共に、その連通路内にスタティックミキサーを設け、その連通路を介してインクを移動させる技術が提案されている(例えば特許文献1)。すなわち、インクは、連通路を介してインクカートリッジとインクタンクとの間で往復移動する際にスタティックミキサーを通過することにより、攪拌されたときと同様に沈降が低減されていた。
特開2010−131757号公報
ところで、こうしたプリンターの場合は、インクを往復流動させるための機構が必要となって装置が大型化してしまう。すなわち、特許文献1のプリンターでは、インクの移動元及び移動先となるインクカートリッジとインクタンクを備える必要があった。
なお、こうした課題は、顔料を含有するインクを噴射するプリンターに限らず、沈降性を有する含有物を含む液体を噴射する液体噴射装置においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、沈降性を有する含有物を含む液体を噴射する際に、簡易な構成で含有物の沈降を低減できるようにした液体噴射装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体噴射装置は、液体を噴射する液体噴射部と、液体供給源から前記液体噴射部に前記液体を供給する供給経路と、前記液体噴射部を移動させる移動機構と、前記供給経路に設けられて該供給経路を流れる前記液体の流れに変化を起こさせるスタティックミキサーと、前記供給経路における前記スタティックミキサーよりも前記液体噴射部側に設けられて前記液体を貯留する液体貯留室と、を備え、前記液体貯留室は、少なくとも一部が可撓性部材で形成されており、前記移動機構は、前記液体噴射部が媒体に対して前記液体を噴射する前に前記液体噴射部を移動させる。
この構成によれば、液体噴射部とスタティックミキサーとの間に位置する供給経路内の液体は、液体噴射部の移動に伴って移動するため攪拌される。一方、スタティックミキサーよりも液体供給源側の液体は、液体噴射部から液体が噴射されるのに伴って液体噴射部側へ流れる際にスタティックミキサーを通過する。すると、液体は、その流れが変化を起こし、攪拌されたときと同じように沈降が低減された状態となる。したがって、沈降性を有する含有物を含む液体を噴射する際に、簡易な構成で含有物の沈降を低減することができる。
上記液体噴射装置において、前記供給経路は、高低差を有する経路領域を有し、前記スタティックミキサーは、前記供給経路において前記高低差を有する経路領域よりも前記液体噴射部側に設けられるのが好ましい。
沈降性の成分を含有する液体では、沈降した成分が低い位置に集まりやすいので、高低差を有する経路において、液体中の沈降性の成分の濃度が高低差を有する経路の低い位置では高く、高い位置では低い状態になりやすい。その点、この構成によれば、供給経路において、高低差を有する経路領域よりも液体噴射部側にスタティックミキサーを設けている。そのため、沈降により液体中の沈降性の成分の濃度差の発生しやすい高低差を有する経路領域の液体を、スタティックミキサーを通過させて沈降を低減してから、液体噴射部へ供給することができる。
上記液体噴射装置は、前記供給経路における前記スタティックミキサーよりも前記液体噴射部側に設けられて前記液体を貯留する液体貯留室をさらに備え、前記液体貯留室は、少なくとも一部が可撓性部材で形成されるのが好ましい。
スタティックミキサーは、供給経路を通過する液体の流れに変化を起こさせるため、その供給経路を介して液体噴射部に供給される液体の圧力も変動する。その点、この構成によれば、供給経路はスタティックミキサーよりも液体噴射部側に、少なくとも一部が可撓性部材で形成される液体貯留室を備えている。そのため、スタティックミキサーを通過することによって生じた液体の流れによる圧力の変動を、液体貯留室を介在させることによって緩和することができる。
上記液体噴射装置において、前記液体貯留室内には、前記移動機構による前記液体噴射部の移動に伴って揺動可能な揺動部材が設けられるのが好ましい。
この構成によれば、液体貯留室内には、揺動部材が設けられているため、移動機構が液体噴射部を移動させるのに伴って液体貯留室が移動すると、揺動部材は液体貯留室内で揺動する。そのため、液体貯留室内の液体を効率よく攪拌することができる。
上記液体噴射装置は、前記供給経路における前記液体貯留室よりも前記液体噴射部側に噴射部側フィルターを備えるのが好ましい。
スタティックミキサーを液体が通過すると液体中に含まれる異物も撹拌されるので、異物も液体噴射部側に供給されやすい。さらに、スタティックミキサーを気泡が通過すると、気泡は分割されて小さくなり、大きい場合より浮力が小さくなるので、供給流路中に滞留しにくくなり液体噴射部側に供給されやすい。その点、この構成によれば、スタティックミキサーを通過した液体は、噴射部側フィルターを介して液体噴射部に供給される。したがって、スタティックミキサーを通過することによって、異物や気泡が液体噴射部側に供給されやすくなった場合でも、噴射部側フィルターにより異物や気泡を捕らえることができる。
上記液体噴射装置において、前記液体噴射部は、前記媒体に対して前記液体を噴射する前に、ノズルから前記液体を排出するメンテナンス動作を行うのが好ましい。
液体噴射部を移動させる場合と、スタティックミキサーを通過させる場合とでは、スタティックミキサーを通過させる場合の方が沈降を低減できる。そして、メンテナンス動作によりノズルから液体が排出されると、排出された分の液体が液体供給源から液体噴射部へスタティックミキサーを通過して供給される。したがって、この構成によれば、液体噴射部を移動させて液体を撹拌させた場合よりも更に沈降が低減された液体を媒体に対して噴射することができる。
上記液体噴射装置は、前記供給経路における前記スタティックミキサーよりも前記液体供給源側に一端側が接続されると共に前記スタティックミキサーよりも前記液体噴射部側に他端側が接続されることにより、前記供給経路と協働して前記液体が循環可能な循環経路を形成する分岐経路と、前記循環経路内の前記液体を流動させる流動機構と、を備えるのが好ましい。
この構成によれば、流動機構が液体を流動させると、液体は循環経路を循環するように流動する。このとき、液体は、スタティックミキサーを通過するため、沈降をより低減させることができる。
上記液体噴射装置において、前記流動機構は、前記循環経路において前記液体を循環させる循環動作を行い、該循環動作の後、前記液体噴射部は、ノズルから前記液体を排出するメンテナンス動作を行い、該メンテナンス動作の後、前記液体噴射部は、前記媒体に対して前記液体を噴射するのが好ましい。
この構成によれば、流動機構が循環動作を行うと、循環経路内の液体の沈降は低減される。そして、循環動作を行った後に、メンテナンス動作を行うことにより、循環経路において沈降が低減された液体が液体噴射部へ供給される。そのため、メンテナンス動作の後で液体を媒体に噴射することで、沈降が低減された液体を媒体に噴射することができる。
上記液体噴射装置は、前記循環経路における前記スタティックミキサーよりも前記液体供給源側の前記供給経路と前記分岐経路とのうち、少なくとも一方に供給源側フィルターを備え、前記流動機構は、前記供給経路において前記液体供給源側から前記液体噴射部側へ向かって前記液体が流れるように前記液体を流動させるのが好ましい。
この構成によれば、流動機構は、循環経路において液体が循環する循環方向が、供給経路において液体供給源側から液体噴射部側に向かう液体の供給方向と同じ方向となるように、液体を流動させて供給源側フィルターを通過させる。そのため、流動機構が液体を循環させることによって供給源側フィルターに捕らえられた異物や気泡が、液体供給源から液体噴射部に液体を供給する際に、供給源側フィルターから分離して液体と共に流れてしまう虞を低減することができる。
第1実施形態におけるプリンターの模式図。 第1供給機構の模式図。 第2供給機構の模式図。 キャリッジとスタティックミキサーの模式平面図。 第2実施形態における圧力調整弁の模式図。 第3実施形態におけるプリンターの模式図。 第4実施形態における第1供給機構の模式図。 非加圧時の第1供給機構の模式図。
(第1実施形態)
以下、液体噴射装置の一例として、液体の一例としてのインクを噴射して文字や図形等を含む画像を印刷するインクジェット式のプリンターの第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、プリンター11は、支持台12に支持された媒体の一例としてのシート13を支持台12の表面に沿って搬送方向Yに搬送させる搬送部14と、搬送されるシート13にインクを噴射して印刷を行う印刷部15とを備える。
支持台12、搬送部14及び印刷部15は、ハウジングやフレームなどによって構成されるプリンター本体16に組み付けられている。なお、支持台12は、プリンター11において、シート13の幅方向(図1では紙面と直交する方向)に延在している。また、プリンター本体16には、カバー17が開閉可能に取り付けられている。
搬送部14は、搬送方向Yにおける支持台12の上流側及び下流側にそれぞれ配置される搬送ローラー対18,19を備える。さらに、搬送部14は、搬送方向Yにおける搬送ローラー対19の下流側に配置されてシート13を支持しながら案内する案内板20を備える。そして、搬送部14は、搬送ローラー対18,19が搬送モーター(図示略)に駆動されてシート13を挟持しながら回転することで、支持台12の表面及び案内板20の表面に沿ってシート13を搬送する。
印刷部15は、シート13の搬送方向Yと直交(交差)するシート13の幅方向となる走査方向Xに沿って延設されたガイド軸22,23と、そのガイド軸22,23に案内されて走査方向Xに往復移動可能なキャリッジ25を備える。なお、キャリッジ25はキャリッジモーター(図2参照)24の駆動に伴い走査方向Xに移動する。
キャリッジ25の下端部には、インクを噴射するノズル26が形成されたノズル形成面27を有する液体噴射部28が少なくとも1つ(本実施形態では2つ)取り付けられている。すなわち、液体噴射部28は、ノズル形成面27が鉛直方向Zにおいて支持台12と所定の間隔を置いて対向する姿勢でキャリッジ25に取り付けられ、キャリッジモーター24の駆動に伴いキャリッジ25と共に走査方向Xに移動する。この点で、キャリッジ25は、液体噴射部28を移動させる移動機構の一例として機能している。なお、液体噴射部28同士は、走査方向Xに所定の間隔だけ離れ、且つ搬送方向Yに所定の距離だけずれるように配置されている。
一方、図1〜図3に示すように、キャリッジ25の上側には、液体供給源30から液体噴射部28へインクを供給する供給機構31,32の一部が取り付けられている。これらの供給機構31,32は、液体供給源30側となる上流側から液体噴射部28側となる下流側に向かう供給方向Aに沿ってインクを流動させる。なお、液体供給源30と供給機構31,32は、インクの種類ごとに少なくとも1組(本実施形態では4組)設けられている。
液体供給源30は、例えばインクを収容可能な収容容器であり、収容容器を交換することでインクを補給するカートリッジであってもよいし、装着部33に固定された収容タンクであってもよい。装着部33は、液体供給源30がカートリッジである場合には、液体供給源30を着脱可能に保持する。なお、本実施形態の装着部33は、収容するインクの種類や色が異なる複数の液体供給源30を保持可能である。
そして、液体供給源30に収容された着色インクや機能液が液体噴射部28に供給されることによりカラー印刷や白黒印刷が可能になっている。着色インクの一例としては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ホワイト、シルバー、ライトシアン、ライトマゼンタ、ライトイエロー、オレンジ、グリーン、グレーなどがあり、任意に選択することができる。機能液の一例としては、インクのシート13上での光沢や定着性を向上する目的で、インクをシート13へ噴射する前後にシート13へ噴射される前処理液や後処理液などがある。
なお、ホワイトインクは、例えばシート13が透明又は半透明のフィルムであったり、濃色の媒体であったりした場合、カラー印刷を行う前の下地印刷(ベタ印刷(塗り潰し印刷))などに使用される。そして、本実施形態のプリンター11では、シアン、マゼンタ、イエロー、ホワイトの4色を使用するものとする。
ところで、例えば顔料インクなどの沈降性の成分(顔料粒子)を含有するインクでは、時間の経過に伴ってインク溶媒内で成分が沈降する虞がある。そして、同じ顔料インクであっても、インクの種類(色など)によって沈降のしやすさは異なる。なお、シアン、マゼンタ、イエロー、ホワイトの顔料インク中では、ホワイトインクが他のインクと比べて最も沈降しやすい。
そこで、本実施形態のプリンター11は、液体噴射部28にシアン、マゼンタ、イエローのインクをそれぞれ供給する3つの第1供給機構(図2参照)31と、液体噴射部28にホワイトインクを供給する第2供給機構(図1,図3参照)32とを備える。ただし、複数設けられた第1供給機構31の構成は同じであるため、以下では1つの第1供給機構31について説明する。
図2に示すように、第1供給機構31は、液体供給源30から液体噴射部28にインクを供給する供給経路34を備える。供給経路34には、供給方向Aにインクを流動させる供給ポンプ35と、供給経路34に対して着脱可能に設けられたフィルターユニット36とが設けられている。さらに、供給経路34において、キャリッジ25の移動に伴って移動する範囲Bには、供給経路34を流れるインクの流れに変化(例えば、流れの方向転換や分割)を起こさせるスタティックミキサー37と、インクを貯留する液体貯留室38と、インクの圧力を調整する圧力調整弁39とが設けられている。そして、プリンター11は、キャリッジモーター24及び供給ポンプ35の駆動と、液体噴射部28からのインクの噴射とを制御する制御部40を備える。
なお、供給経路34は、複数の供給流路41〜46により構成されている。具体的には、第1供給流路41は、液体供給源30と供給ポンプ35とを接続し、第2供給流路42は、供給ポンプ35とフィルターユニット36の上流室48とを接続する。さらに、第3供給流路43は、フィルターユニット36の下流室49とスタティックミキサー37の上流端とを接続する。そして、第4供給流路44は、スタティックミキサー37の下流端と液体貯留室38とを接続し、第5供給流路45は、液体貯留室38と圧力調整弁39とを接続し、第6供給流路46は、圧力調整弁39と液体噴射部28とを接続する。
供給ポンプ35は、ポンプ室の容積が可変のダイヤフラムポンプ50と、ダイヤフラムポンプ50よりも上流側の吸入弁51と、ダイヤフラムポンプ50よりも下流側の吐出弁52とにより構成されている。なお、吸入弁51と吐出弁52は、液体供給源30側から液体噴射部28側に向かう供給方向Aへのインクの流れを許容すると共に、液体噴射部28側から液体供給源30側に向かう逆流方向へのインクの流れを阻害する一方向弁として機能する。そのため、供給ポンプ35は、ダイヤフラムポンプ50のポンプ室の容積が増大するのに伴って液体供給源30側から吸入弁51を介して液体を吸引し、ポンプ室の容積が減少するのに伴って液体噴射部28側へ吐出弁52を介して液体を吐出する。
また、フィルターユニット36は、供給経路34におけるスタティックミキサー37よりも液体供給源30側に設けられていると共に、第2供給流路42及び第3供給流路43に対して着脱可能に設けられている。さらに、フィルターユニット36は、プリンター本体16のカバー17と対応する位置に設けられ、カバー17が開かれることにより交換可能である。
なお、フィルターユニット36には、上流室48と下流室49とを仕切る供給源側フィルター53が設けられている。また、圧力調整弁39には、液体貯留室38よりも液体噴射部28側に設けられる噴射部側フィルター54が設けられている。さらに、供給経路34の下流端が接続される液体噴射部28には噴射部内フィルター55が設けられている。なお、これらのフィルターは、インク中の気泡や異物を捕捉する。
スタティックミキサー37は、第3供給流路43に接続される上流端が第4供給流路44に接続される下流端よりも上方に位置するように傾斜した状態で配置されている。このスタティックミキサー37は、筒状ハウジング56と、筒状ハウジング56内に該筒状ハウジング56の軸方向に連設されたエレメントとしての複数の分断板57とにより構成され、連設される分断板57に、互いに逆転する捻りを加えた構造をなす。そして、液体が各分断板57を通過する毎に、通過する液体に新たな捩りと分割を付与することで、通過する液体を均一に混合する。ここでは、分断板57は、略矩形状の板材を180度捻った形状をなし、隣り合う分断板57同士が90度ずれた状態で固定されている。すなわち、スタティックミキサー37は、筒状ハウジング56の軸方向の一方側からインクが流入して流入圧を受けても分断板57は動かず、分断板57の間をインクが流動する。なお、分断板57を、供給経路34に動かないように固定することが可能であれば、スタティックミキサー37は、筒状ハウジング56を備えず、スタティックミキサー37としての分断板57を、供給経路34に直接配置する形態としてもよい。
そして、スタティックミキサー37の筒状ハウジング56内に流入したインクは、分断板57に沿って流動方向が流入した方向とは逆方向に変化したり、分断板57によって流れが分割されたりしながら、筒状ハウジング56内から流出する。換言すると、インクは、スタティックミキサー37を通過するのに伴って流れが変化することにより、攪拌されたときと同じように沈降が低減する。そして、以下では、インクがスタティックミキサー37を通過することを、インクがスタティックミキサー37により攪拌されると言う。
液体貯留室38は、供給経路34におけるスタティックミキサー37よりも液体噴射部28側に設けられ、供給経路34を介して流入したインクを貯留する。さらに、液体貯留室38は、その一部が可撓性部材58で形成されている。可撓性部材58は、例えば液体貯留室38の壁面の一部に開口を形成し、その開口を閉塞するように撓み変位可能なフィルム部材を溶着することによって形成することができる。そして、可撓性部材58は、液体貯留室38の容積を小さくする方向にばね59により付勢されている。なお、ばね59が可撓性部材58を介してインクを付勢する付勢力は、供給ポンプ35がインクを加圧する加圧力よりも小さくなるように設定されている。また、液体貯留室38において第4供給流路44の下流端は、第5供給流路45の上流端よりも鉛直方向Zの上方に接続されている。
圧力調整弁39は、噴射部側フィルター54により仕切られたフィルター室61と供給室62とを備える。さらに、圧力調整弁39は、供給室62と連通孔63を介して連通する圧力室64と、圧力室64と供給室62との間に設けられた弁体65と、弁体65を閉弁方向に付勢する付勢部材66とを備える。すなわち、弁体65は、連通孔63に挿通され、付勢部材66に付勢された弁体65が連通孔63を塞ぐように設けられている。
圧力室64は、壁面の一部が付勢部材66の付勢方向に沿って撓み変形可能なダイヤフラム67により構成されている。このダイヤフラム67は、外面側(図2では左面側)に大気圧を受ける一方で、内面側(図2では右面側)に圧力室64内のインクの圧力を受ける。したがって、ダイヤフラム67は圧力室64内の圧力と外面側に受ける圧力との差圧の変化に応じて撓み変位する。
また、供給室62は、液体供給源30から加圧されて送られてくるインクによって加圧状態に保持される。そして、圧力室64内の圧力と外面側に受ける圧力との差圧が所定の圧力より低くなると、弁体65が付勢部材66の付勢力によって圧力室64と供給室62との連通を規制した状態から圧力室64と供給室62とを連通した状態とする。さらに、圧力室64内の圧力と外面側に受ける圧力との差圧が所定の圧力になると、弁体65が圧力室64と供給室62との連通を規制する。このようにして、圧力調整弁39は、ノズル26の背圧となる液体噴射部28内の圧力を調整するために、供給経路34を介して液体噴射部28に供給されるインクの圧力を調整する。
また、第5供給流路45は、フィルター室61において鉛直方向Zの上方位置に接続されている。そのため、噴射部側フィルター54で捕捉された気泡は、第5供給流路45を介して液体貯留室38へ移動する。
プリンター本体16に取り付けられたフィルターユニット36とキャリッジ25に取り付けられたスタティックミキサー37との間を接続する第3供給流路43は、撓み変形可能なチューブにより構成されている。したがって、供給経路34は、第3供給流路43の一部と、第3供給流路43よりも液体噴射部28側の第4供給流路44〜第6供給流路46がキャリッジ25の移動に伴って移動する。
また、第3供給流路43は、フィルターユニット36側となる上流端がスタティックミキサー37側となる下流端よりも鉛直方向Zの下方に設けられ、その上流端側の一部は、第1供給流路41及び第2供給流路42と共に、鉛直方向Zにおいて第6供給流路46が液体噴射部28と接続される接続位置Cよりも下方に位置している。そのため、供給経路34は、鉛直方向Zにおいて第6供給流路46が液体噴射部28と接続される接続位置Cよりも低い低位領域Dを、その一部に有している。そして、スタティックミキサー37は、供給経路34において低位領域Dよりも液体噴射部28側の高位領域Eに設けられていると共に、接続位置Cよりも鉛直方向Zの上方に設けられている。換言すると、供給経路34は、低位領域Dと高位領域Eとの間を接続する鉛直方向Zにおいて高低差を有する経路領域を有し、スタティックミキサー37は、供給経路34において、高低差を有する経路領域より液体噴射部28側であって、液体噴射部28よりも鉛直方向Zの上方に設けられている。
図1,図3に示すように、第2供給機構32は、第1供給機構31に対して分岐経路を備える点で異なっているが、その他の点では第1供給機構31とほぼ同じであるため、同一の構成については同一の符号を付すことによって重複した説明は省略する。
第2供給機構32は、供給経路34と協働してインクが循環可能な循環経路68を形成する分岐経路69を備える。この分岐経路69は、その一端側が供給経路34におけるスタティックミキサー37よりも液体供給源30側に接続されると共に、その他端側が供給経路34におけるスタティックミキサー37よりも液体噴射部28側に接続されている。さらに、分岐経路69には、循環経路68内のインクを流動させる流動機構70が設けられている。
具体的には、分岐経路69は、液体貯留室38と流動機構70とを接続する第1分岐流路71と、流動機構70と第2供給流路42とを接続する第2分岐流路72とにより構成されている。すなわち、循環経路68は、第2供給流路42、第3供給流路43、第4供給流路44、第1分岐流路71及び第2分岐流路72により構成され、この循環経路68内には、フィルターユニット36、スタティックミキサー37、液体貯留室38及び流動機構70が設けられている。そして、第1分岐流路71は、第3供給流路43と同様に撓み変形可能なチューブにより構成され、キャリッジ25の移動に伴って一部が移動する。
なお、流動機構70は、例えばギヤポンプやダイヤフラムポンプとすることができ、循環経路68におけるインクの循環方向Fが、供給経路34において液体供給源30側から液体噴射部28側へ向かってインクが流れる供給方向Aと同じになるようにインクを流動させる。また、制御部40は、流動機構70の駆動も制御する。
図4に示すように、チューブにより構成された少なくとも1つ(本実施形態では4つ)の第3供給流路43と、少なくとも1つ(本実施形態では1つ)の第1分岐流路71及び第2分岐流路72は、平板状に束ねられて一部が湾曲した状態で設けられている。そして、第3供給流路43及び第1分岐流路71は、湾曲した部分がキャリッジ25の移動に追従して変化する。そして、キャリッジ25には、供給機構31,32のスタティックミキサー37が走査方向Xに並んで搭載されている。
なお、走査方向Xにおいて液体噴射部28が搬送中のシート13と対峙しない領域である非印刷領域には、ワイパーユニット74と、フラッシングユニット75と、キャップユニット76とが設けられている。
ワイパーユニット74は、ノズル形成面27を払拭するワイパー78を有している。本実施形態のワイパー78は可動式であり、ワイピングモーター79の動力で払拭動作を行う。
フラッシングユニット75は、インクを受容する液体受容部81を有している。液体受容部81は、可動式のベルトによって構成されていると共に、フラッシングモーター82の動力により移動する。なお、フラッシングとは、ノズル26の目詰まりなどを予防及び解消する目的で全ノズル26から印刷とは無関係にインク滴を強制的に噴射(排出)する動作をいう。
キャップユニット76は、2つの液体噴射部28のノズル形成面27に対して各ノズル26の開口を覆う2つのキャップ部84と、キャップ部84を昇降移動させるキャッピングモーター85とを備える。
次に、以上のように構成されたプリンター11がノズル26からシート13に向かってインクを噴射する場合の作用について、第1供給機構31、第2供給機構32の作用に着目して説明する。
図3に示すように、制御部40は、ノズル26からインクを噴射する前に流動機構70を駆動する。すると、第2供給機構32では、循環経路68においてインクが循環方向Fに循環する。
このとき、インクは、スタティックミキサー37を通過するため、攪拌されたときと同様になる。さらに、インク中の気泡は分割されて小さくなり、大きい場合より浮力が小さくなるので、鉛直方向Zの下方に向かう供給流路中においてもインクと同じように流動しやすくなり、供給流路中に滞留しにくくなる。そして、気泡が分割されてさらに小さくなると、気泡自体が持つ内圧による自己圧潰を起こしてインクに溶けやすくなり、液体噴射部28側に供給されやすい。また、スタティックミキサー37をインクが通過すると、インク中に含まれる異物も撹拌されるので、異物もインクと同じように流動しやすくなり、供給流路中に滞留しにくくなる。
そして、スタティックミキサー37を通過したインクは、液体貯留室38及び分岐経路69を介して第2供給流路42に流入する。なお、第2供給流路42の上流側には吐出弁52が設けられているため、第2供給流路42に流入した気泡や異物を含んだインクは、フィルターユニット36の上流室48に流入する。そして、フィルターユニット36では、気泡や異物が供給源側フィルター53により捕捉される。その後、インクはスタティックミキサー37に流入して再び流れに変化が起こり攪拌される。したがって、循環経路68内のインクに沈降が生じていた場合であっても、スタティックミキサー37を通過しつつ循環経路68を流動することによって沈降が低減される。
そして、流動機構70が循環経路68においてインクの沈降が低減されるのに十分なだけインクを循環させる循環動作を行った後、制御部40は流動機構70の駆動を停止させる。その後、制御部40は、キャリッジモーター24を駆動する。すなわち、キャリッジ25は、走査方向Xに沿って往復移動する移動動作を行う。
すると、図2,図3に示すように、第1供給機構31及び第2供給機構32では、キャリッジ25の移動に伴って液体噴射部28とスタティックミキサー37との間に位置する供給経路34が移動し、移動した経路部分のインクが攪拌される。
循環動作及び移動動作の後、続いて制御部40は、供給ポンプ35を駆動して供給経路34のインクを加圧する。すると、供給経路34(第2供給機構32では供給経路34及び分岐経路69)内が加圧されるため、インク中に気泡が残っていた場合でも加圧されたインクに気泡が溶け込みやすくなる。さらに、制御部40は、液体噴射部28にノズル26からインクを排出するメンテナンス動作を行わせる。すなわち、液体噴射部28は、液体受容部81の上方に位置した状態で液体受容部81に対してインクを噴射するフラッシングを行う。そして、メンテナンス動作の後、制御部40は、液体噴射部28からシート13に対してインクを噴射し、液体噴射部28に印刷動作を行わせる。
すなわち、メンテナンス動作及び印刷動作に伴って液体噴射部28がインクを噴射すると、液体供給源30に収容されたインクが供給経路34を介して液体噴射部28に供給される。このとき、供給経路34においてスタティックミキサー37よりも上流側のインクには、キャリッジ25の移動に追従せずに沈降したままのインクが含まれている。さらに、低位領域Dと高位領域Eとの間を接続する高低差を有する経路領域のインクでは沈降が生じやすい。しかし、これらのインクはスタティックミキサー37を通過して攪拌された後、液体噴射部28に供給される。
具体的には、スタティックミキサー37を通過したインクは、第4供給流路44を介して液体貯留室38に流入する。なお、液体貯留室38は、ばね59で付勢された可撓性部材58を有しているため、スタティックミキサー37を通過するのに伴って発生したインクの圧力の変動が緩和される。そして、インクは、噴射部側フィルター54を通過して異物が除去されると共に、圧力調整弁39によって圧力が調整された状態で液体噴射部28に供給される。
このようにキャリッジ25は、液体噴射部28がシート13に対してインクを噴射する前に液体噴射部28を移動させていると共に、液体噴射部28は、シート13に対してインクを噴射する前に、ノズル26からインクを排出するメンテナンス動作を行う。
上記第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)液体噴射部28とスタティックミキサー37との間に位置する供給経路34内のインクは、液体噴射部28の移動に伴って移動するため攪拌される。一方、スタティックミキサー37よりも液体供給源30側のインクは、液体噴射部28からインクが噴射されるのに伴って液体噴射部28側へ流れる際にスタティックミキサー37を通過する。すると、インクは、その流れが方向転換や分割されることにより、攪拌されたときと同じように沈降が低減された状態となる。したがって、沈降性を有する含有物を含むインクを噴射する際に、簡易な構成で含有物の沈降を低減することができる。
(2)沈降性の成分を含有するインクでは、沈降した成分が低い位置に集まりやすいので、低位領域Dと高位領域Eとの間を接続する鉛直方向Zにおいて高低差を有する経路領域では、液体中の沈降性の成分の濃度が高低差を有する経路の低い位置では高く、高い位置では低い状態になりやすい。その点、この構成によれば、供給経路34において、高低差を有する経路領域よりも液体噴射部28側にスタティックミキサー37を設けている。そのため、沈降により液体中の沈降性の成分の濃度差の発生しやすい高低差を有する経路領域の液体を、スタティックミキサー37を通過させて沈降を低減してから、液体噴射部28へ供給することができる。なお、スタティックミキサー37は、供給経路34において、高低差を有する経路領域より液体噴射部28側であって、液体噴射部28よりも鉛直方向Zの上方に設けられている。
(3)スタティックミキサー37は、供給経路34を通過するインクの流れに方向転換や分割により変化を起こさせるため、その供給経路34を介して液体噴射部28に供給されるインクの圧力も変動する。その点、本実施形態によれば、供給経路34は、スタティックミキサー37よりも液体噴射部28側に、少なくとも一部が可撓性部材58で形成される液体貯留室38を備えている。そのため、スタティックミキサー37を通過することによって生じたインクの流れによる圧力の変動を、液体貯留室38を介在させることによって緩和することができる。
(4)スタティックミキサー37をインクが通過すると、インク中に含まれる異物も撹拌されるので、異物もインクと同じように流動しやすくなり、液体噴射部28側に供給されやすくなる。さらに、スタティックミキサー37を気泡が通過すると、気泡は分割されて小さくなり、大きい場合より浮力が小さくなるので、鉛直方向Zの下方に向かう供給流路中においてもインクと同じように流動しやすくなり、液体噴射部28側に供給されやすくなる。その点、スタティックミキサー37を通過したインクは、噴射部側フィルター54を介して液体噴射部28に供給される。したがって、スタティックミキサー37を通過するのに伴って異物や気泡がインクと同じように流動しやすくなった場合でも、噴射部側フィルター54により異物や気泡を捕らえることができる。
(5)液体噴射部28を移動させる場合と、スタティックミキサー37を通過させる場合とでは、スタティックミキサー37を通過させる場合の方が沈降を低減できる。そして、メンテナンス動作によりノズル26からインクが排出されると、排出された分のインクが液体供給源30から液体噴射部28へスタティックミキサー37を通過して供給される。したがって、液体噴射部28を移動させてインクを撹拌させた場合よりも更に沈降が低減されたインクをシート13に対して噴射することができる。
(6)流動機構70がインクを流動させると、インクは循環経路68を循環するように流動する。このとき、インクは、スタティックミキサー37を通過するため、沈降をより低減させることができる。
(7)流動機構70が循環動作を行うと、循環経路68内のインクの沈降は低減される。そして、循環動作を行った後に、メンテナンス動作を行うことにより、循環経路68において沈降が低減されたインクが液体噴射部28へ供給される。そのため、メンテナンス動作の後でインクをシート13に噴射することで、沈降が低減されたインクをシート13に噴射することができる。
(8)流動機構70は、循環経路68においてインクが循環する循環方向Fが、供給経路34において液体供給源30側から液体噴射部28側に向かうインクの供給方向Aと同じ方向となるように、インクを流動させて供給源側フィルター53を通過させる。そのため、流動機構70がインクを循環させることによって供給源側フィルター53に捕らえられた異物や気泡が、液体供給源30から液体噴射部28にインクを供給する際に、供給源側フィルター53から分離してインクと共に流れてしまう虞を低減することができる。
(9)第5供給流路45は、フィルター室61の鉛直方向Zの上方位置に接続されているため、噴射部側フィルター54が捕捉した気泡を第5供給流路45を介して効率よく液体貯留室38に移動させることができる。さらに、液体貯留室38では、第1分岐流路71が第5供給流路45よりも鉛直方向Zの上方位置に接続されているため、液体貯留室38内の気泡を効率よく循環経路68に流すことができる。そして、循環経路68を流れる気泡は、供給源側フィルター53に捕捉される。なお、供給源側フィルター53は交換可能であるため、第2供給機構32の気泡排出性を高めることができる。
(10)循環経路68においてインクが循環すると、インクはスタティックミキサー37を通過する。そのため、スタティックミキサー37を設けずにインクを循環させる場合と比べ、沈降を低減するのに要する時間を短くすることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図5を参照しながら説明する。なお、この第2実施形態は、循環経路68を有する第2供給機構32におけるフィルター室61が液体貯留室の一例として機能している点で、第1実施形態の場合とは異なっている。そして、その他の点では第1実施形態とほぼ同じであるため、同一の構成については同一符号を付すことによって重複した説明は省略する。
図5に示すように、圧力調整弁39のフィルター室61と圧力室64には、キャリッジ25による液体噴射部28の移動に伴って揺動可能な揺動部材91,92がそれぞれ設けられている。この揺動部材91,92は、弁体65の移動方向に沿って延びる支軸93,94に挿通されて、支軸93,94の軸方向に沿って揺動可能に設けられている。なお、揺動部材91,92は、例えば金属板であって、比重がインクよりも大きくてインク中では沈む。
また、フィルター室61には、供給経路34と分岐経路69とが接続されている。すなわち、フィルター室61の鉛直方向Zの下方位置には、第4供給流路44が接続されていると共に、フィルター室61の鉛直方向Zの上方位置には、第1分岐流路71が接続されている。
さらに、フィルター室61は、圧力室64と同様に壁面の一部が撓み変形可能な可撓性材料の一例としてのダイヤフラム95により構成されている。さらに、ダイヤフラム95を挟んでフィルター室61とは反対側には、ダイヤフラム95を覆う加圧室96、加圧室96を加圧する空気ポンプ97とが設けられている。すなわち加圧室96及び空気ポンプ97は、第1実施形態におけるばね59と同様にフィルター室61内のインクを付勢する。
次に、以上のように構成されたプリンター11がノズル26からシート13に向かってインクを噴射する場合の第2供給機構32の作用について説明する。
さて、制御部40は、第1実施形態と同様に流動機構70を駆動して、流動機構70に循環動作を行わせる。すると、フィルター室61のインクは、分岐経路69、フィルターユニット36、第3供給流路43、スタティックミキサー37、第4供給流路44の順に流動してフィルター室61に戻る。したがって、インクは、循環経路68を流動しつつスタティックミキサー37を通過することで沈降が低減され、供給源側フィルター53を通過することで異物や気泡が捕捉される。
続いて制御部40は、キャリッジモーター24を駆動してキャリッジ25に移動動作を行わせる。すると、キャリッジ25の移動に伴って圧力調整弁39が移動するため、フィルター室61及び圧力室64において揺動部材91,92が揺動し、フィルター室61及び圧力室64では効率よくインクが撹拌される。
また、このとき空気ポンプ97は駆動を停止し、加圧室96は大気圧とされている。そのため、キャリッジ25の移動に伴ってフィルター室61の容積が変化する。その後、制御部40は、空気ポンプ97を駆動して加圧室96を加圧すると共に、第1実施形態と同様にメンテナンス動作と印刷動作を液体噴射部28に行わせる。
上記第2実施形態によれば、上記第1実施形態の(1)〜(10)の効果に加えて以下のような効果を得ることができる。
(11)フィルター室61内には、揺動部材91が設けられているため、キャリッジ25が液体噴射部28を移動させるのに伴ってフィルター室61が移動すると、揺動部材91はフィルター室61内で揺動する。そのため、フィルター室61内のインクを効率よく攪拌することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図6を参照しながら説明する。なお、この第3実施形態は、液体噴射部がシート13の幅方向の全域にインクを噴射して印刷する所謂ラインヘッドである点で第1実施形態の場合とは異なっている。そして、第1実施形態及び第2実施形態と同一の構成については同一符号を付すことによって重複した説明は省略する。
図6に示すように、液体噴射装置の一例としてのプリンター101は、インクを噴射する液体噴射部102と、液体噴射部102の位置を調整する移動機構の一例としての調整機構103とを備える。さらに、プリンター101は、液体供給源30から液体噴射部102にインクを供給する液体供給機構104と、液体噴射部102のメンテナンスを行うメンテナンス機構105とを備える。なお、液体噴射部102は、シート13に対して相対移動するように上下方向に移動可能に設けられていると共に、制御部40により駆動制御される調整機構103によって位置調整される。また、液体供給機構104は、インクの種類ごとに少なくとも1つ設けられている。液体噴射部102は、インクや機能液の種類ごとに設けてもよく、この場合、複数の液体噴射部102は、シート13の搬送される搬送方向に間隔をおいて設けられる。また、機能液として前処理液を含む場合、前処理液を噴射する液体噴射部102は、搬送方向において最も上流側に設けられることが好ましく、機能液として後処理液を含む場合、後処理液を噴射する液体噴射部102は、搬送方向において最も下流側に設けられることが好ましい。
メンテナンス機構105は、液体噴射部102に対して相対移動可能なキャップ107と、廃液収容部108と、キャップ107と廃液収容部108とを接続する廃液流路109とを備える。さらに、メンテナンス機構105は、廃液流路109に設けられた減圧機構110と、キャップ107に付属する大気開放弁111とを備える。
液体供給機構104は、インクを収容する液体収容部113と、液体供給源30と液体収容部113とを接続する注入流路114と、液体収容部113と液体貯留室115とを接続する供給流路117と、この供給流路117とは別の経路で液体収容部113と液体貯留室115とを接続する帰還流路118とを備える。分岐経路の一例としての帰還流路118は、液体収容部113に連通する本流路119を有していると共に、本流路119から複数(例えば2つ)に分岐して液体貯留室115に対して複数箇所(例えば2箇所)で連通する支流路120を有している。なお、液体収容部113には大気連通弁121が設けられている。この大気連通弁121が開弁状態になると、液体収容部113は大気と連通する。
また、注入流路114には、液体供給源30から液体収容部113に向けてインクを流動させる注入ポンプ123と、注入ポンプ123と液体供給源30との間において注入流路114の開閉を行う注入弁124とが設けられている。そして、注入弁124が開弁状態のときに注入ポンプ123が駆動すると、注入流路114を通じて液体供給源30から液体収容部113にインクが注入される。
また、本実施形態の液体貯留室115と液体噴射部102は、一体で形成されていると共に、液体貯留室115と液体噴射部102との間には、噴射部側フィルター126を備えるフィルター室127が設けられている。そして、本実施形態の注入流路114及び供給流路117は、液体供給源30から液体噴射部102にインクを供給する供給経路の一例として機能している。そして、供給流路117と帰還流路118とにより循環経路が構成されている。
また、供給流路117には、供給源側フィルター53を備えるフィルターユニット36と、インクを流動させる流動機構70と、スタティックミキサー37とが設けられている。また、本流路119には、インクの流れを規制可能な規制部128とスタティックミキサー37(供給流路117のスタティックミキサー37とは別のもの)とが設けられている。なお、流動機構70と規制部128の駆動は、制御部40に制御される。
規制部128は、本流路119の流れを規制する閉弁状態と、本流路119の流れを許容する開弁状態とに変化する開閉弁である。なお、供給流路117及び帰還流路118において液体収容部113から液体貯留室115に向かう流れ方向を供給方向Aといい、帰還流路118において液体貯留室115から液体収容部113に向かう流れ方向を帰還方向Gという。
なお、本実施形態の流動機構70は、液体収容部113から液体貯留室115に向けてインクを流動させる一方、駆動を停止しているときにはインクの流れを規制しないポンプである。すなわち、流動機構70は、例えばギヤポンプやダイヤフラムポンプとすることができる。そして、流動機構70をダイヤフラムポンプとする場合には、駆動に伴って容積が変化するポンプ室と、ポンプ室よりも液体収容部113側に設けられた吸入弁とポンプ室よりも液体貯留室115側に設けられた吐出弁とを備えるのがよい。
インクを貯留する液体貯留室115には、供給流路117が接続される流入口130と、帰還流路118の支流路120が接続される複数(例えば2つ)の流出口131とが形成されている。さらに、液体貯留室115は、少なくとも一部が撓み変位することで液体貯留室115の容積を変更可能な可撓性部材132で形成されている。また、液体貯留室115に形成された複数の流出口131は、流入口130よりも液体貯留室115の長手方向(図6における左右方向)の端部に近い位置に配置されると共に、流入口130は同長手方向に並ぶ2つの流出口131の間に配置されるのが好ましい。
さらに、液体貯留室115において、流出口131を流入口130よりも鉛直方向Zの上方に配置すると共に、液体貯留室115の天井面が長手方向における中央付近から両端側に向けて高くなるように、天井面を傾斜させるとよい。このようにすれば、液体貯留室115内に混入した気泡が天井面の傾斜に沿って流出口131のある端部に向けて流動して、流出口131を通じて帰還流路118に流出しやすくなるためである。なお、図6においては可撓性部材132が天井面を形成するように図示しているが、可撓性部材132は天井面を形成しない壁面(例えば、側面や底面)に配置した方が気泡の滞留が抑制されるので好ましい。
また、液体貯留室115のフィルター室127に対する接続部分は、流入口130よりも流出口131に近い位置であって、流入口130及び流出口131よりも鉛直方向Zの下方に配置するのが好ましい。このようにすれば、流入口130を通じて液体貯留室115に入った気泡等の異物がフィルター室127に流入するのを抑制することができるためである。
液体噴射部102は、液滴を吐出する複数のノズル134と、液体貯留室115からフィルター室127を介して供給されるインクを貯留する共通液室135と、共通液室135及びノズル134に連通する複数の液体室136とを有している。
すなわち、共通液室135は、フィルター室127を介して液体貯留室115と連通していると共に、液体室136と貫通孔137を通じて連通している。また、液体室136の壁面の一部は、振動板138によって形成されている。振動板138において、液体室136と面する部分の反対側の面であって、共通液室135と異なる位置には、収容室139に収容されたアクチュエーター140が配設されている。
アクチュエーター140は、例えば駆動電圧が印加された場合に収縮する圧電素子である。そして、アクチュエーター140への駆動電圧の印加と駆動電圧の印加の停止により振動板138が変形して液体室136の容積が変化することによって、液体室136内のインクがノズル134から液滴として吐出される。
次に、以上のように構成されたプリンター101がノズル134からシート13に向かってインクを噴射する場合の作用について、液体供給機構104の作用に着目して説明する。
図6に示すように、制御部40は、ノズル134からインクを噴射する前に調整機構103を駆動する。すると、液体噴射部102と共にフィルター室127と液体貯留室115、さらに供給流路117と帰還流路118の一部が移動し、移動した部分のインクが攪拌される。
続いて制御部40は、規制部128が帰還流路118の流れを規制しない状態で、流動機構70を駆動する。すると、液体収容部113に収容されたインクは、供給流路117、液体貯留室115、及び帰還流路118の順に流動する。すなわち、このときインクは、供給流路117を供給方向Aに流動して、流入口130から液体貯留室115に入る。さらに、液体貯留室115から複数の流出口131を通じて帰還流路118の支流路120に流出したインクは、帰還方向Gに流れ、本流路119にて合流して液体収容部113に戻ることで循環する。
このときインクは、スタティックミキサー37及びフィルターユニット36を通過する。したがって、液体噴射部102に追従して移動しない部分のインクも、スタティックミキサー37を通過しつつ流動することによって沈降が低減される。さらに、インクは、フィルターユニット36に異物や気泡が捕捉される。
このように流動機構70がインクの沈降を低減させるのに十分なだけインクを循環させる循環動作を行った後、制御部40は規制部128に帰還流路118の流れを規制させる。すると、液体収容部113内のインクは、供給流路117、液体貯留室115、フィルター室127、共通液室135及び液体室136の順に流動し、ノズル134から排出される。すなわち、制御部40は、液体噴射部102にノズル134からインクを排出するメンテナンス動作を行わせる。なお、メンテナンス動作として、上述した流動機構70によるノズル134からのインクの排出動作に代えてアクチュエーター140の駆動によるフラッシングを行ってもよい。また、メンテナンス動作として、流動機構70によるノズル134からのインクの排出動作を行いながらフラッシングを行ってもよいし、ノズル134からのインクの排出を伴わないアクチュエーター140の駆動を行ってもよい。
さらに、メンテナンス動作の後、制御部40は、流動機構70の駆動を停止すると共に、規制部128による規制を解除する。すると、液体収容部113に収容されたインクは、供給流路117及び帰還流路118の両流路においてスタティックミキサー37を通過して攪拌されつつ供給方向Aに流動し、液体貯留室115に補給される。この状態で液体噴射部102は、シート13に対してインクを噴射して印刷動作を行う。
上記第3実施形態によれば、上記第1実施形態及び第2実施形態の(1)〜(11)の効果に加えて以下のような効果を得ることができる。
(12)液体噴射部102は、液体噴射部102の位置を調整する調整機構103によって移動させられた後、印刷動作を行う。すなわち、シート13の幅方向の全域にインクを噴射可能な大型の液体噴射部102を用いたプリンター101においても、沈降が低減されたインクを噴射して印刷動作を行うことができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について図7及び図8を参照しながら説明する。なお、この第4実施形態は、第1供給機構と液体供給源の構成が第1実施形態の場合とは異なっている。そして、第1実施形態〜第3実施形態と同一の構成については同一符号を付すことによって重複した説明は省略する。
図7に示すように、液体供給源151は、気密状態に形成された外郭ケース152と、外郭ケース152内に収容されると共に、インクが封入された状態で変形可能なインクパック153とにより構成されている。そして、この液体供給源151がプリンター11に装着された状態では、一端を大気開放された加圧流路154の他端が、外郭ケース152とインクパック153との間の空気室155と連通する。
すなわち、加圧流路154には、加圧ポンプ156と開放弁157とが設けられ、開放弁157が開弁した状態で加圧ポンプ156が駆動することにより、空気室155が加圧される。そして、加圧ポンプ156が空気室155を加圧した状態で開放弁157が閉弁することにより、空気室155内は加圧状態に維持される。
また、供給経路34において、フィルターユニット36と液体供給源151との間には、供給弁158が設けられている。そして、制御部40は、加圧ポンプ156、開放弁157及び供給弁158の駆動を制御する。
また、供給弁158と液体供給源151は、フィルターユニット36よりも鉛直方向Zの下方に設けられている。すなわち、低位領域Dには、第1供給流路41、供給弁158及び第2供給流路42の一部が設けられている。一方、高位領域Eには、第2供給流路42の一部、フィルターユニット36、第3供給流路43、スタティックミキサー37、第4供給流路44及び圧力調整弁39が設けられている。そして、第1供給流路41は、圧力調整弁39のフィルター室61よりも鉛直方向Zの下方に設けられている。
次に、以上のように構成されたプリンター11がノズル26からシート13に向かってインクを噴射する場合の作用について説明する。
図7に示すように、制御部40は、加圧ポンプ156を駆動して空気室155を加圧することにより、液体供給源151からインクを供給する。すると、インクが加圧供給されるフィルター室61のダイヤフラム95は、フィルター室61の容積を増大させるように変位する。また、このとき供給弁158は開弁している。
さて、フィルター室61は、液体供給源151よりも鉛直方向Zの上方に位置している。そのため、加圧ポンプ156の駆動を停止し、開放弁157及び供給弁158を開弁状態とすると、インクは液体供給源151とフィルター室61との間で供給方向Aとは逆方向に流動する。このとき、インクはスタティックミキサー37を通過しつつ流動するため攪拌される。
すなわち、図8に示すように、フィルター室61の容積は減少し、フィルター室61のダイヤフラム95は、噴射部側フィルター54に近づくように変位する。そして、再び制御部40が加圧ポンプ156を駆動すると、インクは供給方向Aに流動する。このとき、インクは、スタティックミキサー37を通過しつつ流動するため攪拌される。
制御部40は、加圧ポンプ156の駆動と停止を複数回行った後、加圧ポンプ156の駆動を停止し、開放弁157と供給弁158を開弁する。さらに、制御部40は、キャリッジモーター(図2参照)24を駆動することにより、キャリッジ(図2参照)25に走査方向Xに沿って往復移動する移動動作を行わせる。すると、キャリッジ25の移動に伴って液体噴射部28とスタティックミキサー37との間に位置する供給経路34が移動する。
なお、このときフィルター室61と液体供給源151との間では、インクの流動が可能であるため、キャリッジ25の移動に伴ってフィルター室61とインクパック153との容積が変化し、インクは供給経路34を流動する。
続いて制御部40は、液体噴射部28にノズル26からインクを排出するメンテナンス動作を行わせる。そして、メンテナンス動作の後、制御部40は、液体噴射部28からシート13に対してインクを噴射して印刷動作を行う。
上記第4実施形態によれば、上記第1実施形態〜第3実施形態の(1)〜(12)の効果に加えて以下のような効果を得ることができる。
(13)フィルター室61は、一部が可撓性を有するダイヤフラム95で形成されているため、キャリッジ25が液体噴射部28を移動させると、フィルター室61の容積が変化する。したがって、フィルター室61内のインク及びフィルター室61と液体供給源151との間の供給経路34のインクの攪拌効率を高めることができる。
(14)液体供給源151は、フィルター室61よりも鉛直方向Zの下方に位置しているため、水頭差によってフィルター室61内のインクを液体供給源151側へ移動させることができる。したがって、簡単な構成でインクを流動させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態において、供給源側フィルター53を備えない構成としてもよい。
・上記各実施形態において、フィルターユニット36は交換不可能としてもよい。
・上記各実施形態において、フィルターユニット36の供給源側フィルター53の異物または気泡の捕集能力は、噴射部側フィルター54,126の捕集能力より高くしてもよい。また、供給源側フィルター53の面積を噴射部側フィルター54,126の面積より大きくしてもよい。
・上記各実施形態において、フィルターユニット36及び供給源側フィルター53は、循環経路68において任意の位置に設けることができる。すなわち、フィルターユニット36は、循環経路68において、スタティックミキサー37と液体貯留室38との間や分岐経路69に設けてもよい。さらに、複数のフィルターユニット36を循環経路68に設けてもよい。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、供給経路34における供給方向Aと循環方向Fは、逆方向であってもよい。
・上記第3実施形態において、液体収容部113から液体貯留室115にインクを供給する場合に、規制部128に帰還流路118の流れを規制させてもよい。すなわち、液体収容部113から液体貯留室115には、供給流路117のみを介してインクを供給してもよい。そして、インクを循環させる場合には、規制部128による規制を解除し、流動機構70を駆動してもよい。なお、流動機構70は、供給流路117における供給方向Aとは逆方向にインクを流動させてもよい。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、制御部40は、ノズル26からインクを噴射する前に、流動機構70を駆動して循環経路68においてインクの沈降が低減されるのに十分なだけインクを循環させる循環動作を行わなくてもよい。例えば、第4供給流路44内のインクを第1分岐流路71に流動させたら、制御部40は、流動機構70の駆動を停止させてもよい。または、第4供給流路44内の容積に液体貯留室38内の容積(第2実施形態の場合はフィルター室61内の容積)を加えた容積に相当するインクを流動させたら、制御部40は、流動機構70の駆動を停止させてもよい。
・上記各実施形態において、シート13に対して液体噴射部28がインクを噴射する前の動作として、循環動作とメンテナンス動作を行わなくてもよい。また、循環動作とメンテナンス動作のうち何れか一方の動作を行うようにしてもよい。さらに、メンテナンス動作と、循環動作と、移動動作とを行う順序は任意に変更することができる。
・上記各実施形態において、シート13に対して液体噴射部28、102がインクを噴射する前の動作として行う循環動作、メンテナンス動作および移動動作のうちいずれかを同時に行なってもよい。例えば、第3実施形態において、制御部40は、ノズル134からインクを噴射する前に、調整機構103を駆動して移動動作を行わせながら流動機構70を駆動して循環動作を行わせてもよい。また、制御部40は、流動機構70を駆動して循環動作を行わせながら液体噴射部102にノズル134からインクを排出するメンテナンス動作を行わせてもよい。
・上記第3実施形態において、シート13に対して液体噴射部102がインクを噴射する前の動作に要する時間が、インクや機能液の種類によって異なる場合、シート13に対して液体噴射部102がインクを噴射する前の動作が全ての液体噴射部102において終了する前に、シート13の搬送を開始してもよい。例えば、前処理液や沈降しにくいインクを噴射する液体噴射部102を含む場合、前処理液や沈降しにくいインクは沈降しやすいインクより循環動作に要する時間が短いか不要となる。そのため、前処理液や沈降しにくいインクを噴射する液体噴射部102のインクを噴射する前の動作は、沈降しやすいインクを噴射する液体噴射部102のインクを噴射する前の動作より早く終了する。このような場合、前処理液や沈降しにくいインクを噴射する液体噴射部102のインクを噴射する前の動作が終了した時点でシート13の搬送を開始すれば、シート13に対して液体噴射部102がインクを噴射するまでに要する時間を短縮できる。さらに、前処理液や沈降しにくいインクを噴射する液体噴射部102をシート13の搬送方向における上流側に配置しておいてもよい。そして、沈降しやすいインクを噴射する液体噴射部102のインクを噴射する前の動作が終了する前に、搬送されるシート13に対して前処理液や沈降しにくいインクを噴射する液体噴射部102による前処理液やインクの噴射を行ってもよい。
・上記各実施形態において、メンテナンス動作は、液体噴射部28のノズル形成面27側から負圧を作用させ、ノズル26からインクを吸引して排出させてもよい。すなわち、例えば第3実施形態において、キャップ107を液体噴射部102に接触させた状態で減圧機構110を駆動し、ノズル134からインクを吸引してもよい。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、分岐経路69と流動機構70を設けない構成としてもよい。すなわち、第2供給機構32を設けずに、第1供給機構31のみを設けてもよい。また、第1供給機構31を設けずに第2供給機構32のみを設けてもよい。そして、上記第3実施形態において、帰還流路118を設けない構成としてもよい。さらに、上記第4実施形態において、分岐経路69を設けてもよい。
・上記各実施形態において、噴射部側フィルター54,126を設けない構成としてもよい。また、噴射部側フィルター54は、圧力調整弁39とは別に設けてもよい。例えば、噴射部側フィルター54は、第4供給流路44〜第6供給流路46のうち、少なくとも1つの流路に設けてもよい。
・上記第2実施形態において、揺動部材91,92を設けない構成としてもよい。また揺動部材91,92のうち何れか一方を設ける構成としてもよい。さらに、上記第1実施形態及び第3実施形態において、液体貯留室38,115内に揺動部材を設けてもよい。さらに、上記第4実施形態において、フィルター室61と圧力室64のうち少なくとも一方に揺動部材を設けてもよい。また、揺動部材91,92の形状は、板状、球状、棒状、網状など、任意に変更することができる。
・上記各実施形態において、液体貯留室38,115やフィルター室61は、可撓性部材58,132やダイヤフラム95を備えていなくてもよい。すなわち、液体貯留室38,115やフィルター室61の容積は不変でもよい。また、液体貯留室38,115やフィルター室61は、全体を可撓性部材によって形成してもよい。
・上記第1実施形態、第2実施形態及び第4実施形態において、供給経路34及び分岐経路69は、全域が高位領域Eに位置していてもよい。また、スタティックミキサー37を低位領域Dに設けてもよい。
・上記第1実施形態、第2実施形態において、スタティックミキサー37を供給経路34に加えて、第1分岐流路71や第2分岐流路72に設けてもよい。
・上記各実施形態において、スタティックミキサー37を鉛直方向Zの下方に向かう供給流路(例えば第1実施形態における第4供給流路44、第5供給流路45、第6供給流路46)に設け、スタティックミキサー37により気泡を小さくし、インクと同じように流動しやすくしてもよい。このようにすれば、メンテナンス動作によりノズル26、134から排出されるインクと共に気泡を排出しやすくできる。
・上記第1実施形態において、フィルター室61は、ダイヤフラム95を備えてもよい。また、ダイヤフラム95を付勢する加圧室96と空気ポンプ97を備えてもよい。
・上記第3実施形態において、液体噴射部102は、昇降移動するキャップ107に押し上げられることで移動してもよい。この場合には、キャップ107が液体噴射部102を移動させる移動機構の一例として機能する。
・上記各実施形態において、スタティックミキサー37のエレメントとしての分断板57は、略矩形状の板材を180度捻った形状をなし、隣り合う分断板57同士が90度ずれた状態で固定されていなくてもよい。分断板57の具体的な装備数、各分断板57の捻り状態、各分断板57の大きさ、材質等は、流路損失が最小限に抑えられるように、液体の物性に応じて、適宜に設計変更するとよい。
・上記各実施形態において、スタティックミキサー37のエレメントを通過する液体に捩りおよび分割のうちいずれかを付与することできれば、エレメントは板状でなくてもよい。例えば、巻き方向が異なるらせん状に形成された線状部材を、供給流路内のインクの流れる方向に交互に設けてエレメントを構成してもよい。
・上記実施形態において、液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、沈降性を有する含有物を含む液体であって、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。
11,101…プリンター(液体噴射装置の一例)、13…シート(媒体の一例)、25…キャリッジ(移動機構の一例)、26,134…ノズル、28,102…液体噴射部、30,151…液体供給源、34…供給経路、37…スタティックミキサー、38,115…液体貯留室、53…供給源側フィルター、54,126…噴射部側フィルター、58,132…可撓性部材、61…フィルター室(液体貯留室の一例)、68…循環経路、69…分岐経路、70…流動機構、91,92…揺動部材、95…ダイヤフラム(可撓性部材の一例)、103…調整機構(移動機構の一例)、114…注入流路(供給経路の一例)、117…供給流路(供給経路の一例)、118…帰還流路(分岐経路の一例)、C…接続位置、D…低位領域。

Claims (9)

  1. 液体を噴射する液体噴射部と、
    液体供給源から前記液体噴射部に前記液体を供給する供給経路と、
    前記液体噴射部を移動させる移動機構と、
    前記供給経路内に設けられて該供給経路を流れる前記液体の流れに変化を起こさせるスタティックミキサーと、
    前記供給経路における前記スタティックミキサーよりも前記液体噴射部側に設けられて前記液体を貯留する液体貯留室と、
    を備え、
    前記液体貯留室は、少なくとも一部が可撓性部材で形成されており、
    前記移動機構は、前記液体噴射部が媒体に対して前記液体を噴射する前に前記液体噴射部を移動させることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記供給経路は、高低差を有する経路領域を有し、
    前記スタティックミキサーは、前記供給経路において前記高低差を有する経路領域よりも前記液体噴射部側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記供給経路における前記スタティックミキサーよりも前記液体供給源側に供給源側フィルターを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記液体貯留室内には、前記移動機構による前記液体噴射部の移動に伴って揺動可能な揺動部材が設けられることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか1項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記供給経路における前記液体貯留室よりも前記液体噴射部側に噴射部側フィルターを備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか1項に記載の液体噴射装置。
  6. 前記液体噴射部は、前記媒体に対して前記液体を噴射する前に、ノズルから前記液体を排出するメンテナンス動作を行うことを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか1項に記載の液体噴射装置。
  7. 液体を噴射する液体噴射部と、
    液体供給源から前記液体噴射部に前記液体を供給する供給経路と、
    前記液体噴射部を移動させる移動機構と、
    前記供給経路に設けられて該供給経路を流れる前記液体の流れに変化を起こさせるスタティックミキサーと、
    前記供給経路における前記スタティックミキサーよりも前記液体供給源側に一端側が接続されると共に前記スタティックミキサーよりも前記液体噴射部側に他端側が接続されることにより、前記供給経路と協働して前記液体が循環可能な循環経路を形成する分岐経路と、
    前記循環経路内の前記液体を流動させる流動機構と、
    を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  8. 前記流動機構は、前記循環経路において前記液体を循環させる循環動作を行い、
    該循環動作の後、前記液体噴射部は、ノズルから前記液体を排出するメンテナンス動作を行い、
    該メンテナンス動作の後、前記液体噴射部は、媒体に対して前記液体を噴射することを特徴とする請求項7に記載の液体噴射装置。
  9. 前記循環経路における前記スタティックミキサーよりも前記液体供給源側の前記供給経路と前記分岐経路とのうち、少なくとも一方に供給源側フィルターを備え、
    前記流動機構は、前記供給経路において前記液体供給源側から前記液体噴射部側へ向かって前記液体が流れるように前記液体を流動させることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の液体噴射装置。
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