JP6468114B2 - 電源装置及びそのスイッチ制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電池に蓄えた電力を交流電力として出力する電源装置及びそのスイッチ制御方法に関する。
例えば無停電電源装置(UPS: Uninterruptible Power Supply)は、通常、商用交流電源により蓄電池を充電しておき、停電時には蓄電池に蓄えられた電力を交流電力に変換して出力する電源装置である。
このような無停電電源装置として、例えば、蓄電池の充電及び放電に、共通の双方向インバータを使用する構成がある(例えば、特許文献1参照。)。この場合、蓄電池の充電時には、双方向インバータは交流から直流への変換を行うコンバータとして動作し、また、蓄電池の放電時には、双方向インバータは直流から交流への変換を行うインバータとして動作する。蓄電池の放電時には、双方向インバータと商用電源との間を遮断するACスイッチが設けられている。
上記無停電電源装置のACスイッチとしては、リレー接点と半導体スイッチとを互いに並列接続したものが使用されている。商用電源の停電時は、リレー接点及び半導体スイッチを共に開路の状態として蓄電池からの放電出力に切り替え、復電時は、半導体スイッチを先に閉路したのち、リレー接点を閉路することが記載されている。
特開2008−43144号公報
特許文献1の電源装置では、系統電源の停電・復電を想定して制御設計されており、特に、停電時は、ACスイッチの開路に当たって、特に特別な配慮はなされていない。もし、入力電圧がある状態で、リレー接点を開路すれば、アークが発生して接点が摩耗する。復電時は、半導体スイッチの投入を先行するが、投入位相によっては、大きな投入電流が発生し、半導体やリレー接点にもダメージを与える可能性がある。
今後、無停電電源装置の用途は、停電時のバックアップの他、深夜電力を昼間に活用することや、太陽光発電のパワーコンディショナに設けられている自立出力(交流)から得た電力を夜間に使用すること等、電力の有効活用にも拡がる。そうなると、ACスイッチ、特にその中のリレー接点が、頻繁に開閉されることによって劣化が早くなる可能性がある。
かかる課題に鑑み、本発明は、商用電源の停電対策以外に電源装置が使用されることを想定して、ACスイッチのリレー接点の耐久性を高めることを目的とする。
本発明の電源装置は、装置内で入力端から出力端へ至る交流電路と、前記入力端での入力電圧を検出する電圧センサと、前記交流電路に接続され、双方向に電力変換可能な変換部と、前記変換部を介して前記交流電路に接続される蓄電池と、前記交流電路に対する前記変換部の接続点と前記入力端との間に設けられ、リレー接点、及び、当該リレー接点と並列に接続され、開閉制御に対する応答時間が当該リレー接点より短い半導体スイッチ、を含むACスイッチと、前記変換部及び前記ACスイッチを制御することにより、前記入力端から、閉路した前記ACスイッチ及び前記交流電路を経て前記出力端に至り、前記出力端に接続される負荷に給電する通電モードと、前記ACスイッチを開路して、前記蓄電池から前記変換部を介して前記負荷に給電する蓄電池放電モードとを有する制御部と、を備え、前記制御部は、前記入力電圧が供給されている状態において前記通電モード及び前記蓄電池放電モードの相互間でモードの移行をするとき、前記入力電圧のゼロクロス又はゼロクロス近傍で前記半導体スイッチを閉路させ、続いて、前記リレー接点を閉路又は開路させ、その後のゼロクロス又はゼロクロス近傍で前記半導体スイッチを開路させる、電源装置である。
一方、方法の観点からの本発明は、装置内で入力端から出力端へ至る交流電路と、前記入力端での入力電圧を検出する電圧センサと、前記交流電路に接続され、双方向に電力変換可能な変換部と、前記変換部を介して前記交流電路に接続される蓄電池と、前記交流電路に対する前記変換部の接続点と前記入力端との間に設けられ、リレー接点、及び、当該リレー接点と並列に接続され、開閉制御に対する応答時間が当該リレー接点より短い半導体スイッチ、を含むACスイッチと、前記変換部及び前記ACスイッチを制御する制御部とを含む電源装置において、前記制御部により実行される電源装置のスイッチ制御方法であって、
前記制御部は、前記入力端から、閉路した前記ACスイッチ及び前記交流電路を経て前記出力端に至り、前記出力端に接続される負荷に給電する通電モードと、前記ACスイッチを開路して、前記蓄電池から前記変換部を介して前記負荷に給電する蓄電池放電モードとを実行し、前記制御部は、前記入力電圧が供給されている状態において前記通電モード及び前記蓄電池放電モードの相互間でモードの移行をするとき、前記入力電圧のゼロクロス又はゼロクロス近傍で前記半導体スイッチを閉路させ、続いて、前記リレー接点を閉路又は開路させ、その後のゼロクロス又はゼロクロス近傍で前記半導体スイッチを開路させる、電源装置のスイッチ制御方法である。
入力電圧がある場合に通電モードと蓄電池放電モードとのモード間で移行を行う場合でも、ACスイッチのリレー接点の耐久性を高めることができる。
電源装置の主要部を示す回路図である。 各部の電圧信号等と、モードの移行とを示す図である。 太陽光発電のパワーコンディショナにおける自立出力を利用する電源装置の主要部の回路図である。
[実施形態の要旨]
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
(1)この電源装置は、装置内で入力端から出力端へ至る交流電路と、前記入力端での入力電圧を検出する電圧センサと、前記交流電路に接続され、双方向に電力変換可能な変換部と、前記変換部を介して前記交流電路に接続される蓄電池と、前記交流電路に対する前記変換部の接続点と前記入力端との間に設けられ、リレー接点、及び、当該リレー接点と並列に接続され、開閉制御に対する応答時間が当該リレー接点より短い半導体スイッチ、を含むACスイッチと、前記変換部及び前記ACスイッチを制御することにより、前記入力端から、閉路した前記ACスイッチ及び前記交流電路を経て前記出力端に至り、前記出力端に接続される負荷に給電する通電モードと、前記ACスイッチを開路して、前記蓄電池から前記変換部を介して前記負荷に給電する蓄電池放電モードとを有する制御部と、を備え、前記制御部は、前記入力電圧が供給されている状態において前記通電モード及び前記蓄電池放電モードの相互間でモードの移行をするとき、前記入力電圧のゼロクロス又はゼロクロス近傍で前記半導体スイッチを閉路させ、続いて、前記リレー接点を閉路又は開路させ、その後のゼロクロス又はゼロクロス近傍で前記半導体スイッチを開路させる、ものである。
上記のように構成された電源装置は、例えば入力電圧が外部から供給されている状態においてモードの移行をするとき、入力電圧のゼロクロス又はゼロクロス近傍で半導体スイッチを閉路させる。続いて(例えば入力電圧の1/2サイクル以内)、リレー接点が閉路又は開路するときは、半導体スイッチの閉路によりリレー接点の接点間が短絡されているので、閉路/開路いずれの場合でもリレー接点へのストレスが無い。その後、入力電圧のゼロクロスで半導体スイッチが開路すれば、ここでの半導体スイッチの役目は終わる。こうして、入力電圧がある場合に通電モードと蓄電池放電モードとのモード間で移行を行う場合でも、ACスイッチのリレー接点の耐久性を高めることができる。
なお、ゼロクロス近傍とは、例えばゼロクロスの電気角θに対して±5度以内である。
(2)また、(1)の電源装置において、例えば、前記通電モードから前記蓄電池放電モードに移行するとき、前記制御部は、前記半導体スイッチを閉路させ、続いて、前記リレー接点を開路させ、その後、前記半導体スイッチを開路させると同時に前記蓄電池放電モードを開始させることができる。
この場合、入力電圧が外部から供給されている状態において通電モードから蓄電池放電モードに移行するとき、制御部は、入力電圧のゼロクロス又はゼロクロス近傍で半導体スイッチを閉路させる。これにより、半導体スイッチが直ちに閉路するので、負荷への供給電圧の乱れ(瞬時停電や電圧変動)は生じない。続いて、リレー接点が開路するときは、半導体スイッチの閉路によりリレー接点の接点間が短絡されているので、アークは発生せず、リレー接点へのストレスは無い。
(3)また、(1)の電源装置において、前記入力電圧が停電した際に、前記通電モードから前記蓄電池放電モードに移行するとき、前記制御部は、前記半導体スイッチを閉路させ、続いて、前記リレー接点を開路させ、その後、前記半導体スイッチを開路させると同時に前記蓄電池放電モードを開始させることができる。
例えば、電源装置が、パワーコンディショナの自立出力コンセントから入力電圧を得ている場合、内部のスイッチング停止(発電停止)で停電した場合でも、内蔵するコンデンサの残留電荷による電圧・電流が出力される場合がある。このような場合も、上記制御により、リレー接点を保護することができる。
(4)また、(1)〜(3)のいずれかの電源装置において、例えば、前記蓄電池放電モードから前記通電モードに移行するとき、前記制御部は、前記半導体スイッチを閉路させ、続いて、前記リレー接点を閉路させると同時に、前記通電モードを開始させることができる。
この場合、入力電圧が外部から供給されている状態において蓄電池放電モードから通電モードに移行するとき、制御部は、入力電圧のゼロクロスで半導体スイッチを閉路させる。これにより、半導体スイッチが直ちに閉路するので、突入電流のピーク値は抑制され、しかも電流は半導体スイッチに流れるのでリレー接点はストレスと無縁である。また、負荷への供給電圧の乱れ(瞬時停電や電圧変動)は生じない。続いて、リレー接点が閉路するときは、半導体スイッチの閉路によりリレー接点の接点間が短絡されているので、リレー接点へのストレスは無い。
(5)また、(1)〜(4)のいずれかの電源装置において、閉路した前記半導体スイッチは、直近の次のゼロクロス又はゼロクロス近傍で開路するようにしてもよい。
この場合、半導体スイッチに電流が流れるのは1/2サイクル以内であるため、半導体スイッチに求められる通電容量を節減することができる。
(6)一方、他の観点からは、これは、装置内で入力端から出力端へ至る交流電路と、前記入力端での入力電圧を検出する電圧センサと、前記交流電路に接続され、双方向に電力変換可能な変換部と、前記変換部を介して前記交流電路に接続される蓄電池と、前記交流電路に対する前記変換部の接続点と前記入力端との間に設けられ、リレー接点、及び、当該リレー接点と並列に接続され、開閉制御に対する応答時間が当該リレー接点より短い半導体スイッチ、を含むACスイッチと、前記変換部及び前記ACスイッチを制御する制御部とを含む電源装置において、前記制御部により実行される電源装置のスイッチ制御方法であって、
前記制御部は、前記入力端から、閉路した前記ACスイッチ及び前記交流電路を経て前記出力端に至り、前記出力端に接続される負荷に給電する通電モードと、前記ACスイッチを開路して、前記蓄電池から前記変換部を介して前記負荷に給電する蓄電池放電モードとを実行し、前記制御部は、前記入力電圧が供給されている状態において前記通電モード及び前記蓄電池放電モードの相互間でモードの移行をするとき、前記入力電圧のゼロクロス又はゼロクロス近傍で前記半導体スイッチを閉路させ、続いて、前記リレー接点を閉路又は開路させ、その後のゼロクロス又はゼロクロス近傍で前記半導体スイッチを開路させる、電源装置のスイッチ制御方法である。
上記のような電源装置のスイッチ制御方法では、入力電圧が外部から供給されている状態においてモードの移行をするとき、入力電圧のゼロクロスで半導体スイッチを閉路させる。続いて(例えば入力電圧の1/2サイクル以内)、リレー接点が閉路又は開路するときは、半導体スイッチの閉路によりリレー接点の接点間が短絡されているので、閉路/開路いずれの場合でもリレー接点へのストレスが無い。その後、入力電圧のゼロクロスで半導体スイッチが開路すれば、ここでの半導体スイッチの役目は終わる。こうして、入力電圧がある場合に通電モードと蓄電池放電モードとのモード間で移行を行う場合でも、ACスイッチのリレー接点の耐久性を高めることができる。
[実施形態の詳細]
以下、本発明の実施形態の詳細について図面を参照して説明する。
《電源装置の回路構成》
図1は、電源装置の主要部を示す回路図である。図において、電源装置100は、AC入力用のプラグ1、プラグ1に接続された漏電ブレーカ2、AC出力コンセント3、電源装置100内で入力端Tinから出力端Toutへ至る2本の電路である交流電路4、入力端Tinでの入力電圧を検出する第1電圧センサ5、出力端Toutでの出力電圧を検出する第2電圧センサ6、交流電路4に接続され、双方向に電力変換可能な変換部7としての双方向インバータ7a及びDC/DCコンバータ7b、変換部7を介して交流電路4に接続される蓄電池8、ACスイッチ9、制御部10を備えている。変換部7の動作は、制御部10により制御される。
また、図1では、漏電ブレーカ2の2次側を入力端Tinとしたが、漏電ブレーカ2の1次側を入力端Tinと考えてもよい。
ACスイッチ9は、交流電路4に対する変換部7の接続点Pと、入力端Tinとの間にあって、交流電路4の一方の線路に介在するように設けられている。ACスイッチ9は、電磁駆動されるリレー接点91、及び、このリレー接点91と並列に接続された双方向性の半導体スイッチ90とを含んでいる。また、半導体スイッチ90は、並列ダイオードd1,d2を有する一対の半導体スイッチ素子Q1,Q1を互いに逆向きに直列接続して構成されている。
半導体スイッチ素子Q1,Q2は、例えばMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)であり、並列ダイオードd1,d2は、ボディダイオードである。なお、半導体スイッチ素子Q1,Q2は、並列ダイオードd1,d2を有するIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であってもよい。
上記リレー接点91、半導体スイッチ素子Q1,Q2は、制御部10により制御される。また、第1電圧センサ5及び第2電圧センサ6のそれぞれの検出信号は、制御部10に送られる。
制御部10は例えば、コンピュータを含み、ソフトウェア(コンピュータプログラム)をコンピュータが実行することで、必要な制御機能を実現する。ソフトウェアは、制御部10の記憶装置(図示せず。)に格納される。但し、コンピュータを含まないハードウェアのみの回路で制御部10を構成することも可能ではある。
なお、電源装置100内で必要な制御電源電圧は、蓄電池8から得ることができる。
ここで、参考までに、リレー接点91及び半導体スイッチ素子Q1,Q2について、比較すると、動作時間に関して、リレー接点91はリレーコイルの励磁から接点動作までの時間が、数msから数十msであり、半導体スイッチ素子Q1,Q2と比べると遅い。半導体スイッチ素子Q1,Q2の動作時間は僅かに数μsである。
抵抗(オン抵抗)に関しては、リレー接点91が数mΩと低く、半導体素子Q1,Q2は、数十Ω〜数百Ωと高い。
図1のように両者を組み合わせて並列に使うと、ACスイッチ9全体としての応答速度は、閉路動作であれば半導体スイッチ素子Q1,Q2の存在が効いて、速い(数μs)。開路動作であれば、リレー接点91の動作の遅さが原因で遅くなる。ACスイッチ9全体の抵抗は、リレー接点91の抵抗の低さが効いて、低くなる。
《電源装置の基本動作》
上記電源装置100では、通常、商用電源等のコンセント11にプラグ1が接続され、AC出力コンセント3には負荷となる電気器具(図示せず。)が接続される。
通常は、制御部10は、外部のコンセント11から入力された電圧をそのままAC出力コンセント3に出力する「通電モード」を実行している。このとき、リレー接点91は閉路し、半導体スイッチ90は開路している。また、制御部10は、変換部7により交流から直流への電力変換を行い、蓄電池8を充電している。
また、蓄電池8から負荷に電力を供給するときは、制御部10は、ACスイッチ9を開路させる。また、制御部10は、変換部7に直流から交流への電力変換を行わせ、蓄電池8の放電電力が負荷に供給される「蓄電池放電モード」を実行する。
蓄電池8を放電させて電力を供給するのは、以下の場合である。すなわち、
(#1)商用電源等の停電(又は発電停止)が発生するか、または、プラグ1がコンセント11から抜かれた場合、及び、
(#2)図示しない操作スイッチの操作により、コンセント11からの出力に依存せず蓄電池8から電力を供給したい場合、である。
《電源装置のスイッチ制御》
次に、制御部10が実行するスイッチ制御について詳細に説明する。
図2は、各部の電圧信号等と、モードの移行とを示す図である。図において、上から順に、入力電圧、リレー駆動信号(Hレベルが駆動)、リレー接点(Hレベルが閉路)、半導体スイッチ(Hレベルが閉路)、変換部出力(Hレベルが交流出力動作中)、及び、負荷への供給電圧を表している。
図において、入力電圧及び負荷への供給電圧は、周波数50Hz又は60Hzの、交流の正弦波形である。
通電モードから蓄電池放電モードへの移行を行うには、まず、入力電圧のゼロクロスである時刻T1にて、制御部10は、半導体スイッチ90(半導体スイッチ素子Q1,Q2)を閉路する制御及びリレー接点91を開路する制御を行う。
半導体スイッチ90は応答が速く(例えば数μs)、直ちに閉路する。半導体スイッチ90が直ちに閉路することにより、負荷への供給電圧の乱れ(瞬時停電や電圧変動)は生じない。続いて、時刻T2に、リレー接点91が開路するときは、半導体スイッチ90の閉路によりリレー接点91の接点間が短絡されているので、アークは発生せず、リレー接点91へのストレスは無い。なお、T1〜T2までの時間は入力電圧の周波数の1/2サイクル以下である。
時刻T1で閉路した半導体スイッチ90は、直近の次のゼロクロスである時刻T3で開路する。この開路と同時に変換部7の出力が立ち上がり、従って、通電モードから蓄電池放電モードへ滑らかに移行し、負荷への供給電圧は途切れない。時刻T3で開路した半導体スイッチ90は、この時点での、ここでの役目を終える。
結局、半導体スイッチ90に電流が流れるのは1/2サイクルであるため、半導体スイッチ90に求められる通電容量を節減することができる。半導体スイッチは、通電容量が低いほど値段が安いので、通電容量が節減できれば、比較的値段の安い半導体スイッチ90を使用することができる。
次に、蓄電池放電モードから通電モードへの移行を行うには、まず、入力電圧のゼロクロスである時刻T4にて、制御部10は、半導体スイッチ90(半導体スイッチ素子Q1,Q2)を閉路する制御及びリレー接点91を閉路する制御を行う。また、これと同時に、変換部7の出力を停止させ、通電モードへ移行する。
半導体スイッチ90は応答が速く(例えば数μs)、直ちに閉路する。半導体スイッチ90が直ちに閉路することにより、突入電流のピーク値は抑制され、しかも電流は半導体スイッチ90に流れるのでリレー接点91はストレスと無縁である。また、負荷への供給電圧の乱れ(瞬時停電や電圧変動)は生じない。続いて、時刻T5に、リレー接点91が閉路するときは、半導体スイッチ90の閉路によりリレー接点91の接点間が短絡されているので、リレー接点91へのストレスは無い。なお、T4〜T5までの時間は入力電圧の周波数の1/2サイクル以下である。
時刻T4で閉路した半導体スイッチ90は、直近の次のゼロクロスである時刻T6で開路する。時刻T6で開路した半導体スイッチ90は、この時点での、ここでの役目を終える。
結局、半導体スイッチ90に電流が流れるのは1/2サイクルであるため、半導体スイッチ90に求められる通電容量を節減することができる。半導体スイッチは、通電容量が低いほど値段が安いので、通電容量が節減できれば、比較的値段の安い半導体スイッチ90を使用することができる。
以上のように、入力電圧がある場合であって通電モードと蓄電池放電モードとのモード間で相互に移行を行う場合に、上記のようなスイッチ制御を行うことにより、ACスイッチ9のリレー接点の耐久性を高めることができる。
また、ゼロクロスで電路を開閉しているので、ターンオン電流サージ、ターンオフ電圧サージの発生も抑制できる。
なお、摩耗が起こるリレー接点を使わないで、ACスイッチ9が半導体スイッチのみで構成されていてもよい。しかし、半導体スイッチのみでACスイッチ9を構成する場合、導通損失が大きくなる。導通損失を小さくするためには、多数の素子を並列に並べる必要があり、設置スペースが大きくなる。リレー接点を併用すれば、このような弊害は避けられる。
図3は、太陽光発電のパワーコンディショナにおける自立出力を利用する電源装置の主要部の回路図である。図1との違いは、商用電源のコンセント11のみならず、パワーコンディショナ13の自立出力コンセント13aも外部電源として電源装置100に入力できる点である。太陽光発電パネル14の直流出力は、パワーコンディショナ13により系統連系可能な交流電圧・交流電流に変換される。パワーコンディショナ13の交流出力は、コンセント11への配線の主幹となる分電盤12に接続されている。パワーコンディショナ13は通常、自立出力コンセント13aを備えており、これを利用した電源装置100においても、上述と同様なスイッチ制御を行うことができる。
また、電源装置100が、パワーコンディショナ13の自立出力コンセント13aから入力電圧を得ている場合、内部のスイッチング停止(発電停止)で停電した場合でも、内蔵するコンデンサ(線間容量で数μF〜数十μF)の残留電荷による電圧・電流が出力される場合がある。
このような停電の際にも制御部10は、通電モードから蓄電池放電モードに移行するとき、半導体スイッチ90を閉路させ、続いて、リレー接点91を開路させ、その後、半導体スイッチ90を開路させると同時に蓄電池放電モードを開始させる、という動作を行うことができる。これにより、パワーコンディショナ13が、天候次第で発電/発電停止を頻繁に繰り返した場合でも、リレー接点91を保護することができる。
《補記》
なお、上記実施形態では、閉路した半導体スイッチ90は、直近の次のゼロクロスで開路するようにしたが、必ずしも、直近の次でなくてもよく、例えば、次の次であってもよい。
また、上記実施形態における「ゼロクロス」は最も望ましいが、実際には、ゼロクロス近傍(例えばゼロクロスの電気角θに対して±5度以内)であってもよい。ゼロクロス近傍では、電圧が0に近いので半導体スイッチの損失が少ない。また、ゼロクロス近傍での半導体スイッチ90の閉路に遅れて開閉されるリレー接点91も、半導体スイッチ90のオン抵抗による両端の電位差により厳密には微小な電流を開閉するが、その電流による接点のダメージを抑制することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 プラグ
2 漏電ブレーカ
3 AC出力コンセント
4 交流電路
5 第1電圧センサ(電圧センサ)
6 第2電圧センサ
7 変換部
7a 双方向インバータ
7b DC/DCコンバータ
8 蓄電池
9 ACスイッチ
10 制御部
11 コンセント
12 リレー
13 パワーコンディショナ
13a 分電盤
14 太陽光発電パネル
90 半導体スイッチ
91 リレー接点
100 電源装置
Tin 入力端
Tout 出力端
P 接続点
Q1,Q2 半導体スイッチ素子
d1,d2 並列ダイオード

Claims (6)

  1. 装置内で入力端から出力端へ至る交流電路と、
    前記入力端での入力電圧を検出する電圧センサと、
    前記交流電路に接続され、双方向に電力変換可能な変換部と、
    前記変換部を介して前記交流電路に接続される蓄電池と、
    前記交流電路に対する前記変換部の接続点と前記入力端との間に設けられ、リレー接点、及び、当該リレー接点と並列に接続され、開閉制御に対する応答時間が当該リレー接点より短い半導体スイッチ、を含むACスイッチと、
    前記変換部及び前記ACスイッチを制御することにより、前記入力端から、閉路した前記ACスイッチ及び前記交流電路を経て前記出力端に至り、前記出力端に接続される負荷に給電する通電モードと、前記ACスイッチを開路して、前記蓄電池から前記変換部を介して前記負荷に給電する蓄電池放電モードとを有する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記入力電圧が供給されている状態において前記通電モード及び前記蓄電池放電モードの相互間でモードの移行をするとき、前記入力電圧のゼロクロス又はゼロクロス近傍で前記半導体スイッチを閉路させ、続いて、前記リレー接点を閉路又は開路させ、その後のゼロクロス又はゼロクロス近傍で前記半導体スイッチを開路させる、電源装置。
  2. 前記通電モードから前記蓄電池放電モードに移行するとき、前記制御部は、前記半導体スイッチを閉路させ、続いて、前記リレー接点を開路させ、その後、前記半導体スイッチを開路させると同時に前記蓄電池放電モードを開始させる、請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記入力電圧が停電した際に、前記通電モードから前記蓄電池放電モードに移行するとき、前記制御部は、前記半導体スイッチを閉路させ、続いて、前記リレー接点を開路させ、その後、前記半導体スイッチを開路させると同時に前記蓄電池放電モードを開始させる、請求項1に記載の電源装置。
  4. 前記蓄電池放電モードから前記通電モードに移行するとき、前記制御部は、前記半導体スイッチを閉路させ、続いて、前記リレー接点を閉路させると同時に、前記通電モードを開始させる、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電源装置。
  5. 閉路した前記半導体スイッチは、直近の次のゼロクロス又はゼロクロス近傍で開路する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電源装置。
  6. 装置内で入力端から出力端へ至る交流電路と、前記入力端での入力電圧を検出する電圧センサと、前記交流電路に接続され、双方向に電力変換可能な変換部と、前記変換部を介して前記交流電路に接続される蓄電池と、前記交流電路に対する前記変換部の接続点と前記入力端との間に設けられ、リレー接点、及び、当該リレー接点と並列に接続され、開閉制御に対する応答時間が当該リレー接点より短い半導体スイッチ、を含むACスイッチと、前記変換部及び前記ACスイッチを制御する制御部とを含む電源装置において、前記制御部により実行される電源装置のスイッチ制御方法であって、
    前記制御部は、前記入力端から、閉路した前記ACスイッチ及び前記交流電路を経て前記出力端に至り、前記出力端に接続される負荷に給電する通電モードと、前記ACスイッチを開路して、前記蓄電池から前記変換部を介して前記負荷に給電する蓄電池放電モードとを実行し、
    前記制御部は、前記入力電圧が供給されている状態において前記通電モード及び前記蓄電池放電モードの相互間でモードの移行をするとき、前記入力電圧のゼロクロス又はゼロクロス近傍で前記半導体スイッチを閉路させ、続いて、前記リレー接点を閉路又は開路させ、
    その後のゼロクロス又はゼロクロス近傍で前記半導体スイッチを開路させる、
    電源装置のスイッチ制御方法。
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