JP6466787B2 - 車載二次電池の冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載二次電池の冷却装置に関する。
近年、車両の駆動力を出力する駆動用モータと、当該駆動用モータに電力を供給する二次電池とが備えられた電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HEV)が知られている。このような車両に搭載される二次電池は、電池温度が高くなるほど劣化しやすいという特性を有する。そこで、二次電池の劣化を抑制するために、二次電池を冷却する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、二次電池を冷却するために、冷房機構等により冷却された車室内の空気を二次電池が配置される空間へ取り込む技術が開示されている。
特開2007−314139号公報
ここで、車両の一生において、走行時間よりも駐車時間の方がはるかに長いため、二次電池の劣化に対する駐車時における電池温度による影響は、車両の運転時における電池温度による影響と比較して大きい。ゆえに、駐車中の二次電池の温度上昇を抑制することにより、二次電池の劣化を抑制することが期待できる。しかしながら、従来の車載二次電池の冷却に関する技術において、駐車時の二次電池の劣化を抑制することが困難な場合があった。
一般に、冷房機構等による車室内の空気の冷却は、ドライバの快適性を向上させるために、車両の運転中に行われる。ゆえに、駐車時には冷房機構等は停止するので、夏季の直射日光下等における車室内の温度は高温の状態になり得る。従って、例えば特許文献1に開示されている技術では、駐車中において、車室内の空気が二次電池の配置される空間へ取り込まれたとしても、当該車室内の空気の温度は高温の状態であり得るので、二次電池を冷却することが困難な場合がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、二次電池の劣化を抑制することが可能な、新規かつ改良された車載二次電池の冷却装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、車両に搭載される二次電池から発生する煙を前記車両の外部へ排出するための排煙ダクトと、前記車両の外部の空気を、前記排煙ダクトを通じて、前記二次電池へ送風する送風部と、前記車両の外部の気温が前記二次電池の温度より低いか否かを判定する温度判定部と、前記温度判定部により前記車両の外部の気温が前記二次電池の温度より低いと判定された場合に、前記送風部を駆動する送風制御部と、を備える車載二次電池の冷却装置が提供される。
前記送風制御部は、前記二次電池が前記車両の外部の電源によって充電可能な状態において、前記送風部の駆動を制御してもよい。
前記二次電池は、高電圧の電力供給源であり、前記送風部は、前記二次電池よりも低い電圧の電力供給源の電力を用いて、前記車両の外部の空気を前記二次電池へ送風し、前記送風部が駆動されている状態において、前記二次電池から前記二次電池よりも低い電圧の電力供給源へ電力が供給されてもよい。
前記送風制御部は、前記温度判定部により前記車両の外部の気温が前記二次電池の温度より低いと判定され、かつ、前記二次電池の温度が所定の第1の温度より高い場合に、前記送風部を駆動してもよい。
前記送風制御部は、前記送風部による前記車両の外部の空気の前記二次電池への送風が所定の第1の時間継続して行われた後に、前記送風部の駆動を停止させてもよい。
前記冷却装置は、前記二次電池の充電を制御する充電制御部をさらに備え、前記充電制御部は、前記二次電池が前記車両の外部の電源によって充電可能な状態となった時点から所定の第2の時間が経過した後に、前記二次電池の充電を開始させてもよい。
前記冷却装置は、前記二次電池の充電を制御する充電制御部をさらに備え、前記充電制御部は、前記二次電池の温度が所定の第2の温度より低い場合に、前記二次電池の充電を開始させてもよい。
以上説明したように本発明によれば、二次電池の劣化を抑制することが可能となる。
本発明の実施形態に係る冷却装置を適用可能なシステムの一例の概略構成を示す説明図である。 同実施形態に係る冷却装置の一例の概略構成を示す説明図である。 同実施形態に係る電池パック及び電池パックの周囲の構成の外観の一例を示す斜視図である。 図3に示した電池パック及び電池パックの周囲の構成の上下方向に略垂直な断面における断面図である。 図3に示した電池パック及び電池パックの周囲の構成の左右方向に略垂直な断面における断面図である。 図3に示した電池パック及び電池パックの周囲の構成の前後方向に略垂直な断面における断面図である。 同実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示す説明図である。 同実施形態に係る制御装置が行う送風処理の流れの一例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る制御装置が行う充電開始処理の流れの第1の例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る制御装置が行う充電開始処理の流れの第2の例を示すフローチャートである。 変形例に係る冷却装置の一例の概略構成を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.本実施形態に係る冷却装置の適用可能なシステム>
まず、図1を参照して、本実施形態に係る冷却装置の適用可能なシステムについて説明する。
図1は、本実施形態に係る冷却装置の適用可能なシステムの一例の概略構成を示す説明図である。図1に示したシステムは、車両1と、外部充電装置3と、ケーブル5と、を備える。
車両1は、車両1の駆動力を出力する駆動用モータと当該駆動用モータに電力を供給する二次電池とを有する電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HEV)である。車両1には、本実施形態に係る冷却装置10が設けられる。冷却装置10は、車両1に搭載される二次電池を冷却するために、車両1の外部の空気を当該二次電池へ送風する。それにより、車両1の駐車時において、車室内の空気の温度が高温の状態となった場合であっても、外部の空気を利用することによって二次電池を冷却することができる。従って、二次電池の劣化を抑制することが可能となる。なお、冷却装置10の詳細については、後述する。
外部充電装置3は、自宅や商業施設等に設置される車両1の外部の充電装置であり、外部の電源と接続されている。外部充電装置3は、所定の駐車位置に駐車した車両1にケーブル5を介して電力を供給する。ケーブル5の一端は外部充電装置3と接続され、他端には車両1と着脱可能に接続されるプラグ5aが設けられる。ケーブル5のプラグ5aが車両1と接続されることにより、外部充電装置3から車両1へのケーブル5を介した電力の供給が可能となるので、車両1に搭載される二次電池が車両1の外部の電源によって充電可能な状態となる。図1に示したように、車両1がケーブル5のプラグ5aと接続された状態をプラグイン状態とも呼ぶ。外部充電装置3から車両1に供給される電力は、二次電池の充電に用いられるとともに、車両1の冷却装置10の動力源としても用いられる。
<2.本実施形態に係る冷却装置>
[2−1.冷却装置の概要構成]
続いて、図2を参照して、本実施形態に係る冷却装置10の一例の概略構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る冷却装置10の一例の概略構成を示す説明図である。図2に示したように、冷却装置10は、電池パック110と、DC−DCコンバータ130と、低電圧バッテリ150と、排煙ダクト170と、冷却ファン190と、車室空気取込ダクト210と、車室空気取込ファン220と、プラグインセンサ230と、外気温度センサ250と、電池温度センサ260と、制御装置270と、を備える。
電池パック110は、車両1に搭載される高電圧バッテリ111と、高電圧バッテリ111を覆う筐体113と、を含む。
高電圧バッテリ111は、本発明に係る二次電池の一例である。高電圧バッテリ111は、高電圧(例えば、200V)の電力供給源である。具体的には、高電圧バッテリ111は、車両1の駆動力を出力する駆動用モータへ電力を供給する他、DC−DCコンバータ130を介して低電圧バッテリ150へ電力を供給する。高電圧バッテリ111として、例えば、リチウムイオン電池が用いられる。高電圧バッテリ111は、車両1の駐車時において、外部充電装置3から供給される電力を用いて充電され得る。また、高電圧バッテリ111は、車両1の運転時において、減速エネルギを電力に変換する駆動用モータの回生機能によって得られた電力を用いて充電され得る。
筐体113の内部には、高電圧バッテリ111から発生する煙を車両1の外部へ排出するための排煙ダクト170が挿通される。また、筐体113は、車両1の車室内の空気を筐体113の内部へ取り込むための車室空気取込ダクト210と接続される。なお、電池パック110の詳細については後述する。
DC−DCコンバータ130は、高電圧バッテリ111から供給される電力を降圧する。具体的には、DC−DCコンバータ130は、高電圧バッテリ111から供給される電力を200Vから12Vへ降圧する。DC−DCコンバータ130により降圧された電力は、低電圧バッテリ150へ供給される。
低電圧バッテリ150は、高電圧バッテリ111よりも低い電圧(例えば、12V)の電力供給源である。具体的には、低電圧バッテリ150は、冷却ファン190や車室空気取込ファン220などの車両1内の各種装置へ電力を供給する。低電圧バッテリ150は、高電圧バッテリ111からDC−DCコンバータ130を介して供給される電力を用いて充電される。
車室空気取込ダクト210は、車両1の車室内の空気を電池パック110の筐体113の内部へ取り込むために設けられる配管である。車室空気取込ダクト210は、車両1の車室内と筐体113の内部とを連通する。
車室空気取込ファン220は、車両1の運転時において、高電圧バッテリ111を冷却するために設けられる送風用のファンである。車室空気取込ファン220は、車両1の車室内の空気を、車室空気取込ダクト210を通じて、電池パック110の筐体113の内部へ取り込み、例えば、車室空気取込ダクト210の内部に設けられる。車室空気取込ファン220は、例えば、図示しない電動モータと連結されており、低電圧バッテリ150から供給される電力を動力源として当該電動モータにより駆動される。一般に、車両1の運転時において、ドライバの快適性を向上させるために、図示しない冷房機構等により車室内の空気は冷却される。ゆえに、車両1の運転時において、車両1の車室内の冷却された空気を、車室空気取込ファン220を駆動することによって、筐体113の内部へ取り込むことができる。
排煙ダクト170は、車両1に搭載される高電圧バッテリ111から発生する煙を車両1の外部へ排出するために設けられる配管である。排煙ダクト170は、車両1の外部と高電圧バッテリ111とを連通する。なお、排煙ダクト170の詳細については後述する。
冷却ファン190は、本発明に係る送風部の一例である。冷却ファン190は、車両1の駐車時において、高電圧バッテリ111を冷却するために設けられる送風用のファンである。冷却ファン190は、車両1の外部の空気を、排煙ダクト170を通じて、高電圧バッテリ111へ送風し、例えば、排煙ダクト170の内部に設けられる。
冷却ファン190が駆動されている状態において、高電圧バッテリ111から低電圧バッテリ150へ電力が供給される。冷却ファン190は、例えば、図示しない電動モータと連結されており、低電圧バッテリ150から供給される電力を動力源として当該電動モータにより駆動される。ゆえに、車両1の駐車時において、冷却ファン190を駆動することによって、車両1の外部の空気を高電圧バッテリ111へ送風することができる。それにより、低電圧バッテリ150に蓄えられた電力が消費される冷却ファン190の駆動時において、低電圧バッテリ150を充電することができる。ゆえに、低電圧バッテリ150に蓄えられた電力が消費し尽くされることなく、冷却ファン190の駆動を継続することが可能となる。
プラグインセンサ230は、車両1がケーブル5のプラグ5aと接続された状態(図1に示したプラグイン状態)であるか否かを検出し、検出結果を出力する。
外気温度センサ250は、車両1の外部の空気の温度を検出し、検出結果を出力する。
電池温度センサ260は、高電圧バッテリ111の温度を検出し、検出結果を出力する。電池温度センサ260は、高電圧バッテリ111の近傍に複数設けられてもよく、例えば、検出された温度のうち最も高い温度を検出結果として出力してもよい。
制御装置270は、冷却装置10を構成する各装置の動作を制御する。具体的には、制御装置270は、制御対象である各アクチュエータに対して電気信号を用いて動作指示を行う。より具体的には、制御装置270は、高電圧バッテリ111の充電及び冷却ファン190の駆動を制御する。制御装置270は、車両1の運転時における車室空気取込ファン220の駆動を制御してもよい。また、制御装置270は、各センサから出力された情報を当該センサから受信する。制御装置270は、CAN(Controller Area Network)通信を用いて各センサと通信を行ってもよい。
なお、制御装置270が有する機能は複数の制御装置により分割されてもよく、その場合、当該複数の制御装置は、CAN等の通信バスを介して、互いに接続されてもよい。制御装置270の詳細については、後述する。
[2−2.電池パック及び電池パックの周囲の構成]
前節では、本実施形態に係る冷却装置10の一例の概略構成について説明した。続いて、図3〜図6を参照して、本実施形態に係る電池パック110及び電池パック110の周囲の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る電池パック110及び電池パック110の周囲の構成の外観の一例を示す斜視図である。電池パック110の筐体113は略直方体形状を有する。ここで、図3に示したように、筐体113と車室空気取込ダクト210との接続方向を左右方向と定義し、筐体113に対する排煙ダクト170の挿通方向を前後方向と定義する。
図4は、図3に示した電池パック110及び電池パック110の周囲の構成の上下方向に略垂直なA−A断面における断面図である。図5は、図3に示した電池パック110及び電池パック110の周囲の構成の左右方向に略垂直なB−B断面における断面図である。図6は、図3に示した電池パック110及び電池パック110の周囲の構成の前後方向に略垂直なC−C断面における断面図である。図4〜図6において、実線矢印は、排煙ダクト170を通じて高電圧バッテリ111へ供給される車両1の外部の空気の流れを示し、破線矢印は、車室空気取込ダクト210を通じて筐体113の内部へ取り込まれる車両1の車室内の空気の流れを示す。
高電圧バッテリ111は、図4及び図5に示したように、略前後方向に沿って配列された複数の電池セル111aによって構成される。ここで、電池セル111aの内部に異物が混入していた場合等において、内部短絡が生じ得る。それにより、電池セル111aの内部に収容されている電解液が加熱され、沸騰すると、電池セル111aの内部で煙が生じ得る。電池セル111aの内部で生じた煙が電池セル111aの内部に溜まると、電池セル111aの内部の圧力が上昇するので、電池セル111aが破損し得る。
そこで、電池セル111aの内部で煙が生じた場合における電池セル111aの破損を防止するために、各電池セル111aの上面には排煙弁111bが設けられている。排煙弁111bは、電池セル111aが破損するに至る際の圧力よりも低い所定の圧力まで電池セル111aの内部の圧力が上昇した際に開放される。それにより、電池セル111aの内部で煙が生じ、電池セル111aの内部の圧力が上記所定の圧力まで上昇した際に、排煙弁111bが開放されるので、当該煙が排煙弁111bを通じて電池セル111aの外部へ放出される。ゆえに、電池セル111aの内部の圧力を電池セル111aが破損するに至る際の圧力より低い値に維持することができるので、電池セル111aの破損を防止することができる。
図5及び図6に示したように、隣り合う2つの電池セル111aの間には、通気路111cが設けられる。それにより、車室空気取込ダクト210を通じて筐体113の内部へ取り込まれた車室内の空気を電池セル111aの各々の側部に供給することができる。ゆえに、電池セル111aの冷却を促進することができる。図5及び図6に示したように、例えば、隣り合う2つの電池セル111aの間において、上下方向に間隔を置いて略水平方向に延設される複数の樹脂部材111dによって、複数の通気路111cが形成される。
図4及び図6に示したように、高電圧バッテリ111の上面を構成する樹脂部材111dには、当該樹脂部材111dに隣接する通気路111cと樹脂部材111dの上方の空間とを連通する通気穴111eが設けられる。通気穴111eは、後述する排煙ダクト170の排煙カバー部171によって覆われる位置に設けられる。それにより、車両1の外部から、排煙ダクト170を通じて、高電圧バッテリ111の上面と排煙カバー部171により囲まれる空間へ送風される空気を筐体113内へ供給することができる。
図4及び図5に示したように、高電圧バッテリ111の両端には、エンドプレート111fが設けられる。エンドプレート111fは、例えば、電池パック110内の図示しない構造体に固定される。
なお、筐体113の内部に設けられる高電圧バッテリ111の数は、図4〜図6に示した例に限定されず、他の数であってもよい。また、筐体113の内部に設けられる高電圧バッテリ111の配置は、図4〜図6に示した例に限定されず、他の配置であってもよい。また、1つの高電圧バッテリ111を構成する電池セル111aの数は、図4〜図6に示した例に限定されず、他の数であってもよい。
図3に示したように、筐体113の側面は、1又は複数の車室空気取込ダクト210と接続される。車室空気取込ダクト210の数及び配置は、高電圧バッテリ111の数及び配置に応じて適宜設定され得る。図4及び図6において破線矢印で示したように、車両1の運転時において、車室空気取込ファン220が駆動することによって、車両1の車室内の空気が、車室空気取込ダクト210を通じて筐体113の内部へ取り込まれ、隣り合う2つの電池セル111aの間の通気路111cへ送風される。
図3に示したように、筐体113の後面には、排煙ダクト170の一部が挿通される。具体的には、筐体113の後面には、排煙ダクト170において筐体113の外側で分岐し、略前後方向に延設された複数の排煙カバー部171が挿通される。筐体113の内部において、排煙カバー部171の底面の少なくとも一部には、開口部171aが設けられる。例えば、図4〜図6に示したように、排煙カバー部171の底面のうち筐体113の内部側の部分の全部が開口しており、開口した当該部分が開口部171aに相当する。開口部171aの位置は、高電圧バッテリ111の上面に設けられる複数の排煙弁111bの位置に対応し、高電圧バッテリ111の排煙弁111bは排煙カバー部171によって覆われる。
それにより、電池セル111aの内部で煙が生じ、排煙弁111bを通じて当該煙が電池セル111aの外部に放出された際に、当該煙を、排煙ダクト170を通じて、車両1の外部へ排出することができる。当該煙の温度は300℃〜400℃の高温であるため、当該煙と接触する排煙カバー部171は、例えば、耐熱性の樹脂により構成される。排煙カバー部171の数及び配置は、高電圧バッテリ111の数及び配置に応じて適宜設定され得る。なお、排煙カバー部171の数が1つである場合には、排煙ダクト170は、分岐しなくともよい。
図3〜図5に示したように、排煙ダクト170の分岐する部分より車両1の外部側には、車両1の外部の空気を複数の排煙カバー部171に分配するための主配管173が設けられる。主配管173の内部には、冷却ファン190が設けられる。冷却ファン190が回転することにより、車両1の外部の空気は、主配管173を通じて各分岐箇所において分配されて排煙カバー部171へ送風される。
図4及び図5において実線矢印で示したように、車両1の駐車時において、冷却ファン190が駆動することによって、車両1の外部の空気が、排煙ダクト170を通じて高電圧バッテリ111の上面と排煙カバー部171により囲まれる空間へ送風される。当該空間へ送風された車両1の外部の空気は、図6に示したように、樹脂部材111dに設けられた通気穴111e及び通気路111cを通じて、筐体113内へ供給される。
[2−3.制御装置の機能構成]
前節では、本実施形態に係る電池パック110及び電池パック110の周囲の構成について説明した。続いて、図7を参照して、本実施形態に係る制御装置270の機能構成について説明する。
図7は、本実施形態に係る制御装置270の機能構成の一例を示す説明図である。図7に示したように、制御装置270は、記憶部271と、温度判定部273と、制御部275と、を備える。
(記憶部)
記憶部271は、制御装置270による制御のために参照される情報を記憶する。例えば、記憶部271は、制御部275による判定処理に用いられる各種閾値を記憶する。
(温度判定部)
温度判定部273は、車両1の外部の気温が高電圧バッテリ111の温度より低いか否かを判定し、判定結果を制御部275へ出力する。具体的には、温度判定部273は、外気温度センサ250から出力された車両1の外部の気温を示す情報及び電池温度センサ260から出力された高電圧バッテリ111の温度を示す情報に基づいて、車両1の外部の気温が高電圧バッテリ111の温度より低いか否かを判定する。温度判定部273は、車両1がプラグイン状態である場合に、車両1の外部の気温が高電圧バッテリ111の温度より低いか否かを判定してもよい。
(制御部)
制御部275は、冷却装置10の動作全般を制御し、送風制御部275a及び充電制御部275bを含む。
送風制御部275aは、冷却ファン190の駆動を制御する。具体的には、送風制御部275aは、温度判定部273により車両1の外部の気温が高電圧バッテリ111の温度より低いと判定された場合に、冷却ファン190を駆動する。それにより、高電圧バッテリ111の温度と比較して低温の空気を車両1の外部から高電圧バッテリ111へ供給することができる。ゆえに、夏季の直射日光下における駐車時等の車室内の空気の温度が高温の状態となる場合であっても、高電圧バッテリ111を冷却することが可能である。従って、高電圧バッテリ111の劣化を抑制すること可能である。
送風制御部275aは、高電圧バッテリ111が車両1の外部の電源によって充電可能な状態において、冷却ファン190の駆動を制御してもよい。具体的には、送風制御部275aは、車両1がプラグイン状態であるときに、冷却ファン190の駆動を制御してもよい。それにより、冷却ファン190が駆動されている状態において、低電圧バッテリ150へ供給される高電圧バッテリ111に蓄えられた電力を、車両1の外部の電源によって充電することができる。ゆえに、駐車時において、冷却ファン190の駆動によって、高電圧バッテリ111に蓄えられた電力が消費し尽くされることを抑制することができる。従って、駐車時に冷却ファン190による高電圧バッテリ111の冷却が行われた後に、車両1の運転を開始する時点において、高電圧バッテリ111の充電率が低い状態になることを抑制することができる。
送風制御部275aは、温度判定部273により車両1の外部の気温が高電圧バッテリ111の温度より低いと判定され、かつ、高電圧バッテリ111の温度が所定の第1の温度より高い場合に、冷却ファン190を駆動してもよい。ここで、第1の温度は、当該第1の温度より低い温度域において、高電圧バッテリ111の充電効率や出力等の電池性能が著しく低下するような温度であり、例えば0℃に設定される。送風制御部275aは、記憶部271に記憶される第1の温度の設定値を取得し、高電圧バッテリ111の温度が所定の第1の温度より高いか否かを判定する。それにより、高電圧バッテリ111の温度が第1の温度より低い場合に、冷却ファン190の駆動を停止させることができる。ゆえに、高電圧バッテリ111の充電効率や出力等の電池性能が著しく低下するような温度まで高電圧バッテリ111の温度が冷却されることを抑制することができる。
送風制御部275aは、冷却ファン190による車両1の外部の空気の高電圧バッテリ111への送風が所定の第1の時間継続して行われた後に、冷却ファン190の駆動を停止させてもよい。ここで、第1の時間は、例えば、冷却ファン190による送風が当該第1の時間継続して行われることによって、排煙ダクト170の内部が換気され得るような時間に設定される。送風制御部275aは、記憶部271に記憶される第1の時間の設定値を取得し、冷却ファン190による車両1の外部の空気の高電圧バッテリ111への送風が所定の第1の時間継続して行われたか否かを判定する。それにより、冷却ファン190の駆動を開始した後、例えば、車両1のプラグイン状態が解除されるまで冷却ファン190を駆動し続ける場合と比較して、冷却ファン190を駆動する時間の合計値を低減することができる。ゆえに、冷却ファン190の駆動により消費される電力を低減することが可能となる。
充電制御部275bは、高電圧バッテリ111の充電を制御する。例えば、充電制御部275bは、電池パック110の動作を制御する図示しない制御ユニットに対し動作指示を行うことによって、高電圧バッテリ111の充電を制御する。
充電制御部275bは、高電圧バッテリ111が車両1の外部の電源によって充電可能な状態となった時点から所定の第2の時間が経過した後に、高電圧バッテリ111の充電を開始させてもよい。具体的には、充電制御部275bは、車両1がプラグイン状態となった時点から所定の第2の時間が経過した後に、高電圧バッテリ111の充電を開始させてもよい。ここで、第2の時間は、例えば、冷却ファン190による送風が当該第2の時間継続して行われることによって、高電圧バッテリ111の劣化が抑制される温度まで高電圧バッテリ111を冷却することができるような時間に設定される。充電制御部275bは、記憶部271に記憶される第2の時間の設定値を取得し、高電圧バッテリ111が車両1の外部の電源によって充電可能な状態となった時点から所定の第2の時間が経過したか否かを判定する。
それにより、車両1がプラグイン状態となった時点における高電圧バッテリ111の温度が高電圧バッテリ111の劣化を促進させる程度に高い場合であっても、高電圧バッテリ111の充電が開始される時点における高電圧バッテリ111の温度を低下させることができる。ゆえに、高電圧バッテリ111の充電に伴う高電圧バッテリ111の温度上昇によって、高電圧バッテリ111の温度が高電圧バッテリ111の劣化を促進させる程度の高温状態となることを抑制することができる。
充電制御部275bは、高電圧バッテリ111の温度が所定の第2の温度より低い場合に、高電圧バッテリ111の充電を開始させてもよい。ここで、第2の温度は、例えば、高電圧バッテリ111の劣化が抑制される温度に設定され得る。充電制御部275bは、記憶部271に記憶される第2の温度の設定値を取得し、高電圧バッテリ111の温度が所定の第2の温度より低いか否かを判定する。
それにより、高電圧バッテリ111の充電が開始される時点における高電圧バッテリ111の温度をより精度良く低下させることができる。ゆえに、高電圧バッテリ111の充電に伴う高電圧バッテリ111の温度上昇によって、高電圧バッテリ111の温度が高電圧バッテリ111の劣化を促進させる程度の高温状態となることをより精度良く抑制することができる。
[2−4.制御装置が行う処理の流れ]
前節では、本実施形態に係る制御装置270の機能構成について説明した。続いて、図8〜図10を参照して、本実施形態に係る制御装置270が行う処理の流れについて説明する。
(2−4−1.送風処理)
まず、図8を参照して、制御装置270が行う送風処理の流れについて説明する。図8は、本実施形態に係る制御装置270が行う送風処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、制御装置270は、プラグインセンサ230から出力される検出結果に基づいて、車両1がプラグイン状態であるか否かを判定する(ステップS502)。制御装置270により車両1がプラグイン状態ではないと判定された場合(ステップS502/NO)、図8に示した処理は終了する。一方、制御装置270により車両1がプラグイン状態であると判定された場合(ステップS502/YES)、温度判定部273は、車両1の外部の気温が高電圧バッテリ111の温度より低いか否かを判定する(ステップS504)。
ステップS504において、温度判定部273により車両1の外部の気温が高電圧バッテリ111の温度より低くないと判定された場合(ステップS504/NO)、ステップS502へ戻り、プラグイン状態の判定が行われる。ここで、車両1の外部の気温が高電圧バッテリ111の温度より低くない場合には、車両1の外部の空気を高電圧バッテリ111へ送風すると、高電圧バッテリ111が却って昇温され得るので、車両1の外部の空気の高電圧バッテリ111への送風は行われない。一方、温度判定部273により車両1の外部の気温が高電圧バッテリ111の温度より低いと判定された場合(ステップS504/YES)、送風制御部275aは、高電圧バッテリ111の温度が所定の第1の温度より高いか否かを判定する(ステップS506)。
送風制御部275aにより高電圧バッテリ111の温度が所定の第1の温度より高くないと判定された場合(ステップS506/NO)、ステップS502へ戻り、プラグイン状態の判定が行われる。ここで、高電圧バッテリ111の温度が所定の第1の温度より高くない場合には、車両1の外部の空気を高電圧バッテリ111へ送風すると、高電圧バッテリ111の充電効率や出力等の電池性能が著しく低下するような温度まで高電圧バッテリ111の温度が冷却され得るので、車両1の外部の空気の高電圧バッテリ111への送風は行われない。一方、送風制御部275aにより高電圧バッテリ111の温度が所定の第1の温度より高いと判定された場合(ステップS506/YES)、送風制御部275aは、冷却ファン190を駆動し、冷却ファン190に車両1の外部の空気を高電圧バッテリ111へ送風させる(ステップS508)。そして、ステップS502へ戻り、プラグイン状態の判定が行われる。
なお、送風制御部275aは、ステップS508において、冷却ファン190を所定の第1の時間継続して駆動させた後、冷却ファン190の駆動を停止させてもよい。また、ステップS502からステップS506までの一連の判定処理は、常時行ってもよく、所定の時間が経過する度に行ってもよい。
(2−4−2.充電開始処理の流れの第1の例)
次に、図9及び図10を参照して、制御装置270が行う充電開始処理の流れについて説明する。図9は、本実施形態に係る制御装置270が行う充電開始処理の流れの第1の例を示すフローチャートである。まず、制御装置270は、プラグインセンサ230から出力される検出結果に基づいて、車両1がプラグイン状態であるか否かを判定する(ステップS602)。制御装置270により車両1がプラグイン状態ではないと判定された場合(ステップS602/NO)、図9に示した処理は終了する。一方、制御装置270により車両1がプラグイン状態であると判定された場合(ステップS602/YES)、充電制御部275bは、車両1がプラグイン状態となった時点から所定の第2の時間が経過したか否かを判定する(ステップS604)。
充電制御部275bにより車両1がプラグイン状態となった時点から所定の第2の時間が経過していないと判定された場合(ステップS604/NO)、ステップS602へ戻り、プラグイン状態の判定が行われる。ここで、車両1がプラグイン状態となった時点から所定の第2の時間が経過していない場合には、高電圧バッテリ111の劣化が抑制される温度まで高電圧バッテリ111が冷却されていない可能性があるので、高電圧バッテリ111の充電は開始されない。一方、充電制御部275bにより車両1がプラグイン状態となった時点から所定の第2の時間が経過したと判定された場合(ステップS604/YES)、充電制御部275bは、高電圧バッテリ111の充電を開始させる(ステップS606)。そして、図9に示した処理は終了する。
(2−4−3.充電開始処理の流れの第2の例)
図10は、本実施形態に係る制御装置270が行う充電開始処理の流れの第2の例を示すフローチャートである。図10に示した充電開始処理の流れの第2の例では、図9に示した処理と比較して、高電圧バッテリ111の充電を開始させる処理(ステップS606)の前の判定処理が異なる。具体的には、図10に示した充電開始処理の流れの第2の例では、制御装置270により車両1がプラグイン状態であると判定された場合(ステップS602/YES)、充電制御部275bは、高電圧バッテリ111の温度が所定の第2の温度より低いか否かを判定する(ステップS704)。
充電制御部275bにより高電圧バッテリ111の温度が所定の第2の温度より低くないと判定された場合(ステップS704/NO)、ステップS602へ戻り、プラグイン状態の判定が行われる。ここで、高電圧バッテリ111の温度が所定の第2の温度より低くない場合には、高電圧バッテリ111の劣化が抑制される温度まで高電圧バッテリ111が冷却されていない可能性があるので、高電圧バッテリ111の充電は開始されない。一方、充電制御部275bにより高電圧バッテリ111の温度が所定の第2の温度より低いと判定された場合(ステップS704/YES)、充電制御部275bは、高電圧バッテリ111の充電を開始させる(ステップS606)。そして、図10に示した処理は終了する。
<3.効果>
上述した実施形態によれば、冷却ファン190は、車両1の外部の空気を、排煙ダクト170を利用して、高電圧バッテリ111へ送風する。温度判定部273は、車両1の外部の気温が高電圧バッテリ111の温度より低いか否かを判定する。送風制御部275aは、温度判定部273により車両1の外部の気温が高電圧バッテリ111の温度より低いと判定された場合に、冷却ファン190を駆動する。それにより、高電圧バッテリ111の温度と比較して低温の空気を車両1の外部から高電圧バッテリ111へ供給することができる。ゆえに、夏季の直射日光下における駐車時等の車室内の空気の温度が高温の状態となる場合であっても、高電圧バッテリ111を冷却することが可能である。従って、高電圧バッテリ111の劣化を抑制すること可能である。
また、上述した実施形態によれば、送風制御部275aは、高電圧バッテリ111が車両1の外部の電源によって充電可能な状態において、冷却ファン190の駆動を制御する。それにより、冷却ファン190が駆動されている状態において、低電圧バッテリ150へ供給される高電圧バッテリ111に蓄えられた電力を、車両1の外部の電源によって充電することができる。ゆえに、駐車時において、冷却ファン190の駆動によって、高電圧バッテリ111に蓄えられた電力が消費し尽くされることを抑制することができる。従って、駐車時に冷却ファン190による高電圧バッテリ111の冷却が行われた後に、車両1の運転を開始する時点において、高電圧バッテリ111の充電率が低い状態になることを抑制することができる。
また、上述した実施形態によれば、高電圧バッテリ111は、高電圧の電力供給源である。冷却ファン190は、高電圧バッテリ111よりも低い電圧の電力供給源である低電圧バッテリ150の電力を用いて、車両1の外部の空気を高電圧バッテリ111へ送風する。また、冷却ファン190が駆動されている状態において、高電圧バッテリ111から低電圧バッテリ150へ電力が供給される。それにより、低電圧バッテリ150に蓄えられた電力が消費される冷却ファン190の駆動時において、低電圧バッテリ150を充電することができる。ゆえに、低電圧バッテリ150に蓄えられた電力が消費し尽くされることなく、冷却ファン190の駆動を継続することが可能となる。
<4.むすび>
以上説明したように、本実施形態によれば、車両の外部の空気は、排煙ダクトを通じて、二次電池へ送風される。車両の外部の気温が二次電池の温度より低いか否かが判定される。車両の外部の気温が二次電池の温度より低いと判定された場合に、車両の外部の空気が、排煙ダクトを通じて、二次電池へ送風される。それにより、二次電池の温度と比較して低温の空気を車両の外部から二次電池へ供給することができる。ゆえに、夏季の直射日光下における駐車時等の車室内の空気の温度が高温の状態となる場合であっても、二次電池を冷却することが可能である。従って、二次電池の劣化を抑制すること可能である。
上記では、冷却ファン190は、高電圧バッテリ111が車両1の外部の電源によって充電可能な状態において、駆動される例について説明したが、本発明の技術的範囲は係る例に限定されない。例えば、車両1に太陽電池等の発電装置が設けられる場合に、冷却ファン190は、高電圧バッテリ111が当該発電装置によって充電可能な状態において、駆動されてもよい。
また、プラグイン状態において、高電圧バッテリ111の充電を行う時間が外部充電装置3によって管理されている場合には、冷却装置10は、現時点が高電圧バッテリ111の充電を行う時間内であるか否かに基づいて、冷却ファン190の駆動を制御してもよい。例えば、冷却装置10は、現時点が高電圧バッテリ111の充電を行う時間内であると判定された場合に、冷却ファン190を駆動する。それにより、車両1の駐車時において、冷却ファン190の駆動によって、高電圧バッテリ111に蓄えられた電力が消費し尽くされることを抑制することができる。
また、外部充電装置3からDC−DCコンバータ130へ直接電力が供給されてもよく、当該電力がDC−DCコンバータ130により降圧された後に冷却ファン190へ供給されてもよい。その場合に、冷却ファン190は、外部充電装置3からDC−DCコンバータ130を介して供給された電力を用いて、車両1の外部の空気を高電圧バッテリ―111へ送風してもよい。
また、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしもフローチャートに示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、上記では、外部充電装置3から高電圧バッテリ111へ直接電力が供給されることにより、高電圧バッテリ111が充電される例について説明したが、本発明の技術的範囲は係る例に限定されない。例えば、家庭用電源(例えば直流100V)を用いて高電圧バッテリ111が充電されてもよい。図11は、変形例に係る冷却装置20の一例の概略構成を示す説明図である。図11に示したように、変形例に係る冷却装置20は、上述した実施形態に係る冷却装置10と異なり、車載充電装置300を備える。車両1と家庭用電源7とがケーブルを介して接続されることによって、家庭用電源7から車両1への電力の供給が可能となる。変形例において、車載充電装置300は、家庭用電源7から供給される電力を直流100Vから交流200Vへ変換する。車載充電装置300により変換された電力は、高電圧バッテリ111へ供給される。なお、家庭用電源7から供給される電力は、直流100Vの他、直流200V、直流120V、直流240Vであってもよく、車載充電装置300は、家庭用電源7から供給される電力を高電圧バッテリ111に対応する電力へ変換し得る。変形例において、家庭用電源7は、本発明に係る車両の外部の電源に相当し得る。ゆえに、車両1と家庭用電源7とがケーブルを介して接続されることにより、高電圧バッテリ111が車両1の外部の電源によって充電可能な状態となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 車両
3 外部充電装置
5 ケーブル
5a プラグ
7 家庭用電源
10、20 冷却装置
110 電池パック
111 高電圧バッテリ
111a 電池セル
111b 排煙弁
111c 通気路
111d 樹脂部材
111e 通気穴
111f エンドプレート
113 筐体
130 DC−DCコンバータ
150 低電圧バッテリ
170 排煙ダクト
171 排煙カバー部
171a 開口部
173 主配管
190 冷却ファン
210 車室空気取込ダクト
220 車室空気取込ファン
230 プラグインセンサ
250 外気温度センサ
260 電池温度センサ
270 制御装置
271 記憶部
273 温度判定部
275 制御部
275a 送風制御部
275b 充電制御部
300 車載充電装置

Claims (7)

  1. 車両に搭載される二次電池から発生する煙を前記車両の外部へ排出するための排煙ダクトと、
    前記車両の外部の空気を、前記排煙ダクトを通じて、前記二次電池へ送風する送風部と、
    前記車両の外部の気温が前記二次電池の温度より低いか否かを判定する温度判定部と、
    前記温度判定部により前記車両の外部の気温が前記二次電池の温度より低いと判定された場合に、前記送風部を駆動する送風制御部と、
    を備える車載二次電池の冷却装置。
  2. 前記送風制御部は、前記二次電池が前記車両の外部の電源によって充電可能な状態において、前記送風部の駆動を制御する、請求項1に記載の車載二次電池の冷却装置。
  3. 前記二次電池は、高電圧の電力供給源であり、
    前記送風部は、前記二次電池よりも低い電圧の電力供給源の電力を用いて、前記車両の外部の空気を前記二次電池へ送風し、
    前記送風部が駆動されている状態において、前記二次電池から前記二次電池よりも低い電圧の電力供給源へ電力が供給される、
    請求項2に記載の車載二次電池の冷却装置。
  4. 前記送風制御部は、前記温度判定部により前記車両の外部の気温が前記二次電池の温度より低いと判定され、かつ、前記二次電池の温度が所定の第1の温度より高い場合に、前記送風部を駆動する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載二次電池の冷却装置。
  5. 前記送風制御部は、前記送風部による前記車両の外部の空気の前記二次電池への送風が所定の第1の時間継続して行われた後に、前記送風部の駆動を停止させる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載二次電池の冷却装置。
  6. 前記冷却装置は、前記二次電池の充電を制御する充電制御部をさらに備え、
    前記充電制御部は、前記二次電池が前記車両の外部の電源によって充電可能な状態となった時点から所定の第2の時間が経過した後に、前記二次電池の充電を開始させる、
    請求項2又は3に記載の車載二次電池の冷却装置。
  7. 前記冷却装置は、前記二次電池の充電を制御する充電制御部をさらに備え、
    前記充電制御部は、前記二次電池の温度が所定の第2の温度より低い場合に、前記二次電池の充電を開始させる、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の車載二次電池の冷却装置。
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