JP6459813B2 - 新規なアゾ系二色性色素、並びに、該アゾ系二色性色素を含有する液晶組成物及び液晶素子 - Google Patents

新規なアゾ系二色性色素、並びに、該アゾ系二色性色素を含有する液晶組成物及び液晶素子 Download PDF

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Description

本発明は、本発明は、液晶表示などに用いられる新規なアゾ系二色性色素、並びに、該アゾ系二色性色素を含有する液晶組成物及び液晶素子に関する。
従来、液晶表示素子として多くの方式が提案されている。例えば、ゲストホスト方式の液晶素子として、ホストとなる液晶(以下、単に「ホスト液晶」ともいう。)中にゲストとなる二色性色素を配合した液晶組成物をセル中に封印したものが知られている。この液晶素子は、電場による液晶の動きにあわせて二色性色素の配向を変化させ、セルの吸光状態を変化させることにより表示を切り替える方式を採用している。このゲストホスト方式は、バックライトを用いているため、電力消費の少ない反射液晶素子として期待されている。
ここで、ホスト液晶と共に液晶組成物を構成する二色性色素には、適切な光吸収特性、高い二色比のオーダーパラメーター(S値)、ホスト液晶に対する高い溶解性、及び耐久性などの性質が要求される。
この種の液晶素子に用いられる二色性色素としては、アントラキノン系色素とアゾ系色素が知られている。一般的にアントラキノン系色素は、分子構造によりイエローからシアンまで種々の色を得ることができ、耐光性に優れているとされているが、吸光係数が小さく、吸収スペクトルがシャープであるという欠点がある。これに対してアゾ系色素は、一般的に二色比が高くかつ吸光係数が大きい。さらに吸収スペクトルがブロードであるため、他の二色性色素と混色して所望のブラックの液晶組成物を構成する用途等において、混色する色素の数および各添加量をアントラキノン系の色素に比べて少なくでき、かつ高コントラスト化が可能であるという利点を有する。
アゾ系二色性色素としては、例えば、特許文献1にチエノチアゾール環を有するジスアゾ系二色性色素が開示され、特許文献2には高いオーダーパラメーター(S値)を持つ複素環アゾ系二色性色素が開示され、また特許文献3〜5にも高いS値を持つ種々のアゾ系二色性色素が開示されている。
特開平1−146960号公報 特開2000−239664号公報 特開2009−007486号公報 特開2010−155924号公報 特開昭62−000555号公報
二色性色素は、必須の特性である二色比のオーダーパラメーター(S値)が高いことが求められている。それと同時に、ゲストホスト方式の液晶素子で用いる場合には、ホスト液晶への溶解性が高いことが求められる。しかしながら、従来の高S値の二色性色素はホスト液晶への溶解性が十分ではなく、さらなる改善が求められている。また、ホスト液晶への溶解性は、通常、低温になると低下する傾向にあるため、低温における溶解性が小さい二色性色素は、液晶素子が低温に晒された場合に析出してしまうという問題をも生じさせ得る。なお、本明細書中でいう溶解度は、特に断りのない限り、−10℃、100h撹拌した場合の溶解度を測定している。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものである。すなわち本発明は、高い二色比(もしくはコントラスト)のオーダーパラメーター(S値)を保持しつつ、ホスト液晶に対する溶解性が改善された、新規なアゾ系二色性色素を提供することにある。また本発明の他の課題は、高コントラストな表示を実現し得る、液晶組成物及び液晶素子を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、芳香族アゾ化合物の特定の芳香環が、置換基を有する1,4−フェニレン基であって、該置換基は、1,4−フェニレン基の2位及び3位、5位及び6位、2位及び5位、並びに3位及び6位のいずれかで置換する、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の、アルキル基又はアルコキシ基であり、ただし、該置換基は共に連結して環を形成してもよい、のいずれかとすることにより、高いオーダーパラメーター(S値)を保持しつつ、ホスト液晶に対する溶解性を改善できること、更にはこの置換基の導入による極大吸収波長の変化が小さいことを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて成し遂げられたものである。
すなわち本発明は、例えば以下(1)〜(13)の具体的態様を提供する。
(1)下記一般式(I)で表される、アゾ系二色性色素。
Figure 0006459813
(式中、
Ar、Arは、それぞれ独立して、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、又は置換基を有していてもよい1,4−ナフチレン基を表し、但しArのうち少なくとも1つは、置換基を有する1,4−フェニレン基であって、該置換基は、1,4−フェニレン基の2位及び3位、5位及び6位、2位及び5位、並びに3位及び6位のいずれかで置換する、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の、アルキル基又はアルコキシ基である。ただし、該置換基は共に連結して環を形成してもよく、
は、酸素原子又は−NR−を表し、ここでRは、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、又はアルコキシ基を表し、
は、環状構造及びアゾ結合を含まない、二価の連結基又は直接結合を表し、
は、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基又は置換基を有していてもよい(E)−シクロヘキサン−1,4−ジイル基を表し、
、Bは、環状構造及びアゾ結合を含まない、二価の連結基又は直接結合を表し、
は、1以上の整数を表し、ここでnが2以上の場合、一般式(I)中に存在する2以上のArは同一であっても異なっていてもよく、
は、1以上の整数を表し、ここでnが2以上の場合、一般式(I)中に存在する2以上のArは同一であっても異なっていてもよく、
は、0以上の整数を表し、ここでnが2以上の場合、一般式(I)中に存在する2以上のAは同一であっても異なっていてもよい。)
但し、Y、Yは、それぞれ独立して、下記一般式で表される一価の置換基である。
Figure 0006459813
(式中、
〜Aは、それぞれ独立して、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基又は置換基を有していてもよい(E)−シクロヘキサン−1,4−ジイル基を表し、
、Bは、それぞれ独立して、環状構造及びアゾ結合を含まない、二価の連結基又は直接結合を表し、
、Rは、それぞれ独立して、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、又はアルコキシ基を表し、
〜nは、それぞれ独立して、1以上の整数を表し、ここでn〜nが2以上の場合、式中に存在する2以上のA〜Aはそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。)
(2)前記R、Rが、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基である、上記(1)に記載のアゾ系二色性色素。
(3)前記一般式(I)が、下記一般式(II);
Figure 0006459813
z式中、nは2以上の整数を表し、Arは置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、又は置換基を有していてもよい1,4−ナフチレン基を表し、その他の符号は前記一般式(I)で説明したものと同義である。)で表される、上記(1)又は(2)に記載のアゾ系二色性色素。
(4)下記一般式(Ia)〜(Ic)のいずれかで表される、上記(1)又は(2)に記載のアゾ系二色性色素。
Figure 0006459813
(式中、Ar、X、L、A、B、B、Y、Y、n及びnは、前記一般式(I)で説明したものと同義であり、Qは置換基を有していてもよいシクロアルカンを表す。)
(5)前記B又はBが、アルカンジオール、アルケンジオール又はアルキンジオールから水素を除いた残基である、上記(1)乃至(4)のいずれか一項に記載のアゾ系二色性色素。
(6)前記Xが、酸素原子又は−NH−である、上記(1)乃至(5)のいずれか一項に記載のアゾ系二色性色素。
(7)前記nが1であり、前記Arが置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基である、上記(1)乃至(6)のいずれか一項に記載のアゾ系二色性色素。
(8)前記nが1又は2であり、前記Aが置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基である、上記(1)乃至(7)のいずれか一項に記載のアゾ系二色性色素。
(9)前記Bが、アルカンジオールの水酸基から水素を除いた、炭素数2〜8のアルカンジオール残基である、上記(1)乃至(8)のいずれか一項に記載のアゾ系二色性色素。
(10)前記n〜nが2であり、前記A及びAは置換基を有していてもよい(E)−シクロヘキサン−1,4−ジイル基であり、前記A及びAは置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基である、上記(1)乃至(9)のいずれか一項に記載のアゾ系二色性色素。
(11)前記R及びRが、炭素数3〜8のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基又はアルコキシ基である、上記(1)乃至(10)のいずれか一項に記載のアゾ系二色性色素。
(12)上記(1)乃至(11)のいずれか1項に記載のアゾ系二色性色素及び液晶化合物を含有する、液晶組成物。
(13)上記(12)に記載の液晶組成物を含む液晶層を有する、液晶素子。
本発明によれば、高いオーダーパラメーター(S値)を保持しつつ、ホスト液晶に対する溶解性が改善された、新規なアゾ系二色性色素を提供することができる。また、このアゾ系二色性色素を用いることにより、高コントラストの表示を行い得る液晶組成物及び液晶素子を提供することができる。
本実施形態の相転移モードゲストホスト型液晶表示素子の電圧印加状態の要部を示す概略図である。 本実施形態の相転移モードゲストホスト型液晶表示素子の電圧無印加状態の要部を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明するが、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で任意に変更して実施することができる。
[二色性色素]
本実施形態のアゾ系二色性色素は、下記一般式(I)で表される。
Figure 0006459813
上記一般式(I)中、Ar、Arは、それぞれ独立して、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、又は置換基を有していてもよい1,4−ナフチレン基を表す。但しArのうち少なくとも1つは、置換基を有する1,4−フェニレン基であって、該置換基は、1,4−フェニレン基の2位及び3位、5位及び6位、2位及び5位、並びに3位及び6位のいずれかで置換する、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の、アルキル基又はアルコキシ基である。ただし、該置換基は共に連結して環を形成してもよい。
置換基が環を形成している場合には、その環を構成する一部に酸素、窒素、硫黄等を含む複素環であってもよい。また環を構成する原子数は、フェニレン基と共有する原子を除き、通常3〜12、好ましくは3〜6、特に好ましくは3又は4である。
またかかる環は、ハロゲン原子、メチル基、メトキシ基、キノンなどで置換されていても良い。
また、例えば2位及び3位の位置に炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の、アルキル基又はアルコキシ基で置換されている1,4−フェニレン基が、更に5位や6位を、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又アルコキシ基で置換されていてもよい。
また、Xは、酸素原子又は−NR−を表し、Rは、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、又はアルコキシ基を表す。さらに、Lは、環状構造及びアゾ結合を含まない二価の連結基又は直接結合を表す。Aは、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基又は置換基を有していてもよい(E)−シクロヘキサン−1,4−ジイル基を表す。また、B、Bは、環状構造及びアゾ結合を含まない二価の連結基又は直接結合を表す。
本発明において、色素が高いコントラストのオーダーパラメーター(S値)を保持しつつ、ホスト液晶に対する溶解性が改善された理由は、以下のように推測している。一般に色素が液晶とより平行に配列すればオーダーパラメーター(S値)は高くなるが、分子を伸長させる必要があるために溶解度は低下し、組成化が困難になる。そこで本発明者らは検討の結果、アゾ系の二色性色素では、色素同士の会合により、溶解性が低下するものと仮定し、この会合を減らしかつ、オーダーパラメーター(S値)を下げないためにどのような構造とするべきかについて鋭意検討した。その結果、本発明の一般式(I)のArの特定の位置の組み合わせにアルキル基又はアルコキシ基、より好ましくはこれらが共に連結して環を形成している置換基を導入することにより、同理由が改善したことによる溶解度の向上を得ることができ、高いオーダーパラメーター(S値)を保持することができ、従来両立させることが困難であった2つの特性を達成できたと考えている。
したがって、このArとその周辺の構造の他、例えばY、Y等は、本発明の効果を発現することに大きな障害にならない、つまり大きくオーダーパラメーター(S値)に影響を与えない範囲を考え、選択している。
また本発明の置換基の導入では、極大吸収波長の変化がほとんどないことから、液晶組成物とした時の色調等の制御が容易になるという利点も持っている。
ここで、上記一般式(I)中、nは、1以上の整数を表す。ここでnが2以上の場合、一般式(I)中に存在する2以上のArは同一であっても異なっていてもよい。また、nは、1以上の整数を表す。ここでnが2以上の場合、一般式(I)中に存在する2以上のArは同一であっても異なっていてもよい。さらに、nは、0以上の整数を表す。ここでnが2以上の場合、式(I)中に存在する2以上のAは同一であっても異なっていてもよい。
また、上記一般式(I)中、Y、Yは、それぞれ独立して、下記一般式で表される一価の置換基である。
Figure 0006459813
上記Y、Y中のA〜Aは、それぞれ独立して、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基又は置換基を有していてもよい(E)−シクロヘキサン−1,4−ジイル基を表す。また、B、Bは、それぞれ独立して、環状構造及びアゾ結合を含まない二価の連結基又は直接結合を表す。さらに、R、Rは、それぞれ独立して、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、又はアルコキシ基を表す。
上記Y、Y中のn〜nは、それぞれ独立して、1以上の整数を表す。ここでn〜nが2以上の場合、式中に存在する2以上のA〜Aはそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。これらY、Yの構造は、従来の二色性色素に一般に使用されているものであり、本発明の特徴、つまり効果を得るために必須の「Arのうち少なくとも1つは、置換基を有する1,4−フェニレン基であって、該置換基は、1,4−フェニレン基の2位及び3位、5位及び6位、2位及び5位、並びに3位及び6位のいずれかで置換する、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の、アルキル基又はアルコキシ基であり、ただし、該置換基は共に連結して環を形成してもよく」、に係わるArから離れた位置にあるため、本発明の効果に大きな影響を与えず、それぞれの構造に対し、特定の置換基で置換されたArの効果をそれぞれ得ることができると考えられる。
<Ar及びn
Arが置換基を有する1,4−フェニレン基又は1,4−ナフチレン基である場合、その置換基としては、アルキル基、アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、アルキルスルホニル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基等が挙げられる。そして置換基を有する1,4−フェニレン基であって、該置換基は、1,4−フェニレン基の2位及び3位、5位及び6位、2位及び5位、並びに3位及び6位のいずれかで置換する、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の、アルキル基又はアルコキシ基である。ただし、該置換基は共に連結して環を形成してもよい。その具体例としては、2,3の位置が共に炭素数1〜10の直鎖もしくは分岐アルキル基又は炭素数1〜10の直鎖もしくは分岐アルコキシ基で置換されている1,4−フェニレン基、5,6の位置が共に炭素数1〜10の直鎖もしくは分岐アルキル基又は炭素数1〜10の直鎖もしくは分岐アルコキシ基で置換されている1,4−フェニレン基、2,5の位置が共に炭素数1〜10の直鎖もしくは分岐アルキル基又は炭素数1〜10の直鎖もしくは分岐アルコキシ基で置換されている1,4−フェニレン基、3,6の位置が共に炭素数1〜10の直鎖もしくは分岐アルキル基又は炭素数1〜10の直鎖もしくは分岐アルコキシ基で置換されている1,4−フェニレン基が挙げられ、これら置換基はいずれも共に連結して環を形成してもよい。
必須となる置換基が共に連結して環を形成している場合には、得られた環が好ましくは置換基を有していてもよい炭素数5又は6のシクロアルカンであり、具体的には、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、エチルシクロペンタン、ジメチルシクロペンタン、メチルエチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサンである。
また、2位及び3位、5位及び6位、2位及び5位、並びに3位及び6位のいずれかで置換する、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の、アルキル基又はアルコキシ基は、環を形成しない場合、2,3の位置、5,6の位置、2,5の位置、3,6の位置のいずれかが同じアルキル基又はアルコキシ基で置換されていることが好ましく、特に好ましくは、これがメチル基又はエチル基であることである。
炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基、オクチル基等が挙げられるが、これらに特に限定されない。これらの中でも、好ましくは炭素数1〜9の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基であり、さらに好ましくは炭素数1〜4の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基であり、最も好ましくは炭素数1〜3の直鎖状若しくは分岐状のアルキル基である。
炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖の、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等が挙げられるが、これらに特に限定されない。アルコキシ基の炭素数は、1〜10であり、好ましくは1〜4、さらに好ましくは1〜3である。これらアルコキシ基は直鎖状でも分岐状でもよい。
また本発明の炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖のアルキル基は、その一部がハロゲン原子を有しても良く、その場合の好ましいハロゲン化アルキル基としては、トリフルオロメチル基、ペンタルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基等が挙げられるが、これらに特に限定されない。ハロゲン原子を有するアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜4、さらに好ましくは1〜3である。特に好ましくは、炭素数1〜3のフルオロアルキル基である。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられ、好ましくはフッ素、塩素、臭素である。
また本発明の炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基は、その一部がカルボニル基を有しても良く、その場合の好ましいカルボニル基を有するアルコキシ基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等が挙げられるが、これらに特に限定されない。カルボニル基を有するアルコキシ基の炭素数は、2〜10が好ましく、より好ましくは2〜4、さらに好ましくは2〜3である。
これらの中でも、ホスト液晶に対する溶解性を高める観点から、Arは、1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,4−(2,3−ジメチル)フェニレン基、1,4−(5,6,7,8−テトラヒドロ)ナフチレン基、4,7−インダン基のいずれかであることが好ましい。
一般式(I)中、nは、1又は2であることが好ましい。
ここで、nが1の場合、ホスト液晶に対する溶解性を高める観点から、Arは、置換基を有していてもよい1,4−(5,6,7,8−テトラヒドロ)ナフチレン基又は置換基を有していてもよい4,7−インダン基であることが好ましい。
また、nが2の場合、ホスト液晶に対する溶解性を高める観点から、一般式(I)中に存在する2つのArのうち少なくも一方のArは、置換基を有していてもよい1,4−(5,6,7,8−テトラヒドロ)ナフチレン基又は置換基を有していてもよい4,7−インダン基であることが好ましい。また、他方のArは、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基又は置換基を有していてもよい1,4−ナフチレン基であることが好ましい。このとき2以上のArの結合順は任意である。
<Ar及びn
Arは、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基又は置換基を有していてもよい1,4−ナフチレン基を表す。nは、1以上の整数を表す。ここでnが2以上の整数の場合、上記一般式(I)中に複数のArが存在することになるが、このとき複数存在するArは、同一であっても異なっていてもよい。特に好ましくは、nが1であり、Arが置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基である。Ar1の置換基としては、前述のとおり、本発明の効果を阻害しない範囲であれば特に限定されず、アルキル基、アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、アルキルスルホニル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基等が挙げられる。このうち好ましくはアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン原子である。
<X及びR
は、酸素原子又は−NR−を表す。ここでRは、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基又はアルコキシ基を表す。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基、オクチル基等が挙げられるが、これらに限定されない。また、アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基等が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、アルキニル基としては、エチニル基、プロパ−2−イン−1−イル基等が挙げられるが、これらに限定されない。また、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、へキシルオキシ基、オクチルオキシ基等が挙げられるが、これらに限定されない。これらの中でも、Rは、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。
<L
は、環状構造及びアゾ結合を含まない、二価の連結基又は直接結合を表す。この二価の連結基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、ブチレン基、イソブチレン基、sec−ブチレン基、tert−ブチレン基、ヘキシレン基、オクチレン基等の炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキレン基;ビニレン基、プロペニレン基、イソプロペニレン基、ブテニレン基、イソブテニレン基、sec−ブテニレン基、tert−ブテニレン基、ヘキセニレン基、オクテニレン基等の炭素数2〜10の直鎖状又は分岐状のアルケニレン基;エチニレン基、プロピニレン基、イソプロピニレン基、ブチニレン基、イソブチニレン基、sec−ブチニレン基、tert−ブチニレン基、ヘキシニレン基、オクチニレン基等の炭素数2〜10の直鎖状又は分岐状のアルキニレン基;オキシカルボニル基、メチレンオキシカルボニル基、エチレンオキシカルボニル基、プロピレンオキシカルボニル基、イソプロピレンオキシカルボニル基、tert−ブチレンオキシカルボニル基等のアルキレン基で置換されていてもよいオキシカルボニル基;カルボニルオキシ基、メチレンカルボニルオキシ基等のアルキレン基で置換されていてもよいカルボニルオキシ基、アルキレンオキシ基、アルキレンカルボニル基等が挙げられるが、これらに限定されない。これらの中でも、Lは、メチレン基が好ましい。
<A及びn
は、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基又は置換基を有していてもよい(E)−シクロヘキサン−1,4−ジイル基を表す。nは、0以上の整数を表す。ここでnが2以上の整数の場合、上記一般式(I)中に複数のAが存在することになるが、このとき複数存在するAは、同一であっても異なっていてもよい。好ましくはnが0であるか、又は、nが1又は2であり且つAが置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基である。ここで、nが2の場合、上記一般式(I)中に存在する2つのAがともに無置換の1,4−フェニレン基(すなわち、ビフェニル)であるか、又は、少なくとも一方のAが置換基として1〜4個のハロゲン原子を有する1,4−フェニレン基であり且つ他方のAが無置換の1,4−フェニレン基である(すなわち、ハロゲン置換ビフェニル)であることが好ましい。このとき2以上のAの結合順は任意である。
<B及びB
及びBは、それぞれ独立して、環状構造及びアゾ結合を含まない二価の連結基又は直接結合を表す。この二価の連結基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、ブチレン基、イソブチレン基、sec−ブチレン基、tert−ブチレン基、ヘキシレン基、オクチレン基等の炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキレン基;ビニレン基、プロペニレン基、イソプロペニレン基、ブテニレン基、イソブテニレン基、sec−ブテニレン基、tert−ブテニレン基、ヘキセニレン基、オクテニレン基等の炭素数2〜10の直鎖状又は分岐状のアルケニレン基;エチニレン基、プロピニレン基、イソプロピニレン基、ブチニレン基、イソブチニレン基、sec−ブチニレン基、tert−ブチニレン基、ヘキシニレン基、オクチニレン基等の炭素数2〜10の直鎖状又は分岐状のアルキニレン基;1,2−エタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等のアルカンジオールの水酸基から水素を除いた、アルカンジオール残基;オキシカルボニル基、メチレンオキシカルボニル基、エチレンオキシカルボニル基、プロピレンオキシカルボニル基、イソプロピレンオキシカルボニル基、tert−ブチレンオキシカルボニル基等のアルキレン基で置換されていてもよいオキシカルボニル基;カルボニルオキシ基、メチレンカルボニルオキシ基等のアルキレン基で置換されていてもよいカルボニルオキシ基、アルキレンオキシ基、アルキレンカルボニル基等が挙げられるが、これらに限定されない。これらの中でも、B及びBのいずれか一方が炭素数2〜8のアルカンジオール残基であり且つ他方が直接結合であることが好ましく、より好ましくは、B及びBのいずれか一方が炭素数4〜6のアルカンジオール残基であることである。
<R及びR
及びRは、各々独立して、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基を表す。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基、オクチル基等が挙げられるが、これらに限定されない。また、アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基等が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、アルキニル基としては、エチニル基、プロパ−2−イン−1−イル基等が挙げられるが、これらに限定されない。また、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、へキシルオキシ基、オクチルオキシ基等が挙げられるが、これらに限定されない。R及びRは、炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数2〜10のアルキニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基が好ましく、炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキル基、炭素数1〜10の直鎖状のアルコキシ基がより好ましく、炭素数3〜8の直鎖状のアルキル基、炭素数3〜8の直鎖状のアルコキシ基がさらに好ましい。とりわけ、ホスト液晶に対する溶解性を高める観点から、R及びRは、低極性で極性分子長を伸張する構造、液晶分子の部分構造などが好ましく、炭素数4〜7の直鎖状のアルキル基が特に好ましく、炭素数5〜7の直鎖状のアルキル基が特に好ましい。また、ホスト液晶に対する溶解性を高める観点から、R及びRの炭素数の総和は、7〜13が好ましく、より好ましくは10〜12である。また、これらのアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基は、ハロゲン原子で置換されていても良く、特に水素が全てハロゲン原子で置き換えられたフルオロアルキル基、フルオロアルコキシ基が好ましい。
<A及びA並びにn及びn
及びAは、それぞれ独立して、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、又は置換基を有していてもよい(E)−シクロヘキサン−1,4−ジイル基を表す。n及びnは、各々独立して、1以上の整数を表す。ここでn又はnが2以上の整数の場合、上記一般式(I)中に複数のA又はAが存在することになるが、このとき複数存在するA又はAは、同一であっても異なっていてもよい。特に好ましくは、n及びnが1であり、A及びAが置換基を有していてもよい(E)−シクロヘキサン−1,4−ジイル基である。
<A及びA並びにn及びn
及びAは、それぞれ独立して、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、又は置換基を有していてもよい(E)−シクロヘキサン−1,4−ジイル基を表す。n及びnは、各々独立して、1以上の整数を表す。ここでn又はnが2以上の整数の場合、上記一般式(I)中に複数のA又はAが存在することになるが、このとき複数存在するA又はAは、同一であっても異なっていてもよい。特に好ましくは、n及びnが1であり、A及びAが置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基である。
なお、A〜Aにおいて、1,4−フェニレン基及び(E)−シクロヘキサン−1,4−ジイル基が有していてもよい置換基としては、アルコキシ基、アルキル基等の電子供与性の基;シアノ基、ニトロ基、アルキルスルホニル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基等の電子吸引性の基等が挙げられるが、これらに特に限定されない。これらの具体例については、Arにおいて説明したものと同様である。
<B及びB
及びBは、それぞれ独立して、環状構造及びアゾ結合を含まない、二価の連結基又は直接結合を表す。B及びBの好ましい態様は、B及びBと同様である。
また、上記一般式(I)で表されるアゾ系二色性色素の中でも、下記一般式(II)で表されるものがより好ましい。
Figure 0006459813
(式中、nは2以上の整数を表し、Arは置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、又は置換基を有していてもよい1,4−ナフチレン基を表し、その他の符号は上記一般式(I)中の規定と同義である。)
上記一般式(I)又は(II)で表されるアゾ系二色性色素は、アルキル置換された1,4−フェニレン基がArとして導入されていることにより、高いオーダーパラメーターとホスト液晶への高い溶解性が両立しているという利点を備えたものとなる。
また、より好ましくは、下記一般式(Ia)〜(Ic)のいずれかで表されるアゾ系二色性色素である。
Figure 0006459813
(式中、Ar、X、L、A、B、B、Y、Y、n及びnは、前記一般式(I)で説明したものと同義であり、Qは置換基を有していてもよいシクロアルカンを表す。)
上記一般式(Ia)〜(Ic)中、Qの具体例としては、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、エチルシクロペンタン、ジメチルシクロペンタン、メチルエチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン等の置換基を有していてもよい炭素数5又は6のシクロアルカンが挙げられる。置換基としては、アルキル基、アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、アルキルスルホニル基、ハロゲン化アルキル基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基等が挙げられ、特に好ましくは炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基である。
上記一般式(Ia)〜(Ic)で表されるアゾ系二色性色素は、シクロアルカンQと1,4−フェニレン基とが縮合した縮合環がArとして導入されていることにより、高いオーダーパラメーターを保持しながらも、ホスト液晶への溶解性がより一層高められているという利点を備えたものとなる。
<分子量>
上記のアゾ系二色性色素は、ホスト液晶への溶解性及び応答速度の点から、分子量は通常3000以下であり、好ましくは1500以下である。また、分子量は450以上が好ましく、550以上がより好ましい。
<具体例>
上記一般式(I)又は(Ia)〜(Ic)で表されるアゾ系二色性色素の部分構造例を以下に例示するが、本発明はその要旨を越えない限り、これらに特に限定されるものではない。
Figure 0006459813
Figure 0006459813
Figure 0006459813
Figure 0006459813
Figure 0006459813
Figure 0006459813
このうち特に好ましい部分構造としては、ArからArまでに相当する部分が、以下の部分構造を有することである。
Figure 0006459813
これら例示のうち、特に好ましくは最後の5つの構造、すなわち下のとおりである。
Figure 0006459813
<合成方法>
上記一般式(I)で表されるアゾ系二色性色素は、既知の方法、例えばA.V.Ivashchenko著「Dichroic Dye for Liquid Crystal Display」(CMC社、1994年発行)、堀口博著「総説合成染料」(三共出版、1968年発行)、特開平10−60446号公報及びこれらに引用されている文献に記載の方法等を用いて反応させることにより合成できる。
Figure 0006459813
[液晶組成物]
上記一般式(I)で表されるアゾ系二色性色素の1種又は2種以上を、各種のホスト液晶化合物、又はそれらの化合物を含有するホスト液晶組成物に公知の方法で混合することにより、液晶組成物を調製することができる。具体的には、日本学術振興会第142委員会編「液晶デバイスハンドブック」(日刊工業新聞社、1989年発行)の第154〜192頁及び第715〜722頁記載のネマチック或いはスメクチック相を示すビフェニル系、フェニルシクロヘキサン系、フェニルピリミジン系、シクロヘキシルシクロヘキサン系等の各種のホスト液晶化合物、又はそれらの化合物を含有するホスト液晶組成物等が挙げられる。また、例えば特開平3−14892号公報などに記載の化合物も好適に使用可能である。
好ましいホスト液晶の種類は駆動方式により異なるが、例えば駆動方式がアクティブマトリックス型である場合はフッ素系液晶が好ましい。ホスト液晶化合物としては、例えば、下記一般式(VIII)〜(XII)で表されるNp型液晶化合物やNn型液晶化合物が挙げられる。
Figure 0006459813
〔式(VIII)〜(XII)中、環Bは、シクロヘキサン環、ベンゼン環、ジオキサン環、又はピリミジン環を示し、qは1〜3の整数を示す。Zは、直接結合、−CO−O−、−CHCH−、−CH=CH−、又は−C≡C−を示す。Y及びYは各々独立して、水素原子、又はフッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子を示し、Yはフッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子、フッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子を置換基として有する炭素数1〜7のアルキル基、同じくアルケニル基、同じくアルコキシ基、これらの置換アルキル基、置換アルケニル基、置換アルコキシ基を置換基として有するシクロヘキシル基、又はこれらの置換アルキル基、置換アルケニル基、置換アルコキシ基を置換基として有するフェニル基を示す。Y及びYは各々独立して、シアノ基、又はフッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子を示す。Y11及びY13はシアノ基を示す。Y、Y、Y、Y、Y10、Y12、及びY14は各々独立して、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、又は炭素数2〜10のアルコキシアルキル基を示す。〕
なお、本実施形態の液晶組成物としては、上記一般式(I)で表されるアゾ系二色性色素以外の二色性色素、及び、コレステリルノナノエート等の、液晶相を示しても示さなくてもよい光学活性物質や、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の各種添加剤を含有していてもよい。
液晶組成物中における上記一般式(I)で表されるアゾ系二色性色素の含有割合は、特に限定されるものではないが、2種以上を含有する場合はその合計として、0.05重量%以上、15重量%以下が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上、5重量%以下である。
上記一般式(I)で表されるアゾ系二色性色素は、通常、クロロホルム中で、390〜650nmに吸収極大波長を有する。
ここで、クロロホルム中での吸収極大波長は、二色性色素1mgを秤量し、クロロホルムに溶解して1mg/100mlとなるように調製した後、光路長1cmの石英セルに溶液を入れ、クロロホルムをリファレンスとして分光光度計U4100(日立ハイテクノロジーズ社製)を用い、380nm〜780nmの吸光度を測定することにより求めることができる。
また、上記一般式(I)で表されるアゾ系二色性色素は、好ましくは0.81以上、より好ましくは0.82以上のオーダーパラメーター(S値)を有する。ここで、二色性色素のオーダーパラメーター(S値)は、二色比の分光学的な測定に基づき、前述の日本学術振興会第142委員会編「液晶デバイスハンドブック」に記載の次式から求めることができる。
S=(A//−A)/(2A+A//
ここで、「A//」及び「A」は、それぞれ、液晶の配向方向に対して平行及び垂直に偏光した光に対する色素の吸光度を示す。S値は、理論上は0〜1の範囲の値をとり、その値が1に近づく程、ゲストホスト型液晶素子としてのコントラストが向上することとなる。
[液晶素子]
上記一般式(I)で表されるアゾ系二色性色素を含有する前記液晶組成物を含む液晶層を、少なくとも一方が透明な2枚の電極付基板間に挟持することにより、液晶素子とすることができる。液晶素子としては種々の種類があるが、本実施形態の液晶素子は、その適用範囲は特に限定されず、例えば、松本正一、角田市良著「液晶の最新技術」(工業調査会、1983年発行)第34頁、J.L.Fergason,SID85Digest,68(1985)、日本学術振興会第142委員会編「液晶デバイスハンドブック」(日刊工業新聞社、1989発行)第315〜329頁等に記載されているHeilmeier型ゲストホスト、相転移型ゲストホスト等のゲストホスト効果を利用した各種液晶素子として構成することができる。
透明な電極の基板としては、特に限定されないが、ガラス板、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂等の各種合成樹脂板が好適に用いられる。基板上に形成される透明電極層としては、特に限定されないが、酸化インジウム、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化スズ等の金属酸化物からなるものが好適に用いられる。透明電極層の液晶に接する表面は、必要に応じて配向処理を施すことができる。該配向処理の方法としては、例えばオクタデシルジメチル〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイド等を塗布して垂直配向する方法、ポリイミドを塗布して平行配向する方法、綿布、脱脂綿等でラビングして平行配向にする方法、SiOxを斜めの角度から蒸着して平行配向する方法等の公知の方法を適宜用いることができる。
2枚の電極付基板は互いに配向処理面が対向するように配置され、スペーサー等を介して一体化することで、2枚の電極付基板間にその間隔が例えば1〜50μm、好ましくは1〜15μmとなるように空間を設けた素子(セル)を形成し、この空間の中に液晶を封入する。
本実施形態の液晶素子は、液晶素子のモードに関して種々のものに適用可能である。とりわけ、ネマチック液晶組成物中に光学活性物質を加えることにより得られる相転移モードは、偏光板を用いなくても高コントラストで表示が明るいため、反射型液晶表示素子として特に好ましい。
液晶素子の一例として、図1及び図2にアクティブ駆動方式の相転移モードゲストホスト型液晶表示素子の略示的断面図を示す。図1は液晶表示素子の電圧印加状態を表し、図2は電圧無印加状態を表す。図中、1は入射光、3は透明ガラス板、4は透明電極、5は配向膜、6はホスト液晶化合物分子、7は二色性色素分子、9は反射層、10は反射光を示す。
電圧無印加時(図2)では、ホスト液晶化合物分子6はコレステリック相を示し、二色性色素分子7もホスト液晶化合物分子6と共にコレステリック構造を示すので、入射光1は自然光であっても、偏光板を用いることなく二色性色素分子7に吸収される。一方、電圧印加時には(図1)、ホスト液晶化合物分子6と二色性色素分子7は電界方向に配列するため、光は透過し反射層9によって反射される。このように、この液晶素子は、電界の有無によって、光の透過、吸収を制御することができる。
本実施形態の二色性色素は、高いオーダーパラメーターを有するのみならず、ホスト液晶に対する溶解性が殊に高められたものであるため、これを用いた液晶組成物及び液晶素子は、コンピューター、時計、電卓用等の表示素子、電子光学シャッター、電子光学絞り、光通信光路切替スイッチ、光変調器等の種々の電子光学デバイスに好適に利用することができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。なお、以下において特に断りのない限り、「部」は「質量部」を表す。
(実施例1)
実施例1のアゾ系二色性色素は、以下の手順で合成した。
Figure 0006459813
中間体M52(450mg,0.94mmol)をNMP:DMF=8:17(23ml)に希釈し、氷浴にて冷却した。35%塩酸水溶液(0.26ml,2.8mmol)、亜硝酸ナトリウム(68mg,0.95mmol)の水(0.5ml)水溶液を滴下し、5℃以下を保ちながら1時間攪拌し、ジアゾニウム塩溶液を得た。別のフラスコに中間体M08(587mg,0.94mmol)及びテトラヒドロフラン(25ml)を仕込み、氷浴にて冷却した。ここに、前述で調製したジアゾニウム塩溶液をゆっくりと滴下し、30分攪拌した。反応液を室温に昇温後、酢酸ナトリウム(10g)の水(150ml)溶液を滴下し、ろ過して得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(関東科学社製N60シリカゲル 中性、150ml,クロロホルム)にて精製し、留出部を50ml程度まで濃縮した。濃縮後の溶液を30分静置後にろ過し、実施例1の化合物(102mg,収率10%)を取得した。質量分析(MALDI−MS)により、水素付加分子イオンを確認し、上記式で表されるアゾ系二色性色素であると同定した。
(比較例1)
比較例1のアゾ系二色性色素は、実施例1と同様の条件で中間体M59と中間体M08から合成した。
Figure 0006459813
(実施例2)
実施例2のアゾ系二色性色素は、実施例1と同様の条件で中間体M47と中間体M19から合成した。
Figure 0006459813
(比較例2)
比較例2のアゾ系二色性色素は、実施例1と同様の条件で中間体M53と中間体M19から合成した。
Figure 0006459813
(実施例3)
実施例3のアゾ系二色性色素は、以下の手法で合成した。
Figure 0006459813
中間体M49(346mg,0.62mmol)をジメチルホルムアミド(15ml,43VR)に希釈させ、中間体M07(350mg,0.62mmol,1MR)、炭酸カリウム(171mg,1.24mmol,2MR),テトラn−ブチルアンモニウムヨージド(10mg)を添加した。4日間室温にて反応後、水(20ml)を添加し、析出した固体をろ過し、シリカゲルカラム(吸着法、関東化学製N60中性 100ml+富士シリシア製DNHシリカゲル30ml+同社製NHシリカゲル30ml、クロロホルム/へキサン=1/1−1/0)にて精製し、留出部を液量が約50ml程度になるまで濃縮後、ろ過し、黄褐色固体として実施例3の化合物(220mg,LCarea99%,収率33%)を取得した。質量分析(MALDI−MS)により、水素付加分子イオンを確認し、上記式で表されるアゾ系二色性色素であると同定した。
(実施例4)
実施例4のアゾ系二色性色素は、実施例3と同様の手法で中間体M48と中間体M54から合成した。
Figure 0006459813
(比較例3)
比較例3のアゾ系二色性色素は、実施例1と同様の条件で中間体M53と中間体M55から合成した。
Figure 0006459813
(実施例5)
実施例5のアゾ系二色性色素は、実施例1と同様の条件で中間体M47と中間体M32から合成した。
Figure 0006459813
(比較例4)
比較例4のアゾ系二色性色素は、実施例1と同様の条件で中間体M53と中間体M32から合成した。
Figure 0006459813
(実施例6)
実施例6のアゾ系二色性色素は、実施例1と同様の条件で中間体M49と中間体M08から合成した。
Figure 0006459813
(実施例7)
実施例7のアゾ系二色性色素は、実施例1と同様の条件で中間体M49と中間体M35から合成した。
Figure 0006459813
(実施例8)
実施例8のアゾ系二色性色素は、実施例1と同様の条件で中間体M47と中間体M34から合成した。
Figure 0006459813
(比較例5)
比較例5のアゾ系二色性色素は、実施例1と同様の条件で中間体M53と中間体M34から合成した。
Figure 0006459813
(中間体の合成)
実施例1〜8及び比較例1〜5に使用される中間体は、以下の手順で合成した。
<中間体M07及びM08の合成>
Figure 0006459813
中間体M01(関東科学製、7.5g,30.6mmol)及び1,4−ジブロモブタン(東京化成製、19.8g,91.8mmol,3MR)をアセトン(60ml,30.6mmol)に希釈し、炭酸カリウム(8.5g,61.2mmol,2MR)を添加し、18時間加熱還流した。反応液を室温に冷却後、ろ過して得られたろ液を濃縮し、メタノール(150ml)を添加して氷冷下激しく攪拌した。析出した固体をろ過し、白色固体として中間体M02(9.62g,収率82%)を取得した。
1H-NMR(400 MHz, CDCl3):7.12-7.16(m, 2H), 6.82-6.86(m, 2H), 4.00(t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.51(t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.39-2.47(m, 1H), 2.05-2.12(m, 2H), 1.87-1.98(m, 6H), 1.21-1.48(m, 13H), 1.00-1.11(m, 2H), 0.92(t, J = 7.0 Hz, 3H)
中間体M03(東京化成、15.0g,70.0mmol)をエタノール(300ml,20VR)に希釈し、98%硫酸(0.5ml)を添加して還流下で16時間反応した。反応液を室温に冷却し、エタノールを留去し、析出した固体をヘキサン(50ml)、酢酸エチル(10ml)にて懸洗し、白色固体として中間体M04(14.3g,収率85%)を取得した。
1H-NMR(400 MHz, CDCl3):8.10-8.11(m, 2H), 7.62-7.64(m, 2H), 7.54-7.56(m, 2H), 6.95-6.97(m, 2H), 4.40-4.45(m, 2H), 1.44(t, J = 7.2 Hz, 3H)
中間体M04(3.49g,14.4mmol)及びM02(5.50g,14.4mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(50ml,14VR)に希釈し、炭酸カリウム(3.98g,28.8mmol,2MR)を添加して60℃に加温して1時間反応した。室温に冷却後、水(50ml)を添加し、析出した固体をろ過し、メタノール(50ml)にて洗浄して白色固体として中間体M05(8.01g,LCarea97%)を取得した。
LiAlH(1.09g,28.8mmol,2MR)を脱水テトラヒドロフラン(関東化学品、405VR)ml)にて懸濁させ、氷冷下、中間体M05(7.82g,14.4mmol)の脱水テトラヒドロフラン(40ml,5VR)懸濁溶液を少しずつ滴下した。反応を室温に昇温し、さらに1時間反応させた後、氷冷していた1N塩酸水溶液(160ml)にゆっくり滴下した。この溶液を室温にもどし、クロロホルム(200ml)にて抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。白色固体として中間体M06(5.74g,収率80%)を取得した。
中間体M06(5.7g,11.4mmol)をクロロホルム(60ml,10VR)に希釈し、トリフェニルホスフィン(4.49g,17.1mmol)、四臭化炭素(5.31g,6.0mmol)を添加して12時間反応した。反応液にメタノール(120ml)を滴下し、析出した固体をろ過し、淡黄白色固体として中間体M07(5.78g、収率90%)を取得した。
中間体M07(5.7g,10.3mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(57ml,10VR)に希釈し、炭酸カリウム(1.71g,12.4mmol,1.2MR)を添加して60℃にて1時間反応させた。反応液を室温に冷却し、水(100ml)をゆっくり滴下し、析出した固体をろ過し、メタノール(20ml)にて結晶を洗浄した。白色結晶として中間体M08(5.60g,収率87%)を取得した。
<中間体M19の合成>
Figure 0006459813
中間体M11(8.00g,33.75mmol)をエタノール(160mL)に溶解させ、硫酸(1mL)を添加し、7時間加熱還流した。反応液を室温に冷却し、水(160mL)を添加し、酢酸エチルにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ろ過後して得られたろ液を濃縮し中間体M12(8.823g,収率99%)を取得した。
中間体M12(2.17g,8.18mmol)、中間体M13(p−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)フェニルボロン酸、東京化成製、2.27g,9.00mmol)、炭酸カリウム(2.26g,16.4mmol)、テトラヒドロフラン(100mL)、水(50mL)の混合物に窒素雰囲気下でテトラトリフェニルホスフィンパラジウム(0.236g,0.204mmol)を加え、6時間加熱還流した。反応液を室温に冷却し、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ろ過後のろ液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラム(SiO:300mL,クロロホルム〜酢酸エチル)にて精製し粗体の中間体M14を得た。この粗体の中間体M14をエタノール(60mL)に溶解し、硫酸(1mL)を添加し、3時間加熱還流した。反応液を室温に冷却し、水(60mL)を添加し、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ろ過後のろ液を濃縮し、中間体M15(1.540g,収率64%)を取得した。
中間体M15(1.54g,5.26mmol)及び中間体M02(2.01g,5.26mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(45mL)に希釈し、炭酸カリウム(1.46g,10.53mmol)を添加し、60℃で2時間攪拌した。反応液を室温に冷却し、水(45mL)を添加した。沈殿をろ取、メタノールで洗浄して、中間体M16(2.68g,収率95%)を取得した。
水素化リチウムアルミニウム(0.351g,9.27mmol)のテトラヒドロフラン(27mL)の溶液に、氷冷下、中間体M16(2.68g,4.63mmol)のテトラヒドロフラン(27mL)溶液を滴下し、氷冷下のまま、1時間攪拌した。反応溶液を氷水にゆっくり滴下し、水層をクロロホルムにて抽出し、さらに有機層を1M塩酸で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、ろ過後のろ液を濃縮し、中間体M17(2.04g,収率82%)を得た。
中間体M17(1.26g,2.34mmol)と四臭化炭素(4.68g,5.53mmol)をテトラヒドロフラン(12mL)に添加し、氷冷下、トリフェニルホスフィン(1.23g,5.53mmol)を加えた。反応溶液を室温にもどし、1時間攪拌した。メタノール(36mL)を加え、氷冷した後、30分攪拌した。沈殿物をろ取し、中間体M18(1.01g,収率73%)を得た。
1−ナフチルアミン(0.726g,5.07mmol)と中間体M18(3.0g,5.07mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、炭酸カリウム(1.401g,10.14mmol)を添加し、60℃で6時間攪拌した。反応液を室温に冷却し、水(30mL)を添加し、沈殿をろ取、メタノールで洗浄して、中間体M19(2.78g,収率85%)を取得した。
<中間体M32の合成>
Figure 0006459813
中間体M26(東京化成、3.0g,14.3mmol)およびM27(5.45g,1MR)をN,N−ジメチルホルムアミド(30ml,10VR)に希釈し、炭酸カリウム(3.98g,28.7mmol,2.0MR)を添加し、50℃にて6時間、80℃にて2時間反応した。室温に冷却後、水(30ml)を添加し、析出した固体をろ過しながら水(50ml)、ヘキサン(30ml)にて順次洗浄した。白色固体として中間体M28(7.31g,収率95%)を取得した。
中間体M28(3.50g,6.51mmol)及びM29(東京化成、989mg,6.51mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(35ml,10VR)に希釈し、炭酸カリウム(1.80g,2MR)を添加し、5分間窒素下で攪拌後、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(225mg,3mol%)を添加して、80℃にて8時間反応した。反応液を室温に冷却後、水(20ml)を添加して析出した固体をろ過し、さらにテトラヒドロフラン(20ml)及びメタノール(60ml)にて再沈殿精製し、白色固体として中間体M30(4.90g,収率:暫定100%)を取得した。
中間体M30(3.68g,6.51mmol)をクロロホルム(50ml,12VR)に希釈し、トリフェニルホスフィン(2.56g,9.8mmol,1.5MR)、四臭化炭素(2.59g,7.81mmol,1.2MR)を添加して16時間反応した。反応液にメタノール(70ml)を滴下し、析出した固体をろ過し、メタノール(15ml)、テトラヒドロフラン(5ml)にて懸洗し、灰白色固体として中間体M31(2.13g、収率2工程52%)を取得した。
1H-NMR(400 MHz, CDCl3):7.45-7.54(m, 4H), 7.09-7.15(m, 3H), 6.80-6.87(m, 3H), 4.77(d, J = 5.6 Hz, 2H), 4.11(t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.98(t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.39-2.46(m, 1H), 1.81-1.92(m, 8H), 1.55-1.60(m, 2H), 1.22-1.48(m, 13H), 1.03-1.10(m, 2H), 0.92(t, J = 6.4 Hz, 3H)
中間体M31(2.00g,3.19mmol)、1−ナフチルアミン(東京化成品、457mg,3.19mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(16ml,8VR)に希釈し、炭酸カリウム(882mg,6.38mmol,2.0MR)を添加して80℃にて3時間反応させた。反応液を室温に冷却し、水(50ml)をゆっくり滴下し、析出した固体をろ過し、メタノール(30ml)、酢酸エチル(5ml)の混合溶媒にて懸洗した。灰白色結晶として中間体M32(1.79g,収率81%)を取得した。
<中間体M34、M35、M54、M55の合成>
Figure 0006459813
中間体M34,M35,M54,M55は、特開2009−7485号公報に記載の手法にて合成した。
<中間体M47,M48,M49の合成>
Figure 0006459813
中間体M43(関東科学、17.3g,55.9mmol)及びM44(和光純薬10.0g,55.9mmol,1MR)をN,N−ジメチルホルムアミド(80ml,8VR)に希釈し、炭酸カルシウム(15.4g,118mmol,2MR)を添加して窒素下で10分間攪拌した。テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(1.61g,2.5mol%)を添加して80℃下で2時間反応させた。反応液を室温に冷却後、水(100ml)を添加し、析出した固体をろ過し、茶色粉末固体として粗体の中間体M45(20.3g,暫定収率100%)を取得した。
中間体M45(20.3g,55.9mmol)を4N塩酸−ジオキサン溶液(国産化学、300ml,15VR)に懸濁させ、水(2ml,0.1VR)を添加して60℃にて8時間反応させた。反応液を室温に冷却後、氷冷した10%NaOH水溶液(200ml,10VR)にゆっくり滴下し、さらに10%NaOH水溶液にてpH8以上になるまでpHを調整した。この液を室温に戻し、クロロホルム(200ml×2回)にて抽出し、硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過して得られたろ液を濃縮して中間体M46(16.7g、2工程収率93%)を取得した。
1H-NMR(400 MHz, CDCl3):7.46-7.49(m, 2H), 7.40-7.43(m, 2H), 7.24-7.27(m, 2H), 6.74-6.78(m, 2H), 3.71(br-s, 2H), 2.48-2.52(m, 1H), 1.88-1.97(m, 5H), 1.46-1.57(m, 2H), 1.24-1.37(m, 8H), 1.07-1.12(m, 2H), 0.93(t, J = 7.2 Hz, 3H)
中間体M46(3.00g,9.33mmol)を酢酸:プロピオン酸=17:8(300ml,100VR)に希釈し、氷浴にて冷却した。亜硝酸ナトリウム(926mg,1.43mmol)を少量ずつ添加し、5℃以下を保って1時間攪拌してジアゾ二ウム塩溶液を得た。別のフラスコに2,3,4,5−テトラヒドロ−1−ナフチルアミン(2.75g,18.7mmol)を仕込み、メタノール:水=4:1(300ml)にて懸濁させ、氷浴にて冷却した。この溶液に、前述で調製したジアゾ二ウム塩溶液を5℃以下を保ってゆっくりと滴下し、1時間攪拌した。反応液をろ過して得られた固体をテトラヒドロフラン(300ml)に希釈し、シリカゲル(関東科学社製N60シリカゲル 中性、50ml)を添加して30分撹拌し、濾過した。得られたろ液を濃縮し、クロロホルム(300ml)に希釈しなおし、再度液量が20ml程度になるまで濃縮し、濾過し、赤オレンジ色固体として中間体M47(2.71g,収率60%)を取得した。
中間体M47(1.50g,2.69mmol)をN−メチル−2−ピロリドン:ジメチルホルムアミド=8:17(60ml)に希釈し、氷浴にて冷却した。35%塩酸水溶液(0.73ml,8.07mmol)、亜硝酸ナトリウム(195mg,2.82mmol)の水(0.5ml)水溶液を滴下し、5℃以下を保って1時間攪拌してジアゾ二ウム塩溶液を得た。別のフラスコにフェノール(2.50g,26.9mmol)及び酢酸ナトリウム(8.0g)を仕込み、水(100ml)にて懸濁させ、氷浴にて冷却した。この水溶液に、前述で調製したジアゾ二ウム塩溶液をpH8〜9を保った状態でゆっくりと滴下し、1時間攪拌した。反応液に水(50ml)、メタノール(50ml)を滴下し、ろ過して得られた固体をクロロホルム(300ml)にて希釈し、ろ過して得られたろ液を濃縮した。この残渣に酢酸エチル(30ml)を添加し、攪拌してろ過し、濃オレンジ色固体として中間体M48(812mg,収率52%)を取得した。
中間体M49は、中間体M46と4−アミノインダンから、中間体M47の合成手法と同様の手法で製造した。
<中間体M53の合成>
Figure 0006459813
M46(2.10g,6.53mmol)を酢酸(42ml,20VR)に懸濁させ中間体M51(994mg,6.53mmol)を添加し、2時間攪拌した。水(20ml)を添加し、ろ過して得られた固体を乾燥し、中間体M52(2.14g,収率72%)を取得した。
中間体M52(2.10g,4.60mmol)をエタノール(63ml、30VR)に懸濁させ、硫化ナトリウム・9水和物(2.24g,2.05MR)の水(6.7ml)溶液を添加し、油浴温度75℃にて3時間攪拌した。反応液を室温に冷却後、水(50ml)を添加し、ろ過して得られた固体をテトラヒドロフラン(3ml)及びメタノール(30ml)にて懸洗し、黄色固体として中間体M53(2.15g、収率:定量的)を取得した。
1H-NMR(400 MHz, CDCl3):8.40-8.43(m, 2H), 8.05-8.09(m, 4H), 7.78-7.82(m, 2H), 7.62-7.65(m, 2H), 7.35(d, J = 5.6 Hz, 2H), 2.53-2.57(m, 1H), 1.91-1.99(m, 5H), 1.48-1.56(m, 2H), 1.26-1.36(m, 8H), 1.09-1.15(m, 2H), 0.93 (t, J = 6.4Hz, 3H)
(アゾ系二色性色素の評価)
〔二色性色素のλmaxおよび電圧無印加時のS値の評価〕
得られた二色性色素「実施例化合物1−8」および「比較例化合物1−5」を、フッ素系化合物を主成分とするNn型液晶混合物で、NI点が90℃でΔεが−4.2のものにそれぞれ0.1重量%の濃度で溶解させ、ゲストホスト液晶組成物を調製した。これを、ポリイミド系樹脂を塗布、硬化、ラビング処理した透明電極付きガラス基板を対向させ、液晶が平行配向となるように構成したギャップ50μmのセルに封入した。この着色したセルの配向方向に平行な直線偏光に対する吸光度(A//)及び配向方向に垂直な偏光に対する吸光度(A⊥)を測定し、その吸収ピーク(λmax)におけるオーダーパラメーター(S値)を下記の式から求めた。
S=(A//−A⊥)/(2A⊥+A//)
<電圧印加時の二色性色素のS値の評価>
得られた二色性色素「実施例化合物1−8」および「比較例化合物1−5」をフッ素系化合物を主成分とするNn型液晶混合物で、NI点が91℃でΔεが−4.1のものにそれぞれ0.5重量%の濃度で溶解させ、ゲストホスト液晶組成物を調製した。これを、ポリイミド系樹脂を塗布、硬化、ラビング処理した透明電極付きガラス基板を対向させ、液晶が垂直配向となるように構成したギャップ12μmのセルに封入した。セルにファンクションジェネレーター33120A(アジレント社製)で矩形波1Kz5Vをバイポーラ電源(菊水電子社製)で増幅し振幅20Vを印加したときの吸光度(A20V)及び電圧無印加時の吸光度(A0V)を測定し、その吸収ピーク(λmax)におけるオーダーパラメーター(S*値)を下記の式から求めた。
S*=(A20V−A0V)/(2A0V+A20V
<二色性色素の溶解度の評価>
各化合物の液晶に対する溶解度を次の通り測定した。−10℃に冷却下液晶を振とう器で振とうさせているところへ、化合物を2%添加し、−10℃、100hr振とうさせた。シリンジフィルター0.2ミクロンで濾過した。得られた液晶溶液を適当な濃度にクロロホルムで希釈して、測定光路長10mmの石英セルを使用して、日立分光光度計U−4100にて吸収スペクトルの測定を行い、吸収極大波長λmax(nm)における吸光度とあらかじめ測定したモル吸光係数ε(Lmol−1・cm−1)との関係から各化合物の濃度を求めた。
以上の結果を、それぞれ対比の対象となる群に分けて、表1〜表6に示す。
Figure 0006459813
表1から明らかなとおり、本発明の実施例1のアゾ系二色性色素は、比較例1のアゾ系二色性色素と比べて、吸収極大波長は同等でありながらも、高いオーダーパラメーターとホスト液晶混合物に対する高い溶解度とが両立したものとなっていることがわかる。とりわけ、本発明の実施例1のアゾ系二色性色素は、比較例1のアゾ系二色性色素と比べて、ホスト液晶混合物に対する溶解度が38.9%も高められていることがわかる。
Figure 0006459813
表2から明らかなとおり、本発明の実施例2のアゾ系二色性色素は、比較例2のアゾ系二色性色素と比べて、吸収極大波長は同等でありながらも、高いオーダーパラメーターとホスト液晶混合物に対する高い溶解度とが両立したものとなっていることがわかる。とりわけ、本発明の実施例2のアゾ系二色性色素は、比較例2のアゾ系二色性色素と比べて、ホスト液晶混合物に対する溶解度が327.3%も高められていることがわかる。
Figure 0006459813
表3から明らかなとおり、本発明の実施例3及び4のアゾ系二色性色素は、比較例3のアゾ系二色性色素と比べて、吸収極大波長は同等でありながらも、高いオーダーパラメーターとホスト液晶混合物に対する高い溶解度とが両立したものとなっていることがわかる。とりわけ、本発明の実施例3及び4のアゾ系二色性色素は、比較例3のアゾ系二色性色素と比べて、ホスト液晶混合物に対する溶解度がそれぞれ136.4%、763.6%も高められていることがわかる。
Figure 0006459813
表4から明らかなとおり、本発明の実施例5のアゾ系二色性色素は、比較例4のアゾ系二色性色素と比べて、吸収極大波長は同等でありながらも、高いオーダーパラメーターとホスト液晶混合物に対する高い溶解度とが両立したものとなっていることがわかる。とりわけ、本発明の実施例5のアゾ系二色性色素は、比較例4のアゾ系二色性色素と比べて、ホスト液晶混合物に対する溶解度が10倍以上にも高められていることがわかる。
Figure 0006459813
表5から明らかなとおり、本発明の実施例6のアゾ系二色性色素は、比較例1のアゾ系二色性色素と比べて、吸収極大波長は同等でありながらも、高いオーダーパラメーターとホスト液晶混合物に対する高い溶解度とが両立したものとなっていることがわかる。とりわけ、本発明の実施例6のアゾ系二色性色素は、比較例1のアゾ系二色性色素と比べて、ホスト液晶混合物に対する溶解度が566.7%も高められていることがわかる。
Figure 0006459813
表6から明らかなとおり、本発明の実施例7及び8のアゾ系二色性色素は、比較例5のアゾ系二色性色素と比べて、吸収極大波長は同等でありながらも、高いオーダーパラメーターとホスト液晶混合物に対する高い溶解度とが両立したものとなっていることがわかる。とりわけ、本発明の実施例7及び8のアゾ系二色性色素は、比較例5のアゾ系二色性色素と比べて、ホスト液晶混合物に対する溶解度がそれぞれ46.7%、53.3%も高められていることがわかる。
以上の結果から、本発明のアゾ系二色性色素化合物は、高いオーダーパラメーター(S値)を有し、且つ、ホスト液晶に対する溶解性が高められた化合物であり、これを用いて作製した液晶組成物及び液晶素子は、コントラストの高い表示を実現できることが裏付けられた。
本発明のアゾ系二色性色素化合物は、高いオーダーパラメーター(S値)を有し、且つ、ホスト液晶に対する溶解性が高められていることから、種々のモードの液晶組成物及び液晶素子において、広く且つ有効に利用可能であり、特に、Heilmeier型ゲストホスト、相転移型ゲストホスト等のゲストホスト効果を利用した各種液晶素子用途において、殊に有効に利用可能である。また、本発明の液晶組成物及び液晶素子は、コンピューター、時計、電卓用等の表示素子、電子光学シャッター、電子光学絞り、光通信光路切替スイッチ、光変調器等の種々の電子光学デバイスにおいて、広く且つ有効に利用可能である。
1・・・入射光
3・・・透明ガラス基板
4・・・透明電極
5・・・配向膜
6・・・ホスト液晶化合物分子
7・・・二色性色素分子
9・・・反射層
10・・・反射光

Claims (12)

  1. 下記一般式(I)で表される、アゾ系二色性色素であって、
    Figure 0006459813

    (式中、Ar、Arは、それぞれ独立して、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、又は置換基を有していてもよい1,4−ナフチレン基を表し、但しArのうち少なくとも1つは、2位及び3位、又は5位及び6位に、置換基を有していてもよいシクロペンタン又はシクロヘキサンが置換している1,4−フェニレン基であって
    は、酸素原子又は−NR−を表し、ここでRは、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、又はアルコキシ基を表し、
    は、環状構造及びアゾ結合を含まない、二価の連結基又は直接結合を表し、
    は、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基又は置換基を有していてもよい(E)−シクロヘキサン−1,4−ジイル基を表し、
    、Bは、環状構造及びアゾ結合を含まない、二価の連結基又は直接結合を表し、
    は、1以上の整数を表し、ここでnが2以上の場合、一般式(I)中に存在する2以上のArは同一であっても異なっていてもよく、
    は、1以上の整数を表し、ここでnが2以上の場合、一般式(I)中に存在する2以上のArは同一であっても異なっていてもよく、
    は、0以上の整数を表し、ここでnが2以上の場合、一般式(I)中に存在する2以上のAは同一であっても異なっていてもよい。)
    但し、Y、Yは、それぞれ独立して、下記一般式で表される一価の置換基である。
    Figure 0006459813
    (式中、
    〜Aは、それぞれ独立して、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基又は置換基を有していてもよい(E)−シクロヘキサン−1,4−ジイル基を表し、
    、Bは、それぞれ独立して、環状構造及びアゾ結合を含まない、二価の連結基又は直接結合を表し、
    、Rは、それぞれ独立して、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、又はアルコキシ基を表し、
    〜nは、それぞれ独立して、1以上の整数を表し、ここでn〜nが2以上の場合、式中に存在する2以上のA〜Aはそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。)
    上記一般式(I)が、下記一般式(Ia)〜(Ic)のいずれかで表される、アゾ系二色性色素。
    Figure 0006459813
    (式中、Ar 、X 、L 、A 、B 、B 、Y 、Y 、n 及びn は、前記一般式(I)で説明したものと同義であり、Qは、置換基を有していてもよいシクロペンタン又はシクロヘキサンを表す。)
  2. 前記R、Rが、アルキル基、アルケニル基又はアルキニル基である、
    請求項1に記載のアゾ系二色性色素。
  3. 前記一般式(I)が、下記一般式(II);
    Figure 0006459813

    (式中、nは2以上の整数を表し、Arは置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、又は置換基を有していてもよい1,4−ナフチレン基を表し、その他の符号は前記一般式(I)で説明したものと同義である。)
    で表される、請求項1又は2に記載のアゾ系二色性色素。
  4. 前記B又はBが、アルカンジオール、アルケンジオール又はアルキンジオールから水素を除いた残基である、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のアゾ系二色性色素。
  5. 前記Xが、酸素原子又は−NH−である、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のアゾ系二色性色素。
  6. 前記nが1であり、前記Arが置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基である、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のアゾ系二色性色素。
  7. 前記nが1又は2であり、前記Aが置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基である、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のアゾ系二色性色素。
  8. 前記Bが、アルカンジオールの水酸基から水素を除いた、炭素数2〜8のアルカンジオール残基である、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のアゾ系二色性色素。
  9. 前記n〜nが2であり、前記A及びAは置換基を有していてもよい(E)−シクロヘキサン−1,4−ジイル基であり、前記A及びAは置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基である、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のアゾ系二色性色素。
  10. 前記R及びRが、炭素数3〜8のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基又はアルコキシ基である、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載のアゾ系二色性色素。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のアゾ系二色性色素及び液晶化合物を含有する、
    液晶組成物。
  12. 請求項11に記載の液晶組成物を含む液晶層を有する液晶素子。
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