JP6459067B2 - 回転部材の支持シャフト - Google Patents

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Description

この発明は、潤滑油の導入路を内部に有する回転部材の支持シャフトに関するものである。
内燃機関のギヤ機構やスプロケットの支持等に用いられる支持シャフトとして、潤滑油の導入路が内部に設けられたものが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の支持シャフトは、内燃機関のシリンダヘッドに取り付けられ、軸部の外周面に、回転部材であるスプロケットがニードル軸受を介して支持されている。また、支軸シャフトは内部が中空構造とされ、軸部の周壁に潤滑油の流入口と供給口とが形成されている。流入口は、内燃機関のカム室内の潤滑油通路に接続され、支持シャフトの内部の中空部に潤滑油を導入するようになっている。また、供給口は、支持シャフトの軸受支持部の近傍に開口しており、中空部内の潤滑油をニードル軸受に供給するようになっている。
特許第4234015号公報
上記従来の支持シャフトにおいては、軸部の内部が中空構造とされ、軸部内の中空部分を通して潤滑必要部位(軸部の外周のニードル軸受)に潤滑油を供給する構造とされている。しかし、潤滑必要部位が支持シャフト上の複数箇所に有る場合には、支持シャフト内の中空部容積を大きく確保したうえで、支持シャフト上に供給口を多数箇所に形成しなければならない。このため、上記従来の支持シャフトにおいては、軸部内の中空部を高圧の潤滑油で満たすために多量の潤滑油を支持シャフトに供給しなければならない。また、上記従来の支持シャフトにおいては、潤滑油の経路中に容積の大きい潤滑油の滞留部が配置されることになるため、潤滑油の供給系に油圧変動を生じることが懸念される。
そこでこの発明は、供給する潤滑油量の削減と、潤滑油の供給系の油圧変動の抑制を図ることができる回転部材の支持シャフトを提供しようとするものである。
この出願の一の発明に係る回転部材の支持シャフトは、上記課題を解決するために、潤滑油の導入路(22)を内部に有するとともに、前記導入路(22)から潤滑必要部位に潤滑油を供給する供給口(28,26,24,23,29,27)有する回転部材(12)の支持シャフトにおいて、内部に中空部(18c)を有するとともに、前記回転部材(12)を回転自在に支持する支持面(18a−1)を有するシャフト本体(18)と、少なくとも一部が前記中空部(18c)の内側に配置されるように前記シャフト本体(18)に組み付けられ、前記シャフト本体(18)との間で前記導入路(22)を形成する隔壁部材(19)と、を備え、前記隔壁部材(19)は、前記導入路(22)から隔離された隔離室(33)を内部に有し、前記シャフト本体(18)の軸方向両側の外周面は、支持部材(7A)に摺動自在に支持される被支持面(18a−2,18a−3)とされ、前記供給口(28,26,24,23,29,27)は、前記支持面(18a−1)に臨む位置と、前記シャフト本体(18)の前記被支持面(18a−2,18a−3)に臨む位置とに設けられている
上記の構成により、隔壁部材(19)がシャフト本体(18)に組み付けられると、シャフト本体(18)と隔壁部材(19)の間に潤滑油の導入路(22)が形成される。導入路(22)に導入された潤滑油は供給口(28,26,24,23,29,27)を通って潤滑必要部位に供給される。導入路(22)は、シャフト本体(18)と、少なくとも一部がその内部に配置される隔壁部材(19)との間に形成されている。このため、導入路(22)の容積は、中空部(18c)に挿入されている隔壁部材(19)の外面の容積分だけ中空部(18c)の容積よりも小さくなる。このため、導入路(22)をシャフト本体(18)内の広い範囲に形成しつつも、導入路(22)を満たすための潤滑油量を削減することができる。また、隔壁部材(19)の内部には導入路(22)から隔離された隔離室(33)が形成されているため、隔壁部材(19)による重量増加を抑制することができる。
また、この場合、導入路(22)に潤滑油が導入されると、その潤滑油は、供給口(28,26,24,23,29,27)を通して、回転部材(12)と支持面(18a−1)の間に供給されるとともに、シャフト本体(18)の被支持面(18a−2,18a−3)と支持部材(7A)との間の摺動部に供給されるようになる。
前記シャフト本体(18)の軸方向の端面は、支持部材(7B,7A)の軸方向の位置規制部(7B−a,16a)に対向する規制面(18d,18e)とされ、前記供給口は、前記シャフト本体(18)の前記規制面(18d,18e)に臨む位置に設けられるようにしても良い。
この場合、導入路(22)に潤滑油が導入されると、その潤滑油は、シャフト本体(18)の軸方向の端面である規制面(18d,18e)と、支持部材(7B,7A)の位置規制部(7B−a,16a)との間に供給されるようになる。
この出願の他の発明に係る回転部材の支持シャフトは、上記課題を解決するために、潤滑油の導入路(22)を内部に有するとともに、前記導入路(22)から潤滑必要部位に潤滑油を供給する供給口(28,26,24,23,29,27)を有する回転部材(12)の支持シャフトにおいて、内部に中空部(18c)を有するとともに、前記回転部材(12)を回転自在に支持する支持面(18a−1)を有するシャフト本体(18)と、少なくとも一部が前記中空部(18c)の内側に配置されるように前記シャフト本体(18)に組み付けられ、前記シャフト本体(18)との間で前記導入路(22)を形成する隔壁部材(19)と、を備え、前記隔壁部材(19)は、前記導入路(22)から隔離された隔離室(33)を内部に有し、前記シャフト本体(18)は、円筒壁(18a)と底壁(18b)とを有する有底円筒状に形成され、前記隔壁部材(19)は、前記シャフト本体(18)の前記円筒壁(18a)の内側に配置され、前記隔壁部材(19)の軸方向の両側の縁部と前記円筒壁(18a)の内周面との間には、前記隔壁部材(19)と前記シャフト本体(18)の間を液密に密閉するシール部材(35A,35B)が配置され、前記シャフト本体(18)の前記円筒壁(18a)の内周面と、前記隔壁部材(19)の外周面と、前記シール部材(35A,35B)とによって囲まれた空間によって前記導入路(22)が構成されるようにした。
この場合、軸方向の両側をシール部材(35A,35B)によって密閉された状態において、シャフト本体(18)の円筒壁(18a)と隔壁部材(19)の間にできる空間によって導入路(22)が構成されるため、部材間の隙間を利用して導入路(22)を容易に形成することができる。
前記隔壁部材(19)の軸方向の両側の縁部の外周面には、前記シール部材(35A,35B)が嵌合される嵌合溝(34A,47)が形成されており、前記隔壁部材(19)の軸方向の一端面には、前記シャフト本体(18)の前記円筒壁(18a)の内側において前記底壁(18b)に突き当てられる突き当て部(30a)が設けられるようにしても良い。
この場合、シャフト本体(18)に隔壁部材(19)を組み付けるときには、隔壁部材(19)の軸方向の両側の嵌合溝(34A,47)にシール部材(35A,35B)を嵌合し、その状態において隔壁部材(19)を軸方向の一端側からシャフト本体(18)の円筒壁(18a)内に挿入する。隔壁部材(19)は、軸方向の一端側の突き当て部(30a)がシャフト本体(18)の底壁(18b)に突き当たるまで、円筒壁(18a)内に挿入される。こうして、隔壁部材(19)がシャフト本体(18)に組み付けられると、隔壁部材(19)上に保持されている各シール部材(35A,35B)は円筒壁(18a)内の一定位置に当接することになる。したがって、この構造を採用することにより、シャフト本体(18)に対する隔壁部材(19)の組み付けを容易に、かつ正確に行うことができる。
前記隔壁部材(19)は、軸方向の一端側に前記突き当て部(30a)を有する第1隔壁部材(30)と、前記第1隔壁部材(30)の軸方向の他端部に突き当てられて組み付けられる第2隔壁部材(31)と、を有し、前記第2隔壁部材(31)は、前記第1隔壁部材(30)の突き当て部(30a)を前記シャフト本体(18)の前記底壁(18b)に突き当てた状態において、前記シャフト本体(18)の前記円筒壁(18a)に嵌合固定されるようにしても良い。
この場合、シャフト本体(18)に第1隔壁部材(30)と第2隔壁部材(31)を組み付けるときには、第1隔壁部材(30)の軸方向の他端部に第2隔壁部材(31)を突き当てて組み付け、その状態において第1隔壁部材(30)と第2隔壁部材(31)をシャフト本体(18)の円筒壁(18a)内に挿入する。こうして第1隔壁部材(30)と第2隔壁部材(31)が円筒壁(18a)内に所定量挿入されると、第1隔壁部材(30)の軸方向の一端の突き当て部(30a)がシャフト本体(18)の底壁(18b)に突き当たり、第2隔壁部材(31)がシャフト本体(18)の円筒壁(18a)に嵌合固定される。この結果、第1隔壁部材(30)は、シャフト本体(18)の底壁(18b)と第2隔壁部材(31)に挟み込まれた状態において、シャフト本体(18)内に固定される。したがって、この構造を採用することにより、特別な固定手段を用いることなく、第1隔壁部材(30)をシャフト本体(18)内に固定することができる。
前記第2隔壁部材(31)には、前記導入路(22)を、軸方向の他端面に導通させる前記供給口が形成されており、当該供給口は、その主要部が第2隔壁部材(31)内に軸方向に沿って延在する軸孔部(49)によって構成されるようにしても良い。
この場合、導入路(22)に導入された潤滑油は、第2隔壁部材(31)に形成された供給口を通して第2隔壁部材(31)の軸方向の他端面に供給される。この結果、支持シャフト(11)の軸方向の他端面と、支持部材(7A)の対向部との間に潤滑油を供給することが可能になる。また、第2隔壁部材(31)に形成された供給口は、その主要部が第2隔壁部材(31)内に軸方向に沿って延在する軸孔部(49)によって構成されているため、導入路(22)と第2隔壁部材(31)の軸方向の他端面とを短い経路によって連通させることができる。
前記第1隔壁部材(30)は略筒状に形成され、前記第1隔壁部材(30)の内周側には、第3隔壁部材(32)が組み付けられ、前記第1隔壁部材(30)と前記第3隔壁部材(32)との間に、前記導入路(22)に連通する第2導入路(43)が構成されるようにしても良い。
この場合、第1隔壁部材(30)と、その内側に配置される第3隔壁部材(32)との間に第2導入路(43)が構成されているため、第2導入路(43)を通して支持シャフト(11)回りの潤滑必要部位に潤滑油を供給することが可能になる。
前記第3隔壁部材(32)の軸方向の一端部は、前記第1隔壁部材(30)を軸方向に貫通して前記シャフト本体(18)の前記底壁(18b)に当接可能とされており、前記第3隔壁部材(32)の軸方向の一端面には、前記第2導入路(43)に連通する底部溝(44)が形成され、前記シャフト本体(18)の前記底壁(18b)のうちの前記底部溝(44)に臨む位置には、前記底壁(18b)を貫通して、前記第2導入路(43)内の潤滑油を前記シャフト本体(18)の軸方向の一端面と支持部材(7B)の間に導入する貫通孔(45)が形成されるようにしても良い。
この場合、導入路(22)から第2導入路(43)に導入された潤滑油は、第3隔壁部材(32)の軸方向の一端面に形成されている底部溝(44)を通り、さらにシャフト本体(18)の底壁(18b)の貫通孔(45)を通ってシャフト本体(18)の軸方向の一端面と支持部材(7B)の間に供給される。
この発明によれば、内部に隔離室を有する隔壁部材の少なくとも一部がシャフト本体の中空部内に配置され、シャフト本体と隔壁部材の間に潤滑油の導入路が形成されているため、重量の増加を招くことなく、シャフト本体内の導入路の容積を減少させることができる。したがって、この発明によれば、導入路を満たすための潤滑油量の削減と、潤滑油の供給系の油圧変動の抑制を図ることができる。
この発明の一実施形態に係る支持シャフトを採用する内燃機関の模式的な側面図である。 この発明の一実施形態に係る支持シャフトを採用する内燃機関の一部の断面図である。 この発明の一実施形態に係る回転部材の断面図である。 この発明の一実施形態に係る支持シャフトの構成部品の断面図である。 この発明の一実施形態に係る支持シャフトの構成部品の図6のV−V線に沿う断面図である。 この発明の一実施形態に係る支持シャフトの構成部品の正面図である。 この発明の一実施形態に係る支持シャフトの構成部品の図8のVII−VII線に沿う断面図である。 この発明の一実施形態に係る支持シャフトの構成部品の正面図である。 この発明の一実施形態に係る支持シャフトの構成部品の断面図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図面において、矢印FRは、車両搭載状態での内燃機関1の前方を指し、矢印UPと矢印LHは、車両搭載状態での内燃機関1の上方と左側方とを指す。
図1は、この実施形態に係る支持シャフト11を採用する内燃機関1の右側面を模式的に示す図である。
図1に示す内燃機関1は、自動二輪車に搭載されるエンジンであり、シリンダ部2がクランク軸3を中心として略V字型に配置される所謂V型のエンジンである。内燃機関1のクランク軸3の軸方向の一端部には、プライマリドライブギヤ4が取り付けられている。プライマリドライブギヤ4にはプライマリドリブンギヤ5が噛合されている。この内燃機関1では、クランク軸3の回転動力が、プライマリドライブギヤ4とプライマリドリブンギヤ5を介して変速機6に入力される。また、内燃機関1のクランクケース7には、機関始動用のモータ8が設置されている。モータ8に取り付けられたモータ歯車8aは、減速機構9とワンエゥイクラッチ10を介して、クランク軸3(プライマリドライブギヤ4)に対して動力伝達可能とされている。
この実施形態に係る支持シャフト11は、例えば、減速機構9の歯車を回転可能に支持するシャフトとして用いられる。ただし、支持シャフト11の適用部位は、減速機構9の歯車支持部に限るものでなく、他の部位の歯車支持部やスプロケット支持部等にも適用することができる。
図2は、クランクケース7内の支持シャフト11の設置部を、支持シャフト11の軸方向に沿うように断面にして示した図である。
クランクケース7は、支持シャフト11を支持する第1ブロック7Aと第2ブロック7Bとを有している。第1ブロック7Aは、支持シャフト11に支持される歯車12(回転部材)が配置される歯車収容部21を有している。歯車収容部21は、第1ブロック7Aのブロック本体部7A−aの端面と、そのブロック本体部7A−aの端面に対向して配置される支持ブロック部7A−bとに囲まれて構成されている。第2ブロック7Bは、歯車収容部21の外側を覆うように、第1ブロック7Aに結合されている。第2ブロック7Bの端面7B−aは、第1ブロック7Aの支持ブロック部7A−bの端面に当接している。
なお、この実施形態においては、第1ブロック7Aに対して第2ブロック7Bが突き合わされる側を軸方向の一端側と呼び、その一端側と逆側を軸方向の他端側と呼ぶ。また、この実施形態においては、第1ブロック7Aと第2ブロック7Bが支持シャフト11を支持する支持部材を構成している。
第1ブロック7Aの支持ブロック部7A−bには、支持シャフト11の軸方向の一端側を支持する支持孔13が形成され、その支持孔13の端部が第2ブロック7Bの軸方向内側の端面7B−aによって閉塞されている。また、第1ブロック7Aのブロック本体部7A−aの端面には、支持シャフト11の軸方向の他端側を支持する支持穴14が形成されている。支持穴14は、支持ブロック部7A−bの支持孔13と同軸に形成されている。支持ブロック部7A−bの支持孔13とブロック本体部7A−aの支持穴14には、それぞれ銅製のブッシュ15,16が圧入固定されている。支持ブロック部7A−bに取り付けられるブッシュ15の軸方向の一端側には外向きのフランジ部15aが形成され、ブロック本体部7A−aに取り付けられるブッシュ16の軸方向の他端側には、内向きのフランジ部16aが形成されている。
図3は、回転部材である歯車12の断面を拡大して示した図である。
歯車12は、円筒状のボス部12aの外側に円環状の歯車本体部12bが突設され、歯車本体部12bに複数の歯12b−1が形成されている。また、歯車12のボス部12aの内周面には、銅製のブッシュ17が圧入固定されている。歯車12は、ブッシュ17を介して、支持シャフト11上の後述する支持面18a−1に回転自在に支持されるようになっている。
支持シャフト11は、有底円筒状のシャフト本体18と、シャフト本体18の内部に配置される隔壁部材19と、を備えている。シャフト本体18は、円筒壁18aと、円筒壁18aの軸方向の一端側に一体に形成された底壁18bと、を有している。円筒壁18aと底壁18bとに囲まれた凹状の空間部分は、支持シャフト11の内部の中空部18cを形成している。
図4は、シャフト本体18の断面を拡大して示した図である。
シャフト本体18の円筒壁18aの外周面は、軸方向の略中央領域が、ブッシュ17を介して歯車12を支持する支持面18a−1とされ、軸方向の一端側領域と他端側領域とが、それぞれブッシュ15,16を介して第1ブロック7Aの支持孔13と支持穴14に摺動自在に支持される被支持面18a−2,18a−3とされている。なお、図2中の符号20は、歯車12及びブッシュ17の軸方向の端面と、第1ブロック7Aの間に介装されたスラストワッシャである。
図2に示すように、シャフト本体18の円筒壁18aの内周側には、隔壁部材19が嵌入され、シャフト本体18と隔壁部材19の間に略円筒状の導入路22が形成されている。円筒壁18aの軸方向の一端側の外周面には、環状溝23が形成されており、その環状溝23が、円筒壁18aに形成された連通孔24を通して導入路22に連通している。また、第1ブロック7Aの支持ブロック部7A−bには、図示しない潤滑油送給用のオイルポンプと、ブッシュ15内の環状溝23に臨む領域とを接続するオイル通路25が形成されている。オイル通路25を通して環状溝23に流入した潤滑油は、連通孔24を通して導入路22に導入される。また、環状溝23に流入した潤滑油の一部は、環状溝23を通してシャフト本体18の軸方向の一端側の被支持面18a−2とブッシュ15の間の隙間に供給される。
この実施形態の場合、連通孔24と環状溝23は導入路22内の潤滑油を潤滑必要部位に供給する供給口を構成している。
また、シャフト本体18の軸方向略中央の支持面18a−1と、軸方向の他端側の外周の被支持面18a−3には、環状溝26,27がそれぞれ形成されている。各環状溝26,27は、シャフト本体18に形成された連通孔28,29を介して導入路22に連通している。導入路22に流入した潤滑油は、連通孔28と環状溝26を通して支持面18a−1とブッシュ17の間の隙間に供給れるとともに、連通孔29と環状溝27を通して被支持面18a−3とブッシュ16の間の隙間に供給される。
シャフト本体18の軸方向の一端側の端面は、第2ブロック7Bの端面7B−a(軸方向の位置規制部)に臨む第1の規制面18dとされ、シャフト本体18の軸方向の他端側の端面は、第1ブロック7Aの支持穴14内のブッシュ16の内向きのフランジ部16a(軸方向の位置規制部)に臨む第2の規制面18e(規制面)とされている。また、この実施形態の場合、連通孔28と環状溝26、連通孔29と環状溝27は、それぞれ導入路22から潤滑必要部位に潤滑油を供給する供給口を構成している。
隔壁部材19は、シャフト本体18の中空部18c内において、軸方向の一端面がシャフト本体18の底壁18bに突き当てられる略円筒状の第1隔壁部材30と、第1隔壁部材30の軸方向の他端部に一部が嵌入されて組み付けられる有底円筒状の第2隔壁部材31と、第1隔壁部材30の内部に嵌入される有底円筒状の第3隔壁部材32と、を有している。第2隔壁部材31と第3隔壁部材32は、互いの開口側の端面が相互に突き合わされることにより、第2隔壁部材31と第3隔壁部材32の間に、導入路22から隔離された隔離室33を形成している。
図5は、第1隔壁部材30の断面を拡大して示した図であり、図6は、第1隔壁部材30を軸方向の一端側から見た図である。
図2,図5,図6に示すように、第1隔壁部材30は、軸方向の一端側の外周面が他の部分の外周面よりも小径に形成され、軸方向の一端部の近傍の外周面には嵌合溝34Aが環状に形成されている。この嵌合溝34Aには、シャフト本体18の円筒壁18aの一端側の内周面との間を密閉する環状のシール部材35Aが取り付けられている。
第1隔壁部材30の外周面の嵌合溝34Aよりも軸方向内側寄り位置には環状溝36が形成されている。そして、第1隔壁部材30には、環状溝36の底部と第1隔壁部材30の内周面とを導通させる複数の連通孔37が形成されている。
また、第1隔壁部材30の軸方向の他端部の外周には、シャフト本体18の内周面に嵌合される嵌合フランジ38が外向きに膨出して形成されている。嵌合フランジ38の一部には、二面幅状に切欠き部38aが形成されている。シャフト本体18の円筒壁18aと隔壁部材19の間に形成される導入路22は、切欠き部38aによって嵌合フランジ38よりも軸方向外側位置まで拡大されている。なお、第1隔壁部材30の軸方向の一端側の内周面は、他の部分の内周面よりも小径に形成されている。
図7は、第3隔壁部材32の断面を拡大して示した図であり、図8は、第3隔壁部材32を軸方向の一端側から見た図である。
図2,図7,図8に示すように、第3隔壁部材32は、第1隔壁部材30と同様に軸方向の一端側の外周面が他の部分の外周面よりも小径に形成され、軸方向の一端部と他端部には、第1隔壁部材30の内周面に嵌合される嵌合フランジ39,40がそれぞれ形成されている。第3隔壁部材32の軸方向の一端部寄りの嵌合フランジ39には、二面幅状の切欠き部39aが形成されている。また、第3隔壁部材32の軸方向の他端部寄りの嵌合フランジ40の外周面には嵌合溝41が形成されており、その嵌合溝41に第1隔壁部材30の内周面との間を密閉するための環状のシール部材42Aが取り付けられている。第3隔壁部材32は、第1隔壁部材30の内周面に嵌合して組み付けられた状態において、第1隔壁部材30との間に第2導入路43を形成する。第2導入路43は、第1隔壁部材30の連通孔37と環状溝36を通して、シャフト本体18と隔壁部材19の間の導入路22に連通している。
また、図2に示すように、第3隔壁部材32の軸方向の一端面32aは、シャフト本体18の円筒壁18aの内側において、第1隔壁部材30の軸方向の一端面30aとともにシャフト本体18の底壁18bに突き当てられている。この実施形態においては、第3隔壁部材32の軸方向の一端面32aと第1隔壁部材30の軸方向の一端面30aとが、底壁18bに突き当てられる突き当て部を構成している。
第3隔壁部材32の軸方向の一端面32aには、嵌合フランジ39の一対の切欠き部39aを相互に接続するように底部溝44が形成されている。この底部溝44には、第3隔壁部材32の軸方向の一端面32aがシャフト本体18の底壁18bに当接した状態において、第2導入路43内の潤滑油が切欠き部39aを通して導入される。
また、図2,図4に示すように、シャフト本体18の底壁18bのうちの、第3隔壁部材32の底部溝44に臨む位置には、底壁18bを貫通する貫通孔45が形成されている。貫通孔45は、第3隔壁部材32の底部溝44を、シャフト本体18の軸方向の一端面(第1の規制面18d)と第2ブロック7Bの端面7B−aとの間の隙間に連通させる。
図9は、第2隔壁部材31の断面を拡大して示した図である。
図2,図9に示すように、第2隔壁部材31は、軸方向の一端側が他の部分よりも小径に形成され、その小径部31aが第1隔壁部材30の軸方向の他端に嵌入されるようになっている。小径部31aの外周には嵌合溝46が形成されており、その嵌合溝46にシール部材42Bが取り付けられている。シール部材42Bは、第2隔壁部材31と第1隔壁部材30の軸方向の一端側領域との間を液密に密閉する。
また、第2隔壁部材31は、小径部31aに隣接して小径部31aよりも外径の大きい中径部31bが形成されており、さらに中径部31bの軸方向の他端に中径部31bよりも外径の大きい大径部31cが形成されている。大径部31cの外周面には、嵌合溝47が形成されており、その嵌合溝47にシール部材35Bが取り付けられている。大径部31cは、シャフト本体18の円筒壁18aの軸方向の他端部の内周面に嵌合される。シール部材35Bは、円筒壁18aと大径部31cの嵌合部において、シャフト本体18と隔壁部材19の間を液密に密閉する。
シャフト本体18と隔壁部材19の間に形成される導入路22は、円筒壁18aの内周面と、第1隔壁部材30及び第2隔壁部材31の外周面と、シール部材35A,35Bとによって囲まれた空間によって構成されている。
第2隔壁部材31の中径部31bは、第1隔壁部材30の嵌合フランジ38を除く一般部の外周面とほぼ同外径に形成されている。中径部31bの外周側の空間部と第1隔壁部材30の一般部の外周側の空間部とは外向き嵌合フランジ38の切欠き部38aによって相互に連通している。したがって、導入路22は、第1隔壁部材30の一般部の外周面から中径部31bの外周面に跨る軸方向範囲に形成されている。また、第2隔壁部材31の中径部31bと小径部31aの間には、径方向に沿って立ち上がる段差面31dが形成されている。この段差面31dは、第1隔壁部材30の軸方向の一端面に突き当てられている。
また、第2隔壁部材31の中径部31bの外周面には、浅い径方向穴48が複数形成されている。第2隔壁部材31には、一端部が各径方向穴48に連通し、他端部が第2隔壁部材31の軸方向の他端面に開口する複数の軸孔部49が形成されている。軸孔部49の他端部は、ブッシュ16の内向きのフランジ部16aの内周面と、第1ブロック7Aの支持穴14内に形成された窪み部14aに臨む位置に開口している。
この実施形態においては、径方向穴48と軸孔部49とが、導入路22内の潤滑油を支持シャフト11の軸方向の端面とブッシュ16との対向部の間に供給する供給口を構成している。
支持シャフト11は、第1ブロック7Aと第2ブロック7Bに組み付けられる前に、以下のようにして組み立てられる。
最初に、第1隔壁部材30と第2隔壁部材31と第3隔壁部材32の各嵌合溝34A,46,47,41にシール部材35A,42B,35B,42Aを予め取り付けておく。この状態において、第3隔壁部材32と第2隔壁部材31の開口側の端面を相互に突き合わせ、その状態において、第3隔壁部材32の軸方向の一端側を第2隔壁部材31とともに第1隔壁部材30の内周部に挿入する。こうして、第3隔壁部材32が第1隔壁部材30の内側に完全に挿入されると、第2隔壁部材31の小径部31aが第1隔壁部材30の内周部に嵌入され、その状態において第2隔壁部材31の段差面31dが第1隔壁部材の軸方向の他端面に当接する。このとき、第3隔壁部材32と第2隔壁部材31の各外周面のシール部材42A,42Bが第1隔壁部材30の内周面に密接し、第3隔壁部材32と第2隔壁部材31の間に形成される隔離室33が外部と密閉される。
この後、第1隔壁部材30と第2隔壁部材31と第3隔壁部材32が上記のようにして一体化された隔壁部材19を、軸方向の一端側からシャフト本体18の円筒壁18aに挿入する。こうして、隔壁部材19がシャフト本体18の円筒壁18a内に所定量挿入されると、第1隔壁部材30の軸方向の一端側の外周面と第2隔壁部材31の軸方向の他端側の外周面がシャフト本体18の円筒壁18aに嵌合され、第1隔壁部材30上のシール部材35Aと第2隔壁部材31上のシール部材35Bが円筒壁18a内に密接する。そして、シャフト本体18に対する隔壁部材19の挿入は、隔壁部材19の軸方向の一端面30a,32aがシャフト本体18の底壁18bに当接した時点で終了する。この結果、第1隔壁部材30は、第2隔壁部材31とシャフト本体18の底壁18bとに挟み込まれた状態において、シャフト本体18内に固定される。以上で支持シャフト11の組み立てを完了する。
また、支持シャフト11にブッシュ17を介して歯車12が回転自在に支持され、その支持シャフト11が第1ブロック7Aと第2ブロック7Bに組み付けられた状態において、第1ブロック7Aのオイル通路25に潤滑油が送給されると、支持シャフト11回りの各部には以下のようにして潤滑油が供給される。
オイル通路25に送給された潤滑油は、シャフト本体18の軸方向の一端の環状溝23と連通孔24を通ってシャフト本体18と隔壁部材19の間の環状の導入路22に導入されるとともに、環状溝23を通してシャフト本体18の軸方向の一端側の被支持面18a−2とブッシュ15の間の隙間に供給される。導入路22に導入された潤滑油は、シャフト本体18の軸方向略中央の連通孔28と環状溝26を通して支持面18a−1とブッシュ17の間の隙間に供給されるとともに、シャフト本体18の軸方向の他端の連通孔29と環状溝27を通して被支持面18a−2とブッシュ16の間の隙間に供給される。
また、導入路22に導入された潤滑油は、さらに第2隔壁部材31の径方向穴48と軸孔部49を通して、第2隔壁部材31の軸方向の他端面、及びシャフト本体18の軸方向の他端面(第2の規制面18e)と、ブッシュ16の内向きのフランジ部16aの間の隙間に供給される。また、導入路22から第2隔壁部材31の軸方向の他端面に導入された潤滑油は、支持穴14の窪み部14aを通して、支持穴14とブッシュ16のフランジ部16aとの間の隙間にも供給される。
一方、導入路22に導入された潤滑油は、第3隔壁部材32の環状溝36と連通孔37を通して第2導入路43にも導入される。第2導入路43に導入された潤滑油は、第3隔壁部材32の切欠き部39aと、軸方向の一端側の端面の底部溝44と、シャフト本体18の貫通孔45を通して、シャフト本体18の一端側の端面(第1の規制面18d)と第2ブロック7Bの軸方向内側の端面7B−aとの間の隙間にも供給される。
以上のように、この実施形態に係る支持シャフト11は、内部に隔離室33を有する隔壁部材19がシャフト本体18の中空部18c内に配置され、シャフト本体18と隔壁部材19の間に潤滑油の導入路22が形成されている。このため、この実施形態に係る支持シャフト11においては、重量の増加を招くことなく、シャフト本体18内の導入路22の容積を減少させることができる。したがって、この実施形態に係る支持シャフト11によれば、導入路22をシャフト本体18内の広い範囲に形成しつつも、導入路22を満たすための潤滑油量を削減することができる。よって、この実施形態に係る支持シャフト11によれば、導入路22を満たすため高圧の潤滑油の容量を削減することができるとともに、導入路22内に多量の潤滑油が滞留することによって潤滑油の供給系に油圧変動が生じるのを未然に防止することができる。
また、この実施形態に係る支持シャフト11においては、シャフト本体18の軸方向の両側の端面が、第2ブロック7Bの軸方向内側の端面7B−aに対向する第1の規制面18dと、ブッシュ16のフランジ部16aに対向する第2の規制面18eとされ、シャフト本体18の貫通孔45と、第2隔壁部材31の軸孔部49が、それぞれ第1の規制面18dと第2の規制面18eに臨む位置に設けられている。このため、潤滑油を第1の規制面18dと第2ブロック7Bの軸方向内側の端面7B−aの間の隙間と、第2の規制面18eとブッシュ16のフランジ部16aとの間の隙間に供給することができる。
また、この実施形態に係る支持シャフト11では、シャフト本体18が、円筒壁18aと底壁18bとを有する有底円筒状に形成されるとともに、隔壁部材19が、シャフト本体18の円筒壁18aの内側に配置され、シャフト本体18の円筒壁18aの内周面と、隔壁部材19の外周面と、両者の軸方向の両側の縁部間を密閉するシール部材35A,35Bと、によって潤滑油の導入路22が構成されている。このため、シャフト本体18の円筒壁18aと隔壁部材19の間にできる隙間を利用して、潤滑油の導入路22を容易に形成することができる。
さらに、この実施形態に係る支持シャフト11においては、隔壁部材19の軸方向の両側の縁部の外周面に嵌合溝34A,34Bが形成され、各嵌合溝34A,34Bにシール部材35A,35Bが嵌合されており、隔壁部材19の軸方向の一端面30aが、シャフト本体18の円筒壁18aの内側において、底壁18bに突き当てられるようになっている。このため、隔壁部材19をシャフト本体18に組み付ける場合には、隔壁部材19の各嵌合溝34A,34Bにシール部材35A,35Bを予め嵌合しておき、その状態において、隔壁部材19の軸方向の一端面30aがシャフト本体18の底壁18bに突き当たるまで、隔壁部材19を軸方向の一端側からシャフト本体18に挿入するだけで、隔壁部材19の組み付けを容易に、かつ正確に行うことができる。即ち、隔壁部材19を、軸方向の一端面30aがシャフト本体18の底壁18bに突き当たるまで挿入すると、その時点で各シール部材35A,35Bが円筒壁18a内の一定位置に自動的に配置されることになるため、煩雑な作業を要することなく、シール部材35A,35Bの配置精度を高めることが可能になる。
また、この実施形態に係る支持シャフト11は、隔壁部材19が、シャフト本体18の底壁18bに突き当てられる第1隔壁部材30と、第1隔壁部材30の軸方向の他端に突き当てられて組み付けられる第2隔壁部材31と、を有しており、第1隔壁部材30の一端面30aを、シャフト本体18の底壁18bに突き当てた状態において、第2隔壁部材31がシャフト本体18の円筒壁18a内に嵌合固定されるようになっている。このため、シャフト本体18に第1隔壁部材30と第2隔壁部材31を組み付ける場合には、第1隔壁部材30と第2隔壁部材31を相互に組み付けた状態において、第1隔壁部材30の一端面30aがシャフト本体18の底壁18bに突き当たり、かつ第2隔壁部材31がシャフト本体18の円筒壁18a内に嵌合されるまで、第1隔壁部材30と第2隔壁部材31をシャフト本体18内に挿入するだけで良い。
即ち、こうして第1隔壁部材30と第2隔壁部材31がシャフト本体18内に挿入されると、第1隔壁部材30が、シャフト本体18の底壁18bと第2隔壁部材31に挟み込まれた状態でシャフト本体18内に固定されることになるため、特別な固定手段を用いることなく、第1隔壁部材30をシャフト本体18内に容易に固定することができる。したがって、この構造を採用することにより、部品点数の削減と、組付け作業の容易化を図ることができる。
また、この実施形態に係る支持シャフト11にあっては、シャフト本体内18の導入路22を第2隔壁部材31の軸方向の他端面に導通させる供給口の主要部が、第2隔壁部材31内に軸方向に沿って延在する軸孔部49によって構成されている。このため、導入路22内の潤滑油を、短い通路長の供給口によって第2隔壁部材31の軸方向の他端面側に安定的に供給することができる。
また、この実施形態に係る支持シャフト11の場合、略筒状の第1隔壁部材30の内周部に第3隔壁部材32が組み付けられ、第1隔壁部材30と第3隔壁部材32の間に、導入路22に連通する第2導入路43が形成されている。このため、第1隔壁部材30と第3隔壁部材32の間に形成されている第2導入路43を通して、支持シャフト11回りの潤滑必要部位に潤滑油を効率良く供給することができる。
特に、この実施形態に係る支持シャフト11においては、第3隔壁部材32の軸方向の一端部が、シャフト本体18の底壁18bに対して当接可能にされるとともに、第3隔壁部材32の軸方向の一端面に、第2導入路43に連通する底部溝44が形成され、シャフト本体18の底壁18bの底部溝44に臨む位置に、第2導入路43内の潤滑油をシャフト本体18の軸方向の一端面の外側に供給する貫通孔45が形成されている。このため、シャフト本体18の軸方向の一端面と第2ブロック7Bの軸方向内側の端面7B−aとの間の隙間に、第2導入路43内の潤滑油を確実に供給することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
7A…第1ブロック(支持部材)
7B…第2ブロック(支持部材)
7B−a…軸方向内側の端面(軸方向の位置規制部)
11…支持シャフト
12…歯車(回転部材)
16a…内向きのフランジ部(軸方向の位置規制部)
18…シャフト本体
18a…円筒壁
18b…底壁
18a−1…支持面
18a−2,18a−3…被支持面
18c…中空部
18d…第1の規制面(規制面)
18e…第2の規制面(規制面)
19…隔壁部材
22…導入路
23…環状溝(供給口)
24…連通孔(供給口)
26,27…環状溝(供給口)
28,29…連通孔(供給口)
30…第1隔壁部材
30a…一端面(突き当て部)
31…第2隔壁部材
32…第3隔壁部材
32a…一端面(突き当て部)
33…隔離室
34A,47…嵌合溝
35A,35B…シール部材
43…第2導入路
44…底部溝
45…貫通孔
48…径方向穴(供給口)
49…軸孔部(供給口)

Claims (8)

  1. 潤滑油の導入路(22)を内部に有するとともに、前記導入路(22)から潤滑必要部位に潤滑油を供給する供給口(28,26,24,23,29,27)有する回転部材(12)の支持シャフトにおいて、
    内部に中空部(18c)を有するとともに、前記回転部材(12)を回転自在に支持する支持面(18a−1)を有するシャフト本体(18)と、
    少なくとも一部が前記中空部(18c)の内側に配置されるように前記シャフト本体(18)に組み付けられ、前記シャフト本体(18)との間で前記導入路(22)を形成する隔壁部材(19)と、を備え、
    前記隔壁部材(19)は、前記導入路(22)から隔離された隔離室(33)を内部に有し、
    前記シャフト本体(18)の軸方向両側の外周面は、支持部材(7A)に摺動自在に支持される被支持面(18a−2,18a−3)とされ、
    前記供給口(28,26,24,23,29,27)は、前記支持面(18a−1)に臨む位置と、前記シャフト本体(18)の前記被支持面(18a−2,18a−3)に臨む位置とに設けられていることを特徴とする回転部材の支持シャフト。
  2. 前記シャフト本体(18)の軸方向の端面は、支持部材(7B,7A)の軸方向の位置規制部(7B−a)に対向する規制面(18d,18e)とされ、
    前記供給口は、前記シャフト本体(18)の前記規制面(18d,18e)に臨む位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回転部材の支持シャフト。
  3. 潤滑油の導入路(22)を内部に有するとともに、前記導入路(22)から潤滑必要部位に潤滑油を供給する供給口(28,26,24,23,29,27)を有する回転部材(12)の支持シャフトにおいて、
    内部に中空部(18c)を有するとともに、前記回転部材(12)を回転自在に支持する支持面(18a−1)を有するシャフト本体(18)と、
    少なくとも一部が前記中空部(18c)の内側に配置されるように前記シャフト本体(18)に組み付けられ、前記シャフト本体(18)との間で前記導入路(22)を形成する隔壁部材(19)と、を備え、
    前記隔壁部材(19)は、前記導入路(22)から隔離された隔離室(33)を内部に有し、
    前記シャフト本体(18)は、円筒壁(18a)と底壁(18b)とを有する有底円筒状に形成され、
    前記隔壁部材(19)は、前記シャフト本体(18)の前記円筒壁(18a)の内側に配置され、
    前記隔壁部材(19)の軸方向の両側の縁部と前記円筒壁(18a)の内周面との間には、前記隔壁部材(19)と前記シャフト本体(18)の間を液密に密閉するシール部材(35A,35B)が配置され、
    前記シャフト本体(18)の前記円筒壁(18a)の内周面と、前記隔壁部材(19)の外周面と、前記シール部材(35A,35B)とによって囲まれた空間によって前記導入路(22)が構成されていることを特徴とする回転部材の支持シャフト。
  4. 前記隔壁部材(19)の軸方向の両側の縁部の外周面には、前記シール部材(35A,35B)が嵌合される嵌合溝(34A,47)が形成されており、
    前記隔壁部材(19)の軸方向の一端面には、前記シャフト本体(18)の前記円筒壁(18a)の内側において前記底壁(18b)に突き当てられる突き当て部(30a)が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の回転部材の支持シャフト。
  5. 前記隔壁部材(19)は、軸方向の一端側に前記突き当て部(30a)を有する第1隔壁部材(30)と、前記第1隔壁部材(30)の軸方向の他端部に突き当てられて組み付けられる第2隔壁部材(31)と、を有し、
    前記第2隔壁部材(31)は、前記第1隔壁部材(30)の突き当て部(30a)を前記シャフト本体(18)の前記底壁(18b)に突き当てた状態において、前記シャフト本体(18)の前記円筒壁(18a)に嵌合固定されていることを特徴とする請求項4に記載の回転部材の支持シャフト。
  6. 前記第2隔壁部材(31)には、前記導入路(22)を、軸方向の他端面に導通させる前記供給口が形成されており、当該供給口は、その主要部が第2隔壁部材(31)内に軸方向に沿って延在する軸孔部(49)によって構成されていることを特徴とする請求項5に記載の回転部材の支持シャフト。
  7. 前記第1隔壁部材(30)は略筒状に形成され、
    前記第1隔壁部材(30)の内周側には、第3隔壁部材(32)が組み付けられ、
    前記第1隔壁部材(30)と前記第3隔壁部材(32)との間に、前記導入路(22)に連通する第2導入路(43)が構成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の回転部材の支持シャフト。
  8. 前記第3隔壁部材(32)の軸方向の一端部は、前記第1隔壁部材(30)を軸方向に貫通して前記シャフト本体(18)の前記底壁(18b)に当接可能とされており、
    前記第3隔壁部材(32)の軸方向の一端面には、前記第2導入路(43)に連通する底部溝(44)が形成され、
    前記シャフト本体(18)の前記底壁(18b)のうちの前記底部溝(44)に臨む位置には、前記底壁(18b)を貫通して、前記第2導入路(43)内の潤滑油を前記シャフト本体(18)の軸方向の一端面と支持部材(7B)の間に導入する貫通孔(45)が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の回転部材の支持シャフト。
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