JP6458606B2 - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、本発明は、泡立ちの速さと泡のコシに優れるとともに、乾燥後の毛髪にまとまり感となめらかさを付与することができる毛髪洗浄剤組成物に関する。
シャンプー使用の際の洗髪あるいはすすぎ時に毛髪が絡みあうことでダメージを受け、枝毛や裂毛を生じることがある。このとき、シャンプー時の泡は毛髪同士の絡み合いを軽減する役割を持ち、泡立ちが速く、泡質が細かく、弾力のある泡が重要となってくる。また、シャンプー使用時だけでなく、乾燥後の毛髪状態によっても毛髪の絡みやすさが変わってくる。例えば、毛髪をセットする際には、ある程度のなめらかさが必要であり、なめらかさがない場合には、クシや指で髪を梳いたときにひっかかりやすく、枝毛や裂毛を生じやすい。さらにセット後の髪がまとまらない場合にも、枝毛や裂毛が生じやすく、また美観も損なわれる。そのため、毛髪乾燥後にはなめらかでまとまりやすいことが枝毛や裂毛を抑える上で重要となる。
上述のように、洗髪時および乾燥後の毛髪の絡み合いを抑えることは毛髪の健常性を保つ上で重要であり、泡立ちが速く、泡に弾力(コシ)があり、乾燥後の毛髪にまとまり感となめらかさを付与することができるシャンプーの開発が望まれていた。
近年使用されるシャンプーは、消費者の間で広まるナチュラル志向を背景に、低刺激のものが好まれる傾向にある。このようなシャンプーは、アミノ酸系界面活性剤を低刺激の洗浄成分としたものが主流となっている。しかしながら、アミノ酸系界面活性剤は刺激性が低いという利点があるものの、泡立ちの速さや泡の弾力は従来のポリオキシエチレンアルキル硫酸塩などの硫酸エステル型界面活性剤と比べて劣る部分があった。特に、毛髪洗浄の際には例えば40℃程度の温水が使用されるので、泡立ちが遅くなり、泡の弾力が弱くなる傾向にある。上記のとおり、泡立ちの速さや泡の弾力は洗髪時の毛髪の絡み合いを軽減し、枝毛や裂毛を抑えるという点で重要であるため、これまでにアミノ酸系界面活性剤を組み合わせて泡性能を改良する試みがなされている。
例えば、特許文献1には、アシルグルタミン酸塩とアシルアラニン塩と両性界面活性剤を組み合わせた組成物が挙げられている。この組成物は、洗髪時の泡立ちの速さは良いものの、泡の弾力は必ずしも満足のいくものではなかった。また、泡の弾力を改良する技術としては、カチオン化ポリマーなどのポリマー成分を加える方法が知られているが、洗髪初期の泡立ちが遅くなるといった問題があった。そのため、単純に、アミノ酸系界面活性剤活性剤を組み合わせる方法やポリマー成分と組み合わせる方法では、泡立ちが速く、泡に弾力があるシャンプーの開発は困難であった。
一方、乾燥後のまとまり感やなめらかさを向上させる方法としては、水酸基を有する界面活性剤をシャンプーに配合する方法が知られている。例えば、特許文献2には、アシルメチルアラニン塩とカチオン性ポリマーにβ−アラニン型両性界面活性剤を配合した組成物が挙げられている。この組成物は、乾燥後のまとまり感を改良してはいるが、乾燥後のなめらかさは満足のいくものではなかった。また、泡の弾力は良いものの、泡立ちの速さは十分ではなかった。
アミノ酸系界面活性剤を使用した他の例として、特許文献3には、アシルヒドロキシアルキルβアラニン塩とポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムとカチオン化セルロースを含有する組成物が挙げられている。この組成物は、乾燥後のなめらかさは向上しているが必ずしも十分ではなく、乾燥後のまとまり感も物足りないものであった。また、泡立ちの速さは良いものの、泡の弾力は十分ではなかった。
毛髪乾燥後のなめらかさを改良した例としては、特許文献4に、アシルメチルアラニン塩と酢酸ベタイン型両性界面活性剤と無機塩にポリオキシアルキレン脂肪酸モノイソパノールアミドを配合した組成物が挙げられている。この組成物は、乾燥後のなめらかさを改良しているが、乾燥後のまとまり感は必ずしも十分ではなかった。また、泡の弾力は良いものの、洗髪時の泡立ちの速さは十分ではなかった。
上述のように、単純に、アミノ酸系界面活性剤を組み合わせる方法や他成分と組み合わせる方法では、泡立ちが速く、泡に弾力(コシ)があり、乾燥後の毛髪にまとまり感となめらかさを付与することができるシャンプーの開発は困難であった。
特開2003−34623号公報 特開平06−56636号公報 特開昭64−90295号公報 特開2004−143072号公報
本発明は、泡立ちの速さと泡のコシに優れるとともに、乾燥後の毛髪にまとまり感となめらかさを付与することができる毛髪洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、アシルヒドロキシアルキルアラニン塩、アシルメチルモノカルボン酸塩、両性界面活性剤を配合した毛髪洗浄剤組成物において、これら成分の内、アシルヒドロキシアルキルアラニン塩とアシルメチルモノカルボン酸塩を所定の割合で配合することによって、泡立ちの速さと泡のコシに優れるとともに、乾燥後の毛髪にまとまり感となめらかさを付与できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(a)成分:式(1)で表される界面活性剤を0.1〜10質量%、(b)成分:式(2)で表される界面活性剤を1〜20質量%、(c)成分:両性界面活性剤を1〜20質量%含有し、(a)成分と(b)成分との質量比((a)/(b))が0.1〜1であり、(a)成分および(c)成分の和と(b)成分との質量比([(a)+(c)]/(b))が0.4〜5であることを特徴とする毛髪洗浄剤組成物である。
Figure 0006458606
(式(1)中、RCOは炭素数8〜22の脂肪族アシル基を示し、Rは単結合または炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基を示し、Rは炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基を示し、Mはアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。)
Figure 0006458606
(式(2)中、RCOは炭素数8〜22の脂肪族アシル基を示し、nは1〜2の整数を示し、Mはアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。)
本発明の毛髪洗浄剤組成物によれば、例えば40℃程度の温水使用時においても、泡立ちが速く、泡のコシが十分に得られ、また乾燥後の毛髪にまとまり感となめらかさを感じることができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、(a)成分、(b)成分および(c)成分を含有する。以下、各化合物を説明する。
〔(a)成分〕
本発明に用いられる(a)成分は、式(1)で表される界面活性剤である。
式(1)中のRCOは炭素数8〜22、好ましくは炭素数8〜18の脂肪族アシル基を示す。脂肪族アシル基には、炭素数8〜22の飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸を由来とするアシル基のみならず、これら脂肪酸の二種以上を含む混合脂肪酸由来のアシル基が含まれる。例えば、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基、カプロイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、ベヘニル基などが挙げられる。好ましくは、ラウロイル基、ミリストイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。特に好ましくは、ラウロイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。
式(1)中のRは単結合または炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基を示す。Rとしては、例えば、メチレン基、エチレン基、n-プロピレン基、イソプロピレン基、n-ブチレン基、イソブチレン基などが挙げられ、好ましくはエチレン基、n-プロピレン基である。すなわち、式(1)中のROHとしては、例えば、モノヒドロキシエチル基、モノヒドロキシプロピル基、モノヒドロキシイソプロピル基、モノヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチル基などが挙げられる。好ましくはモノヒドロキシエチル基、モノヒドロキシプロピル基である。
また、式(1)中のRは炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基を示す。Rとしては、例えば、メチレン基、エチレン基、n-プロピレン基、イソプロピレン基、n-ブチレン基、イソブチレン基などが挙げられ、好ましくはエチレン基、n-プロピレン基である。すなわち、式(1)中のRCOOHは、例えば、モノカルボキシメチレン基、モノカルボキシエチレン基、モノカルボキシプロピレン基、モノカルボキシイソプロピレン基、モノカルボキシブチレン基、モノカルボキシイソブチレン基などが挙げられる。好ましくはモノカルボキシエチレン基である。
式(1)中のMはアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。アルカリ金属原子としては、例えば、ナトリウム、カリウムなどが挙げられる。また、アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。これらのうち好ましくは、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミンである。
式(1)で表される界面活性剤の具体例としては、例えば、ラウロイルヒドロキシエチルアラニンナトリウム、ラウロイルヒドロキシエチルアラニントリエタノールアミン、ラウロイルヒドロキシプロピルアラニントリエタノールアミン、ココイルヒドロキシエチルアラニンナトリウムなどが挙げられる。
本発明において(a)成分は、上記式(1)で包含される化合物のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。
〔(b)成分〕
本発明に用いられる(b)成分は、式(2)で表される界面活性剤であり、アシルメチルモノカルボン酸塩である。
式(2)中のRCOは炭素数8〜22、好ましくは炭素数8〜18の脂肪族アシル基を示す。脂肪族アシル基には、炭素数8〜22の飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸を由来とするアシル基のみならず、これら脂肪酸の二種以上を含む混合脂肪酸由来のアシル基が含まれる。例えば、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基、カプロイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、ベヘニル基などが挙げられる。好ましくは、ラウロイル基、ミリストイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。特に好ましくは、ラウロイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。
式(2)中のnは1〜2の整数を示す。
は、アルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。アルカリ金属原子としては、例えば、ナトリウム、カリウムなどが挙げられる。また、アルカノールアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。これらのうち好ましくは、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミンである。
式(2)で表される界面活性剤の具体例としては、例えば、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルグリシントリエタノールアミン、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルグリシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルグリシントリエタノールアミンなどが挙げられる。
本発明において(b)成分は、上記式(2)で包含される化合物のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。
〔(c)成分〕
本発明に用いられる(c)成分は、両性界面活性剤であり、N−アシル基またはN−アルキル基、陽イオン性基、陰イオン性基を合わせ持つ構造を有する界面活性剤である。例えば、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アルキルヒドロシキシスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルアミドヒドロキシエチルアミノ酸型両性界面活性剤、アルキルイミノジ酢酸塩等が挙げられる。
上記の両性界面活性剤に含まれるN−アシル基は、例えば、炭素数8〜18の直鎖あるいは分岐の脂肪酸残基である。かかる脂肪酸残基における脂肪酸としては、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の飽和脂肪酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸、およびこれらの混合物であるヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸等が挙げられる。これらのうち好ましくは、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸である。より好ましくは、ラウリン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸である。
上記の両性界面活性剤に含まれるアルキル基は、例えば、炭素数8〜18の炭化水素基であり、混合脂肪酸由来のアルキル基も含まれる。例えば、カプリリル基、カプリル基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基等のアルキル基、ヤシ油アルキル基、パーム核油アルキル基、牛脂アルキル基等の混合アルキル基が挙げられる。これらのうち好ましくは、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ヤシ油アルキル基、パーム核油アルキル基である。より好ましくは、ラウリル基、ヤシ油アルキル基、パーム核油アルキル基である。
(c)成分の両性界面活性剤の具体例としては、ラウリルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタインなどが挙げられる。
本発明において(c)成分は、上記両性界面活性剤のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。
〔毛髪洗浄剤組成物〕
次に、本発明の毛髪洗浄剤組成物における各成分の含有量について説明する。
本発明の毛髪洗浄剤組成物における(a)成分の含有量は、0.1〜10質量%であり、好ましくは0.5〜7質量%であり、さらに好ましくは1〜4質量%である。(a)成分の含有量が少なすぎる場合には、乾燥後の毛髪に十分なまとまり感やなめらかさが得られないことがあり、含有量が多すぎる場合には、低温時に界面活性剤の析出などの問題が起きる可能性がある。
本発明の毛髪洗浄剤組成物における(b)成分の含有量は、1〜20質量%であり、好ましくは2〜15質量%であり、さらに好ましくは4〜10質量%である。(b)成分の含有量が少なすぎる場合には、泡立ちの速さや泡のコシが低下する場合や乾燥後の毛髪に十分なまとまり感やなめらかさが得られないことがあり、含有量が多すぎる場合には、低温時に界面活性剤の析出などの問題が起きる可能性がある。
本発明の毛髪洗浄剤組成物における(c)成分の含有量は、1〜20質量%であり、好ましくは2〜15質量%であり、さらに好ましくは4〜10質量%である。(c)成分の含有量が少なすぎる場合には、十分な泡のコシが得られないことがあり、含有量が多すぎる場合には、低温時に界面活性剤の析出などの問題が起きる可能性がある。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、(b)成分に対する(a)成分の質量比((a)/(b))が0.1〜1であり、好ましくは0.10〜0.60であり、より好ましくは0.15〜0.50であり、さらに好ましくは0.20〜0.40である。質量比((a)/(b))が大きすぎると、泡立ちの速さや泡のコシが十分ではないことがあり、質量比((a)/(b))が小さすぎると、毛髪乾燥後のまとまり感やなめらかさが十分ではないことがある。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、(a)成分および(c)成分の和と(b)成分との質量比([(a)+(c)]/(b))が0.4〜5であり、好ましくは0.50〜3.50であり、より好ましくは0.60〜2.75であり、さらに好ましくは0.70〜2.00である。質量比([(a)+(c)]/(b))が大きすぎると、毛髪のベタつき感が強くなり、乾燥後にまとまり感やなめらかさが損なわれることがあり、質量比([(a)+(c)]/(b))が小さすぎると、毛髪のきしみ感が強くなり、乾燥後にまとまり感やなめらかさが損なわれることがある。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、通常の方法に従って製造することができる。本発明の毛髪洗浄剤組成物はさらに溶剤を含有していてもよい。溶剤としては、水、エタノール等の低級アルコール、または低級アルコール水溶液が挙げられ、特に水が好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、(a)〜(c)の各成分と水など溶剤との総含有量が100質量%以下である。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、毛髪の洗浄を目的とするものであれば、液状、ゲル状等の使用形態は限定されず、例えば、ヘアシャンプー、リンスインシャンプーとして用いることができる。
また、本発明の毛髪洗浄剤組成物は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で、他の界面活性剤や保湿剤、油分、水溶性高分子、防腐剤、殺菌剤、pH調整剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、動植物由来の抽出エキス、色素、香料など、毛髪や身体の洗浄剤に一般的に用いられている各種成分を含有していてもよい。
他の界面活性剤としては、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤((a)および(b)成分を除く。)、非イオン性界面活性剤が挙げられる。
陽イオン性界面活性剤としては、例えば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムなどが挙げられ、陰イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどが挙げられ、非イオン性界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタンやポリオキシエチレンラウリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンパルミチン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンオレイン酸ソルビタン、ポリオキシエチレンステアリン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル類;グリセリン脂肪酸エステル;ポリグリセリンラウリン酸エステル;ポリグリセリンラウリルエーテル;ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステルなどのショ糖脂肪酸エステル類;ラウレス−4などのポリオキシアルキレンアルキルエーテル類;ラウリン酸PEG−4やPEG−7グリセリルココエートなどのポリオキシアルキレンエステル類;さらに、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどのアルキロールアミド類などが挙げられる。
保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジグリセリン、ソルビトールなどが挙げられる。
油分としては、例えば、流動パラフィン、固形パラフィン、ワセリンなどの炭化水素油;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピルなどのエステル油;ジメチルポリシロキサンなどのストレートシリコーンオイルやポリエーテル基、アミノ基、脂肪酸アミド基などが導入された変性シリコーンオイルなどのシリコーン油などが挙げられる。
水溶性高分子としては、例えば、デンプン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、グアーガム、キサンタンガムなどの非イオン性高分子;カルボキシメチルデンプン、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、アラビアガムなどの陰イオン性高分子;カチオン性デンプン;塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体(ポリクオタニウム−7)、カチオン化セルロース(ポリクオタニウム−10)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体(ポリクオタニウム−22)、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体(ポリクオタニウム−39)などの陽イオン性高分子などが挙げられる。
防腐剤および殺菌剤としては、例えば、安息香酸またはその塩、パラオキシ安息香酸、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピルなどのパラベン類、フェノキシエタノール、サリチル酸、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミンなどが挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウムなどの有機酸およびその塩、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミンなどが挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸などが挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、酢酸トコフェロールなどが挙げられる。
〔実施例1〜9および比較例1〜12〕
以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説明する。
表1および表2に記載の配合に基づいて、常法に従い、毛髪洗浄剤組成物としてシャンプー組成物を調製した。
実施例および比較例で得られたシャンプー組成物を試料として、下記のとおり評価を行い、その結果を表1および表2にまとめた。
(1)泡立ちの速さ(洗浄時の泡立ち)
20名の男女(24〜47才)をパネラーとし、40℃の水を用いて試料5mLを手で泡立てた時の泡立ちの速さを評価した。泡立ちが速いと感じた場合を2点、泡立ちがやや速いと感じた場合を1点、泡立ちが遅いと感じた場合を0点として20名の合計点を求め、以下のように評価した。
○:合計点が30点以上;泡立ちが速い。
△:合計点が20点以上30点未満;泡立ちが遅い。
×:合計点が20点未満;泡立ちが非常に遅い。
(2)泡のコシ
1000mLメスシリンダーに40℃のシャンプー組成物水溶液(1質量%,イオン交換水希釈)100gを泡立たないように入れる。次に、金魚ポンプ((株)ニチドウ製、エアポンプ ノンノイズS 200)のエアストーン部分を水溶液中に入れて、流量1000mL/分で、1000mLまで泡立てる。錘(5g)をつけた浮き(蛍光合成玉15号、重さ10g)を泡内に入れて、浮きの中心線が1000mLから500 mLまで通過するときの時間を測定し、以下の基準で泡のコシを評価した。
◎:通過時間が15秒以上;泡のコシが非常に強い。
○:通過時間が10秒以上15秒未満;泡のコシが強い。
△:通過時間が5秒以上10秒未満;泡のコシが弱い。
×:通過時間が5秒未満;泡のコシがない。
(3)乾燥後のまとまり感
20名の男女(24〜47才)をパネラーとし、試料(シヤンプー組成物)5mLを用いて1日1回の洗髪を1週間連続して行い、毛髪乾燥後のまとまり感を評価した。まとまり感が優れていると感じた場合を2点、まとまり感がやや得られると感じた場合を1点、まとまり感が得られないと感じた場合を0点として20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上;毛髪のまとまり感がとても優れている。
○:合計点が30点以上35点未満;毛髪のまとまり感が優れている。
△:合計点が20点以上30点未満;毛髪のまとまり感がやや乏しい。
×:合計点が20点未満;毛髪のまとまり感が乏しい。
(4)乾燥後のなめらかさ
20名の男女(24〜47才)をパネラーとし、試料(シヤンプー組成物)5mLを用いて1日1回の洗髪を1週間連続して行い、毛髪乾燥後のなめらかさを評価した。なめらかさが優れていると感じた場合を2点、なめらかさがやや得られると感じた場合を1点、なめらかさが得られないと感じた場合を0点として20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上;毛髪のなめらかさがとても優れている。
○:合計点が30点以上35点未満;毛髪のなめらかさが優れている。
△:合計点が20点以上30点未満;毛髪のなめらかさがやや乏しい。
×:合計点が20点未満;毛髪のなめらかさが乏しい。
Figure 0006458606
Figure 0006458606
実施例1〜9はいずれの項目においても良好な評価であった。
一方、比較例1は、(a)成分が含まれていないことから、泡のコシ、乾燥後のまとまり感、乾燥後のなめらかさのいずれも不十分であった。
比較例2では、(b)成分を含有していないことから、泡立ちの速さ、泡のコシ、乾燥後のまとまり感、乾燥後のなめらかさのいずれも不十分であった。
比較例3は、質量比((a)/(b))が本発明規定範囲の上限値を上回っていることから、泡立ちの速さ、泡のコシ、乾燥後のなめらかさのいずれも不十分であった。
比較例4は、質量比((a)/(b))が本発明規定範囲の下限値を下回っていることから、泡立ちの速さ、乾燥後のまとまり感、乾燥後のなめらかさのいずれも不十分であった。
比較例5は、質量比([(a)+(c)]/(b))が本発明規定範囲の上限値を上回っていることから、乾燥後のまとまり感、乾燥後のなめらかさが不十分であった。
比較例6は、質量比([(a)+(c)]/(b))が本発明規定範囲の下限値を下回っていることから、乾燥後のまとまり感、乾燥後のなめらかさのいずれも不十分であった。
比較例7は、(c)成分を含有していないことから、乾燥後のまとまり感、乾燥後のなめらかさのいずれも不十分であった。
比較例8は、(b)成分に替えてポリオキシエチレン(2.5 )ラウリルエーテル硫酸ナトリウムを含有していることから、泡立ちの速さは良いものの、泡のコシ、乾燥後のまとまり感、乾燥後のなめらかさのいずれも不十分であった。
比較例9は、(a)成分に替えてココイルメチルタウリンナトリウム、カチオン化ポリマーを含有している。しかしながら、泡立ちの速さは良いものの、泡のコシ、乾燥後のまとまり感、乾燥後のなめらかさのいずれも不十分であった。
比較例10は、(a)成分に替えてココイルグルタミン酸ナトリウムを含有している。しかしながら、泡立ちの速さ、泡のコシ、乾燥後のまとまり感、乾燥後のなめらかさのいずれも不十分であった。
比較例11は、(a)成分は含まれておらず、その他成分として泡のコシと乾燥後のまとまり感を向上させる目的でN−(2−ヒドロキシドデシル)−N−(2−ヒドロキシエチル)−β−アラニンナトリウムを含有している。しかしながら、泡のコシ、乾燥後のまとまり感は良いものの、泡立ちの速さ、乾燥後のなめらかさのいずれも不十分であった。
比較例12は、(a)成分は含まれておらず、その他成分として泡のコシと乾燥後のなめらかさを向上させる目的でポリオキシアルキレン脂肪酸モノイソパノールアミドを含有している。しかしながら、泡のコシ、乾燥後のなめらかさは良いものの、泡立ちの速さ、乾燥後のまとまり感のいずれも不十分であった。
さらに、本発明の毛髪洗浄剤組成物の処方例を以下に具体的に示す。なお、いずれの処方例においても水を用いて全量を100質量%に調整した。
Figure 0006458606
Figure 0006458606
Figure 0006458606
これらの処方例の毛髪洗浄剤組成物は、泡立ちが速く、泡のコシに優れ、乾燥後の毛髪にまとまり感となめらかさを感じることができ、本願の効果が認められた。本発明により、泡立ちの速さと泡のコシに優れるとともに、乾燥後の毛髪にまとまり感となめらかさを付与することができる毛髪洗浄剤組成物が提供される。

Claims (1)

  1. (a)成分:式(1)で表される界面活性剤を0.1〜10質量%、
    (b)成分:式(2)で表される界面活性剤を1〜20質量%、
    (c)成分:両性界面活性剤を1〜20質量%含有し、
    (a)成分と(b)成分との質量比((a)/(b))が0.1〜1であり、(a)成分および(c)成分の和と(b)成分との質量比([(a)+(c)]/(b))が0.4〜5であることを特徴とする毛髪洗浄剤組成物。
    Figure 0006458606
    (式(1)中、RCOは炭素数8〜22の脂肪族アシル基を示し、Rは単結合または炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキレン基を示し、Rは炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖のアルキレン基を示し、Mはアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。)
    Figure 0006458606
    (式(2)中、RCOは炭素数8〜22の脂肪族アシル基を示し、nは1〜2の整数を示し、Mはアルカリ金属原子、アルカノールアミンを示す。)


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