JP2004143072A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Hidetoshi Abe
安部 英敏
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Abstract

【課題】適度な粘性により使用性が良く、洗浄中の泡立ち、泡の感触が良好で、すすぎ時には毛髪のきしみや皮膚のつっぱり感がなくすっきり洗うことができ、さらに、洗浄後の毛髪や皮膚に対しコンディショニング効果を有する洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】(A)特定の中性アミノ酸系界面活性剤1〜20質量%、(B)アニオン性界面活性剤2〜20質量%、(C)特定のベタイン型両性界面活性剤1〜15質量%、(D)無機塩0.1〜3質量%および(E)ポリオキシアルキレン脂肪酸モノイソプロパノールアミド0.1〜5質量%を含有し、成分(A)〜(C)の合計量が10〜30質量%、かつ、成分(A)と成分(B)の含有質量比(A)/{(A)+(B)}が1/5〜4/5である洗浄剤組成物。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は洗浄剤組成物に関し、更に詳しくは、適度な粘性により手に取り易く、洗浄中は泡立ち、泡の感触が良好であり、すすぎ時には毛髪のきしみや皮膚のつっぱり感がなくすっきり洗うことができ、洗浄後は毛髪や皮膚に滑らかな感触を与えるコンディショニング効果を有する洗浄剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、毛髪や皮膚の洗浄剤においては、その目的や用途に応じて起泡性や洗浄力などを考慮し、各種の界面活性剤を選択したり、またそれらを組み合わせること等により要求品質を満たすことが行われてきた(例えば、非特許文献1参照。)。
しかしながら、現在では起泡性や洗浄力のみならず、付加価値として毛髪や皮膚へのコンディショニング効果の付与が必要となり、そのためシリコーン等の油剤やカチオン性界面活性剤等の配合が試みられてきた。また、洗浄剤の基剤として用いられる界面活性剤に対しても毛髪、皮膚にやさしいものが要求されるため、低刺激性のアミノ酸系界面活性剤が多く使用され、各種界面活性剤と併用するなどしてシャンプーなどの洗浄剤に用いられている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
「特許庁公報59(1984)−184〔3880〕周知・慣用技術集(化粧品及び類似品)」日本国特許庁、1984年8月21日発行、p.83−87、p.103−113
【特許文献1】
特開2001−302466号公報
【特許文献2】
特開平10−310511号公報
【特許文献3】
特開平06−145031号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シリコーン等の油剤やカチオン性界面活性剤は高い効果を得ようとして多量に配合すると、洗浄剤の泡立ちを損なう場合があり、また、これらを系中に安定に配合することも困難なことが多い。一方、アミノ酸系界面活性剤は、それ自体の泡立ちは他のアニオン性界面活性剤に比べるとやや劣る傾向があり、また、これを補うために多量に配合するとすすぎ時に毛髪や皮膚にヌルヌル感が残るなど、使用時の感触に欠点を有する場合があった。従って、毛髪や皮膚へのコンディショニング効果を有しながらも泡立ちや泡の感触が良好であり、すすぎ時には毛髪のきしみや皮膚のつっぱり感のない毛髪、皮膚にやさしい洗浄剤組成物の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者は上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の中性アミノ酸系界面活性剤、それ以外のアニオン性界面活性剤、特定のベタイン型両性界面活性剤、無機塩およびポリオキシアルキレン脂肪酸モノイソプロパノールアミドの各々特定量を特定比で組み合わせて洗浄剤組成物とすることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(E)、
(A)一般式(1)で示される中性アミノ酸系界面活性剤 1〜20質量%
【化2】
Figure 2004143072
〔式中、Rは炭素原子数5〜21の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、Xはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、有機アルカリ類を示す〕
(B)成分(A)以外のアニオン性界面活性剤 2〜20質量%
(C)酢酸ベタイン型両性界面活性剤またはアミドベタイン型両性界面活性剤から選ばれる一種または二種以上 1〜15質量%
(D)無機塩 0.1〜3質量%
(E)ポリオキシアルキレン脂肪酸モノイソプロパノールアミド 0.1〜5質量%
を含有し、成分(A)〜(C)の合計量が10〜30質量%、かつ、成分(A)と成分(B)の含有質量比(A)/{(A)+(B)}が1/5〜4/5であることを特徴とする洗浄剤組成物である。
【0007】
また、本発明は、さらに成分(F)としてアルキルイミノジカルボキシレート型両性界面活性剤またはイミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤から選ばれる一種または二種以上を含有することを特徴とする前記の洗浄剤組成物に関するものである。
【0008】
また、本発明は成分(A)のうち少なくとも一種がN−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン・トリエタノールアミン塩またはN−ヤシ油脂肪酸アシル−N−メチル−β−アラニン・トリエタノールアミン塩であることを特徴とする前記の洗浄剤組成物に関するものである。
【0009】
また、本発明は、さらに成分(G)として塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、カチオン化セルロース、カチオン化グァーガムまたは塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸・アクリルアミド共重合体から選ばれるカチオン性ポリマーの一種または二種以上を含有することを特徴とする前記の洗浄剤組成物に関するものである。
【0010】
さらに、本発明は、実質的にシリコーン類を含有しないことを特徴とする前記の洗浄剤組成物に関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに詳述する。
本発明に用いられる成分(A)の中性アミノ酸系界面活性剤は下記一般式(1)で示されるものである。
【化3】
Figure 2004143072
〔式中、Rは炭素原子数5〜21の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、Xはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、有機アルカリ類を示す〕
成分(A)は洗浄用基剤の1つであり、特にアニオン性界面活性剤でありながらカチオン性界面活性剤との相性が良く併用し易いという特徴を有する界面活性剤である。本発明においては、成分(A)は汚れをさっぱり落としながらもすすぎ時には毛髪のきしみ感や皮膚のつっぱり感が少なく、洗浄後には毛髪や皮膚に滑らかな感触を与える効果を有する。従って、本発明の洗浄剤組成物は、この成分(A)の効果に他の必須成分の効果が相乗的に作用し、たとえシリコーン等の配合がない場合においても毛髪、皮膚に十分なコンディショニング効果を付与することができる。
【0012】
成分(A)において、塩を形成するための対アルカリはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、有機アルカリ類であり、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、アンモニア、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、アミノメチルプロパンジオール、L−アルギニン、L−リジン等が例示される。
【0013】
成分(A)として、具体的にはN−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン・トリエタノールアミン塩、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−メチル−β−アラニン・トリエタノールアミン塩、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン・ナトリウム塩、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−メチル−β−アラニン・ナトリウム塩、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン・カリウム塩、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−メチル−β−アラニン・カリウム塩等が例示されるが、系の安定性等からN−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン・トリエタノールアミン塩、N−ヤシ油脂肪酸アシル−N−メチル−β−アラニン・トリエタノールアミン塩が特に好ましい。
【0014】
本発明の洗浄剤組成物において、成分(A)は必要に応じて一種または二種以上を適宜選択して用いることができ、その含有量は全組成中1〜20質量%(以下、特に記載のあるもの以外は、質量%を単に%と記す)、好ましくは2〜15%である。1%未満では十分な洗浄力や泡立ちが得られない場合がある。一方、20%を超えるとすすぎ時に毛髪や皮膚にヌルヌル感を与えることがあり、好ましくない。
【0015】
本発明に用いられる成分(B)のアニオン性界面活性剤(成分(A)以外)は洗浄剤の基剤であり、本発明においては、成分(A)を補い、毛髪や皮膚の汚れ等を落とす高い洗浄力を得るために必要な成分である。成分(B)としては化粧料に配合可能な洗浄性アニオン性界面活性剤(成分(A)以外)であれば特に限定されず、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキルアミド硫酸塩、高級脂肪酸塩、N−アシル酸性アミノ酸塩、成分(A)以外のN−アシル中性アミノ酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、アルキロイルタウリン塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルヒドロキシエーテルカルボン酸塩、スルホコハク酸エステル塩等を例示することができる。これらの塩を形成するための対アルカリとしてはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、有機アルカリ類が挙げられ、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、アンモニア、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、アミノメチルプロパンジオール、L−アルギニン、L−リジン等を例示することができる。
【0016】
これらのうち、成分(B)は良好な洗浄力や泡立ちを得る上で、特にアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、高級脂肪酸塩、N−アシル酸性アミノ酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩が好ましい。具体的にはラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸カリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ココイル−L−グルタミン酸ナトリウム、N−ココイル−L−グルタミン酸カリウム、N−ココイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリンカリウム、N−ココイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ココイル−N−メチルタウリンカリウムが好ましい。
【0017】
本発明において成分(B)は必要に応じて一種または二種以上を適宜選択して用いることができ、その含有量は全組成中の含有量は全組成中2〜20%、より好ましくは5〜15%である。2%未満では十分な洗浄力や泡立ちを得られない場合がある。一方20%を超えて配合しても洗浄力や泡立ちの向上が得られず、化粧用製品としての良好な品質が得られない場合がある。
【0018】
本発明に用いられる成分(C)の酢酸ベタイン型両性界面活性剤またはアミドベタイン型両性界面活性剤は、成分(A)、成分(B)と同様に洗浄剤の重要な洗浄性基剤の1つであるが、本発明においては成分(A)、成分(B)との併用により系の粘度を増加させ、手に取り易い適度な粘性を付与すると共に、洗浄中の泡の滑らかさ、クリーミィ感等の泡の感触を向上させるはたらきを有する。成分(C)としては化粧料に配合可能な酢酸ベタイン型両性界面活性剤またはアミドベタイン型両性界面活性剤であれば特に限定されないが、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ココイルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等を好ましい例として挙げることができる。
【0019】
本発明において、(C)成分は必要に応じて一種または二種以上を適宜選択して用いることができ、その含有量は全組成中1〜15%、より好ましくは2〜10%である。1%未満では粘性の付与による使用性の向上や泡の感触向上効果が得られない場合がある。一方15%を超えて配合しても使用性の向上や泡の感触向上は得られず、かえって過剰なヌルヌル感がでるなど、化粧用製品としての良好な品質が得られない場合がある。
【0020】
本発明に用いられる成分(D)無機塩類は、成分(A)〜(C)の界面活性剤と併用することで、ヌルヌル感を伴わずに適度な粘性を付与する成分である。本発明においては成分(C)の両性界面活性剤と成分(D)無機塩類を併用することで、粘性の付与、泡の感触向上および使用時のヌルヌル感の低減においてバランスのとれた洗浄剤組成物を調製することができる。成分(D)としては具体的に塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム等が挙げられるが、塩化ナトリウムが特に好ましい。
【0021】
本発明において、成分(D)は必要に応じて一種または二種以上を適宜選択して用いることができ、その含有量は全組成中0.1〜3%、より好ましくは0.5〜2%である。0.1%未満では適度な粘性やすすぎ時のヌルヌル感の低減が十分得られない場合があり、逆に3%を超えて配合すると低温での安定性が低下したり、毛髪のすすぎ時にきしみ感を生じる場合がある。
【0022】
本発明に用いられる成分(E)ポリオキシアルキレン脂肪酸モノイソプロパノールアミドは、洗浄剤の増粘剤として使用される成分であるが、本発明においては成分(A)〜(C)界面活性剤系の増粘効果のみならず、泡のきめ細かさや泡量、泡の感触を向上させる効果を有する。
成分(E)は具体的にはポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド、ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド等を好ましい例として挙げることができる。ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミドとしてはアミゼット1PC(川研ファインケミカル社製)等の市販品を用いることも可能である。
【0023】
本発明において、成分(E)は必要に応じて一種または二種以上を適宜選択して用いることができ、その含有量は全組成中0.1〜5%、より好ましくは0.5〜3%である。0.1%未満ではきめ細かい良好な泡質や泡の感触が十分に得られず、また粘度の付与効果も十分に得られない場合がある。一方、5%を超えて配合するとすすぎ時に過剰なヌルヌル感がでて滑らかな感触を損なう場合があり、好ましくない。
【0024】
本発明の洗浄剤組成物においては、成分(A)〜(C)の合計量が10〜30%であり、かつ成分(A)と成分(B)の含有質量比(A)/{(A)+(B)}が1/5〜4/5である。この範囲内であれば、洗浄中の良好な泡立ちや泡の感触、十分な洗浄効果を得ることができ、すすぎ時の毛髪のきしみや皮膚のつっぱり感もなくすっきり洗浄することができる。また、洗浄後は毛髪や皮膚に滑らかな感触を付与することができ、コンディショニング効果も高い。成分(A)〜(C)の合計量が10%未満では十分な泡立ちや洗浄性が得られず、洗浄剤としては十分な機能が得られない場合がある。また、30%を超えて配合してもそれ以上の洗浄効果の向上は得られにくく、むしろ化粧品としての良好な品質が得られない場合がある。
【0025】
また、本発明の洗浄剤組成物においては上記成分(A)〜(E)に加え、さらに成分(F)としてアルキルイミノジカルボキシレート型両性界面活性剤またはイミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤から選ばれる一種または二種以上を配合することにより、洗浄力をより向上させ、また洗浄後の毛髪に滑らかさや柔らかさを付与することができる。本発明に用いられる成分(F)のうち、アルキルイミノジカルボキシレート型両性界面活性剤としては具体的にラウリルアミノジ酢酸ナトリウム、ラウリルイミノジプロピオン酸ナトリウム等を好ましい例として挙げることができる。また、成分(F)のうち、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤としては具体的にN−ココイル−N’−カルボキシメチル−N’−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ココイル−N’−カルボキシメトキシエチル−N’−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等を好ましい例として挙げることができる。
【0026】
成分(F)の特定両性界面活性剤は必要に応じて一種または二種以上を適宜選択して用いることができ、その含有量は全組成中1〜15%が好ましく、2〜10%がより好ましい。
【0027】
また、本発明の洗浄剤組成物においては上記成分に加え、さらに成分(G)として塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、カチオン化セルロースまたはカチオン化グァーガムまたは塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸・アクリルアミド共重合体から選ばれるカチオン性ポリマーまたは両性ポリマーの一種または二種以上を配合することにより、特に毛髪用の洗浄剤において毛髪に付着し、洗浄後の毛髪にしなやかさ、滑らかさを付与することができる。これらのポリマーとしては、マーコート280(カルゴン社製)、マーコート550(カルゴン社製)、ポリマーJR400(ユニオンカーバイド社製)、JAGUAR C−13S(ローディア社製)、マーコートプラス3330(カルゴン社製)等の市販品を使用することも可能である。
【0028】
本発明において、成分(G)は必要に応じて一種または二種以上を適宜選択して用いることができ、その含有量は全組成中0.1〜5%が好ましく、0.2〜3%がより好ましい。
【0029】
本発明の洗浄剤組成物は、上記組み合わせとすることにより、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等のシリコーン類を含有しない状態においてもこれらを配合したと同様の良好なコンディショニング効果を得ることができるものであり、洗浄後の毛髪や皮膚に滑らかな感触を付与することができる。また、一般にシリコーン類を配合した場合に多く見られる泡立ちの損失や安定性の低下も見られず、洗浄剤組成物としてより高い品質を得ることができる。
【0030】
本発明の洗浄剤組成物は、上記必須成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲で、上記成分(C)、成分(F)以外の両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、上記成分(E)以外のノニオン性界面活性剤(ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油、アルカノールアミド等)、水溶性高分子(ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等)、水溶性多糖類(キサンタンガム等)、パール剤(アルキレングリコール脂肪酸エステル、高級脂肪酸、無機パール顔料等)、多価アルコール、低級一価アルコール(エタノール、イソプロパノール等)、油性成分(ラノリン、炭化水素、油脂類、シリコーン油、高分子シリコーン、アミノ変性シリコーン等)、粉体、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤(安息香酸塩、パラベン類等)、キレート剤(エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸塩等)、pH調整剤(クエン酸、クエン酸塩、酒石酸、酒石酸塩、リンゴ酸、リンゴ酸塩、乳酸、乳酸塩等)、着色剤(染料、顔料、天然色素等)、香料等、洗浄剤において汎用である他の成分を配合することが可能である。
【0031】
本発明の洗浄剤組成物は、上記成分(A)〜(E)および必要に応じて成分(F)、成分(G)、上記任意成分を撹拌混合し、必要に応じてpH調整剤によるpH調整、加熱、冷却処理等を行うことにより、洗浄剤組成物として製造することができる。また、本発明の洗浄剤組成物は他の成分との併用や容器の機構により、低粘度〜高粘度の液状、乳液状、クリーム状、ジェル状等、種々の形態にて実施することができる。
【0032】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0033】
実施例1〜12および比較例1〜8  シャンプー
表1および表2に示す組成および下記製法にてシャンプーを調製し、使用試験により洗浄中の泡立ち、泡の感触、すすぎ時の毛髪の感触、使用性およびコンディショニング効果について評価した。結果を表1および表2に併記する。
【0034】
【表1】
Figure 2004143072
(注1):アミゼット1PC(川研ファインケミカル社製)
(注2):ニッサンアノンLA(日本油脂社製)
(注3):ポリマーJR400(ユニオンカーバイド社製)
(注4):マーコート550(8%)(カルゴン社製)(配合量はポリマー純分の量として記載した)
【0035】
【表2】
Figure 2004143072
【0036】
(製法)
A.成分(1)〜(7)および(13)を70℃で均一に加熱混合し、後に冷却する。
B.Aに(8)〜(12)を添加混合して、シャンプーを得た。
【0037】
(評価方法)
10名の専門パネルに実施例1〜12および比較例1〜8の各試料を分配して使用してもらい、各々に対して洗浄中の泡立ち、泡の感触、すすぎ時の毛髪の感触(滑らかさ、過剰なヌルヌル感のなさ)、使用性(適度な粘性による使い易さ)およびコンディショニング効果の各評価項目について、下記絶対評価基準(イ)を用いて5段階評価してもらった。その後、各試料の評点の平均値を判定基準(ロ)を用いて判定した。
評価項目
〈a〉洗浄中の泡立ち
〈b〉洗浄中の泡の感触(滑らかさ、クリーミィ感)
〈c〉すすぎ時の毛髪の感触(滑らかさ、過剰なヌルヌル感のなさ)
〈d〉使用性(適度な粘性、手のひらへの取り易さ)
〈e〉コンディショニング性(滑らかさ、きしみ・ごわつきのなさ)
(イ)絶対評価基準
(評点): (評価)
4  : 非常に良い
3  : 良い
2  : 普通
1  : 悪い
0  : 非常に悪い
(ロ)判定基準
(評点の平均値)     :(評価)
3.5以上       : ◎
2.5以上、3.5未満 : ○
1.0以上、2.5未満 : △
1.0未満       : ×
【0038】
表1および表2の結果から明らかなように、本発明のシャンプーは比較例1〜8のものと比較して、洗浄中の泡立ち、泡の感触、すすぎ時の毛髪の感触、使用性、コンディショニング効果の各評価項目の全てにおいて良好な結果を示し、シャンプーとして優れた効果を有するものであることが実証された。
【0039】
Figure 2004143072
【0040】
(製法)
A.成分(1)〜(16)を70℃にて加熱溶解して均一に混合する。
B.Aを冷却した後、容器に充填して液状洗顔料を得た。
【0041】
以上のようにして得られた実施例13の液状洗顔料は、適度な粘性を有するため手に取ってもこぼれにくく、洗浄中の泡立ちが良く、泡もクリーミィで感触が良いものであった。また、すすぎ時にも顔がヌルヌルせず、洗浄後の肌が滑らかな感じとなる、洗顔料として優れた効果を有するものであった。
【0042】
Figure 2004143072
【0043】
(製法)
A.成分(1)〜(15)および(18)を70℃にて加熱溶解する。
B.Aを攪拌しながら冷却した後、成分(16)および(17)を添加混合し、容器に充填してシャンプーを得た。
【0044】
以上のようにして得られた実施例14のシャンプーは、適度な粘性で手に取り易く、洗浄中はきめ細かな泡で泡立ちも良く、すすぎ時のきしみ感やヌルヌル感のないものであった。また、使用後の毛髪も滑らかであり、シャンプーとして優れた効果を有するものであった。
【0045】
Figure 2004143072
【0046】
(製法)
A.成分(1)〜(15)および(18)を70℃にて加熱溶解する。
B.Aを攪拌しながら冷却した後、成分(16)および(17)を添加混合し、容器に充填してシャンプーを得た。
【0047】
以上のようにして得られた実施例15のシャンプーは、使用性が良く、洗浄中の泡立ちや泡の感触も良好で、すすぎ時のきしみ感やヌルヌル感のないものであった。また、使用後の毛髪も滑らかであり、シャンプーとして優れた効果を有するものであった。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明の洗浄剤組成物は適度な粘性により使用性が良く、洗浄中の泡立ち、泡の感触が良好で、すすぎ時には毛髪のきしみや皮膚のつっぱり感がなくすっきり洗うことができるものである。また、さらに、洗浄後の毛髪や皮膚には滑らかな感触を与える優れたコンディショニング効果を有するものであり、洗浄剤組成物として優れた品質を有する。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)〜(E)、
    (A)一般式(1)で示される中性アミノ酸系界面活性剤の一種または二種以上
    1〜20質量%
    Figure 2004143072
    〔式中、Rは炭素原子数5〜21の直鎖または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を示し、Xはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニア、有機アルカリ類を示す〕
    (B)成分(A)以外のアニオン性界面活性剤 2〜20質量%
    (C)酢酸ベタイン型両性界面活性剤またはアミドベタイン型両性界面活性剤から選ばれる一種または二種以上 1〜15質量%
    (D)無機塩 0.1〜3質量%
    (E)ポリオキシアルキレン脂肪酸モノイソプロパノールアミド 0.1〜5質量%
    を含有し、成分(A)〜(C)の合計量が10〜30質量%、かつ、成分(A)と成分(B)の含有質量比(A)/{(A)+(B)}が1/5〜4/5であることを特徴とする洗浄剤組成物。
  2. さらに、成分(F)としてアルキルイミノジカルボキシレート型両性界面活性剤またはイミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤から選ばれる一種または二種以上を含有することを特徴とする請求項1記載の洗浄剤組成物。
  3. 成分(A)のうち少なくとも一種がN−ラウロイル−N−メチル−β−アラニン・トリエタノールアミン塩またはN−ヤシ油脂肪酸アシル−N−メチル−β−アラニン・トリエタノールアミン塩であることを特徴とする請求項1または2に記載の洗浄剤組成物。
  4. さらに、成分(G)として塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム、カチオン化セルロースまたはカチオン化グァーガムまたは塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸・アクリルアミド共重合体から選ばれるカチオン性ポリマーまたは両性ポリマーの一種または二種以上を含有することを特徴とする請求項1ないし3の何れかの項に記載の洗浄剤組成物。
  5. 実質的に、シリコーン類を含有しないことを特徴とする請求項1ないし4の何れかの項に記載の洗浄剤組成物。
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