JP6454980B2 - 毛髪洗浄剤組成物 - Google Patents

毛髪洗浄剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6454980B2
JP6454980B2 JP2014087059A JP2014087059A JP6454980B2 JP 6454980 B2 JP6454980 B2 JP 6454980B2 JP 2014087059 A JP2014087059 A JP 2014087059A JP 2014087059 A JP2014087059 A JP 2014087059A JP 6454980 B2 JP6454980 B2 JP 6454980B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
hair
fatty acid
acid
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014087059A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015205834A (ja
Inventor
諭 松尾
諭 松尾
藤田 博也
博也 藤田
上田 龍
龍 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP2014087059A priority Critical patent/JP6454980B2/ja
Publication of JP2015205834A publication Critical patent/JP2015205834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6454980B2 publication Critical patent/JP6454980B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、泡立ちと泡の持続性に優れるとともに、洗髪時およびすすぎ時の指通り性に優れ、さらさらとした毛髪に仕上げることができる毛髪洗浄剤組成物に関する。
シャンプーで毛髪を洗浄する際に、洗髪時あるいはすすぎ時に毛髪が絡みあうことで枝毛や裂毛を生じることがある。従来より、毛髪同士の絡み合いを抑える目的で、泡立ちに優れ、泡の持続性が高い毛髪洗浄剤が開発されている。また、毛髪同士の絡み合いを抑える公知の技術としては、油成分を配合して毛髪に滑り性を与える方法が挙げられる。その中でもシリコーンは、すすぎ時の指通り性や毛髪乾燥後のパサつき感を抑えるという点で優れており、広くシャンプーに配合されている油成分である。
一方で、シリコーンを配合したシャンプーでは、毛髪にシリコーンが残存する場合があるので、毛髪のパーマ処理やヘアカラー処理の効果が損なわれるといった問題があった。一部の毛髪洗浄剤ではシリコーンを使用しない洗浄剤が開発されているものの、すすぎ時の指通り性や滑らかな仕上がり感が十分得られないという欠点があった。
この欠点を補うために、コアセルベーションと呼ばれる現象を利用して洗髪時およびすすぎ時の指通り性を向上させているものが知られている。この現象はアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性高分子の3成分で潤滑粒子(コアセルベート)を形成することによるものであり、すすぎ時に毛髪へ滑らかさを与える効果を持つ。この効果を高めるためには、コアセルベートを安定化し、生成量を増やすことが重要になる。
シリコーンを配合しない毛髪洗浄剤では、コアセルベーション現象を利用することで毛髪すすぎ時の指通り性を改善することはできるが、毛髪の乾燥後にパサつき感やごわつき感が生じる場合があった。そのため、毛髪のパサつき感やごわつき感を抑え、さらさらとした自然な仕上がりを感じることができる毛髪洗浄剤が求められている。
特許文献1には、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸Na、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、ステアリン酸、カチオン性高分子を配合したリンスインシャンプー型の毛髪洗浄料が開示されている。ここでは、油性成分としてステアリン酸が配合され、コンディショニング成分として塩化ステアリルトリメチルアンモニウムが配合されている。これらの成分は泡立ちや泡の持続性を向上させる効果はあるが、その反面、コアセルベートの構成バランスを崩す要因となることがある。特許文献1には、この点についての言及がなく、コアセルベートを効率良く形成させる技術的な工夫はなされていない。
特許文献2には、N−牛脂脂肪酸アシル−N−メチルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン塩、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、塩化セチルトリメチルアンモニウム、カチオン化セルロースを配合した毛髪洗浄剤が開示され、特許文献3には、N−ラウロイル−L−アスパラギン酸ナトリウム液、ヤシ脂肪酸アミドプロピルベタイン液、カチオン化セルロースを配合した毛髪洗浄剤が開示されている。
いずれの洗浄剤にも、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性高分子の3成分が配合され、コアセルベートの形成が起きているものの、泡の持続性という点で十分とはいえず、洗髪時間が長くなる場合には泡量が減少し、毛髪の指通り性が低下する場合があった。さらに、特許文献2および3に記載の毛髪洗浄剤では、毛髪乾燥後のさらさら感は必ずしも満足のいくものではなかった。
特開平10−273429号公報 特開平6−108090号公報 特開2006−290817号公報
本発明は、泡立ちと泡の持続性に優れるとともに、洗髪時およびすすぎ時の指通り性に優れ、さらさらとした毛髪に仕上げることができる毛髪洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、N−アシルアスパラギン酸塩、両性界面活性剤、カチオン性高分子を配合した毛髪洗浄剤組成物に、特定の脂肪酸を所定の割合で配合することで、泡立ちと泡の持続性に優れるとともに、洗髪時およびすすぎ時の指通り性に優れ、乾燥後の毛髪にさらさら感を付与できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、成分(A)を1〜20質量%、成分(B)を1〜20質量%、成分(C)を0.05〜3質量%、成分(D)を0.05〜3質量%含有し、成分(A)および成分(B)の各含有量の和と成分(C)の含有量の割合〔(C)/[(A)+(B)]〕が質量比で1/300〜1/5である毛髪洗浄剤組成物である。
(A)下記一般式(1)で表される化合物:
Figure 0006454980
(RCOは炭素数8〜18の脂肪族アシル基を示す。MおよびMはそれぞれ独立して水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム、有機アンモニウムを示す。)
(B)両性界面活性剤
(C)炭素数8〜18の脂肪酸
(D)カチオン性高分子
本発明の毛髪洗浄剤組成物において、一般式(1)におけるRCOが炭素数10〜16の脂肪族アシル基であり、成分(C)が炭素数10〜16の脂肪酸であることが好ましい。
本発明の毛髪洗浄剤組成物によれば、泡立ちと泡の持続性に優れるとともに、洗髪時およびすすぎ時の指通り性に優れ、さらさらとした毛髪に仕上げることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は下記の成分(A)〜(D)を含有する。以下、各成分について説明する。なお、本発明の毛髪洗浄剤組成物は、成分(A)〜(D)の他に、水などの溶剤を含有し、さらに必要に応じてその他の成分を含有することがあり、成分(A)〜成分(D)、水などの溶剤、その他の成分の合計質量を100質量%とする。
〔成分(A)一般式(1)の化合物〕
成分(A)は、上記一般式(1)で表される化合物である。
一般式(1)中のRCOは炭素数8〜18の脂肪族アシル基を示す。脂肪族アシル基は、炭素数8〜18の飽和脂肪酸または不飽和脂肪酸、もしくはこれらの一種または二種以上を含む混合脂肪酸由来のアシル基である。例えば、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基、カプロイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基等が挙げられる。好ましくは、ラウロイル基、ミリストイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。より好ましくは、ラウロイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基、パーム核油脂肪酸アシル基である。
また、一般式(1)中のMおよびM2はそれぞれ独立して水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム、有機アンモニウムを示す。アルカリ金属原子としては、例えばナトリウム、カリウム等が挙げられる。また、有機アンモニウムとしては、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等が挙げられる。これらのうち好ましくは、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアンモニウムである。
本発明において成分(A)は、上記一般式(1)で包含される化合物のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。
〔成分(B)両性界面活性剤〕
成分(B)は、両性界面活性剤であり、N−アシル基またはN−アルキル基、陽イオン性基、陰イオン性基を合わせ持つ構造を有する界面活性剤である。例えば、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アルキルヒドロシキシスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルアミドヒドロキシエチルアミノ酸型両性界面活性剤、アルキルイミノジ酢酸塩等が挙げられる。
上記の両性界面活性剤に含まれるN−アシル基は、例えば、炭素数8〜18の直鎖あるいは分岐の脂肪酸残基である。かかる脂肪酸残基における脂肪酸としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の飽和脂肪酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸、およびこれらの混合物であるヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸が挙げられる。これらのうち好ましくは、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸である。より好ましくは、ラウリン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸である。
上記の両性界面活性剤に含まれるアルキル基は、例えば、炭素数8〜18の炭化水素基であり、混合脂肪酸由来のアルキル基も含まれる。例えば、カプリリル基、カプリル基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基等のアルキル基、ヤシ油アルキル基、パーム核油アルキル基、牛脂アルキル基等の混合アルキル基が挙げられる。これらのうち好ましくは、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ヤシ油アルキル基、パーム核油アルキル基である。より好ましくは、ラウリル基、ヤシ油アルキル基、パーム核油アルキル基である。
成分(B)の両性界面活性剤の具体例としては、ラウリルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタインなどが挙げられる。
本発明において成分(B)は、上記両性界面活性剤のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。
〔成分(C)脂肪酸〕
成分(C)は、脂肪酸であり、泡立ちや泡の持続性を高める成分であるとともに、コアセルベートを安定化し、洗髪時およびすすぎ時に毛髪の指通り性を向上させる補助成分である。また、成分(C)は、成分(A)である一般式(1)の化合物と組み合わせることで、乾燥後の皮膚へさらさら感を付与することができる成分である。
成分(C)は、例えば、炭素数8〜18の脂肪酸であり、混合脂肪酸も含まれる。例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の飽和脂肪酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸、およびこれらの混合物であるヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸が挙げられる。好ましくは、ラウリン酸、ミリスチン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸であり、より好ましくはラウリン酸、ミリスチン酸、ヤシ油脂肪酸である。
本発明において成分(C)は、上記脂肪酸のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。
本発明の毛髪洗浄剤組成物において、コアセルベートの安定化の観点から、成分(C)の脂肪酸は、使用する成分(A)としての一般式(1)の化合物におけるRCO(脂肪族アシル基)と同じ脂肪族アシル基を有する脂肪酸であることが好ましい。例えば、一般式(1)におけるRCOが炭素数10〜16の脂肪族アシル基である場合、成分(C)が炭素数10〜16の脂肪酸であることが好ましい。
〔成分(D)カチオン性高分子〕
成分(D)は、カチオン性高分子であり、成分(A)、(B)、(C)の混合ミセルと複合体を形成する機能を持ち、この複合体は毛髪のすすぎ時に析出(コアセルベーション現象)して毛髪に吸着することで、洗髪時およびすすぎ時の指通りを向上させるコンディショニング効果を有する。
カチオン性高分子とは、第四級窒素含有基を有しており、カチオン性を示す高分子化合物である。例えば、カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、アクリル系カチオン化高分子等が挙げられる。本発明において成分(D)は、これらカチオン性高分子のうち一種または二種以上を適宜選択して用いることができる。
カチオン性高分子として、具体的には、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドと(メタ)アクリレートとの共重合体、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドと(メタ)アクリレートエステルとの共重合体、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドと(メタ)アクリルアミドとの共重合体、ポリ塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、カチオン化セルロース、カチオン化澱粉、カチオン化グァーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化キサンタンガム、カチオン化フェヌグリークガム、カチオン化キサンタンガム、ビニルイミダゾリニウムトリクロリドとビニルピロリドンとの共重合体、ヒドロキシエチエルセルロースとジメチルジアリルアンモニウムクロリドとの共重合体、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとの共重合体、ポリビニルピロリドンとアルキルアミノアクリレートとビニルカプロラクタムとの共重合体、ビニルピロリドンとメタクリロイルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドとの共重合体、アルキルアクリルアミドとアクリレートとアルキルアミノアルキルアクリルアミドとポリエチレングリコールメタクリレートとの共重合体、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミンとの共重合体等が挙げられ、特にカチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、カチオン化タラガム、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドと(メタ)アクリルアミドとの共重合体が好ましい。これらのうち、すすぎ時の指通り性に優れることから、カチオン化セルロースがより好ましい。
なお、(メタ)アクリレートはアクリレートまたはメタクリレートを、(メタ)アクリルはアクリルまたはメタクリルをそれぞれ表す。
〔毛髪洗浄剤組成物〕
本発明の毛髪洗浄剤組成物における成分(A)の含有量は、1〜20質量%であり、好ましくは2〜16質量%であり、さらに好ましくは3〜12質量%である。成分(A)の含有量が1質量%未満の場合には、コアセルベートの生成がごく微量となり、洗髪時およびすすぎ時に良好な指通り性が得られないことがあり、20質量%を超える場合には、低温時に界面活性剤の析出などの問題が起きる可能性がある。
本発明の毛髪洗浄剤組成物における成分(B)の含有量は、1〜20質量%であり、好ましくは2〜16質量%であり、さらに好ましくは3〜12質量%である。成分(B)の含有量が1質量%未満の場合には、コアセルベートの生成がごく微量となり、洗髪時およびすすぎ時に良好な指通り性が得られないことがあり、20質量%を超える場合には、低温時に界面活性剤の析出などの問題が起きる可能性がある。
本発明の毛髪洗浄剤組成物における成分(C)の含有量は、0.05〜3質量%であり、好ましくは0.1〜2質量%であり、さらに好ましくは0.2〜1質量%である。成分(C)の含有量が0.05質量%未満の場合には、泡の持続性が乏しく、洗髪時間が長い場合などには毛髪同士の絡まりが起きやすくなるといった問題や、毛髪乾燥後のさらさら感が得られないといった問題が起きることがある。成分(C)の含有量が3質量%を超える場合には、泡立ちが低下するといった問題や、脂肪酸の可溶化が困難となり、低温時の析出などの問題が起きる可能性がある。
本発明の毛髪洗浄剤組成物における成分(D)の含有量は、0.05〜3質量%であり、好ましくは0.1〜2質量%であり、さらに好ましくは0.2〜1質量%である。成分(D)の含有量が0.05質量%未満の場合には、コアセルベートの生成がごく微量となり、洗髪時およびすすぎ時に良好な指通り性が得られないことがあり、3質量%を超える場合には、毛髪にべたつきが生じてしまい、毛髪乾燥後のさらさら感が損なわれる可能性がある。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、成分(A)および成分(B)の各含有量の和と成分(C)の含有量の割合〔(C)/[(A)+(B)]〕が質量比で1/300〜1/5であり、好ましくは1/100〜1/10であり、さらに好ましくは1/50〜1/15である。含有量の割合〔(C)/[(A)+(B)]〕が1/300未満の場合には、コアセルベートの安定性が低下し、洗髪時およびすすぎ時、特にすすぎ時の終盤において、良好な指通り性が得られないことがある。含有量の割合〔(C)/[(A)+(B)]〕が1/5を超える場合には、コアセルベートの生成が損なわれたり、泡立ちが低下したりするといった問題が起きることがある。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、通常の方法に従って製造することができる。本発明の毛髪洗浄剤組成物の形態は、液状、ゲル状等を適宜選択できるが、溶剤として水または低級アルコール、特に水を用いた液状のものが好ましい。また、使用形態は限定されず、例えばヘアシャンプー、リンスインシャンプーとして用いることができる。
本発明の毛髪洗浄剤組成物は、さらに必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で、毛髪洗浄剤に一般的に用いられている各種成分を含有していてもよい。このような成分としては、以下を例示できる。
ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ココイルメチルタウリンナトリウムなどの陰イオン性界面活性剤、脂肪酸アルカノールアミド型非イオン性界面活性剤、アミンオキシド型非イオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤などの非イオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムなどのカチオン界面活性剤、ジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコールなどのパール光沢付与剤、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、イソプレングリコール、タンパク加水分解液などの保湿剤、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ラノリン、レシチンなどの油分、パラベンなどの防腐剤、サリチル酸、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ジンクピリチオン、ピロクトンオラミンなどの殺菌剤、クエン酸、クエン酸ナトリウムなどのpH調整剤、エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸などの金属イオン封鎖剤、ジブチルヒドロキシトルエン、酢酸トコフェロールなどの酸化防止剤、動植物由来の抽出エキス、色素、香料などを挙げることができる。
〔実施例1〜10および比較例1〜13〕
以下、本発明を実施例および比較例により具体的に説明する。
表に記載の配合に基づいて、常法に従い、毛髪洗浄剤組成物としてシャンプー組成物を調製した。
なお、表中の成分(D)として下記のものを用いた。
(1)カチオン化セルロース:ポリマーJR−400〔ダウ・ケミカル社製〕
(2)カチオン化グァーガム:カチナールCG−100〔東邦化学工業社製〕
実施例および比較例で得られたシャンプー組成物を試料として、下記のとおり評価を行い、その結果を表1および表2にまとめた。
(1)泡立ち
20名の男女(24〜47才)をパネラーとし、試料(シヤンプー組成物)を5mLで洗髪した時の泡立ちを評価した。泡立ちが良いと感じた場合を2点、やや泡立ちが悪いと感じた場合を1点、明らかに泡立ちが悪いと感じた場合を0点として20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上(泡量がとても多い洗浄剤組成物)
○:合計点が30点以上35点未満(泡量が多い洗浄剤組成物)
△:合計点が20点以上30点未満(泡量がやや少ない洗浄剤組成物)
×:合計点が20点未満(泡量が少ない洗浄剤組成物)
(2)泡の持続性
20名の男女(24〜47才)をパネラーとし、試料(シヤンプー組成物)を5mLで洗髪した時の泡の持続性を評価した。泡の持続性が良いと感じた場合を2点、やや泡の持続性が悪いと感じた場合を1点、明らかに泡の持続性が悪いと感じた場合を0点として20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上(泡持ちがとても良い洗浄剤組成物)
○:合計点が30点以上35点未満(泡持ちが良い洗浄剤組成物)
△:合計点が20点以上30点未満(泡持ちがやや悪い洗浄剤組成物)
×:合計点が20点未満(泡持ちが悪い洗浄剤組成物)
(3)洗髪時およびすすぎ時の指通り性
20名の男女(24〜47才)をパネラーとし、試料(シヤンプー組成物)を5mLで洗髪およびすすぎをした時の指通り性を評価した。指通りがスムーズで髪がひっかからないと感じた場合を2点、髪がやや指にひっかかると感じた場合を1点、指通りが非常に悪いと感じた場合を0点として20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上(指通り性がとても優れている洗浄剤組成物)
○:合計点が30点以上35点未満(指通り性が優れている洗浄剤組成物)
△:合計点が20点以上30点未満(指通り性がやや乏しい洗浄剤組成物)
×:合計点が20点未満(指通り性が乏しい洗浄剤組成物)
(4)乾燥後のさらさら感
20名の男女(24〜47才)をパネラーとし、試料(シヤンプー組成物)5mLを用いて1日1回の洗髪を1週間連続して行い、毛髪乾燥後のさらさら感を評価した。さらさら感がすぐれていると感じた場合を2点、さらさら感がやや得られると感じた場合を1点、さらさら感が得られないと感じた場合を0点として20名の合計点を求め、以下のように評価した。
◎:合計点が35点以上(毛髪のさらさら感がとても優れている洗浄剤組成物)
○:合計点が30点以上35点未満(毛髪のさらさら感が優れている洗浄剤組成物)
△:合計点が20点以上30点未満(毛髪のさらさら感がやや乏しい洗浄剤組成物)
×:合計点が20点未満(毛髪のさらさら感が乏しい洗浄剤組成物)
Figure 0006454980
Figure 0006454980
実施例1〜10の結果より、本発明の毛髪洗浄剤組成物はいずれも、泡立ちと泡の持続性に優れるとともに、洗髪時およびすすぎ時の指通り性に優れ、なおかつ、乾燥後の毛髪にさらさら感をもたらすことが示された。
一方、比較例1〜13では十分な性能が得られていない。
すなわち、比較例1では、(A)成分が配合されていないので、泡立ちが悪く、泡の持続性や指通り性が良好ではなかった。
比較例2では、(B)成分が配合されていないので、泡の持続性が良好ではなく、指通り性が悪かった。
比較例3では、(C)成分が配合されていないので、指通り性や乾燥後のさらさら感が良好ではなかった。
比較例4では、(D)成分が配合されていないので、泡の持続性が良好ではなく、指通り性が悪かった。
比較例5では、(A)成分の代わりにポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムが配合されているので、指通り性が良好ではなかった。
比較例6では、(A)成分の代わりにN−ラウロイルグルタミン酸ナトリウムが配合されているので、泡立ちや泡の持続性が良好ではなかった。
比較例7〜13では、(A)成分、(B)成分、(C)成分の各含有量、含有量の割合〔(C)/[(A)+(B)]〕が本発明の規定範囲から外れているので、泡立ち、泡の持続性、指通り性、乾燥後のさらさら感のうちの一つまたは複数の評価結果が良好ではなかった。

Claims (2)

  1. 成分(A)を1〜20質量%、成分(B)を1〜20質量%、成分(C)を0.05〜3質量%、成分(D)を0.05〜3質量%含有し、成分(A)および成分(B)の各含有量の和と成分(C)の含有量の割合〔(C)/[(A)+(B)]〕が質量比で1/300〜1/5である毛髪洗浄剤組成物。
    (A)下記一般式(1)で表される化合物:
    Figure 0006454980
    (RCOは炭素数8〜18の脂肪族アシル基を示す。MおよびMはそれぞれ独立して水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム、有機アンモニウムを示す。)
    (B)両性界面活性剤
    (C)炭素数8〜18の脂肪酸
    (D)カチオン性高分子
  2. 一般式(1)におけるRCOが炭素数10〜16の脂肪族アシル基であり、成分(C)が炭素数10〜16の脂肪酸である請求項1記載の毛髪洗浄剤組成物。
JP2014087059A 2014-04-21 2014-04-21 毛髪洗浄剤組成物 Active JP6454980B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014087059A JP6454980B2 (ja) 2014-04-21 2014-04-21 毛髪洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014087059A JP6454980B2 (ja) 2014-04-21 2014-04-21 毛髪洗浄剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015205834A JP2015205834A (ja) 2015-11-19
JP6454980B2 true JP6454980B2 (ja) 2019-01-23

Family

ID=54602999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014087059A Active JP6454980B2 (ja) 2014-04-21 2014-04-21 毛髪洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6454980B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019074991A1 (en) * 2017-10-10 2019-04-18 The Procter & Gamble Company COMPACT SHAMPOO COMPOSITION COMPRISING ANIONIC AMINO ACID SURFACTANTS AND CATIONIC POLYMERS
JP7201411B2 (ja) * 2018-11-30 2023-01-10 川研ファインケミカル株式会社 毛髪洗浄剤組成物

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5538813A (en) * 1978-09-09 1980-03-18 Lion Fat Oil Co Ltd Shampoo composition
JPH06108090A (ja) * 1992-09-28 1994-04-19 New Japan Chem Co Ltd 洗浄剤組成物
JPH07102291A (ja) * 1993-10-05 1995-04-18 Kao Corp 洗浄剤組成物
JP3620764B2 (ja) * 1997-03-29 2005-02-16 株式会社資生堂 毛髪洗浄料
JP2006290817A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Nakano Seiyaku Kk 毛髪化粧料
US20130216491A1 (en) * 2010-08-31 2013-08-22 Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. Composition for cleaning scalp and head hair
JP2014019682A (ja) * 2012-07-20 2014-02-03 New Japan Chem Co Ltd 頭髪用洗浄剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015205834A (ja) 2015-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101962994B1 (ko) 샴푸 조성물
WO2006007926A1 (en) Mild, moisturizing cleansing compositions with improved storage stability
US20100197543A1 (en) Cleansing composition
JP6550864B2 (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP6620623B2 (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP6957342B2 (ja) 毛髪洗浄用組成物
JP6454980B2 (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP6070299B2 (ja) シャンプー組成物
JP2019085400A (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP6458606B2 (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP5742181B2 (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP4085667B2 (ja) 透明ゲル状洗浄剤組成物
JP2002348232A (ja) 洗浄剤組成物
JP5570239B2 (ja) ジェル状皮膚洗浄用組成物
JP6497935B2 (ja) 毛髪洗浄剤
JP2016190812A (ja) 身体洗浄剤組成物
JP2018043980A (ja) 透明系シャンプー組成物
JP6930253B2 (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP6295871B2 (ja) シャンプー組成物
JP5878726B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP5792581B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2018070588A (ja) 透明系シャンプー組成物
KR20180025863A (ko) 헤어 샴푸 조성물
JP6394358B2 (ja) シャンプー組成物
CN115315244A (zh) 清洁组合物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6454980

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250