JP6455379B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Description

この発明はハイブリッド車両に関し、より特定的には、内燃機関(エンジン)と、エンジンと遊星歯車装置を介して接続された第1および第2のモータジェネレータとを備えるハイブリッド車両に関する。
ハイブリッド車両のパワートレーン構成の一態様として、エンジン、第1のモータジェネレータ、および、第2のモータジェネレータを、遊星歯車装置によって連結する構成が知られている。
このようなハイリッド車両において、第1および第2のモータジェネレータの回転駆動制御に支障を来たすようなインバータの異常が生じると、正常な車両走行ができなくなる。特開2013−203116号公報(特許文献1)は、インバータ故障発生時の退避走行を開示する。
特許文献1に記載された退避走行では、インバータをゲート遮断状態にしつつエンジンを駆動して車両が走行する。具体的には、インバータの各スイッチング素子をオフに維持した状態で、エンジンの回転力により第1のモータジェネレータを機械的(力学的)に回転させることによって、第1のインバータに逆起電圧が発生される。この際に第1のモータジェネレータから発生される制動トルクを、動力分轄機構を経由させて、出力軸(遊星歯車機構のリングギヤ)に正方向(前進)に作用させることによって、退避走行のための車両の駆動トルクが確保される。
特開2013−203116号公報
特許文献1に記載された、インバータをゲート遮断状態とした退避走行(以下、「インバータレス走行」とも称する)は、第1および第2のモータジェネレータに異常が発生していなくても、インバータの制御装置と、他の制御装置との間の通信異常が発生した場合にも適用できる。
たとえば、ドライバの運転操作に応じた車両走行のためにエンジンならびに第1および第2のモータジェネレータの動作指令値を生成する第1の制御装置と、当該動作指令値に従って第1および第2のモータジェネレータを制御する第2の制御装置とが別個のECU(Electronic Control Unit)によって構成されると、両制御装置間の通信異常の検知に応じて、インバータレス走行を開始することができる。特許文献1にも記載されるように、インバータレス走行時には、第1の制御装置によるエンジン回転数の制御によって、車両の駆動トルクが調整される。
しかしながら、制御装置間の通信異常に応じてインバータレス走行を開始した場合には、車両走行を停止すべき状況が新たに生じても、インバータレス走行が継続されてしまう可能性がある。具体的には、インバータレス走行開始後に、第2の制御装置が異常(たとえば、モータジェネレータの過熱等)を検知しても、通信異常によって当該異常を第1の制御装置が検知できないため、第1の制御装置は、インバータレス走行制御を停止すべき状況であることを認識できず、インバータレス走行のための制御をそのまま継続してしまう可能性がある。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、制御装置間の通信異常に起因したハイブリッド車両のインバータレス走行中に、車両走行を停止すべき異常が検知されたときに、車両走行を確実に停止することである。
本発明のある局面では、車両は、エンジンと、第1および第2のモータジェネレータと、駆動輪と機械的に接続された出力軸と、遊星歯車装置とを備える。遊星歯車装置は、エンジン、第1のモータジェネレータおよび出力軸を機械的に連結する。第2のモータジェネレータは、出力軸に対して機械的に接続される。車両は、さらに、蓄電装置と、コンバータと、第1および第2のコンバータと、第1から第3の制御装置とを備える。コンバータは、蓄電装置と電力線との間で双方向の直流電圧変換を実行する。第1のインバータは、電力線と第1のモータジェネレータとの間に接続される。第2のインバータは、電力線と第2のモータジェネレータとの間に接続される。第1の制御装置は、ドライバの運転操作に従って車両走行のためのエンジンならびに第1および第2のモータジェネレータの動作指令を生成する。第2の制御装置は、第1および第2のインバータの制御によって第1および第2のモータジェネレータを制御する。第3の制御装置は、エンジンを制御する。車両走行は、第1のモードおよび第2のモードのいずれかで走行する。第1のモードでは、運転操作に従って生成された動作指令に従うエンジンならびに第1および第2のモータジェネレータの出力によって車両の駆動トルクが得られる。第2のモードでは、第1および第2のインバータをゲート遮断状態として、エンジンの出力によって機械的に回転させられた第1のモータジェネレータが発電する際に出力する制動トルクの反力として出力軸に作用するトルクによって車両の駆動トルクを確保するインバータレス走行が実行される。ゲート遮断状態において、第1および第2のインバータでは、各スイッチング素子はオフ状態に維持されて、各スイッチング素子の逆並列ダイオードによる電流経路が形成される。第1の制御装置は、第2の制御装置との間の通信異常を検知すると、第2のモードで車両走行を実行するためにエンジンの動作指令を生成する。第2の制御装置は、第1の制御装置との間の通信異常を検知すると、第2のモードで車両走行を実行するために第1および第2のインバータをゲート遮断状態とする。さらに、第2の制御装置は、第2のモードでの走行中にインバータレス走行を停止すべき異常を検知した場合には、第3の制御装置に対して、エンジンの燃料噴射停止を要求する。第3の制御装置は、第2のモードでの走行中に第2の制御装置からエンジンの停止要求を受けると、エンジンの燃料噴射を停止するとともに第1の制御装置に対してエンジンのストール状態を通知する。第1の制御装置は、第2のモードでの走行中に第3の制御装置からエンジンがストール状態である通知を受けると、車両走行を停止するための処理を実行する。
上記車両によれば、第1および第2の制御装置間での通信異常が発生すると、第1および第2の制御装置のそれぞれにおける処理によって第2のモードでの走行(インバータレス走行)を実行することができる。さらに、第2のモードでの走行(インバータレス走行)中に、第2の制御装置が走行を停止すべき異常の発生を検知したときには、第3の制御装置を経由した信号の送受信によって、走行を停止するための制御処理を、各制御装置で実行することができる。この結果、第1および第2の制御装置間での通信異常に起因する第2のモードでの走行(インバータレス走行)中に、車両走行を停止すべき異常が検知された際に、車両走行を停止することができる。
この発明によれば、制御装置間の通信異常に起因したハイブリッド車両のインバータレス走行中に、車両走行を停止すべき異常が検知されたときに、車両走行を確実に停止することができる。
本実施の形態に係るハイブリッド車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。 図1に示したハイブリッド車両の電気システムおよびECUの構成を説明するための回路ブロック図である。 インバータレス走行時における電気システムの状態を概略的に示す回路図である。 インバータレス走行時における駆動トルクの発生条件を説明するための概念図である。 インバータレス走行時における遊星歯車機構の共線図である。 モータジェネレータの逆起電圧の特性を説明する概念図である。 本実施の形態に従うハイブリッド車両におけるHV−ECUおよびMG−ECU間での通信異常発生時における退避モードの制御処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
(車両の全体構成)
図1は、本実施の形態に係るハイブリッド車両の全体構成を概略的に示すブロック図である。
図1を参照して、車両1は、エンジン100と、モータジェネレータ10,20と、遊星歯車機構30と、駆動輪50と、駆動輪50に接続された出力軸60と、「蓄電装置」を構成するバッテリ150と、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)160と、電力制御ユニット(PCU:Power Control Unit)200と、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)300とを備える。
車両1は、エンジン100とモータジェネレータ20との少なくとも一方の動力を用いて走行する。車両1は、後述する通常走行中において、エンジン100の動力を用いずにモータジェネレータ20の動力を用いる電気自動車走行(EV走行)と、エンジン100およびモータジェネレータ20の両方の動力を用いるハイブリッド自動車走行(HV走行)との間で車両1の走行態様を切り替えることができる。
エンジン100は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関である。エンジン100は、ECU300からの制御信号に応じて車両1が走行するための動力を発生する。エンジン100により発生した動力は遊星歯車機構30に出力される。
エンジン100にはエンジン回転数センサ410が設けられている。エンジン回転数センサ410は、エンジン100の回転数(エンジン回転数)Neを検出し、その検出結果を示す信号をECU300に出力する。
モータジェネレータ10,20の各々は、たとえば三相交流永久磁石型同期モータである。モータジェネレータ(第1のモータジェネレータ:MG1)10は、エンジン100を始動させる際にはバッテリ150の電力を用いてエンジン100のクランクシャフト110を回転させる。また、モータジェネレータ10は、エンジン100の動力を用いて発電することも可能である。モータジェネレータ10によって発電された交流電力は、PCU200により直流電力に変換されてバッテリ150に充電される。また、モータジェネレータ10によって発電された交流電力がモータジェネレータ20に供給される場合もある。
モータジェネレータ(第2のモータジェネレータ:MG2)20のロータ21は、出力軸60に対して機械的に接続される。モータジェネレータ20は、バッテリ150からの供給電力およびモータジェネレータ10による発電電力のうちの少なくとも一方を用いて出力軸60を回転させる。また、モータジェネレータ20は、回生制動によって発電することも可能である。モータジェネレータ20によって発電された交流電力は、PCU200により直流電力に変換されてバッテリ150に充電される。なお、図1の例では、モータジェネレータ20のロータが出力軸60と直接連結されているが、当該ロータは、変速機(減速機)を経由して、出力軸60と機械的に接続されてもよい。
モータジェネレータ10にはレゾルバ421が設けられている。レゾルバ421は、モータジェネレータ10の回転数(MG1回転数)Nm1を検出し、その検出結果を示す信号をECU300に出力する。同様に、モータジェネレータ20にはレゾルバ422が設けられている。レゾルバ422は、モータジェネレータ20の回転数(MG2回転数)Nm2を検出し、その検出結果を示す信号をECU300に出力する。
遊星歯車機構30は、エンジン100、モータジェネレータ10および出力軸60を機械的に連結し、エンジン100、モータジェネレータ10および出力軸60の間でトルクを伝達可能に構成されている。具体的には、遊星歯車機構30は、回転要素としてサンギヤSと、リングギヤRと、キャリアCAと、ピニオンギヤPとを含む。サンギヤSは、モータジェネレータ10のロータ11に連結される。リングギヤRは、出力軸60に連結される。ピニオンギヤPは、サンギヤSとリングギヤRとに噛合する。キャリアCAは、エンジン100のクランクシャフト110に連結されるとともに、ピニオンギヤPが自転かつ公転できるようにピニオンギヤPを保持する。
バッテリ150は、再充電が可能に構成された「蓄電装置」の代表例として示される。バッテリ150は、代表的にはニッケル水素二次電池もしくはリチウムイオン二次電池などの二次電池によって構成される。蓄電装置としては、電気二重層キャパシタなどのキャパシタを用いることも可能である。バッテリ150の電圧(以下「バッテリ電圧」とも称する)VBは、たとえば200V程度の高電圧である。
SMR160は、バッテリ150とPCU200との間の電力線に介挿接続されている。SMR160は、ECU300からの制御信号に応じて、バッテリ150とPCU200との導通状態および遮断状態を切り替える。
PCU200は、バッテリ150に蓄えられた直流電力を昇圧し、昇圧された電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータ10およびモータジェネレータ20に供給する。また、PCU200は、モータジェネレータ10およびモータジェネレータ20により発電された交流電力を直流電力に変換してバッテリ150に供給する。PCU200の構成については図2にて詳細に説明する。
車両1は、アクセルペダルセンサ510と、ブレーキペダルセンサ512と、車速センサ513と、パワースイッチ514とをさらに備える。アクセルペダルセンサ510は、ドライバによるアクセルペダル(図示せず)の操作量Accを検出する。アクセルペダルの非操作時にはAcc=0である。ブレーキペダルセンサ512は、ドライバによるブレーキペダル(図示せず)の操作量Brkを検出する。車速センサ513は、車両1の速度、すなわち、車速SPを検出する。アクセルペダルセンサ510、ブレーキペダルセンサ512および、車速センサ513による検出値は、ECU300へ入力される。
パワースイッチ514は、ドライバが車両運転の開始、終了を指示する際に操作する。パワースイッチ514がユーザによって操作されると、信号PWRがECU300へ入力されるので、ECU300は、信号PWRに応じてパワースイッチ514が操作されたことを検知できる。
たとえば、ECU300は、運転停止状態において、ドライバがブレーキペダルを踏んだ状態でパワースイッチ514が操作されると、車両1を「Ready−ON状態」とする。Ready−ON状態では、SMR160がオンされて、バッテリ150およびPCU120が導通状態となって、車両1は、アクセルペダルの操作に応じて走行可能な状態となる。
一方で、Ready−ON状態においてドライバがパワースイッチ514を操作すると、車両1は運転停止状態(Ready−OFF状態)に遷移する。Ready−OFF状態では、SMR160がオフされて、バッテリ150およびPCU120の間が電気的に遮断されて、車両1は走行不能な状態となる。
ECU300は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)と、メモリと、入出力バッファ等とを含んで構成される。ECU300は、各センサおよび機器からの信号、ならびにメモリに格納されたマップおよびプログラムに基づいて、車両1が所望の走行状態となるように各種機器を制御する。なお、各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)により処理することも可能である。図1では、ECU300は単一の要素として表記されているが、実際には、複数個に分割配置される。詳細な構成については、図2で説明する。
(電気システムおよびECUの構成)
図2は、車両1の電気システムおよびECU300の構成を説明するための回路ブロック図である。図1および図2を参照して、PCU200は、コンデンサC1と、コンバータ210と、コンデンサC2と、インバータ221,222と、電圧センサ230と、電流センサ241,242とを含む。ECU300は、HV−ECU310と、MG−ECU320と、エンジンECU330とを含む。
バッテリ150には監視ユニット440が設けられている。監視ユニット440は、バッテリ電圧VB、バッテリ150の入出力電流IB、およびバッテリ150の温度を検出して、それらの検出結果を示す信号をHV−ECU310に出力する。
コンデンサC1は、バッテリ150に並列に接続されている。コンデンサC1は、バッテリ電圧VBを平滑化してコンバータ210に供給する。
コンバータ210は、MG−ECU320からの制御信号に応じて、バッテリ電圧VBを昇圧し、昇圧された電圧を電力線PL,NLに供給する。また、コンバータ210は、MG−ECU320からの制御信号に応じて、インバータ221およびインバータ222の一方または両方から供給された電力線PL,NLの直流電圧を降圧してバッテリ150を充電する。
より具体的に、コンバータ210は、いわゆる昇圧チョッパによって構成されて、リアクトルL1と、スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。スイッチング素子Q1,Q2および後述するスイッチング素子Q3〜Q14の各々は、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。スイッチング素子Q1,Q2は、電力線PLと電力線NLとの間に互いに直列に接続されている。ダイオードD1,D2は、スイッチング素子Q1,Q2のコレクタ−エミッタ間に逆並列にそれぞれ接続されている。
コンデンサC2は、電力線PLと電力線NLとの間に接続されている。コンデンサC2は、コンバータ210から供給された直流電圧を平滑化してインバータ221,222に供給する。
電圧センサ230は、コンデンサC2の両端の電圧、すなわちコンバータ210とインバータ221とを結ぶ電力線PL,NL間の電圧(以下「システム電圧」とも称する)VHを検出し、その検出結果を示す信号をMG−ECU320に出力する。
インバータ221は、システム電圧VHが供給されると、MG−ECU320からの制御信号に応じて、直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータ10を駆動する。これにより、モータジェネレータ10は、トルク指令値に従ったトルクを発生するように駆動される。
インバータ221は、U相アーム1Uと、V相アーム1Vと、W相アーム1Wとを含む。各相アームは、電力線PLと電力線NLとの間に互いに並列に接続されている。U相アーム1Uは、互いに直列に接続されたスイッチング素子Q3,Q4を有する。V相アーム1Vは、互いに直列に接続されたスイッチング素子Q5,Q6を有する。W相アーム1Wは、互いに直列に接続されたスイッチング素子Q7,Q8を有する。各スイッチング素子Q3〜Q8のコレクタ−エミッタ間には、ダイオードD3〜D8が逆並列にそれぞれ接続されている。
各相アームの中間点は、モータジェネレータ10の各相コイルに接続されている。すなわち、モータジェネレータ10のU相、V相およびW相の3つのコイルの一方端は、中性点に共通接続されている。U相コイルの他方端は、スイッチング素子Q3,Q4の中間点に接続されている。V相コイルの他端は、スイッチング素子Q5,Q6の中間点に接続されている。W相コイルの他方端は、スイッチング素子Q7,Q8の中間点に接続されている。
インバータ222は、各相アーム2U〜2Wと、スイッチング素子Q9〜Q14と、ダイオードD9〜D14とを含む。なお、インバータ222の構成は、基本的にはインバータ221の構成と同等であるため、説明は繰り返さない。
モータジェネレータ10には、レゾルバ421、電流センサ241および温度センサ251が設けられる。モータジェネレータ20には、レゾルバ422、電流センサ242および温度センサ252が設けられる。レゾルバ421は、モータジェネレータ10の回転数(MG1回転数Nm1)を検出する。レゾルバ422は、モータジェネレータ20の回転数(MG2回転数Nm2)を検出する。電流センサ241は、モータジェネレータ10を流れる電流(モータ電流MCRT1)を検出する。電流センサ242は、モータジェネレータ20を流れる電流(モータ電流MCRT2)を検出する。温度センサ251は、モータジェネレータ10の温度(モータ温度TH1)を検出する。温度センサ252は、モータジェネレータ20の温度(モータ温度TH2)を検出する。これらのセンサは、検出結果を示す信号をMG−ECU320にそれぞれ出力する。
ECU300は、上述のように、相互に通信可能な、HV−ECU310、MG−ECU320、および、エンジンECU330を含む。HV−ECU310は「第1の制御装置」に対応し、MG−ECU320は「第2の制御装置」に対応し、エンジンECU330は「第3の制御装置」に対応する。
HV−ECU310は、MG−ECU320との通信を行なってモータジェネレータ10,20を制御するとともに、エンジンECU330との通信を行なって100を制御することによって、ドライバ操作に応じた総走行が実現されるように車両1全体を統括的に制御する。なお、MG−ECU320およびエンジンECU330の間で通信によって信号やデータを授受することも可能である。
具体的には、HV−ECU310は、アクセル操作量Acc、ブレーキ操作量Brkおよび車速SPに基づいて、車両走行に必要な駆動トルクを算出する。ざらに、当該駆動トルクを出力軸60に作用させるための、エンジン100およびモータジェネレータ10,20間の最適な出力配分を決定し、決定された出力配分に従って、モータジェネレータ10,20の運転指令およびエンジン100の運転指令を生成する。
モータジェネレータ10,20の運転指令は、HV−ECU310からMG−ECU320へ出力される。モータジェネレータ10,20の運転指令には、モータジェネレータ10,20各々の運転許可指令および運転禁止指令(インバータ221,222へのゲート遮断指令)、モータジェネレータ10のトルク指令値TR1、モータジェネレータ20のトルク指令値TR2等が含まれる。
さらに、HV−ECU310は、コンバータ210の出力電圧の目標値(以下「目標システム電圧」という)VH*を設定して、MG−ECU320に出力する。
エンジン100の運転指令は、HV−ECU310からエンジンECU330へ出力される。エンジン100の運転指令は、目標エンジン回転数Ne*および目標エンジントルクTe*を含む。
MG−ECU320は、レゾルバ421,422、電流センサ241,242および温度センサ251,252の出力等に基づいてモータジェネレータ10,20の状態(回転数、通電電流、温度等)を監視するとともに、HV−ECU310からの指令信号に基づいてコンバータ210およびインバータ221,222を制御することによってモータジェネレータ10,20の出力を制御する。
具体的には、MG−ECU320は、目標システム電圧VH*をHV−ECU310から受けた場合、システム電圧VHが目標システム電圧VH*に追従するようにコンバータ210のスイッチング素子Q1,Q2のオンオフを制御する。たとえば、PWM(Pulse Width Modulation)制御によって、スイッチング素子Q1,Q2のオンオフを制御する制御信号PWMCが生成される。
一方、MG−ECU320は、HV−ECU310からコンバータ210のゲート遮断指令を受けた場合には、スイッチング素子Q1,Q2の各々をゲート遮断するためのゲート遮断信号SDNCを生成してコンバータ210に出力する。
また、MG−ECU320は、モータジェネレータ10,20がHV−ECU310から受けた運転指令に従って動作するようにインバータ221,222を制御する。インバータ221,222の制御は同等であるため、インバータ221の制御について代表的に説明する。
MG−ECU320は、HV−ECU310からモータジェネレータ10の運転許可指令を受けた場合には、システム電圧VH、モータ電流MCRT1およびトルク指令値TR1に基づいて、スイッチング素子Q3〜Q8の各々をスイッチング動作させるためのPWM方式の制御信号PWM1を生成してインバータ221に出力する。一方、MG−ECU320は、HV−ECU310からインバータ221のゲート遮断指令を受けた場合には、スイッチング素子Q3〜Q8の各々をゲート遮断するためのゲート遮断信号SDN1を生成してインバータ221に出力する。
エンジンECU330は、エンジン回転数センサ410の出力等に基づいてエンジン100の状態を監視するとともに、HV−ECU310からの指令信号に基づいてエンジン100の出力を制御する。具体的には、エンジンECU330は、エンジン回転数センサ410からエンジン回転数Neを受けて、その値をHV−ECU310に出力する。また、エンジンECU330は、HV−ECU310によって決定されたエンジン100の運転指令(目標エンジン回転数Ne*および目標エンジントルクTe*)でエンジン100が駆動されるように、エンジン100の燃料噴射、点火時期、バルブタイミング等を制御する。
なお、図2に示す例では、ECU300が3つのユニット(HV−ECU310、MG−ECU320およびエンジンECU330)に分割された構成例を示しているが、ECU300は4つ以上のユニットに分割されていてもよい。
(通常走行およびインバータレス走行)
ECU300は、通常モードと退避モードとのどちらかの制御モードで車両1を走行させることができる。
通常モードは、上述のEV走行とHV走行とを必要に応じて切り替えながら車両1を走行させるモードである。言い換えれば、通常モードは、インバータ221,222によるモータジェネレータ10,20の電気的な駆動が許容されるモードである。以下では、通常モードによる走行を「通常走行」と記載する。通常モードでは、エンジン100およびモータジェネレータ10,20の出力によって車両の駆動トルクが得られる。
一方で、退避モードは、インバータ221,222によるモータジェネレータ10,20の電気的な駆動を正常に行なうことができないような異常が生じた場合に、特許文献1と同様のインバータレス走行によって、車両1は走行する。代表的には、電流センサ241,242のような、インバータ221,222による制御に必要な部品に故障が発生すると、MG−ECU320からHV−ECU310へ異常情報が送信される。これにより、通常モードから退避モードへの遷移が行われて、HV−ECU310からMG−ECU320へゲート遮断指令が出力される。これにより、インバータレス走行が適用される。このように、通常モードは「第1のモード」に対応し、退避モードは「第2のモード」に対応する。
図3は、インバータレス走行中における電気システムの状態を概略的に示す図である。
図3を参照して、インバータレス走行中においては、MG−ECU320からのゲート遮断信号SDN1,SDN2に応答して、インバータ221,222はゲート遮断される。インバータ221,222のゲート遮断状態では、全てのスイッチング素子Q3〜Q8およびQ9〜Q14(図2)がオフ状態とされる。ゲート遮断状態において、インバータ221ではダイオードD3〜D8の導通による電流経路のみが形成される。この結果、インバータ221では三相全波整流回路が形成される。同様に、インバータ222においても、ダイオードD9〜D14によって三相全波整流回路が形成される。
一方、インバータレス走行中においても、コンバータ210では、MG−ECU320からの制御信号PWMCに応答して、スイッチング素子Q1,Q2のオンオフを制御することができる。すなわち、インバータレス走行中においても、システム電圧VHは、目標システム電圧VH*に従って制御することができる。
また、インバータレス走行中においては、エンジン100は駆動されて、エンジントルクTeを出力する。このエンジントルクTeによってモータジェネレータ10が力学的(機械的)に回転させられる。三相交流永久磁石型同期モータで構成されたモータジェネレータ10のロータには永久磁石15が設けられている。
このため、エンジントルクTeによってモータジェネレータ10のロータに設けられた永久磁石15が回転させられることによって、モータジェネレータ10には逆起電圧Vcが生じる。この逆起電圧Vcがシステム電圧VHを超えると、モータジェネレータ10からバッテリ150に向かって回生電流が流れる。この際、モータジェネレータ10には、モータジェネレータ10の回転を妨げる方向に作用する逆起トルクTc(制動トルク)が発生する。
逆起電圧Vcは、永久磁石15の回転によってモータジェネレータ10の各相に発生した誘起電圧(交流)が、インバータ221のダイオードD3〜D8によって形成される三相全波整流回路によって、AC/DC変換された直流電圧に相当する。すなわち、逆起電圧Vcは、インバータ221から電力線PLに出力される。
図4は、インバータレス走行時における駆動トルクの発生条件を説明するための概念図である。図4には、MG1回転数Nm1に対するモータジェネレータ10での逆起電圧Vcおよび逆起トルクTcの特性が示される。
図4の横軸は、MG1回転数Nm1を表わす。図4の上側の縦軸は逆起電圧Vcを表し、下側の縦軸は逆起トルクTcを表す。
図4に示されるように、逆起電圧Vcは、MG1回転数Nm1が高いほど上昇する。逆起電圧Vcがシステム電圧VHと同等となるNm1をNvhとすると、Nm1≦Nvhの領域では、Vc≦VHとなるため、モータジェネレータ10からバッテリ150に向かう電流は流れない。そのため、逆起トルクTcも生じない(Tc=0)。
これに対して、Nm1>Nvhの領域では、Vc>VHとなるため、モータジェネレータ10からバッテリ150に向かう電流が流れる。このとき、モータジェネレータ10には、負トルクである逆起トルクTcが発生する。逆起トルクTcの絶対値は、逆起電圧Vcとシステム電圧VHとの電圧差ΔV(ΔV=Vc−VH)に応じたものとなる。このように、Vc>VHとなる領域が、逆起トルクTcが発生する領域、すなわちインバータレス走行を行なうことが可能な領域である。
図5は、インバータレス走行時における遊星歯車機構の各回転要素の挙動を説明するための共線図である。
図5を参照して、遊星歯車機構30が図1にて説明したように構成されることによって、サンギヤSの回転数(=MG1回転数Nm1)と、キャリアCAの回転数(=エンジン回転数Ne)と、リングギヤRの回転数(=MG2回転数Nm2)とは、共線図上において直線で結ばれる関係を有する。
インバータレス走行中には、エンジン100からエンジントルクTeが出力される。エンジントルクTeによってモータジェネレータ10が力学的に回転させられると、モータジェネレータ10は逆起電圧Vcを発生する。逆起電圧Vcがシステム電圧VHを超えると、モータジェネレータ10は、モータジェネレータ10の回転を妨げる方向(負方向)に作用する逆起トルクTcを発生する。
逆起トルクTcがモータジェネレータ10からサンギヤSに作用することによって、リングギヤRには、逆起トルクTcの反力として正方向(前進方向)に作用する駆動トルクTepが発生する。この駆動トルクTepによって車両1のインバータレス走行が実現される。このように、インバータレス走行では、モータジェネレータ10および20が回転している。
図6には、モータジェネレータの回転数と逆起電圧との関係を説明するグラフが示される。
図6を参照して、直線k1はモータジェネレータ10の回転数と逆起電圧との関係を示す。同様に、直線k2はモータジェネレータ20の回転数と逆起電圧との関係を示す。以下では、モータジェネレータ20に発生する逆起電圧をVmと表記して、モータジェネレータ20に発生する逆起電圧Vc(図4)と区別する。
モータジェネレータ10,20には、その回転数に比例した逆起電圧Vc,Vmがそれぞれ発生する。モータジェネレータ10,20における比例係数をそれぞれ、Kc,Kmとすると、モータジェネレータ10の逆起電圧Vcは、Vc=Kc・|Nm1|で表される。また、モータジェネレータ20の逆起電圧Vmは、Vm=Km・|Nm2|で表される。
なお、比例係数Kc,Kmは、モータジェネレータ10,20の逆起電圧特性に従って定められる。図6では、一例として、モータジェネレータ20での比例係数Kmがモータジェネレータ10での比例係数Kcより大きい場合を示す。これらの比例係数を予め取得しておくことにより、モータジェネレータ10,20の回転数Nm1,Nm2に基づいて、モータジェネレータ10,20に発生する逆起電圧Vc,Vmをそれぞれ演算することができる。
図6に示されるように、モータジェネレータ10においては、回転数Nm1=判定値Nvhのときに、逆起電圧Vcがインバータ221の直流側電圧(システム電圧)VHと等しくなる。したがって、逆起トルクTcが発生するための判定値Nvhについては、システム電圧VHの検出値から逆算することができる。なお、インバータレス走行においても、コンバータ210によってシステム電圧VHを制御することができる。
一方、モータジェネレータ20においても、回転数Nm2>N2の領域では、逆起トルクが発生する。ただし、図5から理解されるように、モータジェネレータ20の逆起トルクは、車両1の後進方向に作用する。すなわち、モータジェネレータ20に逆起トルクが発生すると、モータジェネレータ10の逆起トルクTcによる駆動トルクTepは減少する。
以上の説明から理解されるように、インバータレス走行では、HV−ECU310が、アクセル操作量Accに応じてモータジェネレータ10の回転数Nm1を制御することによって、アクセル操作量Accに応じた駆動トルクTepを出力軸60に作用させることができる。
たとえば、Acc=0のときには、モータジェネレータ10に発生する逆起電圧Vcがシステム電圧VHを超えないように(Vc≦VH)制御する必要がある。このとき、モータジェネレータ10の回転数Nm1は、下記(1)式の範囲内に制御される必要がある。
−VH/Kc≦Nm1≦VH/Kc ・・・(1)
一方、図5に示されるように、エンジン回転数Neと、モータジェネレータ10の回転数Nm1およびモータジェネレータ20の回転数Nm2との間には、下記式(2)に示す関係が成立する。なお、式(2)中のρは、遊星歯車機構30でのギヤ比である。
Ne=Nm1×ρ/(1+ρ)+Nm2/(1+ρ) ・・・(2)
式(2)の関係を用いることにより、上記式(1)は、下記式(3)に示されるように、エンジン回転数Neの制御範囲を規定するように、変形することができる。
−Ne1≦Ne≦Ne1 ・・・(3)
ただし、Ne1=(VH/Kc)×ρ/(1+ρ)+Nm2/(1+ρ)
したがって、HV−ECU310は、アクセルオフ時(Acc=0)には、上記式(3)で規定される制御範囲内(−Ne1〜Ne1)に収まるように、目標エンジン回転数Ne*を設定する。なお、式(3)のNe1の算出に必要な回転数Nm2は、レゾルバ422の検出値の他、車速センサ513によって検出された車速SPからの算出値によっても求めることができる。
一方で、HV−ECU310は、アクセルオン時(Acc>0)には、エンジン回転数Neを式(3)のNe1よりも高くすることによって、駆動トルクTepを確保する。好ましくは、駆動トルクTepの大きさを、アクセル操作量Accに応じて可変とするために、目標エンジン回転数Ne*を、アクセル操作量Accに応じて可変に設定するころができる。具体的には、HV−ECU310は、下記式(4)に従って、インバータレス走行時における目標エンジン回転数Ne*を設定することができる。
Ne*=Ne1+ΔNe ・・・(4)
なお、式(4)中において、回転数アップ量ΔNeは、アクセル操作量Accに所定の係数α(α>0)を乗じた値とすることができる。(ΔNe=α・Acc)。
なお、アクセル操作量Accに応じた駆動トルクTepを受けて、出力軸60の回転数、すなわち、車速が上昇すると、モータジェネレータ20の逆起電圧Vmが上昇する。そして、図6で説明したように、モータジェネレータ20の逆起電圧Vmがシステム電圧VHを超えると、モータジェネレータ20は制動トルクTmを発生するようになる。この結果、駆動トルクTepが、モータジェネレータ20に生じる制動トルクTmによって実質的に減少する。
したがって、アクセルオン時には、モータジェネレータ20に逆起トルク(制動トルクTm)が発生している場合には、当該制動トルクTmを相殺するための補償トルク(Tm×ρ)分、モータジェネレータ10の逆起トルクTcが増加するように、目標エンジン回転数Ne*を式(4)による設定値から上昇する必要がある。
このように、インバータレス走行時には、HV−ECU310が目標エンジン回転数Ne*を設定することによって、MG−ECU320がインバータ221,222をシャットダウン状態とした下で、アクセル操作量Accに応じて変化する駆動トルクTepを出力軸60に作用させることができる。これによって、インバータレス走行による車両1の退避走行が実現される。
(通信異常時におけるインバータレス走行の制御)
インバータレス走行は、モータジェネレータ10,20の制御系における故障の発生のみならず、HV−ECU310およびMG−ECU320間での通信異常が発生した場合にも適用される。この場合には、ドライバ操作に基づくモータジェネレータ10,20の動作指令によって車両走行が実行できなくなるためである。
ここで、上記通信異常に起因するインバータレス走行中に、モータジェネレータ10,20側でインバータレス走行を停止すべき状況が発生したケースを想定する。たとえば、インバータレス走行によって、モータジェネレータ10が過熱状態となったケースが代表的である。この場合、MG−ECU320は、温度センサ251の出力に基づき、インバータレス走行を停止すべき状況であることを検知できる。しかしながら、通信異常のために当該状況をHV−ECU310に通知することができないため、インバータレス走行を停止できないことが懸念される。
したがって、本実施の形態では、上記のような状況においてもインバータレス走行を停止可能とするための、通信異常発生時における退避モードの制御処理を説明する。
図7は、本実施の形態に従うハイブリッド車両におけるHV−ECU310およびMG−ECU320間での通信異常発生時における退避モードの制御処理を説明するフローチャートである。このとき、HV−ECU310およびエンジンECU330の間、ならびに、MG−ECU320およびエンジンECU330の間の通信は正常である。
図7には、HV−ECU310、MG−ECU320、およびエンジンECU330のそれぞれで実行される制御処理のフローチャートが示される。各フローチャートに従う制御処理は、HV−ECU310、MG−ECU320、およびエンジンECU330により、繰り返し実行される。
図7を参照して、HV−ECU310は、ステップS100により、MG−ECU320との間で通信異常が発生しているか否かを判定する。ステップS100による判定は、HV−ECU310によるダイアグ(故障診断)によって実行される。すなわち、MG−ECU320からの通知によるのではなく、HV−ECU310単体でステップS100による判定は実行される。HV−ECU310は、MG−ECU320との通信異常が発生すると(S100のYES判定時)、ステップS110に処理を進めてインバータレス走行を実行する。これにより、通信異常によってMG−ECU320からの情報を受信できなくても、インバータレス走行を開始することができる。なお、ステップS100では、HV−ECU310およびエンジンECU330の間、ならびに、MG−ECU320およびエンジンECU330の間の通信は正常であることがさらに確認された上で、インバータレス走行が開始される。
一方で、HV−ECU310は、MG−ECU320との通信異常が発生していないとき(S100のNO判定時)には、ステップS110以降の処理を実行せずに、今回の制御周期での処理を終了する。
インバータレス走行中には、HV−ECU310は、ステップS120によって、ドライバのアクセル操作に応じた駆動トルクTepを確保するためのエンジン回転数制御を実行する。具体的には、上記式(3),(4)等に従って、アクセル操作量Accに応じて目標エンジン回転数Ne*が設定される。
なお、式(3),(4)で用いられるNe1の算出には、システム電圧VHおよびモータジェネレータ20の回転数Nm2が必要であるが、MG−ECU320との通信異常によるインバータレス走行では、これらの検出値をMG−ECU320から直接得ることができない。ただし、Nm2について、HV−ECU310は、車速センサ513によって検出された車速SPから算出することができる。
また、システム電圧VHについては、通信異常によるインバータレス走行時におけるシステム電圧VHの目標電圧(VH=V0)を予め定めて、HV−ECU310およびMG−ECU320の各々で記憶しておくことができる。これにより、MG−ECU320との通信が異常であっても、HV−ECU310は、ステップS120において、式(3)においてVH=V0を代入することで、目標エンジン回転数Ne*を算出することが可能となる。なお、上述のように、インバータレス走行時には、システム電圧VHが低い方が、逆起トルクTcの確保には有利である。したがって、所定電圧V0は、たとえば、バッテリ150の出力電圧(定格)よりもやや高い電圧とすることができる。
さらに、HV−ECU310は、インバータレス走行中には、ステップS130により、エンジン100がストール状態であるか否かを、エンジンECU330からの信号に基づいて判定する。HV−ECU310は、エンジンストール状態ではないとき(S130のNO判定時)には、処理をステップS110に戻してインバータレス走行を継続する。
一方で、HV−ECU310は、エンジンストール状態であるとき(S130のYES判定時)には、ステップS140に処理を進めて、車両1をReady−OFF状態に遷移させるための処理を実行する。これにより、SMR160(図1)がオフされることによって、車両1の走行(インバータレス走行)が停止される。
次に、MG−ECU320による制御処理を説明する。
MG−ECU320は、ステップS300により、HV−ECU310との間で通信異常が発生しているか否かを判定する。ステップS300による判定についても、MG−ECU320によるダイアグ(故障診断)等によって、MG−ECU320単体で実行される。
MG−ECU320は、HV−ECU310との通信異常が発生していないとき(S300のNO判定時)には、ステップS310以降の処理を実行せずに、今回の制御周期での処理を終了する。
MG−ECU320は、HV−ECU310との通信異常が発生すると(S300のYES判定時)、ステップS310に処理を進めてインバータレス走行を実行する。これにより、通信異常によってHV−ECU310からの指令(代表的には、ゲート遮断指令)を受信できなくても、インバータレス走行を開始することができる。なお、ステップS300においても、HV−ECU310およびエンジンECU330の間、ならびに、MG−ECU320およびエンジンECU330の間の通信は正常であることがさらに確認された上で、インバータレス走行が開始される。
MG−ECU320は、インバータレス走行中には、ステップS320により、インバータ221,222をゲート遮断状態に制御する。すなわち、MG−ECU320は、インバータ221,222に対して、ゲート遮断信号SDN1,SDN2を出力する。
インバータレス走行中において、MG−ECU320は、コンバータ210によってシステム電圧VHを制御する。ステップS320では、HV−ECU310との通信異常により、HV−ECU310から目標システム電圧VH*は送信されない。しかしながら、上述のように、通信異常によるインバータレス走行時におけるシステム電圧VHの目標電圧として予め定められた、HV−ECU310と共通値(VH=V0)に従って、コンバータ210を制御することができる。
さらに、MG−ECU320は、ステップS330により、インバータレス走行を停止すべき異常が発生しているか否かを判定する。ステップS330で判定される異常は、ステップS300で判定された「HV−ECU310との通信異常」とは別の異常である。たとえば、MG−ECU320は、温度センサ251,252の出力に基づき、モータジェネレータ10または20が過熱状態となっているときに、ステップS330をYES判定とする。あるいは、他のセンサの出力、あるいは、MG−ECU320によるダイアグの結果に基づいて、ステップS330での異常が検知されてもよい。
MG−ECU320は、インバータレス走行を停止すべき異常が検知されないとき(S330のNO判定時)には、処理をステップS310に戻してインバータレス走行を継続する。
一方で、MG−ECU320は、インバータレス走行を停止すべき異常が検知されたとき(S330のYES判定時)には、ステップS340により、エンジンECU330に対して、エンジン100への燃料供給停止(フューエルカット:F/C)を要求する信号を送信する。さらに、ECU320は、ステップS350により、コンバータ210についてもゲート遮断することにより、図2に示された電気システムをシャットダウンする。
エンジンECU330については、インバータレス走行時の制御処理が示される。エンジンECU330は、ステップS200により、インバータレス走行中であるか否かを判定する。HV−ECU310からの通知によって、ステップS200の判定は実行される。したがって、HV−ECU310がステップS110によりインバータレス走行を実行している期間において、ステップS200はYES判定とされる。エンジンECU330は、インバータレス走行中ではないとき(S200のNO判定時)には、ステップS210以降の処理を実行せずに、今回の制御周期での処理を終了する。
エンジンECU330は、インバータレス走行中(S200のYES判定時)には、ステップS210により、HV−ECU310からの動作指令に従ってエンジン100の動作(具体的には、トルクおよび回転数)を制御する。この結果、HV−ECU310がステップS120で設定した目標エンジン回転数Ne*に従って、エンジン100の回転数が制御されることにより、アクセル操作量Accに応じて調整された退避走行のための駆動トルクTepが出力軸60へ出力される。
エンジンECU330は、インバータレス走行中には、ステップS220により、MG−ECU320からフューエルカット(F/C)を要求する信号が送信されたか否かを判定する。エンジンECU330は、フューエルカット(F/C)が要求されていないとき(S220のNO判定時)には、処理をステップS210に戻してインバータレス走行を継続する。
一方で、エンジンECU330は、MG−ECU320からフューエルカット(F/C)が要求されると(S220のYES判定時)、エンジン100への燃料供給を停止するとともに、ステップS230により、エンジン100がストール状態である旨をHV−ECU310へ送信する。エンジン100は、燃料供給の停止によって停止に至る。
本実施の形態に従うインバータレス走行の制御処理によれば、HV−ECU310およびMG−ECU320間での通信異常が発生すると、HV−ECU310およびMG−ECU320のそれぞれが単独でインバータレス走行のための処理を開始することができる。これにより、インバータ221,222をゲート遮断状態とした下で、アクセル操作量Accに応じたエンジン回転数制御によって、ドライバのアクセル操作に応じた駆動トルクTepによって、車両1を退避走行することが可能となる。
さらに、インバータレス走行中に、インバータレス走行を停止すべき異常の発生をMG−ECU320が検知したときには、エンジンECU330を経由した信号の送受信によって、インバータレス走行を停止するための制御処理を、HV−ECU310、MG−ECU320、およびエンジンECU330の各々で実行することができる。
したがって、HV−ECU310およびMG−ECU320間での通信異常に起因したインバータレス走行の実行中において、エンジン100を直接制御していないMG−ECU320が異常を検知した場合にも、インバータレス走行を停止することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、1U,1V,1W,2U,2V,2W 各相アーム(インバータ)、10,20 モータジェネレータ、11,21 ロータ、15 永久磁石、30 遊星歯車機構、50 駆動輪、60 出力軸、100 エンジン、110 クランクシャフト、150 バッテリ、210 コンバータ、221,222 インバータ、230 電圧センサ、241,242 電流センサ、251,252 温度センサ、310 HV−ECU、320 MG−ECU、330 エンジンECU、410 エンジン回転数センサ、421,422 レゾルバ、440 監視ユニット、510 アクセルペダルセンサ、512 ブレーキペダルセンサ、513 車速センサ、514 パワースイッチ、Acc アクセル操作量、Brk ブレーキ操作量、C1,C2 コンデンサ、CA キャリア、D1〜D14 ダイオード、IB 入出力電流、L1 リアクトル、MCRT1,MCRT2 モータ電流、NL,PL 電力線、Ne エンジン回転数、Ne* 目標エンジン回転数、Nm1,Nm2 回転数(モータジェネレータ)、Nvh 判定値、P ピニオンギヤ、PWM1,PWMC 制御信号、Q1〜Q14 スイッチング素子、R リングギヤ、S サンギヤ、SDN1,SDN2,SDNC ゲート遮断信号、SP 車速、TH1,TH2 モータ温度、Tc 逆起トルク(制動トルク)、Te エンジントルク、Te* 目標エンジントルク、Tep 駆動トルク、VB バッテリ電圧、VH* 目標システム電圧、VH システム電圧、Vc,Vm 逆起電圧。

Claims (1)

  1. エンジンと、
    第1のモータジェネレータと、
    駆動輪と機械的に接続された出力軸と、
    前記エンジン、前記第1のモータジェネレータおよび前記出力軸を機械的に連結する遊星歯車装置と、
    前記出力軸に対して機械的に接続された第2のモータジェネレータと、
    蓄電装置と、
    前記蓄電装置と電力線との間で双方向の直流電圧変換を実行するコンバータと、
    前記電力線と前記第1のモータジェネレータとの間に接続された第1のインバータと、
    前記電力線と前記第2のモータジェネレータとの間に接続された第2のインバータと、
    ドライバの運転操作に従って車両走行のための前記エンジンならびに前記第1および第2のモータジェネレータの動作指令を生成する第1の制御装置と、
    前記第1および第2のインバータの制御によって前記第1および第2のモータジェネレータを制御するための第2の制御装置と、
    前記エンジンを制御するための第3の制御装置とを備え、
    前記車両走行は、
    前記運転操作に従って生成された前記動作指令に従う前記エンジンならびに前記第1および第2のモータジェネレータの出力によって車両の駆動トルクを得る第1のモードと、
    前記第1および第2のインバータをゲート遮断状態として、前記エンジンの出力によって機械的に回転させられた前記第1のモータジェネレータが発電する際に出力する制動トルクの反力として前記出力軸に作用するトルクによって車両の駆動トルクを確保するインバータレス走行を実行する第2のモードとを有し、
    前記ゲート遮断状態において、前記第1および第2のインバータでは、各スイッチング素子はオフ状態に維持されて、前記各スイッチング素子の逆並列ダイオードによる電流経路が形成され、
    前記第1の制御装置は、前記第2の制御装置との間の通信異常を検知すると、前記第2のモードで前記車両走行を実行するために前記エンジンの前記動作指令を生成し、
    前記第2の制御装置は、前記第1の制御装置との間の通信異常を検知すると、前記第2のモードで前記車両走行を実行するために前記第1および第2のインバータを前記ゲート遮断状態とし、
    前記インバータレス走行は、前記通信異常の下で、第1および第3の制御装置の間での通信、ならびに、前記第2および第3の制御装置の間での通信が正常であることの確認後に開始され、
    前記第2の制御装置は、前記第2のモードでの走行中に前記インバータレス走行を停止すべき異常を検知した場合には、前記第3の制御装置に対して、前記エンジンの燃料噴射停止を要求し、
    前記第3の制御装置は、前記第2のモードでの走行中に前記第2の制御装置から前記エンジンの停止要求を受けると、前記エンジンの燃料噴射を停止するとともに前記第1の制御装置に対して前記エンジンのストール状態を通知し、
    前記第1の制御装置は、前記第2のモードでの走行中に前記第3の制御装置から前記エンジンがストール状態である通知を受けると、車両走行を停止するための処理を実行する、ハイブリッド車両。
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