JP6455112B2 - 電動アシスト機能付き足漕ぎ式車椅子 - Google Patents

電動アシスト機能付き足漕ぎ式車椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP6455112B2
JP6455112B2 JP2014247646A JP2014247646A JP6455112B2 JP 6455112 B2 JP6455112 B2 JP 6455112B2 JP 2014247646 A JP2014247646 A JP 2014247646A JP 2014247646 A JP2014247646 A JP 2014247646A JP 6455112 B2 JP6455112 B2 JP 6455112B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheelchair
wheel
electric motor
driving force
pedal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014247646A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016106869A (ja
Inventor
一弘 小菅
一弘 小菅
潤 衣川
潤 衣川
幸太郎 樋口
幸太郎 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku University NUC
TESS Co Ltd
Original Assignee
Tohoku University NUC
TESS Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku University NUC, TESS Co Ltd filed Critical Tohoku University NUC
Priority to JP2014247646A priority Critical patent/JP6455112B2/ja
Publication of JP2016106869A publication Critical patent/JP2016106869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6455112B2 publication Critical patent/JP6455112B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rehabilitation Tools (AREA)

Description

本発明は,足漕ぎ式車椅子に関する。本発明の足漕ぎ式車椅子は,電動アシスト機能を有している。具体的に説明すると,本発明の足漕ぎ式車椅子は,電動モータによる駆動力を利用して,利用者の踏力による車椅子の走行を補助するものである。本発明の足漕ぎ式車椅子は,街頭などでの移動用としてだけでなく,足に障害を持つ者のリハビリテーション用としても好適に利用することができる。
従来から,足に障害を持つ者の移動用の車椅子として,電動モータを駆動源とするものが知られている。しかし,利用者が電動式の車椅子に乗車した場合,足の運動が一切行われないため,利用者の足はさらに弱ってしまうという問題があった。
このため,近年,衰えた脚力でも利用することのできる足漕ぎ式の車椅子の開発が行われている(例えば特許文献1)。足漕ぎ式の車椅子は,利用者による踏力を車体の駆動力として用いるため,身体障害者のリハビリテーションの用途として有用であるとされている。例えば,脳障害で半身が麻痺しているような身体障害者であっても,ペダルに両足首を固定しておけば,両足で車椅子を漕いで進むことが可能となる。また,半身に麻痺がある場合でも,両脚で車椅子を漕ぐことで,麻痺のある方の足の筋肉も反応を示すことが確かめられている。このように,近年,足漕ぎ式車椅子は,脚力の低下を防止するだけでなく,足の麻痺改善にも有効であることが知られてきている。
また,例えば特許文献1には,従来の足漕ぎ式の車椅子として,三輪型のものが開示されている。特許文献1の三輪型足漕ぎ式車椅子は,前輪となる一対の駆動車輪と遊動車輪の他,後輪となる操舵車輪とを含んで構成されている。駆動車輪には,ペダルを介して,利用者の足漕ぎによる回転動力が伝達される。遊動車輪は,車椅子の進行に伴って,自由に回転する。操舵車輪は,利用者の手元に設けられた操作レバーと連動しており,操作レバーに対する操作に応じて,回転軸の向きを左右に自由に変えることができるようになっている。このような構成の足漕ぎ式車椅子によれば,簡単な操作で,超信地旋回に近い小旋回が可能になる。その結果,コンパクトで乗り降りがし易く,しかも走行時と旋回時の安全性が高い足漕ぎ式車椅子を提供することができるとされている。
ただし,屋外には,車椅子用のスロープなどの上り坂や下り坂のように,平坦ではない道が多数存在している。このため,足漕ぎ式車椅子は,脚力の弱い利用者にとって,屋外で利用することが難しい場合も多い。そこで,脚力の弱い利用者であっても屋外で利用することができるようにするために,足漕ぎ式車椅子に電動アシスト機能を設けることが考えられる。
例えば,特許文献1では,三輪型足漕ぎ式車椅子の駆動車輪に,補助動力を発生させる電動モータを取り付けることが提案されている。このように,駆動車輪に電動モータを取り付けることで,上り坂などを進行する際に,利用者の踏力に加えて,電動モータによる回転動力を車椅子の駆動力として利用することができる。従って,脚力の弱い利用者であっても,比較的簡単に上り坂などを進むことができる。また,駆動車輪に電動モータを取り付けることで,右方向及び左方向のいずれの小旋回時においても,足漕ぎ動作による旋回動作の負担を軽減することができるとされている。
また,電動モータなどによって,人力による駆動車輪に補助動力を提供する技術は,二輪自転車などの分野においても広く知られている(例えば特許文献2)。特許文献2の電動アシスト機能付き二輪自転車では,まず,人力による駆動力(踏力)と自転車の加速度とに基づいて走行抵抗(外乱)を検出する。そして,人力駆動力による補助動力比率と走行抵抗による補助動力比率から,電動モータによって提供する総合の補助動力比率を決定することとしている。これにより,自転車の走行環境からの走行抵抗を考慮して,電動モータによる補助動力を決定できる。その結果,環境に適応した最適な走行を実現することができるとされている。
特開2012−223527号公報 特開平11−334676号公報
上記特許文献2に開示されているように,車両(二輪車,三輪車,及び四輪車など)の駆動車輪に対し電動モータによる駆動力を伝達して車両の走行を補助する技術は,従来からよく知られている。また,現在,車両の駆動車輪に対して最適な補助動力を提供するための理論(アルゴリズム)も,ある程度確立されている。
このため,特許文献1に開示されているように,足漕ぎ式車椅子に電動モータを取り付ける場合にも,既に確立された理論を応用して,駆動車輪に電動モータを取り付けることが好ましいとされている。しかしながら,足漕ぎ式車椅子において,人力による駆動車輪に電動モータを取り付けた場合,駆動車輪を外輪とし遊動車輪を内輪とした旋回動作は容易に行うことができるものの,その反対に,駆動車輪を内輪とし遊動車輪を外輪とした旋回動作は非常に困難であることが判明した。例えば,特許文献1の足漕ぎ式車椅子は,前輪となる2つの車輪と,後輪となる1つの操舵輪を備えている。ここで,利用者がペダルを踏む力(踏力)が,2つの前輪のうちの右側の車輪に,チェーンを介してタイヤに伝えられるとする。そして,この駆動輪である右側の車輪に,電動モータによる駆動力を提供したとする。しかし,このような設計では,車椅子を旋回させる際に,左方向への旋回は行い易いものの,右方向への旋回は難しいという問題があった。
また,特許文献1に開示された足漕ぎ式車椅子のように,駆動車輪に電動モータを取り付けた場合,この駆動車輪側の駆動力ばかりが高くなってしまうため,遊動車輪側とのバランスが悪くなるという問題も発生する。そうすると,足漕ぎ式車椅子が遊動車輪側に徐々にそれるように進行するため,この車椅子の操作が難しくなるという問題があった。また,特許文献1のような足漕ぎ式車椅子では,後輪である操舵車輪によって,前輪である駆動車輪の回転のモーメントを吸収する設計になっている。しかし,電動モータによる補助動力が加わって駆動車輪の回転のモーメントが大きくなりすぎると,操舵車輪の故障の原因となる恐れがあった。
このため,現在では,左右両方向への旋回動作をスムーズに行うことができ,しかも平地及び坂道での直進性に優れた電動アシスト機能付きの足漕ぎ式車椅子が求められている。
そこで,本発明の発明者らは,従来発明の問題を解決する手段について鋭意検討した結果,2つの前輪と少なくとも1つの操舵車輪とを備える足漕ぎ式車椅子において,2つの前輪うちのいずれか一方の車輪にはペダルを介して人による踏力を伝達し,いずれか他方の車輪には電動モータによる駆動力を伝達するという構成を発案した。このように,前輪をなす一方の車輪を踏力によって駆動させ,他方の車輪を電動モータによって駆動させることで,両方の車輪をバランス良く駆動させることができるようになり,その結果,左右両方向への旋回動作をスムーズに行うことができるようになる。さらに,2つの前輪をバランス良く駆動させることで,平地や坂道での直進性を向上させることができる。
そして,本発明者らは,上記知見に基づけば,従来発明の問題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明は,電動アシスト機能付きの足漕ぎ式車椅子に関する。
本発明の足漕ぎ式車椅子は,足漕ぎ用のペダル10と,電動モータ20と,左右一対の駆動車輪30,40と,足漕ぎ式車椅子の進行方向を操舵する少なくとも1つの操舵車輪50と,を備えている。
そして,一対の駆動車輪30,40の一方には,ペダル10を介して,人による踏力が伝達される。また,一対の駆動車輪30,40の他方には,電動モータ20による駆動力が伝達される。より明確にいうと,ペダル10を介した人による踏力と電動モータ20による駆動力のうち,一対の駆動車輪30,40の一方には,人による踏力のみが伝達され,一対の駆動車輪30,40の一方には,電動モータ20による駆動力のみが伝達されることが好ましい。
上記構成のように,本発明では,人による踏力と電動モータ20による駆動力を,それぞれ別々の車輪に伝達することとしている。このため,操舵車輪50を操舵して車椅子を旋回させる際には,左右両方向へスムーズに旋回させることが可能となる。例えば,ペダル10に連結された車輪が内輪となり,電動モータ20に連結された車輪が外輪となる場合には,電動モータ20による駆動力を比較的高くすることで,スムーズに旋回できる。他方,ペダル10に連結された車輪が内輪となり,電動モータ20に連結された車輪が外輪となる場合には,電動モータ20による駆動力を比較的弱くすることで,スムーズに旋回できる。また,車椅子を並進させる際には,人による踏力に応じて電動モータ20による駆動力を調整することで,車体全体の直進性を向上させることができる。
本発明の足漕ぎ式車椅子は,さらに,電動モータ20による駆動力(f)を制御するための制御装置60を,さらに備えることが好ましい。
ここで,制御装置60は,演算部61と,判断部62と,並進運動オブザーバ63と,回転運動オブザーバ64と,を含むことが好ましい。
演算部61は,足漕ぎ車椅子の旋回半径(ρ)を算出する。
判断部62は,演算部61により算出された旋回半径(ρ)が,所定の閾値以上であるか否かを判断する。
並進運動オブザーバ63は,判断部62による判断の結果,旋回半径(ρ)(絶対値)が所定の閾値以上である場合に,並進アルゴリズムに基づいて,電動モータ20による駆動力(f)を決定する。
回転運動オブザーバ64は,判断部62による判断の結果,旋回半径(ρ)(絶対値)が所定の閾値未満である場合,並進アルゴリズムとは異なる回転アルゴリズムに基づいて,電動モータ20による駆動力(f)を決定する。
上記構成のように,本発明の足漕ぎ式車椅子は,車体の旋回半径(ρ)(推測値であってもよい)に基づいて,電動モータ20による駆動力(f)を決定するためのアルゴリズム(並進アルゴリズム又は回転アルゴリズム)を選択する。並進アルゴリズムは,車椅子が並進する場合において,電動モータ20による駆動力(f)を決定するのに適したアルゴリズムとすればよい。また,回転アルゴリズムは,車椅子が旋回する場合において,電動モータ20による駆動力(f)を決定するのに適したアルゴリズムとすればよい。このように,並進時と旋回時のそれぞれに適したアルゴリズムを設け,車体の旋回半径(ρ)に基づいてどちらのアルゴリズムを採用するかを決定することで,並進と旋回のどちらの状態であっても,スムーズに足漕ぎ式車椅子を進行させることができる。
また,従来の車両のように,人力による駆動車輪に電動モータを取り付ける場合,並進時においても旋回時においても,単純に直進的に人力を補助するように電動モータを制御すれば済むことから,この電動モータによる駆動力を求めるためのアルゴリズムは1つで十分であった。他方,本発明の足漕ぎ式車椅子のように,人力による駆動車輪とは異なる駆動車輪に電動モータを取り付ける場合,並進時においては単純に直進的に人力を補助すればよいが,旋回時においては,左旋回時と右旋回時とで電動モータによる駆動力を異ならせる必要がある上,直進的な単純な人力の補助だけでなく,少なくとも車椅子の旋回半径を考慮して,電動モータによる駆動力を決定する必要がある。このため,本発明のように,人力による駆動車輪とは異なる駆動車輪に電動モータを取り付けた構成とする場合,並進時に適したアルゴリズムと,旋回時に適したアルゴリズムを設けることが好ましいといえる。さらに付言すると,本発明は,オブザーバとして並進運動オブザーバ63と回転運動オブザーバ64の2種類が存在していても,一つの電動モータ(アクチュエータ)により車椅子の駆動力補助を実現できる点も特徴としている。
本発明の足漕ぎ式車椅子において,一対の駆動車輪30,40のトレッド幅(車輪の間の距離)を“l”(小文字のL)とした場合に,上記した所定の閾値は,l/2であることが好ましい。ただし,所定の閾値は,l/2±50%の範囲内であれば,十分に好ましい値であるといえる。
上記のように,車椅子の旋回半径(ρ)と駆動車輪30,40のトレッド幅(l)との関係に基づいて,並進アルゴリズムと回転アルゴリズムのどちらを用いるかを判断することで,適切な判断を行うことができる。特に,“|ρ|≧l/2”の関係を基準に,車椅子が並進しているか旋回しているかを判断することが好ましい。すなわち,“|ρ|≧l/2”であれば,車椅子は直進しているか緩やかな旋回をしているため,並進アルゴリズムを用いて,電動モータ20による駆動力(f)を決定することが好ましい。他方,“|ρ|<l/2”であれば,車椅子は急な旋回をしているため,回転アルゴリズムを用いて,電動モータ20による駆動力(f)を決定することが好ましい。
本発明の足漕ぎ式車椅子は,さらに,第1のエンコーダ81と,第2のエンコーダ82と,第3のエンコーダ83と,トルクセンサ84と,を備えることが好ましい。
第1のエンコーダ81は,一対の駆動車輪30,40の一方の動作(回転方向,回転数,回転速度など)を検出する。
第2のエンコーダ82は,一対の駆動車輪30,40の他方又は電動モータ20の動作(回転方向,回転数,回転速度など)を検出する。
第3のエンコーダ83は,操舵車輪50の動作(操舵角度,回転方向,回転数,回転速度など)を検出する。
トルクセンサ84は,人による踏力を検出する。
この場合に,制御装置60は,第1のエンコーダ81,第2のエンコーダ82,第3のエンコーダ83,及びトルクセンサ84によって検出された情報に基づいて,電動モータ20による駆動力(f)を制御することが好ましい。
上記構成のように,第1〜第3のエンコーダ81〜83及びトルクセンサ84によって取得した各種の情報に基づいて,電動モータ20による駆動力(f)を制御することで,回転アルゴリズムに基づいて,正確に駆動力(f)を算出できる。また,各種センサ81〜84からの情報に基づけば,走行時に発生する各種の抵抗(外乱)を考慮したアルゴリズムに基づいて,駆動力(f)を算出できる。また,各種センサ81〜84を設けることで,足漕ぎ式車椅子100の速度制御も可能となる。このように,それぞれの車輪30,40,50にエンコーダ81〜83を設け,ペダル10にトルクセンサ84を設けることで,走行環境に適応した最適な走行を実現するとともに,走行時と旋回時の安全性が高い足漕ぎ式車椅子を提供できる。
本発明の足漕ぎ式車椅子において,一対の駆動車輪30,40は,回転軸を共有していることが好ましい。また,ペダル10の回転軸は,一対の駆動車輪30,40の回転軸よりも前方に位置することが好ましい。また,操舵車輪50の回転軸は,一対の駆動車輪30,40の回転軸よりも後方に位置することが好ましい。
上記のように足漕ぎ式車椅子を構成することで,コンパクトで乗り心地が良なるとともに,超信地旋回に近い小旋回を達成することができる。
本発明によれば,左右両方向への旋回動作がスムーズであり,平地及び坂道での直進性に優れた電動アシスト機能付きの足漕ぎ式車椅子を提供することができる。
図1は,本発明の一実施形態に係る電動アシスト機能付き足漕ぎ式車椅子の基本構成を示したブロック図である。 図2は,足漕ぎ式車椅子が備える入出力機器の構成例を示したブロック図である。 図3は,制御装置によるアルゴリズム選択処理の例を示したフロー図である。 図4は,足漕ぎ式車椅子の並進動作の例を示した説明図である。 図5は,並進運動オブザーバのブロック線図の一例である。 図6は,足漕ぎ式車椅子の旋回動作の例を示した説明図である。 図7は,回転運動オブザーバのブロック線図の一例である。 図8は,足漕ぎ式車椅子の並進動作の例を示した説明図である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
本願明細書において,左右一対の駆動車輪(30,40)のうち,人による踏力によって駆動する車輪を,便宜的に,「ペダル車輪」(30)という。また,左右一対の駆動車輪(30,40)のうち,電動モータによる駆動力によって駆動する車輪を,便宜的に,「モータ車輪」(40)という。ペダル車輪30とモータ車輪40は,左右どちらの車輪であってもよい。
なお,「踏力」とは,人がペダルを踏むことによって得られる駆動力を意味している。
図1は,本発明の一実施形態に係る電動アシスト機能付きの足漕ぎ式車椅子100の基本構成を示している。
図1に示されるように,足漕ぎ式車椅子100は,ペダル10と,電動モータ20と,ペダル車輪30と,モータ車輪40と,操舵車輪50とを備えている。また,これらの構成要素10,20,30,40,50は,メインフレーム70に備え付けられることで,一台の足漕ぎ式車椅子100を構成している。
ここで,足漕ぎ式車椅子100の基本動作を説明する。まず,利用者は,メインフレーム70に設けられた椅子部(図示省略)に着座してペダル10を踏む。利用者がペダル10を踏むことで,ペダル車輪30を回転させる駆動力(すなわち,「踏力」)が発生する。この踏力はペダル車輪30に伝達され,これによりペダル車輪30が回転する。また,メインフレーム70には電動モータ20が搭載されている。電動モータ20は,モータ車輪40を回転させる駆動力を発生させる。電動モータ20による駆動力はモータ車輪40に伝達され,これによりモータ車輪40が回転する。また,操舵車輪50は,足漕ぎ式車椅子100の進行方向を操舵するために設けられた車輪である。操舵車輪50の回転軸は,操作レバーに対する操作に応じて,操舵軸52を中心に左右方向に回動する。例えば,操舵車輪50の回転軸が,ペダル車輪30とモータ車輪40の回転軸と略平行な状態(図1に示した状態)にある場合には,車椅子100は直進する。他方,操舵車輪50の回転軸が左右のどちらかに回動している状態にある場合には,車椅子100は,操舵車輪50の回動方向と操舵角度に応じて,左右のどちらかに旋回する。これにより,足漕ぎ式車椅子100は,利用者がペダル10を漕ぐことによって,電動モータ20による補助動力を受けつつ,利用者による操作に応じた方向に前進又は後退する。
また,図1に示されるように,足漕ぎ式車椅子100は,制御装置60と,第1のエンコーダ81と,第2のエンコーダ82と,第3のエンコーダ83と,トルクセンサ84とを備えている。各種センサ81〜84は,それぞれ,制御装置60に接続されている。また,制御装置60は,電動モータ20に接続されている。これにより,制御装置60は,各種センサ81〜84によって検出された情報に基づいて所定の演算を行い,電動モータ20を制御する。
次に,足漕ぎ式車椅子100を構成する各部材について説明する。
ペダル10は,利用者の踏む力を,駆動力(踏力)に変換して,ペダル車輪30を回転させるための機構である。ペダル10は,クランク11と,クランク11の左右両端に取り付けられた足置き部12とを有する。また,クランク11の回転軸には,チェーン13の一部が巻き掛けられている。また,チェーン13の他部は,シャフト14に巻き掛けられている。さらに,このシャフト14は,ペダル車輪30の回転中心に設けられた軸受け(図示省略)に嵌合している。このため,利用者が,左右の足置き部12を交互に踏んでクランク11を回転させると,チェーン13を介して,シャフト14が回転する。これにより,ペダル車輪30は,シャフト14を回転軸として回転する。このとき,人がペダルを踏むことによって得られる駆動力が踏力(f)となる。ペダル車輪30は,踏力(f)に応じた回転力を得て,足漕ぎ式車椅子100を前方又は後方に向かって進行させる。
電動モータ20は,モータ車輪40を回転させるためのアクチュエータである。電動モータ20は,バッテリ(図示省略)から電力の供給を受けて,制御装置60の制御に従って,モータ車輪40を回転させるための駆動力(f)を発生させる。電動モータ20は,シャフト21を有する。このシャフト21は,モータ車輪40の回転中心に設けられた軸受け(図示省略)に嵌合している。このため,電動モータ20による駆動力(f)は,シャフト21を介してモータ車輪40に伝達される。これにより,モータ車輪40は,シャフト21を回転軸として回転する。モータ車輪40は,電動モータ20による駆動力(f)に応じた回転力を得て,足漕ぎ式車椅子100を前方又は後方に向かって進行させる。
また,図1に示されるように,ペダル車輪30とモータ車輪40の回転軸は,一直線状に設けられている。すなわち,ペダル車輪30とモータ車輪40は,回転軸を共有している。また,ペダル車輪30とモータ車輪40の回転方向は,基本的に平行である。これにより,ペダル車輪30とモータ車輪40の回転力が,足漕ぎ式車椅子100の駆動力となる。
また,電動モータ20に取り付けられたモータ車輪40は,電動モータ20が駆動している場合にのみ回転するものであり,自由に回転しないものであることが好ましい。つまり,電動モータ20が回転していない場合には,モータ車輪40も回転しないことが好ましい。これにより,電動モータ20が回転していない場合には,モータ車輪40が,足漕ぎ式車椅子100の進行を停止させるブレーキとして機能する。このため,例えば,利用者が坂道において踏力を掛けていない場合であっても,足漕ぎ式車椅子100が勝手に前進したり後退したりすることを防止できる。これにより,足漕ぎ式車椅子100の安全性が高まる。
操舵車輪50は,足漕ぎ式車椅子100の進行方向を制御するための車輪である。本実施形態において,操舵車輪50は,ペダル車輪30とモータ車輪40よりも後方に1つだけ設けられている。従って,図1に示された足漕ぎ式車椅子100は三輪型であるといえる。また,図1に示されるように,足漕ぎ式車椅子100が1つの操舵車輪50を備えるものである場合,この操舵車輪50は,ペダル車輪30とモータ車輪40の間の中央線上に位置していることが好ましい。操舵車輪50は,メインフレーム70に取り付けられた支持フレーム51によって支持されている。また,操舵車輪50は,操舵軸52を中心として,左右方向に回動可能なように,支持フレーム51に取り付けられている。図1には,操舵車輪50が回動可能な方向が両矢印で示されている。操舵車輪50の操作は,利用者の手元に設けられた操作レバー(図示省略)により行われる。図1に示されるように,操舵車輪50の回転軸と,ペダル車輪30及びモータ車輪40の回転軸が平行である場合,足漕ぎ式車椅子100は直進する。他方,操舵車輪50の回転軸とペダル車輪30及びモータ車輪40の回転軸とのなす角(操舵角度)がある程度大きくなると,足漕ぎ式車椅子100は旋回を開始する。これにより,利用者は,操舵車輪50の回転軸の角度(操舵角度)を操作することにより,足漕ぎ式車椅子100を自由な方向へ移動させることができる。
なお,本実施形態において,操舵車輪50は後輪となっているが,他の実施形態では,操舵車輪50を前輪とすることも可能である。また,本実施形態において,操舵車輪50は1つのみ設けられているが,操舵車輪50を2つ以上設けることもできる。ただし,本発明の足漕ぎ式車椅子100は,ペダル車輪30とモータ車輪40を前輪とし,1つの操舵車輪50を後輪とした三輪型であることが好ましい。なお,三輪型の足漕ぎ式車椅子100であっても,転倒防止のために,ボール型キャスターや,補助ローラーを設けることもできる。
また,図1は,本発明に係る足漕ぎ式車椅子100の特徴的な基本構成のみを抽出して示している。その他,足漕ぎ式車椅子100の詳細な構成については,例えば特開2012−223527号公報(特許文献1)に示された三輪型足漕ぎ式車椅子の構成を適宜採用することができる。
図2は,足漕ぎ式車椅子100に設けられた制御装置60や入出力機器80のシステム構成の例を示したブロック図である。図1及び図2に示されるように,足漕ぎ式車椅子100には,電動モータ20による駆動力(f)を制御するための制御装置60が設けられる。この制御装置60は,公知のCPU(Central Processing Unit)により構成すればよい。
図1及び図2に示されるように,足漕ぎ式車椅子100は,第1のエンコーダ81,第2のエンコーダ82,及び第3のエンコーダ83を備えている。各エンコーダ81〜83は,回転体の回転方向や,回転数,回転速度,回転角度,操舵角度などの種々の動作を検出する電子部品である。本実施形態において,第1のエンコーダ81は,ペダル車輪30の動作を検出可能な位置に設けられている。また,第2のエンコーダ82は,電動モータ20の動作を検出可能な位置に設けられている。なお,第2のエンコーダ82は,モータ車輪40の動作を検出な位置に設けられていてもよい。また,第3のエンコーダ83は,操舵車輪50の動作を検出可能な位置に設けられている。各エンコーダ81〜83によって検出された情報(データ)は,カウンタ85を介して,制御装置60に入力される。制御装置60は,各エンコーダ81〜83によって得られた情報を解析することで,電動モータ20の制御に必要な様々な数値を求めることができる。例えば,制御装置60は,ペダル車輪30,モータ車輪40,及び操舵車輪50の動作に関する数値や,これらの各車輪30,40,50の動作に関する情報に基づいて足漕ぎ式車椅子100全体の動作に関する数値を求めることが可能である。
また,足漕ぎ式車椅子100は,トルクセンサ84を備えている。トルクセンサ84は,ペダル10を介してペダル車輪30へと伝達される踏力(f)を検出可能な位置に設けられる。例えば,トルクセンサ84は,ペダル車輪30の軸受けに嵌合したシャフト14に掛かる回転方向の力(トルク)を計測することで,人による踏力(f)を検出すればよい。トルクセンサ84によって検出された踏力(f)に関する情報は,A/D変換器86を介して,制御装置60に入力される。制御装置60は,トルクセンサ84により得られた踏力(f)に基づいて,電動モータ20による駆動力(f)を制御する。すなわち,電動アシスト機能付きの足漕ぎ式車椅子は,基本的には,人による踏力(f)をQ倍に増幅した駆動力によって走行する。この“Q”の値をアシスト率という。このとき,人による踏力(f)をQ倍にすることができるように,電動モータによる駆動力(f)が決定される。つまり,電動モータによる駆動力(f)は,人による踏力(f)に所定のアシスト率(Q)を掛け合わせる計算に基づいて決定される。このため,制御装置60は,人による踏力(f)がペダル車輪30に加わったときに,電動モータ20による駆動力(f)がモータ車輪40に加わるように制御している。なお,現在の日本では,アシスト率(Q)の上限が,法律で定めされている。
制御装置60は,各エンコーダ81〜83及びトルクセンサ84から得られた情報に基づいて電動モータ20による駆動力(f)を決定する。制御装置60は,駆動力(f)を含む制御信号を,D/A変換器87を介して,モータドライバ88へと出力する。モータドライバ88は,制御装置60から受け取った制御情報に基づいて,電動モータ20を回転駆動させる。
また,図2は,制御装置60の機能ブロックを示している。本発明において,制御装置60は,演算部61,判断部62,並進運動オブザーバ63,及び回転運動オブザーバ64を有していることが好ましい。また,必要に応じて,制御装置60は,速度制御部65を有していてもよい。これらの要素61〜65は,制御装置60による処理を機能毎に分けて示したものである。これらの要素61〜65は,ソフトウェアによって実現されるものであってもよいし,ハードウェアによって実現されるものであってもよい。
演算部61は,足漕ぎ車椅子100の旋回半径(ρ)を算出する。旋回半径(ρ)は公知の方法により求めることができる。例えば,図1に示された実施形態のように,足漕ぎ車椅子100が三輪型である場合,旋回半径(ρ)は,“ρ=L/tanθ”の式により求めることができる。ここで,例えば後述する図6に示されるように,“ρ”は旋回半径,“L”は駆動車輪30,40の回転軸から操舵車輪50の操舵軸52までの直線距離,“θ”は操舵車輪50の操舵角度を,それぞれ意味している。なお,足漕ぎ式車椅子100が四輪型である場合,旋回半径(ρ)は,例えば,自動車の保安基準の審査事務規程に規定されている最小回転半径の定義に基づいて算出すればよい。
判断部62は,演算部61により算出された旋回半径(ρ)が,所定の閾値以上であるか否かを判断する。閾値は,例えば移動用,リハビリテーション用,又はスポーツ用などの足漕ぎ式車椅子100の用途に応じて適宜設定可能である。ただし,閾値は,一対の駆動車輪30,40のトレッド幅(l)(Lの小文字)を考慮して設定された値であることが好ましい。なお,トレッド幅(l)とは,ペダル車輪30とモータ車輪40の接地面(トレッド面)の中心間の距離を意味する。具体的には,閾値は,l/2±50%の範囲内,l/2±10%の範囲内,又はl/2であることが好ましい。さらに具体的には,判断部62は,旋回半径(ρ)が,“|ρ|≧l/2”の関係を満たすか否かを判断することが好ましい。すなわち,旋回半径(ρ)がトレッド幅(l)の半分以上の値である場合,足漕ぎ車椅子100は直進するか緩やかに旋回する。他方,旋回半径(ρ)がトレッド幅(l)の半分以未満の値である場合,足漕ぎ車椅子100は比較的急に旋回する状態にある。このように,トレッド幅(l)を基準とすることで,足漕ぎ車椅子100の進行状態を適切に把握することができる。
また,図3には,判断部62による判断処理のフローの一例が示されている。図3に示されるように,判断部62は,演算部61により算出された旋回半径(ρ)の絶対値が,所定の閾値“l/2”以上であるか否かを判断する。判断部62により,旋回半径(ρ)の絶対値が所定の閾値“l/2”以上である(YES)と判断された場合,並進運動オブザーバ63によって,電動モータ20による駆動力(f)を決定する演算が行われる。他方,判断部62により,旋回半径(ρ)の絶対値が所定の閾値“l/2”以上でない(NO)と判断された場合,回転運動オブザーバ64によって,電動モータ20による駆動力(f)を決定する演算が行われる。このように,本発明の足漕ぎ車椅子100は,その旋回半径(ρ)に応じて,電動モータ20による駆動力(f)を求める演算を,異なるオブザーバ63,64によって行う。これにより,本発明の足漕ぎ車椅子100は,並進時と旋回時の両方のどちらの状態であっても,スムーズに進行することができる。また,図3に示されるように,判断部62による判断処理は,例えば“|ρ|≧l/2”の関係を満たすか否かというような比較的単純なものである。従って,並進運動オブザーバ63による制御と回転運動オブザーバ64による制御の切換えに複雑な判断を要しない。このため,制御部60は,車椅子の状態に応じて,電動モータによる駆動力(f)を求める演算の切換えを高速に行うことができる。従って,車椅子による並進運動から回転運動への移行,又は回転運動から並進運動への移行をスムーズに行うことができる。
並進運動オブザーバ63は,足漕ぎ車椅子100の旋回半径(ρ)が所定の閾値以上である場合に,並進アルゴリズムに基づいて,電動モータによる駆動力(f)を決定する。並進運動オブザーバ63は,ソフトウェアにより実現してもよいし,ハードウェアにより実現してもよい。並進アルゴリズムは,足漕ぎ車椅子100が直進又は緩やかに旋回している状態(単に「並進」ともいう)を想定したアルゴリズムである。このため,並進アルゴリズムは,足漕ぎ車椅子100が並進している場合において,電動モータによる駆動力(f)を決定するのに適したアルゴリズムとなる。詳しくは後述するが,並進アルゴリズムは,人による踏力(f)と,電動モータ20によるアシスト率(Q)と,走行時の外乱(走行抵抗ともいう)の推定値(d^[ハット])を考慮して,電動モータによる駆動力(f)を求めるものであることが好ましい。例えば,走行時の外乱には,路面の摩擦抵抗力や,向かい風による空気抵抗力,路面の傾斜による重力,重力加速度などが含まれる。並進運動時の外乱の推定値(d^)は,第1〜第3のエンコーダ81〜83により検出された情報に基づいて,路面の摩擦抵抗力等の外乱を推定した値とすればよい。
他方,回転運動オブザーバ64は,足漕ぎ車椅子100の旋回半径(ρ)が所定の閾値未満である場合に,回転アルゴリズムに基づいて,電動モータによる駆動力(f)を決定する。回転運動オブザーバ64は,ソフトウェアにより実現してもよいし,ハードウェアにより実現してもよい。回転アルゴリズムは,足漕ぎ車椅子100が比較的急な旋回している状態を想定したアルゴリズムである。このため,この回転アルゴリズムは,上述した並進アルゴリズムとは異なるものとなる。すなわち,回転アルゴリズムは,足漕ぎ車椅子100が急旋回している場合において,電動モータによる駆動力(f)を決定するのに適したアルゴリズムである。詳しくは後述するが,回転アルゴリズムは,人による踏力(f)と,電動モータ20によるアシスト率(Q)と,旋回運動時の外乱の推定値(d^)と,足漕ぎ車椅子100の旋回半径(ρ)とを考慮して,電動モータによる駆動力(f)を求めるものであることが好ましい。さらに,回転アルゴリズムは,駆動車輪30,40のトレッド幅(l)を考慮するものであってよい。
上記のように,本発明の足漕ぎ式車椅子100では,車体の旋回半径(ρ)(推測値であってもよい)に基づいて,電動モータによる駆動力(f)を決定するためのアルゴリズム(並進アルゴリズム又は回転アルゴリズム)を選択する。並進アルゴリズムは,車椅子の並進時に適しており,回転アルゴリズムは,車椅子の旋回時に適している。このように,並進時と旋回時のそれぞれに適したアルゴリズムを設け,車体の旋回半径(ρ)に基づいてどちらのアルゴリズムを採用するかを決定することで,並進時と旋回時の両方のどちらの状態であっても,足漕ぎ式車椅子をスムーズに進行させることが可能となる
また,従来の車両のように,人力による駆動車輪に電動モータを取り付ける場合,並進時においても旋回時においても,単純に直進的に人力を補助するように電動モータを制御すれば済むことから,この電動モータによる駆動力を求めるためのアルゴリズムは1つで十分であった。他方,本発明の足漕ぎ式車椅子100のように,人力による駆動車輪とは異なる駆動車輪に電動モータを取り付ける場合,並進時においては単純に直進的に人力を補助すればよいが,旋回時においては,左旋回時と右旋回時とで電動モータによる駆動力を異ならせる必要がある。また,直進的な単純な人力の補助だけでなく,少なくとも車椅子の旋回半径を考慮して,電動モータによる駆動力を決定する必要がある。このため,本発明のように,人力による駆動車輪とは異なる駆動車輪に電動モータを取り付けた構成とする場合,並進時に適したアルゴリズムと,旋回時に適したアルゴリズムを別々に設けることが好ましいといえる。さらに付言すると,本発明は,オブザーバとして並進運動オブザーバ63と回転運動オブザーバ64の2種類が存在していても,一つの電動モータ(アクチュエータ)により車椅子の駆動力補助を実現できる点も特徴としている。
続いて,図4及び図5を参照して,並進運動オブザーバ63による演算の一例を説明する。図4は,直進状態にある足漕ぎ式車椅子100を模式的に示している。図4に示されるように,直進状態では,ペダル車輪30とモータ車輪40とからなる駆動車輪の回転軸と,操舵車輪50の回転軸とが略平行となる。図4に示した形態では,操舵車輪50は,ペダル車輪30とモータ車輪40の間の中央線上に位置している。図4では,足漕ぎ式車椅子100の進行方向正の向きを“x”とし,電動モータによる駆動力を“f”とし,人による踏力を“f”とし,並進方向の外乱を“d〜[チルダ]”と表している。また,車椅子の質量を“M”とし,車椅子の粘性抵抗を“D”とし,車椅子の速度“ν”とし,車椅子の加速度“ν”とする。この場合,車椅子の運動方程式は,下記の式(1)ように表される。
Figure 0006455112
また,図5には,並進運動オブザーバ63により演算される並進アルゴリズムのブロック線図の一例が示されている。図5に示されるように,まず,電動モータを備えていない通常の足漕ぎ式車椅子について考える。図5では,“Cycle”と示された枠内が,通常の足漕ぎ式車椅子を表している。通常の足漕ぎ式車椅子のみを考えると,図の左側から踏力(f)が入力され,図の右側から速度(ν)が観測される。
続いて,本発明のように,電動アシスト機能付きの足漕ぎ式車椅子について考える。電動アシスト機能付きの足漕ぎ式車椅子では,人による踏力(f)をQ倍に増幅する。なお,現在の日本の法律では,Qは2以下(Q≦2)でなければならないと定められている。ここで,図5に示したブロック線図では,踏力(f)を(Q−1)倍した値を,踏力(f)に加算する。なお,本願明細書では,“Q”をアシスト率と定義している。
さらに,足漕ぎ式車椅子の並進運動時における外乱の影響を考える。実際の外乱(d〜)は直接測定できない。そこで,第1〜第3のエンコーダ81〜83やトルクセンサ84などにより計測可能な情報に基づいて,外乱(d〜)を推定する。外乱の推定値は,“d^”で示されている。簡単に説明すると,まず,踏力(f)と駆動力(f)の合算値から外乱(d〜)を減じた値に,質量(M)と粘性抵抗(D)の補償項と逆数を掛けて1倍した値に対し,外乱(d〜)が入る前の踏力(f)と駆動力(f)の合算値を加えることで,理論上の外乱(d〜)を求めることができる。ただし,この外乱(d〜)の理論値は加速度の次元であるため,高周波成分のノイズを多く含んでいる。そこで,外乱(d〜)の理論値をローパスフィルタ(LPF)に入力することによって,ノイズ成分を除去する。なお,LPFにおいて,“s”は微分演算子を表している。これにより,ローパスフィルタ(LPF)からの出力値を,外乱の推定値(d^)とすることができる。なお,外乱の推定値(d^)は,その他公知の方法により求めることが可能である。そして,この外乱の推定値(d^)を考慮すれば,並進運動時における電動モータによる駆動力(f)を算出できる。例えば,並進運動時において,電動モータによる駆動力(f)は,下記の式(2)のように表すことができる。
Figure 0006455112
このように,並進運動オブザーバ63は,人による踏力(f)にアシスト率(Q)を乗じた値に外乱の推定値(d^)を加えた値を,電動モータによる駆動力(f)として求める。このように,外乱の推定値(d^)を考慮して電動モータによる駆動力(f)を決定することで,平地であっても坂道であっても,人による踏力(f)はほぼ一定のまま,足漕ぎ式車椅子を進行させることができる。つまり,外乱を考慮せずにアシストした場合,外乱の大きい坂道では,人による踏力(f)を増加させなければ足漕ぎ式車椅子を進行させることができない。従って,車椅子の駆動力を利用者の脚力に一定のアシスト率を加えたものとすると,脚力の弱い利用者は車椅子で坂道を上ることができなくなる恐れがある。そこで,外乱が生じている場合には,その外乱をキャンセルするための駆動力を電動モータによって提供する。これにより,脚力の弱い利用者であっても,平地とほぼ同程度の踏力(f)によって,車椅子で坂道を上ることができるようになる。
続いて,図6及び図7を参照して,回転運動オブザーバ64による演算の一例を説明する。図6は,旋回状態にある足漕ぎ式車椅子100を模式的に示している。図6に示されるように,旋回状態では,操舵車輪50の回転軸が,操舵軸52を中心として,左右どちらかの方向に回動している。このため,操舵車輪50の回転軸と,ペダル車輪30とモータ車輪40とからなる駆動車輪の回転軸によって鋭角が形成される。このときの鋭角を操舵角度(θ)とする。また,図6において,“x”は足漕ぎ式車椅子100の進行方向正の向き表し,“f”は電動モータによる駆動力を表し,“f”人による踏力を表している。
また,“f”は車椅子の回転方向の抵抗力を表し,“ω”は車椅子の角速度を表している。回転方向の抵抗力(f)は,下記の式(3)により求められる。
Figure 0006455112
上記式(3)において,“I”は慣性モーメントであり,Dは回転方向の粘性抵抗係数である。
また,図6において,“l”はトレッド幅を表し,“L”は駆動車輪30,40の回転軸から操舵車輪50の操舵軸52までの直線距離(O−S間距離)を表している。さらに,“ρ”は車椅子の旋回半径を表している。旋回半径(ρ)は,“ρ=L/tanθ”の式により求めることができる。なお,旋回半径(ρ)の絶対値はl/2未満であることが条件(|ρ|<l/2)となるため,旋回半径(ρ)の定義域は,“−l/2<ρ<l/2”となる。なお,図6において,点Pは,操舵車輪50の回転軸と駆動車輪30,40の回転軸の交点を示している。また,点Oは,ペダル車輪30とモータ車輪40の間の回転軸上の重心(中央点)を示している。また,点Sは,操舵車輪50の操舵軸52である。
ここで,上記も式(3)により,点P周りの車椅子の運動方程式は,下記の式(4)のように表される。
Figure 0006455112
また,電動モータによる駆動力(f)を,人による踏力(f)にアシスト率Qを乗じた値と外乱の推定値(d^)との和として補償すると,下記の式(5)のように表される。
Figure 0006455112
また,上記式(5)に式(4)を代入して,外乱(d〜)と外乱の推定値(d^)との関係を下記のように整理すると,下記の式(6)に示される回転運動の関係式が求まる。
Figure 0006455112
さらに,上記の式(5)を“f”について整理すると,下記の式(7)となり,“f”の関係式が求まる。
Figure 0006455112
また,図7には,上記“f”の関係式(7)の力学的現象が,ブロック線図で表されている。
上記の式(7)及び図7に示したブロック線図に基づけば,回転運動オブザーバ64は,旋回運動時における電動モータによる駆動力(f)を求めることができる。上記式(7)に示されるように,旋回運動時おける駆動力(f)の計算では,人による踏力(f)と,電動モータによるアシスト率(Q)と,旋回運動時の外乱の推定値(d^)の他に,足漕ぎ車椅子100の旋回半径(ρ)とトレッド幅(l)とが考慮される。このように,車椅子の旋回運動が開始したときには,並進運動オブザーバ63による制御から回転運動オブザーバ64による制御に切り替えて,上述した回転アルゴリズムにより,電動モータによる駆動力(f)を決定する。これにより,足漕ぎ車椅子の旋回半径(ρ)を考慮した回転アルゴリズムによって,車椅子の旋回運動を制御できるため,車椅子をスムーズに旋回させることができる。また,旋回時における電動モータの駆動力(f)を旋回半径(ρ)を考慮して決定することで,どのような旋回半径であっても,人による踏力(f)をほぼ一定に維持できる。特に,一般的な足漕ぎ式車椅子は,小さい旋回半径で旋回しようとすると大きな踏力(f)が必要となっていたが,本発明の足漕ぎ式車椅子によれば,脚力の弱いものであっても,一定の踏力(f)を維持したまま,自由に車椅子を旋回させることができる。
また,図7のブロック線図に示されるように,車椅子の旋回時に生じる力学的現象を運動方程式で記述し,そこから回転運動オブザーバ64を設計することで,電動モータの駆動力(f)が,人による踏力(f)に追従するようになる。従って,例えば,車椅子が上り坂を進行する場合においては,電動モータの駆動力(f)が向上して,利用者の脚力に対する負荷を減少させることができ,さらには電動モータの駆動力(f)によって外力を打ち消す力を補償することができる。
次に,図8を参照して,本発明の好ましい形態について説明する。好ましい形態では,操舵角度(θ)とペダル車輪30の速度(ν)とに応じて,モータ車輪40の速度(ν)を制御する。図2のブロック図に示されるように,制御装置60は,速度制御部65を有している。速度制御部65は,操舵角度(θ)とペダル車輪30の速度(ν)とに応じて,モータ車輪40の速度(ν)を決定し,このモータ車輪40の速度(ν)を実現できるように,電動モータの駆動力(f)を制御する演算を行う。上述したとおり,制御装置60は,演算部61において,足漕ぎ車椅子100の旋回半径(ρ)を算出する。例えば,図8に示されるように,足漕ぎ車椅子100が三輪型である場合,旋回半径(ρ)は,“ρ=L/tanθ”の式により求めることができる。演算部61により算出された旋回半径(ρ)は,速度制御部65へと送出される。速度制御部65は,操舵角度(θ)から求められる旋回半径(ρ)を考慮して,モータ車輪40の速度(ν)を算出する。
図8には,ペダル車輪30,モータ車輪40,操舵車輪50,及び操舵車輪50による操舵角度(θ)の関係の一例が示されている。図8において,“θ”は操舵角度を示し,“ρ”は車椅子の旋回半径を示している。また,“ν”はモータ車輪40の速度を示し,“ν”はペダル車輪30の速度を示し,“ν”は車椅子の速度(ペダル車輪30とモータ車輪40の間の回転軸上の重心における速度)を示している。また,“l”は駆動車輪30,40のトレッド幅であり,“L”は駆動車輪30,40とモータ車輪40の間の距離である。さらに,“θ ”はペダル車輪30の角速度,“θ ”はモータ車輪40の角速度,“ω”は車椅子の角速度を,それぞれ示している。
ここで,車椅子の速度(ν)は,旋回半径(ρ)と車椅子の角速度(ω)から,式iとなる
Figure 0006455112
また,操舵角(θ),旋回半径(ρ),及び操舵輪と駆動輪の距離(L)の幾何学的関係から,式iiと表せる。
Figure 0006455112
式iと式iiの関係から,式iiiとなる。
Figure 0006455112
ここで,車椅子の速度(v)を左右の車輪の速度で表すと,式ivとなる。
Figure 0006455112
また,車椅子の角速度(ωc)を左右の車輪の速度とトレッド幅(l)で表すと,式vとなる。
Figure 0006455112
式ivと式vを式iiiに代入すると,式viとなる。

Figure 0006455112
これを変形すると,式viiとなる。
Figure 0006455112
よって,以下の式viiiから式xの関係を導くことができる。
Figure 0006455112
Figure 0006455112
Figure 0006455112
従って,ペダル車輪30の速度(ν)とモータ車輪40の速度(ν)の比率は,下記の式(8)のように表すことができる。
Figure 0006455112
上記式(8)により求められるペダル車輪30の速度(ν)とモータ車輪40の速度(ν)の比率は,並進運動オブザーバ63又は回転運動オブザーバ64によって電動モータによる駆動力(f)を制御する際に,追加の情報として考慮することができる。例えば,制御部60は,上記式(8)に示された速度比率を,上限値又は下限値として,電動モータによる駆動力(f)を制御することができる。これにより,例えば上り坂において,人による踏力(f)が比較的大きくなっているにも関わらず,ペダル車輪30の速度(ν)が小さいような場合には,上記速度比率を上限値として,電動モータによる駆動力(f)を制御すればよい。これにより,モータ車輪40がペダル車輪30に適切に追従するようになり,上り坂においても,車椅子の直進性とスムーズな旋回性を発揮できる。他方,例えば下り坂において,人による踏力(f)が小さいか全く存在しないにも関わらず,ペダル車輪30の速度(ν)が大きいような場合には,上記速度比率を下限値として,電動モータによる駆動力(f)を制御すればよい。これにより,モータ車輪40がペダル車輪30に適切に追従するようになり,下り坂においても,車椅子の直進性やスムーズな旋回性を発揮できる。上記のように,ペダル車輪30の速度(ν)とモータ車輪40の速度(ν)の比率の規制は,電動モータによる駆動力(f)を決定する際に考慮することができる。
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
本発明は,電動アシスト機能を有する足漕ぎ式車椅子に関する。本発明の足漕ぎ式車椅子は,街頭などでの移動用としてだけでなく,足などに障害を持つ者のリハビリテーション用としても利用することができる。
10…ペダル 11…クランク
12…足置き部 13…チェーン
14…シャフト 20…電動モータ
21…シャフト 30…ペダル車輪(駆動車輪)
40…モータ車輪(駆動車輪) 50…操舵車輪
51…支持フレーム 52…操舵軸
60…制御装置 61…演算部
62…判断部 63…並進運動オブザーバ
64…回転運動オブザーバ 65…速度制御部
70…メインフレーム 80…入出力機器
81…第1のエンコーダ 82…第2のエンコーダ
83…第3のエンコーダ 84…トルクセンサ
85…カウンタ 86…A/D変換器
87…D/A変換器 88…モータドライバ
100…足漕ぎ式車椅子

Claims (4)

  1. 電動アシスト機能付きの足漕ぎ式車椅子であって,
    足漕ぎ用のペダル(10)と,
    電動モータ(20)と,
    左右一対の駆動車輪(30,40)と,
    前記足漕ぎ式車椅子の進行方向を操舵する少なくとも1つの操舵車輪(50)と,
    前記電動モータ(20)による駆動力(f )を制御するための制御装置(60)と,を備え,
    前記一対の駆動車輪(30,40)の一方には,前記ペダル(10)を介して,人による踏力が伝達され,
    前記一対の駆動車輪(30,40)の他方には,前記電動モータ(20)による駆動力が伝達され
    前記制御装置(60)は,
    前記足漕ぎ車椅子の旋回半径(ρ)を算出する演算部(61)と,
    前記旋回半径(ρ)が所定の閾値以上であるか否かを判断する判断部(62)と,
    前記旋回半径(ρ)が前記閾値以上である場合に,並進アルゴリズムに基づいて,前記電動モータ(20)による駆動力(f )を決定する並進運動オブザーバ(63)と,
    前記旋回半径(ρ)が前記閾値未満である場合,前記並進アルゴリズムとは異なる回転アルゴリズムに基づいて,前記電動モータ(20)による駆動力(f )を決定する回転運動オブザーバ(64)と,を有する
    足漕ぎ式車椅子。
  2. 前記一対の駆動車輪(30,40)のトレッド幅を“l”とした場合に,
    前記閾値は,l/2±50%の範囲から選択された値である
    請求項1に記載の足漕ぎ式車椅子。
  3. 前記一対の駆動車輪(30,40)の一方の動作を検出するための第1のエンコーダ(81)と,
    前記一対の駆動車輪(30,40)の他方又は前記電動モータ(20)の動作を検出するための第2のエンコーダ(82)と,
    前記操舵車輪(50)の動作を検出するための第3のエンコーダ(83)と,
    前記人による踏力を検出するためのトルクセンサ(84)と,をさらに備え,
    前記制御装置(60)は,前記第1のエンコーダ(81),第2のエンコーダ(82),第3のエンコーダ(83),及び前記トルクセンサ(84)によって検出された情報に基づいて,前記電動モータ(20)による駆動力(f)を制御する
    請求項1又は請求項2に記載の足漕ぎ式車椅子。
  4. 前記一対の駆動車輪(30,40)は,回転軸を共有しており,
    前記ペダル(10)の回転軸は,前記一対の駆動車輪(30,40)の回転軸よりも前方に位置し,
    前記操舵車輪(50)の回転軸は,前記一対の駆動車輪(30,40)の回転軸よりも後方に位置する
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の足漕ぎ式車椅子。
JP2014247646A 2014-12-08 2014-12-08 電動アシスト機能付き足漕ぎ式車椅子 Active JP6455112B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247646A JP6455112B2 (ja) 2014-12-08 2014-12-08 電動アシスト機能付き足漕ぎ式車椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014247646A JP6455112B2 (ja) 2014-12-08 2014-12-08 電動アシスト機能付き足漕ぎ式車椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016106869A JP2016106869A (ja) 2016-06-20
JP6455112B2 true JP6455112B2 (ja) 2019-01-23

Family

ID=56122598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014247646A Active JP6455112B2 (ja) 2014-12-08 2014-12-08 電動アシスト機能付き足漕ぎ式車椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6455112B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4316966A4 (en) * 2021-04-02 2024-05-22 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha VEHICLE
WO2023205848A1 (en) * 2022-04-27 2023-11-02 Concourse IP Pty Ltd Powered wheel for a wheelchair

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07136219A (ja) * 1993-11-17 1995-05-30 Yamaha Motor Co Ltd 手動式電動車椅子
JP4318017B2 (ja) * 2001-01-18 2009-08-19 学校法人金沢工業大学 片麻痺者用車椅子の走行補助装置ならびに片麻痺者用車椅子
JP2012223527A (ja) * 2011-04-22 2012-11-15 Yasunobu Handa 三輪型足漕ぎ式車椅子
JP5829514B2 (ja) * 2011-12-28 2015-12-09 ヤマハモーターエンジニアリング株式会社 車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016106869A (ja) 2016-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9327569B2 (en) Mobile vehicle
TWI607926B (zh) 位移設備及動力輔助系統
JP6199380B2 (ja) 電動歩行補助装置、電動歩行補助装置の制御プログラムおよび電動歩行補助装置の制御方法
JP3086475B2 (ja) 電動モータ付き人力駆動装置
WO2018123161A1 (ja) 電動補助システムおよび電動補助車両
TWI770430B (zh) 電動助力車、傳動裝置及控制方法
JP6794099B2 (ja) 電動アシスト車、制御方法、およびプログラム
TW201924965A (zh) 車輛
US20220227455A1 (en) Inter-bicycle communication for communal biking experiences
KR20170120285A (ko) 가상 현실을 이용한 자전거 주행 시스템
TW201940376A (zh) 人力驅動車輛用控制裝置
TW201934415A (zh) 人力驅動車輛用控制裝置
JP6455112B2 (ja) 電動アシスト機能付き足漕ぎ式車椅子
JP3105570B2 (ja) 電動モータ付き人力駆動装置
JP2011025843A (ja) 車両
JP2017159867A (ja) 電動アシスト自転車及びペダル踏力算出方法
JP4229718B2 (ja) 電動補助車両の補助力制御装置
JP7083593B2 (ja) 電動車両および電動車両の制動方法
WO2018003894A1 (ja) リーン車両
KR20120107675A (ko) 전기 자전거 및 그 제어방법
JP2006205929A (ja) 歩行駆動式小型車両
JP7266987B2 (ja) 人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用の制御方法
JP2015112329A (ja) パワーアシスト装置、歩行支援機及びパワーアシスト方法
JP3169458U (ja) 手漕ぎ式自転車
JP4641740B2 (ja) 補助動力装置付き車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180808

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6455112

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250