JP6455082B2 - 車載機器制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、車載機器制御システムに関する。
乗用車やトラック等の車両の操舵力を軽減するため、操舵補助モータによって操舵を補助する、いわゆる電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)装置がある。EPS装置では、操舵補助モータの駆動力を、減速機を介してギヤまたはベルト等の伝送機構により、ステアリングシャフトまたはラック軸に補助力を付与するようになっている。
EPS装置は、エンジン・コントロール・モジュール(ECM:Engine Control Module)や、ライトやドアロックなどの車体の電装品を制御するボディ・コントロール・モジュール(BCM:Body Control Module)、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS:Antilock Brake System)などを含む他の電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)との間がCAN(Controller Area Network)と呼ばれる車載用通信バスで接続され、各ECU間で相互にデータの送受信を行うことで、車両の制御を行っている。
近年、緊急自動ブレーキなどに代表される前方衝突被害軽減や車線維持のための車両制御などの走行支援や、車線逸脱警報などの警報発令を行う先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver Assistance System)や、パーキングアシスト、危険回避、自動操舵などに必要なフロント・カメラ・モジュール(FCM:Front Camera Module)や、クリアランスソナーやバックソナーなどの超音波センサの搭載が進み、車載用通信バスの通信量が増加傾向にある。
このような車載用通信バスの通信量の増加により、トラフィックジャムが発生して各ECUがウェイト状態となる場合がある。特に、EPSやADAS等では、リアルタイムでの処理が要求されるため、高い信頼性が求められる。制御系の2重化を図ることで信頼性を維持するものとして、例えば、特許文献1では、複数の制御対象と同数のシーケンスコントローラに複数の制御対象のプログラムを記憶しておき、ある制御対象のシーケンスコントローラが故障した場合に、他の制御対象のシーケンスコントローラに制御を代行させる手法が開示されている。
特開平9−305206号公報
システムの安全性や信頼性を考慮する上では、上記従来技術のような、ハードウェアの2重化、ソフトウェアの2重化、コントローラの2重化、トランシーバと配線(バス)の2重化等により冗長性を持たせることが一般的に行われているが、これら従来の手法は、システムを維持することを目的として同一のハードウェアやソフトウェアを複数有するものであるため、システムが健全である状態ではリソースを有効活用できないこととなり不効率である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、リソース利用効率が高く、且つ、高い信頼性を得ることが可能な車載機器制御システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車載機器制御システムは、車両に搭載されて前記車両の動作制御に関わる3以上の複数種のモジュールが車載用通信バスにより接続され、複数種の前記モジュールが相互にデータの送受信を行うことで、車載機器の制御を行う車載機器制御システムであって、前記車載用通信バスは、複数種の前記モジュールの全てが接続される第1バスと、複数種の前記モジュールのうち、複数種の前記モジュールよりも少ない2以上が接続される第2バスと、を有し、複数種の前記モジュールは、前記第1バスと前記第2バスとの双方に接続された第1モジュール群と、前記第1バスのみに接続された第2モジュール群と、を含み、前記第2バスは、前記第1モジュール群が扱う第1データ群を送受信し、前記第1バスは、前記第1モジュール群が扱う第2データ群と前記第2モジュール群が扱う第3データ群とを送受信する。
本発明の望ましい態様として、前記第2バスは、前記第1バスよりもデータ転送速度が速い。
本発明の望ましい態様として、前記第1モジュール群に属する少なくとも1つのモジュールは、前記第1バス及び前記第2バスが正常であるか否かを判定し、前記車両における動作モードを選択するモード選択モジュールとして機能する。
本発明の望ましい態様として、前記モード選択モジュールは、前記第1バスと前記第2バスとが共に正常であると判定した場合には、前記第1バス及び前記第2バスを介して送受信される前記第1データ群と前記第2データ群と前記第3データ群とを用いた第1モードを選択し、前記第1バスが正常であり、且つ、前記第2バスが異常であると判定した場合には、前記第1バスを介して送受信される前記第2データ群と前記第3データ群とを用いた第2モードを選択し、少なくとも前記第1バスが異常であると判定した場合には、前記各モジュールの自律動作による第3モードを選択する。
本発明の望ましい態様として、前記モード選択モジュールは、電動パワーステアリング装置として前記車両の運転者の操舵負担を軽減する操舵補助力を付与する機能を有し、前記第1バス及び前記第2バスが正常であるか否かを判定して、前記第1バスと前記第2バスとが共に正常であると判定した場合には、前記第1バス及び前記第2バスを介して送受信される前記第1データ群と前記第2データ群と前記第3データ群とを用いた第1運転支援モードを選択し、前記第1バスが正常であり、且つ、前記第2バスが異常であると判定した場合には、前記第1バスを介して送受信される前記第2データ群と前記第3データ群とを用いた第2運転支援モードを選択し、少なくとも前記第1バスが異常であると判定した場合には、前記各モジュールの自律動作による第3運転支援モードを選択する。
本発明によれば、リソース利用効率が高く、且つ、高い信頼性を得ることが可能な車載機器制御システムを提供することができる。
図1は、本実施形態に係る車載機器制御システムの一例を示す図である。 図2は、本実施形態に係る車載機器制御システムにおけるモジュール、データ、バス、及び運転支援モードの関係の一例を示す図である。 図3は、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を示す図である。 図4は、コントロールユニットのハードウェア構成の一例を示す図である。 図5は、本実施形態に係る車載機器制御システムにおけるモード選択フローの一例を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る車載機器制御システムの一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る車載機器制御システムは、車両に搭載される各モジュール(車載機器制御システムを構成する各要素)100〜800の間が、CAN(Controller Area Network)やFlexRay(登録商標)などの通信プロトコルを採用した車載用通信バスである第1バス11及び第2バス12を介して接続され構成される。なお、本実施形態における第1バス及び第2バスは、主として操舵補助などの運転支援に関するデータを送受信するものであり、第1バス及び第2バスによるデータの送受信が行えない状態であっても、ドライバーの操縦による操舵、制動、加速を含む全ての車両動作は可能であるものとする。
本実施形態において、第1バスは、例えば、通信プロトコルとしてCANを用いたバスであるものとする。CANは、耐ノイズ性の強化を考慮して設計されたものであり、データ転送速度は、例えば、遅いもの(Low Speed CAN)では最大125kbps程度、早いもの(High Speed CAN)では最大1Mbps程度である。第1バス11に接続されるモジュールとしては、電動パワーステアリング装置(EPS:Electric Power Steering)100、エンジン・コントロール・モジュール(ECM:Engine Control Module)200、ボディ・コントロール・モジュール(BCM:Body Control Module)300、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS:Antilock Brake System)400、メータコントローラ(MET:Meter Controller)500、先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver Assistance System)600、フロント・カメラ・モジュール(FCM:Front Camera Module)700、クリアランスソナーやバックソナー等の超音波センサ800などを含んでいる。
また、本実施形態において、第2バスは、例えば、通信プロトコルとしてFlexRayを用いたバスであるものとする。FlexRayは、次世代車載ネットワークの1つであり、バージョン3.0におけるデータ転送速度が最大20Mbps(10Mbps、5Mbps、2.5Mbpsもサポート)でCANよりも高速通信が可能である。第2バス12に接続されるモジュールとしては、EPS100、ABS400、ADAS600、FCM700、超音波センサ800などを含んでいる。
EPS100は、運転者の操舵負担を軽減する操舵補助力を付与する機能を有している。このEPS100については後述する。
ECM200は、エンジンの燃料噴射や点火あるいはスタータモータの動作などを行うエンジン制御モジュールである。
BCM300は、ライトやドアロックなどの車体の電装品を制御する制御モジュールである。
ABS400は、急ブレーキあるいは低摩擦路でのブレーキ操作において、車輪のロックによる滑走発生を低減する機能を有している。
MET500は、エンジンの回転数や車速などを表示するメータ装置の作動を制御する制御モジュールである。
ADAS600は、将来における自動運転の礎の1つになるものであり、EPS100などと協働して、パーキングアシスト、危険回避(衝突回避や衝突被害の軽減)、自動操舵などの運転支援を可能としている。
FCM700及び超音波センサ800は、例えば、ADAS600における前方衝突被害軽減や車線維持のための車両制御に用いられる。
次に、図1及び図2を用いて、第1バス及び第2バスで扱う各データの分類及び運転支援モードについて説明する。図2は、本実施形態に係る車載機器制御システムにおけるモジュール、データ、バス、及び運転支援モードの関係の一例を示す図である。
図2に示す例では、第1バス及び第2バスの双方に接続されるモジュールを第1モジュール群とし、第1バスのみに接続されるモジュールを第2モジュール群としている。
また、第1モジュール群の各モジュールが扱うデータを第1データ群、及び第2データ群に分類し、第2モジュール群の各モジュールが扱うデータを第3データ群に分類している。
第1データ群の各データは、第2バス12を介して各モジュール間で送受信される。第2データ群及び第3データ群の各データは、第1バス11を介して各モジュール間で送受信される。
ここで、第1バス11及び第2バス12の双方に接続される第1モジュール群に属するモジュールは、危険回避や自動操舵などの高度な運転支援機能の実現に必要なモジュールであり、例えば、図1に示すEPS100、ABS400、ADAS600、FCM700、超音波センサ800などである。高度な運転支援機能を実現するためには、データのリアルタイム処理が必要であり、且つ、送受信するデータ量(情報量)も多くなる。このため、本実施形態では、通信プロトコルとして例えばCANを用いた第1バス11に加えて、より高速なデータ送受信が可能な通信プロトコルとして、例えばFlexRayを用いた第2バス12を併設してバスを2重化している。これにより、運転支援機能の安全性・信頼性の向上を図ることができる。
また、第1モジュール群の各モジュールが扱うデータを第1データ群と第2データ群とに分類し、第2バス12が、第1データ群に属するデータを送受信し、第1バス11が、第2データ群に属するデータを送受信する構成とすることで、第2バス12のトラフィックジャムを抑制することができる。なお、第1データ群に属するデータと第2データ群に属するデータとは、実現する運転支援機能の種別に応じて分類すればよい。例えば、第1データ群のデータが必要な運転支援機能と、第2データ群及び第3データ群のデータのみで実現可能な運転支援機能とで分類するのが好ましい。
第1運転支援モードでは、第1バス11及び第2バス12の双方により送受信された全てのデータ(第1データ群、第2データ群、及び第3データ群の各データ)を用いて、全ての運転支援機能が動作可能なフルスペックでの運転支援が行われる。
第2運転支援モードでは、第1バス11により送受信された全てのデータ(第2データ群、及び第3データ群の各データ)を用いて、限定的な運転支援が行われる。例えば、ADAS600における自動操舵に関わるデータを第1データ群としている場合、この第2運転支援モードでは、自動操舵機能は動作せず、ドライバーの操舵により車両走行を行うダウングレードした運転支援となる。
第3運転支援モードでは、第1バス11及び第2バス12の双方により送受信された全てのデータ(第1データ群、第2データ群、及び第3データ群の各データ)を用いることなく、例えば、EPS100やABS400の自律動作による運転支援(例えば、EPS100による操舵補助)のような、第2運転支援モードよりもさらに限定的な運転支援が行われる。
ここで、第1運転支援モードにおけるフルスペックでの運転支援と、第2運転支援モードにおけるダウングレードした運転支援との違いについて説明する。
フルスペックでの運転支援では、運転支援機能として車両が具備した機能の全てが、各運転支援機能の動作条件を満たせば、運転者が意図するタイミングで常時利用可能である。
一方、ダウングレードした運転支援では、例えば、EPS100が第1バス11及び第2バス12の判定を行った際、通信障害等が発生してフルスペックでの運転支援機能を利用できないと判定した場合に、運転者に障害発生を通知(例えば、警報ランプやブザー等による通知)することにより、運転者が障害発生を認識して安全に操作可能な状態に遷移するまでの一時的な運転支援を行うものである。このダウングレードした運転支援では、フルスペックでの運転支援に比べて、各モジュール100〜800で行われる制御周期が粗く(長く)なるため、例えば、EPS100におけるステアリングホイールの操舵フィーリングの違和感を運転者が感じやすくなってしまうこととなる。
本実施形態では、上述したように、EPS100が第1バス11及び第2バス12の判定を行い、上述した第1運転支援モード、第2運転支援モード、及び第3運転支援モードの何れかを選択するモード選択モジュールとして機能することにより、後述するモード選択フローを実施する例について説明する。ここでは、まず、図3及び図4を用いて、EPS100の構成について説明する。
図3は、電動パワーステアリング装置(EPS)100の一般的な構成を示す図である。図3において、操向ハンドル1のコラム軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4aおよび4b、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に連結されている。コラム軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクTを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助する操舵補助モータ20が、減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。ここで、操舵補助モータ20は、例えば、ブラシレスモータやブラシモータである。
EPS100を制御するコントロールユニット(ECU)30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ7で検出された車両速度(車速)Vとに基づいて、操舵補助モータ20の電流指令値を演算し、操舵補助モータ20の電流検出値と電流指令値とに基づいて、操舵補助モータ20の電流検出値が電流指令値に追従するように操舵補助モータ20を駆動制御する。
図4は、図3のコントロールユニット(ECU)30のハードウェア構成の一例を示す図である。ECU30は、図4に示すように、MCU(マイクロコントロールユニット)110と、モータ駆動回路108と、電流検出回路120と、位置検出回路130等を備えている。
MCU110は、CPU101、ROM102、RAM103、EEPROM104、インターフェース(I/F)105a、インターフェース(I/F)105b、A/D変換器106、PWMコントローラ107などを備え、これらがECU30内部でバス接続されている。CPU101は、ROM102に格納された制御プログラムを実行して電動パワーステアリング装置(EPS)100を制御する。
インターフェース105aは、第1バス11に接続され、インターフェース105bは、第2バス12に接続されている。ECU30は、第1バス11及び第2バス12を介して、図1に示す他の各モジュール200〜800との間で相互にデータの送受信を行う。
ROM102は操舵補助モータ20の制御プログラムを記憶するためのメモリとして使用され、RAM103は当該プログラムを動作させるためのワークメモリとして使用される。EEPROM104は電源遮断後においても記憶内容を保持可能なメモリであり、制御プログラムが入出力する制御データなどが格納される。
A/D変換器106は、トルクセンサ10からの操舵トルクT、電流検出回路120からの操舵補助モータ20の電流検出値Im、および位置検出回路130からのモータ回転角信号θ等を入力し、デジタル信号に変換する。
PWMコントローラ107は操舵補助モータ20の電流指令値に基づきUVW各相のPWM制御信号を出力する。モータ駆動回路108は、インバータ回路などにより構成され、PWMコントローラ107から出力された信号に基づき操舵補助モータ20を駆動する。電流検出回路120は操舵補助モータ20の電流値を検出し、電流検出値ImをA/D変換器106に出力する。位置検出回路130は、レゾルバなどの位置センサ25からの出力信号をモータ回転角信号θとして、A/D変換器106に出力する。
上記構成において、CPU101が、ROM102に格納されたプログラムを実行することにより、運転者の操舵負担を軽減する操舵補助力を付与する機能を実現する。また、例えば、ADAS600から操舵トルク指令が入力された場合には、トルクセンサ10からの操舵トルクTに代えて、ADAS600からの操舵トルク指令を用いることで、ADAS600による自動操舵機能が実現する。
また、CPU101は、インターフェース(I/F)105a、インターフェース(I/F)105bの状態を監視し、第1バス11及び第2バス12が正常であるか否かを判定すると共に、第1バス11及び第2バス12の状態(正常または異常)に応じて、車両における運転支援モードを選択する。
次に、図5を用いて、EPS100によるモード選択フローについて説明する。図5は、本実施形態に係る車載機器制御システムにおけるモード選択フローの一例を示す図である。
(ステップS1)
CPU101は、まず第1バス11の判定を行う。CPU101は、第1バス11におけるデータ転送のタイムアウトエラーが発生したか否かを判定する(ステップS11)。
第1バス11におけるデータ転送のタイムアウトエラーが発生していない場合には(ステップS11;No)、CPU101は、第1バス11におけるデータ長エラーが発生したか否かを判定する(ステップS12)。
第1バス11におけるデータ長エラーが発生していない場合には(ステップS12;No)、CPU101は、第1バス11におけるデータのチェックコードエラーが発生したか否かを判定する(ステップS13)。
第1バス11におけるデータのチェックコードエラーが発生していない場合には(ステップS13;No)、CPU101は、第1バス11が正常であると判定する(ステップS14)。
第1バス11におけるデータ転送のタイムアウトエラーが発生した場合(ステップS11;Yes)、第1バス11におけるデータ長エラーが発生した場合(ステップS12;Yes)、及び第1バス11におけるデータのチェックコードエラーが発生した場合(ステップS13;Yes)には、CPU101は、第1バス11が異常であると判定する(ステップS15)。
(ステップS2)
上述したステップS1において第1バス11が正常であると判定した場合(ステップS14)、CPU101は、続いて第2バス12の判定を行う。CPU101は、第2バス12におけるデータ転送のタイムアウトエラーが発生したか否かを判定する(ステップS21)。
第2バス12におけるデータ転送のタイムアウトエラーが発生していない場合には(ステップS21;No)、CPU101は、第2バス12におけるデータ長エラーが発生したか否かを判定する(ステップS22)。
第2バス12におけるデータ長エラーが発生していない場合には(ステップS22;No)、CPU101は、第2バス12におけるデータのチェックコードエラーが発生したか否かを判定する(ステップS23)。
第2バス12におけるデータのチェックコードエラーが発生していない場合には(ステップS23;No)、CPU101は、第2バス12が正常であると判定する(ステップS24)。
第2バス12におけるデータ転送のタイムアウトエラーが発生した場合(ステップS21;Yes)、第2バス12におけるデータ長エラーが発生した場合(ステップS22;Yes)、及び第2バス12におけるデータのチェックコードエラーが発生した場合(ステップS23;Yes)には、CPU101は、第2バス12が異常であると判定する(ステップS25)。
(ステップS3)
上述したステップS1及びステップS2におけるバス判定結果に基づき、CPU101は、運転支援モードを決定する。
第1バス11が正常であると判定し(ステップS14)、且つ、第2バス12が正常であると判定した場合には(ステップS24)、CPU101は、第1バス11及び第2バス12の双方により送受信された全てのデータ(第1データ群、第2データ群、及び第3データ群の各データ)を用いて、フルスペックでの運転支援を行う第1運転支援モードに決定し(ステップS31)、当該フローを終了する。
第1バス11が正常であると判定し(ステップS14)、且つ、第2バス12が異常であると判定した場合には(ステップS25)、CPU101は、第1バス11により送受信されたデータ(第2データ群、及び第3データ群の各データ)を用いて、ダウングレードした運転支援を行う第2運転支援モードに決定し(ステップS32)、当該フローを終了する。
第1バス11が異常であると判定した場合(ステップS15)、CPU101は、例えば、EPS100の自律動作による操舵補助を行う第3運転支援モードに決定し(ステップS33)、当該フローを終了する。
上述したモード選択フローは、アイドリング時を含む車載機器制御システムの稼働時の任意のタイミングで実施すればよい。例えば、所定の時間間隔で繰り返し実行するようにしてもよいし、また、例えば、自動車の運転状況に応じて、実行頻度を可変するようにしてもよい。
なお、上述した第1バス11及び第2バス12におけるデータ転送のタイムアウトエラー判定(ステップS11,S21)については、例えば、CPU101が、インターフェース(I/F)105a,105bから入力される各データの受信周期が所定周期内であるか否かを判定することで実現できる。このデータ転送のタイムアウトエラー判定に用いる所定周期は、第1バス11と第2バス12とで異なる周期としてもよいし、運転支援機能の種別や、バスのトラフィック状況に応じて可変するようにしてもよい。また、第1バス11及び第2バス12におけるデータ長エラー判定(ステップS12,S22)については、例えば、CPU101が、データのヘッダに書き込まれたビット長であるか否かをカウントすることで実現することができる。また、第1バス11及び第2バス12におけるデータのチェックコードエラー判定(ステップS13,S23)については、例えば、CPU101が、チェックサムやCRCを用いて誤り検出を行うことで実現できる。これらの各エラー判定の手法により本発明が限定されるものではない。
以上説明したように、実施形態の車載機器制御システムは、車載機器制御システムを構成する全てのモジュールを第1バス11に接続すると共に、特に、リアルタイム処理が必要であり、且つ、送受信するデータ量(情報量)が多い第1モジュール群に属するモジュールについては、第1バス11よりも高速なデータ送受信が可能な第2バス12を併設し、第1モジュール群の各モジュールが扱うデータを第1データ群と第2データ群とに分類し、第1データ群に属するデータを、第2バス12を介して送受信し、第2データ群に属するデータを、第1バス11を介して送受信することで、第1バス11及び第2バス12の利用効率を高めつつ、トラフィックジャムを抑制することができる。また、トラフィックジャムが抑制されることで、信頼性の高い車載機器制御システムを得ることができる。
また、電動パワーステアリング装置(EPS)100をモード選択モジュールとして機能させ、第1バス11と第2バス12とが共に正常である場合には、第1バス11及び第2バス12を介して送受信される第1データ群と第2データ群と第3データ群とを用いた第1運転支援モードを選択する。また、第1バス11が正常であり、且つ、第2バス12が異常である場合には、第1バス11を介して送受信される第2データ群と第3データ群とを用いた第2運転支援モードを選択する。また、少なくとも第1バス11が異常である場合には、各モジュールの自律動作による第3運転支援モードを選択する。これにより、例えば、第1運転支援モードでは全ての運転支援機能が動作可能なフルスペックでの運転支援を行い、第2運転支援モードでは、第1運転支援モードよりも限定的なダウングレードした運転支援を行い、第3運転支援モードでは、第2運転支援モードよりもさらに限定的な運転支援を行うことができ、第1バス11及び第2バス12の状態(正常または異常)に応じた運転支援機能を実現することができる。
なお、本実施形態では、通信プロトコルとしてCANを用いたバスを第1バス11とし、通信プロトコルとしてFlexRayを用いたバスを第2バス12とする例を示したが、例えば、データ転送速度が最大125kbps程度の低速CAN(Low Speed CAN)を第1バス11とし、データ転送速度が最大1Mbps程度の高速CAN(High Speed CAN)を第2バス12としてもよいことは言うまでもない。また、例えば、第1バス11及び第2バス12を双方とも同一スペックのCANとした場合であっても、運転支援機能を実現する第1モジュール群のデータを、実現する運転支援機能の種別に応じて第1データ群と第2データ群とに分類することで、第1バス11及び第2バス12双方のトラフィックジャムを抑制することができると共に、第2バス12のデータにエラーが生じた場合でも、第1バス11のデータのみを用いて、限定的な運転支援を行うことが可能である。
また、本実施形態では、電動パワーステアリング装置(EPS)100がモード選択モジュールとして機能することにより、モード選択フローを実施する例を示したが、EPS100と先進運転支援システム(ADAS)600とが協働して、モード選択フローを実施するようにしてもよい。例えば、ADAS600が第2バス12に所定周期内で第1データ群のデータを送出できなかった場合に、第2バス12のトラフィックジャムが発生したものと見做し、第1バス11を介して、EPS100に第2運転支援モードを選択したことを示す情報を送り、EPS100がその情報を受信することで、第2運転支援モードでの制御を行うようにすることが考えられる。
また、本実施形態では、ADAS600の機能である運転支援機能に着目し、第2バス12に接続するモジュール群、第1バス11及び第2バス12で扱うデータ群を分類する例を示したが、ADAS600とは異なる他のモジュールの機能に着目して、第2バス12に接続するモジュール群、第1バス11及び第2バス12で扱うデータ群を適切に分類することで、第1バス11及び第2バス12の利用効率を高めつつ、トラフィックジャムを抑制して、信頼性の高い車載機器制御システムが得られることは言うまでもない。
また、本実施形態では、第1バス11と第2バス12とで2重化した例を示したが、第2バス12を複数設けることで、各バスに接続されるモジュール群や、各バスで扱うデータ群をより柔軟に設定することが可能である。
また、運転支援機能などの付加機能が稼働している状態では、各モジュール間のデータ送受信が多くなる。このため、付加機能の動作モード(本実施形態における運転支援モード)に応じて、データの通信周期を変えるようにしてもよい。このとき、例えば、付加機能の起動時には、データの通信周期を短くするのが好ましい。また、付加機能の稼働時には、第1バス11及び第2バス12のトラフィックが高くなるため、機能毎の情報に優先度を設け、優先度が高い情報のデータの送受信が滞らないように、優先度が低い情報のデータの送受信周期を長くするようにしてもよい。
1 操向ハンドル
2 コラム軸
3 減速ギア
4a,4b ユニバーサルジョイント
5 ピニオンラック機構
6 タイロッド
7 車速センサ
10 トルクセンサ
11 第1バス
12 第2バス
20 操舵補助モータ
30 コントロールユニット(ECU)
100 電動パワーステアリング装置(EPS)
110 MCU
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 EEPROM
105a,105b インターフェース(I/F)
106 A/D変換器
107 PWMコントローラ
108 モータ駆動回路
120 電流検出回路
130 位置検出回路
200 エンジン・コントロール・モジュール(ECM)
300 ボディ・コントロール・モジュール(BCM)
400 アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)
500 メータコントローラ(MET)
600 先進運転支援システム(ADAS)
700 フロント・カメラ・モジュール(FCM)
800 超音波センサ

Claims (5)

  1. 車両に搭載されて前記車両の動作制御に関わる3以上の複数種のモジュールが車載用通信バスにより接続され、複数種の前記モジュールが相互にデータの送受信を行うことで、車載機器の制御を行う車載機器制御システムであって、
    前記車載用通信バスは、
    複数種の前記モジュールの全てが接続される第1バスと、
    複数種の前記モジュールのうち、複数種の前記モジュールよりも少ない2以上が接続される第2バスと、
    を有し、
    複数種の前記モジュールは、
    前記第1バスと前記第2バスとの双方に接続された第1モジュール群と、
    前記第1バスのみに接続された第2モジュール群と、
    を含み、
    前記第1モジュールが扱うデータは、第1データ群と、当該第1データ群とは異なる第2データ群とに分類され、
    前記第2バスは、
    記第1データ群を送受信し、
    前記第1バスは、
    記第2データ群と前記第2モジュール群が扱う第3データ群とを送受信する
    ことを特徴とする車載機器制御システム。
  2. 前記第2バスは、前記第1バスよりもデータ転送速度が速いことを特徴とする請求項1に記載の車載機器制御システム。
  3. 前記第1モジュール群に属する少なくとも1つのモジュールは、
    前記第1バス及び前記第2バスが正常であるか否かを判定し、前記車両における動作モードを選択するモード選択モジュールとして機能する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車載機器制御システム。
  4. 前記モード選択モジュールは、
    前記第1バスと前記第2バスとが共に正常であると判定した場合には、前記第1バス及び前記第2バスを介して送受信される前記第1データ群と前記第2データ群と前記第3データ群とを用いた第1モードを選択し、
    前記第1バスが正常であり、且つ、前記第2バスが異常であると判定した場合には、前記第1バスを介して送受信される前記第2データ群と前記第3データ群とを用いた第2モードを選択し、
    少なくとも前記第1バスが異常であると判定した場合には、前記各モジュールの自律動作による第3モードを選択する
    ことを特徴とする請求項3に記載の車載機器制御システム。
  5. 前記モード選択モジュールは、電動パワーステアリング装置として前記車両の運転者の操舵負担を軽減する操舵補助力を付与する機能を有し、
    前記第1バス及び前記第2バスが正常であるか否かを判定して、
    前記第1バスと前記第2バスとが共に正常であると判定した場合には、前記第1バス及び前記第2バスを介して送受信される前記第1データ群と前記第2データ群と前記第3データ群とを用いた第1運転支援モードを選択し、
    前記第1バスが正常であり、且つ、前記第2バスが異常であると判定した場合には、前記第1バスを介して送受信される前記第2データ群と前記第3データ群とを用いた第2運転支援モードを選択し、
    少なくとも前記第1バスが異常であると判定した場合には、前記各モジュールの自律動作による第3運転支援モードを選択する
    ことを特徴とする請求項3に記載の車載機器制御システム。
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